【保存版】毎年花咲く宿根草完全ガイド|選び方・育て方・種類・おすすめ品種

Pale Coneflower, Echinacea pallida, in flower.
植えっぱなしで毎年咲く植物のグループ“宿根草(しゅっこんそう)”がこれ一つで丸わかり。初心者でも失敗しにくい環境別の選び方、春夏秋冬のお手入れ、ショップ目線の推し品種まで厳選リンクで最短ナビ。ローメンテナンスで年々ボリュームアップする宿根草は、見応えある庭景色には欠かせません。秋は植えどき、今日から始めよう!
目次
宿根草(しゅっこんそう)とは
サルビアやユーフォルビアが咲く宿根草ガーデン。Steffen Hauser/Shutterstock.com
宿根草とは、一度植えると越年して、開花期に毎年花を咲かせてくれる多年草の一種。1年で枯れてしまうことなく「長生きする植物」です。ローメンテナンスで育てやすいものが多く、忙しい方や休日ガーデナーなど、手入れに時間をかけられない方にもおすすめ。春の芽吹きから、美しい葉や開花期の鮮やかな花、秋の紅葉や冬の落葉など、四季折々の表情を見せてくれるので、季節感を味わうことができるのも魅力です。何年も咲くので愛着も湧き、コストパフォーマンスも抜群です。

そんな宿根草には、次の2つのタイプがあります。
Type1
花が終わった後、葉や茎などの地上部は枯れるが、根は生きていて冬を越し、翌年再び葉を茂らせて、花を咲かせるもの。
Type2
花が終わった後も葉や茎が常緑のまま冬を越し、翌年再び花を咲かせるもの。
※「宿根草」という言葉は、冬に地上部が枯れる多年草を指す場合もありますが、ここでは常緑の種類も含め、「宿根草=多年草」としてご紹介します。
宿根草と一年草の違い

毎年越年して花を咲かせる「宿根草」に対し、ワンシーズン限りで枯れてしまう植物を「一年草」と呼びます。発芽から開花、結実、枯死までのサイクルを1年で行うため、毎年植え替えが必要。一年草と同じように短命な植物で、2年目に開花し、結実して枯死する「二年草」もあります。
一年草は宿根草に比べ短命でハイメンテナンスな種類が多いですが、その一方で開花期が長く華やかな姿を楽しめたり、花後の管理が必要なかったりといったメリットもあります。それぞれのメリットを生かし、上手に組み合わせることがガーデニング上級者への近道です。

草花の主な形態
- 宿根草(多年草):一度植えると越年して生育し、毎年花を咲かせるもの。
- 一年草:春に発芽し、開花期に次々に花を咲かせるが、秋あるいは晩秋など、その年のうちに枯れてしまうもの。
- 二年草:春または秋に発芽して冬を越し、翌年の春〜初夏に花を咲かせるもの。開花が翌々春になるものも。
球根類も宿根草の一種!

球根植物も、一度植えると毎年花を咲かせてくれるので、宿根草の一つの大きなカテゴリーと考えることができます。
宿根草の主な魅力

- 丈夫で長生き ローメンテナンスでOK
- 年々ボリュームUP!
- 株分けして増やせる
- 一年を通して季節を楽しめる
- 暑さ・寒さに強い種類も豊富
- 他の植物との組み合わせにもおすすめ
丈夫で長生き ローメンテナンスでOK

宿根草の魅力は、なんといっても毎年開花してくれること。種類によって寿命は異なりますが、何十年も植えっぱなしでOKというものもあり、一度植えれば長年にわたって愛らしい花が楽しめます。根付きさえすれば数年は植え替えの必要がなく、年々大株にダイナミックに育ち、また少々花がら摘みや施肥をしなくても生育する丈夫さを持つものも多く、ローメンテナンスで管理できるので、樹木類と併せて庭の骨格作りに最適です。
年々ボリュームUP!

宿根草は1年で枯れることがないため、年数を経るにしたがって株が成長し、より花数も多くボリュームある姿になります。植物が持つ本来のポテンシャルを発揮できるのは、植え場所に株が馴染んだ植え付け2年目以降というケースも少なくありません。手を入れなくてもより美しい姿になるのが嬉しい宿根草ですが、茂りすぎには注意が必要。植え付けの際は、株が成長したサイズを見越して適切にスペースを取っておくのが宿根草の庭づくりのポイントです。
株分けして増やせる

「株分け」とは、大きく成長した宿根草の株をいくつかに分けること。分けた株は、それぞれ植え付けることでまた成長を始めるため、1株から複数の株に増やすことができます。大きく成長した宿根草の株は、そのままにしておくと生育が衰えることもあるので、株分けしてリフレッシュさせるのがおすすめです。
一年を通して季節を楽しめる

宿根草は開花期以外にも魅力がいっぱい。越年して現れる愛らしい新芽、みずみずしい新緑の葉、花後に残るシードヘッド、秋に輝くグラスガーデンや紅葉、冬の枯れ姿まで、季節ごとに四季折々の姿が楽しめ、一年を通して見どころがあるガーデンに。カラーリーフの植物を選べば、花期以外も華やかな姿を長期間観賞することができます。ハーブ類にも宿根草が多くあり、美しい姿を観賞しながら暮らしに役立てるのもおすすめです。

暑さ・寒さに強い種類も豊富

宿根草は一般に耐寒性が高いものが多く、寒冷地以外では特に防寒対策をしなくても冬越しができるものがほとんどです。その一方で暑さが苦手なイメージのある宿根草ですが、じつは種類を選べば近年の猛暑の中でも咲く花はたくさんあります。暑さに強い宿根草はローメンテナンスなサマーガーデンにもおすすめです。
他の植物との組み合わせにもおすすめ

一年中楽しめる宿根草を骨格にすれば、庭づくりのプランも立てやすくなります。宿根草の庭をベースに、春は球根を、夏は一年草をプラスしたり、ナチュラルな雰囲気を生かして花々が混ざり咲くメドウガーデンをつくったり。春に葉を伸ばし始める宿根草は、花後に枯れる球根の葉をカバーしてくれ、相性も◎です。バラと組み合わせたローズガーデンも人気。

日陰の庭にも! 環境別の選び方
ガーデニングを成功させる秘訣は、環境に合わせた植物を選ぶこと。宿根草には、日当たりの悪い庭や乾燥した庭など、条件の悪い庭環境に適応する種類もあります。それぞれの環境に向く宿根草を一部ご紹介します。
日向

多くの植物が好む環境で、ほとんどが問題なく生育します。夏の直射日光や西日が強く当たる場合は、乾燥や高温に強い種類を選び、半日陰や日陰を好むものを避けるのがベター。
半日陰・日陰

ギボウシ/アスチルベ/ツワブキ/アジュガ/ヒューケラ/エゴポディウム/フウチソウ/シダ類/クリスマスローズ/ヘンリーヅタなど
日当たりの悪い庭は、シェードガーデンづくりに最適。春~秋まで長期間観賞できる黄金葉などカラーリーフを選べば、暗い場所も明るい印象にすることができます。木陰などの半日陰は暑さが苦手な植物にもおすすめ。
乾燥地

ラベンダー/ラムズイヤー/エキナセア/アガパンサス/キャットミント/セダム/アガベ/ニューサイラン/グラス類など
乾燥した場所でも生育する宿根草は、ローメンテナンスな庭づくりの強い味方。やせた土や乾燥地でも育ち、ドライガーデンやグラベルガーデンの素材にもおすすめです。
宿根草の年間管理(秋/冬/春/夏)

宿根草のサイクルは〈秋植え→冬越し→開花&手入れ→夏越し〉
宿根草栽培の大まかな一年の流れは次のとおり。秋に苗を植え付けて冬越しをし、春に芽吹き、開花期を迎え、伸びた茎葉を整理して夏越し。そしてまた秋に植え付けや植え替えをするというサイクルです。季節ごとの作業を確認しましょう。
<秋>植え付け・株分け・株間確保

秋は宿根草の植えどき。一年でも最も多く苗が出回ります。春にも植えることができますが、早めに植えて庭で越冬させることで、根がしっかりと張り、暑さにも耐える丈夫な株づくりができ、翌春の開花もボリュームUP! 植え付けの際は、成長を見越して株間をしっかり取って植えましょう。植え替え・株分けもこの季節が適期です。春から初夏に咲いた宿根草は傷んだ茎葉をカットして整理しておきましょう。
<冬>地上部の整理・施肥

晩秋から冬の間に枯れた茎葉を地際から切り戻し、株周りをすっきりとさせておきましょう。冬越しの前に、株の周りに完熟堆肥や油粕などの肥料を少量散布すると生育がよくなります。肥料を与えすぎると軟弱に育ちやすいので、適量を意識して。また、地上部がなくなると水やりを忘れがちになります。休眠中の株はさほど水を必要としませんが、特に鉢植えの場合は、冬も鉢土が乾ききらないよう控えめに水やりを続けましょう。翌年のための土づくりにも最適なシーズンです。
<春>花がら摘み・切り戻し

新芽が動き出し、葉が展開し始めるとともに、次々に開花期を迎えます。春から初夏にかけては庭が一年で一番華やかな季節。美しい庭景色を楽しむとともに、花がら摘みもこまめに行います。種子を採る場合は、花をつけたままにしておきましょう。
5月末から6月初旬にかけて、1/3~半分ほど切り戻しを。切り戻しには、宿根草が大きくなりすぎるのを防いでコンパクトで丈夫に育ち、脇芽の成長を促してよりたくさんの花を楽しめるという効果があります。梅雨前に切り戻して茎葉を整理することで、風通しをよくして蒸れを防止し、夏越しもしやすくなります。
<夏>水やり時間注意・切り戻し・マルチング

水やりの際には気温が高い日中を避け、早朝か夕方に行うとよいでしょう。昼に水やりをするとすぐに水がお湯のようになり、株が弱ってしまいます。暑さに弱い種類は必要に応じて半日陰などに移動したり、遮光やマルチングをして管理しましょう。夏の終わりには、茂りすぎた茎葉を切り戻して株のリフレッシュを。
宿根草の育て方
1 苗を買う

宿根草は春や秋に出回る苗を買って、庭や鉢、コンテナなどに植えるのが一般的です。種まきから育てることもできますが、発芽させるのが難しく、苗が成長して花が咲くようになるまで時間もかかります。信頼できる園芸店で苗を購入するのがおすすめです。
2 植える
鉢やコンテナに植える場合

赤玉土(小粒)と腐葉土を7:3の割合にした用土に植えます。植え終わったら、株の周りに少量の油粕、完熟堆肥、土壌の酸性を中和するための苦土石灰を散布し、たっぷり水をやりましょう。
その後の水やりは、表土が乾いてから。可愛がっているつもりで頻繁に水をやりすぎると、宿根草は根腐れを起こして枯れてしまいます。
植える用土は市販の培養土を用いてもよいでしょう。ただし、あまり安価なものは避けましょう。
地植え(庭植え)する場合

植え付けの2〜3週間前に目的の場所をよく耕し、腐葉土、完熟堆肥、土壌の酸性を中和するための苦土石灰を混ぜ込んでおきます。2〜3週間後、そこに苗を定植します。株の周りに油粕を少量散布し、たっぷり水をやりましょう。
花壇など屋外の地面に地植えした場合は、基本的に根付いた後の水やりは必要ありません。雨水だけで十分です。
3 肥料や水やりの仕方

肥料は年に1度、冬越しの前に株の周りに完熟堆肥や油粕を少量散布する程度で十分です。宿根草は多肥にすると株が軟弱になり、徒長して倒れやすくなったり、花が咲かなくなったりします。可愛がっているつもりの肥料のやりすぎはNGです。
水やりの仕方は前記の通り。鉢やコンテナで育てている場合は表土が完全に乾いてから、地植えの場合は雨水に頼るだけで十分です。
4 花がら摘みと剪定
花がら摘み

花が咲き終わったら、花がらを摘み取りましょう。放置しておくと種子をつけようとして、その分だけ株の体力を消耗してしまいます。ただし、こぼれ種で増やそうとする場合は花がら摘みはしません。花が完全に終わるまで放置せず、開花したら花茎を長めに切って、室内で切り花として観賞するのもよい方法です。
・剪定

花が咲き終わった後、地上部分が枯れるものについては、そのままにしておくと景観を損ねますので、枯れた茎などを根際で切り取ります(写真、丸で囲った地際には新しい次シーズンの芽が出ていることもあります)。
【ポイント】
宿根草の中でも人気のクレマチスには、新枝咲き、旧枝咲き、新旧両枝咲きという3つのタイプがあります。新枝咲きは秋の終わりに枯れたつるを根際でバッサリ大胆に剪定します。一方、旧枝咲きは、その年伸びた枝の半分程度を剪定。新旧両枝咲きは剪定しません。
春夏秋冬楽しめる! おすすめの宿根草

宿根草は各季節に見頃を迎えるものがあり、組み合わせれば一年を通じて楽しめます。
冬~早春に咲く宿根草

クリスマスローズ/プリムラ/プルモナリア/スミレ/ヒマラヤユキノシタ/原種シクラメンなど
春~初夏に咲く宿根草

クレマチス/シャクヤク/サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’/リナリア/ゲラニウム/モナルダ/アキレア/アルケミラ・モリスなど
夏に咲く宿根草

エキナセア/ルドベキア/コレオプシス/バーベナ・ボナリエンシス/ホリホック/アガパンサス/ペルシカリア/アーティチョークなど
秋に咲く宿根草

シュウメイギク/サルビア/ユーパトリウム/アスター/ソリダゴ/オミナエシ/ホトトギス/グラス類など
春~秋まで観賞できるカラーリーフ

ギボウシ(ホスタ)/ヒューケラ/アジュガ/ベロニカ/リシマキア/ユーフォルビア/アサギリソウ/ラミウム/ブルンネラ/フウチソウなど
実用的な宿根ハーブ

セージ/ミント類/ローマンカモミール/モナルダ/ローズマリー/ラベンダー/アルケミラ・モリス/アーティチョークなど
入門におすすめ! 育てやすい人気の宿根草ベスト5
初めて宿根草を育てる方にもおすすめの、丈夫で植えっぱなしでも育てやすく、あまり大きくなりすぎない宿根草を5つセレクトしました。
クリスマスローズ

キンポウゲ科/主な花色:白・ピンク・黄・緑・紫・茶・黒・複色/開花期:12~3月
彩りの少ない冬に、うつむき加減に咲く清楚な風情と、バラエティー豊富な美しい花姿が人気の花です。寒さに強く植えっぱなしで年々大株に育ち、こぼれ種でも増える丈夫な植物なので、ガーデニング初心者にもおすすめ。花のように見える部分はじつはガクなので、長く楽しむことができます。
ギボウシ(ホスタ)

キジカクシ科/主な花色:白・薄紫/開花期:6月下旬~8月
種類豊富な美しいカラーリーフが人気のギボウシ。適度に保水性があり、夏は明るい半日陰になる場所を好み、シェードガーデンにもぴったり。初夏には清楚な雰囲気の花も咲かせ、春の芽吹きから冬の落葉まで、長期間庭を彩ってくれます。その丈夫さと美しさから、アメリカでは「パーフェクト・プランツ」と呼ばれるほどで、庭植えにすればほとんど手がかかりません。
エリゲロン・カルビンスキアヌス

キク科/主な花色:ピンク・白/開花期:5~11月
花径2cmほどのピンクから白の小花が春から晩秋まで長く咲き続く、育てやすい宿根草です。細い茎を伸ばして花が咲き、ふわふわと風に揺れる軽やかな姿は、小さな庭でも圧迫感がなく、グラウンドカバーや小道の縁取り、足元の彩りに人気があります。広がるようによく増えます。ゲンペイコギク(源平小菊)、ペラペラヨメナとも。
エキナセア

キク科/主な花色:赤・ピンク・オレンジ・黄・白・緑/開花期:6月中旬~8月
咲き進むにつれて盛り上がるイガグリのような大きな花心と、細い花びらが特徴のエキナセア。丈夫で育てやすく、花の少なくなる夏に元気に咲いてくれるだけでなく、寒さにも強く容易に冬を越して年々株が大きくなります。品種も豊富で、種類によってはハーブとしても利用されます。
宿根アスター

キク科/主な花色:青・紫・ピンク・白/開花期:8~11月
アスター属(シオン属)や、シンフィオトリクム属に含まれるユウゼンギクやクジャクアスターなどの宿根草の総称。晩夏から秋にかけて小花がたくさん咲いてふんわりと茂り、花色や草丈のバリエーションも豊富なので、秋色ガーデンの演出におすすめです。他の植物とも合わせやすく、ボーダー花壇やメドウガーデン、ロックガーデン、和風の庭など、さまざまなガーデンシーンで活躍します。
あると便利な道具と資材
支柱・プランツサポート

背が高くなる宿根草は、倒伏防止に支柱やプランツサポートで支えてあげるとよいでしょう。プランツサポートは茂りすぎて広がるのも防止するため、乱れた印象をなくして美しい株姿をキープし、風通しもよくなります。
トレリス・オベリスク・フェンス

「トレリス」はフェンス状になった支柱のことで、「オベリスク」は円錐や角錐状の支柱のこと。トレリスやオベリスク、フェンスなどの構造物は、いずれもつる植物を絡めて立体的に演出できるため、クレマチスやトケイソウなどのつる性多年草を仕立てる際に便利です。
プランツタグ

花が咲き終わった後、地上部分が枯れてしまうタイプの宿根草は、何を植えたのか分からなくなってしまうことがあります。
地上部分が枯れたときに備えて、花の名前を記したプレート(プランツタグ)をつくり、庭や鉢・コンテナに立てておきましょう。小さな木片にカラフルな色を塗って自作すれば、可愛いガーデンアクセサリーにもなります。
宿根草のよくあるQ&A 20

Q 冬に地上部が消えた…枯れた?
冬に地上部が枯れても根は生きています。芽の位置に印を残し、踏み荒らしと過湿を避けて、春を待ちましょう。
Q 宿根草はいつ植える?
基本は秋(彼岸〜11月)と春(芽出し前)。秋は特に、冬の間に根を充実させられ、翌春にボリュームある姿が楽しめます。
Q 鉢植えでも育つ?
多くは可能。鉢植えの場合、株が成長すると根詰まりしやすいので、2~3年に1度を目安に植え替えるとよいでしょう。地上部が枯れている冬の間も水やりをお忘れなく。
Q 水やりの基本は?
地植えは根付くまでは水やりを。根付いたら基本的に自然の降雨まかせでOK。鉢植えは表土が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりと。過湿に注意。
Q 肥料はどれくらい必要?
緩効性肥料を春の開花前と花後に少量が目安。多すぎると徒長と蒸れの原因に。
Q 株間はどのくらい?
最終株張りの直径で、隣同士の葉先が触れる程度。
Q 切り戻しのタイミングは?
梅雨前と真夏前。
Q 花が咲かない主な原因は?
光不足、過湿、肥料がチッ素過多、まだ株が若い。
Q 株分けの適期は?
秋(彼岸〜11月)か春(芽出し前)。花後すぐは避ける。
Q 植え替え頻度は?
目安は3〜5年。中心が空洞化してきたら株が老化してきたサイン。株分けを。
Q 梅雨〜夏の暑さ対策は?
切り戻しで風通し確保。蒸れないよう排水を見直し、悪ければ畝を高めにして対処。草丈の高い種類は支柱で倒伏防止。
Q 病害虫の備えは?
株間と風通しの確保が基本。ナメクジは夜間の捕殺、誘引駆除。薬剤はピンポイントで。
Q 猛暑に強い宿根草は?
耐暑性・耐雨性に優れたものを探すのがコツ。高温期は乾きすぎより蒸れに注意。
Q 寿命はどれくらい?
種類により数年〜10年以上。剪定・株分けで若返りを計れば、長く楽しめる。
Q どれくらいで見ごろになる?
2〜3年で株が充実。初年は「根づくり期」と割り切って花は期待しない。
Q 一年草と混植してもいい?
OK。初年は株間が目立つので、一年草で隙間を埋めるのがGOOD。2年目以降、宿根草の株が大きくなってきたら一年草は減らす。
Q バラの下草に植えていい?
バラと宿根草の最終株張りを把握した上で、適切な株間をとればOK。クレマチスは最低50cmは離す。
Q クリスマスローズの元気がないときはどうすればいい?
A多くは根の問題。一度掘り上げて根の状態を確認し、必要に応じて植え替えなどの対策を。
Q 育てやすい種類は?
宿根草は基本的に丈夫で育てやすく、植えっぱなしOKの種類が多い。お住まいの地域の気候や植え場所の環境に合ったものを選べば丈夫に育つ。
Q 防寒対策は必要?
多くの場合、防寒対策は必要なし。地域の最低温度にあった耐寒性のある種類を選び、霜が降りる前に根付くよう晩秋までに植え付ける。寒冷地は、雪解け後に植え付けるのがおすすめ。
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
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