スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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樹木

【庭木で人気】フワフワで可愛い! スモークツリーの育て方とおすすめ品種10選
スモークツリーの基本情報 weha/Shutterstock.com 学名:Cotinus coggygria英名:Smoke tree和名:ケムリノキ(煙の木)その他の名前:ハグマノキ科名:ウルシ科属名:ハグマノキ属原産地:ヨーロッパ、ヒマラヤ地域、中国中部形態:高木 スモークツリーは、ウルシ科ハグマノキ属の高木で、学名はCotinus coggygria。原産地はヨーロッパやヒマラヤ、中国などです。暑さにも寒さにも強く、放任してもよく育ちます。逆に生命力が強いために、枝葉を旺盛に伸ばして樹形を乱しやすいので、適した剪定をして風通しよく管理するひと手間が必要です。自然樹高は4〜5mになるので、庭で栽培する場合は、剪定によって2〜3mの高さに抑えるとよいでしょう。ちなみにスモークツリーは、雌木と雄木がある雌雄異株。ガーデニングで一般に栽培されているのは、雌株です。冬にはすっかり葉を落とす落葉樹で、秋には赤く色づく紅葉を楽しめます。 スモークツリーの花や葉の特徴 weha/Shutterstock.com 園芸分類:庭木・花木開花時期:6〜8月樹高:3〜4m耐寒性:強い耐暑性:強い花色:赤、緑、白、ピンク スモークツリーの開花期は、6〜8月。花穂を立ち上げて3mmほどの花を咲かせます。花後に花茎が長く伸びて羽毛のような姿を現し、フワフワと煙がかかっているように見えることから、「スモークツリー」という名前がつけられました。ケムリノキ、カスミノキという別名も持っています。花茎の色は、白、ピンク、赤など。 muratart/Shutterstock.com 花は直径約3mm、淡い緑色の五弁花です。花後は花柄が長く伸びて、細い毛に覆われ、花名の通り煙状に見えます。ただし、スモークツリーは雌雄異株のため、花後が煙状になるのは雌のみです。 葉は約4~8cmの卵形で、互生します。葉の色は緑葉、銅葉、黄金葉など品種によって異なります。秋には美しい紅葉を楽しめる品種もあり、カラーリーフとしても人気です。 樹形は横に広い円形になり、成木すると美しい樹形に整います。 スモークツリーの名前の由来や花言葉 HoyaEuny/Shutterstock.com スモークツリーの名前は、見た目に由来しています。花後に長く伸びた穂のふわふわとしている様子が、まるで煙が立ち上っているかのように見えることから名付けられました。 和名の「煙の木」は英名をそのまま日本語に訳したものです。このほか、「ハグマノキ」という別名もあります。ハグマ(白熊)は、ウシ科の動物ヤクの尾のことです。仏具の払子(ほっす)や槍、兜などの飾りに使われますが、これに似ていることから名付けられました。 花言葉は、「煙に巻く」「はかない青春」「賑やかな家庭」「賢明」です。 スモークツリーの代表的な種類 Max_555/Shutterstock.com スモークツリーはカラーリーフとしても活躍する人気の花木で、さまざまな葉色の品種が出回っています。 ゴールデンレディ Cotinus coggygria Golden Lady('Mincojau3'PBR) 樹高1.5~3mになる‘ゴールデンスピリット’。 従来種である‘ゴールデンスピリット’の選抜品種で、樹高2m前後と小型で樹形がまとまりやすいのが特徴です。カラーリーフとしても有名で、夏にはピンクの花穂、秋には黄、オレンジ、赤と紅葉する様子が楽しめます。 ロイヤルパープル Cotinus coggygria 'Royal Purple' イギリスの庭で育つ‘ロイヤルパープル’。Molly Shannon/Shutterstock.com 名前の通り、黒みを帯びた深い赤紫色の葉が美しい品種です。ただし、高温多湿の地域では穂がつきにくいため、カラーリーフと割り切って葉を楽しむことをおすすめします。 ベルベットクローク Cotinus coggygria 'Velvet Cloak' ‘ロイヤルパープル’と同じく紫葉ですが、葉色がやや明るく小ぶりです。葉の美しさだけでなく、若木のうちからフワフワの赤い穂が出るため、季節を通して楽しめる品種です。 ワインカラー 矮性の品種で、成長しても2m程度なので、鉢植え栽培に向いています。鮮やかな赤い花茎と、紫ピンクの穂、グリーンの葉とのコントラストが美しい品種です。一般的に穂が紫系の場合は、葉色も紫系である場合が多いのですが、この品種は穂と葉の色のコントラストが楽しめる珍しい品種です。 グリーンボール Cotinus coggygria 'Green Ball' 穂が丸くボール状になる品種です。花付きがよく、穂の密度が高いので華やかで見栄えがします。穂の色がグリーンホワイト色の‘グリーンボール’のほか、ピンク色の‘ピンクボール’、ホワイトの ‘ホワイトボール’があります。 リトルルビー Cotinus coggygria 'Little Ruby' 花付きが良く、真っ赤な穂が特徴の小型品種。花穂は途中で色が変化するのが一般的ですが、‘リトルルビー’は最初から最後までほぼ真っ赤のままです。二季咲き性が強く、小さくても存在感のある品種です。芽吹きの葉は赤みがあり、次第に緑になります。 グレース Cotinus 'Grace' ブロンズがかった緑色の葉と、赤紫色の穂のコントラストの美しさが特徴です。成長の速度が早く、2〜4mと大きく育ちますが、剪定次第で低く仕立てることもできます。花付きがよく、丈夫で育てやすいため初心者向けの品種です。 フレーム Cotinus 'Flame' 「炎」を意味する名の通り、炎のような赤オレンジ色の紅葉が美しい品種です。淡いピンク色の穂もたくさん付けます。成長の速度が早く、手がかからないので初心者にもおすすめです。 マロンシュシュ Cotinus coggygria 'Marron Chouchou' 大輪の鮮やかなローズピンクの花穂が美しい大型品種です。密に花を付け、ドライフラワーにしても色が抜けにくいので、庭木としてだけでなく、インテリア飾りやクラフト素材としても楽しめます。 マジカルトーチ Cotinus coggygria 'Magical Torch' 縦長でボリュームのある桃赤色の穂が特徴。咲き進むと赤色が濃くなります。花付きがよく、大きくて見栄えがするため切り花としても人気の品種です。 スモークツリーの栽培12カ月カレンダー 開花時期:6〜8月肥料:12月〜翌年3月植え付け:11月〜翌年3月種まき:9~10月 スモークツリーの栽培環境 Pixiversal/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり】 日当たりがよく、水はけがよい場所を好みます。夏の強い日差しにより葉焼けを起こしたり、乾燥で弱ったりする場合があるので、真夏は半日陰になるような場所を探すとよいでしょう。 【置き場所】 根が浅いため強風で折れる場合があります。強風にさらされない場所を選びましょう。 耐寒性・耐暑性 スモークツリーは、耐寒性、耐暑性ともに強い植物です。そのため、冬や夏に特別な対策は不要ですが、地域によっては寒さと暑さ対策を施したほうがよい場合があります。特に寒冷地では、マイナス25℃を下回ると、翌春に新芽が出なくなることがあるので、マルチングなどで凍結と乾燥対策を施しましょう。夏は気温が40℃を超えると葉が変色する場合があるので、遮光布などで覆ったり、鉢植えなら日陰に移すなどの対策を講じるとよいでしょう。 スモークツリーの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付け2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。粘土質などの水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めにすき込んで土壌改良し、土を盛って周囲よりも高くしておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 樹木用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。自身で配合用土を作りたい場合は、赤玉土5、腐葉土3、川砂2の割合でブレンドするとよいでしょう。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 水やりの際は、木の幹や枝葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、温まった水により木が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。反対に、真冬は気温が十分に上がった日中に行います。夕方に水やりすると凍結の原因になるので避けてください。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、晴天が続いてひどく乾燥する場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。ただし、スモークツリーは多湿を嫌うので、水の与えすぎには注意。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。また、茎葉がややだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。冬は生育が止まり、表土も乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com スモークツリーに肥料を与えるのに適したタイミングは、12月〜翌年3月です。 【地植え】 スモークツリーは生育スピードが速く、旺盛に枝葉を伸ばすので、肥料を与えすぎると持て余すことになりかねません。地植えの場合、肥料は基本的には不要と捉えておくとよいでしょう。あまり生育に勢いがないようであれば、適期に肥料を与えて様子を見てください。 【鉢植え】 適期に、緩効性化成肥料を施します。 注意する病害虫 Decha Thapanya/Shutterstock.com スモークツリーは強健な性質で、病害虫の心配はほとんどありません。しかし、まれに下記の病害虫が発生することがあるようです。 【病気】 スモークツリーに発生することがある病気は、うどんこ病です。うどんこ病は、発生すると葉の表面に白い粉が吹いたようなカビが見られます。光合成を阻害されたり、葉から養分を吸収されたりして、生育が悪くなります。放置してひどくなると枯れてしまうこともあるので注意。木の勢いがなくなり、見た目もよくないので、兆候が見られたら早期に殺菌剤などを散布して対処しましょう。梅雨の時期に発生しやすい傾向にあるので、水もち、水はけのよい土壌づくりと、適切な水やりの管理が回避のカギです。チッ素成分の多い肥料を与えすぎるのも、発症のきっかけになります。 【害虫】 スモークツリーに発生しやすい害虫は、カイガラムシ、ハダニです。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫です。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。硬い殻に覆われ薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 ハダニは、乾燥が続くと発生しやすい小さな虫で、葉裏などについて吸汁します。大発生すると株が弱ることがあるので、葉の表や裏に水のシャワーを勢いよくかけましょう。小さな虫なので、水の勢いで押し流すことができます。 スモークツリーの詳しい育て方 苗の選び方 苗を選ぶ際は、全体的に生き生きとして瑞々しく、葉に艶があって色むらがないものを選びましょう。また、フワフワの穂が出るのは雌株だけなので、穂姿を楽しみたい場合は雄株は避けましょう。ただし、花が咲いていないと雌雄の区別がつきにくいので、開花時期である5月頃に選ぶのがおすすめです。 植え付け・植え替え Monkey Business Images/Shutterstock.com スモークツリーの剪定適期は、落葉期の11月〜翌年2月です。樹高が高くなりやすいので毎年剪定し、家庭で栽培する場合には2〜3m以内に樹高をキープしておきたいものです。 特に若木のうちは生育が早く、庭植えにすると1年で2mほども枝を伸ばすことがあるので、徐々に成長して落ち着くまでは、放任せず適期に剪定することが大切です。 スモークツリーは、直立した太くて強い徒長枝を、数本長く伸ばします。この徒長枝を残すと、この枝の上部からさらに強い徒長枝が伸びて樹形を乱すので注意。強い徒長枝は、樹高の1/2〜1/3までを目安に、外向きに伸びている細い枝の少し上で切り取ります。内向きに伸びて、明らかに将来込み合う原因になるような徒長枝は、根元から切り取ってかまいません。徒長枝を切り取った後は、細い枝を剪定します。内向きに伸びる枝、込み合っている枝の間引き剪定をして風通しをよくしてください。若木のうちは、地際から発生するひこばえが多く出るので、根元から切り取ります。 生育が落ち着いてきたら、枝の先端につく花芽を落とさないよう、込み合っている部分を間引く剪定を基本にするとよいでしょう。 剪定・切り戻し mihalec/Shutterstock.com スモークツリーの剪定適期は、落葉期の11月〜翌年2月です。樹高が高くなりやすいので毎年剪定し、家庭で栽培する場合には2〜3m以内に樹高をキープしておきたいものです。 特に若木のうちは生育が早く、庭植えにすると1年で2mほども枝を伸ばすことがあるので、徐々に成長して落ち着くまでは、放任せず適期に剪定することが大切です。 スモークツリーは、直立した太くて強い徒長枝を、数本長く伸ばします。この徒長枝を残すと、この枝の上部からさらに強い徒長枝が伸びて樹形を乱すので注意。強い徒長枝は、樹高の1/2〜1/3までを目安に、外向きに伸びている細い枝の少し上で切り取ります。内向きに伸びて、明らかに将来込み合う原因になるような徒長枝は、根元から切り取ってかまいません。徒長枝を切り取った後は、細い枝を剪定します。内向きに伸びる枝、込み合っている枝の間引き剪定をして風通しをよくしてください。若木のうちは、地際から発生するひこばえが多く出るので、根元から切り取ります。 生育が落ち着いてきたら、枝の先端につく花芽を落とさないよう、込み合っている部分を間引く剪定を基本にするとよいでしょう。 増やし方 Mila Naumova/Shutterstock.com スモークツリーは、種まき、株分け、挿し木の方法で増やすことが可能です。ここでは、増やし方について詳しく解説していきます。 スモークツリーは種まきで増やせる! スモークツリーが結実していたら種子を採取し、その種子を播いて増やすことができます。9〜10月に種子を採取し、黒ポットに新しい培養土を入れて十分に水で湿らせます。種子をまき、薄く土をかけて明るい日陰で管理。発芽後は日当たりのよい場所に置いて育苗します。本葉が3〜4枚ついたら勢いのある苗を1本のみ残し、ほかは間引きます。根が回るくらいに成長したら、植えたい場所に定植しましょう。 ひこばえから株分けする方法も! スモークツリーは、若木のうちは地際からたくさんのひこばえを発生させます。本来は剪定適期に地際でカットして処分するものですが、このひこばえを利用して株分けすることも可能です。ひこばえが1mほど伸びたら、掘り上げて根を落とさないように株分けし、植えたい場所に植え付けます。 成功率は低いが品種によっては挿し木でも増やせる 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。 植物の中には挿し木ができないものもありますが、スモークツリーは成功率は低いものの、挿し木で増やすことができます。 挿し木の適期は、4月中旬〜6月中旬です。スモークツリーの挿し木は成功率が低いので、多めに挿し木をしておくとよいでしょう。その年に伸びた新しい枝を10cmほどの長さで切り取り、採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。3号(直径9cm)くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に植え穴をあけ、挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて管理します。その後は日当たりのよい場所に置いて育苗し、大きく育ったら植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 スモークツリーの毒性 spline_x/Shutterstock.com スモークツリーはウルシ科の植物であり、さほど強い毒性は報告されていませんが、肌が弱い人は樹液に触れるとかぶれる恐れがあります。剪定を行う際などは手袋を着用し、直接触れないように注意しましょう。 スモークツリーの楽しみ方は? Nadia Pereyaslavskaya/Shutterstock.com フワフワした穂は、切り花としてはもちろんのこと、ドライフラワーにしてブーケやスワッグ、リースなどに仕立てて楽しむこともできます。ドライフラワーにする方法にはいくつかありますが、風通しのよい場所に紐などで吊るすハンギング方法が手軽で簡単です。同一品種だけで仕立ててもよいですし、色や形が違う品種を組み合わせたり、他の花や葉を組み合わせたりするのもおすすめです。 スモークツリーの穂がつかない理由 Rolf_52/Shutterstock.com 剪定 スモークツリーの穂が付かない理由にはいくつかありますが、大きな理由の一つが剪定時期です。スモークツリーは前年伸びた枝に花芽が形成されるため、剪定が遅れると翌年の花芽を落としてしまうことになります。剪定は花後すぐ、遅くとも7月中に終えるようにしましょう。そうすることで、剪定後に花芽を付けるための枝を伸ばすことができます。 日照不足などの環境 日照不足の場合も花芽がつきにくくなります。少なくとも1日6時間以上は日光が当たる日当たりの良い環境で育てましょう。また、窒素分が多いと葉ばかりが茂って花が咲かないことがあるので肥料過多に注意が必要です。水はやり過ぎると根腐れを起こし、株が弱って花が付きにくくなるので、水はけのよい環境で育てることも大切です。 株の性質 スモークツリーは雌雄異株です。雄株の花後の穂は、雌株ほどフワフワになりません。フワフワの穂を楽しみたい場合は、雌株を選びましょう。販売されている苗はほとんどが雌株ですが、確実に雌株を選びたい場合は開花期に見分けるのが確実です。なお、カラーリーフなど、品種によって花付きが控えめな場合もあるので、選ぶ際は品種の特徴なども調べておくと良いでしょう。 庭でも部屋でも大活躍! スモークツリーを育ててフワフワの花を楽しもう Edita Medeina/Shutterstock.com スモークツリーは、初夏に見せるフワフワとした煙のようなユニークな花姿だけでなく、秋の美しい紅葉やカラーリーフとして一年を通して楽しめる魅力的な庭木です。暑さや寒さに非常に強く、病害虫の心配も少ないため、ガーデニング初心者の方でも安心して育てることができます。 フワフワの姿を存分に楽しむためには、苗選びの際に必ず「雌株」を選ぶこと、そして樹形を保ち翌年の花をしっかり咲かせるために、適切な時期に剪定を行うことが失敗しないポイントです。 お庭のアクセントとして楽しむのはもちろん、フワフワの穂をカットしてドライフラワーやスワッグに仕立てれば、おしゃれなインテリアとしても大活躍してくれます。ぜひ、今回ご紹介したおすすめ品種の中からご自宅にぴったりのお気に入りを見つけて、フワフワで可愛いスモークツリーのある暮らしを楽しんでみてください!
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花と緑

季節の花の3択クイズ! 心地よい香りでおなじみのラベンダーは次のうちどれ?
優雅な香りが人気!「ラベンダー」は次の3つのどれ? Fumeezz/Shutterstock.com ラベンダーは地中海沿岸を原産とするハーブ。木本性ですが、草花のように花壇の植栽などに利用されることが多いです。主に5~7月に開花期を迎え、花色は青紫、白、ピンクなど。いくつかの系統があり、特に上質な香りとして香水などに利用されることが多いのがイングリッシュラベンダーで、コモンラベンダー、トゥルーラベンダーなどとも呼ばれます。イングリッシュラベンダーは高温多湿に弱いことから、寒冷地のほうが栽培しやすいですが、暑さに強い系統を選べば温暖な地域でも育てることができます。 さて、そんなラベンダーには、よく似た花がいくつかあります。今回は、正しいラベンダーの写真を選ぶ3択クイズ! ラベンダーは、次のA~Cのどれでしょう? A photoPOU/Shutterstock.com B Olga_Ionina/Shutterstock.com C siriratsavett/Shutterstock.com ヒント いずれも初夏に開花期を迎え、花穂を伸ばして花を咲かせるシソ科の植物。ラベンダーはその香りが特徴ですが、葉の形などにも違いがあります。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ A photoPOU/Shutterstock.com ラベンダーの基本データ 学名:Lavandula科名:シソ科属名:ラベンダー属原産地:地中海沿岸和名:薫衣草(くんいそう)英名:lavender開花期:5~7月花色:紫、白、ピンク形態:常緑性低木草丈:20~130cm 鮮やかな紫色の愛らしい花に、エレガントな香りがあるラベンダー。古代ローマ時代にはすでにハーブとして愛されていた、人との関わりも長い植物です。精油や香水、料理に利用するほか、ドライにしてポプリやバンドルを作るのも人気。一面に群生して咲く姿は見事で、花畑が観光地になるほか、イングリッシュガーデンなどでもよく利用されます。 フランス・プロヴァンスのラベンダー畑。Emily Marie Wilson/Shutterstock.com ラベンダーにはいくつかの系統があり、主に栽培されている種類に、香りがよいイングリッシュラベンダー、スパイクラベンダーとイングリッシュラベンダーの交配種で丈夫なラバンディン、ウサギの耳のような花穂がかわいいフレンチラベンダー、四季咲き性のレースラベンダーなどがあります。 香りはやや弱いが、暑さに強く育てやすいフレンチラベンダー。knelson20/Shutterstock.com ラベンダーは花茎を伸ばした先に小さな花を穂状に咲かせます。シルバーがかった葉は、イングリッシュラベンダーは細長く、スパイクラベンダーはやや幅広、レースラベンダーは深く切り込むなど、種類によって違いがあります。 VasylMartynenko/Shutterstock.com ラベンダーは高温多湿を苦手とし、冷涼な気候を好みます。栽培の際は水はけよく育てることがポイント。香りが素晴らしいイングリッシュラベンダーは特に暑さに弱いので、暖地で栽培する際は、比較的暑さに強く香りもよいラバンディン‘グロッソ’や、花がかわいらしいフレンチラベンダーなどを選ぶのがおすすめです。乾燥に強く、丈夫で育てやすいラバンディンは、グラベルガーデンやドライガーデンの植栽にも向きます。また、カナリア諸島などを原産とする四季咲きのレースラベンダーは、暑さに強い一方で寒さに弱いため注意しましょう。 Iva Vagnerova/Shutterstock.com ラベンダーという名前の由来は諸説ありますが、「洗う」という意味のラテン語「lavare」に由来するという説が一般的。古代ローマでは、入浴時の香水や洗濯の際にラベンダーが使用されていたことからとされています。ラベンダーの香りの成分は、品種によってもことなりますが酢酸リナリルやリナロールなどで、心と体の緊張をほぐしてリラックスしたいときにおすすめの香りとされています。 Kotkoa/Shutterstock.com 残りの選択肢の花は… B サルビア・ネモローサ Olga_Ionina/Shutterstock.com シソ科サルビア属(アキギリ属)の宿根草。5~6月に、花穂を長く伸ばして、青紫、白、ピンクの花を咲かせます。年数を経るにつれて大きく育ち、ガーデンでも存在感を放つ人気の宿根草。花穂が長くまっすぐ立ち上がり、黒っぽい軸の‘カラドンナ’がよく利用されます。香りはありますが、ラベンダーのような強い香りではありません。葉はしわが多い披針形~長楕円形です。 C サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア) siriratsavett/Shutterstock.com シソ科サルビア属(アキギリ属)の非耐寒性多年草。寒さに弱いため、日本では基本的に一年草扱いとされます。花色は青紫や白で2色咲きの品種もあり、涼しげな姿はラベンダーによく似ていますが、開花期は5~11月と長く楽しめます。葉は長楕円形。ラベンダーのような強い香りはありません。 クイズ一覧はこちら!
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ガーデニング

虫の姿はないのに葉の上に黒いフンが…犯人は「ヨトウムシ」? 今すぐできる初期対策
こんな被害、出ていませんか? 葉表だけ残して食べられ、ところどころ半透明になったキャベツの葉。Toporovska Alla/Shutterstock.com バラのつぼみを食べるヨトウムシ。SSSHY/Shutterstock.com 次々に花が咲き、植物がぐんぐん成長する5−6月。この季節、ガーデンを見回っていると、虫の姿は見えないのに、かすり状に半透明になった葉や大きな穴があいた葉を見つけたり、半分にかじられたバラのつぼみを見かけたり、また葉の上に点々と黒いフンがのっていることがあるかもしれません。もし心当たりがあるガーデナーさんは要注意! 初夏に発生報告が増える害虫、ヨトウムシに狙われているサインです。ヨトウムシはキャベツなどの野菜やバラ、草花などほとんどの植物につき、葉や花を食害します。2026年も季節の進みが早く、ヨトウムシも例年より早くから発生しているよう。すでにSNSでもヨトウムシの発生に関する嘆きの声がいくつも投稿されています。 ヨトウムシとは (左)ヨトウガの成虫。Tomasz Klejdysz/Shutterstock.com(右)若齢幼虫は緑色で、成長した幼虫は茶色になります。Sarah2/Shutterstock.com ヨトウムシは、ヨトウガという蛾の幼虫のことで、ハスモンヨトウやシロイチモジヨトウの幼虫も、まとめてヨトウムシと呼びます。漢字では「夜盗虫」と書くように、昼間は地中や葉陰に潜んでいて、夜に活動する害虫です。そのため、昼間はなかなか見つけにくいのが特徴。非常に食欲旺盛で、大きく育った幼虫はひと晩で花や葉をパクパク食べ尽くすので、朝には丸坊主の無残な姿になってしまい、悔しい思いをするガーデナーも多いです。しかも成長するにしたがって薬剤が効きにくくなるとされる厄介な害虫なので、できるだけ初期のうちに対策をすることが重要です。 開花目前にして、つぼみを全て食べられてしまったデルフィニウム。 ヨトウムシ発生時の初期症状と注意すべきサイン かすり状の葉は、ヨトウムシ発生の重要なサイン。Toporovska Alla/Shutterstock.com ヨトウガ(成虫)は飛来すると、葉裏に100~200個もの卵をまとめて産みつけます。ふ化直後の幼虫は葉裏に群生し、裏側から葉を食べるため、葉表を残してかすり状に食害された痕が残ります。このかすり状に半透明になった葉があれば、ふ化直後のヨトウムシがいるサインかも。葉をめくって裏にヨトウムシがいないか確かめましょう。 成長したヨトウムシは分散して食害するようになり、また葉や花に穴があきます。葉脈を残して葉に大きな穴があいたり、葉の上にフンがあるなど食害の痕跡はあるのに、犯人の虫が見当たらない場合、株元の土の中や葉裏、葉陰をよく観察したり、夜にパトロールしてみると見つけることができるかもしれません。ヨトウムシがいたら、見つけ次第捕殺します。 成長したヨトウムシは葉に大穴をあけて食害します。Amelia Martin/Shutterstock.com ヨトウムシの発生と対策の時期は今! ヨトウムシの対策ポイントは、できるだけ発生初期のうちに叩くこと。特に卵塊の状態や、ふ化直後の群生している状態であれば、問題の葉を切り取って処分するだけでOKです。しかし成長してからでは被害が大きくなるだけでなく、ヨトウムシが分散してしまうので、一網打尽にすることはできません。成長すると薬剤も効きにくくなるため、早めに対処することが重要です。 参考:『決定版 野菜の病気と害虫対策BOOK』(草間祐輔著・家の光協会) ヨトウムシが発生しやすい時期は、初夏と秋の年2回。初夏は4~6月、秋は9~12月に発生します。4月に羽化したヨトウガがすぐに卵を産み付け、その後成長したヨトウムシは土の中で蛹(さなぎ)になり、9月に成虫になって葉裏に卵を産みます。そして11月に蛹になったヨトウムシが地中で越冬し、また4月に羽化する、というライフサイクルを繰り返します。このライフサイクルの中で、まだ葉裏に群生しているヨトウムシを効率的に防除できるベストタイミングは、5月中旬と9月上旬。ぜひこのボーナスタイムを逃さないよう、ヨトウムシの発生サインをチェックして、早期発見・対処に努めましょう。 ヨトウムシの対策方法 先に触れたように、ヨトウムシの最も効率的な対策は、発生初期の群生している段階で、葉っぱごと処分してしまうこと。そのためにも、ヨトウムシの発生シーズンには害虫発生のサインが現れた葉裏のチェックを欠かさずに行いましょう。そのほかのヨトウムシ対策には、次のようなものがあります。 薬剤を利用する 薬剤を利用してヨトウムシの対策をする場合、定植時に土に混ぜるタイプの殺虫剤を使うか、発生初期に適用のある薬剤を散布します。ふ化直後の幼虫は葉裏にいることが多いので、葉裏も忘れずにしっかり散布しましょう。 トラップを仕掛ける ヨトウムシは米ぬかを好み、地面に穴を掘って米ぬかを入れたり、米ぬかを入れた容器を埋めておくと、おびき寄せることができるとされています。おびき寄せたヨトウムシは捕殺しましょう。成虫を誘引・捕殺するフェロモントラップも市販されています。また、夜行性のヨトウガは、明るい環境では行動が鈍るため、防蛾灯を利用するのも効果が期待できます。ただし、夜間に明るい環境を保つと、植物の生育に影響が出る可能性もあるので注意しましょう。 初夏はヨトウムシ対策も忘れずに! さまざまな花が開花し、美しいガーデンシーズンを迎えます。開花前のつぼみを食べられて悔しい思いをしないためにも、ヨトウムシ対策を忘れずにしておきましょう。効率的にヨトウムシを退治できるこの時期を逃さず、労せずして美しいガーデンを守りましょう!
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花と緑

「梔子」ってどんな花? 正解できたらすごい難読植物名漢字クイズ
香りのよい花!「梔子」ってどんな植物? Fumeezz/Shutterstock.com 実際に育てていても、漢字で表記されると案外分からない植物も多いもの。普段呼んでいるのとは違う名前があったり、意外な漢字表記があったり、植物の漢字も面白いものです。 そんな植物の漢字表記の中から、身近な植物に関するものをクイズで出題! 今回のお題は「梔子」。あなたはこの漢字が表す植物が分かりますか? ヒント 梅雨どきに甘く濃厚な香りを漂わせる花が咲きます。一重咲きのほか、ガーデンでは八重咲き品種も人気です。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ クチナシ vuvu/Shutterstock.com クチナシの基本データ 学名:Gardenia jasminoides科名:アカネ科属名:クチナシ属原産地:日本(東海地方以西の本州、四国、九州、沖縄)、台湾、中国、韓国、インドシナ半島和名:クチナシ(梔子、山梔子、口無)別名:ガーデニア、サンシシ(山梔子)、シシ(梔子)など英名:gardenia、cape jasmine開花期:6~7月花色:白形態:常緑性低木樹高:1~2m 春のジンチョウゲ、秋のキンモクセイと並び、日本の三大香木に数えられるクチナシ。アカネ科クチナシ属の花木で、梅雨頃に咲く純白の花は、甘く上品で濃厚な香りをあたりに漂わせます。艶のある葉は常緑で冬も瑞々しく、庭木としても人気。ガーデニアという名でも呼ばれ、香水にもよく使われます。 すっきりとした一重のクチナシ。vuvu/Shutterstock.com ガーデンでは八重咲きのオオヤエクチナシ(ガーデニア)が主流。vuvu/Shutterstock.com クチナシの基本種は6弁のように見えるシンプルな一重花ですが、ガーデンではより華やかな、大型で八重の花が咲くオオヤエクチナシ(ヤエクチナシ、ガーデニア)がよく利用されます。オオヤエクチナシはまるで白バラのような豪華な花を咲かせますが、実はつけません。基本種のクチナシは秋にオレンジ色の実をつけます。ほかに、樹形が低く横に広がり、グラウンドカバーや盆栽にも使われるコクチナシや、葉に丸みがあるマルバクチナシなどもあります。 クチナシの実。birdybirdy/Shutterstock.com クチナシは、花や香りだけでなくその実もなじみ深い存在です。クロシンというカロチノイドの一種などの色素が含まれ、鮮やかな黄色に染まることから、古くから染料として利用されてきました。有毒成分を含まないことから、たくあんや栗きんとん、和菓子など食品の着色料としても使われています。 Vivi_a_irany/Shutterstock.com クチナシは日陰に強く、日向~半日陰まで栽培できますが、あまりに日当たりが悪いと花付きが悪くなります。また、強い西日が当たって乾燥する場所は避けたほうがよいでしょう。寒さにはやや弱く、耐寒温度はマイナス5~0℃。温暖な地域では屋外でも越冬できますが、寒冷地では冬は室内に取り込んだほうが無難です。 Jaaey_ladda/Shutterstock.com 「梔子」の由来とは? AnnaNel/Shutterstock.com クチナシの漢字「梔子」は、漢名に由来します。クチナシの果実の形が中国の「巵(し)」と呼ばれる酒器に似ていたことから「梔」の漢字が当てられました。ちなみに「梔子」の「子」は果実のこと。もともとは「梔子」とはクチナシの果実を指し、その漢字を用いて和名のクチナシと読ませています。生薬でもクチナシの果実を乾燥させたものが「山梔子(さんしし)」として利用されます。 ちなみに、クチナシという名前の由来には諸説ありますが、よく知られているのが、クチナシの実は熟しても割れないことから「口無し」という意味で名づけられたという説。ほかに、萼(がく)が鳥のくちばしに、果実が果物のナシに似ていることに由来するという説などもあります。 クチナシの実で染めた少し赤みのある黄色の「梔子色(くちなしいろ)」は、この「口無し」にかけて、「不言色(いわぬいろ)」とも呼ばれます。日本の伝統色には奥深く素敵なネーミングがたくさんありますね。 クイズ一覧はこちら!
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園芸用品

夏野菜の収穫量は5~6月の対策で決まる⁉ 初心者でも簡単にできる「病害虫バリア」の作り方
5月の家庭菜園、じつは“病害虫のハイシーズン” さんさんと陽光が降り注ぎ、気温が上昇する5月の庭は、植物にとって生育しやすい環境が整う季節。しかしながら、気温の上昇を喜ぶのは植物ばかりではありません。植物を襲う多くの害虫や病気も高温多湿の環境を好み、5月頃から梅雨時、そして夏に向けて活動が活発になります。ガーデニングシーズンである5月は、同時に“病害虫のハイシーズン”でもあるのです。特に、ゴールデンウィーク頃に苗を植えた夏野菜たちは、今まさに成長の時期とともに、病害虫の正念場を迎えています。 ソラマメの茎にびっしりとついたアブラムシ。 ジャガイモの葉を食害するニジュウヤホシテントウ(テントウムシダマシ)。 まだ小さい苗を守るために活躍するのが、予防もできる殺虫殺菌スプレー。口に入れても安心な天然由来成分のスプレーを選べば、家庭菜園でも安心して使用できます。5月の病害虫によって、これからの収穫に影響が出ないよう、病害虫対策をスタートしましょう! 使用回数に制限がなく食べる直前まで使える天然由来成分の「ベニカナチュラルスプレー」。使用の条件を考えなくてよいので、初心者も簡単に使用できます。 5月の家庭菜園で注意したい! よくある病害虫3選 【害虫】アブラムシ Wirestock Creators/Shutterstock.com 特徴:3~11月に発生。驚異的な繁殖力で群生し、植物の汁を吸う。 リスク:すす病やモザイク病などを引き起こす二次被害も。 対策:4~6月のピーク時に「増える前に叩く」のがカギ! アブラムシは草花、野菜、花木、庭木、果樹など、ほとんどの植物に発生する害虫で、植物の汁液を吸って成長します。1匹ではさほど問題になりませんが、繁殖力が強く群生するため、大量発生して吸汁されることでの植物のダメージは見過ごせません。さらに、アブラムシの排泄物は「甘露」とも呼ばれ、アリを誘引したり、カビが繁殖してすす病を誘発したり、口針を植物に刺す際にモザイク病の原因となるウイルスを媒介するなど、間接被害も発生するため、防除が必要です。 ひとたび発生するとアッという間に数を増やして群生しがちなアブラムシ。 アブラムシの発生シーズンは3~11月と長く、環境によっては通年目にするポピュラーな害虫です。極端な暑さでは活動が鈍るため、4~6月、9月中旬~10月中旬という春と秋が活動のピークで、また外部から飛来してくる季節でもあります。一度発生すると爆発的に数を増やすため、この時期の防除がこれから先の被害を抑えるカギになります。予防には風通しをよくし、肥料過多で軟弱にならないように注意することがポイント。必要に応じて薬剤も上手に取り入れると効果的です。 【害虫】ハダニ Tomasz Klejdysz/Shutterstock.com 特徴:0.3~0.5mmの超小型。葉裏に潜んで汁を吸い、葉を白くカスリ状にする。 リスク:薬剤抵抗性を持ちやすく、一般的な殺虫剤が効きにくい場合も。 対策:「物理的に窒息させる」タイプの薬剤が効果大! 「ダニ」という名前がついてはいますが、クモの仲間。0.3~0.5mmの非常に小さな虫で、葉裏に寄生して汁を吸い、吸われた部分の葉緑素が抜けるため、葉の表面からは針でついたような白い斑点ができるのが特徴です。発生初期には気づきにくいですが、数が多くなって白くカスリ状に色が抜けて見えるようになると発見しやすくなります。葉色が悪くなるだけでなく、生育に影響が出たり、草花や野菜では落葉して枯れることもあります。 ハダニの被害で色が抜けたキュウリの葉。Uryupina Nadezhda/Shutterstock.com ハダニは高温で乾燥した環境を好み、特に5~9月に被害が増えます。水に弱いため、高温乾燥期には定期的に葉裏に水をかけるのが効果的。特に、ハウス栽培や観葉植物など、雨の当たらない場所の植物は、葉裏もこまめにチェックしましょう。最近では、一般的な殺虫剤が効きにくい「抵抗性ハダニ」も問題になっているため、抵抗性ハダニにも効く物理的に窒息させるタイプの殺虫剤を選ぶのもおすすめです。 【病気】うどんこ病 jaojormami/Shutterstock.com 特徴:葉が真っ白な粉を吹いたようになり、光合成を阻害。 リスク:生育不良を招き、最悪の場合は枯死することも。 対策:発生前からの「予防」と、見つけた時の「早めの殺菌」を。 うどんこ病はカビを原因とする病気で、発生すると植物全体がうっすら白くなり、進行すると次第に濃くなり、葉や花首などにうどん粉をまぶしたようになります。葉の表面が白く覆われると光合成が阻害され、また葉から栄養を吸収されて生育不良になり、花が咲かなくなったり野菜や果実の品質が低下し、ひどい場合には枯死することもあります。多くの植物に発生する病気ですが、うどんこ病の原因菌は植物ごとに異なり、例えばバラのうどんこ病はバラやノイバラにしか発生せず、ほかの科の植物に感染が広がることはありません。 風通しが悪かったり、肥料過多で軟弱な状態で発生しやすいので、健康で風通しよく育てることが予防のコツ。発生してしまった場合は、適用のある殺菌剤を用いて対処しましょう。予防効果のある薬剤を上手に使うのもポイントです。 5月の病害虫にも対応! “天然由来”の常識を覆す「ベニカナチュラルスプレー」の底力 【ここがポイント!】 物理防除:水あめや植物油で包んで退治。抵抗性のある虫にも逃げ場なし! Bt菌(*)配合:アオムシ・ヨトウムシの食害を約2週間ストップ。 時短ケア:逆さ散布OK。葉裏に潜むハダニも逃さない。 *Bt菌(バチルス・チューリンゲンシス菌)は土壌にも普通に存在する細菌で、チョウ・ガの仲間の幼虫だけに選択的に作用する活性があり、ヒトには無害です。 有効成分はすべて天然由来! 「ベニカナチュラルスプレー」の有効成分は、食品成分である水あめ、植物油、有用菌(Bt菌)の3つ。開発に約10年かけたという選び抜かれた天然由来成分が、害虫をしっかり退治すると同時に、うどんこ病などの病気もケアしてくれます。ちゃんと効果があるのに、食べる直前まで制限なく何度でも使えるという安全性の高さと使い勝手のよさは、ナチュラルなスプレーならではの魅力! しかも、水あめや植物油が病害虫を包み込んで防除する物理防除も兼ね備えるので、今、多くのガーデナーを悩ませている化学薬剤に抵抗性のある病害虫にもしっかり効くのも高ポイントです。 キャベツのハスモンヨトウに対する持続効果の実験。左は「ベニカナチュラルスプレー」を散布、右は未処理。 野菜、ハーブ、果樹から草花、庭木まで適用範囲が広く、ガーデンから家庭菜園まで多くの植物をカバー。希釈不要のスプレータイプなので、誰でも気軽&簡単に病害虫対策ができます。 収穫直前まで使用可能なのも特長。sadecestock/Shutterstock.com <「ベニカナチュラルスプレー」の主な効果> ハダニ・コナジラミ・アブラムシを包んで退治 アオムシ・ヨトウムシの食害をスプレー後約2週間停止 うどんこ病を予防&治療 黒星病を予防 トマトを食べるオオタバコガにも 「ベニカナチュラルスプレー」の使い方 使用回数の制限なし! 病気の発生前からいつでも繰り返し使用可能 野菜類では食べる直前まで使用OK 沈殿しやすいので、容器を数回振ってから使用を 葉先からしたたり落ちる程度を目安に、葉の裏表にしっかりスプレー 病害虫が潜みやすい葉の裏側も忘れずに 逆向き(逆さ)散布可 週1回程度が散布の目安 散布時には手袋等を着用 1000ml入り、つけかえ用1000ml入りも ノズルは全体に散布できるワイドと、ピンポイントで狙えるジェットに切り替え可能。 経済的なつけかえ用も! スプレーヘッドを付け替えるだけでラクラク交換。 「ベニカナチュラルスプレー」には、簡単に交換できる「ベニカナチュラルスプレー つけかえ用」も。スプレーヘッドを付け替えるだけで、手を汚すこともなく、ゴミも減らせて経済的に使えます。最初は本体、2回目からはつけかえ用を用意しておくのがおすすめ! 食品100%成分でもっと手軽に安心に「ピュアベニカ」 【ここがポイント!】 100%食品成分:食べる直前まで、何度でも、室内でも気兼ねなく。 植物を強くする:土にまけばお酢の刺激で根から元気に。 デイリーケア:2〜3日おきの「シュッ」が安心のバリアに。 お酢から生まれた食品100%の「ピュアベニカ」は、さらに日常使いしやすい病害虫対策スプレー。原料は国産醸造酢(食酢)なので、口に入れる野菜やハーブに安心して使え、お酢の力で病害虫を寄せ付けないバリアを作ります。 うどんこ病予防の比較実験。左は未処理、右は「ピュアベニカ」散布。結果は一目瞭然! 野菜、花、ハーブ、果樹まで、あらゆる植物に食べる直前まで使用可能な、人にも環境にもやさしいスプレーですが、害虫対策や病気予防にはちゃんと効果があります。特に、害虫の発生前~発生初期、病気の発生前に使うのが能力を最大限に発揮させるポイント。ただし病害虫が多発しているときには効果が薄いので、すでに発生してしまった病害虫には「ベニカナチュラルスプレー」などを併用するのがおすすめ。病気や害虫が気になる前に、日々のパトロール時にシュッとスプレーしておきましょう! <「ピュアベニカ」の主な効果> アブラムシ・ハダニ・コナジラミなどの小さな虫を予防&退治 ナメクジやハスモンヨトウの食害を抑制 モンシロチョウやハモグリバエは産卵を抑制 うどんこ病や黒星病を予防 お酢の刺激で植物が丈夫に育つ 「ピュアベニカ」の使い方 使用回数の制限なし! あらゆる植物にいつでも使用可能 野菜類では食べる直前まで使用OK 葉先からしたたり落ちる程度を目安に、葉の裏表にしっかりスプレー 病害虫が潜みやすい葉の裏側も忘れずに 地面にスプレーすると植物の抵抗力UP! 逆向き(逆さ)散布可 持続性がないため、2~3日おきに散布すると効果的 飲用・食用は不可 花にかかると変色の恐れがあるため注意 1000ml入り 地面にスプレーしても効果アリ! エコな詰め替え用(900ml入り)も 気兼ねなくたっぷり使えるよう、詰め替えて使えるエコな詰め替え用をストックしておくのもおすすめ。ゴミが少なく、家計にも環境にも優しい選択肢です。 あなたにぴったりの1本はこちら! しっかり退治したいときは「ベニカナチュラルスプレー」 日々頃の予防ケアなら「ピュアベニカ」 迷ったら、こう使い分け ふだんの予防には「ピュアベニカ」。アブラムシやハダニ、うどんこ病などが気になり始めたら「ベニカナチュラルスプレー」。2本を使い分けることで、5月から夏にかけての庭と家庭菜園を無理なく守れます。 美しく健全な初夏の庭のために 5月の病害虫対策は、夏以降の収穫量や花の美しさを左右します。あなたのガーデニングスタイルに合わせて、“しっかり退治”の「ベニカナチュラルスプレー」や、“日常の安心”の「ピュアベニカ」を使い分け、植物を健康に保ってみませんか? この5月に最適な1本をお手元に置いておきましょう! Vince Scherer/Shutterstock.com
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樹木

ほったらかしでもよく育つ! 庭がパッと明るくなるカラーリーフ「メギ」の育て方
メギの基本情報 Olga Vasilek/Shutterstock.com 植物名:メギ学名:Berberis thunbergii英名:Japanese barberry、Thunberg's barberry、red barberry和名:メギ(目木)その他の名前:コトリトマラズ、ヨロイドオシなど科名:メギ科属名:メギ属原産地:日本(本州(東北地方南部以南)~九州)形態:落葉性低木 メギの学名はBerberis thunbergii (ベルベリス・ツンベルギー)。メギ科メギ属の落葉樹で、原産地は日本。国内では本州の東北地方南部以南、四国、九州に分布しています。暑さや寒さには強く、一般地では周年戸外で管理できます。新芽が美しく、春に黄色い花が咲き、秋に赤い実をつけて、晩秋には美しく紅葉するため、季節の移ろいを感じやすい庭木の一つです。 メギの花や葉の特徴 KatMoys/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:4月中旬~5月中旬樹高:1.5~2m耐寒性:強い耐暑性:強い花色:黄 メギは低木に分類されていますが、株立ちの樹形で株幅が出やすいので植える場所に余裕を持たせる必要があります。葉は長さ1~4cmの丸みを帯びた楕円形です。晩秋には紅葉する姿も楽しめます。メギの花色は黄色で、花径5㎜前後の小さな6弁花が下向きに開花。また開花時に雄しべに触れると雌しべのある中心に向くのが特徴です。これは昆虫が花にとまった時に花粉をつけさせ、ほかの花に運ばせる生命戦略とされています。秋になると楕円形の小さな果実が赤く熟し、愛らしい実姿にも観賞価値があります。メギの実には毒性はありませんが酸味が強く、食用にはあまり利用されません。 6~10月に実る真っ赤なメギの実。Albina_Sol/Shutterstock.com 【注意】メギにはトゲがある Kukharchuk Pasha/Shutterstock.com メギの葉の付け根や枝の節などには5〜12mmほどのトゲがあります。触れると痛いので、剪定などの作業の際には、ガーデングローブを着用しましょう。 メギの名前の由来と花言葉 Svetlana Mahovskaya/Shutterstock.com メギは漢字で書くと「目木」。昔は民間療法として、葉や樹皮の煮汁で目を洗う薬草として利用されたことが由来とされています。また、枝に鋭いトゲがあることから、「コトリトマラズ」「ヨロイドオシ」の別名もあります。 メギの花言葉には「過敏」「激しい気性」「あなたの助けになる」など。 「過敏」は、花に触れると雄しべが雌しべに向かって動くこと、「激しい気性」は鋭いトゲをもつこと、「あなたの助けになる」は目薬や滋養強壮などに薬草として利用されていたことに由来します。 諸説ありますが、10月17日、11月17日、11月22日の誕生花です。 メギの活用シーン Moskalenko Yuliya/Shutterstock.com メギは品種によって葉色はライムグリーン色、ブロンズ色、斑入りなどが揃い、カラーリーフとして活躍します。葉が小さく主張が少ないので、和洋のスタイルを問わずほかの植物と調和し、樹高が低いため中高木と草花をつなぐ役割も果たしてくれます。また刈り込みに耐えるため、生け垣として利用することも可能です。 メギ‘アトロプルプレア’の生け垣。AnnaNel/Shutterstock.com メギの人気の品種と種類 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com この章はメギの園芸品種や仲間をピックアップしてご紹介します。 ‘オーレア’ Edita Medeina/Shutterstock.com 新芽は明るい黄色で、季節が進むとライムグリーンの明るい葉色に変化する人気の園芸品種。オウゴンメギやキンメギとも呼ばれます。樹高は60〜100cmですが、剪定によってコンパクトに抑えることもできるので、大鉢の寄せ植えにも利用できます。 ‘アトロプルプレア’ APugach/Shutterstock.com 「アカバメギ」として流通することもある、赤紫の葉色を持つ園芸品種です。樹高は50〜180㎝。赤紫の葉と黄色い花とのコントラストがよく映えます。 ‘ローズグロー’ Soln_A/Shutterstock.com ブロンズ色の葉にマーブル状にピンクの斑が入る園芸品種で、季節が進んでも葉色はほとんど褪せることはありません。樹高は80〜200cm。ベニメギとも。 オオバメギ メギの仲間で本州の関東以西、四国、九州に分布し、樹高は2〜3mほど。メギよりも葉が大きく、トゲが少ないのが異なる点です。 ヘビノボラズ メギの仲間で本州の中部地方〜近畿地方、九州に分布し、樹高は80㎝ほど。名前の通り、ヘビも登らないほどの鋭いトゲを持っており、葉はメギよりも細長いのが特徴です。 セイヨウメギ APugach/Shutterstock.com 春に開花する黄色の花も美しく、ヨーロッパでは庭木としてよく利用されます。ヨーロピアンバーベリー、バーベリー、バーベリスとも呼ばれ、酸味が強い果実は食用として利用されます。 メギの栽培12カ月カレンダー 開花時期:4月中旬~5月中旬植え付け・植え替え:3〜4月、10~11月肥料:ほとんど必要なし(元肥のみ)剪定:1~2月、6月・8月下旬〜9月中旬・11月(生け垣)種まき:9月下旬〜12月 メギの栽培環境 Ritvars/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たりと風通しがよい場所を好みますが、一日に数時間日が差す程度の半日陰の環境にも耐えます。ただし、日当たりがよいほうが葉色や紅葉などの発色がよくなります。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】メギは低木ではありますが、株立ちタイプで横に広がりやすいので、広めの場所を確保しておくとよいでしょう。また、水もちがよく腐植質に富んだ肥沃な土壌を好みます。乾燥する時期は、根元にバークチップなどでマルチングをしておくとよいでしょう。 耐寒性・耐暑性 メギの耐寒温度はマイナス15~25℃。環境に馴染みやすく、暑さ寒さに耐えるので、一年を通して戸外で管理でき、夏越し・冬越し対策などは特に必要ありません。 メギの育て方のポイント 用土 Wstockstudio/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50㎝程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 花木用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために枝葉全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、気温が上がっている昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってぬるま湯のようになってしまいます。すると木が弱ってしまうので、夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬に水やりする場合は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて枝葉を伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後はほとんど不要です。ただし晴天が続いて乾燥している場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。枝葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、水切れに注意します。冬は休眠し、表土も乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 植え付け時に元肥を施していれば、ほとんど必要ありません。株に勢いがないようであれば、液肥を与えて様子を見るとよいでしょう。 注意すべき病害虫・病気 Decha Thapanya/Shutterstock.com 【病気】 メギに発生しやすい病気は、うどんこ病や黒星病などです。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用する殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 黒星病は、カビによる伝染性の病気です。雨が多い18〜20℃の環境を好むため春や秋に発症しやすく、葉、枝、果実に被害が現れます。黒っぽくて丸い斑点が全体に広がっていくのが特徴です。日当たり、風通しが悪いと発病しやすくなるので、込み合っている枝などはすかすように剪定して発生を防ぎましょう。病気にかかった後に剪定した枝や落ち葉は、地中に残らないように処分することも大切です。また、適用する殺菌剤を葉の表と裏に散布して防除します。 【害虫】 メギに発生しやすい害虫は、エカキムシやカイガラムシなどです。 エカキムシはハエの一種で、体長は2mm前後。主な発生時期は、4〜11月です。茎葉に産卵した後、孵化した幼虫が寄生して葉の中に入り、旺盛に食害します。表皮と葉裏を残して葉肉を食害していくため葉に曲がりくねった白い線が現れます。葉に白い模様が現れるので「絵描き虫」の名がつきました。食害痕は分かりやすいので、日頃からこまめにチェックして、見つけたら上から指で潰すとよいでしょう。発生初期に適用するスプレータイプの薬剤を散布して駆除するのも一案です。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 メギの詳しい育て方 苗木の選び方 葉の色艶がよく、株元がぐらつかずに、枝が太くしっかり締まっている苗を選ぶとよいでしょう。 植え付け・植え替え wavebreakmedia/Shutterstock.com メギの植え付け適期は3〜4月か、10〜11月です。ただし、花苗店などでは植え付け適期以外でも苗木が出回っていることがあります。入手したら、植えたい場所へ早めに定植します。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。苗木がぐらつくようであれば、しっかり根付くまでは支柱を設置してビニタイや麻ひもなどで誘引し、倒伏を防ぎましょう。最後にたっぷりと水を与えます。 地植えの場合は、環境に合って順調に育っているようであれば、植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、8〜10号鉢を準備します。鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから花木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗木を鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、棒などでつつきながら培養土を足していきます。しっかり根付くまでは支柱を設置してビニタイや麻ひもなどで誘引し、倒伏を防ぎましょう。最後に、鉢底から水が流れ出すまで、十分に水を与えます。 鉢植えで楽しむ場合は、成長とともに根詰まりしてくるので、2~3年に1度を目安に植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、軽く根鉢をくずして新しい培養土を使って植え直しましょう。 剪定 mihalec/Shutterstock.com メギは株立ち状で、地際から細めの枝を放射状に枝垂れさせる樹形が特徴です。 メギの剪定は、「すかし剪定」を基本とします。適期は休眠期の1〜2月。メギは自然に樹形が整うのですが、放任していると次々に新しい枝が地際から伸びて込み合い、風通しが悪くなってしまいます。そこで、古い枝や細くて弱々しい枝、生育の邪魔になっている枝を選び、枝の途中で切らずに地際から切り取りましょう。また、込み合いすぎて絡み合っている部分などがあれば、適宜間引いて風通しをよくします。 枝を密につけ、よく枝葉を伸ばすため生け垣として利用したい場合は、6月と8月下旬〜9月中旬と11月に「刈り込み剪定」をします。アウトラインを決めて刈り込み、形を整えましょう。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com メギは、挿し木と種まきで増やすことが可能です。 【挿し木】 挿し木とは、枝葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物のなかには挿し木ができないものもありますが、メギは挿し木で増やせます。 メギの挿し木の適期は、6〜7月です。新しく伸びた枝を10cmほど切り口が斜めになるように切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水を入れて十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。発根後は日当たり、風通しのよい場所に移動し、鉢上げしながら育成して十分に育ったら、植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じクローンになることです。 【種まき】 メギの実がついたら種子を採取し、その種子を播いて増やすことができます。9月下旬〜12月に熟した果実から種を取り出し、流水でよく洗います。乾燥すると発芽しなくなるので、すぐに播きましょう。黒ポットに新しい培養土を入れて十分に水で湿らせたら、メギの種子を数粒ずつ播き、薄く土をかけてたっぷりと水やりをします。明るい日陰で乾かさないように管理し、発芽後に本葉が3〜4枚ついたら勢いのある苗を1本のみ残し、ほかは間引いて育苗します。根が回るくらいに成長したら鉢上げしながら育苗し、十分に育ったら植えたい場所に定植しましょう。 ※園芸品種の場合は、親と同じ株になるとは限りません。 生け垣や庭木として人気! 庭のアクセントに取り入れてみよう Elena D Lisanina/Shutterstock.com 株立ちの樹形のメギは刈り込みに耐え、生け垣としても利用できる庭木です。トゲのある種類は防犯としても役立ちます。また、春には黄色い花が咲き、カラーリーフとしても利用できる美しい葉、秋に実る赤い実、晩秋の紅葉と四季を通して美しい姿を観賞できます。ぜひ庭やベランダに取り入れてみてください。
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果樹

花も実も紅葉も!育てて味わう「ジューンベリー」の栽培から自家製ジャム・シロップの作り方まで
ジューンベリーの基本情報 4月下旬〜5月上旬に咲く白い花が春を伝える。Francesca Leslie/Shutterstock.com 植物名:ジューンベリー学名:Amelanchier英名:Juneberry和名:アメリカザイフリボクその他の名前:A・カナデンシス、A・ラエヴィス、A・グランディフロラ※交配種群科名:バラ科属名:ザイフリボク属原産地:北アメリカ、アジア、ヨーロッパ形態:落葉中高木 ジューンベリーの原産地は北アメリカで、バラ科ザイフリボク属の花木です。近年、家庭果樹として大変人気が高まっています。持て余すほどに大きくはならず、ほどよいサイズのシンボルツリーとしておすすめの樹木です。和風、洋風、どちらの庭にも馴染みやすい樹姿をしています。春には白い花が満開になり、初夏には赤い実をたわわにつけ、秋が深まると紅葉し四季を通して季節の移ろいを感じられる落葉樹です。 ジューンベリーの花や葉、実の特徴 High Mountain/Shutterstock.com 園芸分類:庭木、花木開花時期:4月中旬〜5月上旬樹高:3〜5m耐寒性:強い耐暑性:強い花色:白 春の芽吹きの頃に白い5弁花が咲き、一つひとつの花は小さいのですが、花つきがいいので満開時にはとても見応えがあります。 「ジューンベリー」の名の通り、果実が熟すのは6月頃。小さな赤い実がたわわにつき、庭に彩りをもたらしてくれます。完熟の目安は、赤い実が黒みがかり、触れると落ちる頃。甘みがあって生食でもおいしくいただけます。野鳥が大好きな実なので、庭に鳥を呼びたいならぜひ植えてみてください。 夏には緑陰をもたらし、秋には紅葉するので、一年を通していつでも目を楽しませてくれる庭木です。 秋の紅葉も美しい。Beekeepx/Shutterstock.com ジューンベリーの実がなる時期 Maksim Lobanov/Shutterstock.com ジューンベリーは、5月頃から実をつけ始めます。最初は真っ赤な色ですが、6月頃になると熟してやや黒ずんできます。触れてぽろっと実がはずれたら食べ頃です。鳥も大好きな実で、目ざとく集まって食べ尽くしてしまいます。収穫を目的にしたい場合は、熟した順にまめに収穫するか、防鳥ネットを張るなど、対策を講じるとよいでしょう。 ジューンベリーの名前の由来と花言葉 simona pavan/Shutterstock.com ジューンベリーは、6月頃に実が採れることからジューン(June:6月)ベリー(berry:果実)と呼ばれています。 また、日本名であるアメリカザイフリボクは、日本原産のザイフリボク(采振木)と区別するために名付けられました。采振木の名前は、戦国武将が軍に指令を出す際に使っていた「采配」という道具に花が似ていることが由来です。 ジューンベリーの花言葉は「穏やかな表情」「穏やかな笑顔」。春に咲く白い花や、その後に実る赤い果実を見ていると、自然に穏やかな気持ちが芽生え、表情が和らぐことから、この花言葉が生まれました。 ジューンベリーの代表的な品種 ‘バレリーナ’ Amelanchier ×grandiflora 'Ballerina' ジューンベリーのなかでは比較的大きな実をつける品種。樹高1.3cmほどの、甘みの強い実がなります。4~5月は白い花、6月は果実、秋は紅葉と、季節による変化も楽しめます。 ‘ロビンヒル’ Amelanchier ×grandiflora 'Robin Hill' ジューンベリーの桃花品種。つぼみは赤く、花の咲き始めはピンク、満開になると白と、花色が変化します。自身の花粉のみで受粉して実を結ぶ自家結実性で、1cmほどの実をつけます。 ラマルキー Amelanchier lamarckii iPlantsman/Shutterstock.com ジューンベリーを代表する品種。もともと樹形がよく、花や実もつきやすいためお手入れが楽です。6月に赤色の果実がたわわに実る姿が印象的なので、6月の記念樹としても人気があります。 リージェント Amelanchier alnifolia 'Regent' ジューンベリーの中で最も小型の矮星品種です。スペースを取らないので、ホーム果樹におすすめ。剪定や株分けをする際の工夫次第で、草花との混植も可能です。小さな品種ですが、花や実がよくつきます。 ジューンベリーはシンボルツリーにおすすめ ジューンベリーは、庭や家を特徴づけるシンボルツリーに適しています。 シンボルツリーに向いている条件として上げられるのは、美しい樹形、植える場所に合う大きさ、花や実をつけること、季節による変化が楽しめることなど。アオダモやヤマボウシ、ナツハゼなどがシンボルツリーの代表格です。 ジューンベリーもほどよい樹高で、シンボルツリーとして十分な存在感があります。自然樹高は5mほどとやや高めですが、毎年の剪定によって3mほどに抑えることが可能です。新緑、開花、結実、紅葉と、季節が巡るにつれ表情を変えていくので、大きく育ててシンボルツリーとして楽しむのにおすすめ。丈夫で虫がつきにくいため、管理がしやすいのもポイントです。 特に、6月に誕生日が来る家族がいれば記念樹としてもおすすめ。ジューンベリーから毎年実りのプレゼントがありますよ! ジューンベリーの12カ月栽培カレンダー 開花時期:4月下旬~5月上旬植え替え適期:11月~3月上旬肥料:12月~2月植え付け:11月~3月上旬種まき:6月下旬~7月 ジューンベリーの栽培環境 日当たり・置き場所 ジューンベリーの栽培場所として適しているのは、適度に湿度のある日なた~半日陰です。花や実をよくつけるためには、半日は日が当たる場所がよいでしょう。 また、ジューンベリーは極端な乾燥が苦手なので、土の適湿が保てることも大切です。自らの影や寄せ植えの樹などで、自然な木陰ができるよう工夫しましょう。 耐寒性・耐暑性 ジューンベリーは耐寒性、耐暑性ともに強い植物なので、基本的に夏越しや冬越しは必要ありません。ただし土の乾燥が続くと弱りやすいので、真夏は水やりを行い、土の適度な湿度を保ちましょう。 ジューンベリーの育て方のポイント 用土 ジューンベリーの用土は、水はけ、水もちがよく腐植質に富んだものを選びましょう。 地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込み、再び植え穴に戻しておきます。水はけが悪い土壌や粘土質、砂質であれば、腐葉土や堆肥の割合を多めにしておきましょう。 鉢植えの場合は、樹木用にブレンドされた培養土を利用するのがおすすめです。配合土を自作する場合は、赤玉土(小粒)と腐葉土を7:3の割合でよく混ぜます。 水やり Vladimir Gjorgiev/Shutterstock.com 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に雨が降らず乾燥が続く場合は水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしますので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチすることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。冬は休眠し、表土も乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。与える際は、気温が十分に上がった日中に行います。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 地植え、鉢植えともに2月頃に緩効性肥料を与え、土によくなじませましょう。生育期を迎える前に肥料を与えることで、新芽を出すエネルギーとなり旺盛に枝葉を広げることにつながります。 肥料はそれほど欲しがるタイプではありませんが、鉢植えの場合は水やりとともに肥料成分が流亡しやすいので、株に勢いがないようであれば、緩効性肥料を追肥するとよいでしょう。 病害虫対策 Mircea Costina/Shutterstock.com 【病気】 ほとんど病気の発生はなく、心配の必要はありません。 【害虫】 ジューンベリーにつきやすい虫は、アブラムシ、テッポウムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせてしまいます。見た目にも悪いので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒剤を利用する方法もあります。しかし、果実の収穫を楽しみたい場合は、薬剤の散布は控えましょう。 テッポウムシは、ゴマダラカミキリの幼虫です。成虫が幹などに産卵し、幼虫は1〜2年にわたって木の内部を食害するので、徐々に樹勢が弱り、枯死することも。木の周囲にオガクズが落ちていたら、内部にテッポウムシがいることが疑われます。発見次第、侵入したと見られる穴に薬剤を注入して駆除しましょう。薬剤を使用する場合は、実の収穫をあきらめて翌年に期待しましょう。 【鳥害】 ジューンベリーの実は、野鳥も大好き! バードウォッチングが目的でジューンベリーを植栽し、鳥が食べにやって来る姿を楽しみにしている方には「鳥害」なんて気にならないかもしれません。しかし、毎年果実の収穫を楽しみたい方にとっては、やっかいな競争相手になることに間違いありません。そんな方には、園芸店で取り扱っている「防鳥ネット」の設置をおすすめします。収穫シーズンに入ったら、目の細かいネットを木全体にふわっとかけて、物理的についばめない状態にしておくとよいでしょう。 ジューンベリーの詳しい育て方 Monkey Business Images/Shutterstock.com 苗木の選び方 ジューンベリーの苗木を選ぶ際は、枝が太くしっかりとしたものを選びましょう。葉の裏や枝、幹などに病害虫がないかどうかも、選ぶポイントです。 植え付け・植え替え ジューンベリーの植え付け適期は、落葉したのちの休眠期にあたる12〜3月です。 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。粘土質や砂質、水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めに入れるとよいでしょう。肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 土作りをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引し、倒伏を防ぐとよいでしょう。最後にたっぷりと水を与えます。 【鉢植え】 鉢の大きさは、8〜10号鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから樹木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗木をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引しておくとよいでしょう。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えます。一年を通して日当たり、風通しのよい場所に置いて管理しましょう。 鉢植えで楽しむ場合は、成長とともに根詰まりしてくるので、2〜3年に1度は植え替えることが大切です。落葉期の11~3月に、一回り大きな鉢への植え替えを行いましょう。 植え替えは、まず鉢の底に鉢底ネットと鉢底石を置き、新しい用土を鉢の3割程度まで入れます。ジューンベリーをこれまで植えていた鉢から引き上げ、根についた土を払い落としてから新しい鉢に入れ、土を追加しましょう。 日常のお手入れ 【人工授粉】 ジューンベリーは何もしなくても花や実がつきますが、果実をより多く実らせたいなら、人工授粉を試してみましょう。筆や綿棒などで花の中をやさしくなでることで、雄しべの花粉を雌しべに移せます。 剪定 mihalec/Shutterstock.com ジューンベリーの剪定適期は、休眠中の12〜2月です。 【主幹仕立て】 購入した苗木が1本の主幹のみが出ているタイプは、卵形の樹形に仕立てます。ジューンベリーは、比較的自然に樹形が整うので、剪定はしやすいほうです。枝が込み合いすぎると光が奥まで通らず花や実がつきにくくなるので、すかし剪定を基本にします。木の内側に向かって伸びている「逆さ枝」、垂直に立ち上がっている「立ち枝」、勢いよく伸びすぎている「徒長枝」も元から切り取ります。地際から立ち上がっている「ひこばえ」が発生しやすい傾向にあるので、これらは元から切り取りましょう。 【株立ち仕立て】 地際から数本の細い幹を立ち上げるように仕立てられた樹形を「株立ち」といいます。株立ちの樹形は細い幹姿が魅力なので、この樹形を保つ剪定が必要です。地際から出ている幹の数は、5本くらいを目安にします。2〜3年実をつけた幹は枝の部分が込み合ってくるので、枝元の分岐点から切り取りましょう。新しく元から出てくる若い枝に更新します。 また、数年経った幹のうち、上部で込み合っている部分があれば、枝を何本か切り取るすかし剪定をして、内側まで光が差し込むようにしましょう。 増やし方 Taras Garkusha/Shutterstock.com ジューンベリーは、挿し木と種まきで増やすことができます。 【挿し木】 挿し木の適期は6月下旬〜7月です。春に伸びた若くて勢いのある枝を選んで切り取ります。市販の園芸用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した枝葉を挿しておきます。直射日光の当たらない明るい場所で、水切れしないように管理を。発根したら黒ポットなどに植え替えて育成します。大きく育ったら、植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、採取した株のクローンになることです。 【種まき】 種まきの適期は6月下旬〜7月です。果実を採取したら、中からタネを取り出しましょう。よく水洗いをして果肉を落とし、園芸用培養土を入れたトレイに種まきすると、翌年の春に発芽します。成長とともに、鉢増ししながら育成するとよいでしょう。 ジューンベリーはジャムや果実酒におすすめ Birgit Bierschenk/Shutterstock.com ジューンベリーの果実は食用できることでも有名です。実が赤い時期は甘みと酸味のバランスがよく、熟すにつれて酸味よりも甘みが強くなります。ガーデニングシーズンに収穫できるので、庭作業の合間にひとつまみするというガーデナーもいるように生食も可能ですが、たくさん収穫できれば、口当たりがなめらで優しい甘みを堪能できるジャムや果実酒への加工もおすすめです。 ジューンベリーは味がよいだけでなく、栄養も豊富です。アントシアニンや食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが豊富で、抗酸化作用があります。また、マンガンやカルシウムも多く含まれており、歯や骨の健康に役立つでしょう。 【ジューンベリージャム】 Fotema/Shutterstock.com ジューンベリーの実を収穫したら、よく洗って軽く水気を切ります。砂糖は、収穫した量の30%を目安に、好みの甘さに調節するとよいでしょう。鍋に果実と砂糖を入れ、中火にかけます。煮立ってきたらレモン汁を加えて弱火にし、好みのとろみ感に調節します。出来上がったら、煮沸消毒しておいた保存瓶に入れて冷蔵庫で保存。ヨーグルトやアイスクリーム、パンケーキなどに添えておいしくいただけます。 【シロップ】 ジューンベリーをよく洗い、同量の水と一緒に鍋に入れて中火で熱します。熱が入った実がはじけたら火からおろし、粗熱が取れるまで待ちましょう。鍋の中身を濾して種や皮を取り除いたら、砂糖、レモン汁を加えて一煮立ちさせます。 完成したシロップは冷蔵庫で保存しましょう。ソーダで割ると、爽やかな夏のドリンクになりますよ。 【果実酒】 収穫したジューンベリー600gに対し、氷砂糖100g、ホワイトリカー1,000mlを準備します。果実はよく水洗いして、しっかり水気を拭き取ります。煮沸消毒、またはアルコール消毒しておいた保存容器に、材料を全て入れて保存。2カ月ほど経ったら、中の実を取り出します。3カ月ほど経ったら飲み頃です。 家庭でジューンベリーを育ててみよう simona pavan/Shutterstock.com 暑さ寒さに強く、育てやすいジューンベリーは、シンボルツリーとしても大変人気の庭木です。和風・洋風どちらの庭にも馴染みやすく、なんといっても果実を収穫してジャムなどに利用できるのが嬉しいですね。新緑・開花・結実・紅葉と、季節が巡るごとに表情の変化を楽しめるジューンベリーを、ぜひ庭に植栽してみてはいかがでしょうか。
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樹木

憧れのライラックの育て方完全ガイド|関東以南での夏越し術や剪定のコツ、人気の品種まで解説
ライラックの基本情報 Ritvars/Shutterstock.com 植物名:ライラック学名:Syringa vulgaris英名:lilac、common lilac和名:ムラサキハシドイ(紫丁香花)その他の名前:リラ、ハナハシドイ科名:モクセイ科属名:ハシドイ属原産地:ヨーロッパ南東部、またはアフガニスタン~ペルシャ形態:落葉性高木 ライラックの学名はSyringa vulgaris (シリンガ・バルガリス)。別名のリラはフランス語です。和名はムラサキハシドイ(紫丁香花)など。モクセイ科ハシドイ属の花木で、秋には黄葉して葉を落とす落葉樹です。原産地はヨーロッパ南東部またはアフガニスタンからペルシャにかけてで、寒さに強い一方、暑さには弱く地植えできるのは北海道から関東地方までです。樹高は1.5〜6mになりますが、毎年の適切な剪定によって樹高をコントロールすることができます。あまり旺盛に枝葉を伸ばす方ではなく、樹形も自然にまとまるので大きく切り戻したり刈り込んだりというよりは、込んでいる部分を切り取って風通しをよくする程度の剪定にします。 ライラックの花や葉の特徴 Andrejs Marcenko/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:4〜5月樹高:1.5〜6m耐寒性:強い耐暑性:やや弱い花色:紫、白、赤 ライラックの開花期は4〜5月で、花色は紫、白、赤など。花茎を10〜20㎝ほど伸ばした先に、バニラのような甘い香りを持つ花径1㎝ほどの小さな花を多数つけます。一つひとつの花は小さいですが、密集して花がついて円錐状をなすので、大変華やかです。基本的には4弁花ですが、まれに見つかる5弁花は「ラッキーライラック」などと呼ばれ、「幸せが訪れる」というジンクスがあります。一重咲きがほとんどですが、園芸品種のなかには八重咲き種も販売されています。 春を象徴する魅力的な香り ANGHI/Shutterstock.com ライラックは甘い香りを漂わせるのも大きな魅力。香水の原料にもなっていて、「世界三大芳香花(三大フローラル)」バラ、ジャスミン、ミュゲ(スズラン)と並び、四大フローラルと称されることもある芳香が特徴です。香りは強く記憶に残りやすく、ふとした香りをきっかけに昔の思い出や誰かと過ごしたひとときを思い出すきっかけにもなることも。庭にシンボルツリーとして芳香を放つライラックを植えて、家族と過ごした時間を香りとともに共有するのも素敵な演出です。 ライラックの名前の由来と花言葉 Marina Tachinska/Shutterstock.com ライラックという名前は英名を、またリラという別名はフランス名を詠んだもの。ペルシャ語で「青色」や「淡紫色」を意味する「リーラク(lilag/lilak)」が語源と考えられており、この言葉がフランス語の「リラ(lilas)」となり、英語の「ライラック(lilac)」になったとされています。ライラックの学名のSyringaは、古代ギリシャ語で「笛・パイプ」を意味する「syrinx(シリンガ)」に由来し、枝の中心の髄を抜いて筒状にし、笛を作っていたことにちなむとされています。また、和名のムラサキハシドイは、紫色の花が枝の端に集まって咲くことに由来するそうです。 ライラックの代表的な花言葉は、「思い出」「友情」です。花色ごとにも花言葉があり、白いライラックの花言葉は「青春の喜び」「無邪気」、紫は「恋の芽生え」「初恋」、ピンクは「思い出」です。 ライラックの種類 赤紫の花に白の覆輪が入るバイカラー品種‘センセーション’なども。Tanya Vasilek/Shutterstock.com ライラックにはいくつかの園芸品種があります。ここでは、主なものをいくつかご紹介します。 ‘パープルグローリー’ 花色は上品な濃い紫色で、一重の大輪花。満開時には見応えがあります。比較的暑さに強く、花つきがよいためビギナーにおすすめ。樹高は2〜4mほどで、シンボルツリーとしても利用できます。 ‘クラークジャイアント’ 円錐状の大きな花房になる品種で、多数の花をつける姿はダイナミック。花色は青みがかった淡い紫色で涼しげな印象を持っています。寒さに強く、甘い香りが魅力的です。樹高は2〜4mほど。 ドワーフライラック‘フラワーフェスタピンク’ コンパクトに樹形がまとまるタイプで、樹高は1.2mほど。花色は淡いピンクで従来種よりも大きな花穂となり、満開時には木を覆い尽くすほどに開花して大変華やかです。小さな庭やベランダなどで鉢栽培するのにも向いています。 ヒメライラック‘ドワーフピンク’ 一般的なライラックよりも小さくまとまり、樹高は75〜90㎝ほど。地植えはもちろん、鉢植えに向く品種です。新旧両枝咲きの二季咲き性で、春に開花した後、秋にも再び開花します。花色は明るいピンク。 ライラックは札幌市のシンボルツリー Alexander Dremakov/Shutterstock.com ヨーロッパ南東部原産のライラックが日本に伝わったのは1879年で、函館市に駐在したイギリス領事の妻が持ち込んだとされています。寒さに強い性質とも相俟って、主に北海道で街路樹として広まりました。札幌市では1960年にシンボルツリーとして選定され、毎年5月に「ライラックまつり」が開催されています。 関東地方以西では鉢植えやヒメライラックを BILL STEFANIS/Shutterstock.com ライラックは寒さに強い一方で、高温多湿には弱いため、寒冷地の庭木におすすめ。地植えで栽培できるのは北海道から関東エリアまで、または標高の高い冷涼な地域です。関東地方以南の地域では、鉢栽培にして夏は涼しい半日陰などに移動して管理するとよいでしょう。 または、コンパクトにまとまるヒメライラックを選ぶのも一案。耐暑性が改善され、関東地方以南の温暖地でも地植えでの栽培が可能です。樹高は1.5mほどでこんもりと広がり、手入れがしやすく鉢栽培にも向いています。 ライラックの栽培12カ月カレンダー 開花時期:4〜5月植え付け・植え替え:11月〜翌年3月肥料:3月頃、6月頃剪定:11月〜翌年3月 ライラックの栽培環境 Ostrovskajah/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たりと風通しがよい場所を選びます。半日陰でも育ちますが、あまりに暗い場所だと花つきが悪くなるので注意。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】暑さに弱いため、暖地では西日が当たらない場所を選び、夏は半日陰に移動するのもよいでしょう。また、水はけ、水もちがよく腐植質に富んだ土壌を好みます。 耐寒性・耐暑性 夏の暑さには弱く、暑さや乾燥で葉が傷んで木が弱ることがあります。暖地では鉢植えにして夏は涼しい半日陰に移動するなど、暑さ対策が必要です。寒さには強く、マイナス40℃程度にも耐えるため、冬越し対策は特に必要ありません。 ライラックの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50㎝程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。粘土質など水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めに入れるとよいでしょう。土に肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植えつけ後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 花木用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 水やり topseller/Shutterstock.com 水やりの際は、木が蒸れるのを防ぐために枝葉全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってぬるま湯のようになり、木が弱ってしまうので、早朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて枝葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、ほとんど不要です。ただし、晴天が続いてひどく乾燥がする場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。枝葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。冬は休眠し、表土も乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 3月頃に緩効性肥料を与えます。生育期を迎える前に肥料を与えることで、新芽を出すエネルギーとなり旺盛に枝葉を広げることにつながります。また、開花後の6月頃にお礼肥として、リン酸、カリ成分を多く含んだ緩効性肥料を与え、土によくなじませましょう。 注意する病害虫 schankz/Shutterstock.com 【病気】 ライラックの栽培で発生しやすい病気は、うどんこ病や黒星病などです。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になります。放置するとどんどん広がって光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用する殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 黒星病は、カビによる伝染性の病気です。雨が多い18〜20℃の環境を好むため5〜7月に発症しやすく、葉などに被害が現れます。黒っぽくて丸い斑点が全体に広がっていくのが特徴です。日当たり、風通しが悪いと発病しやすくなるので、込み合っている枝などはすかすように剪定して発生を防ぎましょう。病気にかかった後に剪定した枝や落ち葉は、地中に残らないように処分することも大切です。また、適用する殺菌剤を葉の表と裏に散布して防除します。 【害虫】 ライラックの栽培で発生しやすい害虫は、アブラムシやカイガラムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4㎜程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、木を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するとよいでしょう。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10㎜ほど。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 ライラックの詳しい育て方 苗木の選び方 苗木を購入する際は、幹や枝が太くどっしりとしたもの、葉の色艶がよく、病虫害の痕がないものを選ぶとよいでしょう。 植え付け・植え替え Jurga Jot/Shutterstock.com ライラックの植え付け・植え替え適期は、休眠期の11月〜翌年3月です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引し、倒伏を防ぐとよいでしょう。最後にたっぷりと水を与えます。 庭植えの場合、環境に合って健全に育っていれば、植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、10号以上の鉢を準備します。鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから花木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗木を鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3㎝下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引しておくとよいでしょう。最後に、鉢底から水が流れ出すまで、十分に水を与えます。一年を通して日当たり、風通しのよい場所に置いて管理しましょう。 鉢植えの場合は、成長とともに根詰まりしてくるので、2〜3年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から木を取り出し、軽く根鉢をくずして新しい培養土を使って植え直しましょう。 剪定 mihalec/Shutterstock.com ライラックは7〜8月に翌年に咲く花芽が作られるので、剪定は開花後すぐに行います。 ライラックは自然に樹形が整うため、刈り込んだり、大きく切り戻したりというよりは、込み合いすぎている部分を切り取って風通しをよくすることを目的とした剪定を基本にするとよいでしょう。地際から立ち上がっている「ひこばえ」は元から切り取ります。込み合いすぎている場合に切り取る枝は、木の内側に向かって伸びている「逆さ枝」、垂直に立ち上がっている「立ち枝」、勢いよく伸びすぎている「徒長枝」などを選ぶとよいでしょう。これ以上大きくしたくない場合は、大体のアウトラインを決めて、そこからはみ出している枝を、分岐点までさかのぼって切り取ります。 また、市販されているライラックの苗木は接木苗が多く、時に台木から枝が伸びることがあります。そのままにしておくとライラックの勢いが衰え、台木が成長してしまうため、見つけたら付け根から切り取りましょう。 冬越し Christina Stabrowska/Shutterstock.com ライラックは寒さに強いため、一年を通して戸外で管理できますが、雪が多く降る地域では雪の重みで枝が折れることがあるため、対策が必要です。地植えの場合は、雪囲いをして枝を守りましょう。鉢栽培の場合は、雪が積もらない場所に移動しておくのも一案です。ただし、冬の間に寒さにあわないと翌春に開花しなくなるので、室内などの暖かい場所には置かないようにしましょう。 ライラックの育て方のポイントを押さえて花と香りを楽しもう Susan Hodgson/Shutterstock.com 寒さに大変強く、大きな花房をたくさんつけるダイナミックな花姿が魅力のライラック。ヒメライラックの品種を選べばコンパクトに樹形がまとまるので、鉢栽培にも向いています。香りも素晴らしいライラックを、庭やベランダに迎え入れてはいかがでしょうか。
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花と緑

「都道府県の花」3択クイズ! 福島県の花は次のうちどれ?【Let’s Try! 植物クイズ】
「福島県の花」は次の3つのどれ? Wizard8492/Shutterstock.com 磐梯山や神秘的な五色沼、日本4位の広さの猪苗代湖など、雄大な自然に恵まれた福島県。鶴ヶ城や大内宿など、江戸時代の面影を残す町並みもあり、郷土料理や伝統工芸といった文化体験も楽しめます。また、「花の王国」としても知られ、四季折々に咲き乱れる多様な花々を目当てに訪れる観光客も多い地域です。 そんな福島県を象徴する「鳥」はキビタキ、「木」はケヤキ。それでは、福島県の花は、次のA~Cのどれでしょう? A クマガイソウ High Mountain /Shutterstock.com B ネモトシャクナゲ niobium/Photolibrary C ボタン Iwanami Photos/Shutterstock.com ヒント 個体数が少なく、なかなか見ることができない貴重な植物。自生地は国や県の天然記念物に指定されています。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ B ネモトシャクナゲ niobium/Photolibrary ネモトシャクナゲの基本データ 学名:Rhododendron brachycarpum D.Don ex G.Don f. nemotoanum (Makino) Murata科名:ツツジ科属名:ツツジ属原産地:日本和名:ネモトシャクナゲ(根本石楠花)別名:ヤエハクサンシャクナゲ英名:Nemoto rhododendron開花期:6~7月花色:白または淡紅色形態:常緑低木樹高:1~3m ネモトシャクナゲは、亜高山帯の林に多く自生するハクサンシャクナゲの八重咲き品種です。福島県では、吾妻山、安達太良山に群生しています。1903年、根本莞爾氏に師事していた中原源治氏によって発見され、1909年に牧野富太郎氏により発表されたネモトシャクナゲは、昭和29年、NHK開局29周年記念特別番組のなかで、福島県の「郷土の花」として発表されました。ネモトシャクナゲという和名は、根本莞爾氏の名にちなむものです。 基本種のハクサンシャクナゲ。emongrara/Shutterstock.com 基本種のハクサンシャクナゲは北海道、本州、四国、朝鮮半島などに分布し、亜高山帯を彩る代表的な花ですが、八重咲きのネモトシャクナゲは非常に少なく、まれにしか見ることができません。そのため、県民でも大半が見たことがないといわれるほど希少な存在。福島県以外では、岩手山、鳥海山、男体山など限られた場所で確認されています。ハクサンシャクナゲとの見分けがつくのは開花期間だけで、雄しべの花糸が花弁化して繋がり、花冠状になっているのがネモトシャクナゲの特徴です。 八重咲き状に変化したネモトシャクナゲの花。Qwert1234, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons 花弁への変化が不完全なものも。Qwert1234, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons 開花期は例年7月上旬頃にピークを迎え、花色は白~淡紅色。ネモトシャクナゲの自生地は天然記念物の指定区域に含まれる場所もあるので、観察した場合は、自然環境を保護するため、マナーを守って訪れましょう。 Licvin/Shutterstock.com ネモトシャクナゲの苗木は流通が少ないですが、シャクナゲはガーデンプランツとして人気が高い植物。原種だけでも1,000種以上あるとされ、非常に多くの品種が流通しています。開花期は基本的にネモトシャクナゲよりも早い4月下旬~5月中旬で、花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、茶、白などさまざま。シャクナゲは水はけのよい酸性土壌を好むため、土壌酸度がpH5.0〜6.0になるよう酸度調整しておくとよいでしょう。鉢植えの場合はシャクナゲ用にブレンドされた専用の土を使うのが手軽でおすすめです。暑さはやや苦手ですが、近年では暑さに耐える品種も登場しています。 クイズ一覧はこちら!
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雑草対策

実家や空き家、生え放題の雑草は“不在のサイン”に? 空き家管理で見落とせない防犯対策
空き家の雑草放置は誰にでも起こる問題 captainX/Shutterstock.com 日本では、現在空き家そのものが増えています。総務省が5年ごとに実施している「住宅・土地統計調査」によると、2023年時点の空き家は約900万戸、空き家率は13.8%と過去最高を記録。特に「賃貸・売却用」や「二次的住宅」などを除いた、使用目的のない空き家が増加しています。実家を相続したり、1人暮らしの親が施設に入居するなど、誰にとっても、他人事ではない問題になりつつあります。 また、空き家の所在地と所有者の居住地の関係については、徒歩圏内35.6%、1時間以内35.6%、1~3時間15.7%、3時間超12.5%でした。つまり、所有者の約3割は、片道1時間超の場所に空き家を持っている計算になります。こうした居住地から離れた位置の空き家や、なかなか帰省ができない実家において、頭を悩ませる厄介ごとの1つが「雑草対策」。国土交通省も、空き家の問題は防災・防犯、衛生、景観などに及ぶとしており、問題例の中に「防犯性の低下」「犯罪の誘発」「雑草の繁茂」などを挙げています。 雑草の生えた空き家は防犯上も懸念事項 雑草が伸び放題の庭は「管理されていない家」に見えやすい Oleksandr Filatov/Shutterstock.com 「割れ窓理論」という理論をご存じでしょうか。 「割れ窓理論」とは、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリング博士により提唱されたもの。1枚の割れた窓ガラスを放置していると、「誰も管理していない」「ルールを守らなくてもよい」という心理が働いてほかの窓ガラスも割られ、次第にその建物全体が荒れ、いずれは街自体の治安が悪くなってしまう――という理論です。ニューヨーク市では「割れ窓理論」を実践し、小さなものであっても1つの無秩序を放置せず、対処することで社会の秩序を保てるという考えにより、大幅に犯罪を抑止したことで注目されました。もちろん、「割れ窓理論」ですべて説明できるというわけではありませんが、荒れた景観が防犯上マイナスに働く可能性は高く、実践運動が行われている自治体も多くあります。 破れた障子や黄色くなった雑草も荒れた雰囲気の元。candy candy/Shutterstock.com 雑草放置の具体的なリスク Roman_Kypirev/Shutterstock.com こうした心理面だけでなく、雑草や庭木が茂りすぎると、死角が生まれて犯行が外から見えにくくなるという単純なリスクも。警察庁の「住まいの防犯対策」でも、見通しの確保が重要とされています。雑草が繁茂し人目に付きにくい状態では、不法侵入やゴミの不法投棄、空き巣などの被害にあう可能性が高まります。また、生い茂った雑草は「この家は誰も管理していない」「人が住んでいない」という不在のサインになり、不法侵入や放火などの犯罪を誘発する恐れもあります。 犯罪の発生場所になる恐れもある KoreaKHW/Shutterstock.com 警察庁による「令和7年の犯罪情勢」によると、窃盗犯の認知件数を発生場所ごとに見てみると、発生件数では商業施設や一戸建て住宅が多いものの、増加率においては「空き家」が急増しています。令和2年との比較では307.9%増加し、特に金属類が盗まれる被害が多くなっています。金属価格が高騰している昨今、こうした空き巣のターゲットとなる危険性はますます高まっているといえるでしょう。 雑草は近隣トラブルの火種にも Anastasiia Akh/Shutterstock.com 雑草が伸び放題になっている場所は、景観上よくないだけでなく、周囲の治安が悪化するリスクもあることから、近隣住民のストレスに。また、伸び放題に茂った雑草や樹木が敷地からはみ出し、隣家の敷地内に侵入したり、道路の通行の妨げになったりするほか、花粉や種子を周囲に広げてしまう恐れがあります。雑草が繁茂した庭は風通しが悪く、ゴキブリやシロアリなどの害虫の温床や、ネズミやハクビシンといった害獣の隠れ家や餌場になってしまう危険性も見逃せません。実際に、管理不全な土地に対して寄せられる住民からの苦情は、「雑草・雑木の繁茂、落ち葉等の散乱、草木の越境」といった苦情が最も多く、次いで「害虫の発生」「ごみ等の投棄」などが苦情の上位となっているという国土交通省の調査結果もあります。このように、雑草を放置していると、近隣トラブルにも発展しかねません。 kuremo/Shutterstock.com 雑草は建物自体の劣化にも悪影響を及ぼします。雑草が周囲を覆うことや、外壁にへばりついたつる性の雑草により建物に湿気がこもり、老朽化が進みやすくなって、倒壊の危険性が高まります。特に通気口をふさいでしまうと床下に湿気がこもりやすくなるので注意が必要。雨どいに枯れ葉が詰まることにより雨水が室内に染み出すなどの問題も生じやすくなります。 「管理不全」の空き家は税金が最大6倍に? travelershigh/Shutterstock.com 雑草が生い茂っているなど、管理が行き届いていない空き家には、行政から助言や指導などが入ることがあります。さらに、放置により倒壊など保安上の危険がある空き家や、適切な管理が行われず著しく景観を損なっている空き家など、特定の条件が認められると、「特定空家」に指定される可能性もあります。 不動産には、固定資産税や地域によっては都市計画税が課されていますが、住宅用地は税負担が軽減されています。ところが、「特定空家」に指定された場合、この特例措置を受けることができません。その結果、場合によってはそれまで1/6に減額されていた固定資産税が本来の税率に戻るため、実質的な負担が一気に跳ね上がります。「あとでやろう」の先延ばしが、大きな金銭的リスクに直結するのです。 遠方の実家や空き家は“何度も通わなくていい対策”が重要 captainX/Shutterstock.com 「空き家の雑草」がリスクであることは分かっていても、家から離れた場所の土地など、頻繁に手入れをすることが難しい状況にある場合も多いことでしょう。 そこで、遠方の実家や空き家は、何度も通わなくても済むよう、“一度の手入れで長く効く”雑草対策がポイント。そのためには、草むしりだけでなく、雑草対策の資材を上手に活用するのがおすすめです。 <資材を活用した空き家の主な雑草対策> 対策方法持続性手間費用感手軽さ除草剤短期~中期低安価◎防草シート+砂利中期~長期中中程度〇コンクリート化半永久低 (施工後)高額× 除草剤の散布(短期的・手軽) Natalia Kokhanova/Shutterstock.com メリット: 即効性があり、広い範囲も手間なく短時間で処理が可能。 デメリット: 持続期間は長くても1年程度。周辺の植木や隣家の庭木を枯らすリスクに注意。 手間: 低(散布するだけ) 費用: 低(数千円〜) ポイント:商品によって持続期間が異なるので、用途に合わせて選択を。 最も実践しやすいおすすめの方法が、手軽に対処できて効果も期待できる除草剤。散布するだけで手間なく対処でき、即効性もあるため、コストを抑えて対策することができます。除草剤にもさまざまなタイプがありますが、今ある雑草を枯らすだけでなく、土壌を処理して雑草の発芽を抑制する成分を含むものを選ぶことで、効果が長く持続します。 ただし、除草剤の効果期間は長くても1年程度。効果が持続するよう、まきなおす必要があります。除草剤で雑草を処理した後、より効果が長く続く防草シートを敷くなど、ほかの対策と併用するのもおすすめです。また、使用の際は近隣に除草剤が流れないよう、傾斜地での使用は避けるなど配慮しましょう。 防草シート + 砂利(中長期・手軽) Boyloso/Shutterstock.com メリット: 一度施工すれば数年〜10年ほど効果が持続。砂利の音で防犯効果も期待。 デメリット: 初期費用や準備が必要。シートの隙間から雑草が生えることも。 手間: 中(整地とシート敷きが必要) 費用: 中〜高(1㎡あたり数千円。DIYならコストを抑えられます) イント:品質によってはすぐに突き破られてしまうため、透水性のある高密度なシートがおすすめ。 中長期的に対策でき、バランスの取れた対策方法が防草シート。商品タイプによりますが、1度シートを敷いてしまえば、数年~10年程度は効果が持続し、雑草管理の手間が大幅に軽減します。整地などの事前準備は必要ですが、自分でシートを敷くこともできるため、コストを抑えて対策することも可能。ただし、シートに隙間があるとそこから雑草が生えてくるため、より確実に施工するには業者に依頼するのもおすすめです。防草シートの上に砂利を敷けば、防草シートを隠して美観が向上するだけでなく、シートを固定したり、踏むと大きな音が鳴る防犯砂利であれば防犯効果も期待できます。 固まる土・コンクリート(長期的・完全防御) Sigit dan Flora Fauna/Shutterstock.com メリット: ほぼ完全に半永久的に雑草をシャットアウト。 デメリット: 費用が高い。照り返しで夏場に温度が上がりやすい。撤去する際に多額の費用がかかる。 手間: 高(業者への依頼が一般的) 費用: 高(1㎡あたり1万円〜) ポイント: 資産価値や解体費用に影響するためよく検討を。 雑草とは永遠にお別れしたい! という場合は、コンクリートや固まる土などを用いて、物理的に地面を覆い尽くしてしまうというのも一案です。基本的に業者に依頼する形になるので手間もかからず、ほぼ完全に雑草の発生を予防することができる“奥の手”ですが、施工には費用が必要になります。また撤去にも費用が掛かり、将来的に売却や解体を考えている場合は資産価値や解体費用にも影響するため、事前に慎重に検討する必要があります。 このほか、クラピアなど雑草をしのぐ繁殖力を持つグラウンドカバーを取り入れて雑草を抑制するという手もありますが、管理しきれないと雑草の繁茂と同じ結果を招きかねないため、慎重に判断するのがおすすめです。 塩をまくのはNG対策! 雑草対策に、塩をまく方法があると聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これはNG。塩をまくと確かに雑草は枯れますが、塩分によりコンクリートの基礎や金属部分などが腐食し、構造物の劣化の原因になる恐れがあるほか、雨で溶けて流れれば、隣家の植物や畑を枯らしてしまうことにもつながります。また、塩は分解されることなく半永久的に土壌に残り続け、除去も困難なため、今後植物を育てることができない「枯れた土地」になってしまいます。さらに、土地を売却する際、塩分濃度が高いと土壌汚染とみなされ、資産価値が著しく下がったり、浄化費用を請求される可能性もあります。 塩による除草剤も市販されていますが、リスクを考慮したうえで、将来的に植物を植えることがない墓石周辺などの使用にとどめるのがおすすめです。 長く効く除草・抑草資材を活用して管理負担を減らそう captainX/Shutterstock.com 空き家の雑草放置は、単なる景観の問題だけではありません。公的な資料においても、雑草の繁茂は「管理不全のサイン」と位置付けられ、防犯性の低下や犯罪誘発のリスクと考えられています。 遠方の実家や空き家を維持するためには、以下のポイントを意識した対策を検討しましょう。 「管理されている」という外観の維持:定期的な除草や防草シートの活用などにより、周囲に管理の意思を示す。 物理的な死角の解消:見通しを確保し、不法投棄や不法侵入を未然に防ぐ。 中長期的な視点での資材選び:頻繁に通えない場合は、持続性の高い対策で負担を軽減する。 適切な雑草対策を行うことは、近隣トラブルや資産価値の低下を防ぐだけでなく、地域の安全を守ることにもつながります。ご自身の状況に合わせた無理のない管理方法を選び、健やかな状態に保ちましょう!




















