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【秋の庭散策】ハロウィン装飾が満載! フォトジェニックな英国式庭園「横浜イングリッシュ…PR
お化けの仮装は「魔除け」だった! 古代ケルトに遡るハロウィンのルーツ 初夏は無数のバラが咲いていたローズトンネルの下が、ハロウィン・ディスプレイで賑やかな雰囲気に一変する秋の横浜イングリッシュガーデン(2026年)。 日本でも毎年恒例のイベントとなった10月31日のハロウィン(Halloween)は、キリスト教の諸聖人に祈りを捧げる祝日、11月1日の「諸聖人の日」「万聖節」(All Hallo)の前夜祭(All Hallo Eve)。先祖の霊をお迎えするとともに悪霊を追い払い、秋の収穫を祝うというヨーロッパが発祥のお祭りです。日本では「仮装の日」というイメージがありますが、本来の意味は「秋の彼岸」に似ているかもしれませんね。 横浜イングリッシュガーデンのハロウィン・ディスプレイの様子(2026年)。 ハロウィンの起源は、古代ケルトのドルイド教で行われていた「サウィン祭」といわれています。古代ケルトの暦では新年を11月1日とし、前日にあたる10月31日の大晦日の夜に先祖の霊が帰ってくると信じられていました。ところが、悪霊も一緒にやって来て、収穫した作物に悪影響を与えたり、子どもをさらうなど悪事をはたらくといわれていたのです。そこで人間は、悪霊から身を守るために仮面を被ったり、仮装をして悪霊の仲間に扮し、魔除けの焚き火をしていたといわれます。これがハロウィンにお化けの仮装をする由来です。 オバケカボチャにはモデルがいた! ハロウィンに欠かせない「ジャック」の秘密 横浜イングリッシュガーデンのハロウィン・ディスプレイの様子(2026年)。 ハロウィンと聞いて真っ先に思い浮かぶのが、カボチャの目・口・鼻をくり抜き、中にキャンドルを灯した「ジャック・オー・ランタン」ですよね。愉快でどこか愛嬌のあるオバケカボチャですが、実はその名前には、アイルランドに伝わる「ある業の深い男」の少し切なく、不気味な伝説が隠されています。 秋の植物がカボチャとコラボする横浜イングリッシュガーデンのハロウィン・ディスプレイの様子(2026年)。 ジャックは生前、悪いことを繰り返し、魂を取ろうとやってきた悪魔さえも騙すような行為をしたことから、地獄に堕ちることすらできず、死後もランタンに火を灯して闇夜をさまよい続けたという物語に由来します。 今年のハロウィンの夜。暗闇の中にオレンジ色の灯りを見つけたら……それはもしかすると、今も旅を続けるジャックの足元を照らすランタンの光かもしれませんね。 カボチャの群れに誘われて。心ときめく「ハロウィン・ディスプレイ」 横浜イングリッシュガーデンのハロウィン・ディスプレイの様子(2025年)。 年々、素敵な仮装をした来園者も増え、楽しさも倍増している恒例のハロウィンをテーマとしたディスプレイは、10月31日(土)まで開催。今年は、秋の植物とともにたくさんのカボチャや大小さまざまなジャック・オー・ランタンを並べ、オレンジを基調とした明るくカラフルなフォトスポットが登場! 秋の植物とハロウィンのアイテムがコラボする横浜イングリッシュガーデン(2025年)。 また、芝地にはセメタリーガーデンをイメージした、モノクロのシックなディスプレイなど、ハロウィンとガーデンの植物がコラボレーションしています。賑やかでワクワクする秋の庭演出の数々を、ぜひ散策をしながら見つけてください。カラフルなコリウスや美しい穂を揺らすグラス類など、秋の庭演出も参考になりますよ。 芝生のエリアもハロウィン・ディスプレイ。周囲の木々のフォルムの違いもハロウィンの雰囲気を盛り上げています。 お見逃しなく! 園内に入ってすぐに驚きがあり、園内のあちこちに映えるフォトスポットがあります。秋の植物も彩りに加わる、この時期ならではのガーデン散策をぜひお楽しみください。 10月23日(金)〜25日(日)3日間だけの奇跡。闇夜にきらめく「ハロウィンナイト」開催 10月23日(金)〜25日(日)の3日間限定で、開園時間を20時まで延長し、開催される特別な夜間イベント「ハロウィンナイト」。 夕闇のなか、数々のジャック・オー・ランタンに無数の明かりが灯り、幻想的な照明が園内を照らし出します。 秋に見頃を迎える豊かな植物や、夜風に色香を漂わせる秋バラがライトアップされる様子は、この時しか見られない美しさ。昼間の賑やかさとは一味違う、静かでロマンチックな夜のガーデン散策をお楽しみください。 【「ハロウィンナイト」イベント概要】 期間限定公開の、横浜イングリッシュガーデン「ハロウィンナイト」は、秋が見頃の植物や咲き始めた秋バラのライトアップも見どころ(2025年)。 開催日:2026年10月23日(金)・24日(土)・25日(日)開催時間:17:30~20:00(最終入園19:30)チケット発売開始日:2026年10月1日(予定)から ※「ハロウィンナイト」のイベントチケットは、ネット予約システムのみでの販売となります。「ハロウィンナイト」イベントチケット料金:大人1,200円/小中学生500円/未就学児無料 ※YEGメンバーズクラブ会員の方には、アプリにて「ハロウィンナイト」ご招待クーポン(1回限り有効)を、10月中旬頃より順次配信いたします)。 ※「ハロウィンナイト」開催日は、通常営業は17:00(最終入園16:30)で終了します。当日の通常営業時間にご入園された場合は、「ハロウィンナイト」イベントチケットをお求めの上、17:30以降に再度ご入場ください。 ※悪天候の場合は、状況により中止または順延となる場合がございます。当日公式HPまたは公式SNSにてご確認下さい。 期間限定公開の、横浜イングリッシュガーデン「ハロウィンナイト」の様子(2025年)。 芝生が広がるエリアも周囲の木々がハロウィンナイトの雰囲気を盛り上げます(2025年)。 10月中下旬から見頃! 秋バラが色濃く彩るオータム・ガーデン 秋バラが次々花開く横浜イングリッシュガーデン(2025年10月下旬)。 横浜イングリッシュガーデンでは、今年も10月中下旬から秋バラが見頃を迎え、11月になってさらに開花が増えていきます。日毎に涼しくなる気候の下でゆっくりと花開く秋バラは、春バラと比べ色合いが鮮明で、ふっくらとした大輪の花を咲かせる傾向があります。 左上から時計回りに/ラ・マリエ/イージー・ダズ・イット/ニュー・ウェーブ/アンゲリカ/サザンホープ/シスター・エリザベス/ベルエポックフェアリー・ボタン 秋バラとハロウィン装飾を同時に楽しめる横浜イングリッシュガーデン(2025年10月下旬)。 花数こそ春と比べて少なくなるものの、一輪一輪の品質が高く重厚感があるのは秋ならではの魅力です。病害虫の発生しやすい日本の気候条件の下で夏を越し、秋バラを美しく咲かせるには、適切な管理が必要。横浜イングリッシュガーデンが自信を持ってお届けする美しい秋バラを、じっくり見て香りを嗅いで、堪能してください。 ⚫︎横浜イングリッシュガーデンのインスタグラム yokohama_eg_officialや各種SNSでは、河合伸志さんの品種解説が書き添えられた見頃の花や庭の様子も毎日発信中! バラのほかにも、秋らしい植栽がいっぱいです。22品種ものコスモスやシュウメイギク、穂が美しいオーナメンタル・グラス、カラーリーフのコリウスなど、秋を代表するさまざまな植物が競演中。夕日に長く伸びる花影さえも目を見張る美しさです。 秋バラが満開の横浜イングリッシュガーデン(2025年10月下旬)。 秋色の植物が大集合! 「第14回ハンギングバスケットコンテスト」エントリー受け付け中 2023年のコンテスト展示の様子。 11月8日まで出展作品募集中 毎年11月に開催するハンギングバスケットコンテストの開催は、2026年で第14回目。全国から個性の光る魅力的なハンギングバスケットの作品の数々が一同に会し、その技術力とセンスを競います。多数の作品がずらりと並ぶ、見応えのある展示をお見逃しなく。*11月8日(日)までエントリー作品を募集中。詳しくは、HPをご覧ください。 「第14回 横浜イングリッシュガーデン ハンギングバスケットコンテスト」 展示期間:11月21日(土) ~11月29日(日) 10:00~18:00 ※最終日は15時までコンテストの種類 :① 壁掛けタイプA/B(募集数/80作品)作品テーマ「冬を彩るハンギングバスケット」② 吊り下げタイプ(募集数/20作品)作品テーマ「街を彩るハンギングバスケット」表彰式:11月29日(日) 13:30開催予定
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東京都

【秋到来を知らせる9月】宿根草等を使用する都立公園の花壇コンテスト「第4回 東京パークガーデンアワード…
第4回の5つのコンテストガーデン 写真左の西から東に向けて、A・B・C・D・Eの順にガーデンが並ぶ、9月の様子。 公園内の通路に沿って2対1組のウェーブガーデンが5つ並んでいます。常緑のユーカリを背景に、通路からコンテストエリア全体を眺めたり、2対のウェーブガーデンの間の通路を歩きながら、5つのガーデンの移り変わる景色を楽しめるのも魅力。植物をすぐそばに感じられる、心地よい空間です。 各コンテストガーデンは、波打つ曲線で縁取られた高さ15㎝ほどの木枠の中に作られました。9月の様子。奥に見えるガラス張りの温室は、夢の島熱帯植物館。 2025年12月に行われた作庭時、ガーデン制作に関わった皆さん。 コンテストガーデンが設けられた敷地の平面図。A〜Eの各面積は約24㎡ 。どのエリアでガーデンを制作するかは、2025年10月に抽選で決定。 全国から選ばれた入賞者5名のガーデンコンセプトと月々の様子 コンテストのテーマとルールをふまえて制作される5つのガーデン。それぞれのガーデナーが目指す庭を、作者の制作意図や図面、植物リストの一部を紹介しながら、月々の様子を撮影した写真とともにお伝えします。 Pick up 月々の植物の様子 9月の植物の様子 ブルビネ・フルテスケンス(Aエリア)、ミツバハマゴウ‘プルプレア’(Bエリア)、ビルベリー(Bエリア)、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’(Cエリア) カラマグロスティス‘カールフォスター’(Cエリア)、バーベナ・ボナリエンシス(Dエリア)、セダム‘クラウドウォーカー’(Eエリア)、セスレリア‘グリーンハイブリッド’(Eエリア) 8月の植物の様子 バーベナ‘パープルヘイズ’(Aエリア)、ハマナデシコ(Aエリア)、メラレウカ‘タイムハニーマータル’(Bエリア)、オレガノ‘マルゲリータ’(Bエリア) ベロニカ・フェアリーテイル(Cエリア)、ヘリオプシス‘サマーナイト’(Dエリア)、ヘレニウム‘モーハイムビューティー’(Dエリア)、クルマアザミ(Eエリア) 7月の植物の様子 ユーコミス‘ビックボーイ’(Aエリア)、エキノプス‘ブルーグロー’ (Aエリア)、モナルダ ・フィスツローサ(Bエリア)、ユーパトリウム‘ベービージョー’(Cエリア) エキナセア‘ファタルアトラクション’(Cエリア )、ルドベキア‘タカオ’(Dエリア)、コレオプシス‘ムーンビーム’(Eエリア)、カラミンサ‘マーベレッテホワイト’(Eエリア) 6月の植物の様子 コレプオシス‘ルビーフロスト’(Aエリア)、エキナセア‘パープルレディ’(Aエリア)、プルネラ(ウツボグサ)(Bエリア)、エキナセア‘ミニベル’(Bエリア) アリウム‘レッドモヒカン’(Cエリア)、アガスターシェ‘アパッチサンセット’(Dエリア)、リクニス・コロナリア(Dエリア)、スタキス‘ウッキー’(Eエリア) 5月の植物の様子 アリウム・カラタビエンセ‘アイボリークィーン’(Aエリア)、クラスペディア・グロボーサ(Aエリア)、シシリンチューム・ストリアタム(Bエリア)、サポナリア‘スノーチップ’(Cエリア) ベロニカ‘フェアリーテイル’(Cエリア)、ネペタ‘ウォーカーズロウ’(Dエリア)、クナウティア‘マースミジェット’(Eエリア)、モナルダ・ブラドブリアナ(Eエリア) 4月の植物の様子 チューリップ・ヒルデ(Aエリア)、フリチラリア・ツンベルギー(Bエリア)、チューリップ‘シルビア’(Bエリア)、フリチラリア・ペルシカ(Cエリア) シラー・シベリカ‘アルバ’(Cエリア)、ラナンキュラス・ラックス‘サティロス’(Dエリア)、チューリップ‘ショーグン’(Dエリア)、フロックス・ディバリカタ‘ラファミー’(Eエリア) 3月の植物の様子 ミニアイリス‘ペインテッドレディ’(Aエリア)、シラー‘ミスクトスケンコアナ’(Aエリア)、ムスカリ‘アズレウム’(Aエリア)、クロッカス‘ロマンス’(Aエリア) グレビレア・プーリンダイルミナ(Bエリア)、ユーフォルビア・ウルフェニー(Bエリア)、チューリップ・ヒルデ(Bエリア)、アルメリア‘モーニングスターディープピンク’ (Eエリア) ●タイトルへ戻る コンテストガーデンA花の巡り、風と大地の詩 【作品のテーマ・制作意図】 海辺という特有の環境に調和しながら、自然の力を活かした設計によって、サステナブルな公共空間のあり方を提案します。風が通り抜け、植物が揺れ、大地がそれを支える——この空間では、自然の要素が互いに響き合いながら機能します。植栽には、乾燥や高温に強く、施肥を行わずとも育つ植物を選定。水やりやメンテナンスを最小限に抑えることで、環境負荷を軽減しながら、美しさと生態系の豊かさを両立する構成としました。また、宿根草とグラス類を中心に、こぼれ種によって自発的に広がる植物を組み合わせることで、季節や年月の変化に応じて風景が移ろい、訪れるたびに異なる表情を見せるよう工夫しています。風に反応する草姿や色彩の変化は、来訪者の感覚に静かに働きかけ、風・植物・大地の関係性を通じて、自然との関わりを見つめ直す場となることを目指しています。 【主な植物リスト】 宿根草:フロックス‘ムーディーブルー’/ゲラニウム‘サバニブルー’/アスフォデリネ・ルテア/ダイアンサス・カルスシアノルム/ゴニオリモン・コリナム‘シースプレイ’/エキナセア・テネシーエンシス/ユーコミス‘ビッグボーイ’/エリンジューム・パリフォリウム/バーノニア・レターマニー/スクテラリア・インカナ/アスター‘アンレイズ’グラス類:フェスツカ‘エリアブルー’/ブリザ・メディア‘ラッセルズ’/スティパ・イチュー/エラグロスティス・トリコデス/ペニセタム・マクロウルム/アンドロポゴン・テルナリウス/ミューレンベルギア・カピラリス・アルバ球根:スイセン‘ペーパーホワイト’/ミニアイリス‘ペインテッドレディ’/クロッカス‘ロマンス’/ミニチューリップ‘ヒルデ’/ダッチアイリス‘シンフォニー’/カマシア・クシッキー/アリウム・シルバースプリング/アリウム‘ピンボールウィザード’/ガルトニア・カンディカンス/リコリス・サンギネア コンテストガーデンA 月々の変化 9月の様子 春から咲くブルビネ・フルテスケンスがあちこちで大きく成長し、オレンジ色の小花がガーデンににぎやかな彩りを添えています。ガーデン内では背丈のあるペニセタムやエラグロスティスが穂を出し始めていますが、なかでも大株に育ったグラスのアンドロポゴン・テルナリウスの存在感が、可憐な印象のガーデンにワイルドさをもたらしています。 【写真中の主な植物】ブルビネ・フルテスケンス、バーノニア、トウテイラン、ユーコミス‘ビッグボーイ’、コレオプシス‘ルビーフロスト’、ルドベキア‘ゴールドスターム’、リアトリス・スカリオサ、エキナセア‘サンシーカーズレインボー’、エキナセア‘JSスティレット’、アキレア‘ヘラ・グラショフ’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、セダム‘サンダーヘッド’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、カラミンサ、アークトチス、エキナセア・テネシエンシス、バーベナ、フロックス‘ブトニク’、エキナセア‘パープルレディ’、フロックス‘デイビッド’、バーバスカム‘ウエディングキャンドルズ’、サルビア‘バイオレットクィーン’ ほか ●タイトルへ戻る 8月の様子 エキナセアやルドベキア、フロックスなどのピンクや黄、白い花色と、バーベナやガウラのふわりと広がる草姿が、軽やかで涼しげな印象です。この時季でもたくさんの花が咲き続け、真夏の暑さや疲れを感じさせない愛らしい風景が広がっています。 【写真中の主な植物】ユーコミス‘ビッグボーイ’、コレオプシス‘ルビーフロスト’、ルドベキア‘ゴールドストラム’、リアトリス・スカリオサ‘アルバ’、エキナセア‘サンシーカーズレインボー’、エキナセア‘JSスティレッド’、アキレア‘ヘラ・グラショフ’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、セダム‘サンダーヘッド’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、カラミンサ、アークトチス、エキナセア・テネシエンシス、バーベナ‘パープルヘイズ’、フロックス‘ローラ’、エキナセア‘パープルレディ’、フロックス‘デイビッド’、バーバスカム‘ウエディングキャンドルズ’、サルビア‘バイオレットクィーン’、スティパ‘イチュー’、ペニセタムマクロウルム、ペニセタム‘パープルファウンテングラス’ほか 7月の様子 柔らかい色彩だったガーデンは、全体的にやや濃い色味に変化し始めました。グリーンの地色に小花のドットを散らしたような花咲く風景は、引き続き愛らしさを保っています。2本のガーデンに1株ずつ植えられたユーコミス(パイナップルリリー)のオーナメンタルな草姿がアクセントとして存在感を発揮し、植栽のインパクトを高めています。 【写真中の主な植物】ルドベキア‘ゴールドスターム’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、サルビア‘バイオレットクィーン’、エキナセア‘サンシーカーズレインボー’、エキナセア‘JSスティレッド’、アキレア‘ヘラ・グラショフ’、クラスペティア、セダム‘サンダーヘッド’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、カラミンサ、アークトチス、エキナセア・テネシエンシス、バーベナ‘パープルヘイズ’、ユーコミス‘ビックボーイ’、フロックス‘ブトニク’、エキナセア‘パープルレディ’、フロックス‘デイビッド’、コレオプシス‘アプリコット’、バーバスカム‘ウエディングキャンドルズ’ ほか 6月の様子 濃いピンクの花を咲かせるダイアンサス・カルスシアノルムが、ガーデン全体に散りばめられ、それと共演するように、ナチュラルで可憐な花々が軽やかに咲いています。この時季も明るい色彩の花が多く、愛らしい花畑のような風景が広がっています。 【写真中の主な植物】ダイアンサス・カルスシアノルム、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、サルビア‘バイオレットクィーン’、エキナセア‘サンシーカーズレインボー’、エキナセア・テネシエンシス、アキレア‘ヘラ・グラショフ’、クラスペディア・グロボーサ、セダム‘サンダーヘッド’、ガウラ、エスコルチア‘ミルクメイド’、リモニウム・ラティフォリウム、カラミンサ、アークトチス・グランディスほか 5月の様子 この時期の主役は、高さの異なる3種類のアリウム。紫がかったピンク色の‘ピンボールウィザード’の球体がガーデンの全体にランダムに散りばめられ、縦に伸びる葉や茎のラインとともに、心地よい浮遊感を漂わせています。春先から続くピンク×黄×青の爽やかな彩りが、春の陽気と相まって楽しげな雰囲気を演出。ポイントで配した銅葉のルナリア‘チェドグロウ’が、植栽の色彩をぐっと引き締めています。 【写真中の主な植物】アリウム‘ピンボールウィザード’、アリウム・カラタビエンセ‘アイボリークィーン’、アリウム‘シルバースプリング’、ダッチアイリス‘シンフォニー’、ダイアンサス・カルスシアノルム、サルビア‘カラドンナ’、サルビア‘バイオレットクィーン’、フロックス・ピロサ、ユーフォルビア・ウルフェニー、アスフォデリネ・ルテア、ネペタ‘ジュニアウォーカー’、クラスペディア・グロボーサほか 4月の様子 白×青×黄を基調とした花色が爽やかで、花咲く野原のようなナチュラルなデザインが、眺める人の心を和ませてくれます。一方、ところどころで大きな葉を伸ばすジャーマンアイリスやアリウム‘ピンボールウィザード’がアクセントとなり、景色に力強さをプラス。これから季節が進むにつれ、風景の印象がどのように移り変わっていくのか、今後の展開が楽しみです。 【開花中の植物】上左/ユーフォルビア・ウルフェニー、フロックス‘ムーディブルー’ほか 上右/ユーフォルビア・ウルフェニー、ムスカリ‘アズレウム’、スイセン‘ペーパーホワイト’ほか 下左/ユーフォルビア・ウルフェニー、スイセン‘ペーパーホワイト’、ネペタ‘フェリックスほか 下右/ユーフォルビア・ウルフェニー、スイセン‘ペーパーホワイト’、チューリップ・タリア’ 3月の様子 ミニアイリス‘ペインテッドレディ’、シラー‘ミスクトスケンコアナ’、クロッカス‘ロマンス’など、可憐な小球根が次々に開花し、早春ならではの愛らしい風景が広がっています。小球根のかたわらでは、盛りを迎えたユーフォルビア・ウェルフェニーが小さな花々を見守るようにやさしく佇み、庭の表情をいっそう豊かにしてくれています。先月中旬から咲いているミニアイリスはそろそろ見頃の終盤に差しかかり、これからは白いスイセンへと、開花のバトンが引き継がれていきます。 【写真中の主な植物】上左/ユーフォルビア・ウルフェニー、ミニアイリス‘キャサリンホジキン’、シラー‘ミスクトスケンコアナ’、クロッカス‘ロマンス’ほか 上右/シラー‘ミスクトスケンコアナ’、クロッカス‘ロマンス’、ムスカリ‘アズレウム’ほか 下左/スイセン‘ペーパーホワイト’、クロッカス‘ロマンス’、ギリア‘レプタンサ’、フェスツカ‘アメジスティナ’ほか 下右/アスフォデリネ・ルテア、カマッシア‘クシキー’ 2月の様子 まだ寒々しさの残るガーデンの中で、チューリップやスイセン、クロッカスの芽が、艶やかな緑の彩りを添えています。成長前のグラス類やロゼット状の植物などが休眠している姿には、地味ながらも、どこか味わいが感じられます。 【写真中の主な植物】上左/ユーフォルビア・ウルフェニー、ペニセタム・マクロウルム、フェスツカ‘エリジャブルー’ほか 上右/エリンジウム・バリフォリウム、ダイアンサス・カルスシアノルム 下左/エラグロスティス・トリコデス、アリウム‘丹頂’ほか 下右/フェスツカ・アメジスティナ、ダッチアイリス‘シンフォニー’、ミニチューリップ‘ヒルデ’、アリウム‘シルバースプリング’ほか 1月の様子 どことなく荒涼とした雰囲気が漂うこの時期。植え付け時から数輪の白花をつけているスキゾスティリス・コッキネア‘シルキーピンク’が、冬の日差しを受けて、ぽつんと一点、輝きを放っています。ほかにもミニスイセンや球根の芽吹きがところどころに見られ、まだ遠いながらも、春の訪れをほんのりと感じさせてくれます。 【写真中の主な植物】上左/スキゾスティリス・コッキネア‘シルキーピンク’、ユーフォルビア・ウルフェニー、ジャーマンアイリスほか 上右/アスフォデリネ・ルテア 下左/アリウム ‘シルバースプリング’ 下右/スイセン‘初雪’、アガパンサス‘ゲッティホワイト’ほか 12月の様子 コンテストガーデンA『花の巡り、風と大地の詩』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る コンテストガーデンB潮風に揺れるプレイフルガーデン-Playful Garden Swaying in the Coastal Breeze- 【作品のテーマ・制作意図】 ■ユーカリ樹林や公園風景を主役にする庭 ―夢の島公園の景観と調和した植物選び―・公園の象徴であるユーカリ林を主役に、遠くからは樹林の前景として眺める花壇、入り込めばユーカリの壁を借景に、緑に包まれる植栽空間を創出。背後の樹林と庭の植栽がつながるよう視線の抜けや緑の連続感を意識し、園全体との一体感を演出します。・バンクシア、カリステモン、ハマゴウやメリアンサスなど、海辺の環境に耐えながら、豪州庭園を有する公園の既存植生や景観、海風の雰囲気に馴染む庭景を演出します。・冬季に訪れる来園者にも配慮し、花後も景観を彩るグラスや常緑樹、カラーリーフ類を混植し、季節ごとに表情が変わり、秋冬も映えるガーデンとします。 ■公園遊具・風景のきっかけとしての庭―利用者の関心を引き、居心地を生む仕掛け―・子ども用遊具が少ない園内に、アスレチックや回遊ごっこを誘発する植栽空間を提案します。地面のウェーブ(アンジュレーション)と植栽の高低差で、歩くたびに景色が見え隠れする立体的な庭を演出し、眺めても歩いても楽しめる空間とします。・大人の見守りの視線は通しつつ、子どもにとっては草花のトンネルのように感じられる空間体験を演出します。園路沿いベンチを起点に、子どもの好奇心を植物へ導き、自然への関心を育む場とし、二列花壇の適所に通り抜けポイントを設けることで、アクセス性と回遊性を高めます。 【主な植物リスト】 宿根草:ユーフォルビア・ウルフェニー/ユーフォルビア・セギリアナ/トリトマ‘グリーンシェイド’/モナルダ・フィッツローザ/エキナセア‘ミニベル’/エキナセア・パリダ/シシリンチウム・ストリアタム/スターチス・ラティフォリウム/ホソバチョウジソウ/オレガノ‘マルゲリータ’/アキレア‘マシュマロ’グラス類:パンパスグラス‘プミラロゼア’/ミューレンベルギア・リンドハイメリ/ペニセタム・アロペクロイデス/カレックス‘フェニックスグリーン’/カレックス・フラッカ低木:カリステモン‘ドーソンリバー’/コースト・バンクシア/グレビレア‘プーリンダ・イルミナ’/グレビレア ・ジョンエバンス/グレビレア‘ドーン・パープル’/メラレウカ‘タイムハニーマータル’/ハマゴウ‘プルプレア’/ギョリュウバイ‘ナニューム・ルブルム’球根: チューリップ・トルケスタニカ/チューリップ‘シルビア’/チューリップ‘ヒルデ’/チューリップ・タルダ‘インタラクション’/チューリップ・クレティカ‘パニア’/チューリップ・マーラ/チューリップ‘ビオレッタ’/カマッシア‘カエルレア’/カマッシア‘アルバ’ コンテストガーデンB 月々の変化 9月の様子 まだまだ瑞々しいグリーンのグラデーションのなかで、パンパスグラスやペニセタム、ミューレンベルギア、カラマグロスティスの穂が上がり始めました。夏に切り戻したアキレア‘マシュマロ’が再び開花して、透明感と爽やかさをプラス。ミツバハマゴウ‘プルプレア’の紫花が開花し、小さなビルベリーの実が色づいて、ガーデンの表情を豊かに演出しています。 【写真中の主な植物】ミツバハマゴウ‘プルプレア’、エキナセア‘ミニベル’、リモニウム・ラティフォリウム(スターチス)、エキナセア・パリダ、グレビレア‘ドーンパープル’、アキレア‘マシュマロ’ ほか ●タイトルへ戻る 8月の様子 さまざまな色形のリーフのバリエーションが見応えとなっている盛夏。特に、ウエストリンギア‘スモーキー’やアルテミシアのシルバーリーフがアクセントとなって、風景を引き締めながら、涼やかさももたらしています。高低差のある植栽の合間を吹き渡る風は、環境をコントロールするひとつの要素で、植物にも眺める人も心地よさを生み出しています。 【写真中の主な植物】モナルダ・フィスツローサ、エキナセア‘ミニベル’、アガパンサス‘ファイアーワークス’、ポテンティラ‘ロンマクベス’、リモニウム・ラティフォリウム(スターチス)、エキナセア・パリダ、ブルネラ(ウツボグサ)、グレビレア‘ドーンパープル’ ほか 7月の様子 カラフルだった春の花が終わり、モナルダとエキナエアのピンクと、アガパンサスのブルーが、梅雨の庭に爽やかさをもたらしています。花が少なめのこの時期は、オージープランツやグラス類、カラーリーフの個性的な色・形が見る人を引きつけ、葉色のグリーンが心地よい風景を織りなしています。 【写真中の主な植物】グレビレア‘ドーンパープル’、 モナルダ ・フィスツローサ、エキナセア‘ミニベル’、エキナセア・パリダ、ブルネラ(ウツボグサ)、アガパンサス‘ファイヤーワークス’、 リモニウム・ラティフォリウム(スターチス)、メラレウカ‘タイムハニーマートル’ほか 6月の様子 花を咲かせるオージープランツの花木や、実をつけ始めたビルベリーなどの樹木がこんもりと成長しています。その株元では、バリエーション豊かなリーフ類とやさしい色調の花々が、ふんわりと広がっています。6月にしてすでに、見応えのあるボリューム感たっぷりの風景となっています。 【写真中の主な植物】グレビレア‘ドーンパープル’、カリステモン‘ドーソンリバー’、ダイアンサス・カルスシアノルム、アキレア‘マシュマロ’、シシリンチューム・ストリアタム、ユーフォルビア・セギリアナ、ビルベリー、エキナセア・パリダ、プルネラ(ウツボグサ)、アガパンサスほか 5月の様子 花を咲かせ始めたオージープランツならではの美しい葉が、足元の草花とともに春の光にやわらかく溶け込んでいます。ビルベリーの赤みを帯びた葉や、メリアンサスのユニークな赤花が、ボリュームのある植栽の中で印象的なアクセントに。ユーフォルビア・セギリアナやタイムなど、繊細な草花でまとめたステップまわりも、明るくみずみずしさにあふれています。 【開花中の植物】グレビレア‘ドーンパープル’、ダイアンサス・カルスシアノルム、アキレア‘マシュマロ’、シシリンチューム・ストリアタム、ジギタリス‘クリームベル’、メリアンサス・マヨール、ユーフォルビア・セギリアナ、ビルベリー、カリステモン‘ドーソンリバー’、エキナセア・パリダ、フォプシス・スティローサほか 4月の様子 楚々とした佇まいが魅力の瑞々しい原種チューリップ数種と、ドライな雰囲気を持つオージープランツのグレビレアが、ともに満開を迎えています。周囲には、若緑のグラデーションが美しい宿根草が配され、異なる趣をもつ植物が見事につながり、一体感のある風景を演出。また、低木類が生み出す陰影が植栽全体の表情に奥行きを与え、見応えのある景色を楽しませてくれます。 【写真中の主な植物】上左/グレビレア‘プーリンダ・イルミナ’、チューリップ‘シルビア’、カリステモン‘ドーンリバー’ほか 上右/メリアンサス・マヨール、チューリップ・クレティカ ‘ハニア’ ほか 下左/グレビレア‘プーリンダ・イルミナ’、メリアンサス・マヨール、チューリップ・クレティカ ‘ハニア’ ほか 下右/ユーフォルビア・ウルフェニー、チューリップ‘シルビア’、コーストバンクシア、ヒルベリーほか 3月の様子 当初から低木などで立体的にデザインされていたガーデンですが、そこに瑞々しい葉を伸ばす宿根草や、グレビレアの赤い花といった彩りが加わり、少しずつにぎわいを見せ始めています。なだらかな斜面の陽だまりでは、原種チューリップ・ヒルデの第一号が開花。冬の終わりにカットバックしたグラス類は、古葉の塊の中から幾本もの新芽を伸ばし始めています。 【写真中の主な植物】上左/グレビレア・プーリンダイルミナ、ウエストリンギア‘スモーキー’、メリアンサス・マヨールほか 上右/チューリップ・ヒルデ、ジギタリス‘クリームベル’ほか 下左/ユーフォルビア・ウルフェニー、コーストバンクシアほか 下右/チューリップ‘シルビア’、ダイアンサス・カルシアノルム、アルテミシア‘モリスストレイン’ほか 2月の様子 パンパスグラスの枯葉がバッサリと刈り込まれ、すっきりとした姿に。切り口のフォルムもユニークです。ユーフォルビアは茎を伸ばし、うなだれながらも花穂をつける準備を始めています。また、数種の原種系チューリップが愛らしい芽を出し始めました。 【写真中の主な植物】上左/オレガノ‘マルゲリータ’、メリアンサス・マヨールほか 上右/ユーフォルビア・ウルフェニーほか 下左/チューリップ・ヒルデほか 下右/チューリップ・シルビアほか 1月の様子 常緑の植物を多く取り入れているこのガーデンでは、真冬でもグリーンのにぎやかなグラデーションを楽しむことができます。マルチングの色とのコントラストも美しく、寒さにあたって赤みを帯びた葉や、やや退色した緑など、この時期ならではの葉色が、植栽全体の表情を豊かに演出しています。 【写真中の主な植物】上左/ウエストリンギア‘スモーキー’、メリアンサス・マヨール、グレビレア‘プーリンダ・イルミナ’ほか 上右/ジギタリス‘クリームベル’、オレガノ‘マルゲリータ’、ヒルベリーほか 下左/アガパンサス‘ファイアーワークス’ 、ユーフォルビア・ウルフェニーほか 下右/矮性パンパスグラス、メリアンサス・マヨールほか 12月の様子 コンテストガーデンB『潮風に揺れるプレイフルガーデン -Playful Garden Swaying in the Coastal Breeze-』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る コンテストガーデンCStewardship Garden:The Way 【作品のテーマ・制作意図】 この庭は、まるで人の一生を映し出すかのような場所。最初は何も育たない砂地が、植物や小さな生き物たちのチカラ、そしてそこに暮らす人々の手によって、ゆっくりと豊かな土壌へと育っていく。それはまるで、子供が成長して大人になり、やがて成熟世代へと人生を重ねていく時間の流れと、重なり合っているかのよう。子供たちは砂のような柔らかな心で庭と遊び、自然からたくさんのことを学ぶ。大人になれば、その庭は家族や友人と収穫や語らいを楽しむ場所になり、成熟世代になれば、その成長した庭を眺めながら穏やかな、心豊かな時を過ごす。この庭は自然と人が共に成長し、砂が子供、豊かな土壌が大人へと成熟していくように、自然の再生と成熟への時、人生の旅路を映す『道』を示している。 【主な植物リスト】 宿根草:ユーパトリウム/トリトマ/ヘリオプシス/オミナエシ/オトコエシ/ペンテスモン/エキナセア/ベロニカなどグラス類:カールフォスター/ミスカンサス/ディプカンシア/カレックス/モリニア/コメガヤなど球根:アリウム/スイセン/ダッチアイリス/フリチラリア/カマシア/オダマキ/ラナンキュラス・ラックス/ゲイソリザ/ツベロサム/シラーなど コンテストガーデンC 月々の変化 9月の様子 アリウム‘レッドモヒカン’のシードヘッドやアキレアの枯れた穂、穂を上げ始めたグラス類などで、ひと足早くガーデンがブラウン系に色づき始めました。ユーパトリウム‘ベビージョー’やベロニカ‘フェアリーテール’が再び開花し、渋い色味のガーデンに明るさをもたらしながら、見事になじんでいます。 【写真中の主な植物】ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、ベロニカ‘フェアリーテール’、ユーパトリウム‘ベビージョー’、アガパンサス(白) ほか ●タイトルへ戻る 8月の様子 旺盛に咲いていたユーパトリウムとアキレアの枯れた花穂が、カラマグロスティスの穂とともに味のある背景として活躍し、今開花している花々を引き立てています。盛りを迎えているのは、ホットなカラーのキク科の植物と瑞々しく涼やかな花色のベロニカ。それらの対比が互いを引き立て合い、ガーデンの表情を豊かに演出しています。 【写真中の主な植物】ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、ベロニカ‘フェアリーテール’、トウテイラン、トリトマ‘オレンジバニラホプシクル’、アガパンサス(白) ほか 7月の様子 夏に向けて原色が多くなるこの時期に、くすんだアースカラーでまとめた植栽が異彩を放っています。この時期の主役は、丈の高くなるユーパトリウム。それに呼応するように、カラマグロスティスが勢いよく長い穂を伸ばし、アリウムのシードヘッドがオブジェのような個性を加えています。 【写真中の主な植物】ユーパトリウム‘ベービージョー’、アキレア‘テラコッタ’、トリトマ‘オレンジバニラホプシクル’、セダム‘マトロナ’、ベロニカ’フェアリーテール’、エキナセア‘ファタルアトラクション’、アガパンサス(白) ほか 6月の様子 オレンジ~ワインレッドの落ち着いた色彩でまとめられた6月。この時期の主役は、なんといってもインパクト大のアリウム‘レッドモヒカン’です。ダークワインレッドのボール状の花が人の背丈を超える高さまで伸びて咲く様子は、ひときわ印象的。それに呼応するようにカラマグロスティスが長い花穂を伸ばし、ワイルドな佇まいを見せています。 【写真中の主な植物】アリウム‘レッドモヒカン’、ペンステモン‘ハスカーレッド’、アキレア‘テラコッタ’、トリトマ‘オレンジバニラホプシクル’、セダム・マトロナ、ストケシア’ホワイトスター’、エキナセア’ファタルアトラクション’、アガパンサス(白)ほか 5月の様子 2色のラナンキュラス・ラックスが、ふんわりとした彩りでガーデンを華やかに包み込みます。その中で、花火が弾けたようなフォルムのアリウム・シュベルティが植栽に個性的なアクセントを添え、風景をより印象的に見せています。一方、ガーデンの端に設けられた砂浜のエリアには白花のサポナリアとグラス類が広がり、清楚で素朴な表情を演出しています。 【開花中の植物】ラナンキュラス・ラックス‘アリアドネ’、ラナンキュラス・ラックス‘ミネルバ’、アリウム・シュベルティ、サポナリア‘スノーチップ’、カマシア・レイヒトリー‘アルバ’、 ベロニカ‘フェアリーテイル’ほか 4月の様子 ガーデンの中央では、‘オレンジ・ビューティー’とペルシカ、2種のフリチラリアが花茎をぐんと伸ばして開花。個性的な組み合わせで印象深い風景を描いています。それとは対照的に、砂浜のエリアでは、ほんの小さな花を咲かせるシラー・シベリカ‘アルバ’やムスカリ、ゲラニウム・ツベロサムが可憐な表情を見せ、繊細でやさしい景色を演出しています。 【写真中の主な植物】上左/スイセン‘タリア’、フリチラリア・ペルシカほか 上右&下左/フリチラリア‘オレンジ・ビューティー’、フリチラリア・ペルシカほか 下右/シラー・シベリカ‘アルバ’、ムスカリ‘ダブルマジック’ほか 3月の様子 ガーデンの中でもひときわ青々と成長している数株のラナンキュラス・ラックスが、いよいよ花芽を上げ始めました。クルミの殻を押し上げて芽を出した球根の中には、殻を帽子のように載せたまま葉を伸ばしているものもあり、どことなくメルヘンな雰囲気を漂わせています。また、堆肥でカバーしたエリアでは球根の成長が力強く進む一方、両端の砂のエリアの成長は穏やか。さまざまな芽吹きが庭全体に豊かな表情をもたらしています。 【写真中の主な植物】上左/ラナンキュラス・ラックス‘サティロス’、アキレア‘テラコッタ’、ディスカンプシア・パラダほか 上右/ラナンキュラス・ラックス‘ミネルバ’、ペンステモン‘ハスカーレッド’ 下左/アリウム・シューベルティ、アリウム・コワニー、アリウム‘レッドモヒカン’ 下右/カマッシア‘アルバ’、ムスカリ‘ダブルマジック’ほか 2月の様子 3種類のマルチングを施した個性的なガーデンには、オーナメンタルな株姿のカレックス‘プレーリーファイアー’や銅葉のペンステモン‘ハスカーレッド’がよく似合います。先月から芽吹いていたアリウム‘レッドモヒカン’に続き、アリウム・コワニーやアリウム・シューベルティも芽を出し始めました。 上左/ペンステモン‘ハスカーレッド’、オダマキほか 上右/カレックス‘プレーリーファイアー’ 下左/ラナンキュラス・ラックス‘アリアドネ’、アリウム‘レッドモヒカン’、アリウム・コワニーほか 下右/アリウム・シューベルティ 1月の様子 あちこちに植えられたラナンキュラス・ラックスの青々とした葉が、どことなく寂しい冬の植栽にやわらかな彩りを添えています。植物がまだ小ぶりなこの時期は、3種類のマルチング(バークチップ、クルミの殻、洗い砂)の遊び心がいっそう際立ち、デザイナーのこだわりを感じさせます。 【写真中の主な植物】上左/カラマグロスティス・ブラキトリカ、ラナンキュラス・ラックス‘アリアドネ’、セダム‘マトロナ’ほか 上右/カラマグロスティス・ブラキトリカ、ペンステモン‘ハスカーレッド’、ほか 下左/カレックス‘プレーリーファイアー’、ラナンキュラス・ラックス‘アリアドネ’、ペンステモン‘ハスカーレッド’ほか 下右/カラマグロスティス‘カールフォスター’、ベロニカ‘フェアリーテイル’、ペンステモン‘ハスカーレッド’ほか 12月の様子 コンテストガーデンC『Stewardship Garden:The Way』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る コンテストガーデンDSurFIVE Garden 【作品のテーマ・制作意図】 夏の猛暑や乾燥といった「過酷な環境を生き延びる力強さ(Survive)」×「海の波や生命のうねりを感じさせる (Surf)」を掛け、その植物のパワーが波のように広がり未来へとつながっていくイメージと、五感を刺激する植物の組み合わせを『SurFIVE』という言葉で表現しています。またガーデンのテーマカラーとしてオレンジの花色の植物を多く取り入れ、親しみやすさや太陽のもとで元気に咲く植物の生命力をアピールします。 【主な植物リスト】 宿根草: カンナ/クニフォフィア・ルーペリ/メリアンサス・マヨール/エキノプス /ロシアンセージ/アキレア/バーベナ・ボナリエンシスグラス類:カラマグロスティス‘カールフォスター’/カラマグロスティス・ブラキトリカ/パニカム‘シェナンドア’/エラグロスティス・スペクタビリス球根: アリウム‘マジック’/ミニチューリップ‘ショーグン’/イフェイオン‘ウィズレーブルー’/スイセン‘タリア’ コンテストガーデンD 月々の変化 9月の様子 エキノプスやサルビアなどのブルーの花が終わり、グラス類の成長が進んで、存在感が出てきました。カンナやルドベキア、バーベナはまだ盛んに咲き続けてボリュームたっぷり。シードヘッドも増え始めました。まだまだ夏の花姿もありながら、もの静かな秋の風情もほんのりと感じられるようになりました。 【写真中の主な植物】バーベナ・ボナリエンシス、カンナ‘ベンガルタイガー’、カンナ‘ロシアンレッド’、クニフォフィア‘ルーペリ’、ルドベキア‘ゴールドスターム’、ルドベキア‘タカオ’、ヘレニウム‘モーハイムビューティ’、ヘレニウム‘マルディグラ(マーティグラス)’、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、アマランサス‘ベルベットカーテン’、アガスターシェ‘アパッチサンセット’、ペルシカリア‘ロゼア’、ミソハギ ほか ●タイトルへ戻る 8月の様子 銅葉のカンナが勢いよく成長し、盛夏のコンテスト会場全体を盛り上げています。周りでは、それに追随するように赤やオレンジの花が旺盛に開花し、グラスの穂とともに濃厚な風景を織りなしています。一方、手前のガーデンのバーベナやエキノプスのブルー系の花が異なる表情を添え、ガーデンを重層的に演出しています。 【写真中の主な植物】バーベナ・ボナリエンシス、カンナ‘ベンガルタイガー’、カンナ‘ロシアンレッド’、クニフォフィア‘ルーペリ’、ルドベキア‘ゴールドストラム’、ルドベキア‘タカオ’、ヘレニウム‘モーハイムビューティー’、ヘレニウム‘マルディグラ(マーティグラス)’、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、アマランサス‘ベルベットカーテン’、ヒオウギ、アガスターシェ‘アパッチサンセット’、ペルシカリア‘ロゼア’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、エキノプス‘プラチナムブルー’、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ミソハギ ほか 7月の様子 この時期に入るとエキナセアやヘレニウム、ミソハギなど濃い色の花がこんもりと茂り、花壇全体がさらにボリュームアップ。濃厚な色味の植栽のなかで、トリトマ、銅葉と黄葉の2種のカンナ(カンナ‘ロシアンレッド’とカンナ‘ベンガルタイガー’)、そしてアマランサス‘ベルベットカーテン’が、異国情緒を醸しています。夏の花とグラス類とシードヘッドが織りなすシーンは、美しい絵画のようです。 【写真中の主な植物】ミソハギ、バーベナ・ボナリエンシス、アガスターシェ‘アパッチサンセット’、モナルダ、ルドベキア‘ゴールドストラム’、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、アキレア‘ウォルターフンク’、ルドベキア‘タカオ’、ロシアンセージ‘デニムレース’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、セダム‘オータムジョイ’、 セダム‘パープルエンペラー’、セダム‘マトロナ’、ヘレニウム‘モーハイムビューティ’、ヘレニウム‘マルディグラ(マーティグラス)’、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、アマランサス‘ベルベットカーテン’、ペルシカリア‘ロゼア’、エキノプス‘プラチナムブルー’、クニフォフィア‘ルーペリ’、リクニス・コロナリア、ヒオウギ ほか 6月の様子 さまざまな形や質感の組み合わせで、ガーデンはボリューム豊かな広がりを見せています。草丈のあるバーベナ・ボナリエンシスの紫の花が、この時季の植栽のなかでひときわ目を引きます。その周囲では、幾層にも重なる厚みのある花々がほどよくよく主張しながら、美しいシーンを構成しています。 【写真中の主な植物】バーベナ・ボナリエンシス、モナルダ、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ゲウム‘トータリータンジェリン’、アキレア‘ウォルターフンク’、リクニス・コロナリア、ヘレニウム、メリアンサス・マヨール、ロシアンセージ‘デニムレース’、アリウム‘マジック’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、アガスターシェ‘アパッチサンセット’、セダム・マトロナ、セダム‘オータムジョイ’、ヘレニウム‘モーハイムビューティ’、ヘレニウム‘マルディグラ(マーティグラス)’、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、ヘリオプシス‘バーニングハーツ’、エキノプス‘プラチナムブルー’ほか 5月の様子 前列では、ゲウムやアキレアのボリュームのある茂みの中から、幾本ものアリウムが立ち上がり、中央部分で鮮やかな調和を見せています。また花壇の端では、深紅のキンギョソウが満開を迎え、濃厚なカラーが差し色になっています。一方、後列には開花を控えたボリュームのある植栽が並び、前列を引き立てるグリーンの背景として存在感を発揮しています。 【開花中の植物】アリウム‘マジック’、ネペタ‘ウォーカーズロウ’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ゲウム‘トータリータンジェリン’、アキレア‘ウォルターフンク’、メリアンサス・マヨール、リクニス・コロナリアほか 4月の様子 先月まで静かだったガーデンは、球根類が一気に花を咲かせ始め、本格的な春の訪れを感じさせています。白×青×オレンジのビビッドな花色が際立ち、全体的にパキッとした印象です。そのにぎやかな花々を取り囲むように、宿根草の葉がふんわりと茂り、ボリューム感のある景観をつくり出しています。遠くから眺めても目を引く、表情豊かなガーデンです。 【写真中の主な植物】上左/上右/スイセン・タリア、チューリップ‘ショーグン’、ムスカリほか 下左/キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ムスカリほか 下右/ハナニラほか 3月の様子 先月まで、ガーデンの大部分がバークの色で覆われていましたが、球根類が一斉に芽吹き始めてから、景色は一気に瑞々しく彩り豊かな表情へと変わりました。芽吹いたばかりの緑が、ひときわ美しく輝いています。まだ丈の低い宿根草と球根類のなかで、メリアンサス・マヨールが存在感を放ち、まるで象徴的なアイコンのように、ガーデン全体の成長を牽引しています。 【写真中の主な植物】上左/アリウム‘マジック’、フェスツカ・グラウカ‘ブルーセレクト’、アキレア‘テラコッタ’、バーベナ ボナリエンシスほか 上右/ムスカリ、フェスツカ・グラウカ‘ブルーセレクト’ほか 下左/アリウム‘マジック’ 、エキノプス‘リトロ’、スイセン ‘タリア’ ほか 下右/メリアンサス・マヨール、銅葉キンギョソウほか 2月の様子 成長の早い銅葉キンギョソウと、丈のあるメリアンサス・マヨールの組み合わせが、この時季ならではの見どころです。ブルーグレーの葉が美しいアシズリノジギクの、こんもりとした姿も印象的。一角では、ムスカリ・アルメニアカムの芽出しが確認できます。 【写真中の主な植物】上左/銅葉キンギョソウ‘ブラックプリンス’、メリアンサス・マヨール 上右/アシズリノジギク 下左/サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、ゲウム‘トータリータンジェリン’ほか 下右/ムスカリ・アルメニアカム 1月の様子 大きめなバークでごつごつとマルチングされたガーデンは、一見ワイルドな印象です。しかし、植物はやわらかな趣の宿根草が多く使われていて、そのギャップが面白みを感じさせます。この時期は、メリアンサス・マヨールがオーナメンタルな存在感を発揮。 【写真中の主な植物】上左/カラマグロスティス‘カールフォスター’、クニフォフィア ‘ルーペリ’ほか 上右/アキレア‘ウォルタープング’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、ラックス‘ラックス’ほか 下左/メリアンサス・マヨール、銅葉キンギョソウ ‘ブラックプリンス’ほか 下右/ラナンキュラス・ラックス ‘サティロス’、エキノプス ‘リトロ’ほか 12月の様子 コンテストガーデンD『SurFIVE Garden』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る コンテストガーデンE「東京サバンナ・バイ・ザ・ベイ」 〜地の記憶と環境を翻訳する庭 【作品のテーマ・制作意図】 かつて廃棄物で埋め立てられたこの島には、現在ユーカリの森を中心とした強健な植生が根づき、都市にありながら原始的で異国的な景観を生み出しています。今回、植栽地となるこの森の縁に広がる強い日射と潮風にさらされた芝生を目にしたとき、「ここは都市の果てに現れたアーバン・サバンナだ!」と直感しました。 植物を単なる装飾に限らず、この地固有の「環境を翻訳する存在」と捉え、来園者が海風・光・湿度・熱といった目に見えない環境を感覚・知覚できる場をつくります。「東京サバンナ」は景観的なサバンナの模倣ではなく、夢の島の歴史と環境条件から必然的に現れた都市の新しい風景です。都市と自然の狭間に生まれたこの庭を通じて、来園者が環境や植物との関わりを見つめ直し、都市園芸の新たな可能性を感じ取るきっかけとなることを願います。そしてこのガーデンが、見た目の美しさと維持のしやすさを兼ね備えた、持続可能な宿根草ガーデンの新しいスタンダードとして育まれれば幸いです。 【主な植物リスト】 宿根草:ビゲロウィア・ヌッタリー/エゾノヨロイグサ/ハマボウフウ/ヒューケラ‘シャムロック’などグラス類:カラマグロスティス‘カールフォスター’/パニカム‘ヘビーメタル’/セスレリア・オータムナリス/フェスツカ・アメジスティナなど コンテストガーデンE 月々の変化 9月の様子 涼しい秋風が、繊細でふわふわとした姿の草花の上を吹きわたり始めました。黄色い小花とワインレッド~茶褐色の色彩がこの時季のメインカラー。それらに加え、長期間オレンジの花を咲かせ続けているアガスターシェ‘タンゴ’の大株が、ガーデンの見ごたえを高めています。一角ではピンクのセダムの花がアクセントとなって、スパイスを効かせています。 【写真中の主な植物】アガスターシェ‘タンゴ’、エキナセア‘ファタルアトラクション’、エキナセア‘グリーンジュエル’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、ルドベキア‘リトルゴールドスター’、カラミンサ‘マーベレットホワイト’、セダム‘クラウドウォーカー’、クナウティア‘マースミジェット’、コレオプシス‘ムーンビーム’、ヘレニウム‘ソンブレロ’ ほか ●タイトルへ戻る 8月の様子 これまでやさしい雰囲気だった植栽は、キク科の黄色の花々が夏の日差しを力強く反射して、ぐっとワイルドさが増しています。細い花茎を伸ばすクナウティアやサクシセラなどが、スキザクリウムやセスレリアなどのグラスとともに揺れ、草原に吹き渡る風を感じさせています。 【写真中の主な植物】アガスターシェ‘タンゴ’、アスター‘クリスティナ’、エキナセア‘ファタルアトラクション’、エキナセア‘グリーンジュエル’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、ルドベキア‘リトルゴールドスター’、カラミンサ‘マーベレットホワイト’、セダム‘クラウドウォーカー’、クナウティア‘マースミジェット’、コレオプシス‘ムーンビーム’、ヘレニウム‘ソンブレロ’、 サクシセラ‘フロステッドパール’ ほか 7月の様子 丈の低い花々が次々に開花し、コンパクトなグラスとあいまって、花の群れ咲く草原の趣です。大人の背丈を超えるカラマグロスティスの群植がデザインに変化をもたらし、動物が顔を出しそうな雰囲気も感じさせています。 【写真中の主な植物】アガスターシェ‘タンゴ’、アスター‘クリスティナ’、エキナセア‘ファタルアトラクション’、エキナセア‘グリーンジュエル’、スタキス‘ウッキー’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、ルドベキア‘リトルゴールドスター’、カラミンサ‘マーベレットホワイト’、ゴニオリモン・コリナム、クナウティア‘マースミジェット’、コレオプシス‘ムーンビーム’、ヘレニウム‘ソンブレロ’ ほか 6月の様子 丈の低いカラフルな花々が咲き広がり、まさに花の美しいサバンナを思わせる風景です。どれも繊細な印象ですが、なかにはビゲロウィア・ヌッタリーやハマボウフウなど、不思議な草姿の植物も植えられており、一つひとつ丁寧にのぞき込んで楽しみたくなる植栽です。 【写真中の主な植物】ダイアンサス・カルスシアノルム、アルメリア‘アルバ’、スタキス‘ウッキー’、アンテミス‘ドワーフホーム’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、ゲウム‘マイタイ’、ルドベキア‘リトルゴールドスター’、ハマボウフウ、リアトリス‘コボルト’、セダム‘クラウドウォーカー’、カラミンサ‘マーベレットホワイト’、アリウム‘サマービューティー’、クナウティア‘マースミジェット’、コレオプシス‘ムーンビーム’ほか 5月の様子 ガーデンのあちらこちらで草花の開花が進み、春のにぎわいを見せ始めました。野草のような華奢な草花とグラス類で構成された原野を思わせる風情の中、ひときわ目を引くのがアンテミス‘ドワーフフォーム’。元気をもらえるようなビタミンカラーが、見る人に初夏の訪れを感じさせます。 【開花中の植物】アンテミス‘ドワーフフォーム’、ダイアンサス・カルスシアノルム、アルメリア‘アルバ’、モナルダ・ブラドリアナ、アルケミラ・サクサティリス、ペンステモン・メンサラム、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ゲウム‘バナナダイキリ’、アルメリア‘モーニングスターディーブピンク’ 4月の様子 ほかの植物よりひと足早く丈を伸ばしていたフロックス‘ラファミー’が満開を迎えました。春風にふわふわと揺れる淡いブルーの花が可憐で、ナチュラルな風景を描いています。先月から咲いているアルメリアのピンクの花も花数を増やし、ゲウムやネペタもちらほらと花を咲かせ始めました。まだ小さく柔らかなグラスの葉が、やさしく目に映ります。 【写真中の主な植物】上左/フロックス・ディバリカタ‘ラファミー’ 上右/アルメリア‘モーニングスターディープピンク’ほか 下左/ゲウム‘マイタイ’、セスレリア‘グリーンハイブリッド’ほか 下右/ネペタ‘キャッツパジャマ’、ゲウム‘バナナダイキリ’ほか 3月の様子 長い乾季を越えて雨季を迎えたサバンナのように、ガーデンが静かに動き出しました。宿根草はまだ成長を始めたばかりで、近くに寄らないとその姿がよく見えないほどですが、そんななか、早くもアルメリア ‘モーニングスターディープピンク’が一輪、小さな花を咲かせ始めています。 【写真中の主な植物】上左/フロックス・ディバリカタ‘ラファミー’ 上右/アリウム‘ミレニアム’ほか 下左/アンテミス‘ドワーフフォーム’ 下右/アルメリア‘モーニングスターディープピンク’ 2月の様子 先月はまだ見られなかった植物があちこちで姿を現し、静けさに包まれていたガーデンも、少しずつ活動を始めました。苗はまだ小さいものの、さまざまな葉形が見られ、デザイン的にバラエティに富んでいるのが、この段階からうかがえます。 【写真中の主な植物】上左/フロックス・ディバリカタ‘ラファミー’ 上右/ダイアンサス・カルシアナム 下左/ペルシカリア・アフィニス 下右/トリトマ‘グリーンジェイド’ 1月の様子 バーク堆肥でマルチングされたガーデンには、植物たちがまだまだぬくぬくと眠っているかのような静けさが広がっています。しかし表土をよく観察すると、小さな葉をのぞかせ始めた宿根草の姿があり、強い生命力が感じられます。これからどのような風景が描かれていくのか、まったく想像がつかないだけに、今後の成長への期待がいっそう高まります。 【写真中の主な植物】上左/ゲウム‘バナナダイキリ’ 上右/リベルティア‘ゴールドストライプ’ 下左/ヒゲロウィア・ヌッタリー 下右/ポテンティラ‘ヘレンジェーン’ 12月の様子 コンテストガーデンE『「東京サバンナ・バイ・ザ・ベイ」 〜地の記憶と環境を翻訳する庭』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る 5つの花壇のコンセプトと作庭について詳しいレポートはこちらをチェック! 第4回コンテスト会場は「都立夢の島公園」 ユーカリやデイゴ、ヤシなどの熱帯・亜熱帯植物が茂る緑豊かな都立夢の島公園。コンテストガーデンの並びには、熱帯植物館も隣接。 2022年に代々木公園から始まった「東京パークガーデンアワード」。第2回の神代植物公園、第3回の砧公園に続き、4回目の舞台となる「夢の島公園」は、運河に囲まれた人工島の中にある都立公園です。園内には、熱帯植物館やスポーツ施設、マリーナ、広大な芝生広場があり、都心からもアクセスしやすい人気のスポット。この海辺の公園で、コンテストが繰り広げられます。 第4回のテーマは「海辺のサステナブルガーデン」 今回ガーデンが設けられるエリアは、『夢の島熱帯植物館』西側のグリーンパークの一画で、公園のシンボルであるユーカリの樹林地に面しています。広がる波をイメージした2本のウェーブガーデン(約24㎡)に、海辺の環境に適した宿根草を植栽。背景のユーカリとも調和する、ロングライフ・ローメンテナンスなガーデンが制作されます。2025年12月、土壌改良から作庭が行われ、11月の最終審査を迎えるまで、必要に応じてメンテナンスを実施。近年の激しい気候変動、とくに厳しい酷暑への対応も重要な課題です。3回の審査を経てグランプリが決定するまで、5名の入賞者はさまざまな予測を立てながら庭と向き合っていくことになります。 第4回 東京パークガーデンアワード in 夢の島公園 最終審査までのスケジュール コンテストに挑戦する5名の入賞者が1年を通してガーデン制作に挑む「東京パークガーデンアワード」。2025年12月中旬に、それぞれの区画で作庭が完了しました。その後、4月は春の見頃を迎えた観賞性を審査する『ショーアップ審査』、7月は梅雨を経て猛暑に向けた植栽と耐久性を審査する『サステナブル審査』、11月は秋の見頃の観賞性と年間の管理状況を審査する『ファイナル審査』が行われ、グランプリが決定します。 【審査基準】公園の景観と調和していること/公園利用者の関心を得られる工夫があること/公園利用者が心地よく感じられること/植物が会場の環境に適応していること/造園技術が高いこと/四季の変化に対応した植物(宿根草など)選びができていること/「持続可能なガーデン」への配慮がなされていること /メンテナンスがしやすいこと/テーマに即しており、デザイナー独自の提案ができていること/総合評価 ※各審査は別途定める規定に従い、審査委員による採点と協議により行われます。 コンテストガーデンを見に行こう! Information 都立夢の島公園「グリーンパーク」内所在地: 東京都江東区夢の島2-1電話: 03-3522-0281https://www.yumenoshima.jp/park開園時間:常時開園※サービスセンター及び各施設は、年末年始は休業。営業時間等はサービスセンターへお問い合わせ下さい。入園料:無料(一部有料施設あり)アクセス:東京メトロ有楽町線(Y24)・JR京葉線・りんかい線「新木場」下車、徒歩7分。東京メトロ東西線「東陽町」(T14)から都バス(東陽町-新木場、東陽町-若洲海浜公園)「夢の島」下車。高速湾岸線「新木場インター」より5分駐車場:有料
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【夏の癒やし旅】フランスの美しい石壁に囲まれた「五感の庭」で多様な1,500種の植物に触れる
中世へタイムスリップ。レマン湖畔の美しい村から レマン湖畔のフランスの最も美しい村のひとつ、イヴォワールの中心にある「五感の庭」は中世インスピレーションの現代の庭。小規模ながらさまざまな個性をもったロマンチックな庭空間が広がる、小さな宝石のような庭です。 イヴォワール村の港から城塞を眺める。 湖側からイヴォワール村へのアプローチに見えるのは、ハンギングバスケットに飾られたシャレーや中世の城塞で、一気に中世の世界に迷いこんでいくよう。古い街並みの坂を登っていくと、風情のある石壁に囲まれたこの「五感の庭」があります。 中世の佇まいの村の中心の石壁に囲まれた庭園の入口。 かつて14世紀に湖上を運行する船舶を監視するために建設された城塞の近隣には、ポタジェ(菜園)がつくられていました。17世紀以来の所有者の末裔であるイヴとアンヌ=モニク・ド・イヴォワールが、その菜園跡を再生するプロジェクトに着手したのは今から40年ほど前の、1986年のこと。当時デザインを担当したのはフランスの庭園デザイナー、アラン・リシェール(1947-2014年)です。 中世の庭のイメージ ところで、中世の庭が現在までそのまま残っていることは、残念ながらまずありません。現代の私たちが想像するヨーロッパ中世の庭のイメージは、絵画や文学作品、また近年では庭園の考古学からくるものです。中世の庭は、外敵から身を守るための石壁や垣根などで囲まれた、安全な空間、心身の休息の場として捉えられていました。 庭園散策のスタートは、小川が流れるアルプスの植物コーナー。エーデルワイスも満開。 中世の庭に典型的な、中心に噴水をおいた四分割の配置は、一見シンプルに見えますが、天国の4つの川、エデンの園といった多くの象徴に溢れています。さらに生垣で構成されるラビリンス(迷宮)も、中世以来の庭と深く結びつけられてきたモチーフで、迷宮は一種の人生の通過儀礼の場になぞらえられ、中心へと導かれる散策者たちは、そこで宗教的または哲学的な啓示に到達すると考えられてきました。 イヴォワールでは、そうした中世の庭を着想源として、迷路のように構成された園路を巡って、五感を覚醒する庭の空間でさまざまな植物と触れ合い、自分自身の感覚で、その世界を再発見していくような散策が仕組まれています。心地よく、大人も子どもも一緒に楽しめる体験型の散策であり、かつ、いつのまにやら不思議と心も落ち着き、生命力が静かに蘇るような、癒やしの庭でもあります。 五感を巡るラビリンス(迷宮)の庭 青~紫~ローズ系の鮮やかな色あいの草花で飾られた「視覚の庭」。 入り口すぐ、散策の最初を飾るのは、土地柄を反映するアルプスの草原の植物たちの植栽コーナーです。アルプスといえば山野草、エーデルワイスもしっかりこちらで確認できます。そして、ヒイラギやクマシデなどの生け垣と、エスパリエ仕立てのリンゴの木々で仕切られた迷宮に迷いこんでいきましょう。 迷路のような細い園路で繋がる、それぞれに異なるテーマの庭は、生け垣とエスパリエ仕立ての果樹で完全に囲まれ、外からは見えないようなっています。 コスモス、ラベンダー、サルビア、バラやアリウムなど、青紫~ローズ系を中心にした鮮やかな色彩に迎えられる「視覚の庭」、続く「触覚の庭」には、グラス類、トゲトゲしたアザミや、ふわっとやわらかな葉っぱの植物などを触ってみます。 ふわふわとグラスが揺れる「触覚の庭」で、多彩なテクスチャーの葉っぱたちに触れてみる。 そして、次は香り高いバラやユリが咲く「嗅覚の庭」へ。クラシックな花の香りばかりでなく、チョコレートやイチゴの香りのミント、カレーやコーラなどユニークな香りが体験できます。少し高めの位置のバスケットの中に何十種類のミントやセージ、ペラルゴニウムの鉢が設けられているのは、見た目に整うばかりでなく、触って香りを嗅ぐにもちょうどよく、いいアイデアです。 「嗅覚の庭」では、ユリやバラなどの古典的な花の香りを愛で、チョコレートやカレーなど変わった香りを発見。大人も子どももウキウキしてきます。 「味覚の庭」ではステビアの鉢やカマンベールチーズの味! がする植物が展示されていて、実際葉っぱを食べてみることができます。少しずつちぎって食べられた葉っぱをみていると、私たちもポタジェにくる虫たちも、あまり違いがないのかも、とすら思ってしまうほどです。そして「聴覚」を司る、庭園全体の中心部に設られた鳥たちのための噴水に耳をすましてみましょう。 可愛いポタジェ(菜園)は食用植物の「味覚の庭」。ステビアなどを試食できます。 徐々に植物世界に開かれる感覚で辿り着くのが、クロワートル(回廊)と名付けられた薬草の庭。中世の修道院のクロワートルを思わせる、噴水を囲んで四分割された空間には、薬草植物園になっています。こちらはそのままでは有毒な植物もあるゆえに、味見は厳禁です。 噴水を囲んで、薬用植物が植栽された「クロワートル(回廊)の庭」。 「魔法の植物」コーナーには、白いケシの花やマンゴンドラ。 そして迷宮の終わりには、ルネサンス時代に大人気だった「ティサージュ」と呼ばれるモチーフの庭。香りの高い白バラと野生のオーツ麦の列がチェッカーボードのように交差する、シンプルな幾何学模様の美しい植栽です。ティサージュは「調和」を象徴するモチーフなのだそうで、人と自然の調和、生物多様性の調和、など現代の庭が目指す調和の世界をも象徴しているようなのが見事でした。 白バラと野生のオーツ麦の列が交差する、コントラストと調和がテーマのルネサンス風「ティサージュ」の庭の様子。シンプルながら印象深い。 今なお深まる植物たちの物語 2,500㎡と決して広くはない全体面積のなか、8つのテーマの庭で構成される迷宮仕立ての庭には、当初の900種から大幅に増えて、現在1,500種以上の植物が植栽され、また庭や植物の歴史から着想されるさまざまな象徴が散りばめられた、豊かな物語が語り継がれています。 規模の関係で庭のほとんどの手入れは手作業で行わなければならないのだそうですが、つくられて40年が経過した庭園の様子は、大きく育った樹木からはその成熟が感じられるとともに、美しく管理が行き届いており、時間を味方にして進化してきた様子が窺えるのも魅力的です。 西日が美しい閉園間際の庭園ではガーデナーが丁寧に花がら摘みをする姿が。
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花と植物をめぐる、シドニーの週末マーケット散歩
「シドニー・フラワー・マーケット(Sydney Flower Market)」/冬の早朝に出会う、南半球の力強いネイティブフラワー シドニーの冬の朝。まだ街が目覚める前の時間に、世界中のフローリストを魅了する植物たちが集まる場所があります。それが、早朝5時から9時頃までという短い時間だけ開かれる、市中心部から西へ約 15 キロのフレミントン(Flemington)にある「シドニー・フラワー・マーケット」です。ここはオーストラリア最大規模を誇る花の卸売市場。その歴史は古く、1975 年に現在の場所へ移転して以来、50 年近くにわたりシドニー中のフローリストたちのインスピレーションの源であり、街を彩る花市場として愛され続けてきました。 通常はプロのフローリストたちが仕入れに集まる本格的な市場ですが、一般の私たちも買い物を楽しむことができます。早朝の澄み切った冬の空気の中に一歩足を踏み入れると、そ こには広大な敷地に100以上の出店者がひしめき合い、朝一番の活気と熱気に満ちあふれています。 シドニーの冬、7月のフラワーマーケット 市場の主役は、なんといっても南半球の冬にベストシーズンを迎えるエネルギッシュな植物たち。日本では残暑の頃ですが、ここ冬のシドニーでは、オーストラリア固有の植物だけでなく、同じ南半球の個性豊かな仲間たちが最も美しく輝く季節です。そんな賑やかな市場の中でも、ひときわ多くの人々を惹きつけ、私がその素晴らしさに最も心を奪われたのが「East Coast Wildflowers(イーストコースト・ワイルドフラワーズ)」のブースです。ここには、多種多様なワイルドフラワーが並び、そのディスプレイのセンスはまるで洗練されたボタニカルアートのよう。常に多くの人々で大賑わいを見せている、市場きっての人気スポットです。 色鮮やかなワイルドフラワーが並ぶ「East Coast Wildflowers」は、市場でもひときわ人気を集める存在。 一歩足を踏み入れると、寒さを吹き飛ばすほど鮮やかな色彩が目に飛び込んできます。特に目を引くのが、圧倒的な存在感を放つプロテアの仲間たち。実はプロテアは南アフリカ原産の植物です。遠く離れた南アフリカとオーストラリアですが、かつて同じゴンドワナ大陸を構成していた地域。そのため、ヤマモガシ科(Proteaceae)の植物たちがそれぞれ独自の進化を遂げてきました。そんな太古のつながりを持つプロテアは、今やオーストラリアのボタニカルスタイルにも欠かせない存在です。 淡いピンクのグラデーションが気品漂うプロテア‘ピンクアイス’や、大輪でまさに花の王様の風格を持つキングプロテアが、圧倒的な存在感で見る人の心を惹きつけます。 左/ピンクのグラデーションが美しいプロテア‘ピンクアイス’(学名:Protea 'Pink Ice') 右/大輪の花姿がひときわ目を引くキングプロテア(学名:Protea cynaroides) そしてプロテアと並び、オーストラリアを代表するネイティブプランツであるバンクシアも、ユニークな個性を競い合っています。鳥の羽のような葉と愛らしい形のバンクシア・バクステリ、もこもことした質感が冬の温もりを感じさせるバンクシア・バウエリなど、日本ではまだ一般的とはいえない品種が、現地ならではのダイナミックなボリュームで迎えてくれます。 左/淡いピンクの花色が印象的なバンクシア・バクステリ ( 学名:Banksia baxteri) 右/もこもことした花姿が愛らしいバンクシア・バウエリ(学名:Banksia baueri) さらに、冬のシドニーの市場で忘れてはならないのが、ブースを明るい黄色に彩るワトル(アカシア)の仲間です。オーストラリアの国花であるゴールデン・ワトルとはまた違う魅力を持つ、パール・ワトルもこの季節ならではの存在です。日本でも「パールアカシア」や「ミモザ」の名前で親しまれている植物ですが、夜明けの澄んだ空に映える鮮やかなパウダーイエローの花と、スタイリッシュなシルバーグレイの葉のコントラストは、寒さをふんわりと温かく包み込んでくれます。 シルバーリーフと黄色い花のコントラストが印象的なパール・ワトル(学名:Acacia podalyriifolia) お花だけでなく、シルバーグレイの美しい葉とユニークな実が魅力のユーカリ・プレウロカルパなどのグリーンも充実しており、ただ眺めているだけで、オーストラリアならではのボタニカルライフの豊かさが伝わってきます。East Coast Wildflowers のスタッフさんが、「今からドライフラワーにしておけば、12 月のクリスマスリースにも美しく使える」と教えてくれたことがきっかけで、それ以来、私は毎年この時期になるとユーカリ・プレウロカルパを買って帰るようになりました。自宅の壁に吊るし、ゆっくりとドライになっていく姿を眺めながら、数カ月先の「夏のクリスマス」に思いを馳せる――そんなひとときも、シドニーならではの季節の楽しみです。 左/市場に並ぶフレッシュなユーカリ・プレウロカルパ(学名:Eucalyptus pleurocarpa) 右/自宅の壁に吊るして楽しんでいる、ユーカリ・テトラゴナ(学名:Eucalyptus x tetragona)とベルガム(Bell Gum)のドライフラワー。 花選びやちょっとした疑問にも、生産者さんたちは冬の寒さを忘れさせてくれるような温かな笑顔で応えてくれ、ドライフラワーの楽しみ方や季節ならではの植物の魅力など、さまざまなアイデアを教えてくれます。花を買うだけではなく、植物が持つ季節のリズムや、生産者さんとの会話まで楽しめること。それこそが、冬のシドニー・フラワー・マーケットならではの魅力なのかもしれません。 「The Rocks Markets (ザ・ロックス・マーケット)」/歴史ある石畳の街で、ボタニカルアートと甘い冬のぬくもりに出会う 花市場の朝の熱気とは対照的に、週末の「ザ・ロックス・マーケット」には、歴史ある街並みに溶け込むような、ゆったりとした時間が流れています。ロックスの歴史は、1788 年にイギリスの第一船団が上陸し、オーストラリア最初のヨーロ ッパ人入植地が築かれた時代まで遡ります。19世紀に建てられた砂岩の倉庫や古いレンガ造りの建物、趣あるレンガ舗装の路地が今も残るこのエリアは、一歩足を踏み入れるだけで、まるでヨーロッパの古い港町を訪れたかのような情緒に包まれます。澄み切ったシドニーの冬空の下、歴史の面影を残す美しい街並みを眺めながら歩く時間は、それだけで贅沢なひとときです。 歴史あるレンガ造りの街並みが美しい、冬の The Rocks Markets。 中でも目を引かれたのが、ボタニカル&バードアーティスト、Paula Church さんのブースです。そこには、オーストラリアの力強いネイティブプランツや、カラフルな野鳥たちを描いた作品が並びます。フラワーマーケットで実際に目にした植物が、今度はアートとして表現されているのを見ると、この国では植物が単なる自然ではなく、人々の暮らしや文化の中に深く根付いていることを改めて感じます。 オーストラリアのネイティブプランツや野鳥を描いた作品が並ぶ、ボタニカル&バードアーティスト、Paula Church さんのブース。 アートを楽しみながら、歴史あるレンガ舗装の路地を歩いていると、今度は甘い香りに誘われます。色とりどりのヌガーやファッジが、まるで小さなアート作品のように並んでいます。オーストラリア原産の素材を使った「Australian Bush Native Flavours Collection」は、この土地ならではの植物の恵みを、お菓子という形で気軽に楽しめるのも魅力です。温かいコーヒーを片手にいただく色とりどりのヌガーやファッジは、冷えた体にじんわりと染み渡る最高のぬくもりを届けてくれます。見た目の美しさだけでなく、贈り物としても喜ばれること間違いなしの逸品です。 色とりどりのお菓子が美しく並び、道行く人の足を止めている「The Village Providore(ザ・ヴィレッジ・プロヴィドール)。 歴史ある街並みの中で出会うアートや甘い香りは、冬のシドニーをゆっくりと味わう、心豊かなひとときを与えてくれます。 Kirribilli Markets (キリビリ・マーケット) / ハーバーを望む街で見つけた、植物のある暮らし 歴史の面影を残すザ・ロックスから、シドニーの象徴であるハーバーブリッジを渡った先に広がるキリビリ。美しい湾沿いのこの街で、1976 年から地元の人々に愛され続けているのが「キリビリ・マーケット」です。毎月 2 回開催されるマーケットには約 220 ものブースが並び、目の前にはハーバーブリッジとオペラハウス、そして青く輝く海が広がります。澄み切った冬空の下、心地よい潮風を感じながら、家族や友人とゆったりと週末を過ごす人々の姿が印象的です。 ハーバーブリッジを望むキリビリ・マーケット。冬の澄んだ青空の下、多くの人々で賑わいます。 このマーケットで特に印象的だったのは、植物が特別なものとしてではなく、人々の暮らしの中にごく自然に溶け込んでいることでした。ハンドクラフトが並ぶ「Cedar Lodge Home Wares & Produce」のブースでは、ユーカリのグリーンがやさしく空間を彩り、まるで一つのインテリアのような温かな雰囲気が広がっていました。ブースの奥で優しく迎えてくれたのが、ネイティブフラワーをモチーフにしたフェルト作品を手がけるマーゴット・ウェブ(Margot Webb)さんです。彼女が手がける『Joy Poppet Pot』は、小さなポットの中に、それぞれの植物が持つ物語やメッセージを込めた愛らしい作品です。 ユーカリが彩る温かなブースで迎えてくれた、フェルトアーティストのマーゴット・ウェブさん。植物とハンドクラフトが自然に調和する、キリビリらしい風景。 小さなポットに入ったゴールデン・ワトルの作品には、「ゴールデン・ワトルはオーストラリアの国花であり、記憶、希望、そして再生を象徴しています」との説明が添えられていました。ほかにもジェラルドトン・ワックス、クリスマス・ベル、オーストラリアン・ブルーベル、フランネル・フラワーといったネイティブフラワーから、ジャカランダなどシドニーの街並みを彩る植物たちまで、温かみのあるフェルトで表現されています。花を飾るだけではなく、植物をモチーフにしたアートを暮らしの中で楽しむ。そんなオーストラリアらしい感覚が、この愛らしい一角からも伝わってきました。 ゴールデン・ワトルをはじめ、オーストラリアの植物や動物をモチーフにした愛らしい『Joy Poppet Pot』。 植物との付き合い方は、目で楽しむだけにとどまりません。マーケットでは、ネイティブ植物の恵みを生かしたアロマやスキンケアにも出会いました。「Floramedica」のブースに並ぶ石鹸やアロマオイルは、すべてカタリン・ケレメン(Katalin Kelemen)さんが一つひとつ丁寧に手づくりしているものです。 植物を「飾る」だけではなく、「香り」として暮らしに取り入れる。そんなオーストラリアらしいボタニカルライフを伝えてくれた、 Floramedica のカタリン・ケレメンさん。 数ある商品の中でも、カタリンさんが特にオーストラリアの植物を使っていると教えてくれたのが、爽やかな香りのレモンティーツリー(Lemon Tea Tree)や、紫色のマーブル模様が美しいレモンマートル(Lemon Myrtle)のハンドメイド石鹸でした。小さな石鹸の中にも、この土地ならではの植物の恵みがぎゅっと詰まっています。 オーストラリアの植物の恵みを香りとして楽しむ、Floramedicaのハンドメイド石鹸とアロマオイル。 植物を「飾る」だけではなく、「香り」や「癒やし」として暮らしに取り入れる。そんなボタニカルライフもまた、オーストラリアらしい豊かさの一つなのかもしれません。早朝のシドニー・フラワー・マーケットでは、植物そのものが持つ生命力に触れました。そしてザ・ロックス・マーケットでは、植物がアートや食へと広がる豊かな文化に出会いました。ここキリビリで感じたのは、植物を特別なものと構えることなく、ごく自然に暮らしへ取り入れている人々の姿でした。 シドニーの冬のマーケットを巡っていると、植物は特別なものではなく、人々の暮らしに寄り添い、季節を感じさせてくれる身近な存在であることに気づかされます。花として愛で、アートとして楽しみ、香りとして暮らしに取り入れる――。そんなボタニカルライフに出会えることこそ、シドニーのマーケット巡りの何よりの魅力なのかもしれません。
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【緑の街の最先端へ!】庭づくりにも活かせる麻布台ヒルズの魅力を探ろう
有機的なビルの輪郭と、植栽の融合が魅力! 麻布台ヒルズ外観(神谷町駅方面より)。 近代以降の日本の大型建築は、その多くが“直線”により構成されてきました。新宿新都心の高層ビル群などは特にそれが顕著で、同じく森ビルが管理する六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズでさえも、所々に曲線を有しつつ基本的には従来の直線による箱型のフォルムをしています。 一方で麻布台ヒルズは、全体がうねる波のような形をした低層建築(ガーデンプラザA~D)が最大の特徴。最寄りの神谷町駅から地上に出た時、誰もがこの有機的なフォルムに目を奪われるのではないでしょうか。設計を担当したのは、イギリスに拠点を構える有名な建築設計集団「ヘザウィック・スタジオ」。彼らは低層建築のほか、ランドスケープすなわち外構部や広場のデザインも手掛けています。 麻布台ヒルズアリーナと大屋根「The Cloud」。 中央広場の要ともいえる麻布台ヒルズアリーナにおいても、同じくヘザウィック・スタジオが手掛けた有機的なデザインの大屋根「The Cloud」が目を惹きます。ここでは季節に合わせた多彩なイベントが開催されており、麻布台ヒルズでも一際賑わいを見せる空間となっています。 やさしい清涼感をもたらす、中央広場のせせらぎ。 曲線美は建築だけでなく、中央広場の水場や園路にも採用されています。緩やかな弧を描くせせらぎは、自然な雰囲気の石組で構成され、豊かな緑につつまれる様はさながら自然林の中の清流のよう。東京都心部とは思えない水と緑の美を堪能できることでしょう。 「立体緑園都市」を巡り歩こう 藤本壮介氏が手掛けた森JPタワー タワープラザ入口。 麻布台ヒルズを始めとする森ビルの街づくりは「Vertical Garden City -立体緑園都市-」という思想に基づいています。つまり人の過ごす場所を高層化し、その足下に緑地等を広げることで鳥や虫などの生きものが暮らす場所を作っていこうという考え方です。実際、1986年に竣工したアークヒルズを皮切りに、森ビルはこれまでに約12ha(東京ドーム約2.6個分)の緑地を東京都心部につくり上げてきました。 その緑地もまた、麻布台ヒルズにおいては三次元的であり、限られた敷地面積内で可能な限り多くの花と緑が楽しめるように設えられています。中高木から下草までと植物のバリエーションが広いことはもちろん、時にはバビロンの空中庭園さながらに植栽スペースそのものが重なって立体展開され、来訪者を魅了しています。 ガーデンプラザの屋上緑化。 屋上緑化そのものは以前から行われてきましたが、麻布台ヒルズでは高低差のある地形を生かし、低層部の屋上を含めて緑を連続させているのが特徴です。しかもそれが自然の野山さながらにたっぷりと“緑”をたたえる麻布台ヒルズの先鋭的な緑化は、どの角度から眺めてもフォトジュニック。ぜひ、散策しながらお気に入りのワンシーンを探してみてください。 日本在来の四季の山野草にウットリ 7月、中央広場のせせらぎで開花するオミナエシ、キキョウ、コオニユリなど。 イギリスのデザイナーによって設えられた緑地ですが、実際に歩いてみると日本に元からある植物(在来種)が非常に多いと分かります。中央広場ではそれが特に顕著で、例えば夏場であればせせらぎ沿いにキキョウやカワラナデシコ、オミナエシなどが開花。秋深まればツワブキなどのキク科の植物が花を咲かせます。樹木に目を向けても、サクラやモミジなどの紅葉する落葉樹が多く、日本らしい四季の変化を体感できることでしょう。 建物に隣接した半日陰環境における、アジサイやギボウシなどの混植例。 また、大型建造物に囲まれる麻布台ヒルズの緑地では、一日中日光が当たる場所は少なめ。そのため、半日陰環境に強いアジサイやギボウシの仲間が広い範囲で活躍しています。花色だけでなく、葉の形や色のバリエーションに富んだこれらの植物の組み合わせ方は、日照量に悩まされがちな家庭園芸でも大いに参考となるはずです。 ガーデニングの参考になる“埋め”の植栽をチェック 同じ“緑の葉”というカテゴリでも、色の濃淡や形の異なるものをブロック分けして植え込むことでお洒落な植栽デザインに。 豪華絢爛に咲く花は確かに魅力的ですが、観賞期間は1年の内でもごくわずか。そこで注目したいのが、長期間同じ状態を保てる“葉”の存在です。 麻布台ヒルズでも単子葉のグラス系から斑入りのものまで、葉っぱで楽しめる植物が多く使われており、そのバリエーションも実に多彩。前述のギボウシもその一例といえるでしょう。 いわゆるカラーリーフと呼ばれるものでなくても、植物の葉はそれぞれ絶妙に色や質感が異なるもの。同じ品種ばかり植えていれば当然味気ない植栽風景になってしまいますが、多品種を組み合わせてみると、花では実現できない落ち着いた風景を演出できます。 地面の露出が気になるなら、低い位置で広がって地表を覆ってくれるグラウンドカバープランツが有効。こうした葉っぱを主軸とした植栽デザインが麻布台ヒルズでは随所で見られ、どこを見ても洗練された緑園都市を演出しています。 夏場のガーデンや大型プランターで葉を茂らせるクリスマスローズの仲間。 広い面積を緑で覆うという点で、意外と役に立つのがクリスマスローズです。早春期に花を楽しめることはもちろん、夏場には大きく横に広がる形で葉を茂らせ、傘のように地表をカバーしてくれます。こうした地植えのクリスマスローズは麻布台ヒルズのみでなく、ここ数年で東京都内のさまざまな都市緑化に採用されるようになってきました。 中央広場は、憩いと賑わいの空間 気軽に腰を下ろしてひと休みできるのも嬉しいポイント。 森JPタワーの目の前に広がる中央広場は、麻布台ヒルズ全体のシンボル的なスポット。水景と緑を織り交ぜたこの空間は、高層建築の谷間でありながら誰もが気軽に自然美を堪能できるのはもちろん、飲食店や各ショップへも手軽にアクセスでき、とりわけ多くの人が集う憩いの場となっています。芝生広場にはソフトクリームやクレープ、ビールなども提供するキオスクがあり、軽飲食を屋外で楽しめるのも魅力的です。 2025年の秋のイベント『やきいも広場』での装飾。 日常的にピクニック感覚で過ごせる中央広場ですが、イベント会場としても大きな役割を担っています。例えば、夏は納涼まつり、秋にはやきいも広場、そして年末はクリスマスマーケットなどが開催され、大変な活気に満ちあふれます。※イベントの詳細は麻布台ヒルズの公式サイトをご参照ください。 自然と共にある都市緑化の最先端「拡張生態系緑地」とは? 窓の向こうに見えるのが拡張生態系緑地「Green Pool」。 写真は麻布台ヒルズの敷地の西端辺り。レジデンスBに隣接する形で、他と比べても一風変わった緑地があります。俯瞰で見ただけでは草木が鬱蒼としているだけに見えるかもしれませんが、これこそがこの施設内で最も先鋭的といえる拡張生態系緑地「Green Pool」なのです。 通常は立入が制限されており、手入れやイベント時などのみ入ることができます。 拡張生態系緑地とは、人が積極的に関わることによって生態系が充実していく緑地のこと。一般的に都市開発というと自然を壊すイメージが根強いですが、ここはまさにその真逆。一見雑多な草むらに見えるかもしれませんが、実は緻密なデータをもとに配植を決め、高低差を作ることはもちろん土壌の微生物を最大限に活性化できるような植物の組み合わせ方を実践しています。結果、自然の草むら以上に多くの昆虫や小動物などに食事場所や棲み処を提供することに成功! さらに限られたスペースながら、ハーブや野菜を多く含む80種以上の植物が生育しています。もちろん農薬や化成肥料には頼っていません。 Green Poolで育つ作物。シネコカルチャーという拡張生態系の考えを活かした農法で育てているからか、いずれもエグみが少なくスッキリとした味わいが楽しめます。 「Green Pool」では不耕起・無農薬で多彩な作物を育てていますが、土壌微生物の活動が活発になっているため、一般的な農法よりも長期間収穫を楽しめます。地域の子どもたちも苗の植え付けや種まきなどに参加しており、自然に優しい農法はもちろん、植物と昆虫の繋がり、そして人が関わることで自然にどのようなプラスの効果をもたらすかを実体験を通じて学ぶことができています。 作物を育み、生態系を育む……そんな拡張生態系の考え方は、今後の持続可能な社会づくりにおいて1つの大きな指針になっていくかもしれません。※Green Poolについてより詳しく知りたい方は、9月発売の雑誌「グリーン情報」Vol.523をご覧ください 麻布台ヒルズの、小さな“命”に注目! 中央広場のせせらぎに現れたアオモンイトトンボ。 オオカマキリ。 トンボの好む水辺から蜜源となる植物、加えて前述の拡張生態系緑地など、麻布台ヒルズには人だけでなく小さな昆虫の好む環境が散りばめられています。ピークは夏から秋にかけて。トンボやカマキリなどの肉食性の昆虫も見られますが、これは餌となるより小さな虫が多く暮らしているからこそ。人の目線だと目立たなかったり、時には不快感を覚えることもある小さな虫ですが、より大きな昆虫の食糧となることで立派に生態系を支えているのです。 ツワブキを訪れたキンケハラナガツチバチ(2025年11月)。 草木がこれほどまでに潤沢にあるので、当然ながらハチの仲間も飛来します。とはいえ、スズメバチなどの一部例外を除けば、彼らは基本的に大人しくて安全な生きものです。 写真のキンケハラナガツチバチは見た目こそいかついですが、非常に大人しく、手を出したりしない限りはまず刺される心配はありません。他の昆虫が少なくなる晩秋に活動することの多いハチで、よくツワブキの花で食事をしている姿を見かけます。彼らが飛ぶようになると、いよいよ冬の訪れを実感します。 紅葉や花暦だけでなく、こうした小さな生きものからも季節の移ろいを感じられる……これもまた都会でありながら自然度の高い麻布台ヒルズならではの醍醐味といえるかもしれません。 【Information】 ■施設名/麻布台ヒルズ■住所/東京都港区麻布台1-3-1■電話/03-6433-8100(受付時間 11:00~19:00)■アクセス/東京メトロ日比谷線『神谷町駅』5番出口直結、東京メトロ南北線『六本木一丁目駅』4番出口直結、東京メトロ日比谷線『六本木駅』3番出口より徒歩10分 ほか■Web/https://www.azabudai-hills.com/
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本格的な夏が到来!「第4回東京パークガーデンアワード夢の島公園」の『サステナブル審査』を迎えた5人の…
年3回審査を行うガーデンコンテスト海風を感じる夢の島公園「東京パークガーデンアワード」 このコンテストは、最終結果を決めるまでに4月・7月・11月の合計3回、審査が行われ、‘グランプリ’、‘準グランプリ’、‘審査員特別賞’の受賞が決定します。今回行われたのは、施工から約8カ月経過したガーデンが、梅雨を経て猛暑に向けた植栽と耐久性を審査する『サステナブル審査』です。審査期間:2026年7月8日~15日 審査員は以下の5名。福岡孝則(東京農業大学地域環境科学部 教授)、正木覚(環境デザイナー・まちなか緑化士養成講座講師)、吉谷桂子(ガーデンデザイナー)、本木一彦(東京都建設局公園緑地部長)、植村敦子(公益財団法人東京都公園協会 常務理事) 【コンテスト審査基準】 公園の景観と調和していること/公園利用者の関心を得られる工夫があること/公園利用者が心地よく感じられること/植物が会場の環境に適応していること/造園技術が高いこと/四季の変化に対応した植物(宿根草など)選びができていること/「持続可能なガーデン」への配慮がなされていること /メンテナンスがしやすいこと/テーマに即しており、デザイナー独自の提案ができていること/総合評価 ※各審査は別途定める規定に従い、審査委員による採点と協議により行われます。※今回行われた審査結果の公表はありません。 7月のショーアップ審査を迎えた5名のガーデンをご紹介! コンテストガーデンA花の巡り、風と大地の詩 【7月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころ地面はフラットですが植物で高低差をつけることで、ボリュームと見応えが出ています。多種多様な花の彩りが、モザイクのように美しく広がり、花畑の中を歩いているような気分にさせてくれます。年々植物の生育が充実し、3年後に本領を発揮するのではと想像できます。 【開花を迎えていた植物】ユーコミス‘ビッグボーイ’、コレオプシス‘ルビーフロスト’、ルドベキア‘ゴールドスターム’、リアトリス・スカリオサ、エキナセア‘サンシーカーズレインボー’、エキナセア‘JSスティレッド’、アキレア‘ヘラ・グラショフ’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、セダム‘サンダーヘッド’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、カラミンサ、アークトチス、エキナセア・テネシエンシス、バーベナ、フロックス‘ブトニク’、エキナセア‘パープルレディ’、フロックス‘デイビッド’、バーバスカム‘ウエディングキャンドルズ’、サルビア‘バイオレットクィーン’ ほか コンテストガーデンB潮風に揺れるプレイフルガーデン-Playful Garden Swaying in the Coastal Breeze- 【7月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころ大型のオージープランツ(樹木)がどっしりとした安定感をもたらしながら強いインパクトを放ち、迫力と没入感を生み出しています。背後のユーカリの林とも一体感があり、このエリアの植物に囲まれているだけで、暑さがやわらぐ感覚があります。 【開花を迎えていた植物】モナルダ・フィスツローサ、エキナセア‘ミニベル’、アガパンサス‘ファイアーワークス’、ポテンティラ‘ロンマクベス’、リモニウム・ラティフォリウム(スターチス)、エキナセア・パリダ、ブルネラ(ウツボグサ)、グレビレア‘ドーンパープル’ ほか コンテストガーデンCStewardship Garden:The Way 【7月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころカラマグロスティスなどの植物が“風”を視覚的に感じさせ、暑さを忘れさせてくれる植栽です。バランスよく高低差をつけて盛り土した花壇に、絶妙なリズムを生む7・5・3の株数でマスプランティングが施され、波形の花壇にマッチした植栽デザインとなっています。 【開花を迎えていた植物】ユーパトリウム‘ベービージョー’、トリトマ‘オレンジバニラホプシクル’、エキナセア’フェイタルアトラクション’、アガパンサス(白)、セダム・マトロナ、ベロニカ’フェアリーテール’、アキレア‘テラコッタ’ ほか コンテストガーデンDSurFIVE Garden 【7月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころエネルギッシュでホットな花色と人の背丈を超えるボリューム感が強烈で、人をひきつけるインパクトのあるガーデンです。にぎやかで楽しいリゾート感があり、この公園の雰囲気によく似合っています。 【開花を迎えていた植物】バーベナ・ボナリエンシス、カンナ‘ベンガルタイガー’、カンナ‘ロシアンレッド’、クニフォフィア‘ルーペリ’、ルドベキア‘ゴールドストラム’、アキレア‘ウォルターフンク’、ルドベキア‘タカオ’、ロシアンセージ‘デニムレース’、セダム‘オータムジョイ’、ヘレニウム‘モーハイムビューティ’、ヘレニウム‘マルディグラ(マーティグラス)’、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、アマランサス‘ベルベットカーテン’、ヒオウギ、アガスターシェ‘アパッチサンセット’、ペルシカリア‘ロゼア’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、エキノプス‘プラチナムブルー’、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ミソハギ、リクニス・コロナリア ほか コンテストガーデンE「東京サバンナ・バイ・ザ・ベイ」 〜地の記憶と環境を翻訳する庭 【7月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころサバンナをテーマに計画されたガーデンで、丈高く成長したグラス類の揺らぎの中に、自立性の高い小型宿根草が小花を咲かせています。普段見慣れない珍しい植物が入り混じって、印象的なシーンを描いています。ほぼメンテナンスフリーで美しい風景が維持されています。 【開花を迎えていた植物】アガスターシェ‘タンゴ’、アスター‘クリスティナ’、エキナセア‘ファタルアトラクション’、エキナセア‘グリーンジュエル’、スタキス‘ウッキー’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、ルドベキア‘リトルゴールドスター’、カラミンサ‘マーベレットホワイト’、ゴニオリモン・コリナム、クナウティア‘マースミジェット’、コレオプシス‘ムーンビーム’、ヘレニウム‘ソンブレロ’ ほか メンテナンスで出た発生材などはCO2を出さずに園内で循環させるために「コンポスト」にイン! 植物をメンテナンスする際に出る、花がらや剪定枝などの発生材。ゴミとして捨てれば焼却場で燃やされて二酸化炭素が発生してしまいます。このコンテストでは、焼却による二酸化炭素を出さないために、微生物の力を借りながら発生材を堆肥化させて、植物の肥料や土壌改良材として園内で活用していく予定です。 そのためにコンテストガーデンと同じエリアに設けられたのが、木製「コンポスト」。設置された2月下旬以降、メンテナンス時の発生材をガーデン内の落葉と一緒にこのコンポストに入れています。花壇からの発生材を資源として花壇等に還元する、これからのガーデニングのスタンダードにしていくための試みです。 第3回のコンテストまではそれぞれのガーデン内に設けた入賞者自作のバイオネストなどで、各自発生材を処理していました。今回はガーデンが小さいことなどから、共用のコンポストをガーデンの傍らに設置。ユーカリの林を背景に静かに佇んでいます。 公園内に馴染むように、ダークカラーでペイントされたコンポスト。 コンポスト内には早く堆肥化をさせるために、米ぬかなどの発酵促進剤や、土壌改良材として注目されているコーヒーかす(夢の島熱帯植物館のカフェで出たもの)を定期的に投入。ときどき、前の板を外して天地返しも行っています。これにより、硬い葉も速やかな発酵が進みます。堆肥化するまで約1年はかかりますが、ここで作られた堆肥は園内で活用される予定です。 コンポストについて説明した木の看板を、通路側の壁面に取り付けました。ガーデンを愛でて楽しむだけでなく、庭づくりをすることで発生する問題にも焦点を当てて、SDGsについても考えることができます。 コンテストガーデンを見に行こう! Information 都立夢の島公園「グリーンパーク」内所在地: 東京都江東区夢の島2-1電話: 03-3522-0281https://www.yumenoshima.jp/park開園時間:常時開園※サービスセンター及び各施設は、年末年始は休業。営業時間等はサービスセンターへお問い合わせ下さい。入園料:無料(一部有料施設あり)アクセス:東京メトロ有楽町線(Y24)・JR京葉線・りんかい線「新木場」下車、徒歩7分。東京メトロ東西線「東陽町」(T14)から都バス(東陽町-新木場、東陽町-若洲海浜公園)「夢の島」下車。高速湾岸線「新木場インター」より5分駐車場:有料
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【世界の名園クイズ】この噴水、どこの庭? ヒントは「オリンピックの競技場にも」
【ヒント1】オリンピックの馬術の競技場にも A.RICARDO/Shutterstock.com 直近のオリンピック・パラリンピックでは、この庭園が馬術および近代五種の公式競技会場として使用されました。周囲の景観に配慮した仮設スタジアムやコースが設置され、大会終了後には全てが撤去されました。1924年大会でも、この場所が競技会場になったという歴史があります。 【ヒント2】巨大揚水装置 噴水の水の供給源となったのは、ユネスコの世界遺産に登録されている有名な川。Inspired Vision Studio/Shutterstock.com 広大な庭園の中には、冒頭の写真の噴水をはじめたくさんの噴水や泉があり、その数は1,000を超えるといわれています。この場所の周辺には、それだけの水を供給する水源はなかったため、約7km離れた場所にある川から大量の水を汲み上げる巨大揚水装置や大規模な水道橋が建設されました。 【ヒント3】冬越しのためのオランジェリー Dima Moroz/Shutterstock.com この写真で、木箱に植えられているのは、オレンジやレモンなどの柑橘類やヤシの木。寒さに弱いこれらの植物は、秋の終わりになると背後に見えている巨大温室=オランジェリーの中に移され、春になるまで大切に保護されます。 このオランジェリーは、世界最古にして最大級の温室建築であり、現代の温室の原型となりました。内部には、長さ150mを超える石造りの大回廊があり、冬の間はここに植物が置かれ、北側の分厚い壁が寒さから植物を守っています。 【ヒント4】左右対称が基本 Uladzik Kryhin/Shutterstock.com この庭園の特徴は、基本的に左右対称(シンメトリー)であること。中心を通る軸線に対して、左右対称に幾何学模様をデザインし、完全な造形美を作り出しています。これは、自然をも支配する絶対君主の権力を示しており、この時代、この国の象徴ともいえます。 【ヒント5】フランス式庭園の最高傑作 Natalia Bohren/Shutterstock.com 1667〜1670年に造園家のアンドレ・ル・ノートルによってつくられたこの庭園は、フランス式庭園の最高傑作といわれています。太陽王と呼ばれていたルイ14世の依頼により、世界屈指の豪華絢爛な宮殿にふさわしい、1,000ヘクタールもの庭園を完成させました。 さあ、どの国のどの庭か分かりましたか?正解は・・・ 正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ヴェルサイユ宮殿の庭園(フランス) Mistervlad/Shutterstock.com 正解は、フランスの首都、パリ郊外に位置するヴェルサイユ宮殿の庭。ルイ14世からルイ16世の時代まで、フランス国王の居城となった場所です。 ヴェルサイユ宮殿が建つヴェルサイユの丘は、もとはルイ13世の狩猟場でした。その場所に、太陽王ルイ14世の命令のもと、建築家ル・ヴォーとマンサールが設計をし、5年の歳月をかけて1665年、ヴェルサイユ宮殿が完成しました。 庭園設計を担ったのは、フランス式整形庭園の巨匠であるアンドレ・ル・ノートル。彼は広大な敷地を幾何学的なパルテール(刺繍花壇)や運河、林間の小道で構成し、視線が遠くまで抜ける壮麗な遠近法を創出しました。 特に有名なラトナの泉やアポロンの泉などの噴水群は、ギリシア・ローマ神話の世界観を取り入れつつ、王の神格化を巧みに演出しています。水と彫刻、緑が織りなすこの空間は、まさに屋外の宮廷劇場ともいえます。 冒頭の写真の噴水は、ラトナの泉。ここで描かれているのは、オヴィディウスの「変身物語」です。真ん中に立っているのは、太陽神アポロンの母である、女神ラトナ。神話では、ラトナが子どものアポロンとアルテミスを連れて旅する途中、農民たちに水を拒まれ侮辱されたため、彼らをカエルやトカゲに変えたとされます。 ラトナの泉はこの場面を段階的に表現しており、上段に子どもを守るラトナ像、その下にカエルに変身しつつある農民たちの像が配置されています。 Pyty/Shutterstock.com 「ヒント3」にも書いたように、整然と左右対称に配置された庭園のデザインや随所に見られる神話彫刻は、自然さえも王の意志によって秩序づけられることを象徴しており、この庭園は、ルイ14世が推し進めた絶対王政の理念を視覚化した壮大な空間であるともいえます。 現在、庭園を含むヴェルサイユ宮殿は公的機関によって保存・管理され、今も世界中の観光客から愛され続けています。 丸い池のまわりに幾何学的なパルテールを配したフォーマルガーデン。周囲の建物はオランジェリー。Mistervlad/Shutterstock.com 「ヴェルサイユ宮殿の庭」に関する下記記事もぜひお読みください。 クイズ一覧はこちら!
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冬の姿から初夏の絶景へ!「あやせローズガーデン」で見るつるバラ誘引の魔法<8タイプ解説>
神奈川の新名所「あやせローズガーデン」とは? 園内の中央に位置する「ピースフル・ガーデン」で華やかに咲くのは、綾瀬市のオリジナルのバラ「ル・デパール・ド・アヤセ」。 神奈川県綾瀬市にある「あやせローズガーデン」は、2025年春に本格オープンした最新のバラ園です。約7,700㎡の園内に約290品種、900株強のバラが植栽され、“世界を旅する”ように11のエリアを散策しながら、多彩なバラ咲く風景を楽しめます。2026年5月末には、累計来園者数20万人を突破という記録を更新。 2026年は、4月下旬からバラの開花が始まり、早咲き種から遅咲き種までバトンタッチするように咲き継ぎ、多くの方に花々の景色が楽しまれました。最盛期のバラは終わりましたが、6月下旬からは二番花が咲き、真夏の景色へと移り変わります。 「トロピカルガーデン」から「ホワイトガーデン」へ、次のエリアへと誘う2連のアーチ。 庭を監修しているのは、植物専門家でバラの育種家としても活躍する河合伸志さん。品種の個性を生かした植栽や立体的なデザインにより、アーチやガゼボ、壁面、樹木などを彩るバラの景観が楽しめるのも特徴です。 オープン以来、バラ好き・庭好きの間でも話題となり、当サイトでもその魅力を紹介した記事が多くの読者に読まれています。 園内の見どころを詳しく紹介した記事はこちら。 小輪の純白花がたっぷり開花する‘ギルランド・ダムール’のアーチから「ホワイトガーデン」を望む。 ガーデンでぜひ注目したいのが、アーチや壁面を彩る「つるバラ」です。 つるバラの華やかな景色は、冬に行われる「誘引」という作業によってつくられています。 今回は、冬に誘引された姿と初夏に咲き誇る姿を比べながら、あやせローズガーデンで絶景をつくる、つるバラの魅力をご紹介します。 初夏の絶景は冬につくられる。つるバラの「誘引」とは? つるバラは、そのまま枝を伸ばすだけでは花が上のほうに偏り、見応えのある景色になりません。そこで枝に満遍なく花を咲かせるために、冬の休眠期に枝を整理し、横向きや斜めに固定する「誘引」という作業を行います。 【冬】「トロピカルガーデン」と「メドウガーデン」をつなぐ、5連のアーチ。フレームに沿ってつるが誘引されている。 枝の途中から花芽が出やすくなる“頂芽優勢(ちょうがゆうせい)”の性質を生かし、枝を横に倒す誘引を行うことで、初夏には壁やアーチいっぱいに花が咲くようになります。「あやせローズガーデン」でも、冬の間に丁寧な剪定と誘引の作業が多数行われたことで、この見事な景色がつくられています。 5連のアーチの開花風景。空が完全に隠れないよう、つるの量を調整している。 河合さんは「つるバラは誘引の仕方で咲き方が大きく変わります。初夏に庭を訪れるときは、どんな枝の流れで誘引されているかも注目してほしい」といいます。 冬の姿→春の花景色で見る! あやせローズガーデンのつるバラが咲く景色8選 Type 1 ガーデンへ誘う赤いバラの「エントランス」 あやせローズガーデンのエントランスで初夏にお客様を迎える大きなアーチに絡むのは、‘紅玉’。ころんと丸いカップ咲きの花が、ふわふわと浮かんで軽やかな雰囲気です。 【冬】柱の根本の外側に左右一株ずつ植わるつるバラ‘紅玉’は、伸長3m。植え付けて3年でアーチ全体を覆うまでに成長。 【冬】雨風にも強く、強度がしっかりしたオリジナルのアーチを使用。アーチのフォルムを生かすように、フレームの形にぴったり沿うように誘引している。 春の開花。 つるバラは、栽培年数が長くなってくると下方に花が咲きにくくなる種類もあります。ここでは下方にも花を咲かせるため、アーチの柱を取り巻くように、なるべく横に倒しながら枝がS字を描くように誘引。また、長いつるであっても、すべてを上方まで誘引せず、一部はアーチの高さの中間程度で切ることで、下方にも花が咲くようにしています。 Type 2 庭と庭をつなぐ3つのアーチ アーチ① ‘クリスティアーナ’ 「シークレットガーデン」から「ホワイトガーデン」に向かう出口のアーチは、カップ咲きの‘クリスティアーナ’が縁取っています。植え付けて2年が経ち、今年はアーチの頂上までつるが達したことで、アーチをバラが縁取る風景になりました。 【冬】 ‘クリスティアーナ’はシュラブローズですが、年数をかければアーチを覆うまでにつるが伸びます。奥に見える「ホワイトガーデン」の景色にも馴染む淡いピンクが上品。 アーチ② ‘ギルランド・ダムール’ 「ホワイトガーデン」と「トロピカルガーデン」の間のアーチは、小輪の純白花がたっぷり開花する‘ギルランド・ダムール’をアーチの左右に1株ずつ植えつけています。つるが細くしなやかで、花もまんべんなく咲き、軽やかな印象のアーチです。 ‘ギルランド・ダムール’は、病害虫にも強く、とても優秀なバラと、河合さん。アーチをくぐる時にふわりと香ります。 【冬】「ホワイトガーデン」の‘ギルランド・ダムール’が絡むアーチから「トロピカルガーデン」のアーチを望む。 あやせローズガーデンの庭と庭の間に設けられているアーチは、全部で7基あり、それらの大きさは全て高さ約2m、幅1.4m。人が通り抜けるのにも狭すぎず、奥の風景がちらっと見え、その先のエリアに行きたくなるサイズ。もちろん、バラの重みをしっかり支えるオリジナル製です。 アーチ③ ‘アイスフォーゲル’ 「ドライガーデン」と「オセアニアガーデン」の間のアーチには、クライミングローズの‘アイスフォーゲル’とクレマチス‘はやて’を誘引。左右に植わる銅葉のトキワマンサクの生け垣とも調和する、ブラウン・ピンクと紫の華やかな色合わせに。 ‘アイスフォーゲル’は、花色と花形が個性的で香りもよく、一目見たら忘れられない花です。残念ながら万全な耐病性ではなく、「あやせローズガーデン」では首の皮1枚でどうにか残っている品種です。 バラと同時期に咲くクレマチス‘はやて’は、新旧両枝咲きなので、早春につるを剪定し、春から伸びるつるをアーチに都度沿わせています。バラとの相性がよく、地植えに向く強健品種です。 【冬】‘アイスフォーゲル’は、植えて3年でアーチの頂上まで届くまで成長しました。 Type 3 「ホワイトガーデン」のバラに囲まれる映えベンチ 【冬】 ガゼボのベンチを囲む白花は、‘スノーグース’。左右に1株ずつ植えられ、今年春は頂上までつるが到達しました。ベンチの背景にもつるが配され、座ると花々に囲まれます。 ガゼボの上部。 ガゼボ中央のベンチ部分は、背もたれにも誘引したことで花に囲まれるように。 ‘スノーグース’は、よく咲く分、伸びるのが遅く、寒冷地では寒さに弱いのが残念なところ。「あやせローズガーデン」のような平地では、冬の寒さのダメージなく、この花景色が生まれます。 Type 4 初夏なのに木に雪が降るバラの演出 まるで一輪一輪が雪の粒のように咲く、八重咲きの‘アデレード・ドルレアン’をドイツトウヒに誘引し、新しい風景づくりに挑戦しています。あたかも雪をまとったかのような針葉樹を演出するのが目標です。 周囲に植わる白花のサポナリアも、雪が積もったような風景を演出しています。 バラの勢いがよく、つるがよく伸びる品種を使って、樹木とバラが共存するように枝数を調整しています。樹木につるを絡めすぎず、ふわりと雪が積もった雰囲気が出るようにシュートを3本に制限して、誘引しているのがポイント。 【冬】樹木から少し離れた場所に植わる‘アデレード・ドルレアン’(写真右下が株元)の長いつるを木に引き寄せ、咲いた時の風景をイメージしながら、ふんわりとつるが樹木の枝に乗るように誘引。 写真中央で白花をたっぷりまとった樹木は、つるバラの‘スノーグース’を絡めています。じつは、冬の誘引で枝を多く残しすぎたため、ドカ雪が積もった感じになってしまいました。この経験を生かして、また来年さらに理想の風景づくりを目指します。 Type 5 「フラワーヒル」パステルカラーのバラの滝 斜面が花々で覆い隠され、まるでバラの花の滝のようなダイナミックな花風景の「フラワーヒル」。丘の上から吹く風に花々の優しい香りが運ばれて、幸せな気分が味わえるここは、「あやせローズガーデン」のなかでも一番人気の場所です。 小高い丘の頂上に向かう階段の左右に咲くバラは、‘群星(ぐんせい)’や‘ 群舞(ぐんまい)’など。紫の穂状花のキャットミント ‘シックスヒルズ・ジャイアント’とレースのような白花のオルレアがバラとバラの景色を繋いでいます。 一見、自然にバラが咲き誇っているように見えますが、じつはこの景色も冬の誘引作業によってつくられています。 【冬】 この景色の実現には、冬の誘引テクニックがあってこそ。低く茂る株元を中心に、長く伸びたつるを放射状に配し、つるの先端が地面に着地するように、ヒモでつるを引っ張って固定することで、バラが流れるような風景をつくり込んでいます。 【冬】枝をゆるやかにしならせ、下方に流れるようにヒモとペグで地面に固定したり、隣接する枝と枝をつないで固定しています。 小輪の淡いピンクの花が房になって咲くランブラーローズの‘群舞’。耐病性にも強い。 誘引作業の苦労を軽減し、思い描いた景色にコントロールできるようにと選ばれたバラは、どれもトゲがない品種です。また、花茎が短い性質なので、形作った株姿に沿って花が咲き揃います。 小輪の白花が房になって咲くランブラーローズの‘群星’。花がらを残すと、秋にはローズヒップも実る。 ‘群舞’と‘群星’は親子品種のため性質がよく似ていて、開花時期も同時なので、白と淡いピンクの優しい花景色になります。なお、冬から初夏にかけて株の中心付近に伸び出たシュートは、開花前に切り取りシュートが花を隠さないように調整しています。 「フラワーヒル」の上から見下ろすと、一面花のカーペットが敷き詰められたような圧巻の景色。 Type 6 「古都の庭」壁に花を描く‘春咲小紅’ つるの下方から上方まで、まんべんなく花が咲くつるバラ ‘春咲小紅’。つぼみの頃から真紅の色がくっきり見え、白壁に引き立ちます。小ぶりの花と葉は狭い場所でも圧迫感がありません。 古都を思わす腰板壁に優雅に伸びるつるの動きと、鮮やかな赤花が絵画のような一角。まんべんなく壁を覆わずに、不規則かつ、あえて隙間をつくるように誘引することで生まれる景色です。 【冬】 ところどころに打ってあるピンの突起につるを留め付け、扇状に配置。ピンがない場所は、つる同士を結んで固定するのも留め付けの方法の一つです。毎年新しいシュートがよく伸びる‘春咲小紅’1株で、約2×2mのバラのスクリーンが作れます。 小輪ながらも花びらの数が多い ‘春咲小紅’。右奥に咲く紫のクレマチスは‘ロマンチカ’。 壁に仕切られた和の空間にバラが彩りを添える「古都の庭」。右奥が‘春咲小紅’、左手前が‘花小紋’。 ‘春咲小紅’の斜向かいの壁に誘引されている‘花小紋’も、同様に壁を彩るよう誘引されていますが、ひとつテクニックが隠れています。 【冬】 一見、‘春咲小紅’と同様に扇形につるが誘引されているようですが、株元付近に花が咲きにくい品種の性質をフォローするため、古い枝に新しいシュートが添えられています。 【冬】太く茶色の枝が古い枝。緑の細い枝は新しいシュート。古い枝には花が咲かないことが多いので、2本束ねることで古い枝に花が咲いているように見える。 古い枝は上方に花が咲く枝があるため、切り取ることはできません。しかし株全体になるべく花を咲かせたいことから、新しい枝を沿わせることにしました。こうしてバラの性質を理解して、誘引の方法を工夫することで理想的な風景の演出が叶います。 Type 7 「ウェルカムガーデン」の赤いガゼボ 写真/河合伸志* 園内に入って誰もが思わず「わー!」と感動の声を上げてしまうのが、「ウェルカムガーデン」の真っ赤なガゼボです。水盤の真上を覆うように作られた木製のフレームにまんべんなく花が咲くよう、冬の誘引を丁寧に行ったことで叶う花風景です。 【冬】 ここでの誘引のポイントは、横にわたる梁に対して、上側と下側に沿わせていること。下側に沿わせたつるからは、垂れ下がって花が咲き、水鏡に映る様子も美しく見えます。また、奥に見える「ピースフルガーデン」を切り取る額縁のような効果もあります。 上側に沿わせたつるは、遠くから見た時に赤バラがガゼボを縁取って見えるようにという意図で誘引されました。 * 真っ赤なバラが印象的なつるバラ‘ゾマーアベント’は、枝がしなやかで伸長力があり、耐病性にも優れる返り咲きのランブラー。大型の構造物を覆うにはピッタリの品種です。温暖な地域では色彩の冴えが今一つですが、あやせローズガーデンでは鮮明な赤色で咲きます。 Type 8 「古都の庭」真紅の天蓋 ‘伸’ * 11のエリアの最後に待っているのは、 日本庭園のイメージでつくられた「古都の庭」です。白い塗り壁に引き立つように余白を生かして植物が配置され、花札に出てくる日本の植物が多数コレクションされています。藤棚を思わせる棚には遅咲きの赤いバラ‘伸’が誘引されていて、雅な景色が演出されています。 【冬】片側は、束ねたつるを壁に沿って上方に伸ばし(写真下左)、目立たないように。もう一方は、構造物の外側から天蓋に向けて伸ばしている(写真下右)。上部に咲く花が主役になるようにこの束の間から伸びてきた枝は剪定してスマートに。 ここで意識しているのは、密に編み込むような誘引はしないこと。葉が茂り、つぼみが膨らんできたころ、重みで格子の下に自然と垂れるようにと意識しています。もし葉が密に茂ってしまうと、枝葉が絡まり合って枝垂れず、花が上に咲いて下から眺めても花が見えなくなってしまいます。なお、この誘引作業は、前年に茂ったつるを外し、つるを整理してから誘引するため、2人がかりで2日かかる大仕事です。 【冬】格子に沿ってつるがまんべんなく配されている。誘引直後は、葉がなく格子がくっきり見える。 * 赤い天蓋を彩るのは、樹高3m、真紅の小輪花が房になって咲くつるバラ‘伸’。枝がしなやかで伸長力があり、トゲが少ない返り咲きのランブラー。格子からこぼれたように枝垂れ咲く姿も優雅。 美しい誘引は、影まで美しい。 プロが教える「つるバラ誘引」3つのポイント 1. 枝はできるだけ横に倒す 枝を横向きにすることで、枝の途中から花芽が出やすくなります。 2. 古い枝と若い枝を整理する 古い枝に新しい枝を沿わせた‘花小紋’。 花が多く咲くのは若い枝なので、勢いの弱くなった古枝を整理し、若い枝に更新します。ただし樹勢が衰え、古い枝しかない場合は、古い枝を大事に残します。 3. 景色をイメージして枝を配置する アーチなら左右から均等に、壁面なら扇状に広げるなど、春の景色をイメージして誘引します。 「あやせローズガーデン」は、つるバラの仕立て方にも注目! 「あやせローズガーデン」は、早咲きの品種が開花する4月中旬から5月下旬がバラの見頃の最盛期。腰丈ほどに仕立てられた木立ち性のバラと構造物に絡むつるバラの組み合わせで、足元から見上げる位置まで、無数のバラが咲き継ぎます。そして、晩生のバラが終わると、続けて6月下旬頃からバラの二番花が楽しめます。 冬に誘引された枝が、初夏には花々で埋め尽くされる――その変化を実際に見てみると、つるバラの魅力をより深く感じられるはずです。去年よりさらに花数が増え、歩くたびに次々現れる花景色にきっと癒やされることでしょう。 ぜひ現地を訪れた際は、花だけでなく枝の流れや誘引のデザインにも注目してみてください。
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虹色アンブレラと花々の絶景!横浜で見つけた初夏の最強フォトスポット「横浜イングリッシ…PR
首都圏屈指の300品種のアジサイが主役になる季節 遅咲きのバラと早咲きのアジサイが一緒に楽しめる2026年5月25日アジサイ・フェスティバル初日の横浜イングリッシュガーデン。 2,200品種、2,800株ものバラが4月下旬から咲き継ぎ、2026年も多くの人を魅了してきた横浜イングリッシュガーデン。5月下旬からは、主役が遅咲きのバラから早咲きのアジサイへとバトンタッチして、景色が日々変わっています。 左/ローズ・トンネルを抜けると、その先には、ピンクのバラが咲くホルトノキに10株のつるバラ‘ローゼンホルム’を絡めたバラのスクリーンが一面に!ベンチに座って、記念の一枚を撮りたくなる演出。2026年5月25日アジサイ・フェスティバル初日の様子。 ‘ローゼンホルム’や‘ゾマーアーベント’など最晩生のバラが咲く頃になると、庭のあちこちで存在感が出てくるのがアジサイです。空のように爽やかなブルーや燃えるような真紅、チャーミングなピンク花など、個性溢れる300もの品種が日を追うにつれ色づいています。 5月下旬は、遅咲きのバラと咲き始めのアジサイが同時に楽しめる貴重なタイミング。 一度訪れたことがある方は、「あんなにバラが咲いていた場所と、同じガーデンとは思えない!」と驚くほど。日ごとに存在感を増すアジサイは、6月中旬に最盛期を迎えます。 オレンジ色の‘ラ・ドルチェ・ヴィータ’の二番花とクレマチス‘アフロディーテ’がアジサイとコラボする景色(左)や、ライラック・ピンクの‘シスター・エリザベス’の二番花とアジサイがコラボする景色(右)が美しい6月下旬。。 その頃になると、再び花を咲かせるのはバラの二番花です。ひたすらゴージャスだった一番花に比べると少し控えめながら、ガーデンに彩りを添えています。バラからアジサイに主役が移り変わる5月下旬〜6月上旬と、バラの二番花が咲き始める6月中~下旬は、バラとアジサイが一緒に楽しめる贅沢なとき。多くの植物が生き生きと育つ横浜イングリッシュガーデンならではの景色に出会えます。 映えスポットが出現! 期間限定のアジサイ・ディスプレイ 2026年5月25日アジサイ・フェスティバル初日の様子。 「アジサイ・フェスティバル」期間中は、毎年“映えフォトスポット”として人気の高いディスプレイがローズ・トンネルに出現。今年は、黄・青・桃色のパステルカラーのアンブレラが頭上を彩り、色とりどりのアジサイと白を基調としたオーナメントが約50メートルに及ぶトンネル内を飾ります。雨にも色が冴えるアジサイの花風景を、ぜひ園内でご覧ください。 2026年5月25日アジサイ・フェスティバル初日の様子。 花の名にも注目したい個性あふれるアジサイの競演 多数のアジサイが植わる芝生広場沿いの園路に咲くのは、‘ごきげんよう’という名前のアジサイ。青もしくは濃いめのピンクの八重手まり咲きで、色が鮮明で花付きがとてもよい品種。 鮮明な青花が夏の光に輝く‘ごきげんよう’、 花の中に青い十字が浮かび上がる‘水凪鳥(みずなぎどり)’、そして名前のとおり! と言いたくなる花姿の‘ポップコーン’など、どのアジサイも美しく、花名も魅力的。歩を進めるたびに出会う個性あるアジサイの数々をじっくり楽しんでください。 左/花弁(萼片)の縁が丸くカールする‘ポップコーン’。右/花(萼)の中心に青い十字が浮かび上がる‘水凪鳥(みずなぎどり)’。 横浜イングリッシュガーデンに咲くアジサイたち。左上から時計回りに/‘春よ恋’、‘ポーズィー・ブーケ・メアリー’、‘メイアンジュ’、‘メルティ・ラブ’、‘マ・シュリ’、‘ゼブラ・フラミンゴ’、‘アンジェリカ’、‘ダンス・パーティー’。 夏のガーデンフラワーと咲き競う最高品質のアジサイ 全国各地のアジサイの名所とはひと味違う花景色が評判の「横浜イングリッシュガーデン」。その理由は、「庭園」という空間でアジサイが咲いているからです。アジサイだけが咲く名所も圧巻ですが、ここでは例えば、6月中旬からデイ・リリー(ヘメロカリス)、ユリ、アカンサスなど、さまざまな花とアジサイの奏でるカラーハーモニーを楽しむことができます。 庭園の権威ある世界大会で優秀庭園賞を受賞している「横浜イングリッシュガーデン」のガーデナーたちは、アジサイの栽培技術に長け、独自の技術で花を咲かせています。 そのため、ほかでは見られないようなビッグサイズのアジサイが、園内を進むごとに出現。その大きさとともに、圧倒的な花の数にも驚かされます。 庭散策の後は、冷たい花モチーフのスイーツでクールダウン! 花々の美しさで癒やされたら、併設するカフェ「YEG Original CAFE」でクールダウンがおすすめ。アイスコーヒーやサンドイッチなどのカフェメニューのほか、特に人気なのが、見た目も可愛い「フラワーソフト」。バラとバニラのミックスソフトに、エディブルフラワーをカラフルにトッピングした、ここでしか味わえない美味しさです。また、アジサイ・フェスティバルの期間限定のドリンク「あじさいソーダ」も販売をスタート! 毎年人気の季節のドリンクを味わいながら、パラソルの陰で花々の香りに包まれながら、ガーデン散策の余韻に浸るティータイムをお過ごしください。 日が傾く夕方も庭散策におすすめの時間帯です。日陰のベンチに腰掛けて花々に囲まれる贅沢な時間をお過ごしください。左上に雲のようにふわふわの花穂をつけるのは、花木のスモークツリー。 本格的な夏に向けて、アジサイに混じってスモークツリーやヘメロカリス、ユリ、アカンサスが咲き継ぎ、訪れるたびに発見のある名園「横浜イングリッシュガーデン」。庭づくりの参考に、花知識を深めるために、また、大切な人と過ごす癒やしのデートスポットとして、ぜひお出かけください。
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365の季節をもつガーデンとは? 名古屋に誕生した「メグラスガーデン ナゴヤ」を徹底解説PR
季節がめぐり、植物の移ろう姿に魅せられる“五感で植物の営みを感じて” 前身の「名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネット」の時代から受け継いだエントランスのアイアン門扉をくぐり、ガーデンハウスから入園すると、眼前に広がるのは青い空と美しい花×緑×水がきらめく開放的なガーデン。誰しもが瞬間的にハッとさせられるのびやかな風景です。 「メグラスガーデン ナゴヤ」の「メグラス(Megrass)」には、訪れる人が「私の庭」のようにゆったり庭をめぐり、時間や季節、植物の生長、そして自分の心など、あらゆることに思いをめぐらせてほしいという願いが込められています。最大の特徴は、「芽吹きから開花、結実、そして休眠へ」と、すべての生育ステージに宿る魅力を最大に引き出す設計がなされていること。芽吹きの瑞々しさに開花の華やかさ、豊かな結実、そして静かな生命の眠り……の植物の命の営みを身近に見られる「365の季節をもつガーデン」です。一日として同じ風景ではありません。 5月上旬の花の谷。 歩くたびに感動と新発見の連続! 6つの個性豊かなエリアをご紹介 約2.3ヘクタールの敷地は、6つの異なるエリアで構成されています。歩く向きで見える景色が違うので、ガーデンデザインを味わいながら、植物の生命の息吹を感じるなど、あなただけの「美しい発見」をたくさん見つけてみて。庭全体はバリアフリーで、ベビーカーや車いすでもめぐることができて安心です。 エリア1 見晴らしの広場 ガーデンに足を踏み入れるとまず目の前に広がるエリアで、円形劇場から着想を得た、モダンな芝生の広場。半円の中央に設けられたウッドデッキからのガーデンの眺めは最高です。 暑い日には最上段のカーブの縁から細かなミストが噴射し、訪れた人々を涼やかにもてなしてくれます。 ランドアートを思わせる、モダンな造形が楽しめる芝生の階段。 エリア2 花の谷 中央の小川がある谷部分の両側を囲むように広がる、高低差がある地形を生かしたエリア。宿根草をメインとした草花がなだらかな斜面で美しく共演しています。せせらぎの音を楽しみながら、青×白×黄、紫×ピンクなどの花色の美しいグラデーションを楽しめます。夏にはルドベキアやユーパトリウムなどの宿根草で、丈がぐっと高くなる予定。 美しい織物が次々に出現するように広がる、フロックスやダイアンサスなどの宿根草とアリウムやアネモネを中心とした球根類が緻密に組み合わされた植栽風景。 エリア3 光のグラベルガーデン 砂利(グラベル)と岩がデザイン的に敷かれた、ゆるやかな起伏が心地よいエリア。ユッカやアエオニウムなどの彫刻的なオーナメンタルプランツがいくつかの島を作るように植わっています。秋に現れるミューレンベルギアのピンクの穂の群れも見もの。ごつごつした岩部分は、流れの源流を表している枯山水で、これが花の谷の流れにつながっています。 水が湧き出るファウンテンなどが、オーナメンタルプランツと点在。歩みを進めると、次々に造形的な植物や点景物に出会える。 エリア4 そよ風のメドウ&トピアリー 風にそよぐ草花やグラス類の中に、大きな鳥形と半球状のトピアリーがいくつも点在する、愛らしいアートシーン。名古屋港のすぐそばというロケーションから、日本の伝統文様「青海波に千鳥」に着想を得てデザインしたものです。グラスと自然の趣の草花で広がる植栽は、メドウ(牧草地)をイメージしています。 丘に向かうにつれ、大きな鳥のトピアリーが出迎えてくれるメドウ。グラスのスティパ‘エンジェルヘアー’はアザミやポピーなどの素朴な草花と相性抜群。 エリア5 秘密の花園 最も色彩豊かでフォーマルなスタイルのイングリッシュガーデン。ツゲの列植で囲まれた空間には、春に楽しめる花が植えられており、ゾーンによって色分けされています。ここは春限定(春分の日〜6月頃)で公開される特別なエリアで、花の見頃が終わると重厚な扉は閉ざされます。この演出が、モチーフとなった物語「秘密の花園」への没入感をより高めています。 扉の向こうに広がる、静かに佇む花いっぱいの花園。囲まれ感たっぷりの、夢見心地になれる場所。 エリア6 こもれびの小径 モミジ、エゴ、クヌギ、ツバキなどの木々が落とす、緑陰が美しいエリア。木々の足元で花の美しい低木と宿根草が静かに咲くさまは、ほかのエリアとは趣が異なり、どこか和を感じる風情にほっと心が落ち着きます。 雲のような形をしたソフトなベンチと背景の樹木のコントラストが美しい。ベンチの形と白さが、モダンさと清潔感をもたらしている。 2人のプロフェッショナルがこだわり抜いたポイントとは? 約20年にわたりガーデンファンにも愛されてきた「名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネット」。設備などの更新時期を迎えたことを機に、今の時代に合ったガーデンにアップデートするため、今から約5年前、リニューアル計画が発足しました。プロデューサーは、日本初の女性樹木医であり環境緑化コンサルタントや植物園の再建に携わる塚本こなみさん。ガーデンデザイナーには、日本と英国の両方で造園を学んだ気鋭のデザイナーの小倉珠子さんが選ばれ、リニューアルのプランが託されたのです。 静かにせせらぎの音を聞きながら過ごせるデザイン。モダンとナチュラルが入り混じった、都会のオアシスのような演出。 まず2人が考えたのが、環境に配慮した「ナチュラリスティック・プランティング(自然風植栽)」の考え方を色濃く取り入れた、サステナブルなガーデンにすること。一般的な庭園では、一年草の花が終わるとすぐに新しい花に植え替えていますが、ここでは基本的に植えっぱなし可能な宿根草をメインに植栽されています。 1年を通しておよそ450品種5万株の植物が育つ。そのうち宿根草が約80%を占める。 宿根草なら、基本的に開花が終わっても植え替える必要がなく、水やりや肥料も比較的少なくて済み、サステナブル。切り戻した植物を堆肥化して土に戻すなどの取り組みも行います。気候変動が激しい今の時代に合わせたガーデンづくりです。「ナチュラリスティックな庭づくりは、ヨーロッパではすでに根付いている考え方ですが、日本はまだ取り入れている場所は少ないです」と小倉さん。 メドウ(牧草地)の風景は、心を和ませてくれるナチュラルな場所。黄金色に輝く秋の風景も楽しみ。 植え替えをしない宿根草とグラス類は、花以外の時期も楽しめる利点もあります。植物の株姿や花形、そしてシードヘッド(種子がついた状態)が楽しめます。小倉さんは、フォルムなどが造形的な植物を積極的にセレクト。植物の「芽吹きから枯れる」までのライフサイクルすべてを「美しさ」として捉え、植物本来の魅力を見出すことができるように、デザインをしています。「ガーデン全体を、アートを観るように楽しんでもらいたい」と言うように、グラウンドデザインもナチュラルながらも造形的なラインを描き、モダンで洗練された空間に仕上げています。また、地元の愛知県立芸術大学にも声をかけ、コラボアート作品も点在させました。花の美しさを求めるだけでない、一歩先ゆく新しいデザインが盛り込まれています。 小倉さんが考案した、コクーンシルエットのガゼボ。庭の休息所という枠を超えて、ひとつの彫刻作品のような存在感を放っている。 「メグラスガーデン ナゴヤ」を楽しむ8つのポイント ① 宿根草のありのままの表情を楽しむ 華やかな一年草とは異なり、花の芽吹きの様子から開花、そして、花が枯れた後のシードヘッドや、冬の茶色くなった茎や葉をそのまま残して楽しめる宿根草を多用しています。ぜひ、植物のトゲトゲ、フワフワなどの個性的な造形も観察してみて。 ② しなやかなグラス類を楽しむ オーナメンタルグラスも積極的に用いています。たなびく穂が季節の風を感じさせてくれるほか、植栽をナチュラルに、時にはドラマチックに演出してくれています。ぜひグラスの魅力を感じてみて。 ③ 多様な混植 1カ所に1種の植物をまとめて植えるのではなく、異なる種類の植物を複雑に混ぜ合わせて植えることで、野生の植物群落のような奥行きと複雑な色彩を生み出しています。花の色形で織りなす表情豊かな風景をぜひ味わって。 ④ ランドスケープの造形を感じる ガーデンの手前側はモダンに、奥に行くにつれトラディショナルな趣に変化させています。ウッドデッキ付近からガーデン奥方向を眺めると、流れを軸に両脇から次々に花壇が折り重なるように出現し、視点を奥へ奥へと導いています。のびやかさをもたらしながら、心地よく歩みを進められるための工夫です。ぜひ視点を引いて、ガーデン全体を眺めてみて。 ⑤ 季節で花のボリューム感が異なる 春の初めの愛らしい春咲き球根類からスタートし、膝ぐらいの高さだった草花は、夏になると腰、肩、そして背丈ほどに成長します。年々成長しながら季節ごとに風景は異なるので、ぜひ季節を変えて毎年訪れてみて。 ⑥ 没入感を楽しむ 高低差のある斜面や列植に囲まれた場所にいると、花に包まれた感覚が味わえます。ぜひ日常を忘れる時間を過ごして。 ⑦ ベンチに座る ベンチは休むためのものだけでなく、点景物のような効果をもたらしています。また、ここぞという風景を見てもらいたい場所にも置いています。さらに、ベンチの素材にも工夫があり、マシュマロのような質感のユニークなベンチもあります。ぜひあちこちで座ってみて。 ⑧ オーナメントを探す 園内には、さまざまなストーリー性あふれるオーナメントが、庭に寄り添うように配されています。小倉さんが何度も工場に足を運び、フォルムや色にこだわり抜いた瀬戸焼の「鳥のオブジェ」は、名古屋港を背景に親子の鳥たちがひと休みしているよう。愛知県立芸術大学とのコラボレーションから生まれた、BIRD・RABBIT・HORSE・HUMANと名付けられた4つのオブジェも点在。ぜひお気に入りを探してみて。 味わう、買う、学ぶことができる「ガーデンハウス」&「サニーホール」 重厚なレンガのガーデンハウス内には、ガーデンカフェ(Me-Stand)とガーデンショップ(Me-Select)があります。カフェでは人気紅茶専門店TEAPONDの茶葉を使用したオリジナルの「メグラスブレンド」や自家製のスコーンなどが、ガラスのコンサバトリーの中で楽しめます。テイクアウトしてガーデンの好きな場所で楽しむのもおすすめ。 贅沢な香りが楽しめる紅茶や、おいしいケークサレやスコーンを楽しめる。優雅な雰囲気が漂うビクトリアンタイプのコンサバトリーでゆったり過ごせるのも魅力。 メニューは、ランチボックス1,300円やクリームティーセット1,350円、メグラスブレンド550円、秘密の花園ブレンド(期間限定)550円など(すべて税込)。 ショップ「Me-Select(ミーセレクト)」では、 ガーデンタイムやお出かけの気分を上げてくれる、ライフスタイルを彩るアイテムや、カフェで提供されている紅茶などを販売。屋外ではメグラスガーデナーがセレクトした宿根草の苗も販売しています。メグラスガーデン ナゴヤオリジナルアイテムもあるので、お土産としても喜ばれます。 ゆったりとショッピングができる落ち着いた館内。屋外テントの下では、メグラスガーデナーおすすめの苗が並んでいる。 ショップの一角で、今咲いている植物を紹介しているコーナーが設けられている。写真つきなので、今日見た花を見つけてみよう。 海になじむヨットの帆のような建物のサニーホールでは、トークショーなどのイベントが随時開催されます。ゴールデンウィークのイベントでは、塚本こなみさん・小倉珠子さん・ガーデンストーリーの倉重香理編集長の3人によるトークショーが開催されました。ガーデン誕生のストーリーや込められた思い、ガーデンの見どころなど、「メグラスガーデン ナゴヤ」の魅力について語られました。 「長年、どこかで形にしたいと心の中であたためていた小説『秘密の花園』のようなガーデンが、ここ『メグラスガーデン』で実現化しました。来園の皆さんにご覧いただけるのは、本当に美しい時期だけ。花に埋もれ包まれるという没入体験で、お客さまが『うわぁ~、きれい!』と幸せを感じてもらえればうれしいです。ぜひ、メグラスガーデンをマイガーデンとして、年々変わり続けるガーデンの成長を眺めてください」と塚本さん。 植物が息づく「ガーデン」とは。成長を続ける、永遠の未完成の場所 爽やかな海風を感じながら、植物の営みを感じることができる「メグラスガーデン ナゴヤ」。今の時代をけん引するナチュラリスティックなガーデンです。季節の移ろいとともに植物のありのままの姿を見て美しさを見出すという体験は、単なる視覚的な楽しみを超えて私たちに知恵や豊かな感受性を授けてくれるはず。これから2年、3年と、季節がめぐるたびにガーデンは進化し続けます。 ガーデンストーリー読者の方に! 開園を記念してペア入園チケットをプレゼント ※募集は終了いたしました 2026年4月23日にオープンした名古屋の「メグラスガーデン ナゴヤ」の入園チケットを10組20名様に抽選でプレゼントします。●応募締め切り 2026年5月27日(水)正午(12:00)※募集は終了しました。※当選は、チケットの発送をもって代えさせていただきます。 Information Megrass Garden Nagoya (メグラスガーデン ナゴヤ) 所在地:愛知県名古屋市港区潮⾒町42番地アクセス:伊勢湾岸自動車道「名港潮見IC」から車で約5分。詳しくはこちらTEL:052-870-6650公式HP:https://megrassgarden-n.com開園時間:9:30~17:00(3/1~11/30) 12/1~12/25は~16:00 ※最終入園は閉園の30分前まで休園日:【春分の日~5/31】無休【3/1~春分の日の前日まで、6/1~6/30・9/1~12/25】毎週火曜【7/1~8/31】毎週火曜・水曜、【12/26~翌2月末日】冬季休園入園料:大人500円~1,000円、小中 無料~500円(季節によって変動します)●オンラインチケットはこちらインスタグラム:https://www.instagram.com/megrass_garden_nagoya/
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東京都

春光うららか!「第4回東京パークガーデンアワード夢の島公園」の『ショーアップ審査』を迎えた5人の庭と…
最初の審査を迎えた夢の島公園での「東京パークガーデンアワード」 4回目の開催となる今回のテーマは「海辺のサステナブルガーデン」。コンテスト会場が海辺という環境にあることから、これまで以上に注目が集まっています。 審査は4月・7月・11月の年3回実施されます。第1回目となる4月は、『春の見ごろを迎えたガーデンの観賞性』が審査されます。春の美しさが植栽で的確に表現されているかに加え、単に華やかであるだけでなく、植物の個性や魅力が生かされているか、また、花や葉の組み合わせに美しいデザイン性が見られるかといった点が問われます。さらに、公共空間に設けられたガーデンとして、訪れる人をどのように楽しませ、心地よいと感じてもらえるかも評価されます。 審査期間:2026年4月8日~15日 審査員は以下の5名。福岡孝則(東京農業大学地域環境科学部 教授)、正木覚(環境デザイナー・まちなか緑化士養成講座講師)、吉谷桂子(ガーデンデザイナー)、本木一彦(東京都建設局公園緑地部長)、植村敦子(公益財団法人東京都公園協会 常務理事) 【コンテスト審査基準】公園の景観と調和していること/公園利用者の関心を得られる工夫があること/公園利用者が心地よく感じられること/植物が会場の環境に適応していること/造園技術が高いこと/四季の変化に対応した植物(宿根草など)選びができていること/「持続可能なガーデン」への配慮がなされていること /メンテナンスがしやすいこと/テーマに即しており、デザイナー独自の提案ができていること/総合評価 ※各審査は別途定める規定に従い、審査委員による採点と協議により行われます。 ※今回行われた審査結果の公表はありません。 4月のショーアップ審査を迎えた5名のガーデンをご紹介! コンテストガーデンA花の巡り、風と大地の詩 【4月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころブルーやバイオレットを中心に、多様な花が咲きそろい、平坦に広がる野原のような風景です。力みのない植栽は、みずみずしくさわやかな印象。そのやさしく柔らかな表情が、訪れた人をリラックスさせてくれます。 【開花を迎えていた植物】ユーフォルビア・ウルフェニー、ゲラニウム‘サバニブルー’、フロックス‘ムーディーブルー’、ネペタ‘フェリックス’、チョウジソウ、フロックス・ピロサ、ルナリア‘チェドグロウ’、ブルビネ・フルテスセンス、ムスカリ、ドリメリア‘スイートドリーム’、ダイアンサス・カルスシアノルム、ギリア(白)、カマシア・クシキー コンテストガーデンB潮風に揺れるプレイフルガーデン-Playful Garden Swaying in the Coastal Breeze- 【4月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころ背景のユーカリの林に自然になじむ植栽はボリュームがあり、包み込まれるような没入感が感じられます。グレヴィレアや球根類の鮮やかな花色が、下草のグリーンのグラデーションに美しく映え、表情豊かな風景をつくり出しています。 【開花を迎えていた植物】グレヴィレア‘プーリンダ・イルミナ’、ユーフォルビア・ウルフェニー、カマシア・カエルレア、チューリップ‘マーラ’、フリチラリア・ツンベルギー、ダイアンサス・カルスシアノルム、ジギタリス‘クリームベル’ コンテストガーデンCStewardship Garden:The Way 【4月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころ波型の花壇の中で、植栽のデザインが交差するように構成され、美しいアンジュレーションが印象的です。グラウンドカバーの使い方も独特で、海の砂や貝を取り入れることで、海辺の庭というテーマがユニークに表現されているところも見どころ。草花一つひとつの造形も際立ち、個性あふれる植栽が楽しめます。 【開花を迎えていた植物】フリチラリア・ペルシカ、ゲラニウム・ツベロサム、シラー・シヴェリカ‘アルバ’、ラナンキュラス・ラックス‘アリアドネ’、ラナンキュラス・ラックス‘ミネルバ’、ムスカリ‘ダブルマジック’、スイセン‘タリア’ コンテストガーデンDSurFIVE Garden 【4月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころ起伏の頂部をクロスさせながら絶妙な株間で植え込まれた植栽は、ボリューム感たっぷり。群植されたラナンキュラス・ラックス‘サティロス’がウェーブ状に広がる風景は、遠くからでも目を引き、強いインパクトを残しています。 【開花を迎えていた植物】ラナンキュラス・ラックス‘サティロス’、ゲウム‘トータリータンジェリン’、ムスカリ、ハナニラ、キンギョソウ‘ブラックプリンス’ コンテストガーデンE「東京サバンナ・バイ・ザ・ベイ」 〜地の記憶と環境を翻訳する庭 【4月中旬(審査当日)の様子】 審査時の見どころまだボリュームは控えめですが、力強く芽を出す植物の様子からは、確かな春の訪れが感じられます。グラス類の多いワイルドな植栽の中に、ピンクや青紫、黄色、白といった花色が効果的に配され、これから迎えるピーク時の見応えを予感させます。 【開花を迎えていた植物】アルメリア‘モーニングスターディープピンク’、ゲウム‘バナナダイキリ’、ゲウム‘マイタイ’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、フロクス・デバリカタ‘ラファミイ’ コンテストガーデンを見に行こう! Information 都立夢の島公園「グリーンパーク」内所在地: 東京都江東区夢の島2-1電話: 03-3522-0281https://www.yumenoshima.jp/park開園時間:常時開園※サービスセンター及び各施設は、年末年始は休業。営業時間等はサービスセンターへお問い合わせ下さい。入園料:無料(一部有料施設あり)アクセス:東京メトロ有楽町線(Y24)・JR京葉線・りんかい線「新木場」下車、徒歩7分。東京メトロ東西線「東陽町」(T14)から都バス(東陽町-新木場、東陽町-若洲海浜公園)「夢の島」下車。高速湾岸線「新木場インター」より5分駐車場:有料
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オーストラリア

庭は北向きが正解!? シドニーから届いた、植物のある暮らし。オージープランツの故郷で驚いた7つのこと
北から注ぐ太陽は日本の1.5倍! 逆転の光が引き出す驚異の生命力 シドニーで暮らし始めて、ガーデニングの常識が根底から覆されたこと。それは、太陽が「北」から降り注ぐということです。 日本では「南向きの日当たり」が理想ですが、南半球のオーストラリアでは正反対。庭づくりの際、ついつい癖で南側を確認してしまいますが、主役の光は常に北側にあります。北から降り注ぐ力強い光を受けて、1日中明るい庭の景色には、移住当初とても不思議な感覚を覚えました。 ユーカリの木に北から太陽が降り注ぐ。 この「光」の豊かさは、単なる感覚だけではないようです。近年の研究で用いられる、気象データや日光量から植物の育ちやすさを数値化した「Plant Growth Index(植物成長指数)」という指標を見ても、シドニーのポテンシャルは圧倒的。年間の日照時間は約2,847時間と、日本の約1,935時間に比べて約1.5倍もの差があるのです。 特に驚くのは、冬の晴天率の高さです。シドニーの冬は光合成が活発に行われる条件が揃っているため、植物たちは「冬眠」して活動を止めるのではなく、1年中休みなく、じわじわと生命活動を続けています。 日本では考えられないほどの成長スピードで、数カ月目を離しただけで見上げる高さに育ってしまう木々。日本とは逆の空を見上げながら、四季を通じてパワフルに活動し続ける植物たちのエネルギーに、日々驚きと元気をもらっています。 バンクシアやグレヴィレアも! 2万6,000種が織りなす「固有種」の圧倒的楽園 ワラタ(赤い大きな花)を主役に、オーストラリア原産の花々を組み合わせたネイティブフラワーのブーケ。Photography By Rozahn/Shutterstock.com 今、日本の園芸店で絶大な人気を誇る「オージープランツ」。その個性的で力強い姿に魅了されている方も多いのではないでしょうか。じつは、私が初めてその洗練された美しさに衝撃を受けたのは、2000年のシドニーオリンピックでした。 メダリストに贈られたのは、伝統的なバラではなく、ニューサウスウェールズ州の花「ワラタ」を主役にしたネイティブフラワーの花束。その野生的で彫刻的な造形美は、世界中に新鮮な驚きを与えました。 西オーストラリア州の植物を集めたパース植物園で咲き広がる、色鮮やかな花々。MXW Stock/Shutterstock.com 近年、日本でもガーデンセンターなどで「オージープランツ」を目にする機会が増え、そのユニークな姿に魅了される方も多いでしょう。しかし、現地で暮らしてさらに驚かされたのは、その圧倒的な多様性の正体です。オーストラリアには約2万4,000〜2万6,000種もの植物が存在し、花を咲かせるものだけでも約2万種にのぼります。 さらに驚くべきは、その約85〜90%が、この大陸以外では決して見ることができない「固有種」であるということ。日本で出会えるのは、その広大な世界のごく一部にすぎないという事実に、改めて圧倒されました。 アカシア・ペンデュラは、オーストラリア東部の内陸部に自生するアカシアの1種。KarenHBlack/Shutterstock.com 日本でお馴染みのミモザ(アカシア)だけでも1,200種以上、ユーカリにいたっては800種以上ものバリエーションがあるのです。気の遠くなるような年月をかけ、厳しい環境の中で独自に進化を遂げてきた植物たち。 可愛らしいだけではない、個性的でタフな美しさ。その背景にある膨大な多様性とダイナミックな風土を知るたびに、オーストラリアの庭が持つ奥深さに、ますます惹きつけられてやみません。 ティーツリーはアロマより「家庭の常備薬」! スーパーで買える万能薬の距離感 私が愛用しているティーツリーオイル。スーパーで手軽に買える。 シドニーに住み始めて間もない頃、指を怪我した私に友人がそっと手渡してくれたのは、小さなティーツリーオイルの瓶でした。「傷口に塗っておくといいよ、殺菌作用があるから」と教えられ、最初は少し戸惑ったのを覚えています。 日本でティーツリーといえば、アロマショップで見かけるおしゃれな精油のイメージ。ところが、ここオーストラリアではスーパーや薬局の棚にごく当たり前のように並んでいます。その「距離の近さ」には本当に驚かされました。 「ペーパーバーク」の名のとおり、幾重にも重なる白い樹皮が美しいティーツリー。 じつはティーツリー(Melaleuca alternifolia)は、オーストラリアだけに自生する固有の植物です。白く薄い紙を重ねたような樹皮が特徴で、古くから先住民のアボリジニの人々が「森の医学」として、その葉を怪我の治療などに大切に用いてきました。 使い方も驚くほど多用途です。ニキビができたらちょんと塗り、虫刺されやちょっとした擦り傷にも。まるで「困った時は、まずティーツリー」という万能薬のような存在。化学的な薬品に頼る前に、まずは身近にある植物の力を借りる――。 そんな、自然由来の知恵を気負わず当たり前に生活に取り入れる軽やかな感覚は、オーストラリアでの暮らしが教えてくれた新鮮で素敵な発見でした。 ウォレマイ・パインは「生きた化石」! 2億年前から姿を変えない、20世紀最大の発見 ロイヤル・ボタニック・ガーデンでボランティアをしているレジーナさん。 「約2億年前から姿を変えず、絶滅したと思われていた植物がここにあるのよ」。そう教えてくれたのは、ロイヤル・ボタニック・ガーデンでボランティアをしているレジーナさんでした。 その植物の名は「ウォレマイ・パイン(Wollemi Pine/ウォレミマツ)」。かつては化石の中でしかその存在を知られておらず、約200万年前に絶滅したと考えられていました。ところが1994年、シドニー近郊のウォレマイ国立公園で、深い峡谷を歩いていた公園局職員のデビッド・ノーブルさんが、偶然にもこの樹木を「再発見」したのです。 1998年、世界で初めて一般公開として植樹された「第1号」のウォレマイ・パインの記念プレート。 「20世紀最大の植物学的発見」として世界中に大きな衝撃を与えたこのニュースは、まさに恐竜時代の生き残りと出会ったような奇跡でした。ジュラ紀から白亜紀にかけて繁栄したナンヨウスギ科の植物で、2億年以上もの間、その姿をほとんど変えていないといわれています。 2億年前から変わらない葉の造形。 現在も、病気の持ち込みや乱獲から守るため、自生地の正確な場所は「最高機密」。限られた研究者以外、誰も立ち入ることができません。そんな神秘のヴェールに包まれた「ジュラシック・ツリー」が、今ではここロイヤル・ボタニック・ガーデンで大切に育てられ、私たちの目の前で瑞々しい葉を広げている――。レジーナさんの熱心な解説を聞きながら、オーストラリアの自然が持つミステリアスな奥深さに、改めて圧倒される思いでした。 ブッシュファイヤーを越えて。黒焦げの幹から新芽が吹き出す「不屈の生命力」 ブラックサマーの火災直後の生々しい爪痕。 オーストラリアで暮らす中で、最も身近で、かつ深刻な自然災害といえば「ブッシュファイヤー(森林火災)」です。特に2019年から2020年にかけて発生した大規模火災「ブラックサマー」は、想像を絶する爪痕を残しました。 その総焼失面積は2,400万ヘクタール以上。これは日本の国土面積の約6割に相当する規模です。当時、森林を焼き尽くした煙はシドニー市内までも覆い尽くし、我が家のベランダにも灰が降り注ぎました。あまりにも多くの命が失われた、悲しく、そして恐ろしい記憶として深く刻まれています。 火災から数カ月後、黒く焦げた幹から潜伏芽が萌え出たユーカリ。 炭のように真っ黒に焼き尽くされたユーカリの幹。その無惨な姿から、まるで魔法のように鮮やかな緑の新芽が直接吹き出していました。これは厚い樹皮の下で守られていた「潜伏芽」という予備の芽が、火災の熱を合図に目を覚ました証です。 黒く焼けた幹から鮮やかな緑の葉が再生し始めたシダ。 さらに足元に目を向けると、同じように黒焦げになった地面から、ゼンマイのようなシダの新芽が力強く頭をのぞかせていました。地中深くにある根茎が火災を生き延び、どの植物よりも早く、新しい命の絨毯を広げようとしていたのです。 この「黒と緑」の鮮烈なコントラストは、自然の驚異であると同時に、どんな困難からも立ち上がる不屈の生命力を象徴しているかのようでした。厳しい環境を逆手に取り、火さえも再生のエネルギーに変えてしまうオーストラリアの植物たち。その圧倒的な強さに、今でも背筋が伸びるような思いがします。 シドニー王立植物園。オペラハウスを望む、世界で最も美しい植物の拠点 シドニーの象徴といえば、真っ先に思い浮かぶのは、あのオペラハウスですよね。そのすぐ隣に、驚くほど美しい「シドニー王立植物園」が広がっています。 都会の喧騒を忘れるような静寂に包まれながら、ふと目を向ければ、オペラハウスの白い曲線とハーバーブリッジが青い海に映える絶景——。この特別な場所には、なんと8,000種を超える植物たちが、約2万7,000株も瑞々しく息づいています。 オーストラリア最初の農場跡で、今も育てられている食用植物。 ビジネス街のすぐ隣に、約30ヘクタールもの広大な緑が守られてきたのには理由があります。1788年、初代総督アーサー・フィリップがこの地を政府農地として開拓し、「ファーム・コーブ(Farm Cove)」と名付けたのがその始まり。1816年には植物研究の拠点として整備されました。かつて港を通じて世界中の植物が運び込まれたこの場所は、じつは「研究」と「帝国のネットワーク」を支える重要な拠点でもあったのです。 園内で咲くジャガランタの花。Photosounds/Shutterstock.com 近代的な発展を遂げた今でも、この歴史あるガーデンは入園無料で開放され、年間400万以上の人々に愛されています。大都会の真ん中でオーストラリアの豊かな自然を慈しみ、共存する。その懐の深さに、移住したばかりの私がどれほど驚き、感動したかは言うまでもありません。 街全体がひとつの大きな「庭」。ポッサムと共生する、シドニーの軽やかな日常 シドニーで暮らして最後に行き着いた最大の驚き。それは、この街全体がまるで巨大な植物園のように、どこへ行っても生命力あふれる緑と色彩に満ちていることでした。 日常のすぐそばに、驚くような絶景が転がっています。ビジネス街のビルの足元には色鮮やかな花壇が広がり、街角のカフェには日本では見たこともないユニークな花々が並びます。人々はそれを当たり前の風景として慈しみ、街全体がひとつの大きな「庭」のように機能しているのです。 しかし、この「街全体が庭」であることは、野生動物にとっても同じ。それを象徴する出来事が、わが家のベランダで起きました。ある日、ポッサムが住み着いてしまったのです。ポッサムとは、カンガルーと同じ「有袋類」の仲間で、つぶらな瞳とふわふわの毛並みが特徴の夜行性動物。やがて赤ちゃんまで産まれ、最初は喜んで見守っていたのですが……驚いたのはその食欲でした。夜な夜な活動しては、丹精込めて育てていた植物を、一晩で見事に食べ尽くされてしまったのです。 「せっかくの花が!」と嘆く私に、現地の友人は「彼らもこの庭の住人だからね」と笑って言いました。シドニーの人々は、花を愛でるだけでなく、それを狙う動物たちとも地続きの日常を送り、自然を丸ごと受け入れています。 花を単なる「観賞の対象」ではなく、野生動物も含めた「大きな生命の循環の一部」として楽しむ。ポッサムとの騒がしい共生生活を通じて、私の花との向き合い方も、より自由で軽やかなものへと変わっていきました。 オーストラリアの乾いた大地に春を告げる、エバーラスティングのワイルドフラワー群落。Tania Stout/Shutterstock.com 日本では“珍しい植物”として出合うことの多いオージープランツも、シドニーで暮らしてみると、街路樹として、庭木として、切り花として、そして野生動物と分け合う緑として、日々の暮らしのすぐそばに息づいています。北から降り注ぐ太陽、乾いた大地に進化してきた固有種、火災から再生する森、ポッサムも訪れる庭。日本で見るオージープランツの向こう側に、こんなにも豊かな風土と暮らしが広がっていることを、シドニーの日常は教えてくれました。
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【世界の名園クイズ】このベンチ、どこの庭? ヒントは「かつて牢獄にもなった場所」
【ヒント1】とあるご夫婦によって作られた庭 ©National Trust この美しい庭を作り上げたのは、詩人の妻と外交官の夫でした。写真は晩年の夫妻。ともに貴族の出で、高い教養を持った2人は、確かな審美眼と個性を庭づくりに生かしました。 【ヒント2】庭のシンボルは「塔」 Patrick Wang/Shutterstock.com 庭園の中心には、そのシンボルマークでもある塔がそびえます。内部にはらせん階段があり、屋上まで上ることができます。屋上は、庭の全貌を一望できる絶景スポットです。 【ヒント3】周囲に広がる田園風景 撮影:前田満見 ヒント2の塔から見た景色。広大な庭園の周りには、豊かな田園風景が広がります。こんなのどかな場所ですが、かつてここは牢獄、救貧院、陸軍用地として使われていたこともあります。 【ヒント4】果樹園もあります ©National Trust Images/Andrew Butler 塔の下のアーチ道から見る果樹園。塔の東側に広がる果樹園には、リンゴやナシなどが点在し、その下には季節ごとにワイルドフラワーが咲き広がります。整然と手入れされた他のエリアとは異なる、自然でのどかな風景が、周囲の田園風景となじみます。 【ヒント5】ホワイトガーデン ©National Trust/Marianne Majerus この庭園は、特定の色だけでまとめる「カラーボーダー」の先駆け的存在であり、特に有名なのが「ホワイトガーデン」。白い花とシルバーリーフの植物だけで構成された、静謐で統一感のある空間です。 さあ、どの国のどの庭か分かりましたか? 正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ シシングハースト・カースル・ガーデン(イギリス) ©National Trust Images/Andrew Butler イギリス南東部、ケント州の田園地帯に広がる「シシングハースト・カースル・ガーデン」は、英国庭園の中でも特に詩情あふれる名園として知られています。 かつて16世紀のエリザベス朝の時代にはイングランド女王を迎えるほど立派だったマナーハウス(領主や地主が所有した荘園の邸宅)は、18世紀には牢獄、19世紀には救貧院、20世紀には陸軍用地に使われ、打ち捨てられた存在になっていました。しかし1930年、作家であり詩人でもあったヴィタ・サックヴィル=ウェストとその夫ハロルド・ニコルソンがこの廃墟と出会い、2人によって再生され、現在のような洗練されたガーデンへと生まれ変わりました。 庭のシンボル、エリザベス朝時代の塔(タワー)。Patrick Wang/Shutterstock.com 塔の屋上から北側を望む景色。撮影:前田満見 この庭園の最大の特徴は、「ルーム(部屋)」と呼ばれる区画ごとにテーマが設けられている点。生け垣やレンガの壁で仕切られた空間ごとに異なる色彩や植物構成が展開され、特に有名なのが「ホワイトガーデン」です。 白い花だけで統一されたこの空間は、時間帯や光の加減によって表情を変え、静謐で幻想的な雰囲気を醸し出します。また、バラ園やハーブガーデンなども見どころで、四季折々の変化が訪問者を魅了しています。 開花時期のホワイトガーデン。中央は白いつるバラに覆われたガゼボ。©National Trust Images/Andrew Butler 現在、この庭園はナショナル・トラストによって管理されています。歴史的背景と個人の美意識が融合したシシングハースト・カースル・ガーデンは、単なる観光地を超え、英国文化や庭園芸術の象徴的存在として高く評価されているのです。 「シシングハースト・カースル・ガーデン」に関する下記記事もぜひお読みください。 クイズ一覧はこちら!
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神奈川県

特別な時間を過ごせる英国式庭園「横浜イングリッシュガーデン」 ローズ・フェスティバル開…PR
横浜イングリッシュガーデンが「一年で最も美しい季節」到来 入口からおよそ50mにわたりバラを這わせた大型アーチが連なる「ローズ・トンネル」。淡いピンクの‘マニントン・マウブ・ランブラー’やサーモンピンクの‘フランソワ・ジュランヴィル’、紫の‘アイヴァンホー’などが頭上を埋め尽くします。写真は、昨年5月中旬の様子。現在の庭の様子やバラの開花状況は、InstagramやHPでご確認ください。 4月中旬から日々花開くバラが増えている「横浜イングリッシュガーデン」に、一年で最も美しい季節がやってきました! 園内に一歩足を踏み入れれば、目の前には無数のバラが大アーチを縁取る、夢のようなローズトンネルが皆さまをお迎えします。そして右に進めば、ワインレッドやパープル、ダークレッドのバラとクレマチスが混ざり咲き、足元にはブロンズリーフの植物がコラボするシックな印象の「ローズ&クレマチスガーデン」です。 2026年横浜イングリッシュガーデン バラの開花予想 2026年4月22日見頃となった‘エンジェル・フェイス’。周囲の株は、つぼみがいっぱい! 3月下旬に‘カナリーバード’の開花から始まり、‘リージャン・ロード・クライマー’などの極早生品種に続けて、早生品種の‘アイズ・フォー・ユー’や‘禅’などのバラが続々と咲き継ぐ園内は、バラに彩られるエリアばかり。今年のバラの開花は、例年より早いペースとなる見込みで、5月のゴールデンウィーク後半~明けてすぐ頃が園内全体の最盛期を迎えそうです(ローズトンネルは、連休明け位からが見頃の予想です)。*現在の庭の様子やバラの開花状況は、InstagramやHPでご確認ください。 「ローズ&クレマチスガーデン」に植栽されている多くのバラは、素晴らしいダマスク香を放ちます。 ‘ラプソディー・イン・ブルー’や‘ベルベティ・トワイライト’、‘真夜’……。ぜひ豊かな香りを確かめて。 圧倒的な花に包まれて時間を忘れる癒やしの庭 枝垂れるように仕立てられた‘プレッツァ’やアーチ仕立ての‘マリー・キュリー IYC2011’をはじめ、‘パーパ・ジョン・ポールⅡ’、‘プリンセス・オブ・ウェールズ’、‘アイズバーグ’、‘グラミス・キャッスル’など多数の白バラを主役に、白色の宿根草、白斑入りの植物を組み合わせた「ローズ&ペレニアルガーデン」。白花に囲まれるホワイトガーデンが時を忘れさせてくれます。 さらに先へ進み、アーチを抜けると、白バラが眩しく輝く別世界に迷い込んだり……。どこも見渡す限りバラが咲き、贅沢な時間が過ごせるガーデンです。 この季節は、バラだけでなく株元に茂る宿根草などの草花も美しい花々を咲かせています。バラに寄り添うように咲くオルレア、思わず触りたくなるふわふわなラグラスの穂、風に揺れるたおやかなアグロステンマ、お互いを引き立て合うクレマチスの花々……。バラの開花とぴったり合う草花が選ばれており、庭づくりのヒントもいっぱい見つかります。 世界最高水準の管理下で育つバラたち 「横浜イングリッシュガーデン」に咲くバラは、約2,200品種 2,800株に上り、国内外でも屈指のコレクション数を誇ります。今では希少な古い品種をはじめ、よそでは見ることができない国産品種、さらには最新の品種まで多彩なセレクション。これら多くのバラたちを最高のパフォーマンスで咲かせるには、管理のテクニックが必要です。 スーパーバイザーの河合伸志さん率いる「横浜イングリッシュガーデン」のガーデナーたちによるバラの管理水準の高さは、世界的にもトップクラスと評され、海外の専門家が見ても驚くようなレベル。最高品質のバラが、それぞれの品種本来の特性を発揮し、景色として楽しめるだけでなく、一つひとつの品種をじっくり観賞できるのも、この庭の大きな特徴です。 情熱的な赤いバラが主役のエリア「ときめきガーデン」。 通常閉じられている「ときめきガーデン」がバラの時期限定でオープン。ときめく縁結びのガーデンになればと願いを込めてつくられた、情熱的な赤いバラが主役のエリアです。‘恋心’や‘ラスティング・ラブ’など、恋愛にまつわるバラが多数植えられています。思い出に残るデートスポットとしておすすめです。 バラの時期限定「早朝プレミアム開園」のお楽しみも! 例年好評の「早朝プレミアム開園」も開催します。時に露をまとい、シャキッとした新鮮な朝のバラは、ひと際美しい表情を見せます。また品種によっては、朝と日中では異なる印象の香りを放つ花があります。じっくりとバラの聞香をするのも通の楽しみ方。 朝の光は日中の光に比べると写真撮影に適していて、混み合わない早朝プレミアム開園タイムのみ三脚の使用も可能です。美しい写真をカメラに収めたい方には見逃せない期間、ぜひ早起きをして出かけましょう。 「早朝プレミアム開園」の開催は、4/25(土)~5/17(日)の期間限定で、通常の開園時間より2時間早く入園いただけます。朝8:00開園~9:30受付終了(10:00より通常開園)。料金は、大人2,600円/小中学生1,300円(通常入園料+「早朝プレミアム開園」イベント料金(大人800円/小中学生400円)年間会員は無料。 ※10時より通常開園となります(9:30~10:00の時間帯にはご入園いただけません)。「早朝プレミアム開園」にご入園された方は、そのまま通常営業時間帯もご滞在いただけます。 ●「早朝プレミアム開園」のチケット販売は、事前予約(電子チケット)のみとなります。当園窓口での当日入園券の販売はございません。電子チケット(楽天・アソビュー・じゃらん)のみ販売です。コチラから購入いただけます。 <特別展示>Imperial Roses 〜皇室ゆかりのバラ展示〜 4/23より開花期間中、ガーデン出口付近「ヨコハマくらし館」入り口横に展示いたします。2022年の展示の様子。 例年人気の企画、皇室に由来するバラ「エンペラーズ・ローズ」が、本年も期間限定で展示します。美智子上皇后のバラ‘プリンセス・ミチコ’と‘エンプレス・ミチコ’、‘プリンセス・アイコ’など、全12品種の展示を今年は、ガーデン出口付近「ヨコハマくらし館」入り口横に展示。豪華な花々を一堂に観賞できる貴重なこの機会をお見逃しなく。 上段左から/‘ハイネス・雅’、‘ハイネス・愛’、‘プリンセス・アイコ’、‘プリンセス・ヒサコ’ 中段左から/‘プリンセス・サヤコ’、‘プリンセス・チチブ、‘プリンセス・ミチコ’、’プリンセス・ミカサ’ 下段左から/’プリンセス・ナガコ’、‘エンプレス・ミチコ’、‘プリンセス・ハナコ’、‘プリンセス・タカマツ’。ガーデン出口を出て右手奥「ヨコハマくらし館」入り口付近に開花期間中展示されます。 園内でお気に入りの香りを探そう! 豊潤な香りはバラの醍醐味 芝生エリアに植るブルガリアンローズ。昨年より枝数も増え、今年も開花が始まっています。顔を近づけて芳醇な香りを確かめよう! 2023年に駐日ブルガリア共和国大使館より譲り受けた「ブルガリアンローズ」は、香りのバラの代表ともいうべき存在であり、最も上質な香りのバラの一つです。その香りは、華やかでいわゆるバラらしい香り。花に顔を近づけて香りを深く吸い込めば、体全体がバラに包まれたかのよう。人々を幸福にするバラの香りに見せられて、バラの虜になる人も多くいます。横浜イングリッシュガーデンに咲くバラのなかにも、香りがよい品種が数々あり、咲き立ての香りを自由に味わえます。ぜひ、お気に入りのバラの香りを見つけてください。 スーパーバイザー河合伸志が選ぶ「横浜イングリッシュガーデン」に咲く香りのバラ5選 芳純(ほうじゅん) モダン・ローズで最もよい香りのバラの一つとされ、その名の通り豊潤なローズの香りがあり、同時に爽やかさも奥底に感じられる。化粧品会社によってこの香りをイメージした商品が誕生している。 アンブリッジ・ローズ 柔らかな色彩に豊満な印象のカップ咲きの花には、強いアニス(ハーブの一種)のような香りがある。やや薬臭い印象の個性的な香りのため、好き嫌いがはっきりと分かれる。 シルバー・シャドウズ グレーの陰影を感じる薄紫の花には、甘さと爽やかさを兼ね備えた香りがある。目を瞑りその香りを深く吸い込むと、新緑の森の中にたたずんでいるかのように思えてくる。 アンヌ=マリ・ドゥ・モランヴィル パールのような小さな花には不思議な香りがある。香りの研究者いわく「カメムシの香り」とのこと。怖い物見たさで、ぜひ嗅いでみるのも一興。まさかバラにこんな香りがあるとはと驚くかもしれない。 ドゥフトボルケ ボリュームのある大きな花には、熱帯の果実を思わすような濃厚な香りがあり、その強さに思わず頭がくらくらしそうになる。古くより香りの名花として知られる品種で、品種名は「香りの雲」の意味。 何度も訪れたくなるバラの開花リレー 淡いピンクやモーヴカラーのバラを主役に、ピンク、青、紫などのハーブ類、ライムリーフの植物などを組み合わせた明るい色相の「ローズ&ハーブガーデン」。 2026年の横浜イングリッシュガーデンでは、3月下旬に極早生のバラが咲き始めました。今年のバラの開花は例年より早いペースとなる見込みで、5月のゴールデンウィーク後半~明け頃より全体の最盛期を迎える予想です。ゴールデンウィーク前後は気温がまださほど高くないため、花色がしっかりと発色し、また最も力のある房の中央のつぼみが開く時期。一輪の花をじっくり眺めたり、クローズアップして写真を撮るのに最適なタイミングです。 毎年、新しいバラが追加植栽され、進化した景色が楽しめます。左は、ホルトノキに10株のつるバラ‘ローゼンホルム’を絡め、所々にクレマチスやホタルブクロも競演するバラのシーズンのフィナーレを飾る演出♪ 右は、ローズトンネルの最後のバラと‘ローゼンホルム’の壁、アジサイディスプレイが同時に楽しめました(2025年5月下旬)。 5月下旬になると最晩生のバラが咲き始めます。この頃にはローズトンネルの突き当たりにピンクのバラの壁が現れ、池の脇には赤いバラの柱が出現。8mの高木に絡むバラや白花がふわりと咲くアーチなど、訪れる度に景色が変化し、見どころが絶えません。そして同時期に、庭の主役の座はそっとアジサイたちに引き継がれ、季節は巡ります。バラとアジサイが一緒に楽しめる貴重な時期もお見逃しなく。 バラ満開の園内で優雅な時間を過ごそう 約2,200品種 2,800株のバラが咲く「横浜イングリッシュガーデン」に一歩入れば、そこは非日常の癒やしの空間。咲き立てのバラの香りを嗅いだり、日に照らされて輝く花々に出会った感動を写真に撮ったり、木陰のベンチで家族や友人、恋人と語らったり……。一年で最も美しいガーデンで、ぜひ今年一番の素敵な思い出を作ってください。 日が傾く夕方も庭散策におすすめの時間帯です。ベンチに腰掛け、バラ咲く風景を存分に眺める贅沢な時間をお過ごしください。 ‘バラの国’ブルガリアの魅力を知る2日間!「ブリガリア・フェア」※会期は終りました 左・中/香料を取るためにブルガリアで古くより栽培されている本家本元のブルガリアン・ローズ(写真は今年4月22日の様子)。駐日ブルガリア共和国大使館マリエタ・アラバジエヴァ大使を通し、ブルガリア国立バラ研究所から寄贈された貴重な1株が横浜イングリッシュガーデンに植樹されています。右/4月28日(火)15:30(予定)から、駐日ブルガリア共和国大使のお名前にちなみ命名されたバラ「Marieta」(マリエタ)の記念植式を、「ローズ&シュラブガーデン」芝地にて行います。 2023年、駐日ブルガリア大使館より寄贈された「ブルガリアン・ローズ(ロサ・ダマスケナ、トリギンティペタラ、カザンラク)」の株が植樹されて4年目を迎える今年は、4/28(火)・29(水祝)に「ブルガリア・フェア」を開催! 駐日ブルガリア共和国大使館の後援により、見て・聞いて・食べて・買って、ブルガリアを満喫できる貴重な2日間です。ぜひ横浜イングリッシュガーデンで、ブルガリアを旅する気分で体験してください。 ブルガリアン・ローズが植る芝生のエリアでは、ブルガリアの民族衣装をまとったダンサーが「ブルガリア・フォークダンス」を披露するほか、ブルガリアの魅力を紹介する講演会、伝統的なブルガリア刺繍のワークショップなど、‘バラの国’ブルガリアの魅力を堪能するイベントです。併設の「YEG Original SHOP」では、ブルガリアンローズを用いたジャムやエリキシール、フレグランスなどのブルガリアン関連雑貨を販売するほか、エントランス付近では、ブルガリア産ワインやブルガリア伝統陶器、ブルガリアの魅力が詰まった書籍の出張販売、ブルガリア料理のキッチンカーもやって来ます! 併せてお楽しみください。 2023年に初開催となった「ブルガリア・フェア」イベント報告記事はこちら『至高のバラ「ブルガリアン・ローズ」が横浜イングリッシュガーデンに登場』 民族衣装をまとったダンサーが「ブルガリア・フォークダンス」を披露 園内「ローズ&シュラブガーデン」芝生エリアにて、色鮮やかな民族衣装をまとったダンサーが軽快なリズムと華麗なステップの「ブルガリア・フォークダンス」を披露します。日時:4/28(火) 11:00、13:00、14:00頃予定 4/29(水祝) 11:00、13:00、14:00、15:00頃予定 4/28(火)13:30〜 「バラの国の歴史・文化を紐解く〜『日本とブルガリア 交流の歴史』〜」 さまざまな魅力を持つバラの国・ブルガリアの知られざる文化やその歴史、日本との関わりなどについて、駐日ブルガリア共和国大使館 文化部 コストヴァ・イリヤナ氏が講演する貴重な機会。 *参加費無料。横浜イングリッシュガーデンに隣接する「ヨコハマくらし館」イベントスペースにて座席数20席ほどで行います。 ブルガリア刺繍のワークショップや民族衣装・パネル展示ほか ◾️美しい色と伝統的な模様のブルガリア刺繍を体験していただけるワークショップを開催します。講師:山美イレン氏(エンブロダリスタジオ羅美那)日時:4/28(火)・29(水祝)各日2回 11:00〜12:00/13:00〜14:00場所:「ヨコハマくらし館」イベントスペース参加費:500円(税込)*事前予約制(4/14より予約受付開始) tel.0120-1849-29までお電話にてご予約ください。◾️ブルガリア語で使用される文字「キリル文字」のスタンプを作って自分の名前を表してみよう!日時:4/28(火)・29(水祝)*予約不要・参加自由場所:「ヨコハマくらし館」イベントスペース *ヨコハマくらし館イベントスペースでは、ブルガリアの歴史や文化を紹介する展示パネルやブルガリアの民族衣装の展示もお見逃しなく。
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【世界の名園クイズ】この階段、どこの庭? ヒントは「名作を生み出した庭園」
【ヒント1】イエローのダイニングルーム Nadia Turinsky/Shutterstock.com 敷地内の建物の中にある「イエローのダイニングルーム」。持ち主の色彩感覚が表れています。壁に飾られた浮世絵から、日本への愛も感じられます。 【ヒント2】花柄のカーテン越しの庭 Elena Sla/Shutterstock.com 花柄のカーテンと庭へと続く扉の向こうには、階段と同じグリーンのフェンスが見えます。この部屋は読書室として使われていました。 【ヒント3】絵画のフレームのようなグリーンの窓枠 Marcobriviophotographer/Shutterstock.com 階段と同じグリーンの窓枠の向こうに、庭の花々や樹木、小径が見えます。これだけで、まるで絵画のような美しさ。 【ヒント4】この庭で生まれた名作たち lapas77/Shutterstock.com この家と庭の持ち主は、画家。大きな窓を配したこちらのリビングは、アトリエとしても使われていました。壁に飾られているのは、持ち主の代表作のレプリカやコレクション。 【ヒント5】池とグリーンの太鼓橋 WFI GUY/Shutterstock.com 大きなしだれ柳、睡蓮が浮かぶ池に、ちらっと見えるグリーンの太鼓橋。もうここまで来れば、答えはお分かりですね。 正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ モネの庭(フランス) BAUER Alexandre/Shutterstock.com フランス北西部の小さな村、ジヴェルニーにある「モネの庭」は、フランスの印象派の画家クロード・モネが長年かけて作り上げた庭です。モネは、この村の美しい田園風景に一目ぼれして1883年、43歳の時に移り住み、1926年に86歳で亡くなるまでの43年間、ここで庭づくりと創作を続けました。もともとは1軒の家と素朴な庭でしたが、モネはここを“生きたキャンバス”と捉え、四季折々に移ろう色彩や光を楽しめる庭へと変えていったのです。 WFI GUY/Shutterstock.com 庭は大きく分けて、花々が豊かに咲き乱れる「クロ・ノルマン」と、水の風景が広がる「水の庭」で構成されています。特に有名なのが、上の写真にもある水面にスイレンが浮かび、柳が枝垂れる池と日本風の太鼓橋。東洋の美意識にも影響を受けたこの空間は、モネが晩年に描いた「睡蓮」シリーズの着想源となりました。 クロ・ノルマンの中央には、家の正面へと抜ける大きなアーチのかかった小径が。(撮影:3and garden) 計算された植栽でありながら、どこか自然に任せたようなやわらかさを感じさせるのも、この庭の魅力です。訪れる人は小径をゆっくりと歩きながら、絵画の中に入り込んだかのような感覚を味わえます。世界中のガーデナーに影響を与えたこの庭は、今もなお多くの人を魅了し続けています。 「モネの庭」に関する下記記事もぜひお読みください。 クイズ一覧はこちら!






















