スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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樹木

【秋の七草】ハギ(萩)の育て方・剪定のコツ! 初心者でも失敗しない栽培ポイントや種類も解説
ハギ(萩)の基本情報 tamu1500/Shutterstock.com 植物名:ハギ学名:Lespedeza英名:bush clover、Japanese cloverなど和名:ハギ(萩)その他の名前:ニワミグサ(庭身草)、ノモリソウ(野守草)など科名:マメ科属名:ハギ属原産地:日本を含む東アジア、北アメリカ形態:落葉低木 ハギの学名はLespedeza (レスペデザ)。マメ科ハギ属の落葉低木の総称で、原産地は日本を含む東アジア、北アメリカ。日本では古くから親しまれ、『万葉集』にも多く詠まれています。日本の山野で自生してきた植物のため放任してもよく育ち、ビギナーにも育てやすい花木です。園芸においては、ハギの中でもミヤギノハギ(Lespedeza thunbergii)がよく栽培されています。地際から細い枝を多数伸ばす「株立ち」の樹形で、やわらかく弓なりに伸びる枝を生かして一輪挿しや掛け花器などに飾るのもおすすめ。花の美しい秋の七草の一つとしても有名です。 秋の七草とは? Yoshihide KIMURA/Shutterstock.com 萩(ハギ)、女郎花(オミナエシ)、桔梗(キキョウ)、葛花(クズ)、尾花(ススキ)、撫子(ナデシコ)、藤袴(フジバカマ)が、秋の七草の顔ぶれです。万葉集に収録されている山上憶良が詠んだ歌「秋の野に 咲きたる花を 指折り数ふれば 七種(ななくさ)の花」「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(ナデシコ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」の二首が由来で、「朝貌の花」は桔梗を指すとされています。 春の七草(芹[セリ]薺[ナズナ]、御形[ゴギョウ]、繁縷[ハコベラ]、仏の座[ホトケノザ]、鈴菜[スズナ]、清白[スズシロ])は1月7日に一年の無病息災を願って七草粥に用いるのに対し、秋の七草は花の美しさを楽しみます。 ハギ(萩)の花や葉の特徴 acchity/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:6〜10月樹高:1.5~2m耐寒性:強い耐暑性:強い花色:赤紫、白、ピンク、黄 ハギは直径1~1.5cmの蝶のような花を咲かせます。開花は主に7~9月、見頃は9月頃ですが、品種によっては6月中旬から開花します。枝は1m以上伸び、満開になると花の重みで枝が垂れて風にそよぐ姿を楽しめます。葉は丸みのある楕円形で三枚小葉。しなやかな枝とソフトな印象の小葉とのバランスがよく、花のない時期も楽しめます。 ハギ(萩)の名前の由来と花言葉 tamu1500/Shutterstock.com ハギの名前の由来については諸説ありますが、春に地際から新芽が出ることから「生芽(はえき)」「生え木(はえき)」と呼ばれ、さらに「はぎ」に変化したといわれています。 英名に使われる「Bush clover」は、ブッシュ(茂み)のような株姿で、クローバーのような3枚葉を持つことにちなんでいます。 tamu1500/Shutterstock.com ハギの花言葉は「柔軟な精神」「思案」「内気」など。「柔軟な精神」は、しなやかに枝垂れる樹形が柔軟な印象に見えることから。「思案」「内気」は小さな花がうつむくように咲く、慎ましい姿にちなんでいます。 ハギの誕生花は、諸説ありますが9月6日、9月24日、10月1日です。 ハギ(萩)の種類 Yoshihide KIMURA/Shutterstock.com ハギは、ハギ属に分類される植物の総称です。ここでは、代表的なハギの種類についてご紹介します。 ヤマハギ tamu1500/Shutterstock.com 山野では最もポピュラーなハギで、漢字で「山萩」と書きます。花色は赤紫色、紫などで、樹高は1.5〜2m。枝は開花期になってもほとんど枝垂れず、ハギの中でも楚々とした雰囲気の株姿が特徴。ナチュラルガーデンなどで活躍します。 ミヤギノハギ zzz555zzz/Shutterstock.com 漢字では「宮城野萩」と書きます。樹高は2mほどになり、ほかのハギに比べてよく枝垂れ、花つきがよく花色が鮮やかなのが特徴。7月頃から開花するため「夏萩」とも呼ばれています。園芸用として最も広く栽培されて人気があるほか、庭園や公園などにも植栽されています。 ニシキハギ 漢字では「錦萩」と書き、本州中部地方以西〜九州に自生しています。樹高は2〜3mで、あまり垂れ下がらず直立するのが特徴です。花は赤紫色で、花穂もあまり枝垂れません。葉の両面に毛があります。 シラハギ tamu1500/Shutterstock.com 漢字では「白萩」と書き、「シロハギ」「シロバナハギ」と呼ばれることもあります。諸説ありますがミヤギノハギの品種とする説が主流です。7〜9月に白い花を咲かせ、清涼感のある姿が楽しめます。樹高は1〜2mで、放射状に枝を広げます。 江戸絞り 白地に赤い絞りが入る花が7〜9月に咲きます。枝はあまり垂れず、樹高は1〜2m。和風・洋風問わずどんな庭にも調和しやすい優しげな花色が魅力です。 ハギの栽培12カ月カレンダー 開花時期:6〜10月植え付け・植え替え:11〜12月、2月中旬〜3月中旬肥料:1〜3月(元肥)剪定:12月〜翌年2月 ハギの栽培環境 Yoshihide KIMURA/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり、風通しのよい環境を好みます。日当たりの悪い場所では、花つきが悪くなるので注意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】乾燥がやや苦手で、適度に水はけ・水もちのよい土壌づくりをすることが大切です。土質は選ばず、やせ地でもよく育ちます。 耐寒性・耐暑性 暑さや寒さに強いため夏越しや冬越しの対策は不要で、一年を通して戸外で管理できます。 ハギ(萩)の育て方のポイント 用土 Wstockstudio/Shutterstock.com 【地植え】 まず一年を通して日当たり、風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50cm程度の穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。水はけのよい環境を好むので、土を盛って周囲より高くしておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 庭木用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。自身で土づくりする場合は、赤玉土小粒5、腐葉土3、鹿沼土2でブレンドし、元肥として緩効性肥料を混合するとよいでしょう。 水やり Akin Ozcan/Shutterstock.com 水やりの際は株が蒸れるのを防ぐために株全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えましょう。 真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて枝葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根づいた後は、ほとんど不要です。ただし、晴天が続いて乾燥が続く場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。枝葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、水やりを欠かさないように注意します。冬は休眠するので、土の状態を見て控えめに与えましょう。 肥料 sasimoto/Shutterstock.com ハギはマメ科の植物で、根に根粒菌がついて共生関係にあります。根粒菌は空気中の窒素を固定し、植物に供給してくれるので、ほかの植物と比べて肥料は少なめにするとよいでしょう。 【地植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥は不要です。ただし、株に勢いがないようであれば、液肥を与えて様子を見ましょう。 【鉢植え】 生育期に株に勢いがないようであれば液肥を与えて様子を見ましょう。 注意する病害虫 schankz/Shutterstock.com 【病気】 ハギに発生しやすい病気は、うどんこ病や黒星病などです。 うどんこ病はカビによる伝染性の病気で、葉・新梢・つぼみの表面が白く粉を吹いたような状態になります。放置するとどんどん広がって光合成ができなくなり、株が弱ります。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用のある殺菌剤を散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 黒星病は、カビによる伝染性の病気です。雨が多い18〜25℃の環境を好むため5〜7月に発症しやすく、葉などに被害が現れます。黒っぽくて丸い斑点が全体に広がっていくのが特徴です。日当たり、風通しが悪いと発病しやすくなるので、込み合っている枝などは、すかすように剪定して発生を防ぎましょう。病気にかかった後に剪定した枝や落ち葉は、地中に残らないように処分することも大切です。また、適用のある殺菌剤を葉の表と裏に散布して防除します。 【害虫】 ハギに発生しやすい害虫は、アブラムシやカイガラムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 ハギ(萩)の詳しい育て方 苗木の選び方 葉の色艶がよく、株元がしっかりして病害虫の痕がないものを選ぶとよいでしょう。 植え付け・植え替え Jurga Jot/Shutterstock.com ハギの植え付けや植え替えの適期は11〜12月か2月中旬〜3月中旬の、厳寒期を除いた落葉期です。適期以外の時期に花苗店などで苗木を買い求めた場合は、植えたい場所へ早めに定植します。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。最後にたっぷりと水を与えます。 地植えの場合、しっかり根付いて順調に生育していれば、植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、8〜10号鉢を準備します。鉢が小さいと水切れしやすくなるため、やや大きめのサイズを選ぶとよいでしょう。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから庭木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmの高さを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えの場合、放置していると根詰まりしてくるので、1〜2年に1回を目安に植え替えましょう。植え替えの前に、水やりを控えて鉢内の土を乾燥させておくと作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、根鉢を少しずつくずしていきます。不要な根を切り取り、1/3くらいまでを目安に根鉢を小さくしましょう。これ以上大きくしたくない場合は同じ鉢を用い、もう少し大きくしたい場合は2回りくらい大きな鉢を用意し、植え替えます。手順は植え付け方法の項目を参考にしてください。 剪定・切り戻し Opas Chotiphantawanon/Shutterstock.com 剪定の適期は、葉を落としてから芽が出る前の休眠期の12月〜翌年2月です。ハギは春に新しく伸びた枝に花芽がつき、古い枝には花が咲かないので、すべての枝を地際からばっさりと刈り込んで構いません。6月以降に花芽がつくので、それ以降の生育期に剪定すると花つきが悪くなるので注意しましょう。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com ハギは、株分けまたは挿し木で増やすことができます。 【株分け】 ハギの株分け適期は11〜12月か2月中旬〜3月中旬です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株分けできます。株元からばっさりと切った剪定後に株を掘り上げて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 【挿し木】 挿し木とは、枝葉を切り取って土に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、ハギは挿し木で増やせます。 ハギの挿し木の適期は、6月頃です。新しく伸びた枝を10〜15cmつけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。発根後は日当たり、風通しのよい場所に移動して育苗します。苗木の生育とともに鉢増しし、十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じクローンになることです。 初心者にもおすすめ!ハギ(萩)を育てて庭に風情を取り入れよう tamu1500/Shutterstock.com 古くは万葉集にも詠まれた、秋の花を代表するハギ。昔から日本の山野に自生してきたため、暑さや寒さに強く、放任してもよく育ちます。野趣感のある花姿は和洋の庭を問わず、ほかの植物とも調和しやすいので、庭に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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花と緑

「都道府県の花」3択クイズ! 新潟県の花は次のうちどれ?【Let’s Try! 植物クイズ】
「新潟県の花」は次の3つのどれ? onemu/Shutterstock.com 日本有数の米所として知られる新潟県。魚沼産コシヒカリなどのブランド米を始め、酒米の栽培も盛んで有名な日本酒銘柄も多数あり、絶品グルメの数々も楽しめます。また、佐渡島や越後湯沢温泉、星峠の棚田、長岡花火など、四季折々の美しい景色やイベントを堪能できる観光スポットも豊富。世界屈指の豪雪地帯で、日本に初めてスキーが伝わった地でもあります。 そんな新潟県を象徴する「木」はユキツバキ、「鳥」はトキ。それでは、新潟県の花は、次のA~Cのどれでしょう? A ヒマワリ Ai-ai0612/Shutterstock.com B チューリップ masamasa3/Shutterstock.com C ボタン Nick Pecker/Shutterstock.com ヒント ガーデンでもよく利用され、世界中で多くの人に愛される花。育てやすさも魅力です。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ B チューリップ masamasa3/Shutterstock.com チューリップの基本データ 学名:Tulipa科名:ユリ科属名:チューリップ属原産地:中央アジア~北アフリカ和名:鬱金香(うこんこう、うっこんこう)別名:牡丹百合(ぼたんゆり)英名:Tulip開花期:3月中旬~5月上旬花色:白、赤、ピンク、黄、オレンジ、紫、緑、黒、複色形態:多年草(球根)草丈:10~70cm 春を代表する花の1つ、チューリップ。世代を問わず愛されるシンプルでかわいい花形に、カラフルな色が揃い、世界中で人気のあるユリ科の球根植物です。 新潟県は、日本におけるチューリップ球根生産の発祥地。冬は降雪により適度な湿度が保たれ、春先の気温上昇が穏やかなことなどが、チューリップの栽培に適した気候なのだそう。オランダから数万球の球根を輸入し、現在の新潟市で初めて栽培したことが始まりだといわれています。現在もチューリップの切り花の出荷量は全国1位、球根の出荷量は全国2位を誇り、海外への輸出も行われています。NHKが全国から「郷土の花」を募集したことがきっかけで「新潟県の花」の候補に選ばれ、昭和38(1963)年に制定されました。 新潟県内の花畑に咲くチューリップ。usukkey/Shutterstock.com 園芸品種も膨大にあり、花姿はチューリップらしい一重咲きから、八重咲き、ユリ咲き、フリンジ咲き、パーロット咲きなどさまざま。近年はナチュラルな印象で毎年咲く原種系チューリップも人気です。ほとんどのチューリップは1本の茎に1つの花が咲きますが、1本の茎に複数の花が咲く「枝咲き」や「スプレー咲き」と呼ばれる咲き方のものもあります。 華やかで存在感があるパーロット咲きのチューリップ。Alex Manders/Shutterstock.com 鮮やかなオレンジ色にシャープな花形が人気のユリ咲き品種‘バレリーナ’。Solodov Aleksei/Shutterstock.com 春が近づくとふっくらとつぼみを膨らませ、誰もが春の花としてイメージするチューリップは、季節感を演出する庭演出にぴったり。すでに開花のためのエネルギーを蓄えている球根花なので、ビギナーでも失敗なく咲かせられるのも魅力です。チューリップには大きく分けて早咲き種、中生咲き種、遅咲き種があり、品種を組み合わせると3月中旬~5月上旬まで2カ月近く咲き継がせることができます。 夏場に球根を冷蔵・低温処理をして冬を疑似体験させ、冬に咲かせる「アイスチューリップ」というのもあります。 irina.volkova/Shutterstock.com チューリップは日当たりと水はけのよい場所で育てます。一定の低温にさらされることで花が咲くため、しっかり寒さにあてるよう屋外で育てるとよいでしょう。 チューリップなどの秋植え球根を失敗なく咲かせるポイントは、植え付けのタイミング。植え付け時期の目安はイチョウが黄葉になる時期です。園芸品種の場合は球根を太らせるのが難しく、翌年以降も同じような花が咲くとは限りませんが、原種系は丈夫で毎年繰り返し咲いてくれます。 植え付け後にたっぷりと水やりをした後は、地植えの場合は自然の降雨に任せ、特に水やりをしなくても大丈夫。地上部がないと水やりを忘れてしまいがちですが、鉢植えの場合はカラカラに乾かしてしまわないよう、鉢土の表面がしっかりと乾いたら水やりをしましょう。翌年以降も花を咲かせたい場合は、開花後は花がらを摘み、葉が自然に黄色く枯れるまでそのまま栽培を続けましょう。 T.W. van Urk/Shutterstock.com クイズ一覧はこちら!
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ガーデン

【盛夏の花咲く8月】宿根草等を使用する都立公園の花壇コンテスト「第4回 東京パークガーデンアワード」夢の島公園
第4回の5つのコンテストガーデン 写真左手前の西から東に向けて、A・B・C・D・Eの順にガーデンが並ぶ、8月の様子。奥に見えるガラス張りの温室は、夢の島熱帯植物館。 公園内の通路に沿って2対1組のウェーブガーデンが5つ並んでいます。常緑のユーカリを背景に、通路からコンテストエリア全体を眺めたり、2対のウェーブガーデンの間の通路を歩きながら、5つのガーデンの移り変わる景色を楽しめるのも魅力。植物をすぐそばに感じられる、心地よい空間です。 各コンテストガーデンは、波打つ曲線で縁取られた高さ15㎝ほどの木枠の中に作られました。8月の様子。 2025年12月に行われた作庭時、ガーデン制作に関わった皆さん。 コンテストガーデンが設けられた敷地の平面図。A〜Eの各面積は約24㎡ 。どのエリアでガーデンを制作するかは、2025年10月に抽選で決定。 全国から選ばれた入賞者5名のガーデンコンセプトと月々の様子 コンテストのテーマとルールをふまえて制作される5つのガーデン。それぞれのガーデナーが目指す庭を、作者の制作意図や図面、植物リストの一部を紹介しながら、月々の様子を撮影した写真とともにお伝えします。 Pick up 月々の植物の様子 8月の植物の様子 バーベナ‘パープルヘイズ’(Aエリア)、ハマナデシコ(Aエリア)、メラレウカ‘タイムハニーマータル’(Bエリア)、オレガノ‘マルゲリータ’(Bエリア) ベロニカ・フェアリーテイル(Cエリア)、ヘリオプシス‘サマーナイト’(Dエリア)、ヘレニウム‘モーハイムビューティー’(Dエリア)、クルマアザミ(Eエリア) 7月の植物の様子 ユーコミス‘ビックボーイ’(Aエリア)、エキノプス‘ブルーグロー’ (Aエリア)、モナルダ ・フィスツローサ(Bエリア)、ユーパトリウム‘ベービージョー’(Cエリア) エキナセア‘ファタルアトラクション’(Cエリア )、ルドベキア‘タカオ’(Dエリア)、コレオプシス‘ムーンビーム’(Eエリア)、カラミンサ‘マーベレッテホワイト’(Eエリア) 6月の植物の様子 コレプオシス‘ルビーフロスト’(Aエリア)、エキナセア‘パープルレディ’(Aエリア)、プルネラ(ウツボグサ)(Bエリア)、エキナセア‘ミニベル’(Bエリア) アリウム‘レッドモヒカン’(Cエリア)、アガスターシェ‘アパッチサンセット’(Dエリア)、リクニス・コロナリア(Dエリア)、スタキス‘ウッキー’(Eエリア) 5月の植物の様子 アリウム・カラタビエンセ‘アイボリークィーン’(Aエリア)、クラスペディア・グロボーサ(Aエリア)、シシリンチューム・ストリアタム(Bエリア)、サポナリア‘スノーチップ’(Cエリア) ベロニカ‘フェアリーテイル’(Cエリア)、ネペタ‘ウォーカーズロウ’(Dエリア)、クナウティア‘マースミジェット’(Eエリア)、モナルダ・ブラドブリアナ(Eエリア) 4月の植物の様子 チューリップ・ヒルデ(Aエリア)、フリチラリア・ツンベルギー(Bエリア)、チューリップ‘シルビア’(Bエリア)、フリチラリア・ペルシカ(Cエリア) シラー・シベリカ‘アルバ’(Cエリア)、ラナンキュラス・ラックス‘サティロス’(Dエリア)、チューリップ‘ショーグン’(Dエリア)、フロックス・ディバリカタ‘ラファミー’(Eエリア) 3月の植物の様子 ミニアイリス‘ペインテッドレディ’(Aエリア)、シラー‘ミスクトスケンコアナ’(Aエリア)、ムスカリ‘アズレウム’(Aエリア)、クロッカス‘ロマンス’(Aエリア) グレビレア・プーリンダイルミナ(Bエリア)、ユーフォルビア・ウルフェニー(Bエリア)、チューリップ・ヒルデ(Bエリア)、アルメリア‘モーニングスターディープピンク’ (Eエリア) ●タイトルへ戻る コンテストガーデンA花の巡り、風と大地の詩 【作品のテーマ・制作意図】 海辺という特有の環境に調和しながら、自然の力を活かした設計によって、サステナブルな公共空間のあり方を提案します。風が通り抜け、植物が揺れ、大地がそれを支える——この空間では、自然の要素が互いに響き合いながら機能します。植栽には、乾燥や高温に強く、施肥を行わずとも育つ植物を選定。水やりやメンテナンスを最小限に抑えることで、環境負荷を軽減しながら、美しさと生態系の豊かさを両立する構成としました。また、宿根草とグラス類を中心に、こぼれ種によって自発的に広がる植物を組み合わせることで、季節や年月の変化に応じて風景が移ろい、訪れるたびに異なる表情を見せるよう工夫しています。風に反応する草姿や色彩の変化は、来訪者の感覚に静かに働きかけ、風・植物・大地の関係性を通じて、自然との関わりを見つめ直す場となることを目指しています。 【主な植物リスト】 宿根草:フロックス‘ムーディーブルー’/ゲラニウム‘サバニブルー’/アスフォデリネ・ルテア/ダイアンサス・カルスシアノルム/ゴニオリモン・コリナム‘シースプレイ’/エキナセア・テネシーエンシス/ユーコミス‘ビッグボーイ’/エリンジューム・パリフォリウム/バーノニア・レターマニー/スクテラリア・インカナ/アスター‘アンレイズ’グラス類:フェスツカ‘エリアブルー’/ブリザ・メディア‘ラッセルズ’/スティパ・イチュー/エラグロスティス・トリコデス/ペニセタム・マクロウルム/アンドロポゴン・テルナリウス/ミューレンベルギア・カピラリス・アルバ球根:スイセン‘ペーパーホワイト’/ミニアイリス‘ペインテッドレディ’/クロッカス‘ロマンス’/ミニチューリップ‘ヒルデ’/ダッチアイリス‘シンフォニー’/カマシア・クシッキー/アリウム・シルバースプリング/アリウム‘ピンボールウィザード’/ガルトニア・カンディカンス/リコリス・サンギネア コンテストガーデンA 月々の変化 8月の様子 エキナセアやルドベキア、フロックスなどのピンクや黄、白い花色と、バーベナやガウラのふわりと広がる草姿が、軽やかで涼しげな印象です。この時季でもたくさんの花が咲き続け、真夏の暑さや疲れを感じさせない愛らしい風景が広がっています。 【写真中の主な植物】ユーコミス‘ビッグボーイ’、コレオプシス‘ルビーフロスト’、ルドベキア‘ゴールドストラム’、リアトリス・スカリオサ‘アルバ’、エキナセア‘サンシーカーズレインボー’、エキナセア‘JSスティレッド’、アキレア‘ヘラ・グラショフ’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、セダム‘サンダーヘッド’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、カラミンサ、アークトチス、エキナセア・テネシエンシス、バーベナ‘パープルヘイズ’、フロックス‘ローラ’、エキナセア‘パープルレディ’、フロックス‘デイビッド’、バーバスカム‘ウエディングキャンドルズ’、サルビア‘バイオレットクィーン’、スティパ‘イチュー’、ペニセタムマクロウルム、ペニセタム‘パープルファウンテングラス’ほか ●タイトルへ戻る 7月の様子 柔らかい色彩だったガーデンは、全体的にやや濃い色味に変化し始めました。グリーンの地色に小花のドットを散らしたような花咲く風景は、引き続き愛らしさを保っています。2本のガーデンに1株ずつ植えられたユーコミス(パイナップルリリー)のオーナメンタルな草姿がアクセントとして存在感を発揮し、植栽のインパクトを高めています。 【写真中の主な植物】ルドベキア‘ゴールドスターム’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、サルビア‘バイオレットクィーン’、エキナセア‘サンシーカーズレインボー’、エキナセア‘JSスティレッド’、アキレア‘ヘラ・グラショフ’、クラスペティア、セダム‘サンダーヘッド’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、カラミンサ、アークトチス、エキナセア・テネシエンシス、バーベナ‘パープルヘイズ’、ユーコミス‘ビックボーイ’、フロックス‘ブトニク’、エキナセア‘パープルレディ’、フロックス‘デイビッド’、コレオプシス‘アプリコット’、バーバスカム‘ウエディングキャンドルズ’ ほか 6月の様子 濃いピンクの花を咲かせるダイアンサス・カルスシアノルムが、ガーデン全体に散りばめられ、それと共演するように、ナチュラルで可憐な花々が軽やかに咲いています。この時季も明るい色彩の花が多く、愛らしい花畑のような風景が広がっています。 【写真中の主な植物】ダイアンサス・カルスシアノルム、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、サルビア‘バイオレットクィーン’、エキナセア‘サンシーカーズレインボー’、エキナセア・テネシエンシス、アキレア‘ヘラ・グラショフ’、クラスペディア・グロボーサ、セダム‘サンダーヘッド’、ガウラ、エスコルチア‘ミルクメイド’、リモニウム・ラティフォリウム、カラミンサ、アークトチス・グランディスほか 5月の様子 この時期の主役は、高さの異なる3種類のアリウム。紫がかったピンク色の‘ピンボールウィザード’の球体がガーデンの全体にランダムに散りばめられ、縦に伸びる葉や茎のラインとともに、心地よい浮遊感を漂わせています。春先から続くピンク×黄×青の爽やかな彩りが、春の陽気と相まって楽しげな雰囲気を演出。ポイントで配した銅葉のルナリア‘チェドグロウ’が、植栽の色彩をぐっと引き締めています。 【写真中の主な植物】アリウム‘ピンボールウィザード’、アリウム・カラタビエンセ‘アイボリークィーン’、アリウム‘シルバースプリング’、ダッチアイリス‘シンフォニー’、ダイアンサス・カルスシアノルム、サルビア‘カラドンナ’、サルビア‘バイオレットクィーン’、フロックス・ピロサ、ユーフォルビア・ウルフェニー、アスフォデリネ・ルテア、ネペタ‘ジュニアウォーカー’、クラスペディア・グロボーサほか 4月の様子 白×青×黄を基調とした花色が爽やかで、花咲く野原のようなナチュラルなデザインが、眺める人の心を和ませてくれます。一方、ところどころで大きな葉を伸ばすジャーマンアイリスやアリウム‘ピンボールウィザード’がアクセントとなり、景色に力強さをプラス。これから季節が進むにつれ、風景の印象がどのように移り変わっていくのか、今後の展開が楽しみです。 【開花中の植物】上左/ユーフォルビア・ウルフェニー、フロックス‘ムーディブルー’ほか 上右/ユーフォルビア・ウルフェニー、ムスカリ‘アズレウム’、スイセン‘ペーパーホワイト’ほか 下左/ユーフォルビア・ウルフェニー、スイセン‘ペーパーホワイト’、ネペタ‘フェリックスほか 下右/ユーフォルビア・ウルフェニー、スイセン‘ペーパーホワイト’、チューリップ・タリア’ 3月の様子 ミニアイリス‘ペインテッドレディ’、シラー‘ミスクトスケンコアナ’、クロッカス‘ロマンス’など、可憐な小球根が次々に開花し、早春ならではの愛らしい風景が広がっています。小球根のかたわらでは、盛りを迎えたユーフォルビア・ウェルフェニーが小さな花々を見守るようにやさしく佇み、庭の表情をいっそう豊かにしてくれています。先月中旬から咲いているミニアイリスはそろそろ見頃の終盤に差しかかり、これからは白いスイセンへと、開花のバトンが引き継がれていきます。 【写真中の主な植物】上左/ユーフォルビア・ウルフェニー、ミニアイリス‘キャサリンホジキン’、シラー‘ミスクトスケンコアナ’、クロッカス‘ロマンス’ほか 上右/シラー‘ミスクトスケンコアナ’、クロッカス‘ロマンス’、ムスカリ‘アズレウム’ほか 下左/スイセン‘ペーパーホワイト’、クロッカス‘ロマンス’、ギリア‘レプタンサ’、フェスツカ‘アメジスティナ’ほか 下右/アスフォデリネ・ルテア、カマッシア‘クシキー’ 2月の様子 まだ寒々しさの残るガーデンの中で、チューリップやスイセン、クロッカスの芽が、艶やかな緑の彩りを添えています。成長前のグラス類やロゼット状の植物などが休眠している姿には、地味ながらも、どこか味わいが感じられます。 【写真中の主な植物】上左/ユーフォルビア・ウルフェニー、ペニセタム・マクロウルム、フェスツカ‘エリジャブルー’ほか 上右/エリンジウム・バリフォリウム、ダイアンサス・カルスシアノルム 下左/エラグロスティス・トリコデス、アリウム‘丹頂’ほか 下右/フェスツカ・アメジスティナ、ダッチアイリス‘シンフォニー’、ミニチューリップ‘ヒルデ’、アリウム‘シルバースプリング’ほか 1月の様子 どことなく荒涼とした雰囲気が漂うこの時期。植え付け時から数輪の白花をつけているスキゾスティリス・コッキネア‘シルキーピンク’が、冬の日差しを受けて、ぽつんと一点、輝きを放っています。ほかにもミニスイセンや球根の芽吹きがところどころに見られ、まだ遠いながらも、春の訪れをほんのりと感じさせてくれます。 【写真中の主な植物】上左/スキゾスティリス・コッキネア‘シルキーピンク’、ユーフォルビア・ウルフェニー、ジャーマンアイリスほか 上右/アスフォデリネ・ルテア 下左/アリウム ‘シルバースプリング’ 下右/スイセン‘初雪’、アガパンサス‘ゲッティホワイト’ほか 12月の様子 コンテストガーデンA『花の巡り、風と大地の詩』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る コンテストガーデンB潮風に揺れるプレイフルガーデン-Playful Garden Swaying in the Coastal Breeze- 【作品のテーマ・制作意図】 ■ユーカリ樹林や公園風景を主役にする庭 ―夢の島公園の景観と調和した植物選び―・公園の象徴であるユーカリ林を主役に、遠くからは樹林の前景として眺める花壇、入り込めばユーカリの壁を借景に、緑に包まれる植栽空間を創出。背後の樹林と庭の植栽がつながるよう視線の抜けや緑の連続感を意識し、園全体との一体感を演出します。・バンクシア、カリステモン、ハマゴウやメリアンサスなど、海辺の環境に耐えながら、豪州庭園を有する公園の既存植生や景観、海風の雰囲気に馴染む庭景を演出します。・冬季に訪れる来園者にも配慮し、花後も景観を彩るグラスや常緑樹、カラーリーフ類を混植し、季節ごとに表情が変わり、秋冬も映えるガーデンとします。 ■公園遊具・風景のきっかけとしての庭―利用者の関心を引き、居心地を生む仕掛け―・子ども用遊具が少ない園内に、アスレチックや回遊ごっこを誘発する植栽空間を提案します。地面のウェーブ(アンジュレーション)と植栽の高低差で、歩くたびに景色が見え隠れする立体的な庭を演出し、眺めても歩いても楽しめる空間とします。・大人の見守りの視線は通しつつ、子どもにとっては草花のトンネルのように感じられる空間体験を演出します。園路沿いベンチを起点に、子どもの好奇心を植物へ導き、自然への関心を育む場とし、二列花壇の適所に通り抜けポイントを設けることで、アクセス性と回遊性を高めます。 【主な植物リスト】 宿根草:ユーフォルビア・ウルフェニー/ユーフォルビア・セギリアナ/トリトマ‘グリーンシェイド’/モナルダ・フィッツローザ/エキナセア‘ミニベル’/エキナセア・パリダ/シシリンチウム・ストリアタム/スターチス・ラティフォリウム/ホソバチョウジソウ/オレガノ‘マルゲリータ’/アキレア‘マシュマロ’グラス類:パンパスグラス‘プミラロゼア’/ミューレンベルギア・リンドハイメリ/ペニセタム・アロペクロイデス/カレックス‘フェニックスグリーン’/カレックス・フラッカ低木:カリステモン‘ドーソンリバー’/コースト・バンクシア/グレビレア‘プーリンダ・イルミナ’/グレビレア ・ジョンエバンス/グレビレア‘ドーン・パープル’/メラレウカ‘タイムハニーマータル’/ハマゴウ‘プルプレア’/ギョリュウバイ‘ナニューム・ルブルム’球根: チューリップ・トルケスタニカ/チューリップ‘シルビア’/チューリップ‘ヒルデ’/チューリップ・タルダ‘インタラクション’/チューリップ・クレティカ‘パニア’/チューリップ・マーラ/チューリップ‘ビオレッタ’/カマッシア‘カエルレア’/カマッシア‘アルバ’ コンテストガーデンB 月々の変化 8月の様子 さまざまな色形のリーフのバリエーションが見応えとなっている盛夏。特に、ウエストリンギア‘スモーキー’やアルテミシアのシルバーリーフがアクセントとなって、風景を引き締めながら、涼やかさももたらしています。高低差のある植栽の合間を吹き渡る風は、環境をコントロールするひとつの要素で、植物にも眺める人も心地よさを生み出しています。 【写真中の主な植物】モナルダ・フィスツローサ、エキナセア‘ミニベル’、アガパンサス‘ファイアーワークス’、ポテンティラ‘ロンマクベス’、リモニウム・ラティフォリウム(スターチス)、エキナセア・パリダ、ブルネラ(ウツボグサ)、グレビレア‘ドーンパープル’ ほか ●タイトルへ戻る 7月の様子 カラフルだった春の花が終わり、モナルダとエキナエアのピンクと、アガパンサスのブルーが、梅雨の庭に爽やかさをもたらしています。花が少なめのこの時期は、オージープランツやグラス類、カラーリーフの個性的な色・形が見る人を引きつけ、葉色のグリーンが心地よい風景を織りなしています。 【写真中の主な植物】グレビレア‘ドーンパープル’、 モナルダ ・フィスツローサ、エキナセア‘ミニベル’、エキナセア・パリダ、ブルネラ(ウツボグサ)、アガパンサス‘ファイヤーワークス’、 リモニウム・ラティフォリウム(スターチス)、メラレウカ‘タイムハニーマートル’ほか 6月の様子 花を咲かせるオージープランツの花木や、実をつけ始めたビルベリーなどの樹木がこんもりと成長しています。その株元では、バリエーション豊かなリーフ類とやさしい色調の花々が、ふんわりと広がっています。6月にしてすでに、見応えのあるボリューム感たっぷりの風景となっています。 【写真中の主な植物】グレビレア‘ドーンパープル’、カリステモン‘ドーソンリバー’、ダイアンサス・カルスシアノルム、アキレア‘マシュマロ’、シシリンチューム・ストリアタム、ユーフォルビア・セギリアナ、ビルベリー、エキナセア・パリダ、プルネラ(ウツボグサ)、アガパンサスほか 5月の様子 花を咲かせ始めたオージープランツならではの美しい葉が、足元の草花とともに春の光にやわらかく溶け込んでいます。ビルベリーの赤みを帯びた葉や、メリアンサスのユニークな赤花が、ボリュームのある植栽の中で印象的なアクセントに。ユーフォルビア・セギリアナやタイムなど、繊細な草花でまとめたステップまわりも、明るくみずみずしさにあふれています。 【開花中の植物】グレビレア‘ドーンパープル’、ダイアンサス・カルスシアノルム、アキレア‘マシュマロ’、シシリンチューム・ストリアタム、ジギタリス‘クリームベル’、メリアンサス・マヨール、ユーフォルビア・セギリアナ、ビルベリー、カリステモン‘ドーソンリバー’、エキナセア・パリダ、フォプシス・スティローサほか 4月の様子 楚々とした佇まいが魅力の瑞々しい原種チューリップ数種と、ドライな雰囲気を持つオージープランツのグレビレアが、ともに満開を迎えています。周囲には、若緑のグラデーションが美しい宿根草が配され、異なる趣をもつ植物が見事につながり、一体感のある風景を演出。また、低木類が生み出す陰影が植栽全体の表情に奥行きを与え、見応えのある景色を楽しませてくれます。 【写真中の主な植物】上左/グレビレア‘プーリンダ・イルミナ’、チューリップ‘シルビア’、カリステモン‘ドーンリバー’ほか 上右/メリアンサス・マヨール、チューリップ・クレティカ ‘ハニア’ ほか 下左/グレビレア‘プーリンダ・イルミナ’、メリアンサス・マヨール、チューリップ・クレティカ ‘ハニア’ ほか 下右/ユーフォルビア・ウルフェニー、チューリップ‘シルビア’、コーストバンクシア、ヒルベリーほか 3月の様子 当初から低木などで立体的にデザインされていたガーデンですが、そこに瑞々しい葉を伸ばす宿根草や、グレビレアの赤い花といった彩りが加わり、少しずつにぎわいを見せ始めています。なだらかな斜面の陽だまりでは、原種チューリップ・ヒルデの第一号が開花。冬の終わりにカットバックしたグラス類は、古葉の塊の中から幾本もの新芽を伸ばし始めています。 【写真中の主な植物】上左/グレビレア・プーリンダイルミナ、ウエストリンギア‘スモーキー’、メリアンサス・マヨールほか 上右/チューリップ・ヒルデ、ジギタリス‘クリームベル’ほか 下左/ユーフォルビア・ウルフェニー、コーストバンクシアほか 下右/チューリップ‘シルビア’、ダイアンサス・カルシアノルム、アルテミシア‘モリスストレイン’ほか 2月の様子 パンパスグラスの枯葉がバッサリと刈り込まれ、すっきりとした姿に。切り口のフォルムもユニークです。ユーフォルビアは茎を伸ばし、うなだれながらも花穂をつける準備を始めています。また、数種の原種系チューリップが愛らしい芽を出し始めました。 【写真中の主な植物】上左/オレガノ‘マルゲリータ’、メリアンサス・マヨールほか 上右/ユーフォルビア・ウルフェニーほか 下左/チューリップ・ヒルデほか 下右/チューリップ・シルビアほか 1月の様子 常緑の植物を多く取り入れているこのガーデンでは、真冬でもグリーンのにぎやかなグラデーションを楽しむことができます。マルチングの色とのコントラストも美しく、寒さにあたって赤みを帯びた葉や、やや退色した緑など、この時期ならではの葉色が、植栽全体の表情を豊かに演出しています。 【写真中の主な植物】上左/ウエストリンギア‘スモーキー’、メリアンサス・マヨール、グレビレア‘プーリンダ・イルミナ’ほか 上右/ジギタリス‘クリームベル’、オレガノ‘マルゲリータ’、ヒルベリーほか 下左/アガパンサス‘ファイアーワークス’ 、ユーフォルビア・ウルフェニーほか 下右/矮性パンパスグラス、メリアンサス・マヨールほか 12月の様子 コンテストガーデンB『潮風に揺れるプレイフルガーデン -Playful Garden Swaying in the Coastal Breeze-』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る コンテストガーデンCStewardship Garden:The Way 【作品のテーマ・制作意図】 この庭は、まるで人の一生を映し出すかのような場所。最初は何も育たない砂地が、植物や小さな生き物たちのチカラ、そしてそこに暮らす人々の手によって、ゆっくりと豊かな土壌へと育っていく。それはまるで、子供が成長して大人になり、やがて成熟世代へと人生を重ねていく時間の流れと、重なり合っているかのよう。子供たちは砂のような柔らかな心で庭と遊び、自然からたくさんのことを学ぶ。大人になれば、その庭は家族や友人と収穫や語らいを楽しむ場所になり、成熟世代になれば、その成長した庭を眺めながら穏やかな、心豊かな時を過ごす。この庭は自然と人が共に成長し、砂が子供、豊かな土壌が大人へと成熟していくように、自然の再生と成熟への時、人生の旅路を映す『道』を示している。 【主な植物リスト】 宿根草:ユーパトリウム/トリトマ/ヘリオプシス/オミナエシ/オトコエシ/ペンテスモン/エキナセア/ベロニカなどグラス類:カールフォスター/ミスカンサス/ディプカンシア/カレックス/モリニア/コメガヤなど球根:アリウム/スイセン/ダッチアイリス/フリチラリア/カマシア/オダマキ/ラナンキュラス・ラックス/ゲイソリザ/ツベロサム/シラーなど コンテストガーデンC 月々の変化 8月の様子 旺盛に咲いていたユーパトリウムとアキレアの枯れた花穂が、カラマグロスティスの穂とともに味のある背景として活躍し、今開花している花々を引き立てています。盛りを迎えているのは、ホットなカラーのキク科の植物と瑞々しく涼やかな花色のベロニカ。それらの対比が互いを引き立て合い、ガーデンの表情を豊かに演出しています。 【写真中の主な植物】ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、ベロニカ‘フェアリーテール’、トウテイラン、トリトマ‘オレンジバニラホプシクル’、アガパンサス(白) ほか ●タイトルへ戻る 7月の様子 夏に向けて原色が多くなるこの時期に、くすんだアースカラーでまとめた植栽が異彩を放っています。この時期の主役は、丈の高くなるユーパトリウム。それに呼応するように、カラマグロスティスが勢いよく長い穂を伸ばし、アリウムのシードヘッドがオブジェのような個性を加えています。 【写真中の主な植物】ユーパトリウム‘ベービージョー’、アキレア‘テラコッタ’、トリトマ‘オレンジバニラホプシクル’、セダム‘マトロナ’、ベロニカ’フェアリーテール’、エキナセア‘ファタルアトラクション’、アガパンサス(白) ほか 6月の様子 オレンジ~ワインレッドの落ち着いた色彩でまとめられた6月。この時期の主役は、なんといってもインパクト大のアリウム‘レッドモヒカン’です。ダークワインレッドのボール状の花が人の背丈を超える高さまで伸びて咲く様子は、ひときわ印象的。それに呼応するようにカラマグロスティスが長い花穂を伸ばし、ワイルドな佇まいを見せています。 【写真中の主な植物】アリウム‘レッドモヒカン’、ペンステモン‘ハスカーレッド’、アキレア‘テラコッタ’、トリトマ‘オレンジバニラホプシクル’、セダム・マトロナ、ストケシア’ホワイトスター’、エキナセア’ファタルアトラクション’、アガパンサス(白)ほか 5月の様子 2色のラナンキュラス・ラックスが、ふんわりとした彩りでガーデンを華やかに包み込みます。その中で、花火が弾けたようなフォルムのアリウム・シュベルティが植栽に個性的なアクセントを添え、風景をより印象的に見せています。一方、ガーデンの端に設けられた砂浜のエリアには白花のサポナリアとグラス類が広がり、清楚で素朴な表情を演出しています。 【開花中の植物】ラナンキュラス・ラックス‘アリアドネ’、ラナンキュラス・ラックス‘ミネルバ’、アリウム・シュベルティ、サポナリア‘スノーチップ’、カマシア・レイヒトリー‘アルバ’、 ベロニカ‘フェアリーテイル’ほか 4月の様子 ガーデンの中央では、‘オレンジ・ビューティー’とペルシカ、2種のフリチラリアが花茎をぐんと伸ばして開花。個性的な組み合わせで印象深い風景を描いています。それとは対照的に、砂浜のエリアでは、ほんの小さな花を咲かせるシラー・シベリカ‘アルバ’やムスカリ、ゲラニウム・ツベロサムが可憐な表情を見せ、繊細でやさしい景色を演出しています。 【写真中の主な植物】上左/スイセン‘タリア’、フリチラリア・ペルシカほか 上右&下左/フリチラリア‘オレンジ・ビューティー’、フリチラリア・ペルシカほか 下右/シラー・シベリカ‘アルバ’、ムスカリ‘ダブルマジック’ほか 3月の様子 ガーデンの中でもひときわ青々と成長している数株のラナンキュラス・ラックスが、いよいよ花芽を上げ始めました。クルミの殻を押し上げて芽を出した球根の中には、殻を帽子のように載せたまま葉を伸ばしているものもあり、どことなくメルヘンな雰囲気を漂わせています。また、堆肥でカバーしたエリアでは球根の成長が力強く進む一方、両端の砂のエリアの成長は穏やか。さまざまな芽吹きが庭全体に豊かな表情をもたらしています。 【写真中の主な植物】上左/ラナンキュラス・ラックス‘サティロス’、アキレア‘テラコッタ’、ディスカンプシア・パラダほか 上右/ラナンキュラス・ラックス‘ミネルバ’、ペンステモン‘ハスカーレッド’ 下左/アリウム・シューベルティ、アリウム・コワニー、アリウム‘レッドモヒカン’ 下右/カマッシア‘アルバ’、ムスカリ‘ダブルマジック’ほか 2月の様子 3種類のマルチングを施した個性的なガーデンには、オーナメンタルな株姿のカレックス‘プレーリーファイアー’や銅葉のペンステモン‘ハスカーレッド’がよく似合います。先月から芽吹いていたアリウム‘レッドモヒカン’に続き、アリウム・コワニーやアリウム・シューベルティも芽を出し始めました。 上左/ペンステモン‘ハスカーレッド’、オダマキほか 上右/カレックス‘プレーリーファイアー’ 下左/ラナンキュラス・ラックス‘アリアドネ’、アリウム‘レッドモヒカン’、アリウム・コワニーほか 下右/アリウム・シューベルティ 1月の様子 あちこちに植えられたラナンキュラス・ラックスの青々とした葉が、どことなく寂しい冬の植栽にやわらかな彩りを添えています。植物がまだ小ぶりなこの時期は、3種類のマルチング(バークチップ、クルミの殻、洗い砂)の遊び心がいっそう際立ち、デザイナーのこだわりを感じさせます。 【写真中の主な植物】上左/カラマグロスティス・ブラキトリカ、ラナンキュラス・ラックス‘アリアドネ’、セダム‘マトロナ’ほか 上右/カラマグロスティス・ブラキトリカ、ペンステモン‘ハスカーレッド’、ほか 下左/カレックス‘プレーリーファイアー’、ラナンキュラス・ラックス‘アリアドネ’、ペンステモン‘ハスカーレッド’ほか 下右/カラマグロスティス‘カールフォスター’、ベロニカ‘フェアリーテイル’、ペンステモン‘ハスカーレッド’ほか 12月の様子 コンテストガーデンC『Stewardship Garden:The Way』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る コンテストガーデンDSurFIVE Garden 【作品のテーマ・制作意図】 夏の猛暑や乾燥といった「過酷な環境を生き延びる力強さ(Survive)」×「海の波や生命のうねりを感じさせる (Surf)」を掛け、その植物のパワーが波のように広がり未来へとつながっていくイメージと、五感を刺激する植物の組み合わせを『SurFIVE』という言葉で表現しています。またガーデンのテーマカラーとしてオレンジの花色の植物を多く取り入れ、親しみやすさや太陽のもとで元気に咲く植物の生命力をアピールします。 【主な植物リスト】 宿根草: カンナ/クニフォフィア・ルーペリ/メリアンサス・マヨール/エキノプス /ロシアンセージ/アキレア/バーベナ・ボナリエンシスグラス類:カラマグロスティス‘カールフォスター’/カラマグロスティス・ブラキトリカ/パニカム‘シェナンドア’/エラグロスティス・スペクタビリス球根: アリウム‘マジック’/ミニチューリップ‘ショーグン’/イフェイオン‘ウィズレーブルー’/スイセン‘タリア’ コンテストガーデンD 月々の変化 8月の様子 銅葉のカンナが勢いよく成長し、盛夏のコンテスト会場全体を盛り上げています。周りでは、それに追随するように赤やオレンジの花が旺盛に開花し、グラスの穂とともに濃厚な風景を織りなしています。一方、手前のガーデンのバーベナやエキノプスのブルー系の花が異なる表情を添え、ガーデンを重層的に演出しています。 【写真中の主な植物】バーベナ・ボナリエンシス、カンナ‘ベンガルタイガー’、カンナ‘ロシアンレッド’、クニフォフィア‘ルーペリ’、ルドベキア‘ゴールドストラム’、ルドベキア‘タカオ’、ヘレニウム‘モーハイムビューティー’、ヘレニウム‘マルディグラ(マーティグラス)’、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、アマランサス‘ベルベットカーテン’、ヒオウギ、アガスターシェ‘アパッチサンセット’、ペルシカリア‘ロゼア’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、エキノプス‘プラチナムブルー’、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ミソハギ ほか ●タイトルへ戻る 7月の様子 この時期に入るとエキナセアやヘレニウム、ミソハギなど濃い色の花がこんもりと茂り、花壇全体がさらにボリュームアップ。濃厚な色味の植栽のなかで、トリトマ、銅葉と黄葉の2種のカンナ(カンナ‘ロシアンレッド’とカンナ‘ベンガルタイガー’)、そしてアマランサス‘ベルベットカーテン’が、異国情緒を醸しています。夏の花とグラス類とシードヘッドが織りなすシーンは、美しい絵画のようです。 【写真中の主な植物】ミソハギ、バーベナ・ボナリエンシス、アガスターシェ‘アパッチサンセット’、モナルダ、ルドベキア‘ゴールドストラム’、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、アキレア‘ウォルターフンク’、ルドベキア‘タカオ’、ロシアンセージ‘デニムレース’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、セダム‘オータムジョイ’、 セダム‘パープルエンペラー’、セダム‘マトロナ’、ヘレニウム‘モーハイムビューティ’、ヘレニウム‘マルディグラ(マーティグラス)’、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、アマランサス‘ベルベットカーテン’、ペルシカリア‘ロゼア’、エキノプス‘プラチナムブルー’、クニフォフィア‘ルーペリ’、リクニス・コロナリア、ヒオウギ ほか 6月の様子 さまざまな形や質感の組み合わせで、ガーデンはボリューム豊かな広がりを見せています。草丈のあるバーベナ・ボナリエンシスの紫の花が、この時季の植栽のなかでひときわ目を引きます。その周囲では、幾層にも重なる厚みのある花々がほどよくよく主張しながら、美しいシーンを構成しています。 【写真中の主な植物】バーベナ・ボナリエンシス、モナルダ、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ゲウム‘トータリータンジェリン’、アキレア‘ウォルターフンク’、リクニス・コロナリア、ヘレニウム、メリアンサス・マヨール、ロシアンセージ‘デニムレース’、アリウム‘マジック’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、アガスターシェ‘アパッチサンセット’、セダム・マトロナ、セダム‘オータムジョイ’、ヘレニウム‘モーハイムビューティ’、ヘレニウム‘マルディグラ(マーティグラス)’、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、ヘリオプシス‘バーニングハーツ’、エキノプス‘プラチナムブルー’ほか 5月の様子 前列では、ゲウムやアキレアのボリュームのある茂みの中から、幾本ものアリウムが立ち上がり、中央部分で鮮やかな調和を見せています。また花壇の端では、深紅のキンギョソウが満開を迎え、濃厚なカラーが差し色になっています。一方、後列には開花を控えたボリュームのある植栽が並び、前列を引き立てるグリーンの背景として存在感を発揮しています。 【開花中の植物】アリウム‘マジック’、ネペタ‘ウォーカーズロウ’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ゲウム‘トータリータンジェリン’、アキレア‘ウォルターフンク’、メリアンサス・マヨール、リクニス・コロナリアほか 4月の様子 先月まで静かだったガーデンは、球根類が一気に花を咲かせ始め、本格的な春の訪れを感じさせています。白×青×オレンジのビビッドな花色が際立ち、全体的にパキッとした印象です。そのにぎやかな花々を取り囲むように、宿根草の葉がふんわりと茂り、ボリューム感のある景観をつくり出しています。遠くから眺めても目を引く、表情豊かなガーデンです。 【写真中の主な植物】上左/上右/スイセン・タリア、チューリップ‘ショーグン’、ムスカリほか 下左/キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ムスカリほか 下右/ハナニラほか 3月の様子 先月まで、ガーデンの大部分がバークの色で覆われていましたが、球根類が一斉に芽吹き始めてから、景色は一気に瑞々しく彩り豊かな表情へと変わりました。芽吹いたばかりの緑が、ひときわ美しく輝いています。まだ丈の低い宿根草と球根類のなかで、メリアンサス・マヨールが存在感を放ち、まるで象徴的なアイコンのように、ガーデン全体の成長を牽引しています。 【写真中の主な植物】上左/アリウム‘マジック’、フェスツカ・グラウカ‘ブルーセレクト’、アキレア‘テラコッタ’、バーベナ ボナリエンシスほか 上右/ムスカリ、フェスツカ・グラウカ‘ブルーセレクト’ほか 下左/アリウム‘マジック’ 、エキノプス‘リトロ’、スイセン ‘タリア’ ほか 下右/メリアンサス・マヨール、銅葉キンギョソウほか 2月の様子 成長の早い銅葉キンギョソウと、丈のあるメリアンサス・マヨールの組み合わせが、この時季ならではの見どころです。ブルーグレーの葉が美しいアシズリノジギクの、こんもりとした姿も印象的。一角では、ムスカリ・アルメニアカムの芽出しが確認できます。 【写真中の主な植物】上左/銅葉キンギョソウ‘ブラックプリンス’、メリアンサス・マヨール 上右/アシズリノジギク 下左/サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、ゲウム‘トータリータンジェリン’ほか 下右/ムスカリ・アルメニアカム 1月の様子 大きめなバークでごつごつとマルチングされたガーデンは、一見ワイルドな印象です。しかし、植物はやわらかな趣の宿根草が多く使われていて、そのギャップが面白みを感じさせます。この時期は、メリアンサス・マヨールがオーナメンタルな存在感を発揮。 【写真中の主な植物】上左/カラマグロスティス‘カールフォスター’、クニフォフィア ‘ルーペリ’ほか 上右/アキレア‘ウォルタープング’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、ラックス‘ラックス’ほか 下左/メリアンサス・マヨール、銅葉キンギョソウ ‘ブラックプリンス’ほか 下右/ラナンキュラス・ラックス ‘サティロス’、エキノプス ‘リトロ’ほか 12月の様子 コンテストガーデンD『SurFIVE Garden』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る コンテストガーデンE「東京サバンナ・バイ・ザ・ベイ」 〜地の記憶と環境を翻訳する庭 【作品のテーマ・制作意図】 かつて廃棄物で埋め立てられたこの島には、現在ユーカリの森を中心とした強健な植生が根づき、都市にありながら原始的で異国的な景観を生み出しています。今回、植栽地となるこの森の縁に広がる強い日射と潮風にさらされた芝生を目にしたとき、「ここは都市の果てに現れたアーバン・サバンナだ!」と直感しました。 植物を単なる装飾に限らず、この地固有の「環境を翻訳する存在」と捉え、来園者が海風・光・湿度・熱といった目に見えない環境を感覚・知覚できる場をつくります。「東京サバンナ」は景観的なサバンナの模倣ではなく、夢の島の歴史と環境条件から必然的に現れた都市の新しい風景です。都市と自然の狭間に生まれたこの庭を通じて、来園者が環境や植物との関わりを見つめ直し、都市園芸の新たな可能性を感じ取るきっかけとなることを願います。そしてこのガーデンが、見た目の美しさと維持のしやすさを兼ね備えた、持続可能な宿根草ガーデンの新しいスタンダードとして育まれれば幸いです。 【主な植物リスト】 宿根草:ビゲロウィア・ヌッタリー/エゾノヨロイグサ/ハマボウフウ/ヒューケラ‘シャムロック’などグラス類:カラマグロスティス‘カールフォスター’/パニカム‘ヘビーメタル’/セスレリア・オータムナリス/フェスツカ・アメジスティナなど コンテストガーデンE 月々の変化 8月の様子 これまでやさしい雰囲気だった植栽は、キク科の黄色の花々が夏の日差しを力強く反射して、ぐっとワイルドさが増しています。細い花茎を伸ばすクナウティアやサクシセラなどが、スキザクリウムやセスレリアなどのグラスとともに揺れ、草原に吹き渡る風を感じさせています。 【写真中の主な植物】アガスターシェ‘タンゴ’、アスター‘クリスティナ’、エキナセア‘ファタルアトラクション’、エキナセア‘グリーンジュエル’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、ルドベキア‘リトルゴールドスター’、カラミンサ‘マーベレットホワイト’、セダム‘クラウドウォーカー’、クナウティア‘マースミジェット’、コレオプシス‘ムーンビーム’、ヘレニウム‘ソンブレロ’、 サクシセラ‘フロステッドパール’ ほか ●タイトルへ戻る 7月の様子 丈の低い花々が次々に開花し、コンパクトなグラスとあいまって、花の群れ咲く草原の趣です。大人の背丈を超えるカラマグロスティスの群植がデザインに変化をもたらし、動物が顔を出しそうな雰囲気も感じさせています。 【写真中の主な植物】アガスターシェ‘タンゴ’、アスター‘クリスティナ’、エキナセア‘ファタルアトラクション’、エキナセア‘グリーンジュエル’、スタキス‘ウッキー’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、ルドベキア‘リトルゴールドスター’、カラミンサ‘マーベレットホワイト’、ゴニオリモン・コリナム、クナウティア‘マースミジェット’、コレオプシス‘ムーンビーム’、ヘレニウム‘ソンブレロ’ ほか 6月の様子 丈の低いカラフルな花々が咲き広がり、まさに花の美しいサバンナを思わせる風景です。どれも繊細な印象ですが、なかにはビゲロウィア・ヌッタリーやハマボウフウなど、不思議な草姿の植物も植えられており、一つひとつ丁寧にのぞき込んで楽しみたくなる植栽です。 【写真中の主な植物】ダイアンサス・カルスシアノルム、アルメリア‘アルバ’、スタキス‘ウッキー’、アンテミス‘ドワーフホーム’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、ゲウム‘マイタイ’、ルドベキア‘リトルゴールドスター’、ハマボウフウ、リアトリス‘コボルト’、セダム‘クラウドウォーカー’、カラミンサ‘マーベレットホワイト’、アリウム‘サマービューティー’、クナウティア‘マースミジェット’、コレオプシス‘ムーンビーム’ほか 5月の様子 ガーデンのあちらこちらで草花の開花が進み、春のにぎわいを見せ始めました。野草のような華奢な草花とグラス類で構成された原野を思わせる風情の中、ひときわ目を引くのがアンテミス‘ドワーフフォーム’。元気をもらえるようなビタミンカラーが、見る人に初夏の訪れを感じさせます。 【開花中の植物】アンテミス‘ドワーフフォーム’、ダイアンサス・カルスシアノルム、アルメリア‘アルバ’、モナルダ・ブラドリアナ、アルケミラ・サクサティリス、ペンステモン・メンサラム、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ゲウム‘バナナダイキリ’、アルメリア‘モーニングスターディーブピンク’ 4月の様子 ほかの植物よりひと足早く丈を伸ばしていたフロックス‘ラファミー’が満開を迎えました。春風にふわふわと揺れる淡いブルーの花が可憐で、ナチュラルな風景を描いています。先月から咲いているアルメリアのピンクの花も花数を増やし、ゲウムやネペタもちらほらと花を咲かせ始めました。まだ小さく柔らかなグラスの葉が、やさしく目に映ります。 【写真中の主な植物】上左/フロックス・ディバリカタ‘ラファミー’ 上右/アルメリア‘モーニングスターディープピンク’ほか 下左/ゲウム‘マイタイ’、セスレリア‘グリーンハイブリッド’ほか 下右/ネペタ‘キャッツパジャマ’、ゲウム‘バナナダイキリ’ほか 3月の様子 長い乾季を越えて雨季を迎えたサバンナのように、ガーデンが静かに動き出しました。宿根草はまだ成長を始めたばかりで、近くに寄らないとその姿がよく見えないほどですが、そんななか、早くもアルメリア ‘モーニングスターディープピンク’が一輪、小さな花を咲かせ始めています。 【写真中の主な植物】上左/フロックス・ディバリカタ‘ラファミー’ 上右/アリウム‘ミレニアム’ほか 下左/アンテミス‘ドワーフフォーム’ 下右/アルメリア‘モーニングスターディープピンク’ 2月の様子 先月はまだ見られなかった植物があちこちで姿を現し、静けさに包まれていたガーデンも、少しずつ活動を始めました。苗はまだ小さいものの、さまざまな葉形が見られ、デザイン的にバラエティに富んでいるのが、この段階からうかがえます。 【写真中の主な植物】上左/フロックス・ディバリカタ‘ラファミー’ 上右/ダイアンサス・カルシアナム 下左/ペルシカリア・アフィニス 下右/トリトマ‘グリーンジェイド’ 1月の様子 バーク堆肥でマルチングされたガーデンには、植物たちがまだまだぬくぬくと眠っているかのような静けさが広がっています。しかし表土をよく観察すると、小さな葉をのぞかせ始めた宿根草の姿があり、強い生命力が感じられます。これからどのような風景が描かれていくのか、まったく想像がつかないだけに、今後の成長への期待がいっそう高まります。 【写真中の主な植物】上左/ゲウム‘バナナダイキリ’ 上右/リベルティア‘ゴールドストライプ’ 下左/ヒゲロウィア・ヌッタリー 下右/ポテンティラ‘ヘレンジェーン’ 12月の様子 コンテストガーデンE『「東京サバンナ・バイ・ザ・ベイ」 〜地の記憶と環境を翻訳する庭』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る 5つの花壇のコンセプトと作庭について詳しいレポートはこちらをチェック! 第4回コンテスト会場は「都立夢の島公園」 ユーカリやデイゴ、ヤシなどの熱帯・亜熱帯植物が茂る緑豊かな都立夢の島公園。コンテストガーデンの並びには、熱帯植物館も隣接。 2022年に代々木公園から始まった「東京パークガーデンアワード」。第2回の神代植物公園、第3回の砧公園に続き、4回目の舞台となる「夢の島公園」は、運河に囲まれた人工島の中にある都立公園です。園内には、熱帯植物館やスポーツ施設、マリーナ、広大な芝生広場があり、都心からもアクセスしやすい人気のスポット。この海辺の公園で、コンテストが繰り広げられます。 第4回のテーマは「海辺のサステナブルガーデン」 今回ガーデンが設けられるエリアは、『夢の島熱帯植物館』西側のグリーンパークの一画で、公園のシンボルであるユーカリの樹林地に面しています。広がる波をイメージした2本のウェーブガーデン(約24㎡)に、海辺の環境に適した宿根草を植栽。背景のユーカリとも調和する、ロングライフ・ローメンテナンスなガーデンが制作されます。2025年12月、土壌改良から作庭が行われ、11月の最終審査を迎えるまで、必要に応じてメンテナンスを実施。近年の激しい気候変動、とくに厳しい酷暑への対応も重要な課題です。3回の審査を経てグランプリが決定するまで、5名の入賞者はさまざまな予測を立てながら庭と向き合っていくことになります。 第4回 東京パークガーデンアワード in 夢の島公園 最終審査までのスケジュール コンテストに挑戦する5名の入賞者が1年を通してガーデン制作に挑む「東京パークガーデンアワード」。2025年12月中旬に、それぞれの区画で作庭が完了しました。その後、4月は春の見頃を迎えた観賞性を審査する『ショーアップ審査』、7月は梅雨を経て猛暑に向けた植栽と耐久性を審査する『サステナブル審査』、11月は秋の見頃の観賞性と年間の管理状況を審査する『ファイナル審査』が行われ、グランプリが決定します。 【審査基準】公園の景観と調和していること/公園利用者の関心を得られる工夫があること/公園利用者が心地よく感じられること/植物が会場の環境に適応していること/造園技術が高いこと/四季の変化に対応した植物(宿根草など)選びができていること/「持続可能なガーデン」への配慮がなされていること /メンテナンスがしやすいこと/テーマに即しており、デザイナー独自の提案ができていること/総合評価 ※各審査は別途定める規定に従い、審査委員による採点と協議により行われます。 コンテストガーデンを見に行こう! Information 都立夢の島公園「グリーンパーク」内所在地: 東京都江東区夢の島2-1電話: 03-3522-0281https://www.yumenoshima.jp/park開園時間:常時開園※サービスセンター及び各施設は、年末年始は休業。営業時間等はサービスセンターへお問い合わせ下さい。入園料:無料(一部有料施設あり)アクセス:東京メトロ有楽町線(Y24)・JR京葉線・りんかい線「新木場」下車、徒歩7分。東京メトロ東西線「東陽町」(T14)から都バス(東陽町-新木場、東陽町-若洲海浜公園)「夢の島」下車。高速湾岸線「新木場インター」より5分駐車場:有料
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イベント・ニュース

購入者限定の動画レッスン付き!初めてでも迷わず作れる『ハンギング&寄せ植え』バイブルが予約開始
狭くても、花景色はここまで広がる! 玄関先やベランダ、奥行きのない花壇、小さなコーナーなど、限られた場所でも、空間を上手に生かす「立体ガーデニング」の手法を取り入れれば、豊かで華やかな花景色を作ることができます。 本書では、ハンギングバスケットを中心に、寄せ植えや花壇、つるバラを組み合わせ、小さな空間から庭全体までを立体的に彩る、園芸家であり、ハンギングバスケット講師としても活躍する武島由美子さんのアイデアを紹介します。 美しい花合わせが学べる全38作品の花レシピを収録! ハンギングバスケットは、難しそうに見えてじつは驚くほど簡単。スリットバスケットに花苗を縦に重ねて植えるだけで、丸い花のボールが空中に浮かぶような景色を作れます。1種類の植物で作る手軽な作品から、複数の花やリーフを組み合わせた華やかな作品まで、作り方を写真で分かりやすく解説。 また、登場する38作品には、花名と株数が一目で分かる花レシピを掲載。寄せ植えの基本や器選び、リース形の寄せ植え、根つきのクリスマスリースなど、季節のレシピも豊富に掲載しています。 花を目線の高さに据えるハンギング、足元を彩る寄せ植え、壁面を花景色に変えるつるバラ。小さな空間で学んだこれらのテクニックは、広い庭づくりにも応用できます。アーチや小道で視線を導き、庭の各所に見せ場やくつろぎの場所をつくるなど、庭全体を魅力的にデザインする方法も紹介。植え付けや植え替え、切り戻しなど、季節ごとの作業時期がひと目で分かる円形の作業図も収録しました。 武島さん流、花のあるライフスタイルも掲載 武島さんの花のある暮らしや気分が上がるガーデンファッション、機能的で美しい道具にも触れ、巻末にはハンギングや寄せ植えに活躍する植物91種を掲載。小さな一鉢から庭全体まで、花景色をつくり、育て、長く楽しむための実例と知恵を詰め込んだ一冊です。 8/10から予約スタート!「Amazon」や「楽天」でご予約いただくと、素敵な特典がそれぞれ届きます! 『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』 著者:ガーデンストーリー定価:2,200円(本体2,000円+税)発売:2026年10月5日半径:B5判 ページ数:160ページ発行:KADOKAWAISBN-10:4049027313ISBN-13:978-4049027310 Amazon特典「ハンギング設計シート」 作る前に花苗の種類や色、植える位置を整理できる「ハンギング設計シート」。バスケットの図に花の配置を書き込みながら、完成イメージを組み立てられます。必要な苗や資材を記入できる買い物リスト付きで、園芸店での苗選びから植え込みまでをサポート。自分だけのハンギングづくりに役立つ、実用的な購入者限定特典です。 Rakuten特典「初めてでも作れるハンギング動画」 購入者限定の動画レッスンでは、ハンギングバスケットづくりのポイントを実演します。花苗を選ぶときの見方や植え込む順番、全体を丸く美しく仕上げるコツなど、本の写真だけでは伝わりにくい手の動きや苗の扱い方を分かりやすく解説。難しそうに見えるハンギングバスケットを、初めての方にも気軽に楽しんでいただける特別レッスンです。 『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』もくじ Chapter1 「小さな空間を華やかに彩るハンギング」 地面がなくても、花を咲かせられる「ハンギング」基礎知識ハンギングの魅魅力 ①〜⑤壁に、フェンスに、椅子の背に。飾り方いろいろハンギングバスケットの基本の作り方数種類を組み合わせて作るハンギング〈動画つき〉ハンギング作りに役立つツール Chapter2「ハンギングと寄せ植えを重ねて景色を作る」 地面がなくても、花景色を作れる「寄せ植え」武島さんの寄せ植えセオリー寄せ植えの作り方初心者でもうまくいくリースの寄せ植え Chapter3「小さな花壇を生かして景色をより立体的に」 奥行きのない花壇を立体的に見せる5つの工夫つるバラの誘引と剪定春夏秋冬の玄関の花風景 Chapter4「小さなコーナーも見違える季節のしつらえ」 春 小さな芽吹きを集めて夏 涼やかな花のコーナー秋 ハロウィンの演出冬 小さなクリスマスのしつらえ Chapter5「小さな工夫を重ねて広がる庭景色」 広い庭景色を作る6つの視点アーチと小径 / 小径と花壇 / 色や植栽で場面を分けるくつろぐ居場所を作る / 小径の先へ視線を導く日陰にも見せ場を作る / 端境期を彩る STORY いつも花のあるほうへ心を戻してSTYLE 動きやすくて、気分が上がるガーデンファッションTOOLS 機能的でおしゃれなガーデンツール Chapter6「覚えておきたい植物の基本の手入れ」 様子を見る / 掃除 / 花がら摘み / 水やり / 切り戻し / 植えどき・抜きどきハンギング・寄せ植えにおすすめの花図鑑91種WORKS 花のある暮らしを育てる場所 武島由美子さんと Anne's Garden
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花と緑

星形の花が咲く危険な雑草! 身近なこの野草の名前は?【Let’s Try! 植物クイズ】
ナスやジャガイモによく似た厄介な外来雑草 夏~秋にかけて、野菜のジャガイモにそっくりな可愛らしい星形の花を咲かせるこちらの雑草。北アメリカを原産とする帰化植物で、日本でも関東地方を中心に全国に分布し、道端や畑、河川敷などで見かける花です。花径は2.5cmほどで、花冠が5裂し、白や淡紫の星形~五角形の花を咲かせます。花の中央には雌しべが1本あり、その周囲を取り囲むようによく目立つ黄色の葯(やく)がついた雄しべが5本あります。 もう少し離れて全体の様子を見てみます。 High Mountain/Shutterstock.com 花茎を伸ばし、房状の花序で数個~10個ほどの花がまばらに咲きます。草丈は20~90cm。茎や葉には鋭いトゲがあります。葉は長さ8~15cmで、互生し、縁には波状の大きな鋸歯があってギザギザとした印象。両面に星状毛が密生し、中央の脈にはまばらにトゲがあります。 High Mountain/Shutterstock.com 繁殖力があって根絶が難しく、毒性・鋭いトゲがあるだけでなく、作物にも悪影響を与えることから、厄介な外来雑草として問題視されています。 さて、この雑草はなんでしょう? 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ ワルナスビ High Mountain/Shutterstock.com ワルナスビの基本データ 学名:Solanum carolinense科名:ナス科属名:ナス属原産地:北アメリカ和名:ワルナスビ(悪茄子)別名:ノハラナスビ、オニナスビなど英名:Apple of Sodom、Devil's tomato、thorn eggplantなど形態:多年草草丈:20~90cm ワルナスビは北アメリカ原産のナス科の多年草で、日本を含め世界的に帰化している外来雑草です。ほぼ全国に分布しているとみられ、道端や畑、荒れ地、河川敷など身近な場所に見られます。開花期は6~9月で、花後にはミニトマトによく似た橙黄色の液果をつけます。未熟な実にはスイカのような縞模様がありますが、熟すと消えていくのが特徴。ジューシーな果実は一見美味しそうに見えますが、実を含め全草が有毒なので、口にしてはいけません。秋から冬にかけて地上部は枯れますが、翌年には再び芽を出します。 縞模様がある未熟なワルナスビの実。Gerry Bishop/Shutterstock.com 熟した実。Mike Truchon /Shutterstock.com ワルナスビという名前は、野菜のナスに花や葉が似ている一方で、トゲや毒があり、繁殖力が強くて始末が悪いことから付けられたそう。ノハラナスビ、オニナスビなどの別名もナスに似ていることが由来です。ちなみに、和名「ワルナスビ」の名付け親は有名な植物学者の牧野富太郎博士で、著書『植物一日一題』の中にそのエピソードも登場します。 日本には明治時代に牧草に混入して非意図的に導入されたと考えられていますが、繁殖力が強く、現在では広い範囲に帰化しています。 kazutaka.Japan/Shutterstock.com ワルナスビの花は淡紫か白で、白い花のものはシロバナワルナスビとも呼ばれます。花は花径2.5cmほどの星形~五角形。中央には1本の雌しべと、花粉が詰まった黄色い葯が目立つ5本の雄しべがあり、雄しべは葯を支える花糸(かし)が、葯よりも短いのが特徴です。多くの花では雌しべの花柱が雄しべよりも長く、柱頭が葯の中央から突出しますが、花によっては雌しべのほうが短く、柱頭がほとんど見えないものもあります。 ワルナスビの葉。tamu1500/Shutterstock.com 茎や葉の中央を走る主脈上には鋭いトゲがあります。ワルナスビのトゲは、秋になって枯れても残るため、注意が必要。葉の長さは8~15cmで、縁には波状の大きな鋸歯が入ります。 Honki Kumanyan/Shutterstock.com 厄介者扱いされるワルナスビ High Mountain/Shutterstock.com ワルナスビは全草に有害なアルカロイド、ソラニンを含む有毒植物。ソラニンはジャガイモの芽や緑色に変色した皮に多く含まれることで知られ、嘔吐や下痢などの症状を引き起こします。特に家畜がワルナスビの実などを誤食すると、最悪の場合は死亡することもあります。熟した実は、見た目がミニトマトに似て美味しそうなので、小さなお子さんが口にしないよう注意が必要です。毒性に加え、鋭いトゲがあるためうかつに触れず、除草も大変です。 また、ナス科の植物なので、畑に生えると、同じナス科のナスやジャガイモ、トマトといった作物の連作障害を引き起こし、作物の品質や収穫量を低下させる原因にもなります。直接畑に生えなくとも、近くの土地に育っているだけで、害虫であるニジュウヤホシテントウやホオズキカメムシの温床になり、畑に害虫を呼び込むこともあります。 さらには生育旺盛で、種子からでも地下茎からでもよく繁茂し、抜き取ろうとしても切れた地下茎から再生するなど、一度茂ってしまうと根絶が困難です。 tamu1500/Shutterstock.com 花は可愛らしいですが、毒やトゲがあり、農作物や家畜に被害を与え、駆除が難しいと、人間にとってはまさに「ワル」の名にふさわしい雑草。英語でも「Apple of Sodom(ソドムのリンゴ)」「Devil's tomato(悪魔のトマト)」などの悪名で呼ばれるほどです。 ワルナスビに似た植物 左がナス、右がジャガイモの花。yamaoyaji, Tadashi Okabe/Shutterstock.com ワルナスビはナス科で、ナスやジャガイモなど身近なナス科の野菜とよく似た花を咲かせます。 イヌホオズキ。tamu1500/Shutterstock.com また、ワルナスビに似た花を咲かせる野草に、イヌホオズキもあります。こちらもナス科の一年草で、有毒。日本全土に分布します。 白い花はワルナスビによく似ていますが、より小さく花径は6~7mm程度。茎葉にトゲはありません。葉縁は波のような鋸歯が入ることが多いですが、なめらかなこともあり、ワルナスビほど目立ちません。ワルナスビとの大きな違いは果実で、イヌホオズキの実は黒く熟します。 クイズ一覧はこちら!
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樹木

猛暑でも休まず咲き続ける! 病害虫にも強くて初心者向けの「ランタナ」失敗しない育て方
ランタナの基本情報 Nopparat Khokthong/Shutterstock.com 植物名:ランタナ学名:Lantana camara英名:Lantana和名:七変化(しちへんげ)別名:ランタナ・カマラ科名:クマツヅラ科属名:シチヘンゲ属(ランタナ属)原産地:メキシコ、熱帯アメリカ形態:常緑性低木 ランタナは、クマツヅラ科シチヘンゲ属(ランタナ属)、立ち性~半つる性の常緑性低木。原産地はメキシコから熱帯アメリカにかけての地域で、近縁の種との交配種も含めてランタナといわれます。 日本における歴史としては、江戸時代末期に園芸植物として渡来したことが始まりです。繁殖形態は虫媒花であり、核果(種子)は風雨や鳥などの動物によって遠方に運ばれます。 Ibenk_88/Shutterstock.com ランタナの仲間は世界の熱帯から亜熱帯地域に約110種が広く分布します。多くの種類は、アメリカの熱帯から亜熱帯地域が原産地です。花の美しい種類もありますが、日本で一般に流通するのは匍匐性で花や葉が小さいコバノランタナだけです。 熱帯地域原産の植物の中でも、夏の暑さに特に強いのが特徴。真夏でも次から次へと開花し、庭を明るく彩る樹木です。一方で、冬の寒さには強くなく、マイナス3~マイナス5℃以下になる地域では、地植えでの越冬は厳しくなります。寒冷地では鉢栽培にして楽しむのがおすすめ。春先に地植えして開花を楽しみ、晩秋に鉢に植え替えて凍結しない暖かい場所に移動するという具合に、地植えと鉢上げを繰り返して一年を過ごしてもよいでしょう。 ランタナの花や葉の特徴・開花時期 園芸分類:庭木開花時期:5〜10月樹高:30〜200cm耐寒性:やや弱い耐暑性:強い花色:オレンジ、黄色、赤、ピンク、白、複色 ランタナの開花時期は、5〜10月です。真夏に中休みをすることなく、絶え間なく咲き続けてくれます。花色は、オレンジ、黄色、赤、ピンク(赤紫)、白など大変多彩で、複色のものが多いです。品種によっては、花が咲き進むにしたがって黄色からオレンジに変わるもの、クリーム色からピンクに変化するものなどがあります。また、花が咲かない時期も庭を彩ってくれる、斑入り葉をもつ品種もあります。 ランタナの花は一つひとつは小さいのですが、花茎を伸ばした先に集まって、直径2〜3cmの球状になります。次から次へとつぼみを上げてくる多花性で、夏の季節にはたっぷりと咲く姿がガーデンの主役となるでしょう。 ランタナの樹高は30〜200cm。樹高の幅が広い理由は、人の背丈くらいまで高くなる立ち性タイプ、枝が地を這うようによく伸びる匍匐性タイプ、低い位置で比較的まとまって鉢栽培にも向くコンパクトタイプがあるからです。 ランタナの種類や品種によって樹形が異なるので、花壇の後方または前方に使いたいのか、鉢栽培にしたいのかなど、ガーデニングの用途やデザインによって選ぶとよいでしょう。 ランタナの名前の由来や花言葉 Stanley Ford/Shutterstock.com ランタナの名前の由来は、ラテン語で「曲げる」という意味の「lentare」から来ているという説が有力とされていますが、実際は定かではありません。しなるように生育する樹形に由来しているのかもしれませんね。日本では、「七変化」という別名があります。これはランタナ(カマラ種)の花が咲き進むにしたがって、色が変化するさまから名づけられたとされています。 ランタナの花言葉は、「厳格」「確かな計画」「協力」「合意」など。「厳格」「確かな計画」は、半年以上の長い期間にわたって絶え間なく咲き続けるため、堅実さをイメージさせることから。また、「協力」「合意」は、小さい花が集まって、より大きな花として魅せる咲き姿が由来しているようです。 ランタナの種類・品種 JAKKRIT SAELAO/Shutterstock.com ランタナの仲間は約110種あるとされていますが、ガーデニングで主に栽培されているのは、ランタナ・カマラとコバノランタナで、これらを交雑させた園芸品種なども多く出回っています。 ランタナ・カマラ Lantana camara ランタナ・カマラは樹高約2mの低木で、花色が変化していく特性があります。熱帯では、他の樹木などにもたれかかるように生育すると、6mまでの高さになることがあります。野生種に近い種類はトゲが目立ち、群落を形成すると人が容易に入れなくなります。 コバノランタナ Lantana montevidensis Quang nguyen vinh/Shutterstock.com ボリビア、ブラジルからアルゼンチンが原産のコバノランタナは、花や葉がランタナ・カマラより小さく、枝をつるのように伸ばして這うように伸びます。タネはほとんどできません。平坦な場所では地面を低く覆うように生育しますが、枝が壁や樹木などによりかかって上方向に伸びることもあります。花色は紫色と白色があり、カマラのようには変化しません。 ‘コンフェッティ’ Lantana camara ‘Confetti’ ayakka3/Shutterstock.com ピンクとイエローの2色咲きが華やかな、ランタナの園芸品種。立ち性で生育旺盛です。 ‘バリエガタ’ Lantana camara ‘Variegata’(=L. camara ‘Samantha’ ) Gurcharan Singh/Shutterstock.com 葉に明るい黄緑色の斑が入ったカラーリーフが楽しめる、ランタナの園芸品種。樹形はドーム状で低くまとまりやすいです。黄色の花が咲き、タネはほとんどできません。 「スーパーランタナ」シリーズ Manfred Ruckszio/Shutterstock.com 1株でこんもりと丸くまとまる樹形で多花性の「スーパーランタナ」シリーズ。‘トロピカルサンセット’や‘ムーンホワイト’、‘レインボーオレンジ’、‘サニーイエロー’など、さまざまな色の品種があります。 ‘トロピカルサンセット’はオレンジやピンク、黄色の小花が1つの房に集まっている、常夏の南国を思わせる華やかな品種です。1つのポットで50~60cmほどに育ちます。 ほのかに甘い爽やかな香りが楽しめる白い花弁のスーパーランタナ‘ムーンホワイト’は、2018年のフラワー・オブ・ザ・イヤー最優秀賞に選ばれています。連続開花性に優れますがタネがほとんどできないため、花がら摘みの必要はないでしょう。 ‘レインボーオレンジ’は赤色がかった鮮やかなオレンジが特徴。暑さに強く、花つきがよいため、夏の庭にぴったりの品種です。 明るい黄色の花が目を引く‘サニーイエロー’は、丸くまとまった花房が特徴の品種です。ほかの品種と同じく開花期が長いため、長い期間花を楽しめます。 「ブルーミファイ」シリーズ nnattalli/Shutterstock.com 世界初のタネができない品種です。タネに栄養が取られないので、特に夏の連続開花性に優れます。樹形はドーム状で、コンパクトにまとまります。 代表的な種類は‘ブルーミファイ・レッド’や‘ブルーミファイ・ローズ’、‘ブルーミファイ・ピンク’、‘ブルーミファイ・マンゴー’など。それぞれ咲き始めから満開にかけて花色が変化するのが特徴です。 ‘ブルーミファイ・レッド’は黄色から赤みがかったオレンジへ、‘ブルーミファイ・ローズ’は黄色からサーモンピンク、その後は赤味の強いピンクへと変化します。‘ブルーミファイ・ピンク’は黄色からピンクへ、‘ブルーミファイ・マンゴー’は黄色から明るいオレンジに変わります。 ランタナに似た花 ヒメイワダレソウ Doikanoy/Shutterstock.com ヒメイワダレソウ(リッピア)は、クマツヅラ科イワダレソウ属の外来種で、グラウンドカバープランツとして植栽されることもある多年草。日本では「生態系被害防止外来種リスト」に掲載されているため、栽培の際には適切な管理が必要です。匍匐性の品種やコバノランタナに似ていますが、花が非常に小さく葉もやや小さいです。 クラピア photo/3and garden 沖縄に自生するイワダレソウを品種改良した宿根草で、踏みつけにも耐える丈夫なグラウンドカバープランツとして人気です。ヒメイワダレソウは、タネが飛んで繁茂するのに対し、クラピアはタネをつくらないという特徴をもち、広がる範囲を人がコントロールすることができる環境に配慮した日本生まれの植物としても近年注目されています。よく似たヒメイワダレソウと同じく、花や葉が小さいです。 バーベナ Kabar/Shutterstock.com 種類や品種によって葉の形がかなり違いがありますが、宿根性のバーベナ、花手毬シリーズなどの品種がよく似ています。花手毬は、ランタナにないカラフルな単色の花色があり、茎が木質化せず葉や茎が濃い緑色で柔らかい印象です。 ランタナを植えてはいけないといわれる理由とは? La Su/Shutterstock.com ランタナは、じつのところ自生している熱帯地方では「植えてはいけない」といわれている植物なんです。こんなに可愛いのに、どうして!? 繁茂しすぎてしまう恐れがある 1つ目の理由は、ランタナが自生地では爆発的に繁殖し続けてしまうほど生命力が旺盛だということ。世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれており、日本においては、生態系に被害を及ぼす恐れがある外来生物として、環境省が作成する「生態系被害防止外来種リスト」に掲載されており、小笠原や沖縄など、一部地域では野生化していると言われています。 日本でも年々温暖化が進んでいるため、自生地である熱帯地域で繁殖が問題になっているように、注意が必要になってくる可能性があります。 冬に霜が降りにくい関東南部の地域でも、こぼれ種で増えることが多くなっています。増えすぎないように花がら摘みをすると労力がかかり、繁茂しすぎないように剪定を繰り返すと開花数も減ってしまいます。近年はコンパクトで結実しない品種がよく流通するので、こうした品種を育てれば問題ないでしょう。 毒性がある 2つ目の理由は、ランタナのタネには「ランタナン」と呼ばれる毒が含まれていること。食べると、下痢や呼吸困難、最悪の場合は死に至る可能性もあります。幼い子どもがいる家庭では、口にすることのないよう注意しましょう。 トゲがあるので注意 「植えてはいけない」といわれるほどの理由ではないかもしれませんが、こぼれ種で増えたようなランタナには、茎や葉に細かなトゲがある場合があり、素手で触ると痛みを感じる恐れがあります。手入れをする際にはガーデニンググローブを着用するか、一般的に流通しているトゲのない品種を育てるとよいでしょう。 ランタナの栽培12カ月カレンダー 開花時期:5〜10月植え替え適期:5〜9月肥料:5〜10月植え付け時期:4〜10月(梅雨時期と真夏を除く) ランタナの栽培環境 pangcom/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】水はけがよく日当たりのよい場所が最適ですが、半日陰の環境でも生育可能。ただし、日当たりがよいほうが花つきがよく、木も間延びせずにがっしりと締まって旺盛に枝葉を伸ばします。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】ランタナはあまり寒さに強くないため、寒風を避けた霜が降りない場所で育てましょう。関東南部以北や寒冷地では鉢栽培にして楽しむのがおすすめ。冬も温暖な地域では、増え広がりすぎてしまうことがあります。タネがつかない品種を育てるようにしましょう。 耐寒性・耐暑性 夏の暑さに大変強いのが特徴。真夏でも次から次へと開花し、庭を明るく彩る樹木です。一方で、冬の強い寒さには耐えないので、マイナス5℃以下になる地域では、地植えでの越冬は厳しくなります。 ランタナの育て方のポイント 用土 DedovStock/Shutterstock.com 【地植え】 まず、一年を通して日当たり、風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花などに広く使える、一般的な培養土を利用すると手軽です。または、赤玉土小粒7:腐葉土3を混ぜた用土などを使います。 水やり cam3957/Shutterstock.com 【地植え】 植え付け後2~3週間は、表土が乾いたら水やりしてください。乾燥には比較的強いので、根付けばその後水やりしなくても育ちます。ただし真夏に晴天が続いて葉がしおれてきたら、水やりするとよいでしょう。 真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりが必要な場合があります。 真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。冬は生育が止まるので、控えめにして管理します。 肥料 Vaakim/Shutterstock.com 【地植え】 5月と9月の年に2回を目安に、緩効性化成肥料を株周りにまいて土に混ぜ込みます。 【鉢植え】 5〜10月に3要素が等量、またはリン酸が多めの緩効性化成肥料を規定量与えてください。 夏の開花期間中は、液肥に切り替えるのもおすすめです。暑さが厳しい時は化成肥料は濃度が濃くなりやすいので、液体肥料のほうが安全です。開花を促すリン酸を多めに配合した液体肥料を10日に1回を目安に与えると、次々に花を咲かせてくれます。ただし真夏は液体肥料の倍率を通常の半分程度に控えて与えてください。 注意する病害虫 病害虫の心配はほとんどなく、手がかかりません。 ランタナの詳しい育て方 苗の選び方 苗を購入するときは、ヒョロヒョロと徒長したものや病害虫の痕があるもの、葉が黄色くなっているものを避け、葉の色つやのよい苗を選びましょう。また、ポットを触ってみて、根でカチカチになっていないか(根詰まりしていないか)どうかも確認するとよいでしょう。 植え付け・植え替え J-Amethyst Photography/Shutterstock.com 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。最後にたっぷりと水を与えます。 【鉢植え】 ポット鉢を入手した場合は5~6号鉢に植替え、最終的に8~10号鉢に植えます。用意した鉢の底穴が1つしかない場合は鉢底ネットを敷き、草花用の培養土を半分くらいまで入れます。 苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 ランタナはよく育つ植物なので、根詰まりを防ぐために鉢植えの場合は毎年植え替えましょう。鉢から株を引き上げる際に根の状態をチェックして、必要に応じて根切りを行います。大きく育てたい場合は一回り大きな鉢に、成長を抑えたい場合は同じサイズの鉢に植え替えましょう。 花がら摘み Ketut Mahendri/Shutterstock.com 開花期間中、終わった花がらは、まめに摘み取りましょう。花びらは自然に落ちやすいのですが、タネをつけると株がエネルギーを消耗し、花数が少なくなるので、株の勢いを保って次々と咲かせるためにも一手間かけてください。終わりかけた花や、すでに花びらを散らして綿棒のような状態になったものを、花茎の根元から切り取りましょう。終わった花がらを放置せずに、まめに整理して株周りを清潔に保つことで、病気の発生を予防することにもつながります。 種まき Bakusova/Shutterstock.com 種まきで増やすことは可能ですが、雑草化するためおすすめしません。また、種子で増やした場合の株はトゲができて花付きが悪く、枝が伸びすぎて扱いにくくなる可能性が高いというデメリットがあります。 剪定・切り戻し RapunzielStock/Shutterstock.com ランタナの剪定適期は、生育期間中の4〜11月です。樹勢が強く旺盛に枝葉を伸ばすので、定期的に切り戻したり、透かしたりして、広がりすぎないように樹形をコントロールすることが大切です。 樹形が乱れてきたら、ドーム状になるように草丈の半分くらいまで切り戻しましょう。すると枝数が増えて再び盛り返し、花数も多くなります。樹形が乱れるごとに切り戻しを繰り返すとよいでしょう。開花が終わったら、再び切り戻して冬越しを。 夏越し 鉢植えの場合、真夏は水切れに注意し、晴れた日は毎日水やりしましょう。鉢底から水がよく流れ出るまで、たっぷり水を与えます。小株や根詰まり気味の株、枝葉がよく茂った株などは、朝夕2回の水やりが必要なことが多いです。 地植えの場合は基本的には自然にまかせて問題ありませんが、晴天が続いて乾燥しすぎる場合は、水やりをして補いましょう。 冬越し 冬は落葉し地上部の多くは枯れたような状態になるものの、関東以西では霜が降りない環境で冬越しできる場合があります。不織布などで寒風を避けるカバーをかけたり、落ち葉を被せるなどすると冬越しの成功率は上がります。 寒さの厳しい地域では、霜が降りる前の10月中に鉢上げし、室内で0℃以上を保てば越冬します。鉢上げする際は通常より小さめの鉢を使用し、腐葉土などの有機物を入れずに赤玉土小粒などで植えてください。 増やし方 挿し木(挿し芽)の適期は5〜9月。春に伸びた若くて勢いのある枝を選んで切り取ります。市販の園芸用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した枝葉を挿しておきます。直射日光の当たらない明るい場所で、水切れしないように管理を。発根したら黒ポットなどに植え替えて育成します。大きく育ったら、植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、採取した株のクローンになることです。 種子で増やすのは、前述のようにおすすめしません。 ランタナ栽培でよくあるトラブルQ&A 花が咲かない 花が咲かない主な原因としては、日照不足や肥料の過不足、結実などが挙げられます。 ランタナは日当たりの良い環境を好むため、日照が不十分だと花つきが悪くなってしまいがちです。 また、ランタナはやせた土地でも育つ強い植物です。肥料を与えすぎると繁殖の必要性が下がり、花が咲かないことがあります。反対に、肥料が不足していても栄養不足で花つきが悪くなるので注意しましょう。 実をつけることでエネルギーが偏り、花を咲かせる力が無くなってしまうことも。花を十分に楽しみたいなら、花がら摘みを適宜行い結実を防ぎましょう。 しおれる 鉢に植えたランタナの花は、水切れによってしおれてしまうことがあります。開花期間中はより多くの水を必要とするので、特に注意が必要です。 基本的には、土の表面が乾いたら水やりのタイミング。花や葉の元気が無くなるのも水切れのサインなので、すぐに水をあげましょう。 なお、水やりを十分に行っていても花がしおれてしまう場合は、根詰まりの可能性があります。ランタナは成長が早く根詰まりを起こしやすいので、根の不調が疑われる場合は、植え替えを検討しても良いでしょう。 葉が黒く枯れる ランタナは寒い空気に触れると、葉が黒く変色して落ちることがあります。暖地以外では冬になると落葉しますが、冬越しが適切にできていれば翌春には新しい葉が芽吹くでしょう。 暑い時期に葉が黒く変色したり枯れたりするのは、日光による葉焼けや根詰まりなどの可能性があります。 また基本的には病害虫に強いものの、ハダニが原因で葉が弱ることもあります。気になったら、葉の裏をチェックしてみましょう。 冬に枯れる ランタナは暖地以外では、冬になると落葉して枯れ枝のようになります。しかし、本コラムで紹介した冬越しができていれば、翌年以降も葉や花を楽しめます。冬越しをする場合は、晩秋から準備をはじめておきましょう。 なお、ランタナは開花期が長く、1年かぎりの栽培でも花を十分に楽しめます。冬越しが難しい場合は、一年草として扱ってもよいでしょう。 初心者にも! 暑さに強いランタナは夏花壇にぴったり Kaprisova/Shutterstock.com ランタナは生育旺盛で、近年の厳しい夏の暑さにも耐えられる、夏花壇にぴったりの花です。長い開花期間のなかで変化する花色が面白く、見る人を楽しませてくれるでしょう。丈夫で育てやすく、病害虫にも強いので初心者にもおすすめです。 ランタナは鉢植え、花壇のどちらでもよく育ちます。華やかな見た目ですが、主張が強すぎないので、ほかの花とも組み合わせやすいでしょう。葉がよく茂るので、芝生の緑ともよくなじみます。また、匍匐性のある品種はグランドカバーとしても活用できます。 ランタナを植える際は、十分にスペースを取りましょう。分枝力が強く大きくなるペースが早いので、株が小さなうちからほかの植物としっかりと空けておくことが大切です。
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「実がならない」「収穫時期が分からない」を解決! カボチャ栽培で初心者がつまずかないための基本ポイント
カボチャの基本情報 umaruchan4678/Shutterstock.com 植物名:カボチャ学名:Cucurbita maxima(西洋カボチャ)、Cucurbita moschata(日本カボチャ)、Cucurbita pepo(ペポカボチャ)英名:Pumpkin、Squashなど和名:カボチャ(南瓜)その他の名前:ナンキン(南京)、トウナス(唐茄子)、ボウブラなど科名:ウリ科属名:カボチャ属原産地:南北アメリカ形態:一年草 カボチャはウリ科カボチャ属の果菜類です。学名は、西洋カボチャがCucurbita maxima、日本カボチャがCucurbita moschata、ペポカボチャがCucurbita pepo。原産地は南北アメリカで、暑さには強いものの寒さには弱い性質で、生育適温は20〜25℃。つるを長く伸ばして生育する一年草です。 カボチャの由来・歴史 Alf Ribeiro/Shutterstock.com カボチャの栽培は、紀元前7000〜5500年にメキシコで始まったとされています。大航海時代の探検家・コロンブスがアメリカ大陸から欧州に持ち帰ったことで広く普及したようです。日本には1541年にポルトガルの船が大分県に漂着した際、日本カボチャがもたらされました。また西洋カボチャは1863年にアメリカから、ペポカボチャは明治初期に伝わったとされています。 カボチャの特徴 Nach-Noth/Shutterstock.com 園芸分類:野菜開花時期:6〜7月収穫時期:6月下旬~9月つるの長さ:2~2.5m生育適温:17~20℃ほど耐寒性:弱い耐暑性:やや弱い花色:黄色 カボチャはつるを長く伸ばして成長します。畝につるを這わせる「地這い栽培」が一般的で、広いスペースが必要です。ミニカボチャなら支柱を立ててネットを張り、つるを仕立てる「立体栽培」ができます。 カボチャの葉は大きくて縁は丸みを帯び、表面や茎には細かいトゲがあるのが特徴です。雌花と雄花が咲き、雌花は子房が丸く膨らんでおり、雄花は子房が膨らんでいないので見分けるのは容易です。早朝に雄花を取って雌花に人工授粉すると、確実に結実できます。 カボチャの栄養価 Nungning20/Shutterstock.com カボチャは、β−カロテン、食物繊維、たんぱく質、カリウム、カルシウム、ビタミンC、ビタミンB₂、ビタミンEなどを豊富に含んでいます。長期保存ができるため、野菜が不足する冬の貴重な栄養源として食されてきました。「冬至にカボチャを食べると風邪をひかない」ともいわれ、風邪の予防、長生き、お金に困らないなど、厄落としのような意味合いもあったようです。 カボチャはサラダやスープ、煮物、天ぷらなどに調理されるほか、パンプキンパイやパンプキンプディングなどお菓子づくりにも利用されています。じつのところ、種子やワタも食べられます。種子は炒めたり、オーブンで焼いたりしておつまみにできるほか、クッキーやパウンドケーキ、サラダのトッピングなどに用いるのもおすすめです。また、中国やベトナムなどのアジア諸国では若いつるも食用に利用されています。 種子も食用に利用されます。Erhan Inga/Shutterstock.com カボチャの名前の由来と花言葉 Magic cinema/Shutterstock.com カボチャという名前は、ポルトガル語の「Cambodia abbora(カンボジャ・アボボラ)」が由来で、「カンボジアのウリ」という意味。ポルトガル人がカンボジアの産物として持ち込んだ際に呼ばれた「カンボジャ」がなまって「カボチャ」と呼ばれるようになったようです。 漢字では「南瓜」と書き、これは「南蛮から持ち込まれた瓜」を意味しています。別名に「南京(なんきん)」がありますが、これは中国の寄港地「南京」に由来。また、「唐茄子(とうなす)」の別名は、「中国から来たナス」としてこう呼ばれるようになりました。 英名では「Pumpkin(パンプキン)」や「Squash(スクワシュ)」。日本ではカボチャといえばパンプキンですが、一般的に食用に利用される皮が緑色のカボチャを含むカボチャの総称は「Squash」、ハロウィンによく見られる皮がオレンジ色のカボチャなど、一部のペポカボチャのみ「Pumpkin」と呼ばれます。 カボチャの花言葉は「広大」。ずっしりと重いカボチャの存在感が由来とされています。諸説ありますが、7月31日、12月21日、12月31日の誕生花です。 カボチャの種類 カボチャ属には11系統があり、そのうち5系統が栽培されています。日本では西洋カボチャ、日本カボチャ、ペポカボチャの3系統が栽培されているので、今回はそれらの特性や主な品種などについてご紹介します。 西洋カボチャ Nungning20/Shutterstock.com 日本で最もポピュラーに栽培されているカボチャです。アンデス山脈高地の冷涼な地域で栽培されてきたため、暑さに弱いとされてきましたが、近年は品種改良が進んで暑さに強い品種が出回るようになりました。甘みがあり、ほくほくとした実で、「えびすカボチャ」、「栗カボチャ」とも呼ばれています。果皮は一般的な濃いグリーンのほか、白皮カボチャもあります。主な品種は‘グラッセ’、‘えびす’、‘ロロン’、‘夢味’など。 日本カボチャ HikoPhotography/Shutterstock.com 主に近畿地方以西で作られ、「日向カボチャ」や「鹿ヶ谷カボチャ」、「縮緬カボチャ」などさまざまな地方品種がありますが、最近はあまり作られなくなっています。メキシコ~中央アメリカの熱帯地域で栽培化された系統で、暑さに強いのが特徴です。西洋カボチャよりは小ぶりで、ねっつりとした食感が楽しめます。主な品種は、‘はやと’、‘早生小菊’など。 ペポカボチャ BearFotos/Shutterstock.com ズッキーニや、茹でると素麺状になるそうめん南瓜、オモチャカボチャ、ハロウィンで飾られるジャック・オ・ランタン用の大きなカボチャなどがペポカボチャに属しています。北アメリカ南部の乾燥した気候のもとで栽培化されました。ズッキーニでは‘ダイナー’、‘オーラム’などが主な品種です。 カボチャの栽培12カ月カレンダー 開花時期:6〜7月収穫時期:6月下旬~9月種まき:3月下旬〜5月中旬植え付け:4月下旬〜5月肥料:6月中旬頃~7月中旬 カボチャの栽培環境 umaruchan4678/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい環境で栽培します。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】カボチャはつるを伸ばして生育する性質があります。地面につるを這わせる「地這い栽培」にするなら、2㎡ほどのスペースを確保する必要があります。 耐寒性・耐暑性 ウリ科の中では比較的耐寒性はあるものの、寒さにはあまり強くないため、最低気温8~10℃、最低地温が12℃以上になった頃を目安に定植しましょう。 カボチャの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 土づくりは種まき、または苗の植え付けの2〜3週間前にスタートします。 1株につき2㎡のスペースを取り、その中央に畝幅40〜50cm、長さ70〜80cmを取って四隅に支柱などを立てておき、畝の目印にしておきます。畝にする場所に苦土石灰を100〜150gを散布してよく耕し、土に混ぜ込みましょう。 さらに、植え付けの1〜2週間前に目印をつけておいた畝の中央に深さ約15cm、長さ50〜60cmの溝を掘り、堆肥0.5L、有機配合肥料180〜200g、熔リン肥50g、緩効性化成肥料(N-P-K=8-8-8)50gを均一にまき、埋め戻します。目印にしておいた場所に高さ15cmの畝を作ります。 土づくりは植え付け直前ではなく、数週間前に行っておくことで、分解が進んで土が熟成し、根張りがよくなります。 種まき Icosaurus/Shutterstock.com カボチャはビギナーでも種まきから育てられます。種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。 ただし、カボチャの苗は5月頃から花苗店に出回り始めるので苗の植え付けからスタートするのもよく、「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方は、「植え付け」の項に進んでください。 カボチャの種まき適期は、一般地で3月下旬〜5月中旬。発芽地温は25~30℃です。 【直まき】 土づくりをしておいた場所に、点まきします。1カ所に2〜3粒を目安に、平らな面を上に向けて播きます。覆土は種の厚みの3〜4倍を目安にしましょう。発芽地温が高めなので、ビニールトンネルやホットキャップなどで保温するとよいでしょう。はす口をつけたジョウロで高い位置からやわらかい水流で水やりし、種が流れ出さないようにします。発芽後、本葉が2〜3枚ついたら1本残してほかは間引いてください。間引く際は、弱々しく徒長している苗、葉色が冴えない苗、葉に虫喰いの跡がある苗などを選びます。 【ポットまき】 まず、3〜4号の黒ポットに十分に湿らせた野菜用培養土を入れ、種を3粒ずつ平らな面を上に向けて播きます。覆土は種の厚みの3〜4倍を目安にしましょう。発芽地温が高めなので、25~30℃前後になるよう保温すると確実です。最後にたっぷりと水やりしておきます。発芽後、本葉が1枚ついた頃に、1本を残してほかは間引きます。間引く際は、弱々しく徒長している苗、葉色が冴えない苗、葉に虫喰いの跡がある苗などを選びます。順調に生育し、本葉が3〜4枚ついたら定植します。 植え付け Vlyaks/Shutterstock.com カボチャの植え付け適期は5月~6月中旬。種まき後30日前後、本葉が4~5枚になったタイミングを目安に定植します。 畝の中央に苗を植え付け、たっぷりと水を与え、竹ひごなどで仮支柱を立てておきます。株元には敷きわらをしておくとよいでしょう。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 菜園の場合は、下から水が上がってくるので、天候にまかせてもよく育ちます。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補いましょう。 親づるの摘心・子づるの整枝 Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com 本葉が5〜6枚ついたら、親づるの先端をハサミで切り取って芯を止めます。すると子づるが伸びてくるので、勢いのある子づるを3本のみ残し、ほかは元から切り取りましょう。残した子づるは、3方向へ伸ばしてUピンで止め、伸ばしたい方向へ誘導します。 追肥 VH-studio/Shutterstock.com 成長初期に窒素肥料分が多いと、つるばかり伸びて花や実がつかない「つるぼけ」になりやすくなります。そのため、元肥はやや控えめにし、追肥でコントロールするとよいでしょう。 子づるを整枝した後と果実がついた頃に、化成肥料を40〜50gほど、つるの先に与えます。 人工授粉 子房に膨らみがあるのが雌花。Rukman Limbu/Shutterstock.com カボチャには雄花と雌花があります。雌花は花の下に子房の膨らみがあり、雄花にはないのが見分けるポイントです。人工授粉は、花が新鮮なうちがよく、午前9時頃までに行いましょう。雄花を切り取って花弁をはずし、雌花の柱頭に花粉をしっかりとこすりつけます。 摘果 Bukhta Yurii/Shutterstock.com 1株につき、4〜5個に絞って収穫すると、充実したカボチャになります。多くなりすぎるようであれば、傷がついたものや変形しているものなどを選んで、まだ実が小さいうちにハサミで切り取っておきましょう。 実の保護と玉直し Danita Delimont/Shutterstock.com 残した実は、地面についたままにしていると傷んでしまう恐れがあるので、ワラやもみ殻を実の下に敷いて保護しておきましょう。また、実の向きを変えずにいると、日の光が果実に当たるのが偏るので、まんべんなく光を当てるために時々果実をひっくり返す「玉直し」をしましょう。玉直しをせずにいると、光が当たらない場所が白くなって色むらができることがあります。 収穫 ヘタがコルク状になり始めたカボチャ。もう少し待って完全にコルク化してから収穫。Tanasak kotama/Shutterstock.com 収穫の適期は6月下旬〜9月で、地域により異なります。西洋カボチャは開花後40~45日経って、カボチャのヘタがコルク状になっていること、日本カボチャは開花後25~40日でヘタが褐色になり、果面に白い粉が吹き出してくることが収穫タイミングの目安なので、ヘタをハサミで切り取って収穫します。カボチャは、収穫後すぐに食べるよりはしばらく置いて追熟したほうが、味がよくなります。風通しのよい涼しい場所に2週間ほど置いて追熟しましょう。 注意する病害虫 schankz/Shutterstock.com 【病気】 カボチャの栽培で発生しやすい病気は、うどんこ病、モザイク病などです。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気で、葉やつぼみの表面が白く粉を吹いたような状態になります。放置するとどんどん広がって光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、茎葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発生しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用する殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 モザイク病はウイルス性の病気で、アブラムシやアザミウマ、コナジラミなどの虫が媒介となって発症します。したがって、発生しやすい時期はアブラムシなどの活動が活発な春から秋にかけて。主に花や葉に被害が発生し、モザイク模様が現れます。症状が進むとウイルスの種類によっては葉などが縮れてきたり、湾曲して変形したりし、株の生育が著しく悪くなります。治療効果のある薬剤はないので、発症したら抜き取って土ごと処分し、周囲に蔓延するのを防ぎましょう。アブラムシ対策をしておくことが、病気を抑制することにつながります。 【害虫】 カボチャの栽培で発生しやすい害虫は、アブラムシ、ウリハムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。 ウリハムシは、特にウリ科の野菜に発生しやすい害虫です。黄褐色の成虫は体長1cmほどで4〜5月、7〜8月で葉や果実を網目状に食害します。白い幼虫は体長1cmほどで6〜7月に根を食害します。いずれも多発すると日中にしおれるようになり、やがて枯死します。見つけ次第補殺するか、適用する薬剤を散布して防除しましょう。黄色い色を好むので、市販の黄色い粘着シートを配して誘引補殺する方法もあります。 料理でも観賞用でも楽しめる! 育てやすいので栽培してみよう! ishoots/Shutterstock.com カボチャは栄養価が高く、煮物やスープ、揚げ物、サラダ、お菓子づくりにと用途が広い野菜の一つです。家庭菜園で、ほくほくとしたおいしいカボチャづくりにチャレンジしてはいかかでしょうか。
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花と緑

季節の花の3択クイズ! 真夏もカラフルに咲き続けるジニア(百日草)は次のうちどれ?
夏花壇でもおなじみ!「ジニア」は次の3つのどれ? Fumeezz/Shutterstock.com ジニアはメキシコを中心とした南北アメリカを原産とする一年草。日本には江戸時代末期に伝わったといわれています。開花期は5月~11月上旬と長く、花付きよく次々に花を咲かせることから、「百日草(ひゃくにちそう)」という名前で親しまれてきました。暑さに負けずに咲く貴重な花で、お盆の時期にお墓や仏壇に供えるお供え花として利用したことがある方も多いのではないでしょうか。花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、複色など多様にあり、花姿も豊富に揃います。 さて、そんなジニアには、よく似た花がいくつかあります。今回は、正しいジニアの写真を選ぶ3択クイズ! ジニアは、次のA~Cのどれでしょう? A Job Narinnate/Shutterstock.com B Henk Colijn/Shutterstock.com C hanifahh/Shutterstock.com ヒント いずれもキク科の花。花姿は似ていますが、咲く時期や大きさ、葉の形などに違いがあります。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ A Job Narinnate/Shutterstock.com ジニアの基本データ 学名:Zinnia科名:キク科属名:ヒャクニチソウ属(ジニア属)原産地:メキシコを中心とした南北アメリカ和名:ヒャクニチソウ(百日草)英名:Zinniaその他の名前:チョウキュウソウ(長久草)、ウラシマソウ(浦島草)など開花期:5月~11月上旬花色:白、赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、複色形態:一年草草丈:15~100cm ヒャクニチソウ(百日草)という和名のとおり、初夏から晩秋まで、長期間次々と花を咲かせてくれるジニア。メキシコを中心とした南北アメリカを原産とし、日本でも親しまれている花です。お供え花としてのイメージが強いことから、ガーデンには合わないのでは……と敬遠しがちな方もいるかもしれませんが、夏の厳しい暑さや強い日差しにも負けずに開花し、丈夫で育てやすいジニアは夏花壇でも頼れる優秀なガーデンプランツ。花色や花形も豊富で、サイズも1mを超える高性種からコンパクトな矮性種まで幅広い品種があります。 Hvarts/ Shutterstock.com ガーデンで主に利用されているのは、一般的にジニアやヒャクニチソウと呼ばれる代表的なジニア・エレガンス、ホソバヒャクニチソウとも呼ばれるジニア・リネアリス、暑さや乾燥に強くビビッドな花が咲く交配種の「プロフュージョン」シリーズ、花の中央部が濃い赤、先端が黄などの花色になるジニア・ハーゲアナ(メキシコヒャクニチソウ)など。近年は特に、強健で育てやすい「プロフュージョン」シリーズが人気です。 「プロフュージョン」のバイカラー品種。kwanchai.c/Shutterstock.com 矮性で花壇にピッタリの「ザハラ」シリーズ。Amam ka/Shutterstock.com ジニアの花は放射状に花弁を広げ、中心に筒状花を咲かせます。花形は多様で、一重咲きや半八重咲き、丸みのある花弁が幾重にも重なるボリュームあるダリア咲き、小輪でドーム状に咲くポンポン咲き、花弁がねじれるカクタス咲きなどがあります。葉は長卵形で対生するものが多く、葉柄がなく茎を抱くように付きます。 imamchits/Shutterstock.com ジニアは種まきからでも苗からでも育てられる一年草。発芽適温は20〜25℃で、種まき適期は4~5月。苗から育てる場合は5~6月に植え付けるとよいでしょう。 日当たりと風通しのよい環境を好みます。半日陰でも育ちますが、真夏の直射日光でも弱りにくいため、日なたで管理するとよいでしょう。ただし、ジニア・エレガンスは長雨にあたると病気が出やすいため、鉢植えの場合は梅雨時は軒下など雨の当たらない場所に移動するのがおすすめ。地植えの場合はバークチップなどでマルチングし、泥はねを防ぎましょう。乾燥に強く、水やりの際は過湿にならないよう注意します。 植え付け後、摘心をすると脇芽が増えて花数が多くなります。また、一通り咲いて株姿が乱れてきたら草丈を半分程度に切り戻すと、再び生育してきれいな花姿で開花します。 ジニアは開花期間が長いため、開花中は10日に1回ほどを目安に液体肥料を与えるなど追肥をすると、株の勢いを保つことができます。咲き終わった花がらはこまめに摘み取ります。 Vahan Abrahamyan/Shutterstock.com 残りの選択肢の花は… B ダリア Henk Colijn/Shutterstock.com キク科テンジクボタン属(ダリア属)の多年草。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫、複色などさまざま、花のサイズも3cmほどの小輪から30cmを超えるような超巨大輪まであり、秋花壇の主役にもなる花です。地中に根が肥大した球根があり、春植え球根として扱われます。開花期は6月中旬~11月で、主に9月中旬~10月に花を咲かせます。ダリアの葉は奇数羽状複葉で、小葉は先の尖った長楕円形で葉縁にギザギザとした鋸歯があります。草丈は20~200cmで、皇帝ダリアは5m近くになることもあります。 C マリーゴールド hanifahh/Shutterstock.com キク科の一年草(一部多年草)。開花期は4~12月と長く、黄やオレンジの鮮やかな花が長期間楽しめます。花壇や鉢植えのほか、コンパニオンプランツとして家庭菜園でも人気です。葉は葉軸の左右に細長い小葉が並ぶ羽状複葉で、軽やかな印象。ハーブのような独特の香りがあるのが特徴です。日本では、草丈が低く、小さめの花をたくさん咲かせるフレンチ・マリーゴールドと、高性でボリュームある大輪の花を咲かせるアフリカン・マリーゴールドが主に栽培されます。 クイズ一覧はこちら!
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育て方

【8月の庭仕事】猛暑・台風・水不足を乗り切る! 今すぐやるべき観葉・多肉・草花の夏越しケア
ホースの水の熱湯化にご注意 PhotoJuli86/Shutterstock.com 近年の夏の暑さは想像以上で、猛暑日ともなると、ホースに溜まった水は温かいを通り越し、熱湯化して触れると熱いくらいです。しばらく水を出しっぱなしにして、冷水になったことを確認してから植物にも水やりしましょう。朝の水やりは、遅くとも8時前までに。それ以降は気温がぐんぐん上がり、鉢の中で水がお湯化してしまいます。日が落ちてからもう一度あげてもよいでしょう。 暑い夏は地植えでも水やりを この異常な高温のせいで、植物にも異変が発生しています。地植えの場合、通常は水やりは必要ありませんが、この夏は地植えの草花、野菜もシオシオになっている地域があります。特に地中海沿岸原産のハーブのほとんどは、日本の高温多湿が苦手。夜温の高い日が続くと弱ってしまうので、夕方以降はハーブの周辺に打ち水をして地温を下げましょう。中途半端に水を与えると蒸れを引き起こしてしまうので、水やりをする時は、たっぷりと。 地植えの場合、連日雨が降らない真夏には、上写真左のように株元にじっくり水をやります。地中の根に届くように、1株あたり10秒以上。また、葉の表面のホコリを落としたり、病害虫の発生を予防するために、葉に水をかける「葉水(はみず)」(上写真右)もおこないましょう。 ハダニ対策にシャワー放水 Eileen Kumpf/Shutterstock.com ハダニは高温で乾燥した環境を好みます。風に運ばれてやってくるハダニは、繁殖力が旺盛なため、アッという間に広がります。発生すると葉が白っぽくなり、植物の生育が悪くなります。湿気を嫌うので、こまめにシャワーの水を葉裏にかけながら水やりをするとよいでしょう。ベッドやカーペットなどに繁殖し、アレルギーの原因となるダニ類とは種類が異なります。 春秋型、冬型の多肉は生育停滞期 panattar/Shutterstock.com セダムやエケベリア、セネシオ、センペルビウム、ハオルチア、パキフィツムなど春秋に生育する多肉類は、生育が停滞する時期です。日焼けを起こしやすいので直射日光に当たらないよう遮光し、風通しをよくしましょう。生育停滞期は根が水を吸うスピードも遅いので、用土が完全に乾いたことをしっかり確認してから水をたっぷり与えましょう。冬に生育するリトープス、冬型コーデックスなどは休眠期ですので、断水します。どちらも肥料などは施しません。 真夏の液肥は薄めに Sokolenko/Shutterstock.com この暑いさなか、可愛い花を次々に咲かせてくれる夏の草花。植物は花を咲かせると体力を使うので、1〜2週間に1回、液肥を与えましょう。ただし真夏は肥焼けしやすいので、液肥は通常よりも薄めが安心です。花をたくさん咲かせようと液肥を濃くすると、逆に弱らせてしまいます。 鉢植えやつる植物、樹木の台風対策を Alexander/Shutterstock.com 台風の季節です。暴風雨に備えて、草丈の高い草花は茎が折れないようまとめて縛っておくとよいでしょう。また、鉢やハンギングの置き場所を見直して、飛ばされない場所へ移動しましょう。移動できない場合は、鉢を寄せ集めて、まとめて縛っておきます。アーチやフェンスなどの構造物に誘引したつる植物も、外れて倒れないよう留めつけ場所を増やしましょう。樹木も株元をチェック。この時期はカミキリムシが発生し、幼虫のイモムシが樹木の中を食い荒らしていることがあります。弱った樹木は台風によって倒れやすいので、おがくずなどが出ていないか、ぐらつきがないかなどを確認し、弱っているようなら支えをしたり、ロープでつなぐなどの対策をしましょう。 夏休みの旅行中の水やり Olga Ilina/ shutterstock.com 夏休み中に旅行に出かける際、心配になるのが植物の水やりです。1日水やりをしないだけでも水切れの症状を起こしてしまう時期なので、きちんと水やり対策を施してから出かけましょう。1〜3日くらいなら水を張ったバケツなどに鉢ごとつける腰水が有効です。この場合の腰水は、鉢の底が3cmほど浸かる程度が適量です。鉢がたくさんある場合は、バスタブに集めていっぺんに腰水をしてもよいでしょう。また、鉢を日陰に移動するのも有効です。4日以上の場合は、自動灌水機を設置するとよいでしょう。 夏の草花を切り戻しましょう ペチュニアやサルビア、マリーゴールド、インパチェンスなど、夏にたくさん花を咲かせる草花も、8月中旬を過ぎると草姿が乱れてきます。そのタイミングで一度、茎を1/2〜1/3ほど切って「切り戻し」をすると、1カ月ほどで再びきれいに咲いてきて、秋にも花が楽しめます。 バジルの切り戻し 左/8月初旬の伸びすぎた状態。このタイミングで切り戻しをすると200gの瓶2つほどのバジルペーストができます。中/切り戻しをすると、わき芽が吹いて再び収穫できます。右/スイートバジルの花穂。放置するとタネをつけ、葉が硬くなってきます。 5〜6月にタネを播いたり、7月に苗を植えたりしたバジルは、そろそろ花穂が伸びてきます。そのままでは葉が硬くなるので、摘心してわき芽を増やしましょう。8〜9月上旬に株元から15cm程度で切り戻すと再び枝葉が茂り、10月いっぱいまで柔らかい葉が収穫できます。 人気の草花は今から予約 暑い、暑いといえども、季節は巡るもの。秋のガーデニングに向けて準備を始める時期です。宿根草や球根花、バラ苗などは8月から「予約販売」が始まっています。ちょっと変わったものや人気の品種は早いもの順。涼しくなって、「そろそろ秋のガーデニングを始めようかなぁ」という気分になった頃にネットショップをのぞいても、素敵なものは軒並み“sold out”になっていることがしばしば。欲しい花、狙っている花があれば、夏に予約しておくのがベストです。
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宿根草・多年草

「パッション」の意味は情熱じゃない? ユニークすぎる花「トケイソウ」の名前の秘密と栽培のコツ
トケイソウの基本情報 Mali lucky/Shutterstock.com 植物名:トケイソウ学名:Passiflora英名:Passion flower和名:時計草その他の名前:科名:トケイソウ科属名:トケイソウ属(パッシフロラ属)原産地:アジア、オーストラリア、熱帯アメリカ形態:多年草 トケイソウは、トケイソウ科トケイソウ属(パッシフロラ属)の常緑性多年草。熱帯アメリカ、アジア、オーストラリア原産の熱帯植物で、暑さには強い一方で寒さに弱い性質です。 トケイソウの花や葉の特徴 Suratwadee Rattanajarupak/Shutterstock.com 園芸分類:熱帯植物開花時期:5~10月草丈:3m以上耐寒性:種によって異なる耐暑性:普通花色:白、ピンク、赤、黄、紫 トケイソウの花は、時計の文字盤のような独特な形をしています。時計の針のような部分が雌しべ、文字盤のような部分が副花冠です。 開花期は5〜10月で、花色は白、赤、ピンク、黄色、紫、複色などがあります。 他者につるを絡ませながら成長していくつる性植物で、3m以上伸びるので、フェンスや壁面、オベリスクなどに這わせてグリーンカーテンのように仕立てると映えるでしょう。 トケイソウの名前の由来と花言葉 Zoltan Major/Shutterstock.com トケイソウの名前の由来は、花の形が時計に似ていることから。また、別名のパッションフラワーの「パッション」は、「情熱」ではなく、「キリストの受難」という意味です。中央に突き出る大きな雌しべと雄しべを十字架にはりつけにされたキリストに、花弁を後光に見立てて名づけられたものです。 トケイソウの花言葉もまた、キリスト教に由来しています。「聖なる愛(Holy Love)」「信仰(Faith)」「宗教的熱情(Religious fervor)」が代表的な花言葉です。 パッションフルーツはトケイソウの仲間 R. Maximiliane/Shutterstock.com パッションフルーツはクダモノトケイソウとも呼ばれており、トケイソウ属のなかでも食用果実がとれることで知られています。花もトケイソウの特徴そのままで、つるを伸ばすところも共通しています。 代表的なのは耐寒性が強い紫色種と、熱帯種の黄色種、そして両者をかけ合わせた交雑種。それぞれ特徴や味が異なります。 トケイソウの代表的な品種 クダモノトケイソウ Passiflora edulis reisegraf.ch/Shutterstock.com 前項でも紹介した、パッションフルーツとして最も普及している食用種。香りのよい果実は、βカロテンやナイアシンなどの栄養が豊富です。 オオミノトケイソウ Passiflora quadrangularis Harmony Video Production/Shutterstock.com Alohayose/Shutterstock.com ジャイアントパッションフルーツとも呼ばれる大型の食用トケイソウです。その名の通り非常に大きな楕円形の果実をつけ、大きいものでは直径30cm、重さ3kgにもなります。花は一日花です。 ミズレモン Passiflora laurifolia Nuh Ishak/Shutterstock.com Ning27011998/Shutterstock.com 熟すると黄色からオレンジ色に色が変化する、卵形の果実をつける品種。色や形がレモンに似ていることからこの名前になりました。果汁は爽やかで甘みが強く、香りもよいため人気があります。 クサトケイソウ Passiflora foetida Trisna Slebew/Shutterstock.com Shanjaya/Shutterstock.com 和名は「臭時計草」。その名の通り、悪臭と感じる人が多い、特有のにおいが特徴の品種です。薄紫色の繊細な花を咲かせます。花後は丸いオレンジ色の実をつけますが、一応食べることもできます。 コッキネア Passiflora coccinea kaskip/Shutterstock.com 美しい緋色の花を咲かせる観賞用品種(別名ベニバナトケイソウ/アカバナトケイソウ)。耐寒性は低く、0℃以上の環境を保つ必要があるので、鉢植えでの管理がおすすめです。流通量が少ない、希少な品種です。 ‘クリアスカイ’ Passiflora caerulea 'Clear Sky' Esin Deniz/Shutterstock.com マイナス15℃まで耐える、耐寒性に優れた品種です。丈夫で育てやすいため人気が高く、観賞用として広く普及しています。大ぶりの花が開花すると、とても華やかです。 ‘アメジスト’ Passiflora 'Amethyst' COULANGES/Shutterstock.com 宝石のアメシストのような、美しい紫色の花を咲かせる品種。マイナス5℃までの低温にも耐え、丈夫で育てやすいのが特徴です。関東より西では戸外でも越冬できます。 ‘レディマーガレット’ Passiflora 'Lady Margaret' Pavaphon Supanantananont/Shutterstock.com 鮮やかな赤色と白色のコントラストが目を引く交配品種。中央が白色、その周りが赤色というユニークな配色が特徴です。暖かい地域や温室で栽培している場合は、一年中花が楽しめるでしょう。 ‘インセンス’ Passiflora 'Incense' tulinphoto/Shutterstock.com パーマをかけたような副花冠のカールが特徴的な品種。大ぶりで香りの良い紫色の花を咲かせます。食用可能な果実をつけますが、主に観賞用として楽しまれています。丈夫で育てやすい品種です。 トケイソウとクレマチスの違い 濃い紫のクレマチスが咲く中に、トケイソウも一緒に咲くガーデン。Kevinr4/Shutterstock.com トケイソウとクレマチスは花の印象がよく似ており、開花期も初夏~秋と重なっています。つる性多年草である点も共通していますが、別種の植物。前者はトケイソウ科、後者はキンポウゲ科です。クレマチスは冬に休眠する品種が多いのに対し、トケイソウは常緑性です。 トケイソウを見分けたい場合は、時計の針のような3裂した雌しべや、中心に目玉のような模様があるかどうかを確認しましょう。 トケイソウの栽培12カ月カレンダー 開花時期:5〜10月植え替え適期:4〜6月肥料:4〜10月植え付け:4〜6月 トケイソウの栽培環境 Mr. Witoon Boonchoo/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 トケイソウは、年間を通して日当たりの良い場所で管理しましょう。ただし、最近の日本ではほぼ毎年猛暑となるので、夏に株が弱っていると感じたら、風通しのよい半日陰へ避難させたり、遮光ネットなどで直射日光を避けるなどするとよいでしょう。病害虫や根腐れを防ぐために、水はけのよい土壌で管理して過湿を防ぐことも重要です。 耐寒性・耐暑性 トケイソウは、品種によって耐寒温度が異なります。寒さに弱い種は霜が降りる前に室内へ移動しましょう。 代表的な品種の耐寒温度は以下です。 コッキネア…0℃ ‘アメジスト’…マイナス5℃ ‘クリア・スカイ’… マイナス15℃ 暑さにはある程度耐えますが、猛暑の日は半日陰へ移動しましょう。朝夕の水やりで水切れを防ぐことも大切です。 トケイソウの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの2~3週間前に、直径、深さともに30~40cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。粘土質や砂質、水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めに入れるとよいでしょう。土に肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。開花する時期は、水切れしないように管理することがポイントです。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、土中で水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝かタ方の涼しい時間帯に与えましょう。反対に、真冬は気温が十分に上がった日中に行います。夕方に水やりすると凍結の原因になるので避けてください。また、冬は生育が止まるので、水やりの頻度を控えめにするとよいでしょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は地中から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥している場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチすることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 4〜10月の生育期に、1カ月に1回を目安に緩効性肥料を株の周囲にばらまき、土によくなじませます。 注意する病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 トケイソウに発生しやすい病気は、炭そ病、灰色かび病などです。 炭そ病はカビが原因で、葉に褐色で円形の病斑が現れるのが特徴です。比較的気温が高く、雨の多い時期に発生しやすくなります。枝葉が込み合いすぎていたらすかし剪定をし、風通しよく管理しましょう。病気が広がる前に、早期に発見して適応する殺菌剤を散布して防除します。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができ、やがて灰色のカビが広がっていきます。多湿で風通しが悪く、込み合いすぎていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなります。花がらなどはこまめに取り、茎葉が込み合いすぎている場合は間引いて風通しよく管理しましょう。 【害虫】 トケイソウに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2~4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目も悪いので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。 ハダニは、乾燥が続くと発生しやすい小さな虫で、葉裏などについて吸汁します。大発生すると株が弱るので、葉の表や裏にシャワーを勢いよくかけましょう。小さな虫なので、水の勢いで押し流すことができます。 トケイソウの詳しい育て方 苗の選び方 トケイソウは、花苗店やホームセンターなどで苗を購入してスタートするのが一般的です。苗の植え付け適期は、4~6月。苗を購入する際は、節間が短くがっしりと締まって、勢いがあるものを選びましょう。 植え付け・植え替え Nataly Studio/Shutterstock.com トケイソウは、花苗店やホームセンターなどで苗を購入してスタートするのが一般的です。苗の植え付け適期は、4~6月。苗を購入する際は、節間が短くがっしりと締まって、勢いがあるものを選びましょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って、浅めに植え付けます。最後にたっぷりと水を与えます。早めに支柱やフェンス、オベリスクなどを設置し、つるが巻きつくようにしておきます。 地植えの場合、環境に合って順調に育っていれば、冬前の鉢上げ以外は植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、7~8号の鉢を準備します。底穴にネットを敷き、軽石を1~2段分入れてから果樹用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、浅植えになるように高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は縁から2~3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えます。また、鉢栽培用のオベリスクを設置し、つるを誘引しておきましょう。 一年を通して日当たり、風通しのよい場所に置いて管理しましょう。冬は凍結しない場所に移動して寒さ対策をしておきます。 鉢植えで楽しむ場合は、生命力旺盛で成長とともに根詰まりしてくるので、1~2年に1回は植え替えることが大切です。 植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2~1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。根からの水分の吸収と、葉からの水分の蒸散のバランスを保っために、根を小さくしたら地上部の枝葉も切り戻しておきましょう。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 日常の手入れ 【花がら摘み】 トケイソウは次から次へと花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株周りを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【摘心・誘引】 成長期のトケイソウは、摘心と誘引を行うことで花付きや見た目がよくなります。 摘心は、苗がほどよく育った頃に先端の芽を摘み取る作業です。脇芽が増えるので、株を充実させられます。また、誘引は、伸びてきたつるを支柱やネットに絡める作業です。見た目を整えるだけでなく、枝の重なりを防ぐことで、日当たりと風通しを確保できます。 剪定・切り戻し Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com 【整枝・剪定】 生育期に茎葉が茂りすぎて日陰になったり、風通しが悪くなったりすると、花つきが悪くなります。込み合いすぎている部分があれば、適宜切り取って枝葉や花に日が当たるように整枝しましょう。 一通り開花が終わった10月頃に、古いつるや伸びすぎているつる、込み合っている部分のつるなどを剪定します。 【切り戻し・強剪定】 定期的な切り戻しをすることで、枝数を増やし、開花を促進できます。 全体の形を整える強剪定は新芽が出る前の4月、または越冬のために室内へ鉢を移動する9〜10月が適期です。その際、支柱に絡みついた枯れ枝も丁寧に整理しましょう。 冬越し Ludmila Ivashchenko/Shutterstock.com トケイソウは寒さに弱い植物です。一部耐寒性の強い種類以外は、鉢植えにして冬越しさせましょう。 【地植え】 霜が降りる地域では、鉢に植え替えて、日当たりがよく暖かい場所に移動して管理します。植え替えの方法は、苗の植え付けの項目の【鉢植え】を参照してください。 【鉢植え】 日当たりがよく暖かい場所に移動して管理します。 増やし方 Montana Isabella/Shutterstock.com 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木できないものもありますが、トケイソウは挿し木で増やすことができます。 挿し木の適期は4~9月です。まず、春に伸びた若くて勢いのある枝を2~3節つけて切り取り、水を入れた器に挿して十分吸水させておきましょう。草花用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した枝葉を挿しておきます。水切れしないように管理し、発根したら黒ポットなどに植え替えて育成を。大きくなったら、植えたい場所に定植します。挿し木のメリットは、採取した株のクローンになることです。 種まきで増やす場合は、5〜6月が適期です。果肉から種子を取り出して洗い、一晩水に浸し、市販の果樹用または草花用の培養土に播きましょう。発芽するかどうかはまちまちなので、多めに播いておくのがコツです。 トケイソウの楽しみ方 MaryAnne Campbell/Shutterstock.com トケイソウは、つるを絡ませながら、3m以上成長する植物です。生育初期につるを伸ばしたい方向へ誘引しておけば、その後は自然に枝葉を絡ませて旺盛に伸びていきます。その性質を生かし、フェンスや塀、パーゴラなど広い面を覆うように仕立てると、迫力のある演出ができますよ! 夏の暑さに強いので、グリーンカーテンとして利用してもよいでしょう。ただし、はびこりすぎて他の植物の邪魔になるようなら、適宜カットして全体の調和を図ってください。 鉢植えでは、大鉢に植え込み、デザイン性に優れる鉢栽培用のオベリスクをしつらえてつるを誘引し、アイキャッチにしても素敵です。トケイソウは葉の形が愛らしく花姿もユニークなので、カットして花瓶に挿し、室内に飾って楽しむのもおすすめです。 歴史と個性が詰まった「トケイソウ」で、夏の庭をドラマチックに彩ろう Barbara Ash/Shutterstock.com 花が美しいだけでなく、キリストの受難という神秘的なストーリーをその名に秘めたトケイソウ。時計の文字盤のような唯一無二の花姿は、庭やベランダに一歩足を踏み入れるたび、私たちの好奇心を刺激し、目を楽しませてくれます。 夏の猛暑に負けることなく、ぐんぐんつるを伸ばして涼やかなグリーンカーテンを作ってくれる旺盛な生命力は、育てる私たちにも元気を分けてくれるはず。 鉢植えでも地植えでも、あなたのライフスタイルに合わせた仕立て方で、この不思議で愛らしい「パッションフラワー」を新しい夏の植物として迎えてみませんか?




















