私たちの身の回りにある植物には、驚くほど難しい漢字表記がたくさんあります。普段はカタカナやひらがなで目にする植物たちも、漢字で見るとまるで別物かも? 身近な植物をテーマにした「難読漢字クイズ」をお届けします。
目次
身近な植物!「鬼灯」ってどんな植物?

実際に育てていても、漢字で表記されると案外分からない植物も多いもの。普段呼んでいるのとは違う名前があったり、意外な漢字表記があったり、植物の漢字も面白いものです。
そんな植物の漢字表記の中から、身近な植物に関するものをクイズで出題!
今回のお題は「鬼灯」。あなたはこの漢字が読めますか?
ヒント
ふっくらと膨らんだ提灯が吊り下がったような個性的な姿が愛らしい植物。食用の種類もあります。
正解は…
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ほおずき

ホオズキの基本データ
学名:Physalis alkekengi var. franchetii
科名:ナス科
属名:ホオズキ属
原産地:東アジア
和名:ホオズキ(鬼灯、酸漿)
別名:カガチ、ヌカズキなど
英名:Winter Cherry, Chinese lantern plant
観賞期:8~9月
花色:クリーム色(観賞用のガクは朱赤)
形態:宿根草
草丈:30~100cm
鈴なりにつくオレンジ色の袋が可愛らしいホオズキは、お盆の時期には花屋やスーパーなどでも朱色のホオズキが出回り、全国各地の寺や神社に市が立つなど、日本の季節を彩る植物として親しまれています。ぷっくり膨れたホオズキの袋は、じつはガク。薄いクリーム色の小さな花が咲いた後、実を包み込むようにガクが育って緑の袋が次第に膨らみ、熟すとオレンジ色のホオズキになります。袋をむくと、中には艶やかな丸い実があります。観賞用として親しまれる朱色のホオズキのほか、実が黄色くフルーティーな食用ホオズキもあり、特にヨーロッパでは栄養価の高いスーパーフードとして知られています。

ホオズキは耐寒性や耐暑性も強く、初心者にも育てやすい植物の一つ。オレンジ色の袋を下げたユニークな姿が、秋のガーデンを彩ってくれます。落葉性で、晩秋には成長も衰えてくるので根元から刈り取りましょう。透かしホオズキやリースなどのクラフトを楽しんでみるのもおすすめです。
「鬼灯」の由来とは?

ホオズキは漢字で書くと「鬼灯」または「酸漿」。「鬼灯」という漢字は、赤く膨らんだ実が提灯に似ていることが由来とされ、「鬼灯」の「鬼」は死者を、「灯」は提灯を意味するといいます。お盆には、ホオズキを死者の霊を導く提灯に見立てて、枝がついた状態で飾る風習もありますね。一方の「酸漿」は生薬名に由来し、酸味のある果実の味からだそう。漢方では根を「酸漿根(さんしょうこん)」と呼んで利用します。
ホオズキという名前の由来は諸説ありますが、実の朱色を人の頬の紅色に見立て、「頬つき」からとする説が有力です。ほかに実が赤く熟すことから「火火(ほほ)つき」、ホオズキの実を口に入れて鳴らす遊びから「ほほつき(頬突き)」などの説もあります。
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Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
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