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2月3日・4日の節分〜立春にやると運気が変わる⁉ 厄除け植物7選と“春を迎える”しつらえ

2月3日・4日の節分〜立春にやると運気が変わる⁉ 厄除け植物7選と“春を迎える”しつらえ

冬から春へと季節が切り替わる「節分」と「立春」。このわずか数日のあいだに、運気の流れが大きく切り替わると、古くから考えられてきました。この時期に行う厄払いは、1年の流れを左右すると言われるほど大切な習わし。じつは、植物の力を借りることで、空間の気を整え、自然に厄除けができるのをご存じでしょうか。玄関や庭、室内に取り入れたい、節分〜立春におすすめの「厄除け植物」と、その飾り方のコツをご紹介します。

節分と立春は「運気の分かれ道」

節分に飾る「ひいらぎいわし」
節分に飾る「ひいらぎいわし」。鬼を家に近づけないようにするために玄関に飾る。hanana15/Shutterstock.com

2月3日の節分は「季節を分ける日」、翌日、2月4日の立春は「新しい年の始まり」。旧暦では、立春が1年のスタートとされており、節分はその“年越し”にあたります。豆まきで鬼を追い払うのも、玄関にヒイラギを飾るのも、すべては悪い気を払い、新しい運を迎えるため。この節目に、住まいの「気」を整えることが、1年の流れをよくする大切なアクションになります。

でもその前に、そもそも私たちが「悪い気」とか「邪気」と呼んでいるものは、一体なんなのでしょうか?

邪気とは、自然環境の「境目」に起きるストレス

じつは、日本の「節分」「立春」とほぼ同時期に、厄払いや季節の切り替え儀式が世界中で行われています。例えば、中国の春節を飾る赤い装飾には魔除けの意味があり、派手な音を鳴らす爆竹は悪霊を追い払うとされ、これらは節分とほぼ同じ思想に基づきます。

インボルグの祭壇
トウモロコシの皮で作った人形と、編み込みの十字架、スノードロップ、キャンドルで飾ったインボルクの祭壇。vetre/Shutterstock.com

また、ヨーロッパでは2月2日にキャンドルマス(聖燭祭)が行われ、ろうそくを灯して光で邪気を払い、闇と寒さの終わりを祝ってきました。また古代においてもケルト文化では2月1日または2日に春の訪れを祝い、家と土地の浄化を行うインボルクという儀式が、ローマ帝国では2月中旬に厄払いと豊穣祈願のルペルカーリア祭が行われるというように、冬の終わりには邪気払いと生命の再生儀式が古くからセットで行われてきました。

クレープ
丸い黄色の形のクレープを太陽に見立てて、春の到来を祝いフランスでは聖燭祭にクレープを食べる習慣が。Sokor Space/Shutterstock.com

なぜこのように同時期に世界中で同様の邪気払い儀式が行われるのか。それはこの季節が「人類最大の不調リスクシーズン」だからです。これは現代医学の統計でも、冬から春にかけて自律神経系の不調や感染症が増える傾向と一致しています。

というのも、この時期は1年でも最も寒く、日照時間も短く、免疫力も下がりがち。さらに古代では食料保存状態も最も厳しかったことでしょう。これにより自律神経が乱れ、風邪を引きやすくなったり、精神が落ち込みがちになったり、古傷が痛んだり…。邪気とは、こうした病気や体調不良、それによる不安のピークを「見えない敵」として表したものであり、鬼や悪霊という存在も、昔の人が“自然の厳しさ”を理解するために生み出したもうひとつの言葉だったのかもしれません。

 “厄除け”として用いられてきた植物

植物には、空気を浄化したり、湿度を調整したり、視覚的に心を整えるという科学的な作用があります。さらに、日本では古くから、

  • トゲ → 魔除け
  • 香り → 邪気払い
  • 常緑 → 生命力・再生

といった象徴性が重ねられてきました。

つまり植物は、理屈と文化の両面から、空間を浄化する存在。節分〜立春のタイミングで植物を取り入れることは、非常に理にかなった“開運行動”なのです。

2月の節分〜立春に飾りたい「厄除け植物」7選

ヒイラギ|なぜトゲは邪気を払うのか

ヒイラギ
晩秋に白い小さな香りのある花を咲かせるヒイラギ。NASIM24/Shutterstock.com

ヒイラギの鋭いトゲは、日本だけでなく世界各地で「魔除けの象徴」とされてきました。

ヨーロッパでは、同じくトゲのあるホーリー(西洋ヒイラギ)を玄関に飾ることで、悪霊の侵入を防ぐ習慣が中世から続いています。中国や朝鮮半島でも、鋭利な植物を戸口に置くことで、悪い気を跳ね返すと考えられてきました。

鋭い形状は、人間の本能的な警戒心を刺激します。その心理効果が「魔除け」という象徴へと昇華し、世界共通の文化表現になったと考えられています。

西洋ヒイラギ
赤い実がなるのは、西洋ヒイラギ。日本のヒイラギには赤い実はつかない。Miadzvedzeva Iryna/Shutterstock.com

【Plants Data】
和名:ヒイラギ
学名:Osmanthus heterophyllus
英名:Holly Osmanthus
科名:モクセイ科
属名:モクセイ属
形態:常緑小高木
樹高:2〜5m(鉢植え:1〜2m)
開花期:10〜11月
観賞期:通年(葉)
日照:半日陰〜日向
耐寒性:
耐暑性:
特徴・ポイント:
鋭いトゲのある葉を持ち、日本では古くから魔除けの象徴。常緑で一年中美しい姿を保ち、玄関や庭木として最適。

ナンテン|「難を転ずる」=厄除け

ナンテン
冬に鮮やかな赤い実をつけるナンテン。

ナンテンは日本で最も親しまれてきた縁起木のひとつです。「難を転ずる」という語呂合わせに加え、常緑で冬にも葉を落とさず、寒さの中でも赤い実を結ぶ姿が、不屈・再生・繁栄の象徴とされてきました。江戸時代には、鬼門(北東)除けの庭木として、武家屋敷や町家の裏鬼門に盛んに植えられています。

ナンテンの花
初夏に咲く白い小さな花も愛らしい姿。tamu1500/Shutterstock.com

【Plants Data】
和名:
ナンテン
学名:Nandina domestica
英名:Sacred bamboo
科名:メギ科
属名:ナンテン属
形態:常緑低木
樹高:1〜3m(矮性種:30〜80cm)
開花期:6〜7月
観賞期:11月〜翌年2月(実)
日照:半日陰〜日向
耐寒性:
耐暑性:
特徴・ポイント:
「難を転ずる」の語呂合わせで縁起木として定着。赤い実は冬の庭や玄関を華やかに彩る。

シキミ|香りで浄化

シキミ
春にはクリーム色の小さな花を咲かせる。常緑の枝葉に香りが。shiro_ring/Shutterstock.com

植物の香りは、古代から最も強力な浄化手段とされてきました。

  • 日本:仏前供花・線香
  • 中国:香木による場の浄化
  • 古代エジプト:香油による結界
  • ヨーロッパ:教会での香炉

いずれも共通しているのは、香りが「見えない世界」と現実世界をつなぐ媒体と考えられていた点。シキミの清涼感ある芳香は、場の空気を切り替え、精神を鎮め、空間を清浄に戻すと信じられてきました。

【Plants Data】
和名:シキミ
学名:Illicium anisatum
英名:Japanese star anise
科名:マツブサ科
属名:シキミ属
形態:常緑小高木
樹高:2〜5m
開花期:3〜4月
観賞期:通年(葉・樹形)
日照:半日陰
耐寒性:
耐暑性:
特徴・ポイント:
芳香のある葉を持ち、仏事に使われることから浄化の象徴。日陰にも強く、庭の北側に適する。*果実には強い毒があるので、花後に花がらを摘んで実がならないようにすると安心。

センリョウ|赤い実で邪気払い

センリョウ
艶やかな葉と赤い実が日陰を彩るセンリョウ。Shepherdsatellite/Shutterstock.com

赤は、世界中で魔除けと生命力の象徴色です。

  • 日本:赤子の産着、鳥居
  • 中国:春節の赤装飾
  • 古代ローマ:戦勝の赤
  • ケルト:魔除けの赤糸

赤は血と太陽を連想させ、生命力の最も強い色と考えられてきました。センリョウの赤い実は、冬という“陰”の季節に現れる「陽の象徴」。だからこそ、邪気を跳ね返し、福を呼び込む存在として、正月飾りにも重用されてきました。

【Plants Data】
和名:センリョウ
学名:Sarcandra glabra
英名:Japanese spurge
科名:センリョウ科
属名:センリョウ属
形態:常緑低木
草丈:30〜100cm
開花期:6〜7月
観賞期:11月〜翌年2月(実)
日照:日陰〜半日陰
耐寒性:
耐暑性:
特徴・ポイント:
赤い実が冬に映える縁起植物。庭の下草や玄関の鉢植えに最適。

冬の白花|白色の「浄化」の力

クリスマスローズ
クリスマスローズ‘プリマドレス’と早春の白花の寄せ植え。鳥取県・面谷クリニックの庭より。

白は日本では最も清浄を象徴する色。神社の御幣や巫女の装束、神事の白装束などは、すべて「穢れなき状態」を意味します。また、ヨーロッパでも白百合や白バラは、純潔・祈り・鎮魂の象徴とされてきました。スノードロップは、前述したようにケルト文化の祭り「インボルク」を象徴する再生と希望の花です。

クリスマスローズ・ニゲル
雪の中に花を咲かせるクリスマスローズ・ニゲル。Manfred Ruckszio/Shutterstock.com

この季節に咲く白い花の代表はクリスマスローズ・ニゲル。ヨーロッパには、クリスマスローズの白い原種ニゲルにまつわる美しい伝承が残されています。

「キリスト誕生の夜、贈り物を持たない羊飼いの少女が流した涙の跡から、雪の中に白い花が咲き、それを幼子イエスに捧げた」――それが、クリスマスローズのはじまりだと語り継がれてきました。

節分から立春という“切り替えの時期”に、心と空間をそっと浄める花として、これ以上ふさわしい存在はありません。

【Plants Data】
和名:クリスマスローズ(ニゲル)
学名:Helleborus niger
英名:Christmas rose
科名:キンポウゲ科
属名:クリスマスローズ属(ヘレボルス属)
形態:常緑性宿根草
草丈:20〜40cm
開花期:12月〜翌年2月
観賞期:12月〜翌年3月
日照:半日陰
耐寒性:非常に強
耐暑性:やや弱
特徴・ポイント:
雪の中から咲くほどの耐寒性を持つ早咲き種。節分〜立春の象徴花としても最適。

シルバーリーフ|銀色の葉を我が家の守護神に

シルバーリーフ
銀葉の品種が多いアルテミシア(ヨモギの仲間)。左はアサギリソウ、右はルドビシアナ ‘シルバークイーン’。Pavaphon, PRABHU SEKHAR/Shutterstock.com

銀色は月の光を象徴する色。闇の中にさす月の光は人類にとって、安心や鎮静、守りの象徴とされ、日本では月読命(ツクヨミノミコト)という神様が、ヨーロッパではアルテミスという月の女神が守護神として存在します。

アルテミシアというシルバーリーフの名は、この月の女神アルテミスに由来します。森と野生を守り、出産と再生を司る女神の名を持つこの植物は、古くから薬草として用いられ、人の体と心を浄める存在と考えられてきました。

多くのアルテミシアが銀白色の葉を持つのも、強い光や乾燥から身を守るための進化ですが、その姿は夜の月明かりを思わせます。月は東西を問わず、闇をやさしく照らし、乱れを鎮める象徴。アルテミシアは、その静かな光を、庭や鉢の中にそっと宿す植物なのかもしれません。

シロヨモギ
海岸沿いに生育するシロヨモギ。

【Plants Data】
和名:アルテミシア(総称)
 ※代表種:シロヨモギ、アサギリソウ、ルドビシアナなど
学名:Artemisia spp.
英名:Wormwood, Mugwort
科名:キク科
属名:ヨモギ属
形態:多年草 〜 低木状多年草
草丈:30〜150cm(品種により大きく異なる)
開花期:7〜9月
観賞期:通年(主に葉)
日照:日向〜半日陰
耐寒性:
耐暑性:

場所別|2月におすすめの「厄除け植物」の飾り方

① 玄関ポーチ・玄関アプローチ

「外から入る邪気をブロック」する最重要ゾーンです。玄関ドアの横やポーチの隅に、鉢植えを2〜3鉢並べて、厄除けコンテナガーデンを作りましょう。

厄除けフロントガーデン
  • 中心:白花のクリスマスローズ
  • 背景:ナンテン
  • 足元:センリョウ

② ベランダ・バルコニー

ここは暮らしの中で、毎日目に入る「浄化スポット」です。室内からよく眺められる位置に、横一列で鉢を配置してみましょう。洗濯物を干すときにも、窓を開けた瞬間にローズマリーの香りがふわっと広がり、それだけで気分まで切り替わるのを感じられます。香り・白・銀のトリオで、空気感が一気に澄みわたるこんな植栽はどうでしょうか。

バルコニーガーデン
  • 左:ローズマリー
  • 中央:クリスマスローズ
  • 右:シルバーリーフ

③ 庭の日陰・半日陰スペース

玄関から見える庭の半日陰に、三角配置で白い花と凛とした常緑樹の緑を配置すれば、何気なく眺めるだけで、気持ちがすっと整います。

シェードガーデン
  • 奥:ヒイラギ
  • 中央:クリスマスローズ
  • 右:シキミ

④ 室内のリビングや窓辺に

キャンドルとスノードロップ
キャンドルの灯りをスノードロップとともに。ju_see/Shutterstock.com

インボルクでは、キャンドルを灯し、光の再生と春の訪れを祝います。窓辺やサイドテーブルに、スノードロップなどの白い花とキャンドルを飾るだけで、冬から春へと移ろう空気感を、室内にやさしく取り入れることができます。夜、ろうそくの灯りに照らされた白い花は、心を静かに整え、新しい季節への気持ちの切り替えをそっと後押ししてくれます。

植物と迎える、わたしの立春

季節の変わり目に、心と体が揺らぐのは、何千年も前から変わらない人間の性(さが)。だからこそ人は、植物とともに春を迎える知恵を育ててきました。植物を取り入れたら、運気を下げないためにもお世話をしましょう。お世話といっても簡単です。枯れ葉を放置しない、鉢そこの水詰まりに注意する、室内に置いたものはホコリを拭くなど、清潔を心がけることで植物が健やかに育ちます。

一鉢の緑が、あなたの暮らしの「立春」になりますように。

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