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新年に迎えたい、運を整える縁起植物5選

新年に迎えたい、運を整える縁起植物5選

AnnaNel/Shutterstock.com

新しい年が始まりました。お正月三が日は、これからの一年を思い描きながら、暮らしや気持ちをそっと整えたくなる日でもあります。植物には、古くから縁起や願いが重ねられてきました。それは未来を保証するものではありませんが、日々のリズムを整え、前向きな気持ちで一年を始めるきっかけを与えてくれます。今回は、新年のはじまりに迎えたい「縁起がいい」とされてきた植物を、ガーデニングの視点から紹介します。

【千両・万両】名前そのものが縁起。冬の庭を支える実もの低木

tamu1500/Shutterstock.com

植物名:センリョウ
学名Sarcandra glabra
英名:Japanese spurge
和名:千両(センリョウ)
科名:センリョウ科(Chloranthaceae)
属名:センリョウ属(Sarcandra
原産地:日本、中国、東南アジア
形態:常緑小低木

Bigc Studio/Shutterstock.com

植物名:マンリョウ
学名Ardisia crenata
英名:Coral berry / Ardisia
和名:万両(マンリョウ)
科名:サクラソウ科(Primulaceae)
属名:ヤブコウジ属(Ardisia
原産地:日本、中国、台湾
形態:常緑低木

千両・万両は、その名の通り古くから金運や繁栄の象徴として扱われてきた植物です。正月飾りや冬の庭の定番として見かけたことのある方も多いでしょう。

じつはこれらは半日陰を好み、冬の弱い日差しでも育ちやすいのが特徴。常緑で葉を落とさず、寒い季節も景色を支えてくれます。

鳥に実を食べられにくい品種を選べば、春先まで赤い実を楽しめるのも嬉しいポイント。庭木としても、鉢植えとしても、扱いやすい縁起植物です。

千両と万両の違いと、簡単な見分け方

「千両」と「万両」は名前も見た目もよく似ていますが、いちばんの違いは「赤い実がどこにつくか」にあります。

これはどっちでしょうか? Taromon/Shutterstock.com

千両(センリョウ)→赤い実が「葉の上」にのる

千両は、赤い実が葉の上に持ち上げられるようにつくのが特徴です。
葉の付け根から実が立ち上がるため、
上から見たときに実がよく目立ちます。

この姿から
・お金を差し出す
・福を掲げる

といったイメージが重なり、縁起物としてお正月の生け花でもよく使われてきました。また、半日陰でも育ちやすく、庭の下草や鉢植えにも向く扱いやすさも魅力です。

万両(マンリョウ)→赤い実が「葉の下」にぶら下がる

万両は、赤い実が葉の下に房状について垂れ下がるのが特徴。一見すると実が見えにくく、よく見ると葉の陰に赤がのぞきます。

この控えめな姿が
・内に蓄える
・静かに満ちる

といった意味合いと結びつき、縁起木として扱われてきました。庭木としての存在感があり、冬の庭に奥行きを与えてくれる植物です。

【南天】「難を転じる」名前が生んだ、守りの縁起木

Yashkin Ilya/Shutterstock.com

植物名:ナンテン
学名Nandina domestica
英名:Sacred bamboo / Heavenly bamboo
和名:南天(ナンテン)
科名:メギ科(Berberidaceae)
属名:ナンテン属(Nandina
原産地:中国
形態:常緑低木

南天は「難を転じる」という語呂合わせから、古くより厄除けや魔除けの象徴として親しまれてきました。赤い実をつける姿は、冬の庭や玄関先でひときわ存在感を放ちます。

植物としてもナンテンは丈夫で、寒さに強く、一度根づけば手間がかからないのが魅力。冬の間も実を落としにくく、“変わらずそこにある”姿が安心感を与えてくれます。ちなみに、竹に似た姿から英名では「bamboo」と呼ばれるが、実際は竹の仲間ではありません。

Andriy Blokhin/Shutterstock.com

玄関脇や庭の背景木として取り入れるほか、鉢植えならマンションのエントランスにもおすすめ。一枝切って飾るだけでも風流です。

【スキミア】和洋を問わずなじむ、常緑×赤の安心感

植物名:スキミア
学名Skimmia japonica
英名:Skimmia
和名:スキミア(ミヤマシキミ)
科名:ミカン科(Rutaceae)
属名:スキミア属(Skimmia
原産地:日本、中国、ヒマラヤ地域
形態:常緑低木

スキミアの魅力のひとつが、冬に見せる赤い表情。じつはこの「赤」には、2つのタイプがあります。

① 実が赤く色づくタイプ

ヨーロッパではクリスマスの花材としても用いられるスキミア。Sergey V Kalyakin/Shutterstock.com

これは、雌株にできる果実です。受粉がうまくいくと、秋から冬にかけて赤く色づき、春先までその姿を保ちます。

果実は古くから
・実る
・蓄える
・守る

といった意味と結びつき、縁起物として扱われてきました。冬の間も落ちにくいスキミアの実は、「一年を通して安定している」「変わらず続く」そんなイメージを暮らしに添えてくれます。

② つぼみが赤くふくらむタイプ

Konstantinos Livadas/Shutterstock.com

一方で、実がついていないのに赤い実のように見えるスキミアもあります。これは。スキミアは春に白い花を咲かせますが、その前段階として、冬の間につぼみが赤く色づいて待機します。

この姿は
・これから咲く
・これから動き出す
・兆しがすでに見えている

という状態。新年のはじまりにふさわしい、「準備が整いつつある」「芽吹きの前触れ」そんな前向きな象徴として捉えることができます。

どちらも鉢植えにすれば玄関先やベランダで楽しめます。赤い実を楽しむか、赤いつぼみに春を待つか。そのどちらを選んでも、スキミアは新しい年の暮らしに静かな前向きさをもたらしてくれる植物といえるでしょう。

【ハボタン】重なる葉に込められた「福を重ねる」という願い

植物名:ハボタン
学名Brassica oleracea var. acephala
英名:Ornamental kale / Flowering kale
和名:葉牡丹(ハボタン)
科名:アブラナ科(Brassicaceae)
属名:アブラナ属(Brassica
原産地:ヨーロッパ沿岸部
形態:一年草(または二年草扱い)

ハボタンは、冬の寄せ植えや門まわりに欠かせない存在。幾重にも重なる葉の姿から、「福を重ねる」「めでたさが重なる」といった意味が重ねられてきました。

寒さに強く、真冬でも美しい姿を保つのが最大の魅力。春に向かってとう立ちしていく姿もまた、季節の移ろいを感じさせてくれます。

武島由美子さんの庭を彩るハボタンとパンジーのリース寄せ植え。

寄せ植えなら配置替えもしやすく、玄関周りなどを華やかに演出できます。

【柑橘類】実る姿が教えてくれる「満ちる」という感覚

キンカンは鉢植えでも育てやすくベランダにもおすすめ。DimaBerlin/Shutterstock.com

植物名:柑橘類
学名Citrus spp.
英名:Citrus
和名:柑橘類
科名:ミカン科(Rutaceae)
属名:ミカン属(Citrus
原産地:東南アジア
形態:常緑低木

代表例
・レモン(Citrus limon
・ユズ(Citrus junos
・キンカン(Citrus japonica

柑橘類は、実をつける姿そのものが「満ちる」「実る」という前向きなイメージにつながります。冬に色づく果実は、庭やベランダに明るさを添えてくれます。

鉢植えなら場所を選ばず育てやすく、収穫して味わえるという実用性も魅力。観賞と食の両方を楽しめる点で、暮らしとの距離が近い縁起植物といえるでしょう。

おわりに

AnnaNel/Shutterstock.com

縁起や開運は、未来を約束するものではありません。けれど、植物を迎え、手をかけ、季節を感じながら暮らしを整えることは、不安な時代において確かな「自分の行為」でもあります。

信じすぎず、期待しすぎず。それでも、少し前向きな気持ちになれるなら——縁起植物は、今の暮らしにちょうどいい存在なのかもしれません。

皆さまに、うれしいことがたくさんある年になりますように。

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