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意外とカンタン! ベランダでゆずの木を育てて果実を収穫してみよう

意外とカンタン! ベランダでゆずの木を育てて果実を収穫してみよう

Lee waranyu/Shutterstock.com

家の軒先に黄色やオレンジの柑橘類が見えると、とても素敵ですね。柑橘類は地植えで大きく育てるイメージが強いですが、じつは鉢植えでも栽培することができます。なかでもおすすめなのは、日本で昔から育てられてきた「ゆず」です。ゆずの高貴な香りは邪気を払い、黄色い実は子孫繁栄を意味する縁起のよい植物として、古くから日本人に愛されてきました。また、和食にも深い関わりがあります。近年は、特に日本の食材が注目されるなかで、ゆずのオリエンタルな香りは世界中で人気です。今回はそんな香り豊かなゆずを鉢植えにして楽しむ方法をご紹介していきます。

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ゆずについての基本情報

ゆず
maroke/Shutterstock.com

ゆず(柚子)といえば柑橘類の中でも独特の高貴な香りが愛され、日本ではさまざまに活用されてきました。今日では日本を代表する香りとして世界的にも注目されるゆずですが、なぜこんなに愛されてきたのでしょうか。まずはその歴史と特徴をご紹介します。

ゆずの産地

ゆずの原産地は中国の揚子江上流で、奈良時代前後に日本に伝わったといわれています。日本の歴史上、ゆずが初めて登場したのは、約1,200年前の文献『続日本記』(797年)で、落下した隕石の大きさがゆずの実くらいだったという記述があります。おそらく遣隋使や遣唐使による大陸との交流で都のある京都にもたらされ、その後、近畿地方から全国に伝わったと考えられています。諸説あるなかの一つには、平家の落人がゆずのタネを持って生きのび、寒暖の差がある四国山地で定着したというものもあります。現在国内の生産量の約半数は高知県で栽培されており、次いで徳島県、愛媛県と、四国で約8割が生産されています。また埼玉県毛呂山町は日本最古の本格的なゆず栽培地で、その歴史は江戸時代から現在も続き、全国有数の産地となっています。ゆずの持つオリエンタルな香りと強い酸味は古くから薬用として、また香りを楽しむ調味料として広く親しまれてきました。現在ではゆずを使ったポン酢やジャム、ドリンク、化粧品など、数多くのゆず製品が開発されています。

ゆずの特徴

ゆずの花
traction/Shutterstock.com

ゆずはミカン科ミカン属の常緑小高木です。樹高3〜10mに生長し、果実は径5cmほどの小果です。代表的な香りミカンで、旬は11~12月頃とされています。5月には枝先や葉の脇に白色の5弁花が咲きます。日本の市場では夏に出回る「青ゆず」と、秋以降に出回る「黄ゆず」があり、料理によってそれぞれ使い分けます。青ゆずは柚子こしょうに、黄ゆずは外皮を汁ものや酢の物に添えたり、果汁は鍋やたれに加えて楽しみます。またマーマレードやジャムなどに加工されたり、お菓子の材料としても使われています。

ゆずの種類

ゆずは別名を「本柚子」といい、学名は”Citrus junos”(シトラス ユノス)です。トゲのある・なし、タネのある・なしなどで種類が分けられ、果実は球形で110g程度のものが多いです。品種を大きく分けると、徳島県産の「木頭系」、「海野系」、早生種の「山根系」などが全国に分布しています。ゆずは耐寒性もあるため、青森県以南の各地で栽培されています。家庭で育てる際はトゲなしの品種を選ぶと管理しやすいのでおすすめです。

また中国では「柚」はブンタンを指し、ゆずは「香橙」と表記するため、中国から渡った際に「柚」の名が付いた柑橘類もあります。花柚(はなゆ)はゆずの近縁種ですが果実は50g程度と小さめで、花の香りがよいことからこの名前になりました。柚香(ゆこう)はポン酢の原料に使われる、ゆずと九年母(くねんぼ)のミックス種です。獅子柚子・鬼柚子は、実際はブンタンの仲間です。果皮はゴツゴツしており、500g以上と大きいですが、生食には向きません。砂糖漬けやジャムなどの加工品に使われます。

植木鉢でゆずを育てるメリット

柑橘類の鉢植え
Victoria Kurylo/Shutterstock.com

ゆずの鉢植えは地植えと比べていろいろな点で育てやすく、初心者にもおすすめです。この項では、具体的に3つのメリットをご紹介します。

メリット1.ベランダや室内でも育てられる

ゆずは地植えにすると大きく育ちますが、鉢植えでは根の生育が制限され、コンパクトに育てることができます。そのため限られた広さの庭やベランダでも楽しむことができます。

メリット2.簡単に移動できる

ゆずは日当たりのよい場所を好むため、地植えの場合は植える場所を選びますが、鉢植えは暑さや寒さが厳しい時期は室内に移動するなどして環境を調整することもできます。そのため寒暖の差が大きい地域でも育てることができます。また鉢植えの受け皿をキャスター付きのものにすると、さらに移動しやすく便利です。

メリット3.管理がラク

ゆずは樹勢が強い果樹なので、地植えにすると高く成長して剪定が大変ですが、鉢植えにすることで樹勢を抑え、剪定が楽になります。また樹勢を抑えると養分が全体に行き渡りやすいので、地植えよりも2〜3年早く実がなるといわれています。

ゆずを鉢植えで育てるときの注意点

ゆずを鉢植えで元気に育てられるよう、気をつけるポイントをご紹介していきます。

<環境>

ゆずは日光を好むので、日当たりのよい場所で育てましょう。土質は水はけと水もちのバランスがよい土で、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合にするか、市販の果樹用培養土に植えるとよいでしょう。植え付ける時の鉢は、苗よりも一回り大きな鉢を用意し、根元のこぶのような部分が隠れないよう浅く植え付けます(2月下旬~4月が適期)。暑さ寒さには強いですが、極端な気温には注意しましょう。あまりに暑い日は室内に移動し、また寒い時期も室内に移動するか、株元にワラや腐葉土を敷いたり鉢カバーをするとよいでしょう。

<水やり>

水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと。目安としては、鉢の底穴から流れる程度です。また、花芽が付いてから実が育つ時期は特に、水切れさせないよう注意しましょう。夏場は土が乾きやすく水もよく吸収するので、様子を見ながら朝夕1日2回の水やりを行います。10月頃からは水やりを徐々に減らし、乾かし気味にすることで果実の充実をはかります。また冬の間は成長が鈍くなるので、2〜3日に1度、土の表面が乾いてきたら水やりする程度で様子を見ましょう。

<肥料>

ゆずの肥料に適しているのは、油かすなど有機肥料か液体肥料などの速効性化成肥料です。与えるタイミングは3月、6~7月、10~11月の年3回で、生育期に入る3月頃には緩効性の有機肥料、6〜7月頃と10〜11月頃には即効性の化成肥料がよいでしょう。また肥料は、与えすぎると根を傷める原因になるので、用量をきちんと守りましょう。

<剪定と間引き>

ゆずの剪定は3月頃に行います。まず、直立した枝や内側に向かって伸びている枝、込み合った部分などを間引きます。成長の妨げとなるので、葉を落とすのは全体の2割程度にしましょう。残した枝は実付きをよくするため、横に広がるように誘引します。花が咲いたら、充実した実が収穫できるよう間引きを行います。花後に実が膨らみだすと、自然と実が落ちる生理的落下が起きるので、それが落ち着く7月頃に、青ゆずの収穫を兼ねて摘果をします。黄ゆずに成熟させる3〜4果を残して、すべて摘果しましょう。11月頃からは黄ゆずの収穫シーズンです。黄ゆずを長く枝につけたままにしておくと翌年の実付きが悪くなるので、黄色に色づいたらなるべく早く収穫しましょう。

<鉢植えの模様木仕立て>

ゆずの剪定

植え付け時(春) 斜めに植え付け、鉢高の位置で先端を切り詰める。この時、内芽の上で切る。

ゆずの剪定

2年目(春) 新梢を1/3切る。

ゆずの剪定

2年目(夏) 横に広がるように鉢植えの縁に麻ひもを巻き、枝に結び付ける。

ゆずの剪定

3年目(夏) 徒長枝や込み枝を間引く。

<害虫対策>

ゆずは果樹の中でも病虫害が少ないので、健康に育てば特に心配はありません。しかし、ゆずをはじめ柑橘類の葉は、アオムシの大好物です。いずれはチョウになる可愛らしいアオムシですが、大食漢な上に、チョウは同じ木にいくつも卵を産み付けるので、アッという間に葉を食べ尽くされてしまいます。葉や実に黄変や黒い粒を見つけたら卵の可能性が高いので、すぐに取り除くか、葉っぱごと切り取るとよいでしょう。特に初夏〜夏にかけてはこまめに点検し、風通しや日当たりをよくしておくと、虫もつきにくく病気にもなりにくいです。

ゆずは接ぎ木苗で早く結実させる

ゆずのタネ
mimi-TOKYO/Shutterstock.com

「桃栗三年柿八年、ゆずの大馬鹿十八年」ということわざがあります。これは、タネを植えてから実を付けるまでの年数を表し、物事を成し遂げるには長い年月がかかるという例えに使われています。しかし、ゆずの栽培が盛んになってからは、3年ほどで結実する「接ぎ木苗」を使った栽培方法が一般的になりました。ガーデンセンターやネットショップでもこの接ぎ木苗が手に入るので、特に初心者の方は、接ぎ木苗から育ててみると早く実が楽しめますよ。

接ぎ木を行う時期と注意点

ゆずの接ぎ木を行うのは2〜3月頃か5月です。接ぎ木を行う穂木を切り取るのは1年以上経過した苗木からにしましょう。台木にはカラタチの1〜2年生苗を用意します。カラタチはミカン科の落葉樹で耐寒性が強く、国内の柑橘類の95%以上はカラタチが台木として使われています。接ぎ木をすると接いだ木の遺伝的特徴はそのままに、台木の強い性質も残ります。カラタチはたくさん根を張って半日陰でも育ち、耐寒性もある強い木です。このカラタチに他の柑橘類を接ぐと、早い年数で多くの実を収穫できるのです。

接ぎ木の手順

<準備するもの>

穂木 ユズの苗木(1年以上経過しているもの)

台木 カラタチの苗木(1〜2年生苗)

接ぎ木テープ、ビニール袋、ナイフ、剪定ばさみ

<手順> *1〜3は3月までに行う

  1. 穂木は前年に伸びた枝から充実したものを選び、2〜4芽つけている部分を5〜6cm切り取る。切り取ったら葉柄を残して葉を切っておく。
    ゆずの接ぎ木
  2. 穂木の幹側の下端をナイフなどでスパっと切り、さらに表皮を削って形成層(色の変わっている部分)を2〜3cm出す。
    ゆずの接ぎ木
  3. 穂木は乾燥しないよう水で濡らした新聞紙やキッチンペーパーでくるみ、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する。
  4. 台木を剪定ばさみで切る。あまり高い位置で切ると格好が悪くなるので、短めに残すこと。台木の木質部と表皮の間にナイフを入れて形成層を出し、穂木が差し込めるよう2cmくらい切り込みを入れる。
    ゆずの接ぎ木
  5. 台木の切り込みに穂木を差し込み、形成層を合わせて接ぎ木テープで固定する。
    ユズの接ぎ木
  6. 空気穴をあけたビニール袋を被せてテープで巻き、乾燥を防ぐ。
    ゆずの接ぎ木
  7. 2~3週間ほどすると台木と穂木の両方から芽が出てくるので、ビニール袋を外して台木の芽をすべてかきとる。穂木の芽も一つだけ残してかき取る。
    ゆずの接ぎ木
  8. 土が乾燥しないよう注意しながら管理を続け、徐々に日に当てて成長を促す。
    ゆずの接ぎ木

実付きをよくするポイント

ゆずは実が収穫できるまで、早くても3年はかかるといわれています。実を付けさせるためには、まず花を咲かせなければいけません。その花を咲かせるために必要なお手入れとポイントをご紹介します。

<枝が横に広がるように誘引する>

ゆずは上に向かって枝を伸ばす性質があります。そのまま放っておくと果実が付きにくくなるので、真上に伸びる枝は苗木のうちから麻ひもで斜めになるよう下に引っぱります。鉢植えの縁にひもを巻き、枝に結び付けるとよいでしょう。

<日当たりや風通しをよくするため、剪定を行う>

果実を充実させるには十分な日当たりが何より重要です。枝分かれして葉が重なり合うと、下の葉には日が当たらないため光合成ができません。葉全体の日当たりと風通しをよくするためにも、定期的に剪定を行うことで充実した果実を育てることができます。

<根詰まりを防ぐため、1~2年に1回のペースで一回り大きな鉢に植え替える>

長い間同じ土を使っていると水はけが悪くなり、根腐れの原因になってしまいます。また鉢植えの場合は、植えっぱなしにすると根詰まりを起こしてしまうことも。1〜2年に1度のペースで一回り大きな鉢に植え替え、土もリフレッシュすることをおすすめします。時期は休眠期の2月下旬から4月に行いましょう。

<時期と用量を守って肥料を与える>

ゆずは真冬の12〜2月頃にかけて花芽を付けます。その時期に冬越しの養分を蓄えるよう追肥をします。追肥は3月、7月、10月の3回に分けて行います。肥料は油かすなど有機質のものか、液体肥料などの即効性のものがよいでしょう。

収穫したゆずの楽しみ方

ゆず
nana77777/Shutterstock.com

ゆずは酸味が強いため、そのまま食べるのには向きません。その強い香りと酸味は薬味に最適で、焼き魚や汁物にひと搾りするだけで品よくまとまった味に仕上がります。加工品としてはポン酢やジャムに、また近年では化粧品にも使用されるようになりました。自家製のゆずは農薬などの心配をすることなく、さまざまに楽しめるのがうれしいところ。ゆずの収穫は11〜3月ですが、剪定、摘果を活用した楽しみもあります。剪定した若葉はよい香りがするので料理に添えて、また、花もゆずの香りがするので、剪定したらお茶に浮かべて楽しむのも素敵です。ビタミンCやクエン酸が豊富で、免疫力アップや疲労回復などに役立ちますよ。7月頃に摘果した青いゆずは、ゆずこしょうの材料になります。

ゆずピール
育てたゆずで作る、香りのよい自家製ゆずピール。

<お風呂に入れて楽しむ>

柚子風呂
norikko/Shutterstock.com

日本では一年で最も日照時間が短くなる冬至の日に、柚子湯に入って邪気払いをする習わしがあります。柚子湯に入ると湯冷めしにくい、血行がよくなる、風邪をひかない、神経痛を和らげるなどの効果があるといわれています。冬至湯にゆずを使用するようになったのは江戸時代からといわれ、「冬至」と「湯治」、「湯」と「柚」を重ねてゆずが使われていました。お風呂が大好きな日本人は、今日でも銭湯や温泉宿では冬至になるとゆずをたくさん浮かべて楽しむ姿が見られます。家庭では果汁は先に絞って料理に使い、残った果皮を布袋やお茶袋に入れて楽しむとよいでしょう。柚子湯は新陳代謝を促し、また果皮由来のビタミンEも含まれるので、肌をなめらかにする効果も期待できます。

<器として楽しむ>

ゆずの器
nana77777/Shutterstock.com

ゆずを半分に切って中身をくり抜くだけで可愛らしい器として使えます。ちょっとした来客時やお正月のおせちなどに、酢の物などを入れて供すると、ゆずの香りも移って美味しくいただけます。

<ゆずの皮を長く楽しむ保存方法>

ゆずの皮
Nutria3000/Shutterstock.com

お料理の香り付けにゆずの皮を少し添えるだけで、味が引き立ちます。酢の物や汁物、酢飯に刻んで入れる他、乳製品との相性もよいので、チーズに添えたり、カルボナーラやグラタンに皮を削って振りかけると、いつもと違った大人の味わいが楽しめます。ゆずの汁は、絞って製氷器などで小分けにして凍らせたものを常備しておけば、必要な時にすぐ使えます。

冷蔵庫 収穫後はポリ袋に入れ、冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存(1~3週間くらい)。

冷凍庫 ゆずの皮を薄く縦にむき、果皮の白い部分が残らないよう削いでから、1枚ずつラップに包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍。使用する際に薄切りにしたり、おろし金で削って使う。

天日干し 薄い輪切りにし、天日干しでカラカラになるまで乾燥させて瓶などの密閉容器に入れて保存。使用するときに水で戻すか、そのまま使う。

<ゆずの化粧水>

ゆずの化粧水

ゆずのタネを使った化粧水を顔や手足に塗ると、肌荒れを防いで美白効果もあり、さらにしみも薄くなったとしてテレビでも話題になりました。これはゆずのタネに含まれるペクチンが皮膚の上で薄い皮膜をつくり、皮膚の保湿を高めていると考えられます。作り方も簡単で、ゆずのタネを取り出し、洗わずにそのまま3倍量の焼酎や日本酒などのアルコールに1週間ほど漬け、液がトロッとしてきたら完成です。皮膚が弱い方は、アルコールの代わりに精製水を使ってもよいでしょう。

*あまり収穫できなかった時や、たくさん作りたい時は、洗わずにゆずのタネを天日干しにして乾燥させ、密閉袋で保存してためておくのがおすすめです。

*使用するときは必ずパッチテストをしてから自己管理で行ってください。

簡単ゆずレシピ

<ゆずのハチミツ漬け>

ゆずレシピ
HikoPhotography/Shutterstock.com

洗ってスライスしたゆずをハチミツに漬け込むだけ。お湯で溶かして飲んだり、炭酸水で割っても美味しくいただけます。またウイスキーと炭酸水のハイボールにちょい足し「ゆずハイボール」にしても美味しいですよ。

<ゆずピール>

ゆずピール
jreika/Shutterstock.com

そのままお茶のお供に、溶かしたチョコレートをかけてピールチョコに、また細かく切ってクッキーやケーキに混ぜるのもおすすめです。

  1. ゆずを洗い、皮をむいておく。
  2. 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、1を入れて再度沸騰後、1分経ったらざるにあける。
  3. ボウルに水を入れて2を浸す。そのまま半日くらい、途中で水を替えながら浸す。
  4. 手で軽く絞って水気を切る。ゆずの皮の重さを測り、その60〜80%くらいのグラニュー糖と水大さじ2を加え、水気がなくなるまで煮る(写真はゆず2個分の皮に対して80gのグラニュー糖を使用)。
  5. キッチンペーパーの上に並べて乾かし、食べやすい大きさにカットする。乾いたらグラニュー糖を振りかけて完成。
ゆずピール
ゆずピールのお菓子
そのままいただくのはもちろん、料理やお菓子作りにも。

ゆずは実が収穫できるまで気長に育てよう

ゆずは実が付くまで時間がかかりますが、可憐な白い花や葉からも香りがするので、剪定や摘果の際にも楽しむことができます。また風水では黄色く丸い形をした実や香りのある花は金運アップにつながるそうで、ゆずはまさに縁起のよい植物といえます。そして何年もかけて実が収穫できた時の喜びは、きっと何ものにも代え難いでしょう。初心者の方も長く楽しめるひと鉢を、ぜひ選んでみてください。

Credit

文&写真(記載外)本間のぞみ
福島県会津若松市生まれ。デザイン事務所のアシスタントを経てガーデニング雑誌編集部に入社。庭のある暮らしや食に関する記事をつくる中で、さまざまな食のプロに出会い魅了され、和菓子店、ベーグル店、ビストロなどで経験を積む。現在2人の子どもを育てながら、地元の母がつくった会津野菜や食品を使ったレシピを提供中。

参考文献:
『ユズの香りー柚子は日本が世界に誇れる柑橘—』(沢村正義著・フレグランスジャーナル社刊)
『大成功する果樹の育て方』(川原田邦彦監修・成美堂出版刊)
『よくわかる栽培12ヶ月 柑橘類』(根角博久著・NHK出版刊)
『新版 失敗しない さし木・つぎ木・とり木』(尾亦芳則著・西東社刊)

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