冬の花人気No.1!といえば…この雄しべ、何の花?【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.33
Shadow Garden lens /Shutterstock.com
花の中をじっくり観察したことはありますか? 花は基本的には花弁(花びら)、ガク、雄しべ、雌しべといった器官からなり、その形や数は花の種類によって異なります。今回は「雄しべ」に注目してみました。この写真に写っている、中心に伸びる赤い雌しべを囲むように集まる多数の雄しべは、どの花のものでしょうか?
目次
雄しべとは?
雄しべとは、被子植物の花の一部で、花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。
雄しべには葯(やく、花粉の入った袋)と花糸(かし、葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれて雌しべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。
この雄しべの持ち主は・・・?

こちらの雄しべ、何の花のものか分かりますか? 中心にある数本の雌しべを取り囲むように、先の黄色い多数の雄しべが集合しています。
ヒント:
「冬の貴婦人」とも呼ばれる人気の高い多年草の花です。
正解は・・・
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クリスマスローズ

クリスマスローズの基本データ
学名:Helleborus
科名:キンポウゲ科
属名:クリスマスローズ属(ヘレボルス属)
和名:カンシャクヤク(寒芍薬)、ハツユキオコシ(初雪起し)
英名: Christmas Rose
形態:多年草
原産地:主に地中海沿岸から中部ヨーロッパ、西アジア
開花期:1〜3月
草丈:10~50cm
花色:白、ピンク、黄、緑、紫、茶、黒、複色
耐寒性:強い
耐暑性:普通
いまや冬の花人気ランキングで不動の1位ともいえるクリスマスローズ。うつむき加減の清楚な印象と多彩なバリエーションで、寂しくなりがちな冬の庭を彩ってくれる貴重な存在です。

名前に「ローズ」とあるので、バラの一種と思われがちですが、バラとは全く異なる植物。原種の一つであるヘレボルス・ニゲルが、クリスマスの時期にバラに似た雰囲気の白い花を咲かせることから、ヨーロッパでこの名前がつきました。日本ではヘレボルス・ニゲルに限らず、ヘレボルス属全体を「クリスマスローズ」と呼んでいます。世界中で品種改良が盛んで、さまざまな品種がありますが、その多くは早春〜春に咲きます。

クリスマスローズの「花弁」と思われている部分は、じつは「ガク片」で、葉の一部が変化して色づいたものです。本来の花弁は雄しべの下にある「蜜腺(みつせん)」と呼ばれる部分で、この蜜腺が進化したものが八重咲きになります。日本でのクリスマスローズの育種は特に進んでおり、近年では雄しべ、雌しべも花弁化させた、あふれるような咲き姿の多弁咲きも人気が高まっています。

クリスマスローズは寒さには強いですが、暑さはやや苦手です。夏越しの際には、直射日光や西日が当たらない涼しい場所で管理しましょう。庭で地植えで育てる場合は、夏には日陰になる落葉樹の下などがおすすめです。過湿を避け、水はけのよい土で栽培します。鉢植えの場合は、秋から初夏の生育期には水をたっぷり与え、夏場は乾かし気味に管理するとよいでしょう。
詳しくは下記記事をご参照ください。
最近では、切り花としてのクリスマスローズも人気です。早くは11月から出回り始め、4月まで花屋の店先に並びます。もちろん、地植えや鉢植えのクリスマスローズを切って使うこともできます。その際は、長く楽しめるようしっかり水あげをしてあげましょう。

詳細はこちら→ https://gardenstory.jp/gardening/19382
暑さ対策の必要はありますが、きちんと管理すれば毎年美しい花を咲かせてくれるクリスマスローズ。他にはない風情で冬の庭にときめきをプラスしてくれます。ぜひ栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょう。
クイズ一覧はこちら!
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