本格的な夏が到来し、バジルが最盛期を迎えるこれからの季節。おうちのバジルを美味しくたっぷり消費するなら、簡単2ステップで作れる「自家製バジルマヨネーズ」がおすすめです。そして、一度食べたらやみつきになるこの“バジルマヨ”を使った、ジャガイモや卵と合わせる「夏のごちそう前菜サラダ」のレシピもご紹介。見た目も華やかで、夏の持ち寄りパーティーやBBQにも大活躍する一品を紹介するのは、神奈川県葉山で植物を身近に暮らしながらアンティークバイヤーとして活動するルーシー恩田さん。夏の畑で育てている野菜たちとコンパニオンプランツの話もご一読を。
目次
夏の畑はカラフルなキッチン

梅雨が終わったと思ったら、急にカンカン照りの日差しで夏本番! で身体がビックリしていませんか。
今年は「梅雨らしい」梅雨でしたね。昨年を思い返すと、ほとんど雨が降った記憶がなく、畑の水やりに翻弄されていました。あぁ大変だった。今年は雨の恵みをたっぷり楽しんだ大地、私が借りている小さな畑でも、頼もしくしっかりと野菜たちが成長しています。色々な野菜やハーブが育つ畑は、私のセカンドキッチン。今日は何を採って、どんなゴハンを作ろうかなぁ? と考える幸せな時間です。

夏野菜の定番「ピーマン」、なんとなく今年はお休みして、そのかわりに甘長トウガラシの「甘とう美人」 と、長岡のご当地野菜「かぐら南蛮」、あといわゆる一般的なシシトウを植えています。どれも素揚げしてカレーに添えるのが最高! 「かぐら南蛮」は少々ピリ辛。
真夏を待たずして、あふれるほどの収穫に追われ、毎年“大量消費”の佃煮を作ることになります。食欲が失われがちな真夏の、頼もしいご飯のお供です。

そして、ナス。最近は「庄屋大長」という名の、皮や果肉が非常にやわらかい種類の細長い大長ナス一筋でしたが、今年は王道のナス! という感じの「黒陽」と、4月に愛知県の直売所で苗を買った「天狗なす」という種類も育てています。

この天狗ナスは、「愛知の伝統野菜」に選定されているご当地おナス。愛知県北東部の奥三河と呼ばれる地域で、戦前から栽培されてきた特大サイズのナス。ピヨーンと天狗の鼻のような奇形果ができやすいことと、地元に伝わる天狗伝説にちなんで「天狗ナス」と名付けられたとか。しかも!! サイズは一般的なナスの3〜10倍(400〜800g)にもなる特大ナス。こちらはまだ収穫が始まっていないので、どんなモノができるのか楽しみ! 初めて育てる物ってワクワクします。

そしてトマト。夏といえばやはり「トマト」! ツヤツヤに輝く張りのあるお肌、眩しい色彩で畑を彩るクィーン!
私、待つのが大の苦手。大玉トマトはできるまでに首が伸びすぎて、地球を3周しちゃうかも。ってなわけで、栽培しているのは全てミニトマトです。肉厚で細長いミニトマト定番「アイコ」は夏の定番! ですが、今年は緑のトマト「サリーナエメラルド」という種類も植えてみました。

「イタリアにある緑の島、サリーナ島をイメージしたエメラルドのような美しい緑色」なんだとか。行ったことないからよく分からないけれど、さぞかし綺麗な島なんでしょうねぇ♡ 採り時は“トマトのお尻がすこし黄色くなったら”だそうですが、イマイチ採りどきが分からない……。さっぱりとした甘みで美味しく綺麗! サラダやパスタにも大活躍です。
そうそう、忘れちゃいけない! トマトを美味しく育てるために欠かせないのが、本日の話題の主役「バジル」です。
トマトのコンパニオンプランツとしてのバジル

今年も引き続きバジルのハイシーズンを楽しんでいます。4月に播いたバジルの苗たちはスクスクと育って、我が家のテーブルを彩っています。お料理クラスでも大活躍です。
最高に美味しいコンビ、バジル&トマトの組み合わせは、畑でもベストフレンド。

コンパニオンプランツとは、植物同士がお互いに助け合い、成長させていく植物。「共栄植物」「共存植物」とも呼ばれています。夫婦や友人同士でも、どちらか一方が「GIVE」ばっかりじゃ疲れちゃう。人も植物も助け合いの精神が大切なのです。

例えば、「トマトとバジル」をそばに植えることで、病気を防いだり、虫除けの役割をしたり、味や香りがよくなるなど、互いの成長によい影響を与えあう植物の組み合わせです。
もちろん農薬ほどの効果はありません。「コンパニオンプランツ」は先人の知恵のようなものですが、「バジル&トマト」の組み合わせは色味が綺麗だし、料理の相性も抜群なので一緒に育てておくと、何かと便利。試してみても損はありませんよ。

バジルはトマトを害虫から守り、生育を促進させ風味をよくする効果があるとされています。トマトはあまり水分を必要としない野菜。雨が続く日などは、余分な水分をバジルが吸収してくれる効果も期待できます。

同じくマリーゴールドも、トマトのコンパニオンプランツ。マリーゴールドの根からの分泌物を、土中のセンチュウが嫌がります。花の香りにも防虫効果があり、アブラムシやコナジラミに効果的だといわれています。まぁ、効果はさておき、お花も一緒に咲いているとかわいい! ので、バジルと共にトマトの株元に植えています。
バジルは種子を播いているので、トマトの下だけではなく、畑そこら中バジルだらけ!
毎年山ほどのジェノベーゼを作ったり、カレーペーストを作ったり、バジルの大量消費に大忙し。そんな全日本バジル選手権代表のアタシ、今年のおすすめ活用法は「バジルマヨネーズ」です。
フレッシュバジルで作る「バジルマヨネーズ」

フレッシュなバジルが沢山採れるこの季節、ぜひ作ってみてほしいのが「バジルマヨ」。
まずはマヨネーズを作り、その後にバジルやニンニクを加える、簡単2ステップ。材料もシンプルですが、1度食べたらやめられない&とまらない、クセになるマヨネーズ。
何にかけても美味しい、悪魔の誘い。カロリーのことなど気にせずに、誘惑にのりましょう。だって夏だもの! マヨネーズはハンドブレンダーで作れば失敗いらず! 気軽に思い立ったら作れるレシピです。
■ 材料

- a) 卵(全卵) 1個
- a) 塩 5g
- a) ワインビネガー 大さじ2
- a) 油 200cc
- b) バジル(固い茎は外しておく) 40g
- b) ニンニク 半個
- b) 胡椒 少々
- b) ハチミツ 大さじ1
■ 作り方
① a)の材料を上から「卵→塩→ワインビネガー→油」の順番に、ブレンダー付属の筒状に容器などに入れる(※ハンドブレンダーが無い場合は、油以外の材料を先に混ぜたあと、油を数回に分けて加える。

② ブレンダーの刃を容器の底にしっかり当てた状態でスイッチを入れて攪拌する。
底のほうが白濁してとろみが出てくるまで、ブレンダーを動かさずに混ぜる。

③ ブレンダーをゆっくりと上下に動かし、上部に残っている油も混ぜ込む。


④ そこにb)の材料を加えて、さらに撹拌すればバジルマヨの完成!

どうぞ! ペロッと味見をしてみてください。ね? 美味しいでしょう? サンドイッチやフライドポテトにも合いそうなお味。はいはい、味見はこのへんにして。今日はこのバジルマヨネーズを卵とジャガイモに合わせて、夏のごちそう前菜サラダを作ります。
バジルが主役! 自家製バジルマヨネーズで作る、夏のごちそう前菜サラダ

このメニューは『自家製バジルマヨのジャガ ウフマヨサラダ』と題して、私のお料理クラスでも作りました。「ウフマヨ」とは、ゆでた卵にマヨネーズをかけて食べる、フランス定番の前菜メニューです。そう! マヨネーズとゆで卵の相性のよさは、万国共通! そこにジャガイモも加えちゃって、食べ応えのある夏のサラダに仕上げます。
バジルマヨネーズにはセロリと玉ねぎを加えて、爽やかなタルタルソース風に。バジルマヨネーズは具材とは合えずに、下に敷くことで材料の美しさが引き立ちます。
■ 材料
- バジルマヨネーズ 適量
- ジャガイモ 小さめ10個ほど
- 卵 6個
- セロリ 10cm
- 紫玉ネギ 1/3個
- アーモンドなどのナッツ 適量
- パプリカパウダー、胡椒 適量
- 飾りのバジル 適量
■ 作り方
① 先ほどのバジルマヨに、細かく刻んだセロリと紫玉ネギを加えて混ぜる。

② ジャガイモはひとくちサイズにカットしてから茹で、卵は緩めに茹でておく。

③ ①のマヨをお皿に平たくのせて、その上にジャガイモを並べる。

④ ジャガイモの隙間に半分に割った卵をのせて、マヨネーズをトッピング。パプリカと胡椒、バジルを散らして召し上がれ!


今回のジャガイモは6月に収穫した「レッドムーン」と「きたあかり」。すこし煮くずれるタイプのジャガイモのほうが、バジルマヨと絡んで美味しいです。こういう時にはお気に入りの平たい大皿があると便利。

今回私が使ったのは瀬戸焼の「石皿(いしざら)」。煮しめ皿とも呼ばれる、江戸時代後期頃から、庶民に愛されていたお皿。その名の通り、どっしりずっしりと石のような質感。これが、ビックリする程にどんな料理にも合うんだなぁ。使い込むほどに欠けや汚れが味になる、そんなお皿です。
お皿と食材はまるでコンパニオンプランツのように、お互いを引き立てる関係。ぜひこの機会にお気に入りのお皿も探してみては? 料理がもっともっと楽しくなるはずです。
Credit
写真&文 / ルーシー恩田

ルーシー・おんだ/アンティークバイヤー/IFA認定アロマセラピスト/ITEC認定リフレクソロジスト。20代に訪れたタイ・チャン島でのファスティング(断食)経験から、心・体・生活環境などを全体的にとらえることにより、本来の自然治癒力を高め病気に負けない体づくりを学び啓発される。会社員としてデザインの仕事をしながら英国IFAアロマセラピストの資格を取得。退職後は更なる経験と知識の向上のためイギリスへ渡り、英国ITEC認定リフレクソロジストの資格を取得。現在は家業のイギリスアンティークの買付と販売をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使ったお料理教室やワークショップを開催している。
- リンク
記事をシェアする
季節のおすすめアイテム
ホースガイド ジョウロ -GARDEN STORY Series-
庭にホースを伸ばして水まきをする際、ホースが大切な植物をなぎ倒してしまうのを防ぎます。地面にスッと差し込むだけで、花壇の縁やアプローチ横など、ホースが通るルートに手軽に設置できます。ジョウロのモチーフが庭の風景によくマッチ!
新着記事
-
ガーデン&ショップ

本格的な夏が到来!「第4回東京パークガーデンアワード夢の島公園」の『サステナブル審査』を迎えた5人の…
今年の初夏は、ここ数年のなかで最も梅雨らしくて涼しく、人にも植物にとっても過ごしやすい日が続きました。しかし、7月中旬を過ぎると30℃を超える真夏日が続いています。そんななか、東京・江東区にある都立夢の…
-
レシピ・料理

夏のバジルを大量消費! おうちで手軽に作れる「ごちそうバジルマヨサラダ」
本格的な夏が到来し、バジルが最盛期を迎えるこれからの季節。おうちのバジルを美味しくたっぷり消費するなら、簡単2ステップで作れる「自家製バジルマヨネーズ」がおすすめです。そして、一度食べたらやみつきにな…
-
宿根草・多年草

お庭の「アイキャッチ」に最適! 大型種から小型種まで、ユーパトリウムでつくるナチュラルガーデン
夏から秋にかけて、霞のように可憐な花を咲かせる「ユーパトリウム」。強健で暑さ寒さに強く、放置してもよく育つため、ガーデニング初心者にも大人気の宿根草です。 この記事では、ユーパトリウムの基本情報や人気…


























