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9月に咲く人気の花20選 秋を告げる花を探そう!

9月に咲く人気の花20選 秋を告げる花を探そう!

Gardens by Design/Shutterstock.com

次第に日が短くなり、気温も落ち着いてくる9月は、秋へと移ろう季節の変化を教えてくれる花が咲き始めるガーデニングシーズン。この記事では、9月に見頃を迎える植物の中から、ガーデニングでもよく育てられている人気の草花や樹木を20種類、名前と写真、花言葉も併せてご紹介します。

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目次

シュウメイギク
キンポウゲ科多年草/主な花色:白・ピンク/開花期:9~11月

シュウメイギク
Tunatura/Shutterstock.com

ピンクや白など優雅な姿で次々と咲くシュウメイギクは、秋のガーデンで人気の高い宿根草。楚々とした風情あるたたずまいで、茶花としても用いられます。古い時代に日本に伝えられ、野生化してきた植物なので、初心者でも育てやすいのも魅力です。寒さに強い半常緑の多年草で、冬に葉を落としたとしても、また来春には芽を出してくれますよ。根が大きく伸び、よく増えるので、地植えにする場合はスペースを取っておくとよいでしょう。まめに花がらを摘むことで長く楽しめます。シュウメイギクの花言葉は「薄れゆく愛情」「淡い思い」「あせていく愛」「多感な時」「忍耐」などです。

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キキョウ
キキョウ科多年草/主な花色:紫・白・ピンク・複色/開花期:6~10月

キキョウ
Pek Kool/Shutterstock.com

整った星形の花を咲かせるキキョウ。初夏から晩秋にかけて開花期を迎えますが、秋の七草の一つにも数えられ、秋らしい風情が楽しめる花です。日本の原野に自生し、気候や環境になじんで育てやすいので、ガーデニング初心者にもおすすめ。一般的な一重咲きのほか、二重咲きや三重咲きなどの品種もあります。真夏の暑さがやや苦手なので、西日が強く当たる場所は避け、鉢栽培の場合は風通しのよい涼しい場所で管理するとよいでしょう。夏に株姿が乱れてきたら切り戻すと、秋にはまた生育して長く開花が楽しめます。キキョウの花言葉は「永遠の愛」「変わらぬ愛」「誠実」「清楚」「従順」「気品」などです。

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ケイトウ
ヒユ科一年草/主な花色:赤・ピンク・黄・オレンジ・緑/主な開花期:7~11月

ケイトウ
Suttisuntorn/Shutterstock.com

鮮やかな色彩で秋の庭にインパクトをもたらしてくれるケイトウ。「鶏頭」の名の通り、個性的な花姿を持つトサカケイトウのグループのほか、寄せ植えや花壇に人気のふわふわとした円錐形の穂を持つ羽毛咲き種や、枝分かれした槍状の花穂をつけるノゲイトウなど、種類も豊富です。暑さに強く丈夫なので、夏から秋まで長く楽しめるのも魅力。葉色の美しいものは、カラーリーフとしても楽しめます。過湿に弱いので、水はけのよい土で育てましょう。花もちがよく、ドライフラワーにしても楽しめます。ケイトウの花言葉は、「おしゃれ」「気取り屋」「色あせない愛」「博愛」などです。

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コスモス
キク科一年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・茶・複色/開花期:6~11月

コスモス
NattapolStudiO/Shutterstock.com

整った形の花が風に揺れるコスモスは、秋の美しい風物詩。繊細な風情に反して強健で育てやすく、公園や道路脇などさまざまな場所で見られる、暮らしの中でもおなじみの花です。明るい時間が短くなると花芽が形成される短日植物ですが、現在では品種改良が進み、日が短くならなくても花芽をつける品種も登場しています。花色や花姿のバリエーションも多く、濃い黄色のキバナコスモスや宿根草のチョコレートコスモスもあります。草丈が高くなると倒れやすくなるので、適宜支柱を立てるか、摘心を繰り返してコンパクトに育てるとよいでしょう。コスモスの花言葉は、「調和」「乙女の純真」などです。

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リンドウ
リンドウ科多年草/主な花色:青・紫・白・ピンク・複色/開花期:9~11月

リンドウの花
Christian Peters /Shutterstock.com

秋に咲く代表的な花の一つ、リンドウ。秋の七草としても知られ、鮮明な青などの小さなベル形の花を連なって咲かせます。日本を含む世界各地に自生し、古くから薬草として利用されてきました。「竜胆」という名前も、薬草として根を利用していたことに由来します。リンドウは光に反応して開花し、曇りの日や夜には花弁を閉じてしまうため、開花期は日当たりのよい場所で管理することがポイントです。寒さには強いですが、暑さと乾燥はやや苦手なので、夏場は風通しのよい半日陰などに移動するか、落葉樹の下などに植えるとよいでしょう。リンドウの花言葉は「勝利」「正義感」「あなたの悲しみに寄り添う」「寂しい愛情」などです。

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ヒガンバナ(リコリスの仲間)
ヒガンバナ科多年草/主な花色:赤・黄・白・オレンジ・ピンク・紫・青・複色/開花期:8~10月

ヒガンバナ
sano kazuki/Shutterstock.com

秋の花として知られるヒガンバナは、昔から日本で親しまれてきた球根植物で、リコリスの一種に分類されています。その名前から縁起が悪いとして庭植えを避けられることもありましたが、西欧では美しい花が人気で、花色もさまざまなものがあります。毒性があることから害虫なども付きにくく、放任してもよく育つ丈夫な植物として、近年では日本でもガーデンプランツとして見直され始めています。葉が出るよりも先に花が咲くので、株元をカバーする植物と組み合わせて花壇に植えるのもおすすめ。開花後に出る葉はそのままにして球根を太らせれば、植えっぱなしでも毎年楽しめます。ヒガンバナの花言葉は色によって異なり、赤花は「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「転生」「悲しい思い出」などです。

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ススキ
イネ科多年草/主な花色:白/開花期:9~10月

ススキ
F.F.YSTW/Shutterstock.com

さらさらとしたススキの穂が風になびく姿は、日本の秋の風物詩。お団子とともに、秋のお月見には欠かせません。日本では雑草扱いされることもありますが、姿の美しさからオーナメンタルグラスとしても利用されています。昔から日本の野山で自生してきたこともあって環境に馴染みやすく、放任してもよく育ちます。むしろ育ちすぎて巨大化しがちなので、大きくしすぎないためのメンテナンスが必要です。細長い葉はかたく、縁がカギ状になっていてけがをしやすいので、作業の際には手袋をはめるとよいでしょう。ススキの花言葉は「活力」「心が通じる」などです。

ススキってどんな植物? 基本知識から育て方のポイントまで徹底解説

センニチコウ
ヒユ科一年草/主な花色:白・赤・ピンク・黄・紫/開花期:5~11月

センニチコウ

茎の先にポンポンと咲く丸い花が愛らしいセンニチコウ。暑さに強いので、サマーガーデンでも活躍します。丈夫で育てやすく、花がよく咲き揃うので、ガーデンの縁取りにおすすめ。花のように見える球体のカサカサした部分は、じつは苞(ほう)という葉の集まりなので、長期間楽しむことができます。ドライになっても花色が残るので、フラワーアレンジメントやドライフラワーの花材としても人気。コンパクトに育つ矮性種から高性種まで種類もさまざまです。一年草ですが、品種によっては冬越しして翌年も楽しめるものもあります。

センニチコウの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します

キンモクセイ
モクセイ科高木/主な花色:オレンジ /9~10月

キンモクセイ
sazanka/Shutterstock.com

三大香木の一つで、離れた場所にまで届くほど強い芳香が、秋への移ろいを知らせてくれます。濃い緑の葉にオレンジ色の花を密に咲かせ、生け垣や庭木としても人気があります。雌雄異株ですが、日本には雌株はないとされているため、実を付けることはありません。寒さにはやや弱く、霜が降りるような場所や冬に寒風が当たるところは避けましょう。また、日当たりの悪い場所や大気の汚れた場所では、花つきが悪くなりがちです。キンモクセイの仲間にはほかに、白い花を咲かせるギンモクセイやヒイラギモクセイもあります。キンモクセイの花言葉は「謙虚」「気高い人」などです。

キンモクセイの育て方。コツとお手入れ方法を一挙紹介します

宿根アスター
キク科多年草/主な花色:青・紫・ピンク・白/開花期:8~11月

アスター
McGraw/Shutterstock.com

宿根アスターは、アスター属(シオン属)や、シンフィオトリクム属に含まれるユウゼンギクやクジャクアスターなどの宿根草の総称。晩夏から秋にかけてふんわりと茂って他の植物とも合わせやすく、花色や草丈のバリエーションも非常に豊富なので、秋色ガーデンの演出にとても重宝します。ボーダー花壇やメドウガーデン、ロックガーデンなど、さまざまなガーデンシーンで活躍しますが、過湿にすると根腐れしやすいので、やや乾燥気味に管理しましょう。春に芽が伸びてきたら摘心すると、こんもり育って花数も多くなります。アスターの花言葉は「追憶」「君を忘れない」などです。

春から秋までの花壇で大活躍! ガーデンを彩る宿根アスター

ホトトギス
ユリ科多年草/主な花色:白・紫・ピンク・黄/開花期:7~11月

ホトトギスの花
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秋の茶花としても人気のホトトギス。白花に斑点が入る個性的な花は、楚々とした風情が可憐で、古くから日本人に愛されてきました。日本に自生する植物なので、育てやすいのも魅力です。半日陰で湿り気のある環境を好むので、シェードガーデンにもおすすめ。和のイメージがありますが、白や黄色の花もあり、洋風のガーデンにもよく似合います。冬は地上部が枯れて越冬します。ホトトギスの花言葉は、「永遠にあなたのもの」「秘めた意志」「永遠の若さ」などです。

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サルビア・レウカンサ(メキシカンブッシュセージ、アメジストセージ)
シソ科多年草/主な花色:紫/開花期:5~11月

サルビア・レウカンサ
Ken Schulze/Shutterstock.com

非常に種類豊富なサルビアの中でも、サルビア・レウカンサは秋咲きの代表的な種類です。長い花穂を伸ばし、ビロードのような質感の紫花を咲かせる姿はとてもダイナミック。多年草なので、毎年花が楽しめます。秋咲きのサルビアにはこのほかにも、赤い花を咲かせるサルビア・エレガンス(パイナップルセージ)や、黄色の花が咲くサルビア・マデレンシスなど、たくさんの種類があるので、好みに合ったものを探してみるのも楽しいですね。サルビア・レウカンサの花言葉は「家族愛」です。

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プルメリア
キョウチクトウ科低木/主な花色:赤・ピンク・白・黄・複色/開花期:6~10月

プルメリアの花
Photo/遠藤昭

整った花形で、甘い香りを漂わせるプルメリア。ハワイやタヒチなどではレイにも使われ、南の国らしい植物です。真夏に花が咲くイメージがありますが、一年を通じて開花し、日本では8月頃からつぼみが充実して9月以降に最盛期を迎えることが多いです。最近は小型品種もあり、コンパクトに育てて花を楽しむこともできます。熱帯花木なので寒さに弱く、冬は室内に取り込んで管理し、暖かくなってからはできるだけ早く成長させることが開花を楽しむポイントです。やや乾かし気味に管理しましょう。プルメリアの花言葉は「気品」「恵まれた人」「日だまり」「内気な乙女」などです。

庭に咲いたプルメリアの香りで気分はハワイ

フジバカマ
キク科多年草/主な花色:白/開花期:8~9月

フジバカマ

フジバカマは秋の七草の一つに数えられ、日本では古くから親しまれてきた植物。小さな花を無数に咲かせる控えめな美しさがあり、旅をするチョウ、アサギマダラが訪れることでも有名です。咲いている花はあまり香りませんが、乾燥させると不思議と上品な甘い香りが広がるので、庭で育てて匂い袋などに仕立ててみるのもいいですね。地下茎が伸びて広がりますが、現在の日本には生息に適した場所が少ないため、絶滅危惧種に指定されています。フジバカマとして販売されている苗の多くは交雑種のサワフジバカマです。よく広がるので、増えすぎないように注意しましょう。フジバカマの花言葉は「ためらい」「遅れ」などです。

シュウカイドウ
シュウカイドウ科多年草/主な花色:白・ピンク/開花期:7~10月

シュウカイドウ
EQRoy/Shutterstock.com

シュウカイドウはベゴニアの一種で、江戸時代頃に日本に伝わりました。各地で半野生化していることからも分かる通り、寒さに弱いものが多いベゴニアの中では珍しく、戸外でも冬越しできる耐寒性の強い種類です。葉裏が赤いタイプや白花を咲かせるタイプがあります。強い直射日光が苦手で、やや湿り気のある明るい日陰を好むので、シェードガーデンにもおすすめ。シュウカイドウの花言葉は「片思い」「恋の悩み」「未熟」「自然を愛す」などです。

ダリア
キク科多年草/主な花色:ピンク・赤・白・オレンジ・黄・紫・複色/開花期:6~11月

ダリア
suprabhat/Shutterstock.com

豪華で華やかな花を咲かせるダリアは、秋花壇の主役級の存在。花径30cmに達するような超巨大輪種から大輪・中輪・小輪種まであり、花形のタイプもさまざま、また木のように大きく育つ皇帝ダリアなど、非常に豊富な種類があります。和名では「天竺牡丹」と呼ばれ、古くから親しまれてきた春植え球根植物です。地中で越冬しますが、寒さに弱いので、場所によっては球根が凍らないよう掘り上げて保管し、遅霜の心配がなくなってから植え付けるとよいでしょう。乾燥気味に管理し、必要に応じて支柱を立てて栽培します。ダリアの花言葉は「華麗」「エレガント」などです。

寄せ植えや花壇に活躍「ダリア」の種類と上手な育て方

コリウス
シソ科一年草/カラーリーフ

コリウス

開花期以外にも長く楽しめ、広い面積に渡って彩りを加えてくれるカラーリーフはガーデンには欠かせない存在。コリウスは初心者にも育てやすく、赤や紫、茶色、縁取りや斑が入るものなど、じつにさまざまな色合いの葉を持つ品種が流通しています。初夏から秋まで長く観賞できますが、特に株が充実し、庭に花が少なくなってくる秋に存在感を発揮します。耐暑性は普通ですが、真夏は葉色が褪せやすいので、直射日光の当たらない半日陰におくとよいでしょう。寒さに弱いため、一般に一年草として扱われます。コリウスの花言葉は「かなわぬ恋」「善良な家風」「健康」などです。

ガーデンを鮮やかに彩るカラーリーフ バリエーション豊富なコリウス

ルドベキア
キク科多年草/主な花色:オレンジ・黄・茶・複色/開花期:7〜10月

ルドベキア
islavicek/Shutterstock.com

ビタミンカラーが元気をくれるルドベキアは、サマーガーデンでも人気がありますが、花期が長いので秋のガーデンでも活躍してくれます。宿根草タイプと一年草タイプがあり、一年草のヒルタ種や宿根草の‘タカオ’などがよく流通しています。次々に花が咲くので、終わった花がらはこまめに取り除き、株姿が乱れてきたら切り戻しをするとよいでしょう。またルドベキアの一種であるオオハンゴウソウは特定外来生物に指定されているので、栽培しないように注意しましょう。ルドベキアの花言葉は「正義」「公平」「正しい選択」「立派」「あなたを見つめる」「強い精神力」などです。

【初心者向け】ルドベキアの栽培方法! 花言葉や綺麗に育てるコツをご紹介

キク
キク科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・緑・茶・複色/開花期:9〜11月

キク
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キクは日本を代表する花の一つで、大ギク、小ギク、古典ギク、野生ギク、洋ギクなど、非常に豊富な種類があります。この季節のガーデニングに気軽に取り入れやすいのは洋ギクで、ポットマムとも呼ばれています。花つきがよいので、主役にも脇役にも利用でき、また暑さ寒さに強く、放任してもよく育つので、ビギナーにおすすめです。日当たりのよい場所で育てましょう。矮化剤を使った鉢花も多く出回っているので、2年目以降は草丈が高くなることがあります。キク一般の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」などです。

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ハギ
マメ科低木/主な花色:赤紫・白/開花期:7〜9月

ハギ
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秋の七草の一つで、『万葉集』にも数多く詠まれたハギは、古くから日本人に愛されてきた花。長く枝垂れた枝にたくさん花が咲き、風に揺れる姿に秋の風情を感じさせる、落葉性の低木です。広く庭木に利用されるミヤギノハギのほか、ヤマハギやニシキハギなどもあり、また種類によっては夏に花を咲かせるものもあります。暑さ寒さに強く、やせ地でもよく育つ手のかからない植物ですが、大きく育つので植える場所には注意が必要です。鉢植えの場合は、夏の水切れに注意しましょう。ハギの花言葉は「思案」「内気」「柔軟な精神」などです。

9月に咲く人気の花を育てよう!

今回は、9月に見頃を迎えるガーデニングで人気の花を20種類ご紹介しました。ここで取り上げたもの以外にも、9月に楽しめる植物はまだまだたくさんあります。ぜひお気に入りの花を見つけて、9月のガーデニングを楽しんでみてくださいね。

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