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春から秋までの花壇で大活躍! ガーデンを彩る宿根アスター

春から秋までの花壇で大活躍! ガーデンを彩る宿根アスター

motorolka/Shutterstock.com

数ある植物の中から今、咲かせ時、育て時の注目の植物をピックアップするシリーズ「Now blooming」。今回は、夏から秋にかけてたくさんの花を咲かせ、ガーデンを彩る宿根アスターをご紹介します。姿も花色もバリエーション豊かで育てやすく、この季節、ガーデニングには欠かせない花です。

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使いやすくて育てやすい万能選手

アスター
APugach/Shutterstock.com

晩夏から秋にかけて、ふんわりと茂って花つきのいい宿根アスターは、他の植物とも合わせやすく、ガーデンでは使いやすい宿根草。非常に種類が多く、ボーダー花壇やメドウガーデン、ロックガーデンなど、さまざまなシーンで活躍します。花色は青紫やピンクのほか、白や青、赤、紫などバリエーションに富み、草丈も低く広がるものから高性種まで、品種によって幅広くあります。

宿根アスターという名は、アスター属(シオン属)やシンフィオトリクム属に含まれるユウゼンギクやクジャクアスターなどの宿根草を総称して呼ばれたもの。宿根アスターとして流通しているものは、異なる種であってもよく似た花を咲かせるものもたくさんあり、性質や栽培法も多くが共通しています。現在では植物の分類が変わり、例えば中国原産の一年草の春咲きアスターは、カリステフス属になっており、宿根アスターと呼ばれるものの中にも、アスター属から外れて他の属に移動している種が多くありますが、園芸的には、現在もアスターという名で流通しています。

アスターが演出する秋色ガーデン

アスターを取り入れた、素敵な秋色ガーデンの実例をいくつかご紹介します。ぜひあなたの庭づくりの参考にしてみてくださいね。

アスター
Peter Turner Photography/Shutterstock.com

オーナメンタルグラスの白い穂に、アスターの紫が映える秋のガーデン。

秋の庭
Flower_Garden/Shutterstock.com

オーナメンタルグラスとともに咲くアスター・ドゥモススは、色鮮やかな秋の庭の演出に。

秋の庭
Essjaybee/Shutterstock.com

黄色いトリトマと青紫のアスターが好対照な初秋のガーデン風景。

アスター
J Need/Shutterstock.com
アスター
J Need/Shutterstock.com

ボーダー花壇に色の面をつくる宿根アスター。イギリスのピクトン・ガーデンにて。

多様な花が咲く宿根アスター

宿根アスターという名で流通するものにはさまざまな種類があり、また、種間雑種も多く、多様な花があります。ここでは宿根アスターとして扱われることの多い花々のバリエーションを一部ご紹介します。

ユウゼンギク シンフィオトリクム属

宿根アスターの中でも一般的なユウゼンギクは、品種のバリエーションも豊富で、花色や花形も幅広くあります。英名のミケルマス・デイジーやニューヨーク・アスターという名でも親しまれています。

ユウゼンギク
mahey/Shutterstock.com
ユウゼンギク
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アスター
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ユウゼンギク
Joanna Stankiewicz-Witek/Shutterstock.com
ユウゼンギク
花色、花形もさまざまなユウゼンギク。Doikanoy/Shutterstock.com

ネバリノギク シンフィオトリクム属

ニューイングランド・アスターとも呼ばれるネバリノギクは、北アメリカ東部を原産とし、日本では外来種として定着しています。

ネバリノギク
Peter Turner Photography/Shutterstock.com
アスター
ChWeiss/Shutterstock.com

クジャクアスター シンフィオトリクム属

交配で生まれた園芸品種群。基本的には草丈の高くなる高性種で、小さな花を株いっぱいに咲かせます。

クジャクアスター
mizy/Shutterstock.com
クジャクアスター
tamu1500/Shutterstock.com

アスター‘メンヒ’

クジャクアスター
Peter Turner Photography/Shutterstock.com

アスターの交配種で、鮮明な紫色の花が咲き続くアスター‘メンヒ’。

アスター・アメルス

イタリアン・アスターとも呼ばれるアスター・アメルス。黄色い花心を持つ花を咲かせます。

アスター・アメルス
guentermanaus/Shutterstock.com
アスター・アメルス‘ヴァニティー’
ボーダー花壇を彩るアスター・アメルス‘ヴァニティー’。J Need/Shutterstock.com

宿根アスターという括りで扱われるものは、ここで紹介した以外にも数多くあります。また、分類の整理により、かつてアスター属に属していたユウゼンギクやネバリノギクがシンフィオトリクム属に移動するなど、分類にもさまざまな変更が生じています。

宿根アスターの育て方

アスター
The Jungle Explorer/Shutterstock.com

宿根アスターは、よく日の当たる、水はけのよい場所で栽培します。過湿にすると根腐れを起こしやすいので、やや乾燥気味に管理し、鉢の場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合は、ほとんど必要ありません。肥料も少なめでOKです。

春に芽が伸びてきたら、分枝を促して花数を増やすために、摘心や切り戻しをするとよいでしょう。初夏に切り戻しをすることで、草丈を抑えてコンパクトに育てることもできます。また、冬には地上部が枯れるので、株元から5㎝ほど残して切り戻しておくとよいでしょう。

よく増えるので、鉢植えの場合は根詰まりを起こしてしまわないよう、毎年植え替え、株分けをするとよいでしょう。地植えの場合も、株が込んできたら、3年に1回程度を目安に、株分けを兼ねて植え替えを行うとよく育ちます。

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