ガーデニングでは、花をメインに考えがちですが、ガーデンプランツの中には葉の美しさを楽しむカラーリーフもあります。シーズンに限って開く花と異なり、葉は季節を通じて長く楽しめるのも魅力。カラーリーフの中でも華やかでバリエーション豊富、手に取りやすいコリウスをご紹介します。

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花壇や寄せ植えのアクセントに欠かせないカラーリーフ

紫色のコリウス
Photo/alexat25/Shutterstock.com

ガーデンを彩る草木の中でも、特に葉色のバリエーションが豊富で、花や実よりも葉を観賞対象とするものをカラーリーフと呼びます。植物の葉というと、緑色が思い浮かびますが、カラーリーフの葉色は銅葉や黄金葉、銀葉、紫葉、黒葉など実に多様。緑色にしても、明るいライムグリーンから濃い緑色まで幅広くあります。カラーリーフは観賞期間が長く、また広い面積に渡って彩りを広げるので、ガーデンのベースとしてや、色合いの変化などの演出には欠かせません。寄せ植えのアクセントとしても活躍します。

コリウスのバリエーション
Photo/aniana/Shutterstock.com

そんな魅力的なカラーリーフの中でも、初心者でも育てやすくてよく流通されるものの一つが、今回ご紹介するコリウス。コリウスは主として葉を観賞する東南アジア原産のシソ科の植物で、日本では園芸的には一年草扱いとされます。キンランジソやニシキジソなどとも呼ばれる通り、シソ科らしい形の葉はカラーバリエーションが豊富で、緑が勝るものから、赤い葉に黄緑色の縁取りが入るもの、緑の葉に赤い斑が入るものなど、オレンジ色や赤色、紫色、黒色まで実にさまざまな色合いを持つ品種があります。コリウスは観賞期間が長く、特にガーデンの色合いが寂しくなってくる秋のガーデニング素材としても頼れる植物。葉色は複色になっていることが多く、他のカラーリーフにはない、ユニークで印象的なコリウスの葉色や模様は、ハロウィンの花壇や寄せ植えの演出としてもぴったり。ハンギングバスケットやコンテナに植えれば、花にも負けない艶やかな姿が楽しめます。

赤いコリウスの大鉢
鮮やかな色を持つコリウスは、大株に育てれば一種植えでもインパクト抜群。Photo/MARGRIT HIRSCH/Shutterstock.com

近年、人気のコリウス苗として栄養系と呼ばれるものがあります。これは従来のタネから育てる種子系の苗とは異なり、挿し木で増やした苗のこと。種子系に比べて花が咲きにくいため大株に育てやすく、スタンダード仕立てやツリー仕立てにも向きます。コリウスは旺盛に生育するので、初夏に苗を購入して植え付ければ、秋にはさまざまに色づいた葉が広がる、見応えのあるコーナーをつくることができます。

コリウスの葉色を一部ご紹介

前述の通り、とても葉色のバリエーションが豊富なコリウス。明るく華やかな色合いを持つ品種も多く、秋のガーデンの彩りとしても活躍します。ここでは、ガーデンを彩るコリウスを一部ご紹介します。

コリウスのバリエーション
コリウスのバリエーション
葉色も模様もさまざまな、秋らしい色合いのコリウスを並べて。2018フラワートライアルジャパン2018秋、ハルディン社の展示会場にて撮影。
赤と緑のコリウス
黄緑色の地に赤い斑が入るコリウスは、オーソドックスながら使いやすいタイプ。
色鮮やかなコリウスの数々
鮮烈な色合いを持つコリウスは、ハロウィンガーデンの彩りにもぴったり。Photo/Grigoreva Arina/Shutterstock.com
色鮮やかなコリウス
Photo/khlongwangchao/Shutterstock.com

コリウスの育て方

ガーデンに植わるコリウス
花壇のアクセントとしても存在感を発揮。Photo/warat42/Shutterstock.com

コリウスはガーデニング初心者でも育てやすいカラーリーフ。耐寒性が弱く、日本で栽培する場合は一年草扱いなので、気軽にチャレンジしてみましょう。

コリウスを育てる際には、水はけがよく、日当たりと風通しのよい場所で栽培します。耐暑性は普通程度にありますが、真夏は葉色があせることが多く、退色が気になる場合は直射日光の当たらない明るい半日陰に移動するとよいでしょう。比較的水を好み、特に大株になると水を必要とするので、しおれないように注意します。鉢植えの場合は表土が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合は、植え付け直後と真夏を除き、基本的に水やりは必要ありません。

花期だけでなく、葉がついている間中楽しめる観賞期間の長さもカラーリーフの魅力。コリウスは、初夏に植え付けると晩秋まで楽しむことができます。根鉢を崩さずに植えるようにし、生育に応じて適宜鉢増しをして植え替えましょう。花穂を上げて青紫色の花を咲かせますが、花に養分を取られて生育が鈍るため、茎の先端のほうに花芽が見えたらすぐ下の節で切り取ります。また、スタンダード仕立てなどにする場合、摘心を繰り返して草姿を整えるようにしましょう。耐寒性がないため一年草扱いとなりますが、冬越しに挑戦する場合は、11月中旬頃に室内に取り込み、暖かくて日当たりのよい場所で管理します。

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Credit

写真&取材/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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