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ベランダでも玄関先でもOK! 鉢植えだけで作る大人かわいいクリスマスガーデン実例5選

ベランダでも玄関先でもOK! 鉢植えだけで作る大人かわいいクリスマスガーデン実例5選

寒さが深まる12月、外に出るのがちょっと億劫になる季節こそ、庭や玄関先をぱっと明るくしてくれるクリスマスの演出がおすすめです。とはいえ、イルミネーションを設置したり、大掛かりな飾り付けをしたりするのはハードルが高いもの。そこで今回は、すべて鉢植えだけで完結するクリスマスガーデンをご紹介します。ベランダや玄関前の小さなスペースでも真似しやすく、使う植物はビオラやガーデンシクラメンなど、クリスマスが終わってからも春まで長く楽しめるものばかり。鳥取県米子市のガーデニスト、面谷ひとみさんの実例を参考にしながら、今年は“飾って終わり”ではない、暮らしになじむクリスマスガーデンを作ってみませんか。

庭がなくても楽しめる「鉢植えクリスマスガーデン」のすすめ

鉢植えクリスマスガーデン

鉢やコンテナだけで作るクリスマスガーデンのいちばんの魅力は、場所を選ばないこと。地面を掘ったり大きな樹木を植えたりしなくても、玄関前の一角やベランダ、駐車場のコーナーなど、わずかなスペースがあれば始められます。

また、鉢植えならレイアウトを自由に変えられるのもポイント。ツリーの足元に鉢を集めてにぎやかに見せたり、玄関ドア横にお気に入りの寄せ植えを並べて“ウェルカムコーナー”を作ったりと、気分やイベントに合わせて簡単に模様替えができます。

今回は、そんな鉢植えならではの柔軟さを生かしたクリスマスガーデンのアイデアを、実際の写真とともにご紹介します。

アイデア1 鉢植えツリーを主役にする

もみの木(コニファー)+大鉢で「庭のクリスマスツリー」

鉢植えクリスマスツリー

まずは、写真のように大鉢に植えたツリーを主役に据えるアイデアから。鉢に植えたモミやコニファーを、庭の一角やアプローチ脇に置くだけで、そこが一気に“クリスマスのステージ”になります。

ポイントは、ツリーと鉢のボリュームをしっかり出すこと。樹高は人の目線よりやや低め~同じくらい、高さ1.2〜1.5mほどあると存在感が出ます。鉢は写真のように、どっしりとしたテラコッタや大型コンテナなど、安定感のあるものを選びましょう。

ツリーの根元には、白いビオラやガーデンシクラメンをぎゅっと植え込んで“雪が積もったような雰囲気”に。白い花はガラスオーナメントのきらめきを引き立ててくれるので、夜の明かりが少ない場所でも明るく見えます。

ガラスオーナメントは「種類を絞って、たっぷり飾る」

クリスマスツリーのガラス製オーナメント

ツリーの飾りには、写真のようなガラス製オーナメントがおすすめ。透明〜シルバー系で色をそろえると、日差しを受けてやわらかく輝き、昼間の庭でも上品に映えます。

コツは、形や色のバリエーションを増やしすぎないこと。丸いボールと、アクセントにハートや星型を少し加える程度にして、同じものを数多く吊るすと、統一感が出て“プロっぽい”印象に仕上がります。

風の強い場所では、麻ひもやリボンを短めにしてしっかり結び、枝とオーナメントの接点に細いワイヤーを巻いておくと安心です。

クリスマスの白い鉢植え

そばにもう1鉢、ツリーの株元に植えた白の花とリンクさせた鉢植えを置くと、相乗効果で一画が華やかになります。

アイデア2 ツリーの足元に鉢を集めて「クリスマス広場」を作る

鉢植えクリスマスガーデン

ツリーを主役にしたら、次は足元の演出。写真では、大鉢のまわりにさまざまなサイズのテラコッタ鉢を円を描くように並べ、ビオラや葉ボタン、ガーデンシクラメンの寄せ植えをぎゅっと集めています。

ここでのポイントは、

  • 鉢の高さや形をバラバラにすること
  • 色合いをある程度そろえること
  • オーナメントを加えてアクセントに

の3つ。背の高い鉢→中くらい→低い鉢と、奥から手前にかけて高さのグラデーションをつけると、どこから見ても写真映えする“小さな広場”ができます。

クリスマスの鉢植えガーデン

花色は、ツリーのオーナメントとリンクさせるとまとまりがよくなります。ガラスボールがシルバー&透明なら、足元は白〜淡いピンク系中心に。赤いボールが多いツリーなら、ワインレッドのビオラやシクラメンで深みを出すのも素敵です。

オーナメント
オーナメントも鉢と並べると雰囲気アップ。

アイデア3 玄関やテラスは「ワンセットの鉢」でドラマを演出

クリスマスガーデン

写真のように、玄関脇やテラスのコーナーには、テーブル+椅子+鉢植えのワンセットを置くと、そこだけで物語のあるシーンが生まれます。

クリスマスリース
秋色アジサイとモミの葉のリースを壁に。

高めのポットにふんわりとシクラメンをあふれさせ、サイドテーブルの上と椅子の座面にも小さな鉢をプラス。壁にはリース、足元にはランタンやバスケットを置けば、まるで海外のクリスマスカードのような雰囲気に。

クリスマスの鉢植え
シックなピンク〜赤系で花を統一。

ここでは「色を統一する」のがポイント。花の色に共通性を持たせるか、もしくは鉢の素材や色を揃えると、素敵にまとまります。

アイデア4 テーマカラー別・寄せ植え実例

赤〜ワインレッドで“クラシックなクリスマス”

クリスマスの鉢植えガーデン

チェイランサスやビオラ、カルーナ、アリッサムなど、赤〜ワインレッドの花に濃い葉色のリーフを合わせた寄せ植えは、王道のクリスマスカラー。写真のように、縦長のプランターにぎゅっと植え込めば、玄関前の主役になります。

赤ばかりだと重くなりがちなので、クリーム色や淡いピンクの小花をクッションに入れて抜け感を。ハツユキカズラなどの斑入りのリーフを混ぜると、ぐっと奥行きが出ます。

アイデア5 クリスマス後も春まで楽しむ苗選び&お手入れ

冬の大鉢寄せ植え

せっかく作ったクリスマスガーデンは、できれば長く楽しみたいもの。写真で使われている植物は、いずれも冬から早春まで見頃が続くものばかりです。

  • ビオラ&パンジー
  • ガーデンシクラメン
  • 葉ボタン
  • スキミア(赤いつぼみがついた低木)
  • ヒイラギやコニファー類

などは、寒さに強く、鉢植えでも扱いやすい定番メンバー。

スキミアのつぼみと花
左は赤いつぼみの状態のスキミア。右は春に赤いつぼみから淡いピンクの花が咲いたところ。

水やりは、土の表面が乾いたら午前中の暖かい時間帯に。液体肥料は冬の間は控えめにし、春先にもう一度追肥すると、5月頃まで花を楽しめます。

春の寄せ植えの様子

じつはこの鉢植えにはチューリップの球根が仕込んであり、春になるとスキミアやパンジーの間から白いチューリップが開きます。苗を植え込んだときに球根も一緒に植えておくと、こんなふうにシーズンを楽しくバトンタッチできます。チューリップやスイセンなどの春咲き球根は、まだまだ今からでも植えられるので、ぜひ楽しい春を迎えるための準備を。

まとめ

鉢植えで作るクリスマスガーデン

鉢植えだけで作るクリスマスガーデンは、庭の広さに関係なく、だれでも気軽にチャレンジできるのが魅力です。ツリーの大鉢を1つ用意してもいいし、まずはお気に入りの寄せ植えを玄関前に1鉢置くだけでも、日常の風景が少し特別に見えてきます。

今年のクリスマスは、写真の実例をヒントに、ベランダや玄関先に自分だけの“小さなクリスマス広場”を作ってみませんか? きらめくオーナメントと冬の花々が、寒い季節の外時間をやさしく彩ってくれるはずです。

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