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花をたくさん植えたのに、どこか平坦で見どころがない。狭くてこれ以上植物を増やす場所もない——。そんな悩みを手軽に解決してくれるのが「トレリス」です。花を目の高さまで立ち上げ、庭に縦のラインをつくることで、庭の印象はグッとドラマチックに。小さな庭での使い方から、4枚組み合わせた大胆な演出まで、憧れの景色を叶えてくれるトレリスの使い方をご紹介します。

小さな庭にありがちな平坦な景色を変えるトレリスの効果

小さな庭

小さな庭では、花を植えられるスペースが限られており、花壇いっぱいに植物を植えても華やかさを出すのは難しいものです。そこで活用したいのが、場所を広く取らずに高さをつくれるトレリスです。

トレリスを4枚組み合わせて四角柱にし、スイートピーを絡ませて花のタワーに。

細身のトレリスなら、奥行きのない花壇や壁際にも設置でき、これまで使われていなかった上の空間へ植物を伸ばせます。植える植物の数をむやみに増やさなくても、トレリスを使うことで高さと見せ場が生まれ、庭全体が立体的にまとまって見えるようになります。

トレリスは庭の「小さな骨格」になる

トレリス

トレリスを設置する大きなメリットは、植物が育つ前から庭の形をつくれることです。植えたばかりの苗は小さく、花壇に空白が目立ちます。宿根草やつる植物が十分に育つまでには時間もかかります。しかし、トレリスを先に立てておけば、植物がまだ小さい時期にも縦のラインが残り、庭が間延びして見えません。

草花だけで庭の形をつくろうとすると、開花や生育の状態によって景色が崩れやすくなります。トレリスという変わらない骨格があることで、植物が少ない時期にも庭らしさを保ちやすくなります。

トレリス

淡いグリーンのトレリスなら、葉が茂るにつれて景色の中へ自然になじみます。黒や濃色のトレリスは輪郭がはっきりするため、洋館風の建物や小屋、アンティークな庭のアクセントにも向いています。

花壇と建物を一つの景色につなげてくれるトレリス

トレリスのある庭
美しいデザインのトレリスを入れることで、エレガントさがプラス。

建物の壁や窓の前は、庭の背景として目に入りやすい場所です。一方で、そこに背の低い花ばかり植えると、花壇と窓の間に何もない空間ができてしまいます。そこで壁際に細身のトレリスを立てると、空いていた場所に縦の線が加わり、花壇と建物が一つの景色としてつながります。

つる植物を絡ませる場合も、最初から全面を覆わせる必要はありません。数本の枝をゆったり誘引し、トレリスの装飾を少し見せる程度でも十分です。植物で完全に隠すのではなく、葉や花の間からフレームがのぞくことで、庭に繊細な表情が生まれます。

また、窓のすぐ前を植物で覆いすぎると、室内が暗くなったり風通しが悪くなったりすることがあります。幅の狭いトレリスを窓と窓の間や壁面の余白に配置すれば、採光を妨げにくく、建物の外観も生かせます。

トレリスのある庭
植物が絡んでいなくても、トレリスのデザインが風景のアクセントに。植物と馴染みやすいセージグリーンで優しい風景に。

いつもの花壇に見せ場を作るトレリス

トレリスに咲くクレマチス
トレリスに咲く紫のクレマチスを花壇の主役に。周囲にも紫や白の花を繰り返すことで、庭全体にまとまりが生まれる。

トレリスを花壇の中央や、少し奥まった場所に立てると、そこが視線を受け止める「フォーカルポイント」になります。

クレマチスなど、花の形がはっきりしたつる植物を合わせれば、遠くからでも目に留まる見せ場に。トレリスの足元には、宿根草や小花を植えると、上部の花と地面の植栽が自然につながります。例えば、紫のクレマチスに、青紫のサルビアやネペタ、白い小花を組み合わせれば、トレリスだけが浮かず、花壇全体に色が繰り返されます。

トレリスを4枚組み合わせれば「花の塔」に

トレリスの庭

同じトレリスを4枚つなぎ、四角柱のように組み立てると、平面の支えが立体的な「花の塔」へとドラマチックに変わります。

壁がない花壇の中央や小径の脇にも置きやすく、四方から植物を絡ませられるため、わずかな地面の広さでも、たっぷりと花を咲かせることができます。正面だけでなく、横や後ろから見ても美しく、庭を回遊しながら楽しめるのも4枚使いならではの魅力です。

つる植物の例
左/春に咲く一年草のスイートピー。右上/常緑の冬咲きクレマチス・シルホサ。右下/夏を彩る一年草の朝顔。Linda George, ElenaSorv, milart/Shutterstock.com

複数のタワーを設える場合、スイートピーやアサガオなど一年草を絡ませるタワーと、冬咲きの常緑クレマチスを絡ませるタワーを交互にすれば、季節ごとに主役を交代しながら一年中、庭の見せ場になる花のタワーが完成します。

4枚を組み合わせるメリット

1.壁のない場所にも設置できる

1枚のトレリスは壁際やフェンス沿いで使うことが多いもの。4枚を立体に組むことで、花壇の中央や庭の中ほどにも独立した見せ場をつくれます。

2.小さな面積で、花のボリュームを出せる

植物を横へ広げるのではなく、四方から上へ伸ばせるため、狭い庭でも植栽に高さとボリュームを加えられます。

3.どの方向から見ても美しい

一方向から見る壁面装飾ではなく、庭の中を歩きながら四方から眺められる立体的な植栽になります。

4.植物をまとめやすく、姿が乱れにくい

伸びたつるや枝を四面に振り分けて誘引できるため、一面に枝が集中しにくく、植物をふんわりとした塔状に整えられます。

5.同じ形を繰り返すと、小径に奥行きが生まれる

4枚組みのトレリスを間隔をあけて並べれば、花の塔が庭の奥へと連なり、視線を自然に導きます。短い小径でも、その先にまだ景色が続いているように感じられます。

観賞用だけではない。家庭菜園も美しい景色に

トレリスとミニトマト

トレリスは、花の庭だけでなく家庭菜園でも活躍します。ミニトマトやキュウリ、インゲンなど、支柱を必要とする野菜をトレリスに誘引すると、茎や葉がまとまり、収穫や手入れがしやすくなります。一般的な支柱を何本も立てるより、菜園全体が可愛らしく見える点も魅力です。

赤く色づくミニトマトは、実用品でありながら庭の彩りにもなります。バジルや葉野菜などと組み合わせれば、野菜を育てる場所も一つの美しいガーデンシーンとして楽しめます。

失敗しにくいトレリス選びのポイント

設置場所に合わせてサイズを選ぶ

トレリスには幅も高さもデザインもさまざまあるので、設置場所に合わせて選びましょう。複数枚組み合わせて使うことで、よりドラマチックな景色を演出することができます。

植物が茂った後の重さを考える

設置時には軽く見えても、葉が茂り、雨を含み、花や実をつけると全体の重量が増します。背の高いトレリスほど、足元の固定と耐風性を重視しましょう。

何も絡んでいない姿も確認する

一年草を育てる場合や落葉性のつる植物を選ぶ場合、トレリスだけが見える季節があります。植物を絡ませた時だけでなく、フレーム単体でも美しいと思えるデザインを選ぶと、一年を通して楽しめます。

トレリスを取り入れれば、庭に「この先を見たい」が生まれる

トレリスのある庭

トレリスは庭の構造を変えるアイテムでありながら、大掛かりな工事が必要ないのも魅力です。トレリスを取り入れれば、空いていた場所に花が咲き、平坦だった花壇に見せ場ができ、短い小径の先に奥行きが生まれます。家庭菜園の支柱さえも、美しい庭の景色の一部に。

庭が寂しいからと、さらに多くの植物を植える前に、一度、上の空間へ目を向けてみてください。必要なのは、たくさんの花苗ではなく、花を立ち上げるトレリスかもしれません。

【商品のご利用に関するご注意とお願い】

本記事でご紹介した「フェンスを4枚組み合わせた立体的な設置方法」は、DIYによるアレンジアイデアの一例です。

設置場所の環境(土壌の固さ、風の強さなど)や、植物の成長による重量の変化によっては、転倒や倒壊の恐れがあります。

設置の際は、周囲の安全を十分に確認し、お客様ご自身の責任のもとで確実な固定・安全対策を行っていただきますようお願いいたします。

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