ガーデンストーリー編集部
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イベント・ニュース
コモレ四谷に麻布台ヒルズ…「大手ディベロッパーの取り組む都市の緑とオープンスペース」など 園芸・ガーデニング業界最新情報をお届け
特集:「大手ディベロッパーの取り組む都市の緑とオープンスペース」 今号の特集は、「大手ディベロッパーの取り組む都市の緑とオープンスペース」。都市緑化は年々技術が高められ、ランドマークに緑が入ることは一般的になってきました。しかし、そうしたスポットがどのような考えで緑化されていて、どのような植物が必要とされているのか、まだ広く認知されていないのが現状です。 本特集では、時代の先端をいく大手ディベロッパーの都市緑化に対する考えを取材。「コモレ四谷」「麻布台ヒルズ」「都立明治公園」「丸の内仲通り」「GAKUDAI KOUKASHITA」の5つの実例をご紹介しています。 コモレ四谷 屋上・壁面緑化が連続し、山の中に建物が隠れているような印象を受ける「コモレ四谷」。屋上に植えられている木は約320本。狭い場所はコンテナ緑化でカバーするなど、細かいところにも緑が見える。 2020年7月にオープンした「コモレ四谷」(東京都新宿区四谷一丁目)は、商業施設のコモレMallや、文化・国際交流・スポーツ施設、レジデンス、教育施設、オフィスなどが集積された複合施設。四ツ谷駅前という土地で、日常的に人が集まる場、まちのみどりをつなぐ場、そして、地域の歴史を受け継ぐ場など、緑地を活用した幅広い役割を担っています。 上の写真の植栽部分から眺めた景色。中央に見えるのが、芝生が広がるコモレビの広場。白いアーチはベンチになっていて、緑の中でくつろげるスポットとして人気。 芝生の裏にある雑木林。近くの緑地からやってくるさまざまな虫や鳥が見られる。 本誌では、以前は新宿区立四谷第三小学校と財務省官舎があったこの地の再開発について、都市再生機構 東日本都市再生本部 技術監理部担当課長の大倉孝司さんに、その経緯や、地域に根ざした仕掛け、「まちのみどり」を「自分たちのみどり」にしたいという想いなどを伺っています。 麻布台ヒルズ 中央広場。横に水路が通る芝生のエリアで、休憩スペースやイベントとして使われている。 2023年11月にオープンした「麻布台ヒルズ」(東京都港区麻布台)は、区域面積の約1/3が緑地という緑のオアシス。芝生が広がる中央広場を中心に、高さ約330mの森JPタワーのほか、商業施設やレジデンスなど、さまざまな機能が集積されているコンパクトシティです。 「Green & Wellness」というコンセプトのもと、緑に囲まれ、自然と調和した環境の中で多くの人々が集い、より人間らしく、健康に生きられる新たなコミュニティ形成を目指しています。 植栽管理・監修をしているスタッフがガイドする麻布台ヒルズの「緑のツアー」。参加者が植物を触ったり香りを嗅いだりすることで、植物に愛着を持つ機会にもなる。 果樹園にある好きなハーブを摘んで、ハーブティーを作るワークショップ。ハーブの組み合わせはプロがアドバイスしてくれる。 本誌では、麻布台ヒルズの外構を担当した、森ビル株式会社設計部 設計監理部 監理3グループ外構・土木担当の清水一史さんに、立地や環境を生かした植栽や演出の工夫、果樹園を活用したコミュニケーションの創出、管理面での試行錯誤などについて、お話を伺っています。 都立明治公園 アカシデやエノキ、クヌギ、ケヤキ、コナラ、ヤマザクラなど、近隣の緑地とのネットワークも考慮しながら関東近郊からの樹木を集めた。 都立公園として初めて、Park-PFI(※)が採用された都立明治公園(東京都新宿区霞ヶ丘町)。東京建物株式会社を代表とした6社のコンソーシアムTokyo Legacy Parks株式会社が指定管理者となり、2023年10月に開園しました。「次世代への継承」というコンセプトのもと、100年先の世代に自然の遺産を託すために、「多様性・包括」「緑・環境」「地域社会との持続性」「エシカル思想」「心身の健康・幸福」という5つの理念を掲げています。 ※Park-PFI:公募設置管理制度。都市公園の魅力と利便性向上を図るために、公園の整備や施設の設置をして運営する民間事業者を公募して選定する制度。 公園内は、「みち広場」「希望の広場」「インクルーシブ広場」「誇りの杜」の大きく4つのエリアに分けられます。 人工芝の「インクルーシブ広場」。 天然芝の「希望の広場」。 国立競技場へつながる「みちの広場」。周辺でイベントがあると集合場所にも使われている。 「誇りの杜」にある雨水貯蓄スペース。「誇りの杜」は、約7,500㎡のエリアに落葉樹508本、常緑樹214本の約60種を植樹している。 グリーンインフラとして重要な役割を果たすレインガーデン。「希望の広場」を眺められる休憩スポットになっている。 本誌では、周辺の新宿御苑や赤坂御用地、明治神宮内苑、代々木公園などの大規模緑地と、互いが良い影響を与え合うグリーンネットワークの形成を目指したという、Tokyo Legacy Parks取締役、東京建物新規事業開発部インフラ・PPP推進グループ課長代理の黒田敏さんに、指定管理事業ならではの設計の工夫や、憩いと機能性を両立させた取り組みなどについて、お話を伺っています。 丸の内仲通り 春に5日間限定で車両通行規制を行い、道路に芝を敷く“道路の広場化”イベント「Marunouchi Street Park」。 東京駅と皇居の間にある、丸の内仲通り(東京都千代田区丸の内ほか)。高度経済成長期にはビジネスマンで道路が埋め尽くされるほどの賑わいを見せていましたが、バブル崩壊を機にビルの空洞化が進み、1997年には「丸の内たそがれ」と揶揄されるほどに。夕暮れになると人々は足早に家路につき、特に週末は人影もまばらでした。 これを憂慮した三菱地所株式会社をはじめとした、周辺のビルに入居している企業が知恵を出し合い、魅力的なまちへの回帰を図った結果が、現在の丸の内仲通り。ビジネス街としてだけでなく、ショッピングやアート、イベントが楽しめるまちとして返り咲きました。 平日11:00〜15:00、土日祝日11:00〜17:00に開催されるアーバンテラス。封鎖した車道に机やいすが設置され、キッチンカーも出店。 交差点にはひと際目を引くケヤキがあり、下を抜けると並木道が現れる。森を抜けた先に建物があるような印象を受ける。 リニューアルでポイントとなったのは「人が中心の空間」であること。本誌では、緑を活用しながら人を巻き込むまちづくりや、さまざまなイベントの仕掛けについて、特定非営利活動法人 大丸有エリアマネジメント協会(通称「リガーレ」)専務理事の藤井宏章さん(三菱地所エリアマネジメント企画部)と、同じくリガーレの中嶋美年子さん(三菱地所エリアマネジメント企画部)にお話を伺っています。 GAKUDAI KOUKASHITA チェーン店と個人店が程よく混ざり合っている学大高架下。 クリエイターが多く集まる学芸大学駅(東急東横線・東京都目黒区鷹番)は、渋谷駅から4駅、10分ほどの距離にあります。その学芸大学駅の高架下リニューアルプロジェクトが2021年からスタート。商店やコワーキングスペースなどを備えた複合施設「GAKUDAI COLLECTIV」も、2024年11月から順次オープン予定です。 プロジェクトがスタートしたきっかけは、老朽化に伴う高架下建物の補修や、周辺のまちづくり計画、そして「高架下の暗いイメージを変えてほしい」といった要望があったこと。多機能マーケット「学大市場」や、飲食店やスナックが並ぶ「学大横丁」、ローカルを感じる店が集結した「GAKUDAI PARK STREET」はすでにオープンしています。 COUNTER BOOKS。「まちの好奇心売り場」をコンセプトとしたカフェ&バー併設のブックストア。まちの人のおすすめ図書がいくつも紹介されており、読んだ後、語り合いたくなる仕掛けだ。外のベンチに座るとプランターの緑が視界に入る。 「GAKUDAI COLLECTIV」から見える碑文谷公園。緑豊かで一息つける景色。 植栽に利用しているプランター。店舗の個性が生きる利用方法を模索中。 本特集最後には、「都市に求められる緑と花の展開可能性を探る」と題し、株式会社三菱地所設計 フェローランドスケープ設計室長で東京大学非常勤講師の植田直樹さんに、本特集の事例から見える、緑と花の可能性についてご執筆いただいています。 各プロジェクトの詳細は、「グリーン情報」本誌をご覧ください。 ピックアップ(インタビュー):ランドスケープ経営研究会(LBA) 新たな時代に適した緑のビジネスモデル構築を目指して活動しているランドスケープ経営研究会(以下LBA)。2017年に都市緑地法、生産緑地法とともに都市公園法が改正され、Park-PFIをはじめとした公民連携の緑地利用の進め方が明確になりました。それを機に、同年10月20日、(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会の中に設立されたのがLBAです。 左から、会長の金清典広さん、代表幹事の萩野一彦さん。 本インタビューのテーマは「造園、園芸、デザイナーがつながり、支援に頼らない継続的なみどりの活用を目指す」。LBA会長の金清典広さん、代表幹事の萩野一彦さんに、LBA設立に込めた思いや今後の目標について聞きました。 4ページにわたるインタビューでは、下記項目についてお二人にお話を伺っています。 ■新たな時代へ向けたビジネスモデルの構築を■公園に限定しないみどりの生かし方を探る■実践的な活動の中で新しい事業を見つける■多様な業種の協力が活動の幅を広げる ぜひ本誌をお手に取ってご覧ください。 業界の最新情報が盛りだくさんの『グリーン情報』 このほか、『グリーン情報』2024年11月号には、園芸店や生産地紹介、業界最新ニュース、学べるクイズコーナーなど、園芸・ガーデニング・グリーン業界の幅広く深い情報が満載。新連載「〜職人の疑問に『現代の名工』が回答〜名工チャレンジ!」もスタート。第一回目のテーマは「テラスを深掘りしてみた」です。ぜひお手にとってご覧ください。 『グリーン情報』のお求めはガーデンストーリーウェブショップへ 『グリーン情報』はガーデンストーリーウェブショップからご購入いただけます↓↓ショップページはこちら。 https://www.gardenstory.shop/shopbrand/ct8/
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観葉・インドアグリーン
2025年 観葉植物の爆売れ予想TOP10! オザキフラワーパーク後藤が解説します
はじめに 毎回都内の大規模園芸店オザキフラワーパーク協力のもとお送りしている「観葉植物基礎講座」。観葉植物に興味はあるけれど、育て方やどんな種類がよいのかが分からないという多くの方々にとって、観葉植物を身近に感じていただける機会になったのではないでしょうか。今回はお馴染みオザキフラワーパーク観葉植物担当後藤さんに、2025年はこの観葉植物が爆売れするだろう、という売れ筋予想をしてもらいました。 2025年の観葉植物爆売れ予想トップ10 ※在庫の有無は店頭に直接お確かめください。 1位 アロカシア 【アロカシア・アマゾニカ】 価格:1,980円(税込) 高さ(鉢含む):40cm 最大幅:25cm 鉢幅:10cm 【アロカシア・エレーン】 価格:1,680円(税込) 高さ(鉢含む):30cm 最大幅:30cm 鉢幅:9cm アロカシアとは 東南アジアやインドが原産地のアロカシアはサトイモ科の植物。大きくて独特な形状の葉が魅力の観葉植物で、さまざまな種類が存在します。目を引く葉脈や、光沢のある深緑の葉はエキゾチックな印象を与えます。耐陰性があり、比較的育てやすいことから、観葉植物初心者にもおすすめです。また、アロカシアは湿気を好むため、キッチンやバスルームなど、湿度の高い場所でも元気に育ちます。逆に、リビングルームで育てる場合は、湿度を保つために毎日1回は葉水を与えてあげてください。 後藤が「来るっ!」と思う理由 2024年の秋冬は、観葉植物でも少し独特で個性的な見た目が人気を集めています。その点で、アロカシアのユニークな葉の形状や模様が注目され、昨今のオザキフラワーパークでもよく売れているので、今後もそれが続くのではないかと思います。また、SNSでも映えるビジュアルのため、投稿拡散による人気の拡大を表すバイラル効果も期待されます。冬場は葉水さえ怠らなければ暖房の効いた部屋で容易に栽培できるため、これからの寒いシーズンにも需要が高まるのではないでしょうか。 オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯 オザキフラワーパークでは、3寸(鉢径約9cm)サイズ1,680円(税込)からございます。 2位 原種アンスリウム 【アンスリウム・クラリネルビウム】 価格:3,980円(税込) 高さ(鉢含む):50cm 最大幅:25cm 鉢幅:12cm 原種アンスリウムとは 中南米の熱帯雨林を原産とする原種アンスリウムも、アロカシア同様サトイモ科の植物。厚みのある葉や独特の光沢が特徴で、熱帯を感じさせるワイルドさとラグジュアリーな雰囲気が魅力です。水やりや湿度管理に注意が必要なものの、一般的な交配種とは異なり、原種の持つ自然美が高く評価され、希少性の高い品種が入荷すると数万円する商品でもすぐに完売してしまいます。アロカシア同様に高湿を好むため、葉水をこまめに与えるなど、育てる楽しみも提供してくれます。 後藤が「来るっ!」と思う理由 最近は観賞用植物に対し、品種改良されたものなどではなく「オリジナルの姿」を求める方が増えており、その美しさや希少性が多くの方の興味を引いています。特に原種アンスリウムは、原種特有のワイルドさと光沢のある葉がトレンド感を演出し、ナチュラルでありながら高級感のある空間作りに適しています。シンプルな部屋のアクセントとして選ばれることが多く、オザキフラワーパークでもアロカシア同様、2024年の繁忙期によく売れていました。この人気は2025年も続くと予想しています。 オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯 オザキフラワーパークでは、3.5寸サイズ(鉢径約10cm)3,980円(税込)からございます。 3位 カラテア 【カラテア・オルビフォリア】 価格:1,680円(税込) 高さ(鉢含む):30cm 最大幅:35cm 鉢幅:9cm カラテアとは 南アメリカ原産のカラテアは、クズウコン科の植物。鮮やかな模様と色彩豊かな葉が特徴的で、種類ごとに異なる葉の模様はまるでアート作品のように部屋にアクセントを添えます。耐陰性があり、比較的育てやすいですが、湿度を好むため加湿が必要。さまざまな品種があり、葉模様の異なる品種を組み合わせて育てるのも面白いですね。 後藤が「来るっ!」と思う理由 個性的な観葉植物カラテアは、鮮やかな葉の模様が特に若い世代のインテリアの好みにマッチし、シンプルな空間にもアクセントを加えると人気が高まっています。高湿環境を好むため、日に最低一回は葉水を与える必要があることから、フィカスのような手軽さはありませんが、逆に考えれば手間を楽しむことのできる観葉植物ともいえます。美しい葉模様に一目惚れし、売り場で即決して買われるお客様が多いので、この傾向は2025年も続くのではないでしょうか。 オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯 オザキフラワーパークでは、3.5寸サイズ(鉢径約10cm)1,680円(税込)からございます。 4位 フィカス 【フィカス・ベンガレンシス】 価格:8,800円(税込) 高さ(鉢含む):140cm 最大幅:60cm 鉢幅:24cm 【フィカス・ジン】 フィカスとは 熱帯アジアが原産のフィカスは、クワ科の植物。アルテシマ、ベンガレンシス、ウンベラータなど、さまざまな人気品種があり、耐陰性に優れているため、初心者でも室内で簡単に育てられる観葉植物です。緑の葉はシンプルながらも美しく、空間にナチュラルな雰囲気を提供します。価格や種類が豊富であることから、初心者から上級者まで幅広い層に人気です。 後藤が「来るっ!」と思う理由 フィカスはその丈夫さと管理のしやすさから、多忙な方や初心者にも非常に好まれています。また、葉が大きく枝がしっかりと伸びるため、インテリアとして置いたときの存在感も抜群。飽きの来ないシンプルな美しさが、家庭のリビングだけでなく、オフィスに置く観葉植物としても定番としての人気があるため、2025年も安定した売れ筋となるでしょう。特にオザキフラワーパークでは卓上タイプの小さな株と、幹が湾曲した“曲がり”タイプの株が人気で、その動向は今後も変わらないと思います。 オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯 オザキフラワーパークでは、3.5寸サイズ(鉢径約10cm)1,680円(税込)からございます。 5位 サンセベリア 【サンセベリア・フランシシー】 価格:980円(税込) 高さ(鉢含む):15cm 最大幅:6cm 鉢幅:7.5cm 【サンセベリア・ローレンチー】 価格:1,280円(税込) 高さ(鉢含む):60cm 最大幅:20cm 鉢幅:12cm サンセベリアとは 西アフリカ原産のサンセベリアは、キジカクシ科の植物。多肉植物の一種で、乾燥に強く、耐陰性も備えているため非常に管理が簡単。初心者には特におすすめの観葉植物です。種類も豊富ですが、剣のような葉と独特の縞模様を持つローレンチーという品種が人気で、ローレンチーはサンセベリアのアイコン的存在でもあります。また、置いておくだけで清涼感が漂うため、ベッドルームなどの落ち着いた雰囲気が求められる空間との親和性は抜群です。 後藤が「来るっ!」と思う理由 観葉植物を「手軽に始めたい」というビギナー層からの支持が期待されるため、2025年もオフィスや個人宅でサンセベリア人気が続くと思います。また、サンセベリアはエアコンの影響を受けやすい部屋でも元気に育つため、コロナ禍ではリモートワーク用のデスク周りに置く植物としても注目されました。それをきっかけにサンセベリアが好きになったお客様も多く、店頭で異なる形のサンセベリアをご覧になって、ほかの品種も育ててみよう、とコレクターになるケースも多いですね。今後も続々と、“沼落ち”を体験されるお客様が増え続けるのではないかと思います。 オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯 オザキフラワーパークでは、2.5寸サイズ(鉢径約7.5cm)980円(税込)からございます。 6位 エバーフレッシュ 価格:2,480円(税込) 高さ(鉢含む):75cm 最大幅:40cm 鉢幅:15cm エバーフレッシュとは 私後藤も大好きなエバーフレッシュは、中南米が原産のマメ科の植物。小さな葉がいくつも重なり合い、ふんわりとした印象と可愛らしい樹形が特徴で、見る人を魅了します。成長が早く、形状もコンパクトで育てやすい観葉植物です。日中は葉が広がっていて夜になると葉を閉じる就眠運動という活動を行うため、昼と夜で異なる表情が楽しめるのも魅力です。 後藤が「来るっ!」と思う理由 エバーフレッシュは、自然のリズムに合わせて葉が開いたり閉じたりする動きがインテリアに変化を与え、見ているだけでリラックス効果が得られるため、昨今では「癒やし効果のある観葉植物」として注目されています。卓上サイズからシンボルツリータイプまで、どのサイズでもよく売れており、都市のライフスタイルに適した観葉植物としてさらにファンが増えると予想しています。私個人的にはエバーフレッシュの涼し気な見た目が好きなので、2025年もお客様にエバーフレッシュの魅力を引き続き伝えていこうと思います。 オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯 オザキフラワーパークでは、4寸サイズ(鉢径約12cm)1,480円(税込)からございます。 7位 ビカクシダ 【ビカクシダ・ビーチー】 価格:4,980円(税込) 高さ(鉢含む):12cm 最大幅:12cm 板上高(突起幅):15cm 【ビカクシダ・ネザーランド】 価格:780円(税込) 高さ(鉢含む):30cm 最大幅:25cm 鉢幅:9cm ビカクシダとは 赤道にほど近い熱帯地域が原産のビカクシダは、ウラボシ科のシダ植物。胞子葉と貯水葉という2種類に分かれた独特の存在感を放つ葉が特徴で、鹿の角に似たフォルムから漢字では「麋角羊歯」と書き、「鹿角シダ」とも呼ばれています。鉢植えで栽培も可能ですが、土壌を必要としないため、苔玉や板に固定して壁掛けや吊り下げのインテリアとして、少ないスペースで楽しめるのも魅力です。湿度を好むため、植えられている水苔や用土が乾燥しないように注意さえすれば、室内でも育てやすく、意外にも初心者でも気軽に楽しむことができます。 後藤が「来るっ!」と思う理由 ビカクシダは、ほかの植物とは異なる育て方と見た目のインパクトから、個性的なインテリアを求める人々に注目されています。原種や園芸品種などさまざまな種類があり、コレクション性も高く、省スペースかつインテリア効果抜群のビカクシダは売れ筋のひとつです。2025年も、そのユニークなデザイン性からSNS映えするアイテムとして人気が続くと予想しています。 オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯 オザキフラワーパークでは、780円(税込)からございます。高価な観葉植物と思っておられる方が多いのですが、店頭では税込1,000円以下で買えるビカクシダも多数取り揃えているため、価格に驚かれていくつもご購入されるお客様も多いです。 8位 オーガスタ 価格:6,800円(税込) 高さ(鉢含む):100cm 最大幅:70cm 鉢幅:24cm オーガスタとは 南アフリカ原産のオーガスタは、バショウ科の植物。ストレリチアの別名でも知られています。特徴的な大きな葉は存在感も抜群で、部屋を明るく開放的に演出します。育成は比較的簡単で、耐陰性が高く、明るい間接光を好むため、リビングやオフィスでの需要も高いです。また、オーガスタは成長が早く、短期間で大きくなるため、小さい株を買えば成長の変化を楽しむことができます。 後藤が「来るっ!」と思う理由 オーガスタは存在感があり、部屋の雰囲気を一気にリゾート風に変えることができるため、そのインテリア性の高さから、観葉植物関係の統計でランク外になることはまずないでしょう。大きな葉が部屋に自然の癒やし効果を与え、リビングや玄関などにもぴったりで、また、どんどん大きくなるため、2025年も「映える観葉植物」として人気が続くと予想します。オザキフラワーパークでは、8寸、10寸サイズがとにかく売れていますね。 オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯 オザキフラワーパークでは、3寸サイズ(鉢径約9cm)880円(税込)からございます。この一番小さいサイズを買われても、あっという間に大きくなりますよ。 9位 フィロデンドロン 【フィロデンドロン・バーキン】 価格:1,680円(税込) 高さ(鉢含む):35cm 最大幅:30cm 鉢幅:10cm フィロデンドロンとは 南アメリカが原産のフィロデンドロンは、サトイモ科の植物。つる性や木立性など多様な形状があり、葉色も豊富な観葉植物です。特に、フィロデンドロン・セロームやフィロデンドロン・ブラジルなどが人気です。大きな葉をキャンバスに、デッサンで描かれたようなエレガントな雰囲気の葉脈が特徴的。耐陰性があるため栽培は比較的簡単ですが、暗所での栽培を長期間続けると、せっかくの綺麗な葉脈が新芽には入りづらくなる傾向があるため、時折明るい場所に移してあげることを推奨します。 後藤が「来るっ!」と思う理由 フィロデンドロンは、部屋にグリーンを取り入れたいけれど手間をかけたくない、という人にぴったりで、色や形も豊富なのでインテリアに合わせやすい点が魅力です。また、アロカシアや原種アンスリウムと相性がいいので、一緒に育てるのもいいと思います。その多様な品種と丈夫さから、手軽におしゃれを楽しめる観葉植物として、2025年も売れ筋となると予想してます。 オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯 オザキフラワーパークでは、3.5寸サイズ(鉢径約10cm)1,680円(税込)からございます。 10位 ペペロミア 【ペペロミア・ホープ】 価格:498円(税込) 高さ(鉢含む):10cm 最大幅:25cm 鉢幅:7cm ペペロミアとは 中南米の熱帯雨林が原産のペペロミアは、コショウ科の植物。丸みを帯びた可愛らしい葉と、コンパクトなサイズ感が特徴で、棚やテーブルの上に置く観葉植物として人気です。一般的には、丸みを帯びた葉を持つ品種が多く、特に、ペペロミア・グラベリフォリアやペペロミア・オブツシフォリアは、葉の質感や色合いが美しく、見ているだけで心が癒やされます。多肉質の葉は乾燥に強く、水やりは、土がしっかりと乾いたら与えるという感じでOKです。 後藤が「来るっ!」と思う理由 ペペロミアは栽培の手軽さと愛らしい見た目が評価され、特に初心者や忙しい方におすすめの観葉植物。昨今のトレンドでもあるミニマルインテリアにもマッチし、デスクやリビングのワンポイントグリーンとしてお探しのお客様には、その要望にしっかりと応えることができます。オザキフラワーパークでは、漠然と「可愛らしい観葉植物がないかな」とお探しのお客様でペペロミアをご購入される方が多く、ワンコインでお釣りが来るという価格からも、2025年も引き続き人気が期待されます。 オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯 オザキフラワーパークでは、3寸サイズ(鉢径約9cm)680円(税込)からございます。 取材後記 後藤さんの大胆予測、いかがでしたでしょうか?割とガーデンストーリーで取り上げた観葉植物が多いのですが、意外にもまだ購入を躊躇している方がおられるという話もちらほら聞くため、「来年はこれが来るぜ!」と言われれば、背中も押されるのではないかと期待するところです。ところで、観葉植物に関係なく、読者の皆さんの中で「2025年はこれが来る!」と思うものって、ございます? 筆者の私的には、来る! と後藤さんみたく断言はできませんが、来てほしい! と願うものがあります。それは、平和な世界。つい先日、これが来る! と予想していなかった方が自由世界のリーダーに返り咲き、ますます先が見通せなくなっている世界なので、せめて身近な観葉植物に平和の願いを込めたいと思います。Peace!
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観葉・インドアグリーン
2024年 売れている人気観葉植物TOP5!オザキフラワーパーク後藤が解説します
はじめに 毎回都内の大規模園芸店オザキフラワーパーク協力のもとお送りしている「観葉植物基礎講座」。観葉植物に興味はあるけれど、育て方やどんな種類がよいのかが分からないという多くの方々にとって、観葉植物を身近に感じていただける機会になったのではないでしょうか。今回は、オザキフラワーパークでの2024年の売れ筋商品を振り返り、そのトレンドを探ってみました。 2024年、オザキフラワーパークの観葉植物売り上げTOP5 1位 フィカス(ベンガレンシス、アルテシマ、ウンベラータ) オザキフラワーパークでは、980円(税込)〜3万円(税込)の価格帯が主力商品 後藤の雑感 フィカスに関しては、価格、樹形の選択肢などのバリエーションがとても広く、また観葉植物初心者でも容易に育てられるため、安定した人気があります。今年の結果もそうですが、当分はBEST3以内のポジションは不動だなという感想です。ちなみに、オザキフラワーパークでは、特に下の写真のような幹が湾曲した“曲がり”といわれるタイプがよく売れました。 フィカス・ウンベラータ 価格:7,800円(税込) 高さ(鉢含む):140cm 最大幅:70cm 鉢幅:21cm 曲がりタイプは直立タイプに比べて独特な存在感があるため、他人とはちょっと違うもので個性的なインテリアを楽しみたいというお客様に特に人気でした。 ↓フィカスウンベラータの育て方など、すべてがまるわかり! こちらの記事もチェック↓ 2位 エバーフレッシュ オザキフラワーパークでは、1,480円(税込)〜4万円(税込)の価格帯が主力商品 後藤の雑感 エバーフレッシュは最近ガーデンストーリーで特集を組みましたが、葉の可愛らしさと育てやすさの両面でとても人気の高い種類です。価格も千円台の小さいものから数万円の大きいものと、フィカス同様に選択肢の幅も広いです。エバーフレッシュは、当店では高さ28cmの比較的小さな株から高さ190cmを超える大きな株まで満遍なく売れた商品ですが、その中間サイズになる高さ100cm前後の商品が、3〜4月、9〜10月と、特に売れました。これは引っ越しのシーズンと重なっており、また商品名のエバーフレッシュが新生活のスタートを想起させることも影響しているのではないかと思います。 ↓エバーフレッシュの育て方などすべてがまるわかり! こちらの記事もチェック↓ 3位 ビカクシダ オザキフラワーパークでは、780円(税込)〜3万円(税込)の価格帯が主力商品 後藤の雑感 ビカクシダは、部屋の壁などにスタイリッシュにディスプレイするための“板付け”という方法をマスターする必要があるものの、普通の植物と同様に植木鉢と土でも育てることができるため、育て方そのものに選択肢があるということも魅力の1つです。また、オザキフラワーパークでは大規模な特設コーナーを設けるなどして販売に注力したこともあり、ビカクシダ入門者の開拓が功を奏したことも3位入りの1つの要因になったと考えられます。 取材時のオザキフラワーパークのビカクシダコーナー。 ↓ビカクシダの育て方などすべてがまるわかり! こちらの記事もチェック↓ 4位 モンステラ オザキフラワーパークでは、1,380円(税込)〜7,800円(税込)の価格帯が主力商品 後藤の雑感 ユニークな形の大きな葉が映えるモンステラは、大きめの株をシンプルで広いスペースに置くことで、空間をより一層引き立てるため、戸建てのオーナー様に特に人気でした。特にオザキフラワーパークの商圏である練馬区や杉並区は戸建てが多い区域なので、モンステラの中でも大きめの株の人気が高かったように思います。サイズ感で迷っているお客様には、上の写真のモンステラ(高さ、幅、共に70cmで税込2,980円)くらいの大きさの商品がおすすめです。モンステラは横幅も取る観葉植物なので、売り場で実物を十分にご覧いただいた上で検討されるとよいでしょう。 ↓モンステラの育て方などすべてがまるわかり! こちらの記事もチェック↓ 5位 サンセベリア オザキフラワーパークでは、980円(税込)〜12,000円(税込)の価格帯が主力商品 後藤の雑感 サンセベリアは多肉植物でもあるため乾燥にとても強く、2週間くらい水やりをしなくてもピンピンしているタフさが、仕事に家事にと日夜多忙な方に人気。上の写真はアイコン的品種の「ローレンチー」ですが、サンセベリアは種類によってはまったく見た目が異なるため趣味性も高く、コレクションしているお客様も数多くおられます。 取材当時、サンセベリアのインスタ投稿数は日本と海外合わせて65万件もあった。 趣味性の高い観葉植物というと、珍種ともなれば数万円もするのではと思われるかもしれませんが、サンセベリアは比較的珍しい品種でも数千円で購入することができます。このためオザキフラワーパークでも、入門的品種であるローレンチーの購入を契機に、いくつもの品種をお買い求めになるお客様がとても多く、2024年もその傾向は変わらずでした。 ↓サンセベリアの育て方などすべてがまるわかり! こちらの記事もチェック↓ 2024年に注目された観葉植物の品種 売り上げに関係なく注目を集めた観葉植物としては、原種系アンスリウムやアロカシアが挙げられます。BEST5入りこそしなかったものの、その希少性から問い合わせが非常に多く、特にアンスリウム・ワロクアナムのような“原種系”が人気でした。原種系というのは、改良種(園芸品種)と異なり、人の手がほとんど加えられておらず自然のままの姿をしている品種を指します。アンスリウムは多くの改良種がある中で、オリジナルのフォルムや色合いを持つ原種が「自然の美」を愛するコレクターに特に注目されました。 アンスリウム・ワロクアナム 価格:22,800円(税込) 高さ(鉢底からトップまで):20cm 葉の長さ:30cm 鉢幅:14cm オザキフラワーパーク2024年の観葉植物販売のトレンド分析 店舗での売れ行きとネット販売の比較 オザキフラワーパークのような実店舗では、実物を見て購入でき、育て方のアドバイスを直に受けられる点が魅力です。昨今は「ネットで見たんですが…」という問い合わせが多く、弊社ECショップで目星をつけてから実店舗に足を運び、生の感触を確かめるというお客様も多いようでした。一方、ECショップは複数の品種をセレクトしたセット売り観葉植物の人気が高まっている印象です。贈り物や部屋のコーディネートを考えて、手軽に選べる点が好評を博しているのではないかと思います。 オザキフラワーパークのオンラインストアより。 エコ意識の高まりと「持続可能な観葉植物栽培」の需要 観葉植物は、お客様のエコ意識の高まりによってトレンドが大きく変わるわけではありませんが、持続可能な素材を利用した「Pure Lite」や「セラミス」などの代替土の人気がじわじわと増しています。これはエコ意識だけでなく、経済的理由や、各自治体の園芸用土に対するゴミ分別の方向性も関係しています。現時点では、エコを意識して観葉植物の品種を選ぶことは一般的ではありません。例えば、「水やりが少なくて済むから」と節水効果を考えてサンセベリアを購入する方はほとんどいません。しかし、気候変動や物価高により今後の意識変化の可能性も考えられ、観葉植物を愛する人々のエコ意識がどのように変化していくのか、今後も注目していきたいと思います。 土を使わないため清潔に植物を育てることができる『Pure Lite』980円(税込)。植えられている植物は「ドラセナ・ワーネッキー」1,980円(税込)。 使い方は簡単で、水を半分くらいまで入れて、カラカラになる前に再び給水する。ドラセナがしっかり根付いていることが分かる。 ミニマルなインテリアに合う小型観葉植物の流行 今年は夏を中心に、本来は大型の植物として人気のあるモンステラやフィカスの小型の株がすごく売れた印象です。実際、小さなモンステラも、葉がちゃんとモンステラしていて可愛いんですよ(笑)。 小型の観葉植物はスペースを取らず、シンプルなミニマルインテリアに映えることから、安定した人気があります。特にアロカシア、サンセベリア、カラテアなどは定番中の定番で、ミニマルインテリアのアクセントとして購入されたお客様も多いです。そういえば、ちょうど取材時に、2つのレアな観葉植物が入荷しました。ピレアという小型観葉植物なのですが、今回入荷した2品種はピレアの中でも入荷が非常に稀で、私も今回初めて見ました。 (左)ピレア・グラウカグレイシー 498円(税込)、(右)ピレア・アンブリアナ 1,980円(税込)。 ミニマルなインテリアはシンプルな分、置く観葉植物で表情がガラッと変わるため、このピレアのように、定番を外したちょっとエキセントリックな樹形のものも、今後は積極的に提案していきたいと考えています。 SNSでのバイラル効果と育てやすい植物の人気 バイラル効果とは、口コミやSNSの投稿などにより情報が拡散されることを指しますが、昨今はインスタグラムのストーリーズやリール動画でのシェアや人気投稿が、観葉植物の売れ筋に影響を与えています。 その効果か、アロカシアなど特定の品種のインスタ投稿画面を売り場スタッフに見せて「これなんですが、置いてあります?」と、在庫を確認されるお客様が増えています。実際にインスタグラムをのぞいてみると、ビジュアル重視のトレンドに加え、育てやすい品種が特に支持されているようです。 取材後記 ガーデンストーリーでは2024年もオザキフラワーパーク監修のもと多くの観葉植物をご紹介してまいりましたが、読者の皆さまはどんな観葉植物に興味を持たれたでしょうか?筆者の私は、個人的には売れ行き5位にランクインしていたサンセベリアが刺さりました。そのサンセベリアを特集で取り上げた際に、Instagramでサンセベリアの花を投稿された方をご紹介しましたが、写真をご提供いただいたyokoyoko7000さんから、ご自身が採種されたサンセベリアのタネを、記事公開後に送っていただいたんです。私はサンセベリアの栽培はおろか、実生は初体験ですが、無事発芽させ順調に成長中。現在はこんな感じで、ロゼッタ状のかわいらしい葉が日々数を増しています。 アイコン的なローレンチーから入らず、いきなりサンセベリア・ナインテイルという、珍種中の珍種からサンセベリアを始めることになったのも、なにか奇縁を感じます。読者の皆さまも、本記事でご紹介した観葉植物をぜひ育ててみませんか?観葉植物って本当に面白いですよ!
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イベント・ニュース
「植物の魅力で豊かな暮らしを」「野菜種子開発の現場から」など 園芸・ガーデニング業界最新情報をお届け
植物の魅力で豊かな暮らしを -六次産品化と地域活性化- 今号の第一特集は、「植物の魅力で豊かな暮らしを -六次産品化と地域活性化-」。多様な魅力を持っている植物。その魅力が発揮されるのは、園芸・造園の分野に限りません。本特集では、六次産品化や地域交流など、植物を通した豊かな生活づくりを目指す取り組みをご紹介しています。 食香バラを地域ブランドに育てる -登坂園芸- 中之条町の四万温泉内にある「わしの屋酒店」で楽しめる食香バラを使ったクラフトビール。 食香バラとは、観賞用ではなく飲食や香りに特化したバラのこと。食香バラの苗を国内で唯一生産するのが、群馬県中之条町にある株式会社登坂園芸です。 本誌では、中之条ガーデンズでの食香バラの初めての栽培から、「中之条町花ブランド化協議会」への管理委託、そして販路拡大までの経緯や苦労話、滞在型インターンシップの受け入れなど最近の取り組みについてご紹介しています。 オリーブオイルから植木生産の魅力を発信 -天神山須藤園- 2023年に完成した『東京天神山オリーブオイル』。75gが5,832円、140gが10,584円。 昔、天神が祀られていたという「天神山」で300年農業を営んでいる須藤園。東京都三鷹市に3haの農地を持ちます。14代目の須藤金一さんは、植木づくりから始まり、現在はオリーブオイルなども開発。地元で人気を集めています。 本誌では、売れ残った夏ミカンを使ったマーマレードから始まり、オリーブオイル作りを一から学んで商品開発に至るまでの須藤さんの挑戦をご紹介しています。 産学の力を合わせて、ペピーノをブランドに -パナプラス/東京農業大学- ぺピーノカフェで提供しているぺピーノラッシー(左)とぺピーノサイダー(右)。ぺピーノは、鮮やかな黄色と、さくさくとした食感が特徴で、味はメロンに近い。 おいしいトマト「こくパリッ」や、ユニークな野菜苗で有名なパナプラス株式会社では、珍しい果実「ぺピーノ」の苗もラインアップしています。このぺピーノは、ペルーのアンデス山脈地帯原産のナス科の植物。パナプラスでは、このぺピーノについて東京農業大学と共同研究しており、農大では神奈川県厚木市の名産品としての活用を目指しています。 本誌では、共同研究に至った経緯や、厚木市にて名産品化するための商品開発の内容、ぺピーノの意外な活用方法などについてご紹介しています。 小さな変化が花業界を大きく変える -Ichido- 『Enju(えんじゅ)』のTSUTSUJI(右)とSAKURA。TSUTSUJIは大桑原つつじ園のツツジ、SAKURAは福島県夜ノ森にあるヤエザクラから採取した花酵母で米焼酎を造り、そこにモモやリンゴの果汁を加えて花のイメージに合った味にしている。 お酒の企画・開発・販売などを行うIchido株式会社が2024年4月30日に発売したお酒「Enju(えんじゅ)」。花から採取できる花酵母を使って生まれたお酒で、地域の生産者から原料となる花を購入しています。 本誌では、「花の可能性を広げ、地域を支えていきたい」という想いで開発されたEnjuのブランドヒストリーや生産者を支える仕組み、花選びへのこだわりなどをご紹介しています。 農福連携で被災地の再生を -奥能登元気プロジェクト- 『能登ヒバ入浴チップ あての木風呂』。「あての木」は石川県民が名付けた呼称。入浴剤として使った後は、プランターや花壇のマルチングに。 2024年1月1日に起こった能登半島地震は、世界農業遺産の「能登の里山里海」に大きな傷跡を残しました。今も復興どころか復旧さえも進んでいない地区が多いですが、それでも、株式会社奥能登元気プロジェクトのメンバーをはじめ、立ち上がろうとする人たちがいます。 奥能登元気プロジェクトは、石川県輪島市の南志見地区を拠点に活動しています。障害者福祉サービス事業所・奥能登WORKSスタジオの利用者が農林漁業の未利用資源を商品化することで、障がい者の雇用創出と地域の農林水産業者の所得確保を目指す農福連携の事業に取り組む法人です。 本誌では、農家と障がい者双方にとってメリットのある事業の内容や開発商品などについてご紹介しています。 各社の取り組みの詳細や商品内容は、「グリーン情報」本誌をご覧ください。 特集:地域農業と家庭菜園を支える 野菜種子開発の現場から 日本各地には、地域に根ざした品種開発に取り組む野菜種子メーカーがあります。その1社1社は、地域農業を守り、家庭菜園の楽しみを広げてくれる存在です。 その中から、全国へ個性的な品種を提案する4社の開発現場を訪ねました。地域農業と家庭菜園を取り巻く状況、また課題への対応策は…? 渡辺採種場 -宮城県美里町- ハクサイの採種圃場。 注目のミニトマト『CFプチぷよⅡ』。甘みと酸味のバランスが抜群。 宮城県は、国内におけるハクサイのルーツの一つとして知られています。それを成し遂げたのが、1922年創業の株式会社渡辺採種場です。日本三景として有名な松島の地理的な条件を生かして国内での品種開発・採種に成功し、「松島白菜(仙台白菜)」を家庭に普及させました。 同社では、今もそれを守りながら、ミニトマト『CFプチぷよⅡ』をはじめ、ナス『紫紺仙台長』やちぢみこまつ菜など、新たな品種育成に取り組んでいます。 ナント種苗 -奈良県橿原市- 昭和30年代の大阪中央市場でのセリの様子。ずらりと並んだ大玉スイカが圧巻。今では見られなくなった光景。 タネまで食べられるマイクロシード®の小玉スイカ『ピノ・ガール』。タネの大きさは、通常のスイカに比べて1/4ほど。小さくて柔らかいので、タネごと食べても気にならない。 日本の夏といえばスイカ。当たり前のようにそう思うのは、もしかしたら昭和生まれの人たちまでなのかもしれません。夏を象徴する存在だったスイカは、この数十年でマーケットを縮小し続け、苦戦を強いられています。日本の夏からスイカをなくさないために……そんな想いで、今のニーズに沿った品種を開発し、新たなスイカブームを呼び起こす旗手となっているのが、奈良県に本社を置くナント種苗株式会社です。 2018年にはタネごと食べられる小玉スイカ『ピノ・ガール』を発表しました。 北越農事 -新潟市西蒲区- 研究農場のキャベツ圃場。 家庭菜園にもおすすめのナス『新潟黒十全』。肉質・外観ともに優れる早生品種。 農業・園芸資材の卸会社である北越農事株式会社は、新潟県の在来種や農業に根ざした個性的な品種育成に取り組んでいます。大手種苗メーカーほど多くの品目はありませんが、看板商品のキャベツ『やひこ』や、ナス『新潟黒 十全』、タマネギ『中華妃』、エダマメ『越の秋姫』などの「北越交配」のオリジナル品種には、家庭菜園と食卓で楽しめそうな野菜が少なくありません。地方の個性派メーカーの品種は、園芸店やホームセンターの売り場で今後活躍するのではないでしょうか。 日本農産種苗 -長野県箕輪町- こども菜園シリーズ。植物の面白さを知ること、育てた野菜を美味しく食べることは、子どもたちの可能性を広げてくれる。 花のタネ企画商品の『想花(おもいばな)』。葬儀の参列者への新しいかたちの会葬御礼。キンレンカ「静かな想い」など、花言葉で品種をセレクト。 「ニチノウのタネ」でおなじみの日本農産種苗株式会社は、長野県の南信地方・箕輪町から全国に向けて、バラエティ多彩な絵袋入り種子を園芸店やホームセンターを通して販売しています。もちろん長野県内各地に根付いてきた野菜のタネもありますが、同社が現在強化するのは「家庭菜園を楽しむ人を減らさない」ための企画商品です。家庭菜園用の少量販売を実現した「選べるシリーズ」や、若い世代に向けて提案している「こども菜園シリーズ」などがその代表です。 植物に親しむ人を減らさないことは、花とみどりの業界全体が考えるべき喫緊の課題といえます。 各社の具体的な取り組みや商品内容については、本誌をご覧ください。 業界の最新情報が盛りだくさんの『グリーン情報』 このほか、『グリーン情報』2024年9月号には、園芸店や生産地紹介、エクステリアガーデンの現場で働く専門家によるハウツー・事例紹介、業界最新ニュース、学べるクイズコーナーなど、園芸・ガーデニング業界の幅広く深い情報が満載。ぜひお手にとってご覧ください。 『グリーン情報』のお求めはガーデンストーリーウェブショップへ 『グリーン情報』はガーデンストーリーウェブショップからご購入いただけます↓↓ショップページはこちら。 https://www.gardenstory.shop/shopbrand/ct8/
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イベント・ニュース
花&庭ファンが集う「ガーデンストーリークラブ」がリニューアルして無料に! プレゼントキャンペーン開催中 ※終了しました
「ガーデンストーリークラブ」とは 「ガーデンストーリークラブ」とは、本ウェブサイト「ガーデンストーリー」から生まれた、全国の花・緑・ガーデニングファンの方々のためのコミュニティ。2020年7月に有料会員制度として発足し、約4年にわたり、会員様専用サイトの開設や、オンラインサロンを毎月開催するなど、会員様同士の交流を深め、またガーデニングの楽しさを伝える活動を行ってまいりました。 この度、より多くの方に気軽にご参加いただくためにクラブの運営方法を見直し、無料の制度としてリニューアルいたしました。 変更内容 今回のリニューアルでは、有料会員制度を、10月20日以前にガーデンストーリーのサイトでご利用いただいていた「無料会員」制度に移行するとともに、旧無料会員制度の特典内容を拡充いたします。 リニューアル後の特典 Agnes Kantaruk/shutterstock.com リニューアルした無料会員制度「ガーデンストーリークラブ」では、以下の特典をお楽しみいただけます。※2024年10月以前に「無料会員」にご登録いただいている方も対象です。 ◆ガーデンストーリーサイト記事のお気に入り登録◆メルマガ購読◆オンラインサロンへのご参加(不定期開催)◆各種レッスンへの参加ご優待(先行受付や割引参加/不定期開催)◆会員限定プレゼントキャンペーンへのご参加(不定期開催)◆会員限定モニター企画へのご参加(不定期開催)◆限定動画の視聴◆LINEオープンチャット(※)へのご参加 ※LINEのオープンチャット」とはLINEのオープンチャットは、LINEの友だちでなくてもユーザー同士でトークをしたり、情報交換をしたりできるサービスです。LINEに登録している名前とプロフィール画像は公開されず、オープンチャットのために新たなプロフィールを作成することができるので、個人が特定されることなく気軽に投稿(画像や動画含む)やコメントを通してコミュニケーションを楽しむことができます。 無料会員にご登録いただいた方には、自動返信メールや月々のメルマガにて、オープンチャット参加用URLをお伝えいたします。 ご登録方法 下記URLよりご登録ください。メールアドレスをご入力いただくだけでご登録完了となります。 https://gardenstory.jp/registration/ ※すでにご登録いただいている方は、上記URLのページを開いた際、「あなたはすでに会員登録しております。」とのメッセージと「マイページ」ボタンが表示されます。※新規登録後に送信される自動返信メールを必ずご確認ください。LINEオープンチャット参加URLが記載されております。 LINEオープンチャットご参加の方の中から抽選で「ホリーディア」のスキンケアアイテムをプレゼント! ※終了しました 左:『ホリーディア モイストディープアクア」(120ml)/右:『ホリーディア ナイトフォーカスパッチ」2枚入り(1回分) 無料会員の特典の一つである「LINEオープンチャット」にご参加いただいた方の中から抽選で10名様に、マンダムから生まれたスキンケアブランド「ホリーディア」の『モイストディープアクア&ナイトフォーカスパッチ(2袋)』セット(7,920円相当)をプレゼントいたします! 「ホリーディア」は、仕事やプライベートなどのマルチタスクで、日々忙しさに追われる現代女性のために、ミニマムなシンプルステップでお肌のケアをし、「まるでスパでお手入れされているようなご褒美タイムを届けたい」との想いから誕生したブランドです。 独自に開発した“スチーミング処方”を採用。美肌温泉にも含まれる成分でハリ感の鍵となる「アルム K」と、うるおいを巡らせる植物エキスという自然界の恵みによって、スチームを浴びた後のような、みずみずしいうるおいとハリ感に満ちた上気肌へと導くアイテムが揃います。 中でも、今回のプレゼントの対象となる商品は、下記の2点セット。 『ホリーディア モイストディープアクア」(120ml) 温泉水のようなやわらかな肌あたりを追求したローション。肌なじみのよい保湿成分と、毛穴の約1万分の1サイズのナノカプセルとの組み合わせによって、吸い込まれるような浸透感を実現。ふっくらやわらかくキメの整った、ハリ密度(※1)の高い湿潤肌へと導いてくれます。 配合成分 アルム K(整肌)、メリッサ葉エキス(保湿)、ビルベリー葉エキス、ヒメフウロエキス(整肌)、アセチルヘキサペプチド -8、加水分解コラーゲン(保湿) 『ホリーディア ナイトフォーカスパッチ」2枚入り(1回分)×2袋 円錐台形の針部分に、ヒアルロン酸やコラーゲン、ホリーディアが独自に選定した美容成分(保湿)(※2)5種を閉じ込めた高密度設計のニードルパッチ。この針が、2枚のシートに3,600本も配置されています。就寝時に肌の気になる部分にシートを密着させてそのまま就寝すれば、約5時間の間、肌に潤いを満たし続けてくれます。週2回の使用による乾燥小ジワを目立たなくする効能評価試験を実施している商品です。 配合成分 アルム K(整肌)、ヒアルロン酸 Na、加水分解コラーゲン、メリッサ葉 エキス、ユズ果実エキス(保湿)、アーチチョーク葉エキス、マンダリンオ レンジ果皮エキス(整肌) ※1 角層がうるおいに満ちてハリのある状態※2 アルム K(整肌)、メリッサ葉エキス、ユズ果実エキス(保湿)、アーチチョーク葉エキス、マンダリンオレンジ果皮エキス(整肌) 賞品提供:株式会社マンダム 抽選プレゼント応募方法 ①無料会員制度「ガーデンストーリークラブ」にご登録ください。すでに無料会員にご登録の方は、以下②以降をお読みください。https://gardenstory.jp/registration/ ②自動返信メールに記載のLINEオープンチャット参加URLをクリックし、オープンチャットにご参加ください。※すでに無料会員にご登録の方は、10月21日にお送りしたメールマガジンをご覧ください。※新規登録の際に自動返信メールが届かない場合は、info@gardenstory.jp までご連絡ください。 ③LINEオープンチャットのチャット履歴から、「オープンチャット限定抽選プレゼントキャンペーン」の投稿を探していただくか、右上にある三本線から「ノート」を開いていただき、「オープンチャット限定抽選プレゼントキャンペーン」の投稿をご覧ください。その投稿に書かれている「応募フォーム」を開き、必要事項をご入力のうえお申し込みください。 応募締切 2024年11月20日(水)23:59 当選発表 厳正なる抽選を行います。当選発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。 賞品の発送 2024年11月下旬頃に発送させていただく予定です。 皆さまの「ガーデンストーリークラブ」およびLINEオープンチャットへのご参加、そしてプレゼントキャンペーンへのご応募、お待ちしております!
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イベント・ニュース
全国の「オープンガーデングループ」情報、募集しています!
オープンガーデングループの情報、お寄せください Mywalkmindway/Shutterstock.com ガーデンストーリーでは、2024年秋に開催のオープンガーデンを地域ごとなどで組織している「オープンガーデングループ」の情報を募集しております。お寄せいただいた情報は、下記「オープンガーデン紹介」の記事に掲載させていただきます。 https://gardenstory.jp/events-news/98315 以下の募集要項をお読みいただき、「我がグループの情報をガーデンストーリーに載せてみたい!」という方、ぜひお申し込みください。日本全国のオープンガーデンが盛り上がる一助となれば嬉しく思います。 ※オープンガーデングループの組織代表の方からお申し込みいただきますようお願いいたします。※個々のオープンガーデン情報につきましては、別途募集をしております。詳細はこちらの記事をご確認ください。→ https://gardenstory.jp/events-news/98062 募集要項 応募方法 下記URLよりお申し込みフォームを開いていただき、必要事項をご入力ください。書いていただいた内容をもとに、ガーデンストーリーサイトに掲載予定の「オープンガーデングループ一覧」に情報を掲載させていただきます。 お申し込みフォーム:https://forms.gle/oDGRH47HKNqqaGN8A ※ご応募いただいた全てのグループ情報の掲載をお約束するものではありません。掲載可否は編集部にて判断させていただき、掲載が確定した方に編集部よりご連絡させていただきます。※ガーデンストーリーはサイトに情報を掲載するのみで、来場予約や問い合わせ等はご訪問者様と直接おこなっていただきます。 応募条件 ご応募の際は、以下の応募条件を満たしているかご確認ください。 2024年秋にオープンガーデンを開催予定のお庭が所属しているグループ。 お写真を1枚ご提供いただけるグループ。 以下に記載の「注意事項」をお読みいただき、ご了承いただけるグループ。 応募締切 2024年のシーズンが終わるまで、随時募集中。 注意事項 ご応募の際は、必ず下記をご確認ください。 ■掲載が確定された方には、事前に掲載内容のご確認をお願いいたしますので、必ずご返信ください。 ■記事掲載後、訪問希望者とのやり取りは、各ガーデンそれぞれの受付方法にて直接やりとりしていただきます。その際はスムーズなご対応をお願いいたします。 ■ご提供いただいた情報や画像は、ガーデンストーリーのサイトおよびガーデンストーリーが運営するSNSに掲載させていただく予定です。ガーデンストーリーのサイトの記事やガーデンストーリー公式SNSで掲載させていただいた画像は原則削除はできません。 ■定員達成により締め切られた場合、ご要望があれば「※締め切りました」の文言を掲載することは可能です(投稿自体を削除をすることは基本的にいたしません)。 ■掲載している内容または当該オープンガーデンについて、第三者からガーデンストーリーに苦情、異議申立、損害賠償など何らかの請求などがなされた場合、編集部の判断によりお申し込み者さまの承諾なく、掲載を保留ないし停止する場合があります。この場合、お申し込み者さまは、自らの責任と費用負担において処理解決し、ガーデンストーリーを免責するものとします。 ■お申し込み者さまとご来訪者さまとの間に起きたトラブルにつきましては、ガーデンストーリーの故意または重過失による場合を除き、ガーデンストーリーは一切の責任を負いません。 ■個人情報の取り扱いについて・ガーデンストーリーは、本オープンガーデン情報募集に際して、お申し込み者さまに任意でご提供いただいた個人情報を、本記事作成に必要な範囲内で利用いたします。・お申し込み者さまの同意なく前記の利用目的を超えて利用することはありません。 全国のオープンガーデングループ主催者の皆さまのご応募、お待ちしております!
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イベント・ニュース
あなたのオープンガーデン情報、掲載しませんか? ガーデンストーリーインスタグラムにて募集中!
公式インスタグラムにてオープンガーデン情報を募集しています! 左上より時計回りでMatthew Ashmore,Kwangmoozaa,Maria Evseyeva,MaCross-Photography/Shutterstock.com ガーデンストーリーでは、今年の秋にオープンガーデンを開催される予定の方で、ガーデンストーリーに情報掲載をご希望の方をインスタグラムにて募集中です。お寄せいただいた情報は、下記「オープンガーデン紹介」の記事に掲載させていただきます。 https://gardenstory.jp/events-news/98315 以下の募集要項をお読みいただき、「ガーデンストーリーに自分のオープンガーデン情報を載せてみたい!」という方は、ぜひお申し込みください。日本全国のオープンガーデンが盛り上がる一助となれば嬉しく思います。 募集要項 応募方法 ガーデンストーリー公式インスタグラム(@gardenstory.jp)をフォロー。 ガーデンストーリー公式アカウント宛のDM(ダイレクトメッセージ)にて「オープンガーデン情報掲載希望」とメッセージを送る。 DMへの返信にてお送りするお申し込みフォームに必要事項を入力する。 お申し込みフォームにご入力いただいた内容をもとに、ガーデンストーリーサイトに掲載予定の「オープンガーデン情報一覧」に情報を掲載させていただきます。 ※ご応募いただいた全てのオープンガーデン情報の掲載をお約束するものではありません。掲載可否は編集部にて判断させていただき、掲載が確定した方に編集部よりご連絡させていただきます。※ガーデンストーリーはサイトに情報を掲載するのみで、来場予約や問い合わせ等はお申し込み者様ご希望の方法で、ご訪問者様と直接おこなっていただきます。 応募条件 ご応募の際は、以下の応募条件を満たしているかご確認ください。 インスタグラムアカウントをお持ちの方で、「公開」設定にされている方(応募者が未成年者である場合、 応募にあたっては親権者の承諾が必要です)。 ガーデンストーリー公式インスタグラム(@gardenstory.jp)をフォローいただいている方。 お庭のお写真をご提供いただける方。 以下に記載の「注意事項」をお読みいただき、ご了承いただける方。 応募締切 シーズンが終わるまで随時募集中。 注意事項 ご応募の際は、必ず下記をご確認ください。 ■掲載が確定された方には、事前に掲載内容のご確認をお願いいたしますので、必ずご返信ください。 ■記事掲載後、訪問希望者とのやり取りは、フォームにてご指定いただいたそれぞれの受付方法にて直接やりとりしていただきます。その際はスムーズなご対応をお願いいたします。 ■ご提供いただいた情報や画像は、ガーデンストーリーのサイトおよびガーデンストーリーが運営するSNSに掲載させていただく予定です。ガーデンストーリーのサイトの記事やガーデンストーリー公式SNSで掲載させていただいた画像は原則削除はできません。 ■定員達成により締め切られた場合、ご要望があれば「※締め切りました」の文言を掲載することは可能です(投稿自体を削除をすることは基本的にいたしません)。 ■掲載している内容または当該オープンガーデンについて、第三者からガーデンストーリーに苦情、異議申立、損害賠償など何らかの請求などがなされた場合、編集部の判断によりお申し込み者さまの承諾なく、掲載を保留ないし停止する場合があります。この場合、お申し込み者さまは、自らの責任と費用負担において処理解決し、ガーデンストーリーを免責するものとします。 ■お申し込み者さまとご来訪者さまとの間に起きたトラブルにつきましては、ガーデンストーリーの故意または重過失による場合を除き、ガーデンストーリーは一切の責任を負いません。 ■個人情報の取り扱いについて・ガーデンストーリーは、本オープンガーデン情報募集に際して、お申し込み者さまに任意でご提供いただいた個人情報を、本記事作成に必要な範囲内で利用いたします。・お申し込み者さまの同意なく前記の利用目的を超えて利用することはありません。 全国でオープンガーデンを主催される皆さまのご応募、お待ちしております! ※全国の「オープンガーデングループ」情報も募集しております。詳細は↓の記事をご確認ください。https://gardenstory.jp/events-news/98452
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観葉・インドアグリーン
観葉植物初心者に激推し! シェフレラの魅力と育て方を徹底解説&おすすめ品種7選
シェフレラってどんな観葉植物? 基本情報と特徴 シェフレラの基本プロフィール その独特な葉の形状と豊かな緑が部屋のインテリアに自然な美しさを加える。 手のひらのような形の葉が可愛らしいシェフレラ。どこかオリエンタルな雰囲気と気品ある姿は、どんなインテリアにもマッチし、モダンにもナチュラルにも、スタイルを問わず、自然なアクセントを加えることができます。シェフレラは育てやすさでも人気があります。耐陰性があり、多少の光量不足にも耐えられるため、室内のさまざまな場所で育てることができます。成長も早く、剪定で形を整えたり、挿し木によって新しい株を増やしたりすることができるので、育てる楽しみと増やす喜びを味わうことができます。 基本情報 学名:Heptapleurum arboricola(ヘプタプルーラム・アルボリコラ) , syn. Schefflera arboricola(異名.シェフレラ・アルボリコラ) 科属:ウコギ科(アラリア) フカノキ(ヘプタプルーラム)属 和名:シェフレラ、カポック(南米原産のカポックという樹木に葉が似ているため)、ヤドリフカノキ(宿り鱶の木) 原産地:台湾および中国南部。原産地と気候を同じくする沖縄や奄美地方でも自生しており、これらの地方では鱶(ふか)の木(アサグラー)に着生して成長することが多いため、これがヤドリフカノキ(宿り鱶の木)という名が付いた由来とされている。 大きさ:8〜9m 外見的特徴:自立した常緑低木だが、野生種はほかの木の幹に着生する場合もある。葉は7〜9枚が放射状に伸びる。樹形や大きさは品種によりまちまちだが、園芸品種としては小さめの葉が広がった高さ1m前後のものが人気。 シェフレラの見た目とインテリアとしての魅力 美しい葉と優雅な姿が魅力のシェフレラ。光沢を帯びた葉は手のひらのような形状が特徴で、一枚一枚が独立して広がるため、軽やかでエレガントな印象を与えます。特に、葉に黄色や白の斑が入るタイプ(写真下)はインテリアをゴージャスに魅せる効果があり、またコレクション性も高く人気です。 シェフレラの茎はしなやかで、成長とともに木質化し、しっかりとした幹を形成します。このため、大きく成長したシェフレラはまるで小さな木のような存在感がありますが、それでも室内に置くと葉の可愛らしさゆえに圧迫感を感じることはなく、空間を柔らかく包み込み、リラックスした雰囲気を演出します。 最初は緑色の茎が徐々に木質化していくのが分かる。 インテリアとしてのシェフレラの魅力は、多様なスタイルに対応できるところ。モダンなインテリアには、シンプルな鉢に植えられたシェフレラがマッチし、そのシンプルな美しさがクリーンで洗練された雰囲気を醸成します。一方、ナチュラルなインテリアやボヘミアンスタイルの部屋には、自然素材の鉢やバスケットの鉢カバーに入れたシェフレラがマッチし、温かみを感じさせます。 また、シェフレラは天井の高い部屋や広いリビングルームにも最適です。この場合、8号以上の大鉢で育てれば、樹高1〜2mになってのびのびと枝葉を広げ、室内に瑞々しい空気をもたらしてくれます。 小さな部屋やデスク上でも、小型のシェフレラを置くことで緑のアクセントを加え、室内にナチュラルな雰囲気を取り入れることができます。 空間に生き生きとした生命力をもたらし、視覚的にも精神的にも心地よい環境を作り出すシェフレラ。その優雅な姿と手入れのしやすさから、多くの人々に愛され続けています。 初心者におすすめのシェフレラの選び方 シェフレラは、多くの園芸店で取り扱われている人気の観葉植物です。オザキフラワーパークのような大型店では、小さなものから巨大なものまで、豊富な種類の中から選ぶことができます。 シェフレラはおしゃれな枝ぶりのものが多いため、一目見た瞬間のインスピレーションを重視して直感で選ぶのもよいでしょう。しかし、シェフレラは成長が早い植物ですので、あらかじめ置く場所の寸法を測っておくことをおすすめします。あるいは、売り場で商品の寸法を測り、写真を撮ってから入念に検討するのもよい方法です。 シェフレラの育て方 管理場所と温度 シェフレラは管理が比較的容易な観葉植物ですが、適切な環境で育てることが大切です。 管理場所 シェフレラは耐陰性があるため、あまり陽が入らない環境でも育てられますが、植物なので光は好みます。理想的な場所は、間接光が当たる明るい窓辺や、レースのカーテン越しに日光が入る場所。風通しをよくすることで、さらに健康的に成長します。特に斑入りの品種は、上記の環境で育てることで斑を綺麗に保ち、美しさを維持することができます。ただし、どの品種も直射日光に長時間さらされると、葉焼けを起こす可能性があるため注意が必要です。 温度 シェフレラは熱帯原産の植物で、温暖な環境を好みます。最適な温度範囲は18〜26℃です。この範囲内で管理することで、シェフレラは元気に育ちます。寒さに弱いため、冬場は最低でも10℃以上を保つようにし、窓際などの冷気が入る場所やエアコンの温風が直接当たる場所は避けてください。夏は35℃を超えないようにし、エアコンの冷風が直接当たらない場所で管理します。急激な温度変化はストレスとなり成長に悪影響を及ぼす可能性があるので、なるべく安定した温度環境を維持することが大切です。 水やりと葉水 Pix:Pawel Michalowski/Shutterstock.com 水やり シェフレラは湿り気を好みますが、過度な水やりは根腐れの原因となります。基本的には、土の表面が乾いたら水を与えます。慣れていない方は水分計を使うことで土の中の水分が分かり、水のあげどきが見極められます。春から秋にかけては1週間に1回、冬場は10日に1回が目安ですが、水やりの頻度は気温や環境によって変わるため、日々観察し、土の状態を確認することが大切です。 季節を問わず、水やりの際は鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。これにより根全体にしっかりと水がいき渡ります。受け皿に溜まった水は、根腐れの原因になるので必ず捨てるようにしてください。 湿度管理(葉水) シェフレラは乾燥を嫌い、湿気を好む植物です。そのため乾燥した室内では葉水を与えることで適度な湿度を保ち、葉の潤いを維持することができます。また、葉水は害虫予防にも効果的です。葉水は、スプレーボトルで葉の表裏に軽く水を吹きかける方法で行います。冬場のエアコン使用時など、特に乾燥する季節は葉水をこまめに与えることにより、葉の光沢を維持し植物全体の健康も保つことができます。 肥料/活力剤等 肥料は、成長期である春から秋にかけて与えるのが理想的です。緩効性肥料を使用する場合は、土の表面に適量をまき、軽く混ぜることで長期間にわたり栄養を供給できます。液体肥料を使用する場合は、2週間に1回、規定の希釈倍率で水やりの際に与えるとよいでしょう。冬場は植物の成長が鈍くなるため、施肥は控えめにし、1カ月に1回程度か、あるいは施肥を行わなくても大丈夫です。過剰な肥料は根を傷める原因になるため、肥料の使用法に明記された適量を守るようにしましょう。 剪定 剪定する際は、株の健康が保たれるように、まず枯れた葉や枝、病気の兆候がある部分を取り除きます。次に、全体のバランスを見ながら、伸びすぎた枝や不要な枝を剪定し、形を整えます。最後に、剪定後は新芽を促すために「トップジンMペースト」などの殺菌剤を用いて切り口を消毒します。剪定を行うことで株全体の健康も維持され、見た目も美しく整えることができます。 挿し木によるシェフレラの増やし方 シェフレラを増やすには、挿し木がおすすめ。挿し木は、切り取った挿し穂をそのまま用土に挿して発根させる方法と、水耕栽培で発根させてから用土に植え替える方法の、2通りがあります。後者のほうが比較的早く発根します。 Pix:Tatiana Foxy/Shutterstock.com シェフレラの挿し木は、春から夏にかけて行うのが最適です。挿し木に使う枝(挿し穂)は元気なものを選び、茎を4〜6cmにカットします。切る際はコンロやライターの火などで殺菌した清潔な刃を使い、挿し穂の切り口には、根が出るまでの期間を短縮するためにルートンなどの発根促進剤を塗布することもおすすめです。挿し穂は市販の挿し木用の用土や水耕栽培(写真上)で育てますが、ともに湿度を保つようにします。10〜14日ほど経ったら挿し穂の切り口から発根するので、その根が十分に成長したら新しい鉢に植え替えて管理を続けます。 植え替え Pix:Tatiana Foxy/Shutterstock.com シェフレラの植え替えは、春から初夏にかけて行うのが最適です。この時期は植物が新しい土に適応しやすく、根の成長が活発になります。 植え替えの準備として、まず新しい鉢を用意します。新しい鉢は現在の鉢よりも1回り大きいものを選び、底に排水用の穴があることを確認します。土は通気性がよく、排水性の高い観葉植物用のものを使用します。植え替えの手順は、まずシェフレラを現在の鉢から優しく取り出します。根が鉢に詰まっていてなかなか抜けない場合は、慎重にほぐしながら取り出します。次に、根が健康かどうかを確認しながら、傷んでいる部分や腐った部分を清潔なカッターなどで取り除きます。ちなみに、健康な根は白い色をしています。最後に、新しい鉢の底に少し土を入れ、その上にシェフレラを置きます。根が鉢の中心にくるように調整し、周りに土を追加して指で馴染ませれば植え替えは完了です。植え替えた後は、たっぷり水を与えて土をしっかりと湿らせます。これにより、土が根に密着し、安定するのを助けます。 また、水を与える際に活力剤のメネデールを規定量希釈して与えると、発根促進効果が期待できます。その後は、直射日光が当たらない明るい場所に置き、過度な湿度や乾燥を避けて管理します。新しい環境に適応するまでの数週間は、過度な施肥や水やりを控え、植物の様子を見ながら調整します。これらの手順を守ることで、シェフレラは新しい鉢でも元気に成長し、美しい葉を保つことができます。 病害虫 シェフレラを育てる際には、いくつかの病害虫に注意する必要があります。 アブラムシ まず注意してほしいのがアブラムシ。アブラムシは葉の裏側や新芽に集まり、葉の栄養分を吸い、植物の成長を妨げます。放置すると植物全体に影響を及ぼす「すす病」を引き起こすこともあります。 ハダニ ハダニにも注意が必要です。ハダニは、小さな赤い点や葉の色が変わることが特徴で、乾燥した環境で発生しやすいため、適度に葉水を行うなど湿度管理が重要です。 うどんこ病 過湿状態が続くと、うどんこ病という真菌感染症へのリスクが高まります。感染した場合は白い粉状の斑点が葉に現れ、株全体のスタミナが奪われます。これらの病害虫は、風通しのよい環境を保つことや、適切に葉水を与えたり、日々観察することで予防できます。万一病害虫が発生した場合は、できる限り早期に殺虫剤や殺菌剤を用いるなど、適切な対策を講じることが大切です。 オザキフラワーパークのおすすめシェフレラ7選 「僕もシェフレラを育てています」と、シェフレラLOVEの後藤さん。 毎回さまざまなおすすめ観葉植物をチョイスしていただいているオザキフラワーパーク後藤さん。じつは後藤さん、「一番好きな観葉植物は何ですか?」との問いかけに「それはもうシェフレラでしょう!」と間髪入れずに即答するほどのシェフレラ好き。 写真上は、後藤さん所有のご自慢のシェフレラですが、いかにもシェフレラらしい可愛い葉と、グネグネと曲がった幹がとても印象的な良株をお持ちですね。さすがです!そんな後藤さんに、今回はおすすめのシェフレラを選んでいただきました。テーブルサイズの小さな株から、リビング映えする大きな株まで幅広くピックアップしてあるので、お気に入りの株がきっと見つかるはずです。※下記の商品をお求めの際は、事前に店頭在庫をご確認ください。 シェフレラ・マルコ 縦130cm(鉢含む:以下同) 広がり幅65cm 鉢幅24cm 価格7,800円(税込) 丸く大きな葉が可愛らしいマルコは、シェフレラ・アルボリコア・ホンコンという品種の変種です。葉の一枚一枚が優しい丸みを帯びているため、一般的なシェフレラよりもマイルドな印象ですね。この株は、根元付近の幹からタコの足のようにいくつもの根が出ていますが、これは気根といい、空気中の水分を取り込んだり、株自体の自立をサポートする役割を果たしています。これだけ気根が出ていると、部屋が熱帯ジャングルのような雰囲気になりますよ。 シェフレラ・グランディー 縦110cm 広がり幅40cm 鉢幅21cm 価格6,800円(税込) 美しい斑模様の入ったグランディーは、曲げ仕立てタイプの幹で、とても存在感があります。写真の株は、現在はバランスよく自立していますが、曲げ仕立てタイプは成長によりバランスが悪くなり倒れやすくなることもあるため、厚めのテラコッタやセメントなど、ちょっと重めの鉢への植え替えがおすすめです。 シェフレラ・レナータ 縦25cm 広がり幅20cm 鉢幅9cm 価格680円(税込) 葉の先に切れ込みが入っているのが特徴のレナータ。葉の形がハートに見えるため「ハートリーフ・ツリー」、金魚の尾ヒレにも見えるため「ゴールドフィッシュ・フィン(金魚葉カポック)」などと呼ばれることも。写真の商品はテーブルサイズなので、室内のどこにでも置くことができ、気軽にシェフレラの清涼感を楽しむことができます。 シェフレラ・コンパクタ 縦40cm 広がり幅30cm 鉢幅10cm 価格1,980円(税込) シェフレラの代表的な品種のコンパクタ。園芸店で単に「シェフレラ」という商品名で販売されている場合、このコンパクタであることが多いです。成長は遅めで、上に伸びていくというよりもバランスよく横に広がっていき、節も太く詰まった感じになるため、名前のとおりコンパクトな樹形を長く楽しむことができます。どこか盆栽っぽい雰囲気もあるため、信楽焼などの和鉢にもマッチしますよ。 シェフレラ・アルファー 縦50cm 広がり幅35cm 鉢幅12cm 価格1,980円(税込) アルファーは、オーストラリア原産のシェフレラ・アクティノフィラムの改良品種で、比較的最近市場に出てきた新種のシェフレラです。原種は高さ15mくらいになり、開花後にできる果実はカンガルーなどの有袋類の貴重な栄養源となっていますが、アルファーは園芸用に改良された品種のため、開花せず、高さも1〜2mといったところまでしか成長しません。シュッとした葉がとてもスタイリッシュで、昨今ジワジワと人気が出始めた“知る人ぞ知る”シェフレラです。 シェフレラ・トライアンギュラリス 縦35cm 広がり幅25cm 鉢幅10cm 価格2,480円(税込) トライアンギュラリスと、何やら恐竜のような名前ですが、これ、私後藤が今最もおすすめする品種です!見てください、この可愛らしい縦型ハートの葉! 前出のレナータと同じく、「ハートリーフ・ツリー」とも呼ばれているのですが、レナータよりも幹が横へ広がっていくため、剪定しながら樹形を作り込むという楽しみ方もできます。オザキフラワーパークに入荷するトライアンギュラリスは、ナーセリーさんがかなり凝って作っているので、入荷したら比較的早く売れてしまう人気商品!それでいて価格が2,480円ですから、コスパは最高だと思います。 大型シェフレラの後藤さんおすすめコーディネート 縦195cm 広がり幅80cm 鉢幅30cm 価格16,000円(税込)+鉢カバー(FRP製) 高さ39cm 鉢径38cm(内径36.5cm) 価格9,680円(税込)=25,680円(税込) シェフレラの代表的品種であるホンコン・カポックの大型株を、合成樹脂(FRP)製の鉢カバーで合わせてみました。シェフレラの個性を邪魔せずに引き立てるシンプルな黒が、どんなインテリアにもマッチします。 編集後記 本文中でも触れましたが、観葉植物のエキスパートとして本企画でお世話になっている後藤さんに、一番のお気に入り観葉植物を尋ねたところ、即答を得たシェフレラ。その時から約1年を経て、ようやく題材にすることができました。後藤さんも本望のことと思います(笑)。さて筆者はといえば、今回記事にするまでシェフレラをとりわけ意識することもなかったのですが、いざ意識してみると、行きつけのカフェ、ホテルのロビー、車検のため訪れたカーディーラーなど、意外と身近なところにシェフレラがたくさんあることに気づきました。後藤さんほどではありませんが、おかげさまで私もシェフレラが大好きになった、そんな本企画でした。
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イベント・ニュース
「グリーンインフラ最前線徹底総力取材」「ガーデンの魅力は無限大! 浜名湖で探す『自分好み』」など 園芸・ガーデニング業界最新情報をお届け
特集:グリーンインフラ最前線 徹底総力取材 今号の特集は、「グリーンインフラ最前線 徹底総力取材」。SDGsや30by30の観点からも注目されているグリーンインフラは、地域とのつながりを作る大きな緑地から、自宅の庭でできる「雨庭」の活用まで、国内ではさまざまな事例が増えています。 本特集では、グリーンインフラの最前線を現場取材。下記の内容をご紹介しています。 「雨庭」でネイチャーポジティブへ アメリカ・シアトル市の雨庭。雨樋を雨庭に導くことによる水質改善効果の広報パネルが設置されている。 「雨庭(レインガーデン)」とは、地上に降った雨水を下水道に直接放流することなく一時的に貯留し、ゆっくりと地中に浸透させる構造を持った植栽空間や緑地のことです。 雨庭の重要な意義として次の3つがあります。 汚染対策にもなる治水対策 生物生息環境(ハビタット)機能 景観・庭園文化への貢献 本誌では、近年注目を集めている「グリーンインフラ」とその基本である「雨庭」について詳しい京都大学名誉教授の森本幸裕さんに、その意義と民間レベルで必要な取り組みをご執筆いただきました。 現場事例1:新柏クリニックと周辺施設〜待ち時間が楽しくなる自然豊かな居心地の良いクリニック リハビリガーデン「めぐりの庭」。散策路には5m間隔で水紋が描かれていて、トレーニングの目安や目標に使われる。(画像:©️JUN MIYASHITA) 糖尿病専門クリニック「糖尿病みらい」の雨庭。大きな屋根で雨を受け、そこを伝って雨庭に落ちる流れが見えるようになっている。(画像:©️竹中工務店) 第4回グリーンインフラ大賞で国土交通大臣賞を受賞した「新柏クリニックと周辺施設利用者と地域のQOL・帰属意識を向上させる『森林浴のできるメディカルケアタウン』づくり」。設計施工したのは、「設計に緑を」を掲げる竹中工務店です。テーマである「森林浴のできる診療所」は、どのように設計に落とし込まれているのでしょうか。 クリニックの建て替えプロジェクト責任者であり、医療法人社団中郷会前理事長の木村靖夫先生、新柏クリニック師長の与謝野孝子さん、竹中工務店設計本部アドバンストデザイン部の鈴木康平さんにお話を伺いました。 現場事例2:八ツ堀のしみず谷津〜産官学民の力を合わせて人と自然の新しい関係を模索する 再生前は荒れて薮になっていた。 活動で拓けた土地に再生。湿地整備など、作業はすべて人力で行っている。 清水建設がグリーンインフラを通じた地域共創プロジェクトとして取り組んでいる活動の一つが、千葉県富里市の「八ツ堀のしみず谷津」。第4回グリーンインフラ大賞で国土交通大臣賞を受賞した取り組みです。ここでは湿地の保全を通じて地域課題を解決しながら地域の魅力を創出し、多くの人のつながりで笑顔を生んでいます。 清水建設 環境経営推進室グリーンインフラ推進部の松枝健太郎さんと、国立環境研究所 気候変動適応センター副センター長の西廣淳さんにお話を伺いました。 現場事例3:埼玉県川越市の“猛暑と水害に対応した都市型気候風土適応型住宅”〜街の小さな庭の大きな治水機能 施工から1年経った4月の庭。広い縁側から四季折々の植物を眺める楽しみがある。都市の中でこれだけの雨庭ができるという点でも注目度が高い。 埼玉県川越市の市街地に建て直された1軒の住宅。地域に溶け込んだきれいな一般住宅に見えますが、ここもグリーンインフラ大賞特別優秀賞を受賞しています。その秘密は、土中まで作り込まれた雨庭です。水害を防ぎ、猛暑に耐える家づくりには、土をよく知る環境土木と雨庭の知識が生きています。 造園会社としてこの住宅の建築設計の打ち合わせ段階から参加した、栗原造園の栗原直樹さん・薫さんご夫妻にお話を伺いました。 現場事例4:東京都世田谷区の“雨水の流れも観賞できる機能だけで終わらない、住宅の雨庭”〜都市型住宅で地域に魅せる雨庭デザイン 緑化浸透ブロックを含め建物と一体的にデザインされた雨庭全景。 雨庭の図解。 機能面で注目されやすい雨庭ですが、消費者の知名度はまだまだ高くありません。その要因の一つは、一般住宅での事例や、雨庭の模範となるデザインが少ないこと。この課題に向き合って設計されたのが、フレイム一級建築士事務所と、雨水を活用したまちづくりに取り組む団体チームによる、都市型住宅です。 東京都世田谷区の人通りの多い住宅街に2003年8月にできあがった小さな庭のある住宅。その見どころは、屋根のないバルコニーに降った雨水が雨庭へ流れていく経路が見えること。住宅の設計をしたフレイムの金子有太さんにお話を伺いました。 各事例の詳細や取材内容は、「グリーン情報」本誌をご覧ください。 特集:浜名湖花博2024 浜名湖ガーデンパーク会場 多種多様なガーデンを楽しむ 2004年に開催された「浜名湖花博」から20年を記念して、「浜名湖ガーデンパーク」と「はままつフラワーパーク」で開催された「浜名湖花博2024」。正式会場だった浜名湖ガーデンパークでは、4月6日から6月2日に実施され、多くの人が満開の花を楽しみました。 テーマは「人・自然・テクノロジーの架け橋〜レイクハマナデジタル田園都市〜」 天野麻里絵さんと県民の皆さんでつくりあげた並木道「フラワーフィルハーモニー交響花壇」。 浜名湖花博2024のテーマは「人・自然・テクノロジーの架け橋〜レイクハマナデジタル田園都市〜」。人と自然、テクノロジーをつなぐことで、持続可能な社会を前提とした新たな暮らしを創造すること。 庭園・花壇を特別音声ガイドで紹介する「おともたび」や、指定された植物を探すいきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」など、デジタルコンテンツを充実させたほか、ユニバーサルデザインを取り入れた「ユニバーサルガーデン」や、印象派庭園「花美の庭」、石原和幸さんが手がけた記念庭園「汽水園」など、浜名湖花博のために11の庭園を一新。約40万株の植物を新たに植栽しました。 譲り合いで全員が快適なデザインに…「ユニバーサルガーデン」 「ユニバーサルガーデン」では、沿道内に4カ所の車いす待避スペースを確保。人とのすれ違いや切り返しができるようにした。 「浜名湖花博20周年記念事業実行委員会(県部会)」の事業の一つとして、造園家・阿部容子さんが設計した「ユニバーサルガーデン」。年齢や性別、障がいの有無にかかわらず、すべての人がセラピー効果を得られるように「ユニバーサルデザイン」を取り入れています。 東西に細長いガーデンは、西から順に「音」「色」「食」「触れる」「香り」の5エリアに分けられ、それぞれセラピー効果を意識した工夫が詰め込まれています。 ここで阿部さんが目指した「みんなのためのガーデン」とはどのようなものか、バリアフリーとの違いは何かなど、阿部さんの想いはぜひ本誌をお読みください。 新連載:「企業緑地 わが社のみどり自慢」 景観形成や地域交流、環境問題対策などの観点から注目される「企業緑地」。企業によって違う緑地の特徴やこだわりを取材する連載が新たに始まりました。 第1回は、2008年に(公財)都市緑化機構の社会・環境貢献緑地評価システム「SEGES(シージェス)」「そだてる緑」の認定を受けた株式会社グリーン・ワイズ本社事業所(東京都多摩市)を取り上げています。 グリーン・ワイズは1905年に創業(当時は東光園)。植物のレンタルや緑を軸とした地域共生型住宅開発、ランドスケープデザインなど、幅広い事業を手がける「グリーン好き」の会社です。 2018年には屋上庭園がアメリカの環境認証「SITES(サイツ)」で国内初のゴールド認証を取得するなど、長期にわたって評価を受けています。 屋上庭園には約100種類の宿根草が植えられている。年に1回のスプリングカットバックは、社員同士のコミュニケーションの場を兼ねたイベント。 「里山とエディブルガーデン」をテーマとした敷地の様子は、本誌にて写真とともにご覧ください。 業界の最新情報が盛りだくさんの『グリーン情報』 このほか、『グリーン情報』2024年7月号には、園芸店や生産地紹介、エクステリアガーデンの現場で働く専門家によるハウツー・事例紹介、業界最新ニュース、学べるクイズコーナーなど、園芸・ガーデニング業界の幅広く深い情報が満載。ぜひお手にとってご覧ください。 『グリーン情報』のお求めはガーデンストーリーウェブショップへ 『グリーン情報』はガーデンストーリーウェブショップからご購入いただけます↓↓ショップページはこちら。https://www.gardenstory.shop/shopbrand/ct8/
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園芸用品
多肉植物や観葉植物に【フルスペクトル植物育成LEDライト】活用のススメ。その効果とは?
植物育成ライトとは? 基礎知識とその機能 植物育成ライトの目的 植物育成LEDライト(以下育成ライト)の目的は、植物の成長と発育を促進することにあります。波長の強弱が最適に調合された光を照射することにより、植物の光合成を助け、栄養分の生成を促し、植物の成長を調整し、茎や葉、花や果実などの発育をサポートします。また、季節や地域の気候条件に左右されることなく、安定した成長環境を提供してくれるだけでなく、特定の波長の光が害虫や病原体の発生を抑制し、植物を健康に保ちます。このように多くのメリットがあるため、ご家庭から園芸のプロに至るまで、育成ライトは幅広く活用されています。 育成ライトを使うことによって、自然環境とは異なる室内で健康に育つ手助け※をしてくれるわけですから、室内で植物を育てている方はもちろん、多肉植物の梅雨越しや越冬の際の日照不足対策に、ぜひ積極的に使っていただきたいです。※植物が室内で健康に育つには、光のほかに風と温度も重要な要素となります。【風に関してはこちらの記事で解説しています】観葉植物などの栽培に役立つサーキュレーターの使い方をプロが徹底解説! 【波長とは】 この記事では、「波長」という言葉が頻繁に出てくるので、はじめに波長について解説します。 波長とは、1つ分の波の長さのこと。電磁波である光にも波の性質があり、この波長によって光の色が決まってきます。 植物の成長に最低限必要なのは、青色と赤色の光。青色の波長は葉を育てるのに役立ち、赤色の波長は花や実をつけるのを助けてくれます。 近年は青赤のほか、緑色の波長なども成長に役立っていることが判明しており、LED技術の進化もあり、これら単色のみでなく、より複雑な色の波長をミックスして、リアルな太陽光に近づけた、フルスペクトル(後述)というものが主流となっています。植物育成用LEDライトはこれらの波長を組み合わせて、植物の成長を助けるようにできています。 植物育成LEDライトと普通のLEDの違い 育成ライトと一般的なLEDライトの主な違いは、その目的と光の特性にあります。発光させる原理は同じですが、育成ライトは、植物の成長と発育を促進させるために特別に設計されており、特定の波長の光を放射し、光合成や植物の成長に必要な光エネルギーを提供します。一方、一般的なLEDライトは、人間の目に適した光(=可視光スペクトル)の中から特定の波長を選び、照明目的に使用されます。 分かりやすく言えば、何千色とある光という絵の具から、植物が欲しがる色成分だけを抜き出し、パレットで混ぜ合わせたのが育成ライトの光で、人間が快適に生活を営むために目に馴染む色だけをパレットで調合したのが、家庭の照明機器のLEDライトの光です。つまり、両者には光を出すという目的は共通するものの、光の性質を目的ごとに人の手により変えている、ということです。 植物育成LEDライトのタイプ バルブ型 写真の商品はBARREL社製の「NEO TSUKUYOMI」。 バルブ型は、家庭用の電球を交換する時のようにソケットにねじこんで使用します。つまり、使用するには別売りのソケットが必須となります。ソケットにはさまざまなタイプの商品があり、ダクトレールに設置するものや、自由に動くフレキシブルアームとクリップが一体となったタイプのものが主流となっています。照射範囲が限られるため、1灯で1〜3鉢を照らすのに適しています。各メーカー、中出力の10Wタイプ〜高出力20Wのタイプのものを多く販売していますが、使用する植物の光への耐性(即ち直射日光に強いか弱いか)で出力タイプを決めるとよいです。 クリップ一体型 使う場所を選ばないのがこのクリップ一体型タイプ。写真(上)のマンガに出てくる火星人のような商品のほか、Amazonを覗いてみると、一様にクリップ一体型といってもさまざまな形態のモデルが販売されています。カーテンレールや柱など、挟める場所さえあれば手軽に設置でき、写真(上)のようにフレキシブルアームが付いているモデルは、照射したい位置を自由に決められるため、限られた空間を有効活用できます。ただし、クリップやアームの強度が弱いと、電球の重さに負けてうまく照射する位置を固定できないため、Amazon等の通販で買う場合は、商品レビューを参考にするとよいと思います。店頭で手に取って選ぶことができる場合は、クリップ部分やアームの可動部分の動作が硬い商品がおすすめです。 パネル型 パネル型は天井等から吊り下げて使うのが一般的ですが、植物を置くシェルフ(棚)の天板に取り付けて使用する方もいます。照射面積が広いため、複数の植物を置いたり大きな植物に照射した時に、満遍なく光を届けることができます。また、BARREL社製のパネルライト「ROKI」のように、専用のスタンドを用いることで、パネルライトをスタンド型として楽しむこともできます。 写真の商品は「ROKI」を別売りの「アイアンライトスタンド」にセットアップしたもの。 パネル型は発光面の面積により照射範囲が異なるため、1灯(1パネル)でどの程度の範囲の植物を照らせるのか、商品スペックを事前に確認しておく必要があります。 スタンド一体型 写真の商品はBARREL社製のスタンドライト「YEW(ユー)」。 スタンド一体型は置き場所さえ決めればすぐに使えるため、育成ライト初心者の方もディスプレイのイメージがしやすく、最も使い勝手がよいタイプです。高さ調節があるタイプは、照射する植物の大きさによって照射の強弱をはかれるため便利です。ただし、基本的にスタンド型は照射面積が狭いため、1灯で3〜5号鉢くらいまでの植物を1鉢照らすぐらいの用途に限られます。スタンド一体型は見た目がとてもシンプルなので、うまくインテリアに取り入れれば、植物の存在感を高めながら空間を有効活用できます。 植物育成LEDライトの選び方 対象とする植物で種類を選ぶのがベスト 多肉植物 サボテンやユーフォルビア、パキポディウムなど、ドライで温暖な環境を好む多肉植物たちにとって、ジメジメした梅雨や冬の寒さは大敵。屋内に取り込めばこれらを凌げますが、その間は植物にとって日照不足にならないの? その問題を解決してくれるのが育成ライト。7号鉢(直径21cm)くらいまでの植物ならバルブ型1灯でOKですが、複数鉢ある場合はもう2〜3灯増やすか、あるいは広範囲を照射するパネル型を吊って一気に照射するのもよいです。 観葉植物 オリーブは本来は屋外管理の植物だが、育成ライトを使用すれば屋内でも観葉植物としてバランスよく育てることができる。 Pix: barrel.plantlight/Instagram 常に屋内で管理する観葉植物は、部屋の向きによっては満足な日照を得られないことも。お日様が好きだけど、過度な太陽光が苦手な観葉植物と育成ライトの相性は抜群です。小さいガジュマルなどには小出力のスタンド型で可愛くディスプレイすることもできますが、高さが1mを超えるようなゴムの木などには、天井にダクトレールを設置し、スポットライトタイプで出力が高めの育成ライトで照射したりすることで、見栄えもショールームっぽくなりますし、何よりもバランスのよい樹形に育ってくれます。ただし、植物との照射距離や角度によっては、育成ライトの照射が強すぎて葉焼けを起こす場合もあるため、取扱説明書に記載されている「推奨照射距離」などを必ずチェックしてからお使いください。 水生植物 写真の商品は写真の商品はマリンアクアリウムインスタグラマーの@_ichistarium_氏が監修したBARREL社製「SUSANOO」。 テラリウムなどで楽しむ水生植物。水槽内の水草の成長にも育成ライトが活躍してくれます。水草など、水中の植物を綺麗に魅せるためには、各社、色味などの面で工夫をしているようですが、水中は赤などの暖色光よりも、青などの寒色光のほうが光が届きやすく、また水中の色も綺麗に見えるため、フルスペクトルで青が強めのタイプの育成ライトがおすすめ。パネル型やバルブ型などさまざまなタイプの商品が販売されており、20〜45cmの水槽で1灯が目安となりますが、小型の水槽には小型のバルブ型をおすすめします。なぜなら、テラリウムは光が強すぎると苔や水草も葉が焼けやすいので、小型のもので調光できるタイプや、リフレクター(反射板)を取り替えることで光を弱くするなど、小型のテラリウムには光量の調整ができるタイプのものを選びましょう。 家庭菜園 Pix:OMfotovideocontent/shutterstock.com 家庭菜園で育成ライトを用いる場合は、光合成の効率を重視したスペクトルの育成ライトがおすすめ。具体的には、赤色660nm付近の波長が主体になったライトが最適です。いわゆる、点灯するとピンク色になる育成ライトですね。 Pix:Zapp2Photo/shutterstock.com 市場に出ているカイワレや豆苗、葉物野菜など、工場で大量生産する野菜の多くは、葉や茎の成長速度を高める赤色波長と青色波長をミックスしたピンク色の育成ライトを照射し、高率重視で生産しているケースが多いんですよ。これにならい、家庭菜園にもピンク色の育成ライトを用いることで高い収穫率が期待できます。 果樹花木 収穫が楽しみな果樹や花木。屋外管理の植物も育成ライトを用いることで、収穫量や開花率のアップが期待できます。特に、日照条件の悪い場所に植えてある果樹花木には相性がよいです。ただし、屋外で使用するには、防水仕様の屋外用植物育成LEDランプであることが必須となります。目安としては、前述の家庭菜園でも用いる600〜660nm付近のスペクトルが開花や結実に大きく影響する波長域となるため、購入する際はこの部分の波長域が強い育成ライトを選ぶとよいでしょう。 BARRELが販売している完全防水仕様の育成ライトWAP-SUN-20W(写真上)。ただし、ソケット部分は防水ではないため、防水用の受け具を使用するかソケットが濡れない環境での使用が前提となる。 照明の色はさまざまだがインドアグリーンにはフルスペクトルがおすすめ 市販の育成ライトの光源は、大きく分けて、太陽光色(白色系)、電球色(暖色)、ピンク(青色単色球と赤色単色球のMIX)の3色があります。この色の違いは、前述のようにスペクトルによって表され、太陽の光の色に近ければ近いほど太陽光のように白くなっていきます。 Pix:JOHN CHEESEBURGER FOTOG. 白といっても、単純に白い色ではない 確かに太陽の光は白く見えますが、白といっても単純に白い色というわけではなく、可視光線や紫外線、赤外線など、太陽から地球に届くさまざまな光や電波の波長がミックスされて、あのように白く見えるのです。その中でも私たち人間が目で見て唯一、色として判別できるのが「可視光線」。可視光線が網膜を刺激することにより、脳が波長ごとに色を判別しています。 この可視光域の色すべてが大なり小なり含まれた波長のことをフルスペクトルといい、鑑賞目的の園芸、即ちインドアグリーンではこのフルスペクトル仕様の育成ライトがおすすめです。ではなぜフルスペクトルが最適なのか?次項では、フルスペクトル育成ライトを業界で初めて作ったBARREL社に、フルスペクトルに関しての解説と、フルスペクトル植物育成ランプを選ぶうえでのコツや注意点を伺いました。 BARRELに聞く、フルスペクトルってそんなにいいの? じゃあ、どうやって選ぶの? 解説:株式会社BARREL代表取締役 大門慎也氏 なぜフルスペクトルがよいのか? フルスペクトルとは、400~750nmの可視光領域(光を目が認識できる領域)のすべての波長を含んだ光を指します。記事前半でも解説されているように、植物は赤と青の光があれば基本的な光合成は行うことができます。この2色は、葉や茎を作り上げるのに必須な光だからです。そのため、以前は赤色の単色LEDと青色LEDを組み合わせて同時に発光してピンク色光になるLEDライトが育成ライトの定番でした。 イメージ(実際にBARREL社が販売していた商品ではありません) しかし、赤と青の二色では、光合成の「量」はまかなえても、「質」までカバーすることはできません。人間に例えれば、酸素と水さえあれば生きていくことはできますが、健康に生きていくためには、各種ビタミン群やカルシウム、鉄分など、さまざまな栄養素を取り込まなければなりません。植物にとっての光も同様で、赤と青以外にも、黄色や緑、オレンジなど、さまざまな波長の光(=可視光線)があり、それらの光が混ざり合った光線を浴びることで、植物はより「質の高い」光合成を行うことができ、健康に育つことができます。こういった多様な波長の光の集合体こそが「太陽光」であり、それを物理的に解析したものがフルスペクトルです。そして、そのフルスペクトルをLED技術に応用したものが、フルスペクトル植物育成LEDライトです。 言ってみれば、フルスペクトルとは、光の世界のマルチビタミンのようなものですね。そしてフルスペクトルLEDは、育成ライトを購入するうえでの一つの目安だといえます。 フルスペクトル光源が植物に与える影響 フルスペクトル育成ライトは、太陽光の成分を入念に研究して作り出された光です。さすがにリアル太陽から放射される生の太陽光にはエネルギーの「量」の面では敵いませんが、「質」の面では、植物の成長にとって必要な光の要素がちゃんと盛り込まれているため、使用することで太陽光下と遜色ない成長の効果を得ることができます。 植物が受ける影響はフルスペクトルの調整により異なる フルスペクトル光源には商品ごとに調整が施されており、それぞれに特性があります。例えば弊社製品を例に取ると、青の波長が高めのAMATERASなどは、エネルギーの高い青色波長が植物の葉にストレスを与えるため、植物はそれに対し防御反応を取るために、必然的に葉が厚くなったり、硬くなったりします。面白いもので、植物にとっては迷惑なものが、観賞する人間にとっては結果的に葉が引き締まった樹形になるなど、都合よく作用するのです。観賞面だけでなく食用面でも、レタスなどの葉物野菜に人工光源を用いて作る際に、この作用が応用されています。また、イチゴなど一部の果物もこの作用で糖度をコントロールしたりしています。 例:AMATERASのスペクトル。可視光域を含んだ光の中でも青の波長が強いことが分かる。 また、TSUKUYOMIのように、赤色の波長が高めに調整してある場合は、光合成が促進され、株全体の成長に大きく作用します。これは、植物の中にある葉緑素(クロロフィル)が赤色の光を効率よく吸収するため、成長に欠かせないエネルギーへの変換効率が高まるからです。 光源の色の影響を受けないマニュアルホワイトバランス設定のもとで撮影。光のエネルギーが柔らかなTSUKUYOMI(左)は光源が赤みを帯びているが、植物の見え方はAMATERAS(右)よりもナチュラルだ。 このため、AMATERASは樹形を自分好みに作り込みたい園芸上級者に適しており、TSUKUYOMIは植物をバランス良く育てたい初心者を含めたすべての方に適しています。このように、フルスペクトルでもその中の色の波長の強弱により、植物が受ける影響が微妙に異なるため、色の強弱や質にも注視し、用途に合ったライトを選ぶとよいでしょう。 BARRELの主力商品、NEO TSUKUYOMI(左)と同社の名を世に知らしめたモニュメンタルな名作AMATERAS(右)。写真の2つは筆者所有のもので、現在のAMATERASはNEO TSUKUYOMI(20W)のデザインと同じく放熱フィンが樹脂部まで伸びている。 何よりも、植物が最も美しく見える BARREL社屋では、商品開発と研究のため設置された無数のフルスペクトル育成ライトが、煌びやかに植物たちを照らして出しています。そのどれもがとても美しく、屋外の自然光下で見るのと変わらない色彩で植物たちが視界に飛び込んでくるのが分かると思います。 綺麗に魅せるには「演色」にも注目 育成ライトに限らず、ほとんどのLED照明器具にはパッケージに「演色性(Ra)」という値が記されています。これは、その照明機器が、自然光が当たったときの色をどれだけ再現しているのかについて、JIS規格に定めた数値で表しているのですが、最大値が100(=自然光と同等)なので、AMATERASのRa96と、TSUKUYOMI、YEW(スタンドライト)のRa97は、ほぼ自然光下と同等に植物たちを照らすことができます因みに、一般的な蛍光灯はRa50〜60です。 高価なものがよいのか、安価なものは良くないのか? 弊社がAMATERASを作ったときは、園芸の世界では「植物育成ライト」という言葉自体がまだなくて、Amazonで販売を始めたときも、どのカテゴリーに商品を置いたらよいのかがわからず、「ペット」など、かけ離れたところに登録をして販売していました(笑)その後、育成ライトも一つのジャンルとして定着し、現在は各社とも活況を呈しており、値段の面でもチョイスの幅が広がったのは消費者には大変好ましいことだと思います。ではその中で、値段による優劣はあるのか?これは、あると思います。弊社でも後続他社製品を調査分析したりしますが、主力商品のAMATERASやTSUKUYOMIに関していえば、光源の開発に対しては植物と光の専門家(kumanomi.360氏)が監修していて、お互い納得がいくものができるまで一切妥協はしなかったため、植物のナチュラルな見え方に関しては先駆者であると自負しています。また、熱を持ちやすい電源部に関しても一切の妥協をせず開発に時間を費やしているため、AMATERAS/TSUKUYOMIは後続他社製品に比べて圧倒的に熱効率がよいと思います。安価な製品というのは、この電源の部分で性能が不安定なものが多いようですね。 入念な設計が求められる電源部分。 LEDは一般的に高寿命を謳っていますが、電源部の動作が安定していないとその寿命も短縮されます。また、LEDは今までのフィラメントを用いた電球とは異なり発光部のみの交換ができないため、LEDが発光しなくなった場合は即ち製品自体の交換が必要となります。家電製品は熱を持てば持つほどネルギー効率が悪くなるため、それは必然的に電気料金にも跳ね返ってきます。もちろんAMATERASも長時間点灯すれば筐体が発熱しますが、12時間点灯し続けても、触っていられないほど熱くなることはありません。基本的に育成ライトは8〜12時間の連続点灯を推奨していますので、電源部の安定性は育成ライトの性能を見る上で、重要なポイントと考えていただければと思います。BARRELはすべての製品に対し、これら信頼性の担保を家電製品としては異例の3年保証(完全無償修理)で行っているので、使用時間で考えれば価格以上のパフォーマンスがあると考えています。 植物育成ランプは、照射する、ということだけで考えれば、値段の高い安いに関わらず一定の効果は期待できるものです。しかし、「高品質な光をどれだけの長い期間照射し続けることができるか」「その期間をどう担保してくれるか」というところの指針として、価格は目安になると思います。そうした点も考慮しつつ製品情報やカスタマーレビューなどを読むと、自分にとってマッチする商品がどれかが見えてくると思います。 パワーで選ぶのは避けよう 育成ライトを選ぶ際、単純にハイパワー=よいとは考えないでください。植物はそれぞれ光を取り込む量が決まっており、過剰な光は植物にダメージを与えます。これを光阻害といい、光阻害が起こると植物は成長が鈍化し、最悪の場合は枯れてしまいます。光阻害を防ぐ意味でも、育てる植物の自生地での環境などを事前にネットなどで調べ、植物の光の耐性を考慮し、それに合わせたライトのパワーを選びましょう。一般的には、真夏の直射日光でも育つ植物には照射パワーが高めのライト、直射日光に弱い観葉植物などには照射パワーが中程度の育成ライトが向いています。 照射パワーが高めのライトは、植物の吸水と蒸散のサイクルも早めるため、水やりの頻度にも注意が必要です。 照射パワーの調整は、付属のリフレクターで可能 ライトの照射パワーは、リフレクター(反射板)を取り外して光を拡散させたり、ライトを植物から離して使用するなど、照射距離でも調整できます。 銀色に輝く部分がリフレクター。黄色い丸い部分がLED発光部。 ちなみにリフレクターを付けたり外したりするのは至って簡単。 下の画像は、リフレクターを付けた状態と外した状態を表したものですが、付けたものは中心部に照射パワーが集約されている様子が分かり、外した状態は照射が拡散され、広範囲に柔らかな照射が行われていることが分かります。 初心者の方は、AMATERASのような照射パワーが高めのライトをこのように調整しながら使うより、まずはTSUKUYOMIなどの照射パワーをバランスよく中程度で抑えたライトで慣れたほうが安全です。 慣れればハイパワーライトで樹形を作り込むことも 植物の中でも、サボテンや塊根植物、盆栽などは、ある程度の外的ストレスを与えることで、樹形が引き締まり、葉の密度がより高くなるなど、荒ぶった感じになります。 BARREL社の商品テストルームでも盆栽を用いた検証が行われていた。 育成ライトに慣れた方の中にはこの性質を活かし、パワーが高めな育成ライトを用いて照射距離や水やりのタイミングを細かく調整するなど、経験と技術を駆使して好みの樹形を作り上げる方もいます。育成ライトは、出力ごとのクセやコツさえ掴むことができれば、さらに高度な園芸の楽しみ方もできます。 発芽したてや幼苗など、小さい株には低出力のほうがベスト。成株に至る前の小さい株はストレスに弱いので、光阻害を予防するためにも出力弱めのタイプで優しく育てましょう。 LEDライトは省エネ LEDライトはエネルギー効率がよく、電気代も比較的安いです。例えば、光のエネルギーが高めのAMATERAS(20W)を例に取ると、1日12時間使用しても、月に約263円、年間で約3,156円です。育成ライトは少ない電力で効率的に光を供給できるので、とても省エネなんです。 BARRELの植物育成LEDライト商品紹介とご購入 BARRELとは BARRELは2016年創業。元農業大学教授の監修のもと、家庭菜園用育成ライトの販売からスタート。発足当時は、吸収スペクトルの中で最も効率のよい、青の特定波長と赤の特定波長を組み合わせた、いわゆるピンク光タイプのLEDを販売。しかし、家庭から漏れるピンクの光に対し改善を模索し、改めて開発したのが、高い評価を得た「SUNシリーズ」。その成果を踏まえ、水中のスペクトルを意識して開発したAMATERASを2008年に発表。テラリウム愛好家のみならず、ビザールプランツマニアからも熱狂をもって迎え入れられる。AMATERASはそれまで画一的だった育成ライトに革命を起こし、現在もBARRELの主力商品として、多くの植物愛好家たちから支持を受けている。 BARREL社製植物育成LEDライトの主なラインナップと特徴 BARREL社の育成ライトの特徴は、すべての製品がインテリア性も考えてデザインされていること。育成ライト兼フロア照明として使うと、インテリアも一層オシャレにブラッシュアップされます。特に、AMATERASとTSUKUYOMIの現行バージョンはデザインも一新して、よりインテリア性が増しています。[大門さんが解説: AMATERASとTSUKUYOMIのニューデザイン] 商品によって光の色味(色温度)が異なるため、下図色温度表もご参照ください。 AMATERAS 植物愛好家の間では言わずと知れたBARREL社の顔ともいえる「AMATERAS」。フルスペクトルLEDの植物育成ランプの先駆けとして、圧倒的なシェアを誇っています。AMATERASが起こした革命は、多くの後続メーカーがAMATERASの類似品を販売していることもその一つ。多くのフォロワーを生み出すのは、それ自体がいかにAMATERASがメインストリームにあるかを証明するものですが、後続メーカーの製品と決定的に異なるのは高品質なスペクトルと高耐久性。BARREL社のスペクトルの要求は通常の基準よりも高く、植物はもちろん人にとっても心地のよいスペクトルに調整する技術を担保するために厳格な基準を設けています。このため、多肉植物などが徒長しにくくなる特性を持っています。また、家電製品の心臓部ともいえる電源部の設計にもこだわり、現行バージョンの「NEO AMATERAS」では電源内部のパーツも、より高耐久の部品へとアップデートを行いました。 【難易度】 光のエネルギーがやや強いため、照射距離を調整しながら樹形を自分の感性でコントロールしたい園芸中〜上級者向け。 【最適な植物】 サボテン・塊根植物(コーデックス)・アガベ・他多肉植物全般・水棲植物・観葉植物※※観葉植物に使う場合は葉焼けを防ぐためにも60cm以上照射距離を取ることを推奨。AMATERASはPPFD値という、植物が光合成を行うために必要な光の量の値を、綿密に検証したうえで設計をしているため、1m離しても十分に効果を得られます。 ●ご購入はこちらから TSUKUYOMI 「TSUKUYOMI」はAMATERAS同様、kumanomi.360氏監修のもと設計された育成ライト。フルスペクトルLEDの赤色成分を高めているため、AMATERASよりもマイルドな明るさが特徴です。照射した時の植物の見栄えもAMATERASよりも柔らかな感じで、屋外の自然光下で見ているような、よりナチュラルな雰囲気を室内で楽しむことができます。現行バージョンの「NEO TSUKUYOMI」では電源内部のパーツも、より高耐久の部品へとアップデートを行いました。外観もこだわっていて、基本的なデザインはAMATERASを踏襲しながらも、ホワイトモデルもチョイスできるため、インテリアとの親和性がより高くなりました。 【使用雑感】 BARREL社から商品が届き開封し手に持った瞬間、良質な素材で作り込まれた感触は大人の所有欲をくすぐってくれました。実際に照射すると、柔らかな春の陽射しの中で植物たちを見ているような雰囲気が醸成されます。確かにこのマイルドさは、カリっとしすぎていてリビングルームでの使用には好みの分かれたAMATERASに比べ、人の住空間にナチュラルに馴染む光のため、植物育成兼フロアランプとして使用すると、とてもおしゃれだと思います。 筆者宅(写真上)。TSUKUYOMIの光により植物たちのインテリア性が昇華するため、これだけの量の植物をダイニングテーブルの脇に置いても逆にそれが室内の景観に馴染んでいるのは、まさにTSUKUYOMIマジック。 【難易度】 初心者から上級者まで、幅広い層で育成ライトを楽しめます。 【最適な植物】 サボテン・塊根植物(コーデックス)・アガベ・他多肉植物全般・水棲植物・観葉植物 ●TSUKUYOMIのご購入は下記ガーデンストーリーWebショップで!ただいま期間限定で500円OFFクーポン配布中です! NEO TSUKUYOMI LED 20W(植物育成ライト) ホワイト/ブラック【BARREL】https://www.gardenstory.shop/shopdetail/000000000194 TSUKUYOMI 10W(植物育成ライト) ホワイト/ゴールド/ブロンズ【BARREL】https://www.gardenstory.shop/shopdetail/000000000193500円引きクーポンコード(有効期限:2024年10月31日):GSbarrel500※上記クーポンコードを、「1.お届け先の入力」画面の「クーポンコードの入力」欄にご入力ください。 STAND LIGHT「YEW」 スタンドライト「YEW(ユー)」は、テーブルサイズのテラリウウムや植物をお気に入りの場所で育てられるように、コンパクトな設計で開発された育成ライト。手軽に移動できるため、その日の気分次第で、普段はリビング、来客の際は玄関など、思いのままの場所で植物をディスプレイできるのがYEW最大の魅力です。ミニマルなデザインで、植物をシンプルに主役に据えつつも、ライトカバーに四角目のローレット加工(ギザギザ加工)が施してあるさりげない主張にくすぐられます。お気に入りの1鉢を美術品のようにディスプレイしたい、という方は間違いなく満足できると思います。性能も申し分なく、調光機能がついているのでどんな植物にも対応できます。光の量を表すPPFDが470μmol/㎡sという数値は植物を順調に育むには十分な値で、消費電力が7Wと、光量MAXで1日12時間使っても1カ月あたり79円というのは、家計にもかなり優しい育成ライトです。 【難易度】 初心者から上級者まで、幅広い層で育成ライトを楽しめます。 【最適な植物】 サボテン・塊根植物(コーデックス)・アガベ・他多肉植物全般・4号鉢以内に収まる小型の観葉植物 ●YEWのご購入は下記ガーデンストーリーWebショップで!ただいま期間限定で500円OFFクーポン配布中です! YEW-7W(ユー)(室内太陽光LED スタンドライト) ホワイト/ブラック【BARREL】https://www.gardenstory.shop/shopdetail/000000000195500円引きクーポンコード(有効期限:2024年10月31日):GSbarrel500※上記クーポンコードを、「1.お届け先の入力」画面の「クーポンコードの入力」欄にご入力ください。 HADES HADESは天井のダクトレールにセットして照射する、ちょっと大型の育成ライト。外観デザインは至ってシンプルで、天井に並べた時に植物との調和が生まれるように、筐体を石目調に仕上げています。45W-5000Kと45W-3500Kの2種類のラインナップがあり、5000Kモデルはちょっとパワーが強めのフルスペクトルLEDを搭載。3500Kモデルは5000Kモデルに比べ白色光成分が抑えられているため、ショールーム、美容サロン、クリニックなど、柔らかめな照明を好む空間で愛用されています。天井に取り付けることを想定して設計しているため、2〜3m離れた遠距離照射でも十分な光量を届けることができ、12°と45°の2タイプのリフレクターが付属しているので、距離に応じて付け替えることができます。専用アプリを用いてスマホで調光、タイマー、ON/OFFのスケジュール管理ができるのも魅力です。 【難易度】 45W-3500Kモデルは初心者から上級者まで、幅広い層で育成ライトを楽しめます。45W-5000Kモデルは照射パワーが強いため中〜上級者向け。照射する植物の性質に応じた適切な距離でご使用ください。 【最適な植物】 中〜大型の観葉植物、大型の柱サボテン、大型の塊根植物(コーデックス)など、比較的大きな株。 ●ご購入はこちらから PANEL LIGHT 「ROKI」 「ROKI」の魅力はなんと言っても照射面積の広さ。1灯で、3〜4号鉢程度の大きさの植物なら5〜6鉢に満遍なく光を届けることができるのは、いくつものコレクションを持つプランツマニアにとっては気になるところ。その秘密は独自開発のレンズにあり、このレンズを通すことで植物に柔らかい光が届き、近距離でも葉焼けを起こしにくくなっています。 外観と設置方法にもこだわりが。外観は既存のパネルライト型育成ライトでは考えられないような薄さを実現し、ブランドが表記された金属プレートが取り付けられていることで、アンティークな雰囲気も醸し出しています。 設置方法は、吊り下げのほか、別売りの専用スタンドを使用すれば、写真上のようにスタンドパネルライトとしても使用できます。このスタンドバージョンが個人的には激推しですね。調光機能がついていて、痒いところに手が届き所有欲も十分に満たしてくれるパネルライトです。 【難易度】 初心者から上級者まで、幅広い層で育成ライトを楽しめます。 【最適な植物】 サボテン・塊根植物(コーデックス)・アガベ・他多肉植物全般・水棲植物・観葉植物 ●ご購入はこちらから ●別売りのアイアンライトスタンドはこちらから 「AMATERAS/TSUKUYOMI」の設置と使用方法 「AMATERAS/TSUKUYOMI」の設置に必要なもの AMATERASもTSUKUYOMIも、目的こそ違うもののいわゆるLED電球なので、給電するためのソケット(一般的なE26タイプ)が必要です。BARREL社製のソケットにはさまざまなタイプのものがあるので好みに応じて選ぶことができます。 最も使い勝手がよいのはクリップタイプソケット。どこにでも挟めるので場所を選ばない。写真には写っていないが、コードにはON/OFFスイッチが付いている。●ご購入はこちらから ブラックモデル / ホワイトモデル / シルバーモデル / ステンレス&クロームメッキモデル 天井やシェルフなど、照明用のダクトレールが設置されている場合はこのダクトレールタイプソケットも選択できる。●ご購入はこちらから ブラックモデル / ホワイトモデル 115〜184cmで高さ調節のできるフレキシブルアームスタンドは、角度も変えられるため、どんな植物にも使える。デザイン性も高く、植物をシンプルに引き立ててくれるスグレモノだ。●ご購入はこちらから ホワイトモデル / ブラックモデル フロアーランプスタンドはミニマルなデザインが◎AMATERAS/TSUKUYOMIのマジックが、植物を美術品の域に昇華させる。●ご購入はこちらから 高さ74cmモデル / 高さ54cmモデル ※色は商品ページ内で選択できます。 「AMATERAS/TSUKUYOMI」の効果的な設置ポイントと、おしゃれな設置方法 効果的な設置ポイント 植物をバランスよく成長させるには、真上からの照射が最も効果的。ダクトレールやスタンドを用いればスマートに解決しますが、ない場合はDIYで天井にダクトレールを設置したり、突っ張り棒を設置するなどすればリーズナブルに設置環境を整えることもできます。また、ダクトレールやソケットが予め設置されたデザイン性の高い植物観賞用のシェルフ(棚)などを用いると、スタイリッシュさが際立ちます。 参考商品 https://limironcraft.com おしゃれな設置方法 写真はBARRELの本社屋ですが、やはり専用のスタンドを使うとおしゃれにキマりますね! 全景(写真下)。ここは本社の応接室兼商品試験スペースですが、こんな居室、憧れですよね! 下の動画は筆者宅ですが、Amazonで購入した長めのフレキシブルアームソケットをカーテンレールに設置しています。 一般的なカーテンレールは耐荷重10kg。1本あたり(ライト+フレキシブルアーム)が約600gなので、あと2〜3灯設置しても余裕です。基本、屋外栽培のため、冬越しのときと撮影日のような梅雨の長雨のときしかここには置きませんが、フルスペクトル光はご覧のように見栄えもよいので、来客時にはゲストにもこの美観を楽しんでいただいています。 AMATERAS/TSUKUYOMI Q&A 下記FAQに、そのほかの使用方法やメンテナンスに関して明記しているので、ご参照ください。 Instagramで楽しもう! AMA/TSUKUと植物とインテリア 巷のアマ/ツクユーザーはどのように植物とインテリアを楽しんでいるのか、Instagramをのぞいてみましょう。 boncyubonsai boncyubonsaiこと中尾浩之さんは、盆栽にAMATERAS(20Wタイプ)を使用。壁に当たった灯が台座の穴から漏れ、盆栽がまるで浮世の月に照らされているようにさえ見えます! じつは中尾さんは、知る人ぞ知る「情景盆栽作家」で、あの伝説の人気番組TVチャンピオンの「箱庭王選手権」でチャンピオンに輝いた実力の持ち主なんです。そんなプロにも愛用されているのは、まさにAMATERASの信頼の証。中尾さんの運営する「インテリア盆栽工房Bon Cyu」の詳細はコチラから。 sukesou / ateliershima (写真左)sukesouさんは、無数のティランジア(エアープランツ)をダクトレールに設置したTSUKUYOMI6灯で照射。ライトの白いボディーが白壁に馴染みます。普段は屋根付きのテラスで屋外管理をしているそうですが、この日は台風のため屋内避難したのだとか。まさにそんなときこそ育成ライトの出番。それにしても素晴らしいコレクションです! (写真右) 茨城でシルバージュエリーの製造販売をしているateliershimaさんこと、アトリエ・シマさん。シマさんの作る作品は、数々の著名雑誌でも取り上げられた実力派。倉庫内装を英国風に改装したアトリエで、まるで孤高の如く座すアガベをAMATERAS(20Wタイプ)が頭上から照らす光景は、“大人の不良”が集う場を盛り立てます。スタンドのチョイスもセンス抜群ですね! アトリエ・シマ詳細はコチラから。 katamari.28 katamari.28さんは、温暖な気候の瀬戸内海に面した場所で、パキポディウムの生産を手がける、まさに筋金入りのコーデックスフリーク。イベントなどでは出店し、カフェコーナーでは趣味の珈琲も味わえるのだとか。写真のダクトレールに設置した3灯のTSUKUYOMI(20Wタイプ)で照らし出されたグラキリス群は、どれもマニア垂涎のお宝級。TSUKUYOMIから漏れる光のラインが、この空間を特別なショールームにしているようにさえ見えます。 投稿時は休眠期でしたが、現在はこんな感じに可愛らしい葉が生い茂っているそうです。 取材後記 お話しを伺った大門さんはBARRELを創業する前、全く異業種のサービス業をされていたそうで、その時に店舗で育てていた植物が、ことごとく購入時より格好悪くなり元気がなくなっていくのを見ていて、その原因を調べていたときに出会ったLED野菜工場がBARREL創業のヒントとなり、原点に。そして大門さんは言います。「一番よいライトというのは、出力が低くても安定した動作を保証するライト。そんなライトは、家庭にも優しいし植物にも優しい。」この一言が、この記事の答えと言えるのではないかと思います。取材をしていてふと思い出したのは、AMATERASを初めて購入した時に外箱の端に記載されていた「その光は、太陽と同格であること。」というキャッチフレーズに、これからこの光を当てる植物がどう育ってくれるのかワクワクしたこと。これからも私たち植物愛好家のワクワクを作り続けてください。