ガーデンストーリー編集部
ガーデンストーリー編集部の記事
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ストーリー

「庭は結果よりプロセスを楽しむ場所」―女優・黒谷友香の庭づくり時間Vol.4|黒谷流・庭づくりの極意
黒谷流! 庭づくりを楽しみながら続けるための4つのコツ 前の回(Vol.3)で黒谷友香さんが語っていたように、庭は一度作って完成ではなく、長く付き合っていくもの。続けるからこそ見えてくる景色があります。 絶賛庭づくり奮闘中の黒谷さんに、自身が考える“庭づくりを楽しみながら続けるためのコツ”を伺ったところ、4つの答えが返ってきました。 ①失敗を恐れない! とにかくやってみる 庭づくりには失敗がつきもの。植物が枯れたり、デザインがうまくいかないこともあります。でも、それも経験のひとつ。 「まずはやってみること。失敗があっても次に生かせる場があるんです」 ②自分が楽しむことを忘れない 作業中は大変でも、振り返れば楽しかったと思える記憶が残ります。成果を楽しみにするだけでなく、庭づくりの過程でも自分の気持ちが動く瞬間を大切にするのが続ける秘訣。 「庭は結果だけでなく、プロセスを楽しむ場所。だからこそ長く続けられます」 ③つながりを楽しむ 庭づくりは花や木そのものだけでなく、日常の暮らしにもリンクして楽しみをくれます。例えば、花柄のカップ&ソーサーや洋服、家具などが気になるようになったり、暮らしの中に自然を感じるセンサーが働くことで、喜びも増えていきます。さらに、黒谷さんは庭に息づく微生物や生き物を通して“自分も自然の一部”だと実感するようになったそうです。 「自然とのつながりに気づくと、毎日がもっと豊かになります」 ④格好から入るのも大事 お気に入りの庭道具や服を用意することで、やる気もアップ。こだわりのハサミやグローブなど、使う道具次第でテンションも効率も上がり、安全性にも影響します。 「自分のお気に入りや自分なりのこだわりがどんどん増えていくのも、ガーデニングの楽しみのひとつかもしれません」 誰でも始められる「自分の庭」 これからガーデニングを始めようとしている方や、始めたいと思いつつ踏み出せない方へ、黒谷さんからメッセージをいただきました。 「ちょっとでも興味があったら、とにかく行動してみることです。道具でも植物でも、まずは1つ買ってみるとか、イメージの写真を集めて携帯にストックしてみるとか…。失敗してもいいんです。ちょっとでも行動することが次につながります」 黒谷さん自身の“マイファーストガーデニング”は、上京したての19歳の頃、一人暮らしのマンションのベランダに好きな雑貨を少しずつ置き始めたこと(Vol.1参照)。いつまでも忘れられないその“初めて”の体験や、その時の楽しいと思った気持ちが、今につながっていると言います。 「今日の撮影で、シェードガーデンづくりを手伝ってくれたスタッフの女の子は、植物の苗を土に植え込むのは初めてだって言っていました。彼女にとって今日はデビューの日。その初めての体験は彼女の中で忘れられない思い出になって、このシェードガーデンにも愛着を持ってくれると思うんです」 スタッフの女性にとって、きっかけは仕事だったとしても、場所が自分の庭でなかったとしても、土いじりという行動ができたことは、次の何かにつながるかもしれません。少なくとも何もしたことがなかったときよりは、第一歩目の体験が自信になっているはずです。 「居場所とか、心の拠り所となってくれるのがガーデニング。男女問わず何歳からでも始められ、何歳になっても続けられるのもガーデニング。いい運動になって健康維持にもつながります。まだ踏み出せていない多くの方にも、少しずつ行動を重ねて、気持ちを注げる自分だけの空間を見つけていただけたらいいなと思います」 『友の庭』の植物たち〜夏編〜 3月から本格的に庭づくりを始めて約5カ月。真夏の太陽に照らされた8月の『友の庭』では、猛暑を凌ぐように色とりどりの植物が華やかに咲き誇っていました。 その一部を写真でご紹介します(全て2025年8月13日撮影)。 ルドベキア(開花期:7〜10月) サルビア(開花期:6〜11月) オカトラノオ(開花期:7〜8月) カラミンサ(開花期:5月中旬〜11月上旬) バラの花壇(開花期:5月中旬〜6月上旬、6月中旬〜11月 ※品種による) クサギ(開花期:7〜9月) バーベナ(開花期:5月中旬〜11月上旬) ブルーベリー(収穫期:6月〜9月上旬) エキナセア(開花期:6月中旬〜8月) レモングラス(収穫期:6〜10月) ミントガーデン:アップルミント、ペパーミント、パイナップルミント、モヒートミント(収穫期:4〜10月) ローズマリー(収穫期:4〜11月 ※冬も少量なら可) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ここまで4回にわたって、黒谷さんが挑む庭づくりと番組『黒谷友香、お庭つくります』のご紹介をしてきました。 この庭は黒谷さんにとって、 「自分を受け入れてくれる場所、みんなの想いが入っている豊かな場所、そして五感を刺激してくれる場所」 女優として立つ舞台とはまた別の、ありのままの黒谷さんに輝きを与えてくれるもう一つの大切なステージなのです。 ぜひ、番組を通して『友の庭』の成長を見守り、そして一緒にガーデニングを楽しみませんか? これが私の愛用ガーデニングツール! ④ 〜寄せ植えボックス〜 黒谷さんご愛用のガーデニングツールのご紹介第4弾は、寄せ植えボックス。ガーデンDIYプロデューサーのERIさんの指導を受けながら、黒谷さん自身が作り、アンティーク調に色付けしたものです。 このボックスの取っ手は、5年以上前にお気に入りのショップの閉店セールで思わず買ってしまったもの。いつかどこかで使う! と想像して、こういうアンティークのものをついつい集めてしまいがちなんだそう。やっと使えるチャンスが来ましたね。大きさも風合いもぴったりです。 寄せ植えボックスとして制作しましたが、普段はインテリアとしてそのまま飾っています。 制作時は寄せ植えボックスとして飾っていました。※提供写真 ちなみに、庭につながる建物壁面に埋め込まれたステンドグラスも、以前気に入って購入したもの。この家のこの場所にぴったりとハマり、「買っておいてよかった!」としみじみ思ったそうです。 黒谷さんの後ろにあるグリーンのステンドグラスが、以前から持っていて、この場所にぴったりハマッたというもの。※提供写真 次回の『黒谷友香、お庭つくります』放送内容は… ※写真提供/日本BS放送株式会社(BS11) 次回、10月4日(土)10:00〜10:30に放送予定の『黒谷友香、お庭つくります』は「コニワ」づくり。 最近、住宅地などでニーズが高まっているのが、小さなスペースを有効活用して作る「コニワ(小庭)」と呼ばれる小さめの花壇。今回、黒谷さんはJAG(ジャパンガーデンデザイナーズ協会)副会長の吉田祐治さんのアドバイスを受けながら、秋の紅葉をテーマにしたコニワを作ります。 使った植物は、ヒューケラ、ベンケイソウ、イワナンテン、ブルーベリー、ケイトウなど。土壌づくりから始まり、植物のレイアウト決め、植え付けの仕方などのポイントを吉田さんに教わりながら、枝で縁取られた130×65cmほどの可愛いコニワが完成! 作り方のコツなどは、ぜひ放送をご覧ください。 BS11『黒谷友香、お庭つくります』放送日時:毎週土曜日 10:00〜10:30 (アンコール放送:毎週木曜日17:59〜18:27)番組HP:https://www.bs11.jp/education/kurotani-oniwa/見逃し配信:BS11+、YouTube、TVer、U-NEXT番組公式SNS: 【X】@BS11_oniwa_0405 【Instagram】@bs11oniwa
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ストーリー

「庭はその作り手を表している」―女優・黒谷友香の庭づくり時間Vol.3|『友の庭』と共に育つ未来
庭の名前に込められた想い 訪問者を出迎えてくれるバラのアーチ。 本格的な庭づくりが進む中、黒谷友香さんは庭に名前をつけました。その名も『友の庭』。その名前に込めた想いについて、黒谷さんは番組『黒谷友香、お庭つくります』の中でこう語っています。 「 “友”は私の“友香”という名前の一文字を使っています。“自分の居場所の庭”という意味もありますし、番組をご覧の皆さんと一緒に、庭を共通のものにして楽しんでいきたい、という意味も込めて“友の庭”にしました。いろいろな方に訪ねていただけるような庭にしたいなと思っています」 『友の庭』の入り口には、こんな素敵なネームプレートも。 5月に放送の回で、黒谷さんがガーデンDIYプロデューサーのERIさんと一緒に作ったお手製ネームプレートです。水だけで固まるインスタントセメントに、茶色や山吹色のセメント専用着色剤を混ぜ、さらにザラザラとした質感と自然な遺跡の風合いを出すために砂を混ぜて作りました。 左下のレンガ風の彫刻は黒谷さんが自ら描き入れ、文字の仕上げはERIさんが行って完成した合作。庭の看板として風格ある存在感を放っていました。 完成しないからこそ面白い、庭づくり 2025年8月の『友の庭』。 これまで、パーゴラとベンチの設置に始まり、土づくり、花壇、小道、バラのアーチ、実のなる柵、ハーブガーデン、そしてシェードガーデンも完成し、着実に進化を遂げている『友の庭』。理想とする庭の完成形まで、現在何割くらいのところまで進んだかを尋ねたところ… 「まだまだ全然です! 終わりがありません!」 と即答。完成がなく、どこまでも挑戦の余地があるのがガーデニングのいいところなのかもしれませんね。 「とにかくやってみて、失敗もして、学んで、途中で変更してもOK! 以前、番組で訪れた長野県の『GARDEN SOIL(ガーデンソイル)』さんで“庭はその作り手を表している”と言われたことがあります。『友の庭』にはハーブがあって、バラもあって、自然に育つ樹木もあればシェードガーデンもある。さまざまな人の知恵と手を借りながら、庭も私自身も、まだまだこれから一緒に成長していく。この先に何があるんだろうと、人生のようなワクワクする庭づくりを続けていけたらいいなと思います」 多くの人に愛されながら作り上げられていく彩り豊かなこの庭は、まさに作り手である黒谷さんの人となりを表しているのでしょう。 ハーブガーデンや柵も、プロのアドバイスを受けながらみんなで作り上げたもの。 この庭で叶えたい夢は? 『友の庭』で叶えたい夢を伺いました。 「野菜の畑とか、ビオトープとか、やりたいことはまだたくさんあります。池があったら、ハスなどの水辺の植物も育ててみたいです。そんなふうにどんどん次の目標を追い求めていくのが楽しい。歳を重ねておばあちゃんになっても、そうでありたいです」 黒谷さんは、今年5月公開の映画『ゴッドマザー〜コシノアヤコの生涯〜』でファッションデザイナーのコシノヒロコさん役を演じ、実際にコシノヒロコさんとお会いする機会があったそう。現在88歳のコシノさんは、パワフルでエネルギーに満ち溢れていたと言います。 「米寿を“新たなスタート”とおっしゃっていたコシノヒロコ先生は、私の憧れです。40年後、私はどうなっているか…そう考えたとき、一緒に成長してきた場所があるって、私にとって大事なことだなって思うんです。家族もそうですが、場所としてこの庭があることがいいなって」 『友の庭』を訪れる専門家の先生方は、皆さんこの庭を見て「食べられる植物が多くて面白い」と驚かれるそう。この日の撮影でも、園芸研究家の矢澤秀成さんが、クワやヤブガラシ、ヨモギ、ノビルなどを見つけては食べ方や活用方法を語っていました。もともと雑木林だったこの庭の土に、そういう素質があるのでしょう。 シェードガーデンを作るために掘り返したエリアから出てきたのは、ノビル。矢澤さん曰く、食べてもラッキョウのように美味しく、アリシンという成分のおかげで疲労回復などが期待できるほか、他の植物と一緒に植えることで害虫や炭疽病予防の効果があるとのこと。『友の庭』ではハーブガーデンに植え直すことに。 雑草として扱われる植物も、矢澤さんから見たら美味しい食材に。(上:ヤブガラシ、下:ドクダミ) サンショウは実が食べられるのはもちろん、“自然農薬”として活躍してくれると矢澤さん。 「もともとあるこのお庭の素質を生かしながら、自分なりのエッセンスを加えて成長させ、共に歳を重ねていきたい。私の趣味と言いながら、逆に自然に付き合ってもらっている感覚です。自然という相手が偉大だから、どんどん遊ばせてもらえています。でも、今日矢澤さんから聞いた言葉、『人間が作ったものは、人間が面倒をみてあげる』ということも忘れてはいけない。大自然に手を加えた責任は、最後まできちんと負って向き合っていかなければと思いました」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 黒谷さんが抱くこれからの『友の庭』への想いをご紹介しました。次回Vol.4では、黒谷流・庭づくりを続ける極意やガーデニングを始めたいと思っている方へのメッセージをご紹介します。 これが私の愛用ガーデニングツール! ③ 〜エプロン〜 黒谷さんご愛用のガーデニングツールのご紹介第3弾は、エプロン。爽やかなインディゴブルーに縦ストライプのアクセントが印象的なヴィンテージ感あふれるこちらのエプロンは、ラルフローレンのもの。「ラルフローレンが好きで、可愛くてとても気に入っているので、ガーデニング用ではないかもしれないけれど、庭作業のときに愛用しています」と黒谷さん。 こちらの茶色いエプロンは、番組で『GARDEN SOIL』さんを訪れた際に購入したガーデニング用のもの。風合いが好きで、ハサミを入れるなどして活用しているそうです。 次回の『黒谷友香、お庭つくります』放送内容は… ※写真提供/日本BS放送株式会社(BS11) 次回、9月27日(土)10:00〜10:30に放送予定の『黒谷友香、お庭つくります』は、夏の雑草除去スペシャル! アドバイザーには、御殿場秩父宮記念植物園や善光寺庭園など全国の植物園の監修やヘッドガーデナーを務めている園芸研究家の矢澤秀成さんをお迎えし、黒谷さんにとって“目から鱗”の雑草対策を実践していきます。 巷で噂される「雑草除去あるある」。次の4つの方法のうち、雑草対策として本当に効果があるのはどれなのかを、実際に検証! 検証① 雑草に熱湯をかけるのは効果あり?検証② 雑草にお酢をかけるのは効果あり?検証③ 雑草に重曹をかけるのは効果あり?検証④ 雑草に塩水をかけるのはいいの? 酢を雑草にかけてみる黒谷さん。 果たして結果は…? ぜひ9月27日の放送をご覧ください! またこの回では、夏場の鉢植えの水やりの正しい方法や極意を矢澤さんが解説。 さらに、肥料についても、 ・米の研ぎ汁はそのままかけていいの?・卵の殻って効果的なの? といった疑問に丁寧に答えてくださっています。 お見逃しなく! BS11『黒谷友香、お庭つくります』放送日時:毎週土曜日 10:00〜10:30 (アンコール放送:毎週木曜日17:59〜18:27)番組HP:https://www.bs11.jp/education/kurotani-oniwa/見逃し配信:BS11+、YouTube、TVer、U-NEXT番組公式SNS: 【X】@BS11_oniwa_0405 【Instagram】@bs11oniwa
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ストーリー

「雑草は友だち!?」―女優・黒谷友香の庭づくり時間Vol.2|プロのアドバイスで変わった庭づくりの視点
失敗も成功もありのままを視聴者に届けたい グリーンギャラリーガーデンズ(八王子)を訪れ、JAG(ジャパンガーデンデザイナーズ協会)副会長の吉田祐治さんと今後の庭づくりの計画を練る黒谷さん。※写真提供/日本BS放送株式会社(BS11) 2025年4月5日に放送開始したBS11の番組『黒谷友香、お庭つくります』。黒谷友香さんが「理想の庭って何?」と悩むところから始まり、プロのガーデンを訪れてはヒントを得て自身の庭で実践し、自ら土にまみれ、汗をかきながら基礎から庭に手を入れていく…。 そんな試行錯誤のリアルな様子をありのままに届けているのが、この番組の魅力。視聴者も一緒に庭づくりをしているようなワクワク感があります。 「これまでは自分たちの知識と経験だけで庭づくりをやってきたので、植物が枯れてしまってもその原因がはっきり分からないままでした。でも番組が始まってからは、『これは水枯れ』『これは虫』などと、すぐに専門家の方に原因を教えていただくことができます。植物を植える際も、周囲にある木の様子などを見て、その場所の特性を考慮した上で植える植物を決めていきます。毎回毎回プロの方が長年の経験から得た知識などを教えてくださるので、私自身、本当に勉強になりますし、それをそのまま視聴者の皆さまにもお届けできて、皆さまのお庭のお悩み解決にもつながっていることがとても嬉しい」(以下、「」内は黒谷さん談) 園芸デザイナー・三上真史さんと一緒に、野放し状態だったハーブガーデンを再生させました。※写真提供/日本BS放送株式会社(BS11) 毎回、学びと発見にあふれた内容に“見ていて楽しい”“勇気づけられる”など、視聴者からも多くのコメントが寄せられているそうです。 プロのアドバイスで「目から鱗」 番組を通してプロのガーデナーから直接学ぶことの中には、黒谷さんにとって“目から鱗”のことも! その1つが雑草対策でした。この回にアドバイザーとして登場したのは、園芸研究家の矢澤秀成さん。その目から鱗の雑草アドバイスとは… ●「雑草を抜いて土をふるい落としていませんか? それNGです」●「雑草は土の状態を表すシグナルです」●「雑草は土づくりに役立ちます」●「雑草の中には、おいしく食べられるものもありますよ」●「雑草を暮らしに役立てましょう」 「これまでは雑草といえば、土の中に鎌を入れて根っこから取らなければ! と必死に根こそぎ刈り取り、土が見えるようになって『あースッキリした!』と満足していました。でも、まさに今日の収録で、それは間違いだった! と知って、びっくり! 雑草を敵視していましたが、見方がガラッと変わりました」 雑草取りに励む黒谷さん。 『雑草は友だち。雑草、ありがとう』という矢澤さんの言葉に、まさに目から鱗の黒谷さんでした。 「番組初期の頃に、バイオネストを作ったことも貴重な体験でした。それまでは落ち葉の掃除が大変で大変で。それが今では、この庭で出た枯れ木や草は全てバイオネストにバンバン入れています。先ほど見たら、ちゃんと土になっていました。良い循環ができています」 庭に落ちていた枝などで作ったバイオネスト。※提供写真 中に枝や落ち葉を入れて寝かせれば、ふかふかの腐葉土になっていきます。※提供写真 変化したガーデニングの楽しみ方 専門家の方からいただくアドバイスや教えを通して、庭づくりや自然に対する向き合い方が変わったという黒谷さん。 「ついつい出来上がったものの綺麗さに目が行きがちだけれども、もっと深いところから考え、もっとゆっくり待つことがガーデニングの醍醐味と思うようになりました。綺麗に完成した状態だけを楽しみにするのではなく、土づくりや環境と向き合いながら本質を見極めて、完成にたどり着くまでの過程をじっくり楽しみ、大きく構えて待つ。それが、ガーデニングを長く楽しむ秘訣だと気づきました」 黒谷さんは番組の中で、憧れだったレンガをアクセントにした“小道づくり”や、初めての“バラのアーチづくり”に挑戦しました。自分で植えたグラウンドカバーの植物が時間が経って自然とレンガに這うようになった様子や、つるバラが理想どおりにアーチに絡んで徐々に伸びていく様子を見ると、「自分にもできるんだ」という自信につながります。 小道のレンガに自然と這うエンジェルクローバー。 念願のバラのアーチも完成。京成バラ園で購入した淡い藤色のつるバラ‘レイニーブルー’を植栽しました。 「『できた!』という達成感も嬉しいけれど、それを待つ時間も楽しいのだと思えるようになりました。これまでは、“焦り”が失敗のもとになっていたのだと思います。成果ばかり求めて、土づくりもせず、“良い土”と聞けばその環境に合っているかも調べずにどこにでも使う…それでは育つものも育たないな、と今なら分かります」 ありのままを伝える番組…ウラ話はある? 黒谷さんに番組の裏話や撮影秘話があるかを訊ねたところ、悩みも失敗も試行錯誤もありのままを伝えているから、なかなか思い浮かばないとのこと…。 「強いて言うなら、本当はもっと時間がかかっている! ということかな。30分の番組に凝縮されていますが、本当は何時間もかけて汗水流して取り組んでいます。ヘアメイクさんやスタイリストさんも含むスタッフ総動員で作業した時もあります。でも、その様子もちゃんと放送されていたから、やっぱりありのままの番組ではありますね」 実際に、5月に放送された「小道づくり」の回では、雨雲レーダーを見て迫り来る大雨のタイムリミットに追われながら、スタッフを含む総勢20名ほどで全長約30mの小道づくりのために地面を削り、砕石を運んで流し入れる様子が放送されています。 波乱の小道づくりの全貌、ぜひ見逃し配信でご覧ください! 過酷なコンディションの中、みんなで力を合わせて完成させた全長約30mの小道。ランダムに並ぶレンガとグラウンドカバーがアクセントに。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 黒谷さんが番組を通して学んだこと、変化した庭づくりとの向き合い方をご紹介しました。次回Vol.3では、“これからの私と庭”について語っていただきます。 これが私の愛用ガーデニングツール! ② 〜剪定バサミ〜 黒谷さんご愛用のガーデニングツールのご紹介第2弾は、ガーデニング用のハサミ。以前、新潟・燕三条の産業にフォーカスした番組で、「TAKAGI」の会社を訪問した際にいただいたハサミの使い勝手がとてもよく、それ以来リピートし続けてもう何代目かになっているというのが、上の写真のハサミです。 そしてこちらのハサミは、今回の番組撮影で京成バラ園を訪れた際に購入したもの。京成バラ園育種家の武内さんに「ハサミ、持っていますか?」と聞かれて、バラ専用のハサミのことだと思い「持っていません」と答えたところ、おすすめされたのが、「おの義刃物」の剪定バサミ(180mmサイズ)。購入してから「特にバラ用ではなかった! それなら持っていた」と気づいたというウラ話も。20,400円の高級アイテムが黒谷さんのお気に入りラインアップに加わりました! ちなみに、ウラ話をもう1つお聞きしました。 黒谷さんが番組内で愛用している赤いグローブ。 なぜこの色かというと、赤が「BS11」のテーマカラーだからだそうです! 次回の『黒谷友香、お庭つくります』放送内容は… ※写真提供/日本BS放送株式会社(BS11) 次回、9月20日(土)10:00〜10:30に放送予定の『黒谷友香、お庭つくります』の内容は、シェードガーデンづくり。 アドバイザーに、御殿場秩父宮記念植物園や善光寺庭園など全国の植物園の監修やヘッドガーデナーを務めている園芸研究家の矢澤秀成さんをお迎えし、実際に雑草取り、土づくり、植物の配置計画、植え込み…と作業を進め、シェードガーデンを完成させていきます。 植物は、神奈川県の県立公園 花と緑のふれあいセンター『花菜ガーデン』を訪れて学んだシェードガーデンに向いている4種をセレクト。ホスタ、アスチルベ、ヒューケラ、ささゆりでつくるシェードガーデンやいかに!? BS11『黒谷友香、お庭つくります』放送日時:毎週土曜日 10:00〜10:30 (アンコール放送:毎週木曜日17:59〜18:27)番組HP:https://www.bs11.jp/education/kurotani-oniwa/見逃し配信:BS11+、YouTube、TVer、U-NEXT番組公式SNS: 【X】@BS11_oniwa_0405 【Instagram】@bs11oniwa
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花と緑

日本の秋の風物詩!…この雄しべ、何の花?【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.14
雄しべとは? 雄しべとは、被子植物の花の一部で,花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。 雄しべには葯(やく、花粉の入った袋)と花糸(かし、葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれて雌しべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。 この雄しべの持ち主は・・・? Kulisara chaingam/Shutterstock.com こちらの雄しべ、何の花のものか分かりますか? 黒っぽく見えている部分が、筒状に合わさった5本の雄しべです。その中を貫通するように雌しべが伸びていきます。 ヒント日本では秋の花として親しまれていて、群れ咲く姿は圧巻です。 正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ コスモス Nitr/Shutterstock.com コスモスの基本データ 学名:Cosmos bipinnatus科名:キク科属名:コスモス属和名:秋桜(アキザクラ)英名:Cosmos形態: 一年草原産地:メキシコ開花期:6~11月草丈:50~120cm花色:赤、ピンク、黄、オレンジ、白、複色耐寒性:弱い耐暑性:普通花もち:5~10日 コスモスは、昼間の時間が短くなり始めると開花する短日植物です。生育適温は15~30℃で寒さには強くありませんが、日当たりと風通しがよい場所であれば、あまり土質を選ばずに育ちます。こぼれ種で翌年花をつけるほど強くて育てやすい花なので、ガーデニング初心者にもおすすめです。 一年草で、春から夏にタネを播くと、日が短くなる秋に開花します。早生品種は春にタネを播き、夏から開花を楽しむことも増えていますが、晩生品種は、早い時期に播くと草丈が高くなりすぎるため、8月に入ってから播くとよいでしょう。 和名を秋桜(アキザクラ)といい、日本では秋になると各地でコスモスが見頃を迎え、広い高原を埋め尽くすように咲く色とりどりの花々が訪れる人を魅了します。風に軽やかに揺れる風情豊かな情景は、まさに日本の風物詩です。 国営昭和記念公園のコスモス。nobutaka.k/Shutterstock.com 浜離宮恩賜庭園のコスモス。都会のど真ん中でもコスモスの群生が楽しめる。 Spyan/Shutterstock.com 育てるのもよし、観賞するのもよし。この秋は可憐ながらも見応えたっぷりのコスモスを楽しんでみませんか。 コスモスの育て方はこちら↓https://gardenstory.jp/gardening/32970 クイズ一覧はこちら!
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ストーリー

「庭づくりは自分づくり」―女優・黒谷友香の庭づくり時間 Vol.1|都会のベランダから始まったガーデニング物語
ベランダから始まった「マイファーストガーデニング」 「上京して間もない頃、近所を散歩していたときに、とても素敵なお庭を見つけたんです。個人邸のお庭なのですが、ショップも構えていて、可愛い雑貨がたくさん売られていて。当時住んでいた家のベランダは殺風景だったので、そのお店でちょっとずつ気に入ったものを買ってはベランダに飾って、可愛い空間を作り上げていくのが楽しみでした」(以下、「」内は黒谷さん談) 黒谷友香さんが上京したのは19歳の頃。田んぼや畑に囲まれた自然豊かな故郷の街を離れ、東京で生活を始めたものの、新居の寂しいベランダの風景は、都会で一人、自身と向き合う心そのものを映していたのかもしれません。 「あるとき思い立って、雑貨屋さんでレンガを買ってきて、東急ハンズで購入した木の板をのせ、その上に可愛いテラコッタの鉢に植えたハーブや観葉植物を置きました。それが私にとっての『ファーストガーデニング』。その時のワクワクした気持ちや情景を、今でもはっきり覚えています」 大人になった今、黒谷さんは「お庭づくりは自分づくり」と語ります。その原点は、ひとりの若い女性が都会で自分を支える居場所を見つけようとした、あのベランダの小さなガーデニングにあるのではないでしょうか。 乗馬がきっかけの二拠点生活と庭づくり そんな黒谷さんが、本格的にガーデニングやDIYを始めたのは25年ほど前。20歳の頃に初めて体験した乗馬ですっかり馬に魅了されてしまい、数年経って本格的に乗馬に取り組むために、友人が設立した乗馬倶楽部のある千葉の房総半島に家を購入したのです。東京と千葉の二拠点生活の始まりでした。 「その乗馬倶楽部で馬と一緒の大切な時間を過ごしながら、ウッドデッキを作ったり、植物を植えたり、DIYしたり、リノベーションしたり…徐々に環境を整えていきました。自然な流れで、私のガーデニングライフが始まりました」 黒谷さんが庭をつくった当時の乗馬倶楽部の様子。 ※提供写真 友人たちと一緒に乗馬倶楽部の建物や庭を整えました。 ※提供写真 現在、BS11の番組『黒谷友香、お庭つくります』の舞台となっている約600坪の庭は、もとは保養所だったところ。この場所を、5〜6年前から仲間と一緒に管理しています。 「若い友人も含め幅広い年代の仲間が集まって、一緒にリノベーションなどをやっています。建物内の床板を張ったり、壁に漆喰を塗ったり、レンガを張ったりなど、男女・年齢問わず、みんなで楽しくDIYをしています」 黒谷さんは、気付けばガーデン担当に。もともとは雑木林だった土地を、みんなの理想の庭に変えていくためにどう生かすか、どの木を残して、何をどこに植えるかなどのデザインを考え、みんなで力を合わせて芝生を張り、花やハーブなどを植栽して、少しずつ庭を形にしていきました。 庭も建物も、仲間で力を合わせ、自分たちの手で理想の形に作り上げてきました。 番組を通じてプロのアドバイスも入り、エリアも整理されて立体的に整ってきた現在の庭(2025年8月撮影)。 蹄鉄など、馬グッズが庭の随所に。 庭がくれる「自然の時間」と心の余白 今となってはよく耳にする言葉であり、多くの人の憧れでもある「二拠点生活」。25年前はまだまだ珍しいライフスタイルであり、黒谷さんはその先駆者といえます。 東京と千葉、それぞれの暮らしには、どんな違いがあるのでしょうか。 「私にとって、どちらもないと困る大切な環境。両方あるからこその相乗効果があります。千葉で庭づくりをしていると、時間をかけてゆっくりと育つものを相手にするので、“人間が決める時間”ではなく、自然の時間を感じて身を任せる大切さを実感します。体を動かして、汗をかいて、土に触れて、自分の手で植えたものが、じっくり時間をかけて大きくなる。そういう時の流れの感じ方は、東京で仕事をしていると経験できないものですし、その体験は、仕事を含むライフスタイル全体を豊かにしてくれます」 ゆったりどっしりと構えている大自然に委ねる時間は、仕事や人生についてゆっくり考えを巡らせる余白を与えてくれます。その時間は黒谷さんにとって糧となり、また、東京での分刻みのスケジュールに改めて魅力や刺激を感じるきっかけにもなるのでしょう。 多忙な中でも、時間を見つけて千葉の庭に帰ってきたときは、「黒谷さまの特等席」と自ら呼ぶパーゴラとベンチのスペースに身を置きます。 「夕暮れ時、ベンチに座ってただただボーッとひぐらしの声に耳を傾けたり、自然と流れてくる花々やハーブの香りを楽しむ時間は、かけがえのないものです。そういう何も考えない“無”の時間って、なかなか持てないじゃないですか。この庭があることで、意識的にそういうひとときを持つことができるのは本当に幸せだと思います」 「黒谷さまの特等席」。パーゴラにはつる植物のテイカカズラが程よく伸び、手の届く位置に実がなっていました。(2025年8月撮影) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 黒谷さんが庭づくりに携わることになったストーリーをご紹介しました。次回Vol.2では、番組『黒谷友香、お庭つくります』でプロから学んだ“目から鱗”のガーデニング知識や、プロのアドバイスを受けて変わった庭づくりとの向き合い方についてご紹介します。 これが私の愛用ガーデニングツール! ① 〜ジョウロ〜 黒谷さんご愛用のガーデニングツールのご紹介第1弾は、アンティークのジョウロ。4月に放送された「土づくり」がテーマの回に登場した長野県のナチュラルガーデン「GARDEN SOIL(ガーデンソイル)」のショップに並んでいたアンティーク風アイテムがどれも素敵で、中でも気に入って購入したものです。「飾っておくだけでも可愛く、使うとこれまた気分がいいんです! 」と黒谷さん。 次回の『黒谷友香、お庭つくります』放送内容は… ※写真提供/日本BS放送株式会社(BS11) 次回、9月13日(土)10:00〜10:30に放送予定の『黒谷友香、お庭つくります』の内容は、シェードガーデンづくりに向けての準備。 アドバイザーには、種苗会社植物バイオ研究室に16年間勤務し、御殿場秩父宮記念植物園や善光寺庭園など全国の植物園の監修やヘッドガーデナーを務めている園芸研究家の矢澤秀成さんをお迎えしています。 矢澤さんと一緒に神奈川県にある県立公園 花と緑のふれあいセンター『花菜ガーデン』を訪れ、矢澤さんが手がけた花壇やシェードガーデンを見学してアイデアを学んだ黒谷さん。 ご自身の庭に戻り、矢澤さんのアドバイスのもと、日当たりなどを考慮して場所を決定。ついにシェードガーデンづくりがスタートします! BS11『黒谷友香、お庭つくります』放送日時:毎週土曜日 10:00〜10:30 (アンコール放送:毎週木曜日17:59〜18:27)番組HP:https://www.bs11.jp/education/kurotani-oniwa/見逃し配信:BS11+、YouTube、TVer、U-NEXT番組公式SNS: 【X】@BS11_oniwa_0405 【Instagram】@bs11oniwa
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花と緑

夏が似合う花といえば…この雄しべ、何の花?【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.12
雄しべとは? 雄しべとは、被子植物の花の一部で、花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。 雄しべには葯(やく、花粉の入った袋)と花糸(かし、葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれて、雌しべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。 この雄しべの持ち主は・・・? Pranavan Shoots/Shutterstock.com こちらの雄しべ、何の花のものか分かりますか? 先端にキノコのような形をした雌しべがあり、その下で黄色い花粉をつけているのが雄しべです。 ヒントハワイの州花であり、マレーシアの国花でもある南国の花です。 正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ハイビスカス MinBaMyaing/Shutterstock.com ハイビスカスの基本データ 学名:Hibiscus科名:アオイ科属名:フヨウ属和名:ブッソウゲ(仏桑花・扶桑花)英名:Hibiscus形態: 低木原産地:中国南部、インド洋やハワイ諸島、モーリシャス島などといわれるが詳細は不明開花期:6~10月草丈:0.5~2m花色:ピンク、赤、オレンジ、黄、白、青、紫耐寒性:弱い耐暑性:コーラル系は強い、在来系は普通、ハワイアン系はやや弱い花もち:基本的に1日、2〜3日のものも。 ハイビスカスは、花の色や形が豊富なアオイ科フヨウ属の常緑低木の総称です。品種は1万種以上あるともいわれていて、大きくはオールドタイプ、コーラルタイプ、ハワイアンタイプの3系統に分けられます。 夏のイメージが強い花ですが、秋にも開花させることができ、環境次第で、冬でも花を楽しむことができます。 育てる際にはハイビスカスにふさわしい環境をととのえ、種類ごとの違いや育て方のポイントを知って、長く花を楽しみましょう。 New Africa/Shutterstock.com ハイビスカスは、じつはとても栄養豊富。クエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸などの植物酸、アントシアニン色素、粘液質、ペクチン、ビタミン、ミネラル、カリウムなどを含み、私たちの美容と健康をサポートしてくれるハーブなのです。ハーブティーとして飲んだことがある方も多いのではないでしょうか。抗酸化作用による老化防止やスポーツ後の疲労回復効果、二日酔い予防も期待できます。 見た目も華やかで美しく、体にもよいハイビスカス(食用でないハイビスカスもあります)、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。 ハイビスカスの育て方はこちら↓https://gardenstory.jp/plants/28811 クイズ一覧はこちら!
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花と緑

“茂みの中の悪魔”とも呼ばれるユニークな花姿…この雄しべ、何の花?【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.9
雄しべとは? 雄しべとは、被子植物の花の一部で、花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。 雄しべには葯(やく、花粉の入った袋)と花糸(かし、葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれて、雌しべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。 この雄しべの持ち主は・・・? Sarah2/Shutterstock.com こちらの雄しべ、何の花のものか分かりますか? 中央に5本の雌しべ、それを囲むように多数の雄しべが糸状に伸びています。 ヒント西洋では「茂みの中の悪魔(Devil in a bush)」とも呼ばれる、個性的な花姿を持つ植物です。 正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ニゲラ billysfam/Shutterstock.com ニゲラの基本データ 学名:Nigella科名:キンポウゲ科属名:クロタネソウ属和名:クロタネソウ(黒種草)英名:Nigella形態:一年草原産地:地中海沿岸~西アジア開花期:4月下旬~7月上旬草丈:40~100cm花色:青、紫、ピンク、白、複色耐寒性:強い耐暑性:弱い 日本ではクロタネソウという別名で親しまれている、秋まき一年草のニゲラ。葉は糸のように細く、花茎を伸ばした先端に花が1輪つきます。花色は、ブルー、紫、白、ピンクなどさまざま。ユニークな姿の花を咲かせた後、花がら摘みをせずにそのままにしておくと、ふっくらとしたラグビーボールのような実がつきます。見た目も可愛く、ドライフラワーとしても活用できるので、実をならせるのもおすすめです。 Lois GoBe/Shutterstock.com ニゲラは放任しても丈夫に育ち、初心者さんでも育てやすい植物です。こぼれ種でも増えるほど強健で、病気の心配もほとんどありません。 日陰で育てると茎だけが細くヒョロヒョロと伸びる“徒長”の状態になりやすく、また過湿も嫌うので、育てる際は日当たり・水はけ・風通しのよい場所を選びましょう。 ニゲラの育て方はこちら↓https://gardenstory.jp/plants/114555 クイズ一覧はこちら!
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イベント・ニュース

「静けさの森」や「森になる建築」…大阪・関西万博から考える花・みどりの役割 〜園芸・ガーデニング業界最新情報をお届け〜
特集:大阪・関西万博から考える花・みどりの役割とは 10月13日まで開催されている大阪・関西万博。その会場には多くのみどりがあります。木陰は来場者たちの休憩スポットにもなっています。万博というステージで花・みどりはどのように使われ、会期後はどのような影響を与えるのでしょうか。 本特集では、大阪・関西万博に花とみどりの面で携わった専門家たちに話を伺っています。万博をまた違う視点で見るきっかけにもなり、これから訪れる方にもぜひ読んでいただきたい特集です。 ここでは、お話を伺った専門家とそれぞれが語ったテーマを簡単にご紹介します。詳しくはぜひ本誌をお手にとってご覧ください。 「国際博覧会の歴史とグリーンの変化」―大阪・関西万博 テーマ事業ディレクター 澤田裕二さん 約180年の歴史を持つ国際博覧会とはどのようなものなのでしょうか。長い歴史の中で花・みどりはどう関わってきたのでしょうか。 数多くの博覧会に携わり、大阪・関西万博ではテーマ事業ディレクターを務める澤田裕二さんに、国際博覧会の歴史や、国際博覧会での花とみどりの使い方の変化についてうかがいました。 東側大屋根リングからの写真。奥に「静けさの森」が見える。 大屋根リングではストライプ柄が浮き出るように植物を植栽している。長い会期の中で、花が咲かない時期も楽しんでもらうための工夫だ。 いのちを感じ、考える「静けさの森」―大阪・関西万博 ランドスケープデザインディレクター 忽那裕樹さん 会場の中心に位置する「静けさの森」は、万博の象徴的存在です。万博記念公園をはじめとした大阪府内にある公園の間伐予定の樹木など、約900本を移植してつくられたことが話題になりました。 デザインを手がけた大阪・関西万博のランドスケープデザインディレクター・忽那裕樹さんに、森が生まれるまでのストーリーとデザインに込めた思いを語っていただきました。 「静けさの森」の中心部。いのちの根源といえる水、みどり、空が一体となり、来場者を穏やかに迎えてくれる。 トマス・サラセーノ『Conviviality』。鳥やクモ、昆虫などの生き物が相互交流する有機的プラットフォームの役割を持つ。 人が手をかけて育てる「森になる建築」―株式会社竹中工務店 大阪本店設計部 山崎篤史さん、大石幸奈さん 3Dプリントで建築された「森になる建築」。生分解性プラスチックでできた構造体からは草木が生え、時間をかけて少しずつ素材が分解され、最後は森に還ります。人が手をかけ、建築に親しむ入り口として植物が活用されています。 2020年に行われた竹中工務店の社内コンペを経て始動した「森になる建築」プロジェクト。当時はコロナ禍の真っ只中で、万博の開催自体が危ぶまれる状況の中、環境破壊に加担しない建築、ゴミを出さない建築を目指し、スタートしました。プロジェクトリーダーを務めた山崎篤史さんと、建築設計を担当した大石幸奈さんに、素材や設計の工夫、プロジェクトにかける想いを伺いました。 「森になる建築」入口。3Dプリンターを約24時間稼働させ、3週間かけて建設。白い部分は植物のタネを漉き込んだシーズペーパー。 壁に植えられた苗や、シーズペーパーから芽吹いた植物が見られる。時間を経るにつれて、植物が成長していく楽しさがある。 自然発光植物で未来のまちの姿を変える―大阪大学産業科学研究所 教授(栄誉教授)永井健治さん 4月21日から28日までの8日間、大阪・関西万博内の「大阪ヘルスケアパビリオン」で「光る植物」が出展されました。 植物を光らせる技術とはどのようなものか、万博での展示はどのようなものだったか、今後の取り組みはどのようなものか…屋内外照明として光る植物の実用化に向けた研究・開発を行う、大阪大学産業科学研究所の永井健治教授に、その可能性をうかがいました。 自発光植物を利用した未来のまちのイメージ。(写真提供:大阪大学 産業科学研究所 永井健治教授) 大阪・関西万博での展示の様子。成形したカルス(植物細胞の塊)やタバコの花が緑色に光る様子が楽しめるように配置した。 (写真提供:大阪大学 産業科学研究所 永井健治教授) 人工照明を利用し、植物の活用の幅を広げる―LIGHTSCENE代表 石田聖次さん 9時から22時まで開場している大阪・関西万博では、日中とライトアップされた夜の風景の違いも注目されています。 光は風景を美しくするだけでなく、植物の生育にも影響します。光が植物にどのような影響を与えるのか、「未来の都市」パビリオンのライトアップを担当した照明デザイナーの石田聖次さんに執筆いただきました。 注目を集めやすいライトアップは、展示会などのイベント会場や商業施設への来場者を増やす誘導効果を持つ(山口ゆめ花博)。 大阪・関西万博、未来の都市パビリオン。敷地境界線の植栽をライトアップした。 業界の最新情報が盛りだくさんの『グリーン情報』 このほか、『グリーン情報』2025年7月号には、ピックアップとして ・第41回全国都市緑化かわさきフェア 春・パックトライアル2025レポート など、またアラカルトとして ・シンガポール・ガーデンシティ視察ツアーレポート(後編)・GREEN×EXPO 2027開催まであと2年 最新の会場計画・主要施設のイメージを発表! など、トピックスとして ・八ヶ岳ファーマーズマーケット2025・楽しい文化が生まれる場所 ビザールプランツナイト2025 SPRING などを掲載。ほかにも業界最新ニュース、学べるクイズコーナーなど、園芸・ガーデニング・グリーン業界の幅広く深い情報が満載です。ぜひお手にとってご覧ください。 『グリーン情報』のお求めはガーデンストーリーウェブショップへ 『グリーン情報』はガーデンストーリーウェブショップからご購入いただけます↓↓ショップページはこちら。https://www.gardenstory.shop/shopbrand/ct8/
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花と緑

春に話題のブルーといえば…この雄しべ、何の花?【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.6
雄しべとは? 雄しべとは、被子植物の花の一部で,花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。 雄しべには葯(やく、花粉の入った袋)と花糸(かし、葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれて、雌しべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。 この雄しべの持ち主は・・・? Jill Richardson/Shutterstock.com こちらの雄しべ、何の花のものか分かりますか? 雄しべが5本、雌しべは1本で、雄しべの先の葯は濃い紫色をしています。 ヒント春になると全国各地の公園で、この花の絨毯が一面に広がります。インスタ映え抜群の人気の花です。 正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ネモフィラ Spyan/ Shutterstock.com ネモフィラの基本データ 学名:Nemophila科名:ムラサキ科属名:ネモフィラ属形態:一年草原産地:北アメリカ西部和名:ルリカラクサ(瑠璃唐草)英名:Baby blue eyes開花期:4~5月花色:青、複色耐寒性:やや弱い耐暑性:弱い ネモフィラは、秋まき一年草。基本的には10月頃にタネを播いて育苗し、冬を越して4〜5月に開花します。開花後は、タネをつけて、6月頃には枯死するライフサイクルです。 澄んだブルーの小花は、群植すると満開時には一面にカーペットのように広がり、見事な光景をつくり上げます。春になるとニュースなどでも取り上げられるのが、茨城県の「国営ひたち海浜公園」のネモフィラが広がる丘(上写真)。空へとつながるような全面ブルーの光景は圧巻で、毎年大勢の観光客で賑わいます。 ご自宅でネモフィラを育てる際は、日当たりがよく、風通しのよい場所を選びましょう。生育に適した気温は5〜25℃。草丈は10〜20cmと、やや低いほう。花つきがとてもよく、1株でたくさんの花を次々と咲かせてくれて、手をかけなくても丈夫に育つのも嬉しいところです。 ネモフィラといえば青色のイメージが強いですが、白の覆輪が入る黒や、花弁に紫のドットが入る白の品種もあります。 ネモフィラの育て方はこちら↓https://gardenstory.jp/plants/41425 クイズ一覧はこちら!
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観葉・インドアグリーン

観葉植物の王様【ユッカ】で空間を格上げ|プロが魅力と育て方を徹底解説
ユッカは観葉植物界のインテリア王〜マルチに映える存在感〜 ナチュラル、モダン、クラシック、さらには和の空間にも。ユッカはあらゆるインテリアスタイルに馴染み、“映える空間づくり”にぴったりな観葉植物です。まっすぐに伸びた幹と、鋭く放射状に伸びる葉、力強くも洗練されたフォルムは、まさに“インテリア王”の風格。1鉢あるだけで空間に凛とした存在感をもたらします。この記事では、ユッカの基本情報や選び方、育て方、風水的な効果、そしてお馴染みオザキフラワーパークの観葉植物担当・後藤さんによるおすすめの品種までをご紹介。あなたの暮らしに似合うユッカ、きっと見つかります。 ユッカってどんな観葉植物? 基本情報と特徴 ユッカの基本情報 科属:キジカクシ科 ユッカ属(Asparagaceae / Yucca) 学名:Yucca spp.(※代表種:Yucca elephantipes など) 名前の由来:タイノ語(カリブ先住民語)でユッカ属の植物を指す言葉が語源とされている。 和名:青年の木 和名の由来:まっすぐに伸びる幹の姿が、未来に向かって成長する「青年」のイメージと重なったことから名付けられた。 原産地:北アメリカ〜中米(アメリカ南部、メキシコ、グアテマラなど) 花色:白 Pix : svf74/shutterstock.com 意外と知られていないのですが、ユッカは上の写真のように、初夏になると美しい白い花を鈴なりに咲かせます。ただし、これは十分に成熟した株が強い日差しや自然に近い環境下で育てられた場合に限られ、室内で観葉植物として育てているユッカが開花するのは非常に稀。観葉植物としても十分に魅力的なユッカですが、屋外でじっくり育てた先にこのような花が咲くことを知っておくと、育てる楽しみもひと味違ってきます(屋外での栽培は後述)。 【ユッカという名前は勘違いから生まれた?】 「ユッカ(Yucca)」という属名は、カリブ海地域の先住民族であるタイノ族の言葉「yuca」に由来します。もともとyucaはキャッサバ(写真下)という芋のような根菜を指す言葉で、これは彼らにとっては主食となる大切な作物でした。 ところが17世紀の初め、植物学者たちがこのyucaと、北アメリカ原産の植物であるユッカ属(Yucca)を見た目の類似から混同してしまい、この誤解がそのまま引き継がれ、18世紀に著名な植物学者、カール・リンネによって「Yucca」という属名が正式に採用されました。つまり、現在私たちが「ユッカ」と呼んでいる観葉植物の名前は、言語と文化のすれ違いから生まれた“命名ミス”だったというのも面白い話ですよね。 ユッカのフォルムと魅力、映える理由 ユッカが“インテリア王”と称される理由の1つが、そのオブジェのようなフォルム。まっすぐ立ち上がる幹に、シャープで放射状に広がる葉。左右対称とも非対称とも取れる絶妙なバランスが、空間に「締まり」と「リズム」を生み出します。特に注目したいのは“垂直と放射”という形状の対比。 垂直に伸びる幹が構造的な強さを、放射状の葉が広がりと凛とした軽やかさを演出し、視覚的に奥行きのある空間をつくります。さらに、葉が幹の上部から展開するユッカは、視線を自然と上に誘導し、天井を高く見せる効果も。スタイリッシュでありながらも、どこか生命力も感じさせる姿は、リビングや玄関、ワークスペースなど、どんな空間にも自然とフィットします。 ユッカの種類 ユッカ・エレファンティペス(Yucca elephantipes) 観葉植物として最も身近なユッカといえば、「ユッカ・エレファンティペス」。いわゆる「青年の木」という名前で親しまれているのもこの品種で、ホームセンターの園芸コーナーや日常の中でもよく見かけます。「エレファンティぺス」は、ラテン語で「象の足」という意味。幹の根元がふっくらと膨らむ形状が、象の足に似ていることから名付けられました。ただし、鉢植えの若い株ではこの特徴はあまり目立ちません。乾燥に強く、日なたでも半日陰でも育つタフな性質は初心者向け。水やりを控えめにし、風通しのよい場所に置けば、ぐんぐん育ってくれます。ある程度の高さになると、室内でもシンボルツリーのような存在感を放ち、空間をぐっと引き締めてくれるでしょう。 ユッカ・ロストラータ(Yucca rostrata) Pix:Ela73/shutterstock.com ユッカ・ロストラータは、細く青みがかった葉が密に放射状に広がり、まるで「植物のオブジェ」のような存在感を放ちます。ロストラータは屋外管理が基本ですが、明るい環境で十分に日光を当てれば室内でも育てられるため、個性を演出したいインテリアにもマッチするでしょう。幹の上部にダイナミックに広がる葉のフォルムは、ドライガーデンやロックガーデンとの相性も抜群です。「ロストラータ」はラテン語で「くちばし状」を意味し、葉先が鳥のくちばしのように鋭く尖っているのが特徴。葉の淡いブルーグレーの色合いが、シャープさと柔らかさを兼ね備えた独特の美しさを生み出しています。 ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa) Pix: hermanthos/shutterstock.com ユッカ・グロリオサは、肉厚でやや短めの葉が密に茂るコンパクトな品種です。濃い緑色の葉と、ギザギザした葉先が特徴で、野生的な雰囲気も持ち合わせています。日本の気候にも比較的強く、地植えでも育てられる耐寒性・耐暑性があります。「グロリオサ」は「栄光に満ちた」という意味で、その名のとおり、成長すると堂々とした立ち姿に。庭木やガーデンプランツとしての印象が強いですが、大きさを抑えれば鉢植えでも楽しめます。無骨でワイルドなインテリアを好む方にはぴったりの、通好みのユッカです。アンティーク家具やドライウッドと合わせると、かなり映えます。 ユッカをインテリアに取り入れる魅力とスタイル カリフォルニアスタイルや無機質インテリアとの相性 ユッカが特に映えるインテリアの1つが「カリフォルニアスタイル」。西海岸らしい開放感とラフさが魅力のこのスタイルでは、ワイルドでナチュラルな植物がよく映えます。直線的なフォルムと力強さを備えたユッカは、サーフボードやウッド家具、リネン素材と好相性で、空間に自然なアクセントを加えてくれます。 さらに、「インダストリアル」や「ミニマルモダン」といった装飾を控えた空間にもよく映えます。コンクリート壁やアイアン家具、ガラスなど無機質な素材の中に、ユッカの上に伸びる生命力溢れる線が加わることで、空間に温もりとバランスが生まれます。 ナチュラルでありながら構造的な美しさを持つユッカは、シンプルな室内でもアートのような存在感を発揮する、マルチな観葉植物です。 配置テクニックと鉢選び:映えるコーディネート実例 ユッカは、置く場所や鉢のデザインによって印象が大きく変わる植物です。存在感のあるフォルムだからこそ、配置の仕方で「部屋の主役」にも「空間の引き締め役」にもなれる柔軟さがあります。たとえば、リビングのコーナーに中〜大型のユッカを1鉢置くだけで、空間に縦のラインが生まれ、部屋全体がすっきりと整った印象に。 また、ソファーと壁の隙間に配置する方法もおすすめ。視線の流れが生まれ、空間に奥行きが出る効果があります。 一方、玄関や廊下の突き当たりにユッカを置くと、“迎え木”のような印象で、シンボリックなアクセントに。 ユッカの幹が立ち上がる姿は、床面をスッキリ見せてくれるため、限られたスペースでも圧迫感を与えません。照明との組み合わせも映え度アップのコツ。スポットライトや間接照明でユッカを下から照らせば、夜の空間演出にも一役買ってくれます。 鉢選びにもひと工夫を テラコッタ鉢:カリフォルニアスタイルやボヘミアンテイストにぴったり。 陶器鉢:クラシカルでリッチな印象に。 ラタンカバー:ナチュラルインテリアにもフィット。 ユッカのシャープな葉を活かすなら、あえて丸みのある鉢や鉢カバーを合わせるなど、コントラストを意識するとバランスよくまとまります。 ユッカの風水的効果と心地よい空間づくり 風水での意味合いとエネルギーの流れ 観葉植物は“生きたインテリア”であると同時に、風水では「気の流れを整える存在」としても重要視されています。中でもユッカは、風水的にとても優れたエネルギーを持つ植物とされています。ユッカのまっすぐに伸びる幹と鋭い葉は、風水で「陽の気」を象徴し、停滞したエネルギーを活性化させる力があるとされています。特に“やる気”や“前進力”といった、行動力につながる気を高めたいときにぴったりです。また、シャープな葉を持つ植物は「邪気払い」や「厄除け」の効果もあるとされ、空間に溜まりがちなマイナスの気を断ち、清らかな流れをつくってくれます。風水では「どこに置くか」も大切ですが、「何を置くか」も同じくらい重要。その点ユッカは強い陽の気を持ち、環境にも適応しやすいため、風水に取り入れやすいグリーンとして人気です。 ユッカを置く方角とその効果 風水では、植物を置く方角によって引き寄せる運気の種類が変わるとされます。ユッカのように“陽の気”が強い植物は、置き場所次第でより大きな効果を発揮します。たとえば、南は「名誉」「人気」「直感力」を司る方角。ユッカを南側に置くことで、自分らしさを発揮できたり、人間関係がスムーズになるとされます。特にリビングの南は、家庭全体の活気を高めるスポットです。 東は「健康」「若さ」「成長」を象徴する方角。何かに挑戦したいときや、家族の健康を願う場合は、東への配置が効果的です。 北西は「仕事運」「リーダーシップ」「出世運」の方角。ワークスペースや書斎に置くことで、チャンスや評価が得やすくなるとされます。 金運・仕事運アップを狙える? 具体的な置き方 ユッカは、力強い「陽の気」とシャープな葉を持ち、風水では金運や仕事運を高める植物としても知られています。金運を意識するなら、玄関付近や家の西側に配置するのがおすすめ。玄関は「気」の入り口、西は「財運」を司る方角とされ、お金の巡りをよくするといわれています。 仕事運アップには、デスクの背後や部屋の北西に置くのが効果的。背後に置くことで「後ろ盾」のような安定感が生まれ、集中力や判断力を高めてくれます。ワークスペースでは、視界に入る位置に置くことで緊張が和らぎ、アイデアも出やすくなります。 また、置き場所だけでなく、ホコリを溜めず清潔に保つなど、日々のケアも風水的に大切なポイントです。 風水アドバイス:シャイアン・李(Cheyenne Li) 台湾の家ではユッカは定番です 初心者におすすめのユッカの選び方 購入時に見るべきポイント(葉・幹) ユッカを選ぶ際にまず注目したいのは、葉と幹の状態です。葉は鮮やかな緑色で、変色や傷がないものを選びましょう。葉先が枯れていたり、茶色くなっているものは健康状態がよくない可能性があります。幹はしっかりと太く、硬く、ぐらつきがないかを確認。細すぎたり、指で押すと柔らかい場合は、健康的な幹とはいえないでしょう。また、ぐらつく幹は倒れやすく、しっかりと育たない可能性があります。 置き場所や育て方に合った品種選び ユッカは、品種によって耐寒性や日照の好みが異なります。室内の半日陰で育てたい場合は、「ユッカ・エレファンティペス」がおすすめです。一方で、日当たりのよい室内や屋外向けには、「ユッカ・ロストラータ」や「ユッカ・グロリオサ」が適しています。育てる環境に合った品種を選ぶことがユッカを健康に育てるコツです。また、ユッカはどの品種も葉が鋭いため、小さなお子さんのいるご家庭では置き場所にも考慮しましょう。 オザキフラワーパーク・後藤がおすすめのユッカ・エレファンティペス4選 お使いのブラウザは動画に対応していません。 ⚠️下記でご紹介する商品の詳細は、すべて2025年6月19日現在のものです。 大型株(直立タイプ) 高さ(鉢含む):180cm 広がり幅:50cm 鉢:10号鉢(内径30cm) 価格:16,000円(税込) まっすぐに伸びた幹が凛とした存在感を放つ、直立タイプの大型株ユッカ。高さ約180cmの堂々たるフォルムで、空間に縦のラインを与え、リビングや玄関のシンボルツリーにも最適です。10号鉢仕立てで管理もしやすく、スタイリッシュなインテリアに映える1鉢です。 大型株(曲がりタイプ) 高さ(鉢含む):180cm 広がり幅:100cm 鉢:10号鉢(内径30cm) 価格:26,000円(税込) 個性的な曲がり幹が魅力の大型株。高さ約180cm、幅100cmと存在感たっぷり。幹の動きが空間にリズムを生み出し、彫刻的な美しさを楽しめます。10号鉢仕立てで扱いやすく、玄関や吹き抜け空間のアクセントにおすすめ。 中型株(直立タイプ) 高さ(鉢含む):120cm 広がり幅:55cm 鉢:8号鉢(内径24cm) 価格:8,800円(税込) 小スペースでも映える、直立タイプの中型株。高さ約120cm、幅55cmで圧迫感がなく、リビングやワークスペースにも取り入れやすいサイズ感。スッと伸びた幹とシャープな葉、が空間をスタイリッシュに演出します。 テーブルサイズ 高さ(鉢含む):50cm 広がり幅:40cm 鉢:4号鉢(内径12cm) 価格:980円(税込) ちょこんと置けて、空間にリズムを生むテーブルサイズ。高さ約50cmのコンパクトさで、デスクや棚の上にも◎。小さいながらも凛とした姿で、ユッカらしい存在感はしっかりキープしています。 初心者向けユッカの育て方ガイド 育成環境の整え方 室内での日当たりと置き場所の工夫 ユッカは明るい日光を好みますが、強すぎる直射日光は葉焼けの原因になるため、窓際のカーテン越しの柔らかい光が当たる場所が最適です。日照不足になると葉の色が悪くなったり成長が遅れるため、1日に4〜5時間はそのような光のあたる環境に置いてあげましょう。 冬場は室内の暖かい場所に移動し、寒さによるダメージを避けてください。 適切な温湿度管理と季節ごとの注意点 ユッカは比較的耐寒性が強い植物ですが、極端に気温が低い環境で管理すると成長が止まり、葉が傷むこともあるため、冬場は室温10℃以上を目安に管理をしましょう。 ただし、暖房の風が直接当たる場所は乾燥しやすく、葉が傷むので避けてください。また、湿度が高すぎると根腐れの原因になるため、通気性のよい環境を作ることが重要です。ここで活躍するのがサーキュレーター。室内の空気を循環させることで湿気や蒸れを防ぎ、ユッカの健康を保ちます。 夏は風通しをよくし、冬も乾燥しすぎないよう適度に湿度管理をしましょう。季節に応じて環境を見直すことが、ユッカを長く元気に育てる秘訣です。 日常のケアと管理 水やりと根腐れ防止のポイント ユッカは乾燥に強い多肉植物の仲間なので、水やりは控えめにするのが基本です。土の表面が完全に乾いてから、たっぷりと与えることがポイントで、頻度は季節や環境によって異なりますが、一般に春〜秋は10日に1回程度、冬は月に1〜2回で十分です。水やりが多すぎると根腐れを起こしやすくなるため、鉢の底に必ず排水穴があるか確認し、水はけのよい土を使うことも大切です。また、受け皿に水が溜まったままにしておくと過湿につながるため、必ず捨てるようにしましょう。 肥料・剪定・葉の手入れ方法 ユッカは肥料をあまり必要としませんが、あげる場合は、春先に固形肥料を与えるか、春から夏の成長期には月に1回程度、液体肥料を薄めて与えると健康に育ちます。剪定は、枯れた葉や傷んだ部分をこまめに取り除くのが基本。幹の形を整えたい場合は、節の上でカットすると新しい芽が出やすくなります(詳細は後述)。葉の手入れは、柔らかい布やブラシで表面のホコリを優しく拭き取ります。これで光合成の効率がアップし、見た目も美しく保てます。定期的なケアを行うことでユッカの免疫力も高まり、病害虫の発生を防ぐ効果があります。 害虫・病気への対策と予防 ユッカは比較的丈夫ですが、乾燥しすぎや風通しが悪い環境では害虫が発生しやすくなります。特にカイガラムシやハダニには注意が必要で、葉の裏や幹の隙間を定期的にチェックしましょう。見つけたら、ぬるま湯で優しく拭き取るか、市販の殺虫剤を使うと効果的です。病気や害虫は、日頃からの観察と、早期発見、対処が大切です。 植え替えと鉢の選び方 タイミングと手順 ユッカの植え替えは、成長が活発になる春〜初夏がおすすめ。根詰まりや、鉢底から根が出ている場合は、早めに植え替えましょう。手順は、まず鉢から株を優しく取り出し、古い土を落として根の状態を確認します。傷んだ根は、清潔なハサミで切り取りましょう。鉢は1回り大きなものを用意し、新しい観葉植物用の土を入れ、株を安定させて植え替え完了。植え替え後は直射日光を避け、風通しのよい場所で1〜2週間様子を見ます。なお、植え替え前後の一週間は、水やりは控えてください。 鉢は排水性と扱いやすさを重視 鉢には排水穴(底穴)があることが必須で、過湿を防ぐためには鉢底に軽石や鉢底ネットを敷くと効果的です。初心者には、軽くて扱いやすいプラスチック製の鉢がおすすめ。最近では、一見してプラスチックとは分からないようなデザイン性の高い鉢も多く、インテリアに調和するものも豊富に揃っています。見た目と機能性の両方を意識して選ぶとよいでしょう。テラコッタ鉢や陶器鉢も通気性はよいですが、重さがあるため注意が必要です。 中級者向け|好みの樹形を作る ユッカは、その丈夫な性質を活かして、自分好みの樹形をつくる楽しみ方もできます。よく園芸店などで見かけるユッカには、幹の上部がカットされ、そこから脇芽が数本吹いているものがありますが、あれは意図的に幹を切って脇芽を出させたものです。 幹をカットすることで、植物は自己防衛本能により複数の芽を出そうとします。この性質を利用すれば、直立だけでなく、分岐したユニークな樹形に育てることも可能です。幹をカットした切り口には、黒っぽい樹脂のようなものが塗られていることがあります。これは「カルスメイト」などの癒合剤で、病気の侵入や乾燥を防ぎ、脇芽が健やかに育つための重要な処置です。 自分で剪定にチャレンジする際は、適期(春〜初夏)に清潔な刃物で切り、切り口にカルスメイトを塗布してから風通しのよい半日陰に2週間ほど置くのがコツ。少し時間はかかりますが、数週間〜1カ月ほどで、脇芽が吹いてくるのを楽しめます。 ユッカの挿し木による増やし方 ユッカは挿し木で比較的簡単に増やすことができる植物です。挿し木は春〜初夏の成長期に、幹を途中でカットし、その部分を新たな株として育てていく栽培方法です。まず、健康な幹を清潔なハサミでカットし、切り口を1〜2日ほど乾かします。 そして切り口が乾いたら、切った幹の下部をコップや瓶などに入れ、水に浸して発根を促します。この方法は「水挿し」といい、水は頻繁に取り替え、腐らせないよう注意しましょう。数週間〜1カ月ほどで白い根が伸びてきます。その後は、観葉植物用の土や赤玉土に植え付ければOK。 水挿しによる方法は、発根を確認してから土に植えることで、より安心して育てられるメリットがあります。発根後の植え付けも深くなりすぎないように注意し、風通しと明るさを確保できる場所で管理しましょう。 よくある質問(FAQ) ユッカの葉先が茶色くなる原因は? ユッカの葉先が茶色くなるのは、単にターンオーバーで古い葉を落としているケースと、ユッカからの『ちょっと調子がすぐれない』というサインの場合があります。ちゃんとした環境で育てていれば前者である可能性があるため、放置しておいて構いませんが、管理環境がよくない場合は後者の可能性があります。この場合、日照不足、乾燥など、原因を見極めて対処してあげることで、また元気な姿に戻ってくれます。ただし、茶色くなった部分は、もとの緑色には回復しません。後者の理由でそのままにすると、株全体の活力を落とすことになるため、清潔なハサミで葉を根元からカットしてあげましょう。 ユッカは猫や犬に有害?(ペットと暮らす家での注意点) ユッカはペットにとって有害な成分(サポニン)を含む植物です。猫や犬が葉や幹をかじってしまうと、嘔吐や下痢、元気がなくなるなどの症状を引き起こすことがあります。そのため、ペットと暮らすご家庭ではユッカをかじらせない環境づくりが不可欠です。たとえば、ペットが立ち入らない部屋で管理する、または近づかないようなしつけを行うといった配慮が求められます。適切な対策をとることで、ユッカとペットが安全に共存することは可能です。ただし、万一かじってしまった場合は、症状の有無にかかわらず速やかに動物病院に相談しましょう。参照:ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会):ユッカの記述項 外に出しても大丈夫? 屋外管理のコツ ユッカは日光を好む植物なので、春〜秋の暖かい時期であれば屋外に出すのもOKです。ただし、いきなり強い直射日光に当てると葉焼けすることがあるため、数日かけて徐々に慣らすのがポイント。風通しのよい場所で、雨が当たりすぎない軒下などが理想的です。冬の寒さには弱いため、気温が10℃を下回る時期は室内に戻して管理しましょう。このため、冬も温暖な沖縄などの一部地域を除き、国内でのユッカの地植え栽培は基本的に避けたほうがよいでしょう。 編集後記 インテリア性と丈夫さを兼ね備えたユッカは、初心者にも扱いやすく、空間にほどよい緑のアクセントを加えてくれる頼れる観葉植物です。この記事では、基本情報からインテリアとのマッチング、風水効果、育て方やトラブル対策まで幅広くご紹介しましたが、実際に育ててみると、ユッカは想像以上に表情豊かで楽しい植物です。今回取材に協力していただいたオザキフラワーパークでも、ユッカは定番の人気商品。贈答用に購入される方も多いとのことですが、個人的にも贈り物として頂いたら嬉しいものだな、と思いました。筆者はとても誘惑に弱いので、ユッカを贈られたら“真っ直ぐ上を向いて生きていかねば”、という気持ちになれるのかも😅。初めての1本を選ぶなら、ぜひ店頭で実際に葉や幹の雰囲気を見て、自分の暮らしにぴったりなユッカを見つけてください。


















