秋の風情を感じる花!…この雄しべ、何の花?【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.21
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花の中をじっくり観察したことはありますか? 花は基本的には花弁(花びら)、ガク、雄しべ、雌しべといった器官からなり、その形や数は花の種類によって異なります。今回は「雄しべ」に注目してみました。この写真に写っている黄緑色の球状のかたまりの周りに広がる多数の雄しべは、どの花のものでしょうか?
目次
雄しべとは?
雄しべとは、被子植物の花の一部で、花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。
雄しべには葯(やく、花粉の入った袋)と花糸(かし、葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれて雌しべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。
この雄しべの持ち主は・・・?

こちらの雄しべ、何の花のものか分かりますか? 中央の球状のものは多数の雌しべの集まり。その周りを黄色の雄しべたちが取り巻いています。
ヒント:
古くから日本で野生化してきた多年草。秋に見頃を迎えます。
正解は・・・
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シュウメイギク

シュウメイギクの基本データ
学名:Anemone hupehensis var. japonica
科名:キンポウゲ科
属名:イチリンソウ属
和名:シュウメイギク(秋明菊)
英名:Japanese Anemone、Japanese Thimbleweed
形態:多年草
原産地:中国、台湾
開花期:8月中旬~11月
草丈: 0.3~1.5m
花色:白、ピンク
耐寒性:普通
耐暑性:強い
シュウメイギクは、8月中旬から11月に花を咲かせる多年草です。原産地は中国・台湾ですが、古くから日本で野生化してきました。白やピンクの可憐な花は秋の庭に風情を演出してくれます。丈夫で初心者にも育てやすいのもポイント。楚々としたたたずまいから、花道や茶道の世界で茶花としても親しまれてきました。
名前の一部に「キク(菊)」がついているのは、八重咲き種の咲き姿がキクに似ているためですが、実際はキンポウゲ科の植物で、アネモネの仲間です。
シュウメイギクの花びらに見える部分は、じつは「ガク」(通常、花の外側にある、つぼみの時に花を保護する部分)です。その数は品種によって5〜20枚以上と異なります。キンポウゲ科の多くがそうであるように、花びらは退化しています。
中心にあるのは、前述のように、球状に集まった黄緑色の雌しべと、周りを囲む複数の黄色い雄しべ。この雄しべと雌しべの色合いや存在感が、シュウメイギクの花の魅力ともいえるでしょう。
清楚な見た目とは裏腹に、生命力旺盛で丈夫なシュウメイギク。ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。

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