日本の秋の風物詩!…このおしべ、何の花?【Let’s Challenge! 植物クイズ】Vol.14

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花の中をじっくり観察したことはありますか? 花は基本的には花弁(花びら)、がく、おしべ、めしべといった器官から成り、その形や数や花の種類によって異なります。今回は「おしべ」に注目してみました。この写真に写っている黒い棒のように見えるおしべはどの花のものでしょうか?
目次
おしべとは?
おしべとは、被子植物の花の一部で,花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。
おしべには葯(やく、花粉の入った袋)と花系(葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれてめしべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。
このおしべの持ち主は・・・?

こちらのおしべ、何の花のものか分かりますか? 黒っぽく見えている部分が、筒状に合わさった5本のおしべです。その中を貫通するようにめしべが伸びていきます。
ヒント
日本では秋の花として親しまれていて、群れ咲く姿は圧巻です。
正解は・・・
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コスモス

コスモスの基本データ
学名:Cosmos bipinnatus
科名:キク科
属名:コスモス属
和名:秋桜(アキザクラ)
英名:Cosmos
形態: 一年草
原産地:メキシコ
開花期:6~11月
草丈:50~120cm程度
花色:赤、ピンク、黄、オレンジ、白、複色
耐寒性:弱い
耐暑性:普通
花もち:5~10日
コスモスは、昼間の時間が短くなり始めると開花する短日植物です。生育適温は15~30℃で寒さには強くありませんが、日当たりと風通しがよい場所であれば、あまり土質を選ばずに育ちます。こぼれ種で翌年花をつけるほど強くて育てやすい花なので、ガーデニング初心者にもおすすめです。
一年草で、春から夏にタネを播くと、日が短くなる秋に開花します。早生品種は春にタネを播き、夏から開花を楽しむことも増えていますが、晩生品種は、早い時期に播くと草丈が高くなりすぎるため、8月に入ってから播くとよいでしょう。
和名を秋桜(アキザクラ)といい、日本では秋になると各地でコスモス畑が見頃を迎え、広い高原を埋め尽くすように咲く色とりどりの花々が訪れる人を魅了します。風に軽やかに揺れる風情豊かな情景は、まさに日本の風物詩です。


育てるのもよし。観賞するのもよし。この秋は可憐ながらも見応えたっぷりのコスモスを楽しんでみませんか。
コスモスの育て方はこちら↓
https://gardenstory.jp/gardening/32970
クイズ一覧はこちら!
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