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【花図鑑】白い花12種を大紹介! 特徴や花言葉なども併せて解説

【花図鑑】白い花12種を大紹介! 特徴や花言葉なども併せて解説

英国・シシングハーストのホワイトガーデンに代表されるように、白い花でコーディネートした花壇は、ピュアで聖なる印象をもたらします。一方で、カラフルな花々のあふれる花壇では、白い花は花色のコントラストをやわらげる調和役として重宝します。この記事では、白い花を咲かせる植物をセレクトして、基本情報や育て方についてご紹介します。

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綺麗な白い花を咲かせる植物12選

白い花
白い花を集めた庭として有名な、英国「シシングハースト」のホワイトガーデン。

白い花は、ほかのどんな植物とも調和しやすく、品格のある美しさを加えてくれます。ホワイトガーデンの発祥ともいえる英国の「シシングハースト」の庭では、さまざまな白花が選ばれていますが、ここでは、代表的な12種の植物をピックアップしました。いずれも庭やベランダで育てやすいものばかりなので、ビギナーにもおすすめです。

スズラン

スズラン

スズランは、キジカクシ科スズラン属の多年草です。原産地はヨーロッパ、東アジア、北アジアで、暑さに弱く、寒さに強い性質を持っています。開花期は4〜5月で、花色は白のほか、ピンクもありますよ! 花茎を伸ばして小さなベル形の花を多数つらねる姿は愛らしく、芳香をもっています。草丈は15〜20cmほど。スズランは全草に毒があるので、作業の際には必ずガーデニング用の手袋をはめましょう。

苗の植え付け適期は10〜12月上旬と4月です。建物の東側や落葉樹の株元など、真夏は半日陰になるような場所を選んで、浅めに植え付けます。花が終わったら花がらを摘み、お礼肥に緩効性化成肥料を施しておきましょう。晩秋には休眠して地上部が枯れますが、越年して再び春には生育し始めます。数年植えっぱなしにしていてもかまいませんが、大株に育って込み合ってきたら、10〜12月上旬に掘り上げて株分けしましょう。

スズランの花言葉は、「再び幸せが訪れる」「純粋」などです。

マーガレット

マーガレット

マーガレットは、キク科モクシュンギク属(アルギランセマム属)の低木です。原産地はカナリア諸島で、温暖な気候を好み、寒さ・暑さにやや弱い性質を持っています。開花期は11〜5月で、花色は白のほか、クリーム、黄、ピンク、ペールオレンジなど。花茎を伸ばした頂部に開花し、花形は一重咲き、八重咲き、丁子咲き、ポンポン咲きなどがあります。草丈は30〜100cm。

植え付け適期は3〜6月、または9〜10月です。日当たり、風通しのよい場所を好みます。多湿を嫌うので、腐葉土や堆肥などを混ぜ込んで土作りをして植え付けます。盛り土をして周囲より高くするのも一案です。乾いたら水やりをし、生育期の3〜6月、9〜11月に株の状態を見て、勢いがないようであれば緩効性化成肥料を施します。終わった花はまめに摘み取っておくと、次から次につぼみが上がってたくさん咲きます。冬前に切り戻して株元をバークチップなどでマルチングし、寒さ対策をしておきましょう。

マーガレットの花言葉は「真実の愛」「恋の占い」などです。

カラー

カラー

カラーはサトイモ科オランダカイウ属(ザンテデスキア属)の球根植物です。原産地は南アフリカで、暑さに強い性質を持っています。湿地性と畑地性の2種がありますが、一般家庭で育てやすいのは畑地性なので、ここでは畑地性をご紹介します。開花期は6〜7月。花色は白のほかに、赤、オレンジ、黄、ピンク、紫などがあります。草丈は30〜100cmです。

球根の植え付け適期は、3〜4月。日当たり、風通しのよい場所を好みます。多湿を嫌うので、腐葉土や堆肥などを混ぜ込んで水はけのよい土づくりをしましょう。穴を掘って球根を埋め、覆土は3〜5cmにします。多湿にならないように乾いたら水やりをし、生育期の3〜6月、9〜11月に株の状態を見て、勢いがないようであれば緩効性化成肥料を施します。終わった花は花茎の根元で切り取りましょう。地上部が枯れたら11月頃に球根を掘り上げ、箱に入れたおがくずなどに埋めて春の植え付け適期まで凍らない場所で保存します。

カラーの花言葉は、「乙女のしとやかさ」「清純」などです。

イベリス・センペルビレンス

イベリス・センペルピレンス

イベリス・センペルビレンス(センペルヴィレンス)は、アブラナ科マガリバナ属(イベリス属)の多年草です。

原産地はヨーロッパで、寒さに大変強い性質を持っています。開花期は4〜6月。一つひとつの花は小さいのですが、花茎を伸ばした頂部にまとまって咲き、花房になります。大変花つきがよく、株を覆うようにたっぷりと咲くのが特徴です。草丈は15〜20cm。這うように伸びるので、グラウンドカバーとしても利用できます。

植え付けの適期は、3〜4月か10月中旬〜11月。日当たり、風通しのよい場所を好みます。多湿を嫌うので、腐葉土や堆肥などを混ぜ込んで土作りをして植え付けます。盛り土をして周囲より高くするのも一案です。乾いたら水やりをし、3〜4月、10月中旬〜11月に緩効性化成肥料を施します。終わった花はまめに摘み取っておくと、次から次につぼみが上がってたくさん咲きます。

イベリス・センペルビレンスの花言葉は、「初恋の思い出」「心を惹きつける」などです。

チューリップ

チューリップ

チューリップはユリ科チューリップ属の球根植物です。原産地は中央アジア〜北アフリカで、寒さに強い性質を持っていますが、夏の暑さを苦手とします。開花期は4月頃です。花色は白のほかにも赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、紫、黒、複色などがあり、色のニュアンスもさまざま。ユリ咲き、フリンジ咲き、パーロット咲きなど個性的な花姿の品種もあります。草丈は10〜70cm。

球根の植え付け適期は10月中旬〜12月中旬で、球根2個分の深さに植え付けます。複数植える場合は、球根2個分の間隔を取りましょう。チューリップは球根を1〜2球植えるよりは、同じ品種を5〜10球ずつまとめて植えるマス植えにすると見栄えがします。寒さにあわせることが大切なので、必ず戸外で管理しましょう。球根植物ですが、温暖な地域では球根を太らせることが難しいので、一年草として扱うほうが無難。寒冷地では地上部が枯れたら掘り上げて風通しのよい場所で管理し、秋に再び植え付けます。

白いチューリップの花言葉は、「失恋」「新しい愛」「純粋」などです。

ハナミズキ

ハナミズキ

ハナミズキは、ミズキ科サンシュユ属(ヤマボウシ属)の落葉高木です。原産地は北米東部〜メキシコ北東部で、寒さ、暑さともにやや弱い傾向にあります。最終樹形は8mにもなりますが、剪定によって樹高をコントロールすることができるので、一般家庭では4m以内におさめるようにするとよいでしょう。ハナミズキの開花期は4月中旬〜5月中旬。花色は白のほか、ピンク、赤があります。大変花つきがよく、開花期に満開になる様子は見応えがあるので、庭のシンボルツリーとして活躍します。

植え付けの適期は、12〜3月。日当たり、風通しのよい場所を選び、直径、深さともに50cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、苗を穴に入れて土を埋め戻して植え付けます。毎年5月中旬〜下旬に緩効性肥料を与えましょう。休眠期の12〜2月、または開花後の5月に、伸びすぎている枝や込み合っている部分の枝を剪定します。

クチナシ

クチナシ

アカネ科クチナシ属の常緑低木です。原産地は日本の東海地方以西で、やや寒さに弱い性質を持っています。花木に分類されますが、樹高は1〜2m程度なので、持て余すことなく管理がしやすいのも長所です。クチナシの開花期は6〜7月。一重咲き、八重咲きがあり、濃厚な甘い香りを漂わせます。常緑樹で冬も葉を落とさず、みずみずしい緑を保ってくれます。

植え付けの適期は3〜4月。日当たり、風通しのよい場所を選び、直径、深さともに50cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、苗を穴に入れて土を埋め戻して植え付けます。生育が始まる前の1月下旬〜3月と開花後の7月頃、年2回を目安に、緩効性肥料を与えましょう。また、開花直後に、伸びすぎている枝や込み合っている部分の枝を剪定します。

クチナシの花言葉は、「とても幸せ」「喜びを運ぶ」「優雅」などです。

白百合

白百合

ユリはユリ科ユリ属の球根植物です。原産地はアジア、ヨーロッパ、北アメリカの温帯から亜熱帯にかけて100種以上が分布しています。系統や分類は多岐にわたっていますが、ここでいう「白い花」としての白百合は、マドンナリリー、ヤマユリ、テッポウユリ、有名品種の‘カサブランカ’などがあります。草丈は種類によって異なり、120〜200cm。冬前に地上部を枯らして休眠します。

植え付け適期は2〜3月。日当たり、風通しのよい場所を選び、腐葉土や堆肥などを混ぜ込んで土作りをしましょう。アブラムシが発生しやすいので、土に混ぜ込む粒剤タイプの薬剤を混ぜておくのがおすすめです。球根の3倍の深さの穴を掘って植え付けます。乾いたら水やりをし、4〜9月に株に勢いがないようであれば緩効性化成肥料を施します。

白百合の花言葉は「高貴」「ピュア」「純潔」などです。

スノーフレーク

スノーフレーク

スノーフレークは、ヒガンバナ科スノーフレーク属(レウコユム属)の球根植物です。原産地は中央ヨーロッパ、地中海沿岸で、寒さに強い性質を持っています。開花期は3月中旬〜4月中旬。花茎を伸ばした先にベル形の白い花を連ねます。花弁の縁にはグリーンのドットが入り、とても可愛らしい咲き姿を見せてくれます。草丈は20〜45cm。

植え付けの適期は、10〜11月。日なた〜明るい半日陰、風通しのよい場所を好みます。腐葉土や堆肥などを混ぜ込んで土作りをし、深さ7〜8cm、約10cm間隔で植え付けます。乾いたら水やりをし、開花前の3月上旬と開花後の4月下旬に液肥を施します。終わった花は花首で摘み取ります。数年は植えたままにしてもかまいませんが、大株に育ったら地上部を枯らした直後に掘り上げて分球し、植え直します。

スノーフレークの花言葉は、「皆を惹きつける魅力」などです。

デージー

デージー

デージーは、キク科ヒナギク属の秋まき一年草です。原産地はヨーロッパ、地中海沿岸で、寒さにはやや強く、暑さに弱い性質を持っています。草丈は15〜40cmで、花壇の前段や縁取りなどに向いています。生命力は旺盛で、初心者でも育てやすい花です。

デージーは、花茎を伸ばした頂部に花径が2〜5cmの花を咲かせます。花色は白のほか、赤、パステルピンクなど。開花期は12月下旬〜5月上旬と長く、最盛期は4月頃です。多くの系統、品種があり、一重咲き、八重咲きなどがありますが、フラワーショップで手に入れやすいのは八重咲きです。

日当たり、風通しのよい場所を好みます。植え付け適期は11月中旬〜12月上旬。この時期以外でも開花株が手に入るので、3月までには植え付けましょう。水はけ、水もちのよい土作りをし、苗を植え付けます。アブラムシがつきやすいので、植え付けの際に土に混ぜ込む粒剤タイプの薬剤を利用するのがおすすめです。乾いたら水やりし、肥料は花が咲く時期に開花を促進するタイプの液肥を与えるとよいでしょう。花がらはまめに摘み取っておくと、次から次につぼみが上がってたくさん咲きます。開花後は枯死して越年しないので、抜き取って処分します。

デージーの花言葉は、「純潔」「美人」「平和」「希望」「無邪気」などです。

パンジー・ビオラ

パンジー・ビオラ

パンジー、ビオラは、スミレ科スミレ属の一年草です。原産地はヨーロッパで、暑さに弱い性質をもっています。開花期は11〜5月と長く、開花株を購入すれば11月頃から楽しめますが、最盛期は3〜5月です。花色は白のほかに赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、青、茶、黒、複色など多様。花の大きさも小輪から大輪まで幅が広く、花弁にフリルが入るものなどもあります。草丈は20〜40cmです。

パンジー、ビオラは苗の植え付けからスタートするとよいでしょう。開花株は11〜4月に出回ります。日当たり、風通しのよい場所に腐葉土や堆肥などをすき込んで植え付け、乾燥したら水やりします。3月頃から開花が旺盛になるので、10日に1度を目安に液肥を与え、花がらは早めに摘み取っておくと、次から次につぼみが上がってたくさん咲きます。開花期を終えたら枯死して越年しないので、抜き取って処分します。

パンジー、ビオラの花言葉は「思慮深い」「誠実」「少女の恋」などです。

ペチュニア

ペチュニア

ペチュニアは、ナス科ツクバネアサガオ属(ペチュニア属)の一年草です。原産地は南アメリカ中等部の亜熱帯〜温帯で、暑さに強く寒さに弱い性質をもっています。開花期は5〜11月で、花色は白のほかに赤、ピンク、青紫、黄、複色など。花のサイズは大輪、中輪、小輪と幅があり、一重咲き、八重咲きなどがあります。草丈は10〜30cm。

ペチュニアの植え付け適期は、苗が出回り始める4〜5月。日当たり、風通しのよい場所に腐葉土や堆肥などをすき込んで植え付けます。幼苗のうちに摘心を繰り返すとこんもりと茂ります。乾いたら水やりし、開花期は2週間に1度を目安に液肥を与えて株の勢いを保ちます。花がらをまめに摘み取ると、次々と開花します。株姿が乱れてきたら丈の半分くらいまで切り戻すと、再び伸びて形よくまとまります。開花期を終えたら枯死して越年しないので、抜き取って処分します。

ペチュニアの花言葉は、「あなたと一緒なら心がやわらぐ」「心のやすらぎ」などです。

美しく綺麗な白い花の栽培を楽しもう

白い花

この記事では、ガーデンに取り入れたい魅力的な白い花のご紹介をしてきました。それぞれ花のサイズや花姿に特徴があり、主役になるものもあれば、脇役として魅力を発揮するものも。白でまとめたコーナーを作ると、庭にノーブルな雰囲気をもたらすことができます。開花期の揃う白い花で組み合わせたホワイトガーデンに、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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