“茂みの中の悪魔”とも呼ばれるユニークな花姿…このおしべ、何の花?【Let’s Challenge! 植物クイズ】Vol.9

Valery Prokhozhy/Shutterstock.com
花の中をじっくり観察したことはありますか? 花は基本的には花弁(花びら)、がく、おしべ、めしべといった器官から成り、その形や数や花の種類によって異なります。今回は「おしべ」に注目してみました。この写真に写っているユニークなフォルムのおしべはどの花のものでしょうか?
目次
おしべとは?
おしべとは、被子植物の花の一部で,花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。
おしべには葯(やく、花粉の入った袋)と花系(葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれてめしべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。
このおしべの持ち主は・・・?

こちらのおしべ、何の花のものか分かりますか? 中央に5本のめしべ、それを囲むように多数のおしべが糸状にのびています。
ヒント
西洋では「茂みの中の悪魔(Devil in a bush)」というユニークな英名で表現されることもある、個性的な花姿を持つ植物です。
正解は・・・
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ニゲラ

ニゲラの基本データ
学名:Nigella
科名:キンポウゲ科
属名:クロタネソウ属
和名:黒種草(クロタネソウ)
英名:Nigella
形態:一年草
原産地:地中海沿岸~西アジア
開花期:4月下旬~7月上旬
草丈:40~100cm
花色:青、紫、ピンク、白、複色
耐寒性:強い
耐暑性:弱い
日本ではクロタネソウの別名で親しまれている秋まき一年草のニゲラ。葉は糸のように細く、花茎を伸ばした先端に花が1輪つきます。花色は、ブルー、紫、白、ピンクなどさまざま。ユニークな姿の花を咲かせた後、花がら摘みをせずにそのままにしておくと、ふっくらとしたラグビーボールのような実がつきます。見た目も可愛く、ドライフラワーとしても活用できるので、実をならせるのもおすすめです。

ニゲラは放任しても丈夫に育ち、初心者さんでも育てやすい植物です。こぼれ種でも増えるほど強健で、病気の心配もほとんどありません。
日陰で育てると茎だけが細くヒョロヒョロと伸びる“徒長”の状態になりやすく、また過失も嫌うので、育てる際は日当たり、水はけ、風通しの良い場所を選びましょう。
ニゲラの育て方はこちら↓
https://gardenstory.jp/plants/114555
クイズ一覧はこちら!
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