- TOP
- 花と緑
- おすすめ植物(その他)
- 【プロのおすすめ夏花8選!】暑さに強くローメンテナンスで夏から秋までよく咲く花
【プロのおすすめ夏花8選!】暑さに強くローメンテナンスで夏から秋までよく咲く花

2024年の夏は全国的に例年より気温が高いことが予想されています。暑さに強くローメンテナンスでよく咲く花を選んで、真夏の庭の準備をしましょう。耐暑性の高い花はもちろん、強い日差しに葉焼けしないリーフ類も大活躍します。寄せ植え名人M&Bフローラの難波良憲さんに、真夏に美しく咲き、花壇や寄せ植えで活躍する花やリーフをセレクトしていただきました。
目次
真夏におすすめの花① ビデンス‘ブレイジング リングオブファイア’

学名/Bidens ferulifolia
種類/非耐寒性多年草
開花期/4〜10月
草丈/25〜30cm 株張り/25〜30cm
ビデンスはもともと連続開花性に優れ、次々に花を咲かせてくれる多年草です。やせ地でもよく育つ丈夫な花で、たくさんの種類があります。秋から冬にかけて咲くものはウィンターコスモスの名前でも知られますが、この花は春から秋にかけて咲くグループのビデンスで、耐暑性に優れた新品種。ビデンスには黄色の花が多いなか、赤色が鮮やかで花心に向かって黄色くグラデーションになる美しい発色が魅力です。酷暑期にはいったん開花は途絶えますが、ひと休みすることで、秋にまたたくさんの花を咲かせてくれます。
真夏におすすめの花② バーベナ‘バネッサコンパクト’、‘ファイヤーハウス’

学名/Verbena peruviana
種類/非耐寒性多年草
開花期/4〜10月
‘バネッサコンパクト’ 草丈/20〜25cm 株張り/25〜30cm
‘ファイヤーハウス’ 草丈/20〜30cm 株張り/35〜50cm
バーベナは真夏の炎天下でも生育旺盛で、春から晩秋までよく咲きます。たくさんの品種がありますが、それぞれ株の大きさや這性・直立性など異なる特徴を持っています。
‘バネッサコンパクト’は草丈が低くコンパクトながら、分枝性に優れ、間のびすることなくきれいな株姿にまとまります。鉢植えや寄せ植えに向いています。
‘ファイヤーハウス’はバーベナがかかりやすいうどんこ病への耐性を備えた品種で、耐暑性にも非常に優れています。鉢植えなら6〜9号程度の大鉢や庭植えに向いています。‘ファイヤーハウス ペパーミント’は赤と淡いピンクがストライプになる愛らしい花です。

真夏におすすめの花③ サルビア‘ローマンレッド’

学名/Salvia splendens×darcyi
種類/耐寒性多年草
開花期/6〜11月
草丈/40〜60cm 株張り/50〜70cm
宿根サルビアと掛け合わせたハイブリッド種。一般的なハイブリッド系統は株が100cm以上に大きくなるものが多いなか、比較的コンパクトで庭植えでも鉢植えでも使い勝手のよい品種です。花と軸が赤く、緑の葉とのコントラストが美しい花姿は庭での存在感も抜群です。小さい苗のうちは寄せ植えでも使えます。大きくなってきたら地植えにすると、毎年庭を鮮やかに彩ってくれます。
ビデンス、バーベナ、サルビアを使った赤の寄せ植え

上でご紹介した花を使った寄せ植えです。赤い花に合わせて、カラーリーフのコリウス‘バレッティ リラ’とアルテルナンテラ‘パープルプリンス’を加えました。同じ組み合わせを地植えしても、夏から秋まで美しい彩りを庭にもたらしてくれます。
【使った植物】
- ビデンス‘ブレイジング リングオブファイア’
- バーベナ‘バネッサコンパクト レッド’
- サルビア‘ローマンレッド’
- コリウス‘バレッティ リラ’
- アルテルナンテラ‘パープルプリンス’
真夏におすすめの花④ ジニア‘ダブルザハラ’、‘クィーン’

学名/Zinia marylandica(ダブルザハラ)、Zinia elegans(クィーン)
種類/非耐寒性一年草
開花期/6〜10月
‘ダブルザハラ’ 草丈/40〜50cm 株張り/20〜30cm
‘クィーン’ 草丈/50〜60cm 株張り/20〜30cm
開花期間の長さから「ヒャクニチソウ」の名前で古くから親しまれるジニア。‘ダブルザハラ’は大輪のダブル咲きで、庭を華やかに演出してくれます。耐乾性・耐暑性に優れ、真夏の直射日光下でも美しく発色します。
‘クィーン’は花弁数が多く、花径は5〜6cm、地植えでは草丈が50〜60cmほどになります。ガーデンではもちろん、寄せ植えや切り花としても夏中楽しめます。
真夏におすすめの花⑤ ビンカ‘ミニナツ ホワイトチェリー’

学名/Catharanthus roseus
種類/非耐寒性一年草
開花期/5〜10月
草丈/約30cm 株張り/約70cm
ニチニチソウの名でも知られるビンカ。‘ミニナツ’は高温多湿の環境に強い小輪のビンカで、2cmほどのかわいい花が真夏も休むことなく咲き続けます。地植えの場合、1株で株張りは70cmにも咲き広がり、白い花が夏の庭を涼しげに演出してくれます。小花は他の花とも組み合わせやすく、寄せ植えでも活躍します。
真夏におすすめの花⑥ ユーフォルビア‘グリッツ’

学名/Euphorbia graminea
種類/非耐寒性多年草
開花期/5〜12月
草丈/約30cm 株張り/約70cm
白い小さな苞(ほう)がふわふわと咲くユーフォルビア。魅力はなんといっても8カ月も咲き続ける驚異的な開花期間と、夏の暑さと乾燥にも強い点。単体でも涼しげですが、寄せ植えではどんな花とも相性がよく、全体をまとめる名脇役として大活躍します。
真夏におすすめの花⑦ コリウス‘フレームスローワー’、‘バレッティ’

学名/Solenostemon
種類/非耐寒性多年草
開花期/5〜10月
‘フレームスローワー’ 草丈/30〜45cm 株張り/40〜45cm
‘バレッティ’ 草丈/30〜40cm 株張り/50〜60cm
コリウスは、カラフルな葉を楽しむ夏のカラーリーフ。これまでは直射日光に当たると葉色があせてしまいがちでしたが、近年は直射日光下でも美しく発色する新品種が次々に登場しています。耐暑性に優れ、観賞期間が長くローメンテナンス。秋になると青紫色の花が咲きますが、花が咲くと葉は枯れてくるので、葉色を晩秋まで楽しみたい場合は、花芽をカットするとよいでしょう。
ジニア、ビンカ、ユーフォルビア、コリウスを使った爽やかな寄せ植え

上記でご紹介した植物を組み合わせた寄せ植えです。テーマカラーはライムとピンク。個性的なカラーですが、それぞれの植物にリンクする色が入っており、爽やかにまとまります。ユーフォルビア‘グリッツ’を中央に入れることで、ふんわりボリュームを出し、個性的な花をつなげる効果があります。
【使った植物】
- ジニア‘ダブルザハラ’、‘ラズベリーリップル’
- ジニア‘クィーン ライム’
- ビンカ‘ミニナツ ホワイトチェリー’
- ユーフォルビア‘グリッツ’
- コリウス‘フレームスローワー チリペッパー’
真夏におすすめの花⑧ ペチュニア ‘ビーズニーズ’

学名/Petunia×hybrida
種類/非耐寒性一年草
開花期/4〜10月
草丈/25〜30cm 株張り/25〜35cm
ペチュニアの中ではこれまでにない鮮明な濃いイエローが、夏の庭に爽やかな雰囲気をもたらしてくれる品種。生育旺盛で、上の写真のように1株で7号鉢からあふれんばかりにふわふわとたくさんの花を咲かせます。これまでのペチュニアは雨に弱い傾向がありましたが、‘ビーズニーズ’は雨に打たれても花がすぐにシャキッときれいに戻り、美しい株姿を保ちます。耐暑性・耐雨性、鮮やかな色などが評価され、アメリカや日本で多数の賞を受賞している優良品種です。春から育てている株は梅雨頃に一度切り戻しをすると、晩秋まで長く楽しめます。
ペチュニア‘ビーズニーズ’を使ったレモンイエローの寄せ植え

ペチュニア‘ビーズニーズ’を主役に、葉色に黄色が入るカラーリーフを5種類組み合わせました。暑さが厳しい夏の庭でも元気に育ち、爽やかな雰囲気をもたらしてくれる寄せ植えです。
【使った植物】
- ペチュニア‘ビーズニーズ’
- 斑入りアメリカヅタ
- アルテルナンテラ‘マーブルクイーン’
- ヘーベ‘バリエガータ’
- ロータス‘ブリムストーン’
- 黄金フウチソウ
<Point!>
連続開花性に優れ花が咲き続けるので、緩効性肥料か液肥を定期的に与えて育てるとよいでしょう。
Credit
寄せ植え制作&アドバイス / 難波良憲

八ヶ岳にある種苗メーカー「エム・アンド・ビー・フローラ」に勤務。膨大な植物の知識を生かし、花の個性を生かしたブーケのように華やかな寄せ植えが好評。同社のショップ(現在はクローズ)での店長を担当しつつ、寄せ植え教室を開催。現在は、同社インスタグラムを通じて、季節毎の華やかな寄せ植えの紹介や、水やりなどガーデニングの基本知識や様々なお役立ち情報の発信を行っている。気になる方はぜひアカウントを覗いてみてください。
- リンク
まとめ・写真 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
- リンク
記事をシェアする
新着記事
-
ガーデン&ショップ
バラ咲くシーズンも間近! 特別な時間を過ごせるバラ園「横浜イングリッシュガーデン」 ロ…PR
バラ咲く季節はもうすぐです! 希少なアンティークローズから最新品種まで2,200品種、2,800株のバラをコレクションする「横浜イングリッシュガーデン」では、バラの開花に先駆けて「ローズ・フェスティバル2025」(…
-
ガーデン
都立公園を新たな花の魅力で彩る「第3回 東京パークガーデンアワード」都立砧公園【花盛りの4月】
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテストとして注目されている「東京パークガーデンアワード」。第3回コンテストが、都立砧公園(東京都世田谷区)を舞台にスタートし、春の花が次々と咲き始めています。…
-
イベント・ニュース
【5月の連休は横浜へ!】日本最大級の園芸イベント「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2025」に出かけ…
日本最大級として大盛況の園芸イベント「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2025」が今年も5月3日(土)〜5日(月)の3日間、開催決定! 場所は、2027年国際園芸博覧会の開催を控える横浜市。多彩なコンテ…