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庭仲間が選んだ! 丈夫で長生き&パフォーマンス抜群の「買ってよかった」宿根草15選!

庭仲間が選んだ! 丈夫で長生き&パフォーマンス抜群の「買ってよかった」宿根草15選!

一度植えれば、毎年芽吹いて花が咲く宿根草。ひんぱんに植え替える必要がなく手入れもラク、そのうえ株のボリュームが年々増すという嬉しい性質でコスパがよいことも人気の理由です。しかし、宿根草は種類がとても多いので、選ぶのに迷いますよね。そこで、庭づくりを日々楽しむガーデンストーリークラブの会員さんに、「買ってよかった!」と実感しているおすすめの宿根草を教えていただきます。日陰や日向、鉢植え、地植えなど、さまざまなシーンで活躍する15種を、栽培の体験談とともに一挙公開します。

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宿根草(しゅっこんそう)とは

宿根草とは、越年して毎年花を咲かせる、「長生きする植物」グループのこと。1年で枯れてしまう一年草とは異なり、一度植えれば何年も花を咲かせてくれるので、コストパフォーマンス抜群。年数を経るに従って大株に成長し、よりダイナミックな姿や多くの花を楽しめるようになるのも魅力です。春の芽吹きから始まって、開花、秋の紅葉や冬の落葉など、四季折々に異なる表情を見せてくれるので、季節感を味わうこともできます。ローメンテナンスで植えっぱなしでも十分育つ、丈夫な種類もたくさんありますが、個人の庭では大きくなりすぎたり、耐寒性や耐暑性が品種ごとに異なったり、扱いが難しい種類も。そこでガーデニング初心者には、実際に庭で育ててよかったと感じている方のおすすめ情報が、とても参考になります。

ガーデンストーリークラブ会員の庭仲間が選ぶ!
「買ってよかった」おすすめ宿根草15選

宿根草

ガーデンストーリークラブは、全国の花ファン・ガーデニングファンが集う会員制度。ガーデニングを始めたばかりのビギナーからベテランガーデナーまで、花と庭を愛する人が集まるオンラインコミュニティです。今回は、ガーデニングを楽しむガーデンストーリークラブの庭仲間に、実際に育てている宿根草の中から、「これは買ってよかった!」と実感している、おすすめ宿根草をアンケート! 集まった「生の声」を参考に、ガーデンに取り入れたい植物を15種類、ピックアップしてご紹介します。どれも丈夫で、育てやすいものばかりです。

1.驚異的に長く咲くチョウのような花が可愛い! ガウラ

ガウラ
写真/yukkyさん

学名:Gaura lindheimeri
アカバナ科
開花期:5~11月
主な花色:白、ピンク、赤
草丈:30〜150cm(品種により異なる)
日照:日向

「夏に繰り返し切り戻して(*)、秋に蝶々の大群のように咲かせるのが好きです。夏の暑さにも、多少土がじめっとしてしまう梅雨にも負けず、とても強いです。育て始めて4年になりますが、水はけのよい日向~半日陰の場所で、元気に育っています」(岡山県・yukkyさん)

*切り戻し/花後に株を1/2〜1/3程度にカットすると、新しい芽が伸び、再びたくさんの花が咲くようになります。この作業を「切り戻し」と呼びます。

ガウラ
写真/bluemoon cottageさん

「花後に切り戻しをすれば返り咲いてくれ、花が風に揺れる姿がとても愛らしい。庭植えなら水やりも必要ありませんし、肥料もやりませんがよく育ちます。日向で5年以上育てて、幅60〜80cm、高さ1〜1.5mくらいに成長しています」(愛知県・bluemoon cottageさん)

ガウラ
写真/Bloom Calendarさん

「育てている品種は、湿度感のあるピンクのガウラ‘フェアリーソング’。真夏にもとても存在感を発揮してくれます。栽培2年目。暑さ寒さに強く、乾燥にも湿度の高い環境にもよく耐えます」(愛知県・Bloom Calendarさん)

‘フェアリーソング’は、草丈も株張りも普通種の半分ほどにとどまる、「コンパクトガウラ」とも呼ばれる種類です。銅色の葉も美しく、小さな庭や寄せ植えにもおすすめ!

(編集部より)

ガウラの育て方! 綺麗な花を咲かせるコツは? 花言葉や由来も解説

2.ローメンテナンスで夏の彩りにも重宝する フロックス

フロックス
フロックス‘ダビット’。写真/Bloom Calendarさん

学名:Phlox
ハナシノブ科
開花期:4~11月(種類により異なる)
主な花色:白、ピンク、赤、黄、オレンジ、紫、青、複色
草丈:5~120cm(品種により異なる)
日照:日向

「白花・高性・大輪の‘ダビット’(草丈50〜75cm)は、夏の庭にリズムを生んでくれる花。15時から日陰になる半日陰のレイズドベッドで3年育てています」(愛知県・Bloom Calendarさん)

フロックス
写真/アイスバーグさん

「おすすめ品種は、白花の‘ホワイトパフューム’。手入れは花がらを取る程度で、切り戻しは1回のみ。花はすぐ終わってしまうけど、翌年も芽を出してくれるので嬉しいです。可憐すぎて堪らんです。シルバーリーフのシロタエギクとのコラボが気に入っています。栽培2年目で大きさは10×10cm程度」(東京都・アイスバーグさん)

フロックス
写真/bluemoon cottageさん

「‘ブラインドライオン’を5年以上育てています。切り戻しすれば返り咲いてくれ、シックな色の花が素敵です。花弁がなく種子をつけないため、長く楽しめます。水やりもせず、特に肥料も与えていませんが、すぐ近くにクレマチスを植えているため、その肥料が流れてきているかもしれません」(愛知県・bluemoon cottageさん)

‘ホワイトパフューム’は春から初夏に咲く品種で、草丈35cm程度と比較的コンパクト。最大の魅力は、名前の通り石鹸に似た淡い香りを放つこと。株が充実するまでに数年かかりますが、花つきがよくなると庭にいい香りが漂います。‘ブラインドライオン’は、もともと切り花用に育種された品種で、茎がまっすぐで花茎がしっかり立ちます。黒い花のように見えるのは、じつはガク。ガクなので、いつまでも散ることがなく、花が少なくなる真夏も重宝します。草丈40〜60cm。

(編集部より

まるで綿飴のように咲く! 植えっぱなしで夏の庭を華やかに彩る宿根フロックス

3.草丈2m超えも! ダイナミックな植栽に ユーパトリウム

ユーパトリウム‘チョコレート’
ユーパトリウム‘チョコレート’とカレックスの植栽。写真/アイスバーグさん

学名:Eupatorium
キク科
開花期:7~10月(種類により異なる)
主な花色:青、白、ピンク、紫
草丈:50~250cm
日照:日向~半日陰

ユーパトリウム‘チョコレート’
写真/アイスバーグさん

「ユーパトリウム‘チョコレート’(草丈約100cm)は、誰にでもおすすめなシャレオツな植物! 黒葉がたまりません。植えて2年目ですが、今年はとても大きくなりました。猛暑を乗り越えて、本当にお気に入りの植物です。特に黄緑色のカレックスとのコラボが気に入っています。難点は、開花するとハチが凄いこと」(東京都・アイスバーグさん)

「ユーパトリウム‘チョコレート’は、私もおすすめしたい宿根草。私が園芸を始めて間もない頃から、ずっと我が家にいます。とても丈夫でかわいいです。夏に切り戻すと草丈も高くならず、花数も増えます」(岡山県・yukkyさん)

ユーパトリウム
ユーパトリウム ‘グリーンフェザー’。写真/Bloom Calendarさん

「ユーパトリウム ‘グリーンフェザー’(草丈160〜200cm)は、正直、遠目からだと花が咲いてるか分からないほどですが、開花時は全体が白っぽくなって雰囲気に優しさが増します。寒さにあうと、葉が赤みがかります。ただ、なんといってもそれ以上に見ものなのが、2mほどにスススッと成長していく姿。樹木ではないので、年々高くなっていくこともなく、暑さ・寒さの耐性もバッチリな、すごく頼もしい宿根草です。茎が黒く、つぼみが付くと次第に印象がピンクに変わっていく、コンパクトな‘ベイビージョー’もおすすめ」(愛知県・Bloom Calendarさん)

ユーパリトウム‘ベイビージョー’
ユーパリトウム‘ベイビージョー’。写真/Bloom Calendarさん

‘チョコレート’は秋から咲く白い花と、黒褐色の葉とのコントラストがシックな品種。初冬まで花が長く楽しめます。草丈は80~100cm。ユーパトリウムの中では比較的コンパクトな‘ベイビージョー’は、草丈60~80cmに収まり、黒っぽい茎の色が魅力。ボリュームのあるピンクの花も可愛いですが、茎の色も開花期以外も庭の引き締め役になってくれます。一方大型種の‘グリーンフェザー’は、柔らかな細葉でフワッとした姿がユニーク。草丈2m前後と、見上げるほどの大きさに成長します。

(編集部より)

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4.花の造形美が際立つ 種類豊富な西洋オダマキ

オダマキ
写真/かおるるさん

学名:Aquilegia
キンポウゲ科
開花期:5~6月
主な花色:白、ピンク、赤、オレンジ、黄、青、紫、茶、黒
草丈:30~80cm
日照:日向~半日陰

オダマキ
写真/かおるるさん

「何しろ、花の形が芸術的で美しく、見惚れてしまいます。草丈は30~40cm。日当たりのよい場所に植えて、ほぼメンテナンスフリーで3年以上元気に育っています」(東京都・かおるるさん)

オダマキ
(左)‘ホワイトバロー’。(右)‘チョコレートソルジャー’。写真/Bloom Calendarさん

「白花の‘ホワイトバロー’と黒花の‘チョコレートソルジャー’を育てています。ホワイトバローは2年目で、高さ80cmほどに成長。赤松の木の下に植えてあるので、マスキュリンな松にフェミニンな八重咲きのオダマキという“活かし活かされ”の世界が最高でした。一方の‘チョコレートソルジャー’は3年目ですが、草丈20~40cmとコンパクト。黒い花弁がものすごく美しい、静けさ系のオダマキです」(愛知県・Bloom Calendarさん)

オダマキの花形や花色の豊富さは、宿根草の中でも指折りです。‘ホワイトバロー’は純白の花弁がゴージャスな八重咲きになる品種。横や下を向いて開花します。‘チョコレートソルジャー’はチョコレート色の花に明るい緑色のガクと、ユニークな色合わせ。シルバーがかった葉色もシックです。

(編集部より)

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5.夏の暑さに負けない丈夫なアガパンサス

アガパンサス
ミニアガパンサス‘サマーラブ’。写真/Bloom Calendarさん

学名:Agapanthus
ヒガンバナ科
開花期:5月下旬~8月上旬
主な花色:青、白、複色
草丈:30~150cm
日照:日向

「矮性のミニアガパンサス‘サマーラブ’は、花期以外のときにも場所を取らないのでおすすめです。日向のレイズドベッドで育てていますが、3年目で大きさは草丈60×幅20cmほど。暑さ寒さに強く、日陰にも耐える、とても丈夫な宿根草です」(愛知県・Bloom Calendarさん)

アガパンサス
写真/キャンディタフトさん

「アガパンサスの中ではコンパクトということで、‘サマーラブホワイト’という品種を選びました。12号の陶器鉢に入れて、日向で鉢植えで育てています。花つき抜群、夏の白花はうれしいですね。同じく鉢植えで育てているモナルダの白花品種と並べて、白×白の組み合わせを楽しんでいます。育て始めて5年目になりますが、草丈は約50cmに収まっています。3年目で株分けをし、3つに分かれたので1つは地植えにしました」(東京都・キャンディタフトさん)

公園などの植栽では1mを超える大型種を見かけることも多いアガパンサスですが、Bloom Calendarさんとキャンディタフトさんにご紹介いただいたのは、‘サマーラブ’と‘サマーラブホワイト’。どちらもコンパクトに成長するミニアガパンサスです。‘サマーラブ’は濃いブルーのラインが花弁中央に入る青花、‘サマーラブホワイト’は純白の花を咲かせます。どちらも草丈50~60cmに収まり、春から秋まで開花する四季咲き品種です。

(編集部より)

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6.日陰を美しく彩るニシキシダ

ニシキシダ
写真/yukkyさん

学名:Athyrium niponicum
メシダ科
草丈:30~50cm
日照:半日陰~明るい日陰

ニシキシダ
写真/yukkyさん

「日本原産のニシキシダ。春から冬前まで美しい葉を楽しめます。私が育てている品種は‘バーガンディレース’。紫、シックな緑色と、季節で表情や色が変わります。きゅっと色を締めたいときに、銅葉が活躍してくれます。芽出しの新芽も魅力的です。日陰の庭で、草丈50cmほどに成長しています」(岡山県・yukkyさん)

ニシキシダ
写真/bluemoon cottageさん

「シルバーリーフがとても綺麗なシダです。草丈は20~30cm、株幅は40~50cm。基本的には水も肥料も与えていませんが、半日陰の場所で5年以上、元気に育っています。真夏に雨が降らなくて萎れてきたら、水を株元に与えています」(愛知県・bluemoon cottageさん)

レースのように繊細な葉に、銀白色や赤紫色などの美しい色合いがのるニシキシダは、海外では「Japanese painted fern」と呼ばれ、とても人気があります。北側の湿った日陰の場所など、ほかの植物が育ちにくいシェードガーデンにぴったり。‘バーガンディレース’は、その中でも赤みが強く出るタイプ。葉の中央と葉脈・葉柄付近がバーガンディレッドを帯び、葉先は銀色と、グラデーションが美しい品種です。

(編集部より)

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7.長く咲く可愛い花 ツルバギア

ツルバギア
tamu1500/Shutterstock.com

学名:Tulbaghia violacea
ネギ科
開花期:5月中旬~11月上旬
主な花色:ピンク
草丈:30~60cm
日照:日向

ツルバギア
写真/かおるるさん

「育て始めて3年以上経ちますが、一年中花が咲いている印象。今年1月に咲き、夏の暑い盛りにも咲き、秋になった現在(9月下旬)も咲いています! 花もピンクのお星様みたいでとってもかわいいのですが、切り花で部屋に飾っているとニンニクのような臭いが漂ってくるのだけは注意です。(東京都・かおるるさん)」

小型のアガパンサスによく似た姿を持つツルバギア。なかでも、まっすぐな細葉の縁が白く色抜けする斑入り葉品種‘シルバーレース’は、カラーリーフとしても楽しめ、明るい印象で人気があります。かおるるさんのおすすめどおり、開花期が長く、春から秋まで楽しめる宿根草です。

(編集部より)

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8.艶やかな葉が一年中楽しめるツワブキ

ツワブキ
写真/bluemoon cottageさん

学名:Farfugium japonicum
キク科
開花期:10~12月
主な花色:黄、白、オレンジ
草丈:20~150cm
日照:日向~明るい日陰

「10年以上育てていますが、半日陰から日向まで、場所を選ばずによく育ちます。日向に植えてあるものは真夏に葉が傷んだりしますが、傷んだ葉を切って切り戻すと、また株元から新芽が上がり、年中観賞できます。品種がたくさんあり、葉のバリエーションもいろいろ楽しめます。地植えなので基本的に水も肥料も与えませんが、幅60〜80cm、高さ1〜1.5mに成長しています」(愛知県・bluemoon cottageさん)

ツワブキ
黄色の花は冬の庭の貴重な彩り。High Mountain/Shutterstock.com

ツワブキは日向から半日陰まで場所を選ばずによく育つので、シェードガーデンの貴重な彩りとしても重宝します。晩秋には花茎を伸ばしてマーガレットに似た黄色い花をたくさん咲かせます。葉に斑やしわが入るなど特徴が出る品種も多く、カラーリーフとしても楽しめます。

(編集部より)

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9.斑入り葉が爽やか! アマドコロ

アマドコロ
写真/yukkyさん

学名:Polygonatum odoratum var. pluriflorum
キジカクシ科
開花期:5月中旬~下旬
主な花色:白
草丈:30~60cm
日照:日向~明るい日陰

アマドコロ
写真/yukkyさん

「斑入りの綺麗な葉と草姿が美しく、春から冬前まで楽しめます。垂れ下がる花も可愛い。地面に根付くとかなり強靭で、花友さんが増えて大変だと言っていたので、7号の素焼き鉢を使い鉢植えで育てています。斑入りなので、鉢のまま移動して明るい色が欲しい日陰に置き、レイアウトを楽しむのが好きです。雨の後も美しいです。半日陰~日陰の場所でよく育ちます。草丈30~40cm」(岡山県・yukkyさん)

弓なりに伸ばした花茎に、下向きの白い花が連なって咲くアマドコロ。ガーデンでよく利用される覆輪種は、「斑入りアマドコロ」や「ナルコラン」の名前でも流通しています。yukkyさんが育てているもののように、葉全体に縞模様が入る品種もあり、爽やかなカラーリーフとしても素敵です。

(編集部より)

10.モフモフの手触り! ラムズイヤー

ラムズイヤー
Irenestev/Shutterstock.com

学名:Stachys byzantina
シソ科
開花期:5月中旬~7月
主な花色:ピンク、紫
草丈:30~80cm
日照:日向

ラムズイヤー
写真/キャンディタフトさん

「70cmほどに立ち上げた日向のボーダー花壇に地植えにしてから10年以上。最初に植えた場所から少しずつ場所を変えながら(種が飛んだり、草取りの際に抜けた株を埋めたり)いろんな顔を見せてくれます。コラボする植物は、宿根のシャスターデージーやキャンディタフト。バラのアーチの下では紫のクレマチスと。モフモフのシルバー葉は、色の洪水をまとめてくれます。長雨の季節は濡れて見苦しくなりますが、そんなときは思い切って切り戻すと風通しもよくなり、新芽がまた出てきます」(東京都・キャンディタフトさん)

白い産毛に覆われ、ベルベットのように滑らかな触り心地のラムズイヤー。高温多湿は苦手ですが寒さには強く、環境に合えばよく増えます。葉だけの状態のときは草丈30cm程度、花穂が伸びてくると80cmほどになります。

(編集部より)

ラムズイヤーの育て方! おしゃれな花をきれいに咲かせるポイントを大公開

11.暑さに強く夏も咲き続けるヘレニウム(ダンゴギク)

ヘレニウム
ヘレニウム‘ロトゴールド’。写真/Bloom Calendarさん

学名:Helenium
キク科
開花期:6~10月
主な花色:赤、オレンジ、黄、複色
草丈:60~150cm
日照:日向

「ヘレニウム‘ロトゴールド’は、タワーのように上へ伸び、その上部に大量の花をつけ、夏庭に活気を与えてくれます。通常は80cmほどなのですが、15時頃から日の当たるレイズドベッドに植えたところ、3年目の今年は最大150cmほどまで大きく成長しました。耐暑性や耐寒性もあり、特に手入れにも気をつかわない丈夫な宿根草です」(愛知県・Bloom Calendarさん)

ヘレニウム
写真/キャンディタフトさん

「何かパンチのある花をボーダー花壇に入れたいなぁと思って取り入れた、黄色にオレンジのダンゴギク。気に入りました♪ 何度か鉢植えでも育てましたが、他の植物に負けてしまい、翌年は出ず。地植えにしたら、2年目を咲かせることができました。草丈60cmほどに育ち、株元にはしっかりした芽が出ていて、来年も期待できそうです」(東京都・キャンディタフトさん)

赤やオレンジ、黄など発色のよい暖色の花を咲かせ、夏から秋にかけての庭をカラフルに彩るヘレニウム。花心が大きく盛り上がる特徴から、ダンゴギクという和名もあります。‘ロトゴールド’は赤と黄のツートンカラーになる品種。スプレー状に枝分かれした茎の先にたくさん花を咲かせ、色幅があるので変化に富んだ姿を見せてくれます。

(編集部より)

ユニークなヘレニウムで夏から秋の庭を彩ろう! 特徴や育て方の基本を解説

12.開花期が長くたくさん咲くカラミンサ

カラミンサ
写真/yukkyさん

学名:Calamintha
シソ科
開花期:5月中旬~11月上旬
主な花色:白、ピンク、紫
草丈:15~60cm
日照:日向~半日陰

カラミンサ
中央左の白い小花がカラミンサ。写真/yukkyさん

「白い小花が何にでも合う万能選手。花はほんのりピンク色にもなったりして可愛いです。ハーブなので、庭仕事のとき触れると、爽やかないい香りがしてリフレッシュできるのも魅力。切り戻しをして、繰り返し秋の終わりまで咲かせます。5年目ですが、毎年よく咲いてくれます。蜜源植物としても◎で、ミツバチがよくやってきます。草丈50〜60cm、幅60cmほど」(岡山県・yukkyさん)

花茎を伸ばして小花をふんわりとたくさん咲かせるカラミンサは、初夏から秋まで楽しめる、宿根草の中でも花期が長い植物。yukkyさんが育てている白い小花を咲かせる品種のほか、一回り大きなピンクの花を咲かせるカラミンサ・グランディフローラもあります。

(編集部より)

小さくて可愛い花が長期間咲くカラミンサ! 爽やかな香りも楽しめるハーブ

13.インパクト抜群! 大型の宿根草ルドベキア・マキシマ

ルドベキア
写真/Bloom Calendarさん

学名:Rudbeckia maxima
キク科
開花期:7~10月
主な花色:オレンジ
草丈:1.8~2m
日照:日向

「春にすっと立ち上がり、夏に圧倒的高さで咲き、秋から冬にかけてはシードヘッド(種子が残った姿)を見せてくれる、四季を通じて楽しみの多い宿根草。1.6~2mまで成長します。暑さや寒さ、乾燥に強く、手入れのコツも特にありません」(愛知県・Bloom Calendarさん)

種類豊富なルドベキアの中でも、2m近い高さで咲くルドベキア・マキシマはインパクト抜群。暑さや乾燥に強い北アメリカの原種なので、サマーガーデンにぴったりです。水色がかった大きな葉も美しく、開花までの葉姿も楽しめます。

(編集部より)

秋の移ろう庭を彩り・演出する宿根草1 キク科編【乙庭Styleの植物27】

14.日本に自生する山野草ヨシノソウ(クサヤツデ)

ヨシノソウ
写真/Bloom Calendarさん

学名:Diaspananthus uniflorus
キク科
開花期:10~11月
主な花色:栗茶
草丈:40~110cm
日照:半日陰

「晩秋に咲き始める野趣味あふれる花。その後もシードヘッドが初春頃まで残り続けるので、寂しくなりがちな木の下の植栽にも雰囲気が出せます。冬だけ14時頃から日向になる、モミジの木の下に植えています」(愛知県・Bloom Calendarさん)

あまり馴染みのない宿根草ですが、日本原産の山野草で、秋に紫色の小さな花を下向きに咲かせる姿はとても可憐。Bloom Calendarさんのように、落葉樹の下など、春は日当たりがよく、初夏以降は半日陰となる場所での栽培がおすすめです。

(編集部より)

15.広めのガーデンにおすすめのサルビア・レウカンサ

サルビア・レウカンサ
写真/bluemoon cottageさん。

学名:Salvia leucantha
シソ科
開花期:10~12月
主な花色:紫
草丈:60~200cm
日照:日向

「秋にビロードのような質感の紫花が咲くサルビア・レウカンサ。冬に株元で剪定するだけで、あとは放置しています。水も肥料も特に与えていません。斜面に植えていますが、鮮やかな紫色の花がフォーカルポイントになっています。シルバーリーフも綺麗です」(愛知県・bluemoon cottageさん)

サルビア・レウカンサは、サルビアの中でも比較的大型で、草丈・株張り共に大きくなるので、植える場所を吟味することをおすすめします。株が茂ってくると風通しが悪くなるので、場所によっては夏の終わりに少し枝を間引くように剪定したほうがよいでしょう。bluemoon cottageさんのように、斜面など風通しのよいところでは冬の剪定だけでもOKです。

(編集部より)

ご紹介した15種の宿根草は、どれも会員の方々が実際に庭で育ててその魅力を実感しているもの。ぜひ庭づくりの参考にしてみてはいかがでしょうか?

ガーデンストーリークラブ会員専用サイトでは、ここでご紹介しきれなかったおすすめ宿根草も紹介されています。閲覧ご希望の方や、会員さんと交流したいと思われた方には、ぜひクラブ会員サイトへのご入会をおすすめします。ご入会お待ちしております!

●ガーデンストーリークラブについてのご案内はこちらのページをご覧ください。

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