- TOP
- ガーデン&ショップ
-
三重県

花の庭巡りならここ! 200品種以上のシャクナゲが咲き誇る「赤塚シャクナゲガーデン」
品種改良の歩みが見て取れるシャクナゲの見本庭園 「赤塚シャクナゲガーデン」は、1972年に赤塚植物園社長(現会長)の赤塚充良氏がアメリカの公園や庭園に咲く見事なシャクナゲに衝撃を受けたことから始まります。子どもの頭ほどのシャクナゲの花が色とりどりに咲いている姿は、まさに「花木の女王」と呼ばれるにふさわしいものでした。 この花を日本中に普及させて、多くの方に楽しんでもらいたいと考え、約40万本の苗を輸入。しかしアメリカからの輸入苗は、夏の暑さが厳しい日本の気候に合わず、苦労の連続だったといいます。日本の気候に合うシャクナゲは、日本でつくるしかないと、1981年から自社でオリジナル交配を開始。耐暑性に優れ、育てやすく、数多くの優良個体の作出に成功しました。 シャクナゲが咲き誇る園内。手前から‘ワダズイエロー’、‘紅衣’、‘さきがけ’、‘ハイドンハンター’、‘筑紫シャクナゲ’、‘太陽’。 多くの方にシャクナゲの魅力を伝えるには、シャクナゲは弱くてすぐ枯れるというイメージを完全に覆す必要があります。そこで高山性のシャクナゲの栽培には適さない低地、しかも多くの車が通る県道沿いの自社農場に、あえてシャクナゲを植え付けることに。育種した品種の栽培試験を行いながら、将来の見本庭園を想い描き、20年の歳月をかけて育んできたそうです。 そしてついに、2013年に「赤塚シャクナゲガーデン」として一般公開を開始しました。海外から導入してきた品種や、オリジナル品種などを含め、200品種以上、約3,000本ものシャクナゲが咲き誇る姿は日本有数の規模です。 サクラとシャクナゲの豪華な共演。 園内の広さは、約10,000㎡で、大人の足でゆっくり散策して40分ほどかかります。3m以上の大きな株が多数植えられており、平地にあるガーデンながら、高さを感じる植栽となっています。また、シャクナゲの開花時期に合わせた花木も植えられており、シャクナゲとの共演も見どころです。 開園期間はシャクナゲが見頃となる4月上旬〜5月上旬の約1カ月という短い期間ですが、例年約1万人が来園して花見を楽しんでいます。「色とりどりの花に圧倒され、心も洗われます」「どの木も嬉しそうに輝いていて、お手入れの愛情が感じられます」「西洋の宮殿を思わせるような美しさ」といった、感動の声が寄せられています。日本におけるシャクナゲの品種改良の歴史が垣間見られる、感動のシャクナゲ庭園に、ぜひ足を運んではいかがでしょうか。 日本の気候にあうように品種改良されたダイナミックに咲くシャクナゲが大集合! 多くの車が行き交う県道10号線に面する「赤塚シャクナゲガーデン」。500mにわたって続くシャクナゲによる垣根の途中に入口があります。写真からも、ガーデンの規模の大きさが伺い知れますね。このシャクナゲが咲く道、地元では「シャクナゲロード」と呼ばれ、親しまれています。 シャクナゲの最盛期は4月中旬頃。ただし園内には開花期の異なるさまざまな品種がバランスよく植えられているため、4月上旬から5月上旬にかけて、順次花が見頃となっていきます。大きく分けると早生(4月上旬)、中生(4月中旬)、晩生(4月下旬)で、開園期間中はお色直しのように園内の様子が変わっていくので、数回の見物もおすすめです。写真のエリアは、ケヤキやカツラ、ヤマボウシの新緑も楽しめる、西洋庭園の雰囲気を演出。やわらかな木漏れ日の中でゆっくりと散策できます。 写真の‘ウェディングブーケ’は一番人気の品種です。光沢感のある淡いピンクで、満開になるとほぼ白になる上品な花。ふんわりと盛り上がり、美しい花束のような花房をつくることから命名されました。見頃は4月中旬頃。光沢のある小判型の葉を持ち、樹形もコンパクトにまとまります。花つきが非常によいうえ、花もちが大変よく観賞期間が長いのも特長です。 シャクナゲと開花期が揃う花木も植栽され、爛漫に咲く シャクナゲと開花が揃う花木も、さまざまに見られます。後ろに大きなボール状の白い花を咲かせているのは、オオデマリ。開花が進むにつれてグリーンから白へと花色が移ろいます。手前の赤いシャクナゲは‘太陽’、後ろの白系の花は‘ウェディングブーケ’です。 写真は、八重咲きの桜‘福禄寿’とシャクナゲ‘太陽’が見せるダイナミックな景色。高さ約6mの大木に育ったシャクナゲ‘太陽’と桜の共演は素晴らしく、園内の見どころの一つです。 シャクナゲと同じ頃に咲く花木の一つ、桃も園内のそこかしこに植栽されています。写真は1本の木に赤と白の花が咲く源平桃。優美ですね。ほかにも菊のような花が咲く、キクモモも一見の価値があります。 園内には、ところどころにベンチが置かれ、シャクナゲを眺めながら休憩できます(ただし飲食の持ち込みは不可)。写真は桜とシャクナゲ、サツキ、チューリップが、豪華に咲き競う様子です。 毎週末のガイドツアーにぜひ参加を100品種以上が揃う苗売り場も見て回ろう! 「赤塚シャクナゲガーデン」では、毎週土曜・日曜にガーデン担当者によるガイドツアーを行っています。時間は10:30~と11:30~の1日2回 で、所要時間は約40分です。予約不要で、入園料以外の別途費用はかかりません。ガイドさんからは、見どころのほか、品種の紹介、育て方のアドバイスなどの解説もありますよ! 園内では、例年シャクナゲを中心に100品種以上の苗が販売されています。主な価格帯としては1,200~1,800円。人気の品種ベスト3は、1番が光沢感のある淡いピンクが美しい‘ウェディングブーケ’。2番が咲き始めは淡いピンクで、後に真珠光沢のあるやわらかい白色になる‘真珠姫’。大変香りがよいのも特徴です。3番がややワイン色を含んだ濃赤紅色の大輪で、フリルのある花が20輪ほど集まって大きなドーム状の花房をつくる‘プロミネンス’。いずれもアカツカオリジナル品種のシャクナゲです。 Information 赤塚シャクナゲガーデン 所在地:三重県津市高野町字西久野1902番地の1 問い合わせ先:アカツカFFCパビリオン059-230-2121(受付時間/10:00〜18:00、火曜定休) 赤塚シャクナゲガーデン 公式 (jp-akatsuka.co.jp) アクセス:公共交通機関/JR・近鉄津駅東口4番乗り場より三重交通バス 系統52椋本行き「新出」バス停より徒歩約1分車/伊勢自動車道芸濃I.Cから車で約3分 オープン期間:令和2年4月3日(金)〜5月6日(水)※開花状況や気象条件により変動あり 休園日:なし 営業時間:9:00〜16:30(最終入園 16:00) 料金:大人 700円(シャクナゲガーデンで使える植物100円引券付)、中高学生350円、小学生以下 無料 駐車場/120台、無料
-
兵庫県

花の庭巡りならここ! 平和のモニュメントがランドマーク「荒牧バラ公園」
「毎年のバラの季節が楽しみ!」と 市民に愛される憩いのローズガーデン 1992年にオープンした「荒牧バラ公園」。1983年から始まった区画整理事業により、北部荒牧地区に公園用地が確保され、市民に愛される公園にしたいと、バラ園が整備されました。1.7ヘクタールの広大な敷地で、バラ好きな方がゆっくり歩いて、1時間ほどかかる規模です。 「荒牧バラ公園」は、六甲山系を借景とし、天神川堤の傾斜を生かした露段形式のバラ園で、設計はSEN環境計画室の三宅祥介さんが手がけました。高低差をつけたことで、多くのバラを一度に愛でることができます。またバラの美しさを最大限に表現するために、脇役として多くの建造物や樹木の緑、カナール(水の流れ)をしつらえています。 園内は「平和モニュメント広場」「ハッセルトのバラコーナー」「ふるさとのバラコーナー」「花と流れのアプローチ」「バラの原種コーナー」の5区画にゾーニング。世界のバラ約250種、1万本が南欧風のおしゃれな園内一帯に咲き乱れます。 伊丹生まれで世界的に名高い‘天津乙女(あまつおとめ)’や‘マダム・ヴィオレ’などが見られる「ふるさとのバラコーナー」、姉妹都市のベルギー・ハッセルトにちなんだ「ハッセルトコーナー」は特に見どころです。 アーチやフェンス、パーゴラ、スロープに沿わせるなど、立体資材を使った仕立て方も見応えがあり、自邸の庭のヒントにもなりそう。風が吹くとゆらゆら揺れる花の帯が、ため息がこぼれるほど優美な景色をつくり出します。 2019年4月〜2020年1月の来場者数は約18万人で、市民に愛される憩いの場となっている「荒牧バラ公園」。飲食の持ち込みはOKなので、バラの花見を楽しみながら青空の下でお弁当やおやつを広げ、くつろぎのひとときを過ごしてはいかがでしょうか。 せせらぎが聞こえる「カナール」を巡らせた 南欧風の洗練されたランドスケープが魅力 春のバラの見頃は、5月中旬~6月中旬頃。写真は、正面ゲートから平和モニュメント広場までのアプローチです。スペイン風の円柱とリズミカルに流れる水が、来園者をお出迎え。レイズドベッドが多数設けられており、目線に近い位置で豊かに咲き誇る花々が楽しめます。 こちらはハッセルトのバラコーナー。伊丹市は、ベルギーのハッセルト市と国際姉妹都市を提携しています。壁面のアイキャッチになっているのは、ハッセルト市から贈呈された「小便小僧」のレプリカ。周囲にはベルギーで作出された品種‘アンネ・フランクの思い出’や純白のバラ‘パスカリ’が植えられています。 秋のバラの魅力は気温差による 冴え冴えとした花色の美しさ 秋のバラの見頃は、10月中旬〜11月中旬。春ほどの花数はないものの、花色は気温の低下とともに鮮やかになり、秋らしいしっとりと落ち着いたバラを楽しめます。青空に凛と咲く、バラの健気な姿を愛でましょう。 平和を願って建てられたモニュメントが目印! 企画展や講習会を行う「みどりのプラザ」が隣接 伊丹市が重点施策の一つとして掲げてきたのは、「平和な社会づくり」。市民からの寄付によって、荒牧バラ公園内に「平和モニュメント広場」が建設されました。バラともマッチし、公園のシンボリックな存在となっています。 荒牧バラ公園の隣には、「みどりのプラザ」があります。開館時間は9:00〜17:30、休館日は火曜、祝日の場合は翌日(5〜6月、10〜11月を除く)と年末年始(12月29日〜1月3日)。休憩コーナーとして、テーブルがいくつか置かれているので、歩き疲れたらご利用を。図書室があるほか、展示室では定期的に押し花展やハーバリウム展などが開催され、フラワーアレンジ教室や植物相談会などの講習会も実施しています。
-
東京都

都会の癒やしスポット 東京の素晴らしい庭園12選
1.新宿御苑 (しんじゅくぎょえん) 広々とした芝生に、大きく茂る木々。高層ビルの立ち並ぶ新宿にあって、新宿御苑は、まさに都会のオアシスとして親しまれる庭園です。江戸時代には徳川家の家臣、内藤家の下屋敷があった場所で、国営の農事試験場、宮内省の御料地を経て、明治39年(1906)に、皇室庭園として誕生しました。 新宿御苑の庭園は、風景式庭園と整形式庭園という、フランス人造園家の設計による2つの西洋庭園と、池泉回遊式の日本庭園が組み合わさっています。明治時代を代表する近代西洋庭園の名作とされ、特に、風景式庭園は日本では珍しいものです。戦後の昭和24年(1949)に、国民公園として一般公開されました。 3月下旬からは桜が見頃を迎え、全国から集められた、一重咲きから八重咲きまでの約65種、1,000本の桜が1カ月間咲き継ぎます。一方、秋の紅葉も見事。赤く染まるカエデなどに加え、整形式庭園ではバラ園の両側に配置されたプラタナスの並木が、鮮やかな黄色に色づきます。11月には、皇室ゆかりの菊花壇展や、大温室での洋ラン展が催されるなど、一年を通じて楽しみの多い庭園です。 新宿門へは、東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅より徒歩5分、JR、京王線、小田急線「新宿」駅南口より徒歩10分。入園料、一般500円。開園は9:00。閉園は、冬場の16:30から夏場の19:00まで、季節により変動(最終入園は閉園の30分前)。休園日、月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)と年末年始(12月29日~翌年1月3日)。春と秋の特別開園期間中は無休。 https://fng.or.jp/shinjuku/ 2.六義園 (国指定特別名勝・りくぎえん) 江戸を代表する大名庭園として知られる、六義園。5代将軍徳川綱吉の側用人だった柳沢吉保が、綱吉より与えられた駒込の下屋敷に自ら設計し、江戸時代中期の元禄15年(1702)に完成させました。綱吉も度々訪れたという回遊式築山泉水庭園は、関東大震災や戦禍を奇跡的に免れ、造園当時の面影を残しています。 柳沢吉保は和歌に造詣が深く、庭園に和歌の世界を表そうとしました。園内には、和歌の浦をはじめ、名歌に詠まれた数々の名勝が表現されています。 明治時代になると、六義園は三菱財閥を築いた岩崎弥太郎の別荘となり、その後、昭和13年(1938)に東京市に寄贈されて一般公開されるようになりました。3月下旬にはシダレザクラの、11月下旬~12月上旬には紅葉のライトアップが行われます。 JR山手線、東京メトロ南北線「駒込」駅から徒歩5分。入園料、一般300円。開園時間、9:00~17:00(最終入場16:30)。休園日、年末年始(12月29日~翌年1月1日)。*イベント開催期間などは開園時間延長等の変更あり。 https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031.html 3.浜離宮恩賜庭園 (国指定 特別名勝及び特別史跡・はまりきゅうおんしていえん) 汐留近くにある、徳川将軍家の所有した庭園です。6代将軍徳川家宣の時代から、歴代将軍によって庭園が整えられ、鷹狩などを楽しむ「浜御殿」として使われました。明治維新の後には皇室の離宮となり、その後、東京都に下賜されて、昭和21年(1946)に一般公開されました。 浜離宮には、18世紀に造られた2つの鴨場と、<潮入の池>が今も残されています。<潮入の池>とは、水門から東京湾の海水を取り入れ、潮の満ち引きによって趣を変えるという様式の池。江戸時代から続く庭園で、今も実際に海水が出入りする池があるのは、この浜離宮だけです。 中島の御茶屋へ、総ヒノキ造りのお伝い橋がかかり、趣のある池の景観をつくっています。「松の御茶屋」などの御茶屋の建物は、将軍が鷹狩りの際に食事を楽しんだという御茶屋を、歴史資料に基づいて復元したものです。庭園には、ボタン園、梅林、菖蒲田、藤棚のほか、春は菜の花、秋はコスモスの咲く花畑などもあり、四季折々の花景色が楽しめます。 都営地下鉄大江戸線「築地市場」駅、または、都営地下鉄大江戸線、ゆりかもめ「汐留」駅から大手門口へ徒歩7分。入園料、一般300円。開園時間、09:00~17:00(最終入場16:30)。休園日、年末年始(12月29日~翌年1月1日)。*イベント開催期間などは開園時間延長等の変更あり。浜離宮恩賜庭園には水上バスの発着所があり、浅草や日の出桟橋からもアクセスできます。 http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028.html 4.清澄庭園 (きよすみていえん) 清澄庭園が今の形に整えられたのは、明治時代です。三菱財閥を築いた岩崎弥太郎が、かつて大名屋敷だったこの地所を買い取り、社員の慰安や貴賓をもてなす場として、造園に力を入れ、明治を代表する回遊式林泉庭園となりました。大正12年(1923)の関東大震災で建物の大半が焼けてしまいますが、その時、期せずして、広い池と周囲の樹木によって1万人以上の命を救うこととなります。庭園の防災機能を考えた岩崎家は、その翌年、東京市に庭園の東側半分を寄贈。庭園はその後整備され、昭和7年(1932)に一般公開されました。 池の上に張り出すように建てられた、数寄屋造りの涼亭が、景色のアクセントとなっています。磯渡りと呼ばれる、歩を進めるたびに景色が変わるという飛び石を渡ったり、池の周りに置かれている、全国各地から集められた名石の数々を見て回ったりするのも面白いでしょう。多くの野鳥がやってくるため、バードウォッチングを楽しむ人の姿もあります。 都営地下鉄大江戸線、東京メトロ半蔵門線「清澄白河」駅より徒歩3分。入園料、一般150円。開園時間、9:00~17:00(最終入園16:30)。休園日、年末年始(12月29日~翌年1月1日)。*イベント開催期間などは開園時間延長等の変更あり。 https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index033.html 5.小石川後楽園 (国指定 特別名勝及び特別史跡・こいしかわこうらくえん) 東京ドームのすぐ隣にある小石川後楽園は、六義園と並び、江戸を代表する大名庭園として知られます。池を中心とした回遊式築山泉水庭園で、水戸藩の初代藩主、徳川頼房によって築かれ、2代藩主の光圀により完成に至りました。光圀が敬愛した明の儒学者、朱舜水の影響を受けて、庭園には日本の名所だけでなく、中国の景勝も表現されています。 庭園では、海、川、山、田園という、4つの景観が表現されています。中心となる<大泉水>の辺りが海、京都を流れる<大堰川>にちなんだ大堰川の辺りが川、朱舜水が設計したという中国風の石橋、<円月橋>の辺りが山、そして、菖蒲田や梅林、稲田が広がる辺りが田園と、変化に富む景色が見られます。 JR総武線、東京メトロ東西線・有楽町線・南北線、都営地下鉄大江戸線「飯田橋」駅より徒歩8分。JR総武線、都営地下鉄三田線「水道橋」駅より徒歩8分。東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園」駅より徒歩8分。入園料、一般300円。開園時間、9:00~17:00(最終入園16:30)。休園日、年末年始(12月29日~翌年1月1日)。*イベント開催期間などは開園時間延長等の変更あり。 https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index030.html 6.旧古河庭園 (国指定 名勝・きゅうふるかわていえん) 旧古河庭園は、大正初期につくられた、和と洋が見事に調和する庭園です。古河家の邸宅でしたが、戦後、国の所有となり、現在は東京都により一般公開されています。武蔵野台地と低地の境目という、高低差のある立地を生かし、北側の台地の上に洋館を、斜面にテラス状の西洋庭園、その先の低地に日本庭園を配置した、特徴あるつくりになっています。 洋館と西洋庭園を設計したのは、三菱一号館やニコライ堂などを手掛け、日本の近代建築の礎を築いた英国人建築家、ジョサイア・コンドルです。西洋庭園は、左右対称の模様を描くフランス整形式庭園で、春のバラの季節には洋館を背景に美しい景色を見せ、ライトアップもされます。一方、日本庭園は、近代日本庭園の傑作、無鄰菴を生んだ京都の庭師、7代目小川治兵衛の手によるもので、心の字をかたどった心字池を中心に、大滝や枯滝を置いています。旧古河庭園は、時代を代表する2人によるコラボレーションが見られる、稀有な庭園です。 JR京浜東北線「上中里」駅より徒歩7分。東京メトロ南北線「西ヶ原」駅より徒歩7分。入園料、一般150円。開園時間、9:00~17:00(最終入園16:30)。休園日、年末年始(12月29日~翌年1月1日)。*イベント開催期間などは開園時間延長等の変更あり。*洋館、茶室は旧古河邸(大谷美術館)の管理。 https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index034.html 7.八芳園 (はっぽうえん) 白金台という都心にありながら、美しい緑と静けさに満ちている八芳園。結婚式場として有名ですが、その素晴らしい日本庭園は一般にも開かれています。江戸時代初期に、徳川家康に仕えた大久保彦左衛門の屋敷があったというこの場所は、20世紀の初めになると、日立製作所などの企業の礎を築いた1人とされる、久原房之助の邸宅になりました。庭園づくりに熱心だった房之助は、12,000坪に及ぶ庭園を整え、今に遺される景観をつくり上げました。 自然の丘陵と水の流れを利用した池泉回遊式庭園では、池を囲む緑の中に、移築された明治時代の茶室「夢庵」といった歴史ある建物が置かれ、美しい調和を見せています。錦鯉が悠々と泳ぐ水辺の景色は、まさに日本の美が感じられるもの。樹齢500年を超える、見事な盆栽の展示も見どころです。散策の後は、本館ロビーのスラッシュカフェで、喫茶を楽しむこともできます。 東京メトロ南北線、都営三田線「白金台」駅より徒歩1分。開園時間、10:00頃~22:00頃(結婚式など宴席の都合により変更あり)。休園日、夏季休業と年末年始。 https://www.happo-en.com/banquet/about/ 8.皇居東御苑 二の丸庭園 (こうきょひがしぎょえん にのまるていえん) 皇居の中、かつての江戸城の二の丸につくられた広さ約6万坪の日本庭園で、平成30年(2018)10月に開園50周年を迎えました。東京の中心に、こんな穏やかな庭景色があることに驚かされます。江戸時代、この二の丸には、茶人で作庭家の小堀遠州の手になる庭園がありましたが、たびたびの火災により焼失。現在見られる回遊式庭園は、9代将軍徳川家重の時代に造られた庭園の絵図面を基に、昭和時代につくられたものです。 庭園が最も華やぐのは、4月下旬~5月のツツジの見頃と、菖蒲田に育つ84品種のハナショウブが見事な花姿を見せる6月です。ヒレナガニシキゴイの棲む二の丸池には、初夏から秋にかけて、コウホネなどの水生植物が水面に黄や白の花を咲かせます。雑木林や、各都道府県から寄贈された「都道府県の木」が植えられた区画もあり、新緑や紅葉の季節の散策も楽しめます。 東京メトロ丸ノ内線・東西線・千代田線・半蔵門線、都営地下鉄三田線「大手町」駅より徒歩約5分で大手門へ。入園無料。開園時刻は9:00。閉園時刻は、冬場の16:00(最終入園15:30)~夏場の18:00(最終入園17:30)まで、季節により変動。休園日は、月曜日と金曜日(天皇誕生日以外の祝日にあたる場合は開園。月曜日が休日にあたり開園する場合は、翌火曜日に休園)、年末年始(12月28日~翌年1月3日)。 https://www.kunaicho.go.jp/event/higashigyoen/higashigyoen.html 9.豊島区立 目白庭園 (としまくりつ めじろていえん) JR目白駅近くの住宅街にある池泉回遊式の庭園で、平成2年(1990)に、潤いのある街づくりの一環として豊島区によってつくられました。池の周りを巡りながら景色の変化が楽しめ、数寄屋建築の茶室〈赤鳥庵〉や、池に浮いているように見える〈六角浮き見堂〉が周囲に配置されています。〈赤鳥庵〉の名は、かつて近隣に暮らした児童文学者、鈴木三重吉の創刊した雑誌『赤い鳥』に由来します。 園内には花木や山野草を含め、さまざまな草木が植わり、四季の移ろいを感じることができます。春にはカルガモの親子が可愛らしい姿を見せ、夏は、築山の谷間からしぶきを上げて流れ落ちる滝が、涼しさを運びます。また、毎年、11月末から12月初頭にかけて、秋の庭園ライトアップが開催され、幻想的な紅葉の景色が楽しめます。 JR「目白」駅より徒歩5分。入園無料(庭園ライトアップ時は有料)。開園時間、9:00~17:00、7~8月は9:00~19:00。休園日、毎月第2・4月曜日(月曜日が祝祭日と重なる場合は、その翌日が休園日)、年末年始(12月29日~翌年1月3日)。 https://www.seibu-la.co.jp/mejiro-garden/ 10.山本亭 (やまもとてい) 柴又帝釈天で有名な葛飾柴又にある山本亭は、カメラ部品を製造する山本工場の創始者、故山本栄之助の自邸でした。木造瓦葺き2階建ての趣ある書院造りは、大正末期から昭和にかけて、西洋建築を取り入れて改築され、西欧化に向かった時代を感じさせる和洋折衷の建物となっています。洋間〈鳳凰の間〉のステンドグラスやマントルピースといった美しいしつらえが、大正ロマンを今に伝えます。 山本亭の庭園は、室内から眺めることを意識してつくられた、書院造庭園。常緑樹の豊かな緑を背景に、手前に池が広がり、一方で、奥の築山から流れ落ちる滝が奥行きを与えています。室内から見える限られた空間に、日本庭園のエッセンスが凝縮されたこの庭は、米国の日本庭園専門誌『Sukiya Living Magazine』の人気庭園ランキングで、最高3位、毎年上位に入って世界的にも注目されています。美しい庭園に降りることはできませんが、景色を眺めながら喫茶を楽しむことができます。 京成金町線「柴又」駅より、徒歩8分。入館料、100円。開館時間、9:00~17:00。休館日、第3火曜日(第3火曜が祝日と重なる場合は、その翌日が休園日)、12月の第3火曜日~木曜日。 http://www.katsushika-kanko.com/yamamoto/ 11.神代植物公園 (じんだいしょくぶつこうえん) 調布市にある神代植物公園は、昭和36年(1961)に都内唯一の植物公園として開かれました。約4,800種、10万本(株)もの樹木や灌木が植えられた、広大な公園です。園内は植物の種類ごとに30ブロックに分けられ、ウメやマグノリア、ツツジ、カエデ、ツバキなど、四季折々の花が楽しめます。また、大温室では熱帯スイレンなどの熱帯植物を、一年を通じて観賞することができます。 噴水を囲んだ沈床式庭園のバラ園は有名で、都内最大の規模。春は5月下旬、秋は10月中旬が見頃です。著名なバラ育種家、故鈴木省三の手による、野生種とオールドローズのコレクションもあります。また、280品種、12,000株が植わるツツジ園の花盛りも圧巻です。隣接する深大寺の裏山だったという雑木林は、昔ながらの武蔵野の面影を残し、美しさに溢れます。深大寺門前では、名物の深大寺そばをぜひお試しあれ。 京王線「調布」駅から小田急バス「神代植物公園前」または、京王バス「神代植物公園」下車。JR中央線「三鷹」駅、または「吉祥寺」駅から、小田急バス「神代植物公園前」下車。入園料、一般500円。開園時間9:30~17:00(最終入園16:00)。休園日、毎週月曜日(月曜日が祝日や休日の場合はその翌日が休園日)、及び、年末年始(12月29日~翌年1月1日)。 https://www.tokyo-park.or.jp/jindai/ 12.夢の島熱帯植物館 (ゆめのしまねったいしょくぶつかん) 東京湾に浮かぶ夢の島公園内にある、夢の島熱帯植物館。目の前に、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のアーチェリー会場が整備される、注目のエリアです。半円形のドームが3つ並ぶ大温室の中では、熱帯雨林に似た環境が作られ、珍しい熱帯植物が育てられています。館内や大温室の暖房や冷暖房はすべて、隣接する新江東清掃工場から送られてくる、高温水のエネルギーでまかなわれています。 植物館には、イベントホールや映像ホールもあって、熱帯植物と人々の生活との関わりを紹介するさまざまな展示やイベントが行われています。一年を通じて大温室内のエキゾチックな花々を見られるほか、屋外では、青い花を咲かせるジャカランダや、真っ赤なブラシノキの生け垣など、珍しい植物の姿も見られます。 東京メトロ有楽町線、JR京葉線、りんかい線「新木場」駅より徒歩13分。東京メトロ東西線「東陽町」駅から都バスで「夢の島」下車、徒歩5分。入館料、一般250円。開館時間9:30~17:00(最終入館16:00)。休館日、月曜日(月曜日が祝日や休日の場合はその翌日)、及び、年末年始(12月29日~翌年1月3日)。 http://www.yumenoshima.jp/botanicalhall/ Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 Photo/ 2) ESB Professional 3) Mariangela Cruz 4) Yingna Cai 8) Takashi Images 11) Gimas 14) picture cells 16) kawamura_lucy 17) CHEN MIN CHUN 26) crbellette 27) kuremo 29) KK_papa 33) Carlos Huang 35) Carlos Huang 37) Apple1966 / Shutterstock.com 21-23) 八芳園 8)3and garden
-
東京都

12 Best Gardens in Tokyo
1. Shinjuku Gyoen National Garden(新宿御苑) Located within walking distance of one of the world’s busiest Shinjuku station is Shinjuku Gyoen National Garden, a true oasis for urban citizens. The garden is famous for its cherry blossoms in spring; there are more than one thousand cherry trees of 65 varieties, which bloom continuously for a month from late March to late April. More than a million people come and enjoy the cherry blossoms in wide open spaces. There used to be a mansion of the “Daimyo” (a feudal lord) Naito on the site during the Edo Period (1603-1868). After the Meiji Restoration (1868), the estate was purchased by the Meiji government of the days and used as an agricultural experiment station. In 1906, an imperial garden was created here and used as a palace garden to welcome guests of honor from overseas. The garden, however, was mostly destroyed by air raids in WWII. After the war, the garden was re-designed as a national garden and was open to the public in 1949. The garden consists of the three garden styles; English landscape garden, French formal garden, and Japanese traditional garden. It was originally designed by a French landscape designer in the beginning of the 20th century, and is considered to be an excellent example of modern Western-style gardens existing within Japan. Autumn coloring of leaves of maples and plane trees is also worth seeing. In November, a traditional and graceful display of chrysanthemums is shown in the Japanese garden. How to get there: 5 minutes’ walk from Shinjuku-gyoemmae station on the Tokyo Metro Marunouchi line (M-10). 10 minutes’ walk from Shinjuku station on the JR-East lines, the Keio line, and the Odakyu line. Admission: 500 yen Hours of opening: 9:00 - 16:30 (1st Oct.1 to 14th Mar., last entry 16:00) 9:00 - 18:00 (15th Mar. to 30th Jun., 21st Aug. to 30th Sep. last entry 17:30) 9:00 - 19:00 (1st Jul. to 20th Aug., last entry 18:30) Closed on Mondays (if Monday is a national holiday, closed on the next weekday), 29th Dec – 3rd Jan. https://fng.or.jp/shinjuku/en/ 2. Rikugien Gardens (六義園) Rikugien is one of the best gardens created by “Daimyos” (feudal lords) during the Edo Period (1603-1868). The garden was designed and created by Daimyo Yoshiyasu Yanagisawa in his estate in Komagome, which was given to him by his lord, the fifth Tokugawa Shogun Tsunayoshi, at the turn of the 17th and the 18th centuries. Yoshiyasu had a detailed knowledge of “waka”, Japanese poetry, and tried to reproduce beautiful scenic spots of Japan which were expressed in old waka poems by arranging a large pond and hills in the garden. During the Meiji Period (1868-1912), Rikugien was purchased by and became the residence of Yataro Iwasaki, the founder of the Mitsubishi zaibatsu (conglomerate). Later the garden was donated to the city of Tokyo and was opened to the public in 1938. Rikugien miraculously survived both the Great Kanto Earthquake in 1923 and the WWII. The lighting-up of gorgeous weeping cherry trees can be seen in late March, and the one of autumn colors from late November to early December. How to get there: 5 minutes’ walk from Komagome station on the JR-East Yamanote line and the Tokyo Metro Namboku line (N-14). Admission: 300 yen Hours of opening: 9:00 – 17:00 (last entry 16:30) Closed: Dec 29th – Jan 1st. https://www.tokyo-park.or.jp/teien/en/rikugien/index.html 3. Hama-rikyu Gardens (浜離宮恩賜庭園) Hama-rikyu is an attractive garden for strolling. Located along the Tokyo Bay, the place was originally a falconry field of the Tokugawa Shoguns. In 1654, Tsunashige Matsudaira, the prime minister of Kofu and a younger brother of the fourth Tokugawa Shogun Ietsuna, obtained a permission from him to reclaim land from the sea and build a villa. As Tsunashige’s son became the sixth Shogun, the estate has belonged to the Tokugawa Shoguns since then, and the past Shoguns made various changes to the traditional garden. The estate was called as “Hama Goden” (Beach Palace), where the Shoguns enjoyed falconry and their stay by the sea. After the Meiji Restoration in 1868, the garden became a detatched palace for the imperial family. After WWII, it was given to the city of Tokyo by the imperial family, and then was opened to the public in 1946. The garden has a tidal pond, whose seawater of which is drawn from Tokyo Bay through a sluice gate. This is to create an interesting difference in the scenery by using the change of the water levels. The pond is the only existing seawater pond within Tokyo. Nakajima-no-ochaya, the teahouse which is built over the water in the middle of the tidal pond, is photogenic together with a long wooden bridge built over the water. The teahouse was first built in the early 18th century and was renovated in 1983. A large number of the original buildings and trees were damaged by the Great Kanto Earthquake in 1923 and WWII. The three teahouses by the tidal pond were all reconstructed in modern times in reference to the historical records. There are also interesting gardens of peonies, Japanese apricots, Japanese irises and others. How to get there: 7 minutes’ walk to Otemon gate from Tukijishijo station on the Toei Subway Oedo line (E-18). 7 minutes’ walk from Shiodome station on the Toei Subway Oedo line (E-19) and the Yurikamome line. Also accessible by water bus run by Tokyo Cruise. Admission: 300 yen Hours of opening: 9:00 – 17:00 (last entry 16:30) Closed: 29th Dec. – 1st Jan. https://www.tokyo-park.or.jp/teien/en/hama-rikyu/index.html 4. Kiyosumi Gardens (清澄庭園) In 1878, Yataro Iwasaki, the founder of the Mitsubishi zaibatsu (conglomerate), purchased an abandoned traditional garden created by a “Daimyo” (feudal lord) during the Edo Period (1603-1868), and set about reconstructing it for the purpose of entertaining his guests and providing recreation to his employees. A large pond with three small islands in it is the centerpiece of the garden, and “Ryo-tei”, a house built above the pond, provides a scenic view. Various kinds of interesting stones collected from every region of Japan are set around the pond. The completed beautiful garden was sadly ruined by the Great Kanto Earthquake in 1923, but the spacious garden with a large pond and many trees saved more than ten thousand lives from fires. The Kiyosumi gardens were donated to the city of Tokyo by Iwasaki family shortly afterward as part of the disaster preparedness. The gardens were repaired and maintained, and then were opened to the public in 1932. How to get there: 3 minutes’ walk from Kiyosumi-shirakawa station on the Toei Subway Oedo line (E-14) and the Tokyo Metro Hanzomon line (Z-11). Admission fee: 150 yen Hours of opening: 9:00 – 17:00 ( last entry 16:30) Closed: 29th Dec. – 1st Jan. https://www.tokyo-park.or.jp/teien/en/kiyosumi/index.html 5. Koishikawa Korakuen Gardens (小石川後楽園) Koishikawa Korakuen is one of the best gardens created by “Daimyos” (feudal lords) in the Edo Period (1603-1868), as with Rikugien Gardens. The garden was made by Yorifusa Tokugawa, the first feudal lord of Mito, and then was completed by Mitsukuni Tokugawa, the second feudal lord. Mitsukuni was influenced by Shu Shunsui, the renowned scholar of Confucianism in the Ming dynasty, so the garden had many Chinese features as well as Japanese ones. The garden is designed for strolling and enjoying the changeful sceneries. The beautiful sceneries of the sea, rivers, mountains, and the countryside are reproduced in smaller size by arranging hills, rivers, ponds, and man-made structures like bridges. There is even a rice field, which is rare to see in Japanese gardens, and which now gives elementary school pupils in the area an educational opportunity to learn how to grow rice. How to get there: 8 minutes’ walk from Iidabashi station on the JR-East Sobu line, the Tokyo Metro Tozai line (T-06), the Tokyo Metro Namboke line (N-10), the Tokyo Metro Yurakucho line (Y-18), and the Toei Subway Oedo line (E-06). Admission: 300 yen Hours of opening: 9:00 – 17:00 (last entry 16:30) Closed: 29th Dec. – 1st Jan. https://www.tokyo-park.or.jp/teien/en/koishikawa/index.html 6. Kyu-Furukawa Gardens (旧古河庭園) You will find a wonderful combination of Western and Japanese garden styles made by the two talented designers in Kyu-Furukawa Gardens, the former residence of wealthy Furukawa family. In 1917, British architect Josiah Conder, who had been invited by the Meiji Government and engaged in many national architectural projects during the second half of the 19th century, designed a house and a formal garden in Western style here. The estate had a unique landform with height difference, so Conder placed a house on a hill, and a terraced formal rose garden on the slope in front of the house. Another garden was set on a lower land, a peaceful Japanese garden designed and created by a famous garden designer, Jihei Ogawa from Kyoto. The house and the formal rose garden in Western style provided a new look then. The rose garden is most beautiful in late May, when it is specially lit up in the evening. Autumn colors in the Japanese garden are fantastic in late November. How to get there: 7 minutes’ walk from Kaminakazato station on the JR-East Keihin-Tohoku line. 7 minutes’ walk from Nishigahara station on the Tokyo Metro Namboku line (N-15). Admission: 150 yen *The house is differently managed. Hours of opening: 9:00 – 17:00 ( last entry 16:30) Closed: 29th Dec. – 1st Jan. https://www.tokyo-park.or.jp/teien/en/kyu-furukawa/index.html 7. Happo-en (八芳園) Located in the heart of Shirokanedai city is the peaceful, green garden known as Happo-en. While Happo-en has especially become known for its wedding and banquet venues, its marvelous traditional Japanese garden is open to the general public. In the early 17th century, the Happo-en estate was the residence of Hikozaemon Okubo, a samurai general who served under the Tokugawa shogunate in the early Edo period. The estate was later purchased in the early 20th century and became the residence of Fusanosuke Kuhara, a famous entrepreneur who helped to found several companies including the famous company Hitachi. Fusanosuke Kuhara devoted his time and efforts into creating the wonderful 12,000 square meter garden we see today. At the center of this lush green garden, which is comprised of natural hills and water features, is a pond, making this garden perfect for strolling. In the surrounding foliage you will find historical landmarks, such as a 19th century teahouse called “Muan” and a stone pagoda, both of which were transported and rebuilt on site, creating perfect harmony within the garden. In this garden, you can enjoy 500 year old bonsai trees, as well as Nishikigoi carp swimming leisurely around the pond, creating a beautiful scene, a scene where you can witness the true beauty of Japan. Finally, after enjoying a stroll around the garden guests can relax with a cup of tea at the Thrush Café located in the lobby of the main building. How to get there: 1 minute walk from exit 2 of Shirokanedai station on the Tokyo Metro Namboku line (N-02) and the Toei Subway Mita line (I-02). Hours of Operation: 10:00 – 22:00 (Hours are subject to change) The facilities are closed during the summer and New Year’s holidays. https://www.happo-en.com/banquet/about/ 8. The East Gardens of the Imperial Palace (皇居東御苑 二の丸庭園) Right in the heart of Tokyo, surprisingly peaceful sceneries are waiting for you. The East Gardens of the Imperial Palace have been open to the public since 1968 and have been popular destinations. In 2019, more than 2.2 million people visited there. During the Edo Period (1603-1868), there used to be the Edo Castle on the site with a traditional garden designed by Enshu Kobori, a famous garden designer and tea master in the early 17th century, but the garden was lost to several fires. The gardens you see today were created in the 1960s in reference to a plan of the gardens dating back to the middle of the 18th century. The gardens’ highlight is late April when colorful azaleas are in full bloom. In June, you will find elegant Japanese irises being at their best. It is also enjoyable to see the beautiful Nishikigoi carp swimming around a pond and to stroll in lush woodland areas. How to get there: 5 minutes’ walk from Otemachi station on the Tokyo Metro Marunouchi line (M-18), the Tokyo Metro Tozai line (T-09), the Tokyo Metro Chiyoda line (C-11), the Tokyo Metro Hanzomon line (Z-08) and the Toei Subway Mita line (I-09). Admission: free Hours of opening: 9:00 – 17:00 (1st Mar. to 14th Apr., 1st Sep. to end Sep., last entry 16:30) 9:00 – 18:00 (15th Apr. to 31st Aug., last entry 17:30) 9:00 – 16:30 (1st Oct. to end Oct., last entry 16:00) 9:00 – 16:00 (1st November to end February, last entry 15:30) Closed on Mondays and Fridays (if Monday is a national holiday, closed on the next weekday), 28th Dec – 3rd Jan. https://www.kunaicho.go.jp/e-about/shisetsu/kokyo.html https://www.kunaicho.go.jp/e-event/higashigyoen02.html 9. Mejiro Garden (豊島区立 目白庭園) Mejiro Garden is located in a quiet residential area near JR Mejiro station. It is a relatively new Japanese garden created in 1990 by Toshima ward of Tokyo for the inhabitants of the ward. The cozy garden is designed to stroll around a pond. Rocks, a waterfall, and other garden structures such as a traditional teahouse and a hexagonal pavilion, are set around the pond. Many kinds of flowering plants and trees including wild grasses and plants of Japan will let you feel the changing of the seasons. It is amusing to see a family of spot-billed ducks which come to the pond in spring. The special lighting-up of autumn colors is fascinating from the end of November to the beginning of December. How to get there: 5 minutes’ walk from Mejiro station on the JR-East Yamanote line. Admission: free (charges for the autumn illumination) Hours of opening: 9:00 – 17:00 except Jul. and Aug. (9:00 – 19:00 in Jul. and Aug.), and the autumn illumination. Closed: the second and the fourth Mondays of the month(if Monday is a national holiday, closed on the next weekday), 29th Dec. – 3rd Jan. https://www.gotokyo.org/en/spot/644/index.html 10. Yamamoto-tei (山本亭) Yamamoto-tei stands right next to Shibamata Taishakuten, a famous 17th century Buddhist temple, which is a popular sightseeing spot in the Shibamata area. Yamamoto-tei was the residence of Einosuke Yamamoto, the successful founder of Yamamoto Kojo, a manufacturer of metal parts. Einosuke renovated the traditional shoin style house several times in 1920s by adopting newly-introduced western architecture. The house is a good example of the mixed architectural style of the days. The garden of Yamamoto-tei is a shoin-zukuri garden, a garden design which has priority to admire the garden view from the inside of a house. A pond is the centerpiece backed by evergreens, and a waterfall at the back of the garden gives the depth to the whole picture. Yamamoto-tei is the 4th -ranked garden in the 2019 Shiosai Project, the garden rankings of Japan organized by Sukiya Living Magazine, a specialized Japanese garden magazine based in the USA. Enjoy looking over the beautiful garden with having a cup of tea inside the house. How to get there: 8 minutes’ walk from Shibamata station on the Keiseikanamachi line. Admission: 100 yen Hours of opening: 9:00 – 17:00 Closed: the third Tuesdays of the month, the third Tuesday, the third Wednesday and the third Thursday of December. http://www.katsushika-kanko.com/yamamoto/eng/ 11. Jindai Botanical Park(神代植物公園) The spacious Jindai Botanical Park sits in Chofu city, a suburb of Tokyo which has good access to the central area. More than 4,800 kinds of plants are cultivated here including shrubs and trees such as roses, ume trees (Japanese apricots), cherry trees, magnolias, rhododendrons, azaleas, maples, and camelias. You’ll enjoy flowers of the season throughout a year, as well as tropical plants in a large greenhouse. The formal sunken rose garden is one of the largest within Tokyo. Spring roses are at their best in late May and autumn ones in mid-October. Azaleas and rhododendrons in spring are also fantastic. The park has unchanged natural woodland areas which used to belong to the adjacent Jindaiji Temple, one of the oldest Buddhist temples within Tokyo. On the streets outside the temple, there are lots of diners who serve “Jindaiji soba” noodles, the traditional local specialty. How to get there: From Chofu station on the Keio line, take the Odakyu Bus bound for Kichijoji station or Mitaka station, then get off at Jindai Shokubutsu Koemmae. Or take the Keio Bus bound for Jindaiji, then get off at Jindai Shokubutsu Koen. Admission: 500 yen Hours of opening: 9:30 – 17:00 (last entry 16:00) Closed on Mondays (if Monday is a national holiday, closed on the next weekday), 29th Dec – 1st Jan. https://www.gotokyo.org/en/spot/431/index.html Jindaiji Temple: https://www.jindaiji.or.jp/en/ 12. Yumenoshima Tropical Greenhouse Dome (夢の島熱帯植物館) In the waterfront areas along Tokyo Bay stands the eye-catching Yumenoshima Tropical Greenhouse Dome. Three glasshouse domes are heated by the energy of high-temperature water sent from the adjacent disposal facility, to establish a tropical rainforest climate favorable for cultivating tropical plants. Various kinds of exotic tropical plants and flowers including orchids and ferns, which come from the rainforests in South-East Asia, the Amazon valley and the Zaire valley, are on display throughout the year. At the event hall, lectures about tropical plants are given regularly. The Yumenoshima waterfront area attracts attention as it is the archery venue of Tokyo 2020 Olympic and Paralympic games. How to get there: 15 minutes’ walk from Shin-kiba station on the Tokyo Metro Yurakucho line (Y-24), the JR-East Keiyo line and the TWR Rinkai line. Admission: 250 yen Hours of opening: 9:30 – 17:00 (last entry 16:00) Closed on Mondays (if Monday is a national holiday, closed on the next weekday), 29th Dec. – 3rd Jan. http://www.yumenoshima.jp/english.html Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 Photo/ 2) ESB Professional 3) Mariangela Cruz 4) Yingna Cai 8) Takashi Images 11) Gimas 14) picture cells 16) kawamura_lucy 17) CHEN MIN CHUN 26) crbellette 27) kuremo 29) KK_papa 33) Carlos Huang 35) Carlos Huang 37) Apple1966 / Shutterstock.com 21-23) 八芳園 8)3and garden
-
東京都

素敵な発見がたくさん! 園芸ショップ探訪18 東京「グリーンギャラリーガーデンズ」
のどかなエリアに広がる 何でも揃う園芸店 広々とした売り場が魅力の「グリーンギャラリーガーデンズ」。スタジオジブリの映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台となった、多摩丘陵の西部ののどかなエリアにあります。地域密着型の店ですが、遠くから足を運ぶ人も多く見られます。 まずメインの建物に入ると、青々としたたくさんの観葉植物が目に飛び込んできます。高い天井を生かした売り場では、多種多様なインドアグリーンが生き生きと枝を伸ばし、空間は潤いに満ちあふれています。 自宅でも「心地よい暮らし」を実践しているという専務の吉田祐治さん。「忙しい日々、家に帰ってくるとほっとする……そういう空間づくりは、家の内外どちらにも大切なことです」。その大切さをお客さまに伝えたいという思いで、グリーンのインテリアへの取り入れ方を、イメージしやすいように提案。落ち着いたトーンの照明が陰影を生み、雰囲気たっぷりに構成されています。 自然の風景を熱帯性植物でコンパクトに再現する、今注目のパルダリウムやアクアリウム、テラリウム。これらに必要な各種部材も豊富に取り扱っており、専門的知識を持つスタッフに丁寧な説明もしてもらえるので、ビギナーからベテランまで安心・満足できます。 おしゃれな園芸ツールで ガーデニングのテンションアップ! ガーデニングライフを楽しくするためには、自分のスタイルに合ったガーデンツールを見つけることが大切。ここでは、国内外の「見せながら収納」できる、見映えのよいアイテムがセンスよく並んでいます。 このショップの最大の魅力! リーズナブルなアンティークアイテム インドアグリーン売り場の脇にあるらせん階段を2階へ上がると、イギリスから買い付けてきたというアンティークの品々が並びます。異国情緒たっぷりで、まるで秘密の屋根裏部屋といった趣。ここに並ぶ古い家具や雑貨類は、年2回ほどイギリスで買い付けてくるもので、イギリスをはじめとしたヨーロッパのものがメイン。 「グリーンギャラリーガーデンズ」は、約100年前に開業した観賞魚店が始めた園芸店。現在も観賞魚を販売しており、海外で大人気の鯉の輸出も行っています。 園芸店を始めてしばらく経った頃に鯉の輸出量が増え始め、渡英する機会も多くなった吉田さん。イギリス滞在中に見て回ったガーデンセンターや個人邸の素敵なディスプレイには、使い古した農具などが、よくあしらわれていることを発見。それから骨董市やアンティークショップで買い集め、本格的なアンティークアイテムの直輸入が始まりました。 吉田さんが直に仕入れを行っているため、価格はとてもリーズナブル。破損したり不具合があったりするものは専門の職人が修理、使える状態にしてから店頭に並べています。 造園業も行っている吉田さんの お墨付きが並ぶ植物売り場 吉田さんは、造園・庭づくりの専門家。一般家庭の小さな空間から学校などの大規模な庭まで、さまざまな規模・スタイルの仕事を幅広く請け負っています。常に多様な依頼に対応しながら植物と向き合っている吉田さんがおすすめする、丈夫で使いやすいおしゃれな植物を並べています。 広いショップならではの 大型のオーナメントや資材類も充実 空間のメリハリを出すのに活躍する、カップ型のコンテナや動物のオーナメント。一つ置くだけで、シーンの雰囲気をぐっと高めてくれます。 【グリーンギャラリーガーデンズ流 アンティークアイテムの楽しみ方を学ぶ】 本場のガーデンセンターなどを見尽くしている吉田さんが輸入したアンティーク類が、店内の随所に点在。センスのよいスタッフが手掛ける素敵なディスプレイは必見です。 人気の寄せ植え講師2人に出会える! 店頭には、園芸誌などで活躍中の寄せ植え講師でスタッフの堀田裕大さん(右)と園芸家の土谷ますみさん(左)が立つことも。ショップでは定期的に二人の寄せ植え教室が行われているので、ぜひチェックを。苗選びに困ったら遠慮せずにアドバイスをもらってみて。2人とも気さくに答えてくれます。 【土谷ますみさんの寄せ植え】 女性らしい愛らしくエレガントなアレンジ 【堀田裕大さんの寄せ植え】 若々しくロマンティックなアレンジ ガーデニング売り場同様、大人気の ‘マルシェ’とレストラン‘Au coju(オコジュ)’ 「産地で朝採りされた本当に美味しい野菜を、身近なお店で味わえたら…」という思いからスタートした食品売り場コーナー‘マルシェ’。パリの市場をイメージした明るく楽しい空間です。提携農家から届いた野菜はとにかく新鮮で、手に取るだけで本来の色や香り、力強さを感じられます。また、こだわりの乳製品や調味料などの品揃えもバラエティーに富み、料理好きにはたまらない売り場です。 【レストラン「Au coju(オコジュ)」】 マルシェで販売する産地直送野菜の美味しさを多くのお客様に味わってもらうために、2011年にオープンした、レストラン「Au coju(オコジュ)」。店名は多摩エリアの古い方言‘おこじゅ’をフランス語風にアレンジしたもので、‘仕事の合間にとるお茶の時間’を意味します。アンティーク家具が並ぶ落ち着きのある空間で、おいしい食事とゆったりとした時間を楽しんでください。 店長・入谷利幸さんのイチオシアイテム 「グリーンギャラリーガーデンズ」に入社して15年の入谷さん。DIYを得意とする店長さんです。そんなベテランスタッフがおすすめするのは、これ。観葉植物の鉢をカバーしながら小さなテーブルにもなる「Hang out plant box(ハングアウトプラントボックス)」。使い方は簡単で、六角柱のカバーに鉢を入れ、半円の板を2枚向かい合わせになるように乗せるだけ。簡単で、おしゃれな便利アイテムです。色はプレーンとこげ茶の2色あります。価格は、プラントボックス\6,490/プラントテーブル\5,390。 ショッピングのあとは 観賞魚を眺めて癒されよう グリーンギャラリーガーデンズでは、もちろん鯉をはじめとする観賞魚が販売しています。たくさん並ぶ水槽にはカラフルで美しい鯉や熱帯魚などがいっぱい。普段みられないユニークな魚もいるので、子どもも大人も楽しめます。 園芸植物、アンティーク、食品、観賞魚と、あらゆるものが揃う「グリーンギャラリーガーデンズ」。ライフスタイルをトータルでデザイン・サポートすることへの意気込み・思いが強く伝わってくる、頼もしいショップです。ぜひ訪れてみてください。アクセスは、京王相模原線「京王堀之内駅」から徒歩で約15分。中央自動車道「国立IC」より車で約25分、「八王子IC」より約30分。 【GARDEN DATA】 グリーンギャラリーガーデンズ 東京都 八王子市松木15-3 TEL:042-676-7115 10:00~19:00 (火曜日10:00~17:00) http://www.gg-gardens.com/ Credit 写真&文/井上園子 ガーデニングを専門としたライター、エディター。一級造園施工管理技士。恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒。造園会社、園芸店を経て園芸雑誌・書籍の編集者に。おもな担当書に『リーフハンドブック(監修:荻原範雄)』『刺激的ガーデンプランツブック(著:太田敦雄)』『GARDEN SOILの庭づくり&植物図鑑(著:田口勇・片岡邦子)』など。自身もガーデニングを楽しみながら、美術鑑賞や旅行を趣味にする。植物を知っていると、美術も旅も楽しみの幅が広がりますね。
-
山口県

花の庭巡りならここ! 日本とトルコの友好を表す花園「火の山公園トルコチューリップ園『オルハン・スヨル…
トルコのチューリップ、日本の桜が満開に両国の絆を表現する、平和の公園 2009年4月3日に開園した「火の山公園トルコチューリップ園『オルハン・スヨルジュ記念園』」。2007年に、トルコのイスタンブール市との姉妹都市提携が35周年となったことを記念して、イスタンブール市からチューリップの球根5万球が寄贈されました。その植栽場所として「火の山公園」の山麓斜面が選ばれ、整備された公園です。 チューリップの植栽部分は、約1,640㎡で、チューリップ園のみであれば、約10分の散歩を楽しめます。チューリップの見頃は4月上旬で、ちょうど桜が満開になるのと同じタイミングです。トルコの国花となっているチューリップと、日本人がこよなく愛する桜がコラボレーションする景色は、両国の絆を表しているようですね。 また、チューリップの時期には、ビオラ約3,000株、パンジー約3,000株、ネモフィラ約3,500株も満開になるため、彩り豊かな景観を楽しめます。季節が進むと、5月にはヒラドツツジが、8月にはヒマワリ‘グッドスマイル’が見頃になりますよ! 斜面の植栽は、トルコのボスポラス海峡、下関の関門海峡をイメージして絨毯のように敷き詰められています。火の山公園からは下関の街並みや響灘に浮かぶ島々、関門橋、巌流島などが一望できるのも魅力。頂上へはロープウェイを利用できます。 インタンブール市と下関市の長い友好の歴史の中で、2004年には下関市の技術協力により、イスタンブール市に日本庭園が完成し、市民の憩いの場となっています。また2015年に改修されて、新たに「陽月庵」と命名された茶室もつくられました。これは国旗にトルコは月が、日本は太陽がデザインされていることから名づけられたものです。花や庭園を通して国同士の交流を深める活動は、平和的で大変素晴らしく、私たちに春の喜びを届けてくれます。 4万球のチューリップ&一年草を植栽した壮大な花のカーペットが登場! 6品種、約4万球のチューリップと一年草のネモフィラ、ビオラなどが織りなす、春の景色。広さを生かした面で魅せる花壇で、花色がかたまりとなり、まるで絨毯を広げたような壮大なスケールです。2020年は植栽のピッチ数を狭めて、複雑なデザインにチャレンジしているので、ぜひお楽しみください。 トルコから寄贈されたチューリップは、‘アラジン’、‘バレリーナ’、‘シネダキング’、‘ガボタ’、‘パッショナーレ’、‘インゼル’の6品種。2020年は‘パッショナーレ’から‘パープルブラック’へ、‘シネダキング’から‘フライアウェイ’へと2品種を変更し、若干のリニューアルとなります。 毎年変わる植栽デザインが大人気!チューリップの虹の架け橋で両国の友好を表現 斜面を生かした植栽も見どころで、下から見上げると、なんともダイナミック! トルコのボスポラス海峡をイメージして波状にレイアウトしています。桜との共演も見事ですね! 園内は飲食の持ち込みOKなので、青空のもと、お弁当を広げてお花見を楽しんではいかがでしょうか。 毎年デザインを変え、写真スポットにもなっている楕円形の花壇。2019年にはチューリップで虹の架け橋を描いてイスタンブールと下関の友好を表現しましたが、2020年にはボスポラス海峡と吊り橋をチューリップで表現する予定です。チューリップ園全体の植栽デザインは公園緑地課の職員さんが行い、毎年10月に市民ボランティアが集まってチューリップの植え付けをしています。市民参加型にすることにより、花好きさんが集まる交流の場になっているのもいいですね。 ロープウェイを利用して、天空からチューリップ公園や関門海峡の景色を満喫 「火の山ロープウェイ」を利用して、頂上までの景色をゴンドラから楽しむのもおすすめ。ロープウェイ運行期間は毎年3月下旬〜11月中旬、時間は10:00〜17:00。料金は大人/片道310円(往復520円)、市内在住65歳以上/片道150円(往復260円)※要証明書、子ども/片道150円(往復260円)。運休日は2020年は5月7日以降の火・水曜(8月11日・12日を除く)。 Information 火の山公園トルコチューリップ園「オルハン・スヨルジュ記念園」 所在地:山口県下関市みもすそ川町TEL:083-231-1933(下関市公園緑地化) http://www.city.shimonoseki.lg.jp/www/contents/1348710082959/#syoukai アクセス:電車/JR下関駅からバス 火の山行き 火の山ロープウェイ下車バス 長府駅・宇部中央・小月営業所方面行き(乗車13分)みもすそ川下車、徒歩8分車/下関インターから15分 オープン期間:通年 休園日:なし 営業時間:8:00~22:00 料金:無料 駐車場/山頂:立体駐車場270台、大型車8台、山麓:普通車36台、無料
-
東京都

センスのいい花屋さんの作り方。『イリア』東京・等々力 今日はてくてく、「花屋さん日和」Vol.8
週末の金・土・日曜の3日間だけ営業する『イリア』。オーナーは田野崎 幸(さち)さん。全国展開の大手生花店『青山フラワーマーケット』で10年間、赤坂店や二子玉川店などのショップマネージャーとして活躍した人です。 イリアのオープンは2015年。東京・等々力のバス通りに、その店はあります。 季節ごとに変わるウインドーの花を眺めながら、さあ、店内へ。誰もが驚くのは、まず花の陳列法です。週末限定だから、そんなに大量に花を仕入れる必要がないとはいえ、テーブル上にファッションブランドのディスプレイさながらに並べています。ここから、花を買って、欠けてしまうのは、ちょっと忍びない?なんて思ってしまうほどの美しさ。 対面側の壁際には鏡を置いて、映り込む花でも、イリアの世界を広げています。ちなみに、写っている赤い服の女性はオーナーの田野崎さんです。 そして、花を引き立てるためにと田野崎さんが選んだのは、白い空間でした。 「アトリエも兼ねた場所をと探していたときに見つけた物件で、以前はブティック。広すぎず、狭すぎないちょうどよい広さ。店内は、すべて白い壁に塗り直しました」。内装を手掛けたのは、以前、ご紹介した『西荻百貨店』内にあるカラクタ工房。近寄って見ると、かすかにグレーを帯びた箇所や自然な凹凸があります。それは、新しい店でも、何十年も時を経たような風合いを演出するため。壁って重要なんですね。 田野崎さん曰く、中近東の白い家のイメージ。店内の仕切り壁に、小窓も丸くくり抜いています。 さらに細部も見ていきましょう。ランプシェードやドアノブ、看板はすべて、少し鈍い色のゴールドで統一。 シンプルなだけに、花を並べるテーブルなどの家具もポイントになりそうですが、アンティーク風の家具の多くは意外にも、ネットで探した掘り出し物とか。↓の一枚板の重厚なテーブルもそう。使ううち、味わいが増してきたそうです。 店内奥には、レトロなソファ。 店内の隅を見やると、キャンバスに描かれた花の絵が置かれています。これは田野崎さんが描いたもの。 こうは思いませんか? 花屋さんの空間は、花器のようなものだと。シンプルでも、風合いの心地よい空間を作ることで、そこに迎えた花はさらに美しさを増して咲いてくれます。店内を構成する最低限のものさえ、丁寧に、自分のテイストで選び抜けば、過剰な飾り立ては不要なのかもしれませんね。取材時、田野崎さんがいつも置くようにしている芳しい花も、いっそうピュアに香りを感じ取らせてくれました。 Shop Data:イリア(Iria) ホームページ/http://iria-sachitanosaki.com 住所/東京都世田谷区等々力3-21-22 1F 営業日/金・土・日曜 12~20時 ※訪ねる前に、ホームページのイベントページで確認してください。 アクセス/東急大井町線等々力駅より徒歩約5分 Credit 記事協力 構成と撮影と文・鈴木清子
-
イギリス

一度はこの目で見てみたい! 英国の春を告げる スイセンの花景色
120年前のこと、英国の慈善団体ナショナル・トラストは、開発で失われていく自然や、歴史ある建物や庭といった文化的遺産を守り、後世に残そうと、活動を始めました。多くのボランティアの力によって守り継がれる、その素晴らしい庭の数々を訪ねます。 スイセンが咲いて、春が来る 英国の人々にとって、スイセンは春の兆しを告げるスノードロップに続き、本格的な春の到来を知らせる花です。ウェスト・サセックス州、ペットワース・ハウスの森に広がる、鮮やかな黄色のカーペットは、花たちが春の歓びを爆発させているかのようです。 スイセンと冬枯れしない芝生がつくる鮮やかな黄と緑のコントラストは、ロンドンの公園でも見られる春の風物詩です。街角のフラワースタンドでもスイセンの花束がたくさん売られて、人々はその元気な黄色を目にする度に、どんよりとした灰色の雲に覆われた冬の日々がようやく終わった、と実感するのです。 春を彩る花木のよきパートナー こちらは、ケント州にある世界的に有名な庭園、シシングハースト・カースル・ガーデンの果樹園。庭園の象徴である、古いレンガ造りの塔が背景にあることで、ロマンチックな雰囲気が漂います。写真のサクラや、英国で広く栽培されるリンゴなど、花木とスイセンの組み合わせは、英国の春の果樹園でよく見られるものです。 ウェスト・サセックス州にあるナイマンズのウォールガーデンで見られるのは、ピンクのマグノリアとの組み合わせ。優美で大ぶりのマグノリアの花と、フォーカルポイントとして置かれた石壺が、エレガントな景色を生み出しています。 園芸品種は2万7,000種! チェシャー州、ダーナム・マーシーの森では、ミニサイズの可憐なスイセンが咲き広がります。ここに腰掛けてしゃべっていたら、森の小人にでも出会えそうな、ファンタジックな風景ですね。 英国のスイセン協会(ダッフォディル・ソサエティー)によれば、植物学者によって見解は異なるものの、スイセンの種類は40種余りで、亜種を含めると200種余り。そして、登録されている園芸品種の数は、なんと2万7,000を超えるとか。確かに、英国の園芸百科事典では、バラには負けるもののクレマチス同様に大きく扱われていて、スイセンの人気ぶりがうかがえます。 スイセンの花は13の形に区分され、中心のカップ部が大きいものや小さいもの、花弁が反り返っているもの、八重咲き、房咲きなど、さまざまです。色は、白、黄、橙で主に構成されますが、同じ白でも純白からクリーム色まで、黄色もレモンイエローからはっきりした黄色まで、色調のバリエーションが豊かです。花形と花色の組み合わせによって印象はがらりと変わり、その花姿はじつに多様。清楚な白花と可憐な黄花、あなたのお好みはどちらでしょう。 翌年も咲く「復活」の花 こちらは、コーンウォール州のコーティールにつくられた、スイセンの小径。こんな素敵な花の小径なら、どこまでも歩いていけそうですね。このメドウでは、春になると、250種のスイセンが次々と咲き継いでいきます。 咲き終わっても翌年また芽を出して咲いてくれることから、スイセンは復活を象徴する花でもあります。コーティールのヘッド・ガーデナー、デイビッドさんによると、その「復活」の秘訣は、品種を混ぜないで植えることと、日当たりをよくしておくこと、それから、花後は葉が自然に枯れるまで放っておくこと。スイセンはあまり手をかけなくても再び美しい花を咲かせてくれる、優等生なのですね。 最後は、ヘレフォードシャー州、ザ・ワイヤー・ガーデンのロックガーデンという、ちょっと珍しいシチュエーション。斜面に咲くスイセンの黄色に、反対色であるクリスマスローズの紫が映える、野趣ある花景色です。 さて、春を呼ぶスイセンの姿はいかがでしたか。この春スイセンを見かけたら、ぜひじっくりと観察してみてくださいね。 取材協力 英国ナショナル・トラスト(英語) https://www.nationaltrust.org.uk/
-
群馬県

花の庭巡りならここ! 息を呑むほどに美しい英国式庭園「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」【…
カントリーサイドに佇む豪奢な邸宅の庭園がコンセプト 2002年4月にオープンした「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」。約2万㎡の敷地を持ち、ゆっくり歩いて散策すると、1時間ほどかかる規模です。大型ホームセンターの「ジョイフル本田」が、群馬県・新田への新規出店を機に、本格的なイングリッシュガーデンを、と構想。1999年より着工し、3年がかりで完成させた英国式庭園です。 基本的なコンセプト立案からデザイン、施工計画などのほとんどは、イギリス人のアンディ・マクルーラさん、ウィリアム・ウルフさんの手によるものです。また、ウィリアムさんの奥さまのフレッドさんも、一部のガーデンやエンブレム、園内マップのデザインを手がけています。彼らの仕事仲間のガーデナー、左官職人たちも一緒に来日し、園内の構造物や植栽などは、イギリスでのやり方そのままで施工されました。 英国式庭園を手がけたアンディ・マクルーラさん(右)、ウィリアム・ウルフさん(左)。 「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」は豪奢な田舎の邸宅にある庭をモチーフとした、本格的なイングリッシュガーデンです。「日本人がイメージするイングリッシュガーデンのスタイルにはこだわらず、イギリス人が肌で感じている、長い歴史の中で培われた伝統的なスタイルのガーデンを楽しんでほしい」と、英国様式のさまざまなスタイルの庭がつくられました。 中に入ると、まず「整形式庭園」のゾーンが続きます。トラディショナルなスタイルと華やかなイメージのガーデンを抜けて奥に進むと、広大な「風景式庭園」。イギリスの邸宅のイメージのため、屋敷の近くに「整形式庭園」、奥に「風景式庭園」があり、その奥に森が続くというコンセプトです。 園内は「ガーデンルーム」と呼ばれる小さなガーデンが20以上ありますが、生け垣や塀などで仕切られ、雰囲気の異なる庭同士があまり見えないようになっています。これもイギリスの邸宅でよく見られる手法です。 「ルイスガーデン」のエリアだけで、チューリップは15種類、約3,000球を植栽。 「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」では、2,000種類以上の植物が息づいています。イギリスの伝統的なガーデンスタイル(ノットやパーテア、キッチンガーデン)や、イギリス人ならではの植物チョイス、構造物の演出、施工方法などが見られ、日本にいながらイギリスの庭園を巡っている感覚を味わえます。 早春はクリスマスローズやスイセン。春本番にはチューリップ、アヤメ類、バラと続き、初夏から夏は宿根草、アジサイ、ユリ。初秋はコスモス、ダリア、秋バラ。晩秋は各ガーデンの紅葉が楽しめ、四季の移ろいを強く感じられます。 初夏には園内はユリの甘い香りで満ちあふれます。 また、園内には膨大な種類の植物や多種の資材が使われていますが、「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」の向かいにはジョイフル本田ガーデンセンターがあり、これらの資材や植物の多くを購入することができるのも魅力です。「自宅の庭づくりの参考になった」という声もたくさん寄せられています。 「現実の世界から離れるためにイングリッシュガーデンを見に来る」「自分で庭をつくるためにイングリッシュガーデンを見に来る」という、相反するような目的のどちらにも適うのが「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」の特徴です。大型ホームセンターが運営するイングリッシュガーデンに、ぜひお出かけください! 多様な英国式庭園のスタイルを日本にいながらにして堪能できる贅沢 写真は、「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」のエントランスで、ヴィクトリア王朝時代に流行したカーペットベディングを基本にしています。花壇部分は背の低い一年草を絨毯状に隙間なく植え付け、左右対称の幾何学模様を花で描いています。常緑の芝とも相まって、豊かな時代のヴィクトリア朝ならではのコントラストが効いた華やかな色使いが特徴です。トピアリーに使われているのは金芽ツゲで、「WELCOME」と刈り込まれています。 この「アナガーデン」は、ウィリアムさんの娘の名前がつけられています。女の子らしい背が小さく可愛い植物で構成。手前からグレーの石の壁、黄色のツルマサキ、青の藤、緋色のキクモモと色とりどりですが、新緑の緑がベースになっているので、うるさい印象になりません。また、小道が蛇行しているので、足元のチューリップが効果的に見えます。 「シールズパレード」のエリアでは、タイルをずらしながら積み重ねた柱が特徴的なバラのパーゴラが見どころ。この柱はバラのつるが絡みやすい形状になっています。また、オブジェとしても楽しむことができ、夕刻になると柱の縁に影ができてシルエットが浮き出るようになっています。 パーゴラのトンネルは幅3m、高さ2.5m、長さ40mに及び、18種類のバラが植栽されています。左手前から‘ヴェスターランド’、‘マリー・キュリー’、‘珠玉’、右手前から‘バロン・ジロー・ド・ラン’、‘パレード’、‘つるクリムゾン・グローリー’、‘つるうらら’、天井に‘ロング・ジョン・シルバー’、‘ポールズ・ヒマラヤン・ムスク’が見えて、大変華やかです。 天井にかかっているバラは数本で、残りは上の柱にはほとんどかかっていません。つるが長く伸びる品種はあまりたくさん下のほうに花をつけないように調整して上に誘引。逆に短めのつるバラは縦の柱に花が咲くように、メリハリをつけて役割分担をしています。 「Newローズガーデン」のエリアでは、芝の中に小さい丘になるようにバラを植栽。外から見るとバラが盛り上がって見えるよう配慮されています。主に2000年以降に作出された新しいバラ、60種類、約120株が植えられているので、現代の品種トレンドが見えてきそうです。春と秋には、バラの専門家を招いて園内を散策しながらの講習会なども行っているので、ぜひご参加を。写真のアーチに仕立てられて、たわわに咲くバラは‘アンジェラ’です。 「ダヴコートガーデン」には、ウィーピングローズが3種類、20本ほどあります。品種は‘フューシャ・メイディーランド’、‘ファイヤー・メイディーランド’、‘ニュー・ドーン’など。いずれも遅咲き種で、5月の下旬から咲き始め、6月上旬まで咲き続けます。 イギリスで自生する植物に限らず世界の植物を集めているのも英国様式の特徴 「シークレットガーデン」のエリアは「プラントハンターのプライベートガーデン」というコンセプトでつくられており、そのほとんどがイギリスに自生していない植物で構成されています。 イギリス(ブリテン島)はもともと大西洋からの暖流が流れ込み、高い山もほとんどないことも相まって、北部と南部の気候の差が日本ほど大きくないそうです。そのような場所では生えている植物の変化が乏しく、庭づくりには外国の植物が必須とのこと。そんな事情からたくさん輸入された植物も、今ではすっかりイングリッシュガーデンになくてはならないものになっています。 植栽されているのは、奥の白い花からフロックス(北アメリカ原産)、ギボウシ(東アジア原産)、ベゴニアセンパフローレンス(南アメリカ原産)、ルドベキア(北アメリカ原産)、シュウメイギク(東アジア原産)。世界中から集められた植物が共存する、豊かな景色をつくり出しています。 「ウッドランド」のエリアは、欧州圏で19世紀に流行した日本庭園の影響を受けていた頃の風景式庭園がモチーフになっています。しだれ柳、睡蓮、アヤメ類、アジサイなど、当時流行していた植物がふんだんに使われています。池の周りには木々が茂り、早春の花木類、春の新緑、夏は涼しげな木陰、秋は紅葉と四季の変化を体感できるのも、この広いガーデンならではの楽しみです。 写真は「ペレニアルボーダー」のエリア。ボーダーガーデンはイギリス人が最も愛する庭のスタイルの一つですが、残念ながらこの場所でイギリスのボーダーガーデンを再現するのは難しいもの。夏の暑さに耐えられるいろいろな植物を模索し、関東で育てやすい植物を厳選したこのボーダーガーデンは、「クールボーダー」といい、パステル調の花で構成されています。 紅葉が楽しめる高木を選んで植栽黄昏ていく秋の景色も素晴らしい 「ジョイフルガーデン」の花壇の縁にはスパイラルに刈り込まれているツゲのトピアリーが等間隔に植えてあります。これは長細いガーデンのため視線が池の向こうに誘われるので、特徴的な形のトピアリーで視線を植栽側に誘導しようというもの。また植栽のカラーは青、黄色、シルバーリーフを基調にコーディネート。季節に応じて、さまざまな植物でその3色が表現されていきます。 イギリス人ガーデナー2人は、高木を選ぶ時に、紅葉する色、形、時期を考えて配置したとのこと。園内の広さの割には、奥深い紅葉の風景をつくり出しているのは、木々のコントラストを効果的に利用しているためです。 「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」の紅葉は、10月中旬から始まり、12月中旬までが見頃に。ニセアカシアからスタートし、アメリカフウの木、ミズナラ、ベニカエデ、アカガシワ、マメナシへと続く紅葉リレーは、最後にメタセコイヤがオレンジ色に輝き、やがて冬へと移ろいます。 Information アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン(Andy&Williams Botanic Garden)【閉園】 所在地:群馬県太田市新田市野井町456-1TEL:0276-60-9021 http://www.joyfulhonda.com/aw/
-
東京都

休日の花を探しに! 週末限定の花屋さん『イリア』東京・等々力 今日はてくてく、「花屋さん日和」Vol.7
それは、東京・等々力(とどろき)にある『イリア』。ウインドーには、こんなノートが吊るされています。 そう、ここは週末の金・土・日曜の3日間だけオープンする花屋さんなのです。 等々力駅からまっ直ぐ伸びる坂道を上がっていくと、白い壁と白いドアのショップがあります。看板代わりは「イリア」の文字。イリアとはアイリスの古代の呼び名。この花をこよなく愛する田野崎 幸(さち)さんがオーナーです。 白いドアを開けると、まっ白な空間をキャンバスであるかのように、花々が美しく飾られています。 何か特別なディスプレイのように見えても、じつは、ここから花を選んでいいんです。そう、花の陳列棚。訪ねた日は、ニュアンスのある色彩の花に紛れて、テーブルにはトロピカルなアダンの実がオブジェのように置かれ、長い葉もののスマイラックスがいきいきと野趣を添えていました。 反対側の壁には、ドライフラワーが。聞けば、イリアのサイトを見た花の生産者が「ドライフラワーにして活用してほしい」とわざわざ、育てた生花を届けにきたこともあったそう。 その隣には小さな飾り棚。 中にドライフラワーなどを入れて飾れる薬瓶や、個展で出合った陶芸家の器などがひっそりと収まっています。 イリアの花スタイルも気になりますよね? 赤いワンピースの女性が田野崎さん。鈴が鳴るような声で話す、とてもたおやかな女性です。 テーブルに並んだ花材から選んでもらい、できたのが↓のグラスブーケ。仕入れにいくと、ラインの面白い花材に目が留まってしまうというだけあり、この花束でもコーラルファンで少しワイルドなひねりを加えてくれました。ちょっと魚の骨に似ているグリーンがそれです。 「イリアの花スタイルをあえて言葉にするなら、素材優先ということでしょうか。自分の型にはめ込まず、その季節に出会った花のよさを引き出してあげたいし、人がそうであるように、植物も無理をしていない状態がいちばんきれいだと思うのです」 生まれ故郷の札幌で、花屋さんでアルバイトしながら、いけばなを習っていたという学生時代。その後、東京の花屋さんの現場も見てみたいという一心で上京し、『青山フラワーマーケット』で10年間、赤坂店などの人気店でショップマネージャーを務めていました。自らのショップを立ち上げたのは2015年。 「週末だけの営業なので、ほかの日はどうしているのかとよく聞かれるんですが(笑)、平日はウエディング装花の打ち合わせをしたり、元の職場で商品開発にも携わったりしています」 訪ねたら、店内のどこかに、こんな落書きが見つかりますよ↓。フランスで知り合った友人が店に訪ねてきたときに残していったもの。ここは君の秘密のガーデンだと、田野崎さんを応援する言葉が綴られています。 Shop Data:イリア(Iria) ホームページ/http://iria-sachitanosaki.com 住所/東京都世田谷区等々力3-21-22 1F 営業日/金・土・日曜 12~20時 ※訪ねる前に、ホームページのイベントページで確認してください。 アクセス/東急大井町線等々力駅より徒歩約5分 Credit 記事協力 構成と撮影と文・鈴木清子
-
静岡県

花の庭巡りならここ! 海を望む絶景ガーデン「ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン」
ミュージアムもガーデンも眼福!年に何度も訪れたい観光スポット 1963年に開園した「伊豆海洋公園」は、もともとハワイ風の南国ムードにあふれるガーデンビーチとして人気のスポットでした。50年以上に及ぶ長い歴史の中で、階段式花壇のオープンや名称変更など、幾度かのリニューアルを変遷。2017年には「ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン」として、新しい観光スポットとなりました。 「ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン」の敷地は42,000㎡にも及び、ガーデンとミュージアムをゆっくり散策して40〜60分の規模。城ヶ崎海岸に佇む立地条件は素晴らしく、ダイナミックな断崖絶壁と紺碧の海を園内のどこからでも眺めることができます。四季を通して季節の花々で彩られる楽園さながらの景色に癒やされること間違いありません。 園内にある「ティファニーミュージアム」も見どころ。約120年前に制作されたアンティークティファニーのステンドグラスランプやウィンドウパネルなど約70点を展示。ランプシェードの内側やランプベースの縁、パネルに隠し絵のように入っている「TIFFANY STUDIOS NEW YORK」の刻印を確かめたり、貴重なティファニー作品を至近距離で鑑賞できます。 美しいガーデンとミュージアムが一体となった、新しい観光スポットは、早くも年間約5万人が訪れるほどの人気ぶり。来場者からは「外国みたい!」「絶景!」「世界に引けを取らない素晴らしい場所」との声が寄せられています。ガーデンはもちろん、なんとミュージアムでも撮影OK。アンティークドレスのレンタルも行っており、ロケーションを生かした写真撮影も大好評です。ショップやカフェなどの施設も充実しているので、ぜひ出かけてみてはいかがでしょう。 海を見渡せる眺望のよさに癒やされる!四季を通して爛漫と咲く圧巻の花景色も見どころ 3〜5月頃、青い海を背景にマーガレットが咲き誇る景色。クリサンセマム・パルドサム‘ノースポール’と合わせ、合計1,000株を植栽しています。摘心を繰り返して大株に育て、こんもりと茂った草姿を覆うように、花数たっぷりに見事に咲いています。 すらりと花穂を立ち上げて、ダイナミックに咲き誇るルピナスの群植も見応えがありますね。こちらは3〜4月が見頃。同じ時期にはリナリア、クリサンセマム・ムルチコーレなどが、敷地いっぱいに広がる花壇をカラフルな花色で彩ります。 園内の「あじさい苑」は特筆もので、見頃は6月初旬〜中旬頃。もともと城ヶ崎海岸付近はアジサイの改良種の交配親となった‘城ヶ崎’、‘伊豆の華’などのふるさとで、アジサイの変異が多いエリアです。地域性を生かし、「ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン」ではアジサイの品種を200種以上コレクション。日本原種のヤマアジサイ、アナベルを中心としたアメリカアジサイ、華やかな改良品種などにエリア分けして植栽しており、バラエティー豊かなアジサイの表情を楽しめます。 こちらは7〜8月のポーチュラカが群生する景色。草丈が低く、這うように広がる性質を生かして、華やかな花の絨毯に仕立てています。写真は3,000株が植栽されたシーズンの様子ですが、2020年はヒマワリ「サンフィニティ」を追加する予定。夏らしい景色を楽しめそうです! 植栽の工夫により冬も見どころたっぷり!1月から桜やチューリップが満開に 1月上旬〜2月上旬には、‘寒桜’が見頃になります。寒緋桜と山桜の交配種で、1973年より植栽が始まり、現在では約100本が早春の城ヶ崎海岸をピンクに染め上げます。花色はソメイヨシノよりもややピンクの色味が濃く、より華やかなのが特徴。一足先に春の足音を感じられます。 1月初旬頃には、冬に開花するように調整され、開花期間が長いのが魅力のアイスチューリップが、見応えのある景色をつくります。エントランス付近の海を見渡せる花壇約1,000㎡に、2019-2020冬期シーズンは‘ダイナスティ’、‘ファーストクラス’、‘ハクウン’、‘リンファンダマーク’、‘オスカー’、‘イエローフライト’、‘ピンクツイスト’、‘フラッシュポイント’、‘ダブルプリンセス’などを植栽。約3,600球が華やかに咲き競います。 ミュージアム、ショップ、カフェが充実観光スポットとして大満足のラインナップ 「ティファニーミュージアム」に展示されているアンティークティファニーの作品群は、植物や昆虫などをモチーフにしたものが多いのが特徴です。シーズンにより、スイセン、チューリップ、モクレン、ナスタチウム、バラなど、展示品のモチーフとなっている植物をガーデンにも植栽するなどの工夫もしています。 館内には、「アンティーク&ショップ さくらさくら」があり、ショッピングも楽しめます。雑貨、アンティーク小物、菓子類、伊豆のお土産など豊富なラインナップで、特におすすめは、オリジナルトートバッグ1,410円、モザイクアロマランプ(コンセント型)2,180円。レンタルドレスコーナーもあるので、変身して撮影会を満喫するのもいいですね。 「ミュージアム別館」には、ステンドグラスランプやアンティーク家具が並ぶカフェがあり、客席数は41席。厳選した豆を使用したコーヒー、原料にこだわったオーガニック紅茶、エディブルフラワー(食べられる花)を使用した手づくりスイーツやプレッツェルのランチなどが楽しめます。 写真はランチメニューの「プレッツェル スモークサーモンとソーセージ〜甘酸っぱいバルサミコソースとともに」スープ、コーヒーまたは紅茶、プチデザートのセット1,680円(単品は1,080円)。他にもランチはプレッツェルとローストビーフとソーセージのセット、パスタセットなどがあり、アップルパイやチーズケーキ、デザート盛り合わせなど、スイーツも充実しています。 城ヶ崎海岸や伊豆大島を望む、オーシャンビューが楽しめるテラス席は、25席。こちらはペット同伴OKです。天候の悪い日以外は、年間を通してテラス席を開設しています。絶景を前に、ランチやデザートも一層おいしくなりそうですね。また、アンティークティファニーの作品を見ながらくつろげる室内席にも「ペット連れ優先席」があります。ペットキャリーやペットカート(カバーを閉めること)で利用可能です。 Information ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン 所在地:静岡県伊東市富戸841-1TEL:0557-51-1128 ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン アクセス:電車/熱海駅よりJR伊東線で伊東駅へ、伊東駅から伊豆急行線に乗り換え、伊豆高原駅にて下車 伊豆高原駅から東海バスで約9分、またはタクシーで約7分 伊豆海洋公園バス停すぐ前車/東名高速道路、厚木ICより小田原厚木道路・国道135号線経由で約85km オープン期間:通年 休園日:なし 営業時間: 9:00~17:00(3~10月)、9:00~16:00(11~2月)※最終入園は閉園30分前まで 料金:大人(中学生以上)1,200円、小学生600円、幼児無料 ※小学生以下のお子様は要保護者同伴※お得な年間パスポート発売中 有効期限:販売日より1年間 価格:3,600円(シニア割引、福祉割引あり) 駐車場/300台、入園者は無料、入園しない場合は普通車700円
-
三重県

素敵な発見がたくさん! 園芸ショップ探訪17 三重「こるれおーね」
西欧の片田舎にワープ感覚の 予約制のショップ 葉擦れの音が心地よい雑木の間に見え隠れする建物。西欧の童話に出てくるような風景です。ここは、庭づくりと資材販売業を営む竹内弘法さんのアトリエ兼店舗「こるれおーね」。普段は工事に出てしまっていることも多いため、予約制のショップとなっています。 まず出合うのは、フランス瓦を載せた建物に囲まれた小さな緑の空間。右側は、竹内さんが建てたアンティーク雑貨を販売するコーナーで、正面と左側は、かつての母屋の外装に手を加えたもの。ふんだんに使われた石の構造物や無造作に置かれた古道具と相まって、映画のセットのような風景となっています。 まるで西欧の古い農家を移築したかのような建物ですが、一般的な古い家屋(母屋)の外壁に石を張り付け、ニッチを設けたり、鎧戸風なあしらいを施したりと、竹内さんが渡欧時に目にした魅力的なシーンが、さまざまな形で再現されています。空間づくりの基本的なイメージは、イギリスやフランスの片田舎の風景です。 たくさんの雑木が植わる小さな空間では、素焼き鉢に植えたリーフ類を古びたテーブルやスタンドに添えるようにディスプレイ。絶妙なバランスで、さりげなくコーディネートがなされています。 ほんのり暗い建物内には、イギリスやフランスで買いつけた古道具を陳列。ビターなシーンづくりに活躍しそうなラインナップ。 地元のものを生かした 庭づくりを提案 店頭で資材販売を行っていますが、竹内さんの仕事のメインとなるのは、「庭づくり」。西欧の風景を意識しながらも、「地元の環境に合わせた庭づくり」を提案しています。 この周辺は、クヌギ、コナラ、ウバメガシなどが自生する自然豊かな場所。これらの環境を破壊して新たな住空間をつくるのではなく、共存していく方法を絶えず考えながら、お客様の希望を形にしています。 庭づくりの参考として、自宅・アトリエの前にサンプルガーデンを設けています。ここでは元から植わる雑木をうまく活用し、自然体なガーデンを提案しています。 雑木を活用する上で重要なのは、樹形や葉の形が醸す雰囲気で植栽場所を決めるだけではなく、木の性質・特性を踏まえた「機能性」も考えてレイアウトすること。例えば、西日が強かったり風が強く吹いたりする方角には、クヌギ、コナラなどしっかりガードしてくれる丈夫な雑木を植栽して日差しや風当たりを緩和。逆に、庭の中心や住居の前などには、ヤマモミジやアオダモなどのスラリとした繊細な木で、日当たりを確保しながら心和ませる効果を持たせるなど、雑木の利点をうまく活用しながら、レイアウトしています。 抜群のセンスを持ちながら、何でもこなしてしまう器用な竹内さん。「こるれおーね」を開業する前には、一般の会社で事務作業をしたり、造園会社で公園施工に携わったりする、サラリーマンの時代がありました。しかし、「もっと自身の感性に近い世界」に近づくために退職し、以前から興味があったイギリスの庭づくりを学びに渡英。日本でイングリッシュガーデンがもてはやされる少し前の頃でしたが、洋書などで見た「石を使った庭づくり」に、強く興味をそそられたのです。 イギリスの造園会社に飛び込んで石積みなどの修業を重ねた後、フランスにも数回渡り、見聞を広めた竹内さん。フランスで見た「無造作で愛らしさを感じる素朴な庭」に心動かされ、戦利品を持ち帰るような気分で帰国しました。 早速、イギリスやフランスから石材や古道具などを仕入れ、自宅の敷地で庭づくりをスタート。まずは、古い母屋を改装して小屋をつくり、徹底してフランスらしさを演出しました。「その当時、フランスのナチュラルな雰囲気が時代にフィットしたんですよね。今考えると、あの頃は海外にばかり目を向けていたな」と、竹内さんは振り返ります。 庭づくりが軌道に乗ってくると、地元の良さを再認識する余裕が生まれ、地産の石や樹木の活用を考え始めました。このあたりの黄色みを帯びた石は、イギリスやフランスの石と馴染みがよいので、竹内さんは部分的に混在させて使用。さらに、植物もこのあたりに自生するウバメガシなどの雑木を使用することで、鳥や虫がたくさん棲息するようになるそう。「土づくりも地元の土をよく研究して行っています。植物も、ここの風土に合った地元のものを選ぶことで、無理のない庭づくりが行えます。健やかな庭づくりが、健やかな暮らしにつながっていくよね」と竹内さん。 古くからある知恵も取り込み、 住空間もデザイン 海外で得たノウハウを自宅の敷地全体に盛り込み、ヨーロッパテイストに仕上げて約23年経った2017年、煉瓦や石など、ヨーロッパのアンティーク資材を用いながら、木造りや土壁などによる日本的工法を取り入れ、新しい住居を敷地内に建て始めた竹内さん。仕事の合間を縫って、手間をかけながらじっくりと家づくりをしています。 着手して3年目のぬくもり感あふれるこの家には、こだわりの手法がいっぱい。「便利でなくてもいいんです。かつて大工だった親父が言っていた『家を建てることとは』のセオリーが、今自分が考える『自然に寄り添った健やかな住環境づくり』と共通していることを、ここ数年で感じ始めたんです。それをじっくり考え、実践、検証しているんです。もっと親父にいろいろなことを聞いておけばよかったな」。 杉皮を載せた軒(左)と薄い石を重ねて載せた屋根(右)。どちらも手間をかけて丁寧な作業を重ねただけあって、深い味わいを放っています。 「こるれおーね」の 雑貨あしらいのあれこれ イギリスやフランスで買い付けてきたアイテムが、ガーデンのあちこちに点在する「こるれおーね」。竹内さんの片田舎の風景づくりの素敵の秘密をご紹介。ぜひシーンづくりの参考にしてください。 【建物の入り口脇には、どっしりとあしらう】 入り口に細々しいものが転がっていると、来た人に不安定さを感じさせてしまうので、ボリュームを持たせてあしらいます。 【きれいに並べすぎない】 アイテムを重ねて飾る時は、向き=振りを少し変えておくことで、軽やかさと動きが生まれます。 【時間を感じさせる】 放置して植物を絡ませたり、「作業の途中」という雰囲気を出したり…。‘時間’を感じさせることで、シーンに深みがぐっと増します。 【ちょっと寂しい場所には、ハンギングを】 なんだか物足りないけど、日陰だし…。そんな場所では、やはり雑貨が活躍。あまりあれこれ使わず、2~3点を組み合わせて飾るといいでしょう。 【さっぱりさせたい場所は、白でまとめる】 ボリュームを持たせたいけれど、さっぱりと飾りたい場所には、色がケンカしない白いアイテムがおすすめ。ここはホウロウでまとめたので、異素材の縄をかけて温かみをプラス。 「こるれおーね」竹内さんのイチオシアイテム 「車輪がついた雑貨」 いろいろなアイテムがありますが、ここぞという場所には、車輪の付いたアイテムがおすすめ。ボリュームのあるボディに車輪の細いラインが対比して、変化のあるシーンを生み出してくれます。また、車輪が動きも感じさせるので、シーンに軽やかさも加わります。 ヨーロッパのデザインや輸入したこだわりのアンティーク資材を取り入れながら、日本の知恵や技術を生かした庭や建物づくりを目指す「こるれおーね」。西洋と日本の異なる魅力を融合させながら、オリジナル性の高い世界を生み出しています。「本物を知り、今目の前にある自然と向き合ってこそ、よい仕事ができると考えています」と竹内さん。よいものを創るには労力を惜しまないその姿勢が評判を呼び、たくさんの人が志摩まで訪れています。不在のことも多いので、訪れる際は一度ご連絡を。アクセスは、志摩神明駅から徒歩約45分。伊勢自動車道 伊勢西ICから車で45分。 【GARDEN DATA】 こるれおーね 三重県志摩市阿児町立神3414-25 0599-45-4352 営業時間:10:00~18:00 定休日:月・火曜日(夏・冬休みあり) http://www.corleone.ecnet.jp/ https://www.corleone1995.com/ Credit 写真&文/井上園子 ガーデニングを専門としたライター、エディター。一級造園施工管理技士。恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒。造園会社、園芸店を経て園芸雑誌・書籍の編集者に。おもな担当書に『リーフハンドブック(監修:荻原範雄)』『刺激的ガーデンプランツブック(著:太田敦雄)』『GARDEN SOILの庭づくり&植物図鑑(著:田口勇・片岡邦子)』など。自身もガーデニングを楽しみながら、美術鑑賞や旅行を趣味にする。植物を知っていると、美術も旅も楽しみの幅が広がりますね。
-
三重県

しだれ梅の新名所! 三重県「鈴鹿の森庭園」
200本のしだれ梅の名木が春を告げる 三重県津市にある、赤塚植物園グループが運営するこの「鈴鹿の森庭園」は、山々に囲まれた敷地面積2万㎡の敷地に、約200本の「しだれ梅」の名木が集められ、2020年は、2月22日~3月下旬に「しだれ梅まつり」を開催。開花時期に合わせて期間限定で一般公開されます。 園内を桃色に染めるのは、八重咲き品種の「呉服枝垂(くれはしだれ)」が中心です。これらの木々は、日本全国から集められた名木ばかりで、その数は約200本。中には、高さ6mもの大木もあり、ここでしか見られない景色が楽しめます。 一般的な実梅や立ち性の花梅は、中国や日本の古い文献に登場し、「令和」の出典となった万葉集にも多くの梅の歌が残されています。 その一方で「しだれ梅」の歴史は比較的新しく、江戸時代後半になって文献に登場するようになり、種類は約42ほどが確認できます。 鈴鹿の森庭園のしだれ梅「呉服」の中でも、ひときわ存在感を放つのは“天の龍”や“地の龍”です。これらは樹齢100年以上と推定され、現在品種が確認されている中で、日本最古のものではないかといわれています。 じつは、これら「鈴鹿の森庭園」に植わるしだれ梅の名木の中には、かつて全国の個人邸などで育てられていたものもあります。しだれ梅は、たくさんの大輪の花が美しく艶やかに枝垂れる姿から、時代を問わず多くの人々に愛されている一方で、美しい形に整えるのが難しく、病気などで被害を受けてしまうこともあります。開園にあたっては、こうした日本が誇る貴重な財産であるしだれ梅を守り、その伝統的な匠の技を後世に伝えたいという想いで、関係者が所有者のもとを何度も訪れ、数年かかってようやく譲っていただいたものもあるといいます。こうした努力が実って日本中から名木が集まり、鈴鹿の森庭園が誕生しました。 日本の匠の技と歴史が受け継がれた多くの名木が、早春にいち早く桃色の大輪の花を枝いっぱいに咲かせる「枝垂れる姿」は圧巻です。 純白から桃色まで多彩な品種を愛でる また、鈴鹿の森庭園には「呉服枝垂」以外にも、多くの見どころがあります。 濃紅色の代表的な立ち性の花梅「鹿児島紅」や、梅干し・梅酒で人気の「白加賀」、1本の木に紅白の花が咲く「思いのまま」。その他にも「八重緑萼(やえりょくがく)しだれ」や「藤牡丹しだれ」、「酔心梅」など、さまざまな梅を楽しむことができます。 しだれ梅を引き立たせるように植えられている植物たちも魅力的で、白とピンクの玄海ツツジと美しい梅の花の共演は、来園者の目を楽しませてくれます。 足元に目を向けると、うつむきかげんに可憐な花を咲かせるクリスマスローズの姿も。ここでは、赤塚植物園オリジナルの品種も植えられ、早春ならではの花々のコラボレーションも見どころです。 夜空に浮かび上がるしだれ梅のライトアップ 開花期間中は、日暮れから21時まで夜間ライトアップも行われ、立ち並ぶしだれ梅が夜の闇に浮かび上がり、日中とは全く違う幻想的な風景に変わります。光に輝く梅は、ここでしか見られない美しさ。きっと息をのむ、忘れられないひとときになることでしょう。 梅の花を十分に楽しんだら、帰りの出口には売店がありますので、梅散策のお土産はいかがですか? 店内では植物園に植えられていたクリスマスローズなどの苗や、地元の名産品、梅を使ったお菓子、草もちなどが販売されています。ぜひ、梅の季節を堪能してください。 Information 【イベント情報】 鈴鹿の森庭園「しだれ梅まつり」 2月22日~3月下旬 見頃:3月上旬 営業時間:9:00~16:00(ライトアップ期間中は21:00まで時間延長) 期間中無休 入園料金:一般:700円~1,700円(開花状況により変動します) 開花状況等はWebページにて:https://www.akatsuka.gr.jp/group/suzuka/ 【施設名】 鈴鹿の森庭園(すずかのもりていえん) 所在地:〒519-0315 三重県鈴鹿市山本町151-2 TEL:059-371-1777 アクセス:東名阪自動車道 鈴鹿ICより約3km(車で約5分) 新名神 鈴鹿PAスマートICより約3km(車で約5分) Credit 取材協力&写真/赤塚植物園グループ 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
-
神奈川県

花の庭巡りならここ! 箱根が誇る、夢の花園「箱根強羅公園」
抜ける青空の下、箱根の山々を借景に 花々で豊かに彩られる癒やしの公園 1914年開園という古い歴史を誇る「箱根強羅公園」。開園時は1910(明治43)年にロンドンで開催された日英博覧会場に日本庭園をつくった、一色七五郎氏が設計・監督を担当。洋風庭園と和風庭園があり、地質を生かして多数の巨岩を用い、風景になじませた造成が見られて、当時の高い造園技術を垣間見ることができます。 「箱根強羅公園」は、26,500㎡の敷地をもち、ゆっくり歩いて30〜40分くらいで一巡りできる広さです。現在の園内は、大きく分けて「バラ園」「噴水周辺」「体験施設(クラフトハウス)」「温室」「お茶室」にゾーニングされています。 園内中央には噴水広場があり、ここから望む箱根の山々の眺めは特に素晴らしいので、ぜひ立ち寄りましょう。このビュースポットの花壇は、主に一年草で構成され、年に4回の植え替えを実施。春はホワイトで統一して爽やかに、夏はブルーと黄色でコントラストをつけ、秋はハロウィン仕様、冬はハボタンで彩ります。「箱根強羅公園」は標高約600mに位置するため、昼夜の温度差によって花色が冴え冴えとしているのも魅力です。 また、特筆すべきは、冬でも楽しめる3つの温室。熱帯植物館(約211種3,000株)、ブーゲンビレア館(ブーゲンビレア48種)、熱帯ハーブ館(約70種125株)、イベント館があり、じっくり観賞して約30分で周遊できます。 熱帯植物館では、ジャングルをイメージして植栽。バナナ、パパイヤ、パイナップルなどのトロピカルフルーツや、レンブ、ソーセージの木なども観られます。 写真のブーゲンビレア館は、年間を通して華やかに咲く姿を楽しめます。ブーゲンビレアは夏の花のイメージがありますが、南米コロンビア原産の短日植物で、一番の見頃は秋から春先(11~3月)です。短日植物のため夏は花が少なくなりますが、この時期はハイビスカス(長日植物)などが華やかに咲き競い、年間を通して花盛りとなるよう配慮されています。 一方、熱帯ハーブ館では、香辛料のもとになる植物を展示。温帯性ハーブと熱帯性ハーブの違いを比較しやすいように、熱帯ハーブ館の近くに温帯性ハーブ園をつくっているので、香りを比べてみるのもいいですね。 「箱根強羅公園」は、一年を通して豊かな花々で彩られ、開園当初から親しみを込めて呼ばれていた「夢の花園」の愛称を、今も守り続けている観光庭園です。その他、カフェやレストラン、セレクトショップ、クラフト体験など、レジャースポットとしてのコンテンツも魅力たっぷり。一日ゆっくりと時間を過ごすつもりで、出かけてみてはいがでしょうか。 標高約600mに位置する公園では 四季を通して花色が冴え冴えと輝く 5月中旬〜下旬は、ツツジが見頃を迎えます。噴水池の周囲を中心に、赤、紫、白など約1,000株が満開に。園内には、高地でしか見られないアカヤシオ(3月下旬)、シロヤシオ(3月下旬)、天城ツツジ(4月上旬)などの姿も見られます。枝葉を埋め尽くすように咲き、色の塊となる満開の時期は、大変鮮やかで見応えがあります。 バラの見頃は5月下旬〜6月下旬。約200種1,000株のバラが爛漫と咲き誇ります。香りのよいバラを集めたコーナー、オールドローズを集めたコーナー、皇室にまつわる名前を冠したバラのコーナーなど、テーマを設けた展示も見どころ。バラの魅力を最大限に引き出すため、木製アーチを連ねたバラのトンネルや。宿根草と組み合わせたダイナミックな花壇など、歩を進めるのが楽しくなるローズガーデンです。 アジサイの見頃は6月中旬〜7月上旬。園内に咲く、多くの山アジイや西洋アジサイが、しっとりとした表情で出迎えてくれます。特に清楚な白花で人気の高い‘アナベル’の群生や‘イワガラミ’の大株が目を惹く存在です。「アジサイ展」の期間中は、約80種のアジサイが展示され、山アジイや西洋アジサイの苗も販売されます。 紅葉の季節を迎える秋は、一年を通して最も見応えのある景色を楽しめます。見頃は11月上旬〜11月下旬で、イロハモミジやヤマモミジの大木を中心に植栽され、園内全体が朱色に染まります。また、10月中には、春とはまた異なる深みを帯びた色で咲く秋バラが楽しめ、パンパスグラスの穂とのコラボが見事です。 12月〜翌年3月は、園内に植栽された約100株のクリスマスローズが見頃に。12月下旬にニゲル種、12月下旬〜1月下旬にニゲル交配品種、2月中旬に木立クリスマスローズ、2月下旬に細葉クリスマスローズ、2月中旬〜3月中旬にレンテンローズと、次々に咲き継がれていきます。 食事どころは2店舗あってオシャレ! こだわりの食材を使ったメニューが揃う 園内には、食事どころが2店舗あります。写真は「サンドイッチ料理 一色堂茶廊」で、素材にこだわったサンドイッチ料理が楽しめるお店です。人気メニューは「自然有精卵のだし巻きサンド」(1,320円)、たっぷりのローストビーフをレタスとともに挟んだ「和牛ローストビーフサンド」(1,980円)。営業時間は10:00〜16:00(ラストオーダー15:30)で、テイクアウトもできます。 「サンドイッチ料理 一色堂茶廊」では、写真のフレンチトースト(990円)が大人気! 牛乳と生クリーム、自然有精卵を混ぜ、パンを浸してじっくり一日寝かせてから焼き上げたもので、しっとりとした食感。季節のフルーツと生クリームを添えていただきます。 もう一つの店舗、カフェ「PIC」では、1日40食限定の強羅園カレー、20食限定の「温泉玉子カレー」も人気。ラベンダーミックス、ハイビスカスレモン、ローズブレンド、レモ二ーミント、カモミールブレンドの5種類から選べるハーブティー(630円)もおすすめです。営業時間は10:00〜16:00(ラストオーダー15:30)。 工芸品を集めたセレクトショップは必見! 7種の工芸体験も楽しめる 園内には箱根の土産物が揃う「おみやげショップ」があり、雑貨やお菓子などが豊富に揃います。注目したいのは、2019年夏にオープンした、セレクトショップの「こまもの屋 箱根」。「アート&クラフト」をテーマに、箱根の伝統工芸品や、国内で活躍している工芸作家の作品を販売しています。ぜひ立ち寄って、旅の記念になりそうなショッピングを楽しみましょう。 園内には、「箱根クラフトハウス」があり、6種の工芸体験を実施しています。料金と所要時間の目安は以下の通り。吹きガラス(4,400円〜、約15分)、陶芸(4,290円〜、約40分)、サンドブラスト(3,520円〜、約60分)、とんぼ玉(2,750円〜、約15分)、ポタリーペインティング(3,850円、約60分)、切子(3,850円〜、約60分)、レーザー彫刻(2,420円、約30分)。いずれもマンツーマンで、懇切丁寧な指導が受けられます。
-
沖縄県

花の庭巡りならここ! トロピカルフラワーに囲まれる「国営沖縄記念公園(海洋博公園)・熱帯ドリームセンタ…
花々に彩られた、この世の楽園植物の生命力に癒やされるひとときを 「国営沖縄記念公園(海洋博公園)」の園内にある、1986年にオープンした「熱帯ドリームセンター」。ここは国営沖縄記念公園のテーマ「太陽と花と海」の「花」を象徴する施設として整備されました。敷地面積は約6ヘクタールで、ゆっくり散策して1時間かかる規模です。 全体のデザインは、「熱帯樹林の中に遺跡、廃墟があり、その内部に足を踏み入れると、突然、熱帯・亜熱帯の花々が咲き乱れるこの世のものとも思えない別世界が展開している」という非日常性、意外性をイメージしています。 園内は、3つのラン温室(ファレノプシス温室、バンダ温室、カトレア温室)、熱帯果樹温室、ビクトリア温室の5つの温室と、2つの中庭、アフリカ区の植物を植栽する回廊棟などから構成されています。どの季節でも花を楽しめるよう開花調整を行い、常時2,000株以上のランを展示しており、いつ訪れても大変華やかです。 「熱帯ドリームセンター」は海岸線に立地しているため、冬の強い季節風に直面しますが、遺跡を思わせる外壁は防風壁にもなっており、北からの潮風を防ぐ役割を持っています。写真は、「熱帯ドリームセンター」のランドマークともいえる施設で、園内の大部分や瀬底島、水納島、伊江島、伊是名・伊平屋島が一望できます。高さ36mで、ビルの7~8階建てに相当します。 園内には、ラン約1,500種、高木類約120種、中低木類約120種が植栽され、沖縄ならではの気候の下、珍しい植物を数多く目にすることができます。写真は、5本のアフリカバオバブを眺められる回廊棟。1983年に移植し、1998年に日本で初めて花が咲き、翌年には同じく日本で初めて実をつけることに成功しました。園内にはさまざまなフォトスポットが用意され、SNS映えするシーンが満載です。 今までの展示に加えて、木枠を使ったビカクシダのディスプレイなど、新しい展示法も模索していく予定だそう。毎年10~12月の「ブーゲンビレア・ハイビスカスフェア」、12~1月の「チューリップフェア」、2万株近いランが披露される2月の「沖縄国際洋蘭博覧会」など、季節ごとのフェアが開催されるほか、園芸教室や植え付け体験なども行い、魅力的なコンテンツが揃っています。 土産物売り場のフラワーショップ「南国」では、ランの小鉢や花をモチーフにした雑貨類を取り扱っているので、ぜひ立ち寄りを。歩き疲れたら休憩できるカフェ「スコール」もあり、長時間過ごしても飽きることがありません。年間14万人が訪れる、沖縄でも人気のレジャースポット「熱帯ドリームセンター」に、ぜひお出かけください。 カラフルな熱帯フラワーが温室内をダイナミックに彩る 写真は「カトレア温室」で、「花の女王」とも呼ばれるカトレア類を展示。入口には多くのカトレアが集められ、鮮やかな花や豊かな香りを楽しめます。歩みを進めて、つる植物やサルオガセモドキで覆われたアーチをくぐると、視界の抜ける開放的な空間が広がりますよ! 5月には、黄色の小さな花を咲かせるオンシジウムでアーチがつくられ、花のシャワーのような演出が見事です。 この「ビクトリア温室」は、アマゾン流域の水生・湿地性植物を展示しています。ビクトリア温室の名称は、オオオニバス(以前の学名Victoria regia ビクトリア・レジア)に由来。1階には大型水槽があり、アマゾン流域の淡水魚が優雅に泳ぐ姿を見学できます。 こちらは熱帯アジア原産のバンダをはじめ、世界最大のラン科植物グラマトフィラムなどのランを展示する「バンダ温室」。花を上から吊り下げて展示しているので、ジャングルの中にいるような不思議な気分を味わえます。 「熱帯果樹温室」では、パラミツ、果実の王様ドリアンなど、約20種の熱帯の果樹を展示。温室の高さは15mにも及び、可能な限り柱を少なくした大空間となっているため、迫力満点です。柱などには熱帯性のつる植物を配し、橋の上から、果樹・花木の花や実を間近に見られるようになっています。 温室の外の広大な敷地では異国情緒あふれる植栽を楽しめる 温室の外は、北が100×50m、南が8×50mの、南北2つの中庭に分かれています。北がアジア、オーストラリア区、南が北中南アメリカ区、そして回廊広場がアフリカ区にゾーニングされ、それぞれに原産地の樹木を植栽。花壇では年に数回植え替えが行われ、季節の花が楽しめます。 写真は、水辺の景色が楽しめる「ロータスポンド」で、夏には色鮮やかな熱帯スイレンが咲き誇ります。定期的に藻の除去など、池の清掃を行っているため、ほどよいバランスで水生植物が分布。葉の直径が1.5mほどにもなるパラグアイオニバスもあり、夏には子どもにその葉に乗ってもらう体験イベントも行っています。 窓の向こうの植物の姿を楽しみながら美味しいトロピカルフードを満喫 園内には、トロピカルフルーツカフェ「スコール」があります。休憩にぴったりですね。主なメニューはタコライス、トロピカルフルーツカレー、パイナップルポークボウルなどの軽食、月桃ゼリー、もちもちおきなわドーナツ、パンケーキ、アイスクリーム、スムージーなど。畜肉由来原料、アルコール不使用のハラール、ベジタリアン・ヴィーガン対応メニューも提供しています。営業時間は9:30~18:30(3~9月)、9:30~17:30(10~2月)、軽食のラストオーダーは閉店の1時間前まで。 Information 国営沖縄記念公園(海洋博公園)・熱帯ドリームセンター 所在地:沖縄県国頭郡本部町字石川424番地TEL:0980-48-2741 http://oki-park.jp/kaiyohaku/inst/38 アクセス:バス(那覇空港より)/高速バスを利用の場合 約3時間一般路線バス利用 約3時間30分やんばる急行バス 約2時間20分沖縄バス 空港リムジンバス 約2時間15分沖縄エアポートシャトル 約2~3時間 車/那覇空港から国道58号線を利用 約2時間50分那覇空港から高速道路許田ICまでを利用する場合 約2時間 (アクセスの詳細はHP参照:http://oki-park.jp/kaiyohaku/acc/) オープン期間:通年 休園日:12月の第1水曜とその翌日(設備点検実施日) 営業時間: 8:30~17:30(入館締切17:00、10月~2月)8:30~19:00(入館締切18:30、3~9月) 料金:海洋博公園の入園料は無料(ただし、熱帯ドリームセンター館内は有料。大人:760円 中学生以下:無料(2020年3月31日までの試験運用)※沖縄美ら海水族館の入館チケットもしくは年間パスポートの提示で大人料金が半額の380円になります。 駐車場:普通車約 840台、無料※施設全体の総台数約1,900台 無料(熱帯ドリームセンター最寄りの駐車場はP8。62台、身障者用の2台を含む)



















