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東京都

センスのいい花屋さんの作り方。『イリア』東京・等々力 今日はてくてく、「花屋さん日和」Vol.8
週末の金・土・日曜の3日間だけ営業する『イリア』。オーナーは田野崎 幸(さち)さん。全国展開の大手生花店『青山フラワーマーケット』で10年間、赤坂店や二子玉川店などのショップマネージャーとして活躍した人です。 イリアのオープンは2015年。東京・等々力のバス通りに、その店はあります。 季節ごとに変わるウインドーの花を眺めながら、さあ、店内へ。誰もが驚くのは、まず花の陳列法です。週末限定だから、そんなに大量に花を仕入れる必要がないとはいえ、テーブル上にファッションブランドのディスプレイさながらに並べています。ここから、花を買って、欠けてしまうのは、ちょっと忍びない?なんて思ってしまうほどの美しさ。 対面側の壁際には鏡を置いて、映り込む花でも、イリアの世界を広げています。ちなみに、写っている赤い服の女性はオーナーの田野崎さんです。 そして、花を引き立てるためにと田野崎さんが選んだのは、白い空間でした。 「アトリエも兼ねた場所をと探していたときに見つけた物件で、以前はブティック。広すぎず、狭すぎないちょうどよい広さ。店内は、すべて白い壁に塗り直しました」。内装を手掛けたのは、以前、ご紹介した『西荻百貨店』内にあるカラクタ工房。近寄って見ると、かすかにグレーを帯びた箇所や自然な凹凸があります。それは、新しい店でも、何十年も時を経たような風合いを演出するため。壁って重要なんですね。 田野崎さん曰く、中近東の白い家のイメージ。店内の仕切り壁に、小窓も丸くくり抜いています。 さらに細部も見ていきましょう。ランプシェードやドアノブ、看板はすべて、少し鈍い色のゴールドで統一。 シンプルなだけに、花を並べるテーブルなどの家具もポイントになりそうですが、アンティーク風の家具の多くは意外にも、ネットで探した掘り出し物とか。↓の一枚板の重厚なテーブルもそう。使ううち、味わいが増してきたそうです。 店内奥には、レトロなソファ。 店内の隅を見やると、キャンバスに描かれた花の絵が置かれています。これは田野崎さんが描いたもの。 こうは思いませんか? 花屋さんの空間は、花器のようなものだと。シンプルでも、風合いの心地よい空間を作ることで、そこに迎えた花はさらに美しさを増して咲いてくれます。店内を構成する最低限のものさえ、丁寧に、自分のテイストで選び抜けば、過剰な飾り立ては不要なのかもしれませんね。取材時、田野崎さんがいつも置くようにしている芳しい花も、いっそうピュアに香りを感じ取らせてくれました。 Shop Data:イリア(Iria) ホームページ/http://iria-sachitanosaki.com 住所/東京都世田谷区等々力3-21-22 1F 営業日/金・土・日曜 12~20時 ※訪ねる前に、ホームページのイベントページで確認してください。 アクセス/東急大井町線等々力駅より徒歩約5分 Credit 記事協力 構成と撮影と文・鈴木清子
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イギリス

一度はこの目で見てみたい! 英国の春を告げる スイセンの花景色
120年前のこと、英国の慈善団体ナショナル・トラストは、開発で失われていく自然や、歴史ある建物や庭といった文化的遺産を守り、後世に残そうと、活動を始めました。多くのボランティアの力によって守り継がれる、その素晴らしい庭の数々を訪ねます。 スイセンが咲いて、春が来る 英国の人々にとって、スイセンは春の兆しを告げるスノードロップに続き、本格的な春の到来を知らせる花です。ウェスト・サセックス州、ペットワース・ハウスの森に広がる、鮮やかな黄色のカーペットは、花たちが春の歓びを爆発させているかのようです。 スイセンと冬枯れしない芝生がつくる鮮やかな黄と緑のコントラストは、ロンドンの公園でも見られる春の風物詩です。街角のフラワースタンドでもスイセンの花束がたくさん売られて、人々はその元気な黄色を目にする度に、どんよりとした灰色の雲に覆われた冬の日々がようやく終わった、と実感するのです。 春を彩る花木のよきパートナー こちらは、ケント州にある世界的に有名な庭園、シシングハースト・カースル・ガーデンの果樹園。庭園の象徴である、古いレンガ造りの塔が背景にあることで、ロマンチックな雰囲気が漂います。写真のサクラや、英国で広く栽培されるリンゴなど、花木とスイセンの組み合わせは、英国の春の果樹園でよく見られるものです。 ウェスト・サセックス州にあるナイマンズのウォールガーデンで見られるのは、ピンクのマグノリアとの組み合わせ。優美で大ぶりのマグノリアの花と、フォーカルポイントとして置かれた石壺が、エレガントな景色を生み出しています。 園芸品種は2万7,000種! チェシャー州、ダーナム・マーシーの森では、ミニサイズの可憐なスイセンが咲き広がります。ここに腰掛けてしゃべっていたら、森の小人にでも出会えそうな、ファンタジックな風景ですね。 英国のスイセン協会(ダッフォディル・ソサエティー)によれば、植物学者によって見解は異なるものの、スイセンの種類は40種余りで、亜種を含めると200種余り。そして、登録されている園芸品種の数は、なんと2万7,000を超えるとか。確かに、英国の園芸百科事典では、バラには負けるもののクレマチス同様に大きく扱われていて、スイセンの人気ぶりがうかがえます。 スイセンの花は13の形に区分され、中心のカップ部が大きいものや小さいもの、花弁が反り返っているもの、八重咲き、房咲きなど、さまざまです。色は、白、黄、橙で主に構成されますが、同じ白でも純白からクリーム色まで、黄色もレモンイエローからはっきりした黄色まで、色調のバリエーションが豊かです。花形と花色の組み合わせによって印象はがらりと変わり、その花姿はじつに多様。清楚な白花と可憐な黄花、あなたのお好みはどちらでしょう。 翌年も咲く「復活」の花 こちらは、コーンウォール州のコーティールにつくられた、スイセンの小径。こんな素敵な花の小径なら、どこまでも歩いていけそうですね。このメドウでは、春になると、250種のスイセンが次々と咲き継いでいきます。 咲き終わっても翌年また芽を出して咲いてくれることから、スイセンは復活を象徴する花でもあります。コーティールのヘッド・ガーデナー、デイビッドさんによると、その「復活」の秘訣は、品種を混ぜないで植えることと、日当たりをよくしておくこと、それから、花後は葉が自然に枯れるまで放っておくこと。スイセンはあまり手をかけなくても再び美しい花を咲かせてくれる、優等生なのですね。 最後は、ヘレフォードシャー州、ザ・ワイヤー・ガーデンのロックガーデンという、ちょっと珍しいシチュエーション。斜面に咲くスイセンの黄色に、反対色であるクリスマスローズの紫が映える、野趣ある花景色です。 さて、春を呼ぶスイセンの姿はいかがでしたか。この春スイセンを見かけたら、ぜひじっくりと観察してみてくださいね。 取材協力 英国ナショナル・トラスト(英語) https://www.nationaltrust.org.uk/
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群馬県

花の庭巡りならここ! 息を呑むほどに美しい英国式庭園「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」【…
カントリーサイドに佇む豪奢な邸宅の庭園がコンセプト 2002年4月にオープンした「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」。約2万㎡の敷地を持ち、ゆっくり歩いて散策すると、1時間ほどかかる規模です。大型ホームセンターの「ジョイフル本田」が、群馬県・新田への新規出店を機に、本格的なイングリッシュガーデンを、と構想。1999年より着工し、3年がかりで完成させた英国式庭園です。 基本的なコンセプト立案からデザイン、施工計画などのほとんどは、イギリス人のアンディ・マクルーラさん、ウィリアム・ウルフさんの手によるものです。また、ウィリアムさんの奥さまのフレッドさんも、一部のガーデンやエンブレム、園内マップのデザインを手がけています。彼らの仕事仲間のガーデナー、左官職人たちも一緒に来日し、園内の構造物や植栽などは、イギリスでのやり方そのままで施工されました。 英国式庭園を手がけたアンディ・マクルーラさん(右)、ウィリアム・ウルフさん(左)。 「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」は豪奢な田舎の邸宅にある庭をモチーフとした、本格的なイングリッシュガーデンです。「日本人がイメージするイングリッシュガーデンのスタイルにはこだわらず、イギリス人が肌で感じている、長い歴史の中で培われた伝統的なスタイルのガーデンを楽しんでほしい」と、英国様式のさまざまなスタイルの庭がつくられました。 中に入ると、まず「整形式庭園」のゾーンが続きます。トラディショナルなスタイルと華やかなイメージのガーデンを抜けて奥に進むと、広大な「風景式庭園」。イギリスの邸宅のイメージのため、屋敷の近くに「整形式庭園」、奥に「風景式庭園」があり、その奥に森が続くというコンセプトです。 園内は「ガーデンルーム」と呼ばれる小さなガーデンが20以上ありますが、生け垣や塀などで仕切られ、雰囲気の異なる庭同士があまり見えないようになっています。これもイギリスの邸宅でよく見られる手法です。 「ルイスガーデン」のエリアだけで、チューリップは15種類、約3,000球を植栽。 「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」では、2,000種類以上の植物が息づいています。イギリスの伝統的なガーデンスタイル(ノットやパーテア、キッチンガーデン)や、イギリス人ならではの植物チョイス、構造物の演出、施工方法などが見られ、日本にいながらイギリスの庭園を巡っている感覚を味わえます。 早春はクリスマスローズやスイセン。春本番にはチューリップ、アヤメ類、バラと続き、初夏から夏は宿根草、アジサイ、ユリ。初秋はコスモス、ダリア、秋バラ。晩秋は各ガーデンの紅葉が楽しめ、四季の移ろいを強く感じられます。 初夏には園内はユリの甘い香りで満ちあふれます。 また、園内には膨大な種類の植物や多種の資材が使われていますが、「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」の向かいにはジョイフル本田ガーデンセンターがあり、これらの資材や植物の多くを購入することができるのも魅力です。「自宅の庭づくりの参考になった」という声もたくさん寄せられています。 「現実の世界から離れるためにイングリッシュガーデンを見に来る」「自分で庭をつくるためにイングリッシュガーデンを見に来る」という、相反するような目的のどちらにも適うのが「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」の特徴です。大型ホームセンターが運営するイングリッシュガーデンに、ぜひお出かけください! 多様な英国式庭園のスタイルを日本にいながらにして堪能できる贅沢 写真は、「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」のエントランスで、ヴィクトリア王朝時代に流行したカーペットベディングを基本にしています。花壇部分は背の低い一年草を絨毯状に隙間なく植え付け、左右対称の幾何学模様を花で描いています。常緑の芝とも相まって、豊かな時代のヴィクトリア朝ならではのコントラストが効いた華やかな色使いが特徴です。トピアリーに使われているのは金芽ツゲで、「WELCOME」と刈り込まれています。 この「アナガーデン」は、ウィリアムさんの娘の名前がつけられています。女の子らしい背が小さく可愛い植物で構成。手前からグレーの石の壁、黄色のツルマサキ、青の藤、緋色のキクモモと色とりどりですが、新緑の緑がベースになっているので、うるさい印象になりません。また、小道が蛇行しているので、足元のチューリップが効果的に見えます。 「シールズパレード」のエリアでは、タイルをずらしながら積み重ねた柱が特徴的なバラのパーゴラが見どころ。この柱はバラのつるが絡みやすい形状になっています。また、オブジェとしても楽しむことができ、夕刻になると柱の縁に影ができてシルエットが浮き出るようになっています。 パーゴラのトンネルは幅3m、高さ2.5m、長さ40mに及び、18種類のバラが植栽されています。左手前から‘ヴェスターランド’、‘マリー・キュリー’、‘珠玉’、右手前から‘バロン・ジロー・ド・ラン’、‘パレード’、‘つるクリムゾン・グローリー’、‘つるうらら’、天井に‘ロング・ジョン・シルバー’、‘ポールズ・ヒマラヤン・ムスク’が見えて、大変華やかです。 天井にかかっているバラは数本で、残りは上の柱にはほとんどかかっていません。つるが長く伸びる品種はあまりたくさん下のほうに花をつけないように調整して上に誘引。逆に短めのつるバラは縦の柱に花が咲くように、メリハリをつけて役割分担をしています。 「Newローズガーデン」のエリアでは、芝の中に小さい丘になるようにバラを植栽。外から見るとバラが盛り上がって見えるよう配慮されています。主に2000年以降に作出された新しいバラ、60種類、約120株が植えられているので、現代の品種トレンドが見えてきそうです。春と秋には、バラの専門家を招いて園内を散策しながらの講習会なども行っているので、ぜひご参加を。写真のアーチに仕立てられて、たわわに咲くバラは‘アンジェラ’です。 「ダヴコートガーデン」には、ウィーピングローズが3種類、20本ほどあります。品種は‘フューシャ・メイディーランド’、‘ファイヤー・メイディーランド’、‘ニュー・ドーン’など。いずれも遅咲き種で、5月の下旬から咲き始め、6月上旬まで咲き続けます。 イギリスで自生する植物に限らず世界の植物を集めているのも英国様式の特徴 「シークレットガーデン」のエリアは「プラントハンターのプライベートガーデン」というコンセプトでつくられており、そのほとんどがイギリスに自生していない植物で構成されています。 イギリス(ブリテン島)はもともと大西洋からの暖流が流れ込み、高い山もほとんどないことも相まって、北部と南部の気候の差が日本ほど大きくないそうです。そのような場所では生えている植物の変化が乏しく、庭づくりには外国の植物が必須とのこと。そんな事情からたくさん輸入された植物も、今ではすっかりイングリッシュガーデンになくてはならないものになっています。 植栽されているのは、奥の白い花からフロックス(北アメリカ原産)、ギボウシ(東アジア原産)、ベゴニアセンパフローレンス(南アメリカ原産)、ルドベキア(北アメリカ原産)、シュウメイギク(東アジア原産)。世界中から集められた植物が共存する、豊かな景色をつくり出しています。 「ウッドランド」のエリアは、欧州圏で19世紀に流行した日本庭園の影響を受けていた頃の風景式庭園がモチーフになっています。しだれ柳、睡蓮、アヤメ類、アジサイなど、当時流行していた植物がふんだんに使われています。池の周りには木々が茂り、早春の花木類、春の新緑、夏は涼しげな木陰、秋は紅葉と四季の変化を体感できるのも、この広いガーデンならではの楽しみです。 写真は「ペレニアルボーダー」のエリア。ボーダーガーデンはイギリス人が最も愛する庭のスタイルの一つですが、残念ながらこの場所でイギリスのボーダーガーデンを再現するのは難しいもの。夏の暑さに耐えられるいろいろな植物を模索し、関東で育てやすい植物を厳選したこのボーダーガーデンは、「クールボーダー」といい、パステル調の花で構成されています。 紅葉が楽しめる高木を選んで植栽黄昏ていく秋の景色も素晴らしい 「ジョイフルガーデン」の花壇の縁にはスパイラルに刈り込まれているツゲのトピアリーが等間隔に植えてあります。これは長細いガーデンのため視線が池の向こうに誘われるので、特徴的な形のトピアリーで視線を植栽側に誘導しようというもの。また植栽のカラーは青、黄色、シルバーリーフを基調にコーディネート。季節に応じて、さまざまな植物でその3色が表現されていきます。 イギリス人ガーデナー2人は、高木を選ぶ時に、紅葉する色、形、時期を考えて配置したとのこと。園内の広さの割には、奥深い紅葉の風景をつくり出しているのは、木々のコントラストを効果的に利用しているためです。 「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」の紅葉は、10月中旬から始まり、12月中旬までが見頃に。ニセアカシアからスタートし、アメリカフウの木、ミズナラ、ベニカエデ、アカガシワ、マメナシへと続く紅葉リレーは、最後にメタセコイヤがオレンジ色に輝き、やがて冬へと移ろいます。 Information アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン(Andy&Williams Botanic Garden)【閉園】 所在地:群馬県太田市新田市野井町456-1TEL:0276-60-9021 http://www.joyfulhonda.com/aw/
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休日の花を探しに! 週末限定の花屋さん『イリア』東京・等々力 今日はてくてく、「花屋さん日和」Vol.7
それは、東京・等々力(とどろき)にある『イリア』。ウインドーには、こんなノートが吊るされています。 そう、ここは週末の金・土・日曜の3日間だけオープンする花屋さんなのです。 等々力駅からまっ直ぐ伸びる坂道を上がっていくと、白い壁と白いドアのショップがあります。看板代わりは「イリア」の文字。イリアとはアイリスの古代の呼び名。この花をこよなく愛する田野崎 幸(さち)さんがオーナーです。 白いドアを開けると、まっ白な空間をキャンバスであるかのように、花々が美しく飾られています。 何か特別なディスプレイのように見えても、じつは、ここから花を選んでいいんです。そう、花の陳列棚。訪ねた日は、ニュアンスのある色彩の花に紛れて、テーブルにはトロピカルなアダンの実がオブジェのように置かれ、長い葉もののスマイラックスがいきいきと野趣を添えていました。 反対側の壁には、ドライフラワーが。聞けば、イリアのサイトを見た花の生産者が「ドライフラワーにして活用してほしい」とわざわざ、育てた生花を届けにきたこともあったそう。 その隣には小さな飾り棚。 中にドライフラワーなどを入れて飾れる薬瓶や、個展で出合った陶芸家の器などがひっそりと収まっています。 イリアの花スタイルも気になりますよね? 赤いワンピースの女性が田野崎さん。鈴が鳴るような声で話す、とてもたおやかな女性です。 テーブルに並んだ花材から選んでもらい、できたのが↓のグラスブーケ。仕入れにいくと、ラインの面白い花材に目が留まってしまうというだけあり、この花束でもコーラルファンで少しワイルドなひねりを加えてくれました。ちょっと魚の骨に似ているグリーンがそれです。 「イリアの花スタイルをあえて言葉にするなら、素材優先ということでしょうか。自分の型にはめ込まず、その季節に出会った花のよさを引き出してあげたいし、人がそうであるように、植物も無理をしていない状態がいちばんきれいだと思うのです」 生まれ故郷の札幌で、花屋さんでアルバイトしながら、いけばなを習っていたという学生時代。その後、東京の花屋さんの現場も見てみたいという一心で上京し、『青山フラワーマーケット』で10年間、赤坂店などの人気店でショップマネージャーを務めていました。自らのショップを立ち上げたのは2015年。 「週末だけの営業なので、ほかの日はどうしているのかとよく聞かれるんですが(笑)、平日はウエディング装花の打ち合わせをしたり、元の職場で商品開発にも携わったりしています」 訪ねたら、店内のどこかに、こんな落書きが見つかりますよ↓。フランスで知り合った友人が店に訪ねてきたときに残していったもの。ここは君の秘密のガーデンだと、田野崎さんを応援する言葉が綴られています。 Shop Data:イリア(Iria) ホームページ/http://iria-sachitanosaki.com 住所/東京都世田谷区等々力3-21-22 1F 営業日/金・土・日曜 12~20時 ※訪ねる前に、ホームページのイベントページで確認してください。 アクセス/東急大井町線等々力駅より徒歩約5分 Credit 記事協力 構成と撮影と文・鈴木清子
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静岡県

花の庭巡りならここ! 海を望む絶景ガーデン「ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン」
ミュージアムもガーデンも眼福!年に何度も訪れたい観光スポット 1963年に開園した「伊豆海洋公園」は、もともとハワイ風の南国ムードにあふれるガーデンビーチとして人気のスポットでした。50年以上に及ぶ長い歴史の中で、階段式花壇のオープンや名称変更など、幾度かのリニューアルを変遷。2017年には「ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン」として、新しい観光スポットとなりました。 「ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン」の敷地は42,000㎡にも及び、ガーデンとミュージアムをゆっくり散策して40〜60分の規模。城ヶ崎海岸に佇む立地条件は素晴らしく、ダイナミックな断崖絶壁と紺碧の海を園内のどこからでも眺めることができます。四季を通して季節の花々で彩られる楽園さながらの景色に癒やされること間違いありません。 園内にある「ティファニーミュージアム」も見どころ。約120年前に制作されたアンティークティファニーのステンドグラスランプやウィンドウパネルなど約70点を展示。ランプシェードの内側やランプベースの縁、パネルに隠し絵のように入っている「TIFFANY STUDIOS NEW YORK」の刻印を確かめたり、貴重なティファニー作品を至近距離で鑑賞できます。 美しいガーデンとミュージアムが一体となった、新しい観光スポットは、早くも年間約5万人が訪れるほどの人気ぶり。来場者からは「外国みたい!」「絶景!」「世界に引けを取らない素晴らしい場所」との声が寄せられています。ガーデンはもちろん、なんとミュージアムでも撮影OK。アンティークドレスのレンタルも行っており、ロケーションを生かした写真撮影も大好評です。ショップやカフェなどの施設も充実しているので、ぜひ出かけてみてはいかがでしょう。 海を見渡せる眺望のよさに癒やされる!四季を通して爛漫と咲く圧巻の花景色も見どころ 3〜5月頃、青い海を背景にマーガレットが咲き誇る景色。クリサンセマム・パルドサム‘ノースポール’と合わせ、合計1,000株を植栽しています。摘心を繰り返して大株に育て、こんもりと茂った草姿を覆うように、花数たっぷりに見事に咲いています。 すらりと花穂を立ち上げて、ダイナミックに咲き誇るルピナスの群植も見応えがありますね。こちらは3〜4月が見頃。同じ時期にはリナリア、クリサンセマム・ムルチコーレなどが、敷地いっぱいに広がる花壇をカラフルな花色で彩ります。 園内の「あじさい苑」は特筆もので、見頃は6月初旬〜中旬頃。もともと城ヶ崎海岸付近はアジサイの改良種の交配親となった‘城ヶ崎’、‘伊豆の華’などのふるさとで、アジサイの変異が多いエリアです。地域性を生かし、「ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン」ではアジサイの品種を200種以上コレクション。日本原種のヤマアジサイ、アナベルを中心としたアメリカアジサイ、華やかな改良品種などにエリア分けして植栽しており、バラエティー豊かなアジサイの表情を楽しめます。 こちらは7〜8月のポーチュラカが群生する景色。草丈が低く、這うように広がる性質を生かして、華やかな花の絨毯に仕立てています。写真は3,000株が植栽されたシーズンの様子ですが、2020年はヒマワリ「サンフィニティ」を追加する予定。夏らしい景色を楽しめそうです! 植栽の工夫により冬も見どころたっぷり!1月から桜やチューリップが満開に 1月上旬〜2月上旬には、‘寒桜’が見頃になります。寒緋桜と山桜の交配種で、1973年より植栽が始まり、現在では約100本が早春の城ヶ崎海岸をピンクに染め上げます。花色はソメイヨシノよりもややピンクの色味が濃く、より華やかなのが特徴。一足先に春の足音を感じられます。 1月初旬頃には、冬に開花するように調整され、開花期間が長いのが魅力のアイスチューリップが、見応えのある景色をつくります。エントランス付近の海を見渡せる花壇約1,000㎡に、2019-2020冬期シーズンは‘ダイナスティ’、‘ファーストクラス’、‘ハクウン’、‘リンファンダマーク’、‘オスカー’、‘イエローフライト’、‘ピンクツイスト’、‘フラッシュポイント’、‘ダブルプリンセス’などを植栽。約3,600球が華やかに咲き競います。 ミュージアム、ショップ、カフェが充実観光スポットとして大満足のラインナップ 「ティファニーミュージアム」に展示されているアンティークティファニーの作品群は、植物や昆虫などをモチーフにしたものが多いのが特徴です。シーズンにより、スイセン、チューリップ、モクレン、ナスタチウム、バラなど、展示品のモチーフとなっている植物をガーデンにも植栽するなどの工夫もしています。 館内には、「アンティーク&ショップ さくらさくら」があり、ショッピングも楽しめます。雑貨、アンティーク小物、菓子類、伊豆のお土産など豊富なラインナップで、特におすすめは、オリジナルトートバッグ1,410円、モザイクアロマランプ(コンセント型)2,180円。レンタルドレスコーナーもあるので、変身して撮影会を満喫するのもいいですね。 「ミュージアム別館」には、ステンドグラスランプやアンティーク家具が並ぶカフェがあり、客席数は41席。厳選した豆を使用したコーヒー、原料にこだわったオーガニック紅茶、エディブルフラワー(食べられる花)を使用した手づくりスイーツやプレッツェルのランチなどが楽しめます。 写真はランチメニューの「プレッツェル スモークサーモンとソーセージ〜甘酸っぱいバルサミコソースとともに」スープ、コーヒーまたは紅茶、プチデザートのセット1,680円(単品は1,080円)。他にもランチはプレッツェルとローストビーフとソーセージのセット、パスタセットなどがあり、アップルパイやチーズケーキ、デザート盛り合わせなど、スイーツも充実しています。 城ヶ崎海岸や伊豆大島を望む、オーシャンビューが楽しめるテラス席は、25席。こちらはペット同伴OKです。天候の悪い日以外は、年間を通してテラス席を開設しています。絶景を前に、ランチやデザートも一層おいしくなりそうですね。また、アンティークティファニーの作品を見ながらくつろげる室内席にも「ペット連れ優先席」があります。ペットキャリーやペットカート(カバーを閉めること)で利用可能です。 Information ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン 所在地:静岡県伊東市富戸841-1TEL:0557-51-1128 ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン アクセス:電車/熱海駅よりJR伊東線で伊東駅へ、伊東駅から伊豆急行線に乗り換え、伊豆高原駅にて下車 伊豆高原駅から東海バスで約9分、またはタクシーで約7分 伊豆海洋公園バス停すぐ前車/東名高速道路、厚木ICより小田原厚木道路・国道135号線経由で約85km オープン期間:通年 休園日:なし 営業時間: 9:00~17:00(3~10月)、9:00~16:00(11~2月)※最終入園は閉園30分前まで 料金:大人(中学生以上)1,200円、小学生600円、幼児無料 ※小学生以下のお子様は要保護者同伴※お得な年間パスポート発売中 有効期限:販売日より1年間 価格:3,600円(シニア割引、福祉割引あり) 駐車場/300台、入園者は無料、入園しない場合は普通車700円
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三重県

素敵な発見がたくさん! 園芸ショップ探訪17 三重「こるれおーね」
西欧の片田舎にワープ感覚の 予約制のショップ 葉擦れの音が心地よい雑木の間に見え隠れする建物。西欧の童話に出てくるような風景です。ここは、庭づくりと資材販売業を営む竹内弘法さんのアトリエ兼店舗「こるれおーね」。普段は工事に出てしまっていることも多いため、予約制のショップとなっています。 まず出合うのは、フランス瓦を載せた建物に囲まれた小さな緑の空間。右側は、竹内さんが建てたアンティーク雑貨を販売するコーナーで、正面と左側は、かつての母屋の外装に手を加えたもの。ふんだんに使われた石の構造物や無造作に置かれた古道具と相まって、映画のセットのような風景となっています。 まるで西欧の古い農家を移築したかのような建物ですが、一般的な古い家屋(母屋)の外壁に石を張り付け、ニッチを設けたり、鎧戸風なあしらいを施したりと、竹内さんが渡欧時に目にした魅力的なシーンが、さまざまな形で再現されています。空間づくりの基本的なイメージは、イギリスやフランスの片田舎の風景です。 たくさんの雑木が植わる小さな空間では、素焼き鉢に植えたリーフ類を古びたテーブルやスタンドに添えるようにディスプレイ。絶妙なバランスで、さりげなくコーディネートがなされています。 ほんのり暗い建物内には、イギリスやフランスで買いつけた古道具を陳列。ビターなシーンづくりに活躍しそうなラインナップ。 地元のものを生かした 庭づくりを提案 店頭で資材販売を行っていますが、竹内さんの仕事のメインとなるのは、「庭づくり」。西欧の風景を意識しながらも、「地元の環境に合わせた庭づくり」を提案しています。 この周辺は、クヌギ、コナラ、ウバメガシなどが自生する自然豊かな場所。これらの環境を破壊して新たな住空間をつくるのではなく、共存していく方法を絶えず考えながら、お客様の希望を形にしています。 庭づくりの参考として、自宅・アトリエの前にサンプルガーデンを設けています。ここでは元から植わる雑木をうまく活用し、自然体なガーデンを提案しています。 雑木を活用する上で重要なのは、樹形や葉の形が醸す雰囲気で植栽場所を決めるだけではなく、木の性質・特性を踏まえた「機能性」も考えてレイアウトすること。例えば、西日が強かったり風が強く吹いたりする方角には、クヌギ、コナラなどしっかりガードしてくれる丈夫な雑木を植栽して日差しや風当たりを緩和。逆に、庭の中心や住居の前などには、ヤマモミジやアオダモなどのスラリとした繊細な木で、日当たりを確保しながら心和ませる効果を持たせるなど、雑木の利点をうまく活用しながら、レイアウトしています。 抜群のセンスを持ちながら、何でもこなしてしまう器用な竹内さん。「こるれおーね」を開業する前には、一般の会社で事務作業をしたり、造園会社で公園施工に携わったりする、サラリーマンの時代がありました。しかし、「もっと自身の感性に近い世界」に近づくために退職し、以前から興味があったイギリスの庭づくりを学びに渡英。日本でイングリッシュガーデンがもてはやされる少し前の頃でしたが、洋書などで見た「石を使った庭づくり」に、強く興味をそそられたのです。 イギリスの造園会社に飛び込んで石積みなどの修業を重ねた後、フランスにも数回渡り、見聞を広めた竹内さん。フランスで見た「無造作で愛らしさを感じる素朴な庭」に心動かされ、戦利品を持ち帰るような気分で帰国しました。 早速、イギリスやフランスから石材や古道具などを仕入れ、自宅の敷地で庭づくりをスタート。まずは、古い母屋を改装して小屋をつくり、徹底してフランスらしさを演出しました。「その当時、フランスのナチュラルな雰囲気が時代にフィットしたんですよね。今考えると、あの頃は海外にばかり目を向けていたな」と、竹内さんは振り返ります。 庭づくりが軌道に乗ってくると、地元の良さを再認識する余裕が生まれ、地産の石や樹木の活用を考え始めました。このあたりの黄色みを帯びた石は、イギリスやフランスの石と馴染みがよいので、竹内さんは部分的に混在させて使用。さらに、植物もこのあたりに自生するウバメガシなどの雑木を使用することで、鳥や虫がたくさん棲息するようになるそう。「土づくりも地元の土をよく研究して行っています。植物も、ここの風土に合った地元のものを選ぶことで、無理のない庭づくりが行えます。健やかな庭づくりが、健やかな暮らしにつながっていくよね」と竹内さん。 古くからある知恵も取り込み、 住空間もデザイン 海外で得たノウハウを自宅の敷地全体に盛り込み、ヨーロッパテイストに仕上げて約23年経った2017年、煉瓦や石など、ヨーロッパのアンティーク資材を用いながら、木造りや土壁などによる日本的工法を取り入れ、新しい住居を敷地内に建て始めた竹内さん。仕事の合間を縫って、手間をかけながらじっくりと家づくりをしています。 着手して3年目のぬくもり感あふれるこの家には、こだわりの手法がいっぱい。「便利でなくてもいいんです。かつて大工だった親父が言っていた『家を建てることとは』のセオリーが、今自分が考える『自然に寄り添った健やかな住環境づくり』と共通していることを、ここ数年で感じ始めたんです。それをじっくり考え、実践、検証しているんです。もっと親父にいろいろなことを聞いておけばよかったな」。 杉皮を載せた軒(左)と薄い石を重ねて載せた屋根(右)。どちらも手間をかけて丁寧な作業を重ねただけあって、深い味わいを放っています。 「こるれおーね」の 雑貨あしらいのあれこれ イギリスやフランスで買い付けてきたアイテムが、ガーデンのあちこちに点在する「こるれおーね」。竹内さんの片田舎の風景づくりの素敵の秘密をご紹介。ぜひシーンづくりの参考にしてください。 【建物の入り口脇には、どっしりとあしらう】 入り口に細々しいものが転がっていると、来た人に不安定さを感じさせてしまうので、ボリュームを持たせてあしらいます。 【きれいに並べすぎない】 アイテムを重ねて飾る時は、向き=振りを少し変えておくことで、軽やかさと動きが生まれます。 【時間を感じさせる】 放置して植物を絡ませたり、「作業の途中」という雰囲気を出したり…。‘時間’を感じさせることで、シーンに深みがぐっと増します。 【ちょっと寂しい場所には、ハンギングを】 なんだか物足りないけど、日陰だし…。そんな場所では、やはり雑貨が活躍。あまりあれこれ使わず、2~3点を組み合わせて飾るといいでしょう。 【さっぱりさせたい場所は、白でまとめる】 ボリュームを持たせたいけれど、さっぱりと飾りたい場所には、色がケンカしない白いアイテムがおすすめ。ここはホウロウでまとめたので、異素材の縄をかけて温かみをプラス。 「こるれおーね」竹内さんのイチオシアイテム 「車輪がついた雑貨」 いろいろなアイテムがありますが、ここぞという場所には、車輪の付いたアイテムがおすすめ。ボリュームのあるボディに車輪の細いラインが対比して、変化のあるシーンを生み出してくれます。また、車輪が動きも感じさせるので、シーンに軽やかさも加わります。 ヨーロッパのデザインや輸入したこだわりのアンティーク資材を取り入れながら、日本の知恵や技術を生かした庭や建物づくりを目指す「こるれおーね」。西洋と日本の異なる魅力を融合させながら、オリジナル性の高い世界を生み出しています。「本物を知り、今目の前にある自然と向き合ってこそ、よい仕事ができると考えています」と竹内さん。よいものを創るには労力を惜しまないその姿勢が評判を呼び、たくさんの人が志摩まで訪れています。不在のことも多いので、訪れる際は一度ご連絡を。アクセスは、志摩神明駅から徒歩約45分。伊勢自動車道 伊勢西ICから車で45分。 【GARDEN DATA】 こるれおーね 三重県志摩市阿児町立神3414-25 0599-45-4352 営業時間:10:00~18:00 定休日:月・火曜日(夏・冬休みあり) http://www.corleone.ecnet.jp/ https://www.corleone1995.com/ Credit 写真&文/井上園子 ガーデニングを専門としたライター、エディター。一級造園施工管理技士。恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒。造園会社、園芸店を経て園芸雑誌・書籍の編集者に。おもな担当書に『リーフハンドブック(監修:荻原範雄)』『刺激的ガーデンプランツブック(著:太田敦雄)』『GARDEN SOILの庭づくり&植物図鑑(著:田口勇・片岡邦子)』など。自身もガーデニングを楽しみながら、美術鑑賞や旅行を趣味にする。植物を知っていると、美術も旅も楽しみの幅が広がりますね。
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三重県

【三重県】しだれ梅の絶景名所「鈴鹿の森庭園」見頃やライトアップ情報を紹介
200本のしだれ梅の名木が春を告げる 三重県津市にある、赤塚植物園グループが運営するこの「鈴鹿の森庭園」は、山々に囲まれた敷地面積2万㎡の敷地に、約200本の「しだれ梅」の名木が集められ、2026年は、2月21日~3月下旬に「しだれ梅まつり」を開催。開花時期に合わせて期間限定で一般公開されます。 園内を桃色に染めるのは、八重咲き品種の「呉服枝垂(くれはしだれ)」が中心です。これらの木々は、日本全国から集められた名木ばかりで、その数は約200本。中には、高さ6mもの大木もあり、ここでしか見られない景色が楽しめます。 一般的な実梅や立ち性の花梅は、中国や日本の古い文献に登場し、「令和」の出典となった万葉集にも多くの梅の歌が残されています。 その一方で「しだれ梅」の歴史は比較的新しく、江戸時代後半になって文献に登場するようになり、種類は約42ほどが確認できます。 鈴鹿の森庭園のしだれ梅「呉服」の中でも、ひときわ存在感を放つのは“天の龍”や“地の龍”です。これらは樹齢100年以上と推定され、現在品種が確認されている中で、日本最古のものではないかといわれています。 じつは、これら「鈴鹿の森庭園」に植わるしだれ梅の名木の中には、かつて全国の個人邸などで育てられていたものもあります。しだれ梅は、たくさんの大輪の花が美しく艶やかに枝垂れる姿から、時代を問わず多くの人々に愛されている一方で、美しい形に整えるのが難しく、病気などで被害を受けてしまうこともあります。開園にあたっては、こうした日本が誇る貴重な財産であるしだれ梅を守り、その伝統的な匠の技を後世に伝えたいという想いで、関係者が所有者のもとを何度も訪れ、数年かかってようやく譲っていただいたものもあるといいます。こうした努力が実って日本中から名木が集まり、鈴鹿の森庭園が誕生しました。 日本の匠の技と歴史が受け継がれた多くの名木が、早春にいち早く桃色の大輪の花を枝いっぱいに咲かせる「枝垂れる姿」は圧巻です。 純白から桃色まで多彩な品種を愛でる また、鈴鹿の森庭園には「呉服枝垂」以外にも、多くの見どころがあります。 濃紅色の代表的な立ち性の花梅「鹿児島紅」や、梅干し・梅酒で人気の「白加賀」、1本の木に紅白の花が咲く「思いのまま」。その他にも「八重緑萼(やえりょくがく)しだれ」や「藤牡丹しだれ」、「酔心梅」など、さまざまな梅を楽しむことができます。 しだれ梅を引き立たせるように植えられている植物たちも魅力的で、白とピンクの玄海ツツジと美しい梅の花の共演は、来園者の目を楽しませてくれます。 足元に目を向けると、うつむきかげんに可憐な花を咲かせるクリスマスローズの姿も。ここでは、赤塚植物園オリジナルの品種も植えられ、早春ならではの花々のコラボレーションも見どころです。 夜空に浮かび上がるしだれ梅のライトアップ 開花期間中は、日暮れから20時半まで夜間ライトアップも行われ、立ち並ぶしだれ梅が夜の闇に浮かび上がり、日中とは全く違う幻想的な風景に変わります。光に輝く梅は、ここでしか見られない美しさ。きっと息をのむ、忘れられないひとときになることでしょう。 梅の花を十分に楽しんだら、帰りの出口には売店がありますので、梅散策のお土産はいかがですか? 店内では植物園に植えられていたクリスマスローズなどの苗や、地元の名産品、梅を使ったお菓子、草もちなどが販売されています。ぜひ、梅の季節を堪能してください。 Information 【イベント情報】 鈴鹿の森庭園「しだれ梅まつり」 2月21日~3月下旬 見頃:3月上旬 営業時間:9:00~16:00(ライトアップ期間中は20:30まで時間延長) 期間中無休 入園料金:一般:700円~2,00円(開花状況により変動します)小学生:半額 未就学児:無料 開花状況等はWebページにて:https://www.akatsuka.gr.jp/group/suzuka/ 【施設名】 鈴鹿の森庭園(すずかのもりていえん) 所在地:〒519-0315 三重県鈴鹿市山本町151-2TEL:059-371-1777(開花期間中のみみ) アクセス:東名阪自動車道 鈴鹿ICより約3km(車で約5分) 新名神 鈴鹿PAスマートICより約3km(車で約5分)
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神奈川県

花の庭巡りならここ! 箱根が誇る、夢の花園「箱根強羅公園」
抜ける青空の下、箱根の山々を借景に 花々で豊かに彩られる癒やしの公園 1914年開園という古い歴史を誇る「箱根強羅公園」。開園時は1910(明治43)年にロンドンで開催された日英博覧会場に日本庭園をつくった、一色七五郎氏が設計・監督を担当。洋風庭園と和風庭園があり、地質を生かして多数の巨岩を用い、風景になじませた造成が見られて、当時の高い造園技術を垣間見ることができます。 「箱根強羅公園」は、26,500㎡の敷地をもち、ゆっくり歩いて30〜40分くらいで一巡りできる広さです。現在の園内は、大きく分けて「バラ園」「噴水周辺」「体験施設(クラフトハウス)」「温室」「お茶室」にゾーニングされています。 園内中央には噴水広場があり、ここから望む箱根の山々の眺めは特に素晴らしいので、ぜひ立ち寄りましょう。このビュースポットの花壇は、主に一年草で構成され、年に4回の植え替えを実施。春はホワイトで統一して爽やかに、夏はブルーと黄色でコントラストをつけ、秋はハロウィン仕様、冬はハボタンで彩ります。「箱根強羅公園」は標高約600mに位置するため、昼夜の温度差によって花色が冴え冴えとしているのも魅力です。 また、特筆すべきは、冬でも楽しめる3つの温室。熱帯植物館(約211種3,000株)、ブーゲンビレア館(ブーゲンビレア48種)、熱帯ハーブ館(約70種125株)、イベント館があり、じっくり観賞して約30分で周遊できます。 熱帯植物館では、ジャングルをイメージして植栽。バナナ、パパイヤ、パイナップルなどのトロピカルフルーツや、レンブ、ソーセージの木なども観られます。 写真のブーゲンビレア館は、年間を通して華やかに咲く姿を楽しめます。ブーゲンビレアは夏の花のイメージがありますが、南米コロンビア原産の短日植物で、一番の見頃は秋から春先(11~3月)です。短日植物のため夏は花が少なくなりますが、この時期はハイビスカス(長日植物)などが華やかに咲き競い、年間を通して花盛りとなるよう配慮されています。 一方、熱帯ハーブ館では、香辛料のもとになる植物を展示。温帯性ハーブと熱帯性ハーブの違いを比較しやすいように、熱帯ハーブ館の近くに温帯性ハーブ園をつくっているので、香りを比べてみるのもいいですね。 「箱根強羅公園」は、一年を通して豊かな花々で彩られ、開園当初から親しみを込めて呼ばれていた「夢の花園」の愛称を、今も守り続けている観光庭園です。その他、カフェやレストラン、セレクトショップ、クラフト体験など、レジャースポットとしてのコンテンツも魅力たっぷり。一日ゆっくりと時間を過ごすつもりで、出かけてみてはいがでしょうか。 標高約600mに位置する公園では 四季を通して花色が冴え冴えと輝く 5月中旬〜下旬は、ツツジが見頃を迎えます。噴水池の周囲を中心に、赤、紫、白など約1,000株が満開に。園内には、高地でしか見られないアカヤシオ(3月下旬)、シロヤシオ(3月下旬)、天城ツツジ(4月上旬)などの姿も見られます。枝葉を埋め尽くすように咲き、色の塊となる満開の時期は、大変鮮やかで見応えがあります。 バラの見頃は5月下旬〜6月下旬。約200種1,000株のバラが爛漫と咲き誇ります。香りのよいバラを集めたコーナー、オールドローズを集めたコーナー、皇室にまつわる名前を冠したバラのコーナーなど、テーマを設けた展示も見どころ。バラの魅力を最大限に引き出すため、木製アーチを連ねたバラのトンネルや。宿根草と組み合わせたダイナミックな花壇など、歩を進めるのが楽しくなるローズガーデンです。 アジサイの見頃は6月中旬〜7月上旬。園内に咲く、多くの山アジイや西洋アジサイが、しっとりとした表情で出迎えてくれます。特に清楚な白花で人気の高い‘アナベル’の群生や‘イワガラミ’の大株が目を惹く存在です。「アジサイ展」の期間中は、約80種のアジサイが展示され、山アジイや西洋アジサイの苗も販売されます。 紅葉の季節を迎える秋は、一年を通して最も見応えのある景色を楽しめます。見頃は11月上旬〜11月下旬で、イロハモミジやヤマモミジの大木を中心に植栽され、園内全体が朱色に染まります。また、10月中には、春とはまた異なる深みを帯びた色で咲く秋バラが楽しめ、パンパスグラスの穂とのコラボが見事です。 12月〜翌年3月は、園内に植栽された約100株のクリスマスローズが見頃に。12月下旬にニゲル種、12月下旬〜1月下旬にニゲル交配品種、2月中旬に木立クリスマスローズ、2月下旬に細葉クリスマスローズ、2月中旬〜3月中旬にレンテンローズと、次々に咲き継がれていきます。 食事どころは2店舗あってオシャレ! こだわりの食材を使ったメニューが揃う 園内には、食事どころが2店舗あります。写真は「サンドイッチ料理 一色堂茶廊」で、素材にこだわったサンドイッチ料理が楽しめるお店です。人気メニューは「自然有精卵のだし巻きサンド」(1,320円)、たっぷりのローストビーフをレタスとともに挟んだ「和牛ローストビーフサンド」(1,980円)。営業時間は10:00〜16:00(ラストオーダー15:30)で、テイクアウトもできます。 「サンドイッチ料理 一色堂茶廊」では、写真のフレンチトースト(990円)が大人気! 牛乳と生クリーム、自然有精卵を混ぜ、パンを浸してじっくり一日寝かせてから焼き上げたもので、しっとりとした食感。季節のフルーツと生クリームを添えていただきます。 もう一つの店舗、カフェ「PIC」では、1日40食限定の強羅園カレー、20食限定の「温泉玉子カレー」も人気。ラベンダーミックス、ハイビスカスレモン、ローズブレンド、レモ二ーミント、カモミールブレンドの5種類から選べるハーブティー(630円)もおすすめです。営業時間は10:00〜16:00(ラストオーダー15:30)。 工芸品を集めたセレクトショップは必見! 7種の工芸体験も楽しめる 園内には箱根の土産物が揃う「おみやげショップ」があり、雑貨やお菓子などが豊富に揃います。注目したいのは、2019年夏にオープンした、セレクトショップの「こまもの屋 箱根」。「アート&クラフト」をテーマに、箱根の伝統工芸品や、国内で活躍している工芸作家の作品を販売しています。ぜひ立ち寄って、旅の記念になりそうなショッピングを楽しみましょう。 園内には、「箱根クラフトハウス」があり、6種の工芸体験を実施しています。料金と所要時間の目安は以下の通り。吹きガラス(4,400円〜、約15分)、陶芸(4,290円〜、約40分)、サンドブラスト(3,520円〜、約60分)、とんぼ玉(2,750円〜、約15分)、ポタリーペインティング(3,850円、約60分)、切子(3,850円〜、約60分)、レーザー彫刻(2,420円、約30分)。いずれもマンツーマンで、懇切丁寧な指導が受けられます。
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沖縄県

花の庭巡りならここ! トロピカルフラワーに囲まれる「国営沖縄記念公園(海洋博公園)・熱帯ドリームセンタ…
花々に彩られた、この世の楽園植物の生命力に癒やされるひとときを 「国営沖縄記念公園(海洋博公園)」の園内にある、1986年にオープンした「熱帯ドリームセンター」。ここは国営沖縄記念公園のテーマ「太陽と花と海」の「花」を象徴する施設として整備されました。敷地面積は約6ヘクタールで、ゆっくり散策して1時間かかる規模です。 全体のデザインは、「熱帯樹林の中に遺跡、廃墟があり、その内部に足を踏み入れると、突然、熱帯・亜熱帯の花々が咲き乱れるこの世のものとも思えない別世界が展開している」という非日常性、意外性をイメージしています。 園内は、3つのラン温室(ファレノプシス温室、バンダ温室、カトレア温室)、熱帯果樹温室、ビクトリア温室の5つの温室と、2つの中庭、アフリカ区の植物を植栽する回廊棟などから構成されています。どの季節でも花を楽しめるよう開花調整を行い、常時2,000株以上のランを展示しており、いつ訪れても大変華やかです。 「熱帯ドリームセンター」は海岸線に立地しているため、冬の強い季節風に直面しますが、遺跡を思わせる外壁は防風壁にもなっており、北からの潮風を防ぐ役割を持っています。写真は、「熱帯ドリームセンター」のランドマークともいえる施設で、園内の大部分や瀬底島、水納島、伊江島、伊是名・伊平屋島が一望できます。高さ36mで、ビルの7~8階建てに相当します。 園内には、ラン約1,500種、高木類約120種、中低木類約120種が植栽され、沖縄ならではの気候の下、珍しい植物を数多く目にすることができます。写真は、5本のアフリカバオバブを眺められる回廊棟。1983年に移植し、1998年に日本で初めて花が咲き、翌年には同じく日本で初めて実をつけることに成功しました。園内にはさまざまなフォトスポットが用意され、SNS映えするシーンが満載です。 今までの展示に加えて、木枠を使ったビカクシダのディスプレイなど、新しい展示法も模索していく予定だそう。毎年10~12月の「ブーゲンビレア・ハイビスカスフェア」、12~1月の「チューリップフェア」、2万株近いランが披露される2月の「沖縄国際洋蘭博覧会」など、季節ごとのフェアが開催されるほか、園芸教室や植え付け体験なども行い、魅力的なコンテンツが揃っています。 土産物売り場のフラワーショップ「南国」では、ランの小鉢や花をモチーフにした雑貨類を取り扱っているので、ぜひ立ち寄りを。歩き疲れたら休憩できるカフェ「スコール」もあり、長時間過ごしても飽きることがありません。年間14万人が訪れる、沖縄でも人気のレジャースポット「熱帯ドリームセンター」に、ぜひお出かけください。 カラフルな熱帯フラワーが温室内をダイナミックに彩る 写真は「カトレア温室」で、「花の女王」とも呼ばれるカトレア類を展示。入口には多くのカトレアが集められ、鮮やかな花や豊かな香りを楽しめます。歩みを進めて、つる植物やサルオガセモドキで覆われたアーチをくぐると、視界の抜ける開放的な空間が広がりますよ! 5月には、黄色の小さな花を咲かせるオンシジウムでアーチがつくられ、花のシャワーのような演出が見事です。 この「ビクトリア温室」は、アマゾン流域の水生・湿地性植物を展示しています。ビクトリア温室の名称は、オオオニバス(以前の学名Victoria regia ビクトリア・レジア)に由来。1階には大型水槽があり、アマゾン流域の淡水魚が優雅に泳ぐ姿を見学できます。 こちらは熱帯アジア原産のバンダをはじめ、世界最大のラン科植物グラマトフィラムなどのランを展示する「バンダ温室」。花を上から吊り下げて展示しているので、ジャングルの中にいるような不思議な気分を味わえます。 「熱帯果樹温室」では、パラミツ、果実の王様ドリアンなど、約20種の熱帯の果樹を展示。温室の高さは15mにも及び、可能な限り柱を少なくした大空間となっているため、迫力満点です。柱などには熱帯性のつる植物を配し、橋の上から、果樹・花木の花や実を間近に見られるようになっています。 温室の外の広大な敷地では異国情緒あふれる植栽を楽しめる 温室の外は、北が100×50m、南が8×50mの、南北2つの中庭に分かれています。北がアジア、オーストラリア区、南が北中南アメリカ区、そして回廊広場がアフリカ区にゾーニングされ、それぞれに原産地の樹木を植栽。花壇では年に数回植え替えが行われ、季節の花が楽しめます。 写真は、水辺の景色が楽しめる「ロータスポンド」で、夏には色鮮やかな熱帯スイレンが咲き誇ります。定期的に藻の除去など、池の清掃を行っているため、ほどよいバランスで水生植物が分布。葉の直径が1.5mほどにもなるパラグアイオニバスもあり、夏には子どもにその葉に乗ってもらう体験イベントも行っています。 窓の向こうの植物の姿を楽しみながら美味しいトロピカルフードを満喫 園内には、トロピカルフルーツカフェ「スコール」があります。休憩にぴったりですね。主なメニューはタコライス、トロピカルフルーツカレー、パイナップルポークボウルなどの軽食、月桃ゼリー、もちもちおきなわドーナツ、パンケーキ、アイスクリーム、スムージーなど。畜肉由来原料、アルコール不使用のハラール、ベジタリアン・ヴィーガン対応メニューも提供しています。営業時間は9:30~18:30(3~9月)、9:30~17:30(10~2月)、軽食のラストオーダーは閉店の1時間前まで。 Information 国営沖縄記念公園(海洋博公園)・熱帯ドリームセンター 所在地:沖縄県国頭郡本部町字石川424番地TEL:0980-48-2741 http://oki-park.jp/kaiyohaku/inst/38 アクセス:バス(那覇空港より)/高速バスを利用の場合 約3時間一般路線バス利用 約3時間30分やんばる急行バス 約2時間20分沖縄バス 空港リムジンバス 約2時間15分沖縄エアポートシャトル 約2~3時間 車/那覇空港から国道58号線を利用 約2時間50分那覇空港から高速道路許田ICまでを利用する場合 約2時間 (アクセスの詳細はHP参照:http://oki-park.jp/kaiyohaku/acc/) オープン期間:通年 休園日:12月の第1水曜とその翌日(設備点検実施日) 営業時間: 8:30~17:30(入館締切17:00、10月~2月)8:30~19:00(入館締切18:30、3~9月) 料金:海洋博公園の入園料は無料(ただし、熱帯ドリームセンター館内は有料。大人:760円 中学生以下:無料(2020年3月31日までの試験運用)※沖縄美ら海水族館の入館チケットもしくは年間パスポートの提示で大人料金が半額の380円になります。 駐車場:普通車約 840台、無料※施設全体の総台数約1,900台 無料(熱帯ドリームセンター最寄りの駐車場はP8。62台、身障者用の2台を含む)
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イングリッシュガーデン旅案内【英国】英ガーデン誌も注目! ガーデン好き夫妻がつくり上げた珠玉の庭「タ…
見事な庭をチャリティーで一般公開 今回の訪問先は、イギリス、ウェスト・サセックス州にある個人邸の「タウン・プレイス」。英国のガーデン誌も注目の庭ということで、期待が膨らみます。 入り口に到着すると、オーナーのマクグラス夫妻が出迎えてくれました。まずは、ご主人のアンソニーさんと奥様のマギーさんに、庭全体が見渡せる母屋前のテラスでご挨拶。母屋を背に立つと、遠くまで広々と芝生が広がっています。 マクグラス夫妻は1990年に、タウン・プレイスの敷地と母屋を購入しました。庭は以前から残されていた部分も多少ありますが、構造物も植栽も、ほとんどが夫妻によって新たにつくられたものです。2人はこの素晴らしい庭を、ナショナル・ガーデンズ・スキーム(NGS)や地元の慈善団体によるガーデン・オープンデーで一般公開し、募金活動に協力しています。 夫妻それぞれにクリエイティブ 幼い頃からガーデニングに親しんできたというマクグラス夫妻ですが、奥様のマギーさんはタウン・プレイスの庭づくりに着手する前に、英国王立園芸協会(RHS)や有名ガーデンデザイナーの講義を受けて、植栽やガーデンデザインについてしっかりと学んだそうです。花壇で見られる、豊かな色彩の複雑な植栽は、マギーさんの手によるものです。一方、ご主人のアンソニーさんは、独創的なトピアリーや生け垣を生み出していて、夫妻がそれぞれに創造性を発揮しています。 そんなお話を伺っていると、ガーデンカートを押すガーデナーさんが横を通り過ぎました。 「彼は、この庭を手伝ってくれていて、歳は79歳。週に3日来てくれるよ」というのですから驚きです! その他に、週に1度、女性も手伝いに来ているとのこと。約3エーカー(約1.2ヘクタール)という広いこの庭を、オーナー夫妻と合わせて4名で維持しているというので、さらに驚きました。 「シークレットガーデンがあるから、見つけてね。行ってらっしゃい!」というオーナーの言葉で、ガーデン散策がスタート。まずは、母屋の脇にバラが咲いているエリアがあるようなので、向かってみましょう。 優美なサンクン・ローズガーデン 現れたのは、心ときめくバラの回廊! つるバラの絡まるパーゴラが額縁となって、満開のバラの景色を切り取っています。このサンクン・ローズガーデン(Sunken Rose Garden)は、1920年代につくられたものを夫妻が引き継いだそうですが、バラはすべて、主にデビッド・オースチン社のイングリッシュローズに植え替えられました。パーゴラには、‘アルベルティ―ヌ’や‘チャップリンズ・ピンク’、‘アメリカン・ピラー’などのつるバラが隙間なく誘引されていて、見事です。 無数のバラが、低い緑の生け垣に縁取られて咲いています。バラは12種、150株も植わっているそう。「サンクン(沈んだ)」という通り、バラが咲く場所は、回廊より一段下がっていて、そのせいか、芳しいバラの香りが留まっているように感じます。母屋の壁にもつるバラが咲いていて、小窓を縁取っています。 何てロマンチックな演出でしょう! 庭を訪れた2019年の6月中旬は、バラがちょうど咲き始めたばかりでしたが、きっと咲きたてのバラの香りが、この窓から室内に流れ込むのでしょうね。 いつまでも見ていたい景色でしたが、他のエリアを見逃してしまうので、隣のコーナーへ向かいます。 庭にチェス盤? 小道を進むと、奥の緑を背景に、彫像が並び、ラベンダーの紫やハーブ類の茂みが彩りをプラスしている、独創的な風景が見えてきました。中央には、なにやらチェスのコマらしきものが。 建物前のテラスが、赤と白の石板を使ったチェス盤になっていました! 膝丈ほどの大きなチェスのコマが並んでいて、どうやら、本当にゲームができそうです。屋外でチェスが楽しめるガーデン! 何てユーモアのある場所なのでしょう。 果樹園と緑の彫像 チェス盤の庭から南に向かうと、果樹園があって、リンゴの実が少し膨らんでいました。下草がきれいに刈り取られ、落ち葉一枚見当たらなくて、本当によく手入れが行き届いています。春にはラッパズイセンが咲くそうで、その景色もきっと素晴らしいのでしょう。 さらに奥へ進むと、緑の塊がポコポコと、オブジェのように並ぶエリアに到着しました。サーカス(The Circus)と名付けられた庭です。やや盛り上がった地面の芝が丸く切り取られて、その中にグラス類が茂り、丸みを帯びた大きなトピアリーが立っています。これらは、ヘンリー・ムーアの彫像作品にインスピレーションを得て作られたという、セイヨウイチイの「彫像トピアリー」。ご主人のアンソニーさんの手によるものです。これまで見たことのない景色に、庭主さんのユーモアを感じました。 麗しきイングリッシュローズ・ガーデン そのお隣のエリアは、もう一つのバラの園、イングリッシュローズ・ガーデン(English Rose Garden)です。65種、450株というシュラブローズが、一斉に咲き誇っていて、嬉しくなります。ほとんどがデビッド・オースチン社のイングリッシュローズだそう。六角屋根のサマーハウスの中には、これまでの庭の変化を教えてくれる写真が展示されていました。日差しが強い時間帯だったので、涼しい室内で写真を眺めながらクールダウンができました。 ベンチの後ろのパーゴラには、‘フォールスタッフ’、‘マダム・バラフライ’、‘オフィーリア’といったバラが伝います。このガーデンも高い生け垣に囲まれていて、バラの香りが滞留するつくりになっています。 赤や白、ローズピンクに、オレンジがかったピンク。さまざまな色合いのバラに、時々顔を近づけては香りを確かめたりして、数多のバラを観賞する贅沢な時間を過ごしました。 低い生け垣に仕切られた、まっすぐな小道を辿って行くと、その先に、隣のエリアへと続くバラのアーチが見えてきました。 このタウン・プレイスのガーデンは、動線がとてもはっきりしています。一つのエリアから、気がつくと隣のエリアにうまく導かれていて、次の空間に入った瞬間に、がらりとデザインが変わる。その鮮やかな場面転換に、思わず心を躍らせていることに気がつきました。 ピンクのバラが伝うアーチの向こうに、優しいカラーのグラデーションが続くボーダーが覗きます。 紫花のロングボーダー アーチをくぐると、最初に目にした母屋前に広がる芝生を、反対側から眺める場所に出ました。左手には、宿根草のロングボーダー(長い花壇)が続きます。その長さはなんと45m! 奥様のマギーさんが担当する、緻密な植栽の花壇です。 向こうの景色を隠すほど高く壁を作っている生け垣は、以前からあったもので、夫妻は「タペストリー・ヘッジ」と呼んでいます。2つの樹木が混ざって、タペストリーのように模様を描いている、珍しい生け垣です。明るい緑の濃淡が、手前に植わる花々とよく調和していました。 ボーダーの中央付近は、生け垣がくりぬかれています。中を覗いてみると、先ほど見た果樹園のエリアに続いていました。 広い芝生の一辺に沿って伸びる、宿根草のロングボーダーです。テーマカラーである、紫とブルーの花のグループが繰り返し植えられて、リズミカルな景色をつくっています。訪れた6月中旬は、ゲラニウム、サルビア、キャットミントが主役のようでした。クナウティアや、白花のアンテミス、ジャイアント・スカビオサ、カルドンなども植わっているようですが、これから季節が進むとどんな風に変わっていくのでしょうか。 花壇沿いに歩いて、最初にオーナー夫妻とご挨拶した母屋の前に戻ってきました。母屋の前にはバードフィーダーが備えてあって、鳥たちが集まっています。野鳥とも仲良くしながら庭を維持しているんだなぁと、微笑ましく感じました。 これまで見てきたのは西のエリアで、庭散策はまだ半分。とっても広いけれど、どこも素敵な空間ばかりです。さあ、ここからは東のエリアを見ていきましょう。 静けさ漂う小さな水辺 母屋を背に立つと、芝生の左のほうに、小さな噴水のある池の景色が広がっています。ここは、すり鉢状に窪んだ、小さな谷(The dell)のエリア。池は窪んだところにあるので、上のほうから池を眺めながら、その周りに茂る木々や宿根草の彩りを一望することができます。奥に見える銅葉の樹木が引き締め役となって、緑を際立たせています。 池の周りを、さまざまな植物が囲みます。この場所は、かつては大きな池だったそうですが、夫妻の手によって、このような趣のある小さな池の庭に変身しました。 緑の回廊からハーブガーデンへ その隣にもまだまだガーデンがあるようです。この花壇は、ロングボーダーと芝生を挟んで向かい合うショートボーダー(短い花壇)。ブルーとイエローの色調ということですが、黄色の花はまだ咲いていない様子です。花壇の間の、左右に円錐形のトピアリーの鉢が飾られた通路を進んでみます。 雰囲気が変わって、紫の花が白っぽい石壁を覆い隠すように咲く景色が現れました。花によって、石の硬い印象が和らげられていて、素敵です。そして、リンゴの木が誘引された緑の回廊を行くと…… つるバラが絡むアイアンのガゼボを中心にした、ハーブガーデン(Herb Garden)がありました。芝生の道がふかふかとして気持ちいい! ここの花壇は生け垣などの縁どりがないつくりで、花茎が枝垂れていたり、風に揺れていたりして、とてもおおらかでリラックスした雰囲気。コテージガーデン・スタイルのナチュラルな庭です。ガゼボのバラは、白花の‘マダム・アルフレッド・キャリエール’。満開の姿はどんなに素晴らしいでしょう。 ハーブガーデンのナチュラルな植栽の中で、小径の脇にある古木の枝ぶりが引き立ちます。花壇には霞のように葉を広げるフェンネルなどのハーブのほか、コテージガーデンでよく見られる花々が咲いています。 そのほかにも、アストランチアやセリンセ、ゲラニウムなど、日本でも馴染みのある植物が上手に使われていて、親しみが湧きました。 驚きの緑の構造物 さて、ハーブガーデンの南側に出てみると、またまた新たな展開! 現代アートのようなシンプルな空間が広がっています。空に浮かぶ雲までもが景色の一部なんだなぁ、と気づかせてくれる眺めです。 天に向かってまっすぐ伸びるのは、‘スカイロケット’という名のジュニパー。そして、その背後にあるシデで作られた緑の壁は、この写真ではよく分からないかもしれませんが、じつはロマネスク様式の教会を模しています。右手の手前に飛び出したところは、教会に付属する「回廊」部分。ご主人のアンソニーさんは、架空の、しかも廃墟となった教会をイメージして、それを生け垣で作り上げてしまったという訳なのです。その情熱と行動力には脱帽しかありません。 続いて、敷地の南側に行ってみると、生け垣に区切られたポタジェがありました。 スイートピーのアーチや葉物野菜の畑、アスパラガスやアーティチョークが自由に葉を広げている場所など、野菜や切り花を育てている所までも、見た目にこだわってデザインされているのが伝わってきます。先ほどの緑の構造物に加え、トピアリーとポタジェもご主人の担当。ご夫婦揃って、素晴らしい美的センスをお持ちのようです。 スイートピーとサヤインゲンのアーチ。 アーティチョークとアスパラガスの緑を背景にしたベンチコーナー。2つの植物だけで、こんなにスタイリッシュな空間が演出できるなんて。 ポタジェの隣は、真ん丸の緑のボールが宙に浮かんでいるような、緑一色のエリア。瞑想するのによさそうな空間ですね。真ん丸なボールは、シデを刈り込んだトピアリーで、背後の生け垣はヨーロッパブナで作られています。 花壇や複雑な植栽は奥様、トピアリーやハーブガーデン、ポタジェはご主人と、2人で分担しながらも、アイデアを分け合って、デザインや手入れを行ってきたそうです。所々に、ちょっとユニークなエリアもあったりして、庭が本当に好きなんだなぁ、と感じるポイントがいくつもありました。 プライベートガーデンとは思えない広さと、手入れがよく行き届いた、気持ちのよいガーデンで、とても贅沢な時間を過ごしました。 そうそう。シークレットガーデンはどこにあったでしょう? 私も無事見つけることができました! が…、扉の向こうは、訪れた人だけが見られる特別な場所。ここでは秘密にしておきますね。
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愛知県

花の庭巡りならここ! フルーツの魅力を発信する「東谷山フルーツパーク」
熱帯果樹のコレクションも充実!フルーツを学んで味わうテーマパーク 1980年4月26日にオープンした「東谷山フルーツパーク」。市民が集うレジャースポットで、釣り池も含めると敷地は12万4,600㎡にも及びます。今回は果樹園や温室などにスポットを当ててご紹介しますが、これらを見学するには、ゆっくり歩いて1〜2時間くらいかかる規模です。 名古屋で一番高い東谷山を望む「東谷山フルーツパーク」は、借景の素晴らしい自然豊かな環境で、都市にありながら自然とふれあえる場として整備された公園です。季節の草花や花木を楽しめますが、特に果樹栽培に軸足を置き、農業公園として特色のある展示を行っています。 園内には17種の果樹園があり、それぞれ花が咲き、実を付けている姿を観賞できます。果樹の開花は2月にウメ、3月中旬にアンズ、モモ、スモモ、3月末にナシ、4月中旬にリンゴ、5月にブルーベリーやミカン、レモンと続き、見事な開花リレーも見どころの一つです。また、古墳をモチーフにして作られた大小2つの温室もあり、多様な熱帯植物をコレクション。写真のパラミツやマンゴーなど、熱帯果樹の展示も充実しています。 年間を通じて果樹の育て方の講習会も開催されており、剪定のコツや収穫量を増やすための工夫などを学べます。参加費は無料〜200円で約2時間、座学と果樹園での実技が行われます。また、収穫シーズンには、ブルーベリーやモモなどを使った、ジャム作り体験を開催することもあります。 園内には、旬のフルーツや土産物のショッピングができる「フルーツパークマルシェ」や、食事を楽しめる「フルーツパークテラス」などもあります。こちらを目当てに訪れる人々も多く、年間40〜50万人の来場者で賑わう、大人気の農業公園です。2020年は40周年を迎えるアニバーサリーイヤーで、4月26日(日)には記念イベントも予定されているので、ぜひ足を運んではいかがでしょうか。 春からの果樹の開花リレーも見どころ!実りのシーズンには収穫体験を実施 園内に2棟建つドーム型温室内の広さは1,300㎡で、天井の一番高い所は15mにも達します。ゆっくり見学すると1時間ほどかかる規模で、熱帯・亜熱帯の植物35科108種、約300株の植物が元気に育っています。土・日・祝日には、ガイドボランティアに温室内を案内してもらえます。予約は不要で、詳しい解説を聞きながらの見学は、より知識が深まり、さまざまな発見があって楽しいものです。 温室内では、マンゴー、パラミツ、ドラゴンフルーツ、パイナップル、パパイヤなどの熱帯果樹も植栽されています。日本で露地栽培できないフルーツは、どんな花を咲かせるのか、どんな風に果実をつけるのか、子どもと一緒に訪れれば、食育の場になりそうですね。写真のバナナは7種30本が植栽されています。 屋外の果樹園では、2,300㎡の敷地に、リンゴ、ウメ、モモ、ナシ、ブドウ、カリン、ミカン、レモン、キウイ、ブルーベリー、スモモ、アンズ、カキ、ビワ、イチジク、クリ、ポポー、全17種の果樹が栽培されています。春、ウメから始まって、次々と花を咲かせる様子は、とても見事です。普段は果樹園内には入れませんが、ウメ、ブルーベリー、ナシ、リンゴ、ミカン、カキが実るシーズンには、量り売りによる収穫体験を実施。ご家族やお友達と収穫を楽しんでみてはいかがですか。 「東谷山フルーツパーク」は、シダレザクラの名所でもあります。ソメイヨシノの1週間後くらいが見頃で、4月初旬には「しだれざくらまつり」が開催されます。この時期はお花見を目的に訪れる人々が多く、さまざまなフードスタンドが出店するほか、フルーツの即売会なども行われます。 7月中旬〜8月の夏休み期間に実施される、ブルーベリーの収穫体験は、特に人気のイベントです。参加者は、好みのカップ、サイズ大(500g)・中(300g)・小(100g)を選んで、いっぱいになるまで好きなだけ収穫してOK(参加費は気候や着果状況などによって変わります。参考価格として、2019年は小カップで300〜400円)。予約は不要で、開催日程等については、公式HPやTwitterでご確認ください。触るとポロリと取れるまで完熟したブルーベリーは、格別の味わいです! 旬のフルーツが揃う「フルーツパークマルシェ」と季節のパフェが美味しい「フルーツパークテラス」 「東谷山フルーツパーク」では、2019年2月に売店とレストハウスがリニューアルされました。写真は「フルーツパークマルシェ」の様子。旬のフルーツや野菜がずらりと並ぶほか、ジャムなどの加工品、土産物や雑貨も揃っています。中でも、園内で収穫された果物は新鮮そのもので、店頭に並んだ瞬間に売り切れてしまうほど大人気! 気軽にテイクアウトできるフルーツバーもあり、カットフルーツ300円、フルーツパフェ300円、手作りジェラート250円、フルーツかき氷(夏季限定)300円などがおすすめです。土・日・祝日には朝市も催され、大変賑わいます。 こちらもリニューアルされた「フルーツパークテラス」の様子。営業時間は9:30〜16:30(ラストオーダー16:00)、80席あります。日替わりランチ(火〜金のみ)800円、フルーツカレーライス800円、みそひれかつ定食980円など、ランチメニューが充実していますが、やはりおすすめは、旬のフルーツを使ったメニューですね。パインボード(季節のフルーツの盛り合わせ)850円、フルーツパフェ600〜1000円(フルーツは季節によって変わります)、フルーツサンド600円、お手頃サイズのカップフルーツは350円です。 三大イベント時の即売会やステージイベントも大人気 春の「シダレザクラまつり」、ゴールデンウィークの「トロピカルフルーツフェア」、収穫の秋に開催される「秋のフルーツフェア」という「東谷山フルーツパーク」の三大イベント時には、フルーツ即売会が実施されます。写真は「ミカン詰め放題」イベントの様子。とてもお買い得なので、ぜひお立ち寄りを! 「トロピカルフルーツフェア」や「秋のフルーツフェア」の際には、ステージイベントも開催。地元の方たちのジャズ、フラダンス、ベリーダンスなど、クラブ活動の成果をお披露目する発表会として、交流の場にもなっています。 Information 東谷山フルーツパーク 所在地:愛知県名古屋市守山区大字上志段味字東谷2110TEL:052-736-3344 http://www.fruitpark.org/ アクセス:電車/JR中央本線・愛知環状鉄道「高蔵寺」駅下車、南口より南へ徒歩25分バス/ゆとりーとライン「大曽根」発「高蔵寺」行き「東谷橋(とうごくばし)」バス停下車徒歩15分市バス地下鉄藤が丘駅「藤が丘」発「東谷山フルーツパーク」行き終点下車徒歩13分市バス名鉄小幡駅「小幡」発「(志段味巡回)東谷山フルーツパーク(「JR高蔵寺」駅経由)」行き終点下車徒歩13分 オープン期間:通年 休園日:月曜(祝祭日の時はその直後の平日)、12月29日〜1月3日 営業時間: 9:00~16:30 料金:無料(世界の熱帯果樹温室のみ有料。入場料 大人 300円 中学生以下無料、名古屋市内在住 65歳以上の方 100円、30名以上の団体は2割引、年間パスポート 900円) 駐車場/普通車約 840台、無料※ただし、イベント期間中のみ有料。(普通自動車 1回シダレザクラまつり 650円、トロピカルフルーツフェア・秋のフルーツフェア 350円、大型自動車 1回 1200円、自動2輪・原付 1回 150円)
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東京都

花の庭巡りならここ! 皇室の庭園としての伝統を受け継ぐ「新宿御苑」
都会のビル街に囲まれた緑量たっぷりのヒーリングスポット 昭和24年(1949)に国民公園として一般に公開された「新宿御苑」。その面積は58.3ヘクタール、周囲は3.5㎞という広大な敷地。園内の樹木は約250種1万本、その他植栽されている植物は約510種にも及びます。 「新宿御苑」は、江戸時代の大名、内藤家の屋敷だった場所で、明治に欧米の近代園芸を取り入れるための拠点(内藤新宿試験場)となりました。その後、宮内省の所管(植物御苑)となり、皇室のための農場という性格が加わりました。 後年、この地を皇室の庭園として改修する計画が進み、フランスの造園家アンリー・マルチネーに設計を依頼。明治39年(1906)5月に庭園が完成し、「新宿御苑」という名称になりました。さらに年月を経て昭和24年に「国民公園新宿御苑」として一般に開放され、現在に至っています。 現在の「新宿御苑」の庭園は、基本的に明治39年に完成した庭園デザインを踏襲しています。広々として奥行きのある芝生とその両側に広がるサクラなどの樹林、池からなる西洋庭園と日本庭園が組み合わさっているところが特徴です。また春のサクラ、秋の菊花壇、ユリノキなどの巨樹、温室の洋ランなど、明治以来の植物遺産が引き継がれていることも、見どころの一つといえるでしょう。 現在の庭園をおおまかに区分すると、正門から整形式庭園、砂利広場(旧宮殿予定地)、芝生広場と池を含む風景式庭園と続く西洋庭園のエリア、菊花壇展の行われる日本庭園、大木戸門近くにある内藤家の大名庭園である玉藻池周辺、国民公園になってから整備された「母と子の森」などがあります。 「新宿御苑」の四季の見どころは、春がサクラ、ツツジ類、ハクモクレン、ハンカチノキ。夏はアジサイ、アガパンサス、ムクゲ、サルスベリ、青々とした芝庭。秋はサルビア・レウカンサ、キンモクセイ、ヒガンバナ、サザンカ、秋バラ、紅葉。冬はスイセン、ウメ、ツバキ。「新宿御苑」の風景、植物は日々変化し、訪れる度に新しい発見があります。 2018年の入園者数は約230万人で、外国からの観光客にも人気のスポットとなっている「新宿御苑」。「管理の行き届いた公園」「都会にあって自然を感じられ、リラックスできる」「温室は植栽も多く、植物や花など状態がよく育っていて素晴らしい」といった声が寄せられ、リピーターも多いのが特徴です。ぜひ何度でも訪れて、自分だけの見どころを見つけてはいかがでしょうか。 エキゾチックな植物たちに出合える大温室月に2回のガイドウォーク参加もおすすめ 「新宿御苑」には大温室があり、約1,800種の植物が展示されています。広さは約2,750㎡で、一通り巡るのにかかる時間は、大人の足で20~30分ほどです。 温室内はテーマごとにゾーニングされ、「人と熱帯の植物」「熱帯池沼の植物」「沖縄コーナー」「熱帯低地の植物」「小笠原コーナー」「乾燥地の植物」「熱帯山地の植物」などを観賞できます。 大温室では、月2回の「ガイドウォーク」を実施。第2週目に温室内で見頃の植物を解説する「温室の観賞教室」を、第3週目に通常は非公開の栽培室で、新宿御苑の役割(戦前から受け継ぐ洋ランの栽培や絶滅危惧種の保全など)を解説する「バックヤードツアー」を開催しています。 約40分かけて温室を巡り、料金は無料(先着順約20名まで)。ガイド内容は植物の状態に合わせて変わるため、リピートしても楽しめます。 百年以上の歴史を持つ庭園には風格のある伝統美が漂う 「新宿御苑」の春は、ぜひ花木の美しさに注目してください。 サクラは約65種、約1,000本が植栽されており、見頃は早咲きから遅咲きまで、全体で2月中旬~4月下旬(一番の見頃は3月中旬~4月上旬)です。4月中旬には、八重桜のライトアップイベントが予定されています(詳細は未定)。 写真のツツジの見頃は4月下旬~5月上旬。4月29日には自然に対する理解を深め、自然環境の適正な利用普及を推進する「新宿御苑みどりフェスタ」が開催されます。 5月上旬は園内に2本植栽されているフジが満開に。藤棚に仕立てられ、花穂をいっせいに垂らす姿は、一見の価値があります。5月中旬には、地球温暖化防止や資源循環の必要性などを伝えるワークショップを行うイベント、「ロハスデザイン大賞」が開催されます。 「新宿御苑」では、色とりどりのバラが植栽されています。見頃は春バラが5月上旬~7月上旬 (一番の見頃は5月上旬~下旬)、秋バラが10月中旬~11月下旬です。 写真のバラ園は、ハイブリッド・ティー、フロリバンダ中心の西園と、シュラブ、イングリッシュローズ中心の東園に分かれていて、合計約110種、約500株のバラが植えられています。 3年に1度開催される「世界バラ会議」で「栄誉の殿堂入り」に選ばれた16品種のバラがすべて植えられているので、それを見つけながらバラ園巡りをするのも楽しいものです。 「新宿御苑」の秋のメインイベントは、11月1〜15日に開催される「菊花壇展」。明治11年(1878)に宮内省が赤坂の仮皇居で初めて開催した「菊花拝観」をルーツとした展示会です。戦争を挟んで中止となるなどの変遷を経て、昭和24年(1949)に初めて、「新宿御苑」で一般に公開されました。 「菊花壇展」では、日本の菊栽培における伝統・技術の結晶「懸崖作り花壇」「伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊花壇」「大作り花壇」「江戸菊花壇」「一文字菊、管物菊花壇」「肥後菊花壇」「大菊花壇」を展示。端正な花姿が披露されます。 「新宿御苑」の紅葉の見頃は11月中旬~12月中旬。 11月中旬頃からプラタナス並木の黄葉が見頃となり、続いて新宿門近く、日本庭園の池周辺でカエデ類、園内各所でサクラ、ユリノキの色づきが進みます。 その後、本格的な紅葉シーズンが始まると、ラクウショウ、サクラ、ケヤキなどが見頃に。園内各所のサクラがオレンジ色から茜色に染まり、ユリノキの黄葉、タムケヤマ、カエデ類も紅葉が楽しめます。新宿門のカエデ類は紅葉のアーチになって出迎え、シーズン最後には、モミジ山のカエデ類が色づきます。 2019年に初めてのライトアップが千駄ヶ谷門近くのエリアで開催され、その後も同時期に紅葉を楽しむライトアップイベントが開催されています。 月に1度開かれる「花市場」をのぞいてみようレストランや土産物店はオリジナルものが出色! 「新宿御苑」では、毎月「花市場」が開催されています。季節の花苗や鉢花、球根、イタリアの野菜やハーブ、花のタネ、ハーブ関連グッズを販売。質問があれば、詳しいスタッフが植物の栽培や手入れについて、分かりやすく解説してくれます。 「新宿御苑」内には、「レストランゆりのき つぶら乃」があるので、休憩にどうぞ。営業時間は11:00~ラストオーダー15:30、定休日は新宿御苑の休園日、客席数は130席。風景式庭園の四季折々の景色を眺めながら食事ができる開放的なレストランで、季節に合わせた料理や京料理のお弁当など、オリジナルメニューを提供しています。 「新宿御苑」の売店は、豊富な土産物のラインナップが魅力です。どら焼きや手作り最中など、和のお菓子が並びます。 写真のように、御苑オリジナル和柄雑貨(ポストカード、クリアファイル)、和柄服飾小物雑貨、新宿御苑関連書籍なども揃います。コレクションしたくなりますね! Information 新宿御苑 所在地:東京都新宿区内藤町11TEL:新宿御苑サービスセンター 03-3350-0151 環境省新宿御苑HP http://www.env.go.jp/garden/shinjukugyoen/index.html一般財団法人国民公園協会新宿御苑HP http://fng.or.jp/shinjuku/ アクセス:新宿門へ電車/JR・京王・小田急線 新宿駅南口より 徒歩10分西武新宿線 西武新宿駅より 徒歩15分東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅出口1より 徒歩5分東京メトロ副都心線 新宿三丁目駅E5出口より 徒歩5分都営新宿線 新宿三丁目駅C1・C5出口より 徒歩5分バス/品97(品川車庫-新宿駅西口) 新宿二丁目下車池86(東池袋四丁目-渋谷駅東口) 新宿四丁目下車早77(早稲田-新宿駅西口) 新宿三丁目下車新宿WEバス(新宿駅西口-新宿駅東口) 新宿御苑下車 大木戸門へ電車/東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅出口2より 徒歩5分バス/品97(品川車庫-新宿駅西口) 新宿一丁目下車池86(東池袋四丁目-渋谷駅東口) 新宿四丁目下車 千駄ヶ谷門へ電車/JR総武線 千駄ヶ谷駅より 徒歩5分東京メトロ副都心線 北参道駅出口1より 徒歩10分都営大江戸線 国立競技場駅A5出口より 徒歩5分バス/黒77(目黒駅-千駄ヶ谷駅) 千駄ヶ谷駅前下車池86(東池袋四丁目-渋谷駅東口) 北参道下車早81(早大正門-渋谷駅東口) 千駄ヶ谷駅前下車ハチ公バス(渋谷-代々木) 国立能楽堂、千駄ヶ谷駅下車 休園日:月曜(祝祭日の時はその直後の平日)、12月29日〜1月3日※3月25日から4月34日までと11月1日から15日までについては、月曜日も休まず開園 営業時間:10月1日~3月14日 9:00〜16:00 (16:30閉園)3月15日~9月30日 9:00〜17:30 (18:00閉園)7月1日~8月20日 9:00〜18:30 (19:00閉園) 料金:一般 500円(30人以上団体割引:400円 ※事前申込不要)65歳以上 250円 ※窓口で年齢の確認できる証明書の提示が必要。学生(高校生以上) 250円 ※窓口で学生証の提示が必要。小人(中学生以下) 無料※入場券の事前購入について/公式HPよりスマートフォン等でWEBチケット(一般入園券500円のみ、購入日より6カ月間有効)を事前に購入可。購入したWEBチケットのQRコードをスマートフォン等で呈示すれば、チケット購入の窓口に並ぶことなく、入園できる。駐車場:普通車200台(入園者2時間まで600円、以降30分毎200円)入園者以外 30分毎330円大型車5台(60分2,200円、以降30分毎550円) 注)酒類持込禁止、遊具類使用禁止(こども広場除く)Drinking alcohol, using sports equipment and musical instrument in the garden are prohibited. 写真/環境省新宿御苑管理事務所
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東京都

ふたりが生んだ“わが家”のような空間『ジャルダン ノスタルジック』東京・神楽坂 今日はてくてく、「花屋…
オーナーは青江健一さんと加藤孝直さん。38歳の同い年です。 こちらが青江さん。 そして、加藤さん。 運命の出会いって、本当にあるんですね。ふたりとも、花屋さんの開業を目指し、同時期に東京・大田市場の仲卸に勤務。8年前までは、まったく知らない同士でした。 「知り合いになって話していくうちに、感覚が似ていることがわかり、だったら、一緒にやろうということになったんです」。そう話す青江さんに、加藤さんも大きくうなずきます。 ふたりでひとつの“ジャルノス”。 出会いまでの道のりで得たものを持ち寄って生まれたショップです。 テクニックや花への感覚的なことはもちろんのこと…ポエティックな要素を、と言うのは青江さん。「例えば、壊れたシャンデリアの破片が飾られていたり、開いた本の上に葉が落ちていたり。単に花を並べるのではなく、見た人が物語を感じる仕掛けです」。仲卸で働く以前は、パリの数件の花屋さんで研修を積んだ青江さん。前述の演出は憧れてやまない『ラロゾワール』で感動したシーンでした。今、天井から吊るしているドライフラワーやブロカントなランタンもそのひとつ。雑貨の棚の奥には壊れたタイプライターが置かれ、生活の気配を静かに漂わせています。 対して、加藤さんが持ち寄ったのは“パティシエ”というもうひとつの顔です。フラワーアレンジメントの専門学校を卒業後、埼玉に一度、花屋さんを開いた加藤さん。その後、お店を閉めてまでして、福島のパティスリーで働き、お菓子作りを学んでいます。今、花をあしらう一方、なんと!早朝3時半からほぼ毎日、お菓子を焼いてはお店に並べていまます。 でも、なぜ、お菓子? 前々から思っていた疑問をぶつけてみました。すると、予想外の答えが返ってきたのです。加藤さん曰く、お菓子は、お客さんが店内に少しでも長く「いる」時間を作るためのいわば“口実”。「花屋さんって、忙しくて、花を買ったらすぐに出ていかなければならない雰囲気がありますよね。自分自身がかつてそうでした。もっとゆっくり見たいのになぁ、とそそくさと撤退(笑)。お菓子が目に留まれば、花を買ったあとも、どれにしようかと選びながら、ゆっくり滞在する理由ができます」。青江さんが担当する、店内にずらりと並ぶ雑貨も同じ役割。 神楽坂の地にお店を立ち上げて、今年で6年。ふたりとも口をそろえて、店でありながら、年々、我が家のような感覚になっていると言います。のびのびと自分たちらしい花をいけられるマイホーム。だから、会話して、来てくれた人をもてなすのは、ごく自然なことのようです。 意気投合して、ともに活動を始めた青江さんと加藤さんですが、いける花には少し違いがあります。 これが青江さん。いく種ものシャクヤクとバラ、草花を合わせた薫り高いブーケ。 そして、こちらが加藤さん。フレッシュなトーンで描いたグリーンの間から、クレマチスが軽やかに踊っています。 ふたりの花をあえて言葉にするなら、洗練されたナチュラル? いく種もの旬の花々で綿密に構築しながら、季節の移ろいを楽しませてくれます。 店名の意味は「懐かしい庭」。花が好き。小さなつぼみに目を輝かせていたくらい、子どもの頃から花が好き。ふたりと同じ気持ちなら、きっと共感するでしょうね。かくいう私もそのひとりです。 お店は東西線神楽坂駅より徒歩約5分。えんじ色のドアが目印です。 Shop Data:ジャルダン ノスタルジック(jardin nostalgique) ホームページ/http://www.jarnos.jp 住所/東京都新宿区天神町66-2 1F 電話/03・8280・7665 営業時間/11〜19時、土・日限定カフェ15〜19時(LO. 18時30分) 定休日/火曜 アクセス/東京メトロ東西線神楽坂駅2番出口(矢来口)より徒歩約5分 Credit 記事協力 構成と撮影と文・鈴木清子
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神奈川県

花の庭巡りならここ! 大充実のトロピカルドーム温室「小田原フラワーガーデン」
地元の皆さんに愛される憩いの庭園リピーターが多いのも納得! 「小田原フラワーガーデン」は、1995年にオープンした植物公園。「豊かなライフスタイルを築く楽しい花園づくり」を目指して整備されました。敷地は42,188㎡で、ゆっくり歩いて周遊するのに1時間くらいかかります。 メイン施設の「トロピカルドーム温室」では、熱帯・亜熱帯植物が旺盛に枝葉を広げ、冬でも植物たちの生命力を感じて元気をもらえます。特に写真のヒスイカズラに注目を。3月下旬~4月中旬に開花する、翡翠のように美しい花は、一見の価値があります。「小田原フラワーガーデン」メインフラワーの一つで、300以上の花穂が垂れ下がる光景は圧巻です。 また、公園面積の半分を占める「渓流の梅園」では、約200品種のウメが咲き誇ります。他にもアルカディア広場周囲に広がるバラ園や、渓流沿いから池周囲に広がるハナショウブなど、四季折々の花が楽しめる公園です。 園内の開花リレーは、春がサクラ、チューリップ、フジ、バラ。初夏はアリウム、スイレン、ハナショウブ、アジサイ。夏はアガパンサス、マリーゴールド、サルスベリ。秋はリコリス、ヒガンバナ、アメジストセージ、紅葉。「一年中花と緑が楽しめる公園」のコンセプト通り、いつ訪れても季節の花が見頃になっている姿を楽しめます。 また、一年を通してさまざまなイベントや講習会を開催しています。中でも講師に日本梅の会会長 大坪孝之さんを迎えた「なるほど園芸講座」が大人気。初心者向けの、肥料・病害虫防除の話から、上級者向けの、接ぎ木・挿し木・剪定の話まで、季節に応じた園芸ポイントが解説されます。毎月第3日曜日開催で、時間は10:30~11:30、先着30名まで。当日受け付け、参加費は無料です。 「小田原フラワーガーデン」では、屋外エリアのみペットの同伴OK。飲食物の持ち込みも可能ですが、テイクアウトカフェもありますよ。フラワーショップや土産物店も充実しているので、ショッピングを目当てに行くのもいいですね。多彩なイベントを目的にリピーターが多く訪れる植物公園に、ぜひ足を運んではいかがでしょう。 熱帯植物がダイナミックに茂るドーム型温室で南国ムードを楽しむ 「小田原フラワーガーデン」には、小田原市環境事業センター(ゴミ焼却施設)の余熱を利用している温室があります。直径40m、高さ22mの温室は、ゆっくり周遊して約30分。約200種の熱帯・亜熱帯の花木、果樹を植栽しており、南国ムードを楽しめます。 写真の花は、温室で咲くトロピカルフラワーのヘリコニア・ロストラータ。開花時期は6月中旬~9月上旬です。鳥のクチバシのような花が左右に30個ほど並び、1mほどの長さになるエキゾチックな雰囲気の植物。本州では温室がある植物園でなければ見られない花です。 温室で催されている、セルフガイド式の体験プログラム「アロア・ワッド探検隊」にも注目を! これは、謎の植物学者アロア・ワッドからの植物に関するさまざまな指令(ミッション)が出題されるというストーリーのもと、約300種類の熱帯植物が植栽されるトロピカルドーム温室内を探検しながら問題を解くというもの。 入園者は探検隊員としてミッションに挑戦し、五感を駆使しながらゲーム感覚で植物について学べます。探検隊員には「探検隊員証(スタンプカード)」が発行され、来園ごとに異なるミッションをクリアしてスタンプを集めることで、段階的にレベルアップできます。子どもも大人も楽しめるプログラムですね! この企画は「神奈川なでしこブランド2019」に認定されており、ますます注目を集めています。 屋外庭園は四季を通して爛漫と咲く!煙るように咲くバラ園は必見 屋外庭園のバラ園も充実しているので、開花期の5月中旬~6月上旬、10月下旬~11月下旬にはぜひ足を運んでほしいもの。150品種、350本のバラが植栽されています。フォーカルポイントのガゼボには、ダイナミックにつるバラが仕立てられており、ゴージャスな咲き姿を楽しめますよ! 春と秋の見頃には、ガイドツアーやミニコンサートなど、「ローズフェスタ」のイベントが開催されます。 6月上旬~下旬には、ハナショウブ池が見どころに。約180品種1,000株のハナショウブが咲き誇ります。同じ時期には、池の水面に色とりどりのスイレンやアジサイ500株が咲くので、梅雨の季節ならではの素晴らしいコラボレーションを楽しみましょう。開花時期には、ウメ収穫体験など、「花菖蒲・スイレンまつり」のイベントが開催されます。 花苗や雑貨が豊富に揃うフラワーショップスイーツが人気のカフェや売店もチェック! 2017年にリニューアルオープンした、フラワーショップ「PICCOLO(ピッコロ)」も、ぜひのぞいてみましょう。季節の草花はもちろん、花木、果樹、観葉植物など多彩な品揃え。フラワーベースなどの雑貨類も扱っています。開店時間は10:00~16:00です。 お土産コーナーは、季節感のある商品展開が魅力で、リピートしたくなるスポット。園内で採れたはちみつを使った「ミツバチからの贈り物」(650円)、「はちみつラスク」(450円)や「はちみつドロップス」(400円)、「はちみつとクルミのパウンドケーキ」(700円)などがおすすめです。※いずれも期間限定品。 「小田原フラワーガーデン」には、テイクアウトカフェ「ハイビスカス」もあるので、歩き疲れたら休憩しましょう。開店は土・日・祝祭日のみ(大型イベント開催時は毎日オープン)、開店時間は10:00~16:00(ラストオーダーは15:30)、客席数は14席です。おすすめは、バラの香り豊かなジェラートにみずみずしい白桃がたっぷり入ったローズピーチジェラート400円(税込)。 特に、採蜜期間にしか食べられない期間限定のスイーツは知る人ぞ知る人気メニュー。さっぱりしたバニラジェラートと、濃厚なハチミツの相性が抜群なはちみつがけジェラート450円(税込)、園内で採れた純粋はちみつを、温かいパンケーキと冷たいバニラアイスにかけた贅沢な一品、はちみつパンケーキ500円(税込)は、一度味わっておきたいものです。 Information 小田原フラワーガーデン 所在地:神奈川県小田原市久野3798-5TEL:0465-34-2814 小田原フラワーガーデン (kanagawaparks.com) アクセス:電車/伊豆箱根鉄道大雄山線「飯田岡駅」から徒歩約20分(約1.6kmの上り坂)バス/小田原駅東口から2番のりば伊豆箱根バス「フラワーガーデン・県立諏訪の原公園」行き。「フラワーガーデン」下車すぐ。車/小田原厚木道路「小田原東IC」より国道255号を北へ約1.4km先「桑原」交差点左折、約3.2km先「沼田」交差点左折、約800m先「飯田岡」交差点右折、道なりに約1.1km直進しトンネルの先のT字路右折約200mで入口(左折:県立おだわら諏訪の原公園) 所要時間は約15分(道路状況による) オープン期間:通年 休園日:月曜(祝祭日の時はその直後の平日)、祝日(振休も含む)直後の平日、12月29日~1月3日 営業時間: 9:00~17:00(トロピカルドーム温室入園は16:30まで) 料金:無料(トロピカルドーム温室のみ有料・大人200円小中学生100円) 駐車場:普通車140台/障がい者用6台、無料
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花とケーキで素敵な週末を!『ジャルダン ノスタルジック』東京・神楽坂 今日はてくてく、「花屋さん日和…
店名の意味は、フランス語で「懐かしい庭」。 素朴で、野原の花で遊んだ遠い記憶もふと思い出してしまう、そんな場所です。 えんじ色の扉は通常、締まっていますが、臆せず、入ってください。 中へ入ると、ちょっとひんやり。生花の鮮度を保つため、冷房をつけています。通路を進むと、左手にご覧のようなあでやかな花の壁画が登場しますよ。そう、切り花コーナーです。枝ものやグリーン、季節の実ものを含めて、いつも50種は優に超える品ぞろえ。バラだけでも平均して15種はそろえているそうです(すごい!!)。訪ねた日には、カップ咲きのバラ、‘ロマンティークアンティーク’にシャクヤクといった華やかな花やアスチルベなどの楚々とした草花に紛れて、鬼百合が古い植物画のような存在感を放っていました。 オーナーはふたりの男性。パリの花屋さんで修業した青江健一さん(左)と、子どもの頃から草花に囲まれて暮らしてきた加藤孝直さん(右)。ふたりの好みが反映されるため、幅広い品揃えになるんですね。 天井を見上げると、ミモザやユーカリなどのじつにさまざまなドライフラワーが吊るされています。訪れるたび、どんどん増えて、近頃ではうっそうと…(笑)。行くと、なんだかホッとするのは、こんな演出にも一因があるのかもしれませんね。色鮮やかなドライもあるものの、こっちのほうの干し上がったドライを皆さん、買っていくそうです。 そんなドライの小花をハンガーに飾った青江さんの作品。悲鳴を上げちゃうくらいのかわいさです! 花材を並べている「花の壁画」の反対側は、かわいらしい雑貨と花の器のスペース。雑貨を扱う花屋さんのなかでも、きっと上位にランクインされる品ぞろえかもしれません。 例えば、花模様のポットや小さな器は、パリの蚤の市で見つけたブロカント。 花の香りがする南仏・ニヨンのアンティーク缶入り石けんは、ラベンダーやローズ、メイフラワー、コットンフラワーの4種。とてもやさしい香りがします。各1580円。 そして、ジャルダン ノスタルジックでは、お菓子も買えるんです! 市販のものではありませんよ。加藤さんの手作り。ふたりが並んでいる写真の後ろに映っている小窓の奥が厨房です。朝(真夜中)3時半からお店がオープンするまで、ほぼ毎日、手作り。そんな花屋さん、めったにありませんよね。 これがその一部。左から、ラベンダーの香りに癒される香りのグラノーラ330円、マーマレードと紅茶のクッキー280円、はちみつレモンクッキー350円。季節のフルーツを使ったケーキなどの生菓子も週末限定で作っています。店内でも食べられますよ。 週末は花とお菓子を目指して、いざ、神楽坂へ!!! Shop Data:ジャルダン ノスタルジック(jardin nostalgique) ホームページ/http://www.jarnos.jp 住所/東京都新宿区天神町66-2 1F 電話/03・8280・7665 営業時間/11〜19時、土・日限定カフェ15〜19時(LO. 18時30分) 定休日/火曜 アクセス/東京メトロ東西線神楽坂駅2番出口(矢来口)より徒歩約5分 Credit 記事協力 構成と撮影と文・鈴木清子



















