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花の庭巡りならここ! 面で魅せる圧巻の花畑「那須フラワーワールド」
雄大な那須連山を背景にダイナミックな花畑が広がる 栃木県北部、那須岳の南側山麓地域に広がる那須高原は、温泉郷で知られるほか、牧場やキャンプ場、動物園などのレジャー施設、ゴルフ場やスキー場などのスポーツ施設なども充実し、日本有数のレジャースポットとなっています。「那須フラワーワールド」は、この那須高原にて2007年にオープンした観光ガーデン。広さは約5ヘクタール、大人がゆっくり歩いて1時間ほど散策を楽しめます。 「那須フラワーワールド」は標高の高い高原地帯のため、夏は避暑地として利用されるエリアにあります。代表の和知 徹さんは、「夏に少しでも涼しく、また風を感じられるように、観光ガーデンとしてこの地を選んだ」といい、コンセプトは、「シンプルでありながら、力強く美しい庭」としました。広い敷地を生かして、季節ごとに花の種類を絞って群植し、花のカーペットを広げる演出です。雄大な那須連山を背景に広がる花畑は、圧巻のシーンを楽しめるとして、年間に6万5,000人以上の人々が訪れます。 このダイナミックな花畑は、ストライプ状にシンプルにゾーニングした植栽で、季節によってカラフルな花畑が広がります。これは植栽や施肥などの管理のしやすさも考慮し、いつ訪れても手入れの行き届いたダイナミックな花畑となるようにデザインされたものです。 「那須フラワーワールド」では季節によって開花リレーがつながり、庭の景色は少しずつ変化していきます。春はチューリップからスタートし、ネモフィラ→アイスランドポピー→ルピナス→ヘメロカリス→ケイトウ、サルビアへとバトンタッチ。いずれの季節も、昼と夜の温度差が大きい高原地ならではの冴えた花色には、目を奪われます。一年を通してリピーターも多い「那須フラワーワールド」に、ぜひ訪れてみてください。 春はチューリップから始まり、アイスランドポピー、ネモフィラにつながる アイスランドポピーの見頃は5月中旬〜6月中旬頃。1万5,000㎡におよそ5万株が植栽され、黄色、オレンジ、白の花色をミックスして植栽しています。背景には左から黒尾谷、南月山、茶臼岳、剣ガ峰、朝日岳の美しい稜線をのぞめます。 那須高原の青い空によく映えるネモフィラの見頃は、5月中旬〜6月中旬。1万5,000㎡に約15万株を植栽しています。園内への飲食の持ち込みは可能なので、この景色を見ながらお弁当やデザートをほおばるのもいいですね。 初夏はルピナス、夏はユリそして夏から秋のケイトウへリレー ルピナスの見頃は5月中旬〜6月中旬頃。1万㎡に約3万株が植栽されています。長い花穂を立ち上げて、色とりどりのルピナスがダイナミックに咲く光景は必見です。園内ではリードをつけていれば、ペット同伴もOK。花見をしながらの散歩を楽しんではいかがでしょうか。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 7月になると、ユリが見頃に。1万㎡に2万株のユリが植栽されています。避暑地ならではの涼やかにわたる風を感じながら、ストライプ状に植栽されたユリの群植を堪能できます。 ケイトウの見頃は、9〜10月頃で、3万㎡に約25万株が植栽されています。発色の美しい赤やオレンジの花に整然と埋め尽くされる雄大な景色には、感動のため息がこぼれます。 飲食の持ち込みOK売店のある休憩所でひと休みはいかが 天井の高い休憩所からは、ガーデンの遠景を楽しめます。売店が隣接しており、飲み物やソフトクリーム、ピザなどを販売。飲食の持ち込みも可能です。散策を楽しんで歩き疲れたら、ゆっくり休憩できるのが嬉しいですね。 Information 那須フラワーワールド 所在地:栃木県那須郡那須町大字豊原丙5341-1TEL:0287-77-0400ホームページ:http://www.flower-world.netアクセス:公共交通機関/JR那須塩原西口から車で約60分、またはJR黒磯駅西口から車で約50分車/東北自動車道那須I.C.から県道17号線北進、広谷地交差点右折、県道68号線経由約40分、または那須高原S.A.から国道4号線、県道305号線経由約24分オープン期間:4月下旬〜10月下旬(降霜まで)休園日:無休営業時間:9:00〜17:00料金:大人 500〜1,000円(シーズンによって異なる)、中高生300円、小学生200円駐車場/300台、無料
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美しすぎる!バラと草花が織りなす美しい初夏のあしかがフラワーパーク
バラと草花が共演するあしかがフラワーパークのローズガーデン あしかがフラワーパークといえば、米国CNNで「世界の夢の旅行先10箇所」に選ばれた藤の名所として有名。長い花房を連ねた大藤の幻想的な風景は圧巻ですが、じつは藤の花後も素晴らしい風景が展開しているのです。その一つが、バラ。500種2,500株のバラが咲き誇りますが、特筆すべきはその数ではなく、草花と織りなす花景色。美しく咲き誇るバラを背景に、さまざまな草花がバラに合わせてコーディネートされています。 例えば、ピンク&赤系でまとめたこのコーナー。鮮やかなつるバラ‘アップルシード’を背景に、同系色のジギタリスが長い花穂を連ね、ブロンズカラーの葉のペンステモンがシックな雰囲気をプラスしています。その株元でワインレッドの丸い花をふわふわと咲かせているのはスカビオサ。銀色にフワッと輝くように咲くのはボリジです。花色だけでなく、草丈や草姿の個性を生かした植栽が随所で見どころを作っています。 このエリアでは、つるバラと草花の豊富な組み合わせがいくつも展開しており、その巧みな配色は庭を作る人の参考にもなります。左は赤紫色で半八重咲きの‘ナイト・オウル’と、白いクレマチス‘フルディーン’のドラマチックな組み合わせ。右はピンクのコロンとした花がかわいい‘ジャスミーナ’とペンステモン、ホルデューム・ジュバタムの組み合わせ。もう少し季節が進むと、細長い茎に丸いつぼみをつけているアリウムが咲き出し景色が変化します。 日の光に穂を輝かせるホルデューム・ジュバタムが幻想的な風景を展開する、ローズガーデンのロングボーダー。ホルデューム・ジュバタムのようなグラスは脇役として活躍することの多い素材ですが、日が傾き始めるこの時間は圧倒的な美しさで主役に躍り出ます。濃いピンク色の小花が群れ咲くシレネ‘ファイアーフライ’と組み合わせることで明暗のコントラストが強調され、より美しさが極まります。グラスは光を受けることでその美しさを最も発揮する素材。ここではそのホルデューム・ジュバタムが最も美しく見える午後の光に合わせて花が選ばれているのか、アプリコットカラーのジギタリスやバラが多く植栽され、日が傾き始めた途端、庭は魔法がかけられたような美しさを放ちます。 白いオルレア・ホワイトレースを背景に、アプリコットカラーのジギタリスが咲くやさしいワンシーン。 歩むごとにバラと草花の色が美しく展開するロングボーダー。サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’の紫色は差し色効果抜群。 フォトスポットとして人気のローズトンネル。トンネルの向こうも、つるバラが彩る高いフェンスが背景となり、自撮りおすすめの映えスポットです。ところどころに置かれたベンチのそばには、こんもり仕立てられた鉢植えのクレマチスも彩りを添えます。 花色を堪能する「四季彩のステージ」 大きな木々に囲まれ、木漏れ日の下で花々が咲く「四季彩のステージ」。白・青・黄色・ピンクと花色でエリアが分けられ、カーブする小道と連なり植栽帯が設けられています。色を揃える一方で、景色が単調にならないように花形や草姿の異なる草花が選ばれており、立体的な花壇は遠くから眺めても、小道を歩いてみても楽しいエリア。木々の緑をキャンバスに、花色がよく映えます。 小型のデルフィニウムの群生。 洗練されたロマンチックな組み合わせのピンク花のエリア。 水辺のバラが美しい「バラの咲く島」 春は美しい藤で彩られた「うす紅橋」を渡ると、水に囲まれて浮かぶ「バラの咲く島」へ辿りつきます。水辺に赤いバラがせり出すように植えられ、水面に映る花景色も綺麗。水鳥の姿も見られ、優雅な非日常空間を体験できます。 水路の上を鮮やかに彩るローズトンネル。水音も心地よいリラックスエリア。 バラの見頃はまだまだ続き、次第にハナショウブやアジサイも加わり始めます。季節ごとに移り変わる圧巻の花景色を堪能しに、あしかがフラワーパークへお出かけしてみませんか。
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自然との調和が美しい秋の庭 栃木「コピスガーデン」を訪ねて
雑木の庭がつくられて約10年になる「コピスガーデン」 9月下旬、栃木県那須町にある「Coppice GARDEN (コピスガーデン)」を訪れました。 「コピス」とは、「雑木林」のこと。那須の雑木林を、まるで魔法をかけたかのように素敵なガーデンにつくり替えたのは、「大森プランツ」の代表、佐々木清志郎さん。 「大森プランツ」は、フランス、ギヨー社のバラをはじめ、樹木や宿根草、クレマチス、クリスマスローズなど、苗の卸販売、造園工事の設計施工、各種イベントの企画立案を、長年手掛けています。じつは、2011年の東日本大震災によって、本社のある福島県南相馬市から、ここ那須町に避難され、新たにこの地に美しいガーデンをつくられたという経緯があります。広大な那須の土地に「コピスガーデン」が生まれたのは、2013年春のことでした。 秋の草花が咲き競うガーデンをご案内 雑貨ショップとカフェの間を通って入場すると、初秋のガーデンではすでに咲き始めた秋の草花が元気に出迎えてくれました。 「季節のガーデン」のエリアでは、夏の名残の宿根フロックスと、残しておいてくださったバラの花が彩りを添えていました。 季節毎の宿根草が次々花咲くこちらのエリアでは、秋の七草の一つオミナエシやアスター、シュウメイギクなどの宿根草が、タイミングを待っていたかのように生き生きと花を咲かせていました。 池の鏡に映る木々や空の青さに癒やされて 池の周囲の木々も、早くも紅葉が始まりつつあり、秋ならではの景色を見せてくれていました。 池の周囲には、時間を忘れてのんびりと腰かけていたいベンチや、癒やしをふりまく愛らしいアヒルの姿も見られて、寛ぎの時間を過ごすことができました。また、芝生広場では、ゆったりと空を流れる雲や風を感じながら、爽やかな秋の空気に身を置くことができました。 こちらでは、アスター‘パープルドーム’やルドベキア‘リトルヘンリー’、クジャクアスター(白孔雀)、コレオプシス‘ムーンビーム’などの宿根草が満開に咲き誇り、秋の光を浴びて美しく輝いていました。 グラスも、秋の空に向かって穂を上げ始めていました。 これから見頃の秋バラもお見逃しなく ここまでは、初秋の「コピスガーデン」の表情をご紹介しましたが、これから秋も深まる10月中旬に近づくと、秋バラが満開のシーズンを迎えます。 背景の植物も秋色が増し、秋の光をまとったバラの姿は、なんとも言えない美しさです。 春とは全く異なる秋ならではのバラの風景…この世界を、ぜひ多くの皆様に見ていただき、感動を分かち合いたい瞬間です。 ガーデン散策のあとは、苗や雑貨のお買い物ができるのも魅力の一つです。「コピスガーデン」の広い苗売り場では、バラはもちろん宿根草やクレマチス、クリスマスローズなど、年間を通して2,000点を超える商品が並び、苗選びも楽しむことができます。 また、庭や植物にちなんだ雑貨が並ぶショップや、テラス席を備えたカフェもありますので、お買い物はもちろん、旬の料理やお菓子も味わうことができます。 秋が深まると、写真のような美しい紅葉をガーデンのいたるところで目にできるようになります。 実りの秋を「コピスガーデン」で過ごしませんか? 2022年10月8日(土)、9日(日)は、多数のマルシェが出店する「収穫祭」が開催されます。開催時間は、10:00〜16:00(最終入場:15:30)。 「食」と「芸術」をテーマに、美味しいものを販売するお店や、ハンドメイド作品を販売するお店が大集合。また、楽しいワークショップも企画されています。ぜひ、この機会に秋の風が心地よい「コピスガーデン」を訪れてみてはいかがでしょうか? ウィリアム・モリスの言葉を借りれば、「美しくよいものは自然と調和している」。 まさに、「コピスガーデン」にぴったりな言葉ではないでしょうか。 見事に自然とマッチしたナチュラル感溢れる、美しく心地よいガーデンを、ぜひ、訪れていただきたいと思います。 Information GREEN&CAFE Coppice GARDEN コピスガーデン 所在地/栃木県那須郡那須町高久甲4453-27 TEL/0120-377-228 http://coppicegarden.info/ 車でのアクセス/東北自動車道 那須ICより約10分。「コピスガーデン」看板左折。 営業時間/10:00~17:30(最終入場時間17:00) (営業時間は季節により変動。詳しくは上記HPをご確認ください) ガーデン入園料/一般500~800円、中学生以下300円、就学前・乳幼児/無料、ペット200円(2匹目から100円)※料金は季節により変動します 年間パスポート一般2,000円 ※苗販売・雑貨販売の売店とカフェは、 通年入場料無料。 ※障害者手帳・ミライロID画面をご提示の方は、ご本人様のみ入園料無料。 (ペット入場の際の詳細は、ホームページよりご確認ください。) 写真協力/大森プランツ(*)
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花の庭巡りならここ! 扇状に広がる大花壇が見事「とちぎ花センター」
鉢花、切り花生産が盛んな地域ならではの展示、イベントが盛りだくさん! 1992年にオープンした「とちぎ花センター」の広さは、約30,428㎡。見学時間の目安は2時間ほどです。栃木県は鉢花や切り花生産が盛んな地域であることから、花の生産振興と、花々を通して人々の交流を深める憩いの場とすることを目的に整備されました。 園内の主役となるのは、6枚の花びらをイメージして扇状に区画された「大花壇」。一年草をメインにした、毎年異なるデザインのカラフルな大花壇です。ほかに約450品種が植栽されているバラ園、熱帯植物がダイナミックに息づく大温室の「とちはなちゃんドーム」、生産温室、体験温室、ハス池などがあります。花苗生産地なので、新しい品種が市場に出回る前に、一足早く見られることもありますよ! 「とちぎ花センター」では、ガーデニングの基礎講座やバラの育て方講座、寄せ植え&ハンギングバスケット講座など、年間のカリキュラムを組んだ「とちはなカレッジ」を開催しています。「ガーデニングを基本的なことからじっくり学んでみたい」というビギナーさんにおすすめ。詳しい案内は、公式ホームページに詳細が出ているので、ぜひチェックを! 他にもワンデイタイプの体験教室や園内のガイドツアー、フラワーオークションなど、イベントも多彩です。また、「とちはなちゃんのお花やさん」では、贈答用の洋ランも揃うなど、地元産の鉢花を集めたバラエティー豊かなラインナップ。花好きさんならきっと心ときめくお買い物が楽しめることでしょう。年間約33万人が訪れる人気の観光ガーデンヘ、ぜひ足を運んでみてください。 大花壇にバラ園、大温室など見応えたっぷりのレジャースポット 「とちぎ花センター」の大花壇は、6枚の花びらをイメージして6つの花壇が扇状に展開されています。主にパンジーやマリーゴールドなど季節の植物を用いてカラフルにデザインされた花壇です。毎年色やモチーフの異なるデザインで、5月、7月、10月と、年に3回の植え替えが行われます。緩やかな傾斜がつけられており、下から見ても、上から見ても迫力のある景色を楽しめますよ! 「とちぎ花センター」では、充実したバラ園も魅力の一つ。約450品種が植栽され、見頃は5月中旬〜6月中旬と10月上旬〜11月中旬頃です。青いバラを集めたコーナーや、香りのよい品種を集めたコーナー、皇室や王室ゆかりのバラを集めたコーナーなどがあります。 園内に建つ「とちはなちゃんドーム」は、敷地約2,225㎡の規模を誇る観賞大温室。ドーム内には約330種の植物が植えられています。世界の熱帯・亜熱帯の植物を展示しており、バナナやマンゴー、カカオなどが実っている姿も見どころ。園路を進むと、花木→洋ラン→ヤシ→シダ→砂漠の順に、植物がカテゴライズされた展示を楽しめます。また、温室内では「世界の木の実・果実展」など年8回の企画展を開催していますよ! 一度は見ておきたいのが、エメラルドグリーンの花が美しい、ヒスイカズラ。熱帯産の植物で、日本では地植えで栽培できません。そのため、温室のある植物園などでしかお目見えできない貴重な存在。「とちぎ花センター」では、3株が植栽されており、開花は3月下旬〜5月上旬です。花穂の長さは1mにも及びます。 生産地ならではの充実した鉢花店に大注目!講習会やオークションなど多様なイベントも開催 「とちはなちゃんのお花屋さん」では、花の生産が盛んな土地柄だけに、花苗から鉢花まで充実の品揃えで、なんといってもお手頃価格が嬉しい! 贈答用から家庭用まで、各種扱っています。ガーデニング資材や雑貨などを集めたコーナーもあるので、ぜひチェックしておきましょう。 「とちぎ花センター」では、園内ガイドツアー、フラワーオークション、コンサート、ゲームなど多彩なイベントを行っています。写真は年に2〜3回開催される、「花のお宝市」の様子。園内スタッフがステージで約10種の植物を披露しながら販売します。珍しい植物が市場価格より安く買えるとあって、人気の企画です。 「とちぎ花センター」では、体験教室を開催しています。寄せ植え教室、ハンギングバスケットづくり、草木染め教室、フラワーアレンジメントづくりなど、テーマは多彩です。写真は「花のハーバリウム」づくりの完成品。季節の花材を使ってカラフルなハーバリウムを作ります。所要時間は2時間ほど、要予約で参加費は1,500円。ホームページに随時案内が出るので、興味のあるメニューがあったら出かけてみましょう! カジュアルなカフェでリラックスのひとときをケーキセットと季節のソフトクリームが大人気! 園内には、ティータイムを楽しめる「とちはなちゃんの はなカフェ」があります。コーヒー・紅茶各300円、Y’sティー セブンカラーズ(花びら入り紅茶)400円、クリームソーダ350円。シフォンケーキセット(コーヒーまたは紅茶つき)550円(単品400円)、ソフトクリーム(ブラウン スイスミルク、季節のソフト、ミックス)350円です。※定休日は「とちぎ花センター」開園に準じます。開店時間は10:00〜15:00までです。 Information とちぎ花センター 所在地:栃木県栃木市岩舟町下津原1612TEL:0282-55-5775http://www.florence.jp アクセス:東北自動車道佐野藤岡ICから小山方面へ約5分 オープン期間 通年 休園日:月曜休園(祝日の場合は翌平日)、年末年始、設備メンテナンス期間など 営業時間:9:00~17:00(3~10月)、9:00~16:30(11~2月) 料金:無料 駐車場:40台(無料)
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カメラマンが訪ねた感動の花の庭。栃木県那須町「コピスガーデン」
クリスマスローズも多数扱うナーセリー 今回ご紹介する庭は、栃木県那須町にあるガーデンショップ「コピスガーデン」です。この庭に初めて行ったのは2015年の2月。この時は、バラが目的ではなく、クリスマスローズの取材でのことでした。「コピスガーデン」の母体は、宿根草や球根、クリスマスローズのナーセリーとしても有名な「大森プランツ」です。クリスマスローズが大好きな僕にとっては、大森プランツといえば、堀切園の樋口規夫さんの「ウィンターシンフォニー」というくらいクリスマスローズの印象が強い会社で、この時の取材もクリスマスローズのイベントに合わせて樋口さんの撮影をするのが目的でした。 フレンチローズが咲くバラ園の一つ 取材が終わって、お世話になった当時の担当だった鈴木さんにご挨拶をした時、「5月末のバラもきれいですから、一度お越しください」とお誘いを受けました。「大森プランツ」でフランスのバラナーセリーである「ギヨー」社などのバラも扱い始めたことは知っていましたし、僕の重要な仕事である『ローズカレンダー』用に、フレンチローズを撮影できるバラ園を探していたこともあり、「5月末、コピスガーデン、ギヨーのバラ」と頭の中にインプットして帰路につきました。 撮影は5月末の15時にスタート 毎年5月末になると、新潟にある「国営越後丘陵公園」のバラの撮影が恒例になっていて、この年も29日に新潟に行き、夕方のバラ園を撮影し、一泊して翌日の早朝のバラ園の撮影を済ませて、お昼から「コピスガーデン」へと向かうことにしました。「コピスガーデン」までの道のりは、日本海側を北陸自動車道を北上して、磐越自動車道に乗り、会津を抜けて東北自動車道を少し南に走るという、総距離約260km、3時間ほどのドライブです。当日は天気も良くて快適なドライブで、15時過ぎに「コピスガーデン」に予定通りに到着。前述の鈴木さんにご挨拶をして、すぐにバラ園へ向かいました。 個性的で主張するバラの魅力をカメラに収める 高い木々に囲まれたショップの建物の間を抜けて、階段を数段下りて道なりに右に進んでいくと、目の前に突然バラの庭が現れました。そこには、さっきまで新潟の越後丘陵公園で見ていたバラとは違う、いつも見慣れているオールドローズとも全然違うバラが。それは、色の強さも形も、咲き方もそれぞれのバラ一本一本が主張し合っているように感じさせる「ギヨー」社のバラが見事に咲いていました。バラの間にはネペタやラムズイヤーの宿根草も自由に咲いていて、大げさに表現するなら「見たこともない美しい世界が広がっていた!」のです。 カメラを担いでワクワクした気分でバラの庭をぐるりと下見をしながら、何周も歩き、バラを眺めながら品種名を覚えたりもして、光が良くなった17時から撮影を開始しました。今回初めて見る「ギヨー」社のバラも多数あって、ファインダーの中のバラを見ては「個性的なバラが多いな」と改めて思ったりしながら、独特な「ギヨー」社のバラの魅力をとらえようと、その日も陽が沈むまで撮影しました。 翌年のバラの最盛期も再び訪れる 翌年の2016年の5月は撮影が立て込んでいて、「コピスガーデン」の様子も気になっていたものの、結局行くことができずにいました。しかし6月上旬のある日、当時、ガーデニング雑誌『BISES』の副編集長だった倉重さんから「今『コピスガーデン』のバラが丁度きれいと聞いたので、撮影をお願いできませんか?」と電話が入りました。『BISES』は花の撮影を始めた頃から憧れの雑誌で、花や庭の撮影のきっかけを作ってくれた媒体なので、断るなんてことはできません。 天気予報を見ると那須の天気は翌日の午前中だけ晴れで、その後はずっと雨マーク。ピークのバラ園に長雨が降ったらバラは終わってしまうし、翌日は午後から別の撮影が入っています。ということは……。暗い内に家を出て、早朝に「コピスガーデン」に到着したら2時間も撮影して帰れば可能だと判断。倉重さんには「大丈夫です!」と返事をして後は翌朝の天気を祈るだけでした。幸い、翌日の「コピスガーデン」は朝から晴天! 美しいバラの庭を前にして『BISES』に載せる写真を撮るぞッと、いつもより高揚した気分で撮影を進め、日が高くなってきた8時過ぎには撮影を終了しました。 ガーデニング雑誌と写真展で注目された一枚 この時の写真は、自分でも納得の写真で、『BISES』掲載の後、東京・六本木の「FUJIFILM SQUARE」で開催された写真展「バラ大国 日本 輝くバラたちの庭」にも大きく引き伸ばされて展示された、僕にとっても記念すべき一枚になりました。 その翌年からは、「コピスガーデン」の皆さんもガーデニング雑誌に掲載された写真を見て喜んでくれたことがきっかけとなって、何度も写真講座を企画してくれたりと、良いお付き合いをさせていただいています。美しいバラやクリスマスローズの咲く「コピスガーデン」。マイフェイバリットなお庭の一つです。
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花の庭巡りならここ! 世界一の藤棚が見られると海外からの呼び声が高い「あしかがフラワーパーク」
「あしかがフラワーパーク」の前身は、1968年に開園した「早川農園」で、「250畳の大藤」を持つ藤の名所として地元の方々に愛されてきました。再開発により1997年に現在の場所へ大藤とともに移転し、敷地も規模拡大して9万4,000㎡の観光庭園となっています。 「あしかがフラワーパーク」では一年を8つの花の季節に区切り、1月上旬〜2月下旬の「早春〜春のいぶき」の冬咲きボタン、寒紅梅、ロウバイの見頃からスタートし、「春の花まつり」「レインボーガーデン」「ブルー&ホワイトガーデン」など次々と旬の開花リレーを楽しめます。 特筆すべきは、やはり大藤が満開となる4月中旬〜5月中旬の「ふじのはな物語」の期間。1,000㎡に及ぶ藤棚から豪華に花房が咲き枝垂れるさまは、一見の価値ありです。アメリカのニュースチャンネル、CNNのトラベルスタッフより「2014年の世界の夢の旅行先10カ所」に日本で唯一選ばれたこともあり、世界中から注目を集め、海外からの観光客も増加の一途。2017年には約150万人が訪れました。人々の感動を誘う「世界一美しい藤」を見に、ぜひ出かけてみませんか。 春の喜びでいっぱい! 2万球のチューリップ&世界が恋する神々しいほどの藤棚 「春の花まつり」期間は、3月上旬〜4月中旬。特に人気の高いチューリップの見頃は3月上旬〜4月下旬で、毎年約2万球が咲き競う姿は圧巻。配色や品種も毎年変わり、この期間を楽しみに多くのリピーターが訪れます。このほか、ユキヤナギが3月下旬〜4月中旬、サクラが3月下旬〜4月上旬に見頃となります。 「ふじのはな物語」期間は4月中旬〜5月中旬。「あしかがフラワーパーク」のシンボルともいえる藤の花が最も美しい時期です。古いものでは樹齢150年の大木があり、うす紅藤、むらさき藤、長藤、八重の藤、白藤、きばな藤などさまざまな品種が開花をつなぎ、1カ月以上も満開の姿を披露します。移植時は72㎡でしたが、年々規模を広げて、いまや1,000㎡にも及ぶほどに。「世界一美しい藤の庭園」として海外からも熱い視線を浴び、多くのツーリストが訪れます。 園内には藤の花のトンネルを2カ所に設置。きばな藤と白藤がそれぞれ高さ約3m、奥行き約85mにもわたってダイナミックに咲き誇ります。ここでしか撮影できない、フォトジェニックなシーンをぜひ記念に残しましょう。「ふじのはな物語」期間は、夜間もオープンしています。 この時期は、ほかにツツジが4月中旬〜5月上旬、シャクナゲが5月に盛りの時を迎えます。 バラにシャクナゲ、クレマチスの咲く花の楽園 一度は訪れておきたい、日本が誇るフラワーパーク バラ、シャクナゲ、クレマチスなどが満開になる「レインボーガーデン」の期間は5月中旬〜6月上旬。ローズガーデンは2015年にリニューアルされ、約400品種2,500株が植栽されています。つるバラをオベリスクや壁面にダイナミックに仕立て、空間を豪奢に彩る演出が見どころです。 この期間は、約1,000本のシャクナゲ、約500株のクレマチスも次々と咲いて、園内が色彩豊かに華やぎます。 「ブルー&ホワイトガーデン 花菖蒲 あじさいまつり」は、毎年6月に開催。夏に向けてブルー&ホワイトに花色を絞り、涼しげなシーンを演出。花菖蒲は6月中、あじさいは6月上旬〜7月上旬が見頃になるので、両方が同時に開花しているタイミングが、特にオススメです。 「水辺に浮かぶ花の妖精たち」の期間は7月上旬〜9月下旬。写真は熱帯性スイレンで、白、黄色、ピンク、赤、紫など、花色、品種もさまざまに、約1,500株が植栽されています。桟橋から眺めると馥郁とした香りが立ちのぼり、うっとりと見とれてしまうことでしょう。 10月上旬〜11月下旬にはアメジストセージが満開になる「パーブルガーデン」。紫一色で彩られる面で魅せる豪華な演出は、撮影スポットとして人気です。 園内をゆっくり歩いて、ひと通り散策し終えるまでには、大人の足で90分くらいかかります。少し疲れたら、休憩を。園内にはレストラン「ウェステリア」「あじさい」「マロニエ」の3店舗があります。中でも「ウェステリア」は200名収容の大型レストランで、和食、洋食など、多様なメニュー構成です。 冬はあたたかな光で花園を演出 日本三大イルミネーションスポットを楽しもう! 毎年10月下旬〜2月上旬はイルミネーション期間となり、ナイトガーデンも楽しめます。「光の花の庭」をテーマに400万球のLEDで彩られ、藤の花房をイメージした「奇蹟の大藤」をはじめ、「光のバラ園〜ハピネスガーデン〜」など光の花畑をイメージさせるファンタジックな世界は必見。水面に映り込む「光のピラミッド」、クリスマスを演出する高さ25mの「イルミネーションタワー」、光の壁画「スノーワールド」「レインボーマジック」なども人気で、「日本三大イルミネーション」に認定されているほどの規模を誇ります。 春や秋にはバラの育て方教室や、園芸家を迎えての講習会などのイベントが各種催されるほか、花苗売り場も充実。土産物店もプライベートブランドの藤の香水、藤染のストール、藤饅頭など、ここでしか買えない品々が多数揃っています。 Information あしかがフラワーパーク 所在地:栃木県足利市迫間町607 TEL:0284-91-4939 http://www.ashikaga.co.jp アクセス:JR両毛線あしかがフラワーパーク駅より徒歩1分 【東北自動車道】佐野藤岡IC、国道50号前橋・足利方面進行約18分 【北関東自動車道】太田桐生ICより国道122号経由、国道50号足利・小山方面進行約20分/足利ICより国道293号経由、県道67号佐野方面進行約15分/佐野田沼ICより、県道16号経由、県道67号足利方面進行約12分 オープン期間:通年、無休(但し12月31日、2月第3水曜、木曜は休園) 営業時間:9:00~18:00(通常期、「ふじのはな物語」期間を除く)、10:00~17:00(夏季・冬季、イルミネーション期間を除く) 【ふじのはな物語期間】7:00〜21:00(4月14日〜5月13日)、7:00〜18:00(5月14日〜5月20日) 【光の花の庭期間】15:30〜21:308(10月27日〜2月5日土・日・祝日)、15:30〜21:00(10月27日〜2月5日平日)※季節、開花状況によって異なる 入園料:【昼の部】大人300〜1,200円・子ども200〜600円(1月1日〜4月17日)、大人900〜1,800円、子ども500〜900円(4月14日〜5月20日)、大人500〜1,200円、子ども300〜600円(5月21日〜6月30日)、大人300〜900円、子ども100〜500円(7月1日〜12月31日) 【夜の部】大人900円、子ども500円 (10月下旬〜2月上旬) ※開花状況により変動あり。昼の部・夜の部は入替制ではありません。 Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。 https://twitter.com/passion_oranges/
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栃木県
花の庭巡り、栃木「コピスガーデン」
2013年にオープンした、自然豊かな雑木林の借景が広がる「コピスガーデン」は、那須ICから車で約8分という好立地にあります。6,000坪に及ぶ敷地は、母体のナーセリー「大森プランツ」社長の佐々木清志郎さんが、自らガーデンをデザインして重機を操り、草花を植栽して完成させました。「しあわせな時間へようこそ」をテーマに、植物を通してしあわせな空間を提供しています。しあわせな時間を過ごしてほしいという思いを込めて美しい庭園づくりをし、カフェや雑貨店、苗売り場も併設。見どころ満載で一日過ごしても飽きないと、ガーデナーに大人気のスポットとなっています。 「コピスガーデン」で特に見応えがあるのがバラの季節で、約400種のバラが咲き誇ります。母体の「大森プランツ」が、バラや宿根草を生産・販売するナーセリーであることも魅力の一つ。なぜなら、バラはフランスの「ギヨー」、日本の「禅ローズ」の正規代理店で、その他「デビッド・オースチン・ロージズ」やオールドローズ、一般種なども扱っており、常に最新品種やトレンド品種を見られるからです。旺盛に枝葉を伸ばす品種やコンパクトにまとまる品種、うつむいて咲く品種など、それぞれの特性を知り尽くしているからこそ、ここでは一番映える仕立て方が見られます。育ててみたいバラが、最終的にはどんな樹形で、どんな風に咲くのか、一目瞭然の見本園としての側面ももっているのです。 「コピスガーデン」では、バラ以外にも約100種の宿根草や樹木、約3万球の春咲き球根植物が植えられ、年間を通して約2,000種類の植物が見られます。春はスノードロップ、クロッカス、シラー、スイセンから始まり、宿根草が季節の開花リレーをし、冬はクリスマスローズが咲くなど、一年中見どころ満載です。「大森プランツ」は日本有数の宿根草の生産・販売会社でもあり、毎シーズン庭園の一部をリニューアルして、宿根草の最新トレンドを紹介しています。これはコレクターにとっては所有欲をくすぐられるもので、毎年訪れてチェックしたくなります。まだ発売されていないものがこっそり植栽されることもあるそうで、「これは何という品種?」など、発見の喜びもありそうです。 「コピスガーデン」を散策して、一目惚れした植物や、育ててみたい植物が見つかったら、苗売り場に直行しましょう。品種は多岐にわたり、マニアックな植物も見つかります。熱心なガーデナーなら、ここでじっくり吟味してみるのも一興です。 「コピスガーデン」を巡っておなかがすいたら、カフェに寄ってみませんか。一番人気のメニューはウェスタンスタイル・パンケーキ。メニューはほかにハンバーグやスパゲティー、カレーなどもあります。スイーツも充実しており、バナナのパンケーキが定番。産地から直接仕入れたモモ、ブドウ、ブルーべリー、キウイ、レモンなど、旬のフルーツを使ったホームメイドタルトもオススメです。 「コピスガーデン」では、おしゃれなガーデニング用品や雑貨類の販売も充実しています。お気に入りのガーデングッズやツールが見つかって、嬉しくなること請け合いです。花のない時期も楽しめるように、オレンジやラベンダー、ローズマリーといったエッセンシャルオイルやディフューザーなど、アロマ製品の提案もしています。 「コピスガーデン」では、予約制でワークショップも行っています。最近の人気は、ガラスの器にドライフラワーをアレンジする「テラリウム」づくりと、カラーサンドを使った「多肉植物の寄せ植え」。少人数制で40〜50分かけて制作します。レッスン料はテラリウムが2,000円(材料費込み)、寄せ植えは選ぶ器や多肉植物によって異なりますが、2,000〜3,000円が平均的な料金です。ほかに2〜3時間かけて行うトールペイント、カリグラフィー、アートフラワー、リースづくりなども。ワークショップでは一緒になった参加者同士、いつも和気あいあいとした雰囲気で制作しています。 それから忘れてはいけない、「コピスガーデン」のマスコット、アヒルの「ギンジ」と「キク」と「アヤメ」。放し飼いで庭園内を自由に散歩する姿に癒やされます。常連さんは、「今日はどこに?」と会うのを楽しみにしているとか。近年は行動範囲を広げているため、見つけるのが難しくなっているそうで、出会えたらラッキーです! ほかにも、ライブやクリスマスローズの展示会「春コレ2018」(2018年2月上旬予定)など、さまざまなイベントが開催され、年間を通してリピーターが多いのも「コピスガーデン」の特徴です。一日中いても飽きないガーデンへ、ぜひお出かけください! Information 「CoppiceGARDEN(コピスガーデン)」 所在地:栃木県那須郡那須町大字高久甲4453-27 電話番号:0120-377-228 http://omoricoppice.blog108.fc2.com/ http://www.coppicegarden.com/(通販) Facebook:https://www.facebook.com/coppicegarden/ アクセス: 那須I.C.より車で8分、JR那須塩原駅より車で20分 JR黒磯駅より車で15分 Open: 9:00-18:00(冬期間時間短縮) 入園料: 540円(春バラ開花の時期のみ) Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。 https://twitter.com/passion_oranges/