【三重県】しだれ梅の絶景名所「鈴鹿の森庭園」見頃やライトアップ情報を紹介
三重県鈴鹿山脈のふもとに広がる、しだれ梅の新名所「鈴鹿の森庭園」。2014年に誕生した鈴鹿の森庭園は、日本が誇る伝統園芸文化の一つである、しだれ梅の「仕立て技術」の存続と普及を目的とする研究栽培農園です。開花時期に行われる「しだれ梅まつり」は3月上旬が見頃。春一番の絶景を見に出かけてみませんか?
目次
200本のしだれ梅の名木が春を告げる

三重県津市にある、赤塚植物園グループが運営するこの「鈴鹿の森庭園」は、山々に囲まれた敷地面積2万㎡の敷地に、約200本の「しだれ梅」の名木が集められ、2026年は、2月21日~3月下旬に「しだれ梅まつり」を開催。開花時期に合わせて期間限定で一般公開されます。

園内を桃色に染めるのは、八重咲き品種の「呉服枝垂(くれはしだれ)」が中心です。これらの木々は、日本全国から集められた名木ばかりで、その数は約200本。中には、高さ6mもの大木もあり、ここでしか見られない景色が楽しめます。

一般的な実梅や立ち性の花梅は、中国や日本の古い文献に登場し、「令和」の出典となった万葉集にも多くの梅の歌が残されています。
その一方で「しだれ梅」の歴史は比較的新しく、江戸時代後半になって文献に登場するようになり、種類は約42ほどが確認できます。

鈴鹿の森庭園のしだれ梅「呉服」の中でも、ひときわ存在感を放つのは“天の龍”や“地の龍”です。これらは樹齢100年以上と推定され、現在品種が確認されている中で、日本最古のものではないかといわれています。
じつは、これら「鈴鹿の森庭園」に植わるしだれ梅の名木の中には、かつて全国の個人邸などで育てられていたものもあります。しだれ梅は、たくさんの大輪の花が美しく艶やかに枝垂れる姿から、時代を問わず多くの人々に愛されている一方で、美しい形に整えるのが難しく、病気などで被害を受けてしまうこともあります。開園にあたっては、こうした日本が誇る貴重な財産であるしだれ梅を守り、その伝統的な匠の技を後世に伝えたいという想いで、関係者が所有者のもとを何度も訪れ、数年かかってようやく譲っていただいたものもあるといいます。こうした努力が実って日本中から名木が集まり、鈴鹿の森庭園が誕生しました。
日本の匠の技と歴史が受け継がれた多くの名木が、早春にいち早く桃色の大輪の花を枝いっぱいに咲かせる「枝垂れる姿」は圧巻です。
純白から桃色まで多彩な品種を愛でる

また、鈴鹿の森庭園には「呉服枝垂」以外にも、多くの見どころがあります。
濃紅色の代表的な立ち性の花梅「鹿児島紅」や、梅干し・梅酒で人気の「白加賀」、1本の木に紅白の花が咲く「思いのまま」。その他にも「八重緑萼(やえりょくがく)しだれ」や「藤牡丹しだれ」、「酔心梅」など、さまざまな梅を楽しむことができます。

しだれ梅を引き立たせるように植えられている植物たちも魅力的で、白とピンクの玄海ツツジと美しい梅の花の共演は、来園者の目を楽しませてくれます。

足元に目を向けると、うつむきかげんに可憐な花を咲かせるクリスマスローズの姿も。ここでは、赤塚植物園オリジナルの品種も植えられ、早春ならではの花々のコラボレーションも見どころです。
夜空に浮かび上がるしだれ梅のライトアップ

開花期間中は、日暮れから20時半まで夜間ライトアップも行われ、立ち並ぶしだれ梅が夜の闇に浮かび上がり、日中とは全く違う幻想的な風景に変わります。光に輝く梅は、ここでしか見られない美しさ。きっと息をのむ、忘れられないひとときになることでしょう。

梅の花を十分に楽しんだら、帰りの出口には売店がありますので、梅散策のお土産はいかがですか? 店内では植物園に植えられていたクリスマスローズなどの苗や、地元の名産品、梅を使ったお菓子、草もちなどが販売されています。ぜひ、梅の季節を堪能してください。
Information
【イベント情報】
鈴鹿の森庭園「しだれ梅まつり」
2月21日~3月下旬 見頃:3月上旬
営業時間:9:00~16:00(ライトアップ期間中は20:30まで時間延長)
期間中無休
入園料金:一般:700円~2,00円(開花状況により変動します)小学生:半額 未就学児:無料
開花状況等はWebページにて:https://www.akatsuka.gr.jp/group/suzuka/
【施設名】
鈴鹿の森庭園(すずかのもりていえん)
所在地:〒519-0315 三重県鈴鹿市山本町151-2
TEL:059-371-1777(開花期間中のみみ)
アクセス:東名阪自動車道 鈴鹿ICより約3km(車で約5分)
新名神 鈴鹿PAスマートICより約3km(車で約5分)
取材協力&写真/赤塚植物園グループ
Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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