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イギリス式花の植え方【世界のガーデンを探る21】
イギリスの庭&花壇デザインのスタイルの源流とは 前回までは、イタリアやフランスなど、ヨーロッパ大陸の花の植え方を比較して解説してきましたが、今回は、ドーバー海峡を渡ったイギリスにおける花の植え方の話です。 イギリスの花の植え方に関して、圧倒的な影響力を今に与えているのは、以前に解説した、ガートルード・ジーキル(Gertrude Jekyll)女史です。彼女の植え方の特徴である「いろいろな植物を小さな区画ごとに植えていく手法」は、そのまま現代のイギリス庭園に取り入れられています。それは個人庭のみならず、チェルシーフラワーショーのようなショーガーデンの分野にまで色濃く影響しています。 イギリス式の宿根草ボーダーとは 写真は典型的なイギリス式の宿根草ボーダーの植栽です。植物を冬の寒い北風(ゲール)から守るために、2〜2.5mほどの高さのレンガのウォールで囲んだ空間に、ウォールの高さとほぼ同じ幅の植栽帯を設け、そこに3〜5列ほどの宿根草がパッチ状(品種ごとに数株集めてパッチワークのように配置すること)に植えられています。ジーキル女史は、自著の中で「ボーダーの幅とウォールの高さは同じがよい」と言っています。確かにウォールが高いと圧迫感があり、ボーダーの幅が広いと締まりがなく見えるような感じがします。 また彼女が始めたパッチ状の植物の植え方は、イギリスの多くの庭園のボーダー植栽に普遍的に見ることができます。多くは幅1〜2m、奥行0.5〜1mに、1種類の宿根草や低木などが植えられ、ボーダーの手前から草丈0.2〜0.5mのグラウンドカバー植物が、次に草丈0.3〜1.5m程度の宿根草が2〜3種類植えられ、そして一番奥のウォールに沿って、草丈1.2〜1.8m程度の宿根草や低木類が植えられていることが多いです。庭の一番奥には、視線を集めるアイストップとして、イギリス独特の色に塗られた規格外サイズの大きなベンチが置かれ、敷地全体の奥行きと安定感を演出しています。このようにベンチを置くことで、訪れる人を庭の一番奥まで誘う効果があります。 壁に向かってさまざまな植物がきれいなエレベーション(高低差)を作っています。一見、無秩序に混植されているようにも見えますが、以前ご紹介したフランスの花壇(写真下)ほどの混植ではなく、各種類がグループになるように植えられています。 イギリスの花壇では、葉の色やテクスチャーもとても大事にされていて、例えば、シルバーリーフのアーテイチョークやノコギリソウなどが、花の咲いていない時期でも存在感を発揮しています。さらには赤系のヒューケラ、スカビオーサ、エゾミソハギやブッドレア、ピンク花のゼラニウム、カンパニュラやカクトラノオやシモツケソウ、それにセージなどが植えられています。ちょっと茂りすぎているようにも感じられますが、ノコギリソウの黄花が引き締め役をうまく演じています。 イギリスの公園の花壇植栽 では、いくつかのイギリスのガーデンから花壇植栽の例を見ていきましょう。まずは「ハンプトンコート」の花壇です。こちらは、淡い黄花のマーガレットが一面に植わり、その間にカンナの赤い縞模様の葉が点々と飛び出て、白のマリーゴールドが花壇をぐるりと取り囲んでいます。イギリスの花壇のつくりかたは、前回ご紹介したフランスとはまったく違うテイストです。 淡いオレンジ色のルドベキアが全面に植えられ、花壇の中央付近にフランスでも使われていた銅葉のヒマが丈高くアクセントになっています。そして、その周囲を斑入りのセージが縁取っています。日本の花壇植栽に似ている部分もありますが、フランスの植え方に比べると、イギリスの花壇は立体感があります。 「ボーダー花壇」のバリエーション イギリスで時々見られる「赤のボーダー花壇」です。赤花が咲く植物と、赤系の葉が茂る植物を混ぜ合わせて植えています。中ほどの赤い葉はニューサイランです。その奥に銅葉のコルディリネ・オーストラリス‘アトロプルプレア’がポツンと立っています。赤い花は手前からバラ、ダリア、ヘメロカリスなどです。 ここでも、ヒューケラ、数種類のダリア、クロコスミア、奥にはカンナの赤い葉も見え隠れしています。そして、薄黄色のヘメロカリスが全体を引き締めています。黄色の単色は、自己主張が強すぎて、なかなかうまく他の植物の花の色と混じりにくいものですが、写真でご覧のように、淡い黄色ならば他の植物ともうまく調和します。 宿根草や低木の前に、主に一年草が植え込まれているボーダー花壇です。ここでもやはりジーキル女史の手法に則り、パッチワーク状にさまざまな植物が植えられています。園路と花壇の間に、きれいに生え揃った帯状の芝生の緑があることで、バラバラになってしまいそうな多様な花の彩りを引き締めています。 個性的なガーデンデザインとしてあまりにも有名な「シシング・ハースト」のホワイトガーデンです。アーティチョーク、シャスターデージー、フロックスなど、銀葉やホワイトリーフ、白い花が咲く植物だけが集められています。これらの多くの植物が、日本では馴染みの少ない背の高くなる宿根草や低木類で構成されています。 グリーンの鞠のような丸い花を咲かせるアナベルと、細長い花穂を丈高く伸ばすクガイソウ(ベロニカ)の仲間。丸と線を組み合わせるという、見事なまでのコンビネーション。 夏のボーダー花壇の様子です。写真のように、どの植物も生き生きと茂っている様子からも、この土地と気候に合った植物の選択ができる知識と経験、それに加えて愛情までも伝わってくるボーダー花壇です。エゴポディウム、ゲラニウム、スカビオサ、そのほかいろいろな灌木や宿根草などが所狭しと植えられています。ボーダーのボリュームに対して園路の芝生の幅が十分でないため、印象が少し重く感じられますが、この庭らしい雰囲気を醸し出しています。 オーナメントグラスを上手に取り入れた植栽例です。とかくオーナメントグラスを使うと「草原」のようになりがちですが、このガーデンではその印象がありません。それは、赤みがかったグラスの穂に対して、株元に植えている植物も赤系を取り入れているため。奥に見えるイチイのトピアリーが、見事なまでにきっちり刈り込まれていることから、訪れた人にステップを上がってさらに先のエリアへ向かいたいという期待感を持たせてくれます。 このようにイギリスの花壇植栽は、フランスやイタリアとは大きく異なっています。ジーキル女史登場以降、フランスから受け継いだフォーマルな庭園様式をイギリス人らしくアレンジし、一つの文化として創造したことは、イギリス人の高い文化意識の表れではないでしょうか? 次回は「チェルシーフラワーショウ」を中心に、現代のイギリス式植栽方法をご紹介したいと思います。 併せて読みたい ・英国の名園巡り メッセル家の愛した四季の庭「ナイマンズ」 ・英国の名園巡り、プランツマンの情熱が生んだ名園「ヒドコート」 ・ガーデナー憧れの地「シシングハースト・カースル・ガーデン」誕生の物語
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イングリッシュガーデン旅案内【英国】バラエティーに富んだテーマガーデンをめぐる「コンプトン・エーカ…
庭づくりの夢を実現した実業家 イギリス南部のドーセット州にある「コンプトン・エーカーズ」の庭は、1920年代に、トーマス・シンプソンという地元の実業家によってつくられました。シンプソンの夢は、植物への興味を追求しながら、訪れた海外の国々を思い出す庭を、自らデザインしてつくるというもの。彼は、庭師と二人三脚でその夢を実現し、独特なデザインによる自慢の庭を一般に公開しました。 第二次世界大戦後は所有者が何度か変わり、庭園も戦争で荒れましたが、再び美しく復元されました。現在は、おしゃれなカフェやショップが併設され、結婚式場としても使われています。 訪れたのは、まだ肌寒い4月。庭めぐりの最初、入口の花壇で、淡い黄色のプリムラが出迎えてくれました。プリムラはイギリスの春を告げる花。絵本『のばらの村のものがたり』に描かれているのと同じ愛らしい花姿を目にして、なんだか嬉しくなります。 3つのイタリア風庭園 さて、庭めぐりは、円形の小さな「ローマン・コートヤード・ガーデン」から始まります。中心に据えられたロマネスク様式の小さな噴水を、ツゲの低い生け垣が丸く囲む、シンプルで静かな庭です。奥のアイアンロートの扉の向こうは、「グロット」と呼ばれる、洞窟を模した構造物になっていて、次の庭へとつながるトンネルのようになっています。グロットの暗がりを抜けると… 広々とした整形式庭園、「グランド・イタリアン・ガーデン」に出ました。グランドと銘打っているだけあって、壮麗な雰囲気。中央に運河のような細長い池が伸びています。 奥の、フォーカルポイントとなるドーム状のテンプルには、豊穣と酒の神バッカスの石像が立っていて、エレガントな雰囲気です。十字架形の池の中心には噴水が据えられ、スイレンも浮かびます。 池の脇に並ぶのは、端整に刈り込まれたセイヨウイチイのトピアリー。その後ろには、クレマチスの絡まる花綱が渡された石柱が並んでいます。夏になれば花綱からクレマチスが美しく垂れ下がり、涼しげな水音も響いて、ずいぶん印象の違う庭になるのでしょう。 「イタリアン・ヴィラ」と呼ばれる後ろの建物は結婚式場として使われていて、訪れた時も披露宴が行われていました(ウェディングケーキが見えています)。イギリスでは結婚式のできる観光ガーデンも多いのですが、花々に囲まれた美しい庭で挙げる結婚式は、きっと思い出深いものになりますね。 整形式庭園に色彩を添える花壇の植栽は、季節ごとに変えられるそうです。この時は背の低いプリムラやデイジーの間から、いろいろな姿のチューリップが花首を伸ばす、明るい色調の植栽。花の合わせ方が、日本とはまた感覚が違っていて面白いですね。 歩を進めると、隣には「パーム・コート」と呼ばれる、大小のシュロをセンターピースに据えた整形式庭園がありました。中央に伸びる花壇が、先ほどの細長い池と呼応するようなデザインです。背の高いシュロと、低いチャボトウジュロの植わる南国風の植栽は、英国の中でも温暖なこの地方だから可能なものです。株元に色を添える花々の植栽は季節によって変わり、夏には真っ赤な花が使われることも。情熱的な赤がアクセントに入ると、ずいぶん雰囲気が変わるでしょう。 それにしても、シュロを使った整形式庭園というのは、初めて目にしました。 自然を楽しむウディッド・バレー 周遊ルートの小道を進んでいくと、次は整形式庭園とは対照的な、自然の森を散歩するような「森の谷(ウディッド・バレー)」がありました。ウッドランド・ガーデンとは、ありのままの自然のような植栽を楽しむ庭のことで、この谷はそのスタイルでデザインされています。すべて意図的に植栽されているのですが、人為的なものを極力感じさせず、森のように見せるところがミソ。 ヨーロッパアカマツに守られて、セイヨウシャクナゲやツバキ、日陰を好む植物が植えられています。うねうねと曲がりながら小道が続く谷は、春はセイヨウシャクナゲのカラフルな花に彩られます。 谷には小さな滝があって、小川が流れ、小さな池もあります。樹木の天蓋が途切れ、陽光が差し込む開けた場所では、紫のフリチラリアや淡い黄色のプリムラ、ラッパスイセンなどが咲いて、春の野原のような植栽です。ガーデン写真で何度も目にしてきたフリチラリアを、実際に目にすることができて、感動のひととき。 森の谷の端には、子どもの遊び場のエリアと、小動物や蝶、昆虫、野鳥といった野生生物に良い環境を与えることを目的とした、ワイルドライフ・サンクチュアリもあります。私が訪ねた時も、英国で人気の小鳥、ロビンがちょうど遊びに来ていました。 野趣に富むロック&ウォーター・ガーデン さて、次は何が待っているだろうか、と歩を進めると、今度は岩と水の庭がありました。高低差のある岩場に高山性の植物を植えるロックガーデンは、19世紀後半に流行したスタイルです。この庭をつくるのに、他所からたくさんの岩が運び込まれたそうです。 英国で最大規模のロックガーデンと考えられていて、アルカリ性の灰色の石灰岩のエリアと、酸性の赤い砂岩のエリアに分かれています。 庭のところどころに、岩を組んだ小さな滝や、洞窟風の構造があって、中央の池に水が流れ込むようなデザインに。 ここには、スギやブナなどの樹木から、カエデやサクラ、セイヨウネズなど、300種を超える植物が植えられているとか。シンプソンはきっと、この庭で植物蒐集を楽しんだのでしょう。 周遊ルートにある、ひと休みできるカフェの前には、カラフルな植栽の花壇がありました。 チューリップやプリムラ、アネモネ、ワスレナグサなどの春の草花で、楽しいマルチカラーの植栽に。 ピンクに染まるエリカの谷 さて、次はどんな庭が待っているだろうと、小道を下っていくと…、現れたのはエリカの谷、「ヘザー・ガーデン」です。春の花盛りを迎えたエリカに埋め尽くされた景色に、思わず胸がときめきます。南西を向いた斜面はかなり斜度がありますが、斜面をうまく活用すると、こんなドラマチックな景色を生み出せるのか、と感心。シンプソンの頃には、「砂漠の庭(デザート・ガーデン)」だったそうですが、オーナーが変わった1950年代にヘザー・ガーデンとなりました。 日本だったら、さしずめ、エリカの代わりにツツジが植わって、ツツジ園となっているような形態の庭でしょうか。エミリー・ブロンテの小説『嵐が丘』にある通り、エリカは荒れ野に咲くイメージで、どちらかというと地味な存在。こんな素敵な庭景色をつくる素材になるとは知らず、新しい発見です。 調べてみると、ヘザー・ガーデンというカテゴリーの庭は意外と存在するようで、英国王立園芸協会の庭園、「ハーロウ・カー」にも、このような色とりどりのエリカが集められたコーナーがあります。日本でも、札幌の「百合が原公園」にヘザー・ガーデンがあるようです。ヨーロッパ原産のエリカは高温多湿の環境が苦手なので、冷涼な夏の札幌ならではの庭といえるでしょう。それにしても、コンプトン・エーカーズほどの広さを持つヘザー・ガーデンは珍しいようです。 一度下った谷を再び登っていくと、男女の銅像が置かれた石敷きのテラスに出ました。銅像は、詩人と百姓を表したものだそうですが、身分違いの恋を想像させるようなシーンなのでしょうか。ロマンチックな雰囲気のガーデン・オーナメントは個人的にあまり好みではないのですが、楚々としたエリカに囲まれた2つの銅像は、なかなか素敵です。 エリカの谷には、アクセントとして、つやつやした明るい黄緑の葉を持つ灌木や、レモン色の花を咲かせるアカシア・プラビッシマ、同じく黄色い花を咲かせるソフォラ・ミクロフィラ‘サン・キング’などの潅木が植わっています。エリカの紫やピンクの花色に、反対色となる黄や黄緑が映えて、互いを引き立て合う関係です。大きな常緑の樹木などもあって、高さにも変化を持たせた植栽となっていました。 静けさただよう日本庭園 周遊ルートを歩いていくと、今度は黄金色の竹がそびえるエリアに出ました。足元に咲くのは白いラッパスイセン。それぞれに馴染みのある植物ですが、この組み合わせはなかなか目にすることがないような。 アジアンな雰囲気になってきたぞ…と思ったら、日本庭園がありました。茅吹き屋根の門から入ります。 ちょうどツツジやシャクナゲが咲き始める頃合いでした。石灯籠もあって、なかなか立派な日本庭園です。英国ではいくつか有名な日本庭園がありますが、この庭がつくられた1920年代には、本格的なものはそう多くありませんでした。シンプソンは、ヨーロッパでも数少ない「本格的な日本庭園」を名乗るために、設計も造園も日本の業者に依頼し、東屋や石塔、石灯篭などは日本から輸入したそうです。 シャクナゲやツバキなどの植栽の間から飛び石のある池が覗く、絵になる景色。奥の滝からは水が流れ込んでいます。日本にいるようなホッとした気分になりますが、かつて日本を訪れたであろうシンプソンも、きっと異世界のようなこの庭を楽しんだのでしょう。 八重桜とモミジの取り合わせ。池には鯉も泳いでいます。近年、盆栽とともに、日本庭園が再び人気となり、英国では1993年に「ジャパン・ガーデン・ソサエティ」が誕生、2011年には慈善団体として登録されています。今後、海外から日本への観光客が増えるにしたがって、日本庭園の海外進出も一層進みそうですね。 コンプトン・エーカーズでは、いわゆるイングリッシュガーデンとは少し異なる雰囲気の、さまざまなスタイルの庭を見ることができました。英国のガーデンカルチャーは本当に奥深いものですね。 併せて読みたい ・ロンドンの公園歩き 春のケンジントン・ガーデンズ編 ・イギリス流の見せ方いろいろ! みんな大好き、チューリップで春を楽しもう ・一年中センスがよい小さな庭をつくろう! 英国で見つけた7つの庭のアイデア
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花の庭巡りならここ! 花と野菜の魅力を満喫できる「花菜ガーデン」
フラワー&アグリカルチャーに親しむスポット 品種改良の歴史を学べるバラ園は必見! 2010年3月にオープンした「花菜ガーデン」。実は正式名称を「神奈川県立花と緑のふれあいセンター」といいますが、一般公募でつけられた愛称のほうが浸透し、親しまれています。花と野菜から取り、神奈川県の「かな」をふり仮名にして「花菜(かな)ガーデン」と名づけられました。 園内は、季節の花木や草花が楽しめる「フラワーゾーン」、田植えや稲刈り、野菜の収穫体験ができる「アグリゾーン」、農業や園芸に関する知識を深める施設「めぐみの研究棟ゾーン」の3つに分かれています。 特に「フラワーゾーン」内のバラ園「薔薇の轍(わだち)」は、バラ専門家の河合伸志さんプロデュースによる、バラの品種改良の歴史が一目で分かる植栽が見どころです。約1,300種が揃うこのバラ園を目当てに訪れる愛好家も多く、春(5月〜6月上旬)と秋(10月〜11月上旬)にはローズフェスティバルが開催され、大賑わい。「バラがとてもきれいで、敷地が広く充実したひとときでした。再度来園したい」という声が多く寄せられています。 「花菜ガーデン」が理想とする園芸家に、カレル・チャペックがいます。エッセイ『園芸家12カ月』は、約90年経った今も世界のガーデナーがバイブルにする書物です。そのライフスタイルに共鳴し、「花菜ガーデン」でもプラスアグリ(農業)をコンセプトに掲げ、今も残る彼の家と庭のイメージを「チャペックの家と庭」として展示。また、体験学習として、田植えや稲刈り、野菜の収穫体験のほか、ハンギングバスケットづくりや苔玉づくりなど、さまざまな体験型プログラムも実施しています。 キッズビレッジ、キッズファームでは、あえて小型化したアーチやトンネルで子ども目線の異空間の入り口を演出するなど、エリアごとに工夫を凝らしたガーデン演出が楽しく、見応えがあります。「子どもも大人も楽しめる施設になっていると思いました」との感想も聞かれ、花と野菜の魅力をいっそう引き出す展示が、「花菜ガーデン」の魅力です。 エリアごとの華やかなガーデンは眼福! 田植えや野菜の収穫など体験型アグリも開催 写真は「球根ミックス花壇」で、チューリップやアネモネ、スイセン、ヒヤシンスなど62品種、約11万球を植栽。華やかな球根植物たちの競演は、見応えがあります。チューリップは3月下旬〜4月中旬が見頃。配色や植栽のデザインは年によって変わるので、毎春の楽しみとしてリピーターが多く訪れます。 また、2019年は11月中旬〜12月上旬にもアイスチューリップの開花が見られる予定。開花調整されたアイスチューリップは開花期間が長いのも魅力です。 写真は三日月山パノラマ大花壇の5月上旬の様子。ポピーやコーンフラワー、カリフォルニアデージーなどを、ワイルドフラワーのようにバランスよくミックスした花畑を作っています。年に2回の植え替えを行っており、2019年8〜10月は5色のニチニチソウで彩られる予定。植栽は毎年変更され、180度パノラマの迫力たっぷりの花壇は、写真映えする人気のスポットです。 写真は「アグリゾーン」にある「触れん土ファーム」での収穫体験の様子です。他に「花菜ガルテン」や「キッズファーム」「温室」でも収穫体験(有料・持ち帰り可)を実施。内容や時間は、農作物の生育具合やコンディションに合わせて、当日の朝、公式ホームページ上で発表されます。当日の入園窓口にて申し込む先着順で、定員になり次第締め切り。食育の場としても楽しめそうですね。 河合伸志さんプロデュースによる バラ園では品種改良の歴史が学べる 「花菜ガーデン」のバラ園「薔薇の轍(わだち)」は、バラの品種改良の歴史に沿って系統・分類ごとに展示している「バラの歴史園」です。大きくは野生種からオールドローズ、そしてモダンローズの順に植栽され、時代の流れとともに次々に華やかな花姿が誕生していった経緯を学ぶことができます。そこで、バラがたどってきた今日までの道のりを、車が通った両輪の跡、轍にたとえて「薔薇の轍」と名づけられました。 写真はオールドローズのコーナー。 リージャンロード・クライマー、ロサ・ダマスケナ・トリギンティペテラ、パークス・イエロー・ティーセンティッド・チャイナなどが見られます。 写真はモダンローズのコーナー。芳醇な香りを放つ‘薫乃’、病害虫に強く修景バラとして活躍する‘ノックアウト’、「世界バラ会連合」にて名花として最初の殿堂入りを果たした‘ピース’などが見られます。 香りのバラのコーナーでは、香りを強く放つ品種群を植栽しています。写真手前のピンクのバラが‘エル’、奥に見えるのが‘香貴’、‘快挙’など。バラは咲きたてほどよく香るので、午前中早めに訪れるのがオススメ。香り比べをして、それぞれのバラの魅力を満喫するのもいいですね。 写真のバラの名前は‘花菜ローズ’。花菜ガーデンのバラ園を設計・監修した河合伸志さんが育種したバラで、オープンの記念に贈られました。ニュアンスのあるアプリコット色と芳しい香りが魅力で、シンボルローズになっています。 2019年春のローズフェスティバルでは、普段は販売していないバラ苗を集めた「ローズマーケット」、詳しい解説を聞きながら巡る「バラ園ガイドツアー」、バラの専門家の解説が聞ける「プロに学ぶ! バラの講演会・ガイドツアー」、藤川志朗さんの「花のイラスト展」などを予定しています。 地元の名産品やオシャレ雑貨が充実のショップ& 旬の食材を使ったメニューに大満足のレストラン 「花菜ガーデン」内のショップ「ディア・チャペック」では、神奈川県の特産品や、バラや花をモチーフにした雑貨などが豊富に揃います。広い店内は通路の幅もたっぷりとってあるので、ゆったりとお買い物を楽しめるのがいいですね。旅の記念やお土産に、ぴったりのアイテムを探してみましょう。 ショップのオススメは、左のローズジュース(250ml)324円、右のローズシロップ(120ml )1,296円。ほかにバスフレグランス(入浴剤・1個)324円、ローズドロップクリーム(美容液・80g)2,760円も人気があります。 園内には、レストラン「キッチンHana」(室内約100席、テラス約80席)があるので、歩き疲れたら立ち寄って休憩を。営業時間は3月1日〜11月4日が10:30〜17:00(L.O.16:30)、11月5日〜2月末日が10:30〜16:00(L.O.15:30)、定休日は「花菜ガーデン」の休園日に準じます。神奈川県の旬の食材を使ったランチメニューやデザートセットなど充実のメニューに、どれにしようか迷ってしまうかも!? レストランのグランドメニューは、神奈川県産の「ヤマユリポーク」を使用したポークグリルスープつき1,400円や、牛肉100%のハンバーグスープつき1,200円など。メニュー内容は季節やイベントによって変わります。キッズプレートやペアランチセットなどもありますよ! デザートはシフォンケーキや自家製タルトが500円、ケーキとフリードリンクのデザートセットが700円です。
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連休の花庭お出かけ情報! 日本全国、花の旅にオススメの観光ガーデン保存版【中国・四国・九州】
行楽シーズンのお出かけにもオススメ!花の旅が楽しめる、全国のガーデン情報 春の訪れが早い、九州や本州南部では、5月初めにバラがピークを迎えるところも多く、暖地のガーデンを訪れると一足早い景色を楽しむことができます。各地の庭園や観光ガーデンも見頃を迎えるこの季節に、日本全国の花の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか? ここでは、当WEBサイト「Garden Story」にてご紹介してきた全国のガーデンを、地域ごとにまとめてご案内します。 北海道・東北・関東版はこちら 中部・近畿版はこちら 【中国地方・鳥取県】屋根つき回廊が斬新!「とっとり花回廊」 「とっとり花回廊」の最大の特徴は、大きな温室のフラワードームを中心に、園内を一周できる屋根付きの展望回廊があること! 園内の各所を結ぶ回廊は、天気の悪い日や暑い日にも歩きやすいのが嬉しいですね。広大な花畑やショウガーデンもあり、心ゆくまで花を楽しむことができます。 ・花の庭巡りならここ! 全エリアを見渡せる屋根つき回廊が斬新!「とっとり花回廊」 【中国地方・岡山県】自然美にため息「深山イギリス庭園」 2000年にオープンしたこの英国式庭園は、イギリスの著名な庭園技師、ピーター・サーマンさんが、「20世紀の伝統的なイギリス庭園」をコンセプトにこの地の気候に合ったガーデンデザインを手がけました。5~6月頃には一番の見頃であるバラが咲く景色が楽しめ、他の季節にも旬の花が引き立つステージが随所に設けられています。 ・花の庭巡りならここ! 自然美にため息がこぼれる「深山イギリス庭園」 【中国地方・広島県】期間限定の花畑「Flower village 花夢の里」 広島県にある「Flower village 花夢の里」は、毎年4月上旬から5月中旬の期間限定でオープンする、美しい花畑が観られる観光スポットです。4万㎡の広大な敷地に、ピンクや白、赤などのカラフルなシバザクラ、美しいブルーのネモフィラ、鮮やかな黄色の菜の花などが一面に咲き、ダイナミックな景観が楽しめます。インスタ映えもばっちりですよ。 ・花の庭巡りならここ! 期間限定の花畑観光スポット「Flower village 花夢の里」 【中国地方・広島県】丘陵を覆う圧倒的な花数「国営備北丘陵公園」 森と湖(国兼池)に囲まれ、緑豊かな自然の中にある「国営備北丘陵公園」は、リフレッシュに訪れるのにうってつけの公園です。花のエリアでは、春は丘陵を覆いつくすように花が咲き、初夏は1万株のアジサイが、夏には5万株のヒマワリが咲く花景色が楽しめます。「ふるさと・遊び」をテーマにしたレクリエーション施設が揃っているのも嬉しいですね。 ・花の庭巡りならここ! 四季を通して花のカーペットで彩られる「国営備北丘陵公園」 【中国地方・山口県】棚田の地形を生かした花スポット「やまぐちフラワーランド」 山口県柳井市は温暖で日照時間が長いため、花の生産が盛んな地域。そんな地域にある「やまぐちフラワーランド」のコンセプトは、「歴史と自然に囲まれた、ちょっとおしゃれな花と緑の庭園」です。棚田の地形を生かした花壇では、季節ごとにさまざまな花が咲き広がり、気持ちのよい景色の中でのんびりとした時を過ごすことができる花のスポットです。 ・花の庭巡りならここ! 花苗生産が盛んな地域ならではの演出「やまぐちフラワーランド」 【四国地方・高知県】日本でモネの庭を体感『北川村「モネの庭」マルモッタン』 画家、クロード・モネが、半生をかけてつくったジヴェルニーの美しい庭は有名ですが、日本にいながらにしてその庭を楽しむことができるのがここ、『北川村「モネの庭」マルモッタン』。「モネの庭」をつくりたいという希望は世界中にありますが、唯一それを許された庭です。色鮮やかで美しい景色の中、まるでモネの絵に入り込んだような気分が味わえますよ。 ・花の庭巡りならここ! 画家・モネが愛した庭を再現『北川村「モネの庭」マルモッタン』 【四国地方・高知県】牧野富太郎コレクションを堪能「高知県立牧野植物園」 日本の植物学者の草分けである、牧野富太郎博士の故郷につくられたこの「高知県立牧野植物園」では、牧野博士と関わりの深い植物や土佐の植物をはじめ、四季折々約3,000種類の植物が見られます。薬用植物や貴重な絶滅危惧種も多数。四季折々の花景色を楽しむだけでなく、植物学を学ぶ人々にとっての聖地でもある植物園です。 ・花の庭巡りならここ! 牧野富太郎コレクションを堪能「高知県立牧野植物園」 【九州地方・福岡県】花いっぱいの総合公園「響灘緑地(グリーンパーク)」 チューリップやバラ、アジサイ、ヒマワリなど、季節ごとにさまざまな花が咲き乱れる「響灘緑地(グリーンパーク)」は、花いっぱいの総合公園。3棟の温室では、熱帯地域に生息する植物はもちろん、その地域の動物や昆虫も展示されているのもユニークです。196ヘクタールの広大な敷地は、いつ訪れても花々で鮮やかに彩られ、市民からも愛される憩いの場となっています。 ・花の庭巡りならここ! 老若男女が集う花いっぱいの総合公園「響灘緑地(グリーンパーク)」 【九州地方・長崎県】アジア最大級のローズガーデン「ハウステンボス」 長崎県のテーマパーク「ハウステンボス」では、ヨーロッパ風の街並みを背景に、アジア最大級のローズガーデンと称されるほど、バラが多数咲き誇る美しい景色が魅力です。園内にはたくさんのガーデンがありますが、中でも水路を中心に、130mに及ぶカスケードガーデンは圧巻。運河から船でバラを眺めたり、ライトアップを楽しんだり、テーマパークならではのバラ景色も素敵です。 ・花の庭巡りならここ! ヨーロッパの街並みがバラで埋め尽くされる長崎「ハウステンボス」 【九州地方・大分県】大自然に囲まれた癒し空間「くじゅう花公園」 目の前にくじゅう連山、遠くに阿蘇五山、祖母・傾山を望む立地にある「くじゅう花公園」。22万㎡の敷地に約500種500万本の植物が育ち、大自然に囲まれた癒しの非日常空間を満喫できます。シバザクラやポピーなどの花々が一面に咲き揃う花畑は圧巻。さまざまな植物を組み合わせた花壇やローズガーデンもあり、園内ではショッピングや食事も楽しめます。 ・花の庭巡りならここ! 高原に広がる圧巻の花畑!「くじゅう花公園」 【九州地方・鹿児島県】南国ならではの植生「フラワーパークかごしま」 花き生産の盛んな鹿児島で、生産者と市民の交流の場としてつくられたのがこの「フラワーパークかごしま」。36.5ヘクタールもある広大な敷地を生かし、たくさんの花が咲き乱れる花畑が人気。暖かな気候の鹿児島らしいトロピカルな花が育つ「ジャングル花の谷」もユニークです。 ・花の庭巡りならここ! 南国ならではの植生が楽しめる「フラワーパークかごしま」 Credit 文/3and gardenガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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東京都

皇室ゆかりのバラ〜皇居東御苑のバラとプリンセスローズ〜
昭和から平成、そして令和へと引き継がれるバラ 「令和」の新しい時代が明けようとしています。"皇室とバラ”といえば、雅子様のお印が「ハマナス」、眞子様のお印が「モッコウバラ」。そして雅子様、眞子様のお持ち物には、この「ハマナス」、「モッコウバラ」が描かれているとのことです。 皇居東御苑の一角にあるバラ園には、この「ハマナス」や「モッコウバラ」をはじめ、全部で15品種のバラが植栽されています。もともとは、昭和天皇に献上され、育てておられたバラが大半で、上皇陛下のお考えから1996年(平成8年)に整備され、吹上御所からこちらに移植されたそうです。 では、植栽されている15のバラをご紹介しましょう。 1.テリハノイバラ(ロサ・ウィクライアーナ) 一季咲きで3~4cmほどの白い花を咲かせ、つる性のほふくする枝に光沢のある照り葉が茂るのが特徴です。20世紀初頭、ヨーロッパやアメリカに渡り、さまざまなランブラー、ハイブリッド・ウィクライアーナの作出に貢献しました。 原生地:日本、中国 2.イザヨイバラ(ロサ・ルクスブルギー) 繰り返し咲く約8cmの花は、花弁が多くとても美しい。満月が少し欠けたような花形から十六夜(いざよい)バラと呼ばれます。江戸時代には、葉の形状から、「サンショウバラ」と呼ばれていました。 原生地:中国の南西部から東南アジア 3.シロバナハマナス(ロサ・ルゴサ・アルバ) ハマナスの白花品種で、花径約8cmの花は繰り返し咲き、秋には大きな実を付けます。 原生地:カムチャッカ半島、千島列島 4.コウシンバラ(ロサ・キネンシス) 四季咲き性が強く、コンパクトな木立ち性の樹形。1309年、藤原氏の氏神である春日神の霊験を描いた絵巻「春日権現験記」(三の丸尚蔵館所蔵)の第5巻第2段に描かれた花が、このバラではないかといわれています。 原生地:中国 5.かのこ 一季咲きで、5枚弁の紅色の花弁は、中心が白く抜け、房咲きになります。 原生地:日本 6.フローレンス・ナイチンゲール フローレンス・ナイチンゲール国際基金発足75周年を記念して作出されたバラ。2009年9月に国際看護師協会から贈られ、このバラ園には、上皇・上皇后両陛下がお手植えされました。 1989年、アメリカで作出されたシュラブローズ。 7.のぞみ ほふく性の株でコンパクト。一重の可憐な薄いピンクの花は一季咲きです。 作出は1968年、小野寺透氏。 8.ハマナス(ロサ・ルゴサ) このバラが日本からヨーロッパへ渡ると、「耐寒性に優れ、返り咲き性があり、大きなローズヒップも楽しめる」ことから、北欧などの寒冷地向きのバラの交配に貢献しました。爽やかなスパイシー香があります。 原生地:日本 9.マイカイ 中国では、「マイカイ」(メイグイ)は、バラの総称に加え、薬や食用に使用される、このバラの個体名も指します。ダマスクにスパイシー香が混ざる心地よい香りの花は、お茶やお菓子に利用されてきました。 原生地:中国 10.サクラバラ(ロサ・ウチヤマナ) 5弁の花弁の先にピンクが乗る優しい雰囲気のバラは、つる性で一季咲き。日本のノイバラ(ロサ・ムルティフローラ)と中国のコウシンバラ(ロサ・キネンシス)の交雑種とみられます。 原生地:日本(九州) 11.サンショウバラ(ロサ・ヒルトューラ) 一季咲きの5弁の大輪。薄いピンクの花の中央にある豪華なシベが美しい。木立ちの大木になり、葉の形状から「山椒薔薇」、富士箱根地区が自生地であることから「箱根薔薇」とも呼ばれています。 原生地:日本 12.ナニワイバラ(ロサ・レヴィガータ) 光沢のあるしっかりとした常緑の葉に、純白の5弁の大輪の花が美しい一季咲きのバラ。樹勢が強く、大きな株に育ちます。1700年頃、日本へ。 原生地:中国 13.ツクシイバラ(ロサ・ムルティフローラ・アデノカエタ) 5弁のハート形の花弁の先に優しいピンクが乗り、房咲きになる姿が愛らしい。一季咲き。 原生地:日本(九州) 14.キモッコウバラ(ロサ・バンクシアエ'ルテア') 八重咲き(プレナ)の黄色(ルテア)のモッコウバラは、常緑のつる性で、温暖な場所で真価を発揮します。東御苑のバラ園では、陽当たりがよく、ベッド仕立てにしてあるため、とても花付きがよく、開花時には大変見事に咲き誇ります。 原生地:中国 15.モッコウバラ(ロサ・バンクシアエ) 白い(アルバ)八重咲きのモッコウバラは、キモッコウバラと同様、ベッド仕立てに。 19世紀初め頃、八重咲きの白いモッコウバラ(ロサ・バンクシアエ・バンクシアエ)は、スコットランドの園芸学者兼植物学者ウィリアム・カーによって、中国からヨーロッパに紹介されました。その際、イギリスのキュー・ガーデン所長、ジョゼフ・バンクスの妻の名を付けて、「レディ・バンクス・ローズ」という名で紹介されました。白の一重と八重、黄色の一重には香りがあることから、「木香薔薇」と呼ばれます(黄色の八重は微香)。 原生地:中国 以上のように、植栽されている品種を紐解けば、東御苑のバラ園には、中国との歴史や友好、記念など、日本の歴史、皇室の歴史、バラの歴史の一端が、凝縮されていることが見えてきます。 皇族の方々のお名前を冠したバラ そして、東御苑バラ園には植栽されてはいませんが、皇族の方々のお名前を冠したバラもご紹介しましょう。 ‘プリンセス・ミチコ’(F) ‘エンプレス・ミチコ’(HT) ‘プリンセス・マサコ’(HT) 雅子様がご成婚前に直々に選ばれたバラ「プリンセス・マサコ」。滋賀のWABARA / Rose Farm KEIJIのバラ育種家、國枝啓司さんが1993年に作出しました(現在は非売品)。 ‘マサコ(エグランタイン)’(S) ‘ハイネス雅(みやび)’(HT) ‘プリンセス・サヤコ’(HT) ‘プリンセス・アイコ’(F) 皇室と縁のあるバラ農家、長野県富士見町にある「アサオカローズ」さんでは、美智子様のお誕生日には、1980年から毎年、‘プリンセス・ミチコ’の花束を献上し、2013年からは、‘プリンセス・ミチコ’に3種のバラをブレンドしたローズウォーターを献上されています。 また、寛仁親王妃信子殿下は、公益財団法人日本ばら会の名誉総裁で、淡いローズピンクが美しい‘プリンセス・ノブコ’(HT/2001年 スコットランド アンG.クッカー作出)と名のついたバラもあります。 年号が変わるこの節目の年に、皇室にゆかりのあるバラに再注目してみました。これから全国でバラが咲き誇る季節。ぜひ、お近くのバラ園などでも、皇室にゆかりのあるバラの美しい咲き姿を愛でてはいかがでしょうか?
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連休の花庭お出かけ情報! 日本全国、花の旅にオススメの観光ガーデン保存版【中部・近畿】
行楽シーズンのお出かけにもオススメ! 花の旅が楽しめる、全国のガーデン情報 例年春から初夏にかけては、関東以西の平地では、バラや宿根草などさまざまな植物が咲き始め、ガーデンが最もにぎやかになる季節です。各地の庭園や観光ガーデンも見頃を迎えるこの季節に、日本全国の花の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか? ここでは、当WEBサイト「Garden Story」にてご紹介してきた全国のガーデンを、地域ごとにまとめてご案内します。 北海道・東北・関東版はこちら 中国・四国・九州版はこちら 【中部地方・山梨県】バラが爛漫と咲き乱れる「河口湖オルゴールの森美術館」 中世ヨーロッパの王侯貴族が愛したオルゴールの世界を楽しんでもらおうとオープンした「河口湖オルゴールの森美術館」では、中世をイメージさせるクラシックで優雅なローズガーデンが楽しめます。手入れの行き届いたガーデンには、希少な原種バラやオールドローズも。もちろん、オルゴールやオートマタ(自動人形)も魅力的なので、ぜひじっくり見学したいものですね。 ・花の庭巡りならここ! バラが爛漫と咲き乱れる「河口湖オルゴールの森美術館」 【中部地方・長野県】体と心を休める避暑地の庭園「軽井沢レイクガーデン」 避暑地として知られる軽井沢。そこに、敷地面積1万坪、イングリッシュローズとフレンチローズを中心に約400種のバラと、約300種のさまざまな宿根草が四季折々に美しい景色をつくる「軽井沢レイクガーデン」があります。山々や湖を背景に息づくロマンチックなガーデンは、霧が発生することも多く、さらに幻想的な雰囲気を写真に収めることもできます。 ・体と心を休める避暑地の庭園 長野「軽井沢レイクガーデン」 【中部地方・長野県】本格的なイングリッシュガーデン「白馬コルチナ・イングリッシュガーデン」 「ホテルグリーンプラザ白馬」の前に、2013年にオープンした「白馬コルチナ・イングリッシュガーデン」。ガーデナーのマーク・チャップマンさんによってデザインされた、約900種1万8,000株の植物が育つ本格的なイングリッシュガーデンです。起伏のある土地に広がる、白馬の気候を生かした、さまざまな表情の気持ちのよいガーデンを堪能できますよ。 ・花の庭巡り 長野「白馬コルチナ・イングリッシュガーデン」 ・花好きさんの旅案内 【国内】長野・白馬のオススメガーデン3選 【中部地方・新潟県】ロザリアンの聖地「国営越後丘陵公園 香りのばら園」 「国営越後丘陵公園 香りのばら園」はその名の通り、香りをテーマにした植栽が特徴です。主に7つの種類に分けられるバラの香りを、それぞれに当てはまる品種ごとに区分して植栽し、実際に香り比べを楽しめるように。バラだけでなく、宿根草と組み合わせたナチュラルガーデンでは、美しい景色から、コーディネートのヒントも得られそうです。 ・花の庭巡りならここ! ロザリアンの聖地「国営越後丘陵公園 香りのばら園」 ・カメラマンが訪ねた感動の花の庭。新潟県「国営越後丘陵公園 香りのばら園」 【中部地方・新潟県】シャクナゲ&アザレアが一堂に咲く「新潟県立植物園」 初夏に見頃を迎えるシャクナゲと、アザレアの品種コレクション数日本一を誇る「新潟県立植物園」。この2種はもちろん、国内最大級のドーム型の観賞温室や、サクラやボタンの屋外庭園など、エリアによってテーマをもたせた植栽などが充実しており、四季を通して多様な花を楽しむことができる総合植物園です。多彩なイベントも開催されています。 ・花の庭巡りならここ! シャクナゲ&アザレアは日本一のコレクション「新潟県立植物園」 【中部地方・新潟県】麗しき英国式庭園「みつけイングリッシュガーデン」 「みつけイングリッシュガーデン」の大きな特色は、メンテナンスが市民ボランティアによって行われていること。ここで見られるのは、イギリス式の植栽はもちろん、ガゼボやアーチ、ベンチなどのガーデン資材まですべて英国製にこだわった、本格的なイングリッシュガーデン。「ボーダーガーデン」や「バラロード」などのエリアはどこも洗練された美しさです。 ・花の庭巡りならここ! 麗しき英国式庭園「みつけイングリッシュガーデン」 【中部地方・富山県】珍しい植物コレクションが見どころ「富山県中央植物園」 「富山県中央植物園」は、研究植物園として植物の収集・展示を行うとともに、それを市民の憩いの場としても提供している花のスポット。そのため、アカデミックな展示や珍しい植物のコレクションが多く、5棟の温冷室を備えるなど自生地の環境を再現したナチュラルな展示が魅力です。 ・花の庭巡りならここ! 大人の社会科見学スポット「富山県中央植物園」 【中部地方・富山県】五感で楽しめる癒しの庭「氷見あいやまガーデン」 「氷見あいやまガーデン」は、元の里山の地形を生かした高低差のあるガーデンが特徴。園内には「ローズガーデン」「フォーマルガーデン」「円形花壇」などがあり、バラエティー豊かな花景色を楽しめます。春はカラフルなチューリップ、初夏にはロマンチックなバラが見ごろを迎え、夏から秋はヘメロカリスやユリ、シュウメイギクなど季節の花へと咲き継ぎます。 ・花の庭巡りならここ! 五感で楽しめる癒しの庭「氷見あいやまガーデン」 【中部地方・静岡県】世界バラ会議で受賞歴のある「アカオハーブ&ローズガーデン」 「第17回世界バラ会議“優秀庭園賞”」を、日本の民間企業として初めて受賞した「アカオハーブ&ローズガーデン」。12のテーマで構成されたガーデンは、約600種4,000株のバラと、球根植物やハーブ、宿根草など幅広い植物がつくる見応えのある景色が魅力です。カフェやショップもあり、バラを中心とする草花に包まれる癒しのひと時を過ごせます。 ・花の庭巡りならここ! 世界バラ会議で受賞歴のある熱海「アカオハーブ&ローズガーデン」 【中部地方・静岡県】異国情緒溢れる景色が魅力「河津バガテル公園」 「河津バガテル公園」は、フランスのパリ市にある「パリ・バガテル公園」の姉妹園で、フランススタイルの庭園を再現した異国情緒溢れる景色が魅力の美しいバラ園です。園内では、トピアリーやスタンダード仕立て、長大なパーゴラなど、バラのさまざまな姿を楽しめます。調香体験などのイベントやカフェ、ショッピングも充実していて、リピーターも多く訪れます。 ・花の庭巡りならここ! 18世紀のフランス庭園を再現「河津バガテル公園」 【中部地方・静岡県】美術館と庭園が融合「クレマチスの丘」 「クレマチスの丘」は、庭園、美術館、文学館、地場の食材を使ったレストラン、自然公園などで構成された文化香るスポット。クレマチスを主役にしたガーデンでは、約250品種2,000株のクレマチスが咲き誇り、バラと競演する季節はとても華やか。常設展示されているジュリアーノ・ヴァンジの彫刻作品も注目です。 ・花の庭巡りならここ! 美術館と庭園が融合した文化香る「クレマチスの丘」 【中部地方・静岡県】色彩美を表現する印象派庭園「浜名湖ガーデンパーク」 浜名湖の景観を生かした公園「浜名湖ガーデンパーク」の一番の見せ場は、印象派の画家、モネが愛したジベルニーの自邸の庭を模してつくられたガーデンを再整備した「印象派庭園 花美の庭」。「光」をテーマにした表情豊かな植栽が見どころです。園内にはこの他にも花壇や美しい庭園があり、毎年多くの人が訪れる人気のフラワースポットになっています。 ・花の庭巡りならここ! 色彩美を表現する印象派庭園を一度は見ておきたい「浜名湖ガーデンパーク」 【中部地方・静岡県】四季折々に植物が彩る「はままつフラワーパーク」 30万㎡の敷地に広がる「はままつフラワーパーク」は、浜名湖畔の自然の地形を生かした公園です。チューリップやハナショウブ、初夏に見頃を迎える藤棚など、季節を通じて多様な花が咲き継ぐ園内では、ウェルカムガーデンや日本庭園、温室など、さまざまなエリアがあり、花々にあふれる景色を楽しめるとあって、リピーターも多いガーデンです。 ・花の庭巡りならここ! 四季を通して多様な植物で彩られる「はままつフラワーパーク」 【中部地方・愛知県】22の自然風庭園「名古屋港ワイルドフラワーガーデン“ブルーボネット”」 名古屋港の海と高木に囲まれた園内では、都会の喧騒を忘れる癒やし空間の中、自然風庭園をコンセプトに、趣向を凝らした22のガーデンを楽しめます。規則性をなくして花々が植わるガーデンは、自然のままに草花が咲き乱れているような優しい印象。年間を通していろいろなイベントも開催されています。 ・花の庭巡りならここ! 22のガーデンスタイルが楽しめる「名古屋港ワイルドフラワーガーデン“ブルーボネット”」 【中部地方・愛知県】花々に彩られたテーマパーク「ラグーナテンボス ラグナシア フラワーラグーンエリア」 多彩なアトラクションやショッピング、レストラン、温泉、プールなどが集まる複合型リゾート施設「ラグーナテンボス」。そこにオープンした「ラグナシア フラワーラグーンエリア」では、花と水とアートが融合したエンターテインメントガーデンをコンセプトに、テーマパークならではの構成を持った花々の競演が楽しめます。 ・花の庭巡りならここ! 花々に彩られたテーマパーク「ラグーナテンボス ラグナシア フラワーラグーンエリア」 【中部地方・岐阜県】日本一大きな公園「『国営木曽三川公園』内『木曽三川公園センター』」 「国営木曽三川公園」は、愛知県、岐阜県、三重県の3県にわたって広がる、日本一大きな公園。園内には13の公園があり、その中の一つ「木曽三川公園センター」は、四季を通してさまざまな花が咲き継いでいく、花の絶えない公園です。中央には高さ65mの展望タワーもあり、水郷の景観を一望のもとに見渡すことができますよ。 ・花の庭巡りならここ! 3県にわたって敷地が広がる日本一大きな公園「国営木曽三川公園」内「木曽三川公園センター」 【中部地方・岐阜県】世界でも最大級のバラ園「ぎふワールド・ローズガーデン(旧 花フェスタ記念公園)」 「ぎふワールド・ローズガーデン(旧 花フェスタ記念公園)」は、県営の都市公園で、バラの産地であることから、特にバラに特化した植栽が特徴。なんと原種からオールドローズ、最新品種まで、約7,000品種3万株ものバラが植栽された、世界でも最大級のバラ園なのです。テーマごとに多くのエリアに分けられた園内は広大で見どころも多く、一日存分にバラの世界に浸ることができます。 ・花の庭巡りならここ! 世界最大級のローズガーデンを堪能「ぎふワールド・ローズガーデン(旧 花フェスタ記念公園)」 【中部地方・岐阜県】花畑もレジャーも満喫「ひるがの高原 牧歌の里」 「ひるがの高原 牧歌の里」は、標高約1,000mの高原に広がる花畑。季節に合わせて植え替えを行う花壇では、チューリップやラベンダー、アルストロメリアなど一年を通して配色が異なる色鮮やかな花の景色が楽しめます。動物と触れ合える牧場や、クラフト体験も充実。一日たっぷり遊べるので、レジャーにオススメです。 ・花の庭巡りならここ! 広大な花畑を楽しめるレジャースポット「ひるがの高原 牧歌の里」 【近畿地方・三重県】日本最大級の花のスポット「花と緑と食のテーマパーク なばなの里」 「花と緑と食のテーマパーク なばなの里」は、リゾートホテルなどを持つ「ナガシマリゾート」が運営する観光ガーデンで、年中花景色が楽しめ、豊かな香りのバラや、アジサイ、ハナショウブなどの季節の花や、温室の球根ベゴニアが見られます。地ビール園をはじめとする8つのレストランや売店、国内最大級の温室、温泉施設など、じっくり遊べる施設も充実。 ・花の庭巡りならここ! 四季を通して楽しめる観光ガーデン「花と緑と食のテーマパーク なばなの里」 【近畿地方・三重県】地域住民の誇り、英国式庭園「松阪農業公園ベルファーム」 松阪の豊かな自然環境や地域農業を生かした、総敷地面積23万㎡の広大な敷地の「松阪農業公園ベルファーム」は、園内に本格的なイングリッシュガーデンを持っています。ガーデンの設計は日本に英国式庭園の魅力を広めたケイ山田さんで、9つのエリアに分かれたガーデンでは、土地の気候風土に合ったスタイルのイングリッシュガーデンを楽しむことができます。 ・花の庭巡りならここ! 地域住民の誇り、英国式庭園「松阪農業公園ベルファーム」 【近畿地方・三重県】爽やかな高原に花畑が広がる「メナード青山リゾート ハーブガーデン」 標高600mの高原にある「メナード青山リゾート ハーブガーデン」は、化粧品メーカー「メナード」直営のリゾート施設内の、敷地約8万㎡を持つ広大なハーブガーデンです。「美と健康」をテーマに、暮らしを豊かにするハーブや色鮮やかな花畑などにエリア分けされ、努めて有機栽培で育照られています。摘み取り体験やオリジナルブランドのショッピングなど、ハーブガーデンならではの楽しみも味わえますよ! ・花の庭巡りならここ! 花のカーペットが壮大に広がる「メナード青山リゾート ハーブガーデン」 【近畿地方・滋賀県】新エリアも話題「English Garden ローザンベリー多和田」 2011年にオープンした「English Garden ローザンベリー多和田」は、自然の景色に溶け込むナチュラルガーデン。四季を通じて楽しめますが、5月上旬~6月にかけては、フジやバラ、クレマチスが咲き誇り、一際豪華な景色が楽しめます。寄せ植えのワークショップや、レストラン、ショッピングも充実。手ぶらで楽しめるバーベキュー会場も備えています。2019年には「ひつじのショーン」のリアルワールドが楽しめるエリアもオープンし、目が離せないガーデンです。 ・花の庭巡りならここ! 自然の恵みを五感で楽しめる、充実の観光ガーデン「English Garden ローザンベリー多和田」 【近畿地方・滋賀県】西洋式回遊庭園「びわ湖大津館 イングリッシュガーデン」 昭和初期の近代名建築「旧びわ湖ホテル本館」をリニューアルした「びわ湖大津館 イングリッシュガーデン」には、「ランドスケープガーデン」や「グラベルガーデン」などのエリアがあり、琵琶湖を背景に美しい庭景色が楽しめます。約300種3,000株のバラで彩られるバラのエリアも人気。琵琶湖を望むレストランで食事を楽しむのも素敵です。 ・花の庭巡りならここ! 近代名建築を華やかに盛り上げる西洋式回遊庭園「びわ湖大津館 イングリッシュガーデン」 【近畿地方・京都府】古都にフランスの風を感じる「ガーデンミュージアム比叡」 京都と姉妹都市にあたるフランスをコンセプトに、新たな観光スポットとして2001年に誕生した「ガーデンミュージアム比叡」。フランス印象派画家の描いた絵画をモチーフにしたガーデンデザインが特色で、6つの個性豊かなガーデンを楽しむことができます。園内に飾られたモネやルノワールなどの印象派の陶板画もお見逃しなく。 ・花の庭巡りならここ! 古都にフランスの風を感じるスポット「ガーデンミュージアム比叡」 【近畿地方・大阪府】世界最大級のERコレクション「デビッド・オースチン イングリッシュローズガーデン」 大阪・泉南市にあるこのローズガーデンでは、デビッド・オースチン・ロージズ社が作出したイングリッシュローズの、世界最大級のコレクションが楽しめます。美しい花姿と豊かな香り、そして四季咲き性がイングリッシュローズの魅力。その特性を最大限に生かしたガーデン構成は、ため息が出る美しさ。バラ苗やガーデニング用品も充実しています。 ・花の庭巡りならここ! 大阪「デビッド・オースチン イングリッシュローズガーデン」 ・優美で香り高いバラ「イングリッシュローズ」を生んだデビッド・オースチン・ロージズ社の歴史 【近畿地方・大阪府】バラ園の先駆け的ガーデン「ひらかたパーク」 大阪府民に愛される遊園地「ひらかたパーク」内にあるローズガーデンは、1955年に開設し、「東洋一の大バラ園」とうたわれて国内のバラ園の先駆けとなったローズガーデンをリニューアルしたもの。園内は4つのエリアに分かれ、観覧車やジェットコースター、メリーゴーランドなどを背景に咲くバラは、ここでしか見られないフォトジェニックな景色です。 ・花の庭巡り、大阪「ひらかたパーク」 【近畿地方・兵庫県】インスタ映えする景色の宝庫「淡路島国営明石海峡公園」 「淡路島国営明石海峡公園」は、広大な敷地を生かして、カラフルなリビングストン・デージーやチューリップなど、旬の花を群植させるダイナミックな演出が持ち味。一年を通して見ごたえのある景色が広がり、インスタ映えもばっちりです。季節によってさまざまな花が咲くので、何度も訪れても新鮮な景色が楽しめます。 ・花の庭巡りならここ! インスタ映えする景色の宝庫「淡路島国営明石海峡公園」 【近畿地方・兵庫県】都会のオアシスで癒しのひとときを「神戸布引ハーブ園」 「環境」「人と自然の共生」をキーワードに、1991年に開園した「神戸布引ハーブ園」。ヨーロッパの田舎風の景色が楽しめる「フレグラントガーデン」や、約100種1,700株のハーブが植栽された「ハーブミュージアム」など、ハーブの魅力が存分に味わえるガーデンです。無料のガイドツアーや、ハーブを使った商品が揃うショッピングも魅力です。 ・花の庭巡りならここ! 都会のオアシスで癒しのひとときを「神戸布引ハーブ園」 【近畿地方・兵庫県】日本最大級の温室は花盛り「兵庫県立淡路夢舞台温室 奇跡の星の植物館」※リニューアル閉館中 ※現在この施設はリニューアル工事中につき閉館中です。リニューアルオープン(9/18予定)後の施設つきましては、改めてご紹介いたします。 6,700㎡という、日本最大級の温室である「兵庫県立淡路夢舞台温室 奇跡の星の植物館」。館内には8つの展示室があり、年間に7回も植物の入れ替えが行われるので、何度来ても新たな視点で楽しむことができる植物のスポットです。身近にない珍しい植物に触れられる温室のほか、屋外ガーデンも充実。コンサートや講習会などのイベントも開催されています。 ・花の庭巡りならここ! 何度でもリピートしたい植物天国「兵庫県立淡路夢舞台温室 奇跡の星の植物館」 【近畿地方・兵庫県】ピクニック気分で花を愛でよう「兵庫県立フラワーセンター」 「兵庫県立フラワーセンター」は、1976年オープンの歴史ある公園。園内は、水をたたえた池や大小さまざまな花壇、樹木園、温室、展望台などで構成されています。花壇では四季を通じてさまざまな花が咲き継ぎ、ピクニック気分で出かけるのにぴったり。イベントやワークショップの開催も多く、園芸相談も常時受け付けてくれますよ。 ・花の庭巡りならここ! 大人の遠足にうってつけのスポット「兵庫県立フラワーセンター」 【近畿地方・和歌山県】貴重な絶滅危惧種も見られる「和歌山県植物公園 緑花センター」 1979年にオープンした「和歌山県植物公園 緑花センター」は、和歌山県民の憩いの場として愛されている、自然の地形や木々を生かした公園です。園内には、四季折々の草花が咲く「パノラマ花壇」や香りのよい植物を集めた「香りの森」のほか、梅園、バラ園、アジサイ園、ハス池、温室、芝生広場などのゾーンがあり、いつ訪れても花咲く景色を楽しむことができますよ。 ・花の庭巡りならここ! 貴重な絶滅危惧種も見られる「和歌山県植物公園 緑花センター」 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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三重県

花の庭巡りならここ! 花のカーペットが壮大に広がる「メナード青山リゾート ハーブガーデン」
「美と健康」がテーマのリゾート地 そよ風が薫るハーブガーデン 1977年にオープンした「メナード青山リゾート」。リゾートホテルやゴルフコース、テニスコート、陶芸館や木工館、各種レストランなどを含む総合リゾート施設です。ここでご紹介したいのは、2007年にオープンした敷地面積8万㎡を誇るハーブガーデン。大人の足で一通り見て回るのに約90分、ゆったりと癒しのひとときを過ごせます。 「メナード青山リゾート」は、化粧品メーカー「メナード」直営のリゾート施設で、「美的生活提案」がコンセプト。「美と健康」をテーマに、健康によいとされるハーブガーデンを運営しています。スタッフがリサイクルによって堆肥をつくるなど、できる限り化成肥料や農薬を控えた有機栽培に努めているのもこだわりです。 園内は、花々が虹を描くように色彩豊かに彩る「レインボー畑」、暮らしを豊かにするハーブを集めた「ライフガーデン」や「リビングガーデン」、ウエディングも行える「ローズガーデン」など、テーマごとにエリア分けされています。年に約3回の大規模な植え替えを行い、一年を通して約300種の植物を植栽。標高約600mの高原では、乾燥した涼やかな風が心地よく、昼夜の温度差によって花色がより冴えた発色を見せるのも見どころです。 広大な敷地を生かした、一面を花で埋め尽くす演出は迫力満点で、山々を望む借景の美しさも相まって、ビジュアルの美しい写真を撮影できます。四季折々に生花を摘んだブーケづくりや寄せ植え教室などのイベントも行っており、体験メニューも充実。年に約2万5,000人が訪れ、リピーターも多いのが特徴です。 春から秋まで旬のハーブの香りを楽しめる 一番人気は、一面が紫に染まるラベンダーの季節 「メナード青山リゾート ハーブガーデン」のエントランス。ここで入場料を支払って、入園チケットを購入します。その日一日に限り、チケットの半券を見せれば出入りフリーです。園内へのお弁当などの持ち込みや、ペット同伴はNG(但し盲導犬は可)。ブランチカフェがあるので、休憩はどうぞそちらへ。 写真はカモミール畑で、見頃は5月下旬〜6月上旬。約2,000㎡に、およそ2,000株が植栽されています。満開の時期には白い絨毯となって一面を覆い尽くし、甘い香りに包まれて幸せな気分に。2019年は6月15・16日に収穫祭を行い、摘み取り体験(540円)を実施。なんと抱きかかえられないくらい収穫してOKな、太っ腹企画なんです! 「ドライにすればハーブティー1年分は困らない!」と、毎年楽しみにしているリピーターの姿も見られます。 写真はラベンダー畑。園内にはいくつかのラベンダーエリアがあり、敷地内に計1万㎡、約1万株を植栽。見頃は6月中旬〜7月中旬です。まず‘濃紫’が6月中旬〜7月中旬に開花、次に‘オカムラサキ’が6月下旬〜7月中旬、最後にラバンジン系のイングリッシュラベンダーが7月上旬〜中旬と、見頃が大きく3つに分かれ、長く楽しめます。 2019年のラベンダーフェスタ期間は6月15日〜7月15日で、毎日摘み取り体験(510円)を開催。こちらは開花中なので、束にして人差し指と親指で作る輪に入る程度までという制限があります。7月6・7日には‘オカムラサキ’の収穫祭、7月13〜15日にはラバンジン系の収穫祭を開催。同時に、エッセンシャルオイルの抽出実演も披露されます。 10月中旬〜11月下旬には、セージが見頃になります。約1万㎡に約4万株を植栽。メキシカンセージ、ラベンダーセージ、ボックセージ、サルビア類など、約10〜15種類が色とりどりに花を咲かせます。開けた青空の下、花のカーペットを前にインスタ映えする写真が撮れそうです。2019年は9月28日〜11月24日の期間にミニ花束づくりの教室を、11月22〜24日は収穫祭を開催します。 ハーブ苗やオリジナルブランド「あおやま」など 充実の品揃えが嬉しいショップも併設 「メナード青山リゾート」では、苗の販売も行っています。ハーブを中心に年間100種以上を揃え、季節の旬の苗が豊富に並ぶので、ぜひパトロールを。園内で一目惚れした植物を購入できるかもしれませんよ! 特に人気が高いのは、ラバンデュラ(イングリッシュラベンダー系)や、早咲き品種の‘オカムラサキ’などです。 「メナード青山リゾート」のオリジナルブランド「あおやま」が揃うショップ。ラベンダー、カモミール、月下美人、ローズ、カサブランカなど癒し効果のある香りを配合したコスメアイテムがずらり。ボディエマルジョン、ハンドモイストスムーザー、バスシャワージェル、オーデトワレなど充実のラインナップです。ここでしか手に入らないアイテムですが、気に入った方に向けて通信販売にも対応しています。 園内のブランチカフェ「ルッコラ」で 自家製ハーブのランチやドリンクを堪能 園内のブランチカフェ「ルッコラ」の内装は、丸太の椅子が愛らしいナチュラルスタイル。営業時間は10〜16時、定休日なし、60席あります。主な価格帯は、フードが1,200円前後、ドリンクが500円前後。自家製ハーブを使ったハーブランチやパスタ、カレーのほか、オリジナルブレンドのハーブティーがオススメです。 写真は、一番人気のラベンダーソフトクリーム(410円)。ここでしか味わえない、オリジナルのフレーバーです。バニラクリームにほんのりとラベンダーの香りが混じる、意外にさっぱりとした風味。リンゴのような甘い香りを楽しめる、カモミールソフトクリーム(410円)もあります。 Information メナード青山リゾート ハーブガーデン 所在地:三重県伊賀市霧生2356 TEL:059-269-3181(予約センター 059-54-1236) https://www.menard.co.jp/resort/ アクセス: 公共交通機関/近鉄大阪線伊賀神戸駅から予約制無料送迎バスで約30分 近鉄大阪線榊原温泉口駅から予約制無料送迎バスで約30分 車/名阪国道上野東ICから約40分 伊勢自動車道道久居ICから約50分 オープン期間:4月26日~11月24日(2019年) 休園日:なし 営業時間:9:00~17:00(最終入園16:00) 料金:大人540円、小学生270円(4月26日〜5月24日、8月1日〜9月27日) 大人1,080円、小学生540円(上記以外) ※いずれも2019年・税込料金 駐車場:100台(無料) 併せて読みたい ・連休の花庭お出かけ情報! 日本全国、花の旅にオススメの観光ガーデン保存版【北海道・東北・関東】 ・宿根草ショップの店長が提案! 実用的でお得な宿根ハーブ5選 ・バラを育てたい! 初心者さん必見 野生種、オールドローズとモダンローズなどバラの種類を分かりやすく解説 Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。 https://twitter.com/passion_oranges/
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連休の花庭お出かけ情報! 日本全国、花の旅にオススメの観光ガーデン保存版【北海道・東北・関東】
行楽シーズンのお出かけにもオススメ! 花の旅が楽しめる、全国のガーデン情報 例年春から初夏にかけては、バラや宿根草などさまざまな植物が一斉に花開き、ガーデンが最もにぎやかになる季節です。北海道や東北、高地など冷涼な気候の地域では、春の訪れが遅い分、早春から晩春の花までが一気に開花して咲き競い、華やかなガーデン風景が楽しめます。各地の庭園や観光ガーデンも見頃を迎えるこの季節に、日本全国の花の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか? ここでは、当WEBサイト「Garden Story」にてご紹介してきた全国のガーデンを、地域ごとにまとめてご案内します。 中部・近畿版はこちら 中国・四国・九州版はこちら 【北海道】 8つの庭を巡る「北海道ガーデン街道」 広大な大地を持ち、冷涼な気候の北海道のガーデンには、本州とはまた違う魅力がたくさんあります。中でも、北海道を代表する8つの個性豊かなガーデン「大雪 森のガーデン」「上野ファーム」「風のガーデン」「十勝千年の森」「真鍋庭園」「十勝ヒルズ」「紫竹ガーデン」「六花の森」を巡る、大雪から富良野、十勝を結ぶ全長250kmのルートは、「北海道ガーデン街道」として国内外から高い人気を集めています。 ・庭巡りならここへ! 北海道「ガーデン街道」の名園紹介 前編 ・庭巡りならここへ! 北海道「ガーデン街道」の名園紹介 後編 北海道「ガーデン街道」の各園の紹介はこちらからどうぞ 「紫竹ガーデン」 ・野の花のようにのびやかに育つ花々と色彩の庭「紫竹ガーデン」 「真鍋庭園」 ・庭巡りにオススメ!珍しい植物に出合える北海道「真鍋庭園」 「十勝ヒルズ」 ・花の庭巡りならここ!花と色と農のテーマパーク北海道「十勝ヒルズ」 「大雪 森のガーデン」 ・北部にしかない珍しい植物に会える 北海道「大雪 森のガーデン」 「上野ファーム」 ・編集部厳選・国内名ガーデン案内「北海道・上野ファーム」の四季 ・カメラマンが訪ねた感動の花の庭。北海道 上野ファーム 【北海道】 北国に咲くバラも見どころ「イコロの森」 「イコロ」とは、アイヌ語で「宝物」を意味する言葉。深い森の奥に、「ローズガーデン」や「ナチュラルガーデン」、「ロックガーデン」など多彩なガーデンが広がり、宿根草や花木が伸びやかに育つ、北国らしい庭が楽しめます。 ・カメラマンが訪ねた感動の花の庭。北海道 イコロの森 【北海道】 ダイナミックなパノラマ風景「展望花畑 四季彩の丘」 14万㎡にも及ぶ広大な敷地を持つ観光ガーデン「展望花畑 四季彩の丘」。美瑛地方特有の丘陵と大雪山連峰を背景にして花畑が一面に広がる、北海道らしいダイナミックな花景色を見ることができます。 ・花の庭巡りならここ! 北海道スケールの花畑を愛でよう「展望花畑 四季彩の丘」 【北海道】 ナチュラルな草花に癒される「ゆにガーデン」 北海道・由仁町にある「ゆにガーデン」は、英国風庭園をコンセプトにデザインされた観光ガーデン。「スペシャルガーデン」「ノットガーデン」「ホワイトガーデン」など、15のエリアで構成された、ロマンチックなガーデンが見どころです。 ・花の庭巡りならここ! リナリアの群植は一見の価値あり!「ゆにガーデン」 【東北地方・秋田県】 ハーブ香る「田沢湖ハーブガーデン『ハートハーブ』」 県立自然公園の中にある「田沢湖ハーブガーデン『ハートハーブ』」は、ハーブに特化した観光ガーデンで、約100種の植物がナチュラルな植栽で植えられています。ハーブやアロマを使った体験教室が充実しているので、訪れる際にはぜひチェックを。ゴールデンウィークの頃にはハーブと草花、花木が織りなす北国ならではの花景色が楽しめます。 ・花の庭巡りならここ! 体験教室のプラン充実の観光ガーデン「田沢湖ハーブガーデン『ハートハーブ』」 【東北地方・岩手県】 美しいランドスケープ「フラワー&ガーデン森の風」 メインガーデン「森の渓谷」とコミュニティーガーデン「森の丘」の2つのエリアに、それぞれテーマを持たせたランドスケープガーデンが広がる「フラワー&ガーデン森の風」。季節の一年草・宿根草や、ツツジ、アジサイなどが咲き継ぎ、四季を通して彩り豊かな景色が楽しめます。土産物店が充実しているのも嬉しいですね。 ・花の庭巡りならここ! 美しいランドスケープデザイン「フラワー&ガーデン森の風」 【東北地方・山形県】 かおり風景100選に認定されている「東沢バラ公園」 「東沢バラ公園」は、日本のバラ界の父とも呼ばれる、故・鈴木省三さんにより設計された歴史ある公園。約750品種2万株のバラが植栽され、開花期の美観はもちろん、「かおり風景100選」にも選ばれたほどの豊かな香りが楽しめます。バラが最盛期を迎える6月上旬〜7月上旬、9月中旬〜下旬にかけて行われるバラ祭りには多くの人が訪れます。 ・花の庭巡りならここ!「かおり風景100選」に認定された「山形県村山市 東沢バラ公園」 【東北地方・宮城県】 自然豊かな里山を花が彩る「泉ボタニカルガーデン」 七北田ダムに隣接する自然豊かな里山の景観を生かした「泉ボタニカルガーデン」は、エリアごとに異なる雰囲気のガーデンがあり、山歩きを楽しむような気持ちでナチュラルに植栽された花々を観賞できます。5月上旬に見頃を迎えるチューリップや、遅れて開花するシャクナゲやバラなど、季節ごとに主役の花も移ろい、写真に収めても美しいシーンの連続です。 ・花の庭巡りならここ! ペット同伴OKなのが嬉しい「泉ボタニカルガーデン」 【東北地方・宮城県】 迫力の花畑が広がる「やくらいガーデン」 「やくらいガーデン」は、薬莱山(やくらいさん)を背景に、15万㎡という広大な敷地を生かした、面で魅せる迫力ある花畑が特徴の観光ガーデン。4月下旬〜5月中旬は、黄色い絨毯が敷かれたように菜の花畑が広がり、秋はサルビア、ケイトウなどへとバトンタッチ。初夏にはバラやハーブのコーナーも見頃を迎えます。 ・花の庭巡りならここ! 澄んだ青空に広い花畑が映える、宮城「やくらいガーデン」 【関東地方・栃木県】 海外からも注目の観光地「あしかがフラワーパーク」 あしかがフラワーパークの魅力は、なんといっても初夏に見頃を迎えるフジ。1,000㎡に及ぶ藤棚から豪華に花房が咲き枝垂れる姿は圧倒されるほどで、世界でも注目を集め、海外からの観光客も多く訪れます。紫のフジだけでなく、キバナフジや白フジも見ることができます。ほかにバラやシャクナゲ、クレマチスなどが咲く四季の景色も一見の価値ありですよ。 ・花の庭巡りならここ! 世界一の藤棚が見られると海外からの呼び声が高い「あしかがフラワーパーク」 【関東地方・栃木県】 バラのロマンチックな景色にうっとり「コピスガーデン」 那須ICから車で約8分、雑木林の緑に囲まれたナーセリー&ガーデン「コピスガーデン」。バラや宿根草が美しく植栽された庭では、トレンド品種や、時には発売前の品種も見られるので、花好きの人は要チェックです。ガーデンで育つ姿や仕立て方は、ガーデニングのヒントにもなりそう。カフェや雑貨店、苗売り場も併設され、ガーデナーに大人気のスポットです。 ・花の庭巡り、栃木「コピスガーデン」 ・カメラマンが訪ねた感動の花の庭。栃木県那須町「コピスガーデン」 【関東地方・茨城県】 一生に一度は訪れたいと話題の「国営ひたち海浜公園」 特に春のネモフィラと夏〜秋のコキアの花畑で有名な「国営ひたち海浜公園」は、季節によってさまざまな花が咲く広大な都市公園。一日では回り切れないほどの敷地の広さを生かし、面で見せる植栽が特色で、毎年多くの観光客が訪れます。林間アスレチック広場やバーベキュー広場、乗り物やアトラクションも充実しているので、たっぷり遊べる観光スポットです。 ・花の庭巡りならここ! 広大な敷地でダイナミックに花が咲く「国営ひたち海浜公園」 【関東地方・群馬県】 森散策で草花に癒される「赤城自然園」 「赤城自然園」は、「豊かな森を次世代に引き継ぐ」ことを理念に、約40年前から整備されてきた森です。園内の森には、花木や山野草、宿根草、球根植物などが植栽され、特に観光ガーデンでは珍しく、在来種の楚々とした魅力ある姿を味わうことができます。気持ちのよい森の中で、さまざまな植物と出合い、心も体もすっきりとリフレッシュできるスポットです。 ・花の庭巡りならここ! 四季折々の花が紡ぐように咲く美しい森「赤城自然園」 【関東地方・群馬県】 一日過ごしても飽きない花風景「ぐんまフラワーパーク」 18万4,000㎡の広大な敷地に、3,000種以上、約50万株の植物が育つ「ぐんまフラワーパーク」。大きく3つのエリアに分かれ、イングリッシュガーデンやロックガーデン、ハーブ園、温室など、多様なガーデンを楽しむことができます。四季折々の花々が次々に咲く園内は、いつ訪れても表情豊か。ガイドツアーやレストランも充実し、一日楽しめるガーデンです。 ・花の庭巡りならここ! 一日過ごしても飽きない「ぐんまフラワーパーク」 【関東地方・群馬県】 ため息がこぼれる美景を堪能!「東武トレジャーガーデン」 約4,000種100万株の植物の競演が楽しめる「東武トレジャーガーデン」。約8万㎡の敷地は3つのエリアに分かれ、アーチを連ねたバラのトンネルや色鮮やかな花畑、ボーダーガーデンなど、息をのむような美しいシーンが次々に現れ、自然に足を進めたくなるガーデンデザインがなされています。 ・花の庭巡りならここ! ため息がこぼれる美景を堪能! 「東武トレジャーガーデン」 【関東地方・千葉県】 5年連続で100万人の入場者「東京ドイツ村」 国内の旅行者はもちろん、外国人観光客も多く訪れる「東京ドイツ村」では、多数のアトラクションやレジャー体験が楽しめるだけでなく、四季を通して美しい花景色が楽しめる、花の名所としても知られています。飲食店やショップも充実していて、楽しい休日を過ごすことができますよ。 ・花の庭巡りならここ! 花々で彩られるレジャー施設「東京ドイツ村」 【関東地方・千葉県】 国内有数のバラ園「京成バラ園」 千葉県の「京成バラ園」は、敷地面積約3万㎡に、約1,600品種1万株のバラが植わる、国内有数のバラ園です。バラを主役にしたガーデンは、手入れの行き届いた整形式庭園で、最盛期はどこを見てもバラの花が咲き乱れ、眺めたり、香りを比べたり、写真を撮ったりと、心ゆくまでバラの世界に浸ることができます。バラ園のほか、温室や自然風庭園も楽しめます。 ・花の庭巡り 千葉「京成バラ園」 【関東地方・千葉県】 植物がテーマのミュージアム「三陽メディアフラワーミュージアム 千葉市花の美術館」 屋外の庭だけでなく、アトリウムガーデン(屋内花壇)や熱帯温室で構成される「三陽メディアフラワーミュージアム 千葉市花の美術館」。屋内の展示が充実しているので、天候に左右されずにゆっくり楽しむことができます。年に数回植え替えをすることで、初夏はバラやアジサイ、ラベンダー、夏はヒマワリなどいつ訪れても新たな気分で楽しめるのも人気の秘密です。 ・花の庭巡りならここ! 植物がテーマのミュージアム「三陽メディアフラワーミュージアム 千葉市花の美術館」 【関東地方・東京都】 エキゾチックな植物の宝庫「夢の島熱帯植物館」 新木場駅から徒歩約15分という立地に、高層ビルを背景に立つ都会のオアシス、「夢の島熱帯植物館」。熱帯植物館という性質から、屋外ガーデンが寂しくなる冬でも、みずみずしい緑を堪能することができます。一歩大温室に足を踏み入れればエキゾチックな光景が広がり、ナイトガーデンや空中散歩など、ユニークで魅力的なイベントも多く開催されています。 ・花の庭巡りならここ! エキゾチックな植物の宝庫「夢の島熱帯植物館」 【関東地方・神奈川県】 横浜ローズウィーク参加のバラ園「横浜イングリッシュガーデン」 2018年に「世界バラ会連合」より、「優秀庭園賞」を贈られた「横浜イングリッシュガーデン」。1,700品種以上にも上る表情豊かなバラや、数々の宿根草、樹木、一年草が織りなすさまざまな美しい景色が一年を通して見られる、魅力的なガーデンです。バラと合わせる植物にも、ガーデニングで真似したくなる素敵な組み合わせやシーンがそこここで見られます。 ・編集部厳選・国内名ガーデン案内「神奈川・横浜イングリッシュガーデン」の四季
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新潟県

カメラマンが訪ねた感動の花の庭。新潟県「国営越後丘陵公園 香りのばら園」
小山内さんの勧めをきっかけに撮影へ レンガの柱いっぱいに咲くイングリッシュローズの‘エブリン’(Evelyn)。こんなに咲いているエブリンを見るのは初めて。辺りは濃厚な香りに包まれていた。 今月ご紹介する庭は、新潟県長岡市の「国営越後丘陵公園 香りのばら園」です。今から約8年前のことと記憶していますが、NHK『趣味の園芸』編集部から、「翌年の秋バラの特集用に秋バラのストックフォトを撮っておいてください」と連絡がありました。僕は千葉県に住んでいるので、「京成バラ園」に行くのが都合がよいと思いながらも、ふと「今回はまだ行ったことのないバラ園に行ってみようか」と思い立ちました。 少し青みがかった葉と香りのよいピンクの花が美しいアルバローズ‘ケニギン・フォン・デンマーク’(Königin von Dänemark)。 そこで、当時よく仕事でご一緒させていただいていた京阪園芸の小山内健さんにオススメのバラ園を尋ねてみると、「越後丘陵公園がいいです! 品種も多いし、何より手入れが素晴らしいから」とのことでした。越後丘陵公園は、香りのバラのコンテストが有名なのは知っていましたが、それ以上のことは知りませんでした。小山内さんの勧めなら行ってみようと、教えていただいたガーデナーの石原久美子さんに連絡をしました。 絞りのバラはいっぱいあるけれど‘カマーユ’(Camaieux)は格別美しい。 電話で簡単なご挨拶をして、何日頃がよいかなど打ち合わせをさせていただいた際、石原さんは僕の名前をご存じだったようで、「今井さんに来ていただけるなんて嬉しいです」と言ってくれたのです。僕も何だか嬉しい気持ちで電話を切ったことを覚えています。 初めての地とは思えない歓迎も思い出に [2016.5/28 pm6:45] 「ばらと草花のエリア」のイングリッシュローズの園路。この年は特にイングリッシュローズの咲き具合が素晴らしく、カメラを構えてみるけどレンズは真西を向いてしまい、撮影に苦心した。結局午後7時近くなって奥の山に日が沈むまで待つことで撮れた一枚。2018年のポスターに採用された、忘れられない写真だ。 撮影当日、バラ園の入り口から連絡をすると、すぐにちょっと日焼けした石原久美子さんが笑顔で出迎えてくれました。早速、石原さんの案内で園内に入って行くと、小山内さんが言っていた通り、どのバラも凄い花数で咲いていたのです。さらには、奥の山が借景になっていて、とても気持ちのよいバラ園だなぁと思いました。 オールドローズの中でも人気の高い名花中の名花‘デュセス・ドゥ・モンテベロー’ (Duchesse de Montebello)。 バラを見ながら歩いていると、作業中のボランティアさんとすれ違う際、「今井さん! ようこそいらっしゃいました」と声をかけてくださったり、紹介していただいたマネージャーの渡邊さんも「撮影に必要なことは何でもおっしゃってください」と言ってくださって、ついさっき到着したとは思えないほど、とても居心地がよく好感を持ちました。 [2013.6/10] 「ばらと草花のエリア」。この頃から手入れが行き届いていて、きれいだった。 今回の撮影は「秋バラ」がテーマですから、モダンローズを中心に撮影しつつ、一通りの撮影を済ませた後は、個人的に気に入ったオールドローズの‘粉粧楼’(フンショウロウ)に釘付け状態で撮影を続けていました。すると、バラの作業の合間に様子を見にきてくれた石原さんが「こんなにたくさん今井さんに撮ってもらえて、あなたたちは幸せね」なんて、‘粉粧楼’に話しかけたりして。おだてられた僕は、すっかり良い気分で越後丘陵公園のファンになっていました。 あまり他のバラ園では見ることのない珍しいアルバローズ‘ブランシュ・ドゥ・ベルジーク’(Blanche de Belgique)。 撮影終了後に‘粉粧楼’を熱心に撮る僕の姿を見て思ったのか、「来年はぜひ春のオールドローズも撮りにいらしてください」と石原さんに言っていただき、「絶対に来ます!」と約束をして、その日は帰りました。 新潟のバラの最盛期、6月上旬に再び撮影の旅 [2018.6/4 am 5:00] マネージャーの渡邊さんが「明日は4時半から始めませんか?」と提案してくれたので、いつもより30分早く到着すると、バラ園は今まで見たこともない幻想的な光に包まれていた。夢中でシャッターを切った、お気に入りの一枚。 翌年は5月終盤、関東周辺の撮影が終わった頃から石原さんに連絡をして、オールドローズの開花情報を教えてもらいながら、撮影日を6月10日に決定。当日は夜中に千葉を出発して、5時過ぎにはバラ園近くの事務所まで到着しました。すると、お二人はもう準備万端。すぐにバラ園のゲートを開けてくださり、お目当てのオールドローズのエリアへと直行しました。まずは朝露に濡れた芝の上をゆっくり歩きながら、満開のオールドローズ、一つずつの顔を見ながら撮影に最適なバラを探していきます。 小山内さんが「ここのブラータが日本一」と言う通り、本当に美しいブラータ(Rosa ×centifolia bullata)。 オールドローズエリアの中ほどまで進むと、ロサ・ケンティフォリア・ブラータが見事に咲いていました。このバラは、小山内さんが「日本一のブラータ」といつも言っているバラです。僕もブラータはいろいろな場所で見ていますが、キャベツのような葉っぱであまり花付きはよくないバラで、なかなかうまく撮れないと感じてきました。そんなプラータが、自然樹形で茂り、僕の目の高さで満開に咲いていたのです。美しく咲く花がいくつもあるじゃないですか! 黒赤系のガリカローズの名花‘トスカニー・スパーブ’(Tuscany Superb)。初期のイングリッシュローズで、‘キアンチ’(Chianti)の交配親として使われたことでも有名なバラ。 「素晴らしいな」「どう撮ろうかな」と考えながら角度を変えたりしてブラータを見ていると、後ろのモスローズのコーナーでは、‘コンテス・ドゥ・ミュリネ’が咲いているし、隣にはダマスクローズの‘レダ’に‘イスパハン’、その向こうには、大好きなガリカローズの‘アラン・ブランシャール’に‘トスカニー・スパーブ’が‼️ いったい、どこから撮り出せばよいのやら…。 [2017.6/6 pm 6:30] 「ばらと草花のエリア」のジギタリスも以前のピンク系から大人っぽい色合いに変わって、さらにオシャレなエリアになっていた。 幸い、その日の朝は晴れたり、日中は曇ったり、夕方はまた晴れたりしたので、一日中ほぼオールドローズのエリアにいた気がします。この日以来、毎年6月上旬の僕のスケジュールは、越後丘陵公園の撮影日と決まりました。毎回、開花情報を石原さんに聞きながら、天気の良い日を選んで1泊2日の撮影です。初日の夕方19時までと、翌日の早朝5時からの撮影ですが、いつも僕のわがままに笑顔で応えてくれる渡邊さんと石原さんには本当に感謝しています。 くすんだ薄い紫色の花がブルーイングしてグラデーションになる姿が美しいガリカローズ‘ベル・ド・クレーシー’(Belle de Crecy)。 2014年にはオールドローズの写真展を、そして2017年には僕の写真でバラ園のポスターも作っていただきました。美しいバラと素敵な方々との心地いい関係を思うと、本当にバラのカメラマンをしていてよかったなと思います。 ‘クロッカス・ローズ’(Crocus Rose)。宿根草とイングリッシュローズのコラボレーションは、このバラ園の見所の一つ。 追伸:今回は僕の趣味の話で、オールドローズのことを中心に書きましたが、もちろん国営越後丘陵公園には、イングリッシュローズもハイブリッドティーも、フロリバンダも、どれも石原さんと公園スタッフの方々、そしてボランティアの方々の手入れによりきれいに咲いています。ぜひ、越後のバラに会いに行ってください。 併せて『花の庭巡りならここ! ロザリアンの聖地「国営越後丘陵公園 香りのばら園」』もご覧ください。
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大分県

花の庭巡りならここ! 高原に広がる圧巻の花畑!「くじゅう花公園」
くじゅう連山に囲まれるロケーションの下 感動的に広がる花畑の景色は理想郷そのもの 1993年にオープンした「くじゅう花公園」は、九州の中心に位置する久住高原にあります。くじゅう連山が目の前に鎮座し、遠くには阿蘇五山、祖母山・傾山を望める絶好のロケーション。約22万㎡の園内を巡るには、大人の足でゆっくり散策して2時間ほどかかります。 「くじゅう花公園」は「若者からお年寄りまで、大自然に囲まれた非日常な癒しの世界に浸ってもらいたい」という目的のもとに整備された公園です。園内には約500種500万本の植物が植栽され、ガーデンエリア、花畑エリア、森のエリア、温室エリア、果実エリアに分けられた園内では、春・夏・秋、いつ訪れても花々が織りなす迫力ある景色を楽しめます。年間約100万ポットの苗を自社生産する「花苗生産センター」も強みの一つで、ダイナミックな花の景色づくりを支えています。 「くじゅう花公園」では、花の季節に合わせて、チューリップの球根掘り上げイベントや、ラベンダーの摘み取り体験を開催。クラフト作家が集合する「花公園クラフトフェア」も人気です。年間来園者数は20万人にものぼり、訪れる人々に美しい花々の景色を披露し、安らぎと感動をもたらしています。 春霞のたなびく高原に浮き立つのは 花々で彩られた夢のような絶景 「くじゅう花公園」のチューリップの見頃は4月中旬。写真のように花の絨毯が広がり、ため息がこぼれるような景色を楽しめます。配色デザインは毎年変わり、2019年は「四季彩の丘」エリアに展開。1,200㎡に3万本を植栽しており、珍しい品種を揃えた「チューリップコレクション」は必見です。「チューリップフェスティバル」は、4月20〜29日に開催予定(暖冬により、1週間ほど前倒しになる可能性があります)。 写真は「シバザクラの丘」エリアの4月中旬〜5月上旬の景色です。1,500㎡に1万株を植栽。斜面になっているので、下から見上げるとダイナミックな花の景色が広がります。2019年はリニューアルのため観覧休止となっていますが、2020年から再開される素晴らしい景色に期待しましょう。 ポピーは4月下旬〜5月に見頃を迎えます。毎年植栽する場所や株数を変えており、2019年に登場するのは「四季彩の丘」エリアです。約1,600㎡と約1,200㎡の2カ所のエリアに約3万株を植栽。チューリップやシバザクラのように花色を面で見せる演出とは対照的に、オレンジ、黄色、白の花色をバランスよくミックスさせた花畑も見応えがあります。 写真は、「くじゅう花公園」の「久住ガーデン」エリア。他のエリアの面で魅せる演出とは異なり、一年草、多年草、花木を組み合わせた、ナチュラルガーデンをつくっています。つる植物を仕立てたアーチやオベリスクなど、立体感を演出する構造物も随所に配してアクセントに。開花期を合わせた花の組み合わせ術や、草丈の高低差を生かした植栽なども、庭づくりのヒントになりそうです。 初夏から秋にかけても開花リレーがつながれ いつ訪れても、魅惑の花畑を満喫できる 「ローズガーデン」では、3,500㎡に350種、3,500株のバラが楽しめます。2019年は5月25日〜6月9日に「ローズガーデン祭」を開催。期間中はバラの花苗市が立ち、専門スタッフが品種に応じた栽培法を教えてくれます。咲き姿を確かめて購入できるのは嬉しいですね。5月25・26日、6月1・2日には、バラの専門家を招いて「バラ教室」を開催。参加は無料です。また、同じ日程で「バラのフレグランス作り体験」(参加料金1,000円。材料費込み・要予約)も行われます。 「くじゅう花公園」のサルビアの見頃は9月中旬から10月下旬です。3,500㎡に2品種、赤、白、青紫の3色を使って約4万株を植栽。毎年配色のデザインを変えているので、サルビアのカーペットを楽しみに、リピーターが多く訪れます。園内では、ペットの同伴OK。一緒にフォトジェニックな写真を撮影して、SNSで披露するのもいいですね。 9月下旬〜10月中旬にはコスモスが見頃を迎えます。5,000㎡に、なんと100万本が咲き競う規模! 空気が澄んで空が高くなる秋は、くじゅう連山の雄大な景色もよく見通せます。「くじゅう花公園」の園内には、飲食物を持ち込んでもかまいません。頰をなでる高原の風を感じながら、お弁当やおやつを広げてピクニック気分を味わいましょう! レストランやカフェの店舗数が多く 雑貨店や土産物店の品揃えも充実! 「くじゅう花公園」には、レストラン、カフェ、ドライフラワーショップ、アロマグッズショップ、豆の専門店、雑貨店、土産物店など計15店舗があり、食事やお買い物の楽しみがあるのもうれしい! 写真のドライフラワーショップ「Rose de Mai(ローズ・ド・メイ)では、予約不要で「リースづくり体験」に参加できます。料金は1,200円〜。 土産物店では、地元の特産品などが販売されているので、ぜひお立ち寄りを。訪れた記念にオススメなのは、「くじゅう花公園花畑オリジナルカレンダー」1,000円です。 写真は「久住高原お菓子工房 シャーロット」で手作りしているバラのジェラート。くじゅう高原産の搾りたて生乳100%で作った、こだわりのミルクジェラートをベースに、旬のフルーツを使ったフレーバーを季節限定で販売。何度でもリピートしたくなります! 座席数20、テラス席もあり。 Information くじゅう花公園 所在地:大分県竹田市久住町4050 TEL:0974-76-1422 www.hanakoen.com アクセス:豊肥本線 豊後竹田駅より タクシーで約30分 オープン期間:3月~11月 休園日:なし 営業時間:8:30~17:30(最終入園17:00) 料金:大人(高校生以上)1,300円、小人(5歳以上)500円 駐車場:300台(無料) 併せて読みたい ・春のおでかけお花見スポット〜城山かたくりの里〜 ・天野麻里絵さんの「やってみよう!初めてのガーデニング」小さな花壇で育てる一年の花サイクル ・花の庭巡りならここ! 牧野富太郎コレクションを堪能「高知県立牧野植物園」
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フランス

世界の庭に見る、花の植え方の違いと各国の特徴【世界のガーデンを探る20】
各国の特徴が現れるガーデン植栽 前回まではヨーロッパの庭の遍歴を見てきました。メソポタミアからイスラムの庭、イタリアルネッサンスからフランスの貴族の庭、そしてドーバー海峡を渡ってイギリスのブルジョアジーの庭まで、主に庭のスタイルが中心でした。今回は少し視点を変えて、植物の使い方を中心に歴史を探ってみましょう。 イスラムの庭 ・スペイン「アルハンブラ宮殿」【世界のガーデンを探る旅1】 イタリアルネッサンスの庭 ・イタリア「チボリ公園」【世界のガーデンを探る旅2】 ・イタリア「ボッロメオ宮殿」【世界のガーデンを探る旅3】 ・これぞイタリアの色づかい「ヴィラ・ターラント」【世界のガーデンを探る旅4】 ・イタリア式庭園の特徴が凝縮された「ヴィラ・カルロッタ」【世界のガーデンを探る旅5】 フランス貴族の庭 ・フランス「ヴェルサイユ宮殿」デザイン編【世界のガーデンを探る旅6】 ・フランス「ヴェルサイユ宮殿」の花壇編【世界のガーデンを探る旅7】 ・フランス「リュクサンブール宮殿」の花壇【世界のガーデンを探る旅8】 イギリスのブルジョワジーの庭 ・イギリス「ハンプトン・コート宮殿」の庭【世界のガーデンを探る旅11】 ・イギリス「ペンズハースト・プレイス・アンド・ガーデンズ」の庭【世界のガーデンを探る旅12】 ・イギリスに現存する歴史あるイタリア式庭園【世界のガーデンを探る旅13】 ・イギリス発祥の庭デザイン「ノットガーデン」【世界のガーデンを探る旅14】 ・イングリッシュガーデン以前の17世紀の庭デザイン【世界のガーデンを探る旅15】 ・プラントハンターの時代の庭【世界のガーデンを探る旅16】 ・イングランド式庭園の初期の最高傑作「ローシャム・パーク」【世界のガーデンを探る旅17】 ・世界遺産にも登録された時代の中心地「ブレナム宮殿」【世界のガーデンを探る18】 ・現在のイングリッシュガーデンのイメージを作った庭「ヘスタークーム」【世界のガーデンを探る19】 上に挙げた4枚の写真は、現代の各国それぞれの特徴的な庭の写真です。庭がつくられた当時は、地球も今よりはもっと寒かっただろうし、植えられていた植物もこんなに派手ではなかったろうと思います。現在植えられている植物は、品種改良された園芸品種がほとんど。また、それぞれの庭のガーデナーが自分の好みにアレンジしているかもしれません。そのような時代による変遷も考えながら、植栽に注目して庭の歴史を感じ、つくられた当時の庭の植栽に思いをはせてみるのもまた面白いものです。 それでは、各国のガーデンと植栽を見ていきましょう。今回はスペイン、イタリア、そしてフランスの庭に見る、各国の植栽の特徴をご紹介します。 <スペイン> 水を主役に構成されたアラブの庭 アルハンブラ宮殿ができた時代は、もちろんプラントハンターが世界中にいろいろな植物を求めて世界の隅々まで出かけていった時代よりもはるかに前だったので、つくられた当時の庭は、おそらく今よりももっと地味だったのでしょう。もともとアルハンブラ宮殿の庭の主役は、植物よりも水のように感じられます。それは、遠く西アジアの乾燥地帯から乾燥した北アフリカを経由して、この地にやってきたイスラムの人たちの、豊かな水への憧れが強く表れているのではないでしょうか。 右から大きく枝垂れているのはブーゲンビレア、噴水の両側に植えられているのはバラです。 この庭では豊かな緑と水とのコントラストが見事に強調されていますが、植栽面ではこれといった特徴は見受けられません。基本は地中海性の乾燥した気候に合ったコニファーや常緑低木類がいまだに多く使われていて、ある程度は当時の姿をしのばせてくれています。 <イタリア> 世界の富が集まったイタリアルネッサンスの庭 イタリアの庭は、写真でも見られるようにはっきりとした色使いが特徴です。 特にイタリアンレッドとも呼ばれるビビッドな赤が印象的です。サルビアやケイトウ、ゼラニウムの赤が目を引きますが、もちろんこの庭ができた時代には新大陸からの花々はまだヨーロッパには紹介されていませんでした。したがって、つくられた当時にどのような花が植わっていたのかはとても興味深いものの、今はそれを知るすべもありません。 湖と空の青をバックに、ベゴニアとスタンダード仕立ての白バラがセレブな雰囲気を醸し出しています。 個人の住宅のベランダにも、プランターからあふれんばかりのペチュニアが咲き誇っています。これほど立派なハンギングは、他ではなかなか見ることができません。きっと丹精込めて管理されているのだと思います。抜けるような青空を背景にした原色系の色合いは、いかにもイタリア人好みです。 街の中も、とってもオシャレな雰囲気です。 <フランス> いまだにモネの色合いが色濃く残る配色 フランスには今でも印象派、特に植物が大好きだったモネの影響が色濃く残っています。 ヴェルサイユ宮殿の花壇。デルフィニウムのブルーが効果的に全体を引き締めています。その中に小型の赤のダリアを入れて、はっきりした組み合わせになっています。 フランスの花の植え方の特徴は、いくつもの異なる種類の植物を混ぜ合わせることです。いろいろな植物を組み合わせることにより、優しい色合いを作り出しています。 重厚なヴェルサイユ宮殿を背景に、少し高すぎるツゲヘッジ(生け垣)の中には、白のマーガレットやクレオメ、セージ、ルドベキア、ガウラなどが混植されています。 広々としたフランス式毛氈花壇。 イタリアでは見られなかった、優しいパステル調の組み合わせです。 イタリアでも使われていた赤と黄色の組み合わせでも、フランス人の手にかかると落ち着いた色になってしまいます。 このような混植花壇は他の国では見たことがありません。フランス恐るべし! ただただ感心するばかりです。 花壇では混ぜ合わせるのにとても難しい、自己主張の強いマリーゴールドも、オレンジと薄黄色を混ぜ合わせることで優しい色合いになっています。中心に背の高いブルーのサルビアを入れることにより、立体的な植栽にもなっています。そして1ピッチごとに銅葉のヒマ‘ニュージーランドパープル’を入れてボリュームをつくっています。 優しくカーブする園路に合わせ、背丈の低い花壇が両側につくられています。ここではピンクのペチュニアを中心に、オレンジのジニアや濃緋色のコリウス、ヘリオトロープなどを混ぜ合わせることで、浮いてしまいそうなピンクのペチュニアとの素敵なコンビネーションをつくっています。 写真では分かりにくいかもしれませんが、ランダムに混色されているように見える花壇も、数メートルごとのピッチで植えられています。どのようにして植物の組み合わせを決定し、植え方を決めるのかは分かりませんが、そのムダもなく他では見ることのできない混植方法には、ただ驚くばかりです。このようにさまざまな花色やテクスチャーの違う植物を混ぜ合わせることで、独特な印象派の雰囲気をつくっていると感じるのは僕だけではないはずです。 今回は、イスラムからイタリア、そしてフランスと、ヨーロッパ諸国の花や植物の植え方を見てきました。次回はイングリッシュガーデンの本場イギリス。ジーキル女史からチェルシーフラワーショウまでの現代の花の植え方と、僕の植え方について話をしていきたいと思います。
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イギリス

イングリッシュガーデン旅案内【英国】21世紀を代表するガーデンデザイン「ブロートン・グランジ」
広大な敷地にある広大な庭 ブロートン・グランジは、1992年に現在のオーナーが購入するまで、200年間にわたってモレル家が所有していました。庭は、ヴィクトリア朝時代のものもありましたが、現在の庭園の姿は、今のオーナーの手によって生み出されたものです。ブロートン・グランジの敷地の総面積は350エーカー、なんと東京ドーム約30個分という広さ。広大な草地や農地に囲まれて、25エーカー(同約2個分)の庭園と、80エーカー(同約7個分)の樹木園があります。 訪れたのは6月上旬。「21世紀を代表するモダンな庭」があると聞いて、期待が膨らみます。車を降りると、辺りには草原が広がっていました。サワサワと軽やかな草の間に、真っ赤なポピーが咲いて、穏やかな雰囲気です。 木々の枝が頭上を覆って日差しを遮る、心地よい森の小道を進んでいくと、開けた場所に到着しました。 案内板に導かれて入ると、ヘッドガーデナーのアンドリュー・ウッドオールさんが、明るく出迎えてくれました。 ウッドオールさんの話によれば、起伏のある広大な敷地を、どのように変化のあるガーデンにしていくか、今も試行錯誤が続いているとのこと。遠くに望む景色を生かし、周辺の景色と調和するガーデンづくりに力を注いでいるそうです。 「珍しい木々も多数入れて、それぞれ樹木や植物には品種名を表示しているので、よく見ながら散策をしてみてください」という案内を聞き終え、どんな庭が待っているのか楽しみに歩き出しました。 水彩画で描かれたガーデンの全体図を見ていると、庭園が広大であること、そして、エリアごとの見所もたくさんあることが伝わってきます。庭園の中心には、トム・スチュワート=スミスの手による正方形のウォールドガーデンも描かれています。さあ、地図を手に進みましょう。 キングサリの葉が茂る長いトンネルを通り抜けて、さらに進んでいくと…… 直線的な石で縁取られた小川が、エリアを仕切るように流れている場所に出ました。「あ! あの場所だ」。以前、ガーデニングの雑誌に「イギリスで最新の庭」として紹介されていた、そのページを思い出しました。写真で見ていた庭に自分が立っていることを実感するのも、海外のガーデニング巡りの嬉しい瞬間です。さあ、その奥の景色はどうなっているのでしょうか、さらに小道を進みます。 現代の名作 ウォールドガーデン ここが、トム・スチュワート=スミスのデザインした、ウォールドガーデンです。かつてパドック(馬の小放牧地)として使われていた、南に向かって開けたゆるい斜面に作られています。60×60mの正方形の庭は、それぞれに異なるデザインテーマを持つ3つのテラス(20×60m)から成り、それらが階段状に配置されています。 ウォールドガーデン(塀に囲まれた庭)といっても、塀があるのは北と西の2辺だけで、南側と東側は開けています。スチュワート=スミスは、庭の外側にある草地や野山、遠くの建物といった周囲の風景を生かし、それらと結びつくようデザインすることが大切だと考え、このようなスタイルを選びました。 大草原の雰囲気を持つアッパーテラス まず、最初に出合うのは、アッパーテラス(上段のテラス)です。低く茂る植物の中で、背の高いトピアリーがリズムよく並ぶ、北米の大草原地帯、プレーリーの雰囲気を持つ植栽デザインです。 小川の水は、北から南、斜面の高いほうから低いほうへと流れています(写真では手前から奥へ)。 低く茂るグラス類に交じって、明るい黄色のフロミス・ラッセリアナ、紫のサルビア・ネモローサ、紫のタンチョウ・アリウム(アリウム・スファエロセファロン)が花を咲かせます。直立するトピアリーは、「ペンシル・ユー」と呼ばれるヨーロッパイチイ‘フェスティジャータ’。 秋、そして冬になると、立ち枯れたグラス類や宿根草のシードヘッド(種子が残った花の部分)がモノトーンの造形の美という、また違った面白さを見せます。 四角い池のあるミドルテラス 次に現れるのが、中央に四角い池を配したミドルテラス(中段のテラス)です。池はウォールドガーデン全体の中心にあって、周りを豊かな植栽に囲まれています。 四角い池には、視線を対角線に導いて、遠くの景色につなげる役割があります。 池には真四角の飛び石が浮かんで、印象的なシーンを作ります。一段高いところを流れるアッパーテラスの小川から、水が滝となって注がれる様子も、このエリアのアクセントとなって目を引きます。そして、池に映り込む周囲の木々のシルエットも、風景の一部となっています。 池から横に伸びる道を行くと、背丈を越すほどの草花が隙間なく茂り、辺りを覆い尽くしていました。左右の花壇からはみ出すほど勢いよく成長する植物の迫力に、圧倒されます。ミドルテラスの植栽テーマは、湿り気のあるメドウ。池のほとりに生えているような植物が選ばれています。 白いアスチルベのような花を咲かせる、タデ科のジャイアント・フリース・フラワーに、レティクラータ・アイリス、それから、ヤグルマソウに似たロジャーシア・ピンナタといった植物が生い茂り、そこに、カラマグロスティス、ヌマガヤ、ミスカンサスといったグラス類が交じっています。ポコポコと飛び出ているのは、ヨーロッパブナのトピアリーで、16本あります。 目の前は植物の海。他のガーデンにはない植物がつくる新鮮な景色に、ガーデンデザインの進化を感じました。 ミドルテラスの東側は塀がなく、広々とした緑の景色が広がっています。手前の草地は、夏が近づくにつれて、ワイルドフラワーの咲き広がるメドウへと変化します。その景色も、ぜひ見てみたいもの。その向こうには、森林植物園の針葉樹が見えます。 新感覚のパーテア 次に眼下に現れたのは、不思議な形に仕立てられたツゲのエリアです。ローアーパーテア(下段のパーテア)と呼ばれる庭です。 生け垣は、モコモコと、なにやら有機的な形をしています。抽象的なデザインに見えますが、じつは、これは自然界にあるものの形。周辺に自生するヨーロッパブナ、セイヨウトネリコ、オークの葉の細胞構造を、そのまま拡大したものなのです。ツゲの低い生け垣の合間に草花を植える、パーテアという造園技法では、伝統的には幾何学模様を描きます。しかし、トム・スチュワート=スミスは新しいアプローチによって、新感覚のパーテアを生み出しました。 ツゲの間には、若い苗が植えられていました。黒葉の植物や白花のマリーゴールド。これらが成長したら、また面白い景色になるだろうなぁと、想像が膨らみます。ここにもガーデンデザインの新しい試みを感じます。 夏の花壇のカラースキームは年ごとに変わるそうですが、パープル・ケールやニコチアナ、ヘリオトロープ、コスモス、ルドベキアなど、中心となる植物は毎年植えられます。 毎年10月になると、夏の草花が取り除かれて、5,000球のチューリップの球根が植えられるといいます。そして、春になると、赤や紫、ピンク、黄色といった、色とりどりのチューリップの咲く圧巻の景色に。12種ほどの品種は、4月末~5月初めに行われる、ナショナル・ガーデンズ・スキームのチャリティ・オープン・デーにタイミングを合わせて咲くよう、吟味されるそうです。 花後の球根は掘り上げられて、保管され、その後、ワイルドメドウのエリアに植えられて、野生化するようそのまま放っておかれます。 ローアーパーテアを西側から見たところ。等間隔に並ぶシナノキがフレームの役割を果たして、風景を切り取ります。 奥に見える緑の塀のようなものは、ブナの木を刈り込んで作られたトンネルです。夏の間は、このようなみずみずしい緑の塀となりますが、秋から冬にかけてブナが紅葉すると、豊かな赤茶色の塀へと変わります。そして、その色は、草花がなくなって生け垣の間にむき出しになった、赤味がかった土と呼応します。ウォールドガーデンの植栽は、そこまで計算されているのです。 同じ場所に立って、小道を来た方向に振り返ると、3つのテラスに段差があるのが分かります。 植物のパワーにすっかり驚かされながら、今度は、反対側にある、ヨーロッパブナを刈り込んだトンネルを抜けてみます。すると、シチュエーションがガラリと変わって、開けた場所に出ました。 ベンチに腰掛けて、遠くに広がる大地を眺めて、ちょっと休憩。 小道を進むたびに景色がどんどん変わっていく、場面転換のスピード感も、このガーデンの面白さだなぁと感心しながら、次のエリアに向かいます。 もう随分と驚かされる庭デザインの数々でしたが、道はさらに先があり、再び下りながら先へ進みます。 セイヨウイチイのトピアリーが並ぶテラスが見えてきました。写真の右側のほうはトピアリーが整列していますが、左のほうは、酔っぱらっているかのようにトピアリーがランダムに並んでいて、視線が丘の連なる開けた風景へと導かれます。 ぽこぽこと並ぶトピアリーの間を通っていくと、足元はふかふかな芝生。先ほどまでの石敷きの小道から一転して、柔らかな芝の上を歩くことになります。その感触の違いも、新たなエリアに踏み入れたことを教えてくれました。 さて、庭園の東側にある、石造りのお屋敷のエリアに到着しました。こんな絶景の中に住まうとは、なんて羨ましい! テーブルや椅子の配置から、庭を日頃から愛でていらっしゃるのだろうなぁと想像しつつ、お屋敷の周囲に取り入れている植物を見せていただきました。 お屋敷の入り口付近には、フォーマルな雰囲気のノットガーデンが。アリウム・ギガンチウムの紫の花玉が、緑のツゲと美しいコントラストを見せています。 お屋敷前に広がる芝生のエリアの先には、両脇を野の花に可愛く縁取られた道が続いています。森林植物園とポニー用のパドックの間を抜ける、スプリング・ウォークと呼ばれるこの小道には、たくさんの球根花や宿根草が植わっていて、早春のクリスマスローズから、春のスノーフレーク(オオマツユキソウ)やブルーベルなど、四季折々の景色を見せてくれます。 緩やかな斜面はまだまだ下へと続いていきます。 ヘッドガーデナーのウッドオールさんが「今も作り続けているエリアがある」と話していたのはここでしょうか。枯れ木が植物の間に配された、不思議な雰囲気のエリアです。 切り株を使った庭「スタンプリー」 ここはスタンプリーと呼ばれる庭で、2007年に作られました。スタンプとは切り株のことなので、「切り株園」といったところでしょうか。古い切り株の周りに、ホスタやシダ、ヘレボレスやユキノシタ、アルケミラ・モリスなどが植えられています。 スタンプリーという庭園スタイルはヴィクトリア朝時代に生まれたもので、19世紀のガーデンシーンではよく見られました。プラントハンターによって世界中から新しい植物が次々に英国へと持ち込まれていた当時、シダもさまざまな種類のものが導入されました。スタンプリーは、これらのシダを栽培するのにちょうどよい形態だったのです。 大きく葉を茂らせるシダに、赤葉のモミジ。背景には、大株のユーフォルビアがあります。個性的なフォルムの切り株がアクセントになった、美しい取り合わせです。切り株を使った植栽は、ウサギやミツバチなど、野生生物のすみかにもなっています。 スタンプリーの近くには、ピート・ウォール・テラスや、ヴィクトリア朝時代のサンクンガーデン(沈床庭園)、竹の生えるバンブーゾーン、ボグガーデン(湿地の庭)といったエリアがあって、現在も作り続けられています。 ピート・ウォールを利用した花壇を見つけました。ピートとは、野草や水生植物が炭化した泥炭のことで、ウイスキーの香りづけに使われることで知られています。そのピートのブロックを石垣のように積んだのが、ピート・ウォールです。ここはどんな場所へと変わっていくのでしょう。 お屋敷周りはクラシカルな雰囲気 新しいデザインが印象的なブロートン・グランジの庭ですが、お屋敷の正面にあたる南側には、クラシカルなパーテアや、イギリスらしいナチュラルな雰囲気のボーダーガーデンがありました。2階の居室から望む眺望は、きっと素晴らしいものでしょう。 さて、残りの見学時間が少ないことに気がつき、足早に、感動したポイントをおさらいしながら戻りつつ、ヘッドガーデナーさんがいた元の場所へと向かいます。 最初の場所へ到着すると、コーヒーと手作りマフィンがテーブルに用意されていて、短いカフェタイム。一緒に巡っていた仲間たちと、「素敵な庭だったねー」などと話しながら、ガーデンシェッドに伝うバラの素朴な風景にホッと和みました。 新しい庭デザインが次々と出現する庭でしたが、お屋敷の周辺ではイギリスらしい庭デザインも見られました。植物の使い方で、ここまで幅広く風景の変化を作り出せることに感動を覚えた、とても印象に残る庭でした。 併せて読みたい ・一年中センスがよい小さな庭をつくろう! 英国で見つけた7つの庭のアイデア ・カメラマンが訪ねた感動の花の庭。イギリス以上にイギリスを感じる庭 山梨・神谷邸 ・個人のお庭が見られるオープンガーデン・イギリスの賢い仕組み
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広島県

花の庭巡りならここ! 期間限定の花畑観光スポット「Flower village 花夢の里」
Spring has come! ─春が来たよ! 草花たちがその喜びを表現する花畑 2017年にオープンした「Flower village 花夢の里」は、毎年4月上旬〜5月中旬の期間限定でオープンする、花畑の観光スポット。4万㎡もの敷地に、ピンク・白・赤・青紫の芝桜が綾なす芝桜のエリア、ブルー一色に染まるネモフィラのエリア、輝くような黄色で埋め尽くされる菜の花のエリアが登場します。ゆっくり歩いて、1時間30分ほどの散策を楽しめますよ! オープン以来、要望に応えて配色のメリハリを工夫したり、混雑を解消するために散策ルートを網の目に変えたりと、年々進化を続けている花畑です。丘の斜面にあるために、面を埋め尽くすように植栽された花々がダイナミックに映え、写真撮影にも熱が入りそう。豊かな里山の借景も素晴らしく、ヒバリの楽しそうなさえずりも近くに聞こえて、自然のリラクゼーションを誘います。 「Flower village 花夢の里」には食事を提供する「あおぞら食堂」があり、気取らずになごめる、田舎風の雰囲気にこだわっています。屋根つきのテラス席には飲食物の持ち込みもOK。敷地内にはショップもあり、地元の特産品がずらり。旅の記念やお土産に、ぜひ立ち寄ってみましょう! 芝桜の鮮烈なピンクに生命力を感じ ネモフィラのパステルブルーに癒される エントランスから入ってセンター通路の右手に見えるのが、芝桜のカーペット。約45万株、ピンクをメインに赤、白、青紫の花色でアクセントをつけています。ピンク一色に染め上げたエリアもあれば、花色を組み合わせてアーティスティックな文様を描いたエリアも。這うように茎葉を広げる芝桜が、すっかり地面を覆い尽くす壮大な風景です。風がそよぐと、優美な甘い香りに包まれますよ! 後方には菜の花がつくる黄色のエリアもあります。 センター通路の左手に見えるのは、西日本最大級を誇るネモフィラの花畑。なんと100万本が植栽されています! パステルブルーの花色と、空の青とのコンビネーションが素晴らしいですね。自然豊かな土地で、借景に人工物が一切ないのも花畑の美しさを引き立て、癒し効果を高めるのに一役買っています。 毎年配色やデザインを変えて制作している、フォトスポットの「芝桜ウォール」で、記念撮影をどうぞ。幅5×高さ3mのサイズなので、グループでもきれいに写真に収まります。2019年の開園期間は元号が変わる5月1日を挟んでいるので、このおめでたい機会を祝して、新たな芝桜のウォールデコレートを計画中です! 写真は高さ3m、長さ20mの「展望通路」です。芝桜のカーペットの景色を写真に収めるのにちょうどいい高さを導いて作ったもので、これより高くても低くてもダメなんです! フォトジェニックな写真が撮れると、大人気のエリア。高い場所が苦手な方や、体力のない方、車椅子の方に向けて手前にも幅広でゆるやかなスロープがあり、2ルートを確保しています。 週末を中心に、クラフト体験コーナーや 子ども向けのポニー乗馬などイベントも多彩 2019年は、ゴールデンウィークを除く月・金・土に、クラフト体験イベントの「ハーバリウムアロマディフューザーづくり」を開催。ハーバリウムとしても芳香剤としても楽しめます。予約不要、材料や道具は揃っているので手ぶらで参加OK。制作時間は15〜20分、参加費1,500円。4月27・28日には「ハーバリウムづくり」(体験料2,000円)も行われます。 2019年5月3・4・5日には「ポニーこども乗馬体験」が催されます(雨天中止)。時間帯は10:00〜15:00、料金は300円。ポニー3頭が登場し、プロの調教師がついてサポートしてくれるので安心です。毎年子どもたちに大人気のイベントで、みんな最高の笑顔で写真に収まりますよ! 地場産品が大集合する土産物店は必見 気取らない田舎風食堂の昼ごはんもおいしい! 「お土産処 なごみ」では、地元の特産品が豊富に揃うので、ぜひお立ち寄りを。主な価格帯は500〜1,000円で、手に取りやすい値段で揃えているのが嬉しいところ。「あれも、これも!」と目移りしてしまいそうです。オススメはオリジナル商品の「ネモフィラクッキー」600円、香りのよい桜餡を使った「芝桜大福」600円。 食事処もあり、「あおぞら食堂」のメニューは8種類。カレーや天丼など価格帯は600〜800円。オススメは「桜うどん」700円で、桜の葉を練り込んだ、桜色の麺を使っています。麺をすすると桜の香りがふわりと鼻に抜ける、上品な味わいです。「里の男前セット」800円は山賊握りにおかず7品目がついてボリューム満点! 隣接のテラス席で景色を楽しみながらの食事は会話も弾み、いっそうおいしく感じます。 Information Flower village 花夢の里 所在地:広島県世羅郡世羅町上津田3-3 TEL:0847-39-1734 https://sera.ne.jp/ オープン期間:4月上旬~5月中旬 休園日:なし 営業時間:9:00~17:00 ※大型連休中は8:00~18:00に延長する場合あり 料金:大人800円、小人(4歳~小学生)400円 駐車場:700台(無料) 併せて読みたい ・花の庭巡りならここ! 四季を通して花のカーペットで彩られる「国営備北丘陵公園」 ・初めてのガーデニング!育てやすい「春を告げる」旬の宿根草オススメ5選 ・小さな庭と花暮らし「春を知らせる球根花、スイセンとチューリップ」 Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。 https://twitter.com/passion_oranges/
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神奈川県

素敵な発見がたくさん! 園芸ショップ探訪8 神奈川「Buriki no Zyoro湘南T-SITE」
グリーンライフをトータルコーディネートしてくれるショップ 湘南の海風が吹きわたる藤沢で、2014年にオープンしたカルチャースポット「湘南T-SITE」。大型書店を中心とした、新しいライフスタイルを提案するこだわりのショップが集まった注目の商業施設です。 3棟のモダンな2階建ての建物には、すべて書店が入っており、売り場は本の分野ごとにエリア分けがされています。各書店には、その分野と関連性があるものを扱うショップやレストランが隣接。本好きの人も、そうでない人も、感覚で楽しめるスポットとなっています。今回ご紹介する「Buriki no Zyoro」は、植物やフラワーアレンジ、庭づくりに関連する本が集まるエリアに面して展開しています。 普段の生活をワンランク上げるための 商品・提案を心がけて この店のコンセプトは「グリーンのある暮らしをトータル的に提案」すること。さまざまなガーデニングの旬をいち早く届けられるよう、草花や樹木、インドアグリーン、切り花、ドライ、多肉植物、雑貨など、生活に取り込みやすい身近なアイテムすべての「これぞ」というものだけをセレクトしています。 空間を巧みに使い、インドアグリーン、多肉植物などの緑に心地よく包まれる店内。什器には、アンティークテーブルやプランターシェルフなど、インテリアにそのまま使えるアイテムを選び、手軽に実践できるような参考にしやすい提案がなされています。 ウッドボックスを重ねて、今人気のビカクシダや銅葉のゴムの木など、個性的なグリーンを飾ったコーナー。ボックスの高さや向きを少しずつ変えることで、立体感のある空間を提案しています。売り場に置いていない植物は、取り寄せ可能。 基礎工事などに使う格子状のワイヤーは、丈夫で悪目立ちしない優れもの。店内の随所で、ディスプレイに活用しています。ここではガーデンツールとエアプランツのスパニッシュモスをハンギング。 コンテナは、グリーンをより美しく見せるフォルム、色、質感を備えた、厳選されたものが揃っています。 自身の感性と性分を生かし またたくまに人気のショップに成長 「Buriki no Zyoro」のオーナー勝地末子さんは、グリーンスタイリストとして、多方面で活躍中。華がありながらもナチュラルなスタイリングは、著名人にも多くのファンがいるほどの人気ぶりです。 勝地さんがショップを始めたのは今から23年ほど前で、当時3人の息子さんの⼦育てが一段落し、何か自身の感性を生かせる仕事を始めたいと思ったことから。20代で大好きなファッションを扱うアパレルメーカーを経営していた経験を生かし、長年学んでいたガーデニングとフラワーアレンジメントを生業に選びました。 オープンする前は、週1~2日でこぢんまりとやっていけたらと考えていましたが、いざ始めると順調に仕事が運び、ほぼフル回転でショップを営業。仕事だけでなく、勉強にも明け暮れました。 「なんでもやり出したら、とことんやりたくなるんです」と勝地さん。トレンドに敏感な勝地さんは時代に先駆け、グリーンや白を基調とした大人っぽい雰囲気のショップづくりを意識し、当時まだそれほど出回っていなかった多肉植物も充実させました。ワークショップもいち早く手掛けていたことで、おしゃれに感度が高い人が集まる場として、どんどん注目を浴びていきます。 多忙な毎日ですが、今でも自身で仕入れを行っています。「生産者さんと話したり、新しい変わった品種を見つけたりすると、どんなに疲れていても、仕事のモチベーションがぐんと上がるんですよ」と勝地さん。 勝地さんが最も大切しているのが、‘ディスプレイ’。スタッフと相談しながらこまめに模様替えをして、常に美しく新鮮な空間を提案するよう心がけています。「せっかく来てくださったのに、楽しく新しい提案がないとつまらないでしょう」。 勝地さんオススメの苔のテラリウム。蓋つきの瓶の中では苔に必要な湿度が保たれるので、このまま飾るだけで、苔が作る小宇宙を身近に楽しむことができます。詳しくはショップ、または勝地さんの著書『はじめてのテラリウム 多肉植物、エアプランツ、苔、蘭でつくる』(エクスナレッジ)で。 無機質でモダンな空間に 心落ち着く有機的な演出を 勝地さんが空間づくりで意識していることは、ディスプレイの美しさだけでなく、居心地の良さの追求。ここの建物は無機質でややハードな印象があるため、勝地さんの世界観を出すには、一工夫が必要でした。そこで勝地さんは、人の背丈を超えるほどの大きな木の幹や枝を要所にレイアウト。直線的な建物に曲線のデザインを加えることでやわらかさが出て、森の中にいるような囲まれ感も生まれています。 日々の暮らしに寄り添うよう 花選びを心がけて ショップの中央のテーブルでは、愛らしい切り花が軽やかな彩りを添えています。この店舗にはナチュラル志向の人が多く来ることもあり、あまり派手さがない自然体な花姿のものがメイン。自由が丘店では勝地さんの感性を求めて来る常連さんからの「贈り物用の花束」の依頼が多いのですが、ここ湘南では、これ! と思う1本、または数本を自分で選んで自宅用として購入していく方が多いのだとか。「生活に花やグリーンで潤いを添えようと思う人が増えているようです」と勝地さん。一輪でも絵になる花材を意識して仕入れています。 ドライフラワーで提案する 最後まで花を楽しむ方法 「Buriki no Zyoro」では、ドライのリースやスワッグも販売しています。飾られているものはスタッフが作ったもので、どれもあたたかみを感じさせるものばかり。植物の本来の魅力を伝えようとする思いが伝わってくる、シンプルで飽きのこないデザインが魅力です。 折れたり、盛りを過ぎたりした花を、スタッフが吊るして飾ったコーナー。「花を最後まで慈しむ気持ち・姿勢が嬉しいんです」と勝地さん。こういった花への思いが伝わり、これが欲しいというお客さまも。 ショップの前には、 厳選した苗ものが並ぶ 「Buriki no Zyoro」では、庭に植える植物ももちろん扱っています。ショップの前のウッドデッキまわりには、植栽をグレードアップさせてくれるイチオシの植物を陳列。また、庭の設計・施工の相談も受けており、こだわりのある美容室やマンションで施工したおしゃれな植栽が注目を浴びています。 今人気のオリーブやオーストラリア原産の樹木類も多数販売。クールな建物にサラサラと揺れる葉が美しく映え、訪れた人の目を潤しています。 リーフガーデンづくりに欠かせない、ユッカやシキミアなどの常緑プランツも充実しています。 今大人気のおしゃれなラナンキュラスやアネモネなど、華やかな花鉢や苗も扱っています。 勝地さんイチオシのグッズはコレ! ハンギングで飾るプランツやアイテム 今までガーデニングに興味のなかった人たちにも、グリーンの重要性が認識され始め、インテリアや玄関まわりなどに少しずつ植物が取り入れられるようになりました。現在需要が伸びているのが、吊るして飾るつる性のグリーン。丈夫で個性的なものが多く、一鉢あるだけで、空間につややかな潤いがもたらされます。 「単に植物を売るだけでなく、一歩先を行く新しい提案で訪れる人々の感性を刺激し、潤いに満ちたライフスタイルを発信し続ける」という施設のコンセプトに準じながら、ほかのショップにはない「瑞々しい癒しの空間」を提供している「Buriki no Zyoro」。ここには、23年間、東京・自由が丘で培った豊かな感性をさらに進化させた、勝地さんの新しい世界が広がっています。ぜひ訪れてみてください。アクセスは、小田急線本鵠沼駅より徒歩15分 小田急線・JR藤沢駅より無料シャトルバス運行中。 【GARDEN DATA】 Buriki no Zyoro湘南T-SITE 神奈川県藤沢市辻堂元町6-20-1 湘南T-SITE 2号館 TEL:0466-53-8783 https://www.buriki.jp/ 営業時間:10:00~19:00(施設に準ずる場合あり) 定休日:無休(正月を除く) 併せて読みたい ・素敵な発見がたくさん! 園芸ショップ探訪7 東京「渋谷園芸」 ・「私の庭・私の暮らし」インスタで人気! 雑木や宿根草、バラに囲まれた大人庭 千葉県・田中邸 ・一年中センスがよい小さな庭をつくろう! 英国で見つけた7つの庭のアイデア Credit 写真&文/井上園子 ガーデニングを専門としたライター、エディター。一級造園施工管理技士。恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒。造園会社、園芸店を経て園芸雑誌・書籍の編集者に。おもな担当書に『リーフハンドブック(監修:荻原範雄)』『刺激的ガーデンプランツブック(著:太田敦雄)』『GARDEN SOILの庭づくり&植物図鑑(著:田口勇・片岡邦子)』など。自身もガーデニングを楽しみながら、美術鑑賞や旅行を趣味にする。植物を知っていると、美術も旅も楽しみの幅が広がりますね。
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春のお出かけお花見スポット〜城山かたくりの里〜
待ちに待ったお花見の季節 御殿場ザクラ。 うららかな休日は、日帰り可能なお花見スポットに足を伸ばして、春を満喫したくなります。いくつかある気に入りのお花見スポットに、2018年の春、偶然インスタグラムで見つけた「城山かたくりの里」が新たに仲間入りしました。 「城山かたくりの里」は、神奈川県相模原市にある個人所有の山村で、カタクリの花が咲く春のみ一般公開されています。また、所有者で花守人の小林一章氏が、昭和50年頃から始めたカタクリの自生地保護と増植の努力で、今では400坪に30万株が自生し、南関東随一の群生地として知られています。 山の斜面に群れ咲くカタクリの花 カタクリやユキワリソウ、コイワウチワが寄り添うように咲く様子を間近に見ることができます。 「城山かたくりの里」を訪れたのは、2018年の4月1日。残念ながら、カタクリの花は満開を過ぎていましたが、山林のほぼ3分の1が群生地。そこには、今まで見たことのない景色が広がっていました。 山の斜面に咲いているカタクリの花は、散策路から見上げると一輪一輪うつむきがちな花の可憐な表情がよく見え、クルンと反り返った花びらのなんと可愛らしいこと。「春の妖精」と多くの人に親しまれていることがよく分かります。背景のツツジの花も色鮮やかで、満開時には辺り一面が赤紫色に染まり、さぞ美しい光景が広がることでしょう。想像するだけでうっとりします。 キバナカタクリが咲き始めていました。 赤紫色のカタクリの花に代わって、ちらほら咲き始めていたキバナカタクリも見ることができました。黄花はやや遅咲きの希少種だそうで、黄緑がかった透明感のある花が、柔らかな木漏れ日に輝いていました。その清らかさは、一株を今すぐにでも庭に植えてみたいと思ったほどです。 素朴で愛らしいアズマイチゲ。 とはいえ、恥ずかしながらこの時まで、わたしはカタクリの生態をほとんど知らなかったのです。調べてみると、カタクリは北海道や本州の北中部に自生しているユリ科の多年草。樹木が目覚める前の早春に花を咲かせ、春が深まり草木に葉が茂る頃には葉を落とし、再び土の中で長い眠りにつくのだとか。 ニリンソウ。 さらに、タネから花が咲くまでに最短でも7年かかるそうです。7年もかけてじっくりと球根に栄養を蓄えて花を咲かせる準備をするなんて驚きですね。また、日本では自生地が激減し貴重な花となっているようです。 生態を知れば知るほど、どこか神秘的でその健気さが愛おしく感じます。と同時に、約45年もカタクリの保護と増植に時間と手間を費やしてこられた花守人の方々の情熱に、只只、感服するばかりです。 山野草の愛らしさに魅せられて 林床に咲くユキワリソウ。 カタクリの花以外にも、山林のそこかしこにさまざまな山野草の花が咲いていました。例えば、ニリンソウ、ユキワリソウ、イワウチワ、アズマイチゲ、ユキワリイチゲ、ショウジョウバカマ、オオバキスミレ…。地面に積もったフワフワの枯れ葉の間から覗かせる可憐な花たちは、「わたしを見て〜!」と言わんばかり。その姿を、何度腰をかがめて覗き込んだことでしょう。 オオイワウチワ。 じつは、山野草といえば、園芸店で売られているポット苗や庭植えのものしか見たことがなく、こんな風に自然に咲く姿を見たのは、この時が初めてでした。顔を近づけて見れば見るほど、個性的で繊細な花に釘付けに。そのうえ、どの葉っぱも愛らしく、花が終わった後も十分楽しめそう。そう思うと、わが家の庭にも植えてみたいなと思いましたが、居心地良さげに咲いている姿をしばらく眺めているうちに、ちょっと可哀想な気もしてきました。やっぱり山野草は、自然の中で愛でるのが一番なのかもしれませんね。 咲き誇る春の花木 山野草の群生地を抜け、山林の奥へと散策路を進むと、今度はサクラやツツジ、ツバキ、ヤマブキ、ミツマタなど、花木が一斉に花を咲かせていました。赤、桃、黄、白…。 色とりどりの無数の花々が織りなす景色は、まさに春爛漫。中でも、清楚な一重咲きのおかめ桜や御殿場桜、ふくよかな花びらのヤシオツツジ、シベと花びらのコントラストがハッとするほど美しいト伴椿(ボクハンツバキ)など、ふだん滅多に見られない花木の種類の多さに胸が高鳴りました。 ト伴(ボクハン)椿。 紅ヤシオツツジ&ヒカゲツツジ。 それにしても、これほど春咲きの花木のみ植栽している場所は、他に見たことがありません。 さらにその先に広がっていたのは、目を見張るほどの箒桃(ホウキモモ)の群生。真っ直ぐ上に伸びた枝いっぱいの艶やかな大輪八重咲きの紅や白、桃色の花。それぞれが競い合って春霞の空をつかもうとしている壮観さは、感動の一言。その力強さに自然と心が奮い立ちました。 そんな箒桃の下では、写真を撮る人や椅子に腰掛けて絵を描いている人、お弁当をひろげてにこやかに寛いでいる家族の姿も。まるで名画のような幸せに満ちた光景でした。 30万株のカタクリと山野草、そして、春の花木が咲き誇る「城山かたくりの里」は、まさにこの世の桃源郷。今春も、この時季ここでしか見られない景色と感動を味わいに出かけたいと思います。 「城山.かたくりの里」公式ホームページhttps://www.katakurinosato.com/



















