花の庭巡りならここ! 花々で彩られるレジャー施設「東京ドイツ村」
SNSで世界に拡散され、外国人旅行者も多く訪れる「東京ドイツ村」。多数のアトラクションが楽しめるほか、四季を通して開催される「フラワーフェスティバル」で魅了します。敷地の広さを生かした、面で魅せる植栽は一見の価値あり。四季を通して何度でもリピートしたくなります。収穫体験やこども動物園、レストランやショップなど、観光施設として洗練されたレジャーの数々も魅力です。
目次
花に特化したレジャースポット
斜面を彩る壮大な花畑を見に出かけよう!
2001年にオープンした「東京ドイツ村」は、広さ91万㎡ (東京ドーム19個分)の敷地を持つ観光施設。四季を通して美しい花々で彩られる、花の名所としても知られています。春は菜の花、シバザクラに始まり、晩春にはキンギョソウ、ジギタリス、バラが見頃に。夏はヒマワリ、ペチュニア、バーベナ、もこもこのコキアで彩られ、秋はコスモスと真っ赤に紅葉したコキアが見どころになります。冬は壮大なイルミネーションが登場し、まばゆいばかりの光の演出は感動的です。
広い園内には、フラワースポット以外にも、さまざまなアトラクションやこども動物園、わんちゃんランド、パターゴルフ場などがあります。広くて移動に時間がかかるので、車に乗ったまま入園でき、目的地ごとに駐車場が整備されているのもユニークです。
「東京ドイツ村」はSNSでその魅力が拡散され、外国から訪れる人々は年間100万人にも上ります。飲食店は10店舗が入っており、和食、洋食、パン屋さんなど、食べ歩きも楽しい充実度。ショップではソーセージ、ドイツビール、バウムクーヘンなどドイツ由来の品々のほか、千葉県物産品も多数揃えています。
四季を通して花の絨毯が登場!
壮大な景色を背景に、ぜひ写真に収めよう
「芝桜の丘」では、5万㎡に25万株のシバザクラが植栽されています。見頃は3月下旬〜4月上旬。這うように茎葉を伸ばし、小さな花を株いっぱいにびっしりと咲かせて地面を覆い尽くします。傾斜のある広い敷地を生かした演出は壮観! 春色の絨毯を背景に、ぜひ写真に収めましょう。同じ頃に、菜の花の満開も楽しめます。
5月は、約1万㎡の敷地に3万5000株で彩るキンギョソウが見頃を迎える季節。写真は、パステルピンク、白、黄色の3色を組み合わせてドーム状に仕立て、一面をカラフルに彩った風景。毎年配色を変え、趣向を凝らした花のパレットが登場するので、リピーターも楽しみにしています。同じ時期にジギタリス、バラ、ギガンチウムも見頃に。さらにその先は、ユリへと咲き継がれます。
写真は「東京ドイツ村」の夏の景色。背景の建築スタイルもあいまって、異国情緒たっぷりですね。手入れの行き届いたグリーンの芝生がみずみずしく、縁取るようにヒマワリやバーベナ、ベゴニアなどが彩ります。もこもことしたフォルムが愛らしい、グリーンのコキアの群稙も必見です。芝生の中に入ってくつろぐこともできるので、お弁当やおやつを広げて休憩するのもいいですね(レストランへの飲食物の持ち込みはNG)。
グリーンのコキアが真っ赤に紅葉するのは、9月下旬〜10月中旬。2万株が植栽されており、コキアを目当てにやって来た多くの人々で賑わいます。斜面を生かして植栽され、面を彩る見せ方をしているので、とても写真映えがしますよ! 同じ時期に、ガーデンマムも見頃を迎えます。
「四季の丘」では、5,680㎡に300万本のコスモスが植栽されています。「秋桜」の別名の通り、秋を彩る代表的な花です。草丈1mほどのたおやかな花が秋風にゆらゆらと揺れる様子は、大変優美。花畑の中に整備された小道をゆっくり散策して、ピンクや白、赤紫、オレンジや黄色に彩られた景色を楽しみましょう!
冬はイルミネーションで幻想的に演出!
収穫体験は子どもと一緒に参加すると楽しい
11月〜3月は、ウィンターイルミネーションのイベントが開催されます。音楽に合わせてイルミネーションが変化する「光と音のショー」、全長70mにも及ぶ「虹のトンネル」、壮大なスケールの「3Dイルミネーション」は圧巻の一言。関東最大級の規模で、外国から訪れる人々からの人気も高いイベントです。
「東京ドイツ村」では、ここで育った野菜や果物の収穫体験も行っています。春はタケノコ、初夏はジャガイモ、秋はラッカセイ、サツマイモ、秋から冬にかけてはミカン狩りが楽しめて、料金はそれぞれに異なります。写真は、7〜8月以外ならいつでも楽しめるしいたけ狩り。子ども向けの食育に利用してもよさそうですね。
ドッグランのある「わんちゃんらんど」で犬と遊ぼう!
動物と触れ合える「こども動物園」も人気
写真は、敷地内にある「わんちゃんランド」。全面芝生の広大なドッグランがあり、夏期限定で「ドッグプール」が開放されます。利用料は1日800円、当日に限り再入場可能です。「わんちゃんランド」以外でのペット連れは不可となっているため、ほかのアトラクションを楽しみたい方に向けて、一時預かり(500円)も行っています。また「わんちゃんランド」には14匹がいて、ふれあい(500円)&レンタル(15分500円)も。都会でペットを飼えない方々の利用が多く、散歩体験が大好評です。
園内には「こども動物園」があり、動物との触れ合いや餌やり体験ができるので、子ども連れで訪れる方に人気です。モルモット、ヤギ、ヒツジ、リス、マーラなどが待っています。写真は、「東京ドイツ村」のマスコットキャラクター、マイクロミニブタです。スマイルが愛らしいですね!
「東京ドイツ村」内には、飲食店が10店舗入っているので、リピートして全制覇するのもアリ。写真は「レストラン・カフェテリア」の店舗で、バーベキューが楽しめるのがセールスポイントです。ドイツのソーセージ、「ミュンヘナーヴァイスヴルスト」1,290円、「オーバークライナー」1,290円は、ぜひ味わっておきたいもの。もちろんドイツ産生ビールや瓶ビールも充実していますよ!
Information
東京ドイツ村
所在地:千葉県袖ケ浦市永吉419
TEL:0438-60-5511
http://t-doitsumura.co.jp/
アクセス:館山自動車道「姉崎袖ヶ浦IC」より約3km(約5分)
オープン期間:通年
休園日:なし
営業時間:9:30~17:00(最終入園16:00) ※季節により変動あり
料金:大人800円、小人(4歳~小学生)400円
駐車場:約3,000台(1台1,000円) ※季節により変動あり
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Credit
取材&文/長田節子
ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。
https://twitter.com/passion_oranges/
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