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素敵な発見がたくさん! 園芸ショップ探訪18 東京「グリーンギャラリーガーデンズ」
のどかなエリアに広がる 何でも揃う園芸店 広々とした売り場が魅力の「グリーンギャラリーガーデンズ」。スタジオジブリの映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台となった、多摩丘陵の西部ののどかなエリアにあります。地域密着型の店ですが、遠くから足を運ぶ人も多く見られます。 まずメインの建物に入ると、青々としたたくさんの観葉植物が目に飛び込んできます。高い天井を生かした売り場では、多種多様なインドアグリーンが生き生きと枝を伸ばし、空間は潤いに満ちあふれています。 自宅でも「心地よい暮らし」を実践しているという専務の吉田祐治さん。「忙しい日々、家に帰ってくるとほっとする……そういう空間づくりは、家の内外どちらにも大切なことです」。その大切さをお客さまに伝えたいという思いで、グリーンのインテリアへの取り入れ方を、イメージしやすいように提案。落ち着いたトーンの照明が陰影を生み、雰囲気たっぷりに構成されています。 自然の風景を熱帯性植物でコンパクトに再現する、今注目のパルダリウムやアクアリウム、テラリウム。これらに必要な各種部材も豊富に取り扱っており、専門的知識を持つスタッフに丁寧な説明もしてもらえるので、ビギナーからベテランまで安心・満足できます。 おしゃれな園芸ツールで ガーデニングのテンションアップ! ガーデニングライフを楽しくするためには、自分のスタイルに合ったガーデンツールを見つけることが大切。ここでは、国内外の「見せながら収納」できる、見映えのよいアイテムがセンスよく並んでいます。 このショップの最大の魅力! リーズナブルなアンティークアイテム インドアグリーン売り場の脇にあるらせん階段を2階へ上がると、イギリスから買い付けてきたというアンティークの品々が並びます。異国情緒たっぷりで、まるで秘密の屋根裏部屋といった趣。ここに並ぶ古い家具や雑貨類は、年2回ほどイギリスで買い付けてくるもので、イギリスをはじめとしたヨーロッパのものがメイン。 「グリーンギャラリーガーデンズ」は、約100年前に開業した観賞魚店が始めた園芸店。現在も観賞魚を販売しており、海外で大人気の鯉の輸出も行っています。 園芸店を始めてしばらく経った頃に鯉の輸出量が増え始め、渡英する機会も多くなった吉田さん。イギリス滞在中に見て回ったガーデンセンターや個人邸の素敵なディスプレイには、使い古した農具などが、よくあしらわれていることを発見。それから骨董市やアンティークショップで買い集め、本格的なアンティークアイテムの直輸入が始まりました。 吉田さんが直に仕入れを行っているため、価格はとてもリーズナブル。破損したり不具合があったりするものは専門の職人が修理、使える状態にしてから店頭に並べています。 造園業も行っている吉田さんの お墨付きが並ぶ植物売り場 吉田さんは、造園・庭づくりの専門家。一般家庭の小さな空間から学校などの大規模な庭まで、さまざまな規模・スタイルの仕事を幅広く請け負っています。常に多様な依頼に対応しながら植物と向き合っている吉田さんがおすすめする、丈夫で使いやすいおしゃれな植物を並べています。 広いショップならではの 大型のオーナメントや資材類も充実 空間のメリハリを出すのに活躍する、カップ型のコンテナや動物のオーナメント。一つ置くだけで、シーンの雰囲気をぐっと高めてくれます。 【グリーンギャラリーガーデンズ流 アンティークアイテムの楽しみ方を学ぶ】 本場のガーデンセンターなどを見尽くしている吉田さんが輸入したアンティーク類が、店内の随所に点在。センスのよいスタッフが手掛ける素敵なディスプレイは必見です。 人気の寄せ植え講師2人に出会える! 店頭には、園芸誌などで活躍中の寄せ植え講師でスタッフの堀田裕大さん(右)と園芸家の土谷ますみさん(左)が立つことも。ショップでは定期的に二人の寄せ植え教室が行われているので、ぜひチェックを。苗選びに困ったら遠慮せずにアドバイスをもらってみて。2人とも気さくに答えてくれます。 【土谷ますみさんの寄せ植え】 女性らしい愛らしくエレガントなアレンジ 【堀田裕大さんの寄せ植え】 若々しくロマンティックなアレンジ ガーデニング売り場同様、大人気の ‘マルシェ’とレストラン‘Au coju(オコジュ)’ 「産地で朝採りされた本当に美味しい野菜を、身近なお店で味わえたら…」という思いからスタートした食品売り場コーナー‘マルシェ’。パリの市場をイメージした明るく楽しい空間です。提携農家から届いた野菜はとにかく新鮮で、手に取るだけで本来の色や香り、力強さを感じられます。また、こだわりの乳製品や調味料などの品揃えもバラエティーに富み、料理好きにはたまらない売り場です。 【レストラン「Au coju(オコジュ)」】 マルシェで販売する産地直送野菜の美味しさを多くのお客様に味わってもらうために、2011年にオープンした、レストラン「Au coju(オコジュ)」。店名は多摩エリアの古い方言‘おこじゅ’をフランス語風にアレンジしたもので、‘仕事の合間にとるお茶の時間’を意味します。アンティーク家具が並ぶ落ち着きのある空間で、おいしい食事とゆったりとした時間を楽しんでください。 店長・入谷利幸さんのイチオシアイテム 「グリーンギャラリーガーデンズ」に入社して15年の入谷さん。DIYを得意とする店長さんです。そんなベテランスタッフがおすすめするのは、これ。観葉植物の鉢をカバーしながら小さなテーブルにもなる「Hang out plant box(ハングアウトプラントボックス)」。使い方は簡単で、六角柱のカバーに鉢を入れ、半円の板を2枚向かい合わせになるように乗せるだけ。簡単で、おしゃれな便利アイテムです。色はプレーンとこげ茶の2色あります。価格は、プラントボックス\6,490/プラントテーブル\5,390。 ショッピングのあとは 観賞魚を眺めて癒されよう グリーンギャラリーガーデンズでは、もちろん鯉をはじめとする観賞魚が販売しています。たくさん並ぶ水槽にはカラフルで美しい鯉や熱帯魚などがいっぱい。普段みられないユニークな魚もいるので、子どもも大人も楽しめます。 園芸植物、アンティーク、食品、観賞魚と、あらゆるものが揃う「グリーンギャラリーガーデンズ」。ライフスタイルをトータルでデザイン・サポートすることへの意気込み・思いが強く伝わってくる、頼もしいショップです。ぜひ訪れてみてください。アクセスは、京王相模原線「京王堀之内駅」から徒歩で約15分。中央自動車道「国立IC」より車で約25分、「八王子IC」より約30分。 【GARDEN DATA】 グリーンギャラリーガーデンズ 東京都 八王子市松木15-3 TEL:042-676-7115 10:00~19:00 (火曜日10:00~17:00) http://www.gg-gardens.com/ Credit 写真&文/井上園子 ガーデニングを専門としたライター、エディター。一級造園施工管理技士。恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒。造園会社、園芸店を経て園芸雑誌・書籍の編集者に。おもな担当書に『リーフハンドブック(監修:荻原範雄)』『刺激的ガーデンプランツブック(著:太田敦雄)』『GARDEN SOILの庭づくり&植物図鑑(著:田口勇・片岡邦子)』など。自身もガーデニングを楽しみながら、美術鑑賞や旅行を趣味にする。植物を知っていると、美術も旅も楽しみの幅が広がりますね。
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センスのいい花屋さんの作り方。『イリア』東京・等々力 今日はてくてく、「花屋さん日和」Vol.8
週末の金・土・日曜の3日間だけ営業する『イリア』。オーナーは田野崎 幸(さち)さん。全国展開の大手生花店『青山フラワーマーケット』で10年間、赤坂店や二子玉川店などのショップマネージャーとして活躍した人です。 イリアのオープンは2015年。東京・等々力のバス通りに、その店はあります。 季節ごとに変わるウインドーの花を眺めながら、さあ、店内へ。誰もが驚くのは、まず花の陳列法です。週末限定だから、そんなに大量に花を仕入れる必要がないとはいえ、テーブル上にファッションブランドのディスプレイさながらに並べています。ここから、花を買って、欠けてしまうのは、ちょっと忍びない?なんて思ってしまうほどの美しさ。 対面側の壁際には鏡を置いて、映り込む花でも、イリアの世界を広げています。ちなみに、写っている赤い服の女性はオーナーの田野崎さんです。 そして、花を引き立てるためにと田野崎さんが選んだのは、白い空間でした。 「アトリエも兼ねた場所をと探していたときに見つけた物件で、以前はブティック。広すぎず、狭すぎないちょうどよい広さ。店内は、すべて白い壁に塗り直しました」。内装を手掛けたのは、以前、ご紹介した『西荻百貨店』内にあるカラクタ工房。近寄って見ると、かすかにグレーを帯びた箇所や自然な凹凸があります。それは、新しい店でも、何十年も時を経たような風合いを演出するため。壁って重要なんですね。 田野崎さん曰く、中近東の白い家のイメージ。店内の仕切り壁に、小窓も丸くくり抜いています。 さらに細部も見ていきましょう。ランプシェードやドアノブ、看板はすべて、少し鈍い色のゴールドで統一。 シンプルなだけに、花を並べるテーブルなどの家具もポイントになりそうですが、アンティーク風の家具の多くは意外にも、ネットで探した掘り出し物とか。↓の一枚板の重厚なテーブルもそう。使ううち、味わいが増してきたそうです。 店内奥には、レトロなソファ。 店内の隅を見やると、キャンバスに描かれた花の絵が置かれています。これは田野崎さんが描いたもの。 こうは思いませんか? 花屋さんの空間は、花器のようなものだと。シンプルでも、風合いの心地よい空間を作ることで、そこに迎えた花はさらに美しさを増して咲いてくれます。店内を構成する最低限のものさえ、丁寧に、自分のテイストで選び抜けば、過剰な飾り立ては不要なのかもしれませんね。取材時、田野崎さんがいつも置くようにしている芳しい花も、いっそうピュアに香りを感じ取らせてくれました。 Shop Data:イリア(Iria) ホームページ/http://iria-sachitanosaki.com 住所/東京都世田谷区等々力3-21-22 1F 営業日/金・土・日曜 12~20時 ※訪ねる前に、ホームページのイベントページで確認してください。 アクセス/東急大井町線等々力駅より徒歩約5分 Credit 記事協力 構成と撮影と文・鈴木清子
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群馬県

花の庭巡りならここ! 息を呑むほどに美しい英国式庭園「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」【…
カントリーサイドに佇む豪奢な邸宅の庭園がコンセプト 2002年4月にオープンした「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」。約2万㎡の敷地を持ち、ゆっくり歩いて散策すると、1時間ほどかかる規模です。大型ホームセンターの「ジョイフル本田」が、群馬県・新田への新規出店を機に、本格的なイングリッシュガーデンを、と構想。1999年より着工し、3年がかりで完成させた英国式庭園です。 基本的なコンセプト立案からデザイン、施工計画などのほとんどは、イギリス人のアンディ・マクルーラさん、ウィリアム・ウルフさんの手によるものです。また、ウィリアムさんの奥さまのフレッドさんも、一部のガーデンやエンブレム、園内マップのデザインを手がけています。彼らの仕事仲間のガーデナー、左官職人たちも一緒に来日し、園内の構造物や植栽などは、イギリスでのやり方そのままで施工されました。 英国式庭園を手がけたアンディ・マクルーラさん(右)、ウィリアム・ウルフさん(左)。 「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」は豪奢な田舎の邸宅にある庭をモチーフとした、本格的なイングリッシュガーデンです。「日本人がイメージするイングリッシュガーデンのスタイルにはこだわらず、イギリス人が肌で感じている、長い歴史の中で培われた伝統的なスタイルのガーデンを楽しんでほしい」と、英国様式のさまざまなスタイルの庭がつくられました。 中に入ると、まず「整形式庭園」のゾーンが続きます。トラディショナルなスタイルと華やかなイメージのガーデンを抜けて奥に進むと、広大な「風景式庭園」。イギリスの邸宅のイメージのため、屋敷の近くに「整形式庭園」、奥に「風景式庭園」があり、その奥に森が続くというコンセプトです。 園内は「ガーデンルーム」と呼ばれる小さなガーデンが20以上ありますが、生け垣や塀などで仕切られ、雰囲気の異なる庭同士があまり見えないようになっています。これもイギリスの邸宅でよく見られる手法です。 「ルイスガーデン」のエリアだけで、チューリップは15種類、約3,000球を植栽。 「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」では、2,000種類以上の植物が息づいています。イギリスの伝統的なガーデンスタイル(ノットやパーテア、キッチンガーデン)や、イギリス人ならではの植物チョイス、構造物の演出、施工方法などが見られ、日本にいながらイギリスの庭園を巡っている感覚を味わえます。 早春はクリスマスローズやスイセン。春本番にはチューリップ、アヤメ類、バラと続き、初夏から夏は宿根草、アジサイ、ユリ。初秋はコスモス、ダリア、秋バラ。晩秋は各ガーデンの紅葉が楽しめ、四季の移ろいを強く感じられます。 初夏には園内はユリの甘い香りで満ちあふれます。 また、園内には膨大な種類の植物や多種の資材が使われていますが、「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」の向かいにはジョイフル本田ガーデンセンターがあり、これらの資材や植物の多くを購入することができるのも魅力です。「自宅の庭づくりの参考になった」という声もたくさん寄せられています。 「現実の世界から離れるためにイングリッシュガーデンを見に来る」「自分で庭をつくるためにイングリッシュガーデンを見に来る」という、相反するような目的のどちらにも適うのが「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」の特徴です。大型ホームセンターが運営するイングリッシュガーデンに、ぜひお出かけください! 多様な英国式庭園のスタイルを日本にいながらにして堪能できる贅沢 写真は、「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」のエントランスで、ヴィクトリア王朝時代に流行したカーペットベディングを基本にしています。花壇部分は背の低い一年草を絨毯状に隙間なく植え付け、左右対称の幾何学模様を花で描いています。常緑の芝とも相まって、豊かな時代のヴィクトリア朝ならではのコントラストが効いた華やかな色使いが特徴です。トピアリーに使われているのは金芽ツゲで、「WELCOME」と刈り込まれています。 この「アナガーデン」は、ウィリアムさんの娘の名前がつけられています。女の子らしい背が小さく可愛い植物で構成。手前からグレーの石の壁、黄色のツルマサキ、青の藤、緋色のキクモモと色とりどりですが、新緑の緑がベースになっているので、うるさい印象になりません。また、小道が蛇行しているので、足元のチューリップが効果的に見えます。 「シールズパレード」のエリアでは、タイルをずらしながら積み重ねた柱が特徴的なバラのパーゴラが見どころ。この柱はバラのつるが絡みやすい形状になっています。また、オブジェとしても楽しむことができ、夕刻になると柱の縁に影ができてシルエットが浮き出るようになっています。 パーゴラのトンネルは幅3m、高さ2.5m、長さ40mに及び、18種類のバラが植栽されています。左手前から‘ヴェスターランド’、‘マリー・キュリー’、‘珠玉’、右手前から‘バロン・ジロー・ド・ラン’、‘パレード’、‘つるクリムゾン・グローリー’、‘つるうらら’、天井に‘ロング・ジョン・シルバー’、‘ポールズ・ヒマラヤン・ムスク’が見えて、大変華やかです。 天井にかかっているバラは数本で、残りは上の柱にはほとんどかかっていません。つるが長く伸びる品種はあまりたくさん下のほうに花をつけないように調整して上に誘引。逆に短めのつるバラは縦の柱に花が咲くように、メリハリをつけて役割分担をしています。 「Newローズガーデン」のエリアでは、芝の中に小さい丘になるようにバラを植栽。外から見るとバラが盛り上がって見えるよう配慮されています。主に2000年以降に作出された新しいバラ、60種類、約120株が植えられているので、現代の品種トレンドが見えてきそうです。春と秋には、バラの専門家を招いて園内を散策しながらの講習会なども行っているので、ぜひご参加を。写真のアーチに仕立てられて、たわわに咲くバラは‘アンジェラ’です。 「ダヴコートガーデン」には、ウィーピングローズが3種類、20本ほどあります。品種は‘フューシャ・メイディーランド’、‘ファイヤー・メイディーランド’、‘ニュー・ドーン’など。いずれも遅咲き種で、5月の下旬から咲き始め、6月上旬まで咲き続けます。 イギリスで自生する植物に限らず世界の植物を集めているのも英国様式の特徴 「シークレットガーデン」のエリアは「プラントハンターのプライベートガーデン」というコンセプトでつくられており、そのほとんどがイギリスに自生していない植物で構成されています。 イギリス(ブリテン島)はもともと大西洋からの暖流が流れ込み、高い山もほとんどないことも相まって、北部と南部の気候の差が日本ほど大きくないそうです。そのような場所では生えている植物の変化が乏しく、庭づくりには外国の植物が必須とのこと。そんな事情からたくさん輸入された植物も、今ではすっかりイングリッシュガーデンになくてはならないものになっています。 植栽されているのは、奥の白い花からフロックス(北アメリカ原産)、ギボウシ(東アジア原産)、ベゴニアセンパフローレンス(南アメリカ原産)、ルドベキア(北アメリカ原産)、シュウメイギク(東アジア原産)。世界中から集められた植物が共存する、豊かな景色をつくり出しています。 「ウッドランド」のエリアは、欧州圏で19世紀に流行した日本庭園の影響を受けていた頃の風景式庭園がモチーフになっています。しだれ柳、睡蓮、アヤメ類、アジサイなど、当時流行していた植物がふんだんに使われています。池の周りには木々が茂り、早春の花木類、春の新緑、夏は涼しげな木陰、秋は紅葉と四季の変化を体感できるのも、この広いガーデンならではの楽しみです。 写真は「ペレニアルボーダー」のエリア。ボーダーガーデンはイギリス人が最も愛する庭のスタイルの一つですが、残念ながらこの場所でイギリスのボーダーガーデンを再現するのは難しいもの。夏の暑さに耐えられるいろいろな植物を模索し、関東で育てやすい植物を厳選したこのボーダーガーデンは、「クールボーダー」といい、パステル調の花で構成されています。 紅葉が楽しめる高木を選んで植栽黄昏ていく秋の景色も素晴らしい 「ジョイフルガーデン」の花壇の縁にはスパイラルに刈り込まれているツゲのトピアリーが等間隔に植えてあります。これは長細いガーデンのため視線が池の向こうに誘われるので、特徴的な形のトピアリーで視線を植栽側に誘導しようというもの。また植栽のカラーは青、黄色、シルバーリーフを基調にコーディネート。季節に応じて、さまざまな植物でその3色が表現されていきます。 イギリス人ガーデナー2人は、高木を選ぶ時に、紅葉する色、形、時期を考えて配置したとのこと。園内の広さの割には、奥深い紅葉の風景をつくり出しているのは、木々のコントラストを効果的に利用しているためです。 「アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン」の紅葉は、10月中旬から始まり、12月中旬までが見頃に。ニセアカシアからスタートし、アメリカフウの木、ミズナラ、ベニカエデ、アカガシワ、マメナシへと続く紅葉リレーは、最後にメタセコイヤがオレンジ色に輝き、やがて冬へと移ろいます。 Information アンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン(Andy&Williams Botanic Garden)【閉園】 所在地:群馬県太田市新田市野井町456-1TEL:0276-60-9021 http://www.joyfulhonda.com/aw/
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休日の花を探しに! 週末限定の花屋さん『イリア』東京・等々力 今日はてくてく、「花屋さん日和」Vol.7
それは、東京・等々力(とどろき)にある『イリア』。ウインドーには、こんなノートが吊るされています。 そう、ここは週末の金・土・日曜の3日間だけオープンする花屋さんなのです。 等々力駅からまっ直ぐ伸びる坂道を上がっていくと、白い壁と白いドアのショップがあります。看板代わりは「イリア」の文字。イリアとはアイリスの古代の呼び名。この花をこよなく愛する田野崎 幸(さち)さんがオーナーです。 白いドアを開けると、まっ白な空間をキャンバスであるかのように、花々が美しく飾られています。 何か特別なディスプレイのように見えても、じつは、ここから花を選んでいいんです。そう、花の陳列棚。訪ねた日は、ニュアンスのある色彩の花に紛れて、テーブルにはトロピカルなアダンの実がオブジェのように置かれ、長い葉もののスマイラックスがいきいきと野趣を添えていました。 反対側の壁には、ドライフラワーが。聞けば、イリアのサイトを見た花の生産者が「ドライフラワーにして活用してほしい」とわざわざ、育てた生花を届けにきたこともあったそう。 その隣には小さな飾り棚。 中にドライフラワーなどを入れて飾れる薬瓶や、個展で出合った陶芸家の器などがひっそりと収まっています。 イリアの花スタイルも気になりますよね? 赤いワンピースの女性が田野崎さん。鈴が鳴るような声で話す、とてもたおやかな女性です。 テーブルに並んだ花材から選んでもらい、できたのが↓のグラスブーケ。仕入れにいくと、ラインの面白い花材に目が留まってしまうというだけあり、この花束でもコーラルファンで少しワイルドなひねりを加えてくれました。ちょっと魚の骨に似ているグリーンがそれです。 「イリアの花スタイルをあえて言葉にするなら、素材優先ということでしょうか。自分の型にはめ込まず、その季節に出会った花のよさを引き出してあげたいし、人がそうであるように、植物も無理をしていない状態がいちばんきれいだと思うのです」 生まれ故郷の札幌で、花屋さんでアルバイトしながら、いけばなを習っていたという学生時代。その後、東京の花屋さんの現場も見てみたいという一心で上京し、『青山フラワーマーケット』で10年間、赤坂店などの人気店でショップマネージャーを務めていました。自らのショップを立ち上げたのは2015年。 「週末だけの営業なので、ほかの日はどうしているのかとよく聞かれるんですが(笑)、平日はウエディング装花の打ち合わせをしたり、元の職場で商品開発にも携わったりしています」 訪ねたら、店内のどこかに、こんな落書きが見つかりますよ↓。フランスで知り合った友人が店に訪ねてきたときに残していったもの。ここは君の秘密のガーデンだと、田野崎さんを応援する言葉が綴られています。 Shop Data:イリア(Iria) ホームページ/http://iria-sachitanosaki.com 住所/東京都世田谷区等々力3-21-22 1F 営業日/金・土・日曜 12~20時 ※訪ねる前に、ホームページのイベントページで確認してください。 アクセス/東急大井町線等々力駅より徒歩約5分 Credit 記事協力 構成と撮影と文・鈴木清子
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神奈川県

花の庭巡りならここ! 箱根が誇る、夢の花園「箱根強羅公園」
抜ける青空の下、箱根の山々を借景に 花々で豊かに彩られる癒やしの公園 1914年開園という古い歴史を誇る「箱根強羅公園」。開園時は1910(明治43)年にロンドンで開催された日英博覧会場に日本庭園をつくった、一色七五郎氏が設計・監督を担当。洋風庭園と和風庭園があり、地質を生かして多数の巨岩を用い、風景になじませた造成が見られて、当時の高い造園技術を垣間見ることができます。 「箱根強羅公園」は、26,500㎡の敷地をもち、ゆっくり歩いて30〜40分くらいで一巡りできる広さです。現在の園内は、大きく分けて「バラ園」「噴水周辺」「体験施設(クラフトハウス)」「温室」「お茶室」にゾーニングされています。 園内中央には噴水広場があり、ここから望む箱根の山々の眺めは特に素晴らしいので、ぜひ立ち寄りましょう。このビュースポットの花壇は、主に一年草で構成され、年に4回の植え替えを実施。春はホワイトで統一して爽やかに、夏はブルーと黄色でコントラストをつけ、秋はハロウィン仕様、冬はハボタンで彩ります。「箱根強羅公園」は標高約600mに位置するため、昼夜の温度差によって花色が冴え冴えとしているのも魅力です。 また、特筆すべきは、冬でも楽しめる3つの温室。熱帯植物館(約211種3,000株)、ブーゲンビレア館(ブーゲンビレア48種)、熱帯ハーブ館(約70種125株)、イベント館があり、じっくり観賞して約30分で周遊できます。 熱帯植物館では、ジャングルをイメージして植栽。バナナ、パパイヤ、パイナップルなどのトロピカルフルーツや、レンブ、ソーセージの木なども観られます。 写真のブーゲンビレア館は、年間を通して華やかに咲く姿を楽しめます。ブーゲンビレアは夏の花のイメージがありますが、南米コロンビア原産の短日植物で、一番の見頃は秋から春先(11~3月)です。短日植物のため夏は花が少なくなりますが、この時期はハイビスカス(長日植物)などが華やかに咲き競い、年間を通して花盛りとなるよう配慮されています。 一方、熱帯ハーブ館では、香辛料のもとになる植物を展示。温帯性ハーブと熱帯性ハーブの違いを比較しやすいように、熱帯ハーブ館の近くに温帯性ハーブ園をつくっているので、香りを比べてみるのもいいですね。 「箱根強羅公園」は、一年を通して豊かな花々で彩られ、開園当初から親しみを込めて呼ばれていた「夢の花園」の愛称を、今も守り続けている観光庭園です。その他、カフェやレストラン、セレクトショップ、クラフト体験など、レジャースポットとしてのコンテンツも魅力たっぷり。一日ゆっくりと時間を過ごすつもりで、出かけてみてはいがでしょうか。 標高約600mに位置する公園では 四季を通して花色が冴え冴えと輝く 5月中旬〜下旬は、ツツジが見頃を迎えます。噴水池の周囲を中心に、赤、紫、白など約1,000株が満開に。園内には、高地でしか見られないアカヤシオ(3月下旬)、シロヤシオ(3月下旬)、天城ツツジ(4月上旬)などの姿も見られます。枝葉を埋め尽くすように咲き、色の塊となる満開の時期は、大変鮮やかで見応えがあります。 バラの見頃は5月下旬〜6月下旬。約200種1,000株のバラが爛漫と咲き誇ります。香りのよいバラを集めたコーナー、オールドローズを集めたコーナー、皇室にまつわる名前を冠したバラのコーナーなど、テーマを設けた展示も見どころ。バラの魅力を最大限に引き出すため、木製アーチを連ねたバラのトンネルや。宿根草と組み合わせたダイナミックな花壇など、歩を進めるのが楽しくなるローズガーデンです。 アジサイの見頃は6月中旬〜7月上旬。園内に咲く、多くの山アジイや西洋アジサイが、しっとりとした表情で出迎えてくれます。特に清楚な白花で人気の高い‘アナベル’の群生や‘イワガラミ’の大株が目を惹く存在です。「アジサイ展」の期間中は、約80種のアジサイが展示され、山アジイや西洋アジサイの苗も販売されます。 紅葉の季節を迎える秋は、一年を通して最も見応えのある景色を楽しめます。見頃は11月上旬〜11月下旬で、イロハモミジやヤマモミジの大木を中心に植栽され、園内全体が朱色に染まります。また、10月中には、春とはまた異なる深みを帯びた色で咲く秋バラが楽しめ、パンパスグラスの穂とのコラボが見事です。 12月〜翌年3月は、園内に植栽された約100株のクリスマスローズが見頃に。12月下旬にニゲル種、12月下旬〜1月下旬にニゲル交配品種、2月中旬に木立クリスマスローズ、2月下旬に細葉クリスマスローズ、2月中旬〜3月中旬にレンテンローズと、次々に咲き継がれていきます。 食事どころは2店舗あってオシャレ! こだわりの食材を使ったメニューが揃う 園内には、食事どころが2店舗あります。写真は「サンドイッチ料理 一色堂茶廊」で、素材にこだわったサンドイッチ料理が楽しめるお店です。人気メニューは「自然有精卵のだし巻きサンド」(1,320円)、たっぷりのローストビーフをレタスとともに挟んだ「和牛ローストビーフサンド」(1,980円)。営業時間は10:00〜16:00(ラストオーダー15:30)で、テイクアウトもできます。 「サンドイッチ料理 一色堂茶廊」では、写真のフレンチトースト(990円)が大人気! 牛乳と生クリーム、自然有精卵を混ぜ、パンを浸してじっくり一日寝かせてから焼き上げたもので、しっとりとした食感。季節のフルーツと生クリームを添えていただきます。 もう一つの店舗、カフェ「PIC」では、1日40食限定の強羅園カレー、20食限定の「温泉玉子カレー」も人気。ラベンダーミックス、ハイビスカスレモン、ローズブレンド、レモ二ーミント、カモミールブレンドの5種類から選べるハーブティー(630円)もおすすめです。営業時間は10:00〜16:00(ラストオーダー15:30)。 工芸品を集めたセレクトショップは必見! 7種の工芸体験も楽しめる 園内には箱根の土産物が揃う「おみやげショップ」があり、雑貨やお菓子などが豊富に揃います。注目したいのは、2019年夏にオープンした、セレクトショップの「こまもの屋 箱根」。「アート&クラフト」をテーマに、箱根の伝統工芸品や、国内で活躍している工芸作家の作品を販売しています。ぜひ立ち寄って、旅の記念になりそうなショッピングを楽しみましょう。 園内には、「箱根クラフトハウス」があり、6種の工芸体験を実施しています。料金と所要時間の目安は以下の通り。吹きガラス(4,400円〜、約15分)、陶芸(4,290円〜、約40分)、サンドブラスト(3,520円〜、約60分)、とんぼ玉(2,750円〜、約15分)、ポタリーペインティング(3,850円、約60分)、切子(3,850円〜、約60分)、レーザー彫刻(2,420円、約30分)。いずれもマンツーマンで、懇切丁寧な指導が受けられます。
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花の庭巡りならここ! 皇室の庭園としての伝統を受け継ぐ「新宿御苑」
都会のビル街に囲まれた緑量たっぷりのヒーリングスポット 昭和24年(1949)に国民公園として一般に公開された「新宿御苑」。その面積は58.3ヘクタール、周囲は3.5㎞という広大な敷地。園内の樹木は約250種1万本、その他植栽されている植物は約510種にも及びます。 「新宿御苑」は、江戸時代の大名、内藤家の屋敷だった場所で、明治に欧米の近代園芸を取り入れるための拠点(内藤新宿試験場)となりました。その後、宮内省の所管(植物御苑)となり、皇室のための農場という性格が加わりました。 後年、この地を皇室の庭園として改修する計画が進み、フランスの造園家アンリー・マルチネーに設計を依頼。明治39年(1906)5月に庭園が完成し、「新宿御苑」という名称になりました。さらに年月を経て昭和24年に「国民公園新宿御苑」として一般に開放され、現在に至っています。 現在の「新宿御苑」の庭園は、基本的に明治39年に完成した庭園デザインを踏襲しています。広々として奥行きのある芝生とその両側に広がるサクラなどの樹林、池からなる西洋庭園と日本庭園が組み合わさっているところが特徴です。また春のサクラ、秋の菊花壇、ユリノキなどの巨樹、温室の洋ランなど、明治以来の植物遺産が引き継がれていることも、見どころの一つといえるでしょう。 現在の庭園をおおまかに区分すると、正門から整形式庭園、砂利広場(旧宮殿予定地)、芝生広場と池を含む風景式庭園と続く西洋庭園のエリア、菊花壇展の行われる日本庭園、大木戸門近くにある内藤家の大名庭園である玉藻池周辺、国民公園になってから整備された「母と子の森」などがあります。 「新宿御苑」の四季の見どころは、春がサクラ、ツツジ類、ハクモクレン、ハンカチノキ。夏はアジサイ、アガパンサス、ムクゲ、サルスベリ、青々とした芝庭。秋はサルビア・レウカンサ、キンモクセイ、ヒガンバナ、サザンカ、秋バラ、紅葉。冬はスイセン、ウメ、ツバキ。「新宿御苑」の風景、植物は日々変化し、訪れる度に新しい発見があります。 2018年の入園者数は約230万人で、外国からの観光客にも人気のスポットとなっている「新宿御苑」。「管理の行き届いた公園」「都会にあって自然を感じられ、リラックスできる」「温室は植栽も多く、植物や花など状態がよく育っていて素晴らしい」といった声が寄せられ、リピーターも多いのが特徴です。ぜひ何度でも訪れて、自分だけの見どころを見つけてはいかがでしょうか。 エキゾチックな植物たちに出合える大温室月に2回のガイドウォーク参加もおすすめ 「新宿御苑」には大温室があり、約1,800種の植物が展示されています。広さは約2,750㎡で、一通り巡るのにかかる時間は、大人の足で20~30分ほどです。 温室内はテーマごとにゾーニングされ、「人と熱帯の植物」「熱帯池沼の植物」「沖縄コーナー」「熱帯低地の植物」「小笠原コーナー」「乾燥地の植物」「熱帯山地の植物」などを観賞できます。 大温室では、月2回の「ガイドウォーク」を実施。第2週目に温室内で見頃の植物を解説する「温室の観賞教室」を、第3週目に通常は非公開の栽培室で、新宿御苑の役割(戦前から受け継ぐ洋ランの栽培や絶滅危惧種の保全など)を解説する「バックヤードツアー」を開催しています。 約40分かけて温室を巡り、料金は無料(先着順約20名まで)。ガイド内容は植物の状態に合わせて変わるため、リピートしても楽しめます。 百年以上の歴史を持つ庭園には風格のある伝統美が漂う 「新宿御苑」の春は、ぜひ花木の美しさに注目してください。 サクラは約65種、約1,000本が植栽されており、見頃は早咲きから遅咲きまで、全体で2月中旬~4月下旬(一番の見頃は3月中旬~4月上旬)です。4月中旬には、八重桜のライトアップイベントが予定されています(詳細は未定)。 写真のツツジの見頃は4月下旬~5月上旬。4月29日には自然に対する理解を深め、自然環境の適正な利用普及を推進する「新宿御苑みどりフェスタ」が開催されます。 5月上旬は園内に2本植栽されているフジが満開に。藤棚に仕立てられ、花穂をいっせいに垂らす姿は、一見の価値があります。5月中旬には、地球温暖化防止や資源循環の必要性などを伝えるワークショップを行うイベント、「ロハスデザイン大賞」が開催されます。 「新宿御苑」では、色とりどりのバラが植栽されています。見頃は春バラが5月上旬~7月上旬 (一番の見頃は5月上旬~下旬)、秋バラが10月中旬~11月下旬です。 写真のバラ園は、ハイブリッド・ティー、フロリバンダ中心の西園と、シュラブ、イングリッシュローズ中心の東園に分かれていて、合計約110種、約500株のバラが植えられています。 3年に1度開催される「世界バラ会議」で「栄誉の殿堂入り」に選ばれた16品種のバラがすべて植えられているので、それを見つけながらバラ園巡りをするのも楽しいものです。 「新宿御苑」の秋のメインイベントは、11月1〜15日に開催される「菊花壇展」。明治11年(1878)に宮内省が赤坂の仮皇居で初めて開催した「菊花拝観」をルーツとした展示会です。戦争を挟んで中止となるなどの変遷を経て、昭和24年(1949)に初めて、「新宿御苑」で一般に公開されました。 「菊花壇展」では、日本の菊栽培における伝統・技術の結晶「懸崖作り花壇」「伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊花壇」「大作り花壇」「江戸菊花壇」「一文字菊、管物菊花壇」「肥後菊花壇」「大菊花壇」を展示。端正な花姿が披露されます。 「新宿御苑」の紅葉の見頃は11月中旬~12月中旬。 11月中旬頃からプラタナス並木の黄葉が見頃となり、続いて新宿門近く、日本庭園の池周辺でカエデ類、園内各所でサクラ、ユリノキの色づきが進みます。 その後、本格的な紅葉シーズンが始まると、ラクウショウ、サクラ、ケヤキなどが見頃に。園内各所のサクラがオレンジ色から茜色に染まり、ユリノキの黄葉、タムケヤマ、カエデ類も紅葉が楽しめます。新宿門のカエデ類は紅葉のアーチになって出迎え、シーズン最後には、モミジ山のカエデ類が色づきます。 2019年に初めてのライトアップが千駄ヶ谷門近くのエリアで開催され、その後も同時期に紅葉を楽しむライトアップイベントが開催されています。 月に1度開かれる「花市場」をのぞいてみようレストランや土産物店はオリジナルものが出色! 「新宿御苑」では、毎月「花市場」が開催されています。季節の花苗や鉢花、球根、イタリアの野菜やハーブ、花のタネ、ハーブ関連グッズを販売。質問があれば、詳しいスタッフが植物の栽培や手入れについて、分かりやすく解説してくれます。 「新宿御苑」内には、「レストランゆりのき つぶら乃」があるので、休憩にどうぞ。営業時間は11:00~ラストオーダー15:30、定休日は新宿御苑の休園日、客席数は130席。風景式庭園の四季折々の景色を眺めながら食事ができる開放的なレストランで、季節に合わせた料理や京料理のお弁当など、オリジナルメニューを提供しています。 「新宿御苑」の売店は、豊富な土産物のラインナップが魅力です。どら焼きや手作り最中など、和のお菓子が並びます。 写真のように、御苑オリジナル和柄雑貨(ポストカード、クリアファイル)、和柄服飾小物雑貨、新宿御苑関連書籍なども揃います。コレクションしたくなりますね! Information 新宿御苑 所在地:東京都新宿区内藤町11TEL:新宿御苑サービスセンター 03-3350-0151 環境省新宿御苑HP http://www.env.go.jp/garden/shinjukugyoen/index.html一般財団法人国民公園協会新宿御苑HP http://fng.or.jp/shinjuku/ アクセス:新宿門へ電車/JR・京王・小田急線 新宿駅南口より 徒歩10分西武新宿線 西武新宿駅より 徒歩15分東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅出口1より 徒歩5分東京メトロ副都心線 新宿三丁目駅E5出口より 徒歩5分都営新宿線 新宿三丁目駅C1・C5出口より 徒歩5分バス/品97(品川車庫-新宿駅西口) 新宿二丁目下車池86(東池袋四丁目-渋谷駅東口) 新宿四丁目下車早77(早稲田-新宿駅西口) 新宿三丁目下車新宿WEバス(新宿駅西口-新宿駅東口) 新宿御苑下車 大木戸門へ電車/東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅出口2より 徒歩5分バス/品97(品川車庫-新宿駅西口) 新宿一丁目下車池86(東池袋四丁目-渋谷駅東口) 新宿四丁目下車 千駄ヶ谷門へ電車/JR総武線 千駄ヶ谷駅より 徒歩5分東京メトロ副都心線 北参道駅出口1より 徒歩10分都営大江戸線 国立競技場駅A5出口より 徒歩5分バス/黒77(目黒駅-千駄ヶ谷駅) 千駄ヶ谷駅前下車池86(東池袋四丁目-渋谷駅東口) 北参道下車早81(早大正門-渋谷駅東口) 千駄ヶ谷駅前下車ハチ公バス(渋谷-代々木) 国立能楽堂、千駄ヶ谷駅下車 休園日:月曜(祝祭日の時はその直後の平日)、12月29日〜1月3日※3月25日から4月34日までと11月1日から15日までについては、月曜日も休まず開園 営業時間:10月1日~3月14日 9:00〜16:00 (16:30閉園)3月15日~9月30日 9:00〜17:30 (18:00閉園)7月1日~8月20日 9:00〜18:30 (19:00閉園) 料金:一般 500円(30人以上団体割引:400円 ※事前申込不要)65歳以上 250円 ※窓口で年齢の確認できる証明書の提示が必要。学生(高校生以上) 250円 ※窓口で学生証の提示が必要。小人(中学生以下) 無料※入場券の事前購入について/公式HPよりスマートフォン等でWEBチケット(一般入園券500円のみ、購入日より6カ月間有効)を事前に購入可。購入したWEBチケットのQRコードをスマートフォン等で呈示すれば、チケット購入の窓口に並ぶことなく、入園できる。駐車場:普通車200台(入園者2時間まで600円、以降30分毎200円)入園者以外 30分毎330円大型車5台(60分2,200円、以降30分毎550円) 注)酒類持込禁止、遊具類使用禁止(こども広場除く)Drinking alcohol, using sports equipment and musical instrument in the garden are prohibited. 写真/環境省新宿御苑管理事務所
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ふたりが生んだ“わが家”のような空間『ジャルダン ノスタルジック』東京・神楽坂 今日はてくてく、「花屋…
オーナーは青江健一さんと加藤孝直さん。38歳の同い年です。 こちらが青江さん。 そして、加藤さん。 運命の出会いって、本当にあるんですね。ふたりとも、花屋さんの開業を目指し、同時期に東京・大田市場の仲卸に勤務。8年前までは、まったく知らない同士でした。 「知り合いになって話していくうちに、感覚が似ていることがわかり、だったら、一緒にやろうということになったんです」。そう話す青江さんに、加藤さんも大きくうなずきます。 ふたりでひとつの“ジャルノス”。 出会いまでの道のりで得たものを持ち寄って生まれたショップです。 テクニックや花への感覚的なことはもちろんのこと…ポエティックな要素を、と言うのは青江さん。「例えば、壊れたシャンデリアの破片が飾られていたり、開いた本の上に葉が落ちていたり。単に花を並べるのではなく、見た人が物語を感じる仕掛けです」。仲卸で働く以前は、パリの数件の花屋さんで研修を積んだ青江さん。前述の演出は憧れてやまない『ラロゾワール』で感動したシーンでした。今、天井から吊るしているドライフラワーやブロカントなランタンもそのひとつ。雑貨の棚の奥には壊れたタイプライターが置かれ、生活の気配を静かに漂わせています。 対して、加藤さんが持ち寄ったのは“パティシエ”というもうひとつの顔です。フラワーアレンジメントの専門学校を卒業後、埼玉に一度、花屋さんを開いた加藤さん。その後、お店を閉めてまでして、福島のパティスリーで働き、お菓子作りを学んでいます。今、花をあしらう一方、なんと!早朝3時半からほぼ毎日、お菓子を焼いてはお店に並べていまます。 でも、なぜ、お菓子? 前々から思っていた疑問をぶつけてみました。すると、予想外の答えが返ってきたのです。加藤さん曰く、お菓子は、お客さんが店内に少しでも長く「いる」時間を作るためのいわば“口実”。「花屋さんって、忙しくて、花を買ったらすぐに出ていかなければならない雰囲気がありますよね。自分自身がかつてそうでした。もっとゆっくり見たいのになぁ、とそそくさと撤退(笑)。お菓子が目に留まれば、花を買ったあとも、どれにしようかと選びながら、ゆっくり滞在する理由ができます」。青江さんが担当する、店内にずらりと並ぶ雑貨も同じ役割。 神楽坂の地にお店を立ち上げて、今年で6年。ふたりとも口をそろえて、店でありながら、年々、我が家のような感覚になっていると言います。のびのびと自分たちらしい花をいけられるマイホーム。だから、会話して、来てくれた人をもてなすのは、ごく自然なことのようです。 意気投合して、ともに活動を始めた青江さんと加藤さんですが、いける花には少し違いがあります。 これが青江さん。いく種ものシャクヤクとバラ、草花を合わせた薫り高いブーケ。 そして、こちらが加藤さん。フレッシュなトーンで描いたグリーンの間から、クレマチスが軽やかに踊っています。 ふたりの花をあえて言葉にするなら、洗練されたナチュラル? いく種もの旬の花々で綿密に構築しながら、季節の移ろいを楽しませてくれます。 店名の意味は「懐かしい庭」。花が好き。小さなつぼみに目を輝かせていたくらい、子どもの頃から花が好き。ふたりと同じ気持ちなら、きっと共感するでしょうね。かくいう私もそのひとりです。 お店は東西線神楽坂駅より徒歩約5分。えんじ色のドアが目印です。 Shop Data:ジャルダン ノスタルジック(jardin nostalgique) ホームページ/http://www.jarnos.jp 住所/東京都新宿区天神町66-2 1F 電話/03・8280・7665 営業時間/11〜19時、土・日限定カフェ15〜19時(LO. 18時30分) 定休日/火曜 アクセス/東京メトロ東西線神楽坂駅2番出口(矢来口)より徒歩約5分 Credit 記事協力 構成と撮影と文・鈴木清子
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花の庭巡りならここ! 大充実のトロピカルドーム温室「小田原フラワーガーデン」
地元の皆さんに愛される憩いの庭園リピーターが多いのも納得! 「小田原フラワーガーデン」は、1995年にオープンした植物公園。「豊かなライフスタイルを築く楽しい花園づくり」を目指して整備されました。敷地は42,188㎡で、ゆっくり歩いて周遊するのに1時間くらいかかります。 メイン施設の「トロピカルドーム温室」では、熱帯・亜熱帯植物が旺盛に枝葉を広げ、冬でも植物たちの生命力を感じて元気をもらえます。特に写真のヒスイカズラに注目を。3月下旬~4月中旬に開花する、翡翠のように美しい花は、一見の価値があります。「小田原フラワーガーデン」メインフラワーの一つで、300以上の花穂が垂れ下がる光景は圧巻です。 また、公園面積の半分を占める「渓流の梅園」では、約200品種のウメが咲き誇ります。他にもアルカディア広場周囲に広がるバラ園や、渓流沿いから池周囲に広がるハナショウブなど、四季折々の花が楽しめる公園です。 園内の開花リレーは、春がサクラ、チューリップ、フジ、バラ。初夏はアリウム、スイレン、ハナショウブ、アジサイ。夏はアガパンサス、マリーゴールド、サルスベリ。秋はリコリス、ヒガンバナ、アメジストセージ、紅葉。「一年中花と緑が楽しめる公園」のコンセプト通り、いつ訪れても季節の花が見頃になっている姿を楽しめます。 また、一年を通してさまざまなイベントや講習会を開催しています。中でも講師に日本梅の会会長 大坪孝之さんを迎えた「なるほど園芸講座」が大人気。初心者向けの、肥料・病害虫防除の話から、上級者向けの、接ぎ木・挿し木・剪定の話まで、季節に応じた園芸ポイントが解説されます。毎月第3日曜日開催で、時間は10:30~11:30、先着30名まで。当日受け付け、参加費は無料です。 「小田原フラワーガーデン」では、屋外エリアのみペットの同伴OK。飲食物の持ち込みも可能ですが、テイクアウトカフェもありますよ。フラワーショップや土産物店も充実しているので、ショッピングを目当てに行くのもいいですね。多彩なイベントを目的にリピーターが多く訪れる植物公園に、ぜひ足を運んではいかがでしょう。 熱帯植物がダイナミックに茂るドーム型温室で南国ムードを楽しむ 「小田原フラワーガーデン」には、小田原市環境事業センター(ゴミ焼却施設)の余熱を利用している温室があります。直径40m、高さ22mの温室は、ゆっくり周遊して約30分。約200種の熱帯・亜熱帯の花木、果樹を植栽しており、南国ムードを楽しめます。 写真の花は、温室で咲くトロピカルフラワーのヘリコニア・ロストラータ。開花時期は6月中旬~9月上旬です。鳥のクチバシのような花が左右に30個ほど並び、1mほどの長さになるエキゾチックな雰囲気の植物。本州では温室がある植物園でなければ見られない花です。 温室で催されている、セルフガイド式の体験プログラム「アロア・ワッド探検隊」にも注目を! これは、謎の植物学者アロア・ワッドからの植物に関するさまざまな指令(ミッション)が出題されるというストーリーのもと、約300種類の熱帯植物が植栽されるトロピカルドーム温室内を探検しながら問題を解くというもの。 入園者は探検隊員としてミッションに挑戦し、五感を駆使しながらゲーム感覚で植物について学べます。探検隊員には「探検隊員証(スタンプカード)」が発行され、来園ごとに異なるミッションをクリアしてスタンプを集めることで、段階的にレベルアップできます。子どもも大人も楽しめるプログラムですね! この企画は「神奈川なでしこブランド2019」に認定されており、ますます注目を集めています。 屋外庭園は四季を通して爛漫と咲く!煙るように咲くバラ園は必見 屋外庭園のバラ園も充実しているので、開花期の5月中旬~6月上旬、10月下旬~11月下旬にはぜひ足を運んでほしいもの。150品種、350本のバラが植栽されています。フォーカルポイントのガゼボには、ダイナミックにつるバラが仕立てられており、ゴージャスな咲き姿を楽しめますよ! 春と秋の見頃には、ガイドツアーやミニコンサートなど、「ローズフェスタ」のイベントが開催されます。 6月上旬~下旬には、ハナショウブ池が見どころに。約180品種1,000株のハナショウブが咲き誇ります。同じ時期には、池の水面に色とりどりのスイレンやアジサイ500株が咲くので、梅雨の季節ならではの素晴らしいコラボレーションを楽しみましょう。開花時期には、ウメ収穫体験など、「花菖蒲・スイレンまつり」のイベントが開催されます。 花苗や雑貨が豊富に揃うフラワーショップスイーツが人気のカフェや売店もチェック! 2017年にリニューアルオープンした、フラワーショップ「PICCOLO(ピッコロ)」も、ぜひのぞいてみましょう。季節の草花はもちろん、花木、果樹、観葉植物など多彩な品揃え。フラワーベースなどの雑貨類も扱っています。開店時間は10:00~16:00です。 お土産コーナーは、季節感のある商品展開が魅力で、リピートしたくなるスポット。園内で採れたはちみつを使った「ミツバチからの贈り物」(650円)、「はちみつラスク」(450円)や「はちみつドロップス」(400円)、「はちみつとクルミのパウンドケーキ」(700円)などがおすすめです。※いずれも期間限定品。 「小田原フラワーガーデン」には、テイクアウトカフェ「ハイビスカス」もあるので、歩き疲れたら休憩しましょう。開店は土・日・祝祭日のみ(大型イベント開催時は毎日オープン)、開店時間は10:00~16:00(ラストオーダーは15:30)、客席数は14席です。おすすめは、バラの香り豊かなジェラートにみずみずしい白桃がたっぷり入ったローズピーチジェラート400円(税込)。 特に、採蜜期間にしか食べられない期間限定のスイーツは知る人ぞ知る人気メニュー。さっぱりしたバニラジェラートと、濃厚なハチミツの相性が抜群なはちみつがけジェラート450円(税込)、園内で採れた純粋はちみつを、温かいパンケーキと冷たいバニラアイスにかけた贅沢な一品、はちみつパンケーキ500円(税込)は、一度味わっておきたいものです。 Information 小田原フラワーガーデン 所在地:神奈川県小田原市久野3798-5TEL:0465-34-2814 小田原フラワーガーデン (kanagawaparks.com) アクセス:電車/伊豆箱根鉄道大雄山線「飯田岡駅」から徒歩約20分(約1.6kmの上り坂)バス/小田原駅東口から2番のりば伊豆箱根バス「フラワーガーデン・県立諏訪の原公園」行き。「フラワーガーデン」下車すぐ。車/小田原厚木道路「小田原東IC」より国道255号を北へ約1.4km先「桑原」交差点左折、約3.2km先「沼田」交差点左折、約800m先「飯田岡」交差点右折、道なりに約1.1km直進しトンネルの先のT字路右折約200mで入口(左折:県立おだわら諏訪の原公園) 所要時間は約15分(道路状況による) オープン期間:通年 休園日:月曜(祝祭日の時はその直後の平日)、祝日(振休も含む)直後の平日、12月29日~1月3日 営業時間: 9:00~17:00(トロピカルドーム温室入園は16:30まで) 料金:無料(トロピカルドーム温室のみ有料・大人200円小中学生100円) 駐車場:普通車140台/障がい者用6台、無料
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花とケーキで素敵な週末を!『ジャルダン ノスタルジック』東京・神楽坂 今日はてくてく、「花屋さん日和…
店名の意味は、フランス語で「懐かしい庭」。 素朴で、野原の花で遊んだ遠い記憶もふと思い出してしまう、そんな場所です。 えんじ色の扉は通常、締まっていますが、臆せず、入ってください。 中へ入ると、ちょっとひんやり。生花の鮮度を保つため、冷房をつけています。通路を進むと、左手にご覧のようなあでやかな花の壁画が登場しますよ。そう、切り花コーナーです。枝ものやグリーン、季節の実ものを含めて、いつも50種は優に超える品ぞろえ。バラだけでも平均して15種はそろえているそうです(すごい!!)。訪ねた日には、カップ咲きのバラ、‘ロマンティークアンティーク’にシャクヤクといった華やかな花やアスチルベなどの楚々とした草花に紛れて、鬼百合が古い植物画のような存在感を放っていました。 オーナーはふたりの男性。パリの花屋さんで修業した青江健一さん(左)と、子どもの頃から草花に囲まれて暮らしてきた加藤孝直さん(右)。ふたりの好みが反映されるため、幅広い品揃えになるんですね。 天井を見上げると、ミモザやユーカリなどのじつにさまざまなドライフラワーが吊るされています。訪れるたび、どんどん増えて、近頃ではうっそうと…(笑)。行くと、なんだかホッとするのは、こんな演出にも一因があるのかもしれませんね。色鮮やかなドライもあるものの、こっちのほうの干し上がったドライを皆さん、買っていくそうです。 そんなドライの小花をハンガーに飾った青江さんの作品。悲鳴を上げちゃうくらいのかわいさです! 花材を並べている「花の壁画」の反対側は、かわいらしい雑貨と花の器のスペース。雑貨を扱う花屋さんのなかでも、きっと上位にランクインされる品ぞろえかもしれません。 例えば、花模様のポットや小さな器は、パリの蚤の市で見つけたブロカント。 花の香りがする南仏・ニヨンのアンティーク缶入り石けんは、ラベンダーやローズ、メイフラワー、コットンフラワーの4種。とてもやさしい香りがします。各1580円。 そして、ジャルダン ノスタルジックでは、お菓子も買えるんです! 市販のものではありませんよ。加藤さんの手作り。ふたりが並んでいる写真の後ろに映っている小窓の奥が厨房です。朝(真夜中)3時半からお店がオープンするまで、ほぼ毎日、手作り。そんな花屋さん、めったにありませんよね。 これがその一部。左から、ラベンダーの香りに癒される香りのグラノーラ330円、マーマレードと紅茶のクッキー280円、はちみつレモンクッキー350円。季節のフルーツを使ったケーキなどの生菓子も週末限定で作っています。店内でも食べられますよ。 週末は花とお菓子を目指して、いざ、神楽坂へ!!! Shop Data:ジャルダン ノスタルジック(jardin nostalgique) ホームページ/http://www.jarnos.jp 住所/東京都新宿区天神町66-2 1F 電話/03・8280・7665 営業時間/11〜19時、土・日限定カフェ15〜19時(LO. 18時30分) 定休日/火曜 アクセス/東京メトロ東西線神楽坂駅2番出口(矢来口)より徒歩約5分 Credit 記事協力 構成と撮影と文・鈴木清子
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カメラマンが訪ねた感動の花の庭。神奈川・愛甲郡「服部牧場」
SNSの投稿で知った美しい庭 前回は、北海道のグラスが素晴らしい「大森ガーデン」を2回に渡ってご紹介しましたが、2020年最初のストーリーも、またまたグラスと草花のガーデンです。 ここは、グラスが大好きなガーデナー、平栗智子さんが丹精込めてつくり上げた「服部牧場」。 僕がこのガーデンを初めて知ったのは、知人のガーデナー、Sさんの「いざ 服部牧場へ」と書かれたフェイスブックの投稿でした。2019年11月8日の彼女の投稿写真には、大小さまざまなグラスがピンクや白の穂を出し、株元には青や紫の草花が咲き乱れる美しいボーダーが写っていました。それを見て、今すぐにでも飛んで行って撮影したい! くらいの気持ちになるほど、それは美しいものでした。 昨年くらいから僕の一番の撮影のテーマは「美しいグラスガーデン」でしたので、いつも頭の片隅には「何処かで秋のステキなグラスガーデンが撮れないものか」という思いがありました。ですから、車ですぐに行けるほどの距離に、こんな素晴らしいグラスガーデンがあったとは! Sさんには教えていただき本当に感謝しています。幸いにも数日は天気も安定しているようです。投稿を見た2日後はスケジュールも空いていたので、11月10日に撮影に伺うことにしました。 晩秋の庭へ初の訪問 撮影当日は爽やかに晴れ渡り、気温は暑いくらいの秋の終わりとは思えないほどの行楽日和でしたから、高速道路も結構混んでいました。高速を降りて「服部牧場」が近づいてくると、のどかな風景の中、道路脇の木々の紅葉も黄色く輝いていました。その風景もすぐに車を停めて撮影したくなるほどでしたが、寄り道などしている心の余裕はありません。まだ撮影にベストな時間には早すぎるとは分かっていても、アクセルは緩めず、まっすぐに「服部牧場」へ向かいました。 牧場の駐車場に着いたのは2時半くらいでしたが、天気もいいし家族連れで駐車場は満車。子どもたちが元気に走り回っています。秋から冬の撮影は、午後4時頃の光がきれいですので、まだ大分早く着いてしまったのです。でも、車の中にいても仕方ないので、ロケハンを兼ねて、カメラも持たずにぶらっとガーデンに向かいました。 ガーデン入り口の看板を見ながら石の階段を上ると、お目当てのガーデンが現れました。牧場というのだし、きっと広いガーデンなんだろうと勝手に思っていたので、意外と小さいガーデンにちょっと驚きました。しかし、その小さなガーデンにはびっしりといろいろな植物が植えられていて本当にきれいでした。Sさんの写真で見た、赤い穂のミューゲンベルギアも風に揺れていました。 いやー、きれいだなぁと歩き回っていると、ガーデンの西側には高い針葉樹があってその木々の影が、だんだんガーデンに迫ってきていることに気がつきました。優雅に4時まで待っていると、ガーデンは完全に影になってしまう。これは大変! と走って車に戻り、カメラと三脚を担いで、再びガーデンに戻りました。その間5分ほどですが、先ほどまでは誰もいなかったガーデンの隅で黙々と作業をしている女性を発見。Sさんのフェイスブックのコメントにあった「植物を愛してやまないガーデナー」さんだろうと思い、ご挨拶と撮影の許可をいただくため近づいていきました。 ガーデナーさんも僕に気がついて軽い会釈をしてくれました。早速撮影の許可をもらおうと話しかけると、子どもが走り回るので三脚は遠慮してほしいとのことでした。でもガーデンの撮影には三脚は必需品なので、何とかお願いしなくては思っていると、彼女の表情が突然一変して「もしかして今井さんですか?」と。以前千葉の貝殻亭というレストランで写真講座をしたことがあったのですが、その時に参加してくれたようで、一件落着。僕も子どもがそばを通ったら気をつけますと約束して撮影を開始しました。 グラスが美しく輝く瞬間を狙う 前回ご紹介した北海道の「大森ガーデン」さんのように、近くに背の高いものが何もないガーデンの場合は、夕陽が地平線に沈む瞬間くらいの光がきれいなのですが、このガーデンは西側に背の高い木々があって、割と早い時間から影がガーデンを覆ってくるので、撮影のタイミングは、撮りたい植物が影に入った瞬間を狙います。 ガーデンの東側はまだ強い日差しが差し込んでいて、ギラギラしています。でも、影に入ったばかりの一番西側のボーダー花壇は、明るい日陰でどの植物もきれいに見えています。カメラを三脚にセットして、じっくりとファインダーを覗いてみると、何種類ものグラスが入ったボーダー花壇は、グラスの穂の柔らかい線や直線的な茎の線、アスターのブルーや枯れた草の黄色や茶色と、いろいろな要素が混じり合っていました。春の宿根草のボーダーとは全然違う、とてもきれいな表情を見せてくれています。 あとは、逆光になるように西にレンズを向けて狙ったり、サイド光になるように南や北の方向にレンズを向けたり、ガーデンの中を歩き回って同じグラスを撮ったり…。こうして光と影をチェックしながら、少しずつ東側のボーダーまで撮影して、4時過ぎに撮影は終了しました。 撮影中は、僕の邪魔にならないようにとガーデンの隅のほうにいてくれたガーデナーさんがコーヒーを入れてくださるというので、お言葉に甘えてガーデナールームへ。行ってみると、そこも天井からドライになった昨年のグラスがズラリと飾ってあり、彼女のグラス愛がハンパじゃないことを感じました。僕が「大森ガーデン」さんに行った時の話をすると、彼女も随分前から大森さんにグラスの苗を送ってもらっては、あちこちの庭に植えて経過を観察しているそうです。あたりがすっかり暗くなるまでグラス談義は続き、この日撮影した写真は「Garden Story」に載せますと約束をして、美しい月を見ながら帰路につきました。 凍った庭への期待 この日の写真は大満足。何もいうことはない仕上がりでしたが、もう一つ、冬のガーデン写真といえば「凍った庭」があります。以前はよく群馬県太田市の「アンディ&ウィリアムス・ボタニックガーデン」に行き、日が昇る前の暗いうちから撮らせていただいた経験がありますが、久しぶりにグラスガーデンが凍って、真っ白になった「服部牧場」の写真が撮りたくなりました。「凍った庭」になる条件には、「今シーズン一番の寒波」というような、放射冷却のよく晴れた寒い朝であることが必要ですが、11月29日がちょうどそんな気圧配置だったので「凍った庭」を撮影するために午前3時に出発して、6時前、まだ暗い駐車場に着きました。でも、何だか寒くない。痛いくらい寒くてスキー用の帽子に手袋でガタガタ震えるくらいの朝のはずが、それほど寒くなく……。 残念ながら今日はダメだった、と思いながらもガーデンに行ってみましたが、案の定全く凍っていませんでした。でも、以前の撮影から2週間が経ち、さらに枯れた庭が朝日の中でとても美しく輝いていました。凍った庭の撮影は、またこの年末年始にでも行ってみようと思っています。
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花の庭巡りならここ! 熱帯雨林のジャングルを散歩「板橋区立熱帯環境植物館」
東南アジアの熱帯雨林から高山までをコンパクトにまとめた植物園 「板橋区立熱帯環境植物館」は、1974年に高島平温水プールが開設された際、1階部分に区民の憩いの場として「熱帯植物園」を整備。清掃工場の余熱利用により、当時からバナナやヤシ、スイレンなどが植栽されていました。 その後1994年に、現在の「板橋区立熱帯環境植物館」にリニューアル。世界三大熱帯雨林の中から、日本と関係の深い東南アジアの熱帯雨林に特化して再現しています。海底に見立てた水族館から始まり、標高2,000mの高山(キナバル山)まで順次ジャングルを登っていくような展示内容で、「潮間帯ゾーン」「熱帯低地林ゾーン」「集落景観ゾーン」「雲霧林ゾーン」の4つに分かれています。 植栽面積は約1,000㎡で、ゆっくり観賞しながら回ると大人の足で1時間くらいかかります。水族館の魚は約150種、植物園の植物は約700種をコレクション。特に花が美しい熱帯植物はプルメリアやビワモドキ、ヒスイカズラ、メディニラ・マグニフィカ、バニラ、ラン、果実はミズレンブ、ビワモドキ、バナナ、パラミツ、ビヨウタコノキなどです。友好提携マレーシアのペナン植物園から寄贈されたものも多く、足元や壁際などまで視線を巡らせると、珍しい植物が見つかる楽しみがあります。 日曜・祝日はガイドツアーが行われ、13:00から約1時間かけてスタッフによる解説を受けられます。水族館では餌やり体験も実施、参加費は無料。企画展の内容や季節、咲いている花などによって毎回解説内容が変わるので、何度参加しても楽しめます。企画展やイベントが一年を通して開催されているため、リピーターも大変多く、年間約12万人が訪れる人気の植物園です。 海底を再現した水族館からスタート!海水、汽水、淡水に棲む魚たちを観察 「板橋区立熱帯環境植物館」に入場すると、まずはミニ水族館に出迎えられます。チンアナゴやカクレミノなどカラフルな熱帯魚が泳ぐ海水、淡水と海水が入り混じる河口域に棲むテッポウウオやハゼの仲間がいる汽水、アジアアロワナ、ボルネオカワガメが生息する淡水へとエリアごとに展示。海底から河口、川へと上がっていくイメージです。 こちらは世界最大の淡水エイ、ヒマンチュラチャオプラヤが優雅に遊泳する淡水エリア。上部には熱帯の河口域に根を下ろす植物が見え、水中から上を眺めているような気分になれる展示です。緩やかなスロープを上がって、次はいよいよ植物が息づくエリアに向かいます。 標高の低い熱帯低地から高冷地まで上るにつれて、植生も変わっていく 水族館を後にして現れるのは、潮の満ち引きによって、露出と水没を繰り返す「潮間帯ゾーン」。地表に呼吸根を出す姿が特徴的なマングローブや、ヤシ類などが茂るほか、水辺を好む植物が垣間見えます。 次に進むと、「熱帯低地林ゾーン」が広がります。ラワン材としても知られるフタバガキの仲間など多様な熱帯植物が見られ、ジャングルに分け入った気分に。アコウやガジュマルなど、他のものに絡まるように育つ「しめ殺し植物」も見られ、実際に宿主が枯れて乗っ取られた姿も展示されています。 写真は「集落景観ゾーン」に設けられたマレーハウス。中のベンチで一休みしながら園内を一望できるビュースポットです。この周辺には、低地林より少し高い台地で、人々が集落を作る環境を想定し、生活に利用される植物を植栽。バナナやパパイヤなどのフルーツや、キャッサバ、イモ類などの食用植物、薬や香料に用いられる植物、観賞に向く美しい植物など、人が持ち込んだとされるさまざまな植物が見られます。 順路を進むと、「雲霧林ゾーン」が現れ、ひんやりとした空気を感じて「わあ、涼しい!」という声も聞こえてきます。それもそのはず、このゾーンは標高約1,400m以上の、雨や霧の多い熱帯の高山地を再現しているため。苔や背丈の低いツツジ科の植物、ランなどの着生植物が多く見られます。 企画展やスタンプラリー、体験会など興味深いイベントが目白押し! 撮影/板橋区立熱帯環境植物館 「板橋区立熱帯環境植物館」では、環境や生き物にまつわる企画展を年に11回(合間の小規模展示は8回)行っています。夏休みの「昆虫展」、1月の「ラン展」、春休みの「体感水族館」が、毎年恒例の人気企画。写真は、食べると味覚が変わる「ミラクルフルーツ体験コーナー」で、園内で育った果実を試食するイベントです。 毎回テーマを変えて、年10回以上のオリジナルスタンプラリーを行うほか、フラワーアレンジメントやリース作り、植物画、聞香体験などの講習会も開催しています。 館内には、貸し衣装コーナーもありますよ! トロピカル気分を味わえるアロハシャツやレイなどを纏って、撮影スポットで記念写真を撮るのもいいですね。 土・日、祝祭日は東南アジア料理に舌鼓をミュージアムショップも多彩な品揃え 「板橋区立熱帯環境植物館」では、土日・祝祭日のみ、「喫茶室クレア」がオープンします。営業時間は11:00~17:00(ラストオーダー16:30)で、客席は25席。温室側はガラス張りになっており、ナイスビューが広がります。営業のない平日は飲食物を持ち込んでの休憩もOKです。 撮影/板橋区立熱帯環境植物館 「喫茶室クレア」のメニューは、東南アジアをイメージさせるラインナップ。マレーシアカレー&ライスまたはナン&ミニサラダ、ナシゴレン、ガパオライスが各800円、野菜のキッシュ、ピザフリッタ各400円、お子様セット550円など。飲み物はソフトドリンク、タピオカ、アルコール350円~。写真は大人気のパンケーキ500円。 ※値段は税込 館内にはミュージアムショップもあるので、ぜひ立ち寄りを。オリジナルの缶バッジやポストカード、スタンプ、オリジナルコーヒー、ドライフルーツ、雑貨などが揃います。企画展や季節によって取り扱い製品のラインナップも変わり、毎年1月のラン展の際はランの苗も販売しています。2020年のラン展は最終日が1月13日で、展示品が安く販売されるので、ぜひお出かけください! Information 板橋区立熱帯環境植物館 所在地:東京都板橋区高島平8-29-2TEL:03-5920-1131 板橋区立 熱帯環境植物館 アクセス:電車/都営三田線「高島平」駅下車、東口より徒歩7分バス/国際興業バス「高島第一中学校」下車、徒歩1分※土・日曜、祝祭日、板橋区立小学校の夏休み期間は無料送迎バスあり。時刻表はHP参照(https://www.seibu-la.co.jp/nettaikan/files/timetable2.pdf) 休館日:月曜(祝祭日の時はその直後の平日)、12月28日~1月1日 営業時間: 10:00~18:00(※入館は17:30まで) 料金:大人260円、小・中学生130円、未就学児無料※土・日曜、区立小学校の夏休みは小・中学生無料※団体は20名以上で1名50円引き※障がい者手帳、愛の手帳などをお持ちの方は、大人130円、小・中学生と65歳以上60円、付き添い1名無料
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日常が豊かになる、飾る花、育てる花。『西荻百貨店』東京・西荻窪 今日はてくてく、「花屋さん日和」Vol…
入っているお店は4つ。花屋さんと、カフェ、山野草のお店。そして地下では内装と家具のショップが開店準備中です。オープンしたのは5年前の2013年。『草と花 一草(isso)』の砂森聡さんが、発起人となって生まれた場所です。 ペパーミントグリーンのドアを開けて、最初にあるのは、そう、前回ご紹介した花屋さん『イッカ』。季節の草花をメインに少量多品種で揃えています。 オーナーの西野純子さんの花選びの基準は、ニュアンスのある色合いで、きれいなラインをもつ花。たとえば、取材時に店内にあった、この写真の花、エンシクリアがそう。カラフェやコップにさりげなくいけても、様になりますよね。日常の花でも、ちょっとだけおしゃれに決まります。 壁沿いに並んだ花器や多肉植物に似合う鉢を見ながら奥へと進むと、右手に、大小のテーブル席が4つ並ぶ部屋が現れます。ここがカフェの『くろもじ珈琲』。 引き戸の向こうのテラスは『草と花 一草(isso)』のスペースです。山野草のなかでも、楚々として、身近なものを選んで、ここに迎えているそう。 取材時に見つけた、この白い花は台湾梅花カラマツ。細いワイヤーのような茎咲きに可憐な花を次々と咲かせます。ほかに、テラスにあるのは落葉樹と実がなる木。色づき、実が膨らむたびに、季節の移ろいを知らせてくれる植物たちです。 カフェの『くろもじ珈琲』に戻って、ちょっと座ってみましょう。取材のときには、窓の向こうにはハンカチの木の青葉が広がっていました。窓辺や棚で、いつも山野草をいけている一輪挿しは、砂森さんと以前、ともに働いていた『カタチ製作所』の器です。 ほら、見ていて、ゆったりとした気持ちになってきませんか? 外の景色を眺めて過ごす時間が好きで、ひとりで訪れる人も多いよう。これから訪れる雨の季節にも、潤う花と緑で楽しませてくれる西荻窪の小さな隠れ家です。いける花と育てる花。ふたつの楽しみを探しにお出かけしてみませんか? 最後に、カフェメニューも少しだけ紹介しておきますね。サイフォンで煎れるコーヒーは、埼玉のコーヒー専門店で特別にブレンドしてもらった豆を使用。 最近、始めたカヌレはひとつ250円。 そして、これが、訪ねる日の朝からわくわくしてしまうキーマカレーです。スパイスのバランスがよく、トマトの酸味もさりげなく効いています。ポーチドエッグを割って、召し上がれ。サラダつきで870円。 おなかをすかしてお訪ねを! Shop Data:西荻百貨店 ホームページ/http://isso-1999.com、http://icca-flower.com 住所/東京都杉並区西荻北4-35-10 西荻百貨店内 電話/03・3395・3122(西荻百貨店代表) 営業時間/11~18時 定休日/木・日曜(臨時休業、夏季休業あり) アクセス/JR中央線・総武線 西荻窪駅北口より徒歩10分 Credit 記事協力 構成と撮影と文・鈴木清子
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花の庭巡りならここ! 歩むほどに癒やしを誘う花の名所「清水公園 花ファンタジア」
「清水公園」の一角に設けられた 花の名所「花ファンタジア」 「清水公園」は明治27年に開園した、歴史の古い公園です。全体の広さは約28万㎡で、フィールドアスレチックやキャンプ・バーベキュー場、ポニー牧場などもありますが、ここではその一角にある「花ファンタジア」エリアについてご紹介します。 「花ファンタジア」は平成14(2002)年にオープンした花の名所で、市民の憩いの場として整備されました。敷地面積は約6万㎡で、ゆっくり観賞しながら歩いて、大人の足で平均1時間弱くらいで周遊できる広さです。 「花ファンタジア」内は、年3回模様替えされる「四季の花壇」、「ローズガーデン」、「イングリッシュガーデン」、「水生植物エリア」、「亜熱帯(温室)エリア」などにエリア分けされ、変化に富んだ景観を楽しめます。 園内には約700種の植物を植栽。春の部はウメ、モモ、ミモザ、サクラ、ボタン、フジ、バラ、スイレンが。秋の部は、秋バラ、オミナエシ、フジバカマ、ススキ、モミジが見どころに。季節を感じることのできる植栽となっています(春と秋の2季営業)。 「癒やしを感じられるよう、空間演出にも配慮しました。空間と樹木との間合い、草花との高低差や遠近感に工夫し、借景を取り入れたみずみずしい空間にしています」とは、管理スタッフの言葉。そのかいもあってか「広々として気持ちがいい」「手入れが行き届いている」という来場者の声が寄せられ、年間約4万人が憩いに訪れています。 群植花壇にフジ棚、ローズガーデン…… 開花リレーを楽しみに何度でも通いたい! 4月中旬〜下旬には、約5,400ポットが植栽される、ネモフィラの群植が見頃になります。「瑠璃唐草(るりからくさ)」の別名を持つ通り、冴えたブルーの花色が魅力です。這うように茎葉を広げて密に花をつけるので、ブルーのカーペットが広がるような景色を楽しめます。 ネモフィラが咲くのとほぼ同じ時期の4月下旬〜5月上旬には、ボタンが見頃になっているので、こちらにも足を運びましょう。「花ファンタジア」の一角にあるボタン園には、約80品種、約1,000株を植栽。花弁を多数重ねる花姿はゴージャスで、赤やピンク、白などの花色が楽しめます。 5月上旬には、フジが見頃になります。樹齢10〜20年のノダフジが約30本植栽されており、つるの長さは4〜6mにも及びます。藤棚に仕立てられ、滝のように豪華に咲く姿は、見る人に感動を与えること間違いなし。池の近くに植えられているため、紫色の花が水面に映り込んで、いっそう華やかに見えます。 5月中旬〜6月中旬はバラの季節。「ローズガーデン」では約200種、1,300株のバラが爛漫と咲き誇ります。幅3m、高さ2.6mのアーチをつないで10mほど続くバラのトンネルは見どころ。花色に濃淡をつけた素晴らしいグラデーションが楽しめます。芳香を強く放つ品種を集めたエリアや、「ベルサイユのバラ」シリーズの品種を集めたエリアなど、変化に富んだ植栽にも注目を。バラの季節には音楽やダンスのショーなども楽しめる「ローズフェスタ」が開催されます。 初夏の一年草花壇やスイレンを見に行こう! 秋以降はコキアの紅葉やセージ類に注目を 5月上旬〜8月下旬には、スイレンが見頃に(7〜8月は休園)。約3,000㎡の池に3品種のスイレンが花を咲かせます。年々自然に株数や開花数が増えて、見応えのある景色をつくるようになりました。夕方になると花を閉じる性質があるので、スイレンを目当てに出かけるなら午前中がおすすめです。 ネモフィラに埋め尽くされていた花壇は模様替えされ、5月頃に夏の花々で彩られて再登場します。5品種、約4,600株の一年草をボーダー状に植栽。花色にグラデーションをつけるなどして奥行き感を強調し、広く見えるように工夫しています。 「花ファンタジア」内には、温室もありますよ! 面積は約150㎡で、多様なトロピカルプランツが植栽され、ボダイジュ、サラソウジュ、ムコウジュという仏教三大聖樹も見られます。写真は花穂を30〜60㎝下垂させて、鮮やかなエメラルドグリーンの花を咲かせるヒスイカズラ。熱帯雨林に自生し、日本の気候では屋外で育てることができず、温室でしか見られない人気の植物です。 夏に開花する一年草が植えられていたボーダー状の花壇は、再び模様替えをして秋に向けてコキアが群植されます。10月中旬〜下旬には、グリーンのモコモコ姿から紅葉して輝くような赤色へと変化。晴れた日の青空とのコントラストも美しいものです。同じ頃にはバラ園の秋バラも楽しめますよ! 10月中旬〜11月中旬には、メキシカンブッシュセージが見頃になります。約100㎡に約300株が植栽されており、紫色の花穂をいくつもスラリと伸ばして咲く姿がダイナミック。メキシカンブッシュセージを背景に、訪れた記念の写真撮影をしましょう! ガーデン雑貨や地元名産品のショッピングを楽しもう カジュアルなレストランも人気のスポット 園内には土産物売り場もあるので、ぜひ立ち寄りを。地元名産品やローズグッズ、鉢花、園芸グッズなどが揃います。人気アイテムは、おせんべい324円〜、ローズ柄のクリアファイル275円〜など。 温室の2階にはレストランがあるので、ランチや休憩にどうぞ。営業時間は11:00〜16:00(ラストオーダー15:30、11月〜2月11日は30分閉店時間繰り上げ)、ランチタイムは11:00〜14:00。人気メニューはオムライス880円、季節のカレー880円、海老フライ1050円。ドリンクはハーブティー400円、ドリンクバー350円です。
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ほっこりしたい日はこちらへ。『イッカ(icca)』 東京・西荻窪 今日はてくてく「花屋さん日和」Vol.3
ふつう、花屋さんって通りに面した1階にありますよね? そう思って行ったら、迷子になります。女子大通りに出て、この看板を見つけたら、奥の建物の階段をあがってください。 階段をあがると、ペパーミントグリーンのドアが見えます。左のドアを開けて、さあ、中へ! 「こんにちは~」。そう声を掛けると、この日も、オーナーの西野純子さんが笑顔で迎えてくれました。 訪ねたとき、西野さんは、オーダーを受けたプロポーズの花をアレンジしていたところ。店内は天井から、やさしく降り注ぐランプの光が気持ちをなごませてくれます。カフェと、身近な山野草を扱うお店、大工さんとのシェアショップとして、『西荻百貨店』内にオープンしたのは2013年4月。ちょうど丸5年になります。 18歳のときに、花屋さんでアルバイトを始め、ブライダル専門のフローリストとして、長く働いていた西野さん。5年前、シェアショップへの誘いを受けるまで、自分の店をもつことなど、まったく考えたことがなかったそうです。1年、また1年と経つうちに、我が家のように訪れるお馴染みさんが増え、まっ白な空間にも好きなモノたちが加わっていきました。「最初の頃は、ほとんど花しかなかったのがウソのようですよね」。それは、高崎の手作りシスターズが作るアクセサリーだったり、天井から吊るしているステンドグラスのランプだったり。人との縁を物語る品々。ちなみに、ランプは1万2000円~。買えるんです! 『イッカ』では、いつも25~30種ほどの切り花と枝ものを並べています。まだ、夜が明けないうちに、世田谷市場へ出かけて仕入れる花は、季節の草花が中心。「繊細な草花が好きすぎて、お店に帰ってきて、あれっ、メインになる花がなかった…なんてこともありますが(笑)。茎のラインがきれいで、いけても、あたかも自然に咲いているように思える花が好きです」。そんな花々を称して、日常に寄り添う花、と西野さんは言います。華美ではなく、いつもの場所に飾っては、またこの季節がやってきたね、としみじみ思える花。 アレンジするときも、風と遊ぶような、ふわっとした部分を設けるのが西野さんのスタイルです。何種類も入れるグリーンだけでも、なだらかなグラデーションを描きます。なんだかやさしい気持ちになれるアレンジですね! ちなみに、店名は、1本でも絵になる花を揃えたいという思いから、「一花」転じて『icca』。 お店では、毎月、「花あそび」という、小さなレッスンもしています。気持ちが温かくなるこの場所へ、お散歩がてら訪ねてみませんか? Shop Data:イッカ(icca) ホームページ/http://icca-flower.com 住所/東京都杉並区西荻北4-35-10 西荻百貨店内 電話/03・3395・3122(西荻百貨店代表) 営業時間/11~18時 定休日/木・日曜(臨時休業、夏季休業あり) アクセス/JR中央線・総武線西荻窪駅北口より徒歩10分 Credit 記事協力 構成と撮影と文・鈴木清子
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神奈川県

花の庭巡りならここ! 圧巻の花畑を見に行こう「くりはま花の国」
豊かな自然に恵まれた里山を借景に壮大に広がる花畑は必見! もともと1984年に横須賀市が「くりはま緑地」として整備・開園し、1997年に「くりはま花の国」と改名。長らく市民の憩いの場として愛されてきました。敷地は約58万3000㎡にも及び、くまなく歩くとすれば、約2時間ほどかかる規模です。 里山に囲まれた借景を持ち、傾斜地、広い園内という条件を生かし、自然の中に広大な花畑をつくって面で魅せる植栽にしています。春は菜の花、ネモフィラ、ポピー、アグロステンマなどで圧巻の花畑を演出。夏はヒマワリ、秋はコスモスと、四季を通して花のカーペットを楽しめます。 また、50坪以上の温室もあり、カエンカズラ、ゴクラクチョウカ、プルメリア、コエビソウ、ベンジャミンなど、トロピカルプランツの数々が見られます。約80種、7,500株が植栽されているハーブ園、200品種のコレクションを持つ椿園もあり、季節の花畑以外にも見どころ満載です。 ほかに、月に1回のペースで「ハーブ教室」も開催。ハーブの特性や暮らしに上手に取り入れる方法などを学べます。半年の開講で、受講料は9,000円。第1火曜日の10:00〜12:00か13:30〜15:30から選べます。 園内の売店「コスモス館」は、営業時間10:00〜16:00、無休(年末年始を除く)。地元特産のお菓子、雑貨、ソフトクリームやビールの販売があります。中でもおすすめは、「くりはま花の国」で採れたハチミツです。オリジナル商品で、35g/540円、50g/700円、170g/1,680円の3種類が揃います。 年間約50万人の来場者があり、リピーターが多いのが特徴の「くりはま花の国」。入場料が無料なのも嬉しいところです。レストランや遊具施設など、さまざまな施設が充実しているので、一日かけて楽しむレジャースポットとして足を運んではいかがでしょうか。 早春から晩春まで季節の花畑が登場!一年を通して何度も訪れたくなる花の名所 菜の花の見頃は4〜5月頃。4つの品種を組み合わせて11月頃から咲かせていますが、最盛期はやはり早春。春の訪れを知らせる「黄色い花」の代表的な存在として、菜の花を選んだのだそう。道沿いにたっぷり咲かせて、フラワーロードをつくっています。 菜の花のエリアの隣に広がるのは、ネモフィラ畑。3万株以上が植栽され、青い空と大地を覆うように開花するネモフィラのブルーが美しく、フォトジェニックなシーンを撮影できます。ネモフィラは手をかけてタネから育てているため、環境に馴染んで旺盛に茂るので、大変見応えがあります。 「くりはま花の国」では、100万本以上のポピー畑が登場します。まず4月からは一足早く、黄色、オレンジなどのアイスランドポピーが満開に。続いて赤、ピンク、白などのシャーレーポピーが咲き競います。毎年10月最終週の土日の2日間、無料の摘み取りイベントも行われていますよ(天候状況により、枯れた場合は中止)! 6月上旬〜7月半ばの初夏には、アジサイ‘エンドレスサマー’、アガパンサスなど、涼しげなブルーの花が満開になる「青い花まつり」が開催されます。季節が進んで梅雨が明けると、写真のようにハーブ園入り口に6万本以上のヒマワリが開花。多花性の品種‘大雪山’などが咲き誇り、同じ方向に向かって一斉に花を咲かせる様子に心を打たれます。 秋には100万本のコスモスが見頃に。まずは夏の終わり、9月上旬くらいからキバナコスモスの‘レモンブライト’が開花し始めます。まだ光が強いこの時期は、茎葉のグリーンも明るく、黄色の花とのコントラストが美しいですね。 10月にはピンク、白、ワインレッドの花色をミックスさせた、コスモス‘センセーション’が見頃に。咲き始めは白で、咲き進むと黄色く変化していく‘イエローキャンパス’の姿も見られます。毎年10月最終週の土日の2日間、無料の摘み取りイベントも行われていますよ(天候状況により、枯れた場合は中止)! 広い園内ではフラワートレインが活躍!ハーブの香る足湯でリラックスタイムを 広い園内では、蒸気機関車型のバス「フラワートレイン」での移動がおすすめです。第1駐車場と第2駐車場の間、約2kmを、ゆっくりと約30分かけて走行。花畑を見渡せる道も通り、停留所は数カ所にあります。営業時間は10:00〜16:00、月曜運休(祭日の場合は翌日。運行ダイヤは季節によって異なります)。料金は中学生〜大人300円、3歳〜小学生100円(いずれも片道)です。 約80種、約7,500株が植栽されているハーブ園内には、無料の足湯「湯足里(ゆったり)」があります。足湯には園内で収穫されたハーブが入っており、癒やしの香りも楽しめます。レモングラス、ローズマリー、ラベンダー、タイム、ローリエ、マツなどの中から単体で使われ、2週間に1度ハーブの種類が変わります。歩き疲れたら、足湯に浸かってゆっくり過ごすのもいいですね。 ランチメニュー充実のレストランで一休み東京湾を一望できるテラス席は大人気! 写真はガーデンレストラン「ロスマリネス」の外観。営業時間は3〜10月が11:00〜16:30(ラストオーダーは食事15:30、飲み物16:00)、11〜2月が11:00〜15:30(ラストオーダーは食事14:30、飲み物15:00)、休業日は月曜(祝日の場合は翌日。但しポピーまつり、コスモスまつり期間中は無休)です。 ガーデンレストラン「ロスマリネス」には東京湾を一望できるテラス席もあります。メニューはハーブチキンプレート、和風ハンバーグプレート、オムライスプレート各1,000円、YOKOSUKAゴジラカレー900円など。デザートは日替わりのケーキ、ジェラート、パンケーキなどさまざま揃い、北欧紅茶とスイーツセットは1,000円です。予約すればバーベキューも楽しめますよ! セット食材も、海鮮セットや湘南豚セットなど、多様に揃います(食材の持ち込みは禁止)。 Information くりはま花の国 所在地:神奈川県横須賀市神明町1番地TEL:046-833-8282 http://www.kanagawaparks.com/kurihama-perry/kurihama/ アクセス:公共交通機関 電車/京急久里浜またはJR久里浜駅より徒歩約15分船/東京湾フェリー久里浜港より徒歩 約10分(第2駐車場まで)車/横浜横須賀道路佐原I.Cから約4km オープン期間 通年 休園日:なし(園内施設は営業時間・休業日あり) 営業時間:24時間 料金:無料(一部有料施設あり) 駐車場:427台(普通車1回620円、大型バス2,060円)


















