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神奈川県

バラの庭づくり初心者が育んだ5年目の小さな庭
庭づくりのはじまりは2株のバラ 神奈川県藤沢市、一戸建てが立ち並ぶ閑静な住宅街に、Yさんの小さな庭はあります。玄関前の花壇を中心に、道路に面したスペースに鉢植えをたくさんレイアウトしたオープンなつくりで、バラの季節になると、道行く人はその美しさに思わず目を向けていきます。 Yさんのバラ物語が始まったのは5年前、新築の家に越して来た時でした。それまで園芸にはさほど関心がなく、庭植えが唯一可能な玄関前の花壇も、業者にお任せでした。しかし、そこに転機が訪れます。花壇に植わっていたコニファーを目にしたお母様が「コニファーは大きく育つから、この場所にあるといずれ困るはず」と、すっぽり抜いてしまったのです。 花壇にあいた穴に困ったYさんは、憧れのバラでも植えてみようかと思い立ちます。そして、バラ専門店の「京成バラ園」に赴いて、初心者でも育てやすい丈夫なバラを教えてもらいました。すすめられたのは、明るいピンクの‘バイランド’と、優美な白バラ‘ボレロ’。どちらも病気に強い四季咲きのフロリバンダ種で、コンパクトなサイズ感も玄関先のこの場所にぴったりでした。 ‘バイランド’は日当たりのよい花壇を気に入ってくれて、順調に育ちました。今もよく咲くその姿は、通りがかる人々に陽気に挨拶する看板娘のようです。白い‘ボレロ’のほうは、日当たりがよすぎたからか一時弱りましたが、郵便受け脇の半日陰に移すと健やかに成長するようになりました。 はじめの2株がうまく花開いたことで、バラは思ったよりも丈夫で、意外と簡単に育つのかな、と感じたYさんは、バラの世界にどんどん魅せられていきました。 赤いバラに心惹かれて庭づくり それからは気になるバラを、一つ、また一つと増やしていきました。玄関前の花壇にはスペースがなくなったため、鉢植えでの栽培も始めました。手塩にかけたバラがきれいに咲いた時の喜びと達成感を知ったYさんは、バラの栽培にますます熱中していきました。 ある年は、赤いバラに心惹かれて、赤いバラばかりを買い求めました。ドイツ語で「赤ずきんちゃん」という名の通り、赤いケープをまとったような愛らしい姿の‘ロートケプヘン’に、明るく華やかな赤が印象的な‘ジークフリート’。「赤いバラは、白やピンクの柔らかな色合いの景色を、ぐっと引き締めてくれるんですよ」と、Yさん。 家の周りをバラの回廊に 鉢植えの置き場所もなくなったので、今度は家の外周の地面を利用しようと土を耕し、つるバラを植え込んでアーチやオベリスクに立体的に仕立ててみることにしました。玄関脇から家の西側の壁沿いを彩るのは、フェンスに絡まる白バラ‘ブノワ・マジメル’と、ピンクの‘ビアンヴニュ’。柵の左側にあるお隣さんの花壇とコラボレーションしています。 家を囲む通路の幅は、わずか80㎝。隣家の半日陰になる場所ではありますが、Yさんの日頃の観察と手入れによって、バラたちはよく花をつけ、美しい花の回廊が実現しました。 鉢植えトラブルを乗り越えてバラの庭を充実 Yさんのバラコレクションは、5年の間に鉢植えは30株、地植えが20株、計50株を超すまでになりましたが、鉢植え栽培ならではのトラブルもいろいろと体験しました。ある時、6鉢のバラの様子がおかしくなりました。花が咲かず、シュートも出ず、葉にも元気がなくて、成長が止まってしまったかのよう。鉢から出してみると、なぜか土がドロドロになっていて、根腐れをしていると気がつきました。 さらによく鉢の中を調べてみると、各鉢に決まって2匹のミミズがいました。ミミズは益虫と思って当初は気づきませんでしたが、調べてみると、どうやらそのミミズが犯人。鉢にいたのは、庭の土を耕して土作りをするといわれるフトミミズではなく、頭の尖った細いシマミミズでした。 有機物を食べるシマミミズが、堆肥や肥料といった餌を求めて近くの鉢にもぐり込み、粘り気のある糞をして鉢土をドロドロにしてしまった、というのが事の真相。シマミミズは、ミミズコンポストに使うには最適ですが、鉢植えに入り込まれるとやっかいなことになってしまうようです。 バラが休眠期の冬になるとYさんは、被害を受けたバラの根や鉢をきれいに洗って植え替えをしました。虫が苦手だったYさんですが、いまや愛するバラを救うためなら、シマミミズやコガネムシの幼虫退治もできるように。美しく咲くバラの姿を求めて、手探りの試行錯誤が続きます。 バラの庭が広げてくれる世界 バラの季節になるとYさんは、次々と咲く花を惜しげもなく摘んではブーケをつくって、友人やご近所さんに贈ります。「庭咲きのバラは、いろんな色を合わせても不思議とうまくまとまるんですよ」とYさん。うっとりするようなブーケのおすそ分けは、みんなを幸せな気持ちにします。 庭作りを始めたことでYさんには、園芸の師匠と仰ぐご近所さんや、憧れのナチュラルガーデンを持つマダムといった、素敵な花友だちができました。最年少の花友さんは、近所に住まう幼稚園児の男の子。パンジーの押し花を教えてあげたり、一緒にローズマリーのハーブの香りを嗅いだり、小さな庭で花好き同士の楽しい時間が生まれます。Yさんにとってこの庭は、日々のささやかな幸せとみんなの笑顔を運んでくれる、かけがえのない空間です。 併せて読みたい ・平成園芸を彩った三種の神器「バラ」「クレマチス」「クリスマスローズ」 ・「私の庭・私の暮らし」インスタで人気! 雑木や宿根草、バラに囲まれた大人庭 千葉県・田中邸 ・バラの専門家が教える! 鉢植えバラの剪定方法
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兵庫県

花の庭巡りならここ! インスタ映えする景色の宝庫「淡路島国営明石海峡公園」
一年を通してさまざまな表情が楽しめる 「淡路島国営明石海峡公園」 2002年に1期オープンした「淡路島国営明石海峡公園」は、約100ヘクタールの大規模な土取り跡地の自然を回復し、国際的でリゾート感あふれる海辺の園遊空間の創造を目指して整備されました。2022年7月現在、計画面積の約45%となる43.1ヘクタールが開園しています。 園内のガーデンは広大な敷地を生かし、季節の旬の花を群植させるダイナミックな演出が持ち味。面で魅せる花壇の数々は迫力満点で、春はスイセンから始まり、チューリップ、リビングストンデージー、アジサイ、ヒマワリ、コスモス、そして冬のクリスマスローズとつなぐ、一年を通して見ごたえのある景色が広がります。毎年植栽計画を変えて、違った表情に演出しているため、リピーターが多いのも特徴です。「インスタ映えする写真が撮れるガーデン」を目指し、さまざまなフォトスポットの仕掛けが満載で、記念の写真をたっぷり撮れるのも魅力。 ガーデンのほかにもバーベキュー広場や150もの遊具が集まった大型複合遊具「夢っこランド」もあり、家族で一日過ごして飽きない公園です。 開花期を揃えた迫力満点の演出 面で彩るチューリップ花壇を一度は見ておきたい! 温暖な瀬戸内海の淡路島では、寒咲きナノハナの見頃は1〜2月上旬。 芝生と水の流れなどで構成された「移ろいの庭」の花景色を前に、「春はもうすぐ、そこまでやってきている!」と心が躍ります。 奥に見えるガゼボは小高い丘の上に建っており、ここから眺めると海が借景として広がり、ブルーとイエローのコントラストが映えるビュースポット。園内では飲食の持ち込みは自由なので、ここでお弁当を広げての休憩もOKです。 3月下旬〜4月中旬はチューリップの見頃です。「ポプラの丘」と「大地の虹」の2つのエリアを合わせると約4,600㎡にもなる花壇に、2025年は約100品種、168,000本のチューリップが開花しました。草丈や品種の開花期を揃える綿密な植栽計画に裏づけられたカラフルなガーデンは、迫力満点です。毎年テーマを設けて配色を変え、面で魅せるダイナミックな景色をつくっており、多くのリピーターが訪れます。 トップシーズンには「春のカーニバル」のイベントを開催。オランダの衣装を試着しての撮影会など、毎年さまざまな体験コーナーを実施しています。写真に見える奥の風車はオランダをイメージしたもので、人の背丈ほどにセットしてあり、人気のフォトスポットです。 リビングストンデージーの見頃は4月中旬〜5月上旬。600㎡に約1万5000株が植えられています。這うように広がり、絨毯のように花が埋め尽くす特性を生かし、さまざまな色をミックスさせています。太陽の光を受けてキラキラと輝く宝石のような姿にうっとり。リビングストンデージーは光に反応して開花する性質があるので、お天気のよい日を選んでのおでかけがオススメです。 「淡路島国営明石海峡公園」内では、「トラムカー夢ハッチ号」が1時間に1〜2本の間隔で運行しています。ガイドスタッフが同乗し、園内の開花スポットを片道10分かけて案内します。一日乗り放題で、300円です。 ※夢ハッチ号は、車両故障のため、当面の間運行を休止中 園内は、ペット同伴OK(ただし建物内と乗り物は不可)。リビングストンデージーを、上から眺めながらのお散歩を楽しみましょう。ただし、リードをつけることが義務づけられています。また、糞の始末などのマナーもしっかり守りましょう。 また、「淡路島国営明石海峡公園」内は、禁煙となっています。ただし、喫煙所が設けられているので、愛煙家の方は所定の場所で休憩してください。 夏はアジサイにユリ、そしてヒマワリ畑 元気いっぱいに咲き競う圧巻の景色を楽しもう 6月上旬〜7月上旬には、アジサイが見頃に。約16品種約1万4000株が豊かに園内を彩ります。手前のアメリカノリノキ‘アナベル’は、ライムグリーンで咲き始め、咲き進むとピュアホワイトへと移ろう清楚な姿が大人気の品種です。 ユリの見頃は6月上旬〜7月中旬。約35品種1万2000株が植栽されています。日当たりのよい場所には色鮮やかなスカシユリなどを、木陰など半日陰の場所にはカノコユリやリーガルリリーなど、生育に適した植栽が見られます。 「大地の虹」の南と北エリアでは、7月上旬〜8月中旬がヒマワリの見頃で、花色や花形が異なる約40品種3万6000株を植栽しています。なだらかな丘に沿って縫うように散策の小道が続くので、ヒマワリ畑を背景にフォトジェニックな写真が撮れると、毎年大人気。南エリアは7月から咲き始め、北エリアは8月から開花するよう植栽時期を分けて、開花期が長くなるように工夫されています。 秋はダリアにコスモス、冬はクリスマスローズ 四季を通して何度でも足を運びたいガーデン ダリアの季節は9月下旬〜10月下旬。約600㎡の敷地に、矮性種が約6品種1万株、大輪高性種が約40品種160株も植栽されています。高性種を背景に、カラフルな色調をミックスさせた矮性種のダリア花壇が眼前に広がり、写真映えのする秋の人気エリアです。 9月下旬〜10月下旬は、コスモスが主役。花の色や形が異なる16品種と‘キャンパスシリーズ’などの遅咲き4品種を合わせて、約20品種5万株が見頃となります。写真の「ポプラの丘」エリアは、さまざまな花色をミックスさせて植栽。一方「大地の虹」花壇は、赤、ピンクの濃淡、白、黄色など、花を色ごとに分けて植栽し、ストライプの虹模様を描くデザインにしており、2通りの植栽術が楽しめます。 12月下旬〜4月上旬は、クリスマスローズが見頃となり、冬も魅了。原種や異種間の交雑種など、現在約130品種1,500株を植栽、毎年品種が増え、クリスマスローズ愛好家が多く訪れる聖地と化しています。 例年3月にクリスマスローズガーデンで講習会を開催。さまざまな品種の紹介や基本的な育て方など、約1時間かけてガイドしてもらえます。右写真のクリスマスローズの品種は‘エリックスミシー スノーダンス’。 ねじり鉢巻、タコさんのゆるい愛らしさ! ユニークな写真が撮れるインスタ映えスポット 草花で彩ったユニークなオブジェコーナーもご紹介しましょう。左は明石の特産品、タコさんのトピアリー。鉢巻姿がなんともおとぼけの表情で、愛らしいですね。写真には写っていませんが、タイもいますよ。右は阪神淡路大震災の復興のシンボルとなっている不死鳥の花火鳥。いずれのトピアリーも高さ3mほどあり、迫力満点です。季節によってビオラ、ベゴニア、アキランサスで彩っています。笑みを誘うインスタ映え写真が撮れると、大変人気のあるフォトスポットです。 ※公園の植物の品種数及び植栽本数については、年次ごとに変わります。 ハイシーズンの春と秋には、専門スタッフによるガイドツアーが無料で開催されます。園内を1時間ほどかけてゆっくり回るので、ぜひご参加を。 レストランや売店にも名物が 「淡路島国営明石海峡公園」内には、レストラン「花屋敷」があります。広い園内に歩き疲れたら、少し休憩を。営業時間は10時〜閉園時間の1時間前(季節によって異なる)。ラストオーダーは閉店の30分前まで。ランチの価格帯は1,000円前後で、オススメは土地名物の生しらす丼「淡路生釜丼」(4〜11月の季節限定)、タマネギスープつきで1,080円。屋内40席、テラス40席があります。 園内の売店では、淡路島の名産品がいろいろ揃っているので、お土産にぜひ立ち寄ってみましょう。オススメは特産品のタマネギスープ540円、タマネギ煎餅540円、公園オリジナル饅頭700円。 Information 淡路島国営明石海峡公園 所在地:兵庫県淡路市夢舞台8-10 TEL:0799-72-2000 http://awaji-kaikyopark.jp アクセス:公共交通機関/JR三ノ宮駅か舞子駅より高速バス乗り場へ 本四海峡バス 大磯号で淡路夢舞台前下車徒歩5分 車/神戸淡路鳴門自動車道 淡路インターより国道28号を南へ5分 オープン期間:通年 休園日:12月31日、1月1日、2月第1月曜とその翌日 営業時間:9:30〜17:00(3月、9月、10月) 9:30〜18:00(4月〜8月) 9:30〜16:30(11月〜2月) ※入園は閉園の1時間前まで 入園料:大人(15才以上)450円、シルバー(65才以上)210円、中学生以下無料
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イギリス

ロンドンの公園歩き 春のケンジントン・ガーデンズ編
故ダイアナ元皇太子妃ゆかりのケンジントン・ガーデンズ かつてはハイド・パークの一部だったというケンジントン・ガーデンズは、18世紀前半に、現在の形に整えられました。南北に抜ける道を隔てて、東側がハイド・パーク、西側がケンジントン・ガーデンズ。合わせた面積は、ロンドン中心部の公園として一番の広さを誇ります。北側の地下鉄クイーンズウェイ駅から一歩入ると、とにかく広い! ケンジントン・ガーデンズは、園内に建つケンジントン宮殿に15年間住まわれた、故ダイアナ元皇太子妃にゆかりの深い公園です。子ども好きだった彼女を偲んでつくられた、ダイアナ・メモリアル・プレイグラウンド(12歳までの子どもとその保護者専用の遊び場)が近くにあるせいか、親子連れを多く見かけます。今回は訪ねることができませんでしたが、流れる川のような噴水、ダイアナ・メモリアル・ファウンテンも、園内の見どころの一つです。 広い園内に花壇はほとんどありませんが、花や葉の美しい低木や灌木が植わっています。もちろん、大きな木々もたくさん生えていて、この緑の景観を途切れなく守っていくために、綿密な植林計画が立てられています。2023年までに年30~50本ペースで植林を続けるという計画ですが、それだけのスペースがあることに、まず、驚きます。 園内に、貸自転車のドッキング・ステーションを見つけました。ロンドン交通局が運営する貸自転車のシステムで、市内中心部に750カ所のステーションがあります。そばにある機械を操作して、予約なしですぐに使える仕組み。交通量の多い市内の道路を走るのは旅行者にはかなり怖いですが、公園内のサイクリングなら楽しめそうですね。 ここではまた、身体の不自由な方が楽に園内を回れるよう、リバティ・ドライブというカート運行サービスが、慈善団体によって行われています(予約制)。 芝生の広がるエリアでは、リスに出合いました。19世紀後半に北米から持ち込まれた、トウブハイイロリスです。在来種の赤い毛皮のキタリスは、南イングランドではほぼ見かけなくなってしまいました。トウブハイイロリスはガーデナーにとっては害獣といわれ、そういえば、筆者もかつて鉢植えの苗を食べられてしまったことがありましたが、緑の中で遊ぶ姿は可愛いですね。 今も王室メンバーの住まうケンジントン宮殿 とうとうケンジントン宮殿までやってきました! 19世紀に大英帝国を躍進させたヴィクトリア女王(石像)の生家であり、現在も、ウィリアム王子とキャサリン妃のご一家や、先日ご結婚されたハリー王子とメーガン妃をはじめとする、王室の方々が住まわれています。宮殿の一部は一般公開されていて、王室の歴史を垣間見ることができます。 そして、こちらがケンジントン宮殿のサンクンガーデン! 噴水のある長方形の池を、花壇が幾重にも囲むつくりです。庭園の3辺は、シナノキの仲間を誘引したトンネルがあって、異なる角度から庭を眺められるようになっています。 春の花壇は、チューリップ、ストック、パンジーなどを使った、明るい植栽。暗いトーンのピンクのストックの上に咲く、白、黄、ピンクのチューリップがなんともキュートです。夏になると、ゲラニウム、ベゴニア、カンナといった、より色鮮やかな植物に変わっていきます。 2017年4〜9月の間、この庭園は、故ダイアナ元皇太子妃の逝去から20年を記念して期間限定でつくられた、〈プリンセス・ダイアナ・メモリアル・ガーデン〉として公開されました。白を好んだ元皇太子妃を偲んで、白いチューリップやバラ、ユリを中心に、スイセンやヒヤシンス、ワスレナグサなどを可愛らしく挿し色に使った、ホワイト・ガーデンでした。 先日ご結婚されたハリー王子は、この庭で婚約発表をされました。もしかすると、このカラフルな明るい植栽は、王子のご結婚を祝って計画されたのかもしれませんね。 ケンジントン宮殿への入場は有料ですが、このサンクンガーデンは無料で見学することができます。また、サンクンガーデンの東側にあるケンジントン・パレス・パビリオンでは、庭園を眺めながら食事やアフタヌーンティーを楽しむことができます。ぜひおしゃれをして、優雅な気分でお出かけください。 〈ケンジントン・ガーデンズ 庭園情報 2018〉 通年開園、6:00~日没まで(季節によって、冬の16:15から夏の21:45の間で変動します)。最寄りの地下鉄の駅は、ランカスター・ゲート駅、クイーンズウェイ駅、ベイズウォーター駅、ハイ・ストリート・ケンジントン駅。 *ケンジントン・パレス・パビリオンは、18世紀に建てられたオランジェリー(近年はレストランとして使われていた)が改修中のため、期間限定で設営されたレストラン兼イベント会場です。オランジェリーは2021年に再オープンの予定。 Kensington Gardens, London W2 2UH https://www.royalparks.org.uk/parks/kensington-gardens 併せて読みたい ロンドンの公園歩き 春のセント・ジェームズ・パーク&グリーン・パーク編 イギリス流の見せ方いろいろ! みんな大好き、チューリップで春を楽しもう センスがよい小さな庭をつくろう! 英国で見つけた7つの庭のアイデア
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東京都

アジサイの名所が銀座に登場!新品種も勢揃い
2019「初夏のあじさいガーデン」 梅雨の季節を前に、ファンケル銀座スクエア10階の空中庭園に登場するのは、色とりどりのアジサイが咲き乱れるアジサイのガーデン。今年のテーマは「アンダルシアに想いを寄せて」。風情溢れるアジサイの花々が、都心の庭園を優美に彩ります。 全国から集められた、アジサイの希少品種の数々も必見です。 2019年の「初夏のあじさいガーデン」は5/31(金)~6/7(金)まで。入場無料で楽しめます。 以下は2018年のあじさいガーデンの様子です。 都心に現れたアジサイの園 『木々が光を遮る深い森の奥、濃密な緑がふと開けた明るい場所に、美しい湖とともに現れるアジサイの花園。青緑色の水をたたえた湖の湖面を白鳥達がすべるように進み、その奥の小高い丘には“白鳥城”の名を持つノイシュヴァンシュタイン城*がひっそりとそびえ立ち………。』 (*ドイツロマンチック街道の奥にあり、若き美しきバイエルンの王、ルートヴィッヒ2世が莫大な資金とその生涯をかけ、作り上げた世界一美しい城) ファンケル 銀座スクエア10階の空中庭園では、そんなロマンチックなストーリーで構成された「初夏のあじさいガーデン」が開催中です。アジサイといえば、雨を脇役としつつも控えめに季節の主役を演じてきた「和」のイメージが定着していますが、今回この庭に登場するのは、「エレガント」「ゴージャス」「ドラマチック」といった形容詞が似合う新品種。日本全国から集められた30種類以上の新品種が初夏の宿根草とともに庭を華麗に彩ります。 アジサイは近年、日本の育種家たちによって次々に新しい品種が生み出され、花弁の縁が別の色で彩られたピコティや繊細なグラデーション、フリルのようにたっぷりとした八重咲き、劇的な色変わりを見せるアンティークアジサイなど、その表情は多種多様な広がりを見せています。この庭を企画、制作した渡辺さくらさんは、今回の展示もそんな新しいアジサイのイメージを感じてもらえるように演出にも趣向をこらしたと話します。 「近年、日本で生まれる新品種のアジサイは、アジサイ寺などこれまで私たちが抱いていた、いわゆる水色の手まり状の花というイメージから飛躍し、花色も花形も驚くようなユニークな花がたくさん登場しています。そうした新品種ならではのアジサイの魅力を演出するために、あえてヨーロッパを舞台にした“あじさいガーデン”をつくることにしました。今回の庭は、白鳥を象った素敵な鉢との出合いからイメージを膨らませ、白鳥城といわれるドイツのノイシュヴァンシュタイン城と、その城が見下ろすアルプ湖をデザインコンセプトにしています」(渡辺さん) ここには、アジサイの育種が盛んな群馬県の「さかもと園芸」や「小内園芸」、常緑アジサイを生み出した「久保田花園」、秋色アジサイで有名な福岡県の「鬼木園芸」、‘万華鏡’や‘銀河’など優良品種を次々に生み出している島根県アジサイ研究会など、日本を代表するアジサイの育種・生産者たちの名品、新品種が一堂に会しています。ガーデン全体の雰囲気を楽しみながら、一つひとつの花に目を向けてみると、これらの新しいアジサイは、華麗でありながら、日本独自の感性による花の育種文化を色濃く反映していることが分かります。 例えば、「さかもと園芸」の代表品種でフラワー・オブ・ザ・イヤーを受賞した‘KEIKO’は、咲き始めは白の花弁にピンクの濃い縁取りがあり、次第に縁取りの色が溶け出るように全体がピンクがかって、さらにグリーンを帯びたアンティークカラーに変化するという複雑な色変わりが楽しめる花です。花形も最初はガクアジサイのように花の中心があいていますが、咲き進むに従ってふんわり手まり状に変わっていきます。こうした新しいアジサイは一見すると、その艶やかさに気を取られがちですが、そればかりでなく花の表情は繊細で緻密、そして時の移り変わりを楽しませるという趣向は、日本的な美意識のもとに生み出された花であることを感じさせます。今回の展示では新品種の‘ピンキーリング’もお目見えしています。 日本で生み出される新しいアジサイは、梅雨以降の庭の風景を変える重要な素材になりつつあり、今回の展示では庭のみならず寄せ植えやハンギングバスケットなど、アジサイのさまざまな演出方法が提案されています。 開催中はアジサイの鉢苗を販売しているほか、最終日には展示品の一部販売も行われます。市場ではあまりお目にかかれない希少種を手に入れるまたとないチャンスでもあるので、銀座にお出かけの際は足を運んでみては。これまでのアジサイのイメージを大きく変える日本の新しいアジサイの世界をご堪能ください。 Information 初夏のあじさいガーデン 5月26日(金)~6月1日(木) 会場:ファンケル 銀座スクエア10F スカイガーデン 問い合わせ:TEL 03-5537-0231(インフォメーションカウンター) http://www.fancl.jp/sq/ Credit 写真&文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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東京都

武蔵野の小麦畑の一角にオープンした市民のための憩いの庭「タネニハ」
花の生産農家が育てる「タネニハ」の庭 小麦の青い穂が初夏の風にそよいでいる。その広大な小麦畑の一角に、市民のための憩いの庭、タネニハが2017年秋のプレ・オープンを経て、2018年3月正式にオープンした。東京の多摩地区東部、東久留米市にある花の生産農家、秋田緑花農園の秋田茂良さんが3年前に企画し、自ら基本設計した庭だ。 400㎡の敷地内には、農園で生産された花苗や多摩地区に自生している野草など、多彩な植物が植えられている。タネニハという名前の「ニハ」は、古語で場を意味する。人と人、人と植物が出会い、さまざまなタネが育ってほしいという思いを込めて名づけられた。 秋田緑花農園のある一帯は、約300年前、江戸時代の半ばに開拓された農地で、茂良さんは農家の12代目にあたる。小麦やさつま芋畑は主に父親の貞夫さんが担当し、茂良さんは17年前から本格的に温室での花卉(かき)栽培を始めた。 温室ではゼラニウム、ビオラ、ヒューケラなどのポット苗が並び、中でも農園で育種し、第66回関東東海花の博覧会で金賞を受賞した極小ビオラ「多摩の星空」がひときわ可憐な姿を見せていた。 12代続く農家ならではの庭づくりを模索 秋田さんは小学生の頃、作文に「街を緑でいっぱいにしたい」と書いたが、その思いを強くしたのは、2011年の東日本大震災がきっかけだった。その年の7月から3年間、ヒマワリなどの苗を届け、被災した多くの人に喜ばれた。花によって人々の心が和らぐのを目の当たりにして、改めて植物の持つ癒しの力を教えられたという。 そうした経験から、「誰もが訪れて庭いじりに参加でき、のんびりと散策もできる、花農家ならではの庭をつくりたい」と思い立ったのが、タネニハ誕生の物語だ。農園のスタッフや友人のガーデナーたちに、多くの市民ボランティアが加わり、園内にある自宅付近の木々を移植。芝生の庭を囲むように季節の花々が植栽された。 東久留米は「平成の水100選」に選ばれた南沢湧水のある地で、その湧水池をイメージした池も設置された。農園やタネニハの水やりも、地下深くから汲み上げた豊富な地下水を利用しており、丈夫な植物が育つ一因になっている。 花農家は卸売りが中心だが、タネニハの前には直売コーナーが設けられた。自転車や車で通りかかった人たちが、鮮やかなゼラニウムの色に誘われるように足をとめ、時間をかけて花苗を選んでいく。 庭は人をつなぎ、新しい街の形を創造していく 植物の寄せ植えや、ハボタンの苗などを使ったリースづくり、またヒンメリ(麦のストロー・アート)づくりなどのワークショップも共催。農園の無農薬の小麦粉で、天然酵母のパンづくりをしているプチ・フールの宮沢ロミさんをはじめとして、東久留米の地域の仲間とのネットワークも充実し、公園でのマルシェ開催や、アートプロジェクトの実現などにも取り組んでいる。 「街と社会は人でつくられている。花から生まれた人との関係が広がってくれたら嬉しい」と語る秋田茂良さん。タネニハの芝生に寝転んで空を見上げていると「武蔵野の自然の中にいる」…そんな心地よさに包まれる庭だ。 Information タネニハ(taneniwa) 所在地:東京都東久留米市南町2-3-19 TEL:042-452-3287(受付8:00〜17:00) Blog: http://blog.kaobana.com/ Email:info@kaobana.com アクセス:公共交通機関/西武池袋線「ひばりヶ丘駅」または西武新宿線「田無駅」からバスで「イオンモール東久留米南下車」徒歩約10分。 車/「イオンモール東久留米」を目指し、所沢街道「南町4丁目交差点」から約600m。 オープン期間:火~土曜日、12:00〜16:30 閉園:日・月曜日、雨天・荒天日 季節閉園:1〜2月、7〜8月
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オランダ

オランダ「ヘット・ロー宮殿」と「キューケンホフ」の庭【世界のガーデンを探る旅10 】
前回までフランス式庭園についてご紹介してきました。フランス革命(1789年)により、かのマリー・アントワネットも処刑され、時代は貴族から庶民へと移り、ナポレオンの出現(1799年)によりヨーロッパは大きく動きました。ヨーロッパ中の憧れの的であったフランス式庭園は、イギリスをはじめ、あちこちでつくられるようになっていました。その動きがドーバー海峡を渡る前に、もう少し大陸の中の庭園のお話をしましょう。 オランダ王室の夏の離宮「ヘット・ロー宮殿」 15世紀、バスコ・ダ・ガマやコロンブスなどの活躍で大航海時代が始まりました。ポルトガルやスペイン、16世紀には、オランダやフランスも加わって、17世紀に入るとオランダ、イギリスが世界の海を支配し、世界中の富がそれぞれの国へ集まってきました。オランダでは、16世紀にトルコで見つかったチューリップが引き金になって、「チューリップ狂時代」が始まりました。 今回ご紹介する「ヘット・ロー宮殿」も、オランダ大航海時代に、オランダ王室の夏の離宮、狩猟の場所として1684年に建てられ、1975年まで実際に使われていました。広大な庭園は幾何学模様のバロック式庭園です。オランダ人の友達から聞いた話ですが、ナポレオンがフランスから攻め上がってきた19世紀初頭に、その素敵な庭園をナポレオンに見られるのが悔しくて、なんと埋めてしまったそうです。その後、近年になって庭は掘り起こされ、当時のままの姿に再建されて、1975年から貴重な博物館として一般公開されています(2018年1月8日から2021年頃まで宮殿の博物館部分は改修工事のため休館予定。工事期間中は、4〜9月のみ、庭園と厩、レストランのみ一般公開)。 アッペルドーン郊外の森を背景に、宮殿の各部屋の窓から遠くに見下ろす広大な幾何学模様の整形式庭園。きれいに低く刈り込まれた緑一色の草ツゲの間に、色砂利を敷き詰めて彩りを見せています。 春限定の公開庭園「キューケンホフ」 オランダにはもう一つ、必ず訪れてほしい庭があります。それは春の季節にだけ開園する「キューケンホフ」です。 3月中旬から5月中旬の春の間だけ一般公開されるこの庭は、あまりにも有名で、世界中から観光客が押し寄せます。元々ここは、かつてはハーブを育てていたことから「キューケンホッフ(台所の畑)」と呼ばれるようになりました。1949年に「キューケンホフ」があるリッセ市の市長のアイデアにより、球根を使った庭のコンテストが開催されたことをきっかけに、現在のような素晴らしい庭になりました。 実は、この場所は個人の持ち物で、リッセの球根生産者が春の期間だけ借りて、地域の自慢の球根や新品種を植え込んで、商談を進める見本市の要素も持ち合わせているのです。ですから、春の季節が終われば静かな森に戻ります。僕も以前、このキューケンホフで、鳥取の花回廊の寄贈による日本庭園をつくったことがありました。つくった当初は球根は植え込まれていなかったのですが、やはりそこはオランダ。翌年からは、球根で花いっぱいになっていたのです。 リッセ市のカラフルな球根畑 ここリッセは、球根の世界的産地でもあります。キューケンホフへ行くまでに、色とりどりの球根による縞模様の畑を見ることができます。この地域でなぜ球根栽培が盛んなのかというと、すぐ西側が砂丘になっている砂地であること、また偏西風が球根栽培に向いているためだと思われます。 球根の熟成のため、満開になってから花摘みをするので、毎年花のカーペットがリッセ市中に出現します。ただまったく平らな土地なので、空撮でなければこの壮大な景色を見ることはできません。 ムスカリとスイセンのあとは、ヒヤシンス。色合いはぐっと落ち着いて、よい香りが園内に溢れます。 そしていよいよ主役のチューリップが咲き始めると、世界に類を見ない光景で観光客を驚かせます。 球根でいえば、チューリップが終わると百合の季節ですが、ここではヨーロッパブナの芽吹きが始まって、黄緑色の世界が静かに広がり、それまでの華やかさとは打って変わって静かな公園に戻るのです。
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京都府

日本庭園巡りの旅へ 京都・瑠璃光院
瑠璃光院 京都市内の「出町柳駅」から叡山電車で約15分。風光明媚な八瀬比叡山にひっそりと佇む瑠璃光院は、平安時代から武士や貴族に愛されてきた保養所だったそうです。数年前から、春と秋の期間限定で拝観できるようになって、年々人気が高まり多くの人が訪れるようになりました。 端正な石張りと枝垂れもみじが迎える山門 「八瀬比叡山駅」から高野川の清流に沿って歩き、吊り橋を渡ると、瑠璃光院の山門が見えてきます。小雨降る生憎のお天気でしたが、ひんやりと湿った空気に、山間の八瀬の青葉がいっそう映えていました。途中、絶え間なく聞こえてくる蛙の声も心地よく、吊り橋を渡った瞬間、別天地へ足を踏み入れたような感覚を覚えました。 石張りの小階段と木塀の端正な山門は、しっとりと落ち着いた雰囲気。ゆるりと枝垂れるもみじが優しく迎えてくれました。階段を上ると、玄関へ続く苔ともみじの参道がありました。雨粒に混じって空から降ってくるかのような青もみじの葉と、足元に敷き詰められた苔の何と美しいこと。一歩一歩前へ進む度に、身も心も清められるようでした。 苔の緑潤う瑠璃の庭 数寄屋造りの書院から見える「瑠璃の庭」は、瑠璃色に輝く浄土の世界を表した主庭。数十種類の苔の合間をぬって、一筋のせせらぎが静かに流れています。たっぷりと雨水を含んだ苔はこんもりと鮮やか。もみじが羽を広げたように苔に寄り添う光景は、穏やかで優しい雰囲気に満ちていました。そして、見れば見るほど、「光が射すと、この景色はどう変わるのかな」「せせらぎは、浄土への道標を表現しているのかな」と、想像が膨らみます。きっと、シンプルで無駄のない植栽だからこそ、見る者は想像力を掻き立てられ、どんどんその世界へ引き込まれていくのかもしれません。 そして、この瑠璃の庭のもう一つの見所は、書院の2階からの眺めです。階段を上るやいなや目に飛び込んでくるのが、窓ガラス一面の青もみじ。さらに、薄暗い室内に置かれた黒塗りの机の天板に反射した緑が、一瞬、水面をたゆたう水草のように見えました。この光景を何と表現したらよいのでしょう。息を呑む緑のグラデーションの美しさに、しばらく言葉を失ってしまいました。こんな「窓に映る景色を室内に反射させて愛でる」風情ある見せ方に、ただただ、感動しました。 水と石の臥龍の庭 瑠璃光院のもう一つの庭が、「臥龍の庭」。この庭は、天にかけ昇る龍を水と石で表現した池泉式庭園で、人の心を解放し昇運の兆しをもたらすといわれています。斜面に沿って設えられた自然石の間を流れる水は、比叡山の清水なのだとか。 その先に設えられた池には、ひらひらと泳ぐ錦鯉。まるで、一幅の絵画を鑑賞しているような気分でした。そして、絶え間なく聞こえる水音と雨音のハーモニーに、身も心も洗われ癒やされました。 今回の日本庭園巡りの旅で、一番最後に訪れた瑠璃光院。どの庭園よりも青もみじの滴る緑と、苔の美しさを余すことなく堪能できた庭園でした。願わくば、今度は木漏れ日に輝く瑠璃の庭を見てみたい。そして、この青もみじが一斉に紅葉する秋に、もう一度訪れたいと思いました。
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滋賀県

花の庭巡りならここ! 自然の恵みを五感で楽しめる、充実の観光ガーデン「English Garden ローザンベリー…
さまざまな雰囲気の庭が楽しめる「English Garden ローザンベリー多和田」 2011年9月にオープンした「English Garden ローザンベリー多和田」。園内敷地は約12万㎡、そのうちガーデンは1万3000㎡で、約30〜60分かけて散策できる広さです。「いつか自分の庭をつくりたい」とオーナーの大澤惠理子さん自らデザイン・植栽を手がけ、自然の景色に溶け込むナチュラルガーデンを完成させました。ガーデンは「宿根草の庭」「サクラ並木」「コニファーガーデン」「メドーガーデン」「シャガの庭」「ローズガーデン」「キッチンガーデン」の7つのエリアに区分けされ、それぞれ雰囲気の異なるガーデンスタイルを観賞できます。 四季を通しての開花リレーが楽しめる植栽となっていますが、トップシーズンはなんといっても5月上旬~6月。4.5mのロートアイアンをベースにした藤のアンブレラ仕立てが素晴らしい景色を生み出し、約400品種のバラ、約70品種のクレマチスが咲き誇ります。 ガーデン以外でも、園内には体験工房、野菜や果物の収穫体験、羊と触れ合える牧場、季節ごとのワークショップ、バーベキューなど、さまざまなレジャーが用意されているほか、レストランやショップも充実しており、家族で楽しめる観光ガーデンです。 里山の景観と調和する優しい花色でコーディネートした エレガントなガーデンには四季を通して足を運びたい! メイン通路「ココロード」では、毎年3月中旬〜4月中旬に「パンジー ビオラフェスティバル」を開催。育種家が愛情を込めて育てた、まるで芸術品のような美しい品種をセレクトし、寄せ植えやスタンディングミニ仕立てで、より美しく魅せるギャラリーにしています。 上写真は通路の奥にあるエンブレムの前の桜が満開になった4月上旬の様子。桜とパンジー、ビオラの競演は、必見です! 「English Garden ローザンベリー多和田」のトップシーズンともいえる、バラの見頃は、5月中旬〜6月中旬。約400品種1,000株ものバラを観賞できます。パステルカラーのバラを主とした優しい雰囲気で、無理な誘引をせずに木々や造形物に自然な表情で溶け込むように仕立てられています。 ローズガーデンでは、バラの顏がよく見えるように樹高を剪定でコントロールし、観賞しやすい高さで咲くよう調整されているのが嬉しいところ。周囲に添える宿根草も、あくまで引き立て役として控えめに植栽されています。 左写真はローズガーデンに咲くイングリッシュローズ‘ボスコベル’、右写真はキッチンガーデン横の建物に絡むつるバラ‘キュー・ランブラー’。 6月中旬〜7月上旬はアジサイの季節。ガーデン正面の入り口には、色とりどりのアジサイが飾られています。なかでも次々と開花し続ける四季咲きアジサイの‘霧島の恵’は、これから大注目の品種です。6月中旬は「秋色アジサイの展示」のイベントが開催されます。 夏のガーデンでは、ルリトラノオ、アガパンサス、ノリウツギ、八重咲きのユリが開花リレーをしていき、メイン通路「ココロード」ではサンパラソル、ニチニチソウ、トレニア、アンゲロニアなどが夏の暑さに負けずに元気いっぱいに咲き誇ります。カラーリーフプランツとの組み合わせ術も参考になりそうです。 9月下旬からシュウメイギクやヒガンバナが咲き始め、10月中旬ごろから秋バラが見頃になります。写真は、11月上旬の「宿根草の庭」の様子。オータムカラーに染まったガーデンと、深いブルーのベンチとのコントラストが目を引きます。 そして秋が深まり、11月中旬〜12月上旬にはメイン通路「ココロード」のメタセコイヤの紅葉が見頃に。斜めから差し込むやわらかな光を受けて、黄金に輝く景色を楽しみましょう。 2018年冬より、通年開園をスタート。花のない時期も、実やタネ、雪景色など、冬にしか出逢えないガーデンの景色を楽しめます。冬はバラが葉を落として枝のみになるので、つるバラの誘引・剪定の仕方を参考にするのもいいですね。 ガーデニングショップでは寄せ植えのワークショップを開催 ここでしか買えない品揃え満載のセレクトショップも人気 「English Garden ローザンベリー多和田」内にはガーデンショップがあり、貴重な育種ビオラ、秋色アジサイ、希少なクレマチス、クリスマスローズ、シクラメン、山野草など、セレクトのこだわりがうかがえる花苗が多数揃います。ウィッチフォードの鉢やワンダーデコールのガーデンオーナメントなど、ガーデン雑貨も素敵なものばかりで、目移りしてしまいそう。 土日・祝日には、寄せ植えのワークショップを開催しています。随時受付可能で、植木鉢の持ち込みもOKです。 「English Garden ローザンベリー多和田」のセレクトショップ「はぜの木」には、ここでしか購入できないオリジナル商品が多数揃うのも魅力です。特に人気なのが「伊吹ミルクジャム」「苺ジャム」「ほうじ茶ジャム」「緑茶ジャム」「季節限定のジャム」など、オリジナルジャム各種540〜1,037円(税込)。 人気商品は、ニュージーランド直輸入のハチミツを練り込んだ「やさしいハチミツキャンディー」357〜756円(税込)、「大地のレストラン」人気メニューの「チキンカレー」「ルンダンカレー」「グリーンカレー」各735円(税込)、「ねぎ野菜みそ」(要冷蔵)432円(税込)、「玉ねぎドレッシング」(要冷蔵)486円(税込)。 オシャレなカフェ&バイキング形式のレストランにリピーター続出 手ぶらで訪れて楽しめるバーベキューも! 「English Garden ローザンベリー多和田」内には、オシャレなカフェ「EASYTIME」があります。営業時間は10:00〜17:00(食事のラストオーダー16:00、ドリンク&スイーツのラストオーダー16:30)、客席は30席。価格帯は、ランチ980〜1,500円(税込)、スイーツ500円(税込)〜、ドリンク400円(税込)〜です(※グリーンカレーにはスープはつきません)。 写真左は人気メニューの「多和田ランチ」1,500円 (税込)。メインはビーフストロガノフかグリーンカレーから選べます。サラダにスープ、日替わりデリ5種盛りつき。 写真右はオーダーを受けてから焼き上げる、クロワッサンワッフル700円(税込)。クロワッサン生地を使ったサクフワの食感が楽しめます。 一方、「大地のレストラン」はバイキング形式で、料理研究家・関口絢子さんプロデュースの季節ごとに変わる10品を含む30品と、手作りデザート10品から選べます。営業時間は11:00〜15:00(受付は14:30まで)、料金は大人1,750円(税込)、小学生1,200円(税込)、幼児(4・5歳)850円、3歳以下無料 ※ソフトドリンク込み、アルコール・ノンアルコールは別途料金です。 また、300席を有するバーベキュー場があり、手ぶらで訪れて楽しめます。受付時間は10:00〜14:00、料金はベーシックコースで肉160g(牛80g&豚80g)、ウィンナー2本、野菜食べ放題(3〜5種類)、ごはんのセットで2,300円 (税込・入園料別途)。ほかに、お得プラン2,800円(税込)、女子会プラン2,800円(税込)、 滋賀こだわりプラン3,500円(税込) 、近江牛プラン5,400円(税込)があります。飲食物の持ち込みは禁止です。※飲み物は、好きなものを別途オーダー。 Information English Garden ローザンベリー多和田 所在地:滋賀県米原市多和田605-10 TEL:0749-54-2323 http://www.rb-tawada.com アクセス:公共交通機関/JR米原駅よりタクシーで約15分 ※米原市乗り合いタクシー「まいちゃん号」(要予約:0749-62-0106)利用可。 車/米原ICより約15分 オープン期間:通年 休園日:毎週火曜日(祝日営業)、年末年始 営業時間:10:00〜17:00(1〜11月) 10:00〜16:00(12〜3月) 料金:大人(中学生以上)800円、小人(4歳以上)400円、3歳以下無料 Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。 https://twitter.com/passion_oranges/
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イギリス

ロンドンの公園歩き 春のセント・ジェームズ・パーク&グリーン・パーク編
ロンドン最古の王立公園 セント・ジェームズ・パーク セント・ジェームズ・パークは、ロンドンにある王立公園として最も古いものです。周辺にあるのは、トラファルガー広場やナショナル・ギャラリー、ウェストミンスター大寺院といった名所や、首相官邸や国会議事堂をはじめとする官庁、そして、バッキンガム宮殿。まさにロンドンの中心地にあります。東京で言ったら、さしずめ日比谷公園といったところでしょうか。 実は、筆者はかつてこの近くにある職場に通っていたので、ここはまさに「庭」のようなもの。水辺があり、鳥やリスが遊ぶ公園を突っ切って、仕事のおつかいに出かけるのは、とても楽しいことでした。セント・ジェームズ・パークは美しく手入れされた花壇が多く、いつでも花が咲いているので、花の公園のイメージがあります。今回は、春の花木が迎えてくれました。 元々は湿地の荒れ野だったというこの場所は、16世紀前半にヘンリー8世によって鹿の狩場となります。17世紀前半には、ジェームズ1世によって、なんと、ラクダやワニ、ゾウといった珍しい動物が飼われていました。 17世紀後半、チャールズ2世の時代になると、再計画されて、ぐっと公園らしくなります。木々や芝生が植えられ、今の湖の原型となる運河がつくられて、市民も入ることを許されるようになりました。そして、19世紀前半、名建築家で都市計画を任されたジョン・ナッシュによって、公園は自然主義的な形につくり直されます。直線的な運河はより自然な形の湖になり、ゆるやかに曲がる小径がつくられ、伝統的な花壇は灌木の茂みに変わりました。今ある公園の姿は、その時の設計からあまり変わっていないといいます。ジョン・ナッシュ、偉大ですね! 園内には緑の芝生が広がる一方で、花壇もたくさんがあって、季節ごとに植え替えられます。春の花壇は、やはりチューリップが主役級。 こちらはコントラストのある、かなりパンチの効いた配色です。背景となる灌木の暗い葉色を意識しての花選びでしょうか。 観光客も地元民もほっこり 緑あふれる水辺 テムズ川の方向を見ると、緑の向こうに、観覧車のロンドン・アイが覗いています。都心にこんな豊かな緑があって、そのスペースが市民に開放されているというのは、さすが、園芸大国イギリスならではですね。 セント・ジェームズ・パークの中央には、運河からつくり変えられた細長い湖が伸びていて、この茂みの向こうも湖です。園内のカフェは、緑と水辺、そして、湖の噴水が見られるベストポジションにあります。朝8時から開いているので、まだ静かな時間に景色をゆっくり眺めながら、朝食を楽しむことができますよ。 水辺に生えるのは、白い小花を咲かせるワイルド・キャロット(ノラニンジン)とブルーベル。ずっと昔から自生しているような、ナチュラルな植栽です。 細長く伸びるセント・ジェームズ湖。コブハクチョウやカモなど、17種の水鳥の棲みかとなっていて、身近に観察できます。この時は見られませんでしたが、ペリカンもいます! ペリカンの飼育は、1664年にロシアの大使から贈られたことが始まり。以来、40羽の歴代ペリカンがここで暮らしてきたそうです。 広がる芝生の上では、人々がデッキチェアにもたれて日光浴を楽しんでいます。実は、このデッキチェアは有料で、1時間で£1.80(約270円)。腰掛けると、どこからともなく係員さんが現れて、しっかり賃料を徴収されるのでご注意を。 ザ・マルを通ってバッキンガム宮殿へ 公園を出て、北側には、アドミラルティ・アーチからバッキンガム宮殿へと続くまっすぐな道、ザ・マルがあります。王室騎兵隊の日々の交代ルートとなるほか、戴冠式や結婚式など、王室の重要な行事の際には、パレードのルートとして使われます。道の先に、遠く宮殿が見えます。 宮殿まで行くと、待っているのはメモリアル・ガーデンズと呼ばれる花壇です。1901年、ヴィクトリア女王の逝去を悼んで、宮殿前に金色の像が載ったヴィクトリア記念堂と、それを囲む半円形の花壇がつくられました。 冬から春にかけての花壇は、チューリップとストックを使った、赤と黄の華やかな植栽です。夏になると、真っ赤なゲラニウムを中心に、オリヅルラン、サルビアなどに植え替えられます。赤い花が選ばれているのは、近衛兵や王室騎兵隊の軍服に使われる赤に合わせるため。世界的に有名な衛兵交代には、そんな配慮があったのですね。 花壇のポイントに、トピアリーがちょこんと生えているのがキュートです。バッキンガム宮殿に向かって右手に、たくさんの大木が葉を茂らせるグリーン・パークが見えてきました。豪華なカナダ門を通って、入ってみましょう。 大木が緑の天蓋をつくるグリーン・パーク グリーン・パークには、見上げるような大木が立ち並びます。これは、ロンドン・プレーン(和名モミジバスズカケノキ)と呼ばれる、プラタナスの仲間。夏には大きな枝葉を広げて涼しい木陰をつくり、排気ガスの汚染物質を取り除くフィルターの役割も果たして、都市の環境保全に貢献しています。 ロンドンの公園に生える樹木の半分は、このロンドン・プレーンといい、まさに、この町を象徴する樹木です。成木は樹高30mというので、ひょっとしたら、まだ大きくなるのかも…! 芝生と樹木ばかりで緑一色。花壇や灌木の茂みはありません。このシンプルさがグリーン・パークの大きな魅力だと、わたしは思うのですが、では、この公園にはなぜ花がないのでしょうか? 一説によると、17世紀、多くの愛人を持ったことで知られるイングランド王、チャールズ2世が、愛人のために公園で花を摘んでいるところを、妻のキャサリン王妃に見つかって、公園から花を一切なくすよう求められたからだとか。 本当の話なら、面白いですね。もっとも、春だけは景色が変わります。木々の根元で25万本のラッパズイセンが咲いて、明るい黄色のじゅうたんをつくるのです。この春の風物詩は、訪ねた時には残念ながら終わっていました。 普段は市民の憩いの場であるグリーン・パークは、女王の公式誕生日を祝うパレードなど、国の特別な行事の際には、大砲で祝砲を撃つ会場として使われます。 バッキンガム宮殿のお膝元にある、個性の異なる2つの公園。ロンドンを訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。 〈庭園情報 2018〉 セント・ジェームズ・パーク 通年開園、5:00~0:00。最寄駅は、地下鉄セント・ジェームズ・パーク駅、チャリングクロス駅、ウェストミンスター駅。 St. James’s Park, London SW1A 2BJ https://www.royalparks.org.uk/parks/st-jamess-park グリーン・パーク 通年開園、5:00~0:00。最寄駅は、地下鉄グリーン・パーク駅、ハイド・パーク・コーナー駅。 The Green Park, London SW1A 1BW https://www.royalparks.org.uk/parks/green-park 併せて読みたい ロンドンの公園歩き 春のケンジントン・ガーデンズ編 イギリス流の見せ方いろいろ! みんな大好き、チューリップで春を楽しもう センスがよい小さな庭をつくろう! 英国で見つけた7つの庭のアイデア
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静岡県

花の庭巡りならここ! 四季を通して多様な植物で彩られる「はままつフラワーパーク」
四季を通して美しい花々が咲き乱れる「はままつフラワーパーク」 1970年開園の「はままつフラワーパーク」は、浜名湖畔の自然の地形を生かしてつくられた植物園です。30万㎡の敷地は東京ドーム6.4個分、大人の足でゆっくり歩いて1時間半〜2時間かかる広さ。約3,000種100万株の樹木や草花が植栽され、四季折々に多彩な表情を見せてくれます。敷地内には、ウェルカムガーデン、ローズガーデン、原種ツツジ園、ハナショウブ園、日本庭園、クリスタルパレス(大温室)など、特色のあるエリアを多種多様に展開しており、季節ごとに花の見頃が移ろっていくので、いつ訪れても花々にあふれる感動的な景色を楽しめます。特に吉谷桂子さんプロデュースの「スマイルガーデン」は一見の価値あり! 年間入場数は約50万人にのぼり、リピーターの多さも突出しています。生き生きと咲き誇る花々に心癒されること間違いなし、ぜひ足を運んでください! 4月上旬がトップシーズン! 桜とチューリップが織りなす景色は一見の価値アリ 「はままつフラワーパーク」の春は、梅とスイセンの競演からスタート。2月上旬〜3月上旬が見頃で、梅は約110品種300本、ラッパズイセンは約20品種8万球が植栽されています。斜面を生かして梅園をつくっており、梅の足元を覆い尽くすようにスイセンが開花する様子は、大変迫力があります。 世界一美しいと評される「桜とチューリップの庭園」。花の見頃は3月下旬〜4月上旬。約1,300本の桜と約50万球のチューリップが生み出す景色は、感動的で息をのむ美しさです。 チューリップは品種、系統、花色などの特性を生かした組み合わせで植栽し、開花期も早生から晩生までをリレーさせて、長期間楽しめるように工夫しています。 写真は、なんと1月1日から開催される「早春チューリップの展示」の鉢物チューリップで、まだ寒い時期から春を感じさせてくれます。 4月下旬になると、藤が見頃を迎えます。写真は樹齢約20年の野田九尺藤11本が植栽された藤棚。長さ80mにわたってトンネル状に続き、長く伸びた花房が風にそよぐ様子は圧巻の美しさです。写真にベンチが見えますが、「はままつフラワーパーク」園内への飲食物の持ち込みはOKなので、ここでお弁当を広げてのお花見もよさそうですね。 写真は樹齢約20年の白藤を8本植栽したエリアです。満開時には光を受けて輝き、青空によく映えます。 ローズガーデンでは、5月中旬〜6月上旬に約200品種1,000株のバラが咲き競います。モダンローズ、ミニバラ、オールドローズなど多様な品種で構成。シンメトリー技法を用いた伝統的なデザインの「整形ガーデン」、バラのほかに季節の宿根草を組み合わせた「ナチュラルガーデン」、日本の皇室や世界の王室に捧げられたバラを集めた「インペリアルローズコーナー」など、変化に富んだ演出をしています。 ロマンティックな景色にため息がこぼれる 吉谷桂子さんプロデュースの「スマイルガーデン」 「スマイルガーデン」の見頃は4月上旬〜6月中旬。「笑顔がこぼれる庭」をコンセプトに、日本を代表するガーデンデザイナー・吉谷桂子さんがプロデュースするガーデンです。約150mの小道には、1万3000株を超える草花が咲き乱れます。 毎年秋、吉谷さんの指揮のもとに植栽して冬越しさせるので、春には健やかに育った草花がダイナミックに咲き揃います。 5,000㎡に及ぶハナショウブ園は、日本屈指の約720品種100万株を植栽。見頃は6月上旬〜中旬です。湿地帯に咲くハナショウブは、木製の園路を巡りながら、それぞれの品種を近くで観賞できます。 写真は約600mにわたるアジサイ並木の景色で、見頃は6月上旬〜下旬です。西洋アジサイ約52品種3,000株、野生アジサイ約40品種500株を植栽。ブルー、ピンク、紫、白のアジサイが顔を揃え、園路のそぞろ歩きに心が弾みます。 冬はイルミネーションの季節で、夜間まで時間を延長して開園しています。「フラワーイルミネーション2018」は11月23日〜2019年1月6日を予定。屋外の展示テーマは「ホッとイルミネーション」と題し、藤棚の光のトンネルや光の吊り橋のほか、噴水池で30分ごとに行われる「水と音楽のショー」のライトアップを楽しめます。一方、「クリスタルパレス」温室内の展示テーマは「クリスマスタウン」。高さ8mのモミの木のツリーを中心に、華やかなポインセチアなどを添えたクリスマスガーデンを演出します。 ガイドつき「フラワートレイン」は大人気! カフェやショッピングエリアも充実 「はままつフラワーパーク」の園内では、「フラワートレイン」が走っています。運転手が車内マイクを使って園内の見どころをガイドしながら、時速15㎞ほどで、ゆっくりと約15分かけて運行。39人乗りで1回の乗車につき大人100円、子ども50円です。ハイシーズンの混雑期は1時間に4〜5回、閑散期は1時間に2回くらいの間隔で走行。3台のうち2台が車椅子に対応しており、1台につき1〜2名が車椅子のままで乗車できます。 「はままつフラワーパーク」では、年間を通してさまざまなイベントが開催されています。サクラソウ、アサガオ、アジサイ、観葉植物、多肉植物など、テーマを設けて育て方を解説するガーデニングの講習会のほか、クラフト教室や音楽コンサートなど多様なので、公式ホームページをチェックして出かけるのもオススメです。写真は8月の土日・祝日開催、水の上に浮かぶ世界一大きな葉っぱ「オオオニバスに乗ってみよう!」体験のひとコマ。 園内のショップでは、花苗も充実した品揃え。地元生産者から毎日届く新鮮な切り花のほか、花苗、鉢物、資材(土や鉢など)が、100〜5,000円の価格帯で揃います。人気の商品は、地元生産者直送のコチョウラン1,000円前後、サボテン260円〜アニマルの鉢入り1,000円など。 地元の名産品やオリジナルのお菓子・グッズなど、土産物用の商品も多様に揃います。本物の花びらをあしらったクッキー「花一輪」(18枚入り)432円がオススメです。 「はままつフラワーパーク」園内には、飲食店もあるので、歩き疲れたら休憩しましょう。左写真は「カフェレストラン 花の散歩道」。座席数は140席で、ランチの価格帯は500〜950円。地ビールのヴァイツェン500円、フラワーパフェ500円、ぜんざい450円などもあります。 右写真はクリスタルパレス(大温室)内にある、カジュアルなカフェ。バラのエッセンスを使ったソフトクリームが絶品です。 Information はままつフラワーパーク 所在地:静岡県浜松市西区舘山寺町195 TEL:053-487-0511 http://e-flowerpark.com アクセス: 公共交通機関/JR浜松駅より遠鉄バス1番乗り場より舘山寺温泉行きで約40分、「フラワーパーク」バス停下車すぐ 車/東名浜松西I.Cより県道65号と県道48号を経由し舘山寺温泉方面へ約15分、新東名浜松いなさI.Cより約30分 オープン期間:通年 休園日:12月29日〜31日 ※臨時休園の場合あり 営業時間: 9:00〜17:00(3〜9月)、9:00〜16:30(10〜11月)、10:00〜16:30(12〜2月) ※イベントにより変動あり 料金:大人無料〜1,000円、小・中学生/無料~500円 ※季節によって異なる。詳しくは公式ホームページ参照 駐車場:600台(1回200円) Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。 https://twitter.com/passion_oranges/
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オーストリア

オーストリア「シェーンブルン宮殿」【世界のガーデンを探る旅9】
ここまでは、フランス王室のシンボルであったベルサイユ宮殿のお話をしてきましたが、今回は、中世ヨーロッパのもう一つの富と文化の中心で、ウィーンのハプスブルク家の住まいであった「シェーンブルン宮殿」の庭を見ていきましょう。 東ヨーロッパの富と文化の中心地 中世のヨーロッパは、西半分はパリのブルボン王朝が、東半分はウィーンのハプスブルク家が富と文化の中心として君臨していました。ブルボン王朝はフランス革命により終わりを告げましたが、ウィーンのハプスブルク家は第一次世界大戦まで東ヨーロッパの富と文化の中心として、また音楽の都の頂として長く繁栄していました。当時、フランスの貴族文化の象徴であるヴェルサイユ宮殿(17世紀〜)はヨーロッパ中の憧れの的。その頃、ヨーロッパの東半分の富をある意味独占していたハプスブルク家も例外ではありませんでした。広大なフランス式庭園を持つ憧れのヴェルサイユ宮殿を手本に、このシェーンブルン宮殿がつくられたのです。 ハプスブルク家の夏の離宮としてウィーンの郊外につくられたこの宮殿には、1,441室もの部屋があり、さらには、ベルサイユ宮殿に勝るとも劣らない素敵なフランス式庭園がつくられて、それらは現在まで残っています。この宮殿は、女帝マリア・テレジアの居城として、そしてその娘マリー・アントワネットの数奇な運命とともに現在まで語り継がれています。 現在、この宮殿一帯に、年間670万もの人々が訪れる、ウィーンでもっともポピュラーな観光地になっています。 宮殿から広がるシンメトリックなフランス式庭園は、はるか遠くの小高い丘のグロリエッテまで続きます。 グロリエッテの手前には大きな噴水があり、宮殿と噴水の間には広大な毛氈花壇がシンメトリックに広がります。 原色の植物が緑に浮かび上がる平面的な花壇 ウィーンはパリに比べるとかなり寒い場所なので、この庭を楽しむには、やはり夏から秋が一番でしょう。僕が訪れたのも初夏でしたが、何も遮るものがないこの庭園を、グロリエッテまで歩いた時、陽射しが強烈だったことを鮮明に覚えています。 この花壇は芝生の緑をベースに原色系の植物を、おもに線状に並べて模様を描くことによって、はるか遠くに見えるグロリエッテまでの距離感をより強調しています。鮮やかな色と人工的な幾何学模様を際立たせるために、平面的な花壇の横には、小高く刈り込まれた濃い緑の生け垣が巡らされ、大理石の真っ白な彫刻が気持ちを和らげてくれます。 宮殿から数百メートルも離れた噴水の周りには、夏の花のベゴニアで赤と白のはっきりとした曲線が描かれ、背の高い黄色いカンナが立体感を出しています。ここでは前回解説したようなフランス式の花の混植は見られません。 ウィーンのもう一つの有名な宮殿である「ベルヴェデーレ宮殿」の早春の花壇は、春の空気までも表しているかのような優しいカラーリングです。宮殿の壁や屋根の色と調和する、白と黄色のチューリップの混植に、ガーデナーの優れたセンスが溢れています。 世界で2番目に古い温室「パルメンハウス」 有名なパルメンハウスとその前の線描花壇。パルメンハウスは1882年に建てられた世界で2番目に古い温室です。世界最古の温室は、これより4年前に建てられたイギリスのキューガーデンのパームハウスです。さて、パルメンとはドイツ語で手のひらを意味し、ヤシの木を指します。このような大規模な温室ができたことにより、世界中の植物がプラントハンターによって集められ、寒いウィーンでもさまざまな植物が栽培されるようになりました。これは、産業革命と技術革新により曲面ガラスの製造が可能になったことも大きく影響しています。 それにしても、なんと重厚で美しい姿なのでしょうか! 園路両脇のイチイのトピアリーもこの温室をひときわ優美に引き立てています。 巨大な生け垣と彫刻を配置する効果 視線を遮る西洋シデ(Carpinus beturus)の刈り込みが高く幾重にもつながり、正面はるか彼方にある大理石の彫刻に視線を集めています。 訪れた人に、この庭の奥行きと重厚感を伝えるデザインです。この手法は、後のイングリッシュガーデンにも多く取り入れられています。 こちらは緑の芝生に立ち並ぶ直線的なトピアリーと、生け垣に埋め込まれた大理石の彫刻。これもベルサイユ宮殿の影響なのでしょうか? 補色関係にある赤い屋根と深い緑が白い彫刻をアクセントとして上手にまとまった空間をつくりだしています。 最後に紹介するのは、あまりにも有名なモーツァルトの大理石の像と、その前にあるト音記号のマークの花壇です。ハプスブルク家歴代の皇帝の居城にして音楽の都、ウィーンの中心にあるホーフブルク庭園が、やはりウィーンの庭巡りの始まりでしょう。
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茨城県

カメラマンが訪ねた感動の花の庭。茨城「つくばローズガーデン」
今から10年ほど前に雑誌の企画で「オープンガーデンつくば」さんに取材に伺った際、何人かの方から「オープンガーデンのグループではないですけど、元市長の藤澤さんがつくった、なかなか立派なバラ園がありますよ」と教えていただいたことがありました。その時はそのまま忘れてしまっていましたが、オープンガーデンの取材も終わり、お世話になった方にお礼の電話をしている時に「来年は藤澤さんのお庭にぜひ行かれたらいいですよ」と改めて薦めていただいたことがお付き合いの始まりでした。 とはいっても、元市長さんに電話をするのは気後れして、大きな白いお屋敷にハイブリッドティーだらけのバラ園という勝手なイメージも邪魔をして、なかなか電話をできずにいました。しばらくどうしたものかと考えた末、やっと電話をかけてみると、藤澤さんはとてもていねいな優しい口調の方で、「写真に撮っていただけるような庭かどうか分かりませんが、それでもよかったらお越しください」と言ってくださいました。 最初の電話から半年が過ぎ、いよいよ再びバラのシーズンが始まり、藤沢さんのバラ園の撮影当日、どんな庭だろうと思いながら伺ってみると、目の前に現れたその庭は無数のバラが咲き乱れる、僕の勝手な想像とはまったく違う夢のような庭でした。 中央の緑の芝生のスペースを囲むように、左側にはツゲのヘッジに囲まれたオールドローズのエリア、その向こう側には大小さまざまなパーゴラが立ち並ぶイングリッシュローズのエリア。さらに奥には、フレンチブルーに塗られたトンネルに、フレンチローズが咲き乱れています。またまた奥のフェンスには、満開のつるバラ。右側のヘッジの中はミニバラのスタンダードとイングリッシュローズが咲き乱れ、見渡す限りすべてのバラが今が盛りと5月の優しい光の中で美しく咲いています。 バラ園の入り口で藤澤さんに挨拶をすませ、早速中へ。午後3時半の少し傾きかけた太陽の位置を確認して、撮影ポイントを探しながら歩き回ると、つるバラのアーチの下をくぐるときも、イングリッシュローズのパーゴラの脇を通るときも、さまざまな心地よいバラの香りに包まれます。きれいに咲いた花を見つけては、まず顔を近づけて香りを嗅いでから数枚のシャッターを切り、心の中で「ありがとう」とつぶやいてから次の花へ。そんな幸せな気分で過ごした日暮れまでの3時間でした。 藤澤さんは市長を務めている頃、つくば市にバラ園があるといいなと考えていたそうですが実現することはなく、ならば自宅の前の畑をバラ園に変えようと行動したそうです。バラ園をつくると決めた藤澤さんは、毎日のようにガーデニング誌『BISES』やDVDの『オードリー・ヘプバーンの庭園紀行』を見ながら構想を練り、馬ふん堆肥やウッドチップを使った土づくりから、パーゴラやアーチの製作、2,500株に及ぶバラの植え付けまで、1人ですべてをやってしまったというから驚きます。 バラの選定は千葉県のバラ園「草ぶえの丘」に通って、すっかり気に入ったオールドローズでと決めていましたが、知り合いからの意見もあり、ちょうどその頃流行りだしたイングリッシュローズを主流にしたそうです。それから13年間、毎年毎年4トンの馬ふん堆肥を入れ、米ぬかやカニ殻を自分流にブレンドした有機肥料を使いながらバラ園を育ててきた藤澤さん。 「バラを育てるのは難しいです。剪定も毎年悩みながらやっています。うまくいった年もあるし、うまくいかなかった年もあります。だからうまくいったら嬉しいし、うまくいかなかったら悔しいです。だからまた頑張れる。何といっても、きれいに咲いた時にお客様が喜んでくれるのが一番嬉しいです」と、いつもの笑顔で教えてくれました。 このバラ園での一番の思い出は、2014年に藤澤さんの発案で、福島県にあった「双葉ばら園」の写真展を開催できたことです。きっかけは、3.11の東日本大震災で被災された「双葉ばら園」の園主、岡田勝秀さんの仮住まいがご近所だったこと。岡田さんがときどき藤澤さんのバラ園にも来てくださることもあって、岡田さんへのエールの気持ちも込めた写真展企画でした。2013年発行の『BISES』No.87で双葉ばら園の特集を掲載していただいた八木編集長にも写真展への協力をお願いしたところ、快く引き受けていただき、「一瞬で幻となった双葉ばら園の43年間の記憶」という特集タイトルを写真展でも使わせていただきました。また、心のこもった挨拶文までいただいたのは、僕だけでなく藤澤さんにも岡田さんにも、本当に忘れられない思い出です。 先日、この記事を執筆することをお伝えするために藤澤さんを訪ねました。「原稿は今井さんにお任せしますよ。今年はつぼみがたくさんつきましたから楽しみです」と、いつもと変わらない笑顔で迎えてくれました。
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静岡県

花の庭巡りならここ! 美術館と庭園が融合した文化香る「クレマチスの丘」
美術館と融合した、クレマチスが主役のガーデン 「クレマチスの丘」は、庭園、美術館、文学館、地場の食材を使ったレストラン、自然公園などで構成された文化香るスポット。庭園は、静岡県長泉町がクレマチス苗の生産地として国内6割のシェアを誇ることから、クレマチスを主役として展開しています。 クレマチスガーデン/ヴァンジ彫刻庭園美術館は、傾斜地に建つ展示棟を中心に、上下2つのエリアに分けて展開されています。園内には、白い花のみで構成されたホワイトガーデン、クレマチスの品種を分かりやすく展示しているポール仕立てのクレマチス、木立性のクレマチスを集めたアイランドベッド、クレマチスとつるバラで構成されている石垣壁など、テーマごとに場面転換があります。各場面でテーマカラーやカラースキームが決められており、植物によるカラーコーディネートは、美術館らしいこだわりの美意識が息づいています。また、庭園内には、ジュリアーノ・ヴァンジの彫刻作品が各所に常設されていて、植栽との調和も見どころです。 クレマチスファンが集う聖地には レアから最新トレンドまで幅広い品種が集結 クレマチスガーデンには、約250品種2,000株が植栽されています。早春咲きのアーマンディー系からスタートし、フォステリー系、モンタナ系、早咲き大輪系、遅咲き大輪系、インテグリフォリア系、ヴィチセラ系、ヴィオルナ系、テキセンシス系、フロリダ系、ヴィタルバ系、シルホサ系、そして冬に開花するアンスエンシスへとリレーし、一年を通して開花。最も多くのクレマチスが咲くのが6月初旬です。クレマチスは最新品種はもちろん、日本作出のあまり生産されていない希少な品種なども揃え、年々数を増やしています。トレンドや珍しい品種を求めるなら、ぜひ足を運んでおきたいクレマチスの聖地です。写真は、‘セム’、‘ジェニー’、‘ジャックマニー’、‘テンテル’、‘ベラ’が混ざり咲くフェンス。 園内が最も華やかになるのは、バラ(約100品種900株)とクレマチスが競演する5月中旬〜下旬。クレマチスとバラの組み合わせでは、クレマチスのつるでバラの生育が邪魔されないよう、またバラの棘がクレマチスのやわらかい新芽を傷つけないようにと、誘引の工夫が随所に見られます。クレマチスとバラを共存させる植栽術からは、個人の庭でのガーデニングのヒントも得られそうです。 左写真は、4月上中旬のチューリップが咲き乱れるホワイトガーデン。白花のクレマチス20品種を中心に構成されています。代表的な品種は‘アンスンエンシス’、‘アーマンディー’、‘モンタナ・スノーフレーク’、‘白万重’、‘アルバ・ラグジュリアンス’、‘ロコーコラ’など、できるだけ強健で多花性の品種を選んでいます。 右写真は、ポール仕立てのクレマチスのコーナー。高さ3mと3.3mの鋳鉄製ポールを計約100本設置してクレマチスを絡め、品種名や花の特徴などを書いたラベルを付けて、「クレマチス博物館」としての役割も果たしています。主に四季咲きの品種を植栽し、剪定によって春から晩秋まで花期を長く保つよう調整。クレマチス同士の組み合わせや、下草のあしらいも見どころです。毎年約10品種の新しいクレマチスが追加されています。 イロハモミジに寄り添うクレマチスは、モンタナ系の‘スノーフレーク’。モンタナ系のクレマチスは、原生地での様子が再現できるよう、樹木仕立てにしています。株元から枝までは、人の手によって誘引されていますが、枝に到達した先は、クレマチスが自由につるを伸ばして生長する姿を観賞できます。 庭園内には多くのベンチが置かれており、自由に休憩できますが、飲食は不可。 ランドスケープと彫刻作品の調和にも注目! 講習会などのイベントも多数開催 クレマチスガーデン/ヴァンジ彫刻庭園美術館の庭園内には、ジュリアーノ・ヴァンジの彫刻作品が常設で19点展示されています。美術館と庭園の建設計画の段階から、作家本人が関わり、作品の配置を決定しました。写真の作品『プリマヴェーラ』は、2002年の開館後、この庭園に合わせて制作・設置されたものです。クレマチスが彩る美しい庭園と彫刻作品の調和は、この庭ならではの魅力。 クレマチスのシーズンには、金子明人先生(園芸研究家、クレマチス栽培研究の第一人者。日本クレマチス協会理事、国際クレマチス協会会員)を招いて、ガーデンツアーに加え、ミニ講座やミニ体験を行っています。 2018年の日程は、以下の通りです。 第1回/5月4日(祝・金)13:00〜14:30 ミニ講座「早咲き大輪系の魅力」 第2回/5月19日(土)13:00〜14:30 ミニ講座「はじめてクレマチスを育てる方へ〜クレマチス栽培の基本」 第3回/6月3日(日)13:00〜14:30 ミニ講座「クレマチス苗の植えつけ教室」(クレマチス苗のお土産つき) 第4回/6月10日(日)13:00〜15:00 ミニ体験「クレマチスの挿し木に挑戦してみよう」(挿し木したポットは持ち帰り可) 第5回/6月16日(土)10:15〜12:15 ミニ体験「クレマチスの剪定に挑戦してみよう」 *参加費はクレマチスガーデン/ヴァンジ彫刻庭園美術館入館料込みで各1,500円、第3回のみ3,500円(花苗代含む)。 *要予約(クレマチスの丘コミュニケーションセンター☎︎055-989-8785)、各回の定員に達したら募集は締め切られるのでお早めに。 金子先生のクレマチス講座以外にも、ハーブやバラをテーマにした講習会などイベントを随時行っているので、公式ホームページをまめにチェックすることをオススメします。 花苗店や書籍&雑貨店などでショッピング レストランで食の楽しみまで クレマチスの丘には、フラワーショップ「ビオトープガーデン」があり、クレマチスのシーズンには約200品種のクレマチス苗や開花鉢が店頭に並びます。人気の品種は‘プリンセス・ダイアナ’、‘白万重’、‘テッセン’など。クレマチス以外にも、多肉植物やガーデン雑貨のほか、量販店ではなかなか目にしない仕入れ担当者オススメの個性的な花苗が並びます。 写真左、ヴァンジ彫刻庭園美術館併設のミュージアムショップ「NOHARA BOOKS」では、美術関連図録や書籍、絵本のほか、暮らしを彩る雑貨も販売。人気の品は「クレマチスの丘オリジナル和三盆」756円。 写真右「ブティック クレマチス」では、クレマチスをモチーフにしたグッズ、洋服やバッグ、雑貨、アクセサリーを販売しています。人気商品は花をモチーフにしたストール2,160円、バッグ1,300円。 クレマチスの丘のレストランでは、駿河湾の魚介類や箱根西麓の契約農家から届くみずみずしい野菜など、地元食材を活かした味わい豊かなひとときを楽しめます。 写真は、カジュアルなイタリアン「ピッツェリア&トラットリア CIAO CIAO(チャオ チャオ)」。営業時間は10:00〜21:00、ランチタイム11:00〜ラストオーダー14:30、ティータイム14:30〜17:30、ディナータイム17:30〜ラストオーダー19:30(第1・3火曜日はディナー休み)。 新窯で焼き上げるピッツァを中心に、パスタや前菜などメニューも充実。バラエティー豊かなオリジナルジェラートも常時約10種類あります。 左の写真は「マルゲリータ クレマチス」2,500円、右の写真はティラミス500円、ハーブティー500円。※メニューは季節によって異なります。 Information クレマチスの丘 クレマチスガーデン/ヴァンジ彫刻庭園美術館 所在地:静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1 TEL:055-989-8787 https://www.clematis-no-oka.co.jp アクセス:JR東海道線三島駅北口(新幹線口)より無料シャトルバス運行 【東京方面より】東名 裾野I.C.よりR246経由、沼津方面へ10km 【名古屋方面より】新東名 長泉沼津I.C.あるいは東名 沼津I.C.より伊豆縦貫道(東駿河湾環状道路)へ、長泉I.C.出口R246右折/新東名 長泉沼津I.C.より5km オープン期間:通年 休館日:水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始 営業時間:10:00~16:30(11〜1月)、10:00~17:00(2〜3月、9〜10月)、10:00〜18:00(4〜8月) ※入館は閉館30分前まで 入館料:クレマチスガーデン ヴァンジ彫刻庭園美術館 大人1,200円、高・大学生800円(4〜10月)、大人1,000円、高・大学生500円(11月〜3月)※小・中学生無料 Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。 https://twitter.com/passion_oranges/
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栃木県

花の庭巡りならここ! 世界一の藤棚が見られると海外からの呼び声が高い「あしかがフラワーパーク」
「あしかがフラワーパーク」の前身は、1968年に開園した「早川農園」で、「250畳の大藤」を持つ藤の名所として地元の方々に愛されてきました。再開発により1997年に現在の場所へ大藤とともに移転し、敷地も規模拡大して9万4,000㎡の観光庭園となっています。 「あしかがフラワーパーク」では一年を8つの花の季節に区切り、1月上旬〜2月下旬の「早春〜春のいぶき」の冬咲きボタン、寒紅梅、ロウバイの見頃からスタートし、「春の花まつり」「レインボーガーデン」「ブルー&ホワイトガーデン」など次々と旬の開花リレーを楽しめます。 特筆すべきは、やはり大藤が満開となる4月中旬〜5月中旬の「ふじのはな物語」の期間。1,000㎡に及ぶ藤棚から豪華に花房が咲き枝垂れるさまは、一見の価値ありです。アメリカのニュースチャンネル、CNNのトラベルスタッフより「2014年の世界の夢の旅行先10カ所」に日本で唯一選ばれたこともあり、世界中から注目を集め、海外からの観光客も増加の一途。2017年には約150万人が訪れました。人々の感動を誘う「世界一美しい藤」を見に、ぜひ出かけてみませんか。 春の喜びでいっぱい! 2万球のチューリップ&世界が恋する神々しいほどの藤棚 「春の花まつり」期間は、3月上旬〜4月中旬。特に人気の高いチューリップの見頃は3月上旬〜4月下旬で、毎年約2万球が咲き競う姿は圧巻。配色や品種も毎年変わり、この期間を楽しみに多くのリピーターが訪れます。このほか、ユキヤナギが3月下旬〜4月中旬、サクラが3月下旬〜4月上旬に見頃となります。 「ふじのはな物語」期間は4月中旬〜5月中旬。「あしかがフラワーパーク」のシンボルともいえる藤の花が最も美しい時期です。古いものでは樹齢150年の大木があり、うす紅藤、むらさき藤、長藤、八重の藤、白藤、きばな藤などさまざまな品種が開花をつなぎ、1カ月以上も満開の姿を披露します。移植時は72㎡でしたが、年々規模を広げて、いまや1,000㎡にも及ぶほどに。「世界一美しい藤の庭園」として海外からも熱い視線を浴び、多くのツーリストが訪れます。 園内には藤の花のトンネルを2カ所に設置。きばな藤と白藤がそれぞれ高さ約3m、奥行き約85mにもわたってダイナミックに咲き誇ります。ここでしか撮影できない、フォトジェニックなシーンをぜひ記念に残しましょう。「ふじのはな物語」期間は、夜間もオープンしています。 この時期は、ほかにツツジが4月中旬〜5月上旬、シャクナゲが5月に盛りの時を迎えます。 バラにシャクナゲ、クレマチスの咲く花の楽園 一度は訪れておきたい、日本が誇るフラワーパーク バラ、シャクナゲ、クレマチスなどが満開になる「レインボーガーデン」の期間は5月中旬〜6月上旬。ローズガーデンは2015年にリニューアルされ、約400品種2,500株が植栽されています。つるバラをオベリスクや壁面にダイナミックに仕立て、空間を豪奢に彩る演出が見どころです。 この期間は、約1,000本のシャクナゲ、約500株のクレマチスも次々と咲いて、園内が色彩豊かに華やぎます。 「ブルー&ホワイトガーデン 花菖蒲 あじさいまつり」は、毎年6月に開催。夏に向けてブルー&ホワイトに花色を絞り、涼しげなシーンを演出。花菖蒲は6月中、あじさいは6月上旬〜7月上旬が見頃になるので、両方が同時に開花しているタイミングが、特にオススメです。 「水辺に浮かぶ花の妖精たち」の期間は7月上旬〜9月下旬。写真は熱帯性スイレンで、白、黄色、ピンク、赤、紫など、花色、品種もさまざまに、約1,500株が植栽されています。桟橋から眺めると馥郁とした香りが立ちのぼり、うっとりと見とれてしまうことでしょう。 10月上旬〜11月下旬にはアメジストセージが満開になる「パーブルガーデン」。紫一色で彩られる面で魅せる豪華な演出は、撮影スポットとして人気です。 園内をゆっくり歩いて、ひと通り散策し終えるまでには、大人の足で90分くらいかかります。少し疲れたら、休憩を。園内にはレストラン「ウェステリア」「あじさい」「マロニエ」の3店舗があります。中でも「ウェステリア」は200名収容の大型レストランで、和食、洋食など、多様なメニュー構成です。 冬はあたたかな光で花園を演出 日本三大イルミネーションスポットを楽しもう! 毎年10月下旬〜2月上旬はイルミネーション期間となり、ナイトガーデンも楽しめます。「光の花の庭」をテーマに400万球のLEDで彩られ、藤の花房をイメージした「奇蹟の大藤」をはじめ、「光のバラ園〜ハピネスガーデン〜」など光の花畑をイメージさせるファンタジックな世界は必見。水面に映り込む「光のピラミッド」、クリスマスを演出する高さ25mの「イルミネーションタワー」、光の壁画「スノーワールド」「レインボーマジック」なども人気で、「日本三大イルミネーション」に認定されているほどの規模を誇ります。 春や秋にはバラの育て方教室や、園芸家を迎えての講習会などのイベントが各種催されるほか、花苗売り場も充実。土産物店もプライベートブランドの藤の香水、藤染のストール、藤饅頭など、ここでしか買えない品々が多数揃っています。 Information あしかがフラワーパーク 所在地:栃木県足利市迫間町607 TEL:0284-91-4939 http://www.ashikaga.co.jp アクセス:JR両毛線あしかがフラワーパーク駅より徒歩1分 【東北自動車道】佐野藤岡IC、国道50号前橋・足利方面進行約18分 【北関東自動車道】太田桐生ICより国道122号経由、国道50号足利・小山方面進行約20分/足利ICより国道293号経由、県道67号佐野方面進行約15分/佐野田沼ICより、県道16号経由、県道67号足利方面進行約12分 オープン期間:通年、無休(但し12月31日、2月第3水曜、木曜は休園) 営業時間:9:00~18:00(通常期、「ふじのはな物語」期間を除く)、10:00~17:00(夏季・冬季、イルミネーション期間を除く) 【ふじのはな物語期間】7:00〜21:00(4月14日〜5月13日)、7:00〜18:00(5月14日〜5月20日) 【光の花の庭期間】15:30〜21:308(10月27日〜2月5日土・日・祝日)、15:30〜21:00(10月27日〜2月5日平日)※季節、開花状況によって異なる 入園料:【昼の部】大人300〜1,200円・子ども200〜600円(1月1日〜4月17日)、大人900〜1,800円、子ども500〜900円(4月14日〜5月20日)、大人500〜1,200円、子ども300〜600円(5月21日〜6月30日)、大人300〜900円、子ども100〜500円(7月1日〜12月31日) 【夜の部】大人900円、子ども500円 (10月下旬〜2月上旬) ※開花状況により変動あり。昼の部・夜の部は入替制ではありません。 Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。 https://twitter.com/passion_oranges/
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群馬県

花の庭巡りならここ! 一日過ごしても飽きない「ぐんまフラワーパーク」
1992年に開園した「ぐんまフラワーパーク」は、18万4,000㎡の敷地に約3,000種以上、約50万株の植物が息づいています。四季折々の草花が植栽された庭園はいつ訪れても花々が咲き競い、年間の来場者は約23万人(2017年度)。車椅子のままでも触れて楽しめるハーブ園や、子ども向けアスレチックなどの遊具もあり、幅広い年齢層に愛されています。 庭園内は、メインガーデンとなるフラトピア花壇を中央に、東エリアにイングリッシュガーデン、ハーブ園、バラ園、ロックガーデン、山野草コーナー、西エリアに観賞温室、日本庭園、つつじヶ丘など、大きく3つのエリアに区分けされています。大人の足でゆっくり歩いて90分くらいで、ペット同伴もOK(入場料200円)。レストランが充実しているほか、寄せ植え教室やバラの講演会などのイベント、押し花やアロマ石けんづくりなどのクラフト教室も開催されているので、一日遊び尽くすつもりで出かけるのにちょうどいい総合公園です。 四季の開花リレーで見どころが移ろう 何度でも訪れたい観光ガーデン 写真は、2017年の改修工事によって完成したフラトピア大花壇。球根類、一年草、バラなど四季を通して楽しめるように多数の草花で彩っています。フランス庭園に見られる左右対称、幾何学模様や唐草模様などを表現した植栽も見どころ。中央の整形花壇は、季節が進むたびに年4回の植え替えが行われています。 写真は園内中央、高さ18mの展望台「パークタワー」から見下ろした4月のチューリップ花壇。毎年配色デザインを変え、約70種20万球が開花します。 「ぐんまフラワーパーク」では、毎年5月下旬〜6月には、バラフェスタを開催。園内には香り高いバラを中心に、約400品種1,600株が植栽されています。バラ園では作出された国別に分類し、このエリアの木立バラやオベリスク仕立てのバラなどからは、美に対するお国柄を垣間見ることができそう。園路を進むと、スタンダードローズ、つるバラのアーチやオベリスク仕立て、ウィーピングスタンダード仕立てなどが次々と現れ、立体感のある演出を楽しめます。写真、手前のピンクのバラは‘マチルダ’。 6月中旬〜下旬はアジサイの季節。アメリカアジサイの‘アナベル’は、普通のアジサイよりも華奢な草姿に、グリーンがかった白い花色がたわわに咲く、近年の人気品種です。 夏の花壇はブルーやイエローをテーマカラーに、季節感を演出するよう植栽のカラーコーディネートをしています。 7月中旬と9月下旬〜10月上旬には、ダリアが見頃を迎えます。約200品種1,500株が植栽され、紫や赤をベースに秋らしいシックな花色でまとめています。 このほか、10月になるとフロトピア大花壇に群植されたサルビア・レウカンサが満開になり、紫色の絨毯を敷いたようなナイスビューが広がります。 「ぐんまフラワーパーク」の園内には5棟の温室があります。「予定していた日が雨で残念だったけれど、温室の景色だけでも十分楽しめました」との声が寄せられるほどの充実ぶり。特にイベント温室では、年間7回の入れ替えを行うディスプレイガーデンがあり、毎回30種300株がテーマに沿って植栽されています。写真は1月1日〜2月12日開催のアザレア展で、150種350株が華やかに彩りました。 写真はイングリッシュガーデンの一角。英国王立園芸協会会員、ガーデンデザイナーのサラ・フェイスフル氏が設計した、フォーマルガーデンとコートヤード(箱庭)の伝統的な整形庭園です。フォーマルなテラスから左右対称のボーダー花壇へと歩みを導き、ホットカラーからクールカラーへと花色が変化していく景色は、ため息がこぼれるばかり。トレリスなどによって仕切られた典型的な英国式庭園は、群馬県特有の「上州からっ風」と呼ばれる強風から植物を守ってくれる役割もあるとか。強風対策に悩まされている土地にお住まいの方には、参考にしたいアイデアが見つかりそうです。 ガイドツアー「チュウチュウトレイン」でラクラク見学 イルミネーションの季節もオススメ! 季節の花を楽しみながら、のんびりとガイドツアー「チュウチュウトレイン」を利用するのもオススメ。写真は4月中旬頃で、桜の散歩道を人が歩くくらいの速度で進みます。園内を約20分かけて回り、料金は300円(3歳以下は無料)。52名定員で、車椅子専用が2席あります。 毎年11月上旬〜1月下旬には、「妖精たちの楽園」をテーマにしたイルミネーションが設置されます。約100万球のLEDで装飾された幻想的な風景に、プロジェクションマッピングやレーザーショーも加わり、素晴らしいライトアップが楽しめます。 地場産の旬を取り入れたメニュー満載のレストランや カジュアルな軽食コーナーなど休憩どころも充実 広い園内には、レストランや軽食コーナーなど4店舗があります。写真は地場の食材にこだわり、オリジナル料理を提供するレストラン「花みずき」のメニューの一例。ダリアフェスタの時期限定、ダリアの花を丸ごと揚げた天ぷらが添えられた「ダリア天ぷらそば」です。ランチは11:00〜15:00、ディナーは16:30〜19:00(特別な夜間開園時のみ)、ラストオーダーは15分前まで。団体利用OKで、120席あります。価格帯はランチが1,000円前後、スイーツメニューはクリームあんみつ500円、フォンダンショコラ680円、季節限定パンケーキ780円など。 ほかに土産物を扱う売店も充実しており、群馬県の特産品や、ぐんまちゃんグッズ、農産物など多数揃っているので、ショッピングを楽しむ時間もとっておきましょう! Information ぐんまフラワーパーク 所在地:群馬県前橋市柏倉町2471-7 TEL:0120-1187-38 http://www.flower-park.jp/ アクセス:上毛電鉄大胡駅から約6㎞(乗り合いタクシーで約15分) 関越自動車道より赤城IC下りて前橋・赤城方面へ約22㎞ 車で約30分 北関東自動車道より伊勢崎IC下りて前橋・渋川方面へ約15㎞ 車で約30分 オープン期間:通年、無休 営業時間:9:00~17:00(3月~10月)、9:00~16:00(1月~2月) 入園料:700円(4〜6月)、600円(7月〜3月) Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。 https://twitter.com/passion_oranges/




















