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カメラマンが訪ねた感動の花の庭。岐阜県「ぎふワールド・ローズガーデン(旧 花フェスタ記念公園)」
何年にもわたり通い続ける「バラの聖地」 岐阜県可児市の「花フェスタ記念公園」といえば、バラの品種栽培数日本一で、僕のようなバラのカメラマンにとっては聖地ともいえるバラ園です。ここ数年は毎年伺って、大好きなオールドローズを中心に、さまざまなバラの写真を撮らせていただいています。 雑誌の取材をきっかけに念願の撮影へ 初めてこのバラ園に伺ったのは、多分20年くらい前のことだと思います。雑誌の取材でイングリッシュローズを撮りに行くのがテーマでした。当時はちょうどイングリッシュローズが流行りだした頃で、関東でも‘メアリー・ローズ’や‘グラハム・トーマス’のような初期の有名な品種は案外簡単に見ることができたのですが、もっと新しい花となると、例えば、東京・日本橋三越屋上の「チェルシーガーデン」へ行くとか、イングリッシュローズマニアの方が丹精するお庭に伺うなどしかなく、まだまだ今のように新しい花を簡単に見ることはできませんでした。 そんな時代から、このバラ園には多くのイングリッシュローズが植えられていましたから、岐阜の花フェスタに行けるというのは、バラ好きカメラマンの僕にとっては夢のような話でした。当時、雑誌などの撮影依頼というのは、「取材先近くに住むカメラマンが撮影に行く」のが当たり前の時代でしたから、行きたくても縁がなかった岐阜の花フェスタの取材は「夢が叶った!」と飛び上がるほど嬉しかったのを覚えています。 カタログで見ていたバラの本当の咲き姿に感動 現地に着いて、事務所で担当の方にご挨拶を済ませたら、すぐにバラ園の中へ。頭の中はもう、デビッド・オースチン・ロージズのカタログの写真でいっぱい。広いバラ園の中でも、真っ先にイングリッシュローズが植栽されている「世界のバラ園」に直行しました。 長い通路を抜けて、つるバラのトンネルの先に、目指した「世界のバラ園」はありました。円形の広いバラ園の右側約半分ほどがイングリッシュローズのエリアでした。‘キャンティ’など古い品種から始まって、カタログ写真だけで知っていた花が、1品種3株ずつ植えられ、大株になって、たわわに花をつけています。早速レンズを向けると、ファインダーの中で数輪の花が今を盛りと咲いていて、まさに憧れのデビッド・オースチンのカタログの世界でした。 芝生の園路に片膝をついて香りを嗅いでは、ため息。ファインダーを覗くとお手本のような花があって、幸せな時間のなか夕陽が沈むまで撮影を続けた、僕がイングリッシュローズの魅力に開眼した日でした。 広い園内で数々の品種を撮影 その後も何回かこのバラ園に伺いましたが、次に印象に残っているのが、NHK出版編集、上田善弘さん&河合伸志さん監修の『バラ大百科』のための撮影の時でした。この本の撮影は各地のバラ園に行ったのですが、特に品種数の多い「花フェスタ記念公園」の撮影は、2日ほどかけて行いました。オールドローズあり、ハイブリッドティー、フロリバンダありと、膨大なリストに記載されているバラを一つずつ探しながら、とにかく広い広いバラ園の中で、目的のバラを探し出してはシャッターを切る。隅から隅まで歩き回る過酷なもので本当に疲れましたが、この経験はとても勉強にもなった、僕にとって忘れられない撮影でした。 その後も、雑誌の企画や自分のストックフォトの撮影に度々伺い、その都度担当の方に早朝に門を開けていただいたり、夕方まで撮影させていただいたりと、お世話になっていました。 近年はオールドローズの撮影が楽しみに 4年前にはオールドローズ仲間からガーデナーの西依束さんを紹介していただいたのですが、彼はオールドローズにとても詳しくて、いろいろなことを教えてもらえるのもあり、ますますこのバラ園でのオールドローズの撮影が楽しくなりました。それからは、毎年5月20日前後は「花フェスタ記念公園」で撮影をすると決めているのです。 また、昨年2018年の秋には「バラの写真を美しく撮るための写真講座」も開催させていただきました。今年もまた5月に写真講座を担当させていただいた「花フェスタ記念公園」は、僕にとって本当にお世話になっているバラ園なのです。
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花の庭巡りならここ! 広大な花畑を楽しめるレジャースポット「ひるがの高原 牧歌の里」
標高1,000mの高原に広がる花畑 花色が冴え冴えとし、見応え満点! 1996年にオープンした「ひるがの高原 牧歌の里」は4万㎡の敷地を持ち、大人の足でゆっくり歩いて1時間半ほどかかるレジャー施設です。標高約1,000mの高原には、自然に恵まれたロケーションを借景に、四季を通して彩り豊かな花畑が広がります。 花畑のエリアは、「名古屋から車で1時間半という立地で、広大な敷地の強みを生かした、北海道のようなラベンダー畑を楽しんでもらいたい」という思いからスタートしたもの。今や四季の花畑を楽しみに訪れる、リピーターの姿も多く見られます。主な開花リレーは、春はチューリップ、初夏はラベンダー、夏はアルストロメリア、サンパチェンス、秋はマリーゴールド、ゴールデンピラミッド、コキアなどです。 花畑のほかにも、クラフト体験コーナーや動物と触れ合えるスポット、老若男女が楽しめるさまざまなレジャー施設が揃っています。5店舗のバラエティーに富んだ飲食店、オリジナル商品のスイーツが大人気の土産物ショップにも、ぜひ足を運びましょう! 年に数回の植え替えを行う花畑は シーズンによって表情がガラリと変わる 「ひるがの高原 牧歌の里」では、広大な敷地を生かした花畑が大人気。年に数回の植え替えを行っており、いつ訪れても花々に彩られるダイナミックな景色を満喫できます。それでは、園内の四季をご紹介しましょう。 写真は5月上旬〜中旬に見頃になるチューリップの花壇。23種類30万球を植栽しています。毎年配色デザインを変えて、インスタ映えする写真が撮れるスポットを用意。春はほかに、スイセンが4月中旬〜下旬、ムスカリが5月上旬〜中旬に見頃になります。 写真は6月下旬〜8月上旬に見頃を迎える、ラベンダー一色に染まった花畑です。7種類、約1万株を植栽。そよ風とともにラベンダーの甘い香りがフワッと漂ってきて、癒し効果抜群! 後ろの建物は、実際にウェディングも行われる教会で、園内のシンボル。ツタの這う三角屋根を背景に、フォトジェニックな写真が撮れそうです。 写真はアルストロメリアの花畑で、7〜9月中旬が見頃。ロマンティックなピンクでまとめて、花のカーペットをつくりだしています。高原の涼しい風が心地よく吹きわたり、耳をすませば小鳥のさえずりが聞こえてくる、自然豊かなロケーションです。 写真は7月中旬〜10月中旬に満開になる、サンパチェンス。約4,000株が植栽されています。白や赤の花色を組み合わせたボーダーがきれいですね! 園内では飲食施設以外なら食べ物の持ち込みOKなので、青空の下でランチやスイーツを広げて味わうのもいいですね。 写真はチューリップの後に植栽されるマリーゴールドの花壇。マリーゴールド2種類、スーパーチュニア3種類、サルビア1種類が咲き競います。 「ひるがの高原 牧歌の里」の四季を彩る花畑の景色はいかがでしたか? 標高の高い地域では昼と夜の気温差が大きいので、花が冴え冴えと発色するのも魅力。平地では真夏の暑さで開花が少なくなる時期も、元気に咲き誇っています。美しい花々の景色を見に、ぜひ出かけましょう! 一日かけて遊んでも飽きない! 老若男女が楽しめる多様なレジャーが揃う 広い園内では、蒸気機関車を模した2台のロードトレインが運行しています。ちゃんと名前がついているんですよ! 写真の赤い列車は「ドット君」で、別の緑色の列車は「マックス君」。10分かけて園内をゆっくりと巡るので、幼い子ども連れやシニア世代にオススメです。料金は300円。 「ひるがの高原 牧歌の里」の広大な牧場では、たくさんの動物たちが草を食む、ほのぼのとした姿を見学できます。牧場にいるウマ、ウシ、アルパカ、ヒツジ、ウサギ、モルモット、ヤギと触れ合えるイベントも。写真はアルパカのだいや君(左)とバンビ君(右)で、2019年の春〜秋は「ふれあいテント」にて、15:00から写真撮影なども行います。いい思い出づくりができそう! 親子で楽しめるクラフト体験が人気! 飲食店は5店舗、土産物店も充実の品揃え 「ひるがの高原 牧歌の里」では、クラフト体験コースのイベントも行っています。写真は「ハーバリウムづくり」の完成品。予約なしでOK、当日体験会場にてお申し込みを。20〜30名までの定員制です。時間は20〜30分で料金は\1,500と\2,500。ほかに「ネームプレートづくり」、「ネームストラップづくり」、「スノードームづくり」などがあり、いずれも親子で楽しめる内容となっています。 「ひるがの高原 牧歌の里」では、飲食店や土産物店も充実。飲食店は「屋内型バーベキュー ハウス 味広場」、「イタリアンレストランヒルトップ」「ファストフード ぱっくん」「ミルクハウス ムー」「高原のぱんやさん」の5店舗があります。 写真は「屋内型バーベキュー ハウス 味広場」の飛騨牛のバーベキューが楽しめる「ぼっかセット」3,200円。営業時間は11:00〜15:30、450席。麺類や軽食のメニューもあります。土産物店では、牧場ならではのオリジナルスイーツが大人気です。 Information ひるがの高原 牧歌の里 所在地:岐阜県郡上市高鷲町鷲見2756-2 TEL:0575-73-2888 https://www.bokka.co.jp/ アクセス:東海北陸自動車道「ひるがの高原SAスマートIC(ETC専用)」から約4分 オープン期間:グリーンシーズン/4月20日~11月23日 ウインターシーズン/12月21日~3月31日 休園日:グリーンシーズン/無休 ウインターシーズン/火曜 営業時間:グリーンシーズン/10:00~17:00(土・日・祝日は9:00~)※季節により変動あり ウインターシーズン/10:00~15:30 料金:グリーンシーズン/大人1130円、中高生920円、小人(4歳以上小学生)610円 ウインターシーズン 中学生以上 600円、小人(4歳以上小学生)300円 駐車場:約2,000台(無料) 併せて読みたい ・花の庭巡りならここ! 花々で彩られるレジャー施設「東京ドイツ村」 ・花の庭巡りならここ! 植物がテーマのミュージアム「三陽メディアフラワーミュージアム 千葉市花の美術館」 ・「私の庭・私の暮らし」インスタで人気! 雑木や宿根草、バラに囲まれた大人庭 千葉県・田中邸 Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。 https://twitter.com/passion_oranges/
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花の庭巡りならここ! 3県にわたって敷地が広がる日本一大きな公園「国営木曽三川公園」内「木曽三川公園…
敷地の広さを生かした、面で魅せる植栽 「国営木曽三川公園」は、愛知県、岐阜県、三重県の3県にわたって敷地が広がる、日本一大きな公園です。木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)下流域の広大な土地を生かし、東海地方の人々のためのレクリエーション施設として整備されました。13の公園を含んでいるため、とても一日では回りきれない規模ですが、今回は四季を通して花見を楽しめる「木曽三川公園センター」に絞った情報をお届けします。 「木曽三川公園センター」は、「南ゾーン」と「北ゾーン」に区分されています。季節の草花で花壇を彩っているのは、主に「北ゾーン」で、中央に位置する高さ65mの展望タワー(有料)の見学も含めて、大人の足で約60分ほどで回れる規模です。開花リレーは、春のチューリップ、桜、ネモフィラ、夏のキバナコスモス、ヒマワリ、秋のコスモス、冬のパンジー、ビオラ、アイスチューリップと、季節によって見どころが移っていくので、いつ訪れても花見を楽しめます。一年を通して週末にイベントを開催しており、マルシェやハンドメイド市が立つ日もあるので、花見のついでに買い物を楽しむのもいいですね。 春から冬まで開花リレーでつなぐ、花の絶えない公園 「木曽三川公園センター」の北ゾーン大花壇西のエリアでは、4月上旬に約50本で織りなす桜並木の景色が楽しめます。約30年前に公園がオープンした際に植栽された桜が、それぞれに大きく育ち、枝葉を存分に伸ばした見事な樹形です。園内への飲食物の持ち込みは認められているので、青空の下でお弁当やおやつを広げて、春の到来を実感するのもいいですね。 ※建物内への飲食物の持ち込みは不可となっています。 4月上旬〜中旬、「北ゾーン」の大花壇では、約3,800㎡の敷地に植栽された約21万5000株のチューリップ、約10万5000株のムスカリが見頃を迎えます。「木曽三川の流れ」のイメージをデザインに込めた壮大な景色を、一度は見ておきたいもの。毎年色彩を変えて植栽されるので、この季節を楽しみに多くのリピーターが訪れ、熱心に写真に収める姿が見られます。 「木曽三川公園センター」の「北ゾーン」では、6月頃に約200株のアジサイが絵になる風景をつくりだします。日本原産のアジサイや西洋アジサイ、近年人気が高まっている‘アナベル’など、さまざまな品種が見られるので「我が家のガーデンに取り入れるならどれがいいかな?」と見比べるのも楽しいものです。古民家を背景に、ノスタルジックな雰囲気の写真を撮影できるスポットもあります。 8月になると「北ゾーン」にある「花絵花壇」「園路脇花壇」に植栽されたヒマワリが見頃になります。‘マティス’‘ゴッホ’‘モネ’など5品種、約3万7000本のヒマワリが開花。「花絵花壇」では草丈の高さを生かして「迷路花壇」がつくられ、ヒマワリ畑の中に入っての散策も楽しめますよ! 「木曽三川公園センター」の「北ゾーン」の大花壇では、9月下旬〜10月中旬にコスモスが見頃に。。‘ダブルクリック’や‘ハッピーリング’などさまざまな品種、約30万株のコスモスが一斉に開花し、風に揺らいで華やかな景色をつくりだします。毎年9月中旬〜11月上旬に「秋の花物語」と題したイベントが開催され、週末にマルシェやハンドメイド市、ジャズコンサートなどが楽しめます。園内には、秋の草花で彩られたインスタ映えする撮影スポットも登場しますよ! 展望タワーから360度に広がる景色を堪能! 冬はイルミネーションの夜景を楽しんで 「木曽三川公園センター」内には、「水と緑の館・展望タワー」があり、大人620円、小中学生300円で入館できます(団体・障がい者割引あり)。高さ56m(展望タワーは65mですが、展望室は56mです)の展望室まで上がると、眼下に木曽川、長良川、揖斐川の「木曽三川」を一望でき、水郷の景観を360°見渡すことができますよ! また、治水の歴史や風土、この地域で見られる植物、動物、魚などの展示コーナーを常設。プリザーブドフラワー、万華鏡、立体カードなどのクラフト体験教室も開かれています。 「木曽三川公園センター」では、11月下旬〜12月31日まで、「冬の光物語」と題した、ウインター・イルミネーションが灯されます。点灯時間は16:30〜21:00。毎年テーマを変えて、50万球の電飾で色彩豊かに彩られます。イルミネーション期間中は、コンサートや花火の打ち上げ、クリスマスマーケットなど、さまざまなイベントが開催されるので、ぜひ夜の散策を楽しみましょう! 地元名物のなまず料理やみそかつ定食のほか デザートも充実の「レストラン ままずカフェ」 「木曽三川公園センター」内にある「レストラン ままずカフェ」は、客席数約60席で、大きなガラス窓から公園の眺望を楽しめます。営業時間は10:30〜17:00(3〜11月)、11:30〜16:00(12〜2月)※イベントにより変更あり。定休日は第2月曜(祭日の場合は翌日)、4・8・12月は無休。メニューは和食、洋食ともに充実しており、ランチの価格帯は700〜800円。人気メニューは 「ヒレみそかつ定食」1,100円。デザートの「ままずカフェの気まぐれデザードプレート」580円(ドリンクバーつき750円)もオススメです。 写真は名物の「あんかけままず定食」950円。淡白な白身の食用なまずと、甘辛いたれとの相性が抜群の一品です。ほかに「ままずフライ丼」850円、「ままずバーガー」680円(土日限定!)もあります。ぜひご当地メニューを味わってみましょう! Information 国営木曽三川公園 木曽三川公園センター 所在地:岐阜県海津市海津町油島255-3 TEL:0584-54-5531 kisosansenkoen.jp アクセス:養老鉄道石津駅から海津市コミュニティバス「木曽三川公園」下車すぐ(夜間はありません) オープン期間:通年 休園日:第2月曜(祭日の場合は翌日)、4・8・12月は無休 営業時間:9:30~17:00(3~6月、9〜11月)、9:30~18:00(7~8月)、9:30~16: 30(12月~2月) ※イベントにより、変更あり。 料金:無料(水と緑の館・展望タワーは有料 大人620円、小中学生300円) 駐車場:1,231台(無料) 併せて読みたい ・花の庭巡りならここ! 22のガーデンスタイルが楽しめる「名古屋港ワイルドフラワーガーデン“ブルーボネット”」 ・日本の春を彩る美しい花 桜の名所に出かけよう ・花の庭巡りならここ! 世界最大級のローズガーデンを堪能「花フェスタ記念公園」 Credit 取材&文/長田節子 ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。 https://twitter.com/passion_oranges/
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花の庭巡りならここ! 世界最大級のローズガーデンを堪能「ぎふワールド・ローズガーデン(旧 花フェスタ…
世界最大級のローズガーデン「ぎふワールド・ローズガーデン」 「ぎふワールド・ローズガーデン(旧 花フェスタ記念公園)」は、花の博覧会「花フェスタ’95ぎふ」の会場を岐阜県が再整備してオープンした、県営の都市公園です。岐阜県はバラの産地であることから、特にバラに特化した植栽が特徴。なんと原種からオールドローズ、最新品種まで、約7,000品種30,000株のバラが植えられた、世界最大級のバラ園を展開しています。ほかにバラの歴史にふれる「花のミュージアム」、季節ごとにガーデンショーを展開する大温室「花の地球館」、園内を一望できる高さ45mの「花のタワー」、屋外イベントホール「プリンセスホール雅」なども併設する、充実した「バラと花のテーマパーク」です。 バラの品種コレクションは日本一! バラの博物館へようこそ 「花フェスタ記念公園」は、ナゴヤドームおよそ17個分(80.7ヘクタール)にも及ぶ広大な敷地で、見どころは多岐にわたっているため、一日かけてじっくり見て回る心づもりで出かけたほうがよさそうです。 バラ園は、日本、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランスと国ごとに作出された品種をカテゴライズして植栽した「世界のバラ園」のほか、17のテーマからなる「バラのテーマガーデン」の2カ所に設けられています。写真は「バラのテーマガーデン」内にある、イタリア風のテラスガーデン。傾斜を利用して、球体や方形に仕立てたトピアリーとバラの組み合わせで段々畑のように整備され、その中の通路を自由に散策できます。 バラのテーマガーデン内にある、「水のコリドール(回廊)」。中心に配された水路の両脇には、人の顔の高さくらいに樹高を抑えたスタンダード仕立ての‘アイスバーグ’が2列に植栽され、ピュアホワイトの花色で清楚に彩ります。 写真は「育種家のバラ園」。バラの品種を作出するナーセリーは、デルバール、ギヨー、メイアン、京成バラ園芸、タンタウなどが有名ですが、それらのブランドローズをナーセリーごとに分類したエリア。バラのアーチも通り抜けでき、その芳香を楽しめます。アーチに絡む淡いピンクのバラは‘ロココ’、オレンジのバラは‘バロック’。 「バラのテーマガーデン」の中でも一番面積の広い「フォーマルガーデン」。展望台から見ると、中央のスクエア状の水路を中心に、バラやトピアリーの植栽で幾何学模様が描かれているのが分かります。バラは1品種1株ずつ植えられており、多様なバラが見られるので、遠くからでも近くからでも楽しめる構成です。 白花一色でまとめられた「ホワイトローズガーデン」。幅372㎝、高さ248㎝のアイアン製の円柱アーチには‘テストラデスモンド’が仕立てられ、たわわに咲き誇ってダイナミックな景色をつくり出します。園内のシンボリックな存在で、フォトスポットとして大人気です。 「ニューローズガーデン」は、最新品種が見られるスポット。どこよりも早く一般披露されるので、株姿や花色、香りを実際に確認でき、バラのトレンドが見てとれます。特にバラ愛好家が、新しい品種をいち早く見ようと楽しみに訪れるガーデンだとか。赤いシュラブのバラは‘ペイズリーアビー’、その上の白いつるバラは‘スノーストーム’、ピンクのシュラブは‘デスデモーナ’、その隣の白のシュラブは‘ジ・エンシェント・マリナー’。 広すぎる園内に歩き疲れたら、「花ポッポ」に乗って楽に移動! 敷地が大変広いので、園内の移動手段として「花ポッポ」が運行しています(200円)。東ゲートと西ゲートを数箇所の停留所を経て結ぶ汽車姿のバスで、歩くくらいのスピードで走行するため、園内の景色を座って眺めるのにもオススメ。ハイシーズンでは30分に1本のペースで、2台のバスが運行しています。 インスタ映えするカフェや雑貨店、バラ専門店などにも足を運ぼう 園内には、バラ苗専門店や雑貨店などのショップが5店舗あります。なかでも「shop&café THE GARDEN」は2017年秋にオープンしたばかりで、インスタ映えするスイーツやおしゃれなガーデニング雑貨、バラ関連アイテムなどが充実しています。営業時間は9:00〜17:00で、ラストオーダーは、フードメニューが閉園の1時間前、カフェメニューが閉園の30分前です。 写真右は、バラのアイスクリームやハーブを使い、カップ咲きのピンクローズをイメージして盛りつけられた、フォトジェニックな「ラブローズパフェ」(900円・税別)。 フードメニューのオススメは、本格インドカレー タンドリーチキントッピング(1,231円・税別)。スパイシーな柔らかチキンが、どっかりと鎮座! バラや花にちなんだ雑貨コーナーの一角。上段はロージーリングスのアプリコットローズのディフューザー(10,000円・税別)、下段はふんわりと香りが広がるボタニカル ワックスサシェ(2個入り4,000円・税別)。いずれも程よい香りで、ギフトにもオススメ。 写真右は、口の中にほのかなバラの香りが漂うブルガリアン スパークロゼ(200ml)。ダマスクローズエキス(無農薬)+ヒアルロン酸美容サポート成分が配合されています (450円・税別)。