花の庭巡りならここ! 3県にわたって敷地が広がる日本一大きな公園「国営木曽三川公園」内「木曽三川公園センター」

日本一大きな公園「国営木曽三川公園」は、13もの公園を内包しています。中でも四季を通して花見を楽しめるのが「木曽三川公園センター」です。特にチューリップ&ムスカリが咲く季節は、群植によって壮大な景色をつくりだし、名物になっています。入場は無料で、週末にはイベントも多数開催されているので、気軽に訪れたい公園です。
目次
敷地の広さを生かした、面で魅せる植栽
「国営木曽三川公園」は、愛知県、岐阜県、三重県の3県にわたって敷地が広がる、日本一大きな公園です。木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)下流域の広大な土地を生かし、東海地方の人々のためのレクリエーション施設として整備されました。13の公園を含んでいるため、とても一日では回りきれない規模ですが、今回は四季を通して花見を楽しめる「木曽三川公園センター」に絞った情報をお届けします。
「木曽三川公園センター」は、「南ゾーン」と「北ゾーン」に区分されています。季節の草花で花壇を彩っているのは、主に「北ゾーン」で、中央に位置する高さ65mの展望タワー(有料)の見学も含めて、大人の足で約60分ほどで回れる規模です。開花リレーは、春のチューリップ、桜、ネモフィラ、夏のキバナコスモス、ヒマワリ、秋のコスモス、冬のパンジー、ビオラ、アイスチューリップと、季節によって見どころが移っていくので、いつ訪れても花見を楽しめます。一年を通して週末にイベントを開催しており、マルシェやハンドメイド市が立つ日もあるので、花見のついでに買い物を楽しむのもいいですね。
春から冬まで開花リレーでつなぐ、花の絶えない公園

「木曽三川公園センター」の北ゾーン大花壇西のエリアでは、4月上旬に約50本で織りなす桜並木の景色が楽しめます。約30年前に公園がオープンした際に植栽された桜が、それぞれに大きく育ち、枝葉を存分に伸ばした見事な樹形です。園内への飲食物の持ち込みは認められているので、青空の下でお弁当やおやつを広げて、春の到来を実感するのもいいですね。
※建物内への飲食物の持ち込みは不可となっています。

4月上旬〜中旬、「北ゾーン」の大花壇では、約3,800㎡の敷地に植栽された約21万5000株のチューリップ、約10万5000株のムスカリが見頃を迎えます。「木曽三川の流れ」のイメージをデザインに込めた壮大な景色を、一度は見ておきたいもの。毎年色彩を変えて植栽されるので、この季節を楽しみに多くのリピーターが訪れ、熱心に写真に収める姿が見られます。

「木曽三川公園センター」の「北ゾーン」では、6月頃に約200株のアジサイが絵になる風景をつくりだします。日本原産のアジサイや西洋アジサイ、近年人気が高まっている‘アナベル’など、さまざまな品種が見られるので「我が家のガーデンに取り入れるならどれがいいかな?」と見比べるのも楽しいものです。古民家を背景に、ノスタルジックな雰囲気の写真を撮影できるスポットもあります。

8月になると「北ゾーン」にある「花絵花壇」「園路脇花壇」に植栽されたヒマワリが見頃になります。‘マティス’‘ゴッホ’‘モネ’など5品種、約3万7000本のヒマワリが開花。「花絵花壇」では草丈の高さを生かして「迷路花壇」がつくられ、ヒマワリ畑の中に入っての散策も楽しめますよ!

「木曽三川公園センター」の「北ゾーン」の大花壇では、9月下旬〜10月中旬にコスモスが見頃に。。‘ダブルクリック’や‘ハッピーリング’などさまざまな品種、約30万株のコスモスが一斉に開花し、風に揺らいで華やかな景色をつくりだします。毎年9月中旬〜11月上旬に「秋の花物語」と題したイベントが開催され、週末にマルシェやハンドメイド市、ジャズコンサートなどが楽しめます。園内には、秋の草花で彩られたインスタ映えする撮影スポットも登場しますよ!
展望タワーから360度に広がる景色を堪能!
冬はイルミネーションの夜景を楽しんで

「木曽三川公園センター」内には、「水と緑の館・展望タワー」があり、大人620円、小中学生300円で入館できます(団体・障がい者割引あり)。高さ56m(展望タワーは65mですが、展望室は56mです)の展望室まで上がると、眼下に木曽川、長良川、揖斐川の「木曽三川」を一望でき、水郷の景観を360°見渡すことができますよ! また、治水の歴史や風土、この地域で見られる植物、動物、魚などの展示コーナーを常設。プリザーブドフラワー、万華鏡、立体カードなどのクラフト体験教室も開かれています。

「木曽三川公園センター」では、11月下旬〜12月31日まで、「冬の光物語」と題した、ウインター・イルミネーションが灯されます。点灯時間は16:30〜21:00。毎年テーマを変えて、50万球の電飾で色彩豊かに彩られます。イルミネーション期間中は、コンサートや花火の打ち上げ、クリスマスマーケットなど、さまざまなイベントが開催されるので、ぜひ夜の散策を楽しみましょう!
地元名物のなまず料理やみそかつ定食のほか
デザートも充実の「レストラン ままずカフェ」

「木曽三川公園センター」内にある「レストラン ままずカフェ」は、客席数約60席で、大きなガラス窓から公園の眺望を楽しめます。営業時間は10:30〜17:00(3〜11月)、11:30〜16:00(12〜2月)※イベントにより変更あり。定休日は第2月曜(祭日の場合は翌日)、4・8・12月は無休。メニューは和食、洋食ともに充実しており、ランチの価格帯は700〜800円。人気メニューは 「ヒレみそかつ定食」1,100円。デザートの「ままずカフェの気まぐれデザードプレート」580円(ドリンクバーつき750円)もオススメです。

写真は名物の「あんかけままず定食」950円。淡白な白身の食用なまずと、甘辛いたれとの相性が抜群の一品です。ほかに「ままずフライ丼」850円、「ままずバーガー」680円(土日限定!)もあります。ぜひご当地メニューを味わってみましょう!
Information
国営木曽三川公園 木曽三川公園センター
所在地:岐阜県海津市海津町油島255-3
TEL:0584-54-5531
kisosansenkoen.jp
アクセス:養老鉄道石津駅から海津市コミュニティバス「木曽三川公園」下車すぐ(夜間はありません)
オープン期間:通年
休園日:第2月曜(祭日の場合は翌日)、4・8・12月は無休
営業時間:9:30~17:00(3~6月、9〜11月)、9:30~18:00(7~8月)、9:30~16: 30(12月~2月)
※イベントにより、変更あり。
料金:無料(水と緑の館・展望タワーは有料 大人620円、小中学生300円)
駐車場:1,231台(無料)
Credit
取材&文 / 長田節子 - ライター/エディター -

おさだ・せつこ/ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。
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