花の庭巡りならここ!「かおり風景100選」に認定された「山形県村山市 東沢バラ公園」
昭和31年に設立された、歴史ある「山形県村山市 東沢バラ公園」は、地元の方々にも長く親しまれています。設計を手掛けたのは、日本のバラ界の父、故・鈴木省三さん。およそ7万㎡にも及ぶ敷地には、約750品種2万株のバラが植栽されています。見頃は6月上旬〜7月上旬、9月中旬〜下旬。この期間は「バラまつり」が行われて多くの人で賑わい、さまざまなイベントも開催されます。「いつ訪れても花や葉の状態が美しく、行き届いた管理が素晴らしい」とリピーターが多く、年間5万人の来場者があります。
バラの香りが風にのってエントランスに集まる植栽に
「山形県村山市 東沢バラ公園」は、山と湖に囲まれた借景の美しい自然豊かな公園です。バラ園は、設立当初から親しまれている「クラシックガーデン」、オールドローズを集めて植栽された「オールドローズ園」、日本の皇室をはじめ世界の王室の方々の名前が冠されたバラが集められた「皇室のバラ」など、さまざまにテーマを設けたエリアによって構成。平成11年に誕生したオリジナルのバラ‘むらやま’をはじめ、‘グリーンローズ’や‘黒真珠’など珍しい品種のバラも見られます。
写真の高さ約3.5m、約3m四方のローズドームには、つるバラを這わせてフォーカルポイントにしています。さらに奥の大きなシンボルツリーのケヤキは、絶好の休憩スポット。緑陰のもとでお弁当を広げてピクニックを楽しむ人や、のんびり読書をしている人の姿が見られます。
「山形県村山市 東沢バラ公園」は、平成13年に全国のバラ園で唯一、環境省の「かおり風景100選」に選ばれました。山の形に沿って傾斜がつけられた公園は、山からエントランスに向かって風が通るように設計され、バラの香りが風にのって集まる工夫がなされているのです。馥郁としたバラの香りを十分に堪能するには、午前中の早い時間に訪れるのがオススメです。
「山形県村山市 東沢バラ公園」には、市制施行50周年を記念してモニュメント「幸せのローズベル」が寄贈されました。「恋人の聖地」とプレートされた、ロマンティックな雰囲気が魅力で、カップルで訪れて一緒にベルを鳴らす姿も多く見られます。このエリアではラベンダーピンクの大輪花、‘ショウゴ・エレガン’が毎年たくさんの花を咲かせ、インスタ映えのするフォトスポットとして人気です。
目に鮮やかなグリーンの芝生で整えられた、小高い丘の上につくられた休憩場のガゼボは、公園内を上から見渡せるビュースポット。園内への飲食の持ち込みは自由ですが、喫煙は不可(園外に喫煙所あり)。ペットの同伴はOKです。リードをつけて、糞は持ち帰るなどのマナーは守りましょう。
手前のバラはアメリカで生まれた‘リオ・サンバ’で、黄色で咲き始めた後、オレンジ、朱色へと変化していく姿を楽しめます。
喫茶スペースや体験教室、ギャラリーが充実する「バラ交流館」
園内には「バラ交流館」があり、軽食コーナーや土産物販売店のある棟、体験教室が開催される棟、押し花や陶器といったクラフト作品を展示するギャラリー棟の3棟が並んでいます。バラまつりの期間中には、押し花教室を開催しており、1作品につき約30分で体験できます。参加料は500円〜です。
バラ交流館内の飲食スペースは20席ほど。メニューは、バラソフトクリーム300円、バラアイスカップ320円、バラコーヒー300円、ローズティー、ローズヒップティー各250円など。食事メニューは山形牛重1,500円などのほか、お好み焼きやフランクフルトもあり、天気のよい日はテイクアウトして、青空の下でいただくのもオススメです。
土産物売り場では、バラキャンデー240円、バラサイダー270円、バラ紅茶(ティーバッグ)270円が人気商品となっています。
左の写真のインスタ映えするバラサンデーは400円。右の写真は、左がローズヨーグルトムース350円、右がローズシュガー入り飲むヨーグルト350円。いずれもバラの香りがふんわりと漂う、人気メニューです。
バラまつり期間は、毎年趣向を凝らした多彩なイベントを開催
バラまつり期間には、毎年さまざまなイベントが開催されています。写真は、市民サークルのフラダンスの発表会と、バラの愛好家必見のバラの育て方教室、バラの相談所などのイベントの様子です。
ほかにもバラのアレンジメントやレカンフラワー、ハーバリウム、七宝焼き体験教室、ジャズバンドなどの演奏会が行われます。また2018年のメインイベントに村山市出身の「薔薇から生まれた薔薇王子」のコンサート、夜まで楽しめる「夜のバラまつり」など、多彩なイベントが開催されます。バラまつり期間中のイベント情報は、ホームページで要チェックです!