うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
海野美規 -フラワー&フォトスタイリスト-
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
海野美規 -フラワー&フォトスタイリスト-の記事
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アレンジ

アレンジ上手は器選びにコツあり! ぽったり型の花器にレモンイエローの春の花活け
テクニック要らずのフラワーベース選び 春爛漫、色とりどりの花がお花屋さんにも庭にもたくさん! フラワーアレンジが楽しい季節です。むずかしく考えずに、室内に花を飾ってみましょう。フラワーアレンジには、基礎的なものから上級者向きまでさまざまなテクニックがありますが、そんなテクニックをしなくても、誰でも簡単に上手にまとめるコツが、器選びです。 意外とむずかしいガラス器、「投げ入れ」OKの陶器 まずは、素材。花器に多いガラス素材は、透明感があり軽やかで、どんな花とも似合います。ただし、水につけた茎の部分も見えるため、「スパイラル」といったテクニックや、茎が一箇所に集まるように花をなど、とにかく花だけでなく茎の様子にも気を配る必要があります。 一方、陶器など茎の部分が見えない器は、「投げ入れ」ができます。投げ入れとは、給水スポンジに花茎を固定したり、前述のようなスパイラルなどの手法を用いるアレンジメントに対し、花器にフリースタイルで花を挿していく気軽なアレンジの方法です。中の茎の形状を気にする必要がないので楽です。ただし「投げ入れ」は、花が思った位置に留まらず、新しい花を挿し足していくにつれ形が崩れて手こずることも。そんな場合には器の中に「落とし」という花留めを入れる方法もありますが、花器の口が狭いものを選ぶのも、もう一つのコツ。口が狭いとある程度花が留まってくれて、活けやすいのです。そして、色はやはり白色がどんな花にもよく合い重宝します。 生けやすくてお気に入りのデンマークの花器 私が投げ入れするのにとても気に入っているフラワーベースは、ケーラー(KÄHLER)のハンマースホイ(Hammershoi)というシリーズ。デンマークのブランドで、食器や雑貨など、魅力的な陶器やガラス器が多数あります。ハンマースホイシリーズの花器はいくつかサイズがありますが、私はこのコロンとした形のSサイズがお気に入り。口が小さいので、花が動かずに活けやすいのです。ぽったりしたシルエットながら、縦のラインがとても美しく洗練されたデザインで、大輪の花も、可愛らしい小さな花も、枝物の花もよく似合い、どんな花もモダンな印象にしてくれる魔法のフラワーベースなのです。 今回は、このハンマースホイのSサイズの花器を使って、雰囲気の違う2つのアレンジをしていきましょう。 春を告げる黄色い花と白い花を組み合わせたアレンジ <使った花> 春らしいレモンイエローの花と白い花の組み合わせました。花びらがヒラヒラしているものを選んで、軽やかで、柔らかい雰囲気のアレンジに。 八重咲きチューリップ 黄色 3本 八重咲きチューリップ 白色 2本 スイートピー 5~6本 胡蝶蘭 2本 <手順> 同じ花をまとめて入れるようにします(グルーピング)。 黄色のチューリップ3本を入れます。 胡蝶蘭の枝ぶりを見て、左右どちらかに流れるように入れます。 白のチューリップ2本を入れます。 スイートピー を入れます。 全体を整えて完成! ユキヤナギを入れると、また少し違った雰囲気になります。 ユキヤナギをメインに白い花のアレンジ <使った花> こちらは、ユキヤナギの小さな白い花とネコヤナギの枝物の花の組み合わせです。フワッとラフに活けると雰囲気が出ます。 ユキヤナギ 3本 ネコヤナギ 5本 白チューリップ 2本 ホワイトスター 2本 スイセン 2本 <手順> ユキヤナギを横に広がるように入れます。 ネコヤナギ、チューリップなどを入れます。 全体的に、フワッと広がったような感じに入れましょう。高さは、器とだいたい同じくらい。1:1がバランスよく見えます。 南仏マントンのレモン祭り 3月になると、春をお祝いするお祭りが盛んになりますね。長く寒い冬が終わり、待ちに待った春の訪れは、世界中の人々の喜びです。 南フランスにマントンという街があります。ここマントンでは、2月中旬から3月初めにかけて、春をお祝いするレモン祭りFête du citronが開催されます。レモン祭りは、モナコF1グランプリとニースのカーニバルと並ぶ、南フランス3大祭りの一つです。私は二十数年前に、このレモン祭り開催中のマントンに行きました。 レモン祭りの内容を知らないままマントンを訪れたものですから、街中レモンとオレンジだらけで、ただただびっくり! 想像以上のレモン! 圧倒されてしまいました。札幌の雪まつりの雪像の、レモンバージョンといった感じでしょうか。それに加えて、レモンで飾り付けた巨大な山車のパレード。毎年テーマがあるようで、私が見たのはたくさんの恐竜(?)でした。パレードでは、次から次へと、黄色とオレンジ色の恐竜が闊歩していました。 驚くほどのレモンとオレンジ…きっと街の中は爽やかな柑橘系の香りでいっぱいだっただろうと思いますが、残念ながら、香りについてはどうも思い出せません。どんなだったでしょうか? 大きなオブジェも山車も、生のレモンとオレンジを1個1個付けています。後から調べると、1回の祭りで使うレモンの量は150トン。「これだけのレモンを使って、ちょっともったいない?」と、その時も気になっていましたが、そこは心配ご無用、無駄にするなんてことはないのだそうです。実を傷つけないように、針金や釘などは使わず、金属製の土台にゴムで取り付けていて、お祭り後は、レモンジュースやジャム、お酒などに加工して販売するそうです。よかった! 今年のレモン祭りは、来年まで延期ということです。レモン祭りがなくても、あの素敵な南仏マントンの街には、暖かくて、眩しくて、キラキラした春の陽が、今年もあふれていることでしょう。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 https://www.annegarden.jp/
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レシピ・料理

簡単! おいしい! ヘルシーなノンシュガーの「発酵あんこ」を私と愛犬のおやつに
砂糖を使わないヘルシーな発酵あんこ あんこ好きにありがたい発酵あんこ。砂糖がまったく入っていないのに、ほんのり自然な甘味がとても美味しいあんこです。 米麹を使うことにより、時間をかけて糖化が進み、優しい甘味のあんこになります。あんこが大好きなのに、糖分が心配で…と思っている方にはとても嬉しい逸品です。もうすでに、発酵あんこのファンの方もいらっしゃることでしょう。まだお試しになっていない方は、ぜひ一度味わってみていただきたいです。少し時間がかかりますが、作り方はいたって簡単。炊飯器を使えば、ほったらかしでできます。 小豆は、ポリフェーノール、小豆サポニン、鉄分、食物繊維、善玉菌などなど、健康効果、美肌効果が期待できる栄養がいっぱいです。ノンシュガーの美味しい発酵あんこなら、安心していただけます。 ノンシュガーということは、愛犬のおやつにも使えますね。今回はどら焼きにしてみましょう。どら焼きの皮もノンシュガーの生地にしました。 あなたと愛犬とのおやつの時間にどうぞ。 発酵あんこどら焼きの材料 <発酵あんこ> 小豆 100g 麹 100g 水 400mlほど(炊飯器のおかゆモード、0.5合の目盛りに合わせる) <どら焼きの皮> 薄力粉 50g 卵 1個 無糖ヨーグルト 50g ベーキングパウダー 小さじ1/2 *犬用はノンシュガーで作ります。 発酵あんこどら焼きの作り方 <発酵あんこ> 小豆を洗い、炊飯器にセットします。 水の量は、炊飯器の「おかゆモード」の全がゆ、0.5合のメモリに合わせます。 「おかゆモード」にセットしてスイッチを入れます。 *炊飯器を使わず、お鍋に入れて40〜50分ほど茹でても構いません。指で潰せるくらいの柔らかさになるようにします。 麹をポロポロにほぐしておきます。 小豆が炊けたら、蓋を開けて、60℃になるまで冷まします。 *まだ小豆が硬いようでしたら、お鍋に入れて加熱してください。指で潰せるくらいの柔らかさになるように。 60℃になったところで、麹を入れて混ぜます。 *水分が多いようでしたら、調整してください。 炊飯器の「保温」で8〜9時間。炊飯器の蓋はしないで、布巾をかけて発酵させます。 発酵器、ヨーグルトメーカーでも作れます。 時々かき混ぜます。 8〜9時間後、甘味が出てきたら出来上がり。 麹の白い粒が気になるようでしたら、ブレンダーなどで滑らかにします。 *犬が食べる場合は、滑らかな状態のほうが消化しやすいです。 *「渋切り」はしていません。小豆のエグミなどが気になる方は、おかゆモードで炊く前に「渋切り」をしてください。 *人間用はお好みで塩を入れると、味が引き締まり、甘さもより感じられるようになります。 <どら焼きの皮> 薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるっておきます。 卵、無糖ヨーグルトを混ぜて、①の粉類を入れてよく混ぜます。 中火に熱したフライパンで焼きます。 焼きあがったどら焼きの皮に、発酵あんこをはさんで出来上がり。 *犬のどら焼きは、あんこを少なめにします。また、小さくちぎってあげてください。 私も愛犬あんも、おやつは幸せ おやつという言葉は八刻(やつどき)に食べることから生まれたそうで、そもそもおやつの時間は午後の2時。 母は昔から、2時でも3時でも4時でも「さあ〜お三時にしよう〜」と言って、おやつの号令をかけます。母のルールでは「(お)さんじ=おやつ」で、まあ何時でもいいのだそうです。実際、私とあんのおやつの時間は午後5時。散歩から帰ってきた時が「(お)さんじ」です。 「寒かったねー」と言って、温かい飲み物と、ちょっとした甘いもの。チョコレート、クッキー、焼き菓子、お饅頭、どら焼き、たい焼き…お土産でいただいた銘菓もあれば、お取り寄せしたお菓子もあったり、自分で作ったケーキのことも。いろいろ食べたいのはやまやまですが、午後5時となると、夕食までもう少しというタイミングですから、おやつは美味しいものを少しだけ。ですので、おやつ選びは大切です。 愛犬あんはというと、彼女も散歩から帰ったら、必ずおやつを食べるものだと思っているようで、ちょっこり座って待っています。あんのおやつは、この発酵あんこのどら焼きのような私の手作りの時もありますが、やはりジャーキーが大好き。ジャーキーを食べるのは、一日の中でこの時だけなので、とても楽しみにしているようです。 おやつが嫌いな人はいないのではと思います。私は子どもの頃から、おやつの時間が大好きでした。それは大人になってからも変わりません。今のおやつの時間は、愛犬あんとふたりで過ごすことが多く、私は、あんとの毎日のこのおやつの時間が、ほのぼの幸せなひととき。いつまでもこの幸せな時間が続くといいなと思います。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 https://www.annegarden.jp/
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アレンジ

バレンタインデーには、真っ赤な「自分フラワー」アレンジを!
赤い花を集めて、「自分フラワー」アレンジ もうすぐバレンタインデー。チョコレート好きな方には嬉しいシーズンですね。 近年は、「義理チョコ」や「本命チョコ」というよりも、高級なチョコレートを自分へ贈るという「自分チョコ」が増えているとのこと。私もすっかり「自分チョコ」派です。 チョコレートが自分への贈り物なら、バレンタイン・フラワーも自分へ贈るというのはいかがでしょうか。 フリフリの花びらが美しいラナンキュラスと一重のチューリップ、八重咲きのアネモネ。どれも春を代表する花です。バレンタインカラーの花を集めて、赤い器にアレンジしました。 気分もお部屋も元気になる、真っ赤な「自分フラワー」アレンジです。 使った花と器 ラナンキュラス チューリップ アネモネ 各5~6本ずつ。 アネモネは、紫色と白を少し入れてアクセントにしました。 器は、オーバル形のドット柄のものと、クッキーの入っていた丸いプラスチック製のものを使ってみました。ドット柄は、少々可愛らしくなりすぎたでしょうか? でも「自分フラワー」なのですから、自分が好きなようにアレンジするのが一番です。 「自分フラワー」アレンジの作り方手順 オーバル形も丸形も、どちらも同じ手順です。 オーバル形の「自分フラワー」アレンジ 器の中にセロファンやビニール袋を入れて、オアシスを入れます。 チューリップの葉を使います。葉のついているところでカットします。 チューリップの葉をくるくると巻いて、オアシスに挿します。 ラナンキュラスを入れます。 高低差をつけ、グループにして(グルーピング)入れましょう。 同じように、チューリップ、アネモネを入れます。 出来上がり! 丸形の「自分フラワー」アレンジ 丸形のアレンジも、オーバル形と作り方は同じです。 器の中にセロファンやビニール袋を入れて、オアシスを入れます。 チューリップを葉のついているところでカット。 チューリップの葉を巻いて、オアシスに挿します。 高低差を意識し、グルーピングしながらラナンキュラスを入れます。 チューリップ、アネモネを入れて完成。 赤色がパッと目を引く華やかなフラワーアレンジができました。 真っ赤なイチゴの季節 2月というと、いろいろな場面で赤い色を目にします。バレンタイデーもあり、イチゴの美味しい季節でもあり、赤鬼も登場したり…やはり、2月はRedなイメージです。 イチゴの本来の旬は、もう少し春になってからだと思いますが、いつの頃からか、クリスマスが近づくにつれどんどんスーパーに並び始めるようになりましたね。今年は寒波のせいで寒い日々が続きますが、いよいよイチゴの季節の本番。あのキラキラ真っ赤な色が嬉しいです。 『吾輩は猫である』の中には、苦沙弥先生がひと月に8缶のジャムを舐めていたというくだりがあります。甘党だった夏目漱石は、ジャムが大好きだったのだそうです。『漱石、ジャムを舐める』(河内一郎/著)では、当時のジャムについて詳しく書かれているのですが、ここでいう「ジャム」は杏でもなくリンゴでもなく「イチゴのジャム」に間違いないそうです。 私も大のジャム好き。特にイチゴジャム。漱石のように、ひと月に8缶もの量は食べませんが、3〜4瓶くらいは空けると思います。市販のイチゴジャムではやはり甘さが気になり、手作りするようになりました。手作りジャムは、甘さ控えめ、レモン多め、少しゆるめ。自分好みのジャムに仕上げます。嬉しいことに、私の住む静岡はイチゴの生産が盛んで、自宅から車で少し行ったところにイチゴ農園があり、朝摘みイチゴを買うことができます。ジャム用のイチゴも箱売り。たくさん買ってジャムを作り、イチゴのない季節にも作れるように、冷凍イチゴにして保存もしておきます。 私のイチゴジャムの作り方は、いたってカンタンです。イチゴ300g、砂糖80〜90gくらい、レモン汁1/2〜1個分。耐熱ガラスのボウルに材料を入れて、レンジで10分。取り出して、アクを取りかき混ぜて、もう一度レンジで5~6分くらい。様子によってレンジ時間を追加します。取り出したら、スプーンの背でイチゴを粗めに潰して出来上がり。保存食というより、短い期間で食べ切るフレッシュジャムみたいな感覚です。このジャムがあると、朝食が楽しみで楽しみで。 赤いペーパーナプキンとガラスコップで小さな赤いアレンジも 朝のテーブルに、手作りイチゴジャムと、厚切りの食パン、フレッシュな真っ赤なイチゴ、目玉焼きとサラダ、そうそうコーヒーも。 そこへ、赤い小さなアレンジを添えます。鮮やかな赤い花で、パッと目が覚める気がします。 小さなアレンジは、マグカップやガラスコップで十分です。ガラスコップなら、赤いペーパーナプキンを巻いて赤い器に。ラナンキュラスなど3~4輪を短めに入れるだけで、カンタンにレッドなアレンジになります。 赤い花にエネルギーをもらって、元気よく朝の時間を楽しみましょう! Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 https://www.annegarden.jp/
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レシピ・料理

手作りは楽しい! 寒い季節にぬくぬくの手作り豚まんで、愛犬もポカポカ
豚まんを作ろう 寒い季節、ほかほかの食べ物は、本当に幸せですよね。愛犬にも、温かいおやつをあげたい! といっても、熱々は食べられませんし、危険でもありますので、「あつあつ」というより「ぬくぬく」の豚まんで喜んでほしいな〜と思います。 豚まんの皮は、ベーキングパウダーでカンタンにできる方法で作ります。無糖、無塩の生地なので安心です。肉だねには干し椎茸を入れました。我が家の愛犬あんも大好きな豚まん。ぜひ、ぬくぬく豚まんで愛犬をポカポカにしてあげましょう。 手作り豚まんの材料 肉だねの材料 豚ひき肉 100g 白菜 1/2枚ほど 干し椎茸(水で戻しておく) 1個 皮の材料 強力粉(春よ恋) 120g ベーキングパウダー 小さじ2 水 80cc ごま油 大さじ1 手作り豚まんの作り方 豚まんの皮を作ります 1.粉類をふるいにかけてボールに入れ、水を入れて混ぜます。 2.ごま油を入れて混ぜ、ひとまとまりにします。 3.ラップをかけて、ひと休み。 肉だねを作ります 4.水で戻した干し椎茸は、みじん切りにします。 5.白菜をみじん切りにします。 6.ボウルに入れて、豚ひき肉とよく混ぜます。 7.適当な大きさに分けて丸めておきます。 肉だねを包んで蒸します 8.休ませておいた生地を分割します。 9.生地を薄くのばして、肉だねを包みます。 10.蒸し器で10〜20分蒸します。くっつかないようにクッキングシートなどの上にのせて蒸すとよいでしょう。 ※大きさによって蒸し時間が多少変わるので、様子をみて加減してください。 できあがり! *犬が食べる際には、熱すぎないように注意してください。 *皮の堅いところは外したり、小さくちぎって、喉につまらせないように気をつけて与えてください。 なんでも手作りしたブダペスト生活 海外暮らしで、日本と同じような食生活を実践するのはなかなか難しいことがありますが、日本食が世界中で人気になったことで、大都市では食材を手に入れやすくなりました。 シンガポールに住んでいる時は、日本のスーパーマーケット、デパートがいくつかありましたから、価格はさておき、ほぼ日本と同じように買うことができました。 それに比べて、日本から遠く離れたヨーロッパ、それも東欧ハンガリーではとても大変でした。私が暮らしていた15年前は、それでも、ずいぶん日本食材の品揃えも増えて便利になったと言われましたけれど。 雪の降る寒い日は、「あぁ〜あつあつのあんまんが食べたいな〜豚まんも食べたい〜」「湯豆腐が食べたいな〜」としみじみ思うことがありました。当時のブダペスト市内には、あんまん、豚まんはどこにもありませんでした。そのため、なんとか自分で作らなくてはなりません。豆腐は中国食材店で購入できましたが、用途が違うせいか、鮮度に問題があり湯豆腐には使えません。安心して食べられる豆腐は、日本から持って行った手作り豆腐キットで作っていました。友人は、蒟蒻も手作り。たくさん作ったと言って、いただいたこともありました。食べたければ、みんな自分で作っていたのです。 海外生活でなくても、日頃からなんでも手作りしている方はいらっしゃると思います。でも私は、日本では、豚まんの名店と聞けばそちらで買ってしまいますし、豆腐や蒟蒻はスーパーで買っています。手作りしなければ食べられない海外生活は、不便だと感じる反面、なんだか楽しく面白かったなと思います。 材料や調味料は揃わないし、名店ほど味に深みはないし、見た目もイマイチとしても、私の豚まんはとても美味しかった! 愛犬のために豚まんを作りながら、いろいろ手作りしていたブダペストでの暮らしを懐かしく思い出しました。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 https://www.annegarden.jp/
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アレンジ

新年の花、やわらかなピンク色のヒヤシンスで迎える早春のアレンジ
2021年はピンク色の花でスタート お正月には、ヒヤシンスをどんと飾ろうと決めていました。しかも、この優しい淡い‘チャイナピンク’という名前のヒヤシンスを。 2021年は穏やかで明るい年になってほしい、そういう年にしたいと願って、華やかな優しいピンク色の花を飾りたいと思います。 正統派の縁起のよい花飾りに加えて、2021年の始まりにピンクの花飾りもぜひ取り入れてみませんか。ヒヤシンスの早春の香りと、優しい花色をお楽しみください。 2種類のアレンジで使った花 ヒヤシンス‘チャイナピンク’ 麻ひも 水引き 青りんご(フェイク) 山ごけ ヒヤシンスは早春の花。庭のヒヤシンスが咲くのはまだまだ先のことですが、切り花としては、12月になるとお花屋さんで見かけるようになります。 切り花として売られているヒヤシンスには、丸のままではなく、切りそいだ状態の球根がついています。この部分は最初は切り落とさず、つけたままにしておけば、固いつぼみも徐々に開いてきます。 たっぷりの水に入れると茎が傷みやすいので、水はそこから3~4cmほど(水切れに注意)。 先端のつぼみまで満開になると、頭が重くなって、茎がぐにゃりとしてきます。そうなったら短くカットして楽しみましょう。アレンジメントの作り方手順<その2>では、短くなったヒヤシンスのアレンジもご紹介します。 ヒヤシンスで迎える早春のアレンジメントの作り方手順 ここでは、2種類のアレンジメントの作り方をご紹介します。 <その1>ワインクーラーにすっぽり収まるようにアレンジ ヒヤシンスは茎が柔らかく、満開になると上部が重くなってきますが、筒形の器にすっぽり収まるように活けると安定します。 写真の器は、もともとワインクーラーなので、口径が少し広がっています。ヒヤシンスの花が先まで開いてきても、そのボリュームを支え、茎が伸びてきても曲がることなく保てます。きれいな茎も見ることができて、爽やかなアレンジになります。 ワインクーラー、または筒形のガラスの器を用意します。 ヒヤシンスの葉を2〜3枚残して、葉と花を分けます。 花を束ねます。 茎を真っ直ぐにして揃えるか、同じ方向に斜めに(スパイラル状に)まとめるようにします。 ②で取った葉も加えます。 麻ひもで結びます。 あまりきつく巻きつけると柔らかい茎が傷むので、緩めに。 器の高さ2/3くらいに収まる長さにカットします。 器に3〜4cmほど水を入れて、束ねたヒヤシンスを活けたら完成。 *麻ひもを紅白の水引きにかえると、カジュアルながらお正月らしい雰囲気になります。 <その2>短いヒヤシンスを脚付きガラス器にアレンジ ヒヤシンスが満開になって重くなったら、さらに短くカット。こんなアレンジで楽しんではいかがでしょうか。 山ごけを器に入れます。 底から3〜4cmくらいまで、器の側面に沿って入れます(底面には入れなくてかまいません)。 器に合わせた長さにカットしたヒヤシンスを垂直に入れます。 茎や葉も入れます。 最後に、 山ごけの上にフェイクの青りんごを入れます。こうすることで、ヒヤシンスが固定されます。 お正月らしい松を添えて。 優しさと思いやりと若々しさ、永遠の憧れのピンク色 色使いとデザインが美しいエルメスのスカーフ。これまでどのくらいの枚数が発売され、世界中でどのくらい売れたのか、想像もつきません。もっとも売れたものとしてギネスブックに認定された柄があるそうです。「ブリッド・ド・ガラ(式典用馬勒)」と呼ばれるものがそれで、1957年の発売以降、今までに60色近くも色を違えてプリントされています。 ブリッド・ド・ガラの中で最も人気なのは、なんといってもピンク色のスカーフ。縁取りが淡いピンクで、馬勒がグレイ、配色がとてもきれいなんですよね。私も20代の頃、よく首に巻いていました。普段あまりピンクを選ばない私も、このスカーフは大好きでした。ピンクのスカーフは、顔を明るく元気に見せる効果がありますから、これから年齢を重ねていくうえで、強い味方になってくれそうです。 何年か前、知り合いの方から、ボビンレース教室の作品展をするので、案内はがきを作ってほしいという依頼がありました。はがきの全体の色を決めるとき、絶対に薄い柔らかいピンク色にしようと思っていました。いくつかデザインの案を先生にお見せしたところ、「私たちにピンクを選んでくださって嬉しい」と言ってくださいました。その教室は、先生も生徒さんも60〜70代の方でしたが、ボビンレースという華やかな作品であること、女性の方が集まるということ、これはもうピンクしかない! という思いでデザインしました。やはりピンク色は、どの年代の女性にとっても楽しい嬉しい色なのだと、そのとき確信しました。 そう、女性にはピンク色がぴったりなのです! 世界中で、年代を問わず愛される色! 永遠の憧れの色! ピンク色は、女性にとって、全体運をアップさせる色だとか。優しさ、思いやり、そして若返りなどのパワーがあるのだそうです! これはもう、取り入れるしかないですね。 今年はピンク色パワーで、優しく若々しく元気に過ごしましょう! そんな思いで作ったヒヤシンスのお正月アレンジ。皆さんもぜひ、ピンク色の明るい気持ちで一年の始まりをお迎えくださいね。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 https://www.annegarden.jp/
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レシピ・料理

おせちに欠かせないレンコンで、愛犬も大好き! レンコンチキンナゲットとレンコン団子汁
縁起のよい食材、レンコン おせち料理に欠かせないレンコン。おせち料理に登場する食材はそれぞれ意味がありますが、レンコンはたくさんの穴があることから「見通しがよい」「将来の見通しが明るい」に通じる縁起のよい野菜とされていることは、よく知られていますね。 栄養も豊富なレンコン、愛犬のごはんにもぜひ取り入れたいと思います。 レンコンはシャキシャキした食感が美味しく、食物繊維も豊富なのですが、野菜の消化が苦手な犬にとっては、ちょっと心配なところでもあります。なるべく小さくカットしたり、すり下ろして調理するのがおすすめです。 今回は、すり下ろしたレンコンを鶏胸ひき肉と混ぜてタネを作りましょう。同じタネを小さく成形して、レンコンチキンナゲットとレンコン団子汁の2つを作ります。 チキンナゲットは、すり下ろしたレンコンの効果でふわふわになって、ボリュームもアップ。揚げずに焼くタイプなので、ヘルシーでとても美味しいです。我が家の愛犬あんも大好きな一品です。 レンコン団子汁は、冬の定番。ポカポカ温まる美味しい団子汁です。ぜひお試しください。 材料 レンコン 100g 鶏胸ひき肉 160g 白菜 1〜2枚 ショウガ 小さじ1 片栗粉 適宜 だいたいナゲット5個、団子5個が作れる分量です。 犬用には味付け不要です。ショウガの風味だけで十分美味しくできます。 レンコンチキンナゲットとレンコン団子汁の作り方 同じタネで、チキンナゲットと団子汁を作ります。 レンコンは皮をむいてすり下ろします。 ショウガをすり下ろします。 ボールに、すり下ろしたレンコンとショウガ、鶏胸ひき肉を入れてよくこねます。 10等分にして、半分をナゲット用、半分を団子汁用にします。 ナゲットのほうは、小判形に平たく成形して、片栗粉を薄くまぶします。 少量のオリーブオイルをひいたフライパンで焼きます。 団子汁のほうは、お鍋に小さくカットした白菜を入れて一煮立ちさせます。 レンコン団子を丸めて、白菜の鍋に入れて煮ます。 ナゲットも団子も、犬に与える時は小さくして、食べすぎに注意してください。 「蓮」は、花から地下茎まで 食べるレンコン「蓮根」は、地下茎が肥大化したもので、食用として栽培されています。そうそう、以前、レンコンの穴はほとんどの場合、中央に1つと周りに9つあると聞きました。それ以来、私はいつもレンコンを調理する時、穴を数えて確認します。今回のレンコンもやはり、周りに9個穴がありました。不思議ですね。 ハス、「蓮」の花は、食用レンコンと同じハス科の植物で、英名は「ロータス」。ロータスの茎も、レンコンのような穴があいているんです。とても細いのですが、私たちのよく知る「レンコン」状になっていて面白いです。ベトナムでは、この細い茎も調理して食べると聞きました。レンコンのようにシャキシャキして美味しいそうですよ。 開花したロータスは、とても豪華で美しい姿ですね。中華料理をいただくときのスプーンのレンゲは、ロータスの花弁の形から名付けられました。 泥の中からスーッと茎が伸びて、早朝に美しい花を咲かせるロータスは、「汚れのない花」として、古代から世界中で愛されてきました。国花とする国もあります。 バンコクでは、ロータスの花装飾をよく目にしましたし、花市場では、固いつぼみの状態の束がたくさん売られていました。花弁を一枚一枚折りたたんでアレンジする方法を、ロータス売りの女性から教えてもらいました。ロータスの葉っぱをラッピングペーパーのように使って、大きな花束にします。 タイでは、ランと並んでポピュラーな花のようでした。 花が散った後には「蓮の実」が収穫できます。大きな葉っぱは、蓮の実を入れて炊いたご飯を包んだり、お酒を葉っぱに垂らして、茎で吸って飲むという遊びがあったり、蓮茶にしたり。特にタイでは、余すことなくハスを使いこなしています。食べて美味しい、見て楽しい。ハスはとても興味深い植物です。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 https://www.annegarden.jp/
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アレンジ

深まりゆく季節に、バラの秋色アレンジを愉しむ
秋色を楽しむ 「山粧う(やまよそおう)」という言葉がぴったりの、紅葉の美しい季節となりました。 気象サイトによると、今秋は適度な日照と雨、気温低下が見込めることから、全国的に鮮やかな紅葉が期待できるそうです。楽しみですね。桜前線と同じように、紅葉前線を気にされている方も多いのではないでしょうか。 紅葉の名所だけでなく、街路樹も、庭の植物も、フラワーショップの店先も、この時期はこっくりとした秋色に染まります。街粧う、庭粧う、といったところでしょうか。 フラワーショップには、鮮やかなバラやダリア、そして紅葉した枝ものや葉もの、真っ赤に色づいた実ものがたくさん揃っています。いつものアレンジに、紅葉した枝を一本添えるだけで、すてきな秋色のアレンジになります。お部屋でも深まる秋を満喫しましょう。 組み合わせた花 ユキヤナギ 赤紫千日紅 ビバーナムコンパクタ バラ‘ピーチアバランチェ’(アプリコット色) バラ‘スイートアバランチェ’(淡いピンク色) その他、庭のハナミズキの葉などを少し入れました。 バラに、フレッシュなグリーンの葉を組み合わせると、春から初夏の瑞々しいアレンジメントになります。今回のように、紅葉した葉や赤い実ものを合わせれば、同じバラを使ったとしても、今の季節の雰囲気のアレンジになります。 合わせる葉や枝もので季節感を出せるのも、フラワーアレンジメントの楽しいところです。 バスケットにアレンジしてみましょう バスケットの中に、落とし(プラスチックのカップなど)を入れます。大きなものがなければ、小さなものをいくつか入れてもよいでしょう。または、オアシスを使っても同じようにアレンジできます。 バスケットの持ち手が動くものでしたら、枝の切れ端を取り付け部分に差し込んで固定しておくと、邪魔にならず作業がしやすいです。 枝ものから入れます。 ユキヤナギ、赤紫千日紅で、だいたいのベースを作ります。 すべての茎はが一つの場所(支点)から出ているように入れると、まとまりよくできます。 この場合は、器の右上奥の角。 バラを入れます。 一番手前、バスケットの縁に花首がかかるようにすると、器と花が安定した印象になります。 高低差をつけて、デコボコになるようにすると立体感が出ます。バランスよく全体に入れます。 支点は枝ものと同じです。 ビバーナムコンパクタを入れます。 ハナミズキの長めの枝を左側に追加して、横長のスタイルに。 紅葉の季節にカヌレ・ド・ボルドー 紅葉の季節には、栗も大好きなのですが、私はどうしても、カヌレを思い出します。濃い焦げ茶色、また黒にも見える深い色といい、どっしりと重厚そうで、力強い雰囲気。飾りっ気がなく、素朴でシンプルなフォルム。深まりゆく秋の風情が漂っている感じがするのです。 カヌレは、正式には「カヌレ・ド・ボルドー」といいます。フランスのボルドー女子修道院で古くから作られていたお菓子です。カヌレ型と呼ばれる小さな型の内側に、蜜蝋を塗って焼きます。外側は黒めの焼き色がつき、少し固く香ばしくて、中はもちっとして柔らかい食感です。バニラとラム酒の香りがふんわりと口に広がって、美味しいんですよね。私の大好きなお菓子の一つです。 ボルドーは、フランス南西部の都市。世界で最も有名なワインの生産地です。ここで「カヌレ・ド・ボルドー」は誕生しました。ボルドーでは、ワインの澱を取り除くときに卵白を使用していました。その際に大量の卵黄が余り、その利用法としてこのお菓子が考え出されたという説があります。 私は15年ほど前に、このボルドーを旅行してきました。美食家でワイン好きの友人夫妻に誘われて、3泊4日のワイン旅を楽しみました。当時住んでいたブダペストからパリを経由してボルドーへ入り、すでに旅行中の友人夫妻と合流して、レンタカーで有名なシャトー巡りをしました。 シャトー・ラ・トゥール、マルゴー、ラフィット、レオヴィル・ラス・カーズ、ベイシュヴェル、などなど。小説にも、映画にも登場する名高いシャトー。もうその佇まいは圧倒的な風格があり、私などが足を踏み入れてはいけないような雰囲気すら感じました。 周りは広大な田園風景が広がり、高級ワインのイメージそのまま、優雅で洗練された豊かな土地だと思いました。ブドウの収穫はすでに終わっていて、畑には取り残しのブドウが、ひと房ふた房ついているだけでした。もしかして、この残りのひと房は、木守のため? 鳥のため? かも…なんて、日本の木守柿(きもりがき/来年もよく実るようにという祈りを込めて、木の先端に一つ二つ取り残しておく柿の実。小鳥のためともいわれる)のことが頭をよぎりました。 美味しいワインの地には、美味しい料理あり。ということで、何やら美味しいお料理もたくさんいただきました。 そして、私のこの旅行の楽しみの一つは、本場ボルドーで「カヌレ・ド・ボルドー」を食べること! 現地にはたくさんのカヌレ専門店があるのかなとウキウキ想像していましたが、あまり賑やかな市街地に行かなかったせいもあり、カヌレのお店を見つけられず、ベラルドラン(BAILLARDRAN)というチェーン店を見かけただけでした。でも、カヌレはとても美味しく、「ボルドーでカヌレを食べた!」と大満足したのでした。 皆さんも、テーブルにお花を飾って「カヌレ・ド・ボルドー」をティータイムに楽しんでみませんか? Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 https://www.annegarden.jp/
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レシピ・料理

愛犬のおやつに、手作り甘酒(甘麹)のビスコッティ
愛犬のおやつに甘酒(甘麹)を使って いつまでも残暑が厳しかったけれど、ようやく過ごしやすい陽気となりました。食欲の秋の到来! なはずですが、人間も犬も、少々夏の疲れが残り、美味しい季節なのにやや食欲不振気味です。 そんなときは甘酒が効果を発揮すると聞き、さっそく手作りしてみました。 匂いに敏感な犬は、甘酒の独特な香りがちょっと気になるようですので、甘酒入りのビスコッティに。 ビスコッティは「2度焼きした」という言葉が語源の、ザックザックな食感が楽しい硬めの焼き菓子。お砂糖の代わりに甘酒でほんのり甘くして、米粉と豆乳、くるみを混ぜて優しい味に仕上げました。 おやつタイムに、素朴で香ばしい手作りビスコッティを愛犬と一緒に、どうぞ。 甘酒(甘麹)の魅力 今回は、甘酒(甘麹)をお砂糖の代わりにしました。 甘酒は、米麹とお湯で作ります。麹の酵素アミラーゼにより米のデンプンが糖に変わり、甘味が出ます。この甘酒がアルコール発酵すると日本酒になります。 甘酒は、ビタミンBや食物繊維、オリゴ糖などたくさんの栄養素がバランスよく含まれて「飲む点滴」ともいわれます。身体への吸収率が高く、酵素の働きにより免疫力の活性化や整腸作用などの効果が期待できると近年大注目の食材です。 甘酒は、米麹と60℃のお湯を1:1の割合で混ぜ、一定温度で長時間発酵させて作ります。お粥や炊いたお米を合わせて作るタイプもありますが、米麹とお湯だけのものは、濃厚で甘味が強いので、「甘麹」といわれます。お料理やお菓子作りに、お砂糖の代わりに使うこともできます。優しい甘さとコク、それにお菓子などをふっくらさせる効果もあって、とても優れた食材です。 犬にとって甘酒は? 甘酒は犬にとっても嬉しい食材です。なんと、犬用の甘酒も販売されているくらいなんですよ! 甘酒に豊富に含まれているオリゴ糖や食物繊維は、腸内のビフィズス菌の働きを高めて、お腹の調子を整えてくれます。ビフィズス菌が減ってくるシニア犬や、体力を消耗した時、食欲不振なときなどに、甘酒を用いるとよいとのことです。 ただし、甘酒は糖質が多いので、与えすぎは肥満になりますし、腫瘍のある犬には与えてはいけないなど、注意することもあります。 また、甘酒でも、酒粕を使ったものはアルコールが含まれていますので、与えないようにしましょう。 我が家の愛犬あんは、時々便秘気味になります。甘酒を薄めにして与えてみるのですが、やはり少し独特な香りが気になるようで、あまり積極的に口にしません。調理するときにほんの少し加えたり、お菓子に入れるという方法で摂ってみるところから始めようと作ったのが、この甘酒ビスコッティです。 甘酒ビスコッティの作り方 甘酒ビスコッティの材料 <甘酒(甘麹)> 米麹 300g 60℃の湯 300g <ビスコッティ> 甘酒(甘麹) 40g 米粉 100g ベーキングパウダー 3g 卵 1個 菜種油 大1 豆乳 15g くるみ 30g 市販の甘酒を使う場合は、濃縮タイプのものを選んでください。 中に入れるくるみなどナッツ類は、アレルギーがある場合もありますので、様子を見て注意して使ってください。 また、レーズンは絶対に入れないように注意してください。 その他のドライフルーツも、砂糖が添加されていないものがいいですね。 それでは、まずは甘酒(甘麹)から作ってみましょう。 材料は、米麹と60℃のお湯。1:1の割合です。お粥や炊いたご飯を入れる作り方もありますが、この1:1の割合で作る方法は簡単で、濃いめの甘酒になります。 ポイントは、60℃のお湯を混ぜることです。 甘酒(甘麹)の作り方 米麹を手のひらで拝むようにすり合わせてほぐします。 60℃のお湯を入れて混ぜます。この段階ではまだサラサラしています。 発酵器(カモシコ)に入れて、60℃6時間にセットします。 6時間後、もったりした感じになっていれば出来上がり。とても甘くなっています。 ブレンダーで滑らかにします。 瓶に入れて保存します。 この分量で、ジャム瓶に3個分できます。 続いて、ビスコッティを作りましょう 甘酒ビスコッティの作り方 くるみをオーブントースターなどでローストして、砕いておきます。 米粉とベーキングパウダーをボウルに入れて、泡立て器で混ぜます。 別のボウルに、卵、菜種油、豆乳、甘酒を順番に入れて、そのつどよく混ぜます。 2の粉のボウルに、3を入れてゴムベラで軽く混ぜます。 粉気が残っているところへ、砕いたくるみを入れて、ゴムベラで混ぜます。 天板に厚さ2~3cmくらいにして広げます。 180℃に熱したオーブンで15~20分焼きます。 取り出して、約2cmの幅にスライスして再び天板に並べます。 150℃のオーブンで15分焼きます。 父が選ぶあんへのおやつ 昨今のペットのおやつというと、肉系、魚系、クッキー系、ベジフルーツ系、健康機能性おやつなど、人間並みに豊富に売り出されています。 それに加えて、手作り派の飼い主の方も多くいます。いつも散歩で会うジャックラッセルテリアのSちゃんの飼い主さんは、鶏ささみジャーキーを手作りするために「ジャーキーメーカー」を買ったと話していました。 おやつも朝晩のごはん同様に、安全・安心なもの、美味しいもの、楽しみになるものを選んであげたいと、どの飼い主さんも思っていることでしょう。 もちろん私も、原材料はどこの何か、とか、添加物は入っていないか、など、しっかりチェックします。 こんなふうに、あんのおやつ選びに神経を尖らせているのですが、(困ったことに!?)父が何やらたくさんのジャーキーを買ってきてしまいます。 父も大の犬好きで、以前一緒に暮らしていた犬たちにも、ミルクパンだの、犬クッキーだのを買ってきたものでした。 父は、新東名高速道路をよく使います。途中、駿河湾沼津というサービスエリアに立ち寄るのが楽しみだとか。ここにはドッグランがあり、併設してペットショップもあります。おやつ、ウエアー、おもちゃなど、とてもたくさんの商品が揃っていて、父はこのお店で、あんのためのおやつを買ってきます。 機嫌が良いのか悪いのか、いつも様子を窺わないといけないような気難しい父が、どんな顔をして犬のおやつを選んでいるのかと、ペットショップのおやつコーナーの前に立つ父の顔を想像すると、ニヤリと可笑しくなります。 私は日頃から、「今どきの犬は、健康志向が強いんだからね。体にいいものじゃないとダメよ。」と説明してあるので、きっと父なりに「安心なもの、体によさそうなもの、あんが喜びそうなもの」を選んでいるようではあります。 つい最近では、馬肉の堅めのジャーキーと、柔らかタイプの鶏ささみジャーキーを買ってきました。 一応、「無添加」「自然派おやつ」などの文字もありましたから、私のおやつの考え方を承知してくれているようです。 父が買ってきたジャーキーをあんに与えるときは、「美味しいね〜、嬉しいね〜」と、父にしっかりと聞こえるように、大きな声であんに話しかけることが重要です。 あんもそのあたりのところを心得ているかのように、嬉しそうに食べてくれます。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 https://www.annegarden.jp/
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レシピ・料理

パン好きわんこに! 天然酵母パンを手作り
犬もパン好き? ここ数年の高級食パンブーム。私が住む静岡市にも、有名人気店がいくつか進出してきています。それに加えて、地元の人気食パンもあり、食パン好きには選択肢が広がって嬉しいところです。 一緒に暮らす愛犬のあんも、パンを食べます。食パンやロールパンなど、「シンプルなパンなら……ほんの一口なら……大丈夫じゃない?」と思って与えたのが始まりです。時々、おかずの脇にトーストしたパンを少し添えてあげます。 トーストしたパンの香ばしい香り、ほんのりとした甘さ、ふわふわとカリカリの食感、それはそれは魅力的な食べ物です。犬だって好きなはずですよね。 子供の頃一緒に暮らしていた柴犬のボンは、父がたまに買ってくる大きなミルクパンが大好きでした。そのミルクパンとは、東名高速道路のどこかのサービスエリアの名物パンで、クリームなどは入っていないフカフカの軽いパンです。 今思えば、あのミルクパンは、ボンにとってはずいぶん甘かっただろうなと思います。ボンはミルク風味の甘いパンをペロリと食べ、父を大いに喜ばせていました。 ボンは、確かにミルクパンが好きだったと思いますが、自分が嬉しそうにミルクパンを食べると、大好きな父が喜んでいる! と感じて、「パン食べる=パパ喜ぶ=ぼくも嬉しい=パンは幸せ」という方程式ができていたのではないかなと想像します。ボンにとってのミルクパンは、おいしくて幸せな味だったんだろうなと思います。 無添加の天然酵母パンを作りましょう! さて、街にはおいしいパンがたくさんありますが、手作りのパンも負けませんよ。人にも犬にも安心安全なパンを作りませんか? いろいろなお店の食パンを食べていると、「あれ、ここのはちょっと甘い」と感じることがあります。食パンはプレーンだと思い込んでいるせいでしょうか。微妙な甘さが、ちょっと気になるのです。 やはり「ちょっと甘い」は「美味しい」という感覚が少なからずありますから、まったく甘くないのは味気なく感じてしまうのですけれど。 小さな体の犬にとって、甘さや塩味が、人間以上に負担をかけることになる場合もあります。もちろん、レーズン、チョコレート、玉ねぎなどが入った菓子パン、お惣菜パン、油で揚げたようなパン、これらは犬には危険ですから、絶対に与えないようにしなければなりません。 シンプルな市販のパンでも、保存料などの添加物も含まれている場合が多いので注意が必要です。 手作りなら、ノンシュガー、ノンオイル、無添加のパンを作ることができます。きっと愛犬も大喜びしてくれるでしょう! まずは、ホシノ天然酵母の種おこし 私は、ホシノ天然酵母を使います。天然酵母って面倒? と思われるかもしれませんが、発酵時間が長いので、パン作りの工程を分割して作業ができて、意外とラクに取り組めるところが気に入っています。 出来上がりのパンも、独特な風味と食感があってとても美味しいです。 <材料> *ホシノ天然酵母 100g ぬるま湯 200cc 発酵器(カモシコ) <作り方> 30℃のぬるま湯を容器に入れます。 ホシノ天然酵母の粉末を振り入れます。 よくかき混ぜます。 発酵器(カモシコ)にセットして、30℃で24~26時間に設定してスタートボタンを押します。 出来上がったら保存瓶に入れて、冷蔵庫で保存(1週間くらい)。 *ホシノ天然酵母のオフィシャルサイトに詳しい作り方が掲載されています。 https://www.hoshino-koubo.co.jp/recipe/recipe01/ 発酵器やヨーグルトメーカーがあると、温度が一定しているので、失敗なく種おこしができます。 私が使っているのは、「カモシコ」というもので、塩麹や甘酒を作る時にも使えます。これがあると、いつでも気軽に作ることができて重宝しています。 次に生地を作りましょう <材料> 国産強力粉(春よ恋) 200g ホシノ天然酵母(種おこしをしたもの) 15g 水 120cc <作り方> ボウルに小麦粉とホシノ天然酵母の種を入れて混ぜます。 水を少しずつ入れて混ぜます。 だいたいひとまとまりになったら、平らな板の上に出してこねます(ホームベーカリーでも、手ゴネでも)。 表面がなめらかになってきたら、丸くまとめてボールに入れます。 ラップをして、一次発酵。室温(26℃くらい)で約8~10時間。*注1(補足)あり 生地が2倍くらいまで膨らんでいたら発酵完了。 ボールから生地を取り出して6~8等分にし、はかりで計量します(大きさを均一にするため)。 ガスを抜き、丸めて休ませます(ベンチタイムは15分ほど )。 ガス抜きをして丸い形に整え、天板に並べます。 この状態で二次発酵をします(1時間)。 200℃に温めておいたオーブンで12~13分ほど焼きます。 焼き上がったら、網に取り出します。出来上がり。 *注1(補足) 一次発酵の時間が10時間も取れない場合(出かける時間や、就寝時間に掛かってしまうなど)は、4時間ほど室温で発酵させた後、冷蔵庫で8~12時間ほど発酵熟成させることもできます。これは「オーバーナイト発酵」(低温長時間発酵、冷蔵庫発酵とも)という方法です。 ホシノ天然酵母は、発酵がゆっくりですので、作業を分割して(2日間かけて)行うことができます。出来上がり時間(食べたい時間)を決めて、発酵させる時間を逆算します。 私は、夕方生地をこねて室温で発酵させ、寝る前に冷蔵庫に入れます。翌朝冷蔵庫から出して、1時間ほど室温に戻し、その後、分割、ベンチタイム 、成形、二次発酵、焼成へと進めます。その都度の作業は20分ほどですから、家事の合間にできます。お昼前には焼き上がります。 パンの塩分糖分 今回ご紹介したパンは、もちろん飼い主も美味しく食べていただけます。 犬用に、塩、砂糖をまったく入れていないレシピですので、少々物足りない味かもしれません。逆に、いつも食べているパンが、いかに甘く、塩味もきかせているかがよく分かります。 私は、市販の甘いと思われるパンに、さらにイチゴジャムやオレンジマーマレードをつけて食べています。これではかなりの糖分過多ではないかと思います。 ジャムやバター、チーズ、ピーナツバターなどと一緒に食べる場合や、ソーセージやハムを挟んで食事パンとして食べる場合は、犬用パンのレシピで作ったパンでちょうどよいかもしれません。 愛犬のためのパン作りですが、飼い主の私にとっても、改めて塩分や糖分の摂り過ぎについて見直すきっかけになっています。 プチハンバーガーにアレンジして さて、こちらの手作り天然酵母パン、愛犬あんはどれほど喜んでくれるかしらと期待していましたが、初めての天然酵母パンは、あんにはイマイチだったようで、私はちょっとショックでした。 天然酵母特有の香りが気になったのでしょうか。クンクン匂いを嗅いで、「うーん……」という顔をしました。 そこで、前の日の残りのハンバーグ(犬用)があったので、小さなハンバーガーにしたところ、大喜びで食べました(与える時は、小さくちぎって。パンはこの場合半量ほど)。 あんは、市販のパンもそれだけではあまり食べません。 犬にとっては、パンは主食にはなりませんし、ましてや、甘みやお肉の味がしなければ、おやつにもならないのかもしれません。 食事の時に、お肉に添えて、ザクザクした食感、ふわふわした食感のバリエーションをつけることで、ごはんを楽しく美味しく食べることができているようです。 食欲がないような時、いつもと違った感じが欲しい時に、少し添えてみてはいかがでしょうか。 *小麦粉アレルギーを起こすこともあります。様子を見てから、十分に注意して与えてください。また、一度に与える量にも注意してください。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 https://www.annegarden.jp
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アレンジ

中秋の名月を楽しむ 初秋の花アレンジ
初秋の花を選んでアレンジ ・リコリス ヒガンバナ科の東アジア原産の花です。彼岸花とよく似ています。リコリスの他、ネリネ、ダイヤモンドリリー など、ヒガンバナ科に属する花があります。 ・久留米ケイトウ 赤、ピンク、黄色、オレンジ色、秋らしい花色が揃っています。 ・サンドクリ(三度栗) 遠州の七不思議の一つに、一年に3回実をつける栗があるという昔話があります。 菊川市(静岡県)の山沢村に弘法大師がやってきたとき、子供たちが栗を差し上げたことに感激した弘法大師が、一年に3度実るようにしてあげようと言ったことから、山沢村には3度実がなる栗の木があるというお話です。三度栗の伝説は、この他にも日本各地にあるそうです。 ・ワレモコウ 麦チョコのような穂が秋らしい花です。よく見ると、この穂は小さな花の集合体になっています。奈良時代から自生していたといわれています。 「ワレモコウ さし出て花の つもりかな」小林一茶 地味なワレモコウに、一茶が腰をかがめてこう話しかけているのかなと想像すると、なんだか可愛らしい句だなと思います。 こんなことを一茶に言われちゃうなんて、ワレモコウらしくて私はとても好きです。 ・ビバーナム・コンパクタベリー クリーム色から薄いオレンジ色へと、紅葉しかかっている色目の実が、今の季節にぴったりです。 アレンジの手順 全体に丸くドーム型のアレンジを2つ作り、手付きの浅型のバスケットに入れます。2つのアレンジは、同じものでもいいですし、大小とサイズに差をつけてもよいと思います。 ここではバターが入っていたカゴを使いました。小ぶりな器がおすすめです。 “落とし”を入れます。中に空き瓶などを入れて水を入れます。吸水性スポンジを使ってもいいです。 ケイトウを器の高さに合わせて入れます。花首が一つ分出るくらい。 リコリスを入れます。 ビバーナム・コンパクタベリーを入れます。ケイトウ、リコリス、ビバーナム・コンパクタベリーは、グループにして入れるといいでしょう(グルーピング)。 ワレモコウを入れます。アクセントに、所々に入れていきます。 完成した2つのアレンジをバスケットに入れます。 三度栗を添えます。 数日後は、小さくまとめ直して飾って。 リコリスもケイトウも、意外と長もちしますが、数日後、枯れてしまった花は取り除き、2つを1つにまとめて、小さなアレンジにして楽しんでください。また、マリーゴールド、キバナコスモスなど、同系色の花を加えてもいいですね。 改めて中秋の名月とは? 中秋の名月とは、旧暦8月15日の夜に見える月のことで、この十五夜にお月見をする風習があります。 旧暦では7・8・9月を秋として、その真ん中の8月15日を「中秋」と呼んでいました。そして、その夜に昇る月が「中秋の月」です。 中秋の名月の別称である「十五夜」も、この旧暦の頃の名残です。 旧暦と新暦には1カ月から2カ月のズレがあるので、現代の中秋の名月は、その年によって違ってきます。2024年は9月17日です。 初秋は徐々に空気も冷たくなってきて、秋晴れが続きます。空も高くなり、月がきれいに見えるので、中秋の名月と呼ばれるようになったそうです。 平安時代、中国から遣唐使によってもたらされた月を見る催しが貴族に広がり、観月の宴が催されるようになりました。それが次第に、農村で行われていた作物の収穫祭と結びつき、庶民の間でも豊かな実りの象徴として十五夜を観賞し、お供えものをして感謝や祈りを捧げるようになっていきました。 シンガポールの中秋節とカラフル月餅ムーンケーキ 私が以前住んでいたシンガポールは、総人口の7割強が中華系民族で占められています。中秋節「Mid-Autumn Festival」は、旧正月「Chinese New Year」に次ぐ大きなお祭りでした。チャイナタウンをはじめ、街中に中秋節のシンボルである大きなランタンが飾られ、盛大にお祝いをします。日本では、「中秋の名月」「十五夜」だからといってもここまで盛り上がらないのに、中華系の方々はなぜ? と、ちょっとびっくりしました。 中秋節には家族が集まり、月を愛でながら、秋の収穫に感謝するのが習わしです。そう、日本の8月のお盆のようですね。遠くに暮らす家族も家に帰り、一緒に食事をするのだそうです。中秋節は、団円節とも呼ばれています。円卓を囲みながら食事をすることは、幸福を運んでくると信じられています。 なるほど、それでここまで大いに盛り上がる、盛り上げる年中行事なのだと分かりました。 そして、中秋節に欠かせないのが月餅、ムーンケーキです。 シンガポールでは、ベイクドタイプと、生タイプ(スノースキン)のムーンケーキがありました。このスノースキンタイプのほうは、とてもカラフルで、日本の和菓子のような、マカロンのような、可愛らしい外見。味も、チョコレート味やチーズ味、マンゴーやドリアンといったトロピカルフルーツの味などバラエティー豊かでした。私は少々凝りすぎ? にも感じましたが、皆さんとても楽しみにしていたようでした。 ムーンケーキは、日頃お世話になっている方々への贈答品としても使われ、菓子店、レストラン、ホテル、デパートなどが、毎年競って新しいムーンケーキを発売していました。あのスターバックスも、オリジナルのムーンケーキを出していたんです。中秋節の数週間前になると、デパートの特設会場いっぱいにムーンケーキが並び、飛ぶように売れていました。街では、スーツ姿のビジネスマンが、化粧箱に入ったムーンケーキの紙袋を両手にたくさん下げているのをよく見かけたものでした。 スノースキンタイプの新感覚ムーンケーキも楽しかったですが、やはり月餅といえば、あのどっしりとした茶色のベイクドタイプのほうが私は好きでした。老舗菓子店の「大中國餅家」のこしあんRed Bean Paste Mooncake は、期待通りのお味でとてもおいしかったことをよく覚えています。またいつか大中の月餅を家族で食べたいなぁ。






















