うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
海野美規 -フラワー&フォトスタイリスト-
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
海野美規 -フラワー&フォトスタイリスト-の記事
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アレンジ
【大人レトロ】アンバー色のフラワーベースでしっとり秋のアレンジ
秋はアンバー色のフラワーベースで 少しずつ季節は秋へ。ガラスのフラワーベースも秋色にしませんか。移ろいゆくこの季節には、アンバー(琥珀)色のフラワーベースがおすすめです。 アンバーの色彩は、しっとりとした大人色でレトロな感じもしたり、夕暮れ時を連想させたり、ノスタルジックな雰囲気が醸し出してくれて、いつものクリアなフラワーベースとはまたひと味違ったアレンジが楽しめます。 アンバー色のフラワーベースはブランドによって、少しグリーンがかったもの、ピンクっぽいものなど、色の濃さや色合いに違いがあります。私は、透明度があり光に透かしたときにきれいな色のものが、おしゃれ感があって好きです。ぜひお気に入りのアンバー色のベースで、秋のアレンジを楽しんではいかがでしょうか。 今回のアレンジで使ったベースは、ホルムガードの「フローラ」という人気のシリーズで、サイズとデザインがいくつかあります。こちらは12cmの一番小さなサイズ。1本だけでも、また数本の花を入れても、なんとなくスタイリッシュな感じにまとまります。 アンバー色は、意外と花の色を選ばず馴染みがよいように思います。オレンジ色の花と合わせて同系色にまとめてもいいですし、グリーンや白などシンプルな色にも合います。今回は、ピンクの花を選びました。 アレンジに使った花 オランダセダム(ベンケイソウ)アストランティアコチョウラン それぞれ1〜2本ずつ。 少ない本数でも、違うタイプの花の取り合わせで賑やかになります。 オランダセダムは多肉植物の仲間です。肉厚の葉っぱに水分を貯めているので、切り花としても長もちします。小さな花が丸く密集していて、花色はグリーンからピンク、赤、ブラウンなどがあります。 コチョウランは少しあらたまった雰囲気がありますが、合わせる花によってはカジュアルダウンします。小輪のコチョウランは、アレンジに使いやすく、ピンクは可愛らしさと華やかさを感じさせて人気があります。長もちするのも嬉しいですね。 左上がアストランティア。 アストランティアは、セリ科の植物で、そよそよ軽やかな風情がいいですよね。花をよく見てみると、とても複雑な作りをしているなといつも感心してしまいます。 アレンジするときのポイント 選んだ花は、それぞれのスタイルの特徴を生かして活けましょう。 コチョウランは、茎に沿って花が並んでいるので、長くのびのびと使いましょう。アレンジにすーっと動きが出ます。 セダムは小さな花の集合体です。アレンジでは空間を埋めるような時に便利に使えます。今回は、どしっとアレンジの中心にもってくるようにして、安定感を持たせましょう。 スプレー状に枝分かれしているアストランティアは、コチョウランとアストランティアの間をふわふわと繋ぐような役割です。コチョウランとセダムの間の「ちょっとここにひと枝、ひと花、あるといいな」と感じたところに、アストランティアを入れてください。 本数が少ない投げ入れは、ベースの水替えのごとに、いろいろな生け方を試すことができますから、毎日見せ方を変えて楽しんでください。 水替えのときには、茎を数cmカット(切り戻し)すると、花がシャキッとします。 琥珀の街 ワルシャワ アンバー(琥珀)は「太古の昔に樹木からでた樹液が固まって樹脂となり、地層に埋もれた後、化石化してできた」もの。主に数億年~数千万年前に形成されたと考えられています。 ヨーロッパからロシアにかけて広がるバルト海は、古代からよく知られた琥珀の産地で、ロシアの地層から琥珀が流れ出し、ポーランドやドイツ、デンマーク、リトアニアなどに漂着するのだそうです。 もう十数年前になりますが、ワルシャワに旅行したことがあります。その際に、街の中で琥珀のショップをたくさん目にしました。高額なジュエリーから、お土産物用の小さな琥珀までいろいろありました。 私もせっかくなので、土産物店でお手頃な小さなバイオリンの形のブローチをひとつ買いました。本物の琥珀とちょっと違うように見えなくもありませんが、まあ、旅の思い出に。 ワルシャワの街並み ワルシャワは、かつて「北のパリ」と言われた文化・芸術の街。17世紀初頭からポーランドの首都となっています。若き日のショパンが暮らしていた街でもありますね。中世ヨーロッパの美しい町並みが続く旧市街が有名です。私が訪れたのは夏だったので、街中央の広場は夜遅くまで観光客や地元の人で活気がありました。建物は色鮮やかで可愛らしい感じがしました。 この旧市街は、戦争によってほとんど破壊されてしまいましたが、戦後、忠実に復元された街です。以前、その復興のドキュメンタリーをテレビ番組で観ました。3年ほどで復元されたそうですが、それには、市民の熱意と、大量の建物の図面やスケッチがあったということでした。18世記の画家の風景画や、ワルシャワ工科大学建築学科の学生達が描き残したスケッチと図面は、壁の装飾や絵など細かな部分も描き残されていて、寸法なども記録されていたそう。現代のようなデジタル技術はなく、すべて手描きの手作業ですよね。厳しい情勢下での作業は、どれほど大変だったでしょう。保管するのも命がけだったそうです。その図面とスケッチを手掛かりに、市民が一丸となって見事に復元されました。 ワルシャワ歴史地区は、1980年ユネスコ世界遺産に登録されています。建物自体の歴史的な価値というよりは、首都再建を願ったポーランド国民の情熱がユネスコによって高く評価されたからとのことです。 ワルシャワは、美しく復元された街並みと、ショパンと、名物料理ピエロギと、琥珀を堪能できる感慨深い街でした。
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レシピ・料理
【犬にもOK】ネバネバオクラと夏野菜で! のど越しも見た目も涼しい寒天寄せレシピ
オクラ収穫 家庭菜園でオクラが実りました。それほどたくさんの量ではありませんでしたが、収穫できるのは嬉しいですね。 オクラは花も可愛らしいです。オクラはアオイ科アオイ属で、同じ科のフヨウ、ハイビスカス、ムクゲなどによく似た花を咲かせます。 クリーム色の花びらで、中心が赤のツートンカラー。このおしゃれな花といい、実の断面の星形といい、なんとも可愛らしい野菜ですよね。 夏野菜で寒天寄せ 夏野菜がおいしいこの季節。旬の味わいを、愛犬にもおいしく食べてほしいと思います。そこで、いろいろな夏野菜を一皿で食べられる「寒天寄せ」にしてはいかがでしょうか。寒天で作る寒天寄せは、のど越しも涼しく、食欲がないときも美味しく食べられます。 寒天は犬も食べても大丈夫な食材です。強力な保水力があるので、あまり水を飲まない犬や、乾燥気味な犬にもおすすめとのこと。また、低カロリーなうえ満腹感が持続するので、ぽっちゃり気味な犬にもよいそうですよ。 寒天とゼラチンの違いは? 寒天は、天草(てんぐさ)やオゴノリなどの海藻類が原料です。寒天の約97%が食物繊維でできていますので、お腹の調子を整える効果があります。凝固力が強く、常温で固まります。歯切れがよくほろっと崩れる食感が特徴です。 一方ゼラチンは、牛や豚の骨や皮に含まれるコラーゲンからできています。冷やさないと固まりませんが、くちどけがよく、柔らかくプルプルした食感です。 夏野菜の寒天寄せの材料 (直径12cmのガラスのボウル 3つ分) 野菜オクラ 1本カボチャ 40g ズッキーニ 20gエダマメ 10g(豆のみ)ブロッコリー 20g鶏肉 20gクコの実 5〜6粒寒天粉 4g出汁パック 1袋水 600ml 野菜は用意できるもので大丈夫です。犬にも与える場合は、犬が食べられるものかを確認してから使いましょう。分量は目安ですので、お好みでさらに具沢山にしてもいいですね。 野菜の寒天寄せの作り方 1.鍋に出汁パック1つと水を入れて火にかけます。 2.オクラはサッと茹でて、1cmほどの輪切りにします。 3.かぼちゃ、ズッキーニ、ブロッコリーはそれぞれ1〜2cm角にカットして茹でます。 4.エダマメは茹でて、莢から出しておきます。 5.鶏肉も茹でて2cmくらいの大きさにしておきます。 6.1の出汁の中に粉寒天を入れてよく混ぜます。 4.2〜5の下準備をした野菜と鶏肉を鍋に入れます。 8.クコの実を入れます。 9.沸騰して2分ほど煮て火を止めます。 10.器に流し入れて、荒熱が取れたら冷蔵庫で冷やします。 今回ご紹介した分量はガラスのボウル3つ分ですが、1つは愛犬用としてボウルに取り分けて、残りを人間用に味付けをしてボウル2つに入れて冷やしました。 味付けを分けるのがちょっと手間だなと思っても、愛犬用と人間用とを一緒に作ることができるので便利です。味付けしたボウルを間違えないように、目印をつけるとよいですね。 愛犬には、1回の食事でボウル1つのうち1/3ほどを与えました。初めは少しずつ与えてください。また、細かくつぶすなど、喉につまらせないように注意してくださいね。 ネバネバはお腹に優しい オクラには、βカロテン、カルシウム、鉄、ビタミンCが比較的多く含まれています。さっと茹でて細かく刻んでネバネバさせて与えるとよいそうですが、このネバネバ成分には水溶性食物繊維のペクチンが含まれていて、整腸作用があり、コレステロールの低下、糖尿病予防などに働くとされています。長芋やモロヘイヤなどのネバネバ野菜と組み合わせてもいいですね。 ネバネバ野菜はお腹によいというのに、愛犬のあんはあまり好きではありません。それでもネバネバ食品の代表ともいえる納豆は好きなようで、口の中でネバネバした豆と格闘しながら、時間をかけておいしそうに食べます。納豆を食べるときの困ったあんの顔が、なんともブサカワです。 この調子で、ネバネバ野菜オクラも食べてくれるといいのにと思います。今度は、納豆とオクラとのWネバネバで挑戦してみます。
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アレンジ
一足早く秋の気分♪ 色づき始めた実もの“ビバーナム・コンパクタ”をアレンジ
実物の花材を使ってアレンジ 今年の夏はいつになく厳しい暑さですね。立秋も過ぎ、もうそろそろ秋の気配を感じたいと思う方も多いのではないでしょうか。 私もそのひとり。1日も早く涼しくなってほしい! 一足早く、もう秋の花を活けたくなってきました。 そんな秋の訪れが待ち遠しい方におすすめなのが、実もの、枝ものを使ったアレンジです。この時期の実ものはまだ緑色なのですが、ほんのりと色づき始めたかなという実もあったりして、その赤みがちょっとだけ秋を感じさせてくれます。それに、実もの、枝ものの花材は、暑さにも比較的強いので、長く楽しめるのも嬉しいです。 おすすめのビバーナム・コンパクタ この時期にフラワーショップには、サンキライ、ノバラ、ヒペリカム、ビバーナム・ティナス、ビバーナム・コンパクタなどがあります。 ビバーナム・コンパクタは、実がたくさんついていてボリューミー。アレンジの脇役に大活躍なのですが、今回は主役にしました。今回使うビバーナム・コンパクタは8月の上旬に購入したので、実の色は緑色のほうが多め。9月に入ると徐々に色づいた実が店頭に並びます。 9月の終わり頃には、実はきれいなオレンジ色に。ケイトウやリコリスなど秋らしい花材と合わせると、いっそうビバーナム・コンパクタのオレンジ色の実が映えます。 使った花とベース ビバーナム・コンパクタ 4本ユーカリ 5本セアノサス‘マリーサイモン’(カリフォルニアライラック) 3本 セアノサス‘マリーサイモン’はクロウメモドキ科の低木で、初夏に淡いピンクの花を咲かせます。今の時期は、赤紫から黒っぽい実がついています。 セアノサス‘マリーサイモン’の実。 器は脚付きのガラスのベースにしました。陶器製のベースもいいですが、まだ暑い時期ですので、より涼しさを感じさせるガラス製のフラワーベースを選びました。 アレンジの手順 <脚付きのベース> 1.ベースに水を入れます。 2.ユーカリを3方向に入れます。 3.ビバーナム・コンパクタを入れます。実がついていると重いため、手前に傾きがちです。重心を後ろに置いて、手前に倒れ込まないように注意して入れましょう。 4.バランスを見て、ビバーナム・コンパクタを追加していきます。 5.空いているスペースに、ユーカリを追加します。 6.セアノサス‘マリーサイモン’をアクセントになるように入れます。 出来上がり! <アンバー色の小さなベース> テーブルに飾る小さなアレンジです。 アンバー色のベースに、ビバーナム・コンパクタだけを入れました。ビバーナムの葉っぱがアクセントになっています。 「ビバーナム」の仲間 今回の主役、ビバーナム・コンパクタは、ガマズミ科ガマズミ属の植物。春から初夏に白い花が咲き、その後実がなります。葉っぱはカエデに似た形で、夏はグリーン、晩夏からは赤い実つきの切り花として流通しています。 もう一つ、ビバーナム・ティナスという名前の植物をご存じでしょうか。同じガマズミ科ガマズミ属の植物で、こちらは黒い光沢のある実がつきます。秋から冬に出回り、クリスマスリースのアクセントにしたり、シックなアレンジの脇役にするなど、つやつやの黒い実がとても素敵で人気があります。 ビバーナムの花。Andrew Pustiakin/Shutterstock.com ビバーナムというと、白いアジサイに似た花のことを思い出す方も多いと思います。ビバーナム‘スノーボール’は、小花を集めた毬のような花を咲かせる園芸品種。咲き始めはグリーン、次第に白に変化していく様子が美しい花木です。こちらもガマズミ科ガマズミ属の植物です。 ガマズミといえば、朝ドラ「らんまん」のオープニングにも登場していますね。真っ赤な実がきれいです。 ビバーナムの仲間はどれも、アレンジやリースに入れると、ぐんと素敵になる花材。雰囲気があって人気があるのもうなずけます。フラワーショップでは出回る時期が短いかもしれませんが、見かけた時はぜひアレンジに使ってみてくださいね。
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暮らし
【和のハーブ】夏にぴったり! 赤ジソの活用法と土用干し
和のハーブ、赤ジソ シソは日本に古くからあるハーブです。私たちにとっては、数あるハーブの中でも一番と言っていいほど馴染みがあるのではないでしょうか。 シソには、青ジソと赤ジソがあります。赤ジソは、濃い赤紫色の葉。色素成分シソニン(ポリフェノールの一種)などを含み、梅干しの色付けや柴漬け、ゆかり、シソジュースなどに使われます。 赤ジソに含まれるシソニンは、高い抗酸化作用と抗菌・防腐解毒作用が期待できるそうです。研究結果によれば、赤ジソに含まれる「α-リノレン酸」「ロズマリン酸」には、アレルギー症状を緩和するといわれています。血流をよくして動脈硬化や血栓を防いだり、活性酸素を除去するポリフェノールと抗酸化力の強いアントシアニンも豊富で、暑さの厳しいこの時期に取り入れたいハーブです。 青ジソ 青ジソは赤ジソの変種で、緑色の葉。 大葉や青しそとも呼ばれ、刺身のつまやてんぷら、薬味、ドレッシングなど幅広い料理に活用されます。赤ジソとは違い、一年中スーパーにあるのが嬉しいですね。青ジソは赤紫色の色素成分シソニンをほとんど含まないのですが、赤ジソよりもβカロテンが豊富で栄養価が高いといわれています。香りがよいのも青ジソのほうです。 青ジソは、こぼれ種で毎年どんどん増えていきます。庭にあると、夕飯にすぐに使えて便利ですね。 赤ジソを梅の色付けに 赤ジソは、梅干しを漬ける6~8月頃が旬で、梅の実が店頭に並ぶ頃に一緒に登場します。この赤ジソで、梅干しを着色してみましょう。 梅干しに入れるには、まず水洗いをして2時間ほど干します。乾いたら、葉っぱだけを摘んでボールなどに入れます。 1回目、塩少々を入れて葉っぱを揉みます。軽く絞って、水分とアクは捨てます。 2回目、梅酢(梅を塩漬けした時に出る水分)を入れて揉みます。 出来上がった赤ジソを梅干しの上にのせます。 土用干し 塩揉みした赤ジソで梅に色がついたら、いよいよ梅干しの最終仕上げ「土用干し」をしていきましょう。ちょうどその頃は梅雨も明ける時期。天気予報で調べてお天気のよい日を選びます。 土用干しの「土用」とは、四季それぞれの季節にある立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のこと。梅は、立秋の前の土用に干すことから、土用干しと言われるようになりました。 立秋前の土用は、一番日差しが強く、晴天が続きます。まさに、うなぎの蒲焼を食べたくなるような陽気です。梅を干すのにもいいのですね。「三日三晩干す」とされていますが、夜中に雨が降るかもしれないと心配になりますので、毎年梅干しを付けている母は、日中だけ干しています。 土用干しをするメリットは、太陽の強い熱で直接殺菌することで保存力がアップすることと、余分な水分を蒸発させて、皮が適度に固くなり、果肉はねっとりと柔らかい食感になることです。 一つひとつ丁寧に、隣り合わせがくっつかないようにしたり、裏表ひっくり返して満遍なく日に当てて、手間をかけて干すことで、風味豊かな美味しい梅干しが出来上がっていきます。 愛犬用の「ゆかり」作り 梅干しの色付けに使った赤ジソは、スライスした新生姜を漬けたり、定番のふりかけ「ゆかり」を作ったり、余すところなく使えます。 自家製ゆかりは、梅干しの色付けをした後、天日干しをして、フードプロセッサーなどで細かくふりかけ状にします。塩と梅酢で揉んであるので、程よい塩気と酸味がおいしく、夏のおにぎりに欠かせませんね。 そして塩揉みなしで、犬用の自家製ゆかりも作りましょう。天日干し、または電子レンジで、そのままの赤ジソの葉を乾燥させます。レンジでしたら、様子を見ながら、1〜2分でOK。 カリカリの状態になったら、すり鉢などで細かく砕きます。 こうして作った犬用の自家製ゆかりは、野菜と煮た鶏胸肉などに少量トッピングするなど、ふりかけのようにして使います。少しずつ様子を見ながら与えてください。 愛犬あんのごはんにひとふり。香りが強くないので、気にせず食べてくれます。葉の軸など堅いところがないように気をつけましょう。
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アレンジ
鮮度抜群の切り花でカラフル「夏」アレンジ! 道の駅・直売所も花材の宝庫
ファーマーズマーケット 皆さんはファーマーズマーケットを利用されることはありますか? ファーマーズマーケットは、生産者が持ち寄って作る販売所。JAが運営するファーマーズマーケット、無人の野菜直売所、個人の方が経営されている産直のお店など、野菜や果物を生産者さんから直接買うことができるお店が増えています。 そんなファーマーズマーケットには、野菜だけでなく、季節の花も並んでいます。花も朝採りで新鮮! 元気いっぱいです。 産直の花束を使って、アレンジを楽しんでみましょう。 楽しい驚きを味わう産直の花 私がいつも利用している産直のお店の花束は、規格外の花であったり、農家さんの庭や畑の脇に咲いていたのかなと思わせる花が組み合わされています。花束の内容は、束によってまちまち。茎の長さも不揃いで、曲がっているものも入っています。 束の中の花の組み合わせを見て、「この花にこれを合わせる!?」「この色にこの色、意外と合う!」と私が想像する組み合わせと違うと、「おーこうきたか!」ととても興味深く、楽しい発見がたくさんあります。 また、包んであるセロファン紙に、「これは茶花です」という注意書きと花の名前が貼られていて、今まで知らなかった花と出会えることもあります。お花屋さんにはない素敵な花ってたくさんあるなと勉強になります。 値札シールには、この花束を作った方のお名前も書かれています。どんな方かな、畑やお庭を見学させていただきたいなと思ってしまいます。 アレンジした花 今回は3束を選びました。それぞれ少しずつ違う花が組み合わされていました。 ヒメヒオウギズイセンケイトウダリアホオズキミソハギオオハンゴンソウ など アジサイ、ミソハギ、ヒメヒオウギズイセンなど。 追加として、 アジサイアナベルシダシラン(葉)メドーセージ アレンジの方法 この産直の花を、3パターンの方法でアレンジしてみましょう。 ひとつは、全部の花を使い、さらにアジサイなどをプラスしてボリュームアップしました。多色の大きめのアレンジです。 2つ目は、色をまとめてアレンジ。3つ目は、同じ種類の花をアレンジしました。「色をまとめる」「種類をまとめる」という具合にすると、簡単ですっきりとまとまります。 <全部の花をバスケットにアレンジ> 花束の花を全部、たっぷりと活けます。 花の雰囲気に合わせて、バスケットを選びました。さらにボリュームアップするために、緑色のアナベル、秋色に変化したアジサイ、シダなどを合わせました。 <手順> 1. バスケットの中にプラスチックの“落とし”を入れて、水をたっぷり入れます。 2. スーッと長い葉のヒメヒオウギズイセンをまとめて、左右どちらかに寄せて入れます。 3. 反対側に、形状の違う葉のシダをまとめて入れます。 4. アナベルなどのボリュームのある花を、高低差をつけて入れます。 5. 間に、ダリア、ホオズキ、ミソハギなどの色のある花を入れていきます。 出来上がり! <同系色で合わせる> 束の中で、同系色だけをピックアップして活けます。 ケイトウの赤色、ヒメヒオウギズイセンのオレンジ色、オオハンゴンソウの黄色をまとめました。 <同種類の花を活ける> 今回購入した花束の中にはダリアが入っていたので、ダリア一種だけ選んで、ガラスのベースに活けました。ダリアは茎が傷みやすいので、一種類だけにしたほうが水替えなどのお手入れが楽かもしれません。 魅力がいっぱい「道の駅」 さぁ、夏本番ですね。夏休みには旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか。車でお出かけをされる方もいらっしゃるかもしれませんね。私も愛犬を連れて、涼しい八ヶ岳にドライブするのが大好き。この夏も行こうと思っているところです。 ドライブといえば、「道の駅」に立ち寄るのも楽しみの一つです。テレビの情報番組や雑誌でも、道の駅の特集をよく見かけますね。 「道の駅」は全国で1,204駅(2023年7月現在)あり、1993年の制度創設からその数は増え続けています。2020年から道の駅は第3ステージに突入。「地方創生・観光を加速する拠点」と位置付けられ、各地の魅力発信・特産品・名産を販売する場として、ますます人気となっているということです。ドッグランを併設してある道の駅もあり、愛犬を連れて行けるのも嬉しいです。 道の駅にも、朝採れの新鮮な花束を置いているところがあります。見かけた時は買って帰り、季節のアレンジを楽しんではいかがでしょうか。旅行先の風を、もう一度感じられるかもしれません。
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レシピ・料理
【季節の手仕事】6月の楽しみ、旬を味わう梅仕事
梅の季節 6月は梅の季節です。 出始めの頃は、青々とした少し硬めの青梅。だんだん黄色に色づいて香りも豊かなウメになり、終盤では、オレンジ色がかかったよく熟した柔らかいウメへと変化していきます。 6月はウメの熟し加減で、青梅は梅酒に、黄色は梅干しを、超熟の梅はジャムにと、いろいろな方法で楽しめます。 実家には梅の木があります。梅干しにちょうどいいタイミングで収穫しようと、母は毎日梅の木を見上げています。この1本の梅の木で、3kgほどのウメが収穫できます。わりと大きなウメなのですが、無農薬なので、傷があったり斑点があります。でもおいしい梅干しになりますから、キズありでも大切な1個です。 母の梅仕事 母は毎年10kgほどの梅干しを漬けます。これで1年分足りるかどうかです。一番消費するのは父で、朝夕食に1個以上食べ、お昼には母のにぎる梅干し入りのおにぎりを食べます。やはり10kgではギリギリです。 もっと若い頃は15〜20kgほど漬けていましたが、母も高齢になり「もう10kgがやっとになっちゃった」と言いながら、せっせと作業をしています。 私も母の梅仕事を手伝います。愛犬あんも庭に出てきて、何をやっているのかなと興味津々で近づいてきます。そうなると、私はあんと一緒に梅を眺めたり、写真を撮ったりでサボってばかり。ですので、あまり母の助けにはなりません。梅仕事引退宣言の日まで、母にはまだまだ頑張ってもらわないと。 梅干しを作ろう 梅干しは各ご家庭のレシピがあるかと思います。母が作る梅干しは、塩分15%で作ります。 材料は、カメ1つ分で、ウメ5kg。ウメ1kgに対して塩150gなので、5kg分で750gの塩が必要です。 作り方は、ウメを水で洗って半日ほど浸けておいた後、大きなザルに広げて乾かします。水気が取れたら、ウメ→塩→ウメの順番でカメに入れていきます。落とし蓋をして、上に4〜5kgほどの重石を2個乗せます。1週間ほどして水(梅酢)が上がってきたら、重石を1個に減らします。 この段階(塩漬けしただけ)でも食べられます。じつは、私は赤い梅干しよりも、この黄色の梅干しのほうが好きです。ウメの香りがして、とっても爽やか。この黄色の梅干しのおにぎりは最高においしいのです! この後は、赤シソを入れて、赤い梅干しに仕上げていきます。 梅ジャムを作ろう ウメは梅干し以外でも、梅シロップ、梅の甘露煮、梅酒など、いろいろな方法で楽しむことができますが、私は梅ジャムが好きで、梅干し漬けのあと、完熟してきたウメで作ります。 梅ジャムはその日のうちに完成するので、一番手軽にできます。 材料は、ウメと砂糖だけ。作り方は、ウメにひたひたくらいの水を入れて火にかけ、ウメの実が柔らかくなるまで、アクを取りながらぐつぐつ煮ます。煮ながら、種も取り除きましょう。実だけになりトロトロになったら、砂糖を加えます。味見をして、お好みの甘さにしたら、出来上がりです。 梅ジャムは、酸味が強くてすっきりとした美味しさです。酸っぱさが梅ジャムらしくて、私は大好きです。パンのおともだけでなく、お湯割り、ソーダ割りもおすすめです。 犬のしっぽの振り方 梅仕事の手伝いに行ったとき、父から新聞の切り抜きを渡されました。 いつごろの新聞か分からないけれど、私に見せようと思って、どこかにしまっておいて忘れていたそうです。 その切り抜きは、「しっぽ右振り 友情の証?各国で犬の研究進む」というもの。 「AIを用いて、ビーグル犬10匹のしっぽの揺れ方を調査、揺れ幅やスピードなど約2万1千回の動きを分析。その結果、心を開いた人にはしっぽを右方向に片寄らせて振る。」また、「運動と認知症の関係を調べたりと、各国で犬の研究が相次いでいて、ペットとの生活が高齢者の健康に良い影響を与えるといったデータもあり、家族にとって“オンリーワン”の存在が科学的に解明しつつある」という内容でした。 この記事を読んだ後、我が家の愛犬あんのしっぽをこっそり観察するようになりました。もし、あんのしっぽが左に寄せて振ったらショックです。まぁ、そんなことはないと思いますが、ちょっと気になりました。 そうそう、ウメですが、犬には与えないほうがよいとされています。梅干しにはたっぷりの塩、シロップ漬けはたっぷりの砂糖。梅酒ももちろんNGです。生ウメや種をかじったり、誤飲したりしないように、梅仕事をする際には十分注意してくださいね。
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アレンジ
【季節の花】雨に映える白い花を集めて 梅雨どきに爽やかなアレンジを楽しもう
白い花 雨のシーズンです。ジメジメと蒸し暑い日も多いですが、雨の日も爽やかに過ごしたいですね。 この時期は、アジサイやアガパンサス、クレマチスなど、青い花が目にも涼しくほっとします。これらに加え、白い花も多く咲くシーズンです。 例えば、白いアジサイ、アナベル、ユリ、芍薬、クチナシ、シモツケ草、レースフラワー、ホワイトスターなど。庭もフラワーショップの店頭も、白い花が清々しく並んでいます。 そして、6月といえばジューンブライド。白い花が似合う月でもありますね。私は白い花、特に初夏から今頃の季節の白い花が一番好きです。前回ご紹介した白いゼラニウムに引き続き、今回も白い花のアレンジにお付き合いください。 白いウエディングブーケとブートニア ウエディングブーケといえば、なんと言っても白い花。 ウエディングブーケが白を基調としているのは、白は「魔除けの色」とされ、悪いものから新婦を守るという意味が込められているからだそう。ヨーロッパでは、ウエディングブーケとして、ハーブを束ねたタッジーマッジーを花嫁が持ったのが初めとされています。香りのよいハーブも、抗菌作用があることから、疫病から守るものと考えられていました。 そもそもブーケは、中世のヨーロッパで、男性がプロポーズをするときに、野の花を束ねて贈ったのが由来です。女性は「イエス!」の意味を込めて、送られた花束の花一輪を、男性の胸のポケットに挿しました。それがブートニアの起源といわれています。 アレンジに使った花とベース 芍薬アジサイ(白)レースフラワーシモツケ草利休草ナンテンの葉 暑い季節には、やはりガラスのベースがより涼しく映えますね。今回は、壺形のガラスのベースを選びました。口がきゅっとしまった形なので、花束を手で握ったようにまとめることができて活けやすいです。 サイズは、胴体φ11.5cm(つぼ口の口径7.5cm)×高さH16.5cmです。 アレンジの手順 アレンジをする前に花材の準備として、ガラスのベースの中に入る部分の葉は、すべて取っておきます。葉がついたままだと、口が小さなベースではすぐに混み合ってしまいます。また蒸れ防止のためにも、葉は剪定しておきましょう。 ① ガラスのベースに水を入れます。 ② 大きな花である芍薬とアジサイを3カ所に入れます。 ③ 花と花の間に、レースフラワーや利休草など残りの花を入れて完成です。 花は入れすぎず、全体をふんわりとしたシルエットになるようにしましょう。 ジューンブライド 6月は、ローマ神話では結婚や出産を司る女神ユノが守る月。ユノは古代ローマの人にとって最高位の女神で、ユノが守る月の6月は、結婚式にふさわしく、ジューンブライドは女神ユノのご加護を受けて幸せになれるといわれています。ユノは「Juno」と書き、英語の6月を表す「June」の元になっています。 そして、ヨーロッパの6月は一年で一番過ごしやすく、花もたくさん咲いて美しい季節ということもありますね。結婚式にぴったりです。 梅雨のある日本では、6月の結婚式は少し迷うこともあります。当日雨降りだと…。 やはり日本の婚礼は、春と秋に多いそうです。特に秋が人気で、9、10、11月に集中するそうで、やはりお天気が安定していて過ごしやすい、計画がたてやすいからということです。春はというと、4、5月の結婚式の数と、6月と比べてみると、意外にもそれほど差がないそうです。 雨の季節、雨に濡れた植物の緑色はとてもきれいで、生き生きとしています。アジサイを見ると、私は6月の雨の季節もいいなと思えてきます。青いアジサイは、「この結婚が幸せなものになりますように」というおまじないの、まさに「サムシングブルー」です。 ジューンブライド、日本の6月も素敵ですよね。
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植物の効能
新茶の季節 ハーブとして注目する「お茶」&ペットのいる暮らしでの活用法
新茶の季節 「夏も近づく八十八夜〜」の八十八夜というと、立春から数えて八十八日目にあたる日のこと。平年で5月2日。 暦の上では、この日から夏になり、農作業を始める目安になったということです。八十八夜の頃に摘むお茶は「一番茶」と呼ばれて、最も品質がよく、その後、7月から9月頃まで「二番茶」「三番茶」と収穫されていきます。 新芽の若葉色の茶畑は、とても美しくて、目にも心にも優しいなと思います。リラックス効果抜群です。新茶の季節の畑が一番美しく、一番好きな風景です。 お茶の効用 お茶「グリーンティー」はハーブの一種です。古くは薬用として使用されて、だんだんと嗜好飲料に発展したと言われています。 最近の緑茶の機能性の研究では、抗がん作用や抗コレステロール作用、体脂肪低減作用などが報告されています。ペットボトルのお茶のコマーシャルでもよく目にしますね。 このほか、興奮、利尿、収れん、止瀉、抗菌などの作用があり、疲労の回復、下痢の改善などにも利用されます。 カテキンとテアニン 緑茶には抗菌作用のあるカテキンやリラックス効果のあるテアニンなど、体によい成分がたっぷり含まれています。 カテキンは、緑茶葉に含まれるポリフェノールの一種で、お茶独特の苦みや渋みの成分で、抗酸化作用、抗菌、消臭など多くの作用が知られています。 テアニンとはお茶のうま味・甘味の成分で、玉露や抹茶などに多く含まれ、興奮を鎮めて緊張を和らげる働きと、心身をリラックスさせる効果を持っています。 テアニンは、お茶の木の根の部分で作られ、やがて葉に移動。その葉が日光を浴びることによってテアニンはお茶の渋み成分であるポリフェノールの一種のカテキンへと変化します。お茶の種類(玉露など)や採取時期によってテアニンの含有量に差が出てくるそうで、テアニンは二番茶よりも一番茶、その一番茶の中でも特に新芽に含まれる量が多くなるため、新茶はうま味の多い味わいとなるということなのです。 犬には緑茶はNG! いろいろな作用がある緑茶を、犬にも活用できればいいのですが、犬には注意が必要です。 よく知られているように、緑茶にはカフェインが含まれています。アミノ酸の一種であるテアニンを含むため、コーヒーや紅茶と比較すると刺激が少ないのですが、カフェインは犬が大量に摂取すると危険なのです。 犬はカフェインの吸収スピードが早いということで、少量でも異変が起こる可能性があると言われています。カフェイン中毒の症状としては、 頻脈、呼吸促迫、過度の興奮、痙攣、不整脈など。さらに、緑茶には約1%のシュウ酸が含まれるとされ、摂取しすぎるとシュウ酸カルシウム尿石症の原因になります。 緑茶に限らず、カフェインが含まれている飲み物は、犬が口にしないように気をつけましょう。 緑茶を活用 犬はお茶を飲むことはできませんが、犬のいる暮らしの中で、緑茶をいろいろな方法で活用してはいかがでしょうか。 <その1>茶香炉 お茶の香りでリラックス 梅雨の季節になると、部屋にこもる匂いが気になります。 お茶の清涼感のある香りでスッキリしましょう。 茶香炉は、茶葉を温めて香りを出します。専用の茶香炉がなくても、アロマポットでも代用できます。アロマポットは、茶香炉に比べて加熱温度が低いので、香りは控え目にはなります。ほのかに香るお茶の香りは、とても清々しいです。 茶葉は残ってしまったもの、古くなってしまったものなどを使ってもいいですね。 <その2>緑茶のチンキ チンキ(tincture)とは、ハーブなどの成分をアルコールに漬けることで抽出させたものです。 緑茶を使ってチンキを作ることもできます。作り方は、ハーブのチンキと同じです。 緑茶の茶葉4〜5gと度数の高いアルコール(ウォッカなど)100mlを瓶に入れて2週間ほど浸けます。1日1回、瓶を振ります。2週間後、茶こしやキッチンペーパーを使って漉して、チンキの出来上がりです。湿度の高い場所を避け、冷暗所に保存しておけばおよそ1年は保存が可能です。こちらも、余りものの茶葉でも大丈夫です。 チンキを精製水で薄めて、消臭スプレーとして使ったり、私は犬のゲージなどを拭き掃除をする時に使ったりします。 <その3>茶殻は掃き掃除に 柴犬の換毛期の抜け毛は、驚くほどの量です。毎日、夕方の散歩から帰ってきて玄関でブラッシングをします。目に見えないけれど、抜け毛がたくさん! 掃除するとき、その抜け毛がふわふわと舞ってしまい、なかなかまとまらず困ってしまいます。そういう時には、茶殻を撒いてからホウキで掃くと、ふわふわ舞う抜け毛を茶殻がキャッチしてくれます。消臭効果もあり、一石二鳥。 掃除機がない時代では、畳のお掃除にこの方法を使っていたと祖母から教わり真似してみました。 お茶畑 実家の周りに茶畑が広がっています。私が子供の頃は、ゴールデンウィークのお休みの時には、大勢の人がワイワイ楽しそうにお茶摘みをする光景をよく目にしました。当時は手摘みだったかもしれません。今ではそういう光景も見なくなりました。機械でいっきに刈り取ってしまいます。 お茶農家さんも後継者不足ということで、茶畑だったところは今では家が立ち並んでいます。実家周辺の茶畑はもうだいぶ少なくなってしまいました。いつまでも、この美しい茶畑の景色を見ることができるといいのですが。
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アレンジ
【初夏の花飾り】花留めなしで浅い器に活ける方法〜ベランダで育ったラベンダーとゼラニウムのアレンジ
ベランダガーデニング 「ベランダガーデニングをやっています!」と胸を張って言えるほどではありませんが、少しばかりの植物を育てています。 今年は、ゼラニウムとラベンダーの花がたくさん咲きました。真っ白なゼラニウムが満開です。もう何年もベランダにあるのですが、今年は今までで一番の美しさで、嬉しくて嬉しくて。 ラベンダーは3年越しです。ラベンダーはいろいろな種類がある中で、私が好きなイングリッシュ系の‘ブルーセントアーリー’と‘ふらのぶるー’という品種を育てています。イングリッシュ系のラベンダーは、花が小さくて繊細。とても可愛らしいですよね。 今月は、ゼラニウムとラベンダーのアレンジを楽しみましょう。お茶パックを使った、カンタンなラベンダーのサシェ作りもご紹介します。 ゼラニウムとラベンダーのアレンジ 今回のアレンジには、次のような花を使いました。 ゼラニウムラベンダーハゴロモジャスミン(つるのみ)ギボウシ <その1>花留めなしの浅い器にアレンジ (三方見で) 以前、花留めにアルミワイヤーを使った方法をご紹介しました。今回は花留めを使わないでアレンジしてみましょう。 はじめは茎が動いてしまって活けにくいのですが、本数が増えていくと留まるようになります。 器に水をたっぷり入れます。ハゴロモジャスミンの枝を入れます。左右どちらかを長く、長短をつけるといいですね。ゼラニウムを入れます。ラベンダーを入れます。バランスをみて、ギボウシを入れます。 アレンジのポイントは次の3つ。 花首を器の縁にかけるようにします。茎は斜めに入れます。器の向こう側から手前に。全ての茎は一箇所から出ているようにします。 <その2>ガラスの浅い器にアレンジ (四方見で) 例えばテーブルに飾るなど、どこから見てもよいように仕上げたい(四方見)ときのアレンジです。 <その1>と同じ要領でアレンジします。 最後に、茎の集まっているところに花を入れて、茎の重なりを隠すようにして、全体に花が入っているようにします。 普通の日のテーブルに飾るアレンジは控えめ。器も小さめにして楽しんでいます。 <その3>多肉質の茎を一輪 ゼラニウムは水揚げがよく、切り花にしても長持ちします。 剪定を兼ねて、枝をカット。ガラスの器に入れます。力強い多肉質の太い茎が、ゼラニウムをまた少し異なる雰囲気に見せてくれます。 ラベンダーのサシェを作る ラベンダーの花をそのまま終わらせてしまうのはもったいないので、私はいつもドライにしてサシェを作っておきます。 ちょうどよい素敵な小袋があればいいのですが、不織布のお茶パックを使うととても簡単です。 <作り方> ラベンダーを収穫してドライにします。花のところをカットします。お茶パックに詰めます。麻紐をホッチキスで止めます。 *保留材を入れると香りが長持ちします。 ベランダガーデニングの楽しみ ベランダで植物を育てるにあたって、どんな植物を選んだらいいかといろいろ迷いました。 まずスペースが限られていますので、あまり大きくならないもの、葉っぱがたくさん落ちないもの、できれば四季咲き、虫がつきにくいもの、そして私自身が好きなもの。 中でも、虫嫌いな私には「虫がつかないもの」が一番重要ポイント。大好きなパンジーやビオラには、どこからやってくるのか、驚くほどの量のアブラムシがつきます。寒い間は大丈夫なのですが、春になって最盛期の頃になるとアブラムシがびっしり。ウッドデッキもベトベトです。 我が家には犬がいます。お天気のよい日は、ベランダに出て日光浴をするのが好きです。そうなると、アブラムシやその他の虫がいたら困ります。殺虫剤も極力控えるようにしています。 その点、ゼラニウムとラベンダーにはアブラムシがまったくつきません。私にとっては、とても育てやすくて花もきれいで可愛らしく、大のお気に入りの植物です。これからもっともっといろいろな種類の植物を増やしていきたいと思っているところです。
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レシピ・料理
名残のサクラを愛犬と一緒に楽しむ 庭のシダレザクラの塩漬けとサクラ蒸しパン
乙女チックなシダレザクラ 今年の桜前線は、異例の速さで北上していきました。 我が家の庭にはシダレザクラがあります。たいていはソメイヨシノより少し遅れて咲きますが、今年はこのサクラも早く咲き出しました。 シダレザクラは、紅花系のヤエベニシダレやベニシダレなどと、白花系のキヨスミシダレなどの品種がありますが、庭にあるのはヤエベニシダレ。花は小ぶりで、八重咲きではあるけれど花弁が多いというほどではなくて、フリフリの可愛らしいフリルの花弁、色はほんのりピンク色。私はサクラの中でも「なんて乙女チックな花!」と思っています。 サクラの塩漬けを作る 一般的にサクラの花の塩漬けは、ボリュームのある八重桜で作ります。春になるとサクラの塩漬けを作ろうと毎年思うのですが、庭のサクラは、小ぶりの花。何度か作ってみたものの、やはり小さな花なのでボリュームがありません。それでも、たくさん咲いているサクラを見ると、小瓶に詰めておきたくなります。 以前Garden Storyで紹介されていたレシピを参考に、今年も少しだけサクラの塩漬けを作りました。 花を広げてみると、とてもきれいなサクラ色をしています。赤梅酢を使うことが多いと思いますが、今回はレモン汁を使いました。 優しいきれいなサクラ色の塩漬けに仕上がりました。 サクラ蒸しパンを作ろう サクラの塩漬けができたので、この塩漬けでサクラ蒸しパンを作ります。愛犬も一緒に楽しめるレシピです。お花見の季節は終わってしまいましたが、名残のサクラのおやつはいかがでしょうか。 <サクラ蒸しパンの材料> 薄力粉 100gベーキングパウダー 小1牛乳 100gヨーグルト(プレーン) 30g砂糖 大さじ半分ほどオリーブオイル 大さじ半分ほど色粉(赤) 適量 <サクラ蒸しパンの作り方> サクラの塩漬けは塩抜きをして水気を切っておきます。ボウルに、牛乳、ヨーグルト、砂糖、オリーブオイルを順番に入れて、その都度よく混ぜます。食紅を水で溶かしておき、色の濃さを見ながらボウルに入れます。薄力粉とベーキングパウダーをふるって入れ、混ぜます。器に分けて入れて、サクラの塩漬けをのせます。蒸し器で13〜15分ほど蒸します。フライパンに湯を張って蒸してもOK。器は耐熱容器で。 ヒト用には、蒸しパンの中に、サクラあん、粒あんなどを入れてもいいですね。または、召し上がるときに、あんこやジャムなどを添えても美味しくいただけます。お好みでお楽しみください。 お花見で池に愛犬が落ちてしまって… 今年はサクラの満開と快晴のお天気で、地元のお祭りが大盛況でした。いつも愛犬あんと一緒に行く公園はたいへんな混雑ぶりで、人混みが苦手なあんは公園に近づくことができませんでした。せっかくの満開のサクラは、お祭りが終わってからゆっくり楽しもうと思っていたのですが、そのころはもう葉桜に。それでも遅咲きの八重桜が、たわわに花を付けて、私たちを楽しませてくれました。 公園のサクラを見ると、以前飼っていた柴犬のボンを思い出します。 満開のサクラをみようと両親とボンとサクラの名所に出かけたのですが、ボンはどうしたことか、突然大きな音を立てて池に落ちてしまいました。幸い浅い池で、父がすぐに引き上げて大事には至りませんでしたが、周りにいた人たちにクスクス笑われてしまいました。まだ少し肌寒い4月のことで、風邪をひくといけないので、仕方なくずぶ濡れの犬を連れて早々に帰りました。 すっかりしょげてしまったボンの顔を思い出すと、可笑しくて可笑しくて。もう何十年も経っていますが、今でも家族でボンの話をします。