うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
海野美規 -フラワー&フォトスタイリスト-
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
海野美規 -フラワー&フォトスタイリスト-の記事
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アレンジ

【プロが伝授】「黒い器」でおしゃれに映える! 身近なマグや缶で楽しむ秋のフラワーアレンジ術&バリエ
じつは万能! 秋の花を引き立てる「黒い器」 秋が深まると、植物の色合いも少しずつ変化していきます。深みのある赤や紫、こっくりとしたオレンジ、落ち着いたブラウン。実ものや色づいた葉も加わり、秋ならではの豊かな表情を楽しめる季節です。 そんな秋の植物に合わせて、花を生ける器も衣替えしてみませんか。 春から夏にかけては、透明感のあるガラスの花器や、爽やかな白いフラワーベースが活躍しました。けれど、秋の花には、少し重厚感のある器や、落ち着いた色合いの器もよく似合います。 そこで今月は、普段はちょっと出番の少ない「黒い器」に注目。黒いフラワーベースを使ったアレンジメントと、身近な器を活用するアイデアをご紹介します。 黒い器というと、「花を生けるには難しそう」「暗い印象になりそう」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、黒は花の色を引き締め、植物の輪郭や質感を際立たせてくれる色。選ぶ花や合わせ方によって、シックにも、華やかにも、カジュアルにも楽しめます。 じつは、私自身も普段は黒い器をあまり使いません。 黒は存在感があるだけに、花よりも器が目立ってしまうのではないか、全体が重たい雰囲気になってしまうのではないか、と考えてしまうことがあります。また、器のデザインによっては、あらたまった印象になり、日常の花飾りには少し使いにくいと感じることも。 けれど、黒い器も、ちょっとした工夫で印象を変えることができます。 マグカップや紙カップ、紅茶の缶も花器に! アレンジ実例集 花器として販売されているものだけでなく、身の回りを見渡してみると、花を活けるのに使えそうな黒い器が意外と見つかります。黒いマグカップや、デザイン性のある紙カップ、紅茶の缶などもその候補。フラワーベース以外でも、素敵なデザインのものがたくさんありますね。小さな花を数本活けるだけでも、気軽に花飾りを楽しめます。 実もののサンキライ×紅茶缶で秋らしく。 こうした器に水を入れる場合は、まず水が漏れない素材かどうかを確認しましょう。紙カップなどを使うときは、水を入れた小さな容器(落とし)を中に収める方法もあります。 黒の紙コップでカジュアルな花飾り。 いつも使っている花器にこだわらず、ぜひ身近なものを取り入れて、黒い器のアレンジを楽しんでください。 ジニアやニチニチソウなど、夏の終わりの庭の花を集めてマグカップにアレンジ。 <使った花> ニチニチソウ ジニア アルテラナンテラ ペチュニア サンキライ プランターで育てている花も、秋冬バージョンに植え替えどき。そろそろ終わりのニチニチソウ、ジニア 、ペチュニアなどを使うことにしました。ここに秋らしい植物を加えると、今の季節感が演出できます。 ストライプリボンで、黒い器を軽やかに変身させる 「器をアレンジしてみよう」と思ったときに、手軽に試せるのが、器にリボンを巻く方法です。 例えば、黒い器にストライプ柄のリボンを巻けば、シンプルな器に動きが生まれ、少し軽やかな印象に。チェック柄や細いサテンリボン、麻ひもなど、素材や柄を変えるだけでも雰囲気が変わります。秋らしさを演出したいなら、ブラウンやボルドー、深いグリーンなどのリボンを合わせるのもおすすめです。 <使った花> ユーカリ・ポポラス:丸みのある葉がやわらかな動きを生み、アレンジ全体の骨格を作ります。 ユーカリ:葉の形や枝ぶりを生かして、自然な広がりを演出します。 バラ:華やかさを添える主役の花。黒い器と組み合わせることで、花色がいっそう引き立ちます。 ローゼル:実物が入ると、雰囲気が変わります。 オミナエシ:細かな花がふんわりと広がり、アレンジに軽やかさを添えます。 黒い器に合わせるときは、花の色だけでなく、葉の形や実の質感にも目を向けてみましょう。大きな花、小さな花、丸みのある実、細かな花の集まり。異なる形や質感を組み合わせることで、黒い器の存在感に負けない、奥行きのあるアレンジに仕上がります。 いろいろな質感、形の花や葉を取り合わせて。 <アレンジ手順> 1. 黒い器の周りにストライプ柄のリボンを巻きます。ずれないようにクリップなどで固定するとよいでしょう。リボンの幅や柄によって印象が変わるので、器の大きさとのバランスを見ながら選びます。 2. 器に水を入れ、切り花の水に浸かる部分の葉を取り除きます。花を活ける前に余分な下葉を取り除いておくと、水が汚れにくくなり、また器の中がごちゃごちゃになりません。 3. ユーカリでアレンジ全体の骨格を作ります。 まずはユーカリ・ポポラスやユーカリを活け、アレンジ全体の大きさと輪郭を決めます。枝を少しずつ違う方向へ向けると、自然な広がりが生まれます。最初からきっちり形を整えようとせず、植物の枝ぶりを見ながら配置していきましょう。 4. ローゼルを加え、秋らしいアクセントを添えます。 すべてを同じ高さにそろえず、少し高低差をつけると自然な表情になります。 5. バラとオミナエシで、華やかさと軽やかさをプラス。 最後にバラとオミナエシを入れ、花の向きや高さを調整します。主役となるバラがきれいに見える位置を探しながら、周囲の植物とのバランスを整えましょう。オミナエシは、細かな花がふんわりと広がるように加えます。花と花の間を埋め尽くすのではなく、適度な空間を残すと、軽やかな仕上がりになります。 少し離れたところから眺め、器と植物のバランスを確認したら完成です。 黒い器に秋の植物を合わせることで、落ち着きのある、季節感豊かなアレンジメントになりました。 10月1日はブラックドッグデー! 黒い犬に感謝し、黒い犬たちを守ろうとアメリカで制定された「National Black Dog Day(黒い犬の日)」。“黒い”というだけで、根拠のない迷信やイメージから敬遠される動物たちがいます。欧米では黒い犬は譲渡先が見つかりにくく、保護施設に取り残されやすいことが問題視されてきました。この状況は「ブラックドッグ・シンドローム(黒い犬症候群)」と呼ばれています。 そこで黒い犬にも新しい家族との出会いを増やそうと、ドッグトレーナーで犬のライフスタイル専門家でもあるコリーン・ペイジさんが、10月1日を“ブラックドッグデー”と制定しました。 きっかけは、コリーンさんが保護施設で出会った黒い犬セーラー。セーラーはコリーンさんの愛情を受けて、幸せな家庭犬として暮らしました。10月1日はセーラーの命日。コリーンさんは、セーラーが教えてくれた愛を、世界中の黒い犬たちにつなげたいと願いを込めて、この日を通じて黒い犬を家族に迎えることを呼びかけています。 我が家の黒い犬。年齢を重ねて、白い毛が増えてきました。そんな姿もまた、愛おしく思う今日この頃です。
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暮らし

11月11日は「チーズの日」! 愛犬と楽しむ安心おやつタイムガイド&話題のヒマチーの魅力
11月11日は「チーズの日」 New Africa/Shutterstock.com 11月11日はチーズの日。日本のチーズの元祖といわれる「蘇(そ)」についての古い記録にちなんで制定されたそうです。 チーズといえば、私たちにとって身近なおいしい食べもの。でも、愛犬にチーズをあげようと思ったら、「犬ってチーズを食べても大丈夫?」「牛乳は飲ませないほうがいいのに、チーズはどうしていいの?」……そんな疑問が浮かびませんか? じつは、犬が楽しめるチーズにはいろいろなタイプがあります。 サクサク、カリカリと楽しむフリーズドライチーズ カジカジ、じっくり楽しむヒマラヤチーズ そして、ふわっとやわらかな手作りカッテージチーズ そう、チーズにも愛犬それぞれの楽しみ方があるんです。 あなたの愛犬は、カリカリ派? カジカジ派? それとも、ふわふわ派? 今回は、犬とチーズの素朴な疑問から、3つのチーズの楽しみ方、そして話題の“ヒマチー”もご紹介します。 そもそも、犬はチーズを食べてもいいの? 健康な犬なら、チーズを少量食べることができます。ただし、チーズなら何でもOKというわけではありません。 チーズは種類によって、塩分、脂肪分、カロリーなどが異なります。また、乳製品が体質に合わない犬もいるため、初めて与えるときは少量から。「おいしそうだから、もうひとつ!」と欲しがっても、そこは飼い主さんがグッと堪えてください。 チーズは主食ではなく、あくまでもおやつやトッピングとして楽しみましょう。 「牛乳はダメなのに、チーズは大丈夫」なのはなぜ? ここで、ちょっと疑問が。 一般的に、犬は牛乳を飲まないほうがいいと言われますが、どうしてチーズは食べてもいいのでしょうか。 その理由のひとつが、乳糖(ラクトース)の量です。 牛乳には乳糖が含まれています。犬は、成長すると乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」の働きが弱くなることがあり、牛乳を飲むと乳糖をうまく消化できず、下痢やお腹の不調を起こすことがあります。 一方、チーズは牛乳をそのまま飲むのとは違い、製造の過程で乳糖の多くが取り除かれたり、発酵によって減少したりします。そのため、チーズは牛乳に比べて乳糖が少なく、犬でも食べられるということなのです。 ただし、これは「どんな犬でも、どんなチーズでも大丈夫」ということではありません。チーズには乳糖だけでなく、脂肪分や塩分も含まれています。また、犬によっては乳製品そのものが体質に合わないこともあります。チーズも少量から、愛犬の様子を見ながら。食べすぎにも注意してくださいね。 犬が楽しめる3つのチーズ 犬用のチーズのおやつには、いろいろなタイプがありますが、代表的なのは3タイプ。愛犬の食感の好みで選んではいかがでしょうか。 カリカリ派:フリーズドライチーズ サクッ、カリッ。フリーズドライにしたチーズは、水分が少なく、軽くて食べやすいのが特徴です。そのままおやつとして楽しむのはもちろん、細かくなっているのもあるので、いつものごはんにトッピングするのもいいですね。 カジカジ派:ヒマラヤチーズ(ヒマチー) ヒマラヤチーズは、一般的にヒマラヤ地方の伝統的な製法に由来する、硬いチーズのおやつです。パクッと食べるというより、カジカジ……ペロペロ……と、時間をかけて楽しめるのが特徴です。噛むことが好きな愛犬なら、夢中になってしまいます。 ただし、硬さが魅力である一方、歯への負担や大きなかけらの丸飲みなどには注意が必要です。子犬や歯の弱くなったシニア犬、口腔内に問題のある場合は、特に注意してください。愛犬の体格や歯の状態に合ったものを選び、必ず飼い主さんが見守りながら楽しみましょう。 ふわふわ派:手作りカッテージチーズ おうちで作れるのが、カッテージチーズ。牛乳から作る、やわらかくてふんわりしたチーズです。愛犬用には、塩や砂糖などを加えずシンプルに作ります。 出来上がったカッテージチーズは、少量をそのままおやつにしたり、いつものごはんにちょっぴりトッピングしたり。これなら、歯の弱い犬でも安心ですね。 <手作りカッテージチーズレシピ> ■ 材料 牛乳 100ml 酢(またはレモン汁) 大さじ1/2 ■ 作り方 1. 鍋に牛乳100mlを入れ、弱火にかけます。 2. 沸騰させないように、80〜85℃くらいまでゆっくり温めます。 3. 火を止め、酢を加えて、ゆっくり混ぜます。 4. しばらくすると、白い固まりと透明に近い乳清(ホエイ)に分かれてきます。 5. キッチンペーパーや清潔なさらし布などでこします。 6. お好みの固さに絞って出来上がりです。酸味が気になるようでしたら、さらしに包んだまま水にさっとくぐらせるとよいでしょう。 ヒマチーって、なに? ご紹介した3つのチーズの中でも、ひときわ個性的なのが、ヒマラヤチーズ(ヒマチー)ではないでしょうか。 「チーズなのに、なぜこんなに硬いの?」と、初めて見て触ったときは、ちょっと驚きました。硬いとは聞いていましたが、ほんとに石のようです。 ヒマラヤチーズは、ヒマラヤ山脈の高地で、農薬は一切使わない自然の牧草を食べて育ったヤクや、ヤクと牛が自然交配して生まれたヤク牛のミルクが原料。この地域の人々に伝わる伝統的な保存食であるチュルピのレシピをもとにして、犬用に燻製(スモーク)・乾燥させて作られているそうです。 Efimova Anna/Shutterstock.com 「ヤク」はウシ科の動物で、野生のものは国際保護動物に指定されています。一部は家畜化されていて、高地に生息するこのヤクは力強い足をもち、重い荷物を運んだり農作業をしたり大活躍しています。 以前、テレビで、登山家の荷物を運びながら、道案内をするヤクの姿を見たことがあります。寒さが厳しく、険しい山岳地帯で暮らすネパールやチベットの人々にとって、ヤクは荷物の運搬や生活を支えてくれる、とても大切な存在なのですね。モフモフとした豊かな被毛も、厳しい寒さや高地の環境に適応した、ヤクならではの特徴なのでしょう。 ヒマラヤチーズの栄養効果 ヤクのミルクは栄養満点。購入したメーカーのHPを見ると、粗タンパク質が65.23%なのに対し粗脂肪は3~4%、カロリーは1gあたり3kcal以下となっています。そして愛犬に必要な10種類の必須アミノ酸のうち、8種類までが含まれているとのこと。高たんぱく・低カロリーでダイエット中の愛犬のおやつにも最適です。 ヒマラヤチーズを楽しむときのポイント ヒマラヤチーズを与えるときは、愛犬の口の大きさや歯の状態に合ったサイズを選び、最初は短時間からにします。 1回当たり10分程度が目安。初めての愛犬にはいきなりかじりつかないで、なめるようにふやかして柔らかくしながら食べるのがおすすめなのだとか。そして、必ず飼い主さんがそばで見守るようにしましょう。 小さくなったものや、尖った欠片は丸飲みの危険があるため、与えないようにします。また、商品のカロリー表示を確認し、ほかのおやつと合わせて1日の量を調整しましょう。 我が家の愛犬・あんにヒマチーを与えると、楽しそうにペロペロしながら遊び始めます。 「ガリガリしないように」と気をつけて見ているのですが、だんだん夢中になっていくあん。10分ほどで切り上げなくてはと思っていても、楽しそうな姿を見ると、つい「もう少しだけ……」と時間を延長してしまいます。 とはいえ、安全のためにも、いつまでも続けるわけにはいかないので、ヒマチーの代わりになるおやつを用意して、「はい、今日はここまで」と交換することにしています。 夢中になっているところを取り上げるのは、ちょっぴりかわいそう。でも、楽しむ時間と安全のバランスを大切にしながら、我が家なりの「ヒマチータイム」を楽しんでいます。 硬いものが苦手なら、削って楽しむ方法も 「ヒマラヤチーズを試してみたいけれど、うちの子は硬いものをカジカジするのはちょっと難しそう……」そんな場合には、ヒマラヤチーズを削ったタイプもあります。鰹節を削ったような細かな形状なので、いつものごはんにトッピングするのにも便利。チーズの風味が加わって、いつものごはんがちょっと特別な一皿になりそうです。 ヒマラヤチーズ、最後まで楽しむ方法 ヒマチーを夢中になってカジカジしていると、少しずつ小さくなっていきます。我が家の場合も、あんが楽しんでいるうちに、いつの間にか「こんなに小さくなった!」という日が来るでしょう。 そして、ヒマチーには、その先のお楽しみがあるようです! メーカーのホームページによると、商品によっては、小さくなったチーズを加熱して、別のおやつとして楽しめるそう。電子レンジで温めると、チーズがふっくら、カリッとした「サクサクチーズボール」に変身するのだとか。加熱することで香ばしさも増して、最後までおいしく楽しめるというのです。サクサクのチーズボール。想像するだけでも、おいしそう! あんのヒマチースティックは、今のところまだまだ立派な大きさ。でも、いつか小さくなったときには、ぜひチーズボールに変身させて、もう一度楽しませてあげたいと思います。「カジカジして楽しんだあとは、サクサクのおやつに変身!」……そんな楽しみが待っていると思うと、ヒマチーを最後まで見届けるのも、なんだか楽しみになってきます。 ただし、すべてのヒマチーが同じように加熱できるわけではありません。加熱できるかどうか、また加熱方法や時間については、必ず商品のパッケージやメーカーの案内を確認してから行ってくださいね。また、加熱直後は非常に熱くなっているなどの注意事項があるので、与え方もチェックしておきましょう。 もうすぐチーズの日。愛犬と「チーズおいしいね!」のおやつ時間を一緒に過ごしましょう。
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ベランダガーデニング

ベランダの植物がSOS! 夏の水やりしすぎで白絹病&カイガラムシ発生? 我が家の失敗と対策体験記
夏のベランダで次々と起こるトラブル 9月に入ってから、ずっとぐずついた雨の日が続いていましたね。ベランダの植物たちも、少しずつ勢いを潜め始める季節。そんな中で、キバナコスモスがぽつりぽつりと咲いています。 以前、庭じまいをしたときに連れてきたムスカリの鉢に、こぼれ種が混ざっていたのでしょうか。たった一本だけ顔を出したその茎の先に、鮮やかなオレンジ色の花が灯っています。仲間がいなくてどこか寂しげでありながらも、雨の日のベランダを明るく照らしてくれる嬉しい存在でした。 それにしても、今年の夏も暑かったですね。猛暑だ! これはたいへんだ! と、ベランダの植物たちが水切れしないようにと、せっせと水やりをしました。 ところが、ある日ふと気づくと……あれ? なんだか元気がない? 夏の水やりって、思っていた以上に難しいです。今回は、そんなベランダで起きた植物たちからのSOSな出来事をレポートします。 白絹病――ジャーマンアイリスの根元に 「なんだろう、この白いもの?」 ある日、ジャーマンアイリスの根元に、見慣れない白いものを発見しました。この鉢にはジャーマンアイリスのほかに、クリスマスローズ、ムスカリ、スノードロップも同居していたはず。少し前までは、クリスマスローズの葉も茂り、ジャーマンアイリスの葉もすーっと伸びていて、みんな元気に育っていると思っていました。 毎日見ていたはずなのに、気づかなかったことにショックでした。調べてみると、どうやら「白絹病」の可能性がありそうです。 白絹病の主な症状と特徴 ● 根元が白くなる 株の地際やその周辺の土に、白い絹糸のような菌糸が広がります。さらに、マスタードの種のような小さな茶色い粒、菌核が見られることもあるそうです。 ● 葉が茶色く枯れる 地下部や根元から腐敗が進むことで、地上部の葉が変色し、枯れてしまうことがあります。 ● 高温多湿の環境で発生しやすい 気温が高く、湿気の多い環境で発生しやすく、特に夏は注意が必要です。 まさに、今回のアイリスはこの状態。植物の変化に気づけなかったことが、なんとも悔しく感じました。 まずは、できることから 白絹病は進行が早く、そのままにしておくと株全体が枯れてしまうこともあるということ。これは早めに対処しなくては、とさっそく作業に取りかかりました。 まずは、感染した株を取り除き、周辺の白い菌糸や菌核が見られる土も一緒に取り除きます。鉢植えの場合は、土をすべて入れ替えたほうがよいでしょう。取り除いたものは、ほかの植物に広がらないように袋に入れて処分しました。さらに、根元に枯れ葉などがたまっていないかを確認し、風通しや水はけにも気をつけることにしました。 白絹病の対処法には、薬剤を使う方法や、地植えであれば天地返しする方法など、いろいろな方法があるようです。鉢も消毒や処分をしたほうが安心ということですが、今回は発見してからまだそれほど時間が経っていなかったので、まずは薬剤に頼らずできる範囲で処置をして、このまま様子を見ることにしました。 できるだけ自然な方法で 植え替え後。 我が家には犬がいて、ベランダに出ては、植物の間をうろうろしたり、葉っぱの匂いをクンクン嗅いだりしています。そんな姿を見ていると、植物を守るためとはいえ、薬剤を使うことには少し心配。家族の一員である犬にも、ベランダの植物たちにも、できるだけ安心して過ごしてほしいと思います。 そのため我が家のベランダでは、薬剤に頼る前に、植物の様子をこまめに観察し、手で取り除いたり、環境を整えたりしながら、できるだけ自然な方法で対処していきたいと考えています。 家族と植物、どちらも大切にしながら育てることができれば嬉しいですね。それが私のベランダガーデンで大切にしていることのひとつでもあります。 とりあえずこれで落ち着いてくれるといいのですが……。 白綿とすす病――スキミアの上で起こるエンドレスな戦い 「うわっ、また出た!」 スキミアのつぼみや葉っぱの裏、新芽が出ている茎に、白い綿のようなものが付いています。そして、ほかの葉っぱには黒いすすのような汚れが……。 「これは、いったい何?」 調べてみると、今度はどうやらカイガラムシが原因のようです。白い付着物は、殻をかぶったタイプのカイガラムシや、その分泌物、幼虫などによるもの。そういえば以前、テラコッタ鉢に、貝殻のような硬いものがいくつもくっついているのを見つけたことがありました。 そして、葉っぱが黒く汚れているのは、カイガラムシなどの害虫が出す排泄物を栄養にして、黒いカビが繁殖する「すす病」。葉や茎が黒く汚れてしまうのが特徴なのだとか。なるほど……。 白い綿のようなものと、黒いすすのような汚れ。どうやら、別々のトラブルではなかったようです。 毎日チェック、毎日退治 対処法を調べてみると、見つけた白い綿は歯ブラシなどでこすり落としたり、傷んだ部分はカットしたりするとよいそう。 そこで、まず傷んだ葉っぱと枝は切って、半分ほどのボリュームにしました。そして、少しついているところは、歯ブラシで取り除きました。そして、毎日葉っぱの表や裏、茎やつぼみまで、せっせとチェックすることにしました。 「今日は大丈夫かな?」と思った翌日、「うわっ、また付いてる!」……退治したと思っても、また発見。まさに、いたちごっこです。「お願い、もう出てこないで〜!」と、叫びたくなります。 見つけたらその都度取り除く。地道な戦いは、まだまだ続きそうです。 スキミアにとっても、夏は過酷 回復中のスキミア。 スキミアは、もともと直射日光や夏の強い日差しが苦手で、暑さや多湿の環境では株が蒸れやすい植物。確かに、以前庭に置いていたところは、半日陰の涼しいところでした。 そこで、できるだけ風通しをよくして、株元が蒸れないように気をつけることに。害虫を退治するだけではなく、スキミアが少しでも過ごしやすい環境をつくってあげることも大切ですね。 毎日の小さな変化を見逃さないように、今日も葉っぱの裏までチェックです。さて、明日は……どうか出ませんように。 真夏の水やりの難しさ――西陽と猛暑、そして「やりすぎ」? 今年の夏は、本当に暑かったですね。あまりの猛暑に、朝晩2回、水やりをする日もありました。 「暑いから、水をたっぷりあげなくちゃ」「こんなに暑いんだもの。水切れしたらかわいそう」……そう思って、どの植物にもついついたっぷりと水をあげていました。 けれども、植物によって、必要な水分量は違うんです。今回トラブルが発生したアイリスの鉢の組み合わせを改めて見てみると、それぞれ好む環境が少しずつ違っていました。 ジャーマンアイリスは乾燥を好み、過湿が苦手 クリスマスローズは水はけのよい環境を好みますが、極端な水切れも苦手 ムスカリは、どちらかというと乾燥気味を好み、夏は休眠期 なるほど。同じ鉢に植えていても、みんな同じように水を欲しがっているわけではありません。そもそも、この鉢がちょっと窮屈だったのかもしれません。 この鉢は、庭じまいをしたときに、地植えになっていた植物を掘り上げて、ひとつの小さな鉢にまとめたもの。地植えの頃は、自然の雨を受け、日差しを浴び、風に吹かれながら、それぞれがのびのびと育っていました。 それが今では、少し狭い鉢の中。しかも、ベランダの西陽が当たる場所で、暑い暑い夏に、私からせっせと水をもらう毎日。もしかしたら植物たちは、「あぁ〜、なんだか息苦しいわ……」なんて思っていたのかもしれません。 そう考えると、なんだか申し訳ない気持ちになってきました。 今回のことで、改めて植物それぞれの性質を知ることの大切さを実感しました。暑いからといって、ただ水をたくさんあげればいいわけではないですね。 「その植物は、今どんな状態なのか?」 土の乾き具合や季節、置き場所、風通しなどを見ながら、水やりをすることが大切なのです。 水やりの基本は、「土が乾いてから、たっぷりと」。そして、余分な水が抜けるように、水はけと風通しにも気をつける。 植物からのSOSを見逃さないように、これからは「暑いから、とりあえず水!」ではなく、もう少し植物の様子を見ながら水やりをしていこうと思います。 ベランダの植物たちとの暮らしは、まだまだ試行錯誤。次は、どんなSOSが届くでしょうか。 挿し芽第2弾――アジサイとクチナシ、可愛い新芽に癒やされて 7月に始めた挿し芽は、うまくいったものもあれば、残念ながら失敗したものもありました。それでも、やってみるとやっぱり楽しいものですね。 今度は鹿沼土で挑戦してみたくなって、挿し芽の「第2弾」を始めることにしました。 保水性・通気性に優れ、酸性という特徴を持つ鹿沼土。雑菌や肥料分が少ないため挿し木にも向きます。 プラカップに鹿沼土を準備。 追加したのは、赤い花の山アジサイ、カシワバアジサイ、ガクアジサイ、ブルーアジサイ、そしてクチナシ。 さて、今回はうまくいくでしょうか。 枯れ枝から、小さな葉っぱが! いろいろ挑戦した挿し穂の中でも、特に嬉しい動きがあったのが、赤い花の山アジサイ。「これは、もう枯れ枝かな?」と思うような枝をダメ元で挿してみたところ、しばらくすると、なんと、かわいい小さな葉っぱが! あまりにも小さな葉っぱなので、思わず虫眼鏡を持ってきて、じーっと見入ってしまいました。 「出た、出た!」 小さな小さな新芽なのに、その姿を見つけたときの嬉しさは格別です。 枯れ枝に見えた枝から、ちゃんと新しい命が動き始めている。植物って、本当にすごいなぁと思います。 お世話にも、つい力が入る こうなると、無事に育ってほしくて、お世話にも力が入ります。「水切れさせたら大変!」と思う一方で、「いやいや、あげすぎたら息苦しいかも?」と、ここでも悩みます。 前章で水やりの難しさを痛感したばかりなのに、挿し芽でもまた水やりに悩む私。 「あげる? まだ待つ?」 鉢をのぞき込みながら、今日も奮闘中です。 そして、もうひとつ悩ましいのが、鉢上げのタイミング。 「根っこはどのくらい育っているんだろう?」「もう少しこのままで大丈夫?」「それとも、そろそろ鉢上げしたほうがいい?」……小さな新芽を眺めながら、あれこれ考える時間も、挿し芽の楽しみのひとつなのかもしれません。 病気を見つけたり、水やりに悩んだり。 ベランダでしゃがみ込み、何やらブツブツ言っている私を心配してか、愛犬あんも出てきて、小さな新しい芽を眺めます。「もう少し大きくなったほうがいいんじゃない?」。 夏のベランダガーデンは、なかなか思い通りにはいきません。 それでも、ふと気づけば小さな新芽が顔を出している。その姿に励まされながら、今日もまた植物たちと愛犬と一緒に過ごす毎日です。
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ベランダガーデニング

庭じまいから始まる物語。テーブルクランプで広がる12階ベランダの新しい楽しみ方
季節を迎えたベランダの植物たち 広い庭を手放した「庭じまい」を経て、私の新しいステージとなった12階のベランダ。限られた空間をどう楽しもうかと模索する日々ですが、季節が巡るにつれて、ベランダの緑たちも少しずつ表情を変えています。 グリーンいっぱいの佇まいも落ち着きますが、やはり少し華やかさも欲しくなって、ペチュニアを追加しました。選んだのは、白と紫色の上品で涼やかな色合い。風に揺れるたび、ベランダ全体がパッと明るい雰囲気に包まれます。そんな中、たった一輪ですが、ひっそりと気高く咲いてくれたギボウシの美しい花を見つけたときには、思わず「わぁ!」と声が出ました。 透明感のある花を咲かせるギボウシの花穂。 さて一方で、我が家の相棒・柴犬のあんはというと……。やっぱり今年の容赦ない暑さのせいか、すっかり涼しい部屋がお気に入りです。私がベランダに出てゴソゴソと作業をしていても、いつもなら「何してるの?」とのそのそついてくるのに、今はまったく部屋から出てこようとしません。リビングのひんやりした床にペタリと張り付き、窓越しに、汗だくの私の様子を涼しい顔で眺めています。 新しい仲間「ニチニチソウ」 ペチュニアの切り戻しをしたところで、少し寂しくなってしまったベランダに、新しくニチニチソウを迎えました。品種は、その名も可愛らしい‘夏花火’です。 ニチニチソウは、秋まで長く花を咲かせてくれる頼もしい存在。風通しと日当たりを好むので、西陽が厳しいこのベランダでも、きっと元気に育ってくれるはずです。小輪なのが何とも愛らしくて、今回はコーラルとホワイトレッドアイの2色を購入しました。ただ、ホワイトレッドアイのほうは少し元気がなさそうなので、思い切って切り戻しをしてみようと思います。小さな花火がパッと咲き誇る姿を想像しながら、丁寧に鉢へと収めました。 ‘夏花火 ホワイトレッドアイ’ 挿し木の成長と、来月に向けた鉢上げの準備 ベランダでのもう1つの楽しみが、先月大切に仕込んだ挿し木のポットたちです。 毎朝の水やりのたびに、「元気に根付いてくれているかな」とひと鉢ひと鉢をじっくり観察するのが、今の何より大切な時間……なのですが、じつはちょっと成功率が低そうな気配もあって、毎朝けっこうヒヤヒヤしながらの対面です。 それでも、中には無事に根付いてくれたと思われる挿し木もちらほら。残ってくれた貴重な命を鉢上げの日まで枯らさないようにと、祈るような気持ちで水をあげています。 来月の鉢上げに向けて、そろそろ新しい鉢や土の準備をしようと、次のステップへの心構えをする時期になりました。どんな器に植え替えようかと胸を弾ませつつ、無事に育ってくれるか相変わらず緊張の日々が続きます。 テーブルクランプってなに? どうやって使うの? 賑やかになりつつある我が家のベランダに、「青山ガーデン」の通販サイトで見つけた素敵なガーデンアイテムを取り入れてみることにしました。それが「テーブルクランプ」です。 テーブルの端に固定して、上部に「空中のディスプレイ空間」を作れてしまうという、何とも心躍るアイテム。まだまだベランダを整える途中だというのに、「何か楽しい仕掛けをしてみたい!」と、うずうずしていたところに素敵なものを見つけてしまったのでした。さて、このテーブルクランプ、どんな風に楽しみましょうか。 クランプでテーブル面をしっかり挟んで固定します。 部屋に空中ディスプレイが出現! 届いたクランプは、まずは部屋の中のダイニングテーブルの上で使ってみることにしました。このテーブルクランプは、テーブル幅が最小117.7cm、最大211.5cmの間で調整可能(天板の厚みは97mmまで対応)。我が家のダイニングテーブルは幅147cmなので、ちょうどよいサイズ感でしっかりと2カ所を固定できます。 「なんでも吊るしてみよう!」と部屋の中で試してみると、サンキライの豊かな緑とニチニチソウ‘夏花火’、そして愛らしいトロピカルな鳥とブレーメンの音楽隊のメンバーたちがふわりと宙に浮き、一気に豊かな空間に。まずはここで心がときめいてしまいました。 「いろいろ吊るしてみよう」という楽しさ それでは本番、ベランダへ! 手持ちの白いテーブルにその特製クランプをセットしたら、そこはもう小さなステージです。さっそく、爽やかな香りのレモンユーカリをふわりと吊るしてみました。トロピカルな鳥も一緒です。 庭にあったあの広い土の地面とは違うけれど、あの頃から変わらない「植物を愛でる喜び」はそのままに。庭じまいのあとに始まったこの小さなベランダでも、工夫次第でこんなに面白いアイテムが味方になってくれます。 テーブルクランプひとつで、季節の植物や雑貨を飾る楽しみが無限に広がっていきます。 おぉ、もしかしたら、ここで相棒あんの大好きなおやつの「干し芋」だって吊るして作れるかも!? これから大活躍してくれそうなテーブルクランプです。
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アレンジ

眠っていたカゴが素敵な花器に! ボトルバスケットで楽しむ秋の花アレンジ
気軽に使えるバスケットの魅力 Azulblue/Shutterstock.com 皆さん、バスケットはお好きですか? 私はもちろん大好きです。 ひとつ、ふたつと使っているうちに、「これもいいな」「こんな形も素敵」……なんて思うようになって、知らない間にたくさんのバスケットが集まってしまいました。 バスケットには、お菓子や果物を入れてみたり、植物を入れてみたり、ブランケットを入れてみたり。さらには細々したものをざっくりまとめて「とりあえずここに入れておこう」など、そんな気軽な使い方ができるのも、バスケットのいいところですね。 バスケットの歴史を調べてみると、とても古く、人類が土を焼いて器を作る技術を手に入れるよりもずっと前から、草木を編み、暮らしの道具として使われてきたそうです。 バスケットには、気候や風土、時代背景、そして、その土地ならではの素材など、たくさんの物語が詰まっています。 一つひとつに、職人さんの手仕事による温もりが宿っているように感じられるのも、バスケットの魅力ですね。 ドリンクを持ち運べるボトルバスケット Baloncici/Shutterstock.com バスケットの用途はいろいろあります。収穫した果物を入れて運んだり、魚を入れて持ち帰ったり。買い物に持って行ったり、猫を寝かせたり、鈴虫を入れたり。 その目的に合わせて、形や大きさ、編み方までちゃんと考えられている。「なるほど、よくできてるなぁ」「さすが、働くバスケット!」と、さまざまなバスケットを見るたびに感心してしまいます。 そんな中で、今回紹介したいのがボトルバスケット。その名のとおり、ワインやジュースなどのボトルを入れて運ぶためのバスケットです。 これにボトルとグラスを入れて、庭やベランダまで運んで、ちょっとひと休み。そんな光景を想像したら、なんだか楽しそうで……。たぶん、そのときの私は「これがあったら素敵!」と思ってしまったのでしょう。 ボトルバスケットを購入したのは、もうずいぶん前のこと。すっかりその存在を忘れていたのですが、先日、片付けをしていたら、ひょっこり出てきました。 「あら、こんなの持ってたんだ!」 久しぶりの再会でした。 ボトルを入れるためのバスケットに、今日はミネラルウォーターボトルと、初秋の花を。 季節の花をそっと入れてみたら、思いのほかよく似合いました。 初秋の花々。 こういうときに思うのが、バスケットっていいなぁ、ということです。 本来の用途が決まっていても、別の使い方をしてはいけないなんてことはないのですね。何を入れても、どんなふうに使っても、ちゃんと受け止めてくれる。そんな懐の深さも、私がバスケットを好きなところだなと思います。 こうしてまたひとつ、バスケットの楽しみ方が増えました。 ボトルバスケットのアレンジに使った花 今回使ったのは、秋を実感させてくれる花たち。 キバナコスモス シオン メドーセージ(サルビア・ガラニチカ) 濃い青紫の花に黒いガクが印象的なメドーセージ。 黄色や紫、青紫の花を組み合わせると、素朴なバスケットにもよく似合います。 どれも特別な花ではないけれど、野の花のような自然な雰囲気があって、私はこういう組み合わせが好きです。 アレンジの手順 今回のボトルバスケットは、ボトルが2本入るタイプ。片側にはボトルを、もう片側には花を飾ります。 ボトルバスケットにはボトルを固定できる留め具も。 ① カップを用意する 花を入れるためのプラスチックカップを、ボトルバスケットの片側にセットします。 ② カップに水を入れる カップに水を入れて、花を飾る準備をします。 ③ 花を入れる キバナコスモス、メドーセージ、シオンを、1本ずつ入れます。あまり難しく考えず、バランスを見ながら、好きなように挿していきます。 ④ 全体のバランスを整えて出来上がり きれいに整えすぎなくても大丈夫。少しラフなくらいのほうが、バスケットの素朴な雰囲気にもよく似合います。 ボトルバスケットがなくてもOK! アレンジバリエ もちろん、ボトルバスケットが手元になくても大丈夫。深めのバスケットがあれば、じつはそれで十分にアレンジを楽しめます。 バスケットの中にボトルやグラスを入れ、空いたスペースに花を飾るためのプラスチックカップをひとつ。カップに水を入れて、好きな花を挿せば完成です。 いつものバスケットが、ちょっとした花器に早変わり。「本来の使い方」にとらわれず、その日の気分で自由に使ってみる。 それも、バスケットの楽しみ方のひとつですね。 市場にはバスケット持参で 以前、ブダペストに住んでいた頃のこと。ハンガリーがEUに加盟した年だったので、もうかれこれ22年ほど前の話になります。当時のブダペストは、今よりもまだ素朴な雰囲気が残る街でした。 自宅から車で5分ほどのところに、昔ながらの常設市場(マルシェ)がありました。近くにはスーパーマーケットもあったのですが、私はこの市場が大好き。野菜に果物、肉、パン、チーズ。もちろん花も。いろいろなものが並び、地元の人たちにも人気の市場でした。特に週末になると、新鮮な農産物を求める人で大賑わい。 そして、そこで私が気になったのが、みなさんが持っている大きなバスケットでした。ジャガイモを入れ、パンを入れ、お肉を入れ。買ったものを次々とバスケットに入れていく。“ザクザク”入れていく感じです。 いわゆるレジ袋を下げている人は、あまり見かけません。ほとんどの人が「マイバスケット」。それがなんとも自然で、かっこよくて。「私も市場用のバスケットを買わなくちゃ!」とすっかりその気になってしまいました。よくしたもので、市場にはちゃんとカゴ屋さんまであります。 そこで私が選んだのは、バタフライ式の蓋がついた、ちょっと大ぶりなバスケット。これを持って市場へ行くのが、もう楽しくて、楽しくて。バスケットと覚えたてのカタコトのハンガリー語で、市場を満喫しました。 そして、あるときふと思い出しました。 そういえば、私が子どもの頃も、母はカゴを下げて近所のお店へ買い物に行っていたなぁ、と。お豆腐を買うときには、入れ物を持って行ったり。今思えば、昔の暮らしには「自分の容器を持って買い物に行く」という習慣が、ごく自然にあったんですよね。 ブダペストでバスケットを持って市場へ通いながら、そんな子どもの頃の記憶が、ふとよみがえってきました。 帰国してしばらくすると、日本でもエコバッグが広まり、やがてレジ袋の有料化も始まりました。「買い物袋を持って出かける」ということが、あらためて暮らしの中に定着していったのです。 そう考えてみると、マイバスケットの習慣って、古くて新しい。いやいや新しくて古いのかな。昔からあったものが、時代を巡ってもう一度見直されているような気がします。 そして何より、理にかなっているのですよね。 必要なものを入れるために、自分のバスケットを持って出かける。使い捨てず、何度も使う。 とてもシンプルなことですが、なんだか気持ちがいいです。 そんなことを教えてくれたのが、ブダペストの市場と、あの大きなバスケットでした。
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クラフト

殺虫剤は使いたくない! 夏のベランダを安全に楽しむナチュラル虫よけ&ハーブ選び
真夏のベランダの防蚊対策は? 夏のベランダは、愛犬と一緒に風を感じたり、緑を眺めたりするだけで心がほぐれる特別な空間です。エアコンの効いた部屋で一日中過ごしていると、「ちょっと外の空気を吸いたいな」と思うことってありますよね。ベランダに出て深呼吸するだけで、ほんのひととき、よいリフレッシュになります。 でも、どうしても気になるのが「蚊」などの虫たちの存在。我が家は12階なのですが、それでも油断するとどこからか蚊がやってくるようです。 愛犬のいる暮らしやマンションでの生活を考えると、ベランダの虫対策は少し気を使うところ。今回は、夏のベランダ時間を楽しむための我が家の工夫と、新しく仲間入りした頼もしい植物の話をお届けします。 愛犬と一緒のベランダだから、虫対策も要注意 犬は人間よりも体が小さく、床に近い場所で過ごします。そのため、市販の強い殺虫スプレーや薬剤をベランダで気軽に使うのは、愛犬の健康や安全を考えると少し心配です。できるだけ化学的な薬に頼らず、自然の力を借りた虫対策を心がけたいと思う人も多いことでしょう。 そこで候補になるのが、香りや植物の力を利用したナチュラルなアイテムです。 ただし、精油はペットにとっては有害になることも多いので注意が必要。ナチュラルなものだというだけで安心せず、ペットに害がないかを確認し、注意して使いましょう。 また、我が家の愛犬あんはすっかりシニアになり、最近はあまり色々なことに動じずマイペース。ベランダに出ても穏やかに過ごしてくれていますが、好奇心旺盛でまだまだいたずら盛りのペットだと、「なんか気になる!」のかどうか分かりませんが、植物の葉をパクッとかじってしまうこともあるかもしれません。ペットにとって危険な植物もあるので、そばで見守ってあげながら上手に取り入れましょう。 蚊除けの植物を活用! ずっと欲しかったレモンユーカリ 蚊対策に定番の植物、蚊連草(センテッドゼラニウム)。 虫除け効果が期待できるハーブや植物はたくさんありますね。じつは以前、庭で防蚊対策として「蚊連草」や「ニーム」などの鉢植えを試したことがありました。 確かにその鉢の周りには効果を感じるものの、広々とした屋外ではなかなか効き目が追いつかないことも……。その点、コンパクトなベランダなら植物の力をしっかり実感できそうです。 庭で育てていたニームの鉢植え。 そんな蚊除け効果のある植物の中でも、ずっと「欲しいな」と憧れていたレモンユーカリを、ついに我が家のベランダに迎えました! レモンユーカリは、フトモモ科の常緑高木。葉に触れると、シトロネラールという成分を含んだすっきりと爽やかな香りが広がります。この香りが虫よけの心強いサポートになります。 また、ユーカリの仲間らしく、縦にすっと伸びて、ベランダのアクセントにもいいかもしれないと想像が膨らみ、「早く大きくならないかな」と成長を心待ちにしているところです。 ※ユーカリは犬や猫といったペットにとって有害とされています。誤食しないよう、置き場所や管理には十分注意しましょう。 ハーブ専門店での嬉しい出会い このレモンユーカリを見つけたのは、近くのハーブ専門店。そこに“ラスト1鉢”のレモンユーカリがありました。 時々ハーブの育て方を相談しに行くお気に入りのお店なのですが、今回も店主さんが「すごく大きくなっちゃうからそこだけ気をつけてね。でも育てるのは難しくないですよ」と優しく教えてくださいました。 さらに、「これ持っていって〜」と、お店の入り口で立派に育った大きなレモンユーカリの枝をカットしてプレゼントしてくださったのです! 初々しい小さな苗と、しっかり育った立派な枝。両方を連れて、ウキウキと帰路につきました。 さっそく、両方のレモンユーカリの葉を比べてみると……。 まだ小さな鉢植えの葉には産毛があり、少し擦るだけでかなり強いレモンの香りが広がります。一方、しっかり育った大きな枝の葉を触るとツルツルとしていて、若い葉に比べると香りは控えめ。 葉の質感や香りの違いをじっくり観察するだけでも、なんだかとても楽しい時間です。小さな苗がこれからどう育っていくのか、夏のベランダの楽しみがまたひとつ増えました。 ちなみに、あんは、早速危険な(気に入らない)植物と判断したようで、そっぽを向いていました。 ベランダで香りを楽しむ手作り&市販の虫除けアイテム「キャンドル」 ナチュラルな虫よけの代表的なアイテムといえば、虫よけキャンドル。蜜ろうやソイワックスに、シトロネラールなどの精油を垂らして、お気に入りのキャンドルを手作りするのもいいですね。夕暮れ時のベランダで灯すと、ゆらゆら揺れる炎と優しい香りに癒やされます。 アウトドアのお店や雑貨店でも、天然成分ベースの虫除けキャンドルが並んでいます。こちらを活用することもおすすめです。 ※香りが強すぎるとペットに負担になることもあるので、ペットがいる場合はそばで使用することは避け、香りや煙が届かないように注意しましょう。 手作り虫よけアロマキャンドルの作り方 <準備する材料>(作りやすい分量:ジャムの空きビン1個分) 蜜ろう:約80〜100g蜜ろう(ビーズワックス)はススが出にくく、空気を汚しにくい天然素材です。 アロマ精油(エッセンシャルオイル):合計20〜30滴(約2〜3mL)虫が嫌う香りの代表をブレンドするのが効果的です。虫よけ効果のある代表的な精油は、シトロネラ、ユーカリ・レモン(レモンユーカリ)、ペパーミント、ゼラニウム、レモングラス、ラベンダーなど。 キャンドル用芯:1本市販の「台座付きキャンドル芯」が手軽で便利です。 容器:耐熱性のグラス、ジャムの空きビン、アルミ缶など 固定用の道具:割り箸1膳 ※虫よけ効果のある精油には犬や猫には危険なものも含まれます。人間用のキャンドルとして楽しみましょう。 <作り方> ① 容器に芯をセットする キャンドル芯の底にある金属の台座を、容器の底の中央に置きます。その際、少量の溶かしたロウや接着剤で固定するとズレません。芯の上部を割り箸ではさんで渡し、芯がピンと真ん中に来るようにします。 ② ワックスを湯煎して溶かす 鍋にお湯を沸かし、ボウルまたはマグカップなどに入れたワックスを湯煎でゆっくり溶かします。 *注意: ワックスは高温になりすぎると引火したり香りが飛んだりするので、弱火でじっくり溶かしてください。 ③ 精油(アロマ)を加える ワックスが完全に透明に溶けたら火から下ろし、少しだけ粗熱を取ります(60℃程度が目安)。そこに精油を合計20〜30滴加え、よく混ぜ合わせます。 ④ 容器に流し込む 用意した容器に、静かにワックスを流し込みます。このとき、芯が真ん中からずれないようにそっと注ぎます。 ⑤ 固めて仕上げる 風通しのよい平らな場所に置いて完全に冷まし固めます。 固まったら割り箸を外して完成。 昔ながらの蚊取り線香は夏の風物詩ですが、マンションのベランダで使うときは少し注意が必要です。独特の煙や強い香りは、ご近所の洗濯物に流れてしまうなどが気になるところ。その点、精油やハーブの優しい香り、あるいは煙の出ないアロマキャンドルなら、周囲への配慮をしながら心地よく虫対策ができるので、マンション暮らしの強い味方になってくれます。 レモンユーカリの爽やかな風を感じながら過ごす、夏のベランダ時間。少しの工夫と緑の力を借りて、心地よい季節を楽しみたいですね。
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アレンジ

おうちが南国の高級ホテル風に! 猛暑でも枯れにくい「ラン」を主役にした、エキゾチックで洗練された真夏のアレンジ術
ホテルの花装飾をお手本に 厳しい暑さが続く8月。お部屋の中でも夏らしさを存分に感じられる、鮮やか&涼やかなフラワーアレンジメントはいかがでしょうか? シンガポールやバンコクなど、南国のホテルのロビーやラウンジは、エキゾチックな熱気と洗練された涼が共存する空間。足を踏み入れた瞬間に広がる、あの贅沢でスタイリッシュな花あしらいは、日本の夏のインテリアにも最高のヒントをくれます。 ホテルのロビーほどゴージャスでなくても、コンパクトながら、雰囲気はそのままに南国アレンジを楽しみましょう。 今月は、常夏のホテルの花装飾をお手本に、強い日差しや暑さに負けない「ラン」の仲間たちと、エキゾチックな「エアプランツ(チランジア)」を主役にしたアレンジをご紹介します。 アレンジに使った花 バンダ:鮮やかなピンクやパープルなど、存在感のあるエキゾチックな花色が魅力のラン。 デンファレ:上品で可愛らしい小ぶりのラン。暑さに非常に強く、夏場の切り花として重宝します。 チランドシア:エアプランツの花(苞)の1種。切り花として流通することは少ないですが、オレンジや赤茶色のグラデーションが美しいので、アレンジのスパイスとしてプラスします。 ドラセナ:葉色のグリーンが明るめなので、アレンジ全体も明るい印象になります。 サンキライ(サルトリイバラ):丸い葉と丸いグリーンの実がアクセントになります。 ブルーファンタジー:紫や青系の小花をたくさん咲かせるハイブリッドスターチスの品種。 <ワンポイントアドバイス>テイストが違う花材をまとめるコツ 花の組み合わせで迷ったときは、花の出身地や系統(トロピカル系、草花系、ワイルドフラワー系など)が同じ植物を組み合わせると、自然とまとまりがよくなります。 ラン(バンダ、デンファレ)、ドラセナの組み合わせは、すっきりまとまって見えますね。 ランなどのトロピカル系が主役のところに、サンキライやブルーファンタジーを合わせると、少し系統が外れて違和感を覚えるかもしれません。そんなときは、「色をつなぐ(紫色のブルーファンタジー)」「フォルムをアクセントにする(丸い葉や実のサンキライ)」といった役割を持たせることで、うまく全体へ馴染ませることができます。 何かリンクできる要素を見つけるのがポイントです。 サンキライの丸い実と葉。 アレンジの手順 1. ガラスのベースに水を入れます。 2. サンキライを入れます。 3. フォーカルポイントとして、バンダの位置を決めます。 4. ドラセナを入れて、全体の形を作ります。 5. デンファレ、チランドシア、ブルーファンタジーを入れます。 出来上がり。 エアプランツの花 今回アクセントとして取り入れたエアプランツ(チランジア)。エアプランツにはさまざまな種類がありますが、今回アレンジに取り入れたものは「チランドシア」という名前で販売されていたので、一般にその名で流通してきたワリシア・キアネアではないかと思います。中南米などの熱帯地域が原産で、オレンジ色のグラデーションが美しい花(苞)です。 茎から切り離されたパーツや株に咲く花は、一般的な植物や水やり時のエアプランツのように「水にドボンとつける」必要はありません。水分を吸って生き続けるわけではないので、単独で飾る場合は、水なしで大丈夫。むしろ水に入れると傷むことがあります。この鮮やかな色合いとドライな質感をそのまま生かすことで、一気にトロピカルな空気感をプラスすることができます。 切り花として出回ることは少ないと思いますが、フラワーショップで見かけたらぜひ試してみてくださいね。 ガラスのフラワーベースの汚れ落とし 夏の涼しげなアレンジのポイントは、ガラスの透明感も重要ですね。ガラスのフラワーベースは夏に出番が多く、水替えの頻度も増えるので、ベースの底や内側に残る白い汚れが気になりがちです。これは水道水に含まれるミネラル成分が固まった「水あか(カルキ汚れ)」です。洗剤でしっかり洗っても、つけ置きしても、乾いた後見ると、白く曇っていることはありませんか。いつでも清潔な透明感を保つための簡単お手入れ方法をご紹介します。 白い汚れはアルカリ性の汚れなので、じつは「クエン酸」を使うと驚くほど簡単にきれいに落ちます。 【クエン酸を使ったお掃除の手順】 1. ガラスベースにぬるま湯を入れ、クエン酸(小さじ1〜2杯程度)を溶かします。 2. そのまま3〜4時間ほどつけ置きします。汚れがひどい場合は一晩置くと効果的です。 3. スポンジやメラミンスポンジで軽くこすり、水でしっかりすすぎます。 ※金属パーツがついている花器や、酸に弱い素材の近くでは使用に注意が必要です。※クエン酸のほか、お酢でも代用できます。 曇りが取れてスッキリ。 鮮やかなランの色合いと、クリアになったガラスのフラワーベースがもたらす涼やかな空気感。常夏の国のホテルのような洗練されたディスプレイで、暑い季節のインテリアを爽やかに彩りましょう。
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暮らし

【夏バテ対策】犬にシソは大丈夫? 愛犬の食欲をそそる、夏の胃腸に優しい手作りごはんレシピ3選
ベランダのシソ 6月は爽やかな風が通り抜けていたのに、7月に入った途端、湿気と厳しい暑さが本格的になりました。我が家のベランダでは、そんな気候をものともせず、アナベルの鉢に芽を出したシソが、青々と力強く茂っています。 生き生きと揺れるシソの葉を眺めていると、「この香り高い恵みを、愛犬のごはんにも活かしてあげたい」という思いが募ります。 厳しい暑さの続く夏は、シニアになった愛犬あんにとっても体力が奪われる季節です。時折食欲が落ちてしまうこともありますが、そんな時こそ、ベランダから摘みたてのシソを活かした工夫が役立ちます。シソ特有の爽やかな香りは、食欲を優しく刺激してくれるだけでなく、夏の胃腸をいたわる素晴らしい薬味にもなってくれるのです。 今回は、ベランダで立派に育ったシソをふんだんに使い、香り高い「愛犬のためのレシピ3選」をご紹介します。キッチンに立つ私の足元で、愛犬が少しだけ期待した顔をして待っている。そんな夏の午後のひとときを、一緒に作ってみませんか。 シソ 期待できる栄養価 シソは、犬が食べても大丈夫な野菜。シソには犬の健康維持に役立つ素晴らしい効能が詰まっています。 食欲増進と消化サポート:特有の香りの成分である「ペリルアルデヒド」には、胃液の分泌を促し、胃腸の働きを整える効果が期待できます。夏バテ気味の胃腸に最適です。 高い抗酸化作用:シソに含まれるβ-カロテンなどの抗酸化成分は、紫外線や暑さによる酸化ストレスからシニア犬の体を守ります。 殺菌・抗菌作用:梅雨から夏にかけての食中毒リスクが高まる季節、シソの持つ抗菌・防腐作用は、お腹の健康を守ってくれます。 レシピ1:カジキマグロとシソと夏野菜の寒天寄せ 夏にぴったりの寒天寄せ。カジキマグロの代わりに、鶏ささみや白身魚を使っても美味しく仕上がります。お好みのものを使ってください。また、野菜もお好みでどうぞ。 <材料> • カジキマグロ 1切れ(骨があれば取り除く) • シソ(細かく刻む) 2〜3枚 • ズッキーニ 適量 • ニンジン 適量 • カボチャ 適量 • 寒天粉(粉末) 2g • 水 200ml <作り方> 1. 下準備: カジキマグロを蒸し、細かくほぐします。野菜類は小さめにカットして茹でておきます。 2.寒天液を作る: 小鍋に水と寒天粉を入れ、沸騰してから1〜2分加熱してしっかり溶かします。 3. 混ぜる: ボウルにほぐしたカジキマグロ、刻んだシソ、茹でた野菜を入れ、2の寒天液を加えて手早く混ぜ合わせます。 4. 冷やし固める: 小さな型に準備したカジキマグロと野菜を入れ、寒天液も流し入れ、冷蔵庫で1時間ほど冷やし固めます。 5. 仕上げ: 食べやすい大きさにカットして完成。 レシピ2:鶏ひき肉のシソ包み焼き 生姜を入れたひき肉だねを、シソで包んで焼きます。さっぱりして食べやすいです。 シソはそのまま使うので、小さめサイズの葉を選んで。ショウガは刺激が強いので、少量にとどめます。 <材料> 鶏ひき肉 70g ショウガ(すりおろす) 少々 シソ 3〜4枚 片栗粉 少々 <作り方> 1. ボウルに鶏ひき肉、すりおろしたショウガを入れてよく混ぜます。 2. シソを裏面が上になるよう置いて、片栗粉を少々ふります。 3. 1の肉だねをシソにのせ、半分に折りたたみます。 4. フライパンで焼いて出来上がり。 熱すぎないよう冷まし、食べやすい大きさに切って与えましょう。 レシピ3:シソと豆腐のもっちりチヂミ風 小麦粉の代わりに米粉を使い、豆腐をベースにしたお腹に優しいメニューです。 <材料> 木綿豆腐 50g 鶏ひき肉 40g シソ 3枚 米粉 大さじ2 <作り方> 1. 豆腐をキッチンペーパーで包み、重しをして水切りをします。レンジで加熱してもよいでしょう。 2. ボウルに水切りをした豆腐を入れて、滑らかになるまで潰します。 3. シソは刻んでおきます。 4. 鶏ひき肉をパラパラになるように焼きます。 5. シソ、鶏ひき肉、米粉を豆腐のボウルに入れて、全体をよく混ぜ合わせます。 6. 5の生地をフライパンに入れて、平らに広げて焼きます。 熱すぎないよう冷まし、食べやすい大きさに切って与えましょう。 愛犬と楽しむ「ベランダの恵み」 シソの香りがふわっと広がるお料理を前にすると、夏のベランダがまたまた愛おしく感じられます。元気に育ったシソを数枚摘み取る。その葉を刻み、ほんの少し愛犬の器にプラスする。ただそれだけの日常の小さな工夫が、夏の愛犬との暮らしをぐっと豊かにしてくれるようです。 ベランダという小さな庭で、愛犬と一緒に季節の移ろいを感じる時間は、忙しい一日の中で、ほっとするひとときとなっています。このシソのように、愛犬の健康をサポートし、食事を彩ってくれる「我が家のハーブ」を、もっと増やしていけたらと夢が膨らみます。 「次に迎えるなら、どんなハーブがいいかな」 「今日はどのハーブを摘んで、何を作ろうかな」 そんな会話を愛犬と交わしながら、今日もベランダの植物たちにたっぷり水をまいています。
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ベランダガーデニング

実家の「庭じまい」から命を繋ぐ。思い出の植物をベランダで引き継ぐ「挿し木」&目隠しアイテムの活用
ベランダガーデンの成長 緑が濃くなってきたベランダガーデンを歩く愛犬あん。 実家の庭を「庭じまい」してスタートした、我が家のベランダガーデン。梅雨の晴れ間に、なんと! アメリカノリノキ‘アナベル’が小さなつぼみをつけました。今年は花を見るのは無理かなと諦めかけていたからこそ、その初々しい姿は、私にとって小さいけれど嬉しいサプライズとなりました。 そんな喜びと同時に、少しずつ本格化してきたのがベランダの環境づくりです。「愛犬あんと過ごす、緑いっぱいのベランダリビング」を目指して、今回、ついに理想のアイテムを迎え入れることにしました。 我が家のベランダの手すりは、網入りガラスパネルタイプ。これが景観としてはちょっと気になっていたので、ここをなんとかしたいと思っていました。 そこで、取り付けが難しい我が家の環境でも安心して使える、置き型の伸縮式ラティスを取り入れることに。すてきなベランダガーデンに欠かせないラティスとして、理想のスタイルを見つけました。 ※マンションによっては、ラティス等の使用が制限されているところもあります。お住まいのマンションの規約(高層階の危険物設置ルール等)をご確認の上でお試しください。 選んだのは、伸縮ラティス ラティスを購入したのは、「青山ガーデン」の通販サイト。豊富なタイプ、サイズ、色が揃い、最適なラティスを選ぶことができました。 今回選んだ伸縮ラティスの最大の魅力は、その機能性にあります。雨の日や風の強い日はもちろん、台風などの荒天時には簡単に畳んで部屋の中へ避難させることができます。これで高層階のベランダでも心置きなく設置できます。必要な時に広げ、不要な時はコンパクトに。そんな取り外し自由自在な使い勝手のよさは、ベランダを自分らしく育てるための頼もしいパートナーになりそうです。 伸縮性で、畳めばすっきりコンパクト。 ラティスの取り付け位置を調整可能なスタンドで、限られたベランダのスペースもより有効に使えます。 組み立て作業の目安は、およそ20分。 色は、これから育てていく植物や私の相棒あんの毛並みにも馴染む、落ち着いたダークブラウン。 限られた空間をどう仕切り、どう彩るか。 最適ラティスを選ぶ過程は、やっぱり楽しい! さあ、ここから私のベランダコーディネート、本格始動です。 ベランダの安全対策 ベランダという限られた空間を心地よい「庭」にするために、何よりも大切なのが安全対策です。安心して楽しむために、次のことを自分の中でのルールにしていきたいと思います。 まずは何より「落下防止」と「飛散防止」です。 高層階の風は想像以上に強く、鉢が吹き飛ばされたり、植物の葉や土が下の階や隣へ飛散したりすることは絶対に避けなければなりません。そのために、まずはベランダの柵から鉢やつるがはみ出さないことを徹底し、植物が隣や上の階に無断で侵入しないよう、こまめな剪定と誘引を心がけなければいけません。 同時に、「非常避難動線の確保」も必須。ラティスや棚、ワゴン、植木鉢などを設置する際は、避難ハッチや避難口を塞がない位置に置くように注意が必要です。 また、「重量」と「排水」も重要です。マンションのベランダには耐荷重制限があるので、大きな植物や鉢、数にも気をつけます。排水溝を土や落ち葉で塞がないよう、掃除を欠かさないことも大切な日課です。 そして、マンション暮らしならではの悩みが「虫」対策。風通しをよくして清潔な環境を保つことで、虫がつきにくいベランダを目指しましょう。 これらのルールを守るためには、まずは、手に負えるくらいの小さなスペースから始めるのがよいのかなと考えています。 ‘アナベル’からの小さな贈り物 前回お話しした、庭から移植したアメリカノリノキ‘アナベル’の根っこ。あの小さな塊から芽が吹き出した時は驚きましたが、今では背丈も50cmほどになり、毎日見違えるような勢いで成長しています。 そして何よりの喜びは、小さなつぼみをつけてくれたこと。たったの一輪なのですが、今はそのつぼみが徐々に開き、初々しくも美しい姿で私を毎日楽しませてくれています。この小さな‘アナベル’がこれからしばらくの間、ベランダの主役として心に安らぎを届けてくれると思うと、顔がほころんでしまいます。 じつは、この‘アナベル’の鉢には、もう一人の「同居人」がいるんです。それは、元気に育っているシソ。‘アナベル’の隣でシソも負けじともりもり茂り、鉢の中はまさに小さなジャングルのような賑わいです。 ‘アナベル’の清らかな白と、シソの力強い緑。 小さな鉢の中で繰り広げられる、静かで豊かな共生関係。そんな生命の営みを間近で見られるのも、ベランダならではのおもしろさですね。 庭の記憶を連れて〈移植第2弾〉 先日、かつての庭を訪れてみました。庭では、今もアナベルやアジサイ、クレマチス、ユリ、クチナシたちが変わらぬ季節を迎え、美しく咲き誇っていました。あの庭との別れは寂しいものでしたが、その記憶を絶やしたくないという思いから、「移植第2弾」として、今度は挿し木をすることにしました。 挿し穂にするため、思い出の詰まった枝を、数本ずつカットしてきました。そしてベランダで再び命を繋いでいきます。今回の挿し木のラインナップは、かつての庭を彩っていた愛着ある植物たちです。 アメリカノリノキ‘アナベル’ アジサイ・ガクアジサイ・ヤマアジサイ クレマチス クチナシ これら一つひとつを丁寧に挿し木し、このベランダガーデンで「庭の復活」を果たすのが、私の今の計画です。かつての庭の記憶を宿した小さな枝たちが、この新しい場所で根付き、葉を茂らせていく過程を、これからも大切に見守っていきたいと思います。 梅雨は挿し木のベストシーズン 6月から7月にかけては、気温と湿度が挿し木にとってのベストシーズン。植物のエネルギーが満ち溢れるこの時期こそ、挑戦に最適なタイミングです。 これまでは、庭で剪定した枝を「なんとなく」土に挿すという完全な自己流で楽しんでいました。もちろん、自己流もガーデニングの醍醐味ではあるのですが、かつての庭から譲り受けた大切な植物たち。今回は「絶対に失敗したくない!」という強い想いから、基礎からしっかりとしたやり方を勉強して挑戦してみることにしました。 いざ! 挿し木を実践 植物は、きちんと向き合えば、きっと応えてくれるはず。そんな願いを込めて、今回は準備から慎重に進めています。 【用意するもの】 挿し木用の土:肥料分が含まれておらず、清潔で水はけのよい「挿し木専用の土」を用意しました。根が出るまでは、この環境が一番安心。 プラスチックのカップ:底にいくつか穴をあけ、水はけを確認したものを使用。透明なカップだと、根が伸びていく様子を観察できるので、根の様子が気になる私のような人にはいいですね。 【挿し木の方法】 1. 枝の剪定 挿し木する植物の元気な枝を選び、2節つくようにカット。数枚の葉を残し、切り口が斜めになるように茎を切ります。残した葉は、葉からの蒸散を抑えるために半分〜1/3程度にカットしましょう。 2. 水揚げ 切り口を1〜2時間ほど水に浸し、しっかりと水分を吸わせます。 3. 土の準備 準備したカップに土を入れ、水をかけてしっかり湿らせます。 4. 土に挿す 割り箸などで穴をあけてから、枝を優しく挿し込みます。たくさんの枝が残った場合は、植木鉢の挿し床バージョンも。 余った挿し穂は、植木鉢に挿して。 5. 環境づくり 直射日光を避け、風通しのよい明るい日陰に置きます。土が乾かないよう、毎日の水やりを欠かさないよう気をつけます。 かつて庭を彩っていたあの植物たちが、このカップの中で新しい根を伸ばし、やがてベランダの主役となっていく……。そうなればいいな、と思いながら、カップを毎日覗き込んでいます。
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アレンジ

キッチンの風景を瑞々しく。ベルテッセンを「吊して」涼を運ぶインテリア
軽やかな「吊す」アレンジ 私のキッチンには、ずっと変わらない、花を飾るための「指定席」があります。それは、シンクの上にある開口枠からぶら下げた、小さなバスケットです。 普段は下げていないことも多いのですが、ふと、植物を空中に泳がせたい気分になる日があります。そんな時は、迷わずこの場所にバスケットを引っ掛けます。 近々、静岡市美術館で開催中の「スウェーデンのうつわ グスタフスベリのある暮らし」展へ足を運ぶ予定です。展覧会のチラシに並ぶ器たちの、あの静かで凛とした佇まい。写真を見つめているだけで、まだ見ぬ北欧の美しさに思いが募り、心がそっと浮き立ちます。 きっと、そんな展覧会への期待感が、私も何かおもしろく、かわいらしく、花を飾りたいと思わせるようです。 今日は、バスケットの隣に小さなガラスのジョウロも一緒に吊してみました。 活ける花には、つるの動きがとびきり素敵な植物を選びます。 吊した植物は、動きのあるベルテッセン(クレマチス)。 特別なことは何もありません。いつものキッチンに、いつものバスケット。けれど、私の頭の中は今、北欧の美しいデザインがぐるぐる渦巻いています。 「いつもの場所」に、美術館で出会うはずの「北欧の風」を、ほんの少し先取りして呼び込んでみる。 そんなふうに、皆さんもぜひ、お気に入りの植物を空中に遊ばせて、この夏だけの涼やかなしつらいを楽しんでみませんか。 キッチンシンクの上の緑 実家のキッチンに立つと、窓の向こうにはいつも庭の緑が広がっていました。食器を洗いながら季節の移ろいや雨の気配を感じられるあの場所が、私は大好きでした。 今のマンションのキッチンは、残念ながら外の景色が見える間取りではありません。 けれど、あの日感じた「植物を眺める心地よさ」を諦めたくなくて、シンク上の開口枠からバスケットを吊し、花を飾ることを思いつきました。 それが、私の暮らしにおける「吊すアレンジ」の始まりです。 ほんの少しの植物であっても、家事の合間にふと視線を上げた時、瑞々しいグリーンや花が目に入る。たったそれだけで、気持ちがぱっと明るくなります。リフレッシュ効果抜群なのです。 「吊すアレンジ」の注意点:軽量化と安全性 空中に植物を飾る「吊すアレンジ」には、いくつか大切にしたいコツがあります。 一番のポイントは、なんといっても軽くすること。 我が家では、キッチンにある焦げ茶色の開口枠を利用しています。この枠には小さな段差があるので、そこに耐荷重性のある画鋲を刺し、麻紐を巻きつけています。吊す際は、しっかりと安定した場所を選んでくださいね。吊り下げ用のフック付きピンなどを利用すると、より安心。花器を下げる前にゆるみがないかも確認しましょう。 花器は、軽量で視覚的にも重く見えないよう、小さめのバスケットや、透明な試験管のような軽やかなものを選ぶのがおすすめです。重たい花瓶を吊すのは危険ですし、空間に圧迫感を与えてしまいます。万が一落下しても、ケガのリスクがない器を選びましょう。 今回は、バスケットの中に小さなプラスチックの小瓶を忍ばせ、そこに水を入れています。今回吊したベルテッセンは、枝が繊細で水あげもよいので、これくらいの小さな器で十分なのです。 また、一緒に吊したガラス製の小さなジョウロも、軽さを意識して。こちらはもともと付いていたワイヤーを使い、麻紐でさらにしっかりと結びつけています。水はあくまで少量に留めるのが、吊すアレンジの鉄則です。 バスケットの持つ「温かみ」と、ガラスジョウロの「透明感」。この異素材の対比が、キッチンにささやかな面白を添えてくれます。 動きのあるベルテッセンをメインにアレンジ 今の季節、フラワーショップを覗くと、ベルテッセンの姿をよく目にします。 ベルテッセンは、キンポウゲ科のつる植物クレマチスの中でも、ベル(壺)のような形をした可憐な花を咲かせる系統の総称です。ベルのような愛らしい花が、繊細なつるにポツ、ポツと連なる様子は、何度見ても飽きることがありません。 この花の魅力は、なんといっても自由奔放なつるの動き。 吊すアレンジにするなら、あれこれと詰め込まず、1〜2本のつるを主役にして、その伸びやかなラインを生かすのがおすすめです。 また、少し違った雰囲気を楽しみたい時は、「つるの垂れ」を主役にしたアレンジも素敵です。 脚付きのガラスベースや、細身のフラワーベースを選び、あえてつるを長めに。無造作に、風に揺れるままに活けてあげると、まるで野の植物をそのまま切り取ったような、自然体で清々しい雰囲気が生まれます。 心躍る、北欧の美しいデザイン「グスタフスベリ」 最後に、私の心を「北欧モード」に引き上げてくれた展覧会のご紹介を。 静岡市美術館で開催中の「スウェーデンのうつわ グスタフスベリのある暮らし」展。 「すべての人に美しさを」という理想のもと、生み出された日常を彩るテーブルウェアや愛らしいフィギュリン。日用品に美を採り入れようと貢献した4人のデザイナーを取り上げています。 このポスターを見るたびに、私はニヤニヤ、ワクワクがとまりません。 リサ・ラーソンの猫。我が家の柴犬あんの背中の丸みとそっくりです。 「グスタフスベリ」は、1825年創業のスウェーデンを代表する陶磁器メーカー。スティグ・リンドベリやリサ・ラーソンといった著名なデザイナーたちが手がけた作品は、どれも機能的でありながら、私たちの暮らしに温かな彩りを添えてくれるものばかりです。 展覧会では、そんなデザイナーの美しいコレクション300点に出会うことができます。 「スウェーデンのうつわ グスタフスベリのある暮らし」 会期:2026年6月27日(土)〜9月6日(日) 会場:静岡市美術館 HP:https://shizubi.jp/exhibition/20260627_gustavsberg/260627_01.php 本物の北欧デザインが並ぶ展覧会の空間は、暑い夏を忘れるほど静かで心地よい時間を与えてくれるはずです。 この展覧会は、静岡市美術館を皮切りに、秋田、東京、長野、京都など全国に6会場で開催予定の巡回展だそうです。 皆さんの街で開催される際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。美しい器たちと出会った帰り道には、いつもの景色も少しだけ違って見えるかもしれません。





















