うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
海野美規 -フラワー&フォトスタイリスト-
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
海野美規 -フラワー&フォトスタイリスト-の記事
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暮らし

愛犬と一緒に防災週間。ペットのための非常持ち出しグッズを備えておきましょう
飼い主として防災週間に取り組みたいこと 9月1日は防災の日、この日を挟んで8月30日から9月5日までが防災週間です。防災グッズの準備や点検をして、改めて防災に対する意識を高めていくという大切な1週間。私が住む静岡市では、南海トラフ巨大地震が発生した場合、どれほどの被害が出るか想像しただけでも恐ろしくなります。震災だけでなく、今年は大雨による河川の氾濫や浸水、土砂崩れなどが街中で頻繁に起こり、災害がより身近な現実として感じられます。恐ろしいからこそ、平常時に冷静に防災計画を立て、準備をしておくことが大事だと改めて思います。その際、人間用の準備はできていても、ペット用はまだ、というご家庭も多いかもしれません。私もこの機会に、人間用の防災グッズと一緒に、愛犬用の非常持ち出しグッズも準備しておきたいと思います。 避難はペットと一緒に。置いて行かないのが原則 防災グッズを準備するとともに、まず確認しておきたいことは、避難時にはペットを置いていかないのが飼い主の責任ということです。これはペットの命を守るとともに、発災後に改めて保護することに多大な労力と時間を要するためです。さらに、不妊去勢がされてない場合には、繁殖によって頭数が増加し、住民の安全や公衆衛生環境が悪化してしまう懸念があります。そうしたことを防ぐために、環境省はペットを置き去りにせず、一緒に避難する「同行避難」を原則としています。 ただし、ペットの命を守るには、飼い主が無事でいる必要があります。ですから、まず自身の安全を確保することが第一です。そして、発災時にペットと離れた場所にいる際は、自身の被災状況や周囲の状況、ペットのいる場所までの経路、避難指示などを総合的に検討し、自身でペットを避難させることが可能かどうか冷静に判断し、決して無理をしないことも重要です。やむをえずペットを置いていかざるを得ない場合や、はぐれてしまった場合は、首輪やマイクロチップが役に立ちます。平常時からの飼い方やしつけも、非常時にペットを守るために役に立ちます。 ペットの非常持ち出しグッズ 避難先でペットの飼育に必要なものは飼い主が準備しておく責任があります。どんなものが必要か、以下を参考に調べてみました。もうすでに準備万端の方も、防災週間にはもう一度中身のチェックをお願いします。 環境省から、 『災害時におけるペットの救護対策ガイドライン』 『備えよう! いつもいっしょにいたいから。ペット動物の災害対策』。 私が住む静岡でも、「静岡県動物保護協会」から『今日から始めよう ペット動物の災害対策』という小冊子が発行されています。 各自治体から詳しい小冊子が出されていたり、サイトで紹介されています。お住まいの地域の情報を確認しておかれるとよいと思います。 これらを参考に、備えておくべき物をまとめました。 <ペットのための非常持ち出しグッズ> ペットフードと飲み水(5日分)、食器 療法食、薬 クレート(キャリーバッグ) 予備の首輪、リード ペットの写真と健康手帳、迷子札 ペットシーツ、マナーグッズ、ブラシ おもちゃ、タオルや毛布(いつも使っている物) 人の多い避難所や、いつもと違う環境に、犬も猫も落ち着かなかったり、食欲が落ちたりするようです。いつも食べている慣れた味のフードや、自分の匂いのするおもちゃ、飼い主の匂いのする物などがあると安心します。少しでも不安な気持ちを軽減して落ち着かせてあげたいですね。 人間用の食糧や水などの救援物資は届けていただけても、犬用のフードや飲み水は、すぐにいただくことはできないようです。過去の災害時には「人間だって飲み水がないのに犬になんて…」という声もあったり、ペット用の救護物資を運ぶ車が緊急車両と認められない場合もあったそうです。そういうことも覚悟して、飼い主の責任でしっかり準備しておきましょう。 健康手帳と写真も用意しておこう 愛犬の情報を1つにまとめた手帳を用意しておくことも大切です。専用の「ペット手帳」もありますし、何か手ごろなサイズのノートなどでもいいですね。 手帳には、犬の名前、生年月日、ワクチン接種の記録、感染症の検査結果、性格、病気、使用している薬、しつけの有無、普段食べているペットフードなどを書いておきます。 写真も必需です。万が一離れ離れになってしまった場合、探す時に必要になります。飼い主とペットが一緒に写っている写真もあるとよいそうです。スマートフォンに保存されている方も多いと思いますが、ぜひ手帳にも貼っておきましょう。 犬用の靴について 前述したように、避難する際にはペットと同行避難が推奨されています。小さな犬や猫はキャリーバックに入れて避難すれば安全ですが、キャリーバッグに入らないサイズの犬は歩いて避難します。その際、ガラスが割れていたり、瓦礫があったりと危険なところを通らなければならないこともあります。人間も靴を履かなければ怪我をします。犬も同じです。大事な肉球を傷めてしまったら大変です。そのために、くつを用意しておくことも検討したほうがよいかもしれません。 我が家でも、くつを準備しておくことにしました。犬の足形をとり、採寸。アウトドアのお店で相談して購入しました。犬が靴を履いて歩けるようになるまで、犬も飼い主も練習が必要です。少しずつ慣らして、いざというときには履いて歩くことができるようにしておきたいと思っています。 ただ一方で、日本レスキュー協会によると、「災害救助犬のブーツについては、義務化せず、現場で携行のハンドラーの判断による」とされています。 犬がブーツ(靴)を履くことで、かえって危険なこともあるということです。その理由として、 履かせることがストレスになる 長時間の使用で体温を上昇させてしまう 怪我のリスクを高める 爪による踏ん張りが効かなくなる などがあるそうです。 救助犬のような危険な状況で長い時間仕事をする犬の場合と、避難するために歩く犬の場合とでは、少し状況が違うかもしれませんが、犬が靴を履くことのメリットとデメリットを知っておくことも大事ですね。 同行避難と同伴避難 環境省はペットと一緒に避難する「同行避難」を推奨しています。置き去りにしたペットが逃げたり、野生化したりするのを防ぐ目的や、ペットを気にして避難が遅れることを避けるためです。一方、飼い主とペットが同じ空間で避難生活を送る「同伴避難」は原則禁止とされていることが多いようです。各自治体の受け入れ体制を確認しておくことも大事ですね。 避難した後のことは、またたくさんの課題があると思いますが、まずは、災害が発生した際に、落ち着いて、速やかに避難できるようにしたいと思います。絶対に、離れ離れになることだけは避けたい。体重11kgのあんを、おんぶしてでも一緒に避難するには、私は体を鍛え、あんにはお行儀よくできるように、日頃の鍛錬も大事だと思っています。 過去の大きな地震の時には、たくさんのペットも犠牲になりました。きっと無念な気持ちを抱えた飼い主の方は多いと思います。私だって、もし実際にその時になったら適切な行動が取れるのか、自信などありません。 ちなみに、我が家のあんの場合、日中のお昼寝中に何度か揺れを経験していますが、震度3くらいでは起きませんでした(震度4以上は、あんはまだ経験していません)。犬がこんなことで大丈夫かしらと心配になりました。地震で揺れを感じたら、私はあんを起こすところから始めないといけないようです。 でも、なんとしても、愛犬あんと一緒に無事に避難したい。のんびり穏やかなあんが与えてくれる癒やしやぬくもり、愛情、平穏は、私たち家族にとってかけがえのないものです。飼い主は誰しもペットに対してそう思っているでしょう。このなんでもない幸せな日常を改めて振り返りつつ、防災の意識を高くもって、備える1週間にしたいと思います。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 https://www.annegarden.jp
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アレンジ

まだまだ残暑。フェイク氷で涼やかカラフルアレンジ
残暑が厳しい日に 今年の夏は暑いと予想されていましたが、ここまで暑くなるとは! 猛暑日と熱帯夜が続き、お疲れになった方も多いのではないでしょうか。 残暑も厳しいようです。秋が待ち遠しいですね。そこで、アレンジメントでは少し初秋の風を感じられる色の花を使って、涼やかな雰囲気を楽しみませんか。食欲のない朝ごはんのテーブルや、暑い盛りのおやつタイムに、涼しげなアレンジで、リフレッシュしてくださいね。 涼の演出効果もあり、花留めの効果もあり! フェイク氷 氷ザックザックの様子は、いかにも涼しそう~! ですよね。でも氷は当然、すぐ溶けてしまいます。 そこで、ディスプレイ用の氷を使います。この氷はアクリルでできていますが、見た目は氷そのもの。器にたっぷり入れると、あの“氷ザックザック”が演出できます。通販サイトなどで数百円から購入できます。 器にたっぷりとアクリルの氷を入れて、水を張ります。このアクリル氷は、見た目に涼しさを感じさせてくれるだけでなく、花留めとしても活躍してくれます。 器にしたのは、陶器のサラダボウルです。氷たっぷりザクザクの雰囲気にしました。 セロファンでも代用できます! アクリル氷の他に、氷に見える(⁉︎)アイデアをご紹介します。 セロファンを使います。 少し多めにカットしたセロファンを、クシャクシャと丸めます。所々セロファンテープで留めましょう。器の中に丸めたセロファンを入れ、内側側面に、2~3カ所軽くセロファンテープで留めて、浮かんでこないようにします。 水を入れてでき上がりです。セロファンも一見、氷のように見えますし、花留めとしても使えます。 フェイク氷で涼やかカラフルアレンジ 使った花 セルリア ジニア ランタナ 金水引 ミントなど セルリアは、ヤマモガシ科の植物です。南アフリカ原産。オーストラリアで生産されて日本に輸入されています。オーストラリアでは冬の開花ですが、輸入切り花は日本では5月から8月に出回ります。 カサカサした感触と、ふわふわした部分があって、とてもユニークな花です。ドライフラワーとしても人気があります。 別名は「ブラッシングブライド」(頬を染めた花嫁)。故ダイアナ妃のウエディングブーケに選ばれた花の一つでした。 手順 器にアクリル氷を入れて水を張ります。 セルリアをメインにして、氷に挿していきます。 ジニア、ランタナ、金水引などの花を入れます。 ミントなどのグリーンを添えて完成です。 器も食器を使っているので、食卓にぴったりのアレンジですよ。 ガラスの器でより涼やかに 別バージョンとして、小ぶりのガラスの器でアレンジしました。 使った花と、アクリル氷は同じです。ガラスの器のほうが、より涼やかな印象になるでしょうか。お手持ちの食器で、ぜひアレンジしてください。 カラフルな朝食、氷ザクザクのフルーツジュース 蒸し蒸しと湿気を帯びた暑い朝。この夏は熱帯夜も続きます。 朝起きて、あまり食べたくないなと思っても、カラフルな朝食を見ると、ちょっと楽しい気分になりますね! 自然とお腹も空いてきませんか? タイ・バンコクのマンダリンオリエンタルホテル。チャオプラヤ川のほとりにたたずむリバーサイドテラスでの朝食は、蒸し暑さも忘れるくらい、目にも鮮やかで美味しそうです。 バンコクといえば、高温多湿の気候。テラス席はちょっと・・・と思うのですが、レストランがオープンする時間に合わせて早起き。身支度をして、一番乗りでリバーサイドの席に着くと、静かな朝のひとときをゆっくりと満喫できます。朝のリバーサイドは、意外と涼しいですし。私は旅行中、この時間が一番好きでした。 フルーツジュースは、何種類あるのかなと数えたくなるくらいたくさんのジャグが、ザックザックの氷に冷やされて、カラフルに並んでいます。朝のスタートに、新鮮なジュースは嬉しいですよね。 私が一番気に入ったのは、「ポメロ」のジュース。ポメロは、日本では文旦として馴染みのある大きな柑橘系のフルーツです。初めてのポメロ100%のジュースは、苦味もなく、ほどよく甘く酸味があって、こんなに美味しいフレッシュジュースは初めて! というくらい感動する味でした。 新鮮なフルーツ、パンケーキに添えられた色とりどりのジャム、色鮮やかなオムレツ、パリパリのフレッシュグリーンのサラダ、こんがり焼けたソーセージ、真っ白なおかゆ、こんがりキツネ色のパン、とても幸せな朝食の色です。 ホテルのように朝ごはんを用意するのは大変ですが、フラワーアレンジメントを食卓に添えれば、幸せな朝食の色が手軽に叶いますよ。 まだまだ残暑が厳しいようです。ザクザク氷とちょっと秋の気配を感じる花アレンジで、カラフルに食卓を飾ってください。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 http://www.annegarden.jp
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レシピ・料理

愛犬も大好き! 夏にぴったり! シソたっぷりの手作り餃子!
手作り餃子を楽しもう 少し前まで、スーパーや農産物直売所などで、赤紫蘇をたくさん見かけました。お天気のよい日に、母も何束もの赤紫蘇を買ってきて、庭先で水洗いをして干していました。梅干しに入れるための赤紫蘇です。赤紫蘇は、ジュースにしてもおいしいですね。 赤紫蘇の作業をしていると、我が家の愛犬あんも、ノコノコ様子を見にきました。干したシソを眺めているあんの様子を見て、「そうだ! 今日はシソを使ったご飯を作ってあげよう!」と思いつきました。 夏といえば、やはり餃子! あんも餃子は大好きです。シソをたっぷり入れた「ヘルシーしそ餃子」を作りました。 餃子はだんぜん手作り派のご家庭も多いと思います。我が家では、じつは、これまではあまり家では作りませんでしたが、愛犬の分も作るようになってからは、すっかり手作り餃子派になりました。 我が家では、餃子を焼くのは、いつも夫の担当です。あんの餃子を焼いている時、夫の足元で「まだ焼けませんか〜?」「大丈夫ですか〜?」と、あんが心配そうに見守っています。夫の足にピタッとくっついて、餃子が焼けるのを待っています。 そもそもシソは犬が食べても大丈夫? シソは、古くから日本に自生する和のハーブです。栄養価が高いのは青紫蘇、薬効があるのが赤紫蘇。βカロテン、ビタミンB1・B2・B6・C・E・Kと他のミネラルも豊富で、殺菌・防腐効果や食欲増進・健胃作用などが期待できるという食材です。 食中毒の発生のリスクが高くなる時期や、暑さのせいで食欲がない時など、シソは大活躍します。 犬が食べても問題がない食材といわれています。加熱しても、そのままでも大丈夫ですが、食べやすいように細かく刻んでください。 あんは、やはり香りが強いせいか、そのままではちょっと苦手のよう。餃子のようなおかずに入れたりしたほうが食べてくれます。 シソ餃子を作ろう 人間の分と犬の分を、途中の工程まで一緒に作ります。 シソとショウガを入れて、ヘルシーな餃子にしました。 <材料> 豚ひき肉 シソ キャベツ ショウガ(すり下ろし) 餃子の皮 人間用には、お好みでニンニクや他の野菜、調味料などを加えてください。 餃子の皮も手作りしたほうがより安心なのですが、皮作りは今後の課題として、今はなるべく添加物がなさそうなものを選んでいます。 <作り方> 材料をよく混ぜます。 先に犬の分を、餃子の皮で包みます。残りは人間用に。お好みの野菜や調味料で味を整えて包みます。 焼く時は、別々にします。 犬用は、油をひかず熱したフライパンに餃子を並べ、水を入れて蒸し焼きにします。 作り方も、それぞれのご家庭の方法で。美味しく焼いてくださいね。 犬に与える時は、食べやすい大きさにします。皮が歯にくっついて食べにくそうにしていたので、厚い皮だけの部分は少し取り除きます。焦げすぎてしまったところも。 いろいろな科目の野菜でバランスよく シソ餃子で使う野菜は、キャベツとシソとショウガです。 キャベツはアブラナ科、シソはシソ科、ショウガはショウガ科です。それぞれ違う科の野菜です。 愛犬のご飯の野菜を選ぶとき、知らないうちに、アブラナ科の野菜が多くなってしまいます。 アブラナ科の野菜というと、キャベツ、白菜、ブロッコリー、大根、カリフラワー、カブなど。一年を通して手に入りやすく、使いやすい野菜が揃っていますので、ついつい使う頻度が高くなります。 これらのアブラナ科の野菜は、ヨウ素の吸収を阻害するゴイトロゲンという、甲状腺腫誘発物質が含まれているといわれています。 1回の食事で摂取する量は微量であっても、同じ野菜ばかり使っていると知らず知らずのうちに蓄積されてしまいます。 自分自身の食事でもそうですが、よい効果が期待できる栄養素がたくさん含まれていると聞くと、そればかり食べ続けてしまったりします。ですが、食べ続けることで、あまりよくない物質まで蓄積されてしまうのは困ります。 もちろん、野菜だけでなく、肉、魚なども同様です。同じ食材ばかりでは栄養も偏ってしまいます。 そう考えると、手作りご飯は難しいと感じてしまいますが、同じものを続けない、旬のものを取り入れる、いろいろな科目の野菜を組み合わせてバランスよく使う、ローテーションする、と頭において食材を選ぼうと心がけています。 餃子はたくさん作って冷凍保存しておき、後日、スープ餃子に。 冷凍しておいた餃子と、ニンジン(セリ科)、黄色パプリカ(ナス科)を一緒にコトコト火にかけてスープ餃子に。茹でておいたブロッコリー(アブラナ科)と卵焼きの残りも少々添えました。 愛犬にも、美味しくてバランスのよいご飯を作ってあげたいな〜と日々思っています。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 http://www.annegarden.jp 参考: 『「手作り犬ご飯」の食材帖』/日東書院 ペットフーディスト養成講座テキスト/ カラーズ・エデュケーション
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アレンジ

紺碧のフラワーベースに似合う夏のアレンジ
Henry Deanの紺碧のフラワーベース いよいよ夏本番! 今年も暑くなる予報です。 夏は、見た目にも涼しいフラワーアレンジで楽しみたいですね。 もうだいぶ前になりますが、Henry Deanの青いフラワーベースを買いました。きれいな青、紺碧というのでしょうか、この青い色に惹かれました。 Henry Deanはベルギーの小さな町で始められた、吹きガラスのブランド。デザイナーのDean氏は、「旅と読書とモダンアート、そして何よりもガラスを愛し、日々の生活の中でふと浮かんだ映像をガラスによって表現し、多くの作品を作ってきた」そうです。この青いフラワーベースは、何からイメージしてデザインされたのでしょうか。 旅がお好きということですから、どこか景色のよいところ、例えば、コート・ダジュールの青い海? 南仏プロヴァンスの青い空? 私はまだ行ったことがないのですが、イタリアの青の洞窟も、きっとこんな深い青い色なのではないかしら〜と想像しました。 いつもは透明のガラスベースや、白い花器を使うことが多いのですが、今回は、このインパクトのある色付きのガラスのベースに似合う花アレンジをしたいと思います。 青いフラワーベースのアレンジ4つ 青いベースを使う時は、同色のブルー系の花を選ぶと、やはりまとめやすいです。ここでは、夏の青い花をメインにした3つのアレンジと、葉っぱだけのアレンジをご紹介します。 Type1 色が変化するブルースターとアジサイで <使った花> ブルースター アジサイ ブルースターという花は、初めはきれいな水色で、だんだんと薄紫から薄いピンク色に変化していきます。 ウエディングブーケのサムシングブルーとして使われるなど、とても人気のある花です。丸い花弁が可愛いですね。お庭で育てているという方も多いのではないでしょうか。 ブルースターの茎や葉をカットすると、ミルクのような白い液が出ますので、水で洗い流すようにします。 庭のアジサイはピークを過ぎて、だんだんアンティークカラーへと変化しはじめました。最盛期の爽やかなブルーも好きですが、ちょっと落ち着いたアンティークカラーもニュアンスがあって素敵なんですよね。色の変化が楽しめる2種類の花でアレンジしました。 それぞれの花はまとめて入れて、コンパクトに。 Type2 クレマチス‘ロウグチ’とブルースター <使った花> クレマチス‘ロウグチ’ ブルースター カリフォルニアライラック 青紫色のクレマチス‘ロウグチ’と、水色のブルースターを合わせました。 クレマチスの茎の動きを生かすところがポイントです。自由な動きを楽しんでください。 ブルースターは、まとめていくつかのグループにして入れます。 Type3 庭の花を足して その1 <使った花> クレマチス‘ロウグチ’ ブルースター 薄紫のサフィニア ミント アメリカノリノキ‘アナベル’ Type2のアレンジに、庭の花をプラス。ナチュラルな雰囲気になります。 自分で育てた花を少しプラスすると、より自分らしい花スタイルになる感じがして、私はとても好きです。 その2 <使った花> クレマチス‘ロウグチ’ ブルースター カリブラコア ビオラ アメリカノリノキ‘アナベル’ もう一つは、差し色に、濃いめのピンクを選んで合わせました。 数本入れるだけで、華やかになります。 Type4 グリーンを多めに <使った植物> ギボウシ ミント ブルーベリー ワイヤープランツ ヒペリカム アジサイの葉 など。 葉ものを中心に組み合わせました。 華やかさはありませんが、青いベースとの相性はよいと思います。夏らしい雰囲気になりますね。実のついたものを入れると、グリーン一色の中に変化が出ます。 ご紹介した4つのアレンジは、どれも投げ入れです。色の濃いフラワーベースですので、透明のものほど、ベースの中の茎の入り方が気にならず、ずっと気楽に生けられるのが嬉しいですね(透かすと見えるけれど…)。 アジュール(Azur)「紺碧」という色 今回使ったフラワーベースは、光に透けると、海の中のような、上から見た透明感のある美しい海のような、どこまでも抜ける高い空のような、そんな青い色です。 コート・ダジュール(Côte d'Azur)のアジュール(Azur)は、日本語で「紺碧」。アズールともいいます。 調べてみると、 「紺碧(こんぺき)とは、真夏の日差しの強い青空の色のような深く濃い青色のことです。濃い青色の『紺色』と強い青緑色の『碧色』と青を表す文字が繰り返されていることから、「紺碧の空」「紺碧の海」のように濃く美しい青の表現によく使われます」 (『伝統色のいろは』より) とあります。 「紺碧」とは、深く濃い、そして美しい「青い色」なのです。 ピーター・メイル氏の南仏プロヴァンス 紺碧の海、青い空といえば、コート・ダジュール、南仏プロヴァンス! 私は、ピーター・メイルさんの「南仏プロヴァンス」シリーズの大ファンでした。 『南仏プロヴァンスの12か月』『南仏プロヴァンスの木陰から』が出版されて少し経った頃、私はパリに住んでいました。この本が世界中で大ブームになっていると知り、日本から旅行に来る友人にお願いして、この本を持ってきてもらいました。当時のパリでは、今のようにインターネットもなく、日本のテレビ番組を見ることもできず、日本の新聞や雑誌、書籍類はとても高額で、現地で買う気にはなれませんでした。書籍や雑誌などは知り合いになった日本人同士で、貸したり借りたりしていたため、本や雑誌は貴重品でした。待望のこの『南仏プロヴァンス〜』が届き、毎日楽しみに読んだことをよく覚えています。 本では、外国人がフランスで暮らすにあたっての苦労が、ユーモアたっぷり皮肉たっぷりに描かれています。ちょうど私たちがパリで体験していることと重なり、「そうそう! フランスってそういうところあるよね〜」と、思い当たることがたくさんあり、クスッと笑ってしまう場面も多くて、とても面白く楽しく読みました。 毎日読み進めるにつれて、南仏プロヴァンスへの憧れもどんどん高まっていき、ぜ〜ったいプロヴァンスに行きたい! と思うようになりました。 この本の影響で、世界中でどれほどの人がプロヴァンスへと思いを馳せたのでしょうか。後から、プロヴァンスに観光客が押し寄せて大変なことになったと何かで知りました。やはりどの国の人も、同じことを感じるのだなと思ったことを覚えています。 この本を読むまでは、ニースやカンヌ、マルセイユなど有名な地名は知っていましたが、プロヴァンス地方の、エクサンプロヴァンス、レ・ボー、ニーム、カヴァイヨン、ボニュー、リュベロンなどはまったく知りませんでした。本のおかげでずいぶん詳しくなり、実際に旅行で訪れた際にも、なんだかとても親近感があって、初めて訪れた感じがしませんでした! は、ちょっと大袈裟ですね〜。 かの地への旅行中は毎日お天気がよく、カラッとした暑さで、「うんうん、南仏プロヴァンスはこういうところ」というのを実感しました。のどかで、全てのことに自信があって、いろいろな意味で豊かなところだなという印象を受けました。そう感じさせる著者のプロヴァンス愛が、読み手にもそのように思わせるのかもしれません。読んでいて愉しくなる一冊です。 初めて読んだ頃から、もう30年近くが経ちます。今読んだらまた違う感想を持つかもしれません。この夏は、ふたたび『南仏プロヴァンス〜』シリーズを読んで、プロヴァンスを旅している気分に浸りたいと思います。 ピーター・メイルさんは2018年1月に惜しまれつつ亡くなりました。遺作は翌年に出版された『南仏プロヴァンスの25年 あの頃と今』。こちらも読もうと本棚に入れてあります。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 http://www.annegarden.jp
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アレンジ

とっておきのベースに大好きな花を。北欧デザインのフラワーベースに活けるガーデニア
季節限定の花! ガーデニアを とっておきのフラワーベースに クチナシ、アナベル、アジサイなど、初夏の庭を彩る花が咲いています。 クチナシ、特に八重咲きのオオヤエクチナシ(ガーデニア)は、優雅でとても美しいですね。ガーデニアのファンの方は世界中にたくさんいらっしゃることでしょう。私も大好きな花の一つです。花びらの質感、白色の白さ、花びらの重なり方。完璧な美しさです! そして、香りにも魅了されてしまいます。 実家のキッチンの出入り口から庭に通じるところの階段沿いに、ガーデニアの木が1本あります。最初は小さな木で、花も2〜3輪ほどしか咲きませんでしたが、年々成長し、今ではたくさんの花が咲くようになりました。その階段をのぼるとき、花数が増えたのに比例して、ますます濃厚な香りに包まれます。ここを通るのが、家族だけなのがもったいないほどです。 大好きな花、お気に入りの花は、いつも使っている花瓶ではなく、ちょっとお洒落な、とっておきのベースに活けたいなという思いになります。 一年に一度、ほんの短い間だけ華麗に咲くガーデニアを、とびっきり素敵に活けるには、どんな花器が似合うかなと探してみました。 デザインチックなフラワーベースは難しい? デザインの素晴らしいフラワーベースに花を活けるとき、あまりにも個性的なベースだと、かえってデザインに呑まれてしまうということがあるなと思っていました。デザインを生かしきれないように感じてしまうのです。 じつは、今回のアレンジメントに使用した「アルヴァ・アアルト」のガラスのベースも、そんな風に感じていたフラワーベースの一つでした。 曲線のデザインが美しく、「なんて素敵なベース!!」と思い、買ってはみたものの、うーん、どうもしっくりする花活けになりません。この雲のような花びらのような独特な曲線を活かすにはどうしたらいいのかと、いつも迷ってしまいます。 この記事を読んでくださっている読者の方も、もしかすると、どう使おうかなと迷っている個性的な花瓶をお持ちではないでしょうか。 人気のフラワーベース、北欧デザインiittalaのガラスのベース 北欧のブランドiittala (イッタラ)から出されているこのガラスのフラワーベースは、フィンランドを代表するデザインの巨匠、アルヴァ・アアルト氏により1936年に発表された作品です。通称、「世界で一番有名で、一番美しい花瓶」。私が「雲のような形」と思ったこのフォルムは、フィンランドの湖の形、白樺の断面の形など諸説いろいろあるようです。 今でもイッタラの工房で、熟練の職人さんが7人がかりで、手吹きで制作されています。以前テレビ番組で、この工房が紹介されていました。職人さんが持つ長い棒の先に、この湖の形、雲の形の曲線がグニャ〜とでき上がっていく様子を、「わぁ、こんな風に作っているー」と、とても面白くワクワクしながら見ました。 色はいくつかあるようですが、私が持っているのは透明のクリアタイプ。ガラスのベースのよいところは、透明で清涼感があるところですが、水の中、茎が丸見えなのは注意を要するところです。 サイズは一番小さなものです。小スペースのところに少しの花を活けて飾れるので、小さな花を活けるのが好きな私にとっては、とても使い勝手がよいサイズです。それに、このフラワーベースは、このままサイドテーブルに置いておくだけでも雰囲気があります。 とはいえ、やはりお花を入れて楽しみたいですね。ちょっと使いどころが難しく感じていたアルヴァ・アアルトのベースですが、じつは、大好きな花や季節の花をポンと入れるだけで、ちゃんと魅せてくれるフラワーベース。とてもスタイリッシュに、素敵に花を引き立ててくれるのです。 花選びと活け方 一種活け、一色活けなど、シンプルなアレンジをご紹介します。花も、ガラスのベースも、どちらも美しく見えるようにアレンジしましょう。 <一種活け> 初心者さんなら、まずは一種活けがおすすめです。一種活けにすると、茎も同じ形状なので、水の中がごちゃごちゃに見えないところも利点です。どの花を活けるか、花選びがポイントになりますね。 もともと器が小さいですから、花の本数も少なくて大丈夫。カーブした器の形をうまく使って、花留めにしましょう。 *ガーデニア ガーデニアの葉はツヤツヤとしていて、明るい緑色。ここでは葉っぱも一緒に活けます。あまり背を高くしないようにしましょう。少し大きな花だと重たいので、器の縁に載せるような感じで入れて、留めるようにします。 *アジサイ 器の中にたっぷりの水を入れて、アジサイの花を活けます。器から、モリモリとアジサイが湧き出るようなイメージで、高低差をつけましょう。 今回は、白のアジサイを活けましたが、フィンランドの湖の形をイメージした器なら、水色のアジサイもぴったりではないでしょうか。 *アナベル アナベルだけでシンプルに活けます。フラワーベースの独特な輪郭を生かして、アナベルを入れましょう。撮影時はまだグリーンアナベルでした。 <一色活け> フラワーアレンジメントの時は、一色でまとめて活けるのもおすすめです。一色といっても、葉の緑色を入れると2色になってしまいますが、純白のガーデニアと、白いアジサイを合わせて、グリーンをアクセントにしました。 ガーデニアの香り、プルメリアの香り ガーデニアの香りは、甘く濃厚。どこか南の島のリゾート地でリラックスしているような気分になりませんか? 7年ほど前まで、私はシンガポールに住んでいました。シンガポールでは、街でよくプルメリアの木を見かけました。プルメリアの花の香りも、ガーデニアのような甘い優雅な香りです。熱帯性モンスーン気候のシンガポール。じっとり暑い中、木陰に入っていると、どこからともなく甘い香りが漂ってきて……あれはプルメリアの香りだったのかなと思い出されます。 湿気があり、暑さも増してくるこの季節、日本の初夏に咲く花ガーデニアは、南の国の花プルメリアと重なります。そういえば、一重咲きのクチナシとプルメリアは、花の形もなんとなく似ているようですね。 ガーデニアの花言葉は、初夏の風に運ばれてくる甘い香りから、「喜びを運ぶ」というのだそうです。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 http://www.annegarden.jp
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植物の効能

換毛期は犬の衣替え。おうちでシャンプー。アーユルヴェーダのハーブパックでサロンの仕上がりに!?
日本原産の柴犬、アンダーコートが抜ける季節 柴犬をはじめとする日本犬は、抜け毛が多いことで、飼い主をおおいに悩ませます。一年のうちでもっともよく抜ける春から初夏にかけての今の時期は、我が家でも、愛犬の柴犬の抜け毛がふわふわとフローリングの上を舞っていて、1日に何度も掃除をしなくてはいけない状況です。 犬の被毛は、大きく分けて、シングルコートとダブルコートの2種類があります。ダブルコートの場合は、外側にオーバーコート、内側にはそれよりも短くて柔らかいアンダーコート(下毛)と二層になっています。柴犬のようにダブルコートの被毛を持つ犬は、皮膚を水や紫外線から守るアンダーコートがモフモフとたっぷり生えています。 さて、四季のはっきりしている日本で生まれ育った柴犬は、人間が厚いコートを脱ぐように、冬の間寒さから身を守っていた冬毛をゴッソリと脱ぎ捨てます。「あら〜スリムになったわね〜」と言われるほど、見た目にも差がはっきりと分かるくらい毛が抜けるのです。 アンダーコートは、抜けてもそのままになっていることもあり、これを放っておくと匂いや皮膚トラブルの元になってしまいます。次に寒くなる前、冬毛の準備をするときのためにも、古い毛はしっかり脱ぎ捨てておくことが大切になります。そのためには、毎日のブラッシングと定期的なシャンプーが大切です。 おうちでシャンプー この換毛期の大事な時期は、念入りなレイキングもしたいということで、私はペットサロンでプロのトリマーさんにお願いしています。 今年は、緊急事態宣言によってペットサロンが休業されていましたので、自宅でシャンプーをすることにしました。抜け毛の少ない時期には、もちろん自宅でシャンプーをすることもありますが、仕上がりは、やはりプロのトリマーさんにはかなわないですね。 我が家の愛犬あんは、サロンでもおとなしく、シャンプーやドライヤーを嫌がることがないとトリマーさんから褒められます。きっと、トリマーさんが優しく、犬を不安な気持ちにさせないように接してくださるからだと思います。 自宅でも、暴れたり嫌がったりしません。シャンプーの時は、ちょっと目を細めたりして、気持ちよさそうにも見えます。 慣れた自分の家で、飼い主の手でシャンプーされることは、あんにとって、より安心した気持ちと嬉しい気持ちなのではないかと想像します。シャンプーの後のお掃除や何枚ものタオルの洗濯などが面倒で、つい「サロンに……」と思うところもありますが、あんの気持ちを思うと、飼い主が責任と愛情を持ってシャンプーすることは大事なことかなと思います。 ハーブパックとは? 以前、ペットサロンで体験したハーブパックが、自宅でもできるというお試しパックを見つけました。せっかくなので、ハーブパックにもトライしました。 ハーブパックとは、皮膚を健康に保つ作用と被毛を美しくする作用に優れたハーブのパウダーを、ぬるま湯で溶きペースト状にして犬の被毛に塗布するものです。 今回のパックで使われているハーブは、殺菌・消臭・虫よけハーブとして有名な「ニーム」と、被毛にボリューム・ハリ・つやを与え、抗菌作用のある「カシア」、保湿・消炎・皮脂コントロールをする「アロエベラ」です。ハーブが被毛を清潔に保ち、気になる匂いを軽減し、ダニ・ノミの予防にもなるとのことです。 「ニーム」は、インドでは"ミラクルニーム"とも呼ばれ、数千年も昔から虫除けや、民間の治療薬として広く使われてきました。現在でもインドの家庭では常備薬としてニームが置かれていて、インドの伝統医学アーユルヴェーダでも重要な薬用ハーブとして活用されています。 じつは私も、愛犬あんの虫除けのために、鉢植えで何度かニームの木の栽培に挑戦しました。でも、冬を過ぎると元気がなくなり枯れてしまいました。ニームの木の栽培は難しいので、パウダーになったハーブパックでニームの効果を試してみようと思いました。 アーユルヴェーダをペットに アーユルヴェーダとは、サンスクリット語のアーユス(Ayus/生命)とヴェーダ(Veda/科学)を組み合わせた「生命科学」という意味と、自己治療の科学 (Science of Self-Healing)という意味があるとされています。五千年の歴史をもつインド・スリランカ発祥の伝統医療です。世界四大医学(アーユルヴェーダ、中医学、チベット、ユナニ)の一つで、漢方の起源ともいわれているそうです。 アーユルヴェーダの基本は、植物やハーブなど自然の恵みから得たものを利用して、健康を増進させるという考えです。 あらゆる生物は、生まれつき外部からの刺激に対応して、健康を保とうとする働きを備えています。その働きを、「自然治癒力」といいます。自然治癒力が十分に働いていれば病気になることはなく、健康な状態を維持することができるということです。 自然の恵みを利用し、副作用などの心配がなく、そして身体に負担をかけることなく、日頃のお手入れに取り入れることができれば、犬も飼い主も、理想的で嬉しいことですね。 ハーブパックを実践 <手順> ハーブパウダーを溶いて、ハーブペースを作っておきます。 柴犬(体重10kg)の場合、ハーブ(パウダー)25g+ぬるま湯250〜300mlを500mlのペットボトルに入れて、よく振って混ぜます。 1回目のシャンプーをします。 ハーブのペーストを犬の被毛に塗布します。 本来は、「被毛を手で分けて皮膚に密着させるようにペーストを塗る」とされていますが、なるべく手短かに身体全体にさっと塗るようにしました。 2〜3分後、よく洗い流します。 2度目のシャンプーをします。 トリートメントをします。 タオルドライをした後、ドライヤーで乾かします。 今回は、自宅では初めてのハーブパックでしたので、ペーストを少なめにして軽く塗布して洗い流しました。 気をつけて流したつもりでしたが、乾いたあとで見てみると、お尻の白い毛の辺りが、うっすら緑色が残っていました。これは、濡れたタオルで拭いたらすぐに落ちました。 オーガニックハーブということで、犬への刺激やアレルギーの心配は少ないとのことですが、初めて使う場合は、嫌がらないか、痒がらないか、アレルギー反応はないか、色が残らないか、十分にテストしてから使用しましょう。 ハーブパック後は、匂いもなく、全身ツヤツヤさらさらに。サロンのような!? 仕上がりでした。このハーブパックには、虫除けの効果もあるとのことですので、これからの季節にも続けて取り入れてみたいと思います。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 http://www.annegarden.jp 参考文献:『柴犬』西東社 ホリスティックケア・カウンセラー養成講座 Vol.1、Vol.2
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アレンジ

フレッシュハーブのシーズン到来! タッジーマッジー&ノーズゲイでリフレッシュ!
ハーブのブーケ ハーブが勢いよく茂る季節になってきました。庭でも、ベランダでも、きれいな黄緑色のミントの葉が、清々しい気分にさせてくれます。 「Tussie-mussie タッジーマッジー」という言葉を、どこかで耳にしたことがある方も多いと思います。呪文のようなこの言葉は、ハーブで作る香りのよい花束のことです。 中世のヨーロッパでは、街中の衛生状態が悪く、悪臭や不衛生な環境に悩まされ、伝染病も蔓延していました。人々は、自分の身を守るために、殺菌、抗菌、防臭効果のあるハーブを束にして持ち歩いていたといわれています。また、このブーケは悪霊から身を守るための魔除けとしても用いられていました。 今日、新型コロナウイルスの感染拡大の心配が続いています。現代ではタッジーマッジーを持ち歩くことは現実的ではありませんが、お部屋に飾ることはぜひ真似したいですね。元気のよい緑色の、フレッシュな香りのハーブが身近にあるだけで、気分がすっきりしますよ。 実家の庭でミントをたくさん摘んで帰るとき、車中はミントの爽やかな香りでいっぱい。眠気も吹っ飛び、気分爽快に車を走らせることができます。電車で帰るときも、混んだ車内の私の周りだけがすっきり爽やか。やはりミントの清涼感はすごいなと、いつも実感するのです。 それでは、ハーブの花束、タッジーマッジーと、香りの小さな花束、ノーズゲイの作り方をご紹介します。 ミントとマトリカリアのタッジーマッジー ミントの仲間は、ハーブの中でも特に生育が旺盛で、どんどん増えていきますね。広がりすぎて、ちょっと困ることもあるくらいです。庭にはアップルミント、スペアミント、ペパーミントが、毎年必ず新しい芽を出し、勢いよく繁っています。ですが、私のお気に入りの可愛い斑入りのパイナップルミントは、いつの間にかどこにも芽を出さなくなってしまいました。ミントは交雑しやすい植物ということですので、きっとアップルパイナップルミント(!?)になってしまったのでしょう。 タッジーマッジーは、持ち歩くことを考えると、本来はそれほどボリュームのあるものではありません。ですが、あれもこれもとたくさんのハーブを束ねていたら、ご覧のような大きなブーケになってしまいました。お部屋に飾るのでしたら、このくらい大きくてもいいですね。 <使ったハーブ> アップルミント スペアミント ペパーミント レモンバーム フェンネル マトリカリア ギリア アルケミラ・ロブスター シュンギクの花(黄色) <手順> 手で握る部分より下、または、花瓶の水に浸かる部分の葉っぱを、きれいに取り除いておきます。 アルケミラ・ロブスターをクッションにして、ミントやマトリカリア、ギリアなどを、配色よく組んでいきます。 組む時は、いつも一定方向に重ねていきます。そうすると、茎が螺旋状にまとまっていきます。 麻紐で結びます。緩めに結んで、少しでも風通しをよくしましょう。 茎を揃えてカットして、でき上がりです。 ガラスの器にポンと入れて飾ります。 タッジーマッジーの原形は、バラを中心にして、その周りを小花やハーブで囲んでラウンド形に仕上げるスタイルです。伝統的なスタイルにしてみるのもいいですね。 また、ヴィクトリア朝時代には、花言葉を通して、タッジーマッジーに秘密のメッセージを託して贈るということが流行したのだそうです。「わぁ〜ロマンチック〜」とも思いますが、花言葉を知らないで贈ったり、持ち歩いたりすると、誤解を招きかねませんね。花選びは慎重に、でも、ちょっとした謎解きクイズみたいで楽しそうとも思います。 ここで使った黄色いシュンギクの花には、「とっておき」という花言葉があるそうです。確かに、冬の間、お鍋の具材にならず、春まで畑でとっておかれたおかげで、こんなにも可愛らしい花を見ることができました。タッジーマッジーの秘密のメッセージに使うとしたら、どんな意味を込めるでしょうか。 ノーズゲイ 小さなハーブのブーケ 「Nosegay ノーズゲイ」は、「鼻先を飾る」という意味の小さなブーケです。ノーズゲイは、宮廷のサロン文化が花開いた18世紀になると、ピンのついた小さな容器に入れて洋服の胸元に取り付けるように変化し、のちにコサージュとなります。 小さなブーケは、香りのよい花やハーブを組み合わせて、可愛らしく作りましょう。 <使ったハーブ> スペアミント ラベンダー ニゲラ フェンネル ネモフィラ ダークベルグデージー <手順> タッジーマッジーと同じ要領で作ります。 ラベンダーを真ん中に集めたスタイルや、四方八方に散りばめたスタイルにしてみました。 小さなブーケですので、小さなガラスの器に入れて、本棚などに飾ってはいかがでしょうか。 ハーブのことが分かる可愛い児童書 『タッジーマッジーと三人の魔女―魔法の庭ものがたり』 みなさんは、『魔法の庭ものがたり』シリーズの児童書をご存じでしょうか。小学生くらいのお子さんが対象だと思いますが、ストレートのロングヘアの女の子と6匹の子猫が登場する、挿絵もとても可愛い本です。 主人公のジャネットは、ハーブ魔女トパーズの後を継いで、「ハーブの薬屋さん」になることを目指しています。トパーズからは、ハーブガーデン「魔法の庭」と薬草の本「レシピブック」、「トパーズ荘」を相続しました。 シリーズは20巻あり、ハーブのこと、ハーブティーのことなどをテーマに物語が展開します。その中に、『タッジーマッジーと三人の魔女』というタイトルのお話があります。 このお話の中で、ジャネットは村のフェスティバルでタッジーマッジーのお店を開きます。魔法の庭で摘んだハーブやバラを用意して、お客さんの希望するメッセージを託したタッジーマッジーをその場で作るというお店です。 こんなお店があったら、私も毎日でも通いたい! というより、私もこんなタッジーマッジー専門のお店を持ちたい! と思いました。とても素敵なアイデアのお店ですよね! この本では、ハーブのことなど、お子さんだけではなく大人も楽しめるお話になっています。おうち時間のおともにいかがでしょうか。 Credit アレンジ作成・写真・文/海野美規(Unno Miki) フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 http://www.annegarden.jp 参考:『魔法の庭ものがたり タッジーマッジーと三人の魔女』あんびるやすこ/作・絵
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アレンジ

5月1日はスズランの日、大切な人に贈るスズランのガーデン風ブーケ
Jour des Muguets 5月1日はスズランの日 5月1日はスズランの日。フランス語でスズランはミュゲ(Muguet)といい、この日のことはJour des Muguetsといいます。 ヨーロッパでは、スズランは春のシンボル、幸せを呼ぶ花とされてきました。 スズランの日には、大切な人に、家族に、日頃お世話になっている人に、スズランの花束を贈り合うという、とても素敵な風習があります。 私の母は、5月1日が誕生日です。今年もこの日には、スズランの小さな花束を贈ろうと思っています。母の名前は五月。シンプルでちょっとチャーミングな名前だなとずっと思っていました。5月1日がスズランの花を贈り合う日だなんて、なんだかとっても素敵で特別な日のように感じています。 パリのスズラン 16世紀、ヨーロッパでスズランの栽培が始まって間もなく、スズランを贈る風習が生まれました。シャルル9世が宮廷の婦人方に贈ったのが始まりで、その後、19世紀末頃には、一般の人々の間でスズランを贈る風習が定着していったそうです。 パリ近郊の人たちは、森に自生しているスズランを摘み小さな花束にして、パリの街角でスズラン売りをします。この時ばかりは、「誰でもスズランを売ってもよい」ということになっているのだそうです。それにしても、森にはどれほどたくさんのスズランが咲いているのでしょう。ぜひスズランが群生しているところを見てみたいと思います。 パリのような大都会では、森のスズランは香りが高いこともあり、希少価値が高くなります。フランス国内の年間6,000万本のスズラン生産量のうち、85%は西部の温暖な地域で栽培されているそうです。 パリの街角に現れたスズラン売りの少年 随分前のことになりますが、私は一年ほどパリに住んでいました。その時に、私もスズラン売りの少年から小さな花束を買った思い出があります。 5月1日が近くなるとスズラン売りの少年がいると聞いていたので、どんな様子なのか、とても興味がありました。 当時住んでいたアパルトマンはバス通りに面していました。その通りの先の角に、ブーランジェリー(パン屋さん)がありました。アパルトマンの窓から、そのブーランジェリーがよく見えました。記憶は曖昧ですが、お昼頃だったか、ブーランジェリーの入口の横に可愛らしい男の子(小学校の高学年くらいだったか)が足元にバケツを置いて立っているのが見えました。「おー、あれが噂の……」とワクワクしながら、私は窓からしばらく様子を見ていました。バゲットを手にして店から出てきたおしゃれなマダムたちがスズランを1束ずつ買っているようでした。杖をついたムッシュも1束。やはりパリの人はスズランの花束を買うんだなと実感しました。あのスズランの花束は、昼食のテーブルに飾るのかな、それとも誰かに贈るのかなといろいろな光景が思い浮かびました。 私も売り切れてしまう前に買わなくてはと思い、急いで出かけました。1束10本ほどのスズランは、森のスズランかどうか分かりませんが、優しくてノーブルな香りがしたような気がします。「Merci ! メルシー」といってニコッとしたスズラン売りの少年の笑顔が、とても嬉しかったことが、おぼろげに思い出されます。 スズランのアレンジのアイデア 【その1】一種活け スズランの魅力は、なんといっても清楚な美しさですね。小さな鈴のような花は、どうしてこんなにも可愛らしい形をしているのかと思うほど、芸術的な美しさです。 この小さく可憐な花姿を魅せるアレンジを考えました。 一番は、あれこれ合わせずスズランを一種だけで活けること。それがやはりシンプルで美しいと思います。 飾る時は、ガラスの器に入れて、茎ごと見せるようにします。 <注意すること> 束ねる前に、葉と花を分けておきます(簡単に離れます)。そして、改めて葉と花を組み直します。そうすると、花が葉に隠れてしまわないで、きれいに見せることができます。 【その2】純白の一色活けで、小さなガーデン風ブーケに 純白のスズランに合わせて、白い花を集めて合わせてみましょう。 できれば、スズランのように優しい花がいいかなと思います。 ちょうど今頃の季節の、2011年4月、2018年5月に行われたイギリス・ロイヤルウエディング。この時のブーケは、どんな花が選ばれていたかを調べてみました。 キャサリン妃のブーケは、スズラン、ヒヤシンス、ナデシコ(英名スウィート・ウィリアム)、銀梅花、アイビーを合わせたもの。メーガン妃のブーケは、スイートピー、スズラン、アスチルベ、ジャスミン、アストランティア、ワスレナグサ、銀梅花だったそうです。 ハリー王子がプライベートガーデンで摘まれたお花も使われていたとか。ロマンティックですね〜。 私は、スズラン、SPバラ(‘スプレーウィット’)、クリスマスローズ、スカビオサを選んで、小さな花束にしました。 ポイントにしたのは、スズランを少し高めにして目立たせることと、庭で摘んで束ねたような雰囲気にすることです。 スズランのガーデン風ブーケ、大切な方へのプレゼントにしてはいかがでしょうか。 <手順> スズランの花と葉を分けておきます。バラの下の方の葉を取り除いておきます。それぞれの花を順番に束ねていきます。スズランは少し高めにして、目立つようにします。リボンで束ねます。 【その3】マグカップにカジュアルなアレンジ 花束に選んだ花を、白いマグカップにアレンジします。 カジュアルな雰囲気になります。 *スズランには毒がありますので、活けた水などをペットや小さな子どもが飲んだりしないようご注意ください。 グレース・ケリーのスズランのウエディングブーケ Caroline Picard (CC BY-SA 4.0) スズランのブーケと聞いて思い浮かべるのは、グレース・ケリーのウエディングブーケではないでしょうか。 グレース・ケリーはご存知の通り、モナコ公国の王妃。1956年4月18日に、モナコのレーニエ大公と結婚されました。 グレース・ケリーのウエディングドレスは、歴史上最も上品で美しいドレスの一つといわれ、50年以上もあとの2011年4月29日に結婚されたイギリス・キャサリン妃のドレスも影響を受けています。どちらもレースが美しくエレガントです。 そして何より注目したいのは、ブーケです。グレース・ケリーが手にしていたのは、大きなブーケではなく、小さく控えめなスズランのブーケなんですよね。 当時は、ブーケの代わりに小さな聖書を持って臨む花嫁もいたそうですが、グレース・ケリーもシルク、レース、パールで飾りつけた祈祷書を持ち、そして、スズランの小さなブーケを持っていました。4月18日といえばスズランの季節です。旬のスズランはどれほどか美しく、素晴らしい香りがしたことでしょうね。想像しただけでも、うっとりしてしまいます。 写真で見ると、このスズランの小さなブーケは、グレース・ケリーのクールビューティーさを一層引き立てているように思います。どんなに立派で大きなブーケでも、このスズランのブーケには勝てないのではないでしょうか。 エレガントなレースのドレスとともに、「あぁ! さすがグレース・ケリー!」と改めて魅了させられるのです。 参考:『花で巡るモナコ公国』藤田晃子/著(インフォレストパブリッシング刊)
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暮らし

愛犬と一緒のおうち時間に、528Hzの曲でリラックス
愛犬と一緒におうち時間を楽しむ 「Stay Home」の今、愛犬と一緒におうち時間を過ごすことが多くなっています。愛犬たちは、一人で寂しくお留守番することもなく、家族とずっと一緒にいられて、嬉しく思っているのかな、それとも、一人の静かな時間が減って困ったなと思っているかな。などなどと、いろいろ想像をしています。 我が家の愛犬あんは、例えば3連休やお正月の時のような長いお休みが続くと、どうも自分のペースが乱れるらしく、休み明けは一日中睡眠時間に当てて、乱れたペースを整えるということをしているように見えます。その様子を見ていると、犬にも自分の生活のリズムというか、ペースというものがあるのかもと感じます。あっ、でもこれは、柴犬に特有の習性かもしれません。 犬も音楽でリラックス 音楽が人間にリラックス効果を示すことはよく知られていますね。同様に、音楽には犬や猫の心理状態も落ち着かせ、リラックスさせる効果があることが、近年の研究で分かってきているそうです。 犬がリラックスして留守番できるような音楽もあれば、元気がよすぎるのを少しおとなしくなってもらうための音楽など、場面ごとに適した音楽があり、ペット用のCDもあります。 あんは、とてもおとなしい性格で、お留守番の時もいたずらを一切しませんし、無駄吠えもありません。ですので、こういったCDを試してみたことがありませんでした。 一緒に過ごすおうち時間が長いこの時期は、心と体によい音楽を聴いて、一緒にリラックスできたらいいなと思います。 「ソルフェジオ周波数」と「528Hz」 インターネットで、174Hz、285Hz、396Hz、417Hz、528Hz、639Hz、741Hz、852Hz、936Hzの9つの周波数は「ソルフェジオ周波数」と呼ばれていて、それらが含まれた音楽には癒やしの効果があるという記事を目にしました。 ソルフェジオ周波数の中でも注目されているのが528Hz。「愛の周波数」とも呼ばれているそうですが、その異名は、この周波数に不安や緊張を和らげ、幸福感をもたらす効果があることからです。この効果は論文にもまとめられており、自律神経の専門家である順天堂大学医学部の小林弘幸教授らの研究によると、528Hzと440Hzを用いた比較実験で、音楽を聴く前と後で唾液のストレスバイオマーカーを測定したところ、440Hzでは特に大きな変化は見られなかったのに対し、528Hzではストレス値を示すコルチゾールの値は大幅に減少し、幸福感をもたらすオキシトシンは増加するという結果が得られました。 音楽を聴いて心地よさや安心感を感じることはありましたが、医学的な見地から音にこんな効果があると知り、とても面白く思いました。 とはいえ、「周波数」と聞いても、なかなかピンとこないので、実際にどんな曲が「愛の周波数」なのかを探してみました。すると、教会で歌われる聖歌、アイルランドの歌手で音楽プロデューサーのエンヤの楽曲が挙げられました。 エンヤの楽曲は、聖歌に通じるものがあると、日本で大ヒットした当時に聞いたことがありました。確かに気持ちがすーっと落ち着きます。それは、このソルフェジオ周波数に秘密があったのだと分かり、納得しました。 9世紀から10世紀の間につくられた、ローマカトリック系の教会で歌われるグレゴリオ聖歌についても、その頃の音階がソルフェジオ周波数を持っていたのではないかといわれているそうです。 近年、ソルフェジオ周波数が注目を浴びたことで、グレゴリオ聖歌もまた人気があるとか。 ジョン・レノンもこの528Hzの音に注目していて、たくさん取り入れて作曲していたということはよく知られているそうです。 中でも、『Tomorrow Never Knows』というビートルズの曲は、528Hzの音だけを使って作曲された曲ということで、早速聴いてみたのですが、音痴(ということが関係するのかどうか)な私には、うーん、正直この曲はちょっとよく分かりませんでした。主旨が違いますが、「『Tomorrow Never Knows』ならミスチルの方がだんぜん好き!」と思ってしまいました。 ジョン・レノンでいえば、『イマジン』や『ハッピークリスマス』の方が、よく耳にする曲ということもあるのでしょうけれど、メロディーが心地よく感じます。ということは、『イマジン』も528Hzの曲なのではと、こちらのほうが私的にはその効果をはっきりと実感できる曲です。 愛犬と一緒に音楽を楽しむなら 犬にはこの528Hzの音はどう感じるのでしょうか。 「いぬのやすらぎ~愛の周波数528Hz」というタイトルのCDがあります。このCDに書かれている説明によると、 「この528Hzを含む音楽を聴かせることによって、心拍数と呼吸数が低下しリラックス効果が見られ鳴き止んだり、落ち着き寝始めるという行動の変化を確認することができました。」とあります。 このCDには、「カヴァレリア・ルスティカーナより 間奏曲」、「魔女の宅急便より『海の見える街』」「The Rose」などが収録されています。私はどれも好きな曲ばかりで、このCDを聴くと、とても穏やかな気分になります。部屋で一緒にいるあんも、同じように感じているように見えます。 このCDは、2015年に日本レコード大賞企画賞を受賞していますので、当時はきっと話題になり評判がよかったのかなと思います。 以前、「犬と飼い主は、お互いにストレスが伝わる」という研究結果があるとお伝えしました。 犬の心理状態は、飼い主に影響されやすいですから、飼い主がリラックスした状態であれば、犬も同じようにリラックスできます。 飼い主が音楽を聴いて心地よいと感じるなら、犬も安心して寛げるのではないでしょうか。 愛犬と一緒に音楽を楽しむのに、注意したいこともあります。 犬は人間よりも可聴域が広く、私たちには聞こえなくても、犬には「超音波」という高周波の音が聞こえているそうです。きっと好きだろうなと思って、クラシックやヒーリング音楽、ネイチャーサウンドなどを一緒に聴いても、落ち着かない様子を見せることもあるかもしれません。愛犬が好きそうかどうかよく観察して、音量にも注意して一緒に楽しみたいと思います。 Credit 写真・文/海野美規(Unno Miki) パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 http://www.annegarden.jp 参考文献: 『Effect of 528 Hz Music on the Endocrine System and Autonomic Nervous System /Kaho Akimoto, Ailing Hu, Takuji Yamaguchi, Hiroyuki Kobayashi 著/Scientific Research Publishing 『犬と人の生物学 夢・うつ病・音楽・超能力』スタンレー・コレン著 CD『いぬのやすらぎ~愛の周波数528Hz』Produced by ACOON HIBINO
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アレンジ

和菓子と“ Vase d’Avril (4月の花器)”のアレンジで春色テーブル
パリの和菓子店とフランス語の和菓子の本 2020年は例年になく、桜の開花が早いですね。いよいよ春本番です。 この季節には、和菓子の世界も春爛漫になります。和菓子は、日本が誇る素晴らしい文化の一つです。海外でも大人気ですね。 私は今から27年前、1年ほどパリに暮らした時期がありました。まだEUが発足する前、通貨もフレンチフランが使われていた頃です。 当時からオペラ座の近くに、和菓子の老舗中の老舗『とらや』がありました。「TORAYA PARIS」のサイトを見ると、パリ店がオープンしたのは1980年。今年で40年になるとのことです。 私は小豆が大好きなので、和菓子には目がありません。パリといえばスイーツの宝庫で、キラキラ輝く美しい美味しいスイーツを、たくさん見たり食べたりしました。パリの極上のケーキを食べると、反動(?)なのか和菓子も食べたくなり、オペラ座近くのとらやに行っては、お汁粉やクリームあんみつなどをいただいていました。「あー、私はやっぱり日本人だ〜」とつくづく思い、ちょっぴりホームシックにかかってしまったこともありましたが、「とらやさんでお汁粉」が私の密かな楽しみでした。 そんな「TORAYA PARIS」で、とても素敵な本を見つけました。フランス語で書かれた「フルール・エ・ワガシ」という和菓子の本です。ピンクの表紙が上品で、「日本の和菓子らしいな」、「とらやさんらしいな」と思いました。 季節ごとに、 春は、桜 椿 桃 夏は、菖蒲 牡丹 藤 朝顔 秋は、菊 桔梗 紅葉 冬は、松 梅 水仙 南天 と日本の花をモチーフにしたお菓子、練り切り、お干菓子、薯蕷饅頭などが掲載されているのですが、例えば桜といっても一つだけではなく、その表現はじつに豊か。「初桜」「花衣」「花筏」「手折桜」と、桜が開花してから散っていくまで、そのときそのときの様子をイメージして銘がつけられたお菓子があるのです。一つの花に美しい瞬間をいくつも見いだす感性や雅やかな名づけも、和菓子の奥深さ、面白さの一端だなと思います。 もちろん、フランスのお菓子も芸術的で素晴らしいですが、このような四季折々の花を模して作られたお菓子は、そうそうないのではないでしょうか。自然の事象と結びついた、こんなにも美しいお菓子があるなんて、なんだかそれが私にはとても誇らしいのです。 4月といえば、「Vase d'Avril 4月の花器」 桜の季節、4月(今年は3月ですね!)にぴったりな器というと、その名前の通りの「4月の花器」は欠かせません。「4月の花器」というネーミングはご存じなくても、多くの方がきっとどこかで、一度は目にされているのではないでしょうか。または、お手元にお持ちの方もいらっしゃると思います。 「4月の花器 Vase d'Avril 」は、1992年に発表された、女性2人組のデザイナー、Tse&Tse associees(ツェツェ・アソシエ)のデビュー作品で、現在は、パリのポンピドゥー・センターの永久展示品となっている伝説の花器です。 21本の試験管が20個の留め金でつながれていて、全体を自由に動かすことができます。中央に寄せ集めたり、長く伸ばしたり。試験管の大きさは3パターンほどありますが、私が持っているのは、一番小さな「Petit」サイズです。 このサイズだと、ビオラのような茎の短い花や繊細な花を活けるのにちょうどよく、春の庭の楽しい雰囲気をそのまま器にアレンジできるところが、私はとても気に入っています。 この花器に花を活けていると、2人のデザイナーが「4月の花器」と名付けた訳が、よく分かるような気がします。心躍る4月にぴったりだなと思います。 今回は、この「4月の花器」を使って、春の花をアレンジしました。 <使った花> ルピナス ムスカリ クリスマスローズ スイセン(マウントフット) ヒヤシンス チューリップ ビオラ ラベンダー ルピナスの葉は明るい黄緑色ですので、全体に優しい雰囲気にまとまります。葉の色の選び方で印象が変わります。 <アレンジの手順> 難しい決まりはなく、ラフに入れていくだけ。背の高い花があったり、横を向いている花があったり、自由気ままな感じがいいなと思います。どうやって入れても素敵に見える! それがこの花器のよいところで、楽しいところです。 伸縮性のある花器ですが、横一列に伸ばさず、束ねて水を入れます。 ルピナスの葉を全体に入れます。 クリスマスローズやスイセンなど、大きな花を入れていきます。 ムスカリなど、小さな花を入れます。 全体のバランスを見ます。 この「4月の花器 プチ」は、それほど高さはないのですが、それでも全体を高めにすると、21本の試験管があるので大きなアレンジになります。 テーブルに飾るなら、向かい合った相手の顔が見えなくならないように、できれば低めにコンパクトにまとめたいですね。 美しい和菓子と春の花で、お茶の時間 なかなか外へ出かけられないこの春。庭の花と美しい和菓子で、おやつの時間を楽しんではいかがでしょうか。 少し前の日本経済新聞の週末版に、「ネオ和菓子」について紹介されていました。「四季や自然を表現する和菓子の文化や製法を大切に引き継ぎながら、素材の和洋を問わないスタイリッシュで独創的な『ネオ和菓子』は、新世代の職人が創り出した現代に合った和菓子」ということでした。ドライイチジクやクルミなどが入った羊羹は、漆器に描かれた絵のような美しさで、とても印象的。どんな味がするのかな、と想像するだけでもワクワクしました。 ネオ和菓子のビジュアルに負けない、元祖アート作品ともいうべき練り切りは、やはり普遍の美しさです。桜、梅、桃など、季節の花を、こんなにも巧みに、色といい形といい、上手に作られているなと感動してしまいます。 私は、和菓子に魅せられて、6カ月ほど和菓子教室に通ったことがあります。あの美しい練り切りはどうやって作られているのか、興味があったからです。初めて作ったのはウグイスでした。初心者にはハードルが高く、難しかったです。いかがでしょうか、ウグイスに見えますか? 私としては可愛くできたと、納得の出来栄え!? です。 春の花を飾り、桜の花や菜の花のお菓子をいただくなんて、ちょっと風流なお茶の時間です。 Credit アレンジ作成・写真・文/海野美規(Unno Miki) フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。 http://www.annegarden.jp





















