愛犬も大好き! 夏にぴったり! シソたっぷりの手作り餃子!

愛犬あんのご飯を、愛情込めて手作りしている海野美規さん。ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野さんが今回作る「愛犬ご飯」は、なんと手作り餃子! あんちゃんの大好物だそうです。犬も人も途中までは同じ材料で、人間用には調味料やニンニクを加えます。同じものを食べるだけで、犬も飼い主さんも、幸せがいっそう増しますよ。
手作り餃子を楽しもう

少し前まで、スーパーや農産物直売所などで、赤紫蘇をたくさん見かけました。お天気のよい日に、母も何束もの赤紫蘇を買ってきて、庭先で水洗いをして干していました。梅干しに入れるための赤紫蘇です。赤紫蘇は、ジュースにしてもおいしいですね。
赤紫蘇の作業をしていると、我が家の愛犬あんも、ノコノコ様子を見にきました。干したシソを眺めているあんの様子を見て、「そうだ! 今日はシソを使ったご飯を作ってあげよう!」と思いつきました。
夏といえば、やはり餃子! あんも餃子は大好きです。シソをたっぷり入れた「ヘルシーしそ餃子」を作りました。
餃子はだんぜん手作り派のご家庭も多いと思います。我が家では、じつは、これまではあまり家では作りませんでしたが、愛犬の分も作るようになってからは、すっかり手作り餃子派になりました。

我が家では、餃子を焼くのは、いつも夫の担当です。あんの餃子を焼いている時、夫の足元で「まだ焼けませんか〜?」「大丈夫ですか〜?」と、あんが心配そうに見守っています。夫の足にピタッとくっついて、餃子が焼けるのを待っています。
そもそもシソは犬が食べても大丈夫?

シソは、古くから日本に自生する和のハーブです。栄養価が高いのは青紫蘇、薬効があるのが赤紫蘇。βカロテン、ビタミンB1・B2・B6・C・E・Kと他のミネラルも豊富で、殺菌・防腐効果や食欲増進・健胃作用などが期待できるという食材です。
食中毒の発生のリスクが高くなる時期や、暑さのせいで食欲がない時など、シソは大活躍します。
犬が食べても問題がない食材といわれています。加熱しても、そのままでも大丈夫ですが、食べやすいように細かく刻んでください。
あんは、やはり香りが強いせいか、そのままではちょっと苦手のよう。餃子のようなおかずに入れたりしたほうが食べてくれます。
シソ餃子を作ろう

人間の分と犬の分を、途中の工程まで一緒に作ります。
シソとショウガを入れて、ヘルシーな餃子にしました。
<材料>
- 豚ひき肉
- シソ
- キャベツ
- ショウガ(すり下ろし)
- 餃子の皮
人間用には、お好みでニンニクや他の野菜、調味料などを加えてください。
餃子の皮も手作りしたほうがより安心なのですが、皮作りは今後の課題として、今はなるべく添加物がなさそうなものを選んでいます。
<作り方>
- 材料をよく混ぜます。
- 先に犬の分を、餃子の皮で包みます。残りは人間用に。お好みの野菜や調味料で味を整えて包みます。
- 焼く時は、別々にします。
犬用は、油をひかず熱したフライパンに餃子を並べ、水を入れて蒸し焼きにします。
作り方も、それぞれのご家庭の方法で。美味しく焼いてくださいね。
犬に与える時は、食べやすい大きさにします。皮が歯にくっついて食べにくそうにしていたので、厚い皮だけの部分は少し取り除きます。焦げすぎてしまったところも。
いろいろな科目の野菜でバランスよく

シソ餃子で使う野菜は、キャベツとシソとショウガです。
キャベツはアブラナ科、シソはシソ科、ショウガはショウガ科です。それぞれ違う科の野菜です。
愛犬のご飯の野菜を選ぶとき、知らないうちに、アブラナ科の野菜が多くなってしまいます。
アブラナ科の野菜というと、キャベツ、白菜、ブロッコリー、大根、カリフラワー、カブなど。一年を通して手に入りやすく、使いやすい野菜が揃っていますので、ついつい使う頻度が高くなります。
これらのアブラナ科の野菜は、ヨウ素の吸収を阻害するゴイトロゲンという、甲状腺腫誘発物質が含まれているといわれています。
1回の食事で摂取する量は微量であっても、同じ野菜ばかり使っていると知らず知らずのうちに蓄積されてしまいます。
自分自身の食事でもそうですが、よい効果が期待できる栄養素がたくさん含まれていると聞くと、そればかり食べ続けてしまったりします。ですが、食べ続けることで、あまりよくない物質まで蓄積されてしまうのは困ります。
もちろん、野菜だけでなく、肉、魚なども同様です。同じ食材ばかりでは栄養も偏ってしまいます。
そう考えると、手作りご飯は難しいと感じてしまいますが、同じものを続けない、旬のものを取り入れる、いろいろな科目の野菜を組み合わせてバランスよく使う、ローテーションする、と頭において食材を選ぼうと心がけています。


餃子はたくさん作って冷凍保存しておき、後日、スープ餃子に。
冷凍しておいた餃子と、ニンジン(セリ科)、黄色パプリカ(ナス科)を一緒にコトコト火にかけてスープ餃子に。茹でておいたブロッコリー(アブラナ科)と卵焼きの残りも少々添えました。
愛犬にも、美味しくてバランスのよいご飯を作ってあげたいな〜と日々思っています。

Credit
写真・文/海野美規(Unno Miki)
パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
http://www.annegarden.jp
参考:
『「手作り犬ご飯」の食材帖』/日東書院
ペットフーディスト養成講座テキスト/ カラーズ・エデュケーション
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