冷え対策にも! 混ぜるだけで一気に「プロの味」。スパイス×旬フルーツで作るイタリア式絶品フルーツサラダ
寒い季節には、体を温めるスパイスを使ったフルーツサラダはいかがですか? 旬の果物などを切って和えるだけのイタリア風フルーツサラダ「マチェドニア」にスパイスをプラスして、免疫ケアも期待できる才色兼備なデザートに。カルダモン・八角・クローブの3種を使えばお店のような奥深い「プロの味」が自宅で簡単に楽しめます。朝のヨーグルトやデザート、そしてパーティー料理にもなるスパイス香るフルーツサラダを、神奈川県葉山で植物を身近に暮らしながらアンティークバイヤーとして活動するルーシー恩田さんに教えていただきます。
目次
冬の野菜とフルーツは美味しい!

いつの間にか、すっかりしっかりと冬。近所の直売所ではキャベツや白菜などが並び、私の小さな畑ではカラフルなダイコンやアスパラ菜、春菊を収穫しながら、旬の野菜を楽しんでいます。今年は水菜をたくさん植えたので、摘み放題。水菜は鍋の野菜というイメージかもしれませんが、若い水菜は柔らかくてサラダでも美味しい!

今年は、一般的な緑の水菜と紫色の「紅法師」の2種を育てています。
鮮やかな赤紫の水菜はサラダに入れると綺麗。老化や免疫機能の低下などの原因となる活性酸素のはたらきを抑制したり、目の健康に役立つ効果もある「アントシアニン」の含量が緑の水菜の10倍以上なんだとか。知ってか知らずか、私は紫の野菜が大好き。
サラダが絵画的にドラマチックになるし、なんかかわいい。そのうえ健康によいなんて、才色兼備だわ♡

水菜だけではなく、若めの春菊もサラダにすると最高! 優しい歯触りと心地のよい苦みは、和風、中華風、クリーム系など、どんなドレッシングにも合うから不思議。
冬の野菜はサラダにすると甘みがあって美味しいので、フルーツとの組み合わせもおすすめ。去年よく食べたのが「春菊と柿のサラダ」。
柿の旬は一瞬。命短し恋せよ乙女! ここぞとばかりに作りまくったこのサラダ。

生の春菊とぶつ切りにした柿をシンプルなビネグレットソースで和えれば、ご飯にもパンにも合うサラダに。春菊の苦みと柿のまろやかさと歯ごたえがよく合うんだなぁ。
フルーツを使ったサラダは、パーティーでも人気者。箸休めにもなるし、ちょっとしたデザート気分にも。そぉそぉ、フルーツを使ったサラダのなかでも、アタシ一番のおすすめはコレ、マチェドニア。
イタリアンフルーツサラダ「マチェドニア」

「マチェドニア」とは、フルーツをたっぷり使ったイタリアの甘くて冷たいフルーツサラダ。なんせアタシはイタリアに行ったことがないので、本場モンは食べたことはありません。切ったフルーツを砂糖、レモン、アルコールと和えたフルーツポンチのようなデザートとのこと。さまざまなフルーツが入っている様子を、多民族が住むマケドニア王国に例えて名づけたそう。

私が「マチェドニア」なるものを知ったのは、知り合いの素敵な方から頂いたのがきっかけ。いろいろなフルーツが入っていて、鮮やか&華やか! 食べてみたら、スパイスの香りが鼻に抜けて、最高に美味しい!!! その瞬間、私はマチェドニアと恋に落ちたのです。果物の香りとレモンの酸味、カルダモンの香りが絡み合い複雑なマリアージュ。あぁ、アナタに出会えてよかった、マチェドニア様。
大人はマリネ液にワインやラムや白ワイン、リモンチェッロ(イタリアのレモンリキュール)を加えるみたいですが、子供やアルコールの苦手な方にはレモンとお砂糖、スパイスだけでも大丈夫。私自身、下戸なのでいつもノンアルバージョン。私はスパイスをたっぷりどっぷりと効かせて作ります。基本のスパイスはカルダモン! ですが、この寒い季節はクローブや八角もよく使います
冬の定番スパイス御三家 八角、カルダモンとクローブ

寒い季節、フルーツやケーキに合わせたいスパイスといえば、私的第1位は「クローブ」。スパイシーでありながらもバニラのような甘さを秘めたクローブは、例えるなら、出来のいい「家族ものの感動的な映画」を見た後のような、心が温まる香り。身体を温め、免疫強化も期待ができるので、寒い季節には特にありがたいスパイスなのです。カルダモンや八角との組み合わせは、チャイやホットワインの定番。どれも身体を温める作用を持ち、漢方としても有名なスパイス達です。
「カルダモン」

私がご紹介するレシピにはよく登場するカルダモン。カルダモンは別名「スパイスの女王」とも呼ばれるスパイス。コツさえ掴めば、日々のお料理やお菓子に大活躍。単調な味をグッと引き締めて、小洒落た味にしてくれる秘密道具みたいな物。
消化器系のトラブルにも役立ちます。腸内のガスをすっきりさせ吐き気にも効果的。血行促進作用もあるので冬にもおすすめのスパイスなのです。
カルダモンといえば「インドカレー」ですが、乳製品との相性もいいんです! チーズトーストやグラタン、ポタージュに加えると、乳製品のコクに爽やかさがプラスされて、一気にプロの味! ぜひ使いこなしていただきたいスパイスの1つです。
「クローブ」

クローブはスパイシーでありながらも、バニラのような甘さを秘めた、独特な香り。香りは強く、少量でも料理全体に大きなインパクトを与えるスパイスです。他のスパイスと比べても、クローブは少量で強い存在感があるので、使いすぎにはご注意! クローブの強烈な風味は、特にスイーツや焼き菓子にアクセントを加える際に効果的です。例えば、ジンジャーブレッドやパンプキンパイに少し加えるだけで、独特の温かみと深みを楽しむことができます。殺菌作用が強く、病気は悪魔の仕業と考えられていた中世のヨーロッパでは、「魔除け」としても使われていた、スピリチュアルなスパイスです。
「八角」

甘く華やかな独特な香りが特徴的で、好き嫌いがはっきりと分かれる「八角」。特に身体を温める効果が高く、冷えや食欲不振に効果的。喉の炎症にもよいので、風邪などで体力が落ちている時にもおすすめのスパイス。スターアニスの別名でも知られます。
角煮に入っているスパイス! というイメージもあるかも。中国料理や台湾料理の風味付けには、なくてはならないスパイスで、古来より肉料理の臭み取りにも大活躍してきました。杏仁豆腐のアクセントにも用いられたり、お菓子にもよく合います。
ホットワインなど、赤ワインと合わせると八角の唯一無二な存在感が引き立ちます。
以上3種のスパイス達は単品でも素晴らしい香りですが、組み合わせると香りが絡み合い、複雑で奥深い美味しい香りとなるのです。今回はこの3種のスパイスでフルーツサラダを作りましょう!
3種のスパイスで作るイタリア式フルーツサラダ「マチェドニア」

実際の所、何のフルーツを使っても美味しいのですが、夏はスイカ、冬は柿やリンゴをなど旬の果物をメインにするのもおすすめ。この冬は柿とリンゴに柚子を合わせたマチェドニアを何度も作りました。シンプルな材料ですが、気軽に旬を楽しめて最高。リンゴは赤い皮と緑の皮の物をそのまま切ると色味が綺麗です。
さて! 今回はいろいろなフルーツをいれて作りましょう。パイナップルが入るとグッと香りが華やかに。そろそろイチゴの旬も到来! 季節の果物で百変化に楽しめる大人のデザート、マチェドニア。果物は色味を考えて、黄・緑・赤・オレンジなどの果物をバランスよく使ってみてください。ハーブやお花を散らすとさらに華やかです。
■ 材料

- よく熟れたパイナップル 1/2個
- リンゴ 1個
- イチゴ 1/2パック
- キウイ 2個
- グレープフルーツ 1個
- 葡萄 20粒 ※皮ごと食べられる種類
- カルダモン 小さじ1程度
- クローブ 小さじ1/2程度
- 八角 小さじ1/2程度
- レモン汁 大さじ4
- 砂糖 大さじ4
- 飾りのミントやディル、エディブルフラワーなど 適量
■ 作り方
① レモン汁と砂糖、スパイスをボウルで混ぜる

② フルーツを適当な大きさにカットする

③ カットしたフルーツを①のボウルに入れ、混ぜる

④ 1時間〜1晩冷蔵庫で冷やして、お気に入りのお皿に盛り、ミントを散らす

この料理、とっても簡単ですが一生活躍してくれるレシピになるでしょう。お約束します。だって私もそうだったから。今まで何度作ったことでしょう。毎回毎回、うぁー! 美味しい! と驚いています。
レモンと砂糖なんて目分量で大丈夫。スパイスはシナモンやオールスパイスなど、いろいろ試してみて♡ いつも作って冷蔵庫に常備しておけば、心も身体もプリンセス気分! ヨーグルトやアイスクリームに添えるのも美味。お好みで白ワインなどを入れてみて。

今朝摘んだナスタチウムの花も添えてみました。お呼ばれのパーティーに持っていく時などはハーブやエディブルフラワーを多めにすると、わぁーっ! という歓声が響くでしょう! 2026年も驚きと喜びに満ちあふれた、美しい年になりますよーに♡
Credit
写真&文 / ルーシー恩田

ルーシー・おんだ/アンティークバイヤー/IFA認定アロマセラピスト/ITEC認定リフレクソロジスト。20代に訪れたタイ・チャン島でのファスティング(断食)経験から、心・体・生活環境などを全体的にとらえることにより、本来の自然治癒力を高め病気に負けない体づくりを学び啓発される。会社員としてデザインの仕事をしながら英国IFAアロマセラピストの資格を取得。退職後は更なる経験と知識の向上のためイギリスへ渡り、英国ITEC認定リフレクソロジストの資格を取得。現在は家業のイギリスアンティークの買付と販売をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使ったお料理教室やワークショップを開催している。
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