ガーデニング、家庭菜園、インドアグリーンなど、花・緑・庭・エクステリアに関する幅広いテーマにまつわる情報を配信している「ガーデンストーリー」編集部です。旬の植物情報やイベントの紹介、お庭の取材、植物の楽しみ方などをガーデニング知識に精通する専門家の監修のもと配信しています。
ガーデンストーリー編集部
ガーデニング、家庭菜園、インドアグリーンなど、花・緑・庭・エクステリアに関する幅広いテーマにまつわる情報を配信している「ガーデンストーリー」編集部です。旬の植物情報やイベントの紹介、お庭の取材、植物の楽しみ方などをガーデニング知識に精通する専門家の監修のもと配信しています。
ガーデンストーリー編集部の記事
-
ストーリー

「庭づくりは自分づくり」―女優・黒谷友香の庭づくり時間 Vol.1|都会のベランダから始まったガーデニング物語
ベランダから始まった「マイファーストガーデニング」 「上京して間もない頃、近所を散歩していたときに、とても素敵なお庭を見つけたんです。個人邸のお庭なのですが、ショップも構えていて、可愛い雑貨がたくさん売られていて。当時住んでいた家のベランダは殺風景だったので、そのお店でちょっとずつ気に入ったものを買ってはベランダに飾って、可愛い空間を作り上げていくのが楽しみでした」(以下、「」内は黒谷さん談) 黒谷友香さんが上京したのは19歳の頃。田んぼや畑に囲まれた自然豊かな故郷の街を離れ、東京で生活を始めたものの、新居の寂しいベランダの風景は、都会で一人、自身と向き合う心そのものを映していたのかもしれません。 「あるとき思い立って、雑貨屋さんでレンガを買ってきて、東急ハンズで購入した木の板をのせ、その上に可愛いテラコッタの鉢に植えたハーブや観葉植物を置きました。それが私にとっての『ファーストガーデニング』。その時のワクワクした気持ちや情景を、今でもはっきり覚えています」 大人になった今、黒谷さんは「お庭づくりは自分づくり」と語ります。その原点は、ひとりの若い女性が都会で自分を支える居場所を見つけようとした、あのベランダの小さなガーデニングにあるのではないでしょうか。 乗馬がきっかけの二拠点生活と庭づくり そんな黒谷さんが、本格的にガーデニングやDIYを始めたのは25年ほど前。20歳の頃に初めて体験した乗馬ですっかり馬に魅了されてしまい、数年経って本格的に乗馬に取り組むために、友人が設立した乗馬倶楽部のある千葉の房総半島に家を購入したのです。東京と千葉の二拠点生活の始まりでした。 「その乗馬倶楽部で馬と一緒の大切な時間を過ごしながら、ウッドデッキを作ったり、植物を植えたり、DIYしたり、リノベーションしたり…徐々に環境を整えていきました。自然な流れで、私のガーデニングライフが始まりました」 黒谷さんが庭をつくった当時の乗馬倶楽部の様子。 ※提供写真 友人たちと一緒に乗馬倶楽部の建物や庭を整えました。 ※提供写真 現在、BS11の番組『黒谷友香、お庭つくります』の舞台となっている約600坪の庭は、もとは保養所だったところ。この場所を、5〜6年前から仲間と一緒に管理しています。 「若い友人も含め幅広い年代の仲間が集まって、一緒にリノベーションなどをやっています。建物内の床板を張ったり、壁に漆喰を塗ったり、レンガを張ったりなど、男女・年齢問わず、みんなで楽しくDIYをしています」 黒谷さんは、気付けばガーデン担当に。もともとは雑木林だった土地を、みんなの理想の庭に変えていくためにどう生かすか、どの木を残して、何をどこに植えるかなどのデザインを考え、みんなで力を合わせて芝生を張り、花やハーブなどを植栽して、少しずつ庭を形にしていきました。 庭も建物も、仲間で力を合わせ、自分たちの手で理想の形に作り上げてきました。 番組を通じてプロのアドバイスも入り、エリアも整理されて立体的に整ってきた現在の庭(2025年8月撮影)。 蹄鉄など、馬グッズが庭の随所に。 庭がくれる「自然の時間」と心の余白 今となってはよく耳にする言葉であり、多くの人の憧れでもある「二拠点生活」。25年前はまだまだ珍しいライフスタイルであり、黒谷さんはその先駆者といえます。 東京と千葉、それぞれの暮らしには、どんな違いがあるのでしょうか。 「私にとって、どちらもないと困る大切な環境。両方あるからこその相乗効果があります。千葉で庭づくりをしていると、時間をかけてゆっくりと育つものを相手にするので、“人間が決める時間”ではなく、自然の時間を感じて身を任せる大切さを実感します。体を動かして、汗をかいて、土に触れて、自分の手で植えたものが、じっくり時間をかけて大きくなる。そういう時の流れの感じ方は、東京で仕事をしていると経験できないものですし、その体験は、仕事を含むライフスタイル全体を豊かにしてくれます」 ゆったりどっしりと構えている大自然に委ねる時間は、仕事や人生についてゆっくり考えを巡らせる余白を与えてくれます。その時間は黒谷さんにとって糧となり、また、東京での分刻みのスケジュールに改めて魅力や刺激を感じるきっかけにもなるのでしょう。 多忙な中でも、時間を見つけて千葉の庭に帰ってきたときは、「黒谷さまの特等席」と自ら呼ぶパーゴラとベンチのスペースに身を置きます。 「夕暮れ時、ベンチに座ってただただボーッとひぐらしの声に耳を傾けたり、自然と流れてくる花々やハーブの香りを楽しむ時間は、かけがえのないものです。そういう何も考えない“無”の時間って、なかなか持てないじゃないですか。この庭があることで、意識的にそういうひとときを持つことができるのは本当に幸せだと思います」 「黒谷さまの特等席」。パーゴラにはつる植物のテイカカズラが程よく伸び、手の届く位置に実がなっていました。(2025年8月撮影) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 黒谷さんが庭づくりに携わることになったストーリーをご紹介しました。次回Vol.2では、番組『黒谷友香、お庭つくります』でプロから学んだ“目から鱗”のガーデニング知識や、プロのアドバイスを受けて変わった庭づくりとの向き合い方についてご紹介します。 これが私の愛用ガーデニングツール! ① 〜ジョウロ〜 黒谷さんご愛用のガーデニングツールのご紹介第1弾は、アンティークのジョウロ。4月に放送された「土づくり」がテーマの回に登場した長野県のナチュラルガーデン「GARDEN SOIL(ガーデンソイル)」のショップに並んでいたアンティーク風アイテムがどれも素敵で、中でも気に入って購入したものです。「飾っておくだけでも可愛く、使うとこれまた気分がいいんです! 」と黒谷さん。 次回の『黒谷友香、お庭つくります』放送内容は… ※写真提供/日本BS放送株式会社(BS11) 次回、9月13日(土)10:00〜10:30に放送予定の『黒谷友香、お庭つくります』の内容は、シェードガーデンづくりに向けての準備。 アドバイザーには、種苗会社植物バイオ研究室に16年間勤務し、御殿場秩父宮記念植物園や善光寺庭園など全国の植物園の監修やヘッドガーデナーを務めている園芸研究家の矢澤秀成さんをお迎えしています。 矢澤さんと一緒に神奈川県にある県立公園 花と緑のふれあいセンター『花菜ガーデン』を訪れ、矢澤さんが手がけた花壇やシェードガーデンを見学してアイデアを学んだ黒谷さん。 ご自身の庭に戻り、矢澤さんのアドバイスのもと、日当たりなどを考慮して場所を決定。ついにシェードガーデンづくりがスタートします! BS11『黒谷友香、お庭つくります』放送日時:毎週土曜日 10:00〜10:30 (アンコール放送:毎週木曜日17:59〜18:27)番組HP:https://www.bs11.jp/education/kurotani-oniwa/見逃し配信:BS11+、YouTube、TVer、U-NEXT番組公式SNS: 【X】@BS11_oniwa_0405 【Instagram】@bs11oniwa
-
花と緑

夏が似合う花といえば…この雄しべ、何の花?【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.12
雄しべとは? 雄しべとは、被子植物の花の一部で、花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。 雄しべには葯(やく、花粉の入った袋)と花糸(かし、葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれて、雌しべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。 この雄しべの持ち主は・・・? Pranavan Shoots/Shutterstock.com こちらの雄しべ、何の花のものか分かりますか? 先端にキノコのような形をした雌しべがあり、その下で黄色い花粉をつけているのが雄しべです。 ヒントハワイの州花であり、マレーシアの国花でもある南国の花です。 正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ハイビスカス MinBaMyaing/Shutterstock.com ハイビスカスの基本データ 学名:Hibiscus科名:アオイ科属名:フヨウ属和名:ブッソウゲ(仏桑花・扶桑花)英名:Hibiscus形態: 低木原産地:中国南部、インド洋やハワイ諸島、モーリシャス島などといわれるが詳細は不明開花期:6~10月草丈:0.5~2m花色:ピンク、赤、オレンジ、黄、白、青、紫耐寒性:弱い耐暑性:コーラル系は強い、在来系は普通、ハワイアン系はやや弱い花もち:基本的に1日、2〜3日のものも。 ハイビスカスは、花の色や形が豊富なアオイ科フヨウ属の常緑低木の総称です。品種は1万種以上あるともいわれていて、大きくはオールドタイプ、コーラルタイプ、ハワイアンタイプの3系統に分けられます。 夏のイメージが強い花ですが、秋にも開花させることができ、環境次第で、冬でも花を楽しむことができます。 育てる際にはハイビスカスにふさわしい環境をととのえ、種類ごとの違いや育て方のポイントを知って、長く花を楽しみましょう。 New Africa/Shutterstock.com ハイビスカスは、じつはとても栄養豊富。クエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸などの植物酸、アントシアニン色素、粘液質、ペクチン、ビタミン、ミネラル、カリウムなどを含み、私たちの美容と健康をサポートしてくれるハーブなのです。ハーブティーとして飲んだことがある方も多いのではないでしょうか。抗酸化作用による老化防止やスポーツ後の疲労回復効果、二日酔い予防も期待できます。 見た目も華やかで美しく、体にもよいハイビスカス(食用でないハイビスカスもあります)、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。 ハイビスカスの育て方はこちら↓https://gardenstory.jp/plants/28811 クイズ一覧はこちら!
-
花と緑

“茂みの中の悪魔”とも呼ばれるユニークな花姿…この雄しべ、何の花?【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.9
雄しべとは? 雄しべとは、被子植物の花の一部で、花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。 雄しべには葯(やく、花粉の入った袋)と花糸(かし、葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれて、雌しべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。 この雄しべの持ち主は・・・? Sarah2/Shutterstock.com こちらの雄しべ、何の花のものか分かりますか? 中央に5本の雌しべ、それを囲むように多数の雄しべが糸状に伸びています。 ヒント西洋では「茂みの中の悪魔(Devil in a bush)」とも呼ばれる、個性的な花姿を持つ植物です。 正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ニゲラ billysfam/Shutterstock.com ニゲラの基本データ 学名:Nigella科名:キンポウゲ科属名:クロタネソウ属和名:クロタネソウ(黒種草)英名:Nigella形態:一年草原産地:地中海沿岸~西アジア開花期:4月下旬~7月上旬草丈:40~100cm花色:青、紫、ピンク、白、複色耐寒性:強い耐暑性:弱い 日本ではクロタネソウという別名で親しまれている、秋まき一年草のニゲラ。葉は糸のように細く、花茎を伸ばした先端に花が1輪つきます。花色は、ブルー、紫、白、ピンクなどさまざま。ユニークな姿の花を咲かせた後、花がら摘みをせずにそのままにしておくと、ふっくらとしたラグビーボールのような実がつきます。見た目も可愛く、ドライフラワーとしても活用できるので、実をならせるのもおすすめです。 Lois GoBe/Shutterstock.com ニゲラは放任しても丈夫に育ち、初心者さんでも育てやすい植物です。こぼれ種でも増えるほど強健で、病気の心配もほとんどありません。 日陰で育てると茎だけが細くヒョロヒョロと伸びる“徒長”の状態になりやすく、また過湿も嫌うので、育てる際は日当たり・水はけ・風通しのよい場所を選びましょう。 ニゲラの育て方はこちら↓https://gardenstory.jp/plants/114555 クイズ一覧はこちら!
-
イベント・ニュース

「静けさの森」や「森になる建築」…大阪・関西万博から考える花・みどりの役割 〜園芸・ガーデニング業界最新情報をお届け〜
特集:大阪・関西万博から考える花・みどりの役割とは 10月13日まで開催されている大阪・関西万博。その会場には多くのみどりがあります。木陰は来場者たちの休憩スポットにもなっています。万博というステージで花・みどりはどのように使われ、会期後はどのような影響を与えるのでしょうか。 本特集では、大阪・関西万博に花とみどりの面で携わった専門家たちに話を伺っています。万博をまた違う視点で見るきっかけにもなり、これから訪れる方にもぜひ読んでいただきたい特集です。 ここでは、お話を伺った専門家とそれぞれが語ったテーマを簡単にご紹介します。詳しくはぜひ本誌をお手にとってご覧ください。 「国際博覧会の歴史とグリーンの変化」―大阪・関西万博 テーマ事業ディレクター 澤田裕二さん 約180年の歴史を持つ国際博覧会とはどのようなものなのでしょうか。長い歴史の中で花・みどりはどう関わってきたのでしょうか。 数多くの博覧会に携わり、大阪・関西万博ではテーマ事業ディレクターを務める澤田裕二さんに、国際博覧会の歴史や、国際博覧会での花とみどりの使い方の変化についてうかがいました。 東側大屋根リングからの写真。奥に「静けさの森」が見える。 大屋根リングではストライプ柄が浮き出るように植物を植栽している。長い会期の中で、花が咲かない時期も楽しんでもらうための工夫だ。 いのちを感じ、考える「静けさの森」―大阪・関西万博 ランドスケープデザインディレクター 忽那裕樹さん 会場の中心に位置する「静けさの森」は、万博の象徴的存在です。万博記念公園をはじめとした大阪府内にある公園の間伐予定の樹木など、約900本を移植してつくられたことが話題になりました。 デザインを手がけた大阪・関西万博のランドスケープデザインディレクター・忽那裕樹さんに、森が生まれるまでのストーリーとデザインに込めた思いを語っていただきました。 「静けさの森」の中心部。いのちの根源といえる水、みどり、空が一体となり、来場者を穏やかに迎えてくれる。 トマス・サラセーノ『Conviviality』。鳥やクモ、昆虫などの生き物が相互交流する有機的プラットフォームの役割を持つ。 人が手をかけて育てる「森になる建築」―株式会社竹中工務店 大阪本店設計部 山崎篤史さん、大石幸奈さん 3Dプリントで建築された「森になる建築」。生分解性プラスチックでできた構造体からは草木が生え、時間をかけて少しずつ素材が分解され、最後は森に還ります。人が手をかけ、建築に親しむ入り口として植物が活用されています。 2020年に行われた竹中工務店の社内コンペを経て始動した「森になる建築」プロジェクト。当時はコロナ禍の真っ只中で、万博の開催自体が危ぶまれる状況の中、環境破壊に加担しない建築、ゴミを出さない建築を目指し、スタートしました。プロジェクトリーダーを務めた山崎篤史さんと、建築設計を担当した大石幸奈さんに、素材や設計の工夫、プロジェクトにかける想いを伺いました。 「森になる建築」入口。3Dプリンターを約24時間稼働させ、3週間かけて建設。白い部分は植物のタネを漉き込んだシーズペーパー。 壁に植えられた苗や、シーズペーパーから芽吹いた植物が見られる。時間を経るにつれて、植物が成長していく楽しさがある。 自然発光植物で未来のまちの姿を変える―大阪大学産業科学研究所 教授(栄誉教授)永井健治さん 4月21日から28日までの8日間、大阪・関西万博内の「大阪ヘルスケアパビリオン」で「光る植物」が出展されました。 植物を光らせる技術とはどのようなものか、万博での展示はどのようなものだったか、今後の取り組みはどのようなものか…屋内外照明として光る植物の実用化に向けた研究・開発を行う、大阪大学産業科学研究所の永井健治教授に、その可能性をうかがいました。 自発光植物を利用した未来のまちのイメージ。(写真提供:大阪大学 産業科学研究所 永井健治教授) 大阪・関西万博での展示の様子。成形したカルス(植物細胞の塊)やタバコの花が緑色に光る様子が楽しめるように配置した。 (写真提供:大阪大学 産業科学研究所 永井健治教授) 人工照明を利用し、植物の活用の幅を広げる―LIGHTSCENE代表 石田聖次さん 9時から22時まで開場している大阪・関西万博では、日中とライトアップされた夜の風景の違いも注目されています。 光は風景を美しくするだけでなく、植物の生育にも影響します。光が植物にどのような影響を与えるのか、「未来の都市」パビリオンのライトアップを担当した照明デザイナーの石田聖次さんに執筆いただきました。 注目を集めやすいライトアップは、展示会などのイベント会場や商業施設への来場者を増やす誘導効果を持つ(山口ゆめ花博)。 大阪・関西万博、未来の都市パビリオン。敷地境界線の植栽をライトアップした。 業界の最新情報が盛りだくさんの『グリーン情報』 このほか、『グリーン情報』2025年7月号には、ピックアップとして ・第41回全国都市緑化かわさきフェア 春・パックトライアル2025レポート など、またアラカルトとして ・シンガポール・ガーデンシティ視察ツアーレポート(後編)・GREEN×EXPO 2027開催まであと2年 最新の会場計画・主要施設のイメージを発表! など、トピックスとして ・八ヶ岳ファーマーズマーケット2025・楽しい文化が生まれる場所 ビザールプランツナイト2025 SPRING などを掲載。ほかにも業界最新ニュース、学べるクイズコーナーなど、園芸・ガーデニング・グリーン業界の幅広く深い情報が満載です。ぜひお手にとってご覧ください。 『グリーン情報』のお求めはガーデンストーリーウェブショップへ 『グリーン情報』はガーデンストーリーウェブショップからご購入いただけます↓↓ショップページはこちら。https://www.gardenstory.shop/shopbrand/ct8/
-
花と緑

春に話題のブルーといえば…この雄しべ、何の花?【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.6
雄しべとは? 雄しべとは、被子植物の花の一部で,花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。 雄しべには葯(やく、花粉の入った袋)と花糸(かし、葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれて、雌しべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。 この雄しべの持ち主は・・・? Jill Richardson/Shutterstock.com こちらの雄しべ、何の花のものか分かりますか? 雄しべが5本、雌しべは1本で、雄しべの先の葯は濃い紫色をしています。 ヒント春になると全国各地の公園で、この花の絨毯が一面に広がります。インスタ映え抜群の人気の花です。 正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ネモフィラ Spyan/ Shutterstock.com ネモフィラの基本データ 学名:Nemophila科名:ムラサキ科属名:ネモフィラ属形態:一年草原産地:北アメリカ西部和名:ルリカラクサ(瑠璃唐草)英名:Baby blue eyes開花期:4~5月花色:青、複色耐寒性:やや弱い耐暑性:弱い ネモフィラは、秋まき一年草。基本的には10月頃にタネを播いて育苗し、冬を越して4〜5月に開花します。開花後は、タネをつけて、6月頃には枯死するライフサイクルです。 澄んだブルーの小花は、群植すると満開時には一面にカーペットのように広がり、見事な光景をつくり上げます。春になるとニュースなどでも取り上げられるのが、茨城県の「国営ひたち海浜公園」のネモフィラが広がる丘(上写真)。空へとつながるような全面ブルーの光景は圧巻で、毎年大勢の観光客で賑わいます。 ご自宅でネモフィラを育てる際は、日当たりがよく、風通しのよい場所を選びましょう。生育に適した気温は5〜25℃。草丈は10〜20cmと、やや低いほう。花つきがとてもよく、1株でたくさんの花を次々と咲かせてくれて、手をかけなくても丈夫に育つのも嬉しいところです。 ネモフィラといえば青色のイメージが強いですが、白の覆輪が入る黒や、花弁に紫のドットが入る白の品種もあります。 ネモフィラの育て方はこちら↓https://gardenstory.jp/plants/41425 クイズ一覧はこちら!
-
観葉・インドアグリーン

観葉植物の王様【ユッカ】で空間を格上げ|プロが魅力と育て方を徹底解説
ユッカは観葉植物界のインテリア王〜マルチに映える存在感〜 ナチュラル、モダン、クラシック、さらには和の空間にも。ユッカはあらゆるインテリアスタイルに馴染み、“映える空間づくり”にぴったりな観葉植物です。まっすぐに伸びた幹と、鋭く放射状に伸びる葉、力強くも洗練されたフォルムは、まさに“インテリア王”の風格。1鉢あるだけで空間に凛とした存在感をもたらします。この記事では、ユッカの基本情報や選び方、育て方、風水的な効果、そしてお馴染みオザキフラワーパークの観葉植物担当・後藤さんによるおすすめの品種までをご紹介。あなたの暮らしに似合うユッカ、きっと見つかります。 ユッカってどんな観葉植物? 基本情報と特徴 ユッカの基本情報 科属:キジカクシ科 ユッカ属(Asparagaceae / Yucca) 学名:Yucca spp.(※代表種:Yucca elephantipes など) 名前の由来:タイノ語(カリブ先住民語)でユッカ属の植物を指す言葉が語源とされている。 和名:青年の木 和名の由来:まっすぐに伸びる幹の姿が、未来に向かって成長する「青年」のイメージと重なったことから名付けられた。 原産地:北アメリカ〜中米(アメリカ南部、メキシコ、グアテマラなど) 花色:白 Pix : svf74/shutterstock.com 意外と知られていないのですが、ユッカは上の写真のように、初夏になると美しい白い花を鈴なりに咲かせます。ただし、これは十分に成熟した株が強い日差しや自然に近い環境下で育てられた場合に限られ、室内で観葉植物として育てているユッカが開花するのは非常に稀。観葉植物としても十分に魅力的なユッカですが、屋外でじっくり育てた先にこのような花が咲くことを知っておくと、育てる楽しみもひと味違ってきます(屋外での栽培は後述)。 【ユッカという名前は勘違いから生まれた?】 「ユッカ(Yucca)」という属名は、カリブ海地域の先住民族であるタイノ族の言葉「yuca」に由来します。もともとyucaはキャッサバ(写真下)という芋のような根菜を指す言葉で、これは彼らにとっては主食となる大切な作物でした。 ところが17世紀の初め、植物学者たちがこのyucaと、北アメリカ原産の植物であるユッカ属(Yucca)を見た目の類似から混同してしまい、この誤解がそのまま引き継がれ、18世紀に著名な植物学者、カール・リンネによって「Yucca」という属名が正式に採用されました。つまり、現在私たちが「ユッカ」と呼んでいる観葉植物の名前は、言語と文化のすれ違いから生まれた“命名ミス”だったというのも面白い話ですよね。 ユッカのフォルムと魅力、映える理由 ユッカが“インテリア王”と称される理由の1つが、そのオブジェのようなフォルム。まっすぐ立ち上がる幹に、シャープで放射状に広がる葉。左右対称とも非対称とも取れる絶妙なバランスが、空間に「締まり」と「リズム」を生み出します。特に注目したいのは“垂直と放射”という形状の対比。 垂直に伸びる幹が構造的な強さを、放射状の葉が広がりと凛とした軽やかさを演出し、視覚的に奥行きのある空間をつくります。さらに、葉が幹の上部から展開するユッカは、視線を自然と上に誘導し、天井を高く見せる効果も。スタイリッシュでありながらも、どこか生命力も感じさせる姿は、リビングや玄関、ワークスペースなど、どんな空間にも自然とフィットします。 ユッカの種類 ユッカ・エレファンティペス(Yucca elephantipes) 観葉植物として最も身近なユッカといえば、「ユッカ・エレファンティペス」。いわゆる「青年の木」という名前で親しまれているのもこの品種で、ホームセンターの園芸コーナーや日常の中でもよく見かけます。「エレファンティぺス」は、ラテン語で「象の足」という意味。幹の根元がふっくらと膨らむ形状が、象の足に似ていることから名付けられました。ただし、鉢植えの若い株ではこの特徴はあまり目立ちません。乾燥に強く、日なたでも半日陰でも育つタフな性質は初心者向け。水やりを控えめにし、風通しのよい場所に置けば、ぐんぐん育ってくれます。ある程度の高さになると、室内でもシンボルツリーのような存在感を放ち、空間をぐっと引き締めてくれるでしょう。 ユッカ・ロストラータ(Yucca rostrata) Pix:Ela73/shutterstock.com ユッカ・ロストラータは、細く青みがかった葉が密に放射状に広がり、まるで「植物のオブジェ」のような存在感を放ちます。ロストラータは屋外管理が基本ですが、明るい環境で十分に日光を当てれば室内でも育てられるため、個性を演出したいインテリアにもマッチするでしょう。幹の上部にダイナミックに広がる葉のフォルムは、ドライガーデンやロックガーデンとの相性も抜群です。「ロストラータ」はラテン語で「くちばし状」を意味し、葉先が鳥のくちばしのように鋭く尖っているのが特徴。葉の淡いブルーグレーの色合いが、シャープさと柔らかさを兼ね備えた独特の美しさを生み出しています。 ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa) Pix: hermanthos/shutterstock.com ユッカ・グロリオサは、肉厚でやや短めの葉が密に茂るコンパクトな品種です。濃い緑色の葉と、ギザギザした葉先が特徴で、野生的な雰囲気も持ち合わせています。日本の気候にも比較的強く、地植えでも育てられる耐寒性・耐暑性があります。「グロリオサ」は「栄光に満ちた」という意味で、その名のとおり、成長すると堂々とした立ち姿に。庭木やガーデンプランツとしての印象が強いですが、大きさを抑えれば鉢植えでも楽しめます。無骨でワイルドなインテリアを好む方にはぴったりの、通好みのユッカです。アンティーク家具やドライウッドと合わせると、かなり映えます。 ユッカをインテリアに取り入れる魅力とスタイル カリフォルニアスタイルや無機質インテリアとの相性 ユッカが特に映えるインテリアの1つが「カリフォルニアスタイル」。西海岸らしい開放感とラフさが魅力のこのスタイルでは、ワイルドでナチュラルな植物がよく映えます。直線的なフォルムと力強さを備えたユッカは、サーフボードやウッド家具、リネン素材と好相性で、空間に自然なアクセントを加えてくれます。 さらに、「インダストリアル」や「ミニマルモダン」といった装飾を控えた空間にもよく映えます。コンクリート壁やアイアン家具、ガラスなど無機質な素材の中に、ユッカの上に伸びる生命力溢れる線が加わることで、空間に温もりとバランスが生まれます。 ナチュラルでありながら構造的な美しさを持つユッカは、シンプルな室内でもアートのような存在感を発揮する、マルチな観葉植物です。 配置テクニックと鉢選び:映えるコーディネート実例 ユッカは、置く場所や鉢のデザインによって印象が大きく変わる植物です。存在感のあるフォルムだからこそ、配置の仕方で「部屋の主役」にも「空間の引き締め役」にもなれる柔軟さがあります。たとえば、リビングのコーナーに中〜大型のユッカを1鉢置くだけで、空間に縦のラインが生まれ、部屋全体がすっきりと整った印象に。 また、ソファーと壁の隙間に配置する方法もおすすめ。視線の流れが生まれ、空間に奥行きが出る効果があります。 一方、玄関や廊下の突き当たりにユッカを置くと、“迎え木”のような印象で、シンボリックなアクセントに。 ユッカの幹が立ち上がる姿は、床面をスッキリ見せてくれるため、限られたスペースでも圧迫感を与えません。照明との組み合わせも映え度アップのコツ。スポットライトや間接照明でユッカを下から照らせば、夜の空間演出にも一役買ってくれます。 鉢選びにもひと工夫を テラコッタ鉢:カリフォルニアスタイルやボヘミアンテイストにぴったり。 陶器鉢:クラシカルでリッチな印象に。 ラタンカバー:ナチュラルインテリアにもフィット。 ユッカのシャープな葉を活かすなら、あえて丸みのある鉢や鉢カバーを合わせるなど、コントラストを意識するとバランスよくまとまります。 ユッカの風水的効果と心地よい空間づくり 風水での意味合いとエネルギーの流れ 観葉植物は“生きたインテリア”であると同時に、風水では「気の流れを整える存在」としても重要視されています。中でもユッカは、風水的にとても優れたエネルギーを持つ植物とされています。ユッカのまっすぐに伸びる幹と鋭い葉は、風水で「陽の気」を象徴し、停滞したエネルギーを活性化させる力があるとされています。特に“やる気”や“前進力”といった、行動力につながる気を高めたいときにぴったりです。また、シャープな葉を持つ植物は「邪気払い」や「厄除け」の効果もあるとされ、空間に溜まりがちなマイナスの気を断ち、清らかな流れをつくってくれます。風水では「どこに置くか」も大切ですが、「何を置くか」も同じくらい重要。その点ユッカは強い陽の気を持ち、環境にも適応しやすいため、風水に取り入れやすいグリーンとして人気です。 ユッカを置く方角とその効果 風水では、植物を置く方角によって引き寄せる運気の種類が変わるとされます。ユッカのように“陽の気”が強い植物は、置き場所次第でより大きな効果を発揮します。たとえば、南は「名誉」「人気」「直感力」を司る方角。ユッカを南側に置くことで、自分らしさを発揮できたり、人間関係がスムーズになるとされます。特にリビングの南は、家庭全体の活気を高めるスポットです。 東は「健康」「若さ」「成長」を象徴する方角。何かに挑戦したいときや、家族の健康を願う場合は、東への配置が効果的です。 北西は「仕事運」「リーダーシップ」「出世運」の方角。ワークスペースや書斎に置くことで、チャンスや評価が得やすくなるとされます。 金運・仕事運アップを狙える? 具体的な置き方 ユッカは、力強い「陽の気」とシャープな葉を持ち、風水では金運や仕事運を高める植物としても知られています。金運を意識するなら、玄関付近や家の西側に配置するのがおすすめ。玄関は「気」の入り口、西は「財運」を司る方角とされ、お金の巡りをよくするといわれています。 仕事運アップには、デスクの背後や部屋の北西に置くのが効果的。背後に置くことで「後ろ盾」のような安定感が生まれ、集中力や判断力を高めてくれます。ワークスペースでは、視界に入る位置に置くことで緊張が和らぎ、アイデアも出やすくなります。 また、置き場所だけでなく、ホコリを溜めず清潔に保つなど、日々のケアも風水的に大切なポイントです。 風水アドバイス:シャイアン・李(Cheyenne Li) 台湾の家ではユッカは定番です 初心者におすすめのユッカの選び方 購入時に見るべきポイント(葉・幹) ユッカを選ぶ際にまず注目したいのは、葉と幹の状態です。葉は鮮やかな緑色で、変色や傷がないものを選びましょう。葉先が枯れていたり、茶色くなっているものは健康状態がよくない可能性があります。幹はしっかりと太く、硬く、ぐらつきがないかを確認。細すぎたり、指で押すと柔らかい場合は、健康的な幹とはいえないでしょう。また、ぐらつく幹は倒れやすく、しっかりと育たない可能性があります。 置き場所や育て方に合った品種選び ユッカは、品種によって耐寒性や日照の好みが異なります。室内の半日陰で育てたい場合は、「ユッカ・エレファンティペス」がおすすめです。一方で、日当たりのよい室内や屋外向けには、「ユッカ・ロストラータ」や「ユッカ・グロリオサ」が適しています。育てる環境に合った品種を選ぶことがユッカを健康に育てるコツです。また、ユッカはどの品種も葉が鋭いため、小さなお子さんのいるご家庭では置き場所にも考慮しましょう。 オザキフラワーパーク・後藤がおすすめのユッカ・エレファンティペス4選 お使いのブラウザは動画に対応していません。 ⚠️下記でご紹介する商品の詳細は、すべて2025年6月19日現在のものです。 大型株(直立タイプ) 高さ(鉢含む):180cm 広がり幅:50cm 鉢:10号鉢(内径30cm) 価格:16,000円(税込) まっすぐに伸びた幹が凛とした存在感を放つ、直立タイプの大型株ユッカ。高さ約180cmの堂々たるフォルムで、空間に縦のラインを与え、リビングや玄関のシンボルツリーにも最適です。10号鉢仕立てで管理もしやすく、スタイリッシュなインテリアに映える1鉢です。 大型株(曲がりタイプ) 高さ(鉢含む):180cm 広がり幅:100cm 鉢:10号鉢(内径30cm) 価格:26,000円(税込) 個性的な曲がり幹が魅力の大型株。高さ約180cm、幅100cmと存在感たっぷり。幹の動きが空間にリズムを生み出し、彫刻的な美しさを楽しめます。10号鉢仕立てで扱いやすく、玄関や吹き抜け空間のアクセントにおすすめ。 中型株(直立タイプ) 高さ(鉢含む):120cm 広がり幅:55cm 鉢:8号鉢(内径24cm) 価格:8,800円(税込) 小スペースでも映える、直立タイプの中型株。高さ約120cm、幅55cmで圧迫感がなく、リビングやワークスペースにも取り入れやすいサイズ感。スッと伸びた幹とシャープな葉、が空間をスタイリッシュに演出します。 テーブルサイズ 高さ(鉢含む):50cm 広がり幅:40cm 鉢:4号鉢(内径12cm) 価格:980円(税込) ちょこんと置けて、空間にリズムを生むテーブルサイズ。高さ約50cmのコンパクトさで、デスクや棚の上にも◎。小さいながらも凛とした姿で、ユッカらしい存在感はしっかりキープしています。 初心者向けユッカの育て方ガイド 育成環境の整え方 室内での日当たりと置き場所の工夫 ユッカは明るい日光を好みますが、強すぎる直射日光は葉焼けの原因になるため、窓際のカーテン越しの柔らかい光が当たる場所が最適です。日照不足になると葉の色が悪くなったり成長が遅れるため、1日に4〜5時間はそのような光のあたる環境に置いてあげましょう。 冬場は室内の暖かい場所に移動し、寒さによるダメージを避けてください。 適切な温湿度管理と季節ごとの注意点 ユッカは比較的耐寒性が強い植物ですが、極端に気温が低い環境で管理すると成長が止まり、葉が傷むこともあるため、冬場は室温10℃以上を目安に管理をしましょう。 ただし、暖房の風が直接当たる場所は乾燥しやすく、葉が傷むので避けてください。また、湿度が高すぎると根腐れの原因になるため、通気性のよい環境を作ることが重要です。ここで活躍するのがサーキュレーター。室内の空気を循環させることで湿気や蒸れを防ぎ、ユッカの健康を保ちます。 夏は風通しをよくし、冬も乾燥しすぎないよう適度に湿度管理をしましょう。季節に応じて環境を見直すことが、ユッカを長く元気に育てる秘訣です。 日常のケアと管理 水やりと根腐れ防止のポイント ユッカは乾燥に強い多肉植物の仲間なので、水やりは控えめにするのが基本です。土の表面が完全に乾いてから、たっぷりと与えることがポイントで、頻度は季節や環境によって異なりますが、一般に春〜秋は10日に1回程度、冬は月に1〜2回で十分です。水やりが多すぎると根腐れを起こしやすくなるため、鉢の底に必ず排水穴があるか確認し、水はけのよい土を使うことも大切です。また、受け皿に水が溜まったままにしておくと過湿につながるため、必ず捨てるようにしましょう。 肥料・剪定・葉の手入れ方法 ユッカは肥料をあまり必要としませんが、あげる場合は、春先に固形肥料を与えるか、春から夏の成長期には月に1回程度、液体肥料を薄めて与えると健康に育ちます。剪定は、枯れた葉や傷んだ部分をこまめに取り除くのが基本。幹の形を整えたい場合は、節の上でカットすると新しい芽が出やすくなります(詳細は後述)。葉の手入れは、柔らかい布やブラシで表面のホコリを優しく拭き取ります。これで光合成の効率がアップし、見た目も美しく保てます。定期的なケアを行うことでユッカの免疫力も高まり、病害虫の発生を防ぐ効果があります。 害虫・病気への対策と予防 ユッカは比較的丈夫ですが、乾燥しすぎや風通しが悪い環境では害虫が発生しやすくなります。特にカイガラムシやハダニには注意が必要で、葉の裏や幹の隙間を定期的にチェックしましょう。見つけたら、ぬるま湯で優しく拭き取るか、市販の殺虫剤を使うと効果的です。病気や害虫は、日頃からの観察と、早期発見、対処が大切です。 植え替えと鉢の選び方 タイミングと手順 ユッカの植え替えは、成長が活発になる春〜初夏がおすすめ。根詰まりや、鉢底から根が出ている場合は、早めに植え替えましょう。手順は、まず鉢から株を優しく取り出し、古い土を落として根の状態を確認します。傷んだ根は、清潔なハサミで切り取りましょう。鉢は1回り大きなものを用意し、新しい観葉植物用の土を入れ、株を安定させて植え替え完了。植え替え後は直射日光を避け、風通しのよい場所で1〜2週間様子を見ます。なお、植え替え前後の一週間は、水やりは控えてください。 鉢は排水性と扱いやすさを重視 鉢には排水穴(底穴)があることが必須で、過湿を防ぐためには鉢底に軽石や鉢底ネットを敷くと効果的です。初心者には、軽くて扱いやすいプラスチック製の鉢がおすすめ。最近では、一見してプラスチックとは分からないようなデザイン性の高い鉢も多く、インテリアに調和するものも豊富に揃っています。見た目と機能性の両方を意識して選ぶとよいでしょう。テラコッタ鉢や陶器鉢も通気性はよいですが、重さがあるため注意が必要です。 中級者向け|好みの樹形を作る ユッカは、その丈夫な性質を活かして、自分好みの樹形をつくる楽しみ方もできます。よく園芸店などで見かけるユッカには、幹の上部がカットされ、そこから脇芽が数本吹いているものがありますが、あれは意図的に幹を切って脇芽を出させたものです。 幹をカットすることで、植物は自己防衛本能により複数の芽を出そうとします。この性質を利用すれば、直立だけでなく、分岐したユニークな樹形に育てることも可能です。幹をカットした切り口には、黒っぽい樹脂のようなものが塗られていることがあります。これは「カルスメイト」などの癒合剤で、病気の侵入や乾燥を防ぎ、脇芽が健やかに育つための重要な処置です。 自分で剪定にチャレンジする際は、適期(春〜初夏)に清潔な刃物で切り、切り口にカルスメイトを塗布してから風通しのよい半日陰に2週間ほど置くのがコツ。少し時間はかかりますが、数週間〜1カ月ほどで、脇芽が吹いてくるのを楽しめます。 ユッカの挿し木による増やし方 ユッカは挿し木で比較的簡単に増やすことができる植物です。挿し木は春〜初夏の成長期に、幹を途中でカットし、その部分を新たな株として育てていく栽培方法です。まず、健康な幹を清潔なハサミでカットし、切り口を1〜2日ほど乾かします。 そして切り口が乾いたら、切った幹の下部をコップや瓶などに入れ、水に浸して発根を促します。この方法は「水挿し」といい、水は頻繁に取り替え、腐らせないよう注意しましょう。数週間〜1カ月ほどで白い根が伸びてきます。その後は、観葉植物用の土や赤玉土に植え付ければOK。 水挿しによる方法は、発根を確認してから土に植えることで、より安心して育てられるメリットがあります。発根後の植え付けも深くなりすぎないように注意し、風通しと明るさを確保できる場所で管理しましょう。 よくある質問(FAQ) ユッカの葉先が茶色くなる原因は? ユッカの葉先が茶色くなるのは、単にターンオーバーで古い葉を落としているケースと、ユッカからの『ちょっと調子がすぐれない』というサインの場合があります。ちゃんとした環境で育てていれば前者である可能性があるため、放置しておいて構いませんが、管理環境がよくない場合は後者の可能性があります。この場合、日照不足、乾燥など、原因を見極めて対処してあげることで、また元気な姿に戻ってくれます。ただし、茶色くなった部分は、もとの緑色には回復しません。後者の理由でそのままにすると、株全体の活力を落とすことになるため、清潔なハサミで葉を根元からカットしてあげましょう。 ユッカは猫や犬に有害?(ペットと暮らす家での注意点) ユッカはペットにとって有害な成分(サポニン)を含む植物です。猫や犬が葉や幹をかじってしまうと、嘔吐や下痢、元気がなくなるなどの症状を引き起こすことがあります。そのため、ペットと暮らすご家庭ではユッカをかじらせない環境づくりが不可欠です。たとえば、ペットが立ち入らない部屋で管理する、または近づかないようなしつけを行うといった配慮が求められます。適切な対策をとることで、ユッカとペットが安全に共存することは可能です。ただし、万一かじってしまった場合は、症状の有無にかかわらず速やかに動物病院に相談しましょう。参照:ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会):ユッカの記述項 外に出しても大丈夫? 屋外管理のコツ ユッカは日光を好む植物なので、春〜秋の暖かい時期であれば屋外に出すのもOKです。ただし、いきなり強い直射日光に当てると葉焼けすることがあるため、数日かけて徐々に慣らすのがポイント。風通しのよい場所で、雨が当たりすぎない軒下などが理想的です。冬の寒さには弱いため、気温が10℃を下回る時期は室内に戻して管理しましょう。このため、冬も温暖な沖縄などの一部地域を除き、国内でのユッカの地植え栽培は基本的に避けたほうがよいでしょう。 編集後記 インテリア性と丈夫さを兼ね備えたユッカは、初心者にも扱いやすく、空間にほどよい緑のアクセントを加えてくれる頼れる観葉植物です。この記事では、基本情報からインテリアとのマッチング、風水効果、育て方やトラブル対策まで幅広くご紹介しましたが、実際に育ててみると、ユッカは想像以上に表情豊かで楽しい植物です。今回取材に協力していただいたオザキフラワーパークでも、ユッカは定番の人気商品。贈答用に購入される方も多いとのことですが、個人的にも贈り物として頂いたら嬉しいものだな、と思いました。筆者はとても誘惑に弱いので、ユッカを贈られたら“真っ直ぐ上を向いて生きていかねば”、という気持ちになれるのかも😅。初めての1本を選ぶなら、ぜひ店頭で実際に葉や幹の雰囲気を見て、自分の暮らしにぴったりなユッカを見つけてください。
-
花と緑

この雄しべ、何の花? 【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.4
雄しべとは? 雄しべとは、被子植物の花の一部で、花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。 雄しべには葯(やく、花粉の入った袋)と花糸(かし、葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれて、雌しべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。 この雄しべの持ち主は・・・? LeOPL/Shutterstock.com こちらの雄しべ、何の花のものか分かりますか? 多数の雄しべに囲まれた中央に、これまた多数の雌しべがあります。 ヒントバラと相性のいい、つる性植物です。 正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ クレマチス kai foret/Shutterstock.com クレマチスの基本データ 学名:Clematis科名:キンポウゲ科属名:クレマチス属原産地:ヨーロッパ、日本、中国、北アメリカ和名:カザグルマ(風車)、テッセン(鉄線)英名:Clematis開花期:3月下旬~10月 ※春咲き、夏~秋咲き、冬咲きなどがあります。花色:赤、ピンク、黄、白、紫、青、複色発芽適温:15℃前後生育適温:20℃前後切り花の出回り時期:2~12月花もち:7~10日 「つる性植物の女王」とも呼ばれるクレマチスは、種類豊富で、花色や花形もさまざま。アーチやフェンスに仕立てれば、小さなスペースでも楽しむことができ、バラとの相性も抜群で人気の植物です。 花の咲き方により「新枝咲き」「旧枝咲き」「新旧両枝咲き」の3つに分けられます。 なお、クレマチスの別名が「テッセン」と思っている方も多いですが、実際にはテッセンとは中国に自生している原種の1つ。6枚の乳白色の花弁と、花弁化した紫色のおしべが特徴です。 クレマチスの原種の1つ、テッセン。Alexandre Prevot/Shutterstock.com クレマチスの詳しい育て方はこちら↓https://gardenstory.jp/gardening/33492 クイズ一覧はこちら!
-
イベント・ニュース

今が最盛期! バラや宿根草が美しいガーデンを無料で楽しめる「ロイズ ローズガーデン」
札幌市近郊にある3つのローズガーデン 7月上旬にかけて、北海道札幌市、江別市、石狩郡の3カ所にある「ロイズ ローズガーデン」が1年で最も華やぐ季節を迎えています。色とりどりのバラや宿根草が花盛りのガーデン散策と併せて、工場見学(石狩郡・ロイズタウン工場のみ)やショッピング、その場で味わえるソフトクリームなどのオリジナルスイーツを楽しめるのも嬉しい、人気のスポットです。近隣の方はもちろん、ぜひ北海道への観光プランに加えてはいかがでしょうか? ロイズ ローズガーデンあいの里(ロイズ本社敷地内) ロイズ ローズガーデンあいの里/昨年の最盛期の様子 バラのトンネルや宿根草のボーダーガーデンなど、彩り豊かな「ロイズ ローズガーデン」で最も広い面積を誇る、あいの里。6月中旬~7月上旬の最盛期には、色や香り、咲き方が異なる500種以上の表情豊かなバラが観賞できます。 ※昨年の最盛期 敷地面積:約13,000㎡バラ:500種以上/約7,200株宿根草:約3,000種 【ロイズ ローズガーデンあいの里】住所:北海道札幌市北区あいの里4条9丁目1-1(ロイズあいの里公園店向かい側/JR「あいの里公園駅」より徒歩約8分)開園期間:2025年5月2日~10月下旬まで(予定)開園時間:9:00~17:30定休日:不定休入園料:無料駐車場:有り(ロイズあいの里公園店敷地内)※入り口はロイズあいの里公園店側の門。※開園期間、時間は予告なく変更になる場合があります。※時期により、ロイズ本社敷地内の駐車場も開放されます。 【ロイズあいの里公園店】住所:北海道札幌市北区あいの里3条9丁目21-50営業時間:9:00~19:00定休日:なし ロイズ ローズガーデン上江別(ロイズ上江別店敷地内) ロイズ ローズガーデン上江別/昨年の最盛期の様子 バラが華やかに彩る“ハートのオブジェ”があり、フォトスポットとしても人気のガーデン。店内イートインコーナーからも、パンやソフトクリームをお供にひと休みをしながら、ガーデンを眺めることができます。 ※昨年の最盛期 敷地面積:約800㎡バラ:約150種宿根草:約800種 【ロイズ ローズガーデン上江別/ロイズ上江別店】 住所:北海道江別市上江別437-15(JR「高砂駅」よりすぐ)開園・営業時間:9:00~19:00定休日:なし駐車場:有り(ロイズ上江別店敷地内)※開園期間、時間は予告なく変更になる場合があります。 ロイズ ローズガーデン ロイズタウン工場(ロイズタウン工場敷地内) ロイズ ローズガーデン ロイズタウン工場/昨年の最盛期の様子 東屋やベンチなどもあり、広々とした通路をゆったり散策できます。ロイズタウン工場直売店には同店限定の商品が多数揃い、オリジナルのパンやソフトクリームなどが楽しめます。さらに、ロイズタウン工場には“チョコレートの旅”を楽しめる体験型施設「ロイズカカオ&チョコレートタウン」(有料・公式サイトから予約可)も併設。7~9月は施設の2周年を記念したさまざまなイベントを開催します。※詳しくは施設公式サイト(https://www.royce.com/cct/)をご覧ください。 ※昨年の最盛期 敷地面積:約2,000㎡バラ:約140種/約2,400株宿根草:約100種 【ロイズ ローズガーデン ロイズタウン工場/ロイズタウン工場直売店】 住所:北海道石狩郡当別町ロイズタウン1-1(JR「ロイズタウン駅」から徒歩約7分、無料シャトルバス有り)開園・営業時間:9:00~18:00定休日:なし駐車場:有り(ロイズタウン工場敷地内)※開園期間、時間は予告なく変更になる場合があります。 どちらのガーデンもJR在来線から徒歩圏内とアクセスがよく、バラ好き、花好き、スイーツ好きの方にはぴったりのレジャースポットです。北海道だからこそ楽しめる、6〜7月に咲き誇るバラと宿根草の美景をぜひ堪能してみては? 「ロイズ ローズガーデン」各ガーデンの詳細や来園の注意事項は、下記の施設公式サイトをご覧ください。https://www.royce.com/brand/contents/rosegarden/
-
花と緑

この雄しべ、何の花? 【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.2
雄しべとは? 雄しべとは、被子植物の花の一部で,花弁の内側にある雄性生殖器官。花粉を作る部分です。 雄しべには葯(やく、花粉の入った袋)と花糸(かし、葯を支える棒状の部分)があり、葯の中で花粉が作られ、時期がくると葯が破れて中の花粉が外に飛び出し、風や虫によって運ばれて雌しべの先端にある「柱頭」につくことで受粉します。 この雄しべの持ち主は・・・? Fewerton/Shutterstock.com こちらの雄しべ、何の花のものか分かりますか? 6本の雄しべに囲まれて雌しべが1本ありますね。 ヒント秋植え春咲きの球根植物。春の花壇を華やかに彩ってくれる、誰もが知っている人気の高い花です。 正解は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ チューリップ wjarek/Shutterstock.com チューリップの基本データ 学名:Tulipa科名:ユリ科属名:チューリップ属原産地:中央アジア~地中海和名:鬱金香(ウコンコウ、ウッコンコウ)英名:tulip開花期:3~5月花色:赤、ピンク、黄、オレンジ、白、緑、紫、黒、複色生育適温:5~20℃前後切り花の出回り時期:12~3月花もち:5~7日 秋植えの球根植物、チューリップ。多種多様の品種があり、その登録数は5000種を超えます。鉢植え、地植えのどちらでも育てられ、花の色や花姿も豊富で、早春から春にかけて花壇の彩りとして定番の植物です。 開花時期で分類すると、3月下旬から4月上旬に開花する「早生グループ」、4月上旬から中旬に開花する「中生グループ」 、4月下旬から5月上旬に開花する「晩生グループ」に分けられます。 また、花姿では、「ひと重咲き」「八重咲き」「ユリ咲き」「パロット咲き」「フリンジ咲き」「原種系」「クラウン咲き」の7種に分けられます。 初心者でも育てやすく、切り花やドライフラワーとして飾っても一気に空間を華やかに演出してくれるチューリップ。ぜひ暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。 チューリップの詳しい育て方はこちら↓
-
寄せ植え・花壇

丸く作るコツ&梅雨のお手入れ方法も紹介! ブルー&パープル系の大人可愛いハンギングバスケット
ハンギングバスケットの花材選び 河野自然園 ポイント1 花材は以下の3つの役割を持つ植物を組み合わせてセレクトしましょう。 ①存在感がありバスケットの主軸となる【主役】 ②主役を引き立て、彩りや華やかさを補う【準主役】③小花や葉物など、主役や準主役の間に入って動きや立体感を演出する【脇役】 また、全体のカラーやテーマ、使いたい主役の花材などを事前に決めておくと、合わせる植物が選びやすくなります。 ポイント2 植生を意識して選びましょう。植物はそれぞれ適する環境が異なるため、日向を好む、湿った土壌を好むなど、できるだけ同じ環境を好む植物を組み合わせることで、長く美しくハンギングバスケットを楽しむことができます。 初夏・梅雨時期に楽しめる植物の一例 ●日向を好むラベンダー、カンパニュラ、バーベナ、サルビア、トレニア、ジニア、ベゴニア、花オレガノ(例:‘ケント・ビューティ’、‘ロタンダフォーリア’、‘ミルフィーユリーフ’)など ●半日陰を好むインパチェンス、アスチルベ、ヒューケラ、ミスカンサス、コリウスなど ●湿った土壌を好むアジサイ、ギボウシ、アジュガ、ヤブラン、アスチルベ、コリウス、シダ類など ●乾燥気味の土壌を好むペチュニア、ペンタス、ルドベキア、ゼラニウム、カリブラコア、ナデシコ、ポーチュラカなど ポイント3 草丈が高くなる植物は生育するにつれて全体のバランスが崩れやすくなるため、ハンギングバスケットを長く美しく楽しみたい場合は、草丈10〜20cmくらいの植物を選ぶのがおすすめ。ただし、つる植物や下垂する植物は、その長さを活かしてつるをハンギングバスケットの側面に這わせたり、枝垂れさせて動きのある演出を楽しめます。 ペチュニア エコチュニアシリーズ ‘ブルーベイン’ 厳しい環境でも美しい花を咲かせ続ける高パフォーマンスな品種。コンパクトにまとまり、花径6~7cmほどの花を株いっぱいに咲かせます。花心から濃い網目模様が広がる立体感のある花は、ハンギングバスケットや寄せ植えのポイントに。ペチュニアは花1種で作るハンギングバスケットにも最適です。 ブルー&パープル系のハンギングバスケット作り STEP1:用意する資材&下準備 ◾️今回使うバスケット伊藤商事 ワイヤーバスケット WB-35(ヤシ繊維マット付)半球体状で壁やフェンスなどにかけて飾るタイプ。スリットに苗を植え込んで形作っていきます。ワイヤーバスケットにヤシ繊維マットをセッティングし、ずれないように洗濯バサミなどで留めておきましょう。 サイズ:W350×D165×H250mm器材容量:8.0Lスリット数:5使用株数:15~30株植込み後重量:約7~12kg ◾️ハンギングバスケット用スタンド引っ掛けて作業すると下部に植物が入れやすく、制作しやすいです。壁やフェンスなど、ハンギングバスケットを飾る場所がない場合にもスタンドを利用して飾ることができます。 ◾️培養土保水性や保肥性のある軽量な土が理想。市販のハンギング用の培養土を使用すると手軽でおすすめです。 ◾️元肥ゆっくり長く効く緩効性肥料を土に混ぜておくと花の見頃が長持ちします。培養土に元肥が入っている場合は入れなくてOK。 ◾️活力剤液肥と異なり、肥料やけなどの心配がない栄養剤です。植え込む際に根にダメージがあるため、活力剤につけながら植え込むことで回復力を促したり、根の活着をよくしたりします。 ◾️水苔土の流れ止め、乾燥防止になります。また、苗の高さ調整にも便利です。 ◾️その他の道具土入れ、洗濯バサミ STEP2:花材選び&配置決め 【主役】、【準主役】、【脇役】それぞれの花材を決めながら、配置を考えます。この時、育苗トレーを使うと便利です。半球体の丸い形を意識して、主役が中央付近の目立つ場所にくるように配置します。花の隣には葉物を合わせたり、形、質感の異なるものが隣り合うようにレイアウトするとバランスよく仕上がります。 配置を真上から見てチェックします。左は最初に考えたレイアウト。きれいにまとまっていますが、もう少し複雑な表情をプラスするために、一部を右の植物と入れ替えることにしました。 配置のワンポイントアドバイス アイビー、ジャスミン、ハツユキカズラのように枝垂れる植物は下部、もしくは側部にレイアウトするとよいでしょう。 戸田さんが選んだ花材一例 【主役】(A)ペチュニア ‘ブルーベイン’、(B)ペチュニア ‘てまり珊瑚’、(C)ペチュニア ヴァンサンカン【準主役】(D)スカエボラ、(E)フレンチラベンダー、(F)ブルーデージーなど【脇役】(G)オレガノ ‘ケント・ビューティ’、(H)シモツケ‘ホワイトゴールド’、フクシアなど 今回の一番の主役は、シックなパープルのペチュニア ‘ブルーベイン’。それに合わせて準主役には、ブルー&パープル系の小花のブルーデージーやスカエボラをセレクト。ブルー&パープル系の花を引き立てるのに最適なのは、捕色のイエロー。そこで、リーフ類に明るいライムイエローのものを選びました。このパープル&イエローの補色対比の花選びだけでも立体感が生まれキレイにまとまりますが、さらにニュアンスカラーのペチュニア ‘てまり珊瑚’やペチュニア ヴァンサンカンを主役に加え、繊細で複雑な表情をプラスしました。 STEP3:植え込み バスケットの下部にある横のラインくらいまで土を入れておきます。この横のラインより下の部分にはスリットがありませんが、ワイヤー間隔の広い箇所にも苗を植え込むと、仕上がりの形がキレイになります。ここにハサミで植え込み穴を開けておきましょう。 苗は根の周囲の土を崩し、黄色くなった下葉は落として風通しをよくしましょう。活力剤入りの水に根を浸してから植えていきます。 スリット入りのハンギングは、スリットの上から苗を差し込み、下へスライドさせて植え込んでいきますが、最下部だけは植え込み方が異なります。下記の手順で行うと、植え込みやすいです。 【最下部の植え込み方】①ビニールポットの側面と底部を切り離します。②ビニールポットの側面側を利用して、植えたい苗の土部分をくるみます。③片方の手で穴に苗を下から差し込み、もう片方の手を鉢の中に入れて内側へ苗を引っ張り込みます。④ビニールだけを抜き取ります。この方法だと根を傷めずバスケットが土で汚れるのも防げます。 最下部の植え込みが終わったら、苗の根が隠れる程度に土を入れます。次からは苗を横に倒して、スリットの上から下へスライドさせるように植え込んでいきます。土は各段植え込むごとに入れます。 以下のようなサイクルで苗を1つずつ植え込み、1段ずつ進めていきましょう。 ハンギングバスケットを丸く仕上げるコツ 下段はやや下向き、中段は正面向き、上段は上向きになるよう植え込みましょう。最上部の後方は垂直気味に植えます。正面、上、横、どこから見ても丸い形に仕上がるよう、角度や向きを調整することが重要です。微調整したい場合は水苔が活躍! 隙間に入れることでしっかりと位置が定まり、理想的なフォルムに近づきます。また、苗を植え込みながら、さまざまな角度から見て、丸いフォルムになっているかチェックしましょう。 苗のどの位置が丸いカーブを描いているか、クルクルと回してフィットするポイントを確認。場合によっては、長く伸びた茎をカットして形を整えるのもOKです。 仕上げ 苗を全て植え込んだら割り箸などで土を隙間なく詰め、その上に水苔を敷きます。植え込みがすべて完了したら、底から水が流れ出すまでたっぷりと与えましょう。冬以外は、作ってから3日程度は養生期間として風通しのよい日陰で管理し、その後日当たりと風通しのよい環境で育てるとよいでしょう(植物の特性によって適した置き場所を選んでください)。 ハンギングバスケットの梅雨時期の管理方法 病害虫対策 梅雨の季節は湿度が高くなることで蒸れやすくなり、病害虫の発生リスクが上がります。そのため、ハンギングバスケットを風通しよく管理することが重要です。枝透かしや切り戻しをして、混み合わないように注意したり、終わった花はすばやく花がら摘みをしましょう。害虫には忌避剤を用いて予防することも一案です。 水やり 置き場所にもよりますが、できれば毎日土の乾きを確認しながら1〜2日に1回水やりをします。水やり時の泥はねを防いで病気を予防するため、ハンギングバスケットの仕上げには土の表面に水苔を敷くようにしましょう。 置き場所 植えた植物によって置き場所にも注意が必要です。この時期ハンギングバスケットで活躍するペチュニアやキンギョソウなどは、雨に当たると花が傷みがちに。雨天が続く場合は、軒下などの雨の当たらない場所に移動させるとよいでしょう。 どんよりとした空模様が続く季節でも、庭やベランダ、玄関先を華やかに彩ってくれるハンギングバスケット。選ぶ植物に合わせて置き場所に配慮したり蒸れにくいよう管理することで、梅雨時期も心配ご無用! 存分に美しい姿を楽しむことができます。ぜひ、この時期見頃の花を添えたハンギングバスケットで、彩り豊かなガーデニングライフを満喫しましょう。





















