ガーデニング、家庭菜園、インドアグリーンなど、花・緑・庭・エクステリアに関する幅広いテーマにまつわる情報を配信している「ガーデンストーリー」編集部です。旬の植物情報やイベントの紹介、お庭の取材、植物の楽しみ方などをガーデニング知識に精通する専門家の監修のもと配信しています。
ガーデンストーリー編集部
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ガーデンストーリー編集部の記事
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観葉・インドアグリーン

【オリーブ】育て方を徹底解説!ポイントは剪定!|観葉植物基礎講座Vol.3(前編)
オリーブの木って、どんな植物? モクセイ科オリーブ属の常緑高木、オリーブ。スタイリッシュな葉とおしゃれな樹形、そして実も収穫できることから、世界中で愛されている樹木です。また、旧約聖書の中で描かれている記述により、古くから「平和の象徴」として崇められていて、国連の旗にもオリーブの枝が描かれています。しかし一般的には、敬うべき木というよりも、実を食べたり、搾油して料理や美容などに活用するイメージのほうが強いかもしれませんね。 オリーブの木(以下オリーブ)の原産地は、イタリア、スペイン、ギリシャ、トルコなどの地中海沿岸地域。年間を通して温暖でドライな場所に自生しています。歴史も長く、最古の記録としては、イタリアで5万年前のオリーブの葉の化石が見つかっており、オリーブがクロマニョン人以前より人類と共にあったことがうかがえます。現在においても樹齢1,000年以上のオリーブが幾つか存在し、中でもギリシャのクレタ島にある樹齢約3,000年のオリーブは有名です。 オリーブは種類も多く、現在のところその数なんと約1,600品種以上。葉の形や実の大きさ、樹形など、それぞれに特徴を有しています。品種改良も積極的に行われているため、今もなお種類は増え続けています。熱心なファンの中には、まるで農家のように何種類ものオリーブを栽培し、品種ごとに造詣を深めていくことを趣味にしているマニアックな人もいます。でも、この記事を最後まで読んでいただくとその気持ちが分かるかも…。 オリーブは日本でも盛んに栽培が行われています。産地としては、地中海沿岸地域と気候が似ている香川県の小豆島が有名ですね。しかし、日本にオリーブの木が初めて持ち込まれたのは、意外にも小豆島ではなく横須賀だったんです。江戸時代末期にフランスから持ち込まれた最初の1本が横須賀に植樹され、以後十数年に渡り栽培の研究が行われました。そして、初めてその結実に成功したのが小豆島です。オリーブが私たちにとって身近な存在になれたのは、そんな先達の努力があってのことだったのですね。心より感謝です。 オリーブは価格の幅も広く、小さいものは1,000円前後で買うことができますが、大きいものになると100万円以上するものもあります。個体差はあるものの、比較的成長が早い植物なので、最初は予算に見合った小さいものを買って、大きくする過程を楽しむのもおすすめです。 観葉植物として室内栽培を前提に購入する人もいますが、「オザキフラワーパーク」で最も多いのは、屋外で育てる目的で購入するオリーブ初心者のお客様。ほかにも、庭のあるご家庭では最初から比較的大きめのオリーブを買って自宅のシンボルツリーにしたり、商家の方が店舗前の植栽として購入されることもあります。 多くの人に愛されるオリーブですが、実の収穫に至るまでは、幾つかのポイントをマスターしなければなりません。でも、基本的には初心者にとってハードルの低い植物なので、ぜひこれを機会にトライしてみてはいかがでしょうか。 オリーブの選び方 縦に伸びるか、横に広がるか オリーブはとても種類が多く、選ぶのに迷うかもしれません。そんなときは、縦に伸びる「直立型」か、横に広がる「開帳型」かという、成長のしかたで選んでみてはいかがでしょうか。 栽培するスペースが限られている人は縦に伸びる直立型、横に広げてぽってりとした姿を楽しみたい人は開帳型を選ぶとよいでしょう。直立型の品種は、その樹形を活かし、庭や部屋の目隠しとして植栽する人もいます。 色 オリーブの葉の表面は、一般にオリーブグリーンといわれる、やや青みのある緑色。裏面は光の加減で銀色に輝いて見えるため、風に揺れたときなどはとても美しいんです! おしゃれに伸びる枝も光の加減でさまざまな表情を見せてくれるため、色彩で楽しめるのもオリーブの魅力。葉色は品種により極端に変わるわけではありませんが、まるで茶葉のようなフレッシュグリーンであったり、青みが強いものであったりと、好みに応じてさまざまなオリーブを選ぶことができます。 実の付きかた オリーブの魅力といえば、実。オリーブを植える動機として、その実を収穫したいと思う人も大勢います。オリーブは、単体の木で結実(実がなること)する自家受粉タイプと、2種類以上の品種が受粉することにより結実する他家受粉タイプの2種類があるので、結実させたい場合は、購入するオリーブがどちらのタイプかを見極めておく必要があります。 種類により差はありますが、大体5〜6月に白くて小さい可愛い花をたくさん咲かせます。しかし、その全てに実が付くわけではなく、通常は1〜2割、多くても3割くらいしか結実しません。つまり大量に収穫したい場合は、それなりに大きい木でなければなりません。 付き始めの実は、1〜2mmのとても可愛い薄緑色の粒で、それが日を追うごとにだんだん大きくなっていきます。品種によって異なりますが、肥大化が止まる10〜11月に収穫します。せっかく育てるオリーブですからね、ぜひ結実にチャレンジし、収穫体験を味わってみてください! 【ポイント:受粉木をそばに置く】 花付きがよく花粉量も多い品種を「受粉木」としてそばに置いておくと、より結実する確率が高まり、また、実の量も多くなることが期待できます。1本で実が付く自家受粉可能なタイプも、受粉木がそばにあると、同様の効果が期待できます。ネバディロブランコという品種が受粉木として人気です。 オリーブの育て方 置き場所 オリーブは太陽が大好き! 基本的に全種類、真夏の強光線に長時間あたっていても葉が日焼けすることはないので、日当たりのよい屋外で管理してください。半日以上は直射日光が当たる環境が理想的です。逆に、光量が少ないと枝が徒長し、葉もポロポロと落ちて、徐々に樹勢が弱まっていきます。 集合住宅など、ベランダで育てる場合は、エアコンの室外機の風が当たらないように注意してください。 【室内管理について】 オリーブは耐陰性が強いわけではないので、室内で管理する場合は、日の出から日の入りまで十分に日の当たる場所に置いてください。日照が足りない場合は、植物育成ライトを補助的に使用することをおすすめします。ただし、安価な低出力タイプだと効果がないので、高出力タイプのものを使用してください。 季節ごとの管理方法 【夏の管理】 オリーブは暑さに強いため、40℃近くまで気温が上昇する昨今の真夏の暑さでも問題なく乗り越えられます。ただし、室内で管理する場合は、エアコンの風を直にあてるのは厳禁です。これはオリーブに限らずどの植物でもそうですが、エアコンの風は、葉が水分を蒸発させる「蒸散作用」を阻害してしまうため、植物が弱る原因となってしまいます。また室内は、植物の生育に欠かせない「自然な風」がないため、蒸れによる根腐れが起きやすいので、サーキュレーター(送風機)で部屋の空気を循環させることをおすすめします。 【冬の管理】 オリーブの故郷地中海沿岸は、冬は寒くはなりますが、氷点下になることはありません。オリーブは耐寒性も強いので、たまの降雪には耐えられますが、0℃を下回る極低温状態が続くと枯れてしまう場合があります。このため、関東以北の寒冷地での地植えはおすすめしません。寒冷地では鉢植えで栽培し、夜間など気温が下がる時にはこまめに屋内に取り込むことをおすすめします。関東以南で、かつ降雪量が少ない地域であれば地植えでの越冬も可能です。室内で管理する場合は夏と同様に、エアコンの風が直にあたらないよう注意し、サーキュレーターで室内の空気を循環させましょう。 【梅雨の管理】 オリーブの花が開花する5〜6月は日本では梅雨にあたるため、開花期間中に長雨が続くと、うまく花粉が飛ばなかったり、受粉しないまま花が落ちてしまい、うまく結実しない場合があります。結実を目指す場合は、開花時期は天気予報をこまめにチェックし、雨が降りそうなら、鉢植えの場合は雨があたらない場所にいったん移動させ、地植えの場合はビニールシートをかぶせるなど、雨対策を行いましょう。 水やり オリーブは乾燥気味の土壌を好むため、基本は乾かし気味に栽培します。地植えの場合は四季を通して雨のみに頼ることも可能ですが、長期間雨が降らない時は土の状態をチェックしながら適宜水やりを行ってください。 鉢植えの場合は、表士が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与え、鉢底皿に溜まった水はすぐに捨てましょう。夏場は気温が下がる夕方に、冬場は気温が上がっていく午前中に与えるようにしてください。乾いたらたっぷり与えるという、メリハリのある水やりがよいオリーブを育てます。 ちなみに、「オザキフラワーパーク」では『サスティー』という水分チェッカーが人気です。チェックが完了するまでに30~60分と時間はかかるものの、大鉢用のLサイズでも598円というコスパのよさが魅力です。 用土 鉢植えの場合は、赤玉ベースの植木培養土か、オリーブ専用の培養土を使います。地植えの場合、オリーブはアルカリ性の土壌を好むため、地面に苦土石灰を適量まいて定植すると生育がよくなります。逆に酸性の土を嫌うので、酸度の高い土や培養土には植えないほうがよいでしょう 日本は降雨量が多く、雨は基本的に酸性のため、長く植えているとどうしても酸度が高くなってしまいます。このため、年に1回は市販の酸度測定キットなどで土壌酸度(pH)をチェックするとよいでしょう。6.5〜7.0のpH値がオリーブにとって理想的な土壌とされています。 肥料・活力剤など 微量要素が多く入っているオリーブ専用の肥料がおすすめですが、ご家庭にある『マグアンプK』などの化成肥料でも問題ありません。 施肥の時期は3月(新芽が伸びる頃)、6月(実が付く頃)、10月(実の収穫が終わった後)が適期。結実を目指す場合は、この時期の施肥は必須です。 肥料切れになると葉の先端が黄色くなるので、あげどきの目安にもなります。また、5〜6月の花期には、水やりの際に植物用活力剤『メネデール』を規定量希釈して与えると、実付きをよくすることが期待できます。 剪定 樹形がとても魅力的なオリーブですが、この美しいフォルムを維持するためには剪定が欠かせません。また、剪定により思い通りの樹形に仕立てることができるのもオリーブの魅力ともいえます。 逆に、枝を伸ばしっぱなしにしておくと、重力により枝が垂れてしまい、形が悪くなるばかりか、実付きも悪く、幹も太くならないので、1〜3月に思い切ってバッサリと強剪定することをおすすめします。そして6月に軽く形を整える弱剪定を行えば、剪定に関してはOK。 強剪定といっても、慣れない人はバッサリ切ることに躊躇してしまいますよね。でも、オリーブは30cmくらいの丸太状の幹を地面に杭のように打ち込んでおくと、根っこがなくても上からどんどん枝と葉が出てくるほどタフな植物なので、心配せずにどんどん切っちゃって大丈夫です。 【剪定方法】 オリーブの多くは「互生葉序」※で葉を出すため、カットした場所の直下の葉の出ている方向に枝が分枝していきます。このため、枝をどっちの方向に向かわせたいか、剪定により樹形をコントロールすることができるんです。つまり、樹形を上に高くしたいのであれば、葉が上に向いているところの少し上のところで切り、横に広げたいのであれば、横方向に出ている葉の少し上のところで切れば樹形は横に広がっていく、という感じです。ただし、横に切って伸びた枝を放置しておくと下に垂れていくため、大きくなりにくいので注意が必要です。 [動画による説明はこちら] ※【葉序】 葉序(はじょ)とは、茎から出る葉の配列の規則性のこと。葉序には互生葉序と対生葉序、輪生葉序の3種類がある。茎にある節目から葉が1つ出るのが互生葉序、2つ出るのが対生葉序、2つ以上出るのが輪生葉序と呼ばれる。 植え替え 鉢植えのオリーブは、土の表面から根が出てきたり、鉢底穴から根が出てきたら植え替えを行ってください。2回り大きいサイズの鉢に植え替えるのがおすすめです。素焼き鉢や、鉢の底部にスリット(切り込み)の入ったスリット鉢を使用すると、根が張りやすく、成長もしやすいので、早く大きくなります。 植え替えの際は、土の落としすぎに注意してください。せっかく根が抱え込んだ土を無理に落とすと株が弱る可能性があります。オリーブ自体は強い植物ですが、根は繊細なので、植え替えの際は、鉢から抜いた根の表面の土だけをやさしく落としてください。 収穫したオリーブを食べるには? 大切に育てたオリーブに実が付き、収穫までこぎつければ、それを食べたいと思うのは当然ですよね。しかし、オリーブの実はそのままではとても食べられたものではなく、食品用の重曹を用いた、とても手の込んだ渋抜き処理が必要です。 自家製ピクルスにチャレンジしたい方は、下記クックパッドなどを参照してください。健闘を祈ります。 cookpad [重曹で渋抜き。自家製オリーブの塩漬け] オリーブをおしゃれに魅せる技 ただでさえおしゃれなオリーブ。鉢植えで楽しむ方は、可愛い鉢や、気品ある鉢、ちょっと個性的な鉢に植え替えるなど、いろいろこだわりを持って楽しんでいます。 また、これから迎えるホリデーシーズン、いっそのことオリーブをクリスマスツリーにしてみてはいかがですか? これがまた可愛いんです! お庭の地植えのオリーブや鉢植えのオリーブに、クリスマスオーナメントを飾り付ける「クリスマス“オリーブ”ツリー」、ぜひ試してみてください! まとめ いかがでしたか? オリーブ大特集前編。編集部にも自宅で育てているスタッフがいますが、改めてその魅力を再認識したそうです。今回の取材では、「オザキフラワーパーク」の佐藤さんにオリーブのあれやこれやを伺いましたが、その知識の豊富さたるや! これには感嘆しました。ちょうど取材2日前、お店には300鉢もの各種オリーブが入荷したということもあり、植木コーナーは左右どちらを見てもオリーブ、オリーブ。まるでオリーブ畑で取材をしているようでした。 さて、後編ではそんな佐藤さんに、お店でおすすめのオリーブを紹介していただきます。この前編を読んで、オリーブを育ててみたいと思った人は要チェックですよ! オザキフラワーパークでは観葉植物に関するどんな些細な質問でも常時受け付けてくれます。スタッフの皆さんがお客様一人ひとりの、今日の「分からない」を明日の「楽しみ」に変えるお手伝いをしてくれるので、この機会にぜひ観葉植物の世界に足を踏み入れてみませんか? お話を伺ったのは…オザキフラワーパーク植木担当 佐藤さん 「ほかの木に比べ、手をかけた分、一番かっこよくなるのがオリーブ」とその魅力を語る佐藤さん。オリーブのエキスパート佐藤さんには、後編でおすすめのオリーブを紹介していただくので要チェックです!
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ガーデニング

【花を上手に咲かせたい!】街の園芸店がお悩みを解決!vol.5
人々の心を潤す、花 植物を育てているとさまざまな問題にぶつかりますが、花に関するお悩みもたくさん耳にします。なかでも多いのが、やはり「なぜ咲かないの?」というお悩み。咲くと思っていた花が咲かないことほどショックなことはありませんよね。今回はそんな花に関するお悩みを、当連載でもうお馴染みの、街の園芸店「フラワーガーデン・セキ」の関ヨシカズさんに解決していただきます。 今回も答えてくれる街の園芸店「フラワーガーデン・セキ」(目黒区祐天寺) 今回も読者の皆さんのお悩みに答えていただく『フラワーガーデン・セキ』の関さん。東京は目黒区祐天寺に古くからお店を構え、近隣住民から愛される、地域に根ざした園芸ショップです。2代目の関ヨシカズさんは、花に精通した園芸のエキスパート。お店には花を買い求めるお客様だけでなく、花に関するお悩みを関さんに相談しようと、大変多くの方々が訪れます。もちろん皆さんからのご相談にも分かりやすく答えてくれますよ。さて、今回はどんなお悩みが寄せられているのでしょうか? さっそく関さんに伺ってみましょう。 【お悩み1】花が咲かないのは栄養状態に問題アリでしょうか? 花が咲いている苗を購入し、日当たりのよいベランダのプランターで育てているのですが、花が咲きません。肥料をあげないといけないでしょうか? 今まで、ラベンダー、羽衣ジャスミンなどを育ててきました。(近畿 50代 女性) 葉ばかり元気で花がつかない。栄養が多いのか足りないのか分からないです。(関東 50代 女性) 関さんの答え お二方とも、何の花についてかが分かればより的確にお答えできるのですが、最初の質問の方の「肥料をあげないといけないのでしょうか?」に関しては、あげたほうがいいです。むしろあげるべきです。肥料にはチッ素・リン酸・カリという3大要素があって、ざっくり言えば、チッ素は葉っぱとか茎を作り、リン酸やカリは花や実に効果があります。これら3大要素が均等に、8-8-8とか10-10-10とかの比率で入っている肥料をあげておけば、とりあえず問題はないと思います。あげすぎると肥料焼けを起こすので、多くてもダメですが、少なすぎるのも効果がありません。さじ加減は、植物やプランターの大きさにもよるので、肥料のパッケージに記載の使用方法を参考にしてください。 もうお一方の質問のほうですが、「葉ばかり元気で花がつかない」というのは、肥料以外にも、日当たりの問題や、根っこが詰まりすぎていないかなど、他の要因も考えられます。おすすめは『リン・カリ肥料』。 これは、チッ素が0、リン酸19、カリ10、マグネシウム3と、この2つの栄養素に特化した肥料なのですが、お花に直接効くので、これもおすすめです。ちなみに、木や葉に元気がない時は、チッ素が多い油かすをあげると改善が期待できます。でも葉は元気なんですもんね。であれば、やはり『リン・カリ肥料』がベストです。という感じで、何の花かが分からない以上、施肥で改善を図るというのがよいのではないかと思いますね。根の状況も分からないので、コレだ! という確実な解決策を提示できませんが、施肥は試す価値はあると思います。 【お悩み2】豪雪地帯でのクレマチスの冬の管理方法を教えてください 4年前にクレマチスを買い求め、購入2年目は偶然かもというぐらい綺麗に咲きましたが、豪雪地帯のために外には置かず、家の中で管理するので、その方法が難しく、毎年綺麗に咲きません。どういうふうに管理すると安心して冬を越せるのでしょうか?(東北 60代 女性) 関さんの答え この豪雪地帯ってのがね…。ウチは東京の目黒なんでね、正直なところ、豪雪への対処で的確な答えを出すのは難しいかも。ただまぁ、室内でどういうふうに管理するのか、ということにお答えすると、基本的にはなるべく外の環境に近づけるというのが一番だと思います。室内管理で重要になるのは風なので、日当たりのよいところでサーキュレーター(送風機)を回し、室内の空気を循環させ対処するという感じでしょうか。 豪雪地帯って確か、部屋と玄関の間にもう一個玄関があったりするところが多いと思うので、部屋を暖めるということに関しては、知識、技術共に、東京の人よりも圧倒的に長けているでしょうから、温度に関して言えば、部屋に置いておけば即ち温室栽培みたいな感じになると思うので、あえて必要以上に加温する必要はないと思います。 ただ、クレマチスに関して言えば、置いてある部屋を暖めすぎないほうがよいですね。でも話を伺うかぎり、一応冬越しはできているということなので、冬の寒さに当てすぎず暖めすぎずという感じがよいと思います。常に程よく暖かいという状態を保ちつつ、クレマチスは日光が大好きなので、日にもちゃんと当ててあげて、そして新緑の時期を迎えたら強めの肥料をあげる、そういう感じでいいと思います。 より確実なのは、クレマチスにもいろいろ種類があるので、購入したお花屋さんに行って品種を確認した上で適切な冬越しの仕方を聞いてみるのが一番だと思います。豪雪地帯のお花屋さんなら、僕ら東京の園芸店よりもその辺の知識はずっとあると思いますよ。 【お悩み3】羽衣ジャスミンの剪定の仕方を教えてください 羽衣ジャスミンを剪定せずに長年育てていますが、枯れ木の上にどんどんかぶさるように葉が出て花を咲かせている状態です。剪定するにも、どこをどう切ったらいいのか分からずに悩んでいます。(関東 50代 女性) 関さんの答え これはね、これ言っちゃうと元も子もないのですが、どこでもいいんですよ、切りたいところを切ってください。って、答えになってないか(笑)。 ただ、どうしたいのかにもよりますね。例えば、地植えで壁に這わせたいという場合だと、地植えで根が存分に張れるため、あえて剪定をする必要もないと思います。 鉢植えの場合は、“株を更新”するという意味では剪定も有効ですが、それでも僕個人的には、伸びたいだけ伸ばしてやればいいと思います。鉢の場合はツルも綺麗に巻かれて行灯になって販売されているケースが多いのですが、結局、そう時間も経たないうちに行灯からどんどんツルが飛び出ちゃって、購入時の形は崩れるんですよ。で、それをどう巻いていくかという問題になってくるんです。コンパクトに仕立てて、花をそこだけに咲かせたいのか、あるいはそれを地面に下ろして、バーっと繚乱に咲かせたいのかで、方法も変わってくると思うんで。質問者さんの場合は、察するに地植えだと思うので、そして花もちゃんと咲いているようだから、そのままでいいかなと僕は思います。 どんどんかぶさるように葉が出るのは、これはジャスミン的にはしょうがないことなので、単に邪魔なところは切る、これ以上伸ばしたくないのであれば切る、これでいいかと思います。あるいは一度、翌年の花は諦める覚悟で強剪定する、という手もあります。その場合、ここを切っちゃったらまずい、というのは特にありません。ただし、一番下でガッツリ切っちゃうっていうのはやめてくださいね。 とにかく、羽衣ジャスミンはめちゃくちゃツルが伸びるんで、切れば切ったでそこからまた芽が出るため、あまり考えずに、これはもう直感で剪定しちゃって大丈夫ですよ! そして切ったあとはちゃんと肥料をあげてください。肥料をあげるにしても、冬の休眠期前に切ってからの施肥はあまり意味がないので、適期は2〜3月くらい。その時期に剪定して、直後に液体肥料でもあげて新芽を促す、という感じでやれば、ちゃんと元に戻りますよ。下のほうの枯れているようなところに葉を芽吹かせたいとなってくると、またちょっと別の話になってくるんですけど、そこはもう経年劣化部分なんで、あまり気にせず、上が生きていれば何の問題もない、って考えて、ガシガシ切っちゃって大丈夫です。 【お悩み4】バラに使用する薬剤の安全性について知りたいです 庭でバラを15株ほど育てています。バラ以外にもいろいろな花が花壇にあります。バラを育てていく上で、ある程度の薬剤散布はやむを得ないと思っていますが、オーガニックに関する記事を目にするたびに、薬剤散布について罪悪感を抱いてしまうことがあります。使用する薬剤の安全性(環境にどう影響するのか、生物に対してどう影響するのか)について詳しく知りたいです。(中国地方 50代 女性) 関さんの答え 15株ですよね? 農薬散布のヘリコプターで広大な農地に薬を散布するわけではないので、15株のバラに使用するぐらいの使用量で罪悪感を抱かなくても僕はいいと思います。ただ、そのように環境に配慮しようという気持ちを持つことはとても意義のあることだと思います。一人の“ちょっとなら大丈夫”が、塵も積もればで地球規模での環境汚染につながることもあるかもしれませんよね。ただ残念ながら、環境にどう影響するのか、生物に対してどう影響するのかに関しては、僕はそのあたりの研究者ではないので分かりません。そこを知りたいのであれば、住友化学園芸など、薬剤の販売元に聞くのが一番ではないかと思います。 同社のこちらのページでもそのあたりが説明されています。 https://www.i-nouryoku.com/agora/anzen/index.html 僕もこのURLを見てみましたが、そもそも影響を与えるようなものを、民生品には使わないでしょう。家庭園芸用なわけですから。市販されている化学薬剤は、いわゆる劇薬ではないので、取り扱い免許を持っていない僕らが使ったり、一般のお客様が使うことを想定して作られています。生物に対して影響があるようなものを売るはずがありませんよ。まして、バラは確実に虫は来るし、病気のリスクも高い植物なので、ちゃんと安全性を確認してから商品を市場に出しているはずです。 少なくとも僕は気にしたことはないですよ。当店の狭い環境で『ベニカX』まいたからって、地球に悪いことしたな、って僕は思わないし、むしろ植物育ててCO2吸収してますよ、くらいに思っています(笑)。 それでも気になるのでしたら、オーガニックな殺菌剤などを使えばいいと思います。木酢液など、天然由来の物は、決して商品数は多くはないでしょうが、どこの園芸店でも販売しています。ただ、それが化学薬品に比べてどの程度の効果があるかは分かりません。とにかく、栽培農家というわけでもなく、家庭園芸なわけですから、あまり神経質にならずに美しい花を楽しんでください。 【お悩み5】買ってきた花がセンスよく見えるコーディネートを教えてください センスがなくて、プランターばかりが増えていきます。とにかく花を買ってきて、植えて、飾って、水をあげる、そんな感じ…。 コーディネートが難しいです。(関東 30代 男性) 関さんの答え 関東30代男性、素晴らしいじゃないですか(笑)! 30代の男性からの質問は、この連載始まってから初じゃないですか? レアです。素晴らしい! プランターばかりでセンスがない、とおっしゃいますが、センスって基本的に人が決めるものじゃないですか。別に自分が、素敵だな、かっこいいな、と思ったらそれで僕はいいと思うんですけど。 ものすごいざっくりと言うならば、例えばプラスチックの鉢と、ちょっとアンティーク感のあるモスポット(素焼き鉢)を2つ並べると、99%の人がモスポットのほうがおしゃれ、と言うでしょう。つまり、そちらのほうがセンスがよいと思うわけです。 であればまず、もしプラ鉢を使っているのであれば、鉢を違う素材のものにしてみるだけでも一つコーディネートがよくなったといえます。 あと、よくありがちなのが、横長のプランターに花だけを統一感なく植えているケース。あれはいただけませんね。そもそもコーディネートという意味でいえば、横長のプランターって難しいんですよ。凄くセンスが問われるんです。この場合は、丸いプランターに変えてみて、今まで「花-花-花」だったところに「グリーン-グリーン-花」というふうに、ちょっと変化球でカラーリーフを入れてフォーメーションを変えてみるとよいでしょう。これは花だけで作るよりもセンスよく見えるので、おすすめの手法です。 花の集合体にちょっとグリーン物を使うとね、センスよく見えるんですよ。花束を人にあげたことがある人は分かると思いますが、切り花屋さんはよく使う手法です。ハイビスカスばかりだと芸がないので、ソテツの葉を一本加えただけで、ガラッとセンスがよくなる。あの手法をプランターで使うのは、ぜんぜんアリなんですよ。 ちょっとやってみましょうか。 このように、ちょっとした変化球でコーディネートの腕も上がるはずです。がんばってください! 最高なコーディネートができたらGS編集部に写真でも送って披露してください(笑)。 【お悩み6】野放図に育ってしまった庭のバラを綺麗にしたい 庭のバラが野放図に育ってしまって…どうしたらいいのか? しかも植えた覚えのない八重のバラまで咲いてしまい、色も一色になってしまいました。綺麗にするにはどうしたらいいでしょうか?(関東 60代 女性) 関さんの答え 植えた覚えのない八重が? う〜ん、どうなんだろ。(タネが)飛んで来たのかな? 植物には「先祖返り」とかもあるので。そもそもバラ自体交配種なんで、交配される前のやつが出てきちゃう、ということも考えられるのかな…。僕の周辺ではあまり聞いたことはないですが。 【先祖返りとは】 植物が品種改良のため交配を何代も重ねていくうちに、偶発的に原種とよく似た遺伝子を持つ品種ができて、原種に近い状態に戻ってしまうことを「先祖返り」といいます。花以外にも樹木など、植物全般に起こりうることであり、また、品種改良の有無にかかわらず、植物に過度のストレスがかかることによって起こるともいわれています。 おそらく、剪定せずに放置して、葉っぱも落ちちゃったりとかして、ワサワサ〜ッてなってるような状況が思い浮かぶので、これは一度、強剪定をするのが一番じゃないかな。強剪定とは、根元に近いところで切っちゃって、株を一から更新するということです。ワサワサと野放図になっているのが我慢できないのであれば、1〜2年くらいは開花を我慢して、強剪定をかけるのが最善の策だと思います。 大人の背丈くらいまで伸びているのであれば、腰とか膝ぐらいのところまでで止めちゃって。そうしないと、おそらく下のほうから上がってきません。株を作り直すのだったらそれぐらいしちゃってもいいと思います。上を切ったところで、根さえ生きていれば植物は死なないんで。それにより、切られたところからまた脇芽が出て、株が徐々に大きくなり、1〜2年ぐらいでこんもりさせて完成させる、というイメージでしょうか。 庭とか花って、そうすぐには完成しないものなんですよ。植えてからだいたい2〜3年経って完成するものなんです。なので、ここは心を決めて強めに切っちゃいましょう! 関さんから愛のメッセージ 皆さん、なかなか苦心しているようですねぇ〜。花は、基本的には世話をしてあげなければうまく咲かないものです。もちろん、自然に咲く花もたくさんありますが、要は「園芸」なわけですから、芸を施さないと、強く美しい“よい花”は咲きません。もちろん、この質問で取り上げた方々は、どう世話をしよう、どのように管理しよう、という模索をしておられる方ばかりなので、それはとてもよいことなのですが、じつはここで取り上げなかった他の質問の多くは、いかに手間をかけずに花を咲かせることができるか、というような内容で、正直僕は悲しい気持ちになりました。 普段よくいわれる「戦い」とまでは言いませんが、生ける物を扱うにあたり、世話をする「心」が欲しいものです。日頃仕事や家事が忙しく、なかなか花の世話もできないのは確かでしょう。でも思い出してみてください、園芸店の軒先で、その美しさ、可愛さに誘われてその花を家に連れ帰ったわけですから、そうして加わった“家族”に対し、手間をかけない方策を模索するのは、僕はどうかと思います。 確かに、今は通常の園芸品種に比べて手間のかからない改良された品種も多く販売されています。でも結局、手間を惜しむ人って、そういう品種でさえ簡単に枯らしてしまうんですよ。憚りながら園芸に携わる身としては、お買い求めになった商品が、そのお客様の心を潤すものであり続けてほしいと思います。花が美しさを保つには、その潤った心でお返しする愛情こそが最良の肥料なんです。ぜひとも手間は惜しまないでくださいね。そこで分からないことがあれば、どんどんこのコーナーで聞いてください。共に芸を磨きましょう! おわりに いかがでしたか? 今回の“愛の叱咤激励”は、何やらご本人のイメージに合わず(といっては失礼ですが)、ジ〜ンと来てしまいました。花って、関さんが言われるように、栽培する人の愛情の結晶だと思います。その結晶が実を結ばない時は、正直がっかりすることもしばしばですが…。でも、産みの苦しみがあってこそ、花開いた時の感動もひとしおというものです。元来、人間よりも儚い命ですからね。日々学びながら、その命を大事に育んでいきましょう。 ガーデンストーリーでは、引き続き関さんにさまざまな質問をぶつけていきます。次回も乞うご期待です! 植物に関するお悩み募集中! 植物を育てる上でのお悩みを募集しています。お寄せいただいたお悩みは、こちらの連載『街の園芸店がお悩みを解決!』にて、園芸のプロが丁寧に回答してくれるかもしれません。 ※取り上げるお悩みは編集部にて選定させていただきます。お答えできない場合もございますので、ご了承ください。 お悩み入力フォームはこちら↓↓ https://forms.gle/vi7LXzPMD51Qgb5g9 取材協力 フラワーガーデン セキ 東京都目黒区中町2-39-15 電話:03-3712-3230 ※現在(2024年5月)一時休業中。新店舗にて再開次第お知らせいたします。 Credit 取材・文/ガーデンストーリー編集部
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![よみうりランド「HANA・BIYORI(はなびより)」花苗・野菜の展示即売会を初開催! [お出かけ情報・東京ボタニカルライフ]](https://gardenstory.jp/wp-content/uploads/2022/10/733294f05f6b32387946ff7774a49df3.jpg)
よみうりランド「HANA・BIYORI(はなびより)」花苗・野菜の展示即売会を初開催! [お出かけ情報・東京ボタニカルライフ]
たくさんの花に出会えるフラワーパーク「HANA・BIYORI」 よみうりランドに隣接する日本庭園に、2020年3月にオープンしたエンターテインメント型フラワーパーク「HANA・BIYORI」。花々が咲き誇る約1,500㎡の温室や、日本初となる「花」と「デジタル」技術を融合したプロジェクションマッピングショーが私たちを幻想的な世界に誘います。さらに花の香りや彩りを体感できるワークショップ、花や緑に囲まれたカフェなどエンタメ要素がふんだんに盛り込まれたフラワーパークが堪能できます。 圧巻の300鉢を超えるフラワーシャンデリア(吊り花) 「HANA・BIYORI」の中心に位置する温室内には、日本最大級となる300鉢超のフラワーシャンデリアが咲き誇ります。壁面には長さ20m、高さ2mを超す「壁面花壇」があり、床面を彩る花々も含め、360度花に囲まれた空間が広がります。いつ行っても満開に咲く季節の花々を楽しむことができるのが最大の魅力。360度花に囲まれた空間を心ゆくまで楽しめます。 「花」と「デジタル」が融合した「マルチエンディング」型アートショー ガラスの温室が暗転すると、60m(総長)にせまる壁面3面を使った「花」と「デジタル」が融合したプロジェクションマッピングがスタート。「イマーシブ(没入型)空間の創造」をテーマに、2つの異なるエンディングを用意したマルチエンディングを採用。最新の感情分析システムにより、観客の感情をリアルタイムでデータ化。その結果がエンディングに反映され、観客自身も参加しながら楽しむことができます。 現在、秋限定バージョン「色づく紅葉と花景色」が上映中。空に舞う紅葉や舞い散る雪など、深まる秋と冬の始まりの景色を楽しめます。上映スケジュールなど詳細は、HANA・BIYORI公式サイトをご確認ください。 コラボイベント「秋のPW (ピーダブリュー)花苗即売会」を初開催 10月7日(金)~10日(月/祝)の4日間、植物の国際ブランド「PW (ピーダブリュー)」とのコラボイベント「秋のPW花苗即売会」が開催されます。PWの新品種や今後注目の花、多肉植物や観葉植物を観賞したり購入することができます。ほかにも四季の庭などで、見本展示が行われます。スタッフが丁寧に商品の説明をしてくれるので、花に詳しくない方は気軽に相談してみては。 PW(PROVEN WINNERS=プルーブンウィナーズ)とは アメリカ・日本・ドイツ・オーストラリアなどの企業20社が参加する、世界の園芸業界を代表する植物の国際ブランド。それぞれの地域の育種家が開発した新品種を集め、気候条件が異なるアメリカ・ドイツ・日本で試験栽培を行い、日本の気候に合う高い基準をクリアした品種を厳選し、PWブランドとして発売しています。 展示・販売予定の花はこちら これらは展示・販売予定の花のほんの一部。会場でお目当ての花や育ててみたいと思うものを探してくださいね。 「PW×HANA・BIYORI 秋のPW花苗即売会」開催概要 ■開催期間:10月7日(金)~10日(月/祝) ■時 間:10:00~17:00 ■場 所:HANA・BIYORI館内「おみやげびより」前 ※要HANA・BIYORI入園料 「HANA・BIYORIマルシェ」で野菜や宿根草などを販売 10月14日(金)~16日(日)の3日間、「HANA・BIYORIマルシェ」が開催されます。JA東京むさしの新鮮な「東京産野菜」や、HANA・BIYORIのロスフラワー(廃棄予定の花)を使用したハンドメイドグッズ、宿根草などが販売されます。 「HANA・BIYORIマルシェ」開催概要 ■開催期間:10月14日(金)~16日(日) ■時 間:10:00~17:00 ■場 所:HANA・BIYORI館内「おみやげびより」前 ※要HANA・BIYORI入園料 ■参加予定店舗 ・JA東京むさし(管内の武蔵野市・三鷹市・小金井市・小平市・国分寺市で生産された野菜やその他の商品) ・はるはなファーム(日本でも有数の生産者が生産した宿根草) ・espoir(モイストポプリ、バスソルトなどHANA・BIYORIの花を再利用した商品) ・ハクサンインターナショナル(観葉植物、多肉植物など) ・HANA・BIYORI特設ブース(ロスフラワー、切花など) 花と緑に囲まれたカフェ「スターバックス」 植物園に日本初出店となるスターバックスは、本物の植栽でSTARBUCKSのサイネージ(看板)を表現。「New life style with coffee」をデザインコンセプトにした店内は、心地よく響く水音と花と緑に囲まれたボタニカルな新しいカフェ体験を提供。南側の屋内テラス席からは、一年中花が咲き誇る「四季の庭」が望め、毎日がお花見日和。コーヒーとともに、季節によって変わる花や植物を愛でられる至福の空間が楽しめます。 ぜひ秋の行楽シーズンに訪れてみてはいかがでしょう。 HANA・BIYORI情報 ■営業時間:10:00〜17:00 ※時期により変動 ■入園料:大人(中学生以上)1,200円、シニア(65歳以上)1,000円 小人(3歳〜小学生)600円 ■住所:東京都稲城市矢野口4015-1 ■公式サイト:https://www.yomiuriland.com/hanabiyori/ Credit 文/ガーデンストーリー 編集部 写真提供/よみうりランド
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ガーデニング

【土と上手につきあう!】街の園芸店がお悩みを解決!vol.4
植物の栄養の源、土 植物を育てているとさまざまな問題にぶつかりますが、特に土に関しては、この花にはこの土で合っているのか、土をどのようにすれば丈夫に育つのかなど、迷いを感じる人は多いはず。土は、表面以外、ほとんどの部分が目に触れることはなく、また根に直接触れているため、植物にどんな効果や影響を及ぼしているのかがちょっと気になりますよね。そんな土に関するお悩みを、今回も街の園芸店「フラワーガーデン・セキ」の関ヨシカズさんに解決していただきます。 今回も答えてくれる街の園芸店「フラワーガーデン・セキ」(目黒区祐天寺) 今回も読者の皆さんのお悩みに答えていただいた『フラワーガーデン・セキ』の関さん。東京は目黒区祐天寺に古くからお店を構え、近隣住民から愛される、地域に根ざした園芸ショップです。2代目の関ヨシカズさんは、自らオリジナルの培養土を作ってしまうほど、土にも精通した園芸のエキスパート。そのため、お店には土に関するお悩みを相談しに訪れるお客様がとても多く、今回皆さんからいただいたお悩みにも分かりやすく答えてくれます。さて、今回はどんなお悩みが寄せられているのでしょうか? 早速関さんに伺ってみましょう。 【お悩み1】卵の殻を土に撒いていますが効果はありますか? 卵の殻を天日で干してから、すり鉢ですりつぶし、その粉末を土に撒いています。石灰の代わりにとやっていますが、効果はありますか? (関東 50代 女性) 関さんの答え 結論から言うと、効果はあります。卵の殻には炭酸カルシウムが含まれているので、すりつぶして撒けば石灰の代わり、というか石灰を撒くのとほとんど変わらないので、酸性の土を中性に変えるなど、それなりに土壌改良の効果はあります。ちなみに、近所を散歩しているとよく見かけるのは、卵の殻をまんま土に刺していたり、割ったまんまの殻を撒いただけの玄関先のプランター。あれは全く意味がないので、この方のようにちゃんと粉末にするのが正解です。なぜなら、殻のままだと成分が土に浸透するまでには何十年とかかるため、土に手早くなじませるためには粉末にしてやる必要があるんです。 ただ、費用対効果でいうと、同じような石灰が1kgで大体250円とか300円で売ってるので、擦り潰す手間とかを考えたら、石灰を買っちゃったほうが早いんじゃないかなとは思いますが。まぁ、卵の殻は毎日のようにゴミとして出るっちゃあ出るんでね、再利用という意味ではよいと思いますけど。僕だったら迷わず石灰買っちゃいます(笑)。でも、自分の手で作ろうという心意気みたいなところは素晴らしいと思います。 【お悩み2】多肉植物の用土、市販のと自分で作るのとでは違いがありますか? エケベリアなどの多肉植物を育てています。お花屋さんで買った多肉植物用培養土と自分でブレンドするのとでは育ちに違いはあるのでしょうか? 普段はお花屋さんで買ったものを使っています。また、ブレンドするとしたら、どんなふうに作ればよいのでしょうか? (東北 40代 女性) 関さんの答え う〜ん、あんまり違いはないと思いますけどね。確かに多肉植物用土、サボテン培養土とか、いろんなメーカーが出していますよね。僕は出来合いのものは、成分が好みじゃないということもあり、あまり使ったことがないんです。でも、それは僕が商売として土を扱っているからこそ、成分の違いに気付くところもあるんですけど。ただね、土は根っこが直接触れている部分なんで、意識を向けることはとてもよいことですが、土によって成長スピードが上がったりとか、葉っぱが大きくなったり、よく育つってことは、あまりないと思いますよ。 つまり裏を返せば、市販のものでもある程度のクオリティーのものを使っていれば、基本何でも大丈夫、っていう感じです。それよりも何よりも、一番気をつかわなければいけないのは、栽培環境。このシリーズでも何度も言っていますが、植物を育てる上で最重要視しなければいけないのは、環境作りなんですね。2リッター3,000円ぐらいする高級培養土を使っても、室内で育てればエケベリアはまともに育ちませんから。室内で育てるならサーキュレーターを回して室内の空気を循環させるとか、LEDを使って日照時間をコントロールするとか、そういう問題からまずクリアして、正しい育て方というのを実践していくと、なんだかんだ自分で土を作りたくなってくるんですよ。こだわり、みたいなのが出てくるんで、要はそこにたどり着けるかどうかじゃないですかね。 僕も大昔はいろんなメーカーのものを使ってはみたんですけど、結局自分で作って使うのが一番コスパがいいんですよ。作ったものを小分けにして保管しておけばいいだけのことですから。 植物をやっていく上で、土に興味を持って自分で作り出すのって、結構大事なことなんですよ。そこまでいったらね、それなりのオタクになるんですけど(笑)。でもね、そこまでいかないと、やっぱうまくならないと思うんで。なので、自分で作ろうっていうのはすごくよいことだと思いますよ。 ブレンドに関してですが、ちなみにうちで作っているものでいうと、まぁ別に秘伝のタレっていうわけでもないんでタネ明かししますけど、うちは小粒の赤玉土に、小粒の鹿沼土、そして小粒の日向土(軽石)、パーライト、くん炭の5種類がベースで、そこに堆肥が入るか入らないかは植物によって変えるんですけど、ベースはこの5種類ですね。 アガベとか、多肉とかを育てるときは、あまり堆肥は入れないかな。少しでも養分が強いと葉が伸びすぎて逆によくないので。でも、サボテンとかだと堆肥も入れるし、パキポディウムなどのコーデックスも、多少は堆肥を入れるかな。あと、極微量のマグアンプも入れます。マグアンプがなぜ微量かというのは、あまり多く入れると間のびしちゃう可能性があるんで、徒長して格好悪くなるようなサボテンとかには、微量で済ましておきますね。ちなみに、マグアンプ自体で肥料焼けとかはないので、安心して使ってください。 まぁ、その辺の細かいさじ加減は、自分でやりながら学んでいけばいいと思います。とりあえずはチャレンジですよ。ブレンドに偏りがあったところで枯れることはまずないんで。やっていればね、いずれたどり着きますよ、"自分の培養土”に。何よりもね、メーカー系の用土使っているよりは、かっこいいよねって、自分が感じるだけなんだけど(笑)。 オタクの領域で待ってますよ。がんばって! 【お悩み3】タンポポに占領されてしまった土壌を回復するにはどうすればよいですか? リュウノヒゲを植えていたのですが、すっかりタンポポにやられて、ほぼなくなってしまいました。代わりに芝桜を植えようと思っているのですが、土壌を回復するにはどうすればよいですか? まずは雑草を取って、その後は耕したほうがいいのでしょうか? (関東 50代 女性) 関さんの答え 雑草を取ってその後は耕したほうがいいのでしょうか、ということですが、ぜひそうしてください。これはですね、植物を植えるための土壌を作る上では大前提の作業ですね。ただし、雑草は根を残してしまうと、よりパワーアップして復活しちゃうため、念には念を入れて除草剤を撒いて、文字通り“根絶やし”にすることをおすすめします。 芝桜を代わりに植えるというのはよい考えですね。ただ、注意しなければならないのは、除草剤を撒いた直後に植物を植えても、枯れてしまうだけなので、芝桜を植えるにしても除草剤の効果が切れる1カ月後くらいに植えましょう。除草剤の効果は製品によって6カ月効き目が続くものもあれば、2週間のものもあるので、植栽予定地に使う場合は効果の短いものを選んでください。1カ月経ったら、堆肥を混ぜながら耕し、石灰を撒き、そこで1週間程度土を天日干しするのがベストなのですが、まぁそこまではしないでもいいと思います。でも、そうすることにより、なお一層よい土になります。その後で、芝桜やリュウノヒゲを植えるとよいと思います。 まぁ今となっては後の祭りですが、すっかりタンポポにやられるその前に、これらの作業をやっておくとよかったですね。雑草の力をみくびっちゃあいけませんよ。雑草をしっかり根こそぎ取らずに芝桜を植えても、結局芝桜はリュウノヒゲと同じ運命をたどることになってしまうので。 時間をかけてしっかりと雑草と戦ってください。そう、まさに戦いなんですよ。どのみち芝桜を植えるとしたらもう来年の春、3〜5月ぐらいになるので、それまでにはしっかりと土を作っておきましょう。 【お悩み4】植え替えなどで生じた古い土がうまく再生できません ベランダで大量の植物を栽培していますが、植え替えなどで生じた古い土がうまく再生できません。再生用の資材を規定量入れても、古い土の微塵のためか、排水性が悪くなってしまいます。何かコツなどがあれば知りたいです。 (関東 50代 女性) 関さんの答え この、古い土をどうするか、というのは、昔からある園芸大問題の一つなんです。結局、園芸を嗜んでいれば土って増え続けるわけで、どこかでこれを再生するか、あるいはなくさないといけないんですが、これが捨てるとなると、そう簡単には捨てられないんですよ。自治体によってなんですけどね。ちなみにうちの店のある目黒区は土は捨てられません。土をそのままゴミとして出しても清掃局は持って行ってくれないんです。自治体によっては、リサイクル業者に委託するなんて話も聞いたことはありますが、それでも、根が残っていたり葉が混入していると、持って行ってくれないという話も聞きます。そもそも委託業者に頼むと値段も高くつきますし。でも、実際問題として、そういう方法しかないんですよね。だから、手間はかかりますが、再生させるという方針で考えておられるのは、とてもよいことだと思います。 コツに関してですが、まず赤玉土や鉢底石を除去します。根の残骸が残っていると新しく植える植物の病気の原因になるので、それらを全部をふるいにかけて、全部完璧に落とします。そしてそこに堆肥や、市販されてる再生材などを入れるんですが、おっしゃるように、規定量とかはあんまり関係ないんですよ。適量で大丈夫。そして、古い根や微塵などが完全に取り除かれたかどうかを再度入念にチェックしてから、ブルーシートなどに広げて、石灰を撒いて消毒して、5日くらい天日干しして…と、そこまでしなきゃ土って再生しないんですよ。なので、植物を健康に育てるためには、新しい培養土を買って使ったほうがよいのです。でもそうなると、前述のように土廃棄の問題にぶつかる。家庭園芸って、結局この堂々巡りなんですよね。 再生のコツが知りたいというご質問に対し、ちょっと違う角度からお話をしてしまいましたが、僕がよいと思う解決法は、まずはお住まいの自治体に、土の破棄方法をどうすればよいかを問い合わせましょう。それで解決しなかったら、近隣の園芸店などに引き取ってもらえるかも調べてみましょう。少量なら引き取ってくれるところがあるかもしれません。また、大手ホームセンターだと古い土を引き取ってくれるサービスもあります。ただしこれには条件があり、そこで商品として販売されている土であり、なおかつ、鉢底石や根や葉などをしっかりと除去し、販売時の袋に入れて持っていく、というものです。これらを行っても解決できなかった場合に、前述のコツで処理をする、という感じでいかがでしょうか。 土の再生には手間と経験を要するため、経験を積みたいのであれば、それはそれで大変よいことではありますが、家庭という限られた環境で植物を育てるのであれば、植物のためにも、再生よりもまず破棄の手立てを考えるほうが、僕はよいと思います。 【土壌再生に用いる資材とは】 土を再生(改良)するには、堆肥やもみ殻、くん炭、油粕などの有機質資材、バーミキュライトやパーライト、ゼオライトなどの無機質資材、ポリビニルアルコール系資材などの高分子化合物、そして石灰、といったものを目的ごとに配合を調整して土に加えます。しかしそれらには知識と経験が必要なため、プロの手でバランスよく配合された市販の「土再生材」というものがホームセンターなどで販売されています。手軽に扱えるので、これから土再生にチャレンジしてみたいという人には、後者をおすすめします。 【お悩み5】植物が育っていくにつれ倒れないようにするには、土をどのようにすればよいですか? いつも楽しみにガーデンストーリーを読んでいます。私は、庭で植物を育てていますが、背の高くなる、ジギタリスとか、ストック、カスミソウなどが、育っていくにつれ、苗がふかふかになって倒れてしまいます。土がふかふかになりすぎているのでしょうか? ちなみに、土は家庭ごみなどを堆肥化した有機堆肥を入れています。 (関東 50代 女性) 関さんの答え ジギタリスに関しては、成長過程で支柱は絶対必要になってくると思いますが、ストックはそこまで大きくなるイメージはないですね。カスミソウは、やっぱピンチ(摘心)しないで伸ばしっぱなしだと、上に比重がきて、ぐらつく感じになっちゃうんで。カスミソウはもともと茎が強い植物ではないので、こまめに支柱を組んであげるか、成長期前に何回かピンチをして幹を大きくして、脇芽で大きくして低くこんもり大きい形にするしかないと思います。 土がフカフカにというのは、おそらく堆肥が多いのかな。コンポスト(家庭で出る生ゴミなどから有機肥料を作ること)をお使いとのことですが、その比重が多くてふかふかしすぎてるのかもしれませんね。もしそうならば、解決策としては、普通の培養土を多めに入れて、赤玉土とかも配合して、植えるときにきっちりと押しておくといいですね。そして、やっぱり大きくなるものは支柱だったり、ピンチや剪定は必要になってくるので、そうした作業をしながら様子を見ていくのがベストかなと思います。グラグラしちゃうのは、しょうがないんですよ。陽当たりが悪くて徒長して細長く育って、倒れがちになっちゃうというのは、よくあることなんで。 まぁ、切るのが怖いのは分かります。花が咲かなくなると思い込んでる人が多いので。でも実際はその逆なので、ここは勇気を出して剪定をして、株を大きくして、強い幹を作るのが最良の方法だと思います。 【お悩み6】美味しいトマトが育つ土の作り方を教えてください ベランダで家庭菜園をしようと思います。まずはトマトを育ててみようと思います。美味しいトマトをたくさん作るには、土はどうすればいいですか? (九州 60代 男性) 関さんの答え まず、そもそもトマトは難易度が高いんですよ。家庭菜園のスタートでトマトを選ぶこと自体が、まず間違い。僕はおすすめしません。でも、ミニトマトならOK。まずはミニトマトから入ることをおすすめします。 なぜトマトが難易度が高いかというと、基本的にデカいものって難しいんですよ。八百屋さんやスーパーで売っているような形になる前に、まず実割れするし、病気にもなるし、「美味しいトマトをたくさん作るには」といいますが、そもそも、ベランダ栽培でたくさんは採れないと思います。腰砕けにさせてしまうようで申し訳ないですが。ベランダの環境がどのようなものかは分かりませんが、仮に午前中だけしか陽が当たらないようなベランダでは、よい土を使ってもおそらく実はならないでしょう。なったとしても、変形していたり、あまり美味しくないものが2〜3個ってところでしょうか。 野菜はね、そんなに簡単じゃないんですよ。それでゴロゴロできるようなら農家は商売上がったりですからね。食卓に並べられるトマトを本当に育てたいなら、日の出から日の入りまで太陽が当たる環境、要は畑ですよね。これが一番です。地区で共同で運営している「共同農地」などを借りてみるのはいかがですか? そうすれば、かなり条件も揃いますよ。 もちろんベランダでも栽培はできます。僕も実際にやってましたし。ただ、日照条件もクリアし、土も一から作るのが一番ですが、市販の培養土を使うのなら、メーカーによって養分の配合率も異なるので、まぁ一概には言えませんが、それにプラス堆肥を入れて、水はけをよくするために小粒の赤玉土を混ぜるなど、手を加える工夫も必要です。肥料も大事だし、仕立て方や、特にトマトは重量があるため、1本の茎で育てる場合は、脇芽を出さないようにする「芽かき」も大事なんです。そういうトータルな条件や、かけた手間の向こうに、大量の収穫があるんですよ。なので、ベランダという条件が限られた空間で手軽に収穫を楽しみたいのであれば、比較的簡単なミニトマトを植えることをおすすめします。ミニトマトは上手になれば、ベランダでも1苗で50個くらい収穫できますから。ただ、これも日照がどのくらいかで変わってきます。 とにかく、大きい野菜はベランダでは難しいですよ。ミニトマトに対して、普通のトマトって握り拳くらいあるわけですから、必要とするエネルギーもかなり大きいわけです。極論かもしれませんが、ベランダでスイカを作ろうと思う人っていないでしょ? それに近いと思います。ベランダで家庭菜園を、というのであれば、いきなりトマトにいかずに段階を踏んだらいかがでしょうか? 最初は容易なキュウリやピーマン、ナスなどいくつか挑戦してみて、収穫までのプロセスを経験値として体得してから、改めてトマトにチャレンジするのがベストだと思います。 まぁ、朝イチの採れたての野菜は美味いですからね、気持ちは分かりますよ。野菜を上手に作るにはね、プランターは最低でも直径30cm、深さも30cmくらいは必要なので、普通にお花屋さんで売っているプランターでは難しいですよ。いかに畑に近い環境を作れるかなんで。 でもね、僕は基本的に家庭菜園をやろうっていうの、すごくいいと思います。食べることを目標に育てるって、ある意味人間の基本じゃないですか。なんやかんや言ってしまいましたが、僕の鞭打つような話にくじけずに(笑)、ぜひいろいろチャレンジしてみてください。 【ベランダ菜園におすすめの「ベジトラグ」】 集合住宅のベランダや、限られた空間で家庭菜園を楽しみたい場合におすすめなのが「ベジトラグ」。「ベジトラグ」とは、イギリスで開発された木製プランターで、一番の特徴は、植える容器部分が地面より高い位置にあることです。手入れがしやすかったり、植え付けたものがすくすく育つなど※、野菜をはじめとした植物を栽培するのに優れた形状になっているガーデニングアイテムです。そして何よりも、関さんの言われるプランターの大きさの条件も揃っているので、まさにベランダ菜園に打ってつけのプランターです! ※生育状況は日照時間など、諸条件により異なります。 ベジトラグの詳しい情報はこちらから 関さんから愛のメッセージ 皆さんそれぞれのやり方で楽しんでいると思うので、その中でこだわりが生まれてくるのって、素晴らしいことだと思います。市販の培養土でもよいものは多いので、これらを活用してもよいと思いますが、中には100円ショップで100円で売られている培養土や多肉の土を使って育てようとする人もいます。なぜ100円で買えるか、それには100円で売れる理由があるんです。それが決して悪いわけではないですが、あまりにも激安の土を使う場合、自分で何かを足すなどしてみてはいかがでしょうか? 料理をするにも、美味しくなるように味付けをするじゃないですか、そんな風に、自分でひと手間加えることによって価値を高めながら園芸を楽しめれば、楽しみの向こうに、より質の高い達成感も味わえるのではないでしょうか。 例えば、小粒の赤玉土を入れて水はけをよくしようかな、とか、元肥に堆肥を少し加えて変えてみようかな、とかすれば、植物はそういう手間にちゃんと応えてくれるものです。 ちなみに、今回は堆肥という言葉が結構出てきたと思うんですけど、僕はあんまり腐葉土を使わないんですが、これは僕の好みなんです。僕は腐葉土を使うぐらいだったら、ほとんど堆肥にしてるんで。別に腐葉土を堆肥に変えたって、多分差はないと思うんですよね。要はね、「こだわり」なんです。つまり、自分の好みを持って、こだわりをもって園芸を楽しんでほしいなって思います。土に関しては、特にそう思います。 僕は土に関してはほとんど堆肥をベースにして、そこに赤玉土を足してみたりとか、あるいは市販の培養土を少量足してちょっと土をかさ増ししたりとか。市販のものをほとんど使わないとは言いましたが、そんなふうに使う場合も稀にあります。花を植えたりするときはそうするし、観葉植物とかは赤玉土をベースに作っちゃうし。店の外の花もそうやって作ったサラサラの培養土に堆肥を多めに入れて、自分でブレンドした土を使ってるけど、むしろよく育ってくれる。水やりとかでしくじる以外に、土で直接的に植物が枯れるってことは、菌だらけの土とか、土がもともと腐ってるとかでない限りはないんですよ。なので、より自分の園芸の形に合った土作りみたいなところを目指してほしいなと思います。怖がることなく、どんどん土で遊んでみれば、それが必ず勉強になると思います。自分流の何かを足すなど、それをやることによって多分園芸がより楽しくなるような気がします。そして園芸を好きになればなるほど、自分流の土を見つけ出すことができると思うので、いつも言っている「戦い」、というのではなく、土と「戯れて」ください。 これで締まったかな?(笑) おわりに いかがでしたか? 今回の愛の叱咤激励は、いつもの「戦え」ではなく、「戯れろ」でした。土と戯れる・・・子どもの頃は公園などでよく土と戯れましたが、なるほど、大人の土との戯れ、それこそが園芸の真髄なのかもしれませんね。関さんもおっしゃっていましたが、土作りって、確かに料理にも似ていますね。皆さん、自分の土に出会えるといいですね! ガーデンストーリーでは、引き続き関さんにさまざまな質問をぶつけていきます。次回も乞うご期待です! 植物に関するお悩み募集中! 植物を育てる上でのお悩みを募集しています。お寄せいただいたお悩みは、こちらの連載『街の園芸店がお悩みを解決!』にて、園芸のプロが丁寧に回答してくれるかもしれません。 ※取り上げるお悩みは編集部にて選定させていただきます。お答えできない場合もございますので、ご了承ください。 お悩み入力フォームはこちら↓↓ https://forms.gle/vi7LXzPMD51Qgb5g9 取材協力 フラワーガーデン セキ 東京都目黒区中町2-39-15 電話:03-3712-3230 ※現在(2024年5月)一時休業中。新店舗にて再開次第お知らせいたします。 Credit 取材・文/ガーデンストーリー編集部
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観葉・インドアグリーン

観葉植物人気No.1! フィカス・ウンベラータのやさしい育て方【観葉植物基礎講座Vol.2】
フィカス・ウンベラータってどんな植物? 日常のお手入れが容易で、誰でも楽しむことができる人気の観葉植物。一鉢置くだけでお部屋のイメージもワンランクアップします。でも、種類が豊富なため、何を買えばよいのか迷ってしまいますよね。そんな方におすすめしたいのが、今回ご紹介するフィカス・ウンベラータ。まずは、どんな植物なのかを見てみましょう。 フィカス・ウンベラータはアフリカ熱帯地域に自生するゴムノキの仲間です。ゴムノキ(ゴムの木)とは、ラテックスと呼ばれる樹液が採取できる樹木の総称で、ラテックスは私たちの身の回りにあるゴム製品の原料となります。そのゴムノキが属するフィカス属は、日本ではイチジクのことを指すため、フィカス・ウンベラータはイチジクの仲間でもあります。全体的に主張強めの樹形が多い他のフィカス属の仲間に比べると、フィカス・ウンベラータは葉が可愛らしいハート形をしているためか、柔らかく、優しい印象が特徴です。ちなみに、ウンベラータの名はラテン語の日傘(ウンベラ)から来ていて、この葉を日傘に見立てるなんて、と考えると、可愛らしさもさらに増して見えてきます。 インドアユースの樹木系品種は、全体的にあまり柔らかい印象の種類が多くはないので、フィカス・ウンベラータは、そんな上品さと可愛らしさが同居した雰囲気に惹かれて購入されるケースが多いように感じます。また、育て方も比較的容易なため、初心者から経験者まで、幅広い層で人気の高い品種です。価格は、卓上サイズだと1,000円以下から2,000円くらい、ミドルサイズで5,000~10,000円前後、身の丈くらいのサイズで15,000~25,000円くらいと、あくまでも目安ですが、チョイスの幅が広いのも魅力です。ただし、この価格はあくまでも目安であり、実際は販売店や仕立てによっても変わるので、現物を確かめてから購入することをおすすめします。 フィカス・ウンベラータの育て方 置き場所 フィカス・ウンベラータの最も適した置き場所は、窓の近くなど、レースのカーテン越しに陽射しが届く恒常的に明るい部屋。直射日光は葉焼けの原因になります。葉焼けを起こすと、せっかくのおしゃれな葉も台無しになり、また最悪の場合、病気の引き金にもなってしまうため、避けたほうがよいでしょう。部屋の向きなどの関係で陽射しが入らない場合は、蛍光灯や植物育成用のLEDライトといった人工照明でも構いませんが、日中と同じくらいの時間(6~8時間)は光合成できる環境が必要です。 屋外で管理できないのか、という質問もよくいただきますが、春先から屋外に置いて慣らせば、ある程度強い光線にも耐えられる強い葉が出てくるので、決して不可能ではありません。しかし、フィカス・ウンベラータは寒さに弱く、屋外での越冬は枯れるリスクが高くなるので、基本的におすすめはしていません。 【フィカス・ウンベラータと風水】 フィカス・ウンベラータは風水でもよく取り上げられる観葉植物として知られています。これはハート形の葉=愛、また、フィカス・ウンベラータの花言葉「永遠の幸せ」「夫婦愛」に由来するもので、置き場所によっては運気をもたらすといわれています。詳細を知りたい方は風水師の方に聞いてください。 夏の管理温度、冬の管理温度 【夏の管理】 フィカス・ウンベラータは、暑さには強いですが、高温で無風の状態が続くと葉が蒸れて傷んでしまいます。在宅中は窓を少し開けたり、外出時にはサーキュレーターなどで部屋の空気を循環させるとよいでしょう。 【冬の管理】 冬場の管理には注意が必要です。フィカス・ウンベラータは低温に弱いため、他のフィカスが耐えられる温度でも、寒がって落葉してしまう場合があります。朝晩の気温差にも注意が必要です。特に冬の窓辺は昼夜の温度差が激しいため、夜間は部屋の中心に置くなどして可能な限り寒さを避けましょう。屋外管理の場合、冬の間はヒーター設置の温室に入れるなどして寒気を遮断しましょう。 【エアコンの風に注意!】 夏も冬も、エアコンの利用は特に問題ありませんが、風が植物に直接当たると、根から吸い上げた水分を葉から蒸発させる「蒸散作用」に影響を及ぼすため、風が直接当たらないように十分注意しましょう。 水やり 生育が旺盛な5~10月頃はしっかりと水を与えます。表面の土が乾いてからが次の水やりのタイミングです。土の乾き具合を考えずに毎日定量の水やりを行うと根が腐ってしまうので、必ず「表面の土が乾いてから」を心がけてください。そして水やりのときは、溜まった老廃物を押し流し、土の中をリフレッシュさせるために、鉢底からジャバジャバと水が流れ出すまでしっかりと与えましょう。 フィカス・ウンベラータは秋から冬にかけて、根の吸水率が徐々に落ちていきます。このため、生育が鈍る冬の間は水やりの頻度を少なくするのがポイントです。表面の土が乾いてから2〜3日経過した頃があげ時です。また、秋から冬場の水やりは、暖かい昼間に行ってください。寒い季節の夜間は根の吸水率が下がるため、土中に水分が残りがちで根腐れの原因にもなります。 肥料 / 活力剤等 肥料は水やり同様、旺盛に成長する時期に与えます。春は4~7月、秋は9~11月が施肥のタイミングです。緩効性の置き肥など、肥料にもいくつか種類がありますが、ハイポネックスなどの液体肥料を適宜希釈して1週間から10日に1回与えるのが、即効性もありおすすめです。夏場、あるいは植え替え後に葉が落ちるなど、調子を落としたなと思った時は、肥料は控えて活力剤を与えましょう。平均気温が25℃を上回るなど、気温がある程度高い時期なら効果が期待できます。ただし、活力剤は人間でいう栄養ドリンクに相当するものなので、肥料代わりにはなりません。 葉水の方法など、日常のお手入れ 外で生きている植物は、葉にたまったほこりや付着した虫の幼虫などは雨が洗い流してくれてリフレッシュできます。しかし室内栽培ではそうもいかないため、霧吹きで葉に潤いを与える「葉水」を行いましょう。葉水は、物理的な汚れを洗い流せるのはもちろん、葉の湿度が高まることにより、乾燥による傷みが出にくくなったり、ハダニやカイガラムシといった病害虫の予防にもなるなど、さまざまな効果が期待できます。葉水は年中行うことができます。特に乾燥する冬場はおすすめですが、必ず温度が高い日中に行うようにしてください。 葉の汚れがひどい場合は、一度葉水を行ったあと、柔らかい布で汚れを拭き取り、再び葉水を行ってください。霧吹きに入れる水は水道水でOKですが、週1回、霧吹き満量に対し小さじ半分程度の植物活力剤『メネデール』を混ぜて葉水してあげると、葉の活力アップが期待できます。 また、当店で人気の『リーフクリン』という葉面洗浄剤を使うのも効果的です。『リーフクリン』は、クリーニング効果のほか、葉面に光沢を与える効果もあるため、葉本来の生き生きとした輝きが増し、また、ホコリも付きにくくなります。 【ポイント】 観葉植物は「観葉」というように、生き生きとした葉を眺めて楽しむのが醍醐味。しかもフィカス・ウンベラータはハートの形をした大ぶりの葉が売りなので、ぜひお手入れは怠らずに、いつまでも美しい葉を楽しんでください。 剪定 樹形が大きくなりすぎた時などに行う、形を整える目的の剪定は、春から秋までの生育が活発な時期に行いましょう。健康な株であれば 剪定後2~3週間程度で新芽が複数出てきます。バランスを見ながら定期的に剪定を行うと、ボリュームのあるキレイな形を保てます。 【剪定時の注意】 前述のとおり、フィカス・ウンベラータをはじめとしたゴムノキの仲間は、葉や幹を傷付けると、傷口から白い樹液(ラテックス)が垂れてきます。このため、剪定の時は床が汚れてもよい場所を選ぶか、あるいは新聞紙などで養生して、霧吹きで切断箇所を洗い流しながら行うと、後々のお掃除が楽になります。また、この白い樹液に触れるとかぶれる人もいますので、素手で触らないように手袋をしましょう。 植え替え フィカス・ウンベラータは、2~3年に1回は植え替えをしましょう。用土は市販の観葉植物用の培養土で構いません。なぜ2~3年に1回かというと、肥料分には入っていない微量な要素が水やりで流失してしまい、生育が悪くなってくるのがこのタイミングなのです。また、古い土は目詰まりを起こすため、根が呼吸しづらくなったり、伸びすぎた根が行く場を失い、成長が止まってしまう「根詰まり」という現象が起きる可能性もあります。 植え替えは、剪定と同様に春から秋までの間が適期で、旺盛に活動が始まる5月頃がおすすめです。ただし、植え替えの際に全ての土を落とすのは避けてください。水を吸い上げている細い根も一緒に落としてしまい、あっと言う間に枯れてしまうことがあるからです。このため、もともと植わっていた土は2/3程度残し、新しい土を“補充する”という感覚で植え替えを行ってください。 病害虫 フィカス・ウンベラータを室内で管理していて発生しやすい害虫は、カイガラムシとハダニ。フィカス・ウンベラータは葉の可愛らしさが売りなので、その葉を台無しにするハダニには要注意です。ハダニは初夏以降の比較的温度が高い時期に、室内が乾燥した状態で発生しやすくなり、発生すると葉の養分が吸われ、やがて葉は黄色くなり落葉していきます。ハダニは、葉や枝にクモの巣のような細かい糸を張り生息しています。ライフサイクルが非常に短く、いったん発生すると爆発的に増えるので、葉の状態は常にチェックしておきましょう。 ハダニもカイガラムシも乾燥を好むため、霧吹きで定期的に葉水を行い、土の中が完全に乾ききってしまう水切れに注意しながら管理を行えば、ある程度は防ぐことができます。なぜ“ある程度”かというと、室内で栽培するということは、植物にとっては不自然なことなので、自生しているものに比べてどうしても病害虫のリスクは高くなります。このリスクを低減するために役立つのがサーキュレーター(送風機)。室内の空気を循環させ、より自然に近い環境に近づけるだけでも病害虫のリスクは低減できるので、サーキュレーターの使用をおすすめします。 【ポイント】 病害虫は、日頃の観察が最大の防御となります。簡単でも構わないので、毎日チェックすることを習慣づけるとよいと思います。 ペットを飼っている人は覚えておこう 同居している犬や猫がフィカス・ウンベラータの葉や幹の傷口から出る樹液を口にした場合、よだれが過剰に出る、口内を過度に痒がるなどの症状を発することがあります。また、重度の場合は痙攣などの神経症状を起こすこともあります。これらの症状が出た場合は、速やかに動物病院を受診してください。最初は軽度の症状でも、時間と共に痙攣を起こし重症化することも考えられるため、夜間であっても、夜間診療を行っている動物病院を受診することをおすすめします。 このように言うと、フィカス・ウンベラータとペットの共存は難しいのでは、と考えてしまうかもしれませんが、飼い主さんが工夫さえすれば基本的には共存は可能です。ただし、注意しなければいけないのは、好奇心が最も旺盛な仔犬期と仔猫期で、この時期は確実に触れることのできない場所に置いておいたほうがよいでしょう。 フィカス・ウンベラータをおしゃれに魅せる技 枝の作り込んである仕立てのものは、チランジア(エアプランツ)や着生植物などを引っかけて立体的に飾ることもできます。 また、チランジアはピンク色の綺麗な花を咲かせるので、まるでフィカス・ウンベラータに花が咲いたような摩訶不思議な感覚も楽しめます。 オザキフラワーパークでフィカス・ウンベラータにおすすめの映える鉢&鉢カバー7選 ファイバークレイ角鉢 見た目より軽い白いセメント調の角鉢は、どんな部屋にも合わせることができるので便利! スクエアなフォルムがフィカス・ウンベラータをとても上品に魅せます。 大人の身長くらいの植物用 サイズ:45cm角 価格:15,400円(税込) 樹脂製プランター1 コンクリートカラーにクリームイエローで一筆入れたような柄がスタイリッシュな樹脂製プランター。主張しすぎない絶妙なさじ加減が、いい感じで植物を映えさせてくれます。ご家庭はもちろん、オフィスや店舗に置くのもGoodです。 大人の身長くらいの植物用 サイズ:Φ38cm H39.5cm 価格:9,800円(税込) 樹脂製プランター2(ストーン調) ストーン調に表面加工を施し、高級感をUPしている樹脂製プランターは、どんな植物とも相性抜群! 特に、丸みを帯びたデザインが、フィカス・ウンベラータの葉の可愛らしさを引き立てます。 大人の身長くらいの植物用 価格:7,590円(税込) 樹脂製プランター3(ブラック) どんな植物も引き立てるオールマイティーな黒の樹脂製プランターは、フィカス・ウンベラータにもピッタリ! 主張が控えめな分、フィカス・ウンベラータの樹形そのものが引き立ちます。 大人の身長くらいの植物用 サイズ:Φ38cm H39.5cm 価格:9,800円(税込) セメント系のシンプルデザインの鉢 フィカス・ウンベラータの持つ味わいをさらに深めてくれるセメント系のシンプルデザインの鉢。鉢底にかけての美しいカーブが、フィカス・ウンベラータの秘める優しさと上品さを自然に引き出します。 大人の身長の植物用 価格:9,900円(税込) カゴテイスト鉢カバー1(ナチュラル&ダークグレー) 爽やかなアイランドイメージを演出するカゴテイスト鉢カバーは、亜熱帯地方出身のフィカス・ウンベラータとの相性が抜群! どんな部屋にもマッチするナチュラルカラーと、シックに決まるダークグレーの2種類をご用意しています。 ※カゴの繊維を保護するために中に受け皿を入れて使用してください。 大人の身長くらいの植物用 価格:左(ナチュラル)5,940円(税込) 右(ダークグレー)6,050円(税込) カゴテイスト鉢カバー2(クレイ:編み込み&クレイ:巻き) 落ち着いた感じのクレイカラーが上品な大人の魅力を醸し出すカゴテイスト鉢カバー。フィカス・ウンベラータと合わせることで、南国の高級リゾートを彷彿とさせます。 ※カゴの繊維を保護するために中に受け皿を入れて使用してください。 大人の身長くらいの植物用 価格:左(クレイ:編み込み)7号鉢用 2,750円(税込) 右(クレイ:巻き)5号鉢用 1,540円(税込) おわりに いかがでしたか? フィカス・ウンベラータ。ふとお邪魔した家や、オフィス、店舗などで、比較的目にする機会も多いため、観葉植物としてはメジャーな印象ですが、お話を伺っていると魅力も増し、取材者の私も育ててみたくなってしまいました。葉が大きくて存在感があるため、置く場所を選ぶように思えますが、紹介していただいた鉢カバーを合わせると、どこに飾っても部屋の見栄えがよくなりそう。そういう万能なところも、さすが人気No.1は伊達ではないですね。フィカス・ウンベラータ、迷っている人は近くの園芸店にチェックしに行きましょう! 衝動買いが待っていますよ〜(笑)。 オザキフラワーパークでは、どんな些細な質問でも常時受け付けてくれます。スタッフの皆さんがお客様一人ひとりの、今日の「分からない」を、明日の「楽しみ」に変えるお手伝いをしてくれるので、この機会にぜひ観葉植物の世界に足を踏み入れてみませんか? お話を伺ったのは…オザキフラワーパーク観葉植物担当 百瀬さん 「フィカス・ウンベラータのことならなんでも聞いてください!」と、今回お世話になったオザキフラワーパーク観葉植物担当の百瀬さん。 観葉植物全般のエキスパート百瀬さんには、今後もいろんな観葉植物を紹介していただくので、乞うご期待!
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イベント・ニュース

今をときめく5人の個人育種家に注目! 園芸・ガーデニング業界最新情報をお届け
5人の育種家が登場! 今をときめく個人育種家〜秋・冬編 「育種家」とは、植物などの品種改良を職業とする人のこと。ペット業界ではよく知られている「ブリーダー」という言葉が分かりやすいかもしれません。近年、個人育種家による植物の育種が活発になり、オリジナリティのある品種、希少価値の高い品種が増えてきています。 特集「今をときめく個人育種家 秋・冬編」では、小売業者として育種家と向き合いながら、植物のブームを引っ張ってきた『Junk Sweet Garden tef*tef*』に総論を伺っているほか、5名の個人育種家へのインタビューを掲載。それぞれ育種を手掛けるに至った経緯や、育種にかける想い、イチオシ品種などをご紹介しています。 総論:『Junk sweet Garden tef*tef*』〜育種・発信・販売を連携して植物のブームをつくる 株式会社foo.chaが運営する『Junk Sweet Garden tef*tef*』(以下tef*tef*)は、「ガーデンストーリー」にも度々登場する、今園芸業界で注目のネットショップです。代表の槇谷桜子さんが、ご自身の好みであるアンティークカラーの花を中心とした商品をセレクトして販売しています。槇谷さんが嘘のない言葉とセンスある写真で紹介する商品は多くのファンを集め、ついには生産者の育種に影響を与えるまでに。昨今のアンティークカラーブームも生み出しました。 記事では、そんな槇谷さんがウェブショップをオープンするに至った経緯や育種家との関わり、園芸業界を盛り上げたいという意気込み、SNSを中心とした商品紹介の方法や商品へのこだわりについて、お話を伺っています。 育種家①:花日和(パンジー&ビオラ)〜玄人が求める、ほかにはない一鉢 インスタグラムのフォロワーは約1万6,000人、一般消費者からの注目度も高い『花日和』。さまざまな品目を育種している中でも、フリルや繊細な色合いが特徴的なパンジー&ビオラは定番人気の一つです。 記事では、その人気の秘密や、育種を始めたきっかけ、アンティークカラーやパステルカラーを中心としたおすすめ品種をご紹介しています。 ●花日和のおすすめ品種 育種家②:石川園芸(ビオラ)〜ロスを減らすことがこれからの課題 個性的なパンジー&ビオラの発信地である宮崎県で、主に寄せ植え用の花苗・カラーリーフ苗やラナンキュラスの鉢物などを生産する石川園芸。SNSでの情報発信は全くしていませんが、SNSで「石川園芸のビオラ」を検索すると、購入された方々がアップした画像が続々と出てくるという人気っぷりです。 記事では、育種する上での課題や苦労に触れながら、今期出荷するオリジナル品種の魅力などをご紹介しています。 ●石川園芸が今期出荷するオリジナルのビオラ3シリーズ 育種家③:長谷川園芸(クレマチス/シクラメン)〜プラチナリーフの育種に情熱を注ぐ クレマチス生産で30年の歴史を持つ長谷川園芸。育種においても実績があり、クレマチスで数々の賞を受賞。シクラメンでは“プラチナリーフ”といったロングセラーを生み出している育種家です。 記事では、“プラチナリーフ”の誕生秘話や、コロナ禍で発生した大量キャンセルのエピソード、今年の秋冬の注目商品などについてご紹介しています。 ●秋冬の注目商品 育種家④:矢祭園芸(シクラメン/プリムラ/シュウメイギク)〜育種のトップランナー 育種を始めて50年以上の矢祭園芸。最初は書籍を参考に、失敗を繰り返しながらの試行錯誤でしたが、1988年には、全国シクラメン品評会で農林水産大臣賞の受賞を果たすまでに育種の技術を上げました。 記事では、核商品であるシクラメンの中でも、開発に20年かかった八重咲きミニシクラメンの魅力や、秋冬におすすめのプリムラやメラコイデス、シュウメイギクのオリジナル品種をご紹介しています。 ●今秋発売予定の品種 育種家⑤:k-plants(ハボタン/プリムラ)〜寄せ植えやリース見本でイメージしやすい販売を 群馬県で育種・生産しているk-plants。現在は1,000坪の敷地にハウス5棟と露地で、ハボタンを中心にパンジー&ビオラ、プリムラ、ペチュニア、ペラルゴニウムなどを生産しています。 記事では、ハボタンの生産をきっかけに育種へと踏み出した経緯や、個人育種家とのコラボ商品、SNSでの発信やエンドユーザーの声を拾った商品開発についてご紹介しています。 ●今年の注目作品 作庭中の注目ガーデンを取材! 東京ドイツ村「Five Senses Garden」 広大な芝生が美しい東京ドイツ村の最奥にある丘、約6,500㎡の土地に、ガーデンデザイナーの佐藤麻貴子さん主導で作庭中の『Five Senses Garden』があります。記事では、全3期の工事のうち2期目が終わった段階の現在を、植栽を手掛けている「ハクサン」の藤原雅志さんのお話とともにご紹介しています。 今回の庭づくり構想のきっかけは、「ハクサン」が東京ドイツ村の担当者に、アメリカの『PWフォースターガーデン』(※下記YouTube参照)を見せたこと。植物のパフォーマンスだけでなくローメンテナンスで無理のない管理をしている様子を見て、それを東京ドイツ村で再現したいという話があったことから、構想がスタートしました。 ※ 『PWフォースターガーデン』ご紹介動画:https://youtu.be/l8zGsNs-_Os コンセプトでもある『Five Senses Garden』の名のとおり、ここは風に揺れる植物や香りのある植物などを配して、五感で楽しむ庭。この庭のコンセプト、植物、景観や安全面まで幅広く考案するガーデンデザイナーの佐藤麻貴子さんは、「五感を生かした庭を作ってみたいと思っていました。庭はパーソナルな存在。感じる心も人それぞれです。未来に踏み出せる一歩になるような、緑の力を体感できる空間にしたい」と語ります。 その言葉どおり、ここでは、一人になれるベンチ、せせらぎが聞こえる小川など、自然や人との距離をさまざまに変えられる演出がなされています。 そしてもう一つ重視したのは、SDGs。宿根草など一年間の変化を楽しむ植物を使い、植物の生産にかかるエネルギーや管理コストの削減につなげ、ローメンテナンスを目指しています。 「メンテナンスにおける重労働を少しでも減らして、管理している方にも庭づくりを楽しんでいただきたいと考えました」と藤原さん。 季節や日ごとの変化を五感で楽しめる『Five Senses Garden』、完成が楽しみですね。 【Information】 東京ドイツ村 住所:千葉県袖ケ浦市永吉419 電話:0438-60-5511 営業時間 9:30〜17:00(最終入園16:00)※季節により変動あり 定休日:なし ウェブサイト:https://t-doitsumura.co.jp ※『Five Senses Garden』は作庭途中ですが、一般の方も入れます。 貴重なオープンガーデンをレポート! 「恵泉蓼科ガーデン」 東京都多摩市にある恵泉女学園大学の学生や卒業生が学ぶために作られた庭『恵泉蓼科ガーデン』が2022年7月、3年ぶりのオープンガーデンを開催。草花や木々が伸びやかに育ったガーデンに、地元をはじめ関東からもファンが集まり、オープンガーデンの再開と、花好きな仲間との再会を楽しみました。 恵泉女学園は、創立の1929年から「園芸」を正科に取り入れています。大学では「自然を慈しみ、いのちを尊ぶ人を育てること」を教育理念に掲げており、そのための学びの場として、在校生や卒業生を対象に1985年7月、『恵泉蓼科ガーデン』を長野県茅野市にオープンしました。 ガーデン全体の骨格は“英国風ボーダーガーデン”です。場所は標高1,150mに位置し、冬はマイナス15℃にもなり、からっ風も吹くという、植物にとっては過酷な環境です。そんな場所でも毎年芽吹いて花を咲かせる品種が生き続け、自然を尊重する形で植栽管理が行われています。 記事では、ガーデン長の小澤文子さんにガーデンの管理などについてお話を伺いながら、オープンガーデンの様子をご紹介しています。 ガーデンは通常非公開ですが、研修ツアーの受け入れや不定期でオープンガーデンを開催しています。観光庭園とは一味違った自然の植栽を観賞できる恵泉蓼科ガーデンは、一見の価値ありです。オープンガーデンの予定などはウェブサイトでチェックを! https://www.keisen.ac.jp/institution/tateshina/ 業界情報盛りだくさんの『グリーン情報』 ご紹介した特集やトピックのほか、『グリーン情報』9月号では、第2特集として「花と緑のまちづくりへの視点〜バラの可能性」を掲載。そのほか、エクステリアガーデンの現場で働く人たちからの最新情報や生産者紹介、業界最新ニュース、学べるクイズコーナーなど、園芸・ガーデニング業界の幅広く深い情報が満載の最新号。ぜひ手にとってご覧ください。 『グリーン情報』はガーデンストーリーウェブショップからご購入いただけます↓↓ ショップページはこちら。 https://www.gardenstory.shop/shopbrand/ct8/ Credit ガーデンストーリー編集部
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ガーデニング

花や野菜の苗の植え付けとベジトラグ菜園の初収穫 〜はまだんの「ステキなお庭をつくろう!」企画Vol.6〜
「はじめてさんのかんたんタネまきキット」で発芽した苗を庭植えで育てよう 前回は「はじめてさんのかんたんタネまきキット」を使って、ヒマワリ、マリーゴールド、アサガオ、エダマメ、インゲンの育苗をスタート。その後3週間ほど経ち、この日は、発芽・生長した苗を、土づくりをしておいた庭に植え付けていきます。引き続き、住友化学園芸の“牛ちゃん”こと、牛迫正秀さんにレクチャーしていただきました。 タネまきキットの「ジフィーポット」(土ポット)でタネから育った苗の様子はというと、マリーゴールドは順調そのもの! ヒマワリとエダマメはややヒョロヒョロしていますが、今後元気に育ってくれるよう願いながら、慎重に庭の土へと植え付けました。「ジフィーポット」には多めにタネを播いたので、中には2〜3本くっついて発芽している苗も。通常は間引いて1本にするのがセオリーですが、うまく苗を割って、なるべく活かして植え付けることにしました。 こちらの写真は、植え付けから数日後の様子。ヒョロヒョロしていたヒマワリは茎がピンと伸び、まっすぐ上を向いてくれました。これにはメンバーもひと安心! 植えたのは大輪のヒマワリ‘ロシア’。今の15cm程度の背丈から、わずか1カ月ほどで2m程度まで成長します。「そんなにすぐ背が伸びるなんて、いいなあ」と、メンバーはちょっぴり羨ましそうです(笑)。 一方で、残念ながら、アサガオとインゲンのタネは発芽せず…。「水を切らさないように」という注意を忠実に守っていたメンバーですが、文字通り「水を切らさないようにしなければいけない!」と思い、栽培トレー内をプールのように水でヒタヒタにしていたよう。発芽しなかった原因は、土の役割をしている「ジフィーポット」が常に水に浸かっている状態だったことかもしれません。しかし、ガーデニング初心者の彼らですから、失敗はつきもの! これから経験を重ねて、適度な水やりの感覚が身についてくることでしょう。 アサガオは、育てるのを誰よりも楽しみにしていた“りゅりゅ”のために、後日、鉢植えで再チャレンジすることに。鉢が3つもあるので、もともと用意していた‘ヘブンリーブルー’に加えて、白地に青のストライプ模様の花が咲く‘フライングソーサー’のタネも播きました。いずれも青系の色合いのアサガオなので、咲き揃えば美しく爽やかな光景が楽しめそうです。 そして、インゲンも直まきで再挑戦します! 一般的な畑と違い、ここではスペースが限られているので、タネの間隔は約15cmと狭めに設定し、やや深めの3cmほどの位置に播きました。約55日で収穫できる早どりのつるありインゲンなので、順調に育てばぐんぐんつるを伸ばしてたっぷりと実がなるはず。今から収穫が楽しみです! ベジトラグで初めての収穫! 家庭菜園プランター「ベジトラグ」に苗を植え付けてから1カ月弱、野菜やハーブはすくすく育ち、土が隠れるほどプランター内が充実してきました。リーフレタスやハツカダイコンはいい大きさに育ってきたので、ついに初めての収穫です! リーフレタスは、ベジトラグに植えた野菜などの苗の隙間にタネをバラまきして育てました。「狭い間隔でタネを播くと1株ずつは小さめになるけれど、葉っぱが小ぶりな分食べやすいよ」と牛ちゃんからアドバイスされた通り、サラダにしたらちょうど食べやすそうなサイズの葉です。根っこを残して地際からざっくりとカットし、ボウル1つ分収穫できました! 牛ちゃんによると、あと3回ほど生えてくるだろうとのことで、まだまだ収穫の感動を味わえそうです。 ちなみに、今回のように一度で株全体を収穫してもいいですし、外葉から1枚ずつ葉を折り取る「かきとり収穫」をして長く収穫し続けるという方法もあります。このベジトラグ菜園の収穫量だと、かきとり収穫の場合、一度ではまだん全員のお腹を満足させるのは難しいかもしれませんね。 ハツカダイコンは、ベジトラグのほかに、「サカタのタネ ガーデンセンター横浜」で入手した「はじめてセット」(写真上)も使用して栽培しました。条(すじ)まきしたハツカダイコンは、お行儀よく並んでぷっくりとした赤い根を土から覗かせています。整列した株を間引くように抜いて、収穫は大成功! 残ったハツカダイコンは以前より間隔が空いたことで、さらに根を太らせていきます。 初めての収穫を体験して、はまだんメンバーは「まるで売り物のような立派な野菜が家で収穫できるなんて感動!」「いつもの食事に手軽に野菜がプラスできるし、何より新鮮な食材が手に入るが嬉しいよね」と、感心しきりでした。 2度目の収穫と調理を楽しむ! 2度目の収穫では、株間の違いによる成長の差がはっきりと表れました。狭い株間で育ったものは、根の直径が2〜2.5cmほどなのに対し、広い株間で育ったほうは直径4cm前後のビッグサイズに! 同じ日数と手間をかけて育てても、栽培環境によってこのように差が出ることにメンバーも驚きました。大きさは違えど、いずれも鮮やかな赤色が美しく、フレッシュで美味しそうです。収穫した野菜は、早速おうちごはんに取り入れて味わってもらいました。 リーフレタスとハツカダイコンは、手軽に調理できるサラダに。「採れたてのリーフレタスとハツカダイコンは、シャキッとして食感が抜群です。スライスしたハツカダイコンを加えただけで彩りがプラスされて、おしゃれな雰囲気になりますね。いつもの食事をより楽しめるようになりました」と、リーダーの‘たっつん’。 ハツカダイコンは、メイン料理の彩りやパーティー料理の盛り付けなど、飾り付けとして添えられることが多いイメージですが、他にもマリネや和え物、漬物、炒め物など、じつはさまざまな料理に活用できます。 さらに、同じくベジトラグで育てているチャイブ(セイヨウアサツキ)も収穫し、オムレツに。チャイブはネギに似た味のハーブで、薬味のように使うことができます。野菜ソムリエの資格をもつ料理好きな‘けいたる’は、「料理をしていると、『あ、薬味があったらよかったのに…!』 と思うことが時々ありますが、そんなとき家庭菜園で香味野菜を育てていると、使いたいときに必要な分だけササッと収穫できて、とても便利ですね」と、嬉しそうに話してくれました。 ガーデンストーリーには、メンバーがオムレツ作りの参考にした記事や、春に花が咲いたら楽しめるチャイブビネガー作りの記事も公開されているので、ご覧になってみてくださいね。 鉢植えで簡単に育つキッチンハーブ「チャイブ」のレシピ チャイブの育て方と活用法! ピンク色のチャイブドレッシングを作ろう 【次回予告】夏を迎え、庭の植物たちの様子は? 春のタネ選びに始まり、タネまき、植え付け、初収穫…と進んだ、はまだんハウスの庭の植物たち。暑さ厳しい夏に突入した後の庭の経過は、また次回お届けします。アサガオやインゲンは、今度こそうまく育ってくれるのでしょうか? ぜひお楽しみに。 庭づくりの様子はYOKOHAMA男子公式YouTubeチャンネル「はまだんTV」にて公開しています。こちらもチェックしてみてくださいね。 動画のご視聴はこちらから https://www.youtube.com/channel/UCbF2EyAywVpiReWvTqQgFlA/featured YOKOHAMA男子プロフィール 2017年11月、「音楽の力で横浜そして神奈川を元気にしよう!」というコンセプトのもと結成。 神奈川県内のお祭りやイベントに積極的に参加、さらには横浜市内での路上ライブにも力をいれて活動してるほか、「神奈川県犯罪防止応援アイドル」として神奈川県警の詐欺防止運動にも取り組んでいる。今後は地域の食や文化そしてSDGsなど、アイドルの枠組みにとらわれずに視野を広げて、よりよい社会作りに貢献できるグループを目指す Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCbF2EyAywVpiReWvTqQgFlA Instagram: https://www.instagram.com/hamadan065/ Twitter: https://twitter.com/hamadan_11 Official Site: http://hamadan.yokohama/
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ガーデニング

【果樹・花木を上手に育てたい!】街の園芸店がお悩みを解決!vol.3
せっかく楽しみにしていた実が、花が、・・・。 植物を育てていれば、さまざまな問題にぶつかります。実りをもたらしてくれる果樹や、美しい花を咲かせて庭を彩る花木も、小さな草花同様、正しい栽培方法を知らなければさまざまなトラブルが起きてしまいます。せっかく楽しみにしていた実がつかなかったり、花が咲かなかったりしたら、ショックも大きいですよね。そんな果樹・花木に関するお悩みを、今回も街の園芸店「フラワーガーデン・セキ」の関ヨシカズさんに解決していただきました。 今回も答えてくれる街の園芸店「フラワーガーデン・セキ」(目黒区祐天寺) 今回も読者の皆さんのお悩みに答えていただく「フラワーガーデン・セキ」の関さん。東京は目黒区祐天寺に古くからお店を構え、近隣住民から愛される、地域に根ざした園芸ショップです。2代目の関ヨシカズさんは、木々にも精通した園芸のエキスパート。お店には果樹や花木の育て方を相談しに訪れるお客様も多いので、皆さんからいただいたお悩みにも分かりやすく答えてくれます。さて、今回はどんなお悩みが寄せられているのでしょうか? 早速関さんに伺ってみましょう。 【お悩み1】庭のレモンの木の葉が虫に食われてしまいました 庭にレモンの木を植えていますが、葉を虫に食われてしまい、ほぼ残っていません。何をしたら復活しますか? (関東 50代 女性) 関さんの答え その虫は、間違いなくアゲハの幼虫だと思います。何も残っていないとのことですが、根が生きていれば復活します。現状では木がなんらかのアクションを起こしてくれるまでの「待ち」の状態なので、しばらく静観するのが一番だと思います。 庭ということは地植えされているかと思いますが、地植えだと根の状態は見えませんね。でも枝をカットしてみれば、水分があるっぽいかそうでないかで、木自体が生きているかどうかは分かるので、生きていれば新芽が動くまで待つしかないかな。植木屋さんを呼んで見てもらうのも手です。木が生きていることが分かれば、同じ静観でも、悶々としながらではなく、安心して待つことができると思います。もし鉢植えの場合は、ご自分でチェックできます。鉢から株を上げて、土を落として、根がちゃんと白くみずみずしい状態なら、それは生きているということなので、植え戻しておけば、来年の春先から夏にかけて新芽が出てくると思います。 地植えにしろ、鉢植えにしろ、光合成を行うための葉がない以上、果樹としてのパワーは弱ってしまいますが、葉がなくても幹に葉緑体が入っているため光合成自体はできるんで心配はありません。ただ、大粒でも小粒でもどちらでもよいので、化成肥料をまいてあげましょう。化学成分が嫌だったら、堆肥や牛ふんでも大丈夫です。 予防ですが、レモンの葉はほぼ100%アゲハの幼虫に食われます。幼虫は見れば一発で分かるので、その段階で幼虫を取るしかないですね。まぁこれは葉がある時の話なので、今回の場合は前述のように、静観して木からのリアクションを待つほかないでしょう。 とにかく、日頃から目視で木の状態をチェックすることが大事です。答えになってないかな(笑)。シンプルな答えになってしまいますが、1:肥料をまいておき、2:見守る。3:アゲハの幼虫は見つけ次第取る。この3つというところでしょうか。 【お悩み2】レモンの木の剪定方法を教えてください レモンの木を植えていますが、冬越しがうまくいかず、葉がだいぶ落ちてしまいました。新芽も出てきているので、徒長したような上の部分を切ってしまうべきか、悩んでいます。切る場合、どこから切るべきか判断する方法などあるでしょうか? (中国地方 30代 女性) 関さんの答え レモンの木が寒さに反応して葉を落とすのは、まぁ言ってみれば普通のことです。寒いので(笑)。落葉は葉からの蒸散を防いで木が枯れないようにするための、植物自身の防御反応でもあります。なので心配は無用です。しかも新芽が出てきてるわけですから、問題ないですよ。 徒長したような上の部分を切るか否かというところですが、これは好みですね。まぁ、切ったほうがいいかな。レモンは、だいたい3月くらいに新芽が伸びるので、一番いいのは、その直前に剪定すること。剪定後に新芽がいい感じで出てきて花がつく、というルーティーンが理想的です。折り重なるように生い茂った葉や、徒長した部分を切ることによって風の通りがよくなり、それにより花に栄養がしっかりいくようになり、結果、実付きがよくなります。なので、剪定自体は有効ですが、切る時期を間違えて、花がつく予定だった枝を切っちゃうと、実付きにも悪影響を及ぼすことになるので注意してください。剪定の時期ですが、5〜8月は適期ではないです。一番適しているのは、冬越しした2月下旬から3月です。 どこから切るべきかの質問ですが、これはもう普通の植物の剪定方法になるので、例えば、枝と枝が交差しているところを切る感じかな。太陽の当たり具合をよくする、というのをテーマに剪定するのが一般的です。ここに陽が当たらないので、こっちを落としてこっちに陽を当てるとか、そういう意味合いで切ると、いい剪定になるんじゃないかな。ただし、全体的に切りすぎちゃうと光合成に悪影響を及ぼすので、まぁほどほどに。太陽が満遍なく当たるようにすいていくっていうのが基本です。あと、形も意識しながら切りましょう。ちゃんと陽に当たって、根っこがいっぱい張って、大量に花を咲かせてくれれば、実もたくさん獲れるはずです。 【お悩み3】パッションフルーツの枝が枯れてしまいました パッションフルーツの枝が枯れてしまいましたが、枝は切り込んだほうがいいのか、ほっといていいのか、根は生きてる感じですが、土を掘って根を見てもいいのか。何事にも悩みます。水は土が乾くまで我慢して、なるべく放置しています。どのように見守っていったらいいですか? (四国 50代 女性) 関さんの答え これは察するに鉢植えだと思いますが、この場合も【お悩み1】のレモンの木同様、見守ることが必要だと思います。こちらの場合は根が生きているということなので、なおのこと放置しておいても大丈夫です。ただ、本当に根が生きているかどうか、一度抜いて確認したほうがいいかもしれないですね。根っこが完全に茶色くなっているようであれば腐っている可能性もあるので、この場合はもう諦めるしかないです。でも、根っこがまだ白く活き活きしている場合は、再生の望みは全然アリですよ。 枝ですが、切っても構いません。ただ、めちゃくちゃバッサリ切る強剪定は避けるべきです。とりあえずはね、新しい枝が生え揃うまで、見守りでいいと思います。これもレモンと一緒で、枝枯れして、葉っぱも落ちて、でも根っこが生きてるのであれば、肥料をあげておいたほうがいいですね。で、新しく再生させて一から作り直すしか方法がないので。こういうのって時間がかかるので、もう年単位で見守っていくくらい長いスパンで考えてください。土が乾くまで水をあげないというのは、とてもよい判断です。 【お悩み4】ブルーベリーの実がなりません ブルーベリーの花がたくさんつくのに、実はいつも数個です。ベランダ栽培で、木は同じ種類を2本植えています。背丈も1mくらいで、7〜8年になります。毎年数個しか実らないのはなぜでしょうか? (関東 60代 女性) 関さんの答え ブルーベリーって、系統と品種っていうのがあって、ざっくり3系統。そのうち、市販流通しているのはラビットアイとハイブッシュ(ノーザンハイブッシュまたはサザンハイブッシュ)の、この2系統から品種が分かれてるんですよ。よく言われているのは、ちゃんと結実させて、たくさん実を収穫するには「同系統の異品種」を植えること。ブルーベリーはラビットアイ系以外は基本的に自家受粉するんですけど、そばに異品種があったほうが受粉確率が上がるんです。なので「木は同じ種類を2本植えてます」とのことですが、植えているのが同じ系統の同じ品種なので実付きが悪いのではないかと思います。ラビットアイの○○○を2本植えても、それはDNAが一緒なので、自家受粉になり、ほとんど実がつかないんです。ブルーベリーは多くの場合、販売タグに「ラビットアイ系○○○」というように品種名が明記されているので、購入時のタグがまだ残っているようでしたら調べてみてください。 実を多くならせるには、ラビットアイの○○○と、ラビットアイの×××など、同系統の異品種を植えてやる必要があります。ラビットアイ系統とハイブッシュ系統は、開花時期が異なるので、一緒に植えても意味はないです。なので、「同系統異品種」がいいのです。なんかややこしいね。でも大事なんで覚えておいてください。 もし、同系統異品種2本を植えていて7〜8年で1mという状況であれば、それは明らかに生育不良なので、鉢の中で根詰まりしているのか、肥料が足りないのか、日照が不足しているのか、などの物理的な問題が考えられます。その場合は、鉢から株を上げて根をチェックしてください。根詰まりなら、根をほどいて、新しいブルーベリー用土で、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。逆に、剪定して高さをあえて1mに留めているのであれば、剪定のしすぎということも考えられます。でも、花はたくさん付くのですよね? う〜ん、謎だな。 総合的に見て、僕の判断としては「同系統異品種でない可能性」が高いですね。タグを調べてもらって、もしそうだった場合は、同系の異品種をそばに置いてやれば、問題は解決すると思います。 【お悩み5】ジューンベリーの花が咲きません ジューンベリーの花が咲きません。昨年株立ちの木を植えていただきました。昨年は順調に花をつけ、実もたわわについたのですが。今年はひとつも花が咲きませんでした。 (関東 60代 女性) [株立ちとは] 株立ちとは、木の根元部分が3本以上分岐している樹形のことを指します(幹が2本の場合は2本立ちといいます)。株立ちは、自然になる場合と、人の手で仕立てる場合があります。株立ちの木は幹が細いため、成長が遅い傾向があります。 関さんの答え 株立ちということは、全体的に大きめのジューンベリーだと思いますが、植えた年はよかったけど、翌年がダメだったということは、じつはよくある話なんです。考えられるのは剪定ミスで、めちゃくちゃ切りすぎちゃって花が咲かなかったか、あるいは、剪定をしていないのだったら、単純にスタミナ不足なのではないかと思います。「昨年は実が“たわわに”」とのことですが、それは相当パワーを消費しているんで、つまり、それを補うだけの肥料分が足りなかった可能性が高いと思います。実は、いっぱいつければいいというわけではないので。ジューンベリーは本来スタミナの強い果樹なので、放っておいてもどんどん花も咲くし、ジューンというくらいなので、5〜6月にたくさん実がつくんですよ。 その「お礼肥え」というわけでもないですが、実がついたあとに、収穫への感謝をしながら肥料をあげて、夏を過ごしてもらい、そして落葉して、また春を迎えてもらうのはどうでしょうか? 5~6月の肥料が来年の結実の鍵を握る、と考えておいてください。ここはひとつ、次の年に期待してみてはどうでしょうか? [お礼肥えとは] 果樹や樹木が、たくさんの果実や花を付けた後に、豊かな恵みを与えてくれた感謝の気持ちを込めて、果樹は収穫後、花木は花落ち後に肥料をあげることを「お礼肥え」といいます。お礼肥えには意味があり、結実でパワーを消費した果樹・樹木のスタミナを回復させる効果があります。 【お悩み6】庭のハナミズキの花が咲かなくなってしまいました 庭のハナミズキの花が咲かなくなってしまいました。葉も、ついている枝とついていない枝があります。お水が足りないのでしょうか? どうすればまた花を咲かせられますか? 私自身の妊娠出産時期に庭の水やりが不十分だったのか、去年も咲いておらず、妊娠中だった一昨年は花が咲いていたかどうかも覚えていません。3年前は咲いていたと思います。なんとかまた花が咲くように木を元気にしてあげたいです。アドバイスを頂けると幸いです。どうぞよろしくお願いします。 (近畿 30代 女性) 関さんの答え 庭木なので、水が足りないってことはまずないと思うんですよ。もしかしたらカンカン照りのところに植えてあるんじゃないですかね? ハナミズキはあまりカンカン照りは好きではないので、半日陰くらいの環境がちょうどよいのです。そうでないとしたら、剪定ミスというのも考えられます。花芽になるところをバッサリいっちゃうというのはよくある話なんで。剪定をしていないのであれば、やっぱり肥料かなぁ。もし肥料をあげていないのだったら、肥料はあげたほうがいいです。特に、リン酸多めの。 やっぱね、肥料って大事なんですよ。ハナミズキはサクラの後に咲くと思うので、開花後、5〜7月に肥料をあげて、辛抱強く待ってみてください。 【お悩み7】庭のハナミズキの木が1階の屋根を越えてしまい、楽しめません 庭のハナミズキの木が、大変大きくなり、今現在花が満開ですが、1階の屋根以上あり、楽しめません。年ごとに花芽が上にあがります。どうすればいいでしょうか? よろしくお願いします。 (近畿 60代 女性) 関さんの答え 1階の屋根の上まであって楽しめない、というと、つまり1階で見たいということなのかな? 植木屋さんに頼んで、どこまで切れるか相談されたほうがいいと思います。ただ、2階までいっちゃってるっていうことは、3m以上はあるっていうことですから、半分くらい切っちゃうことになるのか・・・そうなるとかなりの強剪定になるので、植物にとってはちょっと気の毒な気もしますね。でも結局2〜3年かけてまた上にあがっていくので、その繰り返しになっちゃう感じかな。 だったら僕の提案としては、庭のハナミズキはそのままにしておいて、鉢のハナミズキを買ってきて、それはそれで小ぢんまりと眺めながら侘び寂びを楽しむ、っていうのはどうでしょう? せっかくそこまで成長したのを切っちゃうのは、僕はもったいないと思うんですよね。【お悩み6】の方にあげたいくらいです(笑)。まぁ、1階で鉢を、2階で庭木を、っていう楽しみ方ができるんだったら、それはとても素敵なことじゃないかと思いますよ。 関さんからの愛のメッセージ 果樹や花木は、やっぱ剪定がどうしても必須になってきます。あとは肥料ですよね。肥料は植物がより健康に生きていくための大事な栄養源です。質問を読んでいると、全体的に意外とそのあたりをやっているのかやっていないのかが分からない感じがあるんで、施肥をしていないのであれば、そこをちゃんと実践してもらうっていうことが、果樹・花木を育てる上で大事だと思います。 果樹はついた果実を口にすることから、化学成分のある化成肥料を使いたくない人も多いようですが、そういう人は有機肥料を使えばいいわけですから。とにかく果樹・花木に関しては、肥料はとても大事なんです。 果樹が実をつけるというのは、言ってみれば出産。実を1つつけるのに、かなりのエネルギーを使うんです。放っておけば勝手にポコポコ出てくるものでもないんですよ。それを毎年毎年とかってなると、やっぱ木が痩せてきたりもしますし、鉢ならなおさらです。全部に花がついて、それが全部結実したら、そのままごっそり実を取っていいのかどうかもちゃんと考えなきゃならないし、そこは鉢の大きさに応じて間引くべきだし。それで次の年に実がつかないとかっていうのはよくある話なんですよ。その辺も踏まえて果樹栽培を楽しんでくれたらいいと思います。 ブルーベリーはね、これはもう「ブルーベリーあるある」なんで、同系異品種ってのを覚えておけば大丈夫。レモンもね、レモンの木を、あえてアゲハを呼ぶために買う人がいるってぐらい、アゲハ(の幼虫)が来るんです。 ちょっと見てみますか? まぁ、アゲハの幼虫は、高速でどんどん葉っぱを食べちゃうけど、こういうのは毎日木をチェックしていれば、病気と一緒で早期発見できるんです。うちはアゲハ蝶が好きなお客様が多いので、あえて幼虫は取らないんだけど、そうでない人は…って、そうでない人のほうが多いか(笑)。虫はね、果樹・花木には付いてまわる問題なんだけど、これもまたね、戦いなんだよね。どんな植物にもいえるんだけど、毎日のチェックが大切ですよ、って話です。来年は実りがあるといいですね! がんばってください。 おわりに いかがでしたか? 今回も“愛の叱咤激励”をいただきました! 収穫をもたらす果樹、美しい花で楽しませてくれる花木、両方とも地植えのイメージなので、マンション・アパート住まいの人にはその環境自体が羨ましい限りですが、もし将来、庭付きの家に住むようになった時に、関さんのアドバイスが役に立つことがあるかもしれません。そういった意味では、今回のVol.3果樹・花木編は永久保存版ですね! ガーデンストーリーでは、引き続き関さんにさまざまな質問をぶつけていきます。次回も乞うご期待です! 植物に関するお悩み募集中! 植物を育てる上で、何かお悩みはありませんか? こちらの連載『街の園芸店がお悩みを解決!』にて、園芸のプロが丁寧に回答してくれますよ。 ※取り上げるお悩みは編集部にて選定させていただきます。お答えできない場合もございますので、ご了承ください。 お悩み入力フォームはこちら↓↓ https://forms.gle/vi7LXzPMD51Qgb5g9 取材協力 フラワーガーデン セキ 東京都目黒区中町2-39-15 電話:03-3712-3230 ※現在(2024年5月)一時休業中。新店舗にて再開次第お知らせいたします。 Credit 取材・文/ガーデンストーリー編集部
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イベント・ニュース

受験勉強、奮闘中! 神奈川県ご当地アイドルが「グリーンアドバイザー」資格取得に挑戦
グリーンアドバイザーとは? グリーンアドバイザーとは、公益社団法人 日本家庭園芸普及協会が認定する資格で、植物の栽培に関する正しい知識を持ち、園芸の魅力・楽しみ方を伝えられる人が取得できる称号です。ガーデニング人気が高まる中、園芸・ガーデニングに関する適切な指導やアドバイスができる人材が広く求められており、2022年現在、全国に約11,000人いる有資格者は、園芸相談員やセミナー講師、園芸店の販売員、造園業、学校・研究機関、園芸関係の地域活動など、さまざまな分野で活躍しています。 一見すると、「園芸業界で働いている人しか受験できないの?」という印象を受けますが、そんなことはありません! 2021年度より従来の受講・受験資格や年齢制限が変更となり、現在は年齢・性別・学歴・職業・経験・国籍による制限はなく、資格取得を目指す方であれば誰でも受講・受験ができます。 「園芸の知識をもっと深めたい」「自身の活動や交流を広げて、園芸の仲間を増やしたり地域活動に参加したい」という思いを持つ方にはぜひおすすめしたい資格です。 グリーンアドバイザーの資格については、過去の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。 ガーデニングビギナーが、グリーンアドバイザーの資格取得に挑戦! 現在ガーデンストーリーの連載、 はまだんの「ステキなお庭をつくろう!」企画で初めてのガーデニングに挑戦している、神奈川県ご当地アイドルグループ「YOKOHAMA男子」(通称はまだん)。音楽の力で横浜そして神奈川を元気にしよう! というコンセプトのもと結成されたグループで、ライブやメディア出演、神奈川県内を主軸にしたイベント活動を行いながら、彼らが共同生活を送るシェアハウス「はまだんハウス」にある庭で、土を耕しタネから植物を育てたり、家庭菜園で栽培した美味しい新鮮野菜を堪能するなど、日々ガーデニングの経験を積み重ねています。 自宅にはスコップもジョウロもない、まるっきりのビギナーからスタートした企画ですが、植物に触れ失敗や成功を経験する中で、「もっとガーデニングを楽しむために知識をつけたい」と、メンバーの戸田健太さん(たっつん)と富田慧太郎さん(けいたる)の二人がグリーンアドバイザーの受験を決意しました。 グリーンアドバイザーの資格取得に向け、まずは認定講習・試験の申し込みと受験料の振り込み等手続きを行うと、協会が独自に作成した認定講習テキストが届きます。このテキストとインターネット配信による講習動画の視聴を通じて学習を進め、二人は2022年9月に実施される筆記試験を受けることになります。 グリーンアドバイザーの試験には、学校の理科や生物で習うような植物生理学や、家庭園芸を楽しむ上で必須となる園芸作業、用土や肥料の知識、また、園芸デザインや飾り方といった造園業や園芸店の業務で役立つ知識など、園芸にまつわる幅広い内容が含まれます。そしてその内容が、受験者のもとに届く認定講習テキスト、基礎編と資料編の2冊に詰め込まれています。 テキストを手にした富田さんは「初めは、受験料がやや高いかも…と感じましたが、ここまで豊富な情報を網羅したテキストが届き、講師の方の解説動画を視聴した上で受験に挑めるなら十分に価値があるものだと感じました」と話し、日々テキストに目を通し、反復学習を欠かさないそうです。 共同生活を送る二人が共に受験するということで、仲間がいるぶん一人でコツコツと勉強するよりも励みになるようです。わからないところを質問して教え合ったり、「テキストはどのあたりまで進んだ?」と、時には競うようにして刺激し合い、勉強のモチベーションを保つことも。 また、試験の約1カ月半前の7月中旬、二人は、日本家庭園芸普及協会のウェブサイトに公開されているグリーンアドバイザーの試験問題の例題60問に挑戦! 実際の試験では、制限時間1時間で、◯✕式40問、三択式40問、合計80問が出題されるので、当日の試験をイメージして例題60問を45分以内に解いてみることにしました。 その結果、戸田さん、富田さんともに5〜6割の正答数という結果に! 「問題は◯✕式と三択式と、全問が選択式なので、あやふやな問題は偶然点が取れたケースもあります。まだまだ勉強が足りないですね…!」と苦い顔をしていた戸田さん。「間違えた問題だけでなく、正解した問題も見返すことで、理解の漏れがないようにしなくちゃ」と、富田さん。 一方で、あくまでも例題を解いてみての感覚ですが、問題数に対して時間が足りないということはなさそうで、試験では解いた問題を見返す余裕もあるかもしれません。 さて、横浜国立大学出身の戸田さんに、理系で頭脳派な富田さんと、はまだんの中でも特に勉強が得意な二人ですが、初心者からのスタートで9月の試験までに学習は間に合うのでしょうか!? 受験勉強中の二人にインタビュー! YOKOHAMA男子リーダーで、フラワーアーティストでもある戸田健太さん(たっつん) ―ガーデニング歴や植物に関する知識量は? ガーデニング歴は半年ほどです。生け花の師範である祖母の影響で、幼い頃から花を使った作品を作ることが好きで、現在はプリザーブドフラワーのアレンジメントの販売やレッスンを行うフラワーアーティストとしても活動しています。プリザーブドフラワーとして流通するメジャーな花には馴染みがありますが、ガーデニングに関してはビギナーで、植物全体の知識は多いほうではありません。 ―受験を決めたきっかけは? 僕達YOKOHAMA男子のメンバーが共同生活を送る「はまだんハウス」の庭で、家庭菜園や花壇など、初めてのガーデニングに挑戦しています。実際に庭づくりをすることでガーデニングへの関心が高くなり、せっかくならより知識を深めるために資格を取ろうと思いました。 ―勉強はどのように進めている? まずはテキストを何度も読み込み、ある程度理解してきたら重要と思われる用語や解説をノートに書いて覚えています。また、テキストには写真がないので、初めて見る花の名前が出てきた際は、その都度ネットで検索して花の写真を見るようにしています。 ―勉強するにあたり、苦労している点は? 植物の栽培経験がまだ浅いので、初めて聞く園芸用語や花の名前が非常に多いです。文章だけでは頭でイメージしにくく、解説文を理解したり用語を覚えるのに苦労しています。 ―勉強を始めてから、何か変化はあった? 僕は自分のプリザーブドフラワー作品を百貨店の店頭などで販売する機会があるのですが、やはりお客様は花が好きだったり、ガーデニングをされている方も多くいらっしゃるので、園芸の知識が増えることでお客様との会話の幅が広がり、嬉しいなと感じています。 ―合格したら資格を何に生かしていきたい? はまだんハウスの庭でさまざまな植物の栽培にチャレンジしながら、園芸の楽しさを人に伝えていきたいです。知識を深め、経験を積んでいったら、将来的には園芸関連のイベントに参加するなど、花好きの方々と交流を深めていきたいです。夢は講演会にゲストとして呼ばれること! いつかそんな日が迎えられるように…頑張ります! ―受験への意気込みをどうぞ! 受験にあたり、こんなに熱心に勉強をするのは学生の時以来だと気が付きました。大人になってから何かの目標に向けて勉強に励むというのはとても新鮮であり、刺激になっています。残りの期間も仲間と一緒に学習を楽しみながら切磋琢磨し、必ず合格に結びつけたいと思います! 野菜ソムリエの資格をもつ、資格マニアな富田慧太郎さん(けいたる) ―ガーデニング歴は? たっつんと同じく、はまだんハウスの庭づくり企画がきっかけでガーデニングを始めたので、歴は半年ほどの初心者です。グリーンアドバイザーの受験勉強は6月頃から始めました。 ―受験を決めたきっかけは? 庭で花や野菜を育てていて、同じ環境にいるさまざまな植物たちの中でもある植物だけが枯れてしまうなど、初心者にはわからない疑問や失敗に直面する機会があります。専門家の方からアドバイスをいただきながら手入れなどをしていますが、植物の基本的な知識をつけてガーデニングをより深く楽しみたい、と思い受験を決めました。 ―勉強はどのように進めている? テキストを読むだけではなかなか頭にインプットできないので、講習動画を視聴したり、ノートに書き写すなどして勉強しています。また、たっつんとゲーム感覚で互いにクイズを出し合ったりすることもあります。 ―勉強するにあたり、苦労している点は? やはり初めて聞く用語が多く苦戦しています。たくさんの情報を整理しながらの暗記はとても苦手なので大変ですね。一方で、学生時代に授業で習った内容であったり、植物栽培で実際に経験したことは覚えやすいです。 ―勉強を始めてから、何か変化はあった? 植物の基礎を学び始めたことで、それぞれの植物に適した環境や水のやり方、剪定などの必要な手入れの知識がつき、早速庭づくりに役立っています。 ―合格したら資格を何に生かしていきたい? 資格を取ったら終わりではなく、合格した後も勉強を続けて幅広い園芸の知識を身につけたいです。樹木の栽培や寄せ植えなど、まだ経験していない分野のガーデニングにも挑戦して、はまだんハウスの庭をもっと豊かにし、四季を通じて庭の楽しみを発見していきたいです。 ―受験への意気込みをどうぞ! 試験まで残りわずかですが、焦らず諦めず勉強を進めて、必ず合格したいと思います! 決戦の日は9月11日! 園芸関連の資格として30年以上の長い歴史があるグリーンアドバイザーは、著名な園芸家や園芸業界業界で働く方はもちろん、学生や、趣味でガーデニングを楽しむ方々など、今や幅広い層の方が受験されています。趣味の範囲で楽しむ方が園芸知識の底上げを目的にするのもよいですし、資格を生かしてさまざまな仕事や地域活動に参加する機会につなげたり、園芸業界の人脈を広げるステップであったり、コミュニティを広げて仲間ができるきっかけにもなります。ベテランガーデナーさんはもちろん、ガーデニング初心者でも「もっと園芸を深く楽しみたい!」という意欲のある方におすすめしたい資格です。 興味を持った方は、公益社団法人 日本家庭園芸普及協会のウェブサイトをご覧のうえ、前述の試験問題の例題を解いて受験の参考にしたり、グリーンアドバイザーの活動内容を見てイメージを膨らませてみて、ぜひ来年度の受験にチャレンジしてみてくださいね。 二人が受ける試験の日程は2022年9月11日。残り少ない日数の中、ライブ活動やレッスンの合間をぬってラストスパートの勉強に励んでいます。応援よろしくお願いします! 公益社団法人 日本家庭園芸普及協会ウェブサイト https://www.kateiengei.or.jp はまだんの庭づくり企画についてはこちらから https://gardenstory.jp/series/hamadan-garden 庭づくりの様子はYOKOHAMA男子公式YouTubeチャンネル「はまだんTV」でも公開しています。こちらもチェックしてみてくださいね。 動画のご視聴はこちらから https://www.youtube.com/channel/UCbF2EyAywVpiReWvTqQgFlA/featured YOKOHAMA男子プロフィール 2017年11月、「音楽の力で横浜そして神奈川を元気にしよう!」というコンセプトのもと結成。 神奈川県内のお祭りやイベントに積極的に参加、さらには横浜市内での路上ライブにも力をいれて活動してるほか、「神奈川県犯罪防止応援アイドル」として神奈川県警の詐欺防止運動にも取り組んでいる。今後は地域の食や文化そしてSDGsなど、アイドルの枠組みにとらわれずに視野を広げて、よりよい社会作りに貢献できるグループを目指す Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCbF2EyAywVpiReWvTqQgFlA Instagram: https://www.instagram.com/hamadan065/ Twitter: https://twitter.com/hamadan_11 Official Site: http://hamadan.yokohama/
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観葉・インドアグリーン

観葉植物のプロに聞く! 育て方の基本とおすすめ観葉植物10選【観葉植物基礎講座Vol.1】
観葉植物ってどんな植物? 観葉植物は“インテリアグリーン”とも呼ばれ、室内での栽培が可能な植物です。リビングルームや玄関に置けば空間が一気に明るい雰囲気になり、ベッドルームに置けば癒やしをもたらしてくれます。さまざまな種類があり、葉の形や樹形そのもののバリエーションも多彩なため、収集するのも楽しみの一つです。個性豊かな観葉植物は、ただ眺めているだけでもあっという間に時間が過ぎていきます。 育て方は決して難しくはありません。特に、水やりを毎日行う必要がないため、置き場所と水やりのコツさえつかめば、誰でも簡単に育てることができます。 忙しい毎日に癒しを与えてくれる観葉植物、ぜひお部屋に加えてみませんか? 観葉植物の選び方のポイント 店頭で観葉植物を選ぶ際のポイントは、見た目など直感で決めるのもいいのですが、葉がしおれていないか、虫がついていないかなど、よく観察することが大切です。その植物の名前をネットで検索すると、写真がたくさん出てきます。それらの写真と実際の商品の葉の色や茎の状態を見比べてみることにより、現在のコンディションの良し悪しを判断することもできます。 また、サイズ感も品種や樹形によって大きく異なるため、どのくらいの大きさの観葉植物をどこに置きたいのか、あらかじめイメージしておくとよいでしょう。 「オザキフラワーパーク」では厳選した商品を徹底した管理のもと販売していますが、上記のポイントなどを自身の目線でもチェックして、納得した上で購入することをおすすめします。 観葉植物の育て方 植物を育てるための道具 【必要な道具】 観葉植物を育てるためにはさまざまな道具が必要となります。中でも、次の9つのアイテムは、観葉植物を栽培するためには最低限揃えなければなりません。 水やりに必要な「ジョウロ」 葉水に必要な「霧吹き」 植え替えの際に土を盛るための「スコップ」 植え替えに必要な「鉢(根腐れを防ぐためにも必ず底穴があいているものを選びましょう)」 鉢からもれ出る水が床などを汚さないようにする「受け皿」 植え替えの際に最初に鉢に入れる「鉢底ネット」。鉢底の穴から害虫が侵入したりや土が流出するのを防ぐ効果がある。 鉢底ネットの上に敷く「鉢底石」。鉢内の水はけと通気性を確保するため。 植物を植えるための「用土」 成長に欠かせない「肥料」 【あると便利な道具】 鉢カバー 買ってきた観葉植物の植え替えをするのが難しい場合には、購入時の無機質なプラスチック鉢を目隠しする鉢カバーを使うのがおすすめ。重量のあるタイプを選べば、背が高く安定性に欠ける植物でも安心。厚手の麻袋を巻き付けるだけでも、ちょっとおしゃれな鉢カバーになります。 このカラフルな鉢カバーは「オザキフラワーパーク」でも売れ筋の商品『アーバンプランツポット』。ウッドパウダーとストーンパウダーを混ぜたリサイクルプラスチックを使用しているため、環境に意識の高いお客様からも大人気。また、直接植え込む鉢としても使用できます。 水分計 観葉植物は土が常に湿っているのを嫌うため、土の水はけは重要です。そこで便利なのが、鉢内の土がどの程度湿っているのかを視覚化してくれる水分計。感覚よりも確実性を重視する方にはおすすめです。 竹串 お料理で使う竹串も、鉢の中の水分を測る簡易的な水分計代わりに使えます。根を傷つけないよう、できるだけ鉢の縁に近い位置に刺してください。 プラスチックシリンジ いわゆる注射器の胴体部分。胴体に目盛りが記されているので、液体肥料などを希釈する際の計量に役立ちます。 剪定や、果樹の収穫に使用する園芸用ハサミ 植物以外で使用しているハサミを植物のカットに用いると、切断面から雑菌が入り込む可能性があります。植物が病気になるリスクを回避するためにも、園芸専用のハサミを使うことをおすすめします。 サーキュレーター サーキュレーターは、同じ送風機でも、涼を取るために「拡散する風」を送る扇風機とは異なり、部屋の空気を循環させるのに最適な、遠くまで届く「直進する風」を作り出すためのもの。観葉植物は室内で栽培するため、サーキュレーターを用いて部屋の空気を回してあげると、使用しない場合に比べ、病害虫にも強く健康に育つため、近年は観葉植物を楽しむ方の間で人気が高まっています。 リーフクリン 部屋で栽培する観葉植物の葉には、室内のホコリや、調理の油飛沫など、さまざまな堆積物が蓄積されていきます。それらは水を弾くため、一気に落とそうとすると逆に葉を傷めてしまいます。日頃から汚れをまめに拭き取っていれば、葉はいつまでも健康で艶やかな葉色を保ちますが、手入れが滞ると本来の輝きや手触りを失ってしまいます。そこで、健康な葉を取り戻すために役立つのが洗浄剤の『リーフクリン』。定期的に使うと、汚れを寄せ付けず、日常のお手入れも楽になります。 買ってきたらまず最初にやること 「観葉植物の選び方のポイント」でも説明したように、事前に商品の状態を確認するのがベストですが、お持ち帰りの際や配送時にトラブルがないとも限らないので、自宅に到着したら、まずは植物が傷んでないか、害虫が付着していないかなど、購入した商品のコンディションをチェックしましょう。 植え替え お店で購入した観葉植物は植え替えずにそのまま観賞することもできますが、自前の鉢に植え替えて楽しむのもいいでしょう。ただし植え替えは基本的に厳冬や盛夏は避け、春、もしくは晩夏から初秋に行ってください。また、下記に該当する場合は、株のためにも早めに植え替えを行ってください。いずれの場合も、使用する土は市販の「観葉植物用の土」で構いません。 土の水はけが悪くなっている お店で購入した観葉植物は、長い間、同じ土に植えられているため、土の劣化により水はけが悪くなっていることがあります。鉢から少量の土をすくい上げ、ドロッとしている場合は、現在の鉢より1〜2回り大きな鉢へ植え替えてください。 鉢底から根が飛び出している 観葉植物の多くは成長が早く、2〜3年もすれば鉢の中は根でいっぱいになり、やがて鉢底から根が飛び出してしまうことも。このように根が鉢の中で詰まっている場合、土から必要な栄養を取り込むことができずに株が窒息してしまうので、まず株を鉢から取り出し、手で根をほぐして古い土を落とします。傷んだ根や伸び切った余分な根は切るなど整理をしてから、現在の鉢より1〜2回り大きな鉢に植え替えてください。 植え替えの際に必要以上に大きな鉢に植えると、土の量が多い分、水が鉢内にまんべんなく行き渡らずに乾燥してしまったり、またその逆で、水分がなかなか蒸発せず鉢内が過湿状態になるなど、健康な根の成長を妨げることにつながります。このため、植え替えの際は必ず、現在の鉢より1〜2回り大きな鉢を使うようにしてください。 植え替えたあとは水をたっぷり与えて、土に根を馴染ませてください。植え替え直後は用土に含まれている肥料で十分。液体肥料などをすぐに与えるのは控えてください。植え替えで根がストレスを受けているため、そこにいきなり肥料を与えると根に過度の負荷をかけることになります。液体肥料による追肥は、植え替えから2週間程度経過してからにしましょう。 植え替えは、一般的には植物の成長期である春か秋に行います。夏は植物が暑さで弱っていたり、冬は植物が休眠中だったりするため、土の水はけ改善や、根詰まり改善といった目的以外では、できるだけ避けたほうがよいでしょう。また、特に問題がなくても、2〜3年に1回は株の成長のためにも植え替えを行いましょう。 置き場所 観葉植物を置く場所は、レースのカーテン越しなど、優しい光が差し込み、なおかつ風通しのよい所が理想的です。直射日光は避け、室内に置く場合は、エアコンの風で葉が揺れない位置を選びましょう。 直射日光を避けるべき理由 直射日光は紫外線が強く、その紫外線によって植物の細胞が傷むと「葉焼け」を起こしてしまいます。葉焼けは、葉がやけどをした状態になることをいい、光合成ができなくなってしまいます。他の葉や茎に広がるようなことはありませんが、その葉が緑を取り戻すことはないため、せっかくの美しい見た目に影響を及ぼします。 エアコンの風を避けるべき理由 エアコンは、夏場の冷風、冬場の温風共に、植物に直接当たると過度の乾燥が起きてしまいます。これにより、葉が水分を蒸散させる働きに障害が起き、枯れる原因となります。 水やり 水やりの方法 観葉植物は、基本的には毎日水やりをする必要はありません。土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を与えます。 鉢底から流れ出るまで水をやるのには理由があります。それは鉢内の根にまんべんなく水が行き渡ることで、根と土の間の空気を押し流し、そこに水分と同時に新鮮な酸素が供給されるからです。したがって、土の表面が湿るくらいの“ちょいあげ”ではなく、水やりは“たっぷりと、しっかりと”を心掛けてください。また、根をいたわるためにも、水やりにはジョウロの使用をおすすめします。 水やりでやってはいけないこと 土の表面が湿っている状態でさらに水を与えたり、受け皿に水が溜まっている状態が続くと、根腐れを起こす原因となるので注意してください。 水やりの目安 土が乾くサイクルは観葉植物の品種や管理状況によっても異なるため、一概にはいえません。大切なのは日々の観察で、土が乾いているか湿っているかは、目視でも、触った感覚でも確認できます。 また、竹串を使えば鉢内の土の状態も確認することができます。この場合、抜いた串に土が少ししか付いていなかったり、あるいはまったく付着していなければ、それが水やりのタイミングです。逆に、土がべったり付着している場合は、水やりはもう少し待ったほうがよいという目安となります。より確実に土の状態を知りたい場合は、市販の植物用の水分チェッカーなどを利用するとよいでしょう。 この状態を踏まえた上で、水やりをします。観葉植物の成長期でもある【春・秋】は午前中に、【夏】は夕方の涼しくなった時間に、【冬】は多くの品種が休眠期に入ってしまうため、鉢の中の土が完全に乾いてからさらに1〜2日待ち、午前中の暖かいタイミングで、水やりを行ってください。 葉水 葉水とは、霧吹きなどを用いて葉を水で湿らすことです。土への水やりと異なり、葉水は毎日でも構いません。むしろ毎日行うことで、葉からの水分の吸収を活発にし、葉の色艶を良好に保つことができます。冬場は空気も乾燥しがちなので、積極的に行うと葉の健康維持に効果的です。ただし、冬場の夜間の葉水は冷えの原因にもなるため注意してください。 管理温度 多くの観葉植物は高温多湿を好むので、20℃以上で栽培するのが理想です。冬場は日中窓辺に置きますが、日没と共に気温が急激に下がるため、夜間は窓辺から遠ざけるようにしましょう。外出などでそれができない場合は、最初から部屋の中央に置いておくとよいでしょう。一方、夏場は熱がこもった部屋に放置しておくと蒸れて腐ることもあるため、風通しのよい場所に置くか、サーキュレーターなどで部屋の空気を循環させるのがおすすめです。 ちなみに、夏の直射日光は葉焼け防止のためにも厳禁ですが、品種によっては冬の直射日光でも葉焼けを起こすものがあるため、購入時に店頭スタッフに品種ごとの管理方法を確認してください。 肥料 肥料は5〜10月の成育期に与えます。肥料の種類は大まかに分けると、水で薄めて“追肥”として使う「液体肥料」、土の上に置いておくだけで1〜2カ月効果があり“置肥”として使う「錠剤肥料」、同様にまいて使う「粒状肥料」の3種類があります。それぞれパッケージに書かれている用法・容量に従って与えてください。 「活力剤」を併用するのも効果的です。数本単位で売られている緑色のアンプル状のものや、『メネデール』や『リキダス』などが代表的です。ただ、活力剤は人間でいう栄養ドリンクみたいなものなので、活力剤を肥料として使うことはできません。あくまでも、暑い夏を乗り切るためや、ちょっと元気がないな、という時に使うものなので、肥料とは分けて考えてください。 植物は、生きていくために必要な炭素・酸素・水素の3元素を空気中や水から吸収します。そして、葉緑素の元になる【チッソ】、花や実の成長などを助ける【リンサン】、根を丈夫に育て、株全体の健康を維持する【カリウム】といった成長に欠かせない栄養素は「肥料」から得ることで成長していきます。肥料はこれらの3大要素や他の微量要素の含有量が法律で定められています。これらの成分が定めた量に満たなかったり、鉄分など、特定の栄養素のみにスポットをあてたものが「活力剤」とされています。 オザキフラワーパークで初心者に人気の観葉植物10選 1:フィカス・ウンベラータ 熱帯アフリカが原産で、ゴムの木の仲間の「フィカス・ウンベラータ」は、葉がハートの形をしていて、とても可愛らしい観葉植物です。 推奨する置き場所 陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺、あるいは、直射日光が午前中のみ入ってくる場所。ただし、盛夏の直射日光は避けること。 水やり 土の表面が乾いたタイミングで、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと。 育て方のポイント 葉が大きいので、こまめな掃除と葉水で潤いをプラスする。 2:フィカス・アルテシマ インドや東南アジアが原産の「フィカス・アルテシマ」もゴムの木の仲間です。樹高がかなり高くなるため、ラテン語で最も背が高いことを意味する「アルテシマ」と名付けられました。黄色の葉が部屋を明るくしてくれます。 推奨する置き場所 陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺、あるいは、直射日光が午前中のみ入ってくる場所。ただし、盛夏の直射日光は避けること。日光を大変好むので、明るい環境で育てることで、美しい葉の発色が維持できる。 水やり 土の表面が乾いたタイミングで、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと。 育て方のポイント 葉水を葉の表裏に行うことで、健康に育つ。 3:フィカス・ベンガレンシス こちらもゴムの木の仲間「フィカス・ベンガレンシス」。くっきりした葉脈のある美しい葉のフォルムとユニークな樹形が大人気の観葉植物です。インドのベンガル地方が原産のためこの名がつきましたが、現地では菩提樹(霊樹)を意味するバニヤンツリーとも呼ばれ、どこか神秘的な魅力も秘めています。初心者にもおすすめ! 推奨する置き場所 陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺、あるいは、直射日光が午前中のみ入ってくる場所。ただし、盛夏の直射日光は避けること。 水やり 土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから2〜3日経過後に同様に与える。 育て方のポイント 葉水を葉の表裏に行うことで健康に育つ。 4:シェフレラ 中国南部や台湾などを中心に分布し、オリエンタルな佇まいが人気の「シェフレラ」。成長がとても早く、新芽も続々と出てくるため、ボリュームのある樹形を楽しむことができます。生命力が大変強く、とにかく丈夫なことから、初心者でも失敗の特に少ない観葉植物です。 推奨する置き場所 陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺。直射日光は可能な限り避けること。 水やり 土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから2〜3日経過後に同様に与える。 育て方のポイント 定期的な葉水で健康に育つ。 5:モンステラ 葉が大きいので、1鉢あるだけで南国気分が楽しめる「モンステラ」。熱帯アメリカが原産で、一度見たら忘れないギザギザの葉は、観葉植物の中でも1、2を争う人気。店舗やオフィスでも目にする機会が多いのではないでしょうか。そのダイナミックなフォルムとは裏腹に、じつはつる性の着生植物。原産地では椰子の木などに着生しています。 推奨する置き場所 陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺が好ましいが、耐陰性が高いので、陽射しが弱い部屋でも栽培は可能。直射日光は可能な限り避けること。 水やり 土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから2〜3日経過後に同様に与える。 育て方のポイント こまめな掃除と葉水による潤いをプラスする。 6:パキラ 大変丈夫で、容易に成長するため、観葉植物の入門には最適な「パキラ」。 太い幹から、まるで打ち上げ花火のように飛び出した大ぶりの葉は、インテリアグリーンとして不動の人気を誇っています。原産地の中南米ではパキラを売ったらリッチになったという伝説もあるため、マネー・ツリーとも呼ばれ、幸運をもたらす木としても珍重されています。 推奨する置き場所 陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺が好ましいが、耐陰性が高いので、陽射しが弱い部屋でも栽培は可能。直射日光は可能な限り避けること。 水やり 土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから4〜5日経過後に同様に与える。 育て方のポイント 葉が大きく、かつ複雑な形をしているので、こまめな掃除と葉水で潤いをプラスする。 7:ガジュマル 多数に分岐した幹の形が一つひとつ異なるため、株を選ぶ楽しみがある「ガジュマル」。ゴムの木の仲間で、国内でも沖縄などで自生している株を見ることができます。愛嬌のある名前の由来は、この足がたくさん絡まっているようなユニークなフォルムから、「絡まる」が訛って「ガジュマル」になった、という説があります。また、生命力も大変強く、沖縄ではガジュマルの大木に聖霊が宿るという言い伝えもあり、どこか神秘的な観葉植物です。 推奨する置き場所 陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺が好ましいが、耐陰性が高いので、陽射しが弱い部屋でも栽培は可能。直射日光は可能な限り避けること。 水やり 土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから4〜5日経過後に同様に与える。 育て方のポイント こまめな掃除と葉水による潤いをプラスする。 8:サンセベリア 葉が多肉質なため多肉植物としても人気の「サンセベリア」。乾燥に強いので水やりの手間も少なく、初心者にもおすすめです。多肉植物であることから、水不足で葉がシワシワになってもそう簡単に枯れることはありません。熱帯アフリカなどが原産地で、シュッとした形の葉は、単色、あるいは横縞の入ったものなどがあり、好みに応じて色を選べるのも人気の理由です。 推奨する置き場所 陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺が好ましいが、耐陰性が高いので、陽射しが弱い部屋でも栽培は可能。直射日光は可能な限り避けること。 水やり 多肉植物は過湿を嫌うため、竹串などを使い、土の表面のみでなく鉢内の土全体が完全に乾いたことを確認してから、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと。冬は鉢内の土全体が完全に乾いてから4〜5日経過後に同様に与える。 育て方のポイント 水やりのタイミングに注意を。 9:エバーフレッシュ 規則正しく並ぶ細葉の涼しげな風情が魅力的な「エバーフレッシュ」。和名では「アカサヤネムノキ」という通り、ネムノキの仲間なので、夜になると葉を閉じて眠りにつきます。また、春から夏にかけて小さな薄い黄緑色の花を咲かせるため、花も楽しみたい人におすすめです。 推奨する置き場所 陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺が好ましいが、耐陰性が高いので、陽射しが弱い部屋でも栽培は可能。直射日光に当てることは可能だが、徐々に慣らしてから当てるのが望ましい。 水やり 土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから2〜3日経過後に同様に与える。 育て方のポイント エバーフレッシュは水切れするとすぐに落葉するので、竹串や水分計を利用するなど、土のコンディションには細心の注意を払うこと。 また、こまめな掃除と葉水で潤いをプラスする。 10:ソフォラ ニュージーランド原産のマメ科の常緑樹「ソフォラ」。細い枝に小さな葉の生えている姿はダントツの可愛さで、「オザキフラワーパーク」でも大人気。 ただし、乾燥も過湿も嫌うという、ちょっと気難しい一面もあるため、水やりには気をつかって育てる必要があります。 推奨する置き場所 陽射しがレースのカーテン越しに入ってくる窓辺が好ましいが、耐陰性が高いので、陽射しが弱い部屋でも栽培は可能。直射日光は極力避ける。 水やり 土の表面が完全に乾いたタイミングで、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと。冬は表面が完全に乾いてから同様に与える。水切れに弱い品種なので、土のコンディションはこまめにチェックを。 育て方のポイント ソフォラは水切れするとすぐに落葉するので、竹串や水分計を利用するなど、土のコンディションには細心の注意を払うこと。また、葉水を表裏に行うことで健康に育つ。 おわりに 観葉植物は、本来は外で育つ植物を家の中で育てるわけですから、それなりに学ばなければいけないこともあります。しかし、初心者でも簡単に育てられるのが観葉植物の魅力。一度に多くのことをマスターしようとは考えずに、楽しみながら育てていく過程で、いろいろなことを覚えていけばいいかと思います。こうして一つの小さな扉を開くことで、観葉植物への興味が尽きることなく湧いてくるはずです。 オザキフラワーパークでは、どんな些細な質問でも常時受け付けてくれます。スタッフの皆さんがお客様一人ひとりの、今日の「分からない」を、明日の「楽しみ」に変えるお手伝いをしてくれるので、この機会にぜひ観葉植物の世界に足を踏み入れてみませんか? お話を伺ったのは…オザキフラワーパーク観葉植物担当 後藤さん 「観葉植物のことならなんでも聞いてください!」と、今回お世話になったオザキフラワーパーク観葉植物担当の後藤さん。 今後も後藤さんに観葉植物のあれやこれ、聞いちゃいます! 乞うご期待。





















