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初夏の庭を甘く彩る。三大香木「クチナシ」の魅力と上手な育て方

初夏の庭を甘く彩る。三大香木「クチナシ」の魅力と上手な育て方

Apollofoto/Shutterstock.com

初夏の訪れを、純白の花と甘く濃厚な香りで知らせてくれる「クチナシ」。ジンチョウゲ、キンモクセイと並ぶ日本の「三大香木」の一つとして、古くから愛されている花木です。この記事では、お庭に季節感を演出してくれるクチナシの魅力から、初心者でも失敗しない水やりや剪定といった育て方のコツまでを分かりやすく解説します。

クチナシの基本情報

クチナシ
RATCHANAT BUA-NGERN/Shutterstock.com

植物名:クチナシ
学名:Gardenia jasminoides
英名:Gardenia、Cape jasmine
和名:クチナシ(梔子)
その他の名前:ガーデニア
科名:アカネ科
属名:クチナシ属
原産地:日本、東アジア、東南アジア
形態:低木

クチナシは、アカネ科クチナシ属の常緑性低木です。原産地は日本(東海地方以西)、中国、台湾など。昔から日本に自生して親しまれてきた花木で、環境に馴染みやすく育てやすいですが、東海地方以西が原産地のため寒さには弱い性質をもっています。

6〜7月の梅雨時に開花し、甘い香りを放ちます。この香りはとても濃厚なため、敏感な方にとっては「リビングの近くに鉢植えを置いていたら頭痛の原因になった」というケースもあるようです。そのため、玄関先や通路など長くとどまらない場所に配して、花姿や香りを楽しむのがおすすめ。また、日向で管理するほうが花つきがよくなるのですが、曇りや雨の日のほうが花の美しさが際立ちます。開花時期に強い日差しにさらされると、白い花がすぐに傷んで茶色く変色してしまうので、鉢栽培の場合は明るい日陰などに移動して、長く楽しめるようにするとよいでしょう。

クチナシの花・葉・実の特徴

クチナシ
Ancha Chiangmai/Shutterstock.com

園芸分類:庭木、花木
開花時期:6〜7月
樹高:1〜2m
耐寒性:やや弱い
耐暑性:強い
花色:白

クチナシの樹高は1〜2m、常緑性なので冬でも青々とした枝葉を保ちます。葉は楕円形で、表面は艶やかな光沢があります。梅雨の時期に咲く花は純白で径5〜6cm、開花が進むとアイボリーのような黄みがかった白へと変化します。花弁6枚の一重咲きが基本種ですが、八重咲きの品種もあります。

クチナシの花は、ジャスミンに似た甘く強い香りが特徴で、とくに湿気の多い夜に強く香ります。花は酢漬けや塩漬けにして食用にもなります。

開花後には朱色の実がついて秋に熟します。実は長さ2~3cmほどで、先端には6本の萼(がく)が残ります。クチナシの果実は、昔から黄色に染める染料として使われてきました。さらに、実や根には薬効があり、生薬として利用されてきました。

八重のクチナシの開花のタイムラプス。O_Solara/Shutterstock.com

クチナシの名前の由来と花言葉

クチナシ
PBXStudio/Shutterstock.com

クチナシの花言葉は、「とても幸せです」「喜びを運ぶ」「洗練」「優雅」など。

「とても幸せです」は、欧米では女性をダンスパーティーに誘う時にクチナシの花を贈ることにちなんでいるとか。「喜びを運ぶ」は、甘い香りを漂わせるため。「洗練」「優雅」は、白い花の咲き姿に由来します。

開花後には実がついて秋に熟しますが、熟しても破れることがなく、「口を開かない」ために「口無し」という名前になったという説や、果実の先端の萼をくちばしに見立て、「クチバシを持った実」という意味からクチナシとなったという説もあります。さらに、「クチナワ(ヘビ)しか食べない果実」が転じて「クチナシ」になったという説もあるようです。

クチナシは漢字で「梔子」と表します。「梔」は果実を意味していて、「子」は実を意味します。「巵子」「山梔子」と表す場合もあります。

古くから利用されてきたクチナシ

染料や縁起物としての歴史的な利用

クチナシの実
PSPS/Shutterstock.com

クチナシの実は、古くから黄色の染料として珍重され、衣料品や食品の着色に利用されてきました。「梔子色(くちなしいろ)」は、日本に古来より伝わる伝統色の一つでもあります。現在でも栗きんとんをはじめ、たくあんなどの着色用に使われています。

クチナシの黄色い色素は、「クロシン」というカロテノイド系の水溶性色素で、サフランにも含まれている色素です。また、クチナシは山梔子(さんしし)とよばれる漢方の生薬としても利用されてきました。主に消炎、鎮痛、解熱、利尿作用に効果があるとされ、内服薬として用いられたほか、打ち身や打撲などの外用薬にも用いられました。

クチナシは三大香木の1つ

クチナシ
Pieyu Art/Shutterstock.com

クチナシは、ジンチョウゲやキンモクセイと並んで日本の三大香木とされています。これにロウバイを加えて四大香木とされることもあります。いずれも庭木として人気が高い樹木です。以下にそれぞれの開花期や特徴を簡単に紹介します。

ジンチョウゲ(沈丁花)

ジンチョウゲ
High Mountain/Shutterstock.com

ジンチョウゲは、2月下旬~3月中旬に開花します。花弁の周囲に桃色の縁どりがあり、手毬のように小さな白い花を丸く密集して咲かせる常緑の低木です。上品な甘い香りを漂わせ、春の訪れを告げる花としても知られています。

キンモクセイ(金木犀)

キンモクセイ
AlyssaRich/Shutterstock.com

キンモクセイは、9月下旬〜10月上旬頃にオレンジ色の小さな花を咲かせる常緑広葉樹です。秋の訪れを告げる爽やかな甘い香りの花は食用にもなり、砂糖漬けやお茶などにも利用されています。また、香水やルームフレグランスとしても使われています。

ロウバイ(蝋梅)

ロウバイ
backpacking/Shutterstock.com

ロウバイは、12月下旬~2月に半透明で蠟のような透明感のある黄色い花を咲かせる落葉低木です。甘い香りと梅に似た花からこの名が付いたとされますが、梅ではなくバラ科です。冬に咲く花として、ウメ、スイセン、ツバキと共に「雪中四友(せっちゅうしゆう)」のひとつでもあります。

将棋や囲碁での「口無し」

将棋盤

前述したように、クチナシは実が熟しても口を開かないことから「口無し」と言われ、これが花名の由来になったという説があります。将棋や碁の盤脚はクチナシの実を象っていますが、これは「勝負に一切の口出し無用」の意味を込めたものとされています。クチナシの実が盤脚に使われるようになったのは、江戸時代の、ある将棋の対局がきっかけだそうです。言い伝えによると、対局中、ほぼ勝負がついた場面で、観客の一人が「逆転可能」と口出しをしたことで形勢が逆転し、口出しをした観客は怒った敗者から首を切られた、とのことです。

クチナシの代表的な品種

コクチナシ Gardenia jasminoides var. radicans

コクチナシ

中国南東部原産。樹高が30〜40cmで、基本種のクチナシよりもコンパクトにまとまり、横に広がるような樹形になるのが特徴。花も葉もやや小ぶりで、鉢植えにも向いています。

マルバクチナシ Gardenia jasminoides Ellis ‘Maruba’

基本種よりも葉がやや小さく、丸みを帯びた愛らしいフォルムが特徴。花もやや小ぶりで、花径3cmほどです。

ヤエクチナシ Gardenia jasminoides

ヤエクチナシ

花が基本種よりもやや大きく、八重咲きになるのでより華やかな雰囲気をもっています。香りも強いのが特徴。クチナシの中で最もポピュラーな種類です。八重咲き種には実がつきません。

オオヤエクチナシ(ガーデニア) Gardenia jasminoides ‘Fortuneana’

オオヤエクチナシ(ガーデニア)

オオヤエクチナシは、樹形、葉、花ともに大型の園芸品種です。クチナシの英名はガーデニアですが、日本で単にガーデニアというとこのオオヤエクチナシを指すことが多く、庭木として人気が高い品種です。花はバラに似た豪華な八重咲きですが結実しません。

ミナリクチナシ Gardenia jasminoides var. maruba

クチナシの矮小品種で、鉢植えや盆栽などで楽しめます。花は小輪一重ですが結実します。ミナリクチナシは肥料を好む品種なので、育てる際は肥料不足にならないように気を付けましょう。

クチナシの栽培12カ月カレンダー

開花時期:6~7月
植え替え適期:3~4月、2年に1度程度
肥料:2〜3月、7月頃(地植え、鉢植えとも)
植え付け:4〜6月、9月頃

クチナシの栽培環境

クチナシ
PM88/Shutterstock.com

日当たり・置き場所

【日当たり/屋外】風通し・日当たりがよい場所を好みます。ただし、強く西日が当たる場所は避け、夏は半日陰に移しましょう。また、寒冷地の場合、冬は室内に移しましょう。

【日当たり/屋内】夏は半日陰、それ以外の時期は日当たりのよい場所に置きましょう。

【置き場所】強い西日が当たる場所や土が乾燥する場所は避けましょう。水はけがよく、肥沃で湿り気のある土壌を好みます。

耐寒性・耐暑性

クチナシは耐暑性は強いものの、耐寒性は強くありません。関東地方以西であれば、地植えでの冬越しも可能ですが、気温が5℃を下回ると株が弱ってしまうので、寒冷地の場合は鉢植えで管理しましょう。

クチナシの育て方のポイント

用土

ガーデニング
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【地植え】

一年を通して日向〜半日陰で、風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。このようにしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。

【鉢植え】

市販の樹木用の培養土を利用すると手軽です。自身でブレンドする場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3の割合にするのがおすすめです。

水やり

水やり
Afanasiev Andrii/Shutterstock.com

水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。

真夏は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってぬるま湯のようになり、株が弱ってしまいます。

また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。

【地植え】

根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。

【鉢植え】

日頃の水やりを忘れずに管理します。クチナシは乾燥に弱いので、水切れに注意してください。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬もカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。

肥料

肥料
New Africa/Shutterstock.com

【地植え・鉢植えともに】

生育期に入る少し前の2〜3月に、成長を促すために緩効性化成肥料を株の周囲にまき、周囲を軽く耕して土に馴染ませましょう。また花が咲き終わった頃、開花のためにエネルギーを消耗した株の体力回復を目的に、お礼肥として同様に緩効性化成肥料を施します。

注意する病害虫

カイガラムシ
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【病気】

クチナシを育てる際に発生しやすい病気は、さび病、すす病などです。

さび病は、かびによる伝染性の病気です。葉にくすんだオレンジ色で楕円形の斑点が現れます。この斑点は、やや細長くイボ状に突起するのが特徴で、症状が進むと破れ、中から粉のように細かい胞子を飛ばします。発症すると株が弱り、枯死することもあるので注意。発病した葉は見つけ次第切り取って処分し、適用する薬剤を散布して防除します。

すす病は、一年を通して葉や枝などに発生する病気です。葉に発生すると表面につやがなくなり、病状が進むと黒いすすが全体を覆い、見た目もよくありません。また光合成がうまくできなくなり、樹勢が衰えてしまいます。カイガラムシ、アブラムシ、コナジラミの排泄物が原因ですす病が発生するので、これらの害虫を寄せ付けないようにしましょう。込んでいる枝葉があれば剪定して、日当たり・風通しよく管理します。

【害虫】

クチナシを育てる際に発生しやすい害虫は、オオスカシバの幼虫、カイガラムシなどです。

オオスカシバはガの一種で、クチナシに被害をもたらすのは幼虫です。独特のしっぽを持ったグリーンの幼虫は5〜6cmにもなり、見つけるとギョッとしてしまいます。クチナシの葉が大好物で、食欲旺盛のため一晩で丸裸にしてしまうこともあるほど。見つけ次第捕殺することが大切です。カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mmほど。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。

クチナシの詳しい育て方

苗の選び方

苗を選ぶ際は、葉の色つやが良く、葉の数が多いものを選びましょう。根元がぐらついているものや、ヒョロヒョロした感じの苗は避けます。春先の苗であれば、花芽が付いているものを選ぶと良いでしょう。苗に害虫が付いていないかどうかも確認するようにしましょう。

植え付け・植え替え

ガーデニング
OlegDoroshin/Shutterstock.com

クチナシの植え付け・植え替えの適期は4〜5月か9月頃です。ただし、それ以外の時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。

【地植え】

土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢をくずさずに植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。

地植えで育てる場合は、環境に合えば植え替える必要はありません。

【鉢植え】

鉢で栽培する場合は、入手した苗よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。クチナシの苗をポットから取り出し、鉢に仮置きして高さを決めたら少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。

鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、2〜3年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。

剪定・切り戻し

剪定
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クチナシの剪定適期は、花後の6月下旬〜7月上旬です。開花が終わった後、1カ月くらいすると、もう翌年に花を咲かせるための花芽が作られるので、剪定のタイミングを逃さないことが大切。花芽分化後に剪定すると、翌年の花つきが少なくなってしまいます。

自然に樹形が整うので、あまり刈り込んだり強く切り戻したりする必要はありません。枝葉が込み合っている部分があれば、枝の付け根で切り取って風通しをよくします。樹高は1mぐらいを目安にまとめるとよいでしょう。

夏越し・冬越し

クチナシ
kirillov Alexey/Shutterstock.com

夏越し

【地植え】

真夏は強い日差しによって土壌が乾燥しやすいので、バークチップなどを株元にまいてマルチングをし、対策しておきます。

【鉢植え】

風通しがよく、涼しい半日陰に移動して管理します。真夏は乾燥しやすいので、特に水切れに注意してください。

冬越し

【地植え】

暖地では地植えのままで越冬できます。しかし、霜が降りたり凍結しやすい寒冷地では、鉢上げして暖かい場所に移動して管理しましょう。

【鉢植え】

暖地では霜や凍結の恐れのない、日当たりのよい軒下に移動しましょう。寒冷地では日当たりのよい室内や温室に取り込み、寒さにあてないように管理します。

増やし方

ガーデニング
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クチナシは、挿し木、株分けで増やすことができます。

【挿し木】

挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。

植物のなかには挿し木ができないものもありますが、クチナシは挿し木で増やすことができます。

挿し木の適期は、6〜7月頃です。その年に伸びた新しい枝を10cmほどの長さで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて管理します。その後は日当たりのよい場所に置いて育苗し、大きく育ったら植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。

【株分け】

クチナシの株分けの適期は3月下旬〜4月です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株を掘り上げて数芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。あまり細かく分けると開花しにくくなるので注意してください。

クチナシが咲かない理由

剪定時期の間違い

クチナシ
Doikanoy/Shutterstock.com

クチナシの花が咲かない理由の一つに、誤った時期の剪定が考えられます。クチナシは夏に花を咲かせた後、秋に新しく伸びた枝の先に花芽を作ります。そのため、冬に剪定すると、枝先に作られた花芽を切り落としてしまうことになります。冬の間に行うのは枯れた葉の除去程度にとどめ、本格的な剪定は花が終わった直後、7月中旬くらいまでに行うようにしましょう。

水の過不足

クチナシ
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クチナシはやや湿った土壌を好むため、水不足で乾燥し過ぎるとつぼみを落としてしまいます。一方で、水が多すぎると根腐れして株が傷みやすくなります。とくに、冬は水を吸収する力が弱まるため、春夏と同じように水やりをすると、根腐れを起こす場合があります。水やりは、夏は朝夕の2回、冬は1~2日に1回を目安とし、過不足のないように気を付けましょう。

肥料の過不足

肥料不足の場合も花が咲きません。クチナシの肥料は年2回、花が終わった後の「お礼肥」と冬の時期の「寒肥」が目安です。一方、肥料は与えすぎると葉焼けや根が傷む原因になるので、注意しましょう。なお、植えたばかりの若い苗木は、株が充実するまで花が咲かないことがあります。

クチナシは美しい白い花弁と強い香りが魅力!

クチナシ
Doikanoy/Shutterstock.com

甘くて濃い香りを漂わせるクチナシ。花の姿が見えなくても、風が運ぶ香りが「もう初夏ね」と季節の移り変わりを教えてくれるのも魅力の一つ。庭に季節感を演出するのに重宝するクチナシを、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。

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