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【秋の七草】ハギ(萩)の育て方・剪定のコツ! 初心者でも失敗しない栽培ポイントや種類も解説

【秋の七草】ハギ(萩)の育て方・剪定のコツ! 初心者でも失敗しない栽培ポイントや種類も解説

tamu1500/Shutterstock.com

風にそよぐしなやかな枝と、可憐な小花が魅力の「ハギ(萩)」。秋の七草の一つとして古くから愛されてきたハギは、日本の山野に自生してきた植物のため、寒さや暑さに強く、初心者でも非常に育てやすい落葉低木です。
この記事では、ハギの基本情報や花言葉、ミヤギノハギ、ヤマハギといったポピュラーな種類をはじめ、失敗しない育て方のポイント、美しい花を毎年咲かせるための剪定の時期とコツまで分かりやすく解説します。ぜひ庭や鉢植えで、秋の風情を楽しんでください。

ハギ(萩)の基本情報

ハギ
tamu1500/Shutterstock.com

植物名:ハギ
学名:Lespedeza
英名:bush clover、Japanese cloverなど
和名:ハギ(萩)
その他の名前:ニワミグサ(庭身草)、ノモリソウ(野守草)など
科名:マメ科
属名:ハギ属
原産地:日本を含む東アジア、北アメリカ
形態:落葉低木 

ハギの学名はLespedeza (レスペデザ)。マメ科ハギ属の落葉低木の総称で、原産地は日本を含む東アジア、北アメリカ。日本では古くから親しまれ、『万葉集』にも多く詠まれています。日本の山野で自生してきた植物のため放任してもよく育ち、ビギナーにも育てやすい花木です。園芸においては、ハギの中でもミヤギノハギ(Lespedeza thunbergii)がよく栽培されています。地際から細い枝を多数伸ばす「株立ち」の樹形で、やわらかく弓なりに伸びる枝を生かして一輪挿しや掛け花器などに飾るのもおすすめ。花の美しい秋の七草の一つとしても有名です。

秋の七草とは?

ハギ
Yoshihide KIMURA/Shutterstock.com

萩(ハギ)、女郎花(オミナエシ)、桔梗(キキョウ)、葛花(クズ)、尾花(ススキ)、撫子(ナデシコ)、藤袴(フジバカマ)が、秋の七草の顔ぶれです。万葉集に収録されている山上憶良が詠んだ歌「秋の野に 咲きたる花を 指折り数ふれば 七種(ななくさ)の花」「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(ナデシコ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」の二首が由来で、「朝貌の花」は桔梗を指すとされています。

春の七草(芹[セリ]薺[ナズナ]、御形[ゴギョウ]、繁縷[ハコベラ]、仏の座[ホトケノザ]、鈴菜[スズナ]、清白[スズシロ])は1月7日に一年の無病息災を願って七草粥に用いるのに対し、秋の七草は花の美しさを楽しみます。

ハギ(萩)の花や葉の特徴

ハギ
acchity/Shutterstock.com

園芸分類:庭木
開花時期:6〜10月
樹高:1.5~2m
耐寒性:強い
耐暑性:強い
花色:赤紫、白、ピンク、黄

ハギは直径1~1.5cmの蝶のような花を咲かせます。開花は主に7~9月、見頃は9月頃ですが、品種によっては6月中旬から開花します。枝は1m以上伸び、満開になると花の重みで枝が垂れて風にそよぐ姿を楽しめます。葉は丸みのある楕円形で三枚小葉。しなやかな枝とソフトな印象の小葉とのバランスがよく、花のない時期も楽しめます。

ハギ(萩)の名前の由来と花言葉

ハギ
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ハギの名前の由来については諸説ありますが、春に地際から新芽が出ることから「生芽(はえき)」「生え木(はえき)」と呼ばれ、さらに「はぎ」に変化したといわれています。

英名に使われる「Bush clover」は、ブッシュ(茂み)のような株姿で、クローバーのような3枚葉を持つことにちなんでいます。

ハギ
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ハギの花言葉は「柔軟な精神」「思案」「内気」など。「柔軟な精神」は、しなやかに枝垂れる樹形が柔軟な印象に見えることから。「思案」「内気」は小さな花がうつむくように咲く、慎ましい姿にちなんでいます。

ハギの誕生花は、諸説ありますが9月6日、9月24日、10月1日です。

ハギ(萩)の種類

ハギ
Yoshihide KIMURA/Shutterstock.com

ハギは、ハギ属に分類される植物の総称です。ここでは、代表的なハギの種類についてご紹介します。

ヤマハギ

ヤマハギ
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山野では最もポピュラーなハギで、漢字で「山萩」と書きます。花色は赤紫色、紫などで、樹高は1.5〜2m。枝は開花期になってもほとんど枝垂れず、ハギの中でも楚々とした雰囲気の株姿が特徴。ナチュラルガーデンなどで活躍します。

ミヤギノハギ

ミヤギノハギ
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漢字では「宮城野萩」と書きます。樹高は2mほどになり、ほかのハギに比べてよく枝垂れ、花つきがよく花色が鮮やかなのが特徴。7月頃から開花するため「夏萩」とも呼ばれています。園芸用として最も広く栽培されて人気があるほか、庭園や公園などにも植栽されています。

ニシキハギ

ニシキハギ

漢字では「錦萩」と書き、本州中部地方以西〜九州に自生しています。樹高は2〜3mで、あまり垂れ下がらず直立するのが特徴です。花は赤紫色で、花穂もあまり枝垂れません。葉の両面に毛があります。

シラハギ

白萩
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漢字では「白萩」と書き、「シロハギ」「シロバナハギ」と呼ばれることもあります。諸説ありますがミヤギノハギの品種とする説が主流です。7〜9月に白い花を咲かせ、清涼感のある姿が楽しめます。樹高は1〜2mで、放射状に枝を広げます。

江戸絞り

萩

白地に赤い絞りが入る花が7〜9月に咲きます。枝はあまり垂れず、樹高は1〜2m。和風・洋風問わずどんな庭にも調和しやすい優しげな花色が魅力です。

ハギの栽培12カ月カレンダー

開花時期:6〜10月
植え付け・植え替え:11〜12月、2月中旬〜3月中旬
肥料:1〜3月(元肥)
剪定:12月〜翌年2月

ハギの栽培環境

ハギ
Yoshihide KIMURA/Shutterstock.com

日当たり・置き場所

【日当たり/屋外】日当たり、風通しのよい環境を好みます。日当たりの悪い場所では、花つきが悪くなるので注意しましょう。

【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。

【置き場所】乾燥がやや苦手で、適度に水はけ・水もちのよい土壌づくりをすることが大切です。土質は選ばず、やせ地でもよく育ちます。

耐寒性・耐暑性

暑さや寒さに強いため夏越しや冬越しの対策は不要で、一年を通して戸外で管理できます。

ハギ(萩)の育て方のポイント

用土

土
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【地植え】

まず一年を通して日当たり、風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50cm程度の穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。水はけのよい環境を好むので、土を盛って周囲より高くしておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。

【鉢植え】

庭木用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。自身で土づくりする場合は、赤玉土小粒5、腐葉土3、鹿沼土2でブレンドし、元肥として緩効性肥料を混合するとよいでしょう。

水やり

水やり
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水やりの際は株が蒸れるのを防ぐために株全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えましょう。

真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。

また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。

【地植え】

植え付け後にしっかり根づいて枝葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根づいた後は、ほとんど不要です。ただし、晴天が続いて乾燥が続く場合は水やりをして補いましょう。

【鉢植え】

日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。枝葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、水やりを欠かさないように注意します。冬は休眠するので、土の状態を見て控えめに与えましょう。

肥料

肥料
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ハギはマメ科の植物で、根に根粒菌がついて共生関係にあります。根粒菌は空気中の窒素を固定し、植物に供給してくれるので、ほかの植物と比べて肥料は少なめにするとよいでしょう。

【地植え】

植え付け時に元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥は不要です。ただし、株に勢いがないようであれば、液肥を与えて様子を見ましょう。

【鉢植え】

生育期に株に勢いがないようであれば液肥を与えて様子を見ましょう。

注意する病害虫

アブラムシ
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【病気】

ハギに発生しやすい病気は、うどんこ病や黒星病などです。

うどんこ病はカビによる伝染性の病気で、葉・新梢・つぼみの表面が白く粉を吹いたような状態になります。放置するとどんどん広がって光合成ができなくなり、株が弱ります。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用のある殺菌剤を散布して、蔓延するのを防ぎましょう。

黒星病は、カビによる伝染性の病気です。雨が多い18〜25℃の環境を好むため5〜7月に発症しやすく、葉などに被害が現れます。黒っぽくて丸い斑点が全体に広がっていくのが特徴です。日当たり、風通しが悪いと発病しやすくなるので、込み合っている枝などは、すかすように剪定して発生を防ぎましょう。病気にかかった後に剪定した枝や落ち葉は、地中に残らないように処分することも大切です。また、適用のある殺菌剤を葉の表と裏に散布して防除します。

【害虫】

ハギに発生しやすい害虫は、アブラムシやカイガラムシなどです。

アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。

カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。

ハギ(萩)の詳しい育て方

苗木の選び方

葉の色艶がよく、株元がしっかりして病害虫の痕がないものを選ぶとよいでしょう。

植え付け・植え替え

ガーデニング
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ハギの植え付けや植え替えの適期は11〜12月か2月中旬〜3月中旬の、厳寒期を除いた落葉期です。適期以外の時期に花苗店などで苗木を買い求めた場合は、植えたい場所へ早めに定植します。

【地植え】

土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。最後にたっぷりと水を与えます。

地植えの場合、しっかり根付いて順調に生育していれば、植え替えの必要はありません。

【鉢植え】

鉢で栽培する場合は、8〜10号鉢を準備します。鉢が小さいと水切れしやすくなるため、やや大きめのサイズを選ぶとよいでしょう。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから庭木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmの高さを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。

鉢植えの場合、放置していると根詰まりしてくるので、1〜2年に1回を目安に植え替えましょう。植え替えの前に、水やりを控えて鉢内の土を乾燥させておくと作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、根鉢を少しずつくずしていきます。不要な根を切り取り、1/3くらいまでを目安に根鉢を小さくしましょう。これ以上大きくしたくない場合は同じ鉢を用い、もう少し大きくしたい場合は2回りくらい大きな鉢を用意し、植え替えます。手順は植え付け方法の項目を参考にしてください。

剪定・切り戻し

剪定
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剪定の適期は、葉を落としてから芽が出る前の休眠期の12月〜翌年2月です。ハギは春に新しく伸びた枝に花芽がつき、古い枝には花が咲かないので、すべての枝を地際からばっさりと刈り込んで構いません。6月以降に花芽がつくので、それ以降の生育期に剪定すると花つきが悪くなるので注意しましょう。

増やし方

種まきポット
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ハギは、株分けまたは挿し木で増やすことができます。

【株分け】

ハギの株分け適期は11〜12月か2月中旬〜3月中旬です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株分けできます。株元からばっさりと切った剪定後に株を掘り上げて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。

【挿し木】

挿し木とは、枝葉を切り取って土に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、ハギは挿し木で増やせます。

ハギの挿し木の適期は、6月頃です。新しく伸びた枝を10〜15cmつけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。発根後は日当たり、風通しのよい場所に移動して育苗します。苗木の生育とともに鉢増しし、十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じクローンになることです。

初心者にもおすすめ!ハギ(萩)を育てて庭に風情を取り入れよう

ハギ
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古くは万葉集にも詠まれた、秋の花を代表するハギ。昔から日本の山野に自生してきたため、暑さや寒さに強く、放任してもよく育ちます。野趣感のある花姿は和洋の庭を問わず、ほかの植物とも調和しやすいので、庭に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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