もこもこした様子が可愛らしく、紅葉まで楽しめる一年草のコキアの楽しみ方は、観賞するだけじゃないんです。コキアは、和名をホウキグサといい、昔は、この茎を乾燥させてほうきを作っていました。コキアのほうきは簡単にできるので、一緒に作ってみましょう!
目次
コキアってどんな植物?

コキアはヒユ科・バッシア属の一年草。初夏に苗が出回ります。ふわふわした緑が、だんだん大きな丸い姿に成長し、秋になると赤く紅葉し、長い期間楽しませてくれる植物です。茨城県の国営ひたち海浜公園の群生した景色が有名ですね。コキアの歴史は古く、900年頃の書物に栽培されていた記録が残っています。江戸時代には広く栽培され、枯れ枝はほうきの材料に、若い枝や果実は食用にと、無駄なく利用されていたそうです。
コキアの種子を採ろう! コキアの種まきの方法

成長したコキアの種子を採って、種まきをしてみましょう。紅葉が終わった後、コキアが自然に立ち枯れ、茶色くなるのを待ちます。この間に種が落ち、翌年、自然に出てくることもありますが、やはり確実な方法は種まきです。
まずは、茶色くなったコキアを株元からハサミでカットします。種子を採取する際は、新聞紙などを敷いた上で、枝を軽くたたいてみます。そうするとゴマよりも小さい種子が、いっぱい落ちてきますよ。ゴミなどを取り除き、通気のよい暗めの室内で管理します。種子は保管がちゃんとできていないと、発芽率が下がりますので、私は、1種類ずつ紙袋に入れたら、ふたができる紙箱に入れ、床下収納にしまって保管しています。そして、来年の4~5月頃、ぱらぱらと「ばらまき」をします。
【ばらまきの方法】
①あらかじめ十分に土を湿らせたうえで、種子が重ならないように均等にばらまきます
②播いた後は、土をかぶせないか、ふるいで軽くかぶせる程度にします
コキアは発芽に光が必要な、好光性種子植物。かぶせる土は、あくまでも乾燥を避けるためのものなので、かぶせすぎないように注意しましょう。
③芽が出るまでは、こまめに水をやり、乾燥しないように見守ります
コキアのほうきを作ろう
丁寧に種子を採ったら、次は枯れ枝でほうきを作ります。
用意する材料
◯コキアの枝 1~3株分
◯麻紐やリボン 50cm程度
◯ワイヤー(#26)1本
◯ハサミ
作り方
1. コキアの枝を地際でカットします。水分が残っているようなら、風通しのよい場所でしっかり乾燥させてから作りましょう。屋外で、枝に残った種や弱い枝などを、手櫛で落とします。コキア1本でもいいですが、2~3本合わせると、よりしっかりとしたほうきが出来上がります。
※今回使用したのは1本分です。

2. 根元に近いほうから、枝を1本ずつカットします。

3. 枝を落とした部分が、持ち手になります。持ち手部分は10~15cmほど確保できれば十分ですので、枝を落としすぎないように注意しましょう。

4. おおまかに何束かに分け、先端の長さを合わせてみます。ほうきをイメージして、先端をまとめます。

5. 小束を作ったら、1つにまとめます。この時も、ほうきの先端をイメージ!

6. 束ねた部分にワイヤーを巻いて、しっかり巻き留めたら、持ち手の部分の余分な長さをカットして揃えます。

7. 続いて、持ち手部分に麻紐を巻きます。麻紐がずれてこないよう、しっかり何周も巻いておくと安心です。お好みのリボンでもOK!

8. 最後は固結びでしっかり縛りましょう。どこかにひっかけて吊り下げたい場合は、固結びの後、輪を作っておくといいですよ。

手作りほうきの使用感は?
実際に掃いてみて、使用感を確かめました。先端を揃えてカットすると、掃きやすくなり、ほうきとして立派に使える気がしました。もっと太いしっかりしたものを作りたいなら、コキアが3本以上あるとよさそうです。

また、穂の長さを短くカットすれば、ミニほうきにもなります。お好きなスタイルを見つけて、アレンジしてみてください。
私は、薪ストーブまわりを掃除するのに使用しています。毛先が抜けてきたら、長さを少しずつカットして、掃きやすいように加工しながら使っていますよ。

春から私たちを楽しませてくれたコキアですが、枯れた後まで活用できるなんて、素晴らしい植物ですね。ぜひナチュラルな雰囲気も楽しめる、手作りほうきを作ってみてください!
Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。
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