おしゃれなインテリアや癒やしのために観葉植物を取り入れたいけれど、育てるのに日当たりが不安な方や、あまり手間をかけたくない方も多いのではないでしょうか? そんな方にもおすすめの、日陰で育てられる観葉植物があります。この記事ではそもそも日当たりと植物はどう関係しているのかから、日陰でもおすすめの観葉植物の種類まで詳しくご紹介いたします。

Print Friendly, PDF & Email

植物と日当たりについて知ろう

植物
lovelyday12/Shutterstock.com

まずは植物と日当たりはどのように関係しているのか、日陰で観葉植物を育てるポイントについてご説明していきます。

なぜ植物には光が大事なの?

光合成
Takamon/Shutterstock.com

植物のほとんどは光が全くない環境では生きていけません。一部の植物(菌と共生して栄養を菌に頼って生きているもの)を除いて、光というものは植物には欠かせません。

なぜ光が無いと植物は生きていけないのでしょうか。植物は光というエネルギーと大気中の二酸化炭素や水分を利用して炭水化物という栄養分を作り出しています。これを「光合成」と呼び、植物は光合成で生産した炭水化物を消費して生きています。

つまり、植物は光が十分に得られないと栄養が作れなくなってしまい、飢餓状態になって枯れてしまいます。

光が当たらないとすぐに枯れてしまうわけではなく、光合成で栄養が作れなくなると植物は自分の細胞を分解して栄養を作り始めます。細胞を分解しすぎると葉が黄色くなるなど、健康状態が悪くなってしまいには枯れてしまいます。光は必ず太陽光である必要はなく、人工的な光でも代用することが可能です。

植物によって必要な光の量が異なり、日陰に生息する植物は少ない光で生きていけるため、観葉植物として人気があります。

観葉植物が好む日陰パターン3選!

窓辺
RenineR/Shutterstock.com

日陰といっても思い浮かべる明るさは人それぞれかと思いますが、観葉植物が育てられる日陰はどのような環境があるのでしょうか。3つの代表的な環境をご紹介します。

まず、1つ目は「明るい日陰」です。

明るい日陰は、レースのカーテン越しに太陽の光がたっぷりと当たるような場所を指します。直射日光が当たらない窓辺や、日光の反射光が当たる場所、レースのカーテン越しの光が当たる場所などがあげられます。

2つ目は「日陰」です。

日陰は、1日に4時間未満しか太陽光が当たらない部屋の中央くらいの明るさを指します。直射日光がほとんど入らず、窓辺から遠い室内などが日陰にあたります。ただし、夏の午後など気温が高い時間帯に差し込む西日は、植物にとってあまり好ましくないので注意しましょう。

3つ目は「暗い日陰」です。

暗い日陰は、それほど明るくは感じない室内を指します。直射日光が全く入らず、小さな窓しかないような場所が挙げられます。暗い日陰では耐陰性の強い植物しか育ちません。ただし、人が活動できる程度に照明がある場所なら育てられる植物の選択肢も多くなります。

日陰に適した観葉植物を選び、置きたい場所の明るさにあわせた育て方をすることで、暗い場所でも観葉植物を育てることができます。

日当たりが悪い日陰で観葉植物を育てるには?

観葉植物
Pixel-Shot/Shutterstock.com

お部屋の明るさによってどのように植物の育て方を変えればよいのでしょうか。日差しの強さごとにご説明していきます。

朝または夕方の2~3時間だけ直射日光が入るお部屋の場合、耐陰性の高い観葉植物であればお部屋の中だけで育てることができます。できるだけ日当たりのよい場所に置き、風通しをよくしましょう。週に2、3回外に出して、日陰でもよいのでやや明るい場所に置くと日照不足の緩和になります。

ベランダにだけ直射日光が差し込むお部屋の場合、常に室内に置いておくのは避け、週2、3日ほど日光浴させるようにします。室内でも窓際などできるだけ明るいところに置きましょう。

直射日光が全く入ってこないお部屋の場合、観葉植物が光不足で枯れたり徒長したりしないように光合成の補助をする必要があります。植物育成用のライトをはじめとした照明を観葉植物に当てるようにします。耐陰性が強い植物であれば通常の照明用の電球やLEDでも育てることができます。

観葉植物の耐陰性とは?

観葉植物
ArtBackground/Shutterstock.com

先ほどからたびたび登場している「耐陰性」という言葉は、植物が日照の少ない場所でも生長する性質のことです。耐陰性が強いまたは弱い、高いまたは低い、有るまたは無い、などと表現することが多いです。一般的に熱帯雨林のジャングルの下草として生えている植物など、日陰から半日陰のような環境に分布している植物は耐陰性が高いとされています。日本に自生する植物でも、日陰で育つ植物は耐陰性が高いです。

日陰でもOKなおすすめ観葉植物

観葉植物
LeviaZ/Shutterstock.com

ここからは耐陰性が高く、室内でも育てやすいおすすめの観葉植物の種類や育て方について詳しくご紹介します。

ポトス

ポトス
Michael Mong/Shutterstock.com

ポトスはサトイモ科の観葉植物です。室内の明るい場所を好みますが、耐陰性が強いので日陰のような場所でも栽培することができます。

ポトスのつる性の観葉植物で、上へ伸ばして育てると葉が大きく切れ込みが入るようになり、下へ伸ばして育てると葉が小さくなります。

育てる際の水やりは土の表面が乾いたら行います。水耕栽培もできます。伸びた茎を切ってコップなどに水を入れたところに挿しておくと増やすことができます。

モンステラ

モンステラ
Soloveva Kseniia/Shutterstock.com

モンステラはサトイモ科で熱帯アメリカ原産の観葉植物です。

大きく、切れ込みが入った特徴的な葉をもち、その独特なシルエットが非常に人気の植物です。

直射日光は苦手で半日陰の場所を好みます。成長も早く強健で育てやすい植物です。

葉が広く大きいためほこりがたまりやすいので、葉水をする際に掃除するとよいでしょう。

シェフレラ(カポック)

シェフレラ
natu/Shutterstock.com

シェフレラは暑さや寒さにも強く、日当たりを好む植物です。様々な環境に対して高い順応性をもち、日当たりのよくない窓際や半日陰の場所でも育ちますが、時々日光浴させると健康に育ちます。

小さな株から育てると幹の形の変化を楽しむこともできます。水やりする際は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。春から秋の成長期は多めに水を与え、冬の休眠期は乾かし気味にしましょう。関東地方以西の平野部では戸外で冬越しすることもあります。

アジアンタム

アジアンタム
Vyaseleva Elena/Shutterstock.com

アジアンタムは小さな丸みのある葉をたくさんつける、繊細で涼しげな観葉植物です。直射日光が苦手なため、直射日光の当たらない場所で育てるようにします。室内で明るめの場所なら育てることが可能です。アジアンタムはシダの仲間で多湿の環境を好みます。乾燥は苦手なのでこまめに水やりをしましょう。

オリヅルラン

オリヅルラン
Uuganbayar/Shutterstock.com

オリヅルランは折り鶴のような子株の見た目が印象的な観葉植物で、空気清浄効果もあると言われています。ランナーと呼ばれる細い茎の先に子株をつける生態をもっており、ランナーが伸びてきたらその見た目を楽しめるハンギングにするのもオススメです。水耕栽培でも育てることができます。

ゴムの木(フィカス)

ゴムノキ
Ann Bulashenko/Shutterstock.com

ゴムの木は光沢のある大きな葉がインパクト抜群の観葉植物で幸せを運んでくれるとも言われています。生命力が強く初心者でも育てやすい植物です。耐陰性は少しありますが、光に当てないと弱り、見た目も徐々に悪くなってしまいます。日陰で育てる場合は時々光に当てることで見た目よく育てることが出来ます。

アイビー

アイビー
M88/Shutterstock.com

アイビーは色や大きさなどが豊富で、お部屋に合わせた品種を選ぶことが出来ます。垂らしたり吊るしたりしておしゃれなインテリアとして楽しむこともできます。耐陰性が高いため、光がほとんど入らない場所でも育ちます。暑さや寒さ、乾燥にも強く非常に丈夫な観葉植物です。

おうちで観葉植物栽培を楽しもう!

観葉植物
Foto2rich/Shutterstock.com

この記事では日陰でも育つ観葉植物についてご紹介いたしました。ここでご紹介した観葉植物はどれも非常に育てやすく人気のある種類ですので、ぜひ栽培してみてはいかがでしょうか?

この記事が植物と暮らすのに役立ちましたら幸いです。

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

Print Friendly, PDF & Email