7月になると、春から初夏にかけての花はほぼ咲き終わり、庭は夏模様。菜園では夏野菜が次々に実ります。月の前半はまだ梅雨空ですが、雨の晴れ間にせっせと庭仕事をしましょう。紫外線対策、熱中症予防にくれぐれも気をつけて!
目次
ブラックベリーのお酒づくり

7月はブラックベリーの収穫期。あまり熟しすぎないうちに摘み取って、お酒をつくりましょう。
つくり方は?
ブラックベリー酒のつくり方は梅酒のつくり方と同じ。焼酎に氷砂糖とブラックベリーの実を入れ、1年ほど寝かせます。焼酎のかわりに果実酒用のブランデーを使っても美味しいお酒ができます。
ジャムもオススメ!
ブラックベリーはジャムにしても美味しいです。
レッドカラントのジャムづくり

真っ赤に熟したレッドカラント(房すぐり)の小さな丸い実は、まるで宝石のよう。収穫する時は、繁みの奥にハチが巣をつくっていることがあるので、事前によく確かめましょう。
つくり方は?

レッドカラントの実は生食ではあまり美味しくありません。けれども、加熱すると風味がよくなり、砂糖を加えて煮詰めると、甘酸っぱくて美味しいジャムになります。
お酒づくりもオススメ!
レッドカラントのお酒づくりもオススメ。つくり方はブラックベリー酒や梅酒と同じ。何年も長く寝かせて熟成させると、より美味しいお酒になります。
木いちごを育てよう

6月末から7月にかけては、そのほかにもジューンベリー、マルベリー(桑の実)など、いろいろな木いちご類が熟す時期。鉢やコンテナでの栽培も可能で、苗木もよく市販されています。おうちで木いちご類を育て、お酒やジャムにして楽しみましょう。
ジギタリスのタネ採り

初夏の庭を華やかに彩ってくれたジギタリスが咲き終わり、長い花穂が残っています。
しばらくそのままにしておき、全体が茶色くなり枯れてきたら地際から刈り取り、花穂にたくさんついているちっちゃなサヤを採取しましょう。
タネを播くのは9月

そのサヤの中にジギタリスの非常に細かいタネがぎっしりと入っています。それを保存しておき、9月になったら庭やコンテナにまきます。ジギタリスのタネは好光性なので、覆土はしません。
タネ採りは7月中旬までには済ませましょう。
ニゲラのドライフラワー作り

ニゲラ(クロタネソウ)は空色や白、ピンクの花が咲き終わると、花茎の先にヒゲがいっぱいついた丸い球果をつくります。この花茎が少し枯れっぽくなってきた頃に刈り取り、室内に吊るすと素敵なインテリアになります。
タネを保存しよう
また、この球果の中にはニゲラのタネがたくさん入っています。室内に吊るしておくと、そのタネの追熟が進み、球果の中でカラカラと音をたてたり、床にこぼれ落ちたりするようになります。
そのタネを集めて保存しておき、9月に庭やコンテナに播きます。ニゲラのタネも好光性なので覆土はしません。手の甲などでタネを用土にしっかり圧着させ、発芽するまで霧吹きで毎日水やりをしましょう。
ラベンダーの花穂の刈り取り

青紫色に色づいたラベンダーの花穂は、1茎で平均50〜80個つく、小さな花の集まりです。
それが下から順に咲き上がっていき、最上段に達すると、隣の列のつぼみが再び下から咲き上がっていきます。10数日かけてこの開花を計3回繰り返すと、ラベンダーは満開となります。
刈り取りの適期は?

花が満開になった花穂をそのままにしておくとタネをつけようとするので、樹勢が弱まります。花穂はなるべく早めに刈り取るようにしましょう。
刈り取りの適期は満開の少し前。初めに最上段まで咲き上がり、次の列の最下段の花が咲き始める頃です。この時期は樹液の活動が活発なので最も香りがよく、刈り取った後も香りが長持ちするのです。
利用法は?

刈り取ったラベンダーの花穂はドライフラワーにして保存しましょう。
ドライの花茎でラベンダーバンドルズを作るほか、花粒でサシェ(匂い袋)やピロー(枕)をつくるのもオススメです。
朝顔の花がら摘み

朝顔はその名の通り朝に開花し、夕方にはしぼむ一日花です。しぼんだ花は摘み取りましょう。昔の子どもたちは、しぼんだ花を水につけて青や赤の色水をつくって遊んだものでした。
タネをつくらせる

しぼんだ花を摘み取らずにおくと、やがてそこにタネができます。あえてタネをつくらせて、翌年それを播いてもよいでしょう。
入谷の朝顔市

ちなみに、東京の夏の風物詩「入谷朝顔まつり」(朝顔市)は例年、台東区入谷の鬼子母神(真源寺)にて7月6・7・8日の3日間開催されます。
ポピーとヤグルマギクの後片付け

5〜6月の庭の主役だったポピーやヤグルマギクも、いまや花期の終わり。枯れ始めると倒伏しやすくなり、庭の景観を乱すので、早めに抜き取って片付けましょう。
自家製堆肥をつくろう
抜き取ったポピーやヤグルマギクは庭の隅に積んでおき、堆肥化することをオススメします。完熟堆肥、米ぬか、油粕などを混ぜ、時々水をかけると発酵が進み、堆肥化が早まります。
堆肥ができたら花壇や菜園に施しましょう。
夏野菜の収穫

キュウリ、ナス、ズッキーニなどの夏野菜が次々に実る頃です。採れたての美味しさをたっぷり楽しみましょう。
肥大化に要注意!

キュウリとナスは菜園の見回りを怠って肥大化させてしまうと、樹勢が衰え、収穫できる期間も短くなってしまいます。毎日、あるいは1日おきに菜園を見回って、適期に収穫しましょう。
ズッキーニも放っておくとどんどん巨大化し、しまいにはとんでもない大きさになってしまいます。長さ20〜30cmの頃に収穫するようにしましょう。
巨大ズッキーニの美味しい食べ方は?

巨大化してしまったズッキーニも小さく切ってカレーやシチューに入れれば美味しく食べられます。直火で焼き、カツオブシと醤油をかけて食べるのもオススメです。
新着記事
-
育て方
秋のバラ苗予約スタート! 夏バテバラの回復におすすめのプロ推奨資材&作業ポイントも詳し…PR
今年2回目の最盛期を迎える秋バラの季節も、もうすぐです。秋のバラは色も濃厚で香りも豊か。でも、そんな秋のバラを咲かせるためには今すぐやらなければならないケアがあります。猛暑の日照りと高温多湿で葉が縮れ…
-
ガーデン&ショップ
【スペシャル・イベント】ハロウィン色で秋の庭が花やぐ「横浜イングリッシュガーデン」に…PR
今年のハロウィン(Halloween)は10月31日(金)。秋の深まりとともにカラフルなハロウィン・ディスプレイが楽しい季節です。「横浜イングリッシュガーデン」では、9月13日(土)から「ハロウィン・ディスプレイ」…
-
ガーデン&ショップ
都立公園を新たな花の魅力で彩る「第3回 東京パークガーデンアワード」都立砧公園【秋の到来を知らせる9月…
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテストとして注目されている「東京パークガーデンアワード」。第3回コンテストが、都立砧公園(東京都世田谷区)を舞台にスタートし、春の花が次々と咲き始めています。…