「藪柑子」ってなんて読む? 正解できたらすごい難読植物名漢字クイズ【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.29
私たちの身の回りにある植物には、驚くほど難しい漢字表記がたくさんあります。普段はカタカナやひらがなで目にする植物たちも、漢字で見るとまるで別物かも? 身近な植物をテーマにした「難読漢字クイズ」をお届けします。
目次
縁起のよい植物!「藪柑子」ってどんな植物?

実際に育てていても、漢字で書かれると案外分からない植物が多いもの。普段呼んでいるのとは違う名前があったり、意外な漢字が使われていたり、植物の漢字名も面白いものです。
そんな漢字名の中から、身近な植物に関するものをクイズで出題!
今回のお題は「藪柑子」。あなたはこの漢字が表す植物が分かりますか?
ヒント
古くから日本人に愛されてきた植物。金運や福を招く縁起物としてお正月の飾りでもおなじみの存在です。
正解は…
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ヤブコウジ

ヤブコウジの基本データ
学名:Ardisia japonica
科名:サクラソウ科
属名:ヤブコウジ属
原産地:日本、朝鮮半島、中国、台湾
和名:ヤブコウジ(藪柑子、薮柑子、紫金牛)
別名:ジュウリョウ(十両)、ヤマタチバナ(山橘)
英名: Japanese Ardisia
開花期:7~8月
花色:白、ピンク
形態:常緑性小低木
樹高:10~30cm
10~11月に熟す赤い実と常緑の葉のコントラストが美しく、お正月の飾りとしてもおなじみのヤブコウジ。10~30cmとコンパクトに生育し、地下茎で増えるため下草のように利用されますが、サクラソウ科の小低木です。小さな花は白またはピンクがかった白で下向きに咲き、あまり目立ちません。『万葉集』にも山橘(ヤマタチバナ)の名で詠まれるなど、日本で古くから愛されてきました。葉の色や模様などの違いを楽しむ愛好家が多く、江戸時代には斑入りのヤブコウジが人気を集めて多くの品種が作出されたほか、明治期にもブームによって投機の対象となり、高値で取り引きされたこともあります。
赤い実がなるヤブコウジは、別名ジュウリョウ(十両)とも呼ばれ、センリョウ(千両)、マンリョウ(万両)、カラタチバナ(百両)などとともに金運や福をもたらす縁起のよい植物として親しまれています。乾燥は苦手とするものの、半日陰など日当たりの悪い場所でも生育し、日本の環境に適合して育てやすいので、初心者の方にもおすすめです。斑入り品種は軽やかな印象で、洋風の庭にもよく似合います。
「藪柑子」の由来とは?

ヤブコウジは漢字では「藪柑子」と書きます。この柑子(こうじ)とは在来のミカンの1種で、ミカンの異名として使われることもあります。ヤブコウジという名前は、葉や果実の様子が柑子に似ていること、藪の中に生育することが由来とされています。また、生薬名は漢名の「紫金牛(しきんぎゅう)」を用いることから、「紫金牛」と書いてヤブコウジと読ませることもあります。
ヤブコウジの別名である「十両」という名前は、実をたくさんつけ、樹高1m程度にまで育つマンリョウ(万両)に対し、1株に付ける実が少ないこと、コンパクトに生育することから定着したとされています。
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Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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