新年のお祝いに! 縁起物のゴヨウマツとセンリョウで作る簡単&モダンなお正月アレンジメント
新しい年の始まりは、縁起のよい植物を飾ってお祝いに! フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんが、誰でも楽しめるコンパクトなお正月アレンジメントのアイデアをご紹介します。今年は、古くから縁起物として愛されてきたゴヨウマツとセンリョウを使った、モダンな重箱デザインに挑戦してみませんか? 見た目に美しいだけでなく、金運や健康の願いが込められた縁起のよい植物は、新年の幕開けにぴったり。大きな枝がなくても楽しめるのもポイントです。
目次
お正月のアレンジ

今年も残りわずかとなり、街は慌ただしくも華やかな年末の空気に包まれてきました。新しい年を迎えるためのお正月準備は万端ですか?
今回は、古くから縁起物として愛されてきたゴヨウマツとセンリョウという伝統的な素材を使いながら、食卓や玄関をモダンに彩るアレンジのアイデアをご紹介します。マツの力強い緑とセンリョウの実の鮮やかなコントラストを活かした、シンプルでコンパクトな「ゴヨウマツとセンリョウのモダンアレンジ」です。
ゴヨウマツとセンリョウは縁起のよい植物
このアレンジメントに使われる植物は、見た目の美しさだけでなく、それぞれに新年にふさわしい深い意味が込められています。
ゴヨウマツ(五葉松)

- 古くから「不老長寿」の象徴とされ、お正月飾りに欠かせない存在です。
- 葉が5枚で1束となっていることからついたゴヨウマツという名は、「御用を待つ」にも通じ、商売繁盛の願いも込められます。
- 力強い緑は、冬の寒さに耐える生命力を表し、一年間の健康と発展を願います。
センリョウ(千両)

- 鮮やかな赤い実と常緑の葉が特徴で、その名のとおり「財産」や「富」を象徴する縁起物です。
- 実を葉の上に乗せてつける姿が、財を蓄える様子にたとえられ、金運・商売繁盛の願いが込められています。
重箱を使ってお正月らしく

重箱を器として使うことで、通常のフラワーアレンジメントとは一味違ったアレンジを楽しめます。
重箱はハレの日の象徴であり、おせち料理を詰める器として使われることが多いですね。その器をアレンジに用いると、一気に格調高いお正月の雰囲気に。また、食卓を彩るテーブルアレンジとしてだけでなく、リビングのテーブルやサイドテーブルに飾る際にも、コンパクトでどんな場所にも飾りやすいサイズです。
こうしたアレンジには、漆塗りの本格的な重箱を使うのはもったいないと思われるかもしれません。そんなときは、今回利用するような、プラスチック製の蓋付き2段の重箱風の器もおすすめ。カジュアルなキッチングッズのお店での取り扱いが多いようです。このような重箱風な器だと安心して気兼ねなく使えます。
新年にふさわしい黄色いセンリョウ(キミノセンリョウ)

一般的にセンリョウというと、鮮やかな赤い実を思い浮かべますが、その色違いの品種として黄色い実をつけるものがあり、これは「キミノセンリョウ(黄実千両)」と呼ばれます。
赤いセンリョウは「富」を象徴しますが、黄色いセンリョウは、その色が黄金(こがね)色に通じることから、特に縁起がよいとされています。
- 金運・財運の上昇:まさに黄金を連想させる色であるため、「財産」や「金運」をさらに強く願う意味が込められています。
- 明るさ・希望:赤実とはまた違った明るく軽やかな印象で、新しい年を明るく迎える希望の象徴とされます。

古くは、お正月飾りの生け花として、松にはキミノセンリョウを、梅には赤いセンリョウを組み合わせるのが一般的であったという記録もあります。
この季節は赤い実が目立ちますが、キミノセンリョウの清々しい黄色の実は格別の魅力を放っています。
その鮮やかな色彩は、まるでキンカンやミカンといった柑橘類を思わせるようで、空間に軽やかで爽やかな印象をもたらします。たしかに「金運アップ」の縁起物として注目されがちですが、それだけでなく、黄色の実は新年にふさわしい明るく清々しい可愛らしさも持ち合わせていますよね。私はこのキミノセンリョウがとても好きです。
お正月アレンジに用意するもの

- ゴヨウマツ
- キミノセンリョウ(黄色)
- センリョウ(赤)

- 重箱風のプラスチックの器(2段)
- 吸水性スポンジ
- カラーサンド(黄緑色)
今回のアレンジでは、フラワーアレンジ用資材のカラーサンドを花留めに使います。カラーサンドよりももう少し大きめな粒の白い石を使ってもいいですね。
アレンジの手順
1. 器の1段に事前に十分に水を吸わせた吸水性スポンジを敷き詰めます。

2. もう1段には、カラーサンドを敷き詰めて、水を入れます。

3. 吸水性スポンジを敷いた1の器に、6~7cmくらいにカットしたゴヨウマツを垂直に挿していきます。


4. センリョウをアクセントになるように入れます。

5. カラーサンドを入れた2の段の上に少しずらして重ね合わせ、できたスペースにセンリョウを入れます。



出来上がり!

ゴヨウマツの剪定枝を使って粋なエコ・アレンジ

今回のアレンジメントに使ったゴヨウマツの枝は、特別なものではなく、じつは、年末恒例の実家庭の手入れで植木屋さんに剪定していただいた際の、切り落としを集めたもの。
折よく作業中に立ち会えたときは、お願いして形がよい枝を選んでいただくことができますが、すっかり作業が終わった後の場合は、掃き残された短い切り枝を拾い集めることもあります。大きな枝は残っていませんが、この重箱に敷き詰めるアレンジには、短い枝や葉が密集した部分があれば十分です。
本来であれば廃棄されてしまう残り物の枝を無駄なく集めることで、重箱アレンジを作り上げることができました。庭の恵みを最大限に生かした、愛着の湧くお正月飾りです。

Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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