スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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樹木

モミの育て方! クリスマスツリーを自分で育ててみよう!
モミとは? 学名はAbies firma。マツ科モミ属の常緑針葉樹です。英名ではmomi fir、Japanese firと呼ばれています。日本の広い範囲に自生し、北端は秋田、南端は屋久島となっています。また、モミの仲間は北半球に40種ほどが自生しており、クリスマスツリーなどに使われるのは、じつは多くがドイツトウヒやウラジロモミです。 モミの特徴 モミは、冬でも葉を落とすことのない常緑針葉樹です。比較的標高の高い照葉樹林帯の広葉樹に混ざって森林帯を形成しています。樹高は最大で45mほどになります。モミの学名のアビエスはラテン語で「永遠の命」という意味があり、樹齢は千年を超えるものも。モミの仲間は、日本に自生するもののほかに世界中に多数あります。樹形がきれいな円錐形となることから、世界中でクリスマスツリーとして使われたり、家のシンボルツリーにもなっています。 モミの花言葉は「高尚」「昇進」「時間」「永遠」「真実」などがあります。 モミはどのように使われている? モミは、なんといってもクリスマスツリーに使われることで有名です。それ以外には精油として、昔から風邪薬や入浴剤、洗剤など、健康に繋がるような場所でも活躍しています。材はギターやピアノ、バイオリンなどの楽器に加工されることも。日本では、その殺菌効果を活かしてかまぼこ板やそうめんの箱など食品用保存箱に、また樹齢が長いことから神聖視され、神社の絵馬やお札の材料にも使われています。 もみの木を育てる環境 モミは亜高山帯で原生林を形成しますが、低地でも問題なく生育できます。日当たりがよく、風通しのよい場所が適地です。地植えの場合は高木になるため、事前にスペースを確保する必要があります。鉢植えでも育てることができますが、根詰まりを起こす前に植え替えをしましょう。また鉢植えの場合、乾燥に弱いため水やりはしっかり行いましょう。冬場の管理は屋外で問題ありませんが、霜や用土の凍結には注意しましょう。 モミの育て方 モミは丈夫な植物で、日本に自生していることからも環境的には栽培はさほど難しくありません。地植えの場合は、植え場所にさえ気を付ければ、ほぼ放任で問題なく育ちます。その上で、ここではよりよい栽培をする上でのポイントについて解説したいと思います。 鉢植え モミは前述のように、高木になる植物です。地植えの場合、1mほどの苗木を買ったとしても数年で何倍にもなります。しかし、鉢植えで管理すると根の量が制限されることで、地上部も大きくなりにくくなります。成長が緩やかになれば、毎年クリスマスツリーとして活用できできますし、剪定などの管理もしやすいというメリットがあります。植える鉢の大きさは苗のサイズにもよりますが、樹高1mほどのものであれば、直径30cm(尺鉢)くらい鉢がよいでしょう。鉢植えになっておらず、根の周りをわら縄で巻いてある「根巻き」であれば、そのまま鉢に入れ、隙間に赤玉土6:腐葉土4の配合用土を入れて植え付けましょう。放っておくとすぐに根詰まりを起こしてしまうので、1〜2年間隔で定期的な植え替えが必要です。植え替えに適した時期は3〜4月、9〜10月です。 水やり モミは乾燥に弱い一面があります。地植えであれば心配ありませんが、鉢植えの場合はちょっとの水切れで枯死することもあるので気を付けましょう。そのため用土が乾ききる前に、必ず水やりを行ってください。ただし心配だからといって水をやりすぎると根腐れの原因にもなるので、鉢土の表面が乾いてきてからにしましょう。 肥料 鉢植えであれば緩効性肥料を生育期が始まる春先に与えます。地植えの場合は基本的に必要ありませんが、木が大きくなりすぎないように、冬季に断根する際には、腐葉土や牛ふん堆肥などと一緒に、油かすなどを一握り程度与えるとよいでしょう。 剪定 基本的には、自然樹形できれいな円錐形に育ちます。形や大きさを調整したい場合、葉先を剪定バサミで切り戻す程度であれば、一年を通してできます。太い枝を切り戻すなどの強剪定は、成長の緩慢な冬期に行うようにしましょう。 枝を切る際に気をつけなければならないのは、モミをはじめとする針葉樹は、葉が生えていないところからは新しい芽や葉を極めて出しにくいということです。上の写真のように、葉のあるところで切れば、切ったところから新しい芽や葉が出ますが、葉が生えていないところで切ってしまったら、新しい芽が出ることは稀です。なので、モミ(及び針葉樹)は、葉があるところで切るか、いらない枝をつけ根や分岐部で切るのが基本です。春先までになるべく枝を減らして、樹幹内部によく光が入るようにしておくと、新しい芽や枝が出やすくなります。 樹高が高くなりすぎると剪定などの管理がしにくくなり、木がさらに大きくなってしまいます。あまり大きくしたくない場合は、頂点の枝を深めに分岐部まで切り戻し、その下から横に出ている枝を真っ直ぐ上向きに立てて誘引し、樹木の先端を切り替えるとよいでしょう。 また、樹木は地上部と根の量がバランスを取ろうとする性質があります。剪定するときに、同時に樹幹の範囲を10〜15cmほど軽く耕すと、地中にある根が切られ、根の量が減ることで地上部の枝が伸びにくくなります。あまり根を切りすぎると木が枯れてしまうので、あくまで軽く耕す程度にしておきましょう。さらにその時、1㎡あたり14ℓ程度の腐葉土か牛ふん堆肥を一緒にすき込んだり、一握り程度の油かすを混ぜ込んでおくと、健やかに生育するようになります。ちなみに樹冠とは、枝が広がっている範囲のことです。 育てる際の注意 もみは寒さに強く、日当たりと風通しのよい場所を好みます。反面、日陰や暑さ、蒸れなどには弱いため、注意しましょう。鉢植えで管理している場合、夏場は西日が直接当たらないところに移動するとよいでしょう。 モミの木を育ててみよう! モミはクリスマスシーズンになると、園芸店などにさまざまなサイズや種類のものが並ぶようになります。鉢植えであれば大きさを制限しながら長く楽しむことができるため、おすすめです。シンボルツリーとして育てながら、冬には立派なクリスマスツリーにもなるモミ、何か得した気分になりますよ。みなさんもこの機会にモミの木を育ててみませんか? Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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樹木

針金のように細い茎と可愛い葉が特徴! ワイヤープランツとはどんな植物?
観葉植物として人気! ワイヤープランツの基本情報 ワイヤープランツは、タデ科ミューレンベッキア属の常緑低木です。つるを伸ばして生育し、長いものでは5mにも達します。枝垂れるように這い広がるので、コンテナやハンギングバスケットの縁取り、グラウンドカバーなどに好んで利用されます。 ワイヤープランツのつるは茶色で、名前の通りワイヤーのように細いのが特徴。葉は艶やかな明るいグリーンで、1cmほどの小さな丸い葉が密につく姿が愛らしく、観葉植物としての一面も持っています。 原産地はニュージーランド、オーストラリアで、暑さに強く、寒さには弱い性質。日向から半日陰で生育し、明るい窓辺であればインテリアとしても楽しめます。 ワイヤープランツを上手に育てるコツ ここまで、ワイヤープランツの基本情報についてご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、育て方の解説に移りましょう。適した環境、土作り、植え付けに始まり、水や肥料の与え方、切り戻しなどの日頃の管理、増やし方まで、詳しくガイドしていきます。 ワイヤープランツを育てるのに適した環境 ワイヤープランツは日向〜半日陰で、風通しのよい場所を好みます。半日陰の場所にも耐えるため、インテリアグリーンとして楽しむこともできます。その場合は、窓辺などできるだけ明るい場所に置くようにしてください。 ワイヤープランツに適した土作り 【地植え】 丈夫な性質で土壌を選びませんが、植え付ける1〜2週間前に腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性化成肥料を投入し、よく耕してふかふかの土を作っておくとよいでしょう。事前に土づくりをしておくことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 ワイヤープランツの植え付けと植え替えに適した時期と方法 ワイヤープランツの栽培は、花苗店やホームセンターなどで販売されている苗を入手し、植え付けるところからスタートするのが一般的です。苗を購入する際は、節間が短く茎ががっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 苗の植え付け・植え替えの適期は、4〜6月、9月下旬〜11月です。ただし、苗は周年出回っているので、それ以外の時期に入手した場合は、早めに植え付けます。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、ワイヤープランツの苗よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。苗をポットから出したら根鉢をやや崩して植えましょう。複数の苗を植え付ける場合は、草丈に応じて20〜40cmの間隔を取ってください。最後に、たっぷりと水やりします。 ワイヤープランツは低木に分類されるライフサイクルの長い植物です。数年は植えっぱなしにしてもいいのですが、大株に育って込み合ってきたら掘り上げて植え直し、若返りを図るとよいでしょう。古い根を整理し、あまり大きくしたくない場合は、株分けして小さくしてから植え直します。 【鉢植え】 5〜6号鉢に1株を目安に植え付けます。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。ワイヤープランツの苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出して根鉢を軽く崩して植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 ワイヤープランツは生育が旺盛なので、根詰まりを防ぐために1〜2年に1度は植え替えましょう。1〜2回り大きな鉢を用意して鉢増ししてもいいですし、同じ鉢を用いたい場合は根鉢を崩して古い根を整理し、株分けして小さくしてから植え直します。 水切れには注意! 乾燥が苦手なワイヤープランツ 株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水がぬるま湯のようになり、株が弱ってしまいます。 また、真冬に水やりする場合は、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまいます。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ワイヤープランツは乾燥を嫌うので、水切れしないようにすることが大切です。ただし、いつもジメジメしていると、根腐れの原因になってしまうので、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。水やりを忘れてひどく乾燥させてしまうと、葉が落ちたり、つるが伸びにくくなったりして、観賞価値が下がってしまうので注意しましょう。 ワイヤープランツに肥料は必要? ワイヤープランツに肥料を与えるのに適した時期は、3月下旬〜6月、9月下旬〜11月です。肥料を好む植物なので、生育が旺盛な時期は株の状態を見て定期的に与えてください。 【地植え】 株の状態を見て、勢いがないようであれば、緩効性化成肥料を株の周囲にまいて、土によくすき込みます。 【鉢植え】 月に1度を目安に、緩効性化成肥料を少量施して株の勢いを保ちます。2週間に1度を目安に液肥を与えてもかまいません。 生育旺盛なワイヤープランツは剪定や切り戻しが必要 ワイヤープランツは旺盛に生育し、草姿が乱れやすい植物なので、切り戻して美しい姿を保つことが管理のポイントです。丈夫な性質なので時期を選ばず、一年を通して剪定することができます。好みの長さでつるを切り取ってかまいません。切り戻すと分枝が促され、再び株が盛り返して勢いよく生育します。 ワイヤープランツの夏越しと冬越し 夏越し 【地植え】 ワイヤープランツは高温多湿の環境を嫌うので、植え付け時に午前中のみ日が差す東側か、落葉樹の足元など真夏は半日陰の環境になる場所を選ぶと安心です。 【鉢植え】 真夏の高温多湿の環境下では蒸れやすくなるので、風通しがよく涼しい半日陰などに移動して管理するとよいでしょう。 冬越し 【地植え】 ワイヤープランツの耐寒温度はマイナス5℃くらいまでですが、霜にあたると落葉します。冬もエバーグリーンを楽しみたい場合は、鉢に植え替えて霜のあたらない軒下やベランダ、室内の明るい窓辺などで管理するとよいでしょう。遅霜の心配がなくなった頃に、また庭に植え直します。霜にあたって落葉したとしても、根が生きていれば翌春の生育期には再び新芽を出し始めます。 【鉢植え】 軒下やベランダ、室内の窓辺など、霜の当たらない場所に移動して管理します。 ワイヤープランツを増やす3つの方法 ワイヤープランツは、ほかの植物に比べて手軽に増やすことができます。ここでは、3つの増やし方についてご紹介しましょう。 もっとも簡単な増やし方! 植え替え時に株分けする ワイヤープランツは、株分けして増やすことができます。適期は、植え付け・植え替えと同じ4〜6月、9月下旬〜11月です。 ワイヤープランツが大株に育ったら、株を掘り上げて土を落とし、数芽つけて根を切り分けます。切り分けた株を植え直せば、その分だけ数も増えるというわけです。大株に育つと、存在感が大きくなりすぎて持て余してしまうことも。このように小分けにすると株が若返って、再び勢いよく生育するメリットもあります。 発根までは管理が必要! たくさん増やせる挿し木 挿し木とは、枝葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。たくましい生命力ですね! 植物の中には挿し木ができないものもありますが、ワイヤープランツは容易に挿し木で増やせます。 ワイヤープランツの挿し木の適期は、5〜6月か9〜10月です。新しく伸びた枝を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を数枚切り取ります。3号くらいの鉢を用意し、底にゴロ土を入れてから新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に植え穴をあけ、挿し穂を植えて土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。十分に育ったら、植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 水挿しでも発根する! インテリアとしても楽しめる方法 挿し木よりも手軽に増やせる、水挿しの方法をご存じでしょうか。適期は挿し木と同じで、5〜6月か9〜10月です。新しく伸びた枝を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を数枚切り取り、採取した枝(挿し穂)を、水を張った容器に挿し、明るい窓辺などに置きます。おしゃれなフラワーベースを利用すれば、インテリアとして楽しめますよ! 水を毎日替えて管理すると、切り口から根が出てきます。十分に発根したら、3号くらいの鉢を用意し、底にゴロ土を入れてから新しい培養土を入れ、植え付けます。十分に育ったら、植えたい場所へ定植しましょう。 小さい花が咲いて実もなる! ワイヤープランツは主に葉姿の美しさを観賞する植物ですが、夏には2〜5mmほどの小さな花が見られます。グリーンを帯びた淡い黄色い5弁花で、咲いているのを見つけたら気分が上がりそうですね。開花後には、透明感のある白い小さな実をつけますよ! ワイヤープランツの花言葉には、「純愛」「あなたを思っています」「憧れ」などがあります。 ワイヤープランツの種類 ワイヤープランツは、一般に流通している基本種のほか、園芸品種もいくつか出回っています。 ‘コンプレッサ’は、新葉にピンクや白の斑が入る品種です。斑は成長とともに消えやすいので、切り戻して新芽を促すとよいでしょう。 ‘スペード’(流通名はワイヤースペード)は葉に切り込みが入って、名前の通りスペードの形に似た葉姿が特徴。基本種よりも節間が長く、野趣感のある演出ができます。‘ゴールデンガール’は新芽が黄色で、基本種よりも明るい雰囲気を持っています。 寄せ植えやハンギングに地植えまで! ワイヤープランツの楽しみ方 ワイヤープランツは、コンテナやハンギングバスケットの寄せ植えに定番人気の植物です。枝垂れるように伸びる自由なラインが動きを出し、愛らしい葉がほかの花の引き立て役となってくれます。コンテナスタンドやハンギングバスケットなど高い場所に飾って、ワイヤープランツをあふれるように枝垂れさせれば、よりダイナミックな演出をすることができます。季節を選ばずに切り戻しができるので、邪魔になりそうであれば気軽に切って、形を整えることができるのもいいですね。 地植えの場合は、グラウンドカバーとして地面を覆うように這わせると、雑草除けになります。斜面などの上部に植栽して、つるを下へ流れるように這わせる演出も素敵です。 取り入れ方はさまざま! ワイヤープランツを上手に育てて楽しもう この記事では、ワイヤープランツの基本情報から育て方、種類、取り入れ方などについてご紹介してきました。みずみずしい葉姿が美しいワイヤープランツは、コンテナやハンギングバスケットを使った寄せ植えのほか、地植えにしてグラウンドカバーに、また室内に飾ってインテリアグリーンにと、用途が幅広いのも魅力です。丈夫で育てやすいので、ぜひ庭やインテリアに取り入れてはいかがでしょうか? Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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果樹

栗の育て方・主な品種とは? 気になる育て方をさまざまな項目に分けて徹底解説!
栗とはどんな植物? 誰もが知っている栗ですが、植物としての栗の生態を詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。ここでは、そんな栗の基本的な情報について解説したいと思います。 基本情報 日本原産の栗はブナ科クリ属の落葉樹で、学名をカスタネア・クレナータCastanea crenata といいます。日本以外にもアジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカの温帯域に広く分布しています。果樹として栽培されている栗は大きく分けて、日本原産の和栗、ヨーロッパ栗、中国栗などがあります。 園芸分類としての栗は庭木などに利用され、耐暑性、耐寒性ともに強く、土壌もあまり選びません。樹高2m以上になる中高木で、樹齢100年を超えるような寿命の長い果樹です。開花期は5~6月で、独特の匂いを放ちます。同じ木の花粉では受粉、結実しにくい自家不和合性という性質が強いので、受粉用の木をもう1本植える必要がありますが、近所に栗の木があれば結実を期待できます。花言葉は「豪奢」「贅沢」「満足」などといったものがあり、これはもともと栗が高級食材であったことに由来しているようです。 特徴 ブナ科クリ属に分類されるものは、世界で12種あります。私たちが食べている部分は堅果と呼ばれる果実部分ですが、種類によって食味や風味が異なります。栗は雌雄同株で5月頃からクリーム色で細いブラシ状の雄花を多数付けます。ブナ科の樹木は風に花粉を運ばせて受粉させる風媒花が多いのですが、栗は独特な匂いでハエなどの昆虫を誘い、受粉させる虫媒花です。自家不和合性といって単体では結実しにくい性質があるため、栗の実を収穫したい場合は、別の品種を近くに植える必要があります。受粉が成功すれば、花の付け根あたりに緑色の小さなドングリのような実ができます。大きくなるにつれてイガの部分も発達してきます。茶色くなって成熟するとイガの部分の皮が裂け、堅果が顔を出します。自然落下することもありますが、イガごと落下する場合もあります。 栗の主な品種 栗は世界の広い範囲に自生していることから、さまざまな品種が作出されています。産地や品種によってその特徴や用途も違うため、それぞれの品種が最適に活用できるように、ここでは品種ごとの特徴を解説したいと思います。 和栗 和栗は日本原産のシバグリから品種改良を行って作られた品種で、主に日本で栽培されています。渋皮の剥きにくさはありますが、他品種と比べ食用部分が大きいところが特徴です。 和栗の中でも古くから有名な品種に、丹波栗や利平栗があります。丹波栗に代表される「銀寄」や「丹沢」という品種は大粒で早く収穫ができるため人気があり、生産率では全体の2~3割といわれています。食味の特徴としては、大粒でほくほくとしてとても食べ応えがあります。風味や甘みもほどよくのり、蒸したりゆでたりしたものをそのまま食べても美味しく、また栗ご飯や和菓子などに使うと上品な甘さと香りが引き立ちます。 利平栗は、岐阜で作出された日本原産の栗と中国原産の栗の交配種です。生産者の屋号を取って命名されました。堅果は丸くふっくらとして、果頂部には産毛が多いのが特徴です。食味はやや粉質で食感がよく、風味や甘みの強さから栗の王様とも呼ばれています。ゆでたものをそのまま食べても美味しいですし、渋皮煮などもおすすめです。 ヨーロッパ栗 南東ヨーロッパや西アジアを原産とする栗です。イタリアやフランスでの栽培が盛んで、日本でもよく聞く「マロン」はフランス語です。洋菓子の具材として使われることが多く、堅果は小さく粘り気の少ない品種です。焼き栗にしても美味しく食べられます。病気や害虫に弱いことから、日本ではあまり栽培されていません。 中国栗 中国華北地方原産の栗で、堅果は小さいですが甘みが強く、渋皮が剥がれやすいことから焼き栗として食べられることの多い品種です。日本では「天津甘栗」として知られています。甘みは強いものの食用部分が堅いため、菓子類にはあまり使われません。 栗の育て方とは これまで栗の特徴について解説してきましたが、品種によっては日本での栽培が難しいものもあります。ここでは、日本原産の栗の育て方について、収穫するために何を意識したらよいのか、栽培環境や剪定はどうしたらよいのかなど、幅広い視点で解説したいと思います。 栽培環境 一年を通して日当たり、風通しのよい場所に植えましょう。栗は陽樹といって日陰では生育不良や実付きが悪く、環境によっては枯れてしまうことがあります。栽培適地は、栄養が豊富で保水性、排水性に優れた弱酸性の土壌です。粘土質や乾燥しすぎる土壌ではうまく栽培できないことがあるため、植え付け前に腐葉土や果樹専用培養土などを混ぜて土壌改良をしておきましょう。 水やり 適地に地植えしている場合、水やりはあまり意識する必要はありません。植え付け直後で葉が萎れるようであれば、たっぷり与えてください。鉢植えで育てている場合は乾燥に注意し、乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。 剪定 栗は幹まで日が当たるくらい明るいのを好みます。剪定は落葉期(12~3月)に行いましょう。実が収穫できない幼樹の間は、内向枝や伸びすぎた枝を切る程度の軽い剪定を。その後も内向枝は意識して剪定し、混み入った部分の枝を整理し、全体的に枝を左右の外側へ導く開心自然系に仕立てていきます。栗の花は前年に伸びた枝に花を付ける旧枝咲きのため、強剪定で旧枝まで切ってしまうと実が付きません。上に向かって強く伸びる枝はつけ根から切ります。強剪定しなくて済むように定期的な剪定を心がけましょう。 植え付け・植え替え 落葉期(12~3月)が適期ですが、霜が降りるような厳冬期は避けましょう。 鉢に植える際は7号から10号程度の鉢を用意し、まず鉢底石を敷きます。用土は保水性と排水性を意識して作りましょう。赤玉土6に腐葉土4を混ぜ合わせた配合土か果樹専用の用土を鉢の1/3ほど入れたら苗を置いて、さらに覆土します。その際、苗の根をチェックし、枯れている根は取り除いておきましょう。植え付けが終わったら水やりです。鉢底から濁った水が出なくなるまで与えてください。通常2年程度で根詰まりが起きて成長に影響が出やすいため、2年間隔での植え替えがおすすめです。 ある程度大きくなった苗を地植えする場合は、土づくりを済ませておきましょう。幅100~130cm、深さ50cmほどの穴を掘り、植え付けます。数株植える場合は、株間を6~7m程度取りましょう。 注意する病害虫 樹木としては丈夫です。適地であれば大きな病気の心配はありません。まれに剪定後の枝や露出している根から菌が入り、胴枯病という症状が出る場合があります。発症すると発症部位が黒色や褐色に変色し、樹皮の質感がざらざらしてきます。症状が進行するとその部位からの亀裂が進み、全体が枯れてしまうことがあります。心配な場合は株元をマルチングし、太い枝を剪定する際は剪定後の切り口に癒合剤を塗って菌の感染を防ぐようにしましょう。対して栗の実は、カミキリムシ、シキゾウムシ、アブラムシなどさまざまな昆虫の食害に遭う可能性があります。害虫は見つけ次第すぐに除去しましょう。 増やし方 実生でも増やすことができますが、自家不和合性の強い栗は実生の場合、交配元の両株の影響を受けるため、元株と同じ形質が出ないことがあります。そのため、同じ品質の栗を増やしたい場合は接ぎ木しましょう。販売されている栗のほとんどは、丈夫な原種のシバグリに接ぎ木されたものです。適期は3~4月。適切な台木と穂木を用意して行いましょう。 栗の栽培に挑戦し、実を収穫して楽しもう 栗を含めた果樹栽培の醍醐味は、収穫し、それを食べることにあります。特に栗は代表的な秋の味覚でもあり、収穫は大きな楽しみです。果樹の中でも大きく育ち、実を収穫するためには数株植える必要があることや、害虫対策など、やや敷居の高い部分はありますが、こまめな剪定で樹高を制限し、管理をしやすくすることで、それらの手間を軽減しましょう。栗栽培は自分の頑張りが収穫に結びつくので、満足感のある園芸ライフになりますよ。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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宿根草・多年草

ヤドリギを見つけよう! 幸運をもたらす神聖な樹
ヤドリギは永遠を象徴する神聖な樹、恋人の樹 冬でも青々と葉を茂らせるヤドリギは、永遠を象徴する神聖な樹として、クリスマスシーズンにその枝を飾る風習があります。「ヤドリギの下に立っている女の子にキスをしてもいい⁉︎」という言い伝えもあることから、ヤドリギは「恋人の樹」ともいわれています。「ヤドリギなんて知らない」という方、少し興味を持っていただけましたか? 不思議なヤドリギの特徴、生態、数々の伝説を詳しく知って、きたるべきクリスマスシーズンを楽しく迎えましょう。 ヤドリギの特徴と生態 Natalia Golubnycha/Shutterstock.com ヤドリギは樹木の枝や幹に寄生して、水分、栄養分をもらって成長する常緑の多年生植物です。しかし、葉緑素を持っていて自分で光合成によって栄養分を作り出すこともできます。正確には半寄生植物といえるでしょう。1年につき1節だけというゆっくりとした成長のため、大きな球形になるまでには20年以上かかります。成長するにつれ葉が密集し、鳥の巣のような形になっていくのです。2月頃にあまり目立たない黄緑色の花を咲かせ、11月から2月にかけては、白や薄い黄色、オレンジ、赤などの丸い実をつけます。 Orest lyzhechka/Shutterstock.com ヤドリギはビャクダン科ヤドリギ属。ヨーロッパから日本にかけてユーラシア大陸の端から端まで広く分布しています。そして、寄生する樹木によって多くの品種があります。日本で見られるヤドリギは、ケヤキ、エノキ、ミズナラ、コナラ、ブナ、シラカバ、サクラなどさまざまな樹に寄生します。落葉樹が多いですが、マツのような常緑樹に寄生することもあります。冬になって寄主(寄生植物が寄生する相手)が落葉すると、丸いヤドリギの形が蒼天にはっきりと姿を現し、「ここにいるよ!」とその存在を宣言します。 ヤドリギにまつわる伝説 すっかり葉を落とした冬の森。そのモノトーンの世界に、枯れずに青々と茂り、丸い形を高いこずえにフワリと浮かせているヤドリギ。古代の人々は、ヤドリギに不思議な霊力とパワーを感じたに違いありません。 ヤドリギにまつわる幾つかの伝説、習慣をご紹介しましょう。 紀元前1000年頃のヨーロッパに定住していた古代ケルト族は、特にオークの樹に宿ったヤドリギを神聖視しました。ケルト族の宗教を司る僧が1月6日に黄金の鎌でヤドリギを切り落とす儀式を行っていたと伝えられています。その枝は不老長寿の薬、魔除け、幸福をもたらすものとして、特別の日に人々に配られたということです。 PapierZaha/Shutterstock.com 北欧神話では、光と喜びの神バルデルは皆に愛され、全ての自然物はバルデルを殺したり傷つけたりしないと誓いをたてました。ところが、ヤドリギはあまりに小さな樹であったため、この誓いに参加しなかったのです。そこでバルデルの敵がヤドリギを用いてバルデルを殺してしまったということです。 maritime_m/Shutterstock.com イギリスでは、ヤドリギの下に立っている女の子はキスを拒めない、という言い伝えがあります。このキスは2人の結婚を確実にしてくれるといわれています。恋人のいる女性は、心してヤドリギに近づかなければなりません。 Oksana_Schmidt/Shutterstock.com また、スカンジナビアでは、ヤドリギは「平和」を表します。ヤドリギの束をドアの外に吊すと、客人の身の安全が保証されるというものです。物騒だった昔の旅で、旅人にとってヤドリギは心強い味方だったのですね。 さて、日本ではヤドリギはどのように捉えられていたでしょうか? 8世紀に編集された万葉集に、大伴家持がヤドリギを詠んだ歌が収められています。 あしひきの 山のこぬれ(木末)の ほよ(寄生)とりて かざしつらくは ちとせ(千年)ほ(寿)くとぞ この「ほよ」はヤドリギの古名。 「山の木のこずえからヤドリギを取って髪に飾るのは長寿のおまじないなのだそうだ」 という意味の歌です。めでたい正月の宴席で詠んだものといわれています。 Federico.Crovetto/Shutterstock.com どうやら、ヨーロッパでも日本でも、ヤドリギは生命力の象徴として、人々を守り幸運を授けるものと信じられてきたようです。 最後に宮沢賢治の『水仙月の四日』という童話をご紹介したいと思います。短いですが、とても素敵なファンタジーなので、ぜひ読んでみてください。もちろん、ヤドリギも出てきますよ。 ヤドリギの増え方 ヤドリギの実を食べるヒレンジャク。Richard Constantinoff/Shutterstock.com ヤドリギは、どうやって高いこずえに種子を付着させるのでしょうか。種子が地面に落ちてしまったら、地上では発芽できないのです。 その秘密は、種子の特殊な性質にあります。ヤドリギの種子は、ネバネバとした粘着物で包まれています。そのため、鳥に食べられた種子は消化されずに、お尻から出てきます。この時、種子の周りのネバネバが糸のように伸びてぶら下がり、風に揺られて近くの枝にくっつくというわけです。枝に運よく? くっついた種子は、寄主の枝の表面に「寄生根」と呼ばれる根を伸ばして、水分や養分をもらう寄生生活を始めます。 なんと巧妙な仕組み! 日本ではヒレンジャク、キレンジャクが好んでヤドリギの実を食べるそうです。これら特定の鳥が、ヤドリギの繁殖に貢献しているのです。 ヤドリギは園芸向きではない? ヤドリギを自分の手で育ててみたいと思っている方、いらっしゃいますか? じつは、ヤドリギを人工的に寄生させることは非常に難しいといわれています。その理由は、まず苗や種子が出回っていないこと、一般的に植物を増やす時に用いられる接木では、ヤドリギは増やせないことが挙げられます。 運よく種子が手に入って発芽に成功したとしても、成長して大きく目立つようになるには20〜30年もかかります。 ヤドリギは神秘的な植物ですから、やはり自然の手に委ねたほうがいいようですね。 ヤドリギを見つけに行こう Art_Pictures/Shutterstock.com さあ、ヤドリギを探しに行きましょう。冬に向かう季節は寄主が落葉し、常緑植物のヤドリギが目立つので、見つけるのにピッタリです。ヤドリギがよく寄生する植物を目当てにします。 平地ではケヤキ、エノキ、サクラなどの大木。こういう大木は、神社やお寺、城跡など古くからあってあまり人が行かない場所にあります。川沿いの桜並木に寄生していることもあります。まず、近所の古そうな神社、お寺へヤドリギ探検に行きましょう。山地や北日本ではコナラ、ミズナラ、ブナ、シラカバなど。山歩き、きのこ採りの時に見つけることが多いようです。 なかなかヤドリギに遭遇しないという関東の方には、ヤドリギが確実に見られる関東近郊の場所をご紹介します。都会に近く、簡単に行けるところばかりです。 ① 皇居(北詰橋門 東京メトロ半蔵門線竹橋駅から徒歩5分)② 砧公園(東京都世田谷区 一の橋近くの広場)③ 黒川清流公園( 東京都日野市 中央線豊田駅から徒歩10分)④ 東高根森林公園(神奈川県川崎市 北口前の広場)⑤ 富岡総合公園(神奈川県横浜市 管理センター近くの北台広場)⑥ 秋ヶ瀬公園(埼玉県さいたま市)⑦ 親沢公園(茨城県涸沼湖畔 駐車場付近)⑧ 栃木県民の森(栃木県矢板市 宮川渓谷沿い)⑨ 大室公園(群馬県前橋市 五料沼の周囲) ヤドリギは高いこずえに寄生していますから、オペラグラスを持って行ってよく観察しましょう。寒くなるので、マフラーや手袋も忘れずに。 クリスマスにヤドリギを飾りましょう marilyn barbone/Shutterstock.com ヨーロッパではクリスマスシーズンになると、魔除けや幸運を呼ぶシンボルとして家の玄関や窓辺にヤドリギが飾られます。最近、日本でもヤドリギをクリスマスの飾りに取り入れて楽しむようになってきました。 ヤドリギを店頭販売しているお店は多くありませんが、インターネットで見つかる場合があります。手に入ったら、貴重なヤドリギです。さっそく飾ってみましょう。 簡単でも見栄えがする、おすすめの飾り方が「スワッグ」です。一本でもヤドリギの姿がよく分かります。お気に入りのリボンで結んで窓辺に飾ってみましょう。また、数本を束ねたらより豪華なスワッグが楽しめます。もしくは、クリスマス時期の葉物や松ぼっくりと組み合わせても楽しいです。ヤドリギは1本からいくつか枝分かれしているので、短く切り分け小さな花瓶に活けても、その独特なシルエットが楽しめます。リース作りはちょっと上級者向けかもしれませんが、経験者なら、ぜひリースに挑戦してみてください。素材によって枝が落ちやすいことがあるので注意しましょう。 Anastasia Lembrik/Shutterstock.com 今年のクリスマスはヤドリギの神秘的な生命力を感じ、そのパワーを家族や友人と、あるいは恋人と分かち合いながら過ごしてみませんか。いつもとはちょっと違うミステリアスで楽しい雰囲気のクリスマスが味わえることでしょう。
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樹木

チェッカーベリーとは? これを読んでチェッカーベリーの栽培を理解しよう
チェッカーベリーって何? 冬もエバーグリーンのみずみずしい葉姿を保ち、丸くて愛らしい実をつけるチェッカーベリー。ここでは、基本情報や特徴、花言葉、種類、育て方についてご紹介します。 基本情報 チェッカーベリーは、ツツジ科シラタマノキ属(ゴーテリア属)の常緑低木です。和名はヒメコウジ(姫柑子)で、学名のGaultheria procumbensから、ゴーテリアとも呼ばれています。低木に分類されていますが、樹高は10〜20cmで大変小ぶりなため鉢栽培にも向いており、寄せ植えの花材として利用することも可能です。樹木なので、一度植え付ければ毎年花と実を観賞でき、コストパフォーマンスに優れています。 チェッカーベリーのライフサイクルは次の通りです。春から生育期に入り、新芽を出します。初夏に開花し、秋から冬にかけて赤い実をつけます。常緑のまま越冬しますが、強い寒さにあたると紅葉することがあり、赤い葉も魅力的です。越冬後に春を迎えるとまた新芽を出す……という繰り返しです。 チェッカーベリーの原産地は北アメリカ東北部で、寒さには強いものの夏の高温多湿や強い日差しがやや苦手。乾燥も嫌うので、水切れには注意が必要です。 特徴 チェッカーベリーは、やや厚みのある艶やかな葉を持っており、エバーグリーンとして冬でもみずみずしい葉姿を楽しめます。6〜7月にはベル形の小さな花を咲かせますが、観賞の目的は主に実で、11〜3月に真っ赤に色づく姿は大変魅力的です。実の大きさは、品種にもよりますが1cm前後で、たくさんの鮮やかな赤い実が寂しい冬の季節によく目を引きます。和にも洋にも合う樹姿なので、クリスマスやお正月の彩りとしておすすめです。 チェッカーベリーの赤い実はおいしそうに見えますが、残念ながら食用にはなりません。でも、鳥たちはこの実が大好物。赤い可愛らしい実は、鳥に食べられるとそのシーズンはもう楽しめないので、人がいなくなる時は鳥に取られないよう網をかけるか、鳥が入ってきにくい場所に置くなど、鳥対策をするとよいでしょう。 花言葉 チェッカーベリーの花言葉には、「不老長寿」「明日の幸福」などがあります。 チェッカーベリーの主な品種 チェッカーベリーは、赤い実をつける基本種が一般的ですが、中にはピンクの実をつける‘ピーチベリー’、白い実をつける‘ホワイトベリー’も出回っています。寄せ植えにしてメリハリをつけてもいいですね。 チェッカーベリーの栽培のポイント ここまで、チェッカーベリーの基本情報や特徴、品種など多岐にわたってご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、庭植えや鉢栽培のポイントをご紹介していきましょう。苗の植え付けからスタートし、水やりや施肥などの日常的なケア、剪定や増やし方など、ガーデニングのテクニックを具体的に解説します。 栽培環境 日当たり、風通しのよい場所を好みます。 高温多湿や真夏の強い日差しにはやや弱い傾向です。庭に地植えする場合は、午前中のみ日が差す東側か、真夏は半日陰の環境になる落葉樹の足元などを選ぶとよいでしょう。また、寒さには強いのですが、常に寒風が吹きつけるような場所は避けてください。 チェッカーベリーは水はけ、水もちがよく、やや酸性の土壌が適しています。また、乾燥には弱く、湿り気のある状態を好みます。 用土 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、ピートモス、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の培養土を利用すると手軽です。ツツジ科の植物で弱酸性の土壌を好むため、ブルーベリー用にブレンドされた培養土を選ぶとよいでしょう。自身で配合土をつくるなら、硬質鹿沼土小粒4、赤玉土小粒4、ピートモス2の割合でブレンドするのがおすすめです。 植え付け・植え替え チェッカーベリーの植え付けの適期は、3〜5月または、10〜11月です。これ以外の時期でも、例えば花苗店で観賞期を迎えた株を購入した場合、ポット苗の場合は早めに根鉢を崩さずに植木鉢に植え替えましょう。ギフト用の花鉢の場合は一通り観賞を楽しんだ後、適期に植え替えるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。しっかりと根づくまでは支柱を立てて誘引し、倒伏を防ぐとよいでしょう。最後にたっぷりと水を与えます。 地植えの場合は、植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、5〜6号鉢を準備します。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れます。元肥としてあらかじめ緩効性肥料を混ぜておいた培養土を半分くらいまで入れましょう。チェッカーベリーの苗木をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引しておきましょう。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えます。寄せ植えの素材として大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えで楽しむ場合は、根の生育が旺盛で成長とともに根詰まりしてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替えの適期は3〜5月または10〜11月です。1〜2回り大きな鉢を用意して鉢増ししてもいいですし、同じ鉢を用いたい場合は根鉢を崩して古い根を整理し、株分けして小さくしてから植え直します。 水やり 株が蒸れるのを防ぐために、茎葉全体にかけるのではなく株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がり、株が弱ってしまいます。 また、真冬に水やりする場合は、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまいます。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。チェッカーベリーは乾燥を嫌うので、水切れしないようにすることが大切です。ただし、いつもジメジメしていると、根腐れの原因になってしまいます。土の表面が乾き始めたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 【地植え・鉢植えともに】 4〜5月と10〜11月中旬に、緩効性化成肥料を施します。または株の状態を見て、元気がないようなら速効性のある液体肥料を与えてもよいでしょう。 実の整理 【地植え・鉢植えともに】 チェッカーベリーの実が観賞期を過ぎ、傷んで見栄えが悪くなってきたら、摘み取って株まわりをきれいに保ちます。 剪定 【地植え・鉢植えともに】 チェッカーベリーは樹高が低く生育スピードが遅いので、強く切り戻したり、定期的に剪定したりする必要はありません。ただし、枝が込み合って鬱蒼としている部分があれば、古い枝や内側に向かって伸びている枝などを選んで切り取りましょう。木の内側にまで日が当たるようにするとともに、風通しをよくすることが大切です。 夏越し・冬越し 夏越し 【地植え】 チェッカーベリーは高温多湿や夏の強い日差しを嫌うので、植え付け時に午前中のみ日が差す東側か、落葉樹の足元など真夏は半日陰の環境になる場所を選ぶと安心です。株が弱るようであれば、鉢に植え替えて涼しい半日陰の環境で夏越しさせるのも一案です。 【鉢植え】 真夏の高温多湿の環境下では蒸れやすくなるので、風通しがよく涼しい半日陰などに移動して管理するとよいでしょう。 冬越し 【地植え・鉢植えともに】 チェッカーベリーの耐寒温度はマイナス5℃くらいまで。凍結に耐えるので、そのまま庭で越冬させても問題ありません。 増やし方 チェッカーベリーは、株分け、挿し木で増やすことができます。 【株分け】 株分けとは、大きく育った株を掘り上げて根を切り分け、1株から数株に増やす方法です。チェッカーベリーの株分け適期は、3〜5月または10〜11月です。4〜5芽つけて根を切り分け、植え直しましょう。株分けは、大株に育った植物の老化を防いで若返らせる目的もあります。チェッカーベリーは根の生育が旺盛で根詰まりしやすいので、鉢植えで育てている場合は1〜2年ごとに株分けしてリフレッシュを図りましょう。 【挿し木】 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。たくましいですね! 植物の中には挿し木ができないものもありますが、チェッカーベリーは容易に挿し木で増やせます。 挿し木の適期は、6月頃です。その年に伸びた新しい枝を2節以上つけて、切り口が斜めになるように切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚取り、残す葉は1/2から1/3ほど切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土、新しい培養土の順に入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に植え穴をあけ、穴に挿し穂を植えて土を押さえてください。約20日で発根するので、それまでは明るい日陰に置きます。その後は親株と同じ場所で管理し、十分に育ったら庭か鉢に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 チェッカーベリーの花や実がつかない原因とは? 観賞期に購入し、秋から冬にかけて真っ赤な実を十分に楽しんだチェッカーベリー。越年したのち「今年もまたたくさん実をつけてくれるかな、と期待していたのに、花が咲かず実もつかなかった。どうして?」という声を聞くことがあります。チェッカーベリーが実をつけるには、まず花が咲かなければいけませんが、時折花がつかないことがあります。それにはいくつかの原因が挙げられるので、以下を参考にしてください。 ●水切れさせてしまった チェッカーベリーは、湿り気のある土壌を好みます。そのため、開花する頃に水切れさせると、株が弱って花が咲かなくなることも。水切れさせてカラカラに乾燥させることは禁物です。一年を通して適切な水の管理を心がけてください。 ●日照不足が原因 チェッカーベリーは半日陰の環境にも耐える植物ですが、あまりに日当たりが悪い場所では、花が咲かなくなることがあります。真夏以外はできるだけ、日当たりのよい場所で管理するようにしてください。 ●株が大きくなりすぎて衰えてしまった チェッカーベリーは根の生育が旺盛なので、株が込み合いすぎて衰えてしまい、花芽がつかなくなることがあります。特に鉢植えの場合は根詰まりしやすいので、1〜2年に1度は植え替えするとともに、株分けをして若返らせましょう。 情熱的な赤が魅力のチェッカーベリー! 自身の手で育ててみよう 秋から冬にかけて、真っ赤な愛らしい実をつけるチェッカーベリー。冬枯れで寂しげな景色の庭に、みずみずしい生命力を与えてくれます。チェッカーベリーは低木に分類されていますが、樹高は10〜20cmなので管理がしやすいのも長所の一つです。ぜひ庭やベランダに迎え入れて、クリスマスやお正月を盛り上げてはいかがでしょうか? Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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観葉・インドアグリーン

【保存版】モンステラの育て方! 栽培のポイントやお手入れのコツ大公開!
モンステラってどんな植物? モンステラはアメリカの熱帯地域原産の着生植物で40以上の種があるといわれ、日本国内でも20〜40種類が流通しているようです。一年を通して葉が緑色の常緑性で、葉に水孔(すいこう)と呼ばれる排水器官があります。成長に伴い葉に切れ込みが入ったり穴があいたりして独特な姿になり、部屋にあるだけで南国の雰囲気を楽しめます。丈夫で育てやすく、サイズも豊富な観葉植物として、広く親しまれています。 基本情報 モンステラは丈夫で暑さに強く、室内の明るさでも耐えられる育てやすさが魅力です。大きさも30~200cmとバリエーション豊かで、好みのサイズを選ぶことができます。 茎から出ている根は気根(きこん)といい、空気中の水分などを吸収したり、体を支える役割があります。モンステラの名前「Monstera」は、奇怪・異常を意味するラテン語「monstrum」が語源といわれ、その独特な葉の形は代表的なボタニカル柄モチーフとしても愛されています。 どんな場所で育てられる? 丈夫なモンステラですが、より元気で見栄えよく育てるためには、どのような場所に置けばよいのでしょうか? 1つめの条件は柔らかい光がよく当たる場所。光が少なくても枯れにくい性質ですが、適度は光は健康な株に育つポイントです。直射日光を当てると葉が傷むことがあるため、カーテンや遮光ネットなどで日よけをしましょう。2つめは5℃以上の気温を保つことです。もともと熱帯地域の植物なので、あまり寒いと枯れてしまいます。また、室内の場合はエアコンなどの風が直接当たらないようにし、過度な乾燥に気を付けましょう。 モンステラを育てよう!【購入~栽培準備】 いよいよモンステラを購入します。まずは栽培に必要なもの、株の選び方、種まき、植え付けまでの準備をご紹介します。 育てるためには鉢、用土、ジョウロ、霧吹き、肥料(固形の緩効性化成肥料か液体肥料)、剪定バサミなどを準備します。 モンステラは株を購入して育てるのが一般的。株は葉が大きく茎がしっかりした、病害虫被害のないものを選びます。植え付けは5~7月の暖かい時期に、挿し木をする場合は湿度の高い6月頃に行います。根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っている状態を保ちましょう。 種子はほとんど流通していません。ごく稀に、花が咲いて種子が取れた場合は、ピートモスや種まき用の土に播いて増やすことができます。種まき時期のおすすめは4~6月の暖かい時期で、芽が出るまでは、常に土の表面が湿っているようにします。 モンステラを育てよう!【栽培の基本】 モンステラは成長が早いため、水や肥料をしっかり与えることがポイントですが、過度に与えると逆効果になります。モンステラの基本的な栽培のポイントについてご紹介します。 水やり 春から秋は、鉢の土が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を与えます。夏は生育期で乾きが早いので、表土が乾いたら毎日でもたっぷり与えてかまいません。モンステラは暑さより寒さに弱い特徴があり、低温の環境で湿ったままの状態が続くと根が傷むことがあるので、冬は表土が乾いてから更に2~3日あけて水やりします。 肥料 モンステラは春から夏にかけて成長するので、この期間は土の上に置くタイプの固形肥料を2カ月に1回与えます。冬は成長が止まり、肥料があると根が傷むことがあるため、施肥を控えます。葉の色が悪くなってきたら、希釈した液体肥料を2週間に1回与えてもよいでしょう。 葉の管理 モンステラを室内で育てているとチリやほこりが葉の表面にたまります。モンステラの葉にある小さな穴に埃がたまると水を吸収できない可能性もあるので、拭きましょう。また霧吹きで葉に水をかけてやると、より元気になります。 モンステラを育てよう!【病害虫】 モンステラは基本的に病気や害虫に強い観葉植物ですが、被害にあう場合もあります。代表的な害虫はハダニとカイガラムシです。 ハダニが発生する主な原因は乾燥なので、暖房をつける季節は特に注意が必要です。葉っぱの裏に棲みつくことが多いので、日頃からよく観察しましょう。見つけたら洗い流すように霧吹きで水を吹きかけ、数が多ければ殺虫剤を使用します。 夏に繁殖期を迎えるカイガラムシは、枝や葉裏、根元などあらゆるところに吸着し、排せつ物は黒すす病などの病気の原因となります。カイガラムシを見つけたらすぐに駆除することが重要です。成虫の場合は薬剤が効きにくいので、歯ブラシなどで直接こすり落とします。また卵駆除のため、薬剤をまきます。 どちらも温度の高い時期に発生しやすく、放置すると葉っぱが枯れるので、こまめに観察し早めに駆除しましょう。 こんなときどうする?【元気がなくなった】 モンステラの元気がないのは、根詰まりが原因かもしれません。その場合は植え替えましょう。植え替えサインは、葉が黄色くなる、株元の葉が枯れる、水やりしても葉がピンとしない、底穴から根が出ている、水がなかなか染み込まないなどが挙げられます。植え替えには基本的な道具に加え、大きな株の場合は支柱や紐、またガーデニング用の手袋などがあると便利です。 植え替えはモンステラの成長する春から秋に行います。土は観葉植物用の培養土で構いません。植え替え準備として、水やりを控えて土を乾燥させておきます。 植え替えの際は、まずあまり根鉢が崩れないようにして鉢を外します。この時に、モンステラの株を持って無理矢理引っ張ることは避けましょう。鉢が外れたら、根についた古い土を手で揉んで落とし、黒ずんでいる腐った根を剪定バサミで切ります。植え替える鉢は、元の鉢でもかまいませんし、株を大きくしたいなら1~2回り大きなサイズ(直径が3〜6cm大きなサイズ)を使ってもかまいません。土を落とした株を鉢に入れてみて、根が入りきらないようであれば、適宜切って収まる長さに整えます。植え替えは適期に行えば、根を1/3~1/2くらいはカットしても大丈夫です。 植え替える鉢に鉢底石を入れ、株と土を入れていきます。土にすき間があると、水やりしたときに均等に水が染み込んでいかないので、箸や棒でつつきながら用土を入れていきます。その際、なるべく根の全体が新しい土と馴染むように。株がぐらつくようであれば支柱を立てましょう。 植え替えが終わったら鉢底から流れ出るまでたっぷり水をやります。水やりをすると土が目減りすることがあるので、もしも表面がへこむようであれば、用土を足します。根が少ないと葉からの水分蒸散が負担になるので、できれば減らした根と同じくらいの割合で、葉を剪定しましょう。根を1/3切ったら葉の枚数も1/3減らすというような具合です。植え替え後は、1〜2週間ほど強い光が当たらない場所に置き、徐々に明るい場所に移動させます。 こんなときどうする?【葉が増えてきた】 モンステラが大きくなり、バランスが悪くなったり見栄えが悪くなったら剪定しましょう。葉が茂りすぎてバランスが悪い場合は切り取ります。茎の途中から生えるひも状の気根は、自然環境では支柱の役割をしています。見た目が気になる場合は、生え際から切り落として構いません。気根を付けたまま茎の途中で剪定した場合は、切った部分を植え付ければ、株を増やすことができます。剪定の際は、ゴム手袋をはめて作業しましょう。 こんなときどうする?【増やしたい】 モンステラはさまざまな方法で増やすことができます。ここでは3つの増やし方をご紹介します。 株分けは、1つの株をいくつかに分ける方法です。傷んだ部分を切り取り、根元をカットして分けます。その後は植え替えの手順に準じます。 挿し木は、気根のついた茎を使用し、新しい株を作る方法です。茎に2、3枚残して葉を横半分にカットし、蒸散量を減らします。新たに発根するまで乾燥させないよう注意し、明るい日陰で管理します。 茎伏せは、短く切った茎で新しい株を作る方法です。短く切った茎を土の上に横に寝かせ、軽く土をかけます。発根するまで土が乾燥しないよう注意しましょう。挿し木より時間がかかりますが、たくさん増やすことができます。節(葉のつけ根の部分)がついた茎だと、新しい株ができやすいです。 モンステラを育てておしゃれな空間を作ろう! この記事ではモンステラの魅力と育て方について詳しくご紹介しました。モンステラは丈夫で育てやすく、お手入れのポイントを押さえれば誰でも育てることができる観葉植物です。種類やサイズも豊富でインテリアとしても魅力的なので、ぜひこの記事を参考に育ててみてください。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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果樹

秋のレア食材「アケビ」ってどんな植物? 高血圧予防や美肌に嬉しい栄養素と失敗しない選び方&育て方
「アケビ」って何? DB Media/Shutterstock.com アケビというと「昔はよく食べていた」と言われることの多い食材ですよね。今でも地方の地場産野菜を販売するスペースなどでは時期になると見かけることがあります。しかし、やはり目にする機会は少なく、「アケビって何?」と思う人も多いはず。ここではまずアケビとは何なのか、どんな種類があるのかについて解説したいと思います。 「アケビ」は果物! DB Media/Shutterstock.com アケビは、アケビ科のつる性落葉低木の一種です。学名をAkebia quinateといい、日本各地の低山地の日向に自生しています。 アケビの食用部分はどこでしょう。アケビは木になることから、果実です。熟すと果皮が割れて、黒い種子がたくさん入っていることが分かります。それら種子を覆う白いゼリー状の果肉が可食部です。種子ごと一緒に食べることになりますが、種子は硬いので吐き出しましょう。可食部はほんのり甘く、滋養強壮にも効果があるといわれています。また果皮も炒め物や揚げ物などに利用できます。ほろ苦い大人の味で、利尿や腎臓炎の予防などにも効果があるとされています。 どこで手に入る? 産地と旬は? Purino/Shutterstock.com アケビ自体は本州以南の低山地に自生しています。特に東北地方や山形の山中などに多く、商業栽培も盛んです。山歩きなどで、つるにぶら下がっているアケビの実を目にする機会もあります。取りたくなるかもしれませんが、私有地や植物採取の禁止区域の可能性もあるためよく確認しましょう。近年は旬である9月頃、栽培されたものが生鮮食品販売店などで売られることも増えました。旬が短いので、食べてみたい場合は直接お店などに問い合わせることをおすすめします。 アケビの種類 David Hanlon/Shutterstock.com 日本に自生するアケビはアケビを含め2種、その交雑種と思われるものが1種あります。ここではアケビの種類と、その特徴や食べ方について解説したいと思います。 ミツバアケビ(三つ葉あけび) Camilla Simonsen/Shutterstock.com アケビの中では耐寒性が強く、北海道でも栽培可能なつる性の落葉木本です。名前の通り葉が鋸歯のある3つの小葉に分かれています。他のアケビに比べ果実部が大きく、甘みも強いため、食用としては一番よく用いられている種です。花期は4~5月で紫色の花を咲かせます。雌雄同株ですが、花は雄花と雌花に分かれた雌雄異花です。 ゴヨウアケビ(五葉あけび) Anna Krzywania/Shutterstock.com アケビとミツバアケビの自然交雑種です。名前の通り、5つのわずかな鋸歯のある小葉に分かれた葉を持ちます。アケビも5つの小葉に分かれていますが、葉には鋸歯がない点で見分けられます。また花もアケビと比べると紫色が強く出ます。花期は4~5月で紫色の花を咲かせます。雌雄同株ですが、花は雄花と雌花に分かれた雌雄異花です。 白アケビ Tami Ann Wilcox/Shutterstock.com バナナアケビともいい、アケビの変種で白い花を咲かせ、果実も色付きません。食用としてはもちろんですが、涼やかな白い花は園芸的にも観賞価値が高いため人気があります。 sotopiko/shutterstock.com 美味しいアケビの選び方 Norikazu/Shutterstock.com アケビの実は、熟すと果皮が緑色から紫色に変わり膨らんできます。さらに完熟すると実が縦にぱっくりと割れ、中の果実が見えるようになります。購入する場合は、果皮の表面がよく色付き、みずみずしくハリのあるものを選びましょう。全体的にふっくらとした形で、持ったときに重みがあるもののほうが実の詰まりもよく美味しいです。 アケビはどこを食べるの? DB Media/Shutterstock.com 果実部分はもちろん、果皮や新芽も美味しく食べることができます。ここでは各部分の美味しい食べ方について解説します。 実の食べ方 kazoka/Shutterstock.com そのまま食べてももちろん美味しいのですが、皮を取り除いたアケビを氷砂糖と焼酎で漬け込み「アケビ酒」とすることもあります。美肌効果や疲労回復、免疫力の向上といった作用が期待できます。また種子を取り除き、冷凍してシャーベットやアイスクリーム、ムースなどに加工しても美味しいです。 果皮の食べ方 Dragon Images/Shutterstock.com 果皮は生食では苦みが強すぎるのですが、細切りにしたあとアク抜き処理をすると、苦みが抑えられて食べやすくなります。またきんぴらなどの炒め物やてんぷらなどの揚げ物にすると、ほのかな苦みがアクセントとなり美味しく食べることができます。 新芽の食べ方 yoshi0511/Shutterstock.com 4月頃、芽吹きの時期のミツバアケビの新芽はほのかな苦みがありますが、お浸しや炒め物などにして食べることができます。日本海側の地域では春の味として人気のある食材です。 栄養はあるの? ビタミンとカリウムが含まれている! Riddhisoni123/Shutterstock.com アケビはさまざまな栄養素を含んだ健康食材です。栄養成分はビタミンC、葉酸、カリウムなど。果実部分にはイチゴと同じくらいのビタミンCが含まれ、風邪の予防や美肌効果が期待できます。また果皮部分には高血圧を予防するカリウムが多く含まれています。 アケビを自宅で育ててみよう Joshua Resnick/Shutterstock.com 食用としても園芸素材としても魅力のあるアケビ、育ててみたくありませんか? ここでは自宅で育てる場合の栽培方法について解説したいと思います。 栽培環境 MEE KO DONG/Shutterstock.com 暑さ寒さに強く、日本各地の半日陰から日当たりのよい場所に自生している植物なので、真夏の直射日光に晒されたり、長期の霜や凍結など、極端な状況以外では容易に栽培できます。 水やり・肥料 Irene_A/Shutterstock.com 成長期のアケビは乾燥にやや弱い面があるため、こまめに水やりをしましょう。地植えの場合でも植え付け後しばらくは水やりを1日1回は行いましょう。夏など特に土壌の乾燥が気になる場合は1日2~3回行うようにしましょう。冬は葉を落とし休眠期に入るため、地植えの場合、水やりは控えましょう。鉢植えの場合は1週間に1回程度で大丈夫です。用土が乾ききる前に与えてください。 肥料は春と秋の収穫後に与えます。果樹用の有機配合肥料や化成肥料がよいでしょう。ただし6~7月の施肥は果実の品質に影響するので控えましょう。 用土 Sorapop Udomsri/Shutterstock.com 用土は水はけと水もちのよい配合にしましょう。地植えの場合は植え付け面積より1回りほど広い部分に赤玉土と腐葉土をすき込みましょう。鉢植えの場合は7号鉢以上に植え付けます。鉢底石を敷き、用土は小粒の赤玉土と腐葉土を7:3程度で配合するとよいでしょう。 植え付け・植え替え Zigzag Mountain Art/Shutterstock.com アケビの植え付けの適期は11~3月。地植えにする際は、あらかじめ土作りをしておいた場所に植え付けましょう。 地植えであれば、植え替えの必要はほとんどありません。移植を必要とする場合は、休眠期の11~2月に行いましょう。鉢植えの場合、成長に合わせて鉢のサイズを大きくする鉢増しを行います。若木であれば1年に2回、成熟した株の場合は生育も緩やかになるため、2~3年に1回程度で問題ありません。 剪定 Drendan/Shutterstock.com アケビはつる性のため樹形が乱れやすく、年2回程度の剪定をする必要があります。まずは夏の成長期に伸びすぎたつるを整理しましょう。枝透かしといって、全体に日光が当たり、つるが他の木に絡んでしまうのを防いだり、風通しをよくして病害虫を予防できます。注意点として、この時期は花芽が付いているので、切りすぎないようにしましょう。2度目は冬の休眠期に行います。この時期はすでに翌年の花芽ができているので、その芽よりも先のつるの部分を整理しましょう。花芽は葉芽よりもふくらんでいて、摘まんだときに中身が詰まっている感じがあることから判別することができます。 受粉と摘果 Jerry Lin/Shutterstock.com アケビは雌雄異花ですが、1株では結実しない自家不和合性のため、収穫を目的とする場合は2株以上植えましょう。同一種ではないほうが実付きがよく、多くの収穫が期待できます。また人工受粉させるほうが確実で、成功すると1つの雌花の房あたり4~5個の果実が付きます。しかしそのままでは一つひとつの果実は小さくなってしまうため、大きくなる前に2~3個を残して残りは摘み取ります。その後果実の成熟具合を見ながら、最終的に大きいものを1~2個程度残すようにしましょう。 レアなフルーツ、アケビ! 自宅で育てて食べよう decoplus/Shutterstock.com 以前は自生しているものを取ってきて食べることがほとんどだったアケビですが、近年は商業栽培も増えつつあり、品質も向上しています。スーパーなどでも購入できるようになりつつありますが、まだまだ見かけることの少ない果物ですよね。自宅で栽培できれば旬を逃さず味わうことができ、何より収穫までのアケビの果実の成長を楽しむことができます。大株に仕立てれば実りも多く、食べ方のさまざまな工夫もできることでしょう。みなさんもアケビの美味しさを体験してみてくださいね。
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一・二年草

可愛くて美味しいパンジー「エディブル・ムーラン」を育てよう
可愛くて美味しく食べられるパンジー「エディブル・ムーラン」 晩秋から翌年の春まで咲き続け、寄せ植えや花壇の彩りに大活躍してくれる一年草、パンジー&ビオラ。近年は色や形、サイズのバリエーションが多く、目が離せない花のグループになりました。中でも、食べられる花として登場した「エディブル・ムーラン」は、育てて咲かせても可愛いうえに、食べることができると、人気上昇中。上写真の小輪の花はビオラの仲間で、大きくフリルがかる花がパンジーの仲間のエディブル・ムーランです。花茎をしっかり伸ばし、横向きに咲くので花の表情がよく見えて、存在感があります。しっかりした花茎なので、小瓶に挿して部屋に飾っても素敵。苗の発売は、北海道では9月下旬から、関東近郊では10月下旬からスタートします。 人気のエディブル・ムーランの種類を一部ご紹介 大きくて豪華な花を咲かせるエディブル・ムーランは、エディブルフラワーとしてはもちろんですが、ガーデンフラワーとしても魅力的な花。エディブル・ムーランシリーズから、人気の品種を一部ご紹介します。 ムーランフリル・パステルルージュ/ムーランシリーズは、一株でさまざまな花色が同時に楽しめるのも人気の秘密。この種類は、淡い花色でまとまり、明るい印象。花径は6cm前後と大きく、花がらを摘むと、次々つぼみが上がってきます。 ムーランフリル・キャンティールージュ/ピンクからオレンジ、赤紫の濃淡がおしゃれな種類。淡い地色の花びらに濃い縞模様が現れるパンジーは、今人気。多品種を組み合わせなくても、一株で寄せ植えしたような鉢植えが楽しめて初心者にオススメ。 ムーランフリル・バレリンルージュ/黄色からオレンジの元気な花色が出る種類。派手すぎない、アンティークな色合いも魅力。ムーランシリーズは130年以上続く最古の種苗会社、イタリア・ナポリにある「FARMEN社」で生まれました。 可愛い花は料理の彩りにぴったり! イタリアから輸入したタネを日本で播き、苗まで育ててから販売されています。また、安全に食べられるようにと栽培の全工程に薬木のインドセンダンの抽出液を使用しているので、苗を買ったその日から花を摘んでサラダなどのトッピングに使うことができます。最近は、レストランやスイーツにも使用されているエディブルフラワー。自宅で手軽に楽しめる画期的な苗、エディブル・ムーランを身近に育てて、オリジナルの料理に挑戦してみませんか? エディブルムーランの取り扱い店 園芸ネット https://www.engei.net/ 併せて読みたい ・春を楽しむ、花のマーマレードケーキ【The Pudding Party Tomoのイギリス菓子便り】 ・花もハーブも野菜も! 育てやすくて、どこでもできる小さな庭「ベジトラグ」 ・育てて食べられる! 食卓を彩るエディブルフラワーの寄せ植え Credit 写真&文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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一・二年草

ひなげしってどんな花? 虞美人草とも呼ばれるひなげしの育て方とは?
ひなげしとは 赤やピンク、白など華やかな花を咲かせるひなげし。ここでは、その特徴や基本情報、名前の由来、花言葉などをご紹介します。 ひなげしの特徴 ひなげしの学名はPapaver rhoeas、ケシ科ケシ属の秋まき一年草です。秋に種を播いて発芽させ、幼苗の状態で冬を越して春の生育期を迎えると、ぐんぐん茎葉を伸ばして株張りがよくなります。5〜6月に開花した後は、日本の暑い夏を乗りきることができずに枯死し、ライフサイクルは半年程度と短いのが特徴。原産地はヨーロッパ中部で、寒さには強いものの、暑さには弱い性質です。花色は白、赤、ピンク、複色など。つぼみの状態では花茎が重たそうにうなだれているのですが、開花期になるとまっすぐに立ち上げて先端に花径5〜8cmの4弁花を咲かせます。品種によっては華やかな八重咲き種もありますよ! 花つきがよくカラフルなので、庭やコンテナを豊かに彩るのが魅力です。草丈は15〜80cmで、花壇の前段〜中段に向いています。 「ひなげしがケシ科の植物ということは、薬物のアレ? 育ててもいいの?」と不安に感じる方もいるかもしれませんね。ケシの種類によっては日本では栽培が禁止されています。でも、ひなげしは栽培用として昔からガーデニングで親しまれてきた植物。アヘンなどの麻薬成分は含まれず、逮捕されることもないので安心してください。 ひなげしの種類・品種 ひなげしの園芸品種は、1880年頃にイギリスで生まれたシャーレーポピー。現在育てられているひなげしのほとんどがこのシャーレーポピーで、花つきがよく育てやすいのが特徴です。また、北海道北部の寒い地域で咲く、りしりひなげし(利尻雛芥子)もあります。水はけのよい環境を好み、小型の花を咲かせる山野草として愛好されているようです。 ひなげしの名前の由来 ひなげしは、漢字で書くと「雛芥子」。ケシ科らしい花姿の中でも、サイズが小ぶりなことから「雛」が頭につけられたとされています。 また、「虞美人草(ぐびじんそう)」という別名も持っています。由来は中国の戦国時代まで遡り、楚国の武将、項羽の愛妻だった虞姫の死後、墓のそばから咲いたのがこの花だったという話からつけられました。 ひなげしの花言葉 ひなげしの花言葉は、「いたわり」「思いやり」「恋の予感」「別れの悲しみ」「心の平静」「休息」など。色別の花言葉もあり、赤い花は「慰め」「感謝」、白い花は「忘却」「眠り」などです。 「慰め」は、ギリシャ神話に登場する豊穣の神デメテルが、ひなげしの花を摘んで心の慰めとしたことから。「眠り」「感謝」は、眠りの神ソムアヌがデメテルの苦しみを軽くするためにケシの花を使って眠らせたことに由来しています。「別れの悲しみ」は虞美人草の逸話からきているようです。 ひなげしを上手に育てる方法 ここまで、ひなげしの基本情報や種類、花言葉などについて、多岐にわたってご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、育て方について詳しく解説していきます。 育てる環境 日当たり、風通しのよい場所を選びます。日照が不足すると花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が間のびしたりするので注意しましょう。 土壌は、水はけ、水もちのよい環境を好みます。地植えする場合は植え付け前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入してよく耕し、ふかふかの土づくりをしておくとよいでしょう。多湿を苦手とする傾向があるので、土を盛って周囲よりも高くしておくのも一案です。湿り気の多い場所では、川砂やパーライトなどの土壌改良資材を投入しておくとよいでしょう。また、酸性に傾いた土壌を嫌うので、土づくりの際に苦土石灰を散布して酸度調整をしておきます。 冬の寒さには強いのですが、霜柱によって根が傷むことがあるので、バークチップなどでマルチングをするなど、対策をしておいてください。 土づくり 【地植え】 酸性に傾いた土壌を嫌うので、植え付ける3〜4週間前に苦土石灰を散布して土に混ぜ込んでおきましょう。さらに1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性化成肥料を投入し、よく耕してふかふかの土を作っておきます。水はけの悪い場所では、川砂やパーライトなどを施し、周囲より土を盛って土壌改良しておくとよいでしょう。事前に土づくりをしておくことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 種まき ひなげしは、ビギナーでも種まきから育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなりますね。 ただし、ひなげしの苗は春から花苗店に出回り始めます。手軽に栽培を始めたいなら、苗の植え付けからのスタートがおすすめです。「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方も、次の「苗の植え付け」の項に進んでください。 ひなげしの種まき適期は、一般地で9月下旬〜10月です。ひなげしはゴボウのように太く長く伸びる「直根性」の根を持っていて、この根を傷めると後の生育が悪くなるので、「直まき」か「ポットまき」の方法がおすすめです。 【直まき】 土づくりをしておいた場所に、種をばらまきます。ひなげしの種はごく小さく、発芽の際に光を必要とする「好光性種子」のため、土をかぶせる必要はありません。はす口をつけたジョウロで高い位置からやわらかい水流で水やりし、種が流れ出さないようにしましょう。発芽後は間引きながら育成し、最終的に株同士の間隔を20cmほど取ります。密植すると、蒸れたり病気にかかりやすくなったりするので、風通しよく管理しましょう。 【ポットまき】 まず、黒ポットに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種を数粒ずつ播きます。ひなげしの種はごく小さく、発芽の際に光を必要とする「好光性種子」のため、土をかぶせる必要はありません。最後に浅く水を張った容器に入れて、底から水を給水します。これはジョウロなどで上から水やりすると水流によって種が流れ出してしまうことがあるからです。発芽までは明るい半日陰で管理し、乾燥しないように適度に底から給水しましょう。 発芽後は日当たりのよい場所で管理します。勢いがあって元気のよい苗を1本のみ残し、ほかは間引きましょう。ヒョロヒョロと伸びた弱々しい苗や、葉が虫に食われている苗、葉が黄色くなっている苗などを選んで間引きます。本葉が7〜8枚ついたら花壇や鉢などに植え付けます。 苗の植え付け ひなげしの植え付け適期は種から育てて育苗した場合は10〜11月、花苗店で苗を購入する場合は3〜4月です。花苗店で苗を購入する際は、節間が短く茎ががっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 ひなげしは、ゴボウのように太くて長く伸びる「直根性」の根を持っています。この根を傷めると生育が悪くなるので、植え付けの際には根鉢を崩さずに丁寧に扱うのがポイントです。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に苗よりもひと回り大きなを穴を掘り、根鉢を崩さずに植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、20cmほどの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢を準備しましょう。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。ひなげしの苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出し、根鉢を崩さずに植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3㎝ほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 水やり 株が蒸れるのを防ぐために株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 【地植え】 地植えの場合は地下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥し、茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、多湿にすると株が弱るので、水の与えすぎには注意。土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げ出すと、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。冬は夕方に水やりすると凍結の原因になるので、十分に気温が上がった真昼に水やりしましょう。 肥料 【地植え・鉢植えともに】 植え付けの際に肥料を施してあれば、必要ありません(鉢植えで使用する市販の培養土にはほとんどの場合肥料が配合されています)。しかし葉色が冴えなかったり、株に勢いがない場合などには、液体肥料を施して様子を見ましょう。 花が咲いた後の手入れ 【花がら摘み】 ひなげしは次から次へと花が咲くので、終わった花は花茎の根元から摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも終わった花を残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【種の採取】 種を採りたい場合は、開花期の終わりを迎える時期に、花がら摘みをやめて、種をつけさせます。熟して種がはじける直前に、花茎ごと切り取って日陰で乾燥させましょう。種を取り出して紙袋などに入れ、冷暗所で種まきの適期まで保存します。 【花壇の整理】 ひなげしは一年草で、花が終わると枯死するので、花壇やコンテナから根ごと抜き取って処分します。いつまでも枯れ草の状態で放置すると、病害虫が発生しやすくなるので注意しましょう。 ひなげしを育てるときに注意すべき病害虫 ひなげしを育てる際に、注意しておきたい病害虫があります。病気では「灰色かび病」と「苗立枯病」、発生しやすい害虫はアブラムシです。どんな環境で発生しやすいか、株にどんな変化が現れるかなどについてご紹介します。 灰色かび病 灰色かび病は花や葉に発生しやすい病気で、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。多湿で風通しが悪いと発生しやすいので、花がらや枯れ葉をこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は間引いて風通しよく管理しましょう。 苗立枯病 苗立枯病は、種まき後のまだ幼い苗に発生しやすい病気で、全体が黒ずんでやがて枯死します。土壌に生息する病原菌が原因で、高温多湿の条件下で発症しやすくなります。 アブラムシ アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ひなげしを育ててみませんか? ひなげしは花つきがよく、比較的大きめの花を次々と咲かせるので群植すると迫力のある景色をつくることができます。ライフサイクルの短い一年草ですが、丈夫で管理の手間がかからないので、ガーデニングのビギナーにもおすすめです。ぜひ庭やベランダなどに取り入れてはいかがでしょうか? Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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宿根草・多年草

ススキってどんな植物? 基本知識から育て方のポイントまで徹底解説
ススキとは? ススキは丈夫な性質で、植えっぱなしにしても元気に育つので、ビギナーにおすすめの植物です。ここでは、ススキの基本情報や特徴についてご紹介します。 基本データ fuujin/Shutterstock.com ススキは、イネ科ススキ属の多年草です。原産地は中国、朝鮮半島、日本、台湾などで、暑さにも寒さにも大変強い性質を持っています。昔から日本の野山に自生してきたこともあって環境に馴染みやすく、放任してもよく育ちます。むしろ元気に育ちすぎて巨大化し、庭のほかの植物との調和が取りづらくならないよう、メンテナンスが必要な植物です。 ススキは、一度植え付ければ毎年観賞できる息の長い植物で、コストパフォーマンスに優れています。ライフサイクルは次の通りです。春から新芽が吹き始め、多数の茎葉を伸ばします。9〜10月に長さ15cm前後の穂を展開。穂が出始めた頃は光を受けると銀色に輝いて美しく、さらに秋が深まるとふわふわとした綿毛をつけた種が風に乗って飛んでいきます。冬になると地上部を枯らして休眠するので、地際で刈り取ってもかまいません。しかし、茶色くなった葉が霜や雪をまとう姿に風情があるとして、残して楽しむ人もいるようです。冬に地上部が枯れても地下の根は生きていて、また生育期の春を迎えたら新芽を出す……という繰り返しです。 特徴 Roy Hinchliffe/Shutterstock.com ススキは、平地や山野に昔から自生してきた植物で、グラス類にも分類されています。グラス類とは、イネ科やカヤツリグサ科の細長い葉をもつ植物のこと。地際から葉を放射状に長く伸ばし、風にサラサラと揺れる姿の美しさから、オーナメンタルグラスとも呼ばれています。 ススキの草丈は100〜200cm。丈夫な地下茎を持ち、多数の葉を放射状に立ち上げます。葉は細長くてかたく、縁がカギ状になっているので、皮膚に擦れると切れて出血することも。作業の際にはガーデニング用のグローブをはめるようにしましょう。夏から秋にかけて花茎を立ち上げ、花穂をつけます。光を受けるとシルバー色に美しく輝きます。種類によっては花穂が赤みを帯びているものもあります。 日本には、中秋の名月を愛でる風習があり、月見の席にはススキを飾るのが習わしとなっています。秋の七草にも数えられているススキは、秋の到来を演出するとっておきのアイテム。庭や鉢栽培で育てたものを飾って楽しむのもいいですね。その野趣感あふれる風情はナチュラルガーデンや和風のガーデンによく似合うので、ぜひ取り入れてはいかがでしょうか。 ススキの種類とは? ahmydaria/Shutterstock.com ススキには多様な種類があることをご存じでしょうか。野山で自生する姿をイメージすると「庭で育てるには大きくなりすぎない?」と心配になるかもしれませんね。じつはガーデニングで重宝されている繊細なフォルムのススキもあるので、ここでは、おすすめの3種類をご紹介しましょう。 イトススキ 葉の幅が5mmほどと大変細く、よりしなやかで繊細な表情を持っています。草丈は80cmほどと小ぶりな上に、葉が立ち上がって株幅が広がりすぎないのも魅力です。斑入りの品種もあります。 タカノハススキ 細い葉に、白い虎斑が入り、古くから愛されてきたススキの一種です。草丈はかなり小ぶりで50〜80cm。肥料を与えすぎたり、夏に暑すぎたりすると、斑が入らなくなることもあります。斑の入り方、フォルムともにスタイリッシュで人気が高く、寄せ植えの花材としても重宝しますよ! シマススキ 草丈は100〜200cmで、葉に白いストライプ状の斑が入ります。真夏の暑さや強い日差しでも斑が抜けることがない強健な性質です。暑い時期をクールに演出してくれるカラーリーフプランツとして活躍します。 ススキの育て方とは? ここまで、ススキの基本情報や特徴、種類など、幅広くご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、ススキの育て方について解説。苗の植え付けからスタートし、水やりや肥料など日頃のメンテナンス、健やかに育てるためのポイントや気をつけたい病害虫など、細かくガイドしていきます。 栽培環境 F.F.YSTW/Shutterstock.com ススキは日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。日当たりが悪いと、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が乱れることもあるので注意。基本的に暑さ寒さに強く、日本の気候に馴染んで放置してもよく育ちます。土壌は水はけ、水もちのよい、有機質に富むふかふかとした環境を好みます。常に水がたまっているようなジメジメした土壌では生育が悪くなるので、川砂を混ぜるなどして、水はけのよい土壌に改良しましょう。 土づくり DedovStock/Shutterstock.com 【地植え】 丈夫な性質で土壌を選びませんが、植え付ける1〜2週間前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておくとよいでしょう。特に水がたまりやすく水はけの悪い土壌では、川砂やパーライトなど水はけをよくする土壌改良資材を混ぜ、土を盛って周囲より高くしておくとよいでしょう。事前に土づくりをしておくことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 植え付け・植え替え Monkey Business Images/Shutterstock.com ススキの栽培は、花苗店やホームセンターなどで販売されている苗を入手し、植え付けることからスタートするのが一般的です。苗を購入する際は、がっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 苗の植え付け・植え替え適期は、2〜3月です。ただし、観賞期などそれ以外の時期に苗を入手した場合は、できるだけ早めに植え付けます。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。苗をポットから出したら根鉢をやや崩して植えましょう。複数の苗を植え付ける場合は、草丈に応じて40〜100cmの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 ススキは多年草のため、数年は植えっぱなしにしてもかまいません。しかし、大株に育って庭全体のバランスを崩すようになったら、植え替えをします。掘り上げて小さく株分けし、植え直すとよいでしょう。あまりに繁茂しすぎるようなら、株の周囲に仕切り板を埋め込み、根が広がりすぎないようにするのも一案です。 【鉢植え】 6〜8号鉢に1株を目安に植え付けます。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。ススキの苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出して根鉢を軽く崩して植え付けましょう。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 ススキは生育が旺盛なので、根詰まりを防ぐために1年に1度は植え替えましょう。植え替えの適期は、休眠中の2〜3月です。1〜2回り大きな鉢を用意して鉢増ししてもいいですし、同じ鉢に植え直してもかまいません。同じ鉢を用いたい場合は根鉢を崩して古い根を整理し、株分けして小さくしてから植え直します。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がり株が弱ってしまいます。また、真冬は十分気温の上がった昼間に与えましょう。夕方に水やりすると凍結の原因になります。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。特に真夏は水を欲しがるので、朝夕2回の水やりを行いましょう。冬は葉を落として休眠するので、控えめに与える程度にします。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え】 生命力旺盛で繁茂力が強いため、基本的に必要ありません。 【鉢植え】 肥料を与える期間は生育期の4〜10月です。 株の状態を見て、勢いがないようであれば草花用の緩効性化成肥料または液体肥料を少量施します。あまり量が多すぎると茂りすぎるので注意してください。特に葉に斑が入るタカノハススキは、チッ素分が多いと斑が入らなくなることがあるので、肥料を与えないほうが無難です。 葉刈り mihalec/Shutterstock.com 5月下旬〜6月に、繁茂しすぎるのを防ぐために、地際から30〜50cmの高さで茎葉を刈り取りましょう。この時期よりも遅くなると、秋に美しい穂が出なくなってしまうので、タイミングを逃さないことが大切です。 ただし、小型の種類ではこの作業は不要です。また、大きくしてダイナミックな景色を作りたい場合も、葉刈りをせずに自由に茂らせてください。 増やし方 Nataly Studio/Shutterstock.com ススキは、株分けして増やすことができます。適期は2〜3月です。 株分けとは、大株に育った多年草を掘り上げ、数芽をつけて根を切り分けて植え直し、増やしていく方法です。小さく切り分けることで、株が若返る効果もあります。 ススキは大株に育つと掘り上げるのが大変になる上に、株分けする際にはノコギリが必要になるほど根が込み合ってしまいます。あまり巨大化しないよう、数年おきに掘り上げて株を小さくし、草姿を維持するとよいでしょう。ただし、あまりに小さくしすぎると弱ってしまうので、注意してください。 注意すべき病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 ススキには病気の心配は特にありません。 【害虫】 ススキに発生しやすい害虫は、アブラムシ、カバキコバチグモです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒剤を利用するのがおすすめです。 カバキコバチグモは毒グモの一種で、ススキの葉を巻いて巣作りすることがあります。あまり攻撃性はなく、素手で捕まえない限りはかまれることはありません。しかし、産卵期を迎えた雌グモは攻撃的になるので、うっかり巣を触ってしまってかまれることがあります。かまれると、激しい痛みが数日続くので注意が必要です。基本的には益虫とされているので、薬剤などで駆除せずにそのまま見守り、夏に巻いている葉などを見つけたら、触らないように注意しましょう。 観賞用として人気のススキ! 気軽に育てよう sasazawa/Shutterstock.com 秋になると美しい穂を伸ばして、季節の移ろいを教えてくれるススキ。昔から日本に自生してきた植物で、環境に馴染みやすくよく育つので、ビギナーにもおすすめです。穂が出揃ったら、和の器に活けて飾っても素敵ですね。秋の到来を象徴するアイテムとして、ぜひ庭や鉢植えにも取り入れ、お月見の季節に愛でてはいかがでしょうか。






















