大きな切れ目が入った葉が特徴的なモンステラ。その特徴的な見た目から知名度も高く、人気の観葉植物です。そんなモンステラですがコツを掴むと簡単に育てられることをご存じでしょうか? この記事ではモンステラについて、特徴や育て方からコツまで徹底的に解説します。

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モンステラってどんな植物?

モンステラ
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モンステラはアメリカの熱帯地域原産の着生植物で40以上の種があるといわれ、日本国内でも20〜40種類が流通しているようです。一年を通して葉が緑色の常緑性で、葉に水孔(すいこう)と呼ばれる排水器官があります。葉は生長すると切り込みが入ったり穴が開いたりして独特な姿になり、部屋にあるだけで南国の雰囲気を楽しめます。丈夫で育てやすく、豊富なサイズが販売されているので観葉植物として広く親しまれています。

基本データ

モンステラ
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モンステラは丈夫で観葉植物として広く親しまれています。暑さに強く、室内の明るさでも耐えられる育てやすさが魅力です。大きさは30cm~2mとバリエーションが豊かで、好みのサイズを選ぶことができます。

茎から出ている根は気根(きこん)といいます。気根は空気中の水分などを吸収したり、体を支える役割もしています。モンステラの名前「Monstera」は、奇怪、異常を意味するラテン語「monstrum」が語源といわれ、その独特な葉の形は代表的なボタニカル柄モチーフとしても愛されています。

どんな場所で育てられる?

モンステラ
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丈夫で育てやすいモンステラですが、より元気で見栄えよく育てるためにはどのような場所に置けばよいのでしょうか? 1つ目の条件は柔らかい光がよく当たる場所。光が少なくても枯れにくい性質ですが、適度に光を当てて育てるのが健康な株になるポイントです。直射日光を当てると葉が傷むことがあるため、カーテンや遮光ネットなどで日よけをしましょう。2つ目は5℃以上の気温を保つことです。もともと熱帯地域の植物なので、あまり寒いと枯れてしまいます。また、室内の場合はエアコンなどの風が直接当たらないようにし、過度な乾燥に気を付けましょう。

モンステラを育てよう!【購入~栽培準備】

モンステラ
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いよいよモンステラを購入します。まずは栽培に必要なもの、選び方、種まき、植え付けまでの準備を紹介します。

育てるためには鉢、用土、ジョウロ、霧吹き、肥料(固形の緩行性化成肥料か液体肥料)、剪定バサミなどを準備します。

モンステラは株を購入して育てるのが一般的。株は葉が大きく茎がしっかりしており、病害虫被害がないものを選びます。植え付けは5~7月の暖かい時期に行います。挿し木をする場合は湿度の高い6月頃に行います。根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っている状態を保ちましょう。

種はほとんど流通していません。ごく稀に、花が咲いて種が取れた場合は、種まきで増やすことができます。ピートモスや種まき用の土を使って種をまきます。種まき時期のおすすめは4~6月の暖かい時期で、芽が出るまで常に土の表面が湿っているようにします。

モンステラを育てよう!【栽培の基本】

モンステラ
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モンステラは成長が早いため、水や肥料をしっかり与えることがポイントですが、過度に与えると逆効果にもなります。モンステラの基本的な栽培のポイントについてご紹介します。

水やり

水やり
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春から秋は、鉢の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えます。夏は生育期で乾きが早いので、土が乾き次第、毎日でもたっぷり与えてもよいでしょう。モンステラは暑さより寒さに弱い特徴があり、低温の環境で根が湿ったままの状態が続くと根が傷むことがあるので、冬は土の表面が乾いてから更に2~3日あけて水やりします。

肥料

モンステラ
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モンステラは春から夏にかけて成長するので、この期間は土の上に置くタイプの固形肥料を2ヶ月に1回与えます。冬は成長が止まり、肥料があると根が傷むことがあるため、施肥を控えます。葉の色が悪くなってきたら、観葉植物にあった濃さに希釈した液体肥料を2週間に1回与えてもよいでしょう。

葉の管理

モンステラ
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モンステラを室内で育てているとチリやほこりが葉の表面にたまります。モンステラの葉にある小さな穴に埃がたまると水を吸収できない可能性もあるので、こまめに水で絞った布で葉を拭きましょう。また、こまめに霧吹きで葉に水をかけるとより元気になります。

モンステラを育てよう!【病害虫】

モンステラ
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モンステラは基本的に病気や害虫に強い観葉植物ですが、被害にあう場合もあります。代表的な害虫被害はハダニとカイガラムシが挙げられます。

ハダニが発生する主な原因は乾燥です。暖房をつける季節は特に注意が必要です。葉っぱの裏に棲みつくことが多いので、日頃からよく観察しましょう。見つけたら洗い流すように霧吹きで水を吹きかけ、数が多ければ殺虫剤を使用します。

夏に繁殖期を迎えるカイガラムシは枝や葉裏、根元などあらゆるところに吸着し、排せつ物は黒すす病などの病気の原因となります。カイガラムシを見つけたらすぐに駆除することが重要です。成虫の場合は薬剤が効きにくいので、歯ブラシなどで直接こすり落とします。また卵駆除のため、薬剤をまきます。

どちらも温度の高い時期に発生しやすく、放置すると葉っぱが枯れるので、こまめに観察し早めに駆除しましょう。

こんなときどうする?【元気がなくなった】

モンステラ
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モンステラの元気がないのは、根詰まりが原因かもしれません。その場合は植え替えましょう。植え替えサインは、葉が黄色くなる、株元の葉が枯れる、水やりしても葉がピンとしない、底穴から根が出ている、水がなかなか浸みこまないなどが挙げられます。植え替えには基本的な道具に加え、大きな株の場合は支柱や紐、またガーデニング用の手袋などがあると便利です。

植え替えはモンステラの生長する春から秋に行います。土は観葉植物用の培養土で構いません。植え替え準備として、水やりを控えて土を乾燥させておきます。

植え替えの際は、まずあまり鉢土が崩れないようにして鉢を外します。この時に、モンステラの株を持って無理矢理引っ張ることはできるだけ避けましょう。鉢が外れたら、根についた古い土を手で揉んで落とし、黒ずんでいる腐った根を剪定バサミで切ります。植え替える鉢は、元の鉢でも構いませんし、株を大きくしたいなら一回りから二回り大きなサイズ(直径が3〜6cm大きなサイズ)を使っても構いません。土を落とした株を鉢に入れてみて、根が入りきらないようであれば適宜切って収まる長さに整えます。植え替えは適期に行えば、根を1/3~1/2くらいは根をカットしても大丈夫です。

植え替える鉢に鉢底石を入れ、株と土を入れていきます。土にすき間が空いてしまうと、水やりしたときに土に均等に水がしみ込んでいかないので、ときどき箸などで土をすき間に突き入れながら鉢に用土を入れていきます。その際、なるべく根の全体が新しい土と馴染むようにします。ぐらつくようであれば支柱を立てましょう。

植え替えが終わったら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水をやります。水やりをすると土が目減りすることがあるので、もしも土の表面がへこむようであれば、土を足します。根が少ないと葉からの水分蒸散が負担になるので、可能であれば減らした根と同じくらいの割合で、葉を剪定しましょう。根を1/3切ったのであれば、葉の枚数も1/3減らすというような具合です。植え替え後は、1〜2週間ほど強い光が当たらない場所に置いてから、徐々に明るい場所に移動させます。

こんなときどうする?【葉が増えてきた】

モンステラ
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モンステラが大きくなり、バランスが悪くなったり見栄えが悪くなったら剪定しましょう。葉が茂りすぎてバランスが悪い場合は切り取ります。茎の途中から生えるひも状の気根は、自然環境では支柱の役割をしています。見た目が気になる場合は生え際から切り落として構いません。気根を付けたまま茎の途中で剪定した場合は、切った部分を植え付ければ、株を増やすことができます。剪定の際は、ゴム手袋をはめて作業しましょう。

こんなときどうする?【増やしたい】

植え替え
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モンステラはさまざまな方法で増やすことができます。ここでは3つの増やし方をご紹介します。

株分けは1つの株をいくつかに分ける方法です。傷んだ部分を切り取り、根をカットして分けます。その後は植え替えの手順に準じます。

挿し木は気根のついた茎を使用し新しい株を作る方法です。挿し穂は葉を2、3枚残して気根の下で茎を切り、葉を横半分にカットし蒸散量を減らします。新たに発根するまで乾燥させないよう注意し、明るい日陰で管理します。

茎伏せは短く切った茎で新しい株を作る方法です。短く切った茎を土の上に横に寝かせ軽く土をかけます。発根するまで土が乾燥しないよう注意しましょう。挿し木より時間がかかりますが、たくさん増やすことができます。節(葉のつけ根の部分)がついた茎だと、新しい株ができやすいです。

モンステラを育てておしゃれな空間を作ろう!

観葉植物
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この記事ではモンステラの魅力と育て方について詳しく紹介しました。モンステラは丈夫で育てやすく、お手入れのポイントを押さえれば誰でも育てることができる観葉植物です。種類やサイズも豊富でインテリアとしても魅力的な植物なので、ぜひこの記事を参考に育ててみてください。

Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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